(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146855
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】携帯端末機用ホルダー
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20241004BHJP
H04M 1/12 20060101ALI20241004BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
G06F1/16 313Z
H04M1/12 C
G06F1/16 312G
H05K5/02 B
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024050790
(22)【出願日】2024-03-27
(31)【優先権主張番号】10-2023-0042824
(32)【優先日】2023-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520146880
【氏名又は名称】ヨ,チャン キ
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ヨ,チャン キ
【テーマコード(参考)】
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
4E360AA03
4E360AB42
4E360AC23
4E360AC24
4E360GB26
4E360GB46
5K023AA07
5K023BB23
5K023DD06
5K023KK09
5K023MM26
5K023PP05
5K023PP15
(57)【要約】
【課題】携帯端末機用ホルダーを提供する。
【解決手段】本発明は、携帯端末機用ホルダーに関するものである。ガイド板は、ストラップのストッパー部を差し込んでストラップの締結部の移動によるストッパー部の移動を案内する第1ガイドホール、及び第1ガイドホールよりも狭幅を有し、第1ガイドホールと通じるように連結されて、締結部を差し込んで締結部の移動を案内する第2ガイドホールを備える。ホルダーケースは、ガイド板とストラップとを下側開口を通じて内部に収容し、上面に第2ガイドホールと対応して形成されて、締結部を引き出せる引き出しホールを備える。標識部は、締結部の引き出し方向を示す。可動板は、ホルダーケースの上面に配されて下面に締結部と締結され、締結部が引き出しホールを通じて引き出されるか、復帰するにつれて、ホルダーケースに対して離隔するか、接するように動作する。ホルダーカバーは、ホルダーケースの下側開口を閉鎖した状態でガイド板とホルダーケースとに付着される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中間部の一端に締結部が形成され、前記中間部の他端にストッパー部が形成されたストラップと、
前記ストッパー部を差し込んで前記締結部の移動による前記ストッパー部の移動を案内する第1ガイドホール、及び前記第1ガイドホールよりも狭幅を有し、前記第1ガイドホールと通じるように連結されて、前記締結部を差し込んで前記締結部の移動を案内する第2ガイドホールを備えるガイド板と、
前記ガイド板とストラップとを水平配置基準に下側開口を通じて内部に収容し、上面に前記第2ガイドホールと対応して形成されて、前記締結部を引き出せる引き出しホールを備えるホルダーケースと、
前記締結部の引き出し方向を示す標識部と、
前記ホルダーケースの上面に配されて下面に前記締結部と締結され、前記締結部が前記引き出しホールを通じて引き出されるか、復帰するにつれて、前記ホルダーケースに対して離隔するか、接するように動作する可動板と、
前記ホルダーケースの下側開口を閉鎖した状態で前記ガイド板とホルダーケースとに付着されるホルダーカバーと、
を含む、携帯端末機用ホルダー。
【請求項2】
前記ホルダーケースは、
前記締結部の先端と対向する前記引き出しホールの外側周辺に前記締結部の引き出し方向に上向きに傾斜して、前記締結部の引き出しを案内する傾斜部を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機用ホルダー。
【請求項3】
前記ガイド板は、
前記ストッパー部の最外側位置で前記ストッパー部をかけるように、前記第1ガイドホールの両内面に形成された第1係止突起と、
前記ストッパー部の最内側位置で前記ストッパー部をかけるように、前記第1ガイドホールの両内面に形成された第2係止突起と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機用ホルダー。
【請求項4】
前記ホルダーケースは、前記ホルダーケースから離隔した前記可動板の一部を差し込むように、前記引き出しホールの外側縁部から両側に延びた第1延長ホールを備え、
前記ガイド板は、前記ホルダーケースから離隔した前記可動板の一部を前記第1延長ホールと共に差し込むように、前記第1延長ホールと対応して前記第2ガイドホールの両側に延びた第2延長ホールを備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機用ホルダー。
【請求項5】
前記ホルダーケースの内側周りとガイド板の外側周りとの間に配されて、前記ホルダーカバーの上面に付着される永久磁石をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機用ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末機用ホルダーに係り、より詳細には、携帯端末機に付着されてユーザが携帯端末機を安定して把持可能にするホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末機の一種である携帯電話(cellular phone)は、移動中にも音声通話及び無線通信が可能な個人用の通信手段の1つとして多く活用されている。最近、音声通話以外にインターネット通信とマルチメディア機能などコンピュータ支援機能を追加した知能型端末機であるスマートフォン(smart phone)、タブレットPC(Tablet PC)などが主に活用されている。
【0003】
一方、ユーザは、携帯端末機を手に持って使用することが一般的である。ところで、スマートフォン、タブレットPCのような携帯端末機は、大きな画面によって幅が広い方であるために、手が小さなユーザは、片手で携帯端末機を握って操作することが不便である。携帯端末機を握って使用する時、手から滑り落ちるか、とかく他人と衝突して携帯端末機を落とす場合、携帯端末機の破損または故障を起こしうる。
【0004】
したがって、携帯端末機を安定して把持可能にするか、据え置くことができる非常に多様なアクセサリー製品が使われている。しかし、新たな携帯端末機が販売されている期間が次第に短くなり、流行に非常に敏感な消費者の多様な欲求を満たさなければならないアクセサリー市場の特性上、より新たな構成で多様な機能を提供することができるアクセサリー製品の開発が必要な実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報第10-2408735号(2022.6.13.公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、携帯端末機をより安定して把持可能にし、使用しない時には、全体の体積を減らして携帯端末機の保管に妨害にならない携帯端末機用ホルダーを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を果たすための本発明による携帯端末機用ホルダーは、ストラップ;ガイド板;ホルダーケース;標識部;可動板;及びホルダーカバー;含む。ストラップは、中間部の一端に締結部が形成され、前記中間部の他端にストッパー部が形成される。ガイド板は、ストッパー部を差し込んで締結部の移動によるストッパー部の移動を案内する第1ガイドホール、及び第1ガイドホールよりも狭幅を有し、第1ガイドホールと通じるように連結されて、締結部を差し込んで締結部の移動を案内する第2ガイドホールを備える。ホルダーケースは、ガイド板とストラップとを水平配置基準に下側開口を通じて内部に収容し、上面に第2ガイドホールと対応して形成されて、締結部を引き出せる引き出しホールを備える。標識部は、締結部の引き出し方向を示す。可動板は、ホルダーケースの上面に配されて下面に締結部と締結され、締結部が引き出しホールを通じて引き出されるか、復帰するにつれて、ホルダーケースに対して離隔するか、接するように動作する。ホルダーカバーは、ホルダーケースの下側開口を閉鎖した状態でガイド板とホルダーケースとに付着される。
【発明の効果】
【0008】
本発明による携帯端末機用ホルダーは、使用しない時には、可動板がホルダーケースに重ねられて全体の体積を減らすことができ、使用する時のみに可動板がホルダーケースから離隔してユーザが携帯端末機をより安定して把持可能にする。
【0009】
また、本発明による携帯端末機用ホルダーは、必要に応じて可動板がホルダーケースから離隔した状態でホルダーケースの引き出しホール側に差し込まれて携帯端末機を床に便利に据え置き可能にする。
【0010】
また、本発明による携帯端末機用ホルダーは、永久磁石を内蔵して、磁性体を有する携帯端末機に容易に着脱自在に使われる。また、本発明による携帯端末機用ホルダーは、可動板に広告物を表示することができて販促用品として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態による携帯端末機用ホルダーについての斜視図である。
【
図2】
図1において、可動板がホルダーケースから離隔して指を差し込むように動作した状態を示す斜視図である。
【
図3】
図1において、ホルダーケースから離隔した可動板の一部がホルダーケースの引き出しホール側に差し込まれた状態を示す斜視図である。
【
図5】ストラップとガイド板との間の作用を説明する斜視図である。
【
図6】ストラップとガイド板との間の作用を説明する斜視図である。
【
図8】
図7において、ストラップの引き出し状態を示す断面図である。
【
図9】ユーザが携帯端末機を把持可能に携帯端末機用ホルダーが使われる例を示す図面である。
【
図10】携帯端末機が床に据え置きされるように携帯端末機用ホルダーが使われる例を示す図面である。
【
図11】ストラップの締結部が可動板に締結される他の例を示す分解斜視図である。
【
図13】ホルダーケース内に永久磁石が収容された例を示す分解斜視図である。
【
図14】
図13において、携帯端末機用ホルダーが永久磁石によって携帯端末機に付着されて使われる例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明について添付図面を参照して詳しく説明すれば、次の通りである。ここで、同じ構成については、同じ符号を使用し、反復される説明、本発明の要旨を不明にする恐れがある公知の機能及び構成についての詳細な説明は省略する。
【0013】
本発明の実施形態は、当業者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状及びサイズなどは、より明確な説明のために誇張される。ここで、「上」、「下」、「左」、「右」のように方向を指称した用語は、説明の便宜のためのものであって、例示に過ぎない。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態による携帯端末機用ホルダーについての斜視図である。
図2は、
図1において、可動板がホルダーケースから離隔して指を差し込むように動作した状態を示す斜視図である。
図3は、
図1において、ホルダーケースから離隔した可動板の一部がホルダーケースの引き出しホール側に差し込まれた状態を示す斜視図である。
図4は、
図1についての分解斜視図である。
図5及び
図6は、ストラップとガイド板との間の作用を説明する斜視図である。
図7は、
図1についての一部の断面図である。
図8は、
図7において、ストラップの引き出し状態を示す断面図である。
【0015】
図1ないし
図8を参照すれば、本発明の一実施形態による携帯端末機用ホルダー100は、ストラップ110と、ガイド板120と、ホルダーケース130と、標識部134と、可動板140、及びホルダーカバー150と、を含む。
【0016】
ストラップ110は、中間部111の一端に締結部112が形成され、中間部111の他端にストッパー部113が形成される。ストラップ110は、柔軟な材質からなる。したがって、ストラップ110は、折り畳みまたは展開可能に動作する。ストラップ110は、ウレタン、ゴム、シリコンなどの材質からなりうる。
【0017】
ストラップ110の中間部111は、一定の幅と厚さとに長く延びた形態からなりうる。締結部112は、中間部111の幅と同径の半円状に中間部111の一端から延びる。締結部112は、中間部111と同じ厚さを有しうる。締結部112は、可動板140との締結のための締結ホール112aを有しうる。締結部112は、下側縁部に沿って面取り加工されて傾斜面112bを有しうる。したがって、締結部112は、ホルダーケース130の傾斜部132に沿って引き出しホール131から円滑に引き出される。
【0018】
ストッパー部113は、中間部111の長手方向を基準に左右対称になるように両横に突出したフック113aを有する形態で中間部111の他端から延びる。ストッパー部113は、中間部111と同じ幅に延び、中間部111と同じ厚さを有しうる。
【0019】
ストッパー部113の外周は、全体として凸状に曲面状からなりうる。フック113aの各内周は、ストッパー部113の外周が曲線状の方向に傾いた形態からなりうる。例えば、ストッパー部113は、アンカー状からなりうる。したがって、ストッパー部113は、最外側位置と最内側位置とでそれぞれガイド板120の第1ガイドホール内面と接触される面積が増大して安定して支持される。
【0020】
ストラップ110は、締結部112と中間部111との境界上面に第1折曲溝114aが形成され、中間部111とストッパー部113との境界下面に第2折曲溝114bが形成されうる。第1、2折曲溝114a、114bは、中間部111の幅方向に沿って一定の幅と深さとを有するように形成されうる。
【0021】
第1折曲溝114aは、中間部111が締結部112に対して下方によく折れるようにし、第2折曲溝114bは、中間部111がストッパー部113に対して上方によく折れるようにすることにより、可動板140をホルダーケース130から円滑に離隔させる。このようなストラップ110は、中間部111と締結部112及びストッパー部113とが一体を成すように成形され、締結ホール112aと傾斜面112b及び第1、2折曲溝114a、114bが加工されて製造可能である。
【0022】
ガイド板120は、第1ガイドホール121、及び第2ガイドホール122を備える。ガイド板120は、一定の厚さを有しうる。ホルダーケース130が円状からなる場合、ガイド板120は、円状からなりうる。ガイド板120は、ウレタン、ゴム、シリコンなどの材質からなりうる。
【0023】
第1ガイドホール121は、ストッパー部113を差し込んで締結部112の移動によるストッパー部113の移動を案内する。第1ガイドホール121は、左右内面にストッパー部113の左右外面と当接した状態でストッパー部113の線形移動を案内するように一定の幅を有しうる。第1ガイドホール121は、ストッパー部113の外周と対向する内面がストッパー部113の外周状と同じ形状に接するように形成されうる。第1ガイドホール121は、フック113aの内周と対向する内面がフック113aの内周状と同じ形状に接するように形成されうる。
【0024】
第1係止突起123aが、ストッパー部113の最外側位置でストッパー部113をかけるように第1ガイドホール121の両内面に形成されうる。したがって、ストッパー部113は、最外側位置で一定以上の力を受けなければ、第1係止突起123aにかかった状態に保持される。その結果、可動板140は、ストッパー部113の最外側位置でホルダーケース130に接した状態に保持される。
【0025】
第2係止突起123bが、ストッパー部113の最内側位置でストッパー部113をかけるように第1ガイドホール121の両内面に形成されうる。したがって、ストッパー部113は、最内側位置で一定以上の力を受けなければ、第2係止突起123bにかかった状態に保持される。第1、2係止突起123a、123bの突出部位は、ストッパー部113が円滑に超えるように凸状に曲面状からなりうる。その結果、可動板140は、ストッパー部113の最内側位置でホルダーケース130から離隔した状態に保持される。
【0026】
第2ガイドホール122は、第1ガイドホール121よりも狭幅を有し、第1ガイドホール121と通じるように連結されて、締結部112を差し込んで締結部112の移動を案内する。第2ガイドホール122は、第1ガイドホール121の中心線を基準に左右対称になった形態からなる。第2ガイドホール122は、締結部112の移動方向に一定の幅を有する。
【0027】
第2ガイドホール122は、ストラップ110の中間部111の幅よりも広幅を有し、締結部112の移動を円滑に案内することができる。第2ガイドホール122は、締結部112の左右揺れを最小化するように第1ガイドホール121と連結される左右部位に整列突起124を有しうる。
【0028】
ホルダーケース130は、ガイド板120とストラップ110とを水平配置基準に下側開口を通じて内部に収容する。ホルダーケース130は、円状平面部の縁部に沿ってフランジが下側に延びた構造からなりうる。ホルダーケース130は、プラスチックなどの材質からなりうる。
【0029】
ホルダーケース130は、上面に第2ガイドホール122と対応して形成されて締結部112を引き出せる引き出しホール131を備える。引き出しホール131は、第2ガイドホール122の幅と同じ幅を有しうる。引き出しホール131の内側周辺は、第2ガイドホール122の内側周辺と一致することができる。引き出しホール131は、外側周辺が最外側位置の締結部112の先端と離隔する長さを有する。
【0030】
ホルダーケース130は、締結部112の先端と対向する引き出しホール131の外側周辺に締結部112の引き出し方向に上向きに傾斜して締結部112の引き出しを案内する傾斜部132を備えることができる。傾斜部132は、引き出しホール131の外側周辺が内側に下向きに傾斜するように陥没した形態からなることにより、締結部112の引き出し方向に上向きに傾斜することができる。ここで、第2ガイドホール122は、傾斜部132を収容できるように外側に延びる。引き出しホール131は、左右内側から下方に延びて締結部112の左右面と対向するガイド片133を有することにより、締結部112の引き出しを案内することができる。傾斜部132の左右幅は、引き出しホール131の左右幅よりも狭い。
【0031】
ホルダーケース130は、ホルダーケース130から離隔した可動板140の一部を差し込むように引き出しホール131の外側縁部から両側に延びた第1延長ホール131aを備えることができる。第1延長ホール131aは、一定の幅を有し、左右対称になるように形成されうる。
【0032】
標識部134は、締結部112の引き出し方向を示す。標識部134は、締結部112の引き出し方向にホルダーケース130の最後方縁部に突設される。標識部134は、半球状に突出するが、多様な形態に突出するか、凹状に形成されうる。他の例として、標識部134は、可動板140に備えられても良い。
【0033】
ガイド板120は、ホルダーケース130から離隔した可動板140の一部を第1延長ホール131aと共に差し込むように第1延長ホール131aと対応して第2ガイドホール122の両側に延びた第2延長ホール122aを備えることができる。第2延長ホール122aは、第1延長ホール131aと同じ形状からなりうる。
【0034】
可動板140は、ホルダーケース130の上面に配されて下面に締結部112と締結される。ホルダーケース130が円状からなる場合、可動板140も、円状からなりうる。可動板140は、締結部112が引き出しホール131を通じて引き出されるか、復帰するにつれて、ホルダーケース130に対して離隔するか、接するように動作する。
【0035】
可動板140は、内側可動板140aと外側可動板140bとが積層された状態に付着されて構成することができる。内側可動板140aは、一定の厚さを有し、円状からなりうる。内側可動板140aは、ホルダーケース130の直径よりも小径を有しうる。内側可動板140aは、ウレタン、ゴム、シリコンなどの材質からなりうる。内側可動板140aは、リベット141によって締結部112の締結ホール112aに締結される。
【0036】
内側可動板140aは、リベット141を装着するホールの周辺が陥没してリベット141のヘッドを載置させることができる。内側可動板140aは、縁部に沿ってフランジが下側に延びた構造からなりうる。内側可動板140aは、フランジによって取り囲んだ空間に外側可動板140bを収容することができる。
【0037】
外側可動板140bは、一定の厚さを有しうる。外側可動板140bは、内側可動板140aよりも小径の円状からなって内側可動板140aのフランジによって取り囲んだ空間に収容される。外側可動板140bは、ウレタン、ゴム、シリコンなどの材質からなりうる。外側可動板140bは、表面に広告物が印刷などで表示されて広告効果を付与することができる。
【0038】
ホルダーカバー150は、ホルダーケース130の下側開口を閉鎖した状態でガイド板120とホルダーケース130とに付着される。ホルダーカバー150は、内側上面がガイド板120の下面に付着され、縁部上面がホルダーケース130の下側開口の周辺の下面に沿って付着される。ホルダーカバー150は、接着剤などによってガイド板120とホルダーケース130とに付着される。
【0039】
ホルダーケース130が円状からなる場合、ホルダーカバー150は、円状からなってホルダーケース130の下側開口の周辺に沿って付着される。ホルダーカバー150は、ウレタン、ゴム、シリコン、プラスチックなどの材質からなりうる。
【0040】
ホルダーカバー150の外表面は、両面テープによって携帯端末機10に付着される。したがって、携帯端末機用ホルダー100は、携帯端末機10に付着されて使われる。携帯端末機10が保護ケースに被せられた場合、携帯端末機用ホルダー100は、携帯端末機10の保護ケースに付着される。
【0041】
前述した携帯端末機用ホルダー100の使用例について説明すれば、次の通りである。ここで、携帯端末機用ホルダー100が、携帯端末機10の保護ケースの裏面に付着された場合を例として挙げているが、携帯端末機10の裏面に付着された場合にも、同じ方式で使われる。
【0042】
まず、可動板140は、ホルダーケース130の中央に接した状態で待機する。この際、ストラップ110のストッパー部113は、ガイド板120の第1ガイドホール121の最外側に位置する。この状態で、ユーザが、可動板140を標識部141側に指を利用して押し出す。そうすると、可動板140に締結されたストラップ110の締結部112がホルダーケース130の引き出しホール131を通じて引き出される。それにより、ストッパー部113が、第1ガイドホール121に沿って最内側に移動する。
【0043】
この状態で、ユーザが、可動板140をホルダーケース130から持ち上げれば、可動板140とホルダーケース130との間が離隔する。そうすると、
図9に示したように、ユーザは、ストラップ110の中間部111を挟んで可動板140とホルダーケース130との離隔空間に指を差し込む。それにより、ユーザは、携帯端末機10を安定して握って使用することができる。
【0044】
以後、可動板140を前述した形態でこれ以上使用する必要がなくなれば、ユーザは、可動板140をホルダーケース130の中央側に押し出す。そうすると、締結部112が、ホルダーケース130の引き出しホール131を通じて押し寄せる。それにより、ストッパー部113が、第1ガイドホール121に沿って最外側に移動する。そうすると、可動板140は、ホルダーケース130の中央に接した状態に復帰する。したがって、携帯端末機ホルダー100は、使用しない時、全体の体積が最小化されて携帯端末機10をポケットなどに保管するのに有利である。
【0045】
他の例として、
図10に示したように、ユーザは、前述した過程を通じて可動板140をホルダーケース130から離隔させた後、締結部112に近い可動板140の一部位をホルダーケース130の引き出しホール131側に差し込む。この状態で、ユーザが、可動板140の裏面が床に向かうように可動板140の反対部位を床に置けば、携帯端末機10は、傾いた状態で床に据え置きされる。
【0046】
このように、本実施形態の携帯端末機用ホルダー100は、使用しない時には可動板140がホルダーケース130に重ねられて全体の体積を減らすことができ、使用する時のみに可動板140がホルダーケース130から離隔してユーザが携帯端末機10をより安定して把持可能にする。
【0047】
また、本実施形態の携帯端末機用ホルダー100は、必要に応じて可動板140がホルダーケース130から離隔した状態でホルダーケース130の引き出しホール131側に差し込まれて携帯端末機10を床に便利に据え置き可能にする。
【0048】
図11は、ストラップの締結部が可動板に締結される他の例を示す分解斜視図である。
図12は、
図11についての断面図である。
【0049】
図11及び
図12を参照すれば、可動板140、すなわち、内側可動板140aの下面に締結ポール台242が形成されうる。締結ポール台242は、突出した端に係止ヘッド242aを有しうる。係止ヘッド242aは、締結ポール台242の突出した端から漸進的に傾斜しながら拡張された形態からなりうる。係止ヘッド242aが、締結部112の締結ホール112aを通過して締結ホール112aの周辺にかかることにより、締結ポール台242が締結部112から離脱防止される。したがって、可動板140は、締結ポール台242によって締結部112から離脱防止されるように締結される。締結ホール112aの上面の周辺には、係止ヘッド242aを載置させる載置溝が形成されうる。
【0050】
図13は、ホルダーケース内に永久磁石が収容された例を示す分解斜視図である。
図14は、
図13において、携帯端末機用ホルダーが永久磁石によって携帯端末機に付着されて使われる例を示す斜視図である。
【0051】
図13及び
図14を参照すれば、永久磁石260は、ホルダーケース230の内側周りとガイド板120の外側周りとの間に配されて、ホルダーカバー250の上面に付着される。永久磁石260は、一定の厚さのリング状からなりうる。
【0052】
ホルダーケース230は、ガイド板120と離隔した間に永久磁石260を配置できるように前述した例のホルダーケース130よりも大径を有しうる。ホルダーカバー250は、内側カバー250aと外側カバー250bとが積層された状態に付着されて構成することができる。内側カバー250aは、ガイド板120と同径を有しうる。内側カバー250aは、一定の厚さを有しうる。内側カバー250aは、ウレタン、ゴム、シリコン、プラスチックなどの材質からなりうる。内側カバー250aは、上面がガイド板120の下面に接着剤などで付着される。
【0053】
外側カバー250bは、ホルダーケース230の下側開口と同径を有しうる。外側カバー250bは、一定の厚さを有しうる。外側カバー250bは、一面に接着層が全体として形成され、接着層が裏紙によって保護される構成からなりうる。例えば、外側カバー250bは、接着テープからなりうる。外側カバー250bは、接着テープがホルダーケース230の下側開口と同径を有するように裁断されて設けられうる。外側カバー250bは、接着層が内側カバー250aの下面と永久磁石260の下面とに接着されることにより、ホルダーケース230の下側開口を覆う。
【0054】
このように、携帯端末機用ホルダー100が永久磁石260を内蔵する場合、携帯端末機10の裏面には、永久磁石260と磁力とで張り付くことができる磁性体、例えば、磁性金属リング20が付着される。したがって、携帯端末機用ホルダー100は、永久磁石260と磁性金属リング20との間の付着と解除とによって携帯端末機10に容易に着脱される。磁性金属リング20が携帯端末機10の保護ケースの裏面に付着された場合にも、携帯端末機用ホルダー100は、携帯端末機10の保護ケースに容易に着脱される。
本発明は、添付図面に示された一実施形態を参考にして説明されたが、これは、例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によってのみ決定されねばならない。
【符号の説明】
【0055】
10:携帯端末機
20:磁性金属リング
100:携帯端末機用ホルダー
110:ストラップ
111:中間部
112:締結部
112a:締結ホール
112b:傾斜面
113:ストッパー部
113a:フック
114a:第1折曲溝
114b:第2折曲溝
120:ガイド板
121:第1ガイドホール
122:第2ガイドホール
122a:第2延長ホール
123a:第1係止突起
123b:第2係止突起
124:整列突起
130、230:ホルダーケース
131:引き出しホール
131a:第1延長ホール
132:傾斜部
133:ガイド片
134:標識部
140:可動板
140a:内側可動板
140b:外側可動板
141:リベット
150、250:ホルダーカバー
242:締結ポール台
242a:係止ヘッド
250a:内側カバー
250b:外側カバー
260:永久磁石