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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001469
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】シート回転装置
(51)【国際特許分類】
B60N 2/14 20060101AFI20231227BHJP
A47C 3/18 20060101ALI20231227BHJP
【ＦＩ】
B60N2/14
A47C3/18 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022100144
(22)【出願日】2022-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塩谷 亮祐
(72)【発明者】
【氏名】伊東 定夫
【テーマコード（参考）】
3B087
3B091
【Ｆターム（参考）】
3B087AA02
3B087BA08
3B087BB10
3B087BC19
3B091EA00
3B091EC03
(57)【要約】
【課題】ベースプレートの剛性を確保しつつ、比較的簡易にガイドレール及び支持スライダを設計することが可能シート回転装置を提供すること。
【解決手段】シート回転装置１０は、ベースプレート１００と、回転プレート２００と、連結ユニットと、を備える。連結ユニットは、固定端部と回転端部３１２とを有する回転リンク３１０と、ベースプレートに固定されており、直線状に延びる形状を有するガイドレール３４０と、ガイドレールに沿って移動可能であり、回転端部３１２を支持するための支持スライダ３５０と、支持スライダと回転リンクとを接続する接続部材３６０と、ロアレール３２１と、アッパースライダ３２２と、を有する。接続部材３６０は、ベースプレートに対して回転端部及び支持スライダが移動するときに生じる回転端部３１２及び支持スライダ３５０間の距離の差を吸収可能な構成を有する。
【選択図】図４
【解決手段】シート回転装置１０は、ベースプレート１００と、回転プレート２００と、連結ユニットと、を備える。連結ユニットは、固定端部と回転端部３１２とを有する回転リンク３１０と、ベースプレートに固定されており、直線状に延びる形状を有するガイドレール３４０と、ガイドレールに沿って移動可能であり、回転端部３１２を支持するための支持スライダ３５０と、支持スライダと回転リンクとを接続する接続部材３６０と、ロアレール３２１と、アッパースライダ３２２と、を有する。接続部材３６０は、ベースプレートに対して回転端部及び支持スライダが移動するときに生じる回転端部３１２及び支持スライダ３５０間の距離の差を吸収可能な構成を有する。
【選択図】図４
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート本体が車両の前方を向く着座位置と前記シート本体が前記車両のドアの開口部を向く乗降位置との間で前記シート本体を回転させることが可能なシート回転装置であって、
前記車両のフロアに固定されるベースプレートと、
前記シート本体に対して相対回転しないように前記シート本体の下面に固定される回転プレートと、
前記ベースプレートに対して前記回転プレートが前記着座位置と前記乗降位置との間で回転可能となるように前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する連結ユニットと、を備え、
前記連結ユニットは、
前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する回転リンクであって、前記ベースプレートに対して相対回転可能となるように前記ベースプレートに固定された固定端部と、前記固定端部を回転中心として前記ベースプレートに対して回動可能であり、かつ、前記回転プレートに対して相対回転可能となるように前記回転プレートに固定された回転端部と、を有する前記回転リンクと、
前記ベースプレートに固定されており、直線状に延びる形状を有するガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動可能であり、前記回転端部を支持するための支持スライダと、
前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する接続部材であって、当該接続部材に対して前記回転端部が相対回転可能となるように前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する前記接続部材と、
前記ベースプレートに固定されたロアレールと、
前記ロアレールに沿って移動可能なアッパースライダであって、当該アッパースライダに対して前記回転プレートが相対回転可能となるように前記回転プレートを支持する前記アッパースライダと、を有し、
前記回転プレートは、
前記回転端部に支持された第１被支持部と、
前記第１被支持部から離間しており前記アッパースライダに支持された第２被支持部と、を有し、
前記アッパースライダは、前記回転プレートが前記着座位置から前記乗降位置に移動するときに前記回転端部に対して前記回転プレートが回転する方向と同じ方向に前記回転プレートを当該アッパースライダに対して相対回転させつつ前記第２被支持部を前記ロアレールに沿って移動させ、
前記接続部材は、前記ベースプレートに対して前記回転端部及び前記支持スライダが移動するときに生じる前記回転端部及び前記支持スライダ間の距離の差を吸収可能な構成を有する、シート回転装置。
前記車両のフロアに固定されるベースプレートと、
前記シート本体に対して相対回転しないように前記シート本体の下面に固定される回転プレートと、
前記ベースプレートに対して前記回転プレートが前記着座位置と前記乗降位置との間で回転可能となるように前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する連結ユニットと、を備え、
前記連結ユニットは、
前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する回転リンクであって、前記ベースプレートに対して相対回転可能となるように前記ベースプレートに固定された固定端部と、前記固定端部を回転中心として前記ベースプレートに対して回動可能であり、かつ、前記回転プレートに対して相対回転可能となるように前記回転プレートに固定された回転端部と、を有する前記回転リンクと、
前記ベースプレートに固定されており、直線状に延びる形状を有するガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動可能であり、前記回転端部を支持するための支持スライダと、
前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する接続部材であって、当該接続部材に対して前記回転端部が相対回転可能となるように前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する前記接続部材と、
前記ベースプレートに固定されたロアレールと、
前記ロアレールに沿って移動可能なアッパースライダであって、当該アッパースライダに対して前記回転プレートが相対回転可能となるように前記回転プレートを支持する前記アッパースライダと、を有し、
前記回転プレートは、
前記回転端部に支持された第１被支持部と、
前記第１被支持部から離間しており前記アッパースライダに支持された第２被支持部と、を有し、
前記アッパースライダは、前記回転プレートが前記着座位置から前記乗降位置に移動するときに前記回転端部に対して前記回転プレートが回転する方向と同じ方向に前記回転プレートを当該アッパースライダに対して相対回転させつつ前記第２被支持部を前記ロアレールに沿って移動させ、
前記接続部材は、前記ベースプレートに対して前記回転端部及び前記支持スライダが移動するときに生じる前記回転端部及び前記支持スライダ間の距離の差を吸収可能な構成を有する、シート回転装置。
【請求項2】
前記ガイドレールは、前記回転端部の移動軌跡の下方において前記移動軌跡と重なる位置に配置されている、請求項１に記載のシート回転装置。
【請求項3】
前記接続部材は、
前記ガイドレールの長手方向と交差する方向に延びる形状を有する長孔を有し、前記支持スライダに固定されたブラケットと、
前記長孔に挿通された状態で前記回転端部と前記ブラケットとを連結しており、前記長孔内を移動することが可能な連結部と、を有する、請求項１又は２に記載のシート回転装置。
前記ガイドレールの長手方向と交差する方向に延びる形状を有する長孔を有し、前記支持スライダに固定されたブラケットと、
前記長孔に挿通された状態で前記回転端部と前記ブラケットとを連結しており、前記長孔内を移動することが可能な連結部と、を有する、請求項１又は２に記載のシート回転装置。
【請求項4】
前記接続部材は、
前記支持スライダに対して相対回転可能となるように前記支持スライダに接続された第１端部と、前記第１端部まわりに回転可能な第２端部と、を有するリンクと、
前記回転端部に対して前記第２端部が相対回転可能となるように前記回転端部と前記第２端部とを連結する連結部と、を有する、請求項１又は２に記載のシート回転装置。
前記支持スライダに対して相対回転可能となるように前記支持スライダに接続された第１端部と、前記第１端部まわりに回転可能な第２端部と、を有するリンクと、
前記回転端部に対して前記第２端部が相対回転可能となるように前記回転端部と前記第２端部とを連結する連結部と、を有する、請求項１又は２に記載のシート回転装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、シート回転装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シート本体を着座位置と乗降位置との間で回転させることが可能なシート回転装置が知られている。例えば、特開２０２２－７８５０２号公報には、ベースプレートと、回転プレートと、連結ユニットと、を備えるシート回転装置が開示されている。ベースプレートは、車両のフロアに固定されている。回転プレートは、シート本体の下面に固定されている。連結ユニットは、ベースプレートに対して回転プレートが着座位置と乗降位置との間で回転可能となるようにベースプレートと回転プレートとを連結している。連結ユニットは、リンクを含んでいる。リンクは、その固定端部まわりに回転可能な回転端部を有している。ベースプレートには、回転端部の移動を案内するための貫通孔が形成されている。貫通孔は、回転端部の移動軌跡に対応する円弧状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０２２－７８５０２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開２０２２－７８５０２号公報に記載のシート回転装置では、ベースプレートに円弧状の貫通孔が形成されているため、ベースプレートの剛性が低下する懸念がある。そこで、回転端部の移動を案内する手段として、ベースプレートの上面に円弧状のガイドレールを設けるとともに、そのガイドレールに沿って移動可能なスライダによって回転端部を支持することが考えられる。しかしながら、この構造には、ガイドレールの正確な軌道の計算が求められるとともに、このガイドレールに沿ったスライダの滑らかな移動を確保するためにガイドレール及びスライダに精密な加工が求められる。
【0005】
本発明の目的は、ベースプレートの剛性を確保しつつ、比較的簡易にガイドレール及び支持スライダを設計することが可能シート回転装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の一局面に従ったシート回転装置は、シート本体が車両の前方を向く着座位置と前記シート本体が前記車両のドアの開口部を向く乗降位置との間で前記シート本体を回転させることが可能なシート回転装置であって、前記車両のフロアに固定されるベースプレートと、前記シート本体に対して相対回転しないように前記シート本体の下面に固定される回転プレートと、前記ベースプレートに対して前記回転プレートが前記着座位置と前記乗降位置との間で回転可能となるように前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する連結ユニットと、を備え、前記連結ユニットは、前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する回転リンクであって、前記ベースプレートに対して相対回転可能となるように前記ベースプレートに固定された固定端部と、前記固定端部を回転中心として前記ベースプレートに対して回動可能であり、かつ、前記回転プレートに対して相対回転可能となるように前記回転プレートに固定された回転端部と、を有する前記回転リンクと、前記ベースプレートに固定されており、直線状に延びる形状を有するガイドレールと、前記ガイドレールに沿って移動可能であり、前記回転端部を支持するための支持スライダと、前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する接続部材であって、当該接続部材に対して前記回転端部が相対回転可能となるように前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する前記接続部材と、前記ベースプレートに固定されたロアレールと、前記ロアレールに沿って移動可能なアッパースライダであって、当該アッパースライダに対して前記回転プレートが相対回転可能となるように前記回転プレートを支持する前記アッパースライダと、を有し、前記回転プレートは、前記回転端部に支持された第１被支持部と、前記第１被支持部から離間しており前記アッパースライダに支持された第２被支持部と、を有し、前記アッパースライダは、前記回転プレートが前記着座位置から前記乗降位置に移動するときに前記回転端部に対して前記回転プレートが回転する方向と同じ方向に前記回転プレートを当該アッパースライダに対して相対回転させつつ前記第２被支持部を前記ロアレールに沿って移動させ、前記接続部材は、前記ベースプレートに対して前記回転端部及び前記支持スライダが移動するときに生じる前記回転端部及び前記支持スライダ間の距離の差を吸収可能な構成を有する。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、ベースプレートの剛性を確保しつつ、比較的簡易にガイドレール及び支持スライダを設計することが可能シート回転装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】着座位置における回転シートの斜視図である。
【図2】乗降位置における回転シートの斜視図である。
【図3】着座位置における、本発明の第１実施形態におけるシート回転装置の斜視図である。
【図4】乗降位置におけるシート回転装置の斜視図である。
【図5】着座位置及び乗降位置における、ベースプレート、回転プレート及び連結ユニットの位置関係を示す図である。
【図6】固定軸部の傾きとシート面との関係を説明するための図である。
【図7】固定軸部の傾きとシート面との関係を説明するための図である。
【図8】回転リンク、ガイドレール、支持スライダ及び接続部材の分解斜視図である。
【図9】回転端部における支持軸部の移動軌跡と接続部材との位置関係を説明するための図である。
【図10】本発明の第２実施形態におけるシート回転装置の回転リンク、ガイドレール、支持スライダ及び接続部材の分解斜視図である。
【図11】回転端部における支持軸部の移動軌跡と接続部材との位置関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で参照する図面では、同一又はそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0010】
【0011】
【0012】
シート本体２は、シートクッション２ａと、シートバック２ｂと、を有している。シートクッション２ａは、座部を構成する。シートバック２ｂは、シートクッション２ａに着座した乗員の背部を支持する。シート本体２は、車両のフロアＦＬ上に配置される。
【0013】
フロアＦＬには、シート本体２をフロアＦＬに対して車両の前後方向にスライドさせる一対のシートスライダ３が取り付けられている。一対のシートスライダ３は、車両の幅方向に間隔を置いて配置されている。各シートスライダ３は、ロアレール３ａと、アッパーレール３ｂと、を有している。
【0014】
ロアレール３ａは、車両の前後方向と平行となる姿勢でフロアＦＬに固定されている。アッパーレール３ｂは、ロアレール３ａに対して車両の前後方向（ロアレール３ａの長手方向）に相対変位可能である。
【0015】
シート回転装置１０は、着座位置（図１に示される位置）と乗降位置（図２に示される位置）との間でシート本体２を回転させることが可能である。着座位置は、シート本体２が車両の前方を向く位置である。乗降位置は、シート本体２が車両のドアの開口部を向く位置である。シート回転装置１０は、シート本体２の下面に固定されている。
【0016】
【0017】
【0018】
ベースプレート１００は、車両のフロアＦＬに直接的に、又は、他の部材を介して間接的に、固定される。本実施形態では、ベースプレート１００は、アッパーレール３ｂに固定されている。すなわち、ベースプレート１００は、シートスライダ３を介してフロアＦＬに固定されている。
【0019】
回転プレート２００は、シート本体２に対して相対回転しないようにシート本体２の下面に固定されている。図３及び図４に示されるように、回転プレート２００は、一対のサイドブラケット２１０と、リアパイプ２２０と、フロントパイプ２３０と、連結板２４０と、ストライカ２５０と、を有している。
【0020】
一対のサイドブラケット２１０は、幅方向に間隔を置いて配置されている。各サイドブラケット２１０は、シートスライダ３の上方に配置されている。各サイドブラケット２１０は、前後方向に延びる形状を有している。一対のサイドブラケット２１０のうち幅方向における左側に配置されたサイドブラケット２１０の後部には、固定ボルトＢによってシートベルトのアンカ（図示略）が固定される。
【0021】
リアパイプ２２０は、一対のサイドブラケット２１０の後部同士を連結している。
【0022】
フロントパイプ２３０は、一対のサイドブラケット２１０の前部同士を連結している。
【0023】
連結板２４０は、リアパイプ２２０とフロントパイプ２３０とを連結している。
【0024】
【0025】
連結ユニット３００は、着座位置と乗降位置との間でベースプレート１００に対して回転プレート２００が回転可能となるようにベースプレート１００と回転プレート２００とを連結している。
【0026】
連結ユニット３００は、回転リンク３１０と、メインスライダ３２０と、サブスライダ３３０と、ガイドレール３４０と、支持スライダ３５０と、接続部材３６０と、を有している。
【0027】
回転リンク３１０は、ベースプレート１００と回転プレート２００とを連結している。回転リンク３１０は、固定端部３１１（図５を参照）と、回転端部３１２と、を有している。
【0028】
固定端部３１１は、回転リンク３１０の一端部で構成されている。固定端部３１１は、ベースプレート１００に対して相対回転可能となるようにベースプレート１００に固定されている。具体的には、固定端部３１１は、ベースプレート１００の裏側から締結部材によって固定されている。固定端部３１１は、締結部材の中心軸である固定軸部３１１ａまわりに回転可能である。
【0029】
回転端部３１２は、回転リンク３１０の他端部で構成されている。回転端部３１２は、固定端部３１１の固定軸部３１１ａを回転中心としてベースプレート１００に対して回動可能であり、かつ、回転プレート２００に対して相対回転可能となるように回転プレート２００に固定されている。具体的には、回転端部３１２は、支持軸部３１２ａ及び締結部材Ｆ２によって回転プレート２００に固定されている。支持軸部３１２ａは、ボルトで構成されており、締結部材Ｆ２は、ナットで構成されている。回転プレート２００は、支持軸部３１２ａまわりに回転端部３１２に対して相対回転可能である。以下、回転プレート２００のうち支持軸部３１２ａにより支持された部位を「第１被支持部２０１」（図３及び図４を参照）と表記する。
【0030】
メインスライダ３２０は、ロアレール３２１と、アッパースライダ３２２と、を有している。
【0031】
ロアレール３２１は、ベースプレート１００に固定されている。具体的に、ロアレール３２１は、ベースプレート１００の中央部に固定されている。ロアレール３２１は、直線状に延びる形状を有している。ロアレール３２１は、固定端部３１１における固定軸部３１１ａ及び回転端部３１２における支持軸部３１２ａ間の距離の２倍の長さを半径とし、かつ、固定軸部３１１ａを中心とする仮想円Ａ１（図５を参照）の直径に沿って直線状に延びる形状を有している。なお、図５では、仮想円Ａ１と、固定軸部３１１ａ及び支持軸部３１２ａ間の長さを半径とし、かつ、支持軸部３１２ａを中心とする円Ａ２と、が一点鎖線で示されており、回転プレート２００が二点鎖線で示されている。また、図５における上方に車両の乗降口が設けられている。
【0032】
図５に示されるように、ロアレール３２１は、車両の前後方向に対して交差する方向でかつ仮想円Ａ１の直径に沿って直線状に延びる形状を有している。ロアレール３２１は、車両の前方に向かうにしたがって次第にドアの開口部に近づくように前後方向に対して傾斜している。
【0033】
アッパースライダ３２２は、ロアレール３２１に沿って移動可能である。アッパースライダ３２２は、当該アッパースライダ３２２に対して回転プレート２００が相対回転可能となるように回転プレート２００を支持している。具体的には、アッパースライダ３２２は、締結部材Ｆ３によって回転プレート２００に固定されている。回転プレート２００は、締結部材Ｆ３の中心軸である支持軸部３２２ａまわりにアッパースライダ３２２に対して相対回転可能である。支持軸部３２２ａは、ボルトで構成されている。以下、回転プレート２００のうち支持軸部３２２ａにより支持された部位を「第２被支持部２０２」（図３及び図４を参照）と表記する。
【0034】
アッパースライダ３２２は、回転プレート２００の第２被支持部２０２を、回転プレート２００が着座位置から乗降位置に移動するときに回転端部３１２に対して回転プレート２００が回転する方向（図５における右回り）と同じ方向に当該アッパースライダ３２２に対して相対回転させつつロアレール３２１に沿って移動させる。
【0035】
アッパースライダ３２２の支持軸部３２２ａは、シート本体２が着座位置及び乗降位置間を移動するときに、円Ａ２が仮想円Ａ１に内接しながら回転するときにおける円Ａ２上の点の軌跡（仮想円Ａ１の直径）に沿うように移動する。
【0036】
サブスライダ３３０は、ロアレール３３１と、アッパースライダ３３２と、を有している。
【0037】
ロアレール３３１は、ベースプレート１００に固定されている。具体的に、ロアレール３３１は、ベースプレート１００のうち幅方向における内側に配置されたシートスライダ３とメインスライダ３２０のロアレール３２１との間に位置する部位に固定されている。ロアレール３３１は、直線状に延びる形状を有している。図５に示されるように、ロアレール３３１は、当該ロアレール３３１の延長線が仮想円Ａ１の中心である固定軸部３１１ａを通らない姿勢でベースプレート１００に固定されている。ロアレール３３１は、車両の前方に向かうにしたがって次第にドアの開口部に近づくように前後方向に対して傾斜している。
【0038】
アッパースライダ３３２は、ロアレール３３１に沿って移動可能である。アッパースライダ３３２は、当該アッパースライダ３３２に対して回転プレート２００が相対回転可能となるように回転プレート２００を支持している。具体的には、アッパースライダ３３２は、締結部材（図示略）によって回転プレート２００に固定されている。回転プレート２００は、締結部材の中心軸である支持軸部３３２ａ（図５を参照）まわりにアッパースライダ３３２に対して相対回転可能である。以下、回転プレート２００のうち支持軸部３３２ａにより支持された部位を「第３被支持部」と表記する。
【0039】
アッパースライダ３２２は、回転プレート２００の第３被支持部を、回転プレート２００が着座位置から乗降位置に移動するときに回転端部３１２に対して回転プレート２００が回転する方向（図５における右回り）と同じ方向に当該アッパースライダ３３２に対して相対回転させつつロアレール３３１に沿って移動させる。
【0040】
図６及び図７に示されるように、回転リンク３１０における固定端部３１１の固定軸部３１１ａの延長線ＡＸ１１は、シートスライダ３におけるロアレール３ａの底面と直交する方向と平行な基準軸ＡＸ１０に対して傾斜している。これにより、乗降位置におけるシートクッション２ａのシート面Ｓ２は、前方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜する姿勢となる。また、このシート面Ｓ２は、車両のドアの開口部に近づくにしたがって（本実施形態では、シートクッション２ａに着座した乗員から見て右側に向かうにしたがって）次第に下方に向かうように傾斜する姿勢となっている。このため、乗降位置での乗り降りがしやすくなる。なお、図６及び図７では、着座位置におけるシートクッション２ａのシート面Ｓ１が実線で示されており、乗降位置におけるシートクッション２ａのシート面Ｓ２が二点鎖線で示されている。
【0041】
駆動ユニット４００は、連結ユニット３００を駆動する。駆動ユニット４００は、ベースプレート１００に固定されている。駆動ユニット４００は、回転リンク３１０を固定端部３１１まわりに回転させることが可能である。駆動ユニット４００は、モータ４１０と、モータ４１０の出力を回転リンク３１０に伝達するギア４２０と、を含んでいる。
【0042】
例えば、回転プレート２００が着座位置に位置する状態においてモータ４１０が駆動されると、回転リンク３１０が固定端部３１１まわりに回転するとともに、各アッパースライダ３２２，３３２が各ロアレール３２１，３３１に沿って前方に移動する。これにより、回転プレート２００は、ベースプレート１００に対して前方に移動しながら乗降口に向けて回転する。その結果、回転プレート２００が乗降位置に位置する。
【0043】
ロックユニット５００は、回転プレート２００を着座位置でロックする。図３及び図４に示されるように、ロックユニット５００は、締結部材Ｆ５によってベースプレート１００に固定されている。ロックユニット５００は、ロック装置５１０と、リリースアクチュエータ５２０と、伝達部５３０と、を有している。
【0044】
ロック装置５１０は、ストライカ２５０をロックすることが可能である。ロック装置５１０は、ロック位置とアンロック位置との間で移動可能なフックを含んでいる。ロック位置は、回転プレート２００が着座位置に位置する状態においてストライカ２５０を保持する位置である。アンロック位置は、ストライカ２５０の離脱を許容する位置である。
【0045】
リリースアクチュエータ５２０は、ロック装置５１０とは別部材で構成されている。リリースアクチュエータ５２０は、ロック装置５１０によるストライカ２５０のロックを解除するための装置である。
【0046】
伝達部５３０は、リリースアクチュエータ５２０の出力をロック装置５１０に伝達する。伝達部５３０は、リンク機構を備えている。
【0047】
【0048】
ガイドレール３４０は、ベースプレート１００に固定されている。ガイドレール３４０は、直線状に延びる形状を有している。ガイドレール３４０は、上方に開口している。ガイドレール３４０は、回転リンク３１０における回転端部３１２の近傍に配置されている。より詳細には、図９に示されるように、ガイドレール３４０は、回転端部３１２の移動軌跡Ｔの下方において移動軌跡Ｔと重なる位置に配置されている。
【0049】
支持スライダ３５０は、ガイドレール３４０に沿って移動可能である。支持スライダ３５０は、回転端部３１２を支持するためのスライダである。支持スライダ３５０は、アッパーレール３５１と、ローラ３５２と、一対の支持ボルト３５３と、を有している。
【0050】
アッパーレール３５１は、下方に開口する形状を有している。ガイドレール３４０の長手方向と平行な方向におけるアッパーレール３５１の長さは、同方向におけるガイドレール３４０の長さよりも小さい。
【0051】
ローラ３５２は、アッパーレール３５１に保持されている。ローラ３５２は、ガイドレール３４０の内面に接しながら回転する。
【0052】
各支持ボルト３５３は、アッパーレール３５１の上面に溶接等によって固定されている。各支持ボルト３５３は、アッパーレール３５１の上面から上方に向かって延びる形状を有している。各支持ボルト３５３は、アッパーレール３５１の長手方向におけるアッパーレール３５１の端部に固定されている。
【0053】
接続部材３６０は、支持スライダ３５０と回転リンク３１０とを接続している。接続部材３６０は、当該接続部材３６０に対して回転端部３１２が相対回転可能となるように支持スライダ３５０と回転リンク３１０とを接続している。接続部材３６０は、ベースプレート１００に対して回転端部３１２及び支持スライダ３５０が移動するときに生じる回転端部３１２及び支持スライダ３５０間の距離の差を吸収可能な構成を有している。本実施形態では、接続部材３６０は、ブラケット３６１と、連結部３６２と、を有している。
【0054】
ブラケット３６１は、支持スライダ３５０に固定されている。具体的に、ブラケット３６１は、支持ボルト３５３及びナットＮによってアッパーレール３５１に固定されている。ブラケット３６１は、ガイドレール３４０の長手方向と交差する方向に延びる形状を有する長孔３６１ｈを有している。長孔３６１ｈは、ガイドレール３４０の長手方向及び上下方向の双方と直交していることが好ましい。
【0055】
連結部３６２は、長孔３６１ｈに挿通された状態で回転端部３１２とブラケット３６１とを連結している。連結部３６２は、長孔３６１ｈ内を移動することが可能である。連結部３６２は、回転端部３１２に固定されている。連結部３６２は、回転端部３１２から下方に向かって延びる形状を有している。本実施形態では、連結部３６２は、支持軸部３１２ａと同軸のボルトで構成されている。ただし、連結部３６２は、支持軸部３１２ａの中心軸とは異なる中心軸を有するボルトで構成されてもよい。
【0056】
図９は、回転端部３１２における支持軸部３１２ａの移動軌跡Ｔと接続部材３６０との位置関係を示している。図９では、回転プレート２００が着座位置に位置するときにおける回転リンク３１０、支持軸部３１２ａ及びブラケット３６１が実線で示されており、回転プレート２００が乗降位置に位置するとき、及び、着座位置と乗降位置との中間位置に位置するときにおける回転端部３１２、支持軸部３１２ａ及びブラケット３６１が二点鎖線で示されている。
【0057】
図９に示されるように、回転プレート２００が着座位置及び乗降位置に位置するとき、支持軸部３１２ａ及び連結部３６２は、ブラケット３６１における長孔３６１ｈの一端側（図９における下側）に位置している一方、回転プレート２００が中間位置に位置するとき、支持軸部３１２ａ及び連結部３６２は、長孔３６１ｈの他端側（図９における上側）に位置している。このように、ブラケット３６１及び連結部３６２は、ベースプレート１００に対して回転端部３１２及び支持スライダ３５０が移動するときに生じる回転端部３１２及び支持スライダ３５０間の距離の差を吸収可能となっている。
【0058】
以上に説明したシート回転装置１０では、ベースプレート１００にガイドレール３４０が固定されていることによって有効にベースプレート１００の剛性が確保される。さらに、接続部材３６０が、ベースプレート１００に対して回転端部３１２及び支持スライダ３５０が移動するときに生じる回転端部３１２及び支持スライダ３５０間の距離の差を吸収可能な構成を有しており、ガイドレール３４０が直線状に延びる形状を有している。このため、ガイドレール３４０及び支持スライダ３５０の設計が簡易になる。
【0059】
（第２実施形態）
次に、図１０及び図１１を参照しながら、本発明の第２実施形態におけるシート回転装置１０の支持スライダ３５０及び接続部材３６０について説明する。なお、第２実施形態では、第１実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第１実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
次に、図１０及び図１１を参照しながら、本発明の第２実施形態におけるシート回転装置１０の支持スライダ３５０及び接続部材３６０について説明する。なお、第２実施形態では、第１実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第１実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
【0060】
図１０及び図１１に示されるように、本実施形態では、支持スライダ３５０は、単一の支持ボルト３５３を有している。支持ボルト３５３は、段付きボルトで構成されており、アッパーレール３５１の上面に溶接やカシメ等によって固定されている。
【0061】
接続部材３６０は、リンク３６３と、連結部３６２と、を有している。
【0062】
リンク３６３は、第１端部３６３ａと、第２端部３６３ｂと、を有している。第１端部３６３ａは、リンク３６３の一端部で構成されている。第１端部３６３ａは、支持スライダ３５０に対して相対回転可能となるように支持スライダ３５０に接続されている。第１端部３６３ａは、支持ボルト３５３及びナットによってアッパーレール３５１に固定されている。第２端部３６３ｂは、リンク３６３の他端部で構成されている。第２端部３６３ｂは、第１端部３６３ａまわりに回転可能である。第２端部３６３ｂは、回転端部３１２に対して相対回転可能となるように連結部３６２及びナットＮによって回転端部３１２に固定されている。換言すれば、連結部３６２は、回転端部３１２に対して第２端部３６３ｂが相対回転可能となるように回転端部３１２と第２端部３６３ｂとを連結している。
【0063】
図１１は、回転端部３１２における支持軸部３１２ａの移動軌跡Ｔと接続部材３６０との位置関係を示している。図１１に示されるように、回転プレート２００が着座位置及び乗降位置に位置するとき、支持軸部３１２ａ及び連結部３６２は、支持ボルト３５３の移動軌跡上に位置している一方、回転プレート２００が中間位置に位置するとき、支持軸部３１２ａ及び連結部３６２は、リンク３６３が第１端部３６３ａまわりに回転することによって支持ボルト３５３の移動軌跡から離間している。このように、リンク３６３及び連結部３６２は、ベースプレート１００に対して回転端部３１２及び支持スライダ３５０が移動するときに生じる回転端部３１２及び支持スライダ３５０間の距離の差を吸収可能となっている。
【0064】
上述した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0065】
（態様１）
シート本体が車両の前方を向く着座位置と前記シート本体が前記車両のドアの開口部を向く乗降位置との間で前記シート本体を回転させることが可能なシート回転装置であって、
前記車両のフロアに固定されるベースプレートと、
前記シート本体に対して相対回転しないように前記シート本体の下面に固定される回転プレートと、
前記ベースプレートに対して前記回転プレートが前記着座位置と前記乗降位置との間で回転可能となるように前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する連結ユニットと、を備え、
前記連結ユニットは、
前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する回転リンクであって、前記ベースプレートに対して相対回転可能となるように前記ベースプレートに固定された固定端部と、前記固定端部を回転中心として前記ベースプレートに対して回動可能であり、かつ、前記回転プレートに対して相対回転可能となるように前記回転プレートに固定された回転端部と、を有する前記回転リンクと、
前記ベースプレートに固定されており、直線状に延びる形状を有するガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動可能であり、前記回転端部を支持するための支持スライダと、
前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する接続部材であって、当該接続部材に対して前記回転端部が相対回転可能となるように前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する前記接続部材と、
前記ベースプレートに固定されたロアレールと、
前記ロアレールに沿って移動可能なアッパースライダであって、当該アッパースライダに対して前記回転プレートが相対回転可能となるように前記回転プレートを支持する前記アッパースライダと、を有し、
前記回転プレートは、
前記回転端部に支持された第１被支持部と、
前記第１被支持部から離間しており前記アッパースライダに支持された第２被支持部と、を有し、
前記アッパースライダは、前記回転プレートが前記着座位置から前記乗降位置に移動するときに前記回転端部に対して前記回転プレートが回転する方向と同じ方向に前記回転プレートを当該アッパースライダに対して相対回転させつつ前記第２被支持部を前記ロアレールに沿って移動させ、
前記接続部材は、前記ベースプレートに対して前記回転端部及び前記支持スライダが移動するときに生じる前記回転端部及び前記支持スライダ間の距離の差を吸収可能な構成を有する、シート回転装置。
シート本体が車両の前方を向く着座位置と前記シート本体が前記車両のドアの開口部を向く乗降位置との間で前記シート本体を回転させることが可能なシート回転装置であって、
前記車両のフロアに固定されるベースプレートと、
前記シート本体に対して相対回転しないように前記シート本体の下面に固定される回転プレートと、
前記ベースプレートに対して前記回転プレートが前記着座位置と前記乗降位置との間で回転可能となるように前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する連結ユニットと、を備え、
前記連結ユニットは、
前記ベースプレートと前記回転プレートとを連結する回転リンクであって、前記ベースプレートに対して相対回転可能となるように前記ベースプレートに固定された固定端部と、前記固定端部を回転中心として前記ベースプレートに対して回動可能であり、かつ、前記回転プレートに対して相対回転可能となるように前記回転プレートに固定された回転端部と、を有する前記回転リンクと、
前記ベースプレートに固定されており、直線状に延びる形状を有するガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動可能であり、前記回転端部を支持するための支持スライダと、
前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する接続部材であって、当該接続部材に対して前記回転端部が相対回転可能となるように前記支持スライダと前記回転リンクとを接続する前記接続部材と、
前記ベースプレートに固定されたロアレールと、
前記ロアレールに沿って移動可能なアッパースライダであって、当該アッパースライダに対して前記回転プレートが相対回転可能となるように前記回転プレートを支持する前記アッパースライダと、を有し、
前記回転プレートは、
前記回転端部に支持された第１被支持部と、
前記第１被支持部から離間しており前記アッパースライダに支持された第２被支持部と、を有し、
前記アッパースライダは、前記回転プレートが前記着座位置から前記乗降位置に移動するときに前記回転端部に対して前記回転プレートが回転する方向と同じ方向に前記回転プレートを当該アッパースライダに対して相対回転させつつ前記第２被支持部を前記ロアレールに沿って移動させ、
前記接続部材は、前記ベースプレートに対して前記回転端部及び前記支持スライダが移動するときに生じる前記回転端部及び前記支持スライダ間の距離の差を吸収可能な構成を有する、シート回転装置。
【0066】
このシート回転装置では、ベースプレートにガイドレールが固定されていることによって有効にベースプレートの剛性が確保される。さらに、接続部材が、ベースプレートに対して回転端部及び支持スライダが移動するときに生じる回転端部及び支持スライダ間の距離の差を吸収可能な構成を有しており、ガイドレールが直線状に延びる形状を有している。このため、ガイドレール及び支持スライダの設計が簡易になる。
【0067】
（態様２）
前記ガイドレールは、前記回転端部の移動軌跡の下方において前記移動軌跡と重なる位置に配置されている、態様１に記載のシート回転装置。
前記ガイドレールは、前記回転端部の移動軌跡の下方において前記移動軌跡と重なる位置に配置されている、態様１に記載のシート回転装置。
【0068】
この態様では、支持スライダ及び回転端部間の距離が短縮されるため、接続部材の小型化が可能となる。また、回転端部に入力される荷重がガイドレールによって有効に受けられる。
【0069】
（態様３）
前記接続部材は、
前記ガイドレールの長手方向と交差する方向に延びる形状を有する長孔を有し、前記支持スライダに固定されたブラケットと、
前記長孔に挿通された状態で前記回転端部と前記ブラケットとを連結しており、前記長孔内を移動することが可能な連結部と、を有する、態様１又は２に記載のシート回転装置。
前記接続部材は、
前記ガイドレールの長手方向と交差する方向に延びる形状を有する長孔を有し、前記支持スライダに固定されたブラケットと、
前記長孔に挿通された状態で前記回転端部と前記ブラケットとを連結しており、前記長孔内を移動することが可能な連結部と、を有する、態様１又は２に記載のシート回転装置。
【0070】
（態様４）
前記接続部材は、
前記支持スライダに対して相対回転可能となるように前記支持スライダに接続された第１端部と、前記第１端部まわりに回転可能な第２端部と、を有するリンクと、
前記回転端部に対して前記第２端部が相対回転可能となるように前記回転端部と前記第２端部とを連結する連結部と、を有する、態様１又は２に記載のシート回転装置。
前記接続部材は、
前記支持スライダに対して相対回転可能となるように前記支持スライダに接続された第１端部と、前記第１端部まわりに回転可能な第２端部と、を有するリンクと、
前記回転端部に対して前記第２端部が相対回転可能となるように前記回転端部と前記第２端部とを連結する連結部と、を有する、態様１又は２に記載のシート回転装置。
【0071】
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0072】
１ 回転シート、２ シート本体、３ シートスライダ、１０ シート回転装置、１００ ベースプレート、２００ 回転プレート、２１０ サイドブラケット、２２０ リアパイプ、２３０ フロントパイプ、２４０ 連結板、２５０ ストライカ、３００ 連結ユニット、３１０ 回転リンク、３１１ 固定端部、３１２ 回転端部、３２０ メインスライダ、３２１ ロアレール、３２２ アッパースライダ、３３０ サブスライダ、３３１ ロアレール、３３２ アッパースライダ、３４０ ガイドレール、３５０ 支持スライダ、３６０ 接続部材、３６１ ブラケット、３６１ｈ 長孔、３６２ 連結部、３６３ リンク、３６３ａ 第１端部、３６３ｂ 第２端部、４００ 駆動ユニット、４１０ モータ、４２０ ギア、５００ ロックユニット、５１０ ロック装置、５２０ リリースアクチュエータ、５３０ 伝達部、Ａ１ 仮想円、Ａ２ 円、ＦＬ フロア、Ｔ 移動軌跡。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】