(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146992
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】プログラム及び工作機械
(51)【国際特許分類】
G05B 19/404 20060101AFI20241008BHJP
B23Q 1/48 20060101ALI20241008BHJP
B23Q 5/04 20060101ALI20241008BHJP
B23Q 15/00 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
G05B19/404 G
B23Q1/48 C
B23Q5/04 520C
B23Q5/04 530H
B23Q15/00 307Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059737
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000133593
【氏名又は名称】株式会社ツガミ
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100195648
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 悠太
(74)【代理人】
【識別番号】100175019
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 健朗
(74)【代理人】
【識別番号】100194179
【弁理士】
【氏名又は名称】中澤 泰宏
(72)【発明者】
【氏名】今泉 雄太
【テーマコード(参考)】
3C048
3C269
【Fターム(参考)】
3C048BB01
3C048BC02
3C048BC03
3C048BC06
3C048DD10
3C048DD17
3C269CC02
3C269CC07
3C269CC13
3C269EF10
3C269EF39
3C269JJ10
3C269JJ18
3C269MN07
3C269MN14
3C269MN16
(57)【要約】
【課題】加工精度の低下を抑制することができるプログラム及び工作機械を提供する。
【解決手段】工作機械は、取付部52を有し、工具70が装着される工具主軸ユニット50と、取付部52が取り付けられる被取付部47aを有し、取付部52が被取付部47aに取り付けられた状態で工具主軸ユニット50とともに回転する回転機構と、を備える。プログラムは、工作機械の制御を制御部に機能させるためのものであって、制御部に、回転機構の回転中心JBに交わる方向における、回転機構の回転中心JBと取付部52の中心位置JTの間のズレ量dx,dzを取得するズレ量取得機能と、取得したズレ量dx,dzに基づき取付部52の中心位置JTの座標を回転機構45の回転中心JBの座標にシフトさせる座標シフト機能と、を実現させる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付部を有し、工具が装着される工具主軸ユニットと、
前記取付部が取り付けられる被取付部を有し、前記取付部が前記被取付部に取り付けられた状態で前記工具主軸ユニットとともに回転する回転機構と、
を備える工作機械の制御を制御部に実行させるためのプログラムであって、
前記制御部に、
前記回転機構の回転中心に交わる方向における、前記回転機構の回転中心と前記取付部の中心位置の間のズレ量を取得するズレ量取得機能と、
取得したズレ量に基づき前記取付部の中心位置の座標を前記回転機構の回転中心の座標にシフトさせる座標シフト機能と、を実現させる、
プログラム。
【請求項2】
前記座標シフト機能では、前記工具主軸ユニットを指令角度に回転させる際、当該指令角度に応じた前記中心位置の座標のシフト量を、取得された前記ズレ量から導出し、導出した前記シフト量だけ前記中心位置の座標を前記回転中心の座標にシフトさせる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記ズレ量取得機能では、前記工具主軸ユニットが第1回転角度と前記第1回転角度から回転した第2回転角度それぞれの回転角度にあるときの前記工具主軸ユニットに関する2軸方向の座標を取得し、取得した各座標に基づき前記ズレ量を取得する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記座標シフト機能では、前記中心位置の座標を原点とした第1座標系を、前記回転中心の座標を原点とした第2座標系にシフトさせる、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のプログラムを記憶する記憶部と、
前記プログラムを実行することにより前記工作機械の動作を制御する制御部と、
前記工具主軸ユニットと、
前記回転機構と、を備える、
工作機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び工作機械に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の工作機械は、工具を回転可能に支持するツールスピンドル(工具主軸ユニット)と、ツールスピンドルをB軸方向に回転させるB軸回転機構と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の構成において、ツールスピンドルをB軸回転機構に取り付ける場合に、組み付け誤差等により、B軸回転機構の回転中心に対するツールスピンドルの位置にズレが生じ、加工精度が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、加工精度の低下を抑制することができるプログラム及び工作機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るプログラムは、取付部を有し、工具が装着される工具主軸ユニットと、前記取付部が取り付けられる被取付部を有し、前記取付部が前記被取付部に取り付けられた状態で前記工具主軸ユニットとともに回転する回転機構と、を備える工作機械の制御を制御部に実行させるためのプログラムであって、前記制御部に、前記回転機構の回転中心に交わる方向における、前記回転機構の回転中心と前記取付部の中心位置の間のズレ量を取得するズレ量取得機能と、取得したズレ量に基づき前記取付部の中心位置の座標を前記回転機構の回転中心の座標にシフトさせる座標シフト機能と、を実現させる。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る工作機械は、前記プログラムを記憶する記憶部と、前記プログラムを実行することにより前記工作機械の動作を制御する制御部と、前記工具主軸ユニットと、前記回転機構と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、加工精度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る工作機械の正面図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る工作機械の平面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る工作機械の側面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る工具主軸ユニット、工具主軸移動機構及び回転機構の側面図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る工具主軸ユニットの正面図である。
【
図6】(A)は本発明の一実施形態に係る回転軸部の正面図であり、(B)は回転軸部及び駆動部の断面図であり、(C)は工具主軸ユニットの正面図であり、(D)は工具主軸ユニットの側面図である。
【
図7】(A),(B)は本発明の一実施形態に係る工具主軸ユニット及び回転軸部の側面図であり、(C)はY軸方向から見た回転機構の回転中心と取付部の中心位置のズレを示す図である。
【
図8】(A)~(D)は本発明の一実施形態に係る工具主軸ユニットに装着された検具にダイヤルゲージを当てた状態を示す図であり、(E)は当該検具の側面図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る回転機構の回転中心と取付部の中心位置のX軸方向のズレ量を求めるための機械座標系を示す図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る回転機構の回転中心と取付部の中心位置のZ軸方向のズレ量を求めるための機械座標系を示す図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る工作機械の正面側から見た工具主軸ユニット、第1主軸ユニット及びツールセッターの図である。
【
図12】(A)は本発明の一実施形態に係るツールセッターの平面図であり、(B)は本発明の一実施形態に係るツールセッターをその前端側から見た図である。
【
図13】(A)は本発明の一実施形態に係るズレ量導出方法のフローチャートであり、(B)は本発明の一実施形態に係る座標シフト処理のフローチャートである。
【
図14】本発明の一実施形態に係る座標シフトを示す工具主軸ユニットの正面図である。
【
図15】(A)は比較対象技術に係る座標シフトさせずにオフセット量を取得したときの工具主軸ユニットの正面図であり、(B)は本発明の一実施形態に係る座標シフトさせてオフセット量を取得したときの工具主軸ユニットの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係るプログラム及び工作機械について、図面を参照して説明する。
図1~
図3に示すように、工作機械1は、工作機械1全体の台であるベッドSと、第1主軸11を有する第1主軸ユニット10と、第2主軸21を有する第2主軸ユニット20と、第2主軸移動機構25と、工具主軸ユニット50と、回転機構45と、工具主軸移動機構42と、工具マガジン60と、工具交換装置65と、工具搬送装置67と、ツールセッター80と、制御部300と、記憶部302と、操作部310と、を備える。
以下では、第1主軸11の回転軸に平行な方向をZ軸方向と規定し、Z軸方向に直交する高さ方向をX軸方向と規定し、X軸方向及びZ軸方向に直交する奥行き方向をY軸方向と規定する。
【0011】
第1主軸ユニット10は、ワークWを把握しつつワークWの中心軸を回転軸とした方向に回転させる。具体的には、第1主軸ユニット10は、第1主軸11と、第1主軸11を回転可能に支持する第1主軸台12と、第1主軸11とともに回転し、ワークWの端部を把握する第1ワーク把握部11aと、を備える。
【0012】
第2主軸ユニット20は、Z軸方向に第1主軸ユニット10と向かい合う位置に設けられ、第1主軸ユニット10との間でワークWを授受可能に構成されている。第2主軸ユニット20は、ワークWを把握しつつワークWの中心軸を回転軸とした方向に回転させる。第2主軸ユニット20は、第2主軸21と、第2主軸21を回転可能に支持する第2主軸台22と、第2主軸21とともに回転し、ワークWの端部を把握する第2ワーク把握部21aと、を備える。
【0013】
第2主軸移動機構25は、第2主軸ユニット20をZ軸方向に移動させる。
工具主軸移動機構42は、工具主軸ユニット50をX軸方向に移動させるX移動機構42Xと、工具主軸ユニット50をY軸方向に移動させるY移動機構42Yと、工具主軸ユニット50をZ軸方向に移動させるZ移動機構42Zと、を備える。
【0014】
各移動機構25,42Y,42X,42Zは、それぞれ、モータ、ボールねじ及びナットを有する。そして、モータの回転力をボールねじ及びナットにより直線運動に変換することにより、対応する第2主軸ユニット20又は工具主軸ユニット50は直線的に移動する。
【0015】
工具マガジン60は、形状及び種類が異なる複数の工具70を収容し、工具交換装置65を介して工具主軸ユニット50との間で工具70を交換する。工具マガジン60は、Z軸方向において第1主軸ユニット10から最も遠ざかったときの第2主軸台22の上方に位置する。
工具マガジン60は、複数の工具支持部61と、駆動部62と、を備える。
複数の工具支持部61は、略円環状をなし、X軸方向に延びる回転軸Azを中心に回転可能に支持される。複数、本例では2つの工具支持部61は、回転軸Az上に並べられている。各工具支持部61は、その外周側に複数の工具70を支持する。駆動部62は、モータを有し、回転軸Azを中心に工具支持部61を回転させる。
工具搬送装置67は、X軸方向及びZ軸方向に移動可能に構成され、工具支持部61又は工具交換装置65との間で工具70の授受を行う。
工具交換装置65は、工具搬送装置67により搬送された工具70と工具主軸ユニット50に装着される工具70とを交換する。
【0016】
ツールセッター80は、第1主軸台12の上面に装着されている。ツールセッター80は、
図11に示すように、タッチセンサ81と、タッチセンサ81を支持するセンサ支持部83と、駆動部82と、を備える。センサ支持部83は、Z軸方向に長い角柱状をなす。
タッチセンサ81は、センサ支持部83の前端面に位置し、工具主軸ユニット50に装着される工具70の刃先の接触を検出する。タッチセンサ81は、第1主軸11の回転軸の真上に位置する。
図12(A),(B)に示すように、タッチセンサ81は、タッチセンサ81の各側面に形成される4つの検出面81a~81dと、タッチセンサ81の前面に形成される1つの検出面81eと、を備える。検出面81a,81cは、刃先のX軸方向の位置を検出するために設けられる。検出面81b,81dは、刃先のY軸方向の位置を検出するために設けられる。検出面81eは、刃先のZ軸方向の位置を検出するために設けられる。タッチセンサ81は、検出面81a~81eに工具70の刃先が接触したことを検出し、その検出結果を制御部300に出力する。
【0017】
駆動部82は、第1主軸台12の上面に取り付けられており、油圧シリンダ又はエアシリンダ等のシリンダからなり、制御部300による制御のもと、センサ支持部83をZ軸方向に往復移動させる。駆動部82は、制御部300による制御のもと、タッチセンサ81の使用時にはタッチセンサ81を前進させ、不使用時にはタッチセンサ81を後退させる。
【0018】
図4、
図5及び
図6に示すように、回転機構45は、工具70が装着された工具主軸ユニット50をB軸方向に回転させる。B軸方向は、Y軸方向に延びる回転機構45の回転中心JBを中心とした回転方向である。工具主軸ユニット50の回転角度範囲Arは、回転中心JBを中心に210°に設定されている。工具70の刃先が下向きであるとき、工具70の軸線方向が回転角度範囲Arを二等分する向きとなる。工具主軸ユニット50の回転角度は、工具70の刃先が第1主軸11側(
図5の左側)を向いたときに0°(ゼロ度)となるように設定されている。また、工具主軸ユニット50は、工具主軸ユニット50を正面から見て反時計回りを正方向とし、-15°~195°の範囲内の角度で回転可能である。工具主軸ユニット50の回転角度を変化させることによりワークWへの工具70の刃先の向きを変えることができ、多彩な加工が可能となる。
【0019】
回転機構45は、駆動部46と、回転軸部47と、軸受け48と、収容部49と、を備える。
回転軸部47は、Y軸方向に延びる略筒状をなし、収容部49内に軸受け48を介して回転中心JBを中心に回転可能に支持されている。回転軸部47は、回転軸部47の端面に形成され、工具主軸ユニット50の後述する取付部52が取り付けられる被取付部47aを備える。被取付部47aは、取付部52の外径よりも大きい径を持つ円形の凹部として形成されている。
駆動部46は、制御部300による制御のもと回転軸部47を回転中心JBを中心に回転させる。駆動部46は、回転軸部47の外周に位置する。駆動部46は、ダイレクトドライブモータである。
【0020】
工具主軸ユニット50には、工具70又は後述する検具が着脱可能に構成される。工具70は、ミリング工具等の回転工具72、又はターニング工具等の固定工具である。工具主軸ユニット50は、Z軸方向において、第1と第2主軸ユニット10,20の間に位置する。工具主軸ユニット50には、回転工具72が回転可能に装着され、固定工具が回転不能に装着されている。工具主軸ユニット50は、装着された回転工具72又は固定工具を用いて第1又は第2主軸ユニット10,20に把握されたワークWをミリング加工又はターニング加工する。
【0021】
工具主軸ユニット50は、本体部51と、取付部52と、を備える。本体部51は、略直方体に形成されている。本体部51は、回転工具72を回転させるモータ(図示略)を備える。本体部51の下面には工具取付部(図示略)が形成されている。この工具取付部には工具70のホルダ部70hが装着された状態で把握可能である。
取付部52は、被取付部47aに取り付けられる部位であり、被取付部47aに嵌まる円柱形状をなす。取付部52は、被取付部47aに取り付けられた状態で、図示しないボルト等の締結手段により回転軸部47に固定されている。これにより、工具主軸ユニット50は、回転軸部47とともに回転中心JBを中心に回転する。
【0022】
制御部300は、第1主軸ユニット10、第2主軸ユニット20、第2主軸移動機構25、工具主軸ユニット50、工具主軸移動機構42、回転機構45及び工具マガジン60等を制御する。
制御部300は、工作機械1自体が持つ機械座標系に加えて、初期状態では回転機構45の回転中心JBを原点(基準点)としてX、Z座標で表される工具主軸ユニット50に関する座標系を持つ。そして、制御部300は、後述するように、取付部52の中心位置JTの座標が回転中心JBの座標に位置するように、中心位置JTの座標をシフト可能である。
制御部300は、CPU(Central Processing Unit)等からなる。記憶部302は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなり、制御部300による処理の手順を定義したプログラムPGを記憶する。
制御部300は、プログラムPGを実行することにより、ワークWを加工するための加工処理、座標シフト処理等を実施可能である。加工処理は、作業者等により作成されるNC(Numerical Control)プログラムに従って実行可能である。
加工処理では、第1主軸ユニット10が把握したワークWを工具主軸ユニット50の工具70により加工し、この加工完了後にワークWを第2主軸ユニット20に受け渡す。そして、第2主軸ユニット20が把握したワークWを工具主軸ユニット50の工具70により加工し、加工が完了したワークWを外部へ排出する。加工処理の実行中又は加工処理の開始前に、工具主軸ユニット50に装着される工具70を工具交換装置65及び工具搬送装置67を介して工具マガジン60との間で交換することにより、ワークWへの多彩な加工が可能となる。
【0023】
ここで、取付部52を被取付部47aに取り付けたときの回転機構45の回転中心JBに対する取付部52の中心位置JTのズレについて説明する。
図7(A)に示すように、取付部52の中心位置JTは、組み付け誤差なしの理想的な状態で取り付けられたときに、回転機構45の回転軸部47の回転中心JBに一致する。
しかしながら、実際には、工具主軸ユニット50を回転機構45に取り付ける際には、組み付け誤差が発生する。このため、Z軸方向から見た
図7(B)とY軸方向から被取付部47a及び取付部52を見た
図7(C)とに示すように、工具主軸ユニット50の中心位置JTは回転軸部47の回転中心JBに一致せず、回転中心JBと中心位置JTがX軸方向とZ軸方向それぞれにズレ量dx,dzだけずれた状態となる。このずれた状態では、取付部52は回転中心JBを中心に偏心回転する。なお、
図8(B)に示す工具主軸ユニット50の回転角度が0°であるときのX軸方向のズレ量をズレ量dxとし、Z軸方向のズレ量をズレ量dzとしている。
図9、
図10では、工具主軸ユニット50の回転角度が90°であるため、X軸方向のズレ量がズレ量dzとなり、Z軸方向のズレ量がズレ量dxとなっている。
従来では、後述するように、このズレ量dx,dzがオフセット量に含まれてしまい、加工精度が悪くなる。そこで、本実施形態では、座標シフト処理によって、導出されたズレ量dx,dzに基づき中心位置JTの座標を回転中心JBの座標に移動させる補正が行われることにより、正しいオフセット量を取得し、加工精度の低下を抑制している。以下、具体的に説明する。
【0024】
まず、作業者は、電子計算機等を用いてズレ量dx,dzを導出し、導出したズレ量dx,dzを操作部310への操作により制御部300に入力する。これにより、制御部300はズレ量dx,dzを取得する。
以下、ズレ量導出方法について説明する。このズレ量の導出は、工具主軸ユニット50が回転機構45に取り付けられた後に行われる。
このズレ量導出方法の開始前に、工具主軸ユニット50には、
図8(A)~(E)に示すズレ量測定用の検具78が装着される。検具78は、工具主軸ユニット50の工具取付部(図示略)内で把握される被把握部78aと、測定対象となる被測定部78bと、を備える。被測定部78bは、被把握部78aよりも径が大きい円柱状をなす。被測定部78bの外径Dと長さhは、マイクロメータ又は三次元測定機等の測定手段により予め測定されている。また、このズレ量導出方法においては、ダイヤルゲージ79が用いられる。ダイヤルゲージ79は、接触子の移動量を測定する装置であり、図示しない支持部材によりベッドS上で支持される。
【0025】
ズレ量導出方法では、まず、作業者は、操作部310への操作により、工具主軸ユニット50の回転角度が0°と90°の2つの回転角度で、検具78の端面と外周面それぞれにダイヤルゲージ79の接触子79aを当てたときの座標を機械座標X2,X1,Z1,Z2として記録する(
図13(A)のステップS101~S104)。
詳しくは、作業者による操作部310への操作により、回転機構45は、工具主軸ユニット50の回転角度を90°に位置決めする(
図8(A)参照)。そして、作業者による操作部310への操作により、工具主軸移動機構42は、工具主軸ユニット50を移動させて、検具78(被測定部78b)の端面がダイヤルゲージ79の接触子79aに当たった位置で工具主軸ユニット50の移動を停止させる。作業者は、このときのダイヤルゲージ79の目盛をゼロに設定する。なお、工具主軸ユニット50を移動させずに、ダイヤルゲージ79の接触子79aを検具78に当たる位置にセットし、目盛をゼロに設定してもよい。この状態で、作業者は、工具主軸ユニット50の停止位置でのX座標を機械座標X2として記録する(ステップS101)。機械座標X2は、
図9に示すように、回転角度が90°での機械座標原点から回転中心JBまでのX軸方向の距離である。なお、座標が直径値の場合は、半径値を機械座標X2とする。
【0026】
次に、上記ステップS101のときのダイヤルゲージ79の位置を維持しつつ、作業者による操作部310への操作により、工具主軸ユニット50をダイヤルゲージ79から退避させたうえで、工具主軸ユニット50の回転角度を0°に位置決めする(
図8(B)参照)。そして、作業者による操作部310への操作により、工具主軸ユニット50を移動させて、検具78(被測定部78b)の外周面をダイヤルゲージ79の接触子79aに当て、ダイヤルゲージ79の目盛がゼロとなる位置で工具主軸ユニット50の移動を停止させる。この状態で、作業者は、工具主軸ユニット50の停止位置でのX座標を機械座標X1として記録する(ステップS102)。機械座標X1は、回転角度が0°での機械座標原点から回転中心JBまでのX軸方向の距離である。なお、座標が直径値の場合は、半径値を機械座標X1とする。
機械座標X1の記録後、作業者による操作部310への操作により、ダイヤルゲージ79が動かないように、工具主軸ユニット50をダイヤルゲージ79から退避させる。なお、機械座標X2,X1の測定後は、機械座標Z1,Z2の測定がしやすい位置にダイヤルゲージ79を動かしてもよい。
【0027】
次に、工具主軸ユニット50の回転角度を0°に維持したまま、作業者による操作部310への操作により、工具主軸ユニット50を移動させて、被測定部78bの端面がダイヤルゲージ79の接触子79aに当たった位置で工具主軸ユニット50の移動を停止させる(
図8(C)参照)。作業者は、このときのダイヤルゲージ79の目盛をゼロに設定する。なお、工具主軸ユニット50を移動させずに、ダイヤルゲージ79の接触子79aを検具78に当たる位置にセットし、目盛をゼロに設定してもよい。この状態で、作業者は、工具主軸ユニット50の停止位置でのZ座標を機械座標Z1として記録する(ステップS103)。機械座標Z1は、回転角度が0°での機械座標原点から回転中心JBまでのZ軸方向の距離である。
【0028】
次に、上記ステップS103のときのダイヤルゲージ79の位置を維持しつつ、作業者による操作部310への操作により、工具主軸ユニット50をダイヤルゲージ79から退避させたうえで、工具主軸ユニット50の回転角度を90°に位置決めする(
図8(D)参照)。そして、作業者による操作部310への操作により、工具主軸ユニット50を移動させて、被測定部78bの外周面をダイヤルゲージ79の接触子79aに当て、ダイヤルゲージ79の目盛がゼロとなる位置で工具主軸ユニット50の移動を停止させる。この状態で、作業者は、作業者による操作部310への入力操作により、工具主軸ユニット50の停止位置でのZ座標を機械座標Z2として記録する(ステップS104)。機械座標Z2は、回転角度が90°での機械座標原点から回転中心JBまでのZ軸方向の距離である。
作業者は、機械座標Z2の記録後、操作部310への操作により、工具主軸ユニット50をダイヤルゲージ79から退避させる。
以上で、機械座標X2,X1,Z1,Z2が記録される。この後、ダイヤルゲージ79は、工作機械1から取り外される。
【0029】
次に、作業者は、電子計算機等を用いて機械座標X2,X1,Z1,Z2からズレ量dx,dzを導出する(ステップS105)。
ズレ量dxは、工具主軸ユニット50の回転角度が0°であるときの回転中心JBと中心位置JTのX軸方向のズレ量である。ズレ量dzは、工具主軸ユニット50の回転角度が0°であるときの回転中心JBと中心位置JTのZ軸方向のズレ量である。ズレ量dx,dzは、中心位置JTを原点とした座標であり、正負を持つ値で示される。
図9に示すように、機械座標X1とX2の間には以下の式(1)の関係が成り立ち、
図10に示すように、機械座標Z1とZ2の間には以下の式(2)の関係が成り立つ。
X2=dz+h+L+X1-dx-D/2…式(1)
Z1=Z2+dx-D/2+h+L+dz…式(2)
X1、X2、Z1、Z2:機械座標
h:被測定部78bの長さ
D:被測定部78bの外径
dx,dz:ズレ量
L:中心位置JTから工具主軸ユニット50の工具取付面までの距離
なお、距離Lは、三次元測定機等の測定手段により測定されてもよいし、設計図面上の値が用いられてもよい。
上記式(1)、(2)の連立方程式を解くことで、ズレ量dx,dzを導出する以下の式(3)、(4)が成り立つ。
dx=(Z1-Z2+X1-X2)×1/2…式(3)
dz=(Z1-Z2-X1+X2-2h-2L+D)×1/2…式(4)
上記式(3)、(4)によりズレ量dx,dzが導出される。
【0030】
最後に、作業者は、操作部310への操作により、ズレ量dx,dzをオフセットパラメータとして制御部300に入力する(ステップS106)。このオフセットパラメータは、後述する座標シフト処理において参照される値である。
【0031】
次に、
図13(B)のフローチャートを参照しつつ、制御部300により実行される座標シフト処理について説明する。この座標シフト処理は、オフセットパラメータとしてズレ量dx,dzの設定が行われた後に実行される。
NCプログラムの指令コード又は操作部310への操作により、工具主軸ユニット50の回転指令を受けると(ステップS201)、この指令に含まれる指令角度となるように工具主軸ユニット50を回転させ(ステップS202)、工具主軸ユニット50の回転角度を位置決めする。
工具主軸ユニット50の回転角度を位置決めした後、オフセットパラメータとして入力されたズレ量dx,dzに基づき指令角度に応じた中心位置JTの座標のシフト量を導出し、導出したシフト量だけ中心位置JTの座標をシフトさせ(ステップS203)、当該座標シフト処理を終了する。当該座標シフト処理により、
図14に示すように、中心位置JTの座標が回転中心JBの座標に移動する。
ここで、ズレ量dx,dzは、工具主軸ユニット50の回転角度が0°であるときのズレ量であるため、工具主軸ユニット50の回転角度に応じて回転中心JBと中心位置JTのX軸方向とZ軸方向のズレ量は変化する。よって、工具主軸ユニット50の回転角度に応じて座標のシフト量Sx,Sz(
図14参照)を導出する必要がある。下記の式(5)により、回転前の中心位置JTの座標(dz,dx)と回転角度θから、回転中心JBを原点とした回転後の中心位置JTの座標(Sz,Sx)が求められる。
(Sz,Sx)=(dzcosθ-dxsinθ,dxcosθ+dzsinθ)…式(5)
工具主軸ユニット50が0°であるとき、回転後の中心位置JTの座標(Sz,Sx)は、ズレ量dz,dxと同一となる。
上記座標シフト処理は、工具主軸ユニット50の回転角度が変化する毎に実行されるため、常に中心位置JTの座標を回転中心JBの座標に位置させることができる。
以上で、座標シフト処理の説明を終了する。
【0032】
中心位置JTに対する刃先位置は工具70の形状毎に異なるため、工具主軸ユニット50に新たな工具70が装着されると、その工具70の刃先位置に関するオフセット量を設定する必要がある。
以下、オフセット量の設定の一例について説明する。本例では、
図11に示すように、工具主軸ユニット50が回転角度が90°に設定され、工具主軸ユニット50には新たな固定工具71が装着されている。
この状態で、駆動部82は、タッチセンサ81を第1主軸11より前へ前進させる。そして、工具主軸ユニット50をZ軸方向に移動させることにより、固定工具71の刃先をタッチセンサ81の検出面81eに接触させる。制御部300は、検出面81eにより固定工具71の刃先の接触が検出されたときの座標を測定し、この測定した座標からZ軸方向のオフセット量FZを取得する。詳しくは、
図15(B)に示すように、組み付け誤差がなく、中心位置JTが回転中心JBに一致している状態では、回転中心JBの座標から検出面81eの座標までのZ軸方向の距離を正しいオフセット量FZとして取得する。そして、このオフセット量FZを工具形状に関するツール形状オフセットパラメータとして設定する。オフセット量FZには、ズレ量dzが含まれないため、加工精度が高まる。
一方、
図15(A)に示すように、上述した座標シフト処理が行われていない比較対象技術では、座標系の基準点(原点)が回転中心JBに位置しているため、オフセット量FZに、回転中心JBと中心位置JTのZ軸方向のズレ量dxが含まれる。このため、オフセット量FZを正確に設定することができず、座標上の刃先位置と実際の刃先位置に乖離が生じ、加工精度の低下を招く。これに対して、上述した座標シフト処理が行われると、中心位置JTの座標が回転中心JBの座標に一致するようにズレ量dz,dx分だけ補正される。このため、ズレ量dx分だけ補正された正しいオフセット量FZに設定することができる。よって、座標上の刃先位置と実際の刃先位置が一致し、加工精度を高めることができる。
上記では、Z軸方向のオフセット量FZについて説明したが、X軸方向のオフセット量FXも同様である。すなわち、検出面81aにX軸方向から刃先を近づけて接触させたときの中心位置JTから検出面81aまでの距離をオフセット量FXとして取得してツール形状オフセットパラメータとして設定する。さらに、Y軸方向も検出面81b,81dを利用してオフセット量を取得及び設定してもよい。
各軸方向のオフセット量を設定した後、駆動部82を介してタッチセンサ81は第1主軸11の上方まで後退する。
以上で、工具形状に関するオフセット量の設定が完了となり、以後、加工処理が実行可能となる。
【0033】
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)工作機械1は、取付部52を有し、工具70が装着される工具主軸ユニット50と、取付部52が取り付けられる被取付部47aを有し、取付部52が被取付部47aに取り付けられた状態で工具主軸ユニット50とともに回転する回転機構45と、を備える。プログラムPGは、工作機械1の制御を制御部300に機能させるためのものであって、制御部300に、回転機構45の回転中心JBに交わる方向における、回転機構45の回転中心JBと取付部52の中心位置JTの間のズレ量dx,dzを取得するズレ量取得機能と、取得したズレ量dx,dzに基づき取付部52の中心位置JTの座標を回転機構45の回転中心JBの座標にシフトさせる座標シフト機能と、を実現させる。
この構成によれば、取付部52を被取付部47aに取り付ける際の組み付け誤差等により、回転機構45の回転中心JBと取付部52の中心位置JTの間にズレが生じた場合であっても、中心位置JTの座標が回転中心JBの座標に移動するように補正されることで、座標上の刃先位置と実際の刃先位置が一致し、加工精度を高めることができる。
【0034】
(2)上記座標シフト機能では、工具主軸ユニット50を指令角度に回転させる際、当該指令角度に応じた中心位置JTの座標のシフト量を、取得されたズレ量dx,dzから導出し、導出したシフト量Sx,Szだけ中心位置JTの座標を回転中心JBの座標にシフトさせる。
この構成によれば、工具主軸ユニット50の回転角度に応じたシフト量が自動で設定される。よって、加工プログラム(NCプログラム)において、中心位置JTの座標をシフトさせるための、MコードやGコードを使用せずに済み、加工プログラムが簡単になる。
【0035】
(3)上記ズレ量取得機能では、工具主軸ユニット50が第1回転角度(0°)と第1回転角度から回転した第2回転角度(90°)それぞれの回転角度にあるときの工具主軸ユニット50に装着された検具78に関する2軸方向(XとZ軸方向)の機械座標X2,X1,Z1,Z2を取得し、取得した各機械座標X2,X1,Z1,Z2に基づきズレ量dx,dzを取得する。
この構成によれば、特殊な装置を用いずに、簡単に、ズレ量dx,dzを取得することができる。
【0036】
(4)上記座標シフト機能では、中心位置JTの座標を原点とした第1座標系を、回転中心JBの座標を原点とした第2座標系にシフトさせる。
この構成によれば、座標系をシフトすることにより、上述のように、加工精度を高めることができる。
【0037】
(5)工作機械1は、プログラムPGを記憶する記憶部302と、プログラムPGを実行することにより工作機械1の動作を制御する制御部300と、工具主軸ユニット50と、回転機構45と、を備える。
この構成によれば、上述したように、組み付け誤差等による加工精度の低下を抑制することができる。
【0038】
なお、本開示は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本開示の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。
【0039】
(変形例)
上記実施形態においては、工具マガジン60は、第2主軸ユニット20の上方に設けられていたが、他の位置に設けられていてもよい。
上記実施形態においては、工具主軸ユニット50は、工具搬送装置67と工具交換装置65を介して工具マガジン60との間で工具70を授受していたが、これに限らず、工具搬送装置67と工具交換装置65が省略されて、工具マガジン60との間で直接工具70を授受してもよい。
【0040】
第1主軸ユニット10、第2主軸ユニット20及び工具主軸ユニット50の移動方向は、上記実施形態に限らず、適宜、追加又は省略可能である。
例えば、第1主軸ユニット10は、移動不能であったが、Z軸方向に移動可能であってもよい。また、第2主軸ユニット20は、Y軸方向に移動可能であってもよい。
さらに、第1と第2主軸ユニット10,20の何れか一方が省略されてもよい。
【0041】
上記実施形態においては、作業者が、上記の式(3)、(4)を用いてズレ量dx,dzを導出し、導出したズレ量dx,dzをオフセットパラメータとして制御部300に入力することにより制御部300がズレ量dx,dzを取得していたが、これに限らない。制御部300は、作業者が入力した機械座標X2,X1,Z1,Z2を取得し、取得した機械座標X2,X1,Z1,Z2から上記の式(3)、(4)を用いてズレ量dx,dzを導出して取得してもよい。
上述したズレ量導出方法における作業者による操作部310への操作による工作機械1の動作は動作プログラムとして自動的に実行されてもよい。
例えば、ダイヤルゲージ79の測定結果が制御部300により取得可能に構成され、ダイヤルゲージ79の目盛が所定値となったときに自動で各機械座標X2,X1,Z1,Z2が制御部300により取得されてもよい。
また、機械座標X2,X1,Z1,Z2の測定順序は適宜変更可能である。例えば、機械座標Z1とZ2を取得してから機械座標X2とX1を取得してもよい。また、機械座標X2,X1,Z1,Z2は、機械座標として測定されていたが、それ以外の座標として測定されてもよい。
また、工具主軸ユニット50の回転角度が0°と90°で座標が測定されていたが、0°と90°以外の2つの回転角度で座標が測定されてもよい。
また、ズレ量の測定方法は、ダイヤルゲージ79を用いる方法に限らない。例えば、工具主軸ユニット50にタッチプローブを取り付けて、基準球を計測することによりズレ量を導出してもよい。
【0042】
上記実施形態においては、ツールセッター80は、接触を検出するタッチセンサ81を備えていたが、レーザ式又は磁気式等の非接触の近接センサを備えていてもよい。非接触式は、工具70に接触しないため、工具70の回転を止める必要がなく、さらに、径が小さい工具70であっても工具70に負荷をかけない。
【0043】
上記実施形態においては、制御部300は、ステップS203において、工具主軸ユニット50の回転角度を位置決めした後、自動で座標をシフトさせていたが、これに限らず、MコードやGコードを使用して座標をシフトさせてもよい。
【0044】
上記実施形態におけるプログラムPGは、ネットワークを介して制御部300にダウンロードされてもよいし、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disk Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 工作機械
10 第1主軸ユニット
11 第1主軸
11a 第1ワーク把握部
12 第1主軸台
20 第2主軸ユニット
21 第2主軸
21a 第2ワーク把握部
22 第2主軸台
25 第2主軸移動機構
42 工具主軸移動機構
42X X移動機構
42Y Y移動機構
42Z Z移動機構
45 回転機構
46,62,82 駆動部
47 回転軸部
47a 被取付部
48 軸受け
49 収容部
50 工具主軸ユニット
51 本体部
52 取付部
60 工具マガジン
61 工具支持部
65 工具交換装置
67 工具搬送装置
70 工具
70h ホルダ部
71 固定工具
72 回転工具
78 検具
78a 被把握部
78b 被測定部
79 ダイヤルゲージ
79a 接触子
80 ツールセッター
81 タッチセンサ
81a~81e 検出面
83 センサ支持部
300 制御部
302 記憶部
310 操作部
D 外径
L 距離
h 長さ
S ベッド
JB 回転中心
W ワーク
X1,X2,Z1,Z2 機械座標
PG プログラム
JT 中心位置
FZ,FX オフセット量
Ar 回転角度範囲
Az 回転軸
Sx,Sz シフト量
dx,dz ズレ量
θ 回転角度