(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146994
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】注文端末、注文システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20241008BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059741
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真紀
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC24
5L050CC24
(57)【要約】
【課題】客に、食材を獲得させるゲームを行わせて、獲得した食材を用いた料理を注文させることができる注文端末、注文システムおよびプログラムを提供する。
【解決手段】注文端末は、注文情報の入力を受けて、入力された注文情報を注文受付装置に対して出力するものであって、注文メニューに係る食材を獲得するゲームを行わせるゲーム実行部と、ゲームの結果に基づく注文情報、又は注文メニューの選択結果に基づく注文情報を受け付ける注文受付部と、注文受付装置に対して、注文情報を出力する注文情報出力部と、を備える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文情報の入力を受けて、入力された注文情報を注文受付装置に対して出力する注文端末であって、
注文メニューに係る食材を獲得するゲームを行わせるゲーム実行部と、
前記ゲームで獲得された食材に関連する注文情報、又は前記注文メニューの選択結果に基づく注文情報を受け付ける注文受付部と、
前記注文受付装置に対して前記注文情報を出力する注文情報出力部と、を備える、
注文端末。
【請求項2】
前記注文メニューの選択操作に基づく注文情報を受け付ける注文受付モードと、前記ゲーム実行部が行わせた前記ゲームで獲得された食材に関連する注文情報を受け付ける注文受付モードと、のいずれかのモードを設定する注文形式設定部を更に備える、
請求項1に記載の注文端末。
【請求項3】
前記注文メニューに関連する食材の在庫数を取得する在庫数取得部を更に備えて、
前記ゲーム実行部は、前記在庫数が少ない食材を獲得しにくくする、
請求項1に記載の注文端末。
【請求項4】
前記ゲーム実行部は、
前記注文端末の表示部に、前記食材の代表的な形態に当該食材の名称を付与して表示させる、
請求項3に記載の注文端末。
【請求項5】
前記注文受付部は、
前記ゲーム実行部によって獲得された前記食材を用いた料理の選択肢の中から選択された注文を受け付ける、
請求項1に記載の注文端末。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の注文端末と、当該注文端末からの注文情報を受け付ける注文受付装置と、を備える、
注文システム。
【請求項7】
注文情報の入力を受けて、入力された注文情報を注文受付装置に対して出力する注文端末を制御するコンピュータを、
注文メニューに係る食材を獲得するゲームを行わせるゲーム実行部と、
前記ゲームで獲得された食材に関連する注文情報、又は前記注文メニューの選択結果に基づく注文情報を受け付ける注文受付部と、
前記注文受付装置に対して、前記注文情報を出力する注文情報出力部と、
して機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、注文端末、注文システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店において、客に、食材を獲得させるゲームを行わせて、ゲームによって獲得された食材を用いた料理をサービスするシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に開示されたシステムは、ゲームが持つエンターテインメント性を活かして、商品を獲得することに主眼をおくものであった。しかし、ゲームの結果を実際の注文に結び付けることは想定されていなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、客に、食材を獲得させるゲームを行わせて、獲得し食材を用いた料理を注文させることができる注文端末、注文システムおよびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の注文端末は、注文情報の入力を受けて、入力された注文情報を注文受付装置に対して出力する注文端末であって、ゲーム実行部と、注文受付部と、注文情報出力部とを備える。ゲーム実行部は、注文メニューに係る食材を獲得するゲームを行わせる。注文受付部は、ゲームの結果に基づく注文情報、又は注文メニューの選択結果に基づく注文情報を受け付ける。注文情報出力部は、注文受付装置に対して、注文情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る注文システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る注文端末のハードウェア構成の一例を示すハードウェアブロック図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る注文受付装置のハードウェア構成の一例を示すハードウェアブロック図である。
【
図4】
図4は、商品マスタのデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、食材マスタのデータ構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、注文データのデータ構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態に係る注文システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図8】
図8は、注文端末に表示されるメニュー選択方法指定画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、注文端末に表示されるゲーム画面の一例を示す第1の図である。
【
図10】
図10は、注文端末に表示されるゲーム画面の一例を示す第2の図である。
【
図11】
図11は、注文端末に表示されるゲーム画面の一例を示す第3の図である。
【
図12】
図12は、ゲーム画面から移行するメニュー選択画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、メニュー選択画面から移行する注文画面の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、注文端末において、注文完了時に表示される注文完了画面の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、注文端末において、メニュー表示から注文を行う際に表示されるメニュー選択画面の一例を示す第1の図である。
【
図16】
図16は、注文端末において、メニュー表示から注文を行う際に表示されるメニュー選択画面の一例を示す第2の図である。
【
図17】
図17は、注文システムが実行する注文処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図19】
図19は、第2の実施形態に係る注文システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【
図20】
図20は、第2の実施形態において、来店したユーザが、自身のユーザ端末を用いて、自分のテーブルと注文受付装置との関連付けを行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本開示の第1の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本開示が限定されるものではない。
【0008】
(注文システムのシステム構成)
図1を用いて、第1の実施形態に係る注文システム1のシステム構成を説明する。
図1は、第1の実施形態に係る注文システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【0009】
注文システム1は、
図1に示すように、例えば、飲食店の店舗の客席に備えられた複数の注文端末10と、注文受付装置20とを有する。注文端末10と注文受付装置20とは、無線LAN(Local Area network)等のネットワークNに、互いに通信可能に接続されている。
【0010】
注文端末10は、客がメニューの注文を行う端末装置である。なお、注文システム1に接続される注文端末10の台数は問わない。注文端末10は、例えば、タブレット端末である。
【0011】
注文受付装置20は、注文端末10からの注文を受け付ける。注文受付装置20は、注文端末10から、客席を特定する、当該注文端末10と関連付けられたテーブル番号や座席番号と、注文情報とを取得する。注文情報は、少なくとも、注文される商品(料理)の商品コードと数量とを含む。
【0012】
(注文端末のハードウェア構成)
図2を用いて、注文端末10のハードウェア構成を説明する。
図2は、第1の実施形態に係る注文端末のハードウェア構成の一例を示すハードウェアグロック図である。
【0013】
図2に示すように、注文端末10は、CPU121と、ROM122と、RAM123とを備える。
【0014】
CPU121は、プロセッサの一例であり、注文端末10の各部を統括的に制御する。ROM122は、各種プログラムを記憶する。RAM123は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0015】
CPU121、ROM122、およびRAM123は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部12を構成する。制御部12では、CPU121がROM122又は記憶部13に記憶されてRAM123に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0016】
また、注文端末10は、記憶部13、表示部14、操作部15、通信部16等を備える。
【0017】
記憶部13は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部13は、CPU121が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。また、記憶部13は、注文受付装置20から取得した各種データを記憶する。
【0018】
表示部14は、LCD等の表示デバイスを有する。表示部14は、CPU121の制御の下、各種の情報を表示する。操作部15は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスを有する。操作部15は、入力デバイスを介して入力される操作内容をCPU121に出力する。なお、操作部15は、表示部14の表示面に積層されたタッチパネルであってもよい。
【0019】
通信部16は、ネットワークNに接続可能な無線通信インタフェースである。通信部16は、ネットワークNを介して注文受付装置20と通信を行う。
【0020】
(注文受付装置のハードウェア構成)
図3を用いて、注文受付装置20のハードウェア構成を説明する。
図3は、第1の実施形態に係る注文受付装置のハードウェア構成の一例を示すハードウェアグロック図である。
【0021】
図3に示すように、注文受付装置20は、CPU221と、ROM222と、RAM223とを備える。
【0022】
CPU221は、プロセッサの一例であり、注文受付装置20の各部を統括的に制御する。ROM222は、各種プログラムを記憶する。RAM223は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0023】
CPU221、ROM222、およびRAM223は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部22を構成する。制御部22では、CPU221がROM222又は記憶部23に記憶されてRAM223に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0024】
また、注文受付装置20は、記憶部23、通信部24等を備える。
【0025】
記憶部23は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部23は、CPU221が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。
【0026】
また、記憶部23は、商品マスタ231と、食材マスタ232と、注文データ233とを記憶する。
【0027】
商品マスタ231は、店舗で販売される商品(料理)に関する情報を記憶し管理するためのマスタデータテーブルである。
【0028】
図4は、商品マスタのデータ構成の一例を示す図である。
図4に示すように、商品マスタ231は、商品(料理)を一意に特定する商品コードに関連付けて、商品名(料理名)、価格、商品画像、付加情報、食材コード等の商品情報を記憶する。ここで、商品コードは、商品を一意に特定可能な識別子である。
【0029】
商品名の項目には、商品コードに対応する商品の名称が格納される。価格の項目には、商品コードに対応する商品(料理)の価格が格納される。商品画像の項目には、料理の外観を表す写真やイラスト等が格納される。付加情報の項目には、商品コードに対応する料理に関する付加的な情報が格納される。例えば、付加情報の項目には、料理のカテゴリーや、料理の宣伝情報・特売情報等が格納される。食材コードの項目には、料理に使用される食材を一意に特定可能な、食材に付与された識別子が格納される。
【0030】
食材マスタ232は、店舗で販売される商品(料理)に使用される食材に係る情報を記憶し管理するためのマスタデータテーブルである。
【0031】
図5は、食材マスタのデータ構成の一例を示す図である。
図5に示すように、食材マスタ232は、食材を一意に特定する食材コードに関連付けて、食材名、食材画像、在庫量等の食材情報を記憶する。ここで、食材コードは、食材を一意に特定可能な識別子である。
【0032】
食材名の項目には、食材コードに対応する食材の名称が格納される。食材画像の項目には、食材の調理前の外観を表す写真やイラスト等が格納される。食材画像は、当該食材の代表的な形態を表すものである。在庫量の項目には、食材の在庫量が格納される。食材の在庫量は、在庫量をチェックする店舗の担当者によって、随時更新される。また、食材の在庫量は、料理の販売数に応じて、自動的に更新するようにしてもよい。
【0033】
注文データ233は、客からの注文データを記憶し管理するデータテーブルである。
【0034】
図6は、注文データのデータ構成の一例を示す図である。
図6に示すように、注文データ233は、テーブル番号又は客席番号に関連付けて、商品コード、価格、数量、注文形式、注文時刻、提供済フラグ等の注文情報を記憶する。ここで、テーブル番号は、注文がなされたテーブルを一意に特定可能な識別子である。なお、テーブル番号の代わりに、例えばカウンター席の位置を一意に特定する客席番号が記憶されてもよい。
【0035】
商品コードの項目には、商品(料理)を一意に特定可能な識別子が格納される。価格の項目には、料理の価格が格納される。数量の項目には、料理の注文数が格納される。注文形式の項目には、料理の注文がなされた形式が格納される。具体的には、注文形式の項目には、メニュー選択による通常注文がなされたか、または、ゲームによる注文がなされたかを示す情報が格納される。注文時刻の項目には、料理が注文された時刻が格納される。提供済フラグの項目には、注文された料理が既に提供済であるか、まだ未提供であるかを示す情報が格納される。なお、注文データ233は、更に、料理を提供した時刻等を記憶してもよい。
【0036】
(注文システムの機能構成)
図7を用いて、注文システム1の機能構成を説明する。
図7は、第1の実施形態に係る注文システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0037】
(注文受付装置の機能構成)
注文受付装置20の制御部22は、CPU221がROM222や記憶部23に記憶されたプログラムにしたがって動作することで、在庫量管理部2201、注文情報管理部2202として機能する。なお、これら各機能の一部又は全ては、専用回路等のハードウェアで実現されてもよい。
【0038】
在庫量管理部2201は、食材マスタ232から、食材の在庫情報を取得する。また、在庫量管理部2201は、注文端末10から、食材の在庫情報の出力要請を受けて、注文端末10に対して、食材の在庫情報を出力する。
【0039】
注文情報管理部2202は、注文端末10から取得した注文情報と、注文された料理の提供状態とに基づいて、注文データ233を更新する。
【0040】
(注文端末の機能構成)
注文端末10の制御部12は、CPU121がROM122や記憶部13に記憶されたプログラムにしたがって動作することで、注文形式設定部1201、在庫数取得部1202、注文情報取得部1203、ゲーム実行部1204、注文情報出力部1205、表示制御部1206、操作受付部1207として機能する。なお、これら各機能の一部又は全ては、専用回路等のハードウェアで実現されてもよい。
【0041】
注文形式設定部1201は、客の選択操作を受けて、料理の注文形式を、注文メニューの選択による通常注文と、ゲームによる注文との何れかに設定する。
【0042】
在庫数取得部1202は、注文受付装置20から、メニューに関連する食材の在庫数を取得する。
【0043】
注文情報取得部1203は、ゲームで獲得された食材に関連する注文情報、又は注文メニューの選択結果に基づく注文情報を受け付ける。注文情報取得部1203は、本開示における注文受付部の一例である。
【0044】
ゲーム実行部1204は、注文メニューに係る食材を獲得するゲームを行わせる。
【0045】
注文情報出力部1205は、注文受付装置20に対して、注文情報を出力する。
【0046】
表示制御部1206は、注文端末10の表示部14に表示される画面を生成する。また、表示制御部1206は、注文端末10の表示部14に表示する画面を制御する。
【0047】
操作受付部1207は、注文端末10の操作部15に対する操作情報を受け付ける。また、操作受付部1207は、受け付けた操作情報を、制御部12に出力する。
【0048】
(注文形式の選択方法)
図8を用いて、注文端末10における注文形式の選択方法を説明する。
図8は、注文端末に表示されるメニュー選択方法指定画面の一例を示す図である。
【0049】
注文端末10において、非図示のメインメニュー画面から「メニュー選択方法の設定」を選択すると、表示制御部1206は、表示部14に、
図8に示すメニュー選択方法指定画面Aaを表示させる。
【0050】
メニュー選択方法指定画面Aaは、通常注文ボタンAaaと、ゲームで注文ボタンAabと、ゲームのみボタンAacとが表示される。
【0051】
通常注文ボタンAaaは、通常注文を受け付けるモードに遷移させるボタンである。
【0052】
ゲームで注文ボタンAabは、ゲームの結果に応じた注文を受け付けるモードに遷移させるボタンである。
【0053】
ゲームのみボタンAacは、ゲームのみを実行させるボタンである。
【0054】
(ゲーム画面)
以下、
図9から
図14を用いて、注文システム1が、寿司店においてメニューの注文を行う場面に適用された場合を例にあげて、客が、注文端末10においてゲームを行い、ゲームの結果に応じた料理を注文する場面について、注文端末10が行う処理の内容を説明する。
【0055】
図8のメニュー選択方法指定画面Aaにおいて、ゲームで注文ボタンAabが押下されると、表示制御部1206は、表示部14に、
図9に示すゲーム画面Abを表示させる。
【0056】
ゲーム画面Abは水槽を模しており、画面左上にモード変更ボタンAbaが表示されて、画面右上に名称表示ボタンAbbが表示される。また、ゲーム画面Abには、食材の一例である複数の魚介類アイコンAbeと、確保領域Abcが表示される。
【0057】
モード変更ボタンAbaは、ゲーム画面Abからメニュー選択方法指定画面Aaに遷移させるための操作子である。操作受付部1207が、モード変更ボタンAbaが押下されたことを検出すると、表示制御部1206は、表示部14に、メニュー選択方法指定画面Aaを表示させる。
【0058】
名称表示ボタンAbbは、ゲーム画面Abに表示された魚介類アイコンabeに、当該魚介類の名称を表示させる操作子である。操作受付部1207が、名称表示ボタンAbbが押下されたことを検出すると、表示制御部1206は、表示部14に、魚介類アイコンAbeの近傍に、当該魚介類の名称を表示させる。
図10は、魚介類アイコンAbeの近傍に、当該魚介類の名称Abfが表示された例である。なお、魚介類の名称は、食材マスタ232に格納されている食材名と一致させる。
【0059】
確保領域Abcは、客が、自身の指でタッチした魚介類アイコンAbeを、ゲーム画面Ab上でスライドさせながら移動させて、当該確保領域Abcの内部に持ち込んだ時点で、魚介類アイコンAbeに対応する魚介類を獲得したこととなる、いわゆる、食材獲得のゴール地点である。
【0060】
魚介類アイコンAbeは、寿司ネタになる魚介類の形態を表すアイコンである。ゲーム画面Abには、複数の種類の魚介類アイコンAbeが表示される。各魚介類アイコンAbeは、それぞれが、種類に応じた速度で、時間とともに位置を変更する。魚介類アイコンAbeは、客に自身の代表的な形態を教示することができるように、予め決められた、代表的な形態で表示される。魚介類アイコンAbeは、前述した食材マスタ232の食材画像の欄に格納されている。
【0061】
なお、在庫数取得部1202は、食材マスタ232から、食材となる魚介類の在庫数を取得して、在庫量が少ない魚介類があった場合には、ゲーム画面Abに表示させる、在庫量が少ない魚介類の魚介類アイコンAbeの数を減らす。または、ゲーム画面Abに、在庫量が少ない魚介類の魚介類アイコンAbeを表示させない。また、在庫量が少ない魚介類の魚介類アイコンAbeは、移動速度を大きくしたり、魚介類アイコンAbeのサイズを小さくしたりする等して、当該魚介類を捕まえにくくしてもよい。
【0062】
図11は、客が、自身の指Fでタッチした魚介類アイコンAbeを、矢印Hに沿ってスライドさせて、確保領域Abcまで移動させている様子を示す図である。ゲーム画面Abのタッチされた位置には、マーカAbdが表示される。これによって、客の指Fが触れた位置を可視化させる。なお、マーカAbdの色や形状は問わない。また、指Fがゲーム画面Abに触れてからマーカAbdが表示されるまでの時間は、適切な時間に調整される。指Fがゲーム画面Abに触れた際に即座にマーカAbdが表示されると、魚介類アイコンAbeを捕捉し易くなる(ゲームの難易度が下がる)。一方、指Fがゲーム画面Abに触れてからマーカAbdが表示されるまでの時間を長く設定するほど、魚介類アイコンAbeを捕捉しにくくなる(ゲームの難易度が上がる)。
【0063】
ゲーム実行部1204は、魚介類アイコンAbeとマーカAbdとが重なったことを条件として、魚介類アイコンAbeの動きを停止させる。そして、ゲーム実行部1204は、マーカAbdの移動に応じた位置に、魚介類アイコンAbeを描画させる。これによって、魚介類アイコンAbeは、指Fのスライドに応じた位置に移動する。なお、魚介類の名称Abfが表示されている場合、魚介類アイコンAbeと名称Abfとは一緒に移動させる。
【0064】
ゲーム実行部1204は、魚介類アイコンAbeが確保領域Abcの内部に移動したことを条件として、例えば、魚介類アイコンAbeの色を変更してもよい。これによって、客は、魚介類アイコンAbeを獲得したことを認識できるとともに、自身の指Fをゲーム画面Abから離すタイミングを知ることができる。
【0065】
なお、
図8においてゲームのみボタンAacが押下された場合には、ゲーム実行部1204は、表示部14にゲーム画面Abを表示させて、ゲームを実行させる。ただし、この場合、ゲーム実行部1204は、魚介類アイコンAbeが獲得されても、後述するメニュー選択画面Ac(
図12参照)には遷移させずに、モード変更ボタンAbaが押下されるまでゲームのみを繰り返し行わせる。
【0066】
(ゲーム画面から移行するメニュー選択画面)
魚介類アイコンAbeの獲得に成功すると、注文情報取得部1203は、表示部14に、
図12に示すメニュー選択画面Acを表示させる。
【0067】
メニュー選択画面Acには、ゲームで獲得した食材である魚介類アイコンAbeに対応する複数の食材の中から注文するメニューを選択させるメニュー選択ウインドゥAcaが表示される。
【0068】
メニュー選択ウインドゥAcaには、ゲームで獲得した食材を示す食材アイコンAcbと、当該食材を用いた複数のメニューアイコンAcd,Ace,Acf,Acgとが表示される。なお、メニューアイコンの数は問わない。関連メニューが多くて、メニュー選択ウインドゥAcaに収まらない場合は、メニュー選択ウインドゥAca内でページ送りを行わせてもよい。
【0069】
客は、メニュー選択ウインドゥAcaに表示されたメニューアイコンの中から、注文するメニューを選択する。例えば、メニューアイコンAcfが選択された場合、注文情報取得部1203は、表示部14に、
図13に示す注文画面Adを表示させる。
【0070】
注文画面Adには、注文ウインドゥAdaと、いずれも操作子である、戻るボタンAdh、中止ボタンAdi、ゲームに戻るボタンAdj、注文ボタンAdkが表示される。
【0071】
注文ウインドゥAdaには、選択したメニューの食材を示す食材アイコンAdbと、選択された料理名Adcと、注文数Addと、注文数加算ボタンAdeと、注文数減算ボタンAdfと、価格Adgとが表示される。
【0072】
食材アイコンAdbは、料理の食材となる魚介類を示す写真やイラストである。食材アイコンAdbは、例えば、食材マスタ232の食材画像の欄に格納された情報である。
【0073】
料理名Adcは、料理の名称を示す情報である。料理名Adcは、例えば、商品マスタ231の商品名の欄に格納された情報である。
【0074】
注文数Addは、設定された料理の注文数を示す。注文数Addは、客が注文数加算ボタンAdeと注文数減算ボタンAdfとを操作することによって設定される。注文数加算ボタンAdeを1度押下すると、注文数が1増加する。注文数減算ボタンAdfを1度押下すると、注文数が1減少する。即ち、客は、注文数に応じた回数だけ注文数加算ボタンAdeを押下することによって、注文数Addに必要な注文数を表示させる。注文数が多すぎた場合は、注文数減算ボタンAdfを押下することによって、注文数Addを減じる。
【0075】
価格Adgは、料理の単価であってもよいし、設定した注文数Addに応じた総額であってもよい。望ましくは、その両方を表示する。
【0076】
戻るボタンAdhは、注文画面Adをメニュー選択画面Acに戻す操作子である。客は、注文するメニューを変更したい場合に、戻るボタンAdhを押下して表示されるメニュー選択画面Acにおいて、再度メニュー選択を行う。
【0077】
中止ボタンAdiは、選択した料理の注文を中止する場合に使用する操作子である。中止ボタンAdiが押下されると、表示部14に表示される画面は、例えば、非図示のメインメニュー画面、またはメニュー選択方法指定画面Aaに遷移する。
【0078】
ゲームに戻るボタンAdjは、選択した料理の注文を中止して、再度ゲームを行う場合に使用する操作子である。ゲームに戻るボタンAdjが押下されると、表示部14に表示される画面は、ゲーム画面Abに遷移する。
【0079】
注文ボタンAdkは、注文ウインドゥAdaで設定した数量の料理を注文する際に使用する操作子である。注文ボタンAdkが押下されると、注文情報出力部1205は、注文ウインドゥAdaで設定された数量の料理に係る注文情報を、注文受付装置20に対して出力する。
【0080】
注文情報出力部1205は、注文受付装置20に対して注文情報を出力した後で、表示制御部1206に対して、表示部14に、
図14に示す注文完了画面Aeを表示させる。注文完了画面Aeには、
図14に示すように、注文画面Adで注文した内容で注文を受けたことを示すメッセージが表示される。
【0081】
(メニュー選択による注文画面)
次に、
図15と
図16を用いて、通常のメニュー選択による料理の注文方法を説明する。
図15は、注文端末において、メニュー表示から注文を行う際に表示されるメニュー選択画面の一例を示す第1の図である。
図16は、注文端末において、メニュー表示から注文を行う際に表示されるメニュー選択画面の一例を示す第2の図である。
【0082】
メニュー選択方法指定画面Aa(
図8参照)において、通常注文ボタンAaaが押下されると、注文情報取得部1203は、表示部14に、
図15に示すメニュー選択画面Baを表示させる。
【0083】
メニュー選択画面Baには、メニュー選択ウインドゥBaaと、いずれも操作子である、戻るボタンBag、注文リストBahが表示される。
【0084】
メニュー選択ウインドゥBaaには、メニューのカテゴリーを示すカテゴリー名Babと、料理名Bacと、料理の外観を示す料理アイコンBadと、価格Baeとページ送りボタンBafとが表示される。
【0085】
カテゴリー名Babは、メニューの内容を、種別に分類した際のカテゴリーの名称を示す。カテゴリー名Babは、料理のメニュー数が多い場合に、欲しいメニューに素早くアクセスすることができるように、料理の種類や食材の種類等に基づいてグルーピングした際のグループの名称を示す。カテゴリー名Babは、例えば、商品マスタ231の付加情報の欄に格納された情報である。
【0086】
料理名Bacは、料理の名称を示す。料理名Bacは、例えば、商品マスタ231の商品名の欄に格納された情報である。
【0087】
料理アイコンBadは、料理の外観を示す写真やイラストである。料理アイコンBadは、例えば、商品マスタ231の商品画像の欄に格納された情報である。
【0088】
価格Baeは、料理の価格である。価格Baeは、例えば、商品マスタ231の価格の欄に格納された情報である。
【0089】
ページ送りボタンBafは、メニュー選択ウインドゥBaaのページ送りを行う操作子である。なお、図示はしないが、同様にページ戻りボタンを設けてもよい。
【0090】
戻るボタンBagは、メニュー選択画面Baを、非図示のメインメニュー画面、またはメニュー選択方法指定画面Aaに戻す操作子である。
【0091】
注文リストBahは、その時点で注文された料理のリストを一覧表示させる操作子である。注文リストBahが押下されると、表示部14には、
図16に示す注文リスト画面Bbが表示される。
【0092】
メニュー選択画面Baにおいて、注文リストBahが押下されると、表示部14には、
図16に示す注文リスト画面Bbが表示される。
【0093】
注文リスト画面Bbには、注文リストBbaと、いずれも操作子である、戻るボタンBbh、注文ボタンBbiが表示される。
【0094】
注文リストBbaには、料理名Bbbと、価格Bbcと、注文数Bbdと、注文数加算ボタンBbeと、注文数減算ボタンBbfと、合計金額Bbgとが表示される。
【0095】
料理名Bbbは、料理の名称を示す情報である。料理名Bbbは、例えば、商品マスタ231の商品名の欄に格納された情報である。
【0096】
価格Bbcは、料理名Bbbの価格を表す。価格Bbcは、例えば、商品マスタ231の価格の欄に格納された情報である。
【0097】
注文数Bbdは、設定された料理の注文数を示す。注文数Bbdは、客が注文数加算ボタンBbeと注文数減算ボタンBbfとを操作することによって設定される。注文数加算ボタンBbeを1度押下すると、注文数が1増加する。注文数減算ボタンBbfを1度押下すると、注文数が1減少する。即ち、客は、注文数に応じた回数だけ注文数加算ボタンBbeを押下することによって、注文数Bbdに必要な注文数を表示させる。注文数が多すぎた場合は、注文数減算ボタンBbfを押下することによって、注文数Bbdを減じる。
【0098】
合計金額Bbgは、注文の合計金額を示す情報である。
【0099】
戻るボタンBbhは、注文リスト画面Bbをメニュー選択画面Baに戻す操作子である。客は、注文するメニューを変更したい場合に、戻るボタンBbhを押下して表示されるメニュー選択画面Baにおいて、再度メニュー選択を行う。
【0100】
注文ボタンBbiは、注文リストBbaに表示された料理を注文する際に使用する操作子である。注文ボタンBbiが押下されると、注文情報出力部1205は、注文リストBbaに表示された内容および数量の料理に係る注文情報を、注文受付装置20に対して出力する。
【0101】
(注文システムが行う処理の流れ)
図17を用いて、注文システム1が行う処理の流れを説明する。
図17は、注文システムが実行する注文処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0102】
(注文端末が行う処理の流れ)
まず、注文端末10が行う処理の流れを説明する。注文形式設定部1201は、通常注文が設定されたかを判定する(ステップS11)。通常注文が設定されたと判定される(ステップS11:Yes)とステップS12に進む。一方、通常注文が設定されたと判定されない(ステップS11:No)、即ち、ゲームによる注文が設定されたと判定されると、ステップS16に進む。
【0103】
ステップS11において、通常注文が設定されたと判定されると、注文情報取得部1203は、表示部14にメニュー選択画面Baを表示させる(ステップS12)。
【0104】
注文情報取得部1203は、メニュー選択画面Baの中から選択されたメニュー選択情報を取得する(ステップS13)。
【0105】
注文情報取得部1203は、メニュー選択が完了したかを判定する(ステップS14)。なお、注文情報取得部1203は、注文ボタンBbiが押下されたことを検出することによって、メニュー選択が完了したと判定する。メニュー選択が完了したと判定される(ステップS14:Yes)とステップS15に進む。一方、メニュー選択が完了したと判定されない(ステップS14:No)とステップS13に戻る。
【0106】
ステップS14において、メニュー選択が完了したとされると、注文情報出力部1205は、注文リストBbaに表示された内容および数量の料理に係る注文情報を、注文受付装置20に対して出力する(ステップS15)。その後、注文端末10は、
図17の処理を終了する。
【0107】
ステップS11に戻り、ステップS11において通常注文が設定されたと判定されない、即ち、ゲームによる注文が設定されたと判定されると、在庫数取得部1202は、注文受付装置20に対して、メニューに関連する食材の在庫情報の出力を要請する(ステップS16)。
【0108】
続いて、在庫数取得部1202は、注文受付装置20から、メニューに関連する食材の在庫情報を取得する(ステップS17)。
【0109】
ゲーム実行部1204は、注文メニューに係る食材を獲得するゲームを実行させる(ステップS18)。その際、ゲーム実行部1204は、ゲーム画面Abに表示する魚介類アイコンAbeの種類と数を、食材の在庫量に応じたものとする。
【0110】
ゲーム実行部1204は、ゲームによる食材の獲得が検出されたかを判定する(ステップS19)。食材の獲得が検出されたと判定される(ステップS19:Yes)とステップS20に進む。一方、食材の獲得が検出されたと判定されない(ステップS19:No)とステップS19の判定を繰り返す。
【0111】
ステップS19において、食材の獲得が検出されたと判定されると、注文情報取得部1203は、表示部14にメニュー選択画面Acを表示させる(ステップS20)。
【0112】
注文情報取得部1203は、メニュー選択画面Acの中から選択されたメニュー選択情報を取得する(ステップS21)。
【0113】
注文情報取得部1203は、メニュー選択が完了したかを判定する(ステップS22)。なお、注文情報取得部1203は、注文ボタンAdkが押下されたことを検出することによって、メニュー選択が完了したと判定する。メニュー選択が完了したと判定される(ステップS22:Yes)と、前述したステップS15に進む。一方、メニュー選択が完了したと判定されない(ステップS22:No)とステップS21に戻る。
【0114】
(注文受付装置が行う処理の流れ)
次に、注文受付装置20が行う処理の流れを説明する。在庫量管理部2201は、注文端末10から、食材の在庫情報の出力要請があるかを判定する(ステップS31)。食材の在庫情報の出力要請があると判定される(ステップS31:Yes)とステップS32に進む。一方、食材の在庫情報の出力要請があると判定されない(ステップS31:No)とステップS33に進む。
【0115】
ステップS31において、食材の在庫情報の出力要請があると判定されると、在庫量管理部2201は、注文端末10に対して、食材の在庫情報を出力する(ステップS32)。
【0116】
ステップS31において食材の在庫情報の出力要請があると判定されない場合、またはステップS32に続いて、注文情報管理部2202は、注文端末10から注文情報を取得したかを判定する(ステップS33)。注文情報を取得したと判定される(ステップS33:Yes)とステップS34に進む。一方、注文情報を取得したと判定されない(ステップS33:No)とステップS33の判定を繰り返す。
【0117】
ステップS33において、注文情報を取得したと判定されると、注文情報管理部2202は、注文データ233を更新する。その後、注文受付装置20は、
図17の処理を終了する。
【0118】
(第1の実施形態の変形例)
図18を用いて、第1の実施形態の変形例を説明する。
図18は、第1の実施形態の変形例を示す図である。
【0119】
図18に示す例は、注文端末10の代わりに、注文テーブル11を用いて、注文システム1を構成した例である。
【0120】
注文テーブル11は、食事を行うテーブルの天板に大型の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを埋め込んだものである。また、注文テーブル11は、テーブルの下方に設置したプロジェクタによって、天板に映像を投射するものであってもよい。
【0121】
また、注文テーブル11の天板にはタッチパネルが内蔵されている。客は、前述した注文端末10と同じ感覚で、注文テーブル11に表示された画像や映像に対して、ゲームを行ったり、メニューの注文を行ったりすることができる。
【0122】
図18に示す例は、注文テーブル11の天板に、前述したゲーム画面Abを表示したものである。客は、前述した食材獲得ゲームを、注文テーブル11の大型画面で行うことができる。
【0123】
(第1の実施形態の作用効果)
以上説明したように、第1の実施形態の注文端末10は、注文情報の入力を受けて、入力された注文情報を注文受付装置20に対して出力するものであって、注文メニューに係る食材を獲得するゲームを行わせるゲーム実行部1204と、ゲームの結果に基づく注文情報、又は注文メニューの選択結果に基づく注文情報を受け付ける注文情報取得部1203(注文受付部)と、注文受付装置20に対して注文情報を出力する注文情報出力部1205と、を備える。したがって、客に、食材を獲得させるゲームを行わせて、獲得した食材を用いた料理を注文させることができる。また、客は、ゲームを行う際に食材の形態を認識することができるため、食材に係る知識を得ることができる。
【0124】
また、実施形態の注文端末10は、注文メニューの選択操作に基づく注文情報を受け付ける第1の注文形式と、ゲーム実行部1204が行わせたゲームで獲得された食材に関連する注文情報を受け付ける第2の注文形式と、のいずれを有効にするかを設定する注文形式設定部1201を更に備える。したがって、通常の注文と、ゲームの結果に基づく注文とのいずれかの注文形式を自由に設定することができる。
【0125】
また、実施形態の注文端末10は、メニューに関連する食材の在庫数を取得する在庫数取得部1202を更に備えて、ゲーム実行部1204は、在庫数が少ない食材を獲得しにくくする。したがって、そのときの食材の在庫数に応じて、ゲームの形態を変更することができる。
【0126】
また、実施形態の注文端末10において、ゲーム実行部1204は、注文端末10の表示部14に、食材の代表的な形態に当該食材の名称を付与して表示させる。したがって、客に対して、食材の形態および名称を学習させることができる。これにより、食材に関する客の知識を向上させることができる。
【0127】
(第2の実施形態)
図19と
図20を用いて、本開示の第2の実施形態である注文システム2について説明する。
図19は、第2の実施形態に係る注文システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図20は、第2の実施形態において、来店したユーザが、自身のユーザ端末を用いて、自分のテーブルと注文受付装置との関連付けを行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0128】
注文システム2は、
図19に示すように、例えば、飲食店を訪れた客が所持するユーザ端末30と、注文受付装置20とを有する。注文端末10と注文受付装置20とは、無線LAN等のネットワークNに、互いに通信可能に接続されている。
【0129】
ユーザ端末30は、例えば、客が所持するスマートフォン等の携帯端末である。なお、注文システム2に接続されるユーザ端末30の台数は問わない。なお、ユーザ端末30には、予め、店舗において注文を行うためのアプリケーションがインストールされているものとする。
【0130】
客は、自身が着席したテーブルに置かれたコードシンボルを、ユーザ端末30で読み取る。コードシンボルには、テーブルを一意に特定する情報が登録されている。ユーザ端末30は、読み取ったコードシンボルに登録されているテーブル番号を、注文受付装置20に対して出力する。これによって、注文受付装置20は、ユーザ端末30からの注文が、該当するテーブル番号からの注文であると認識することができるようになる。
【0131】
なお、同じテーブルに複数の客が座って、各自がそれぞれのユーザ端末30でテーブル番号を読み取った場合、注文受付装置20は、それぞれのユーザ端末30を同じテーブル番号と関連付ける。そのため、1つのテーブルに複数のユーザ端末30が関連付けられる場合もあり得る。このような構成をとることによって、複数人のグループで食事をした場合に、自分が注文した食事の代金を、各自が容易に精算することができる。
【0132】
ユーザ端末30のハードウェア構成は、前述した注文端末10のハードウェア構成に、テーブルに置かれたコードシンボルを読み取るカメラを備える点が異なる。
【0133】
また、ユーザ端末30の機能構成は、注文端末10の機能構成に加えて、非図示のコードシンボル読取部を備える点が異なる。
【0134】
注文受付装置20は、ユーザ端末30からの注文を受け付ける。注文受付装置20は、ユーザ端末30から、当該ユーザ端末30と関連付けられたテーブル番号や座席番号と、注文情報とを取得する。注文情報は、少なくとも、注文される商品(料理)の商品コードと数量とを含む。
【0135】
なお、客は、ユーザ端末30上で、第1の実施形態で説明したのと同様に、通常注文と、ゲームによる注文とを行うことができる。その際、ユーザ端末30の画面に表示される情報は、第1の実施形態と同じであるため、再度の説明は省略する。
【0136】
次に、
図20を用いて、第2の実施形態の特有の構成である、ユーザ端末30とテーブル番号とを関連付ける関連付け処理の流れを説明する。なお、ユーザ端末30には、前述したように、予め、店舗において注文を行うためのアプリケーションがインストールされているものとする。
【0137】
(ユーザ端末が行う関連付け処理の流れ)
まず、ユーザ端末30のコードシンボル読取部は、テーブルに置かれた、当該テーブルを一意に特定する情報が登録されたコードシンボルを読み取る(ステップS41)。
【0138】
続いて、ユーザ端末30は、コードシンボルに含まれる通信先である注文受付装置20に対して、テーブルを特定する情報と、ユーザ端末30を特定する情報とを出力する(ステップS42)。これにより、ユーザ端末30と注文受付装置20とを関連付けるためのユーザ端末30側の処理を終了する。
【0139】
(注文受付装置が行う関連付け処理の流れ)
次に、注文受付装置20が行う関連付け処理の流れを説明する。まず、注文受付装置20は、ユーザ端末30からの通信を取得したかを判定する(ステップS51)。ユーザ端末30からの通信を取得したと判定される(ステップS51:Yes)とステップS52に進む。一方、ユーザ端末30からの通信を取得したと判定されない(ステップS51:No)とステップS51を繰り返す。
【0140】
ステップS51において、ユーザ端末30からの通信を取得したと判定されると、注文受付装置20は、ステップS51で取得した通信内容に含まれるテーブル番号とユーザ端末30とを関連付ける(ステップS52)。これにより、ユーザ端末30と注文受付装置20とを関連付けるための注文受付装置20側の処理を終了する。
【0141】
以降、注文受付装置20は、ユーザ端末30からの通常注文、またはゲームを介した注文を受け付けて、第1の実施形態で説明したのと全く同じ動作を行う。
【0142】
なお、第2の実施形態の注文システム2によると、客は、ゲームを通して、自身のユーザ端末30に食材を獲得することができる。したがって、例えば、ユーザ端末30で、ゲームで獲得した魚介類を飼育させてもよい。この場合、例えば、店舗で食事した金額に応じた餌を用いて、魚介類を飼育させるようにしてもよい。飼育された魚介類は、店舗において、食事に利用できるポイントと交換させてもよい。また、魚介類の成長度合に応じた料理をサービス価格で提供する等のサービスを提供してもよい。
【0143】
以上、本開示の2つの実施形態について、寿司店を例にあげて説明したが、本開示が適用されるのは、寿司店に限定されるものではない。例えば、ステーキ店においても、注文システム1または注文システム2を、同様に実現することができる。その場合、ゲームで獲得される食材は、魚介類ではなく、例えば、牛、豚、鶏等である。
【0144】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例示であり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0145】
1,2 注文システム
10 注文端末
11 注文テーブル
12 制御部
20 注文受付装置
22 制御部
231 商品マスタ
232 食材マスタ
233 注文データ
1201 注文形式設定部
1202 在庫数取得部
1203 注文情報取得部(注文受付部)
1204 ゲーム実行部
1205 注文情報出力部
1206 表示制御部
1207 操作受付部
2201 在庫量管理部
2202 注文情報管理部
Aa メニュー選択方法指定画面
Ab ゲーム画面
Abc 確保領域
Abd マーカ
Abe 魚介類アイコン
Abf 名称
Ac メニュー選択画面
Aca メニュー選択ウインドゥ
Acb 食材アイコン
Acd,Ace,Acf,Acg メニューアイコン
Ad 注文画面
Ada 注文ウインドゥ
Ae 注文完了画面
Ba メニュー選択画面
Bb 注文リスト画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0146】