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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147000
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】緩衝材および梱包材
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/05 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
B65D81/05 521A
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059751
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100195224
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 宏憲
(72)【発明者】
【氏名】山本 浩洋
【テーマコード(参考)】
3E066
【Fターム(参考)】
3E066AA06
3E066BA05
3E066CA04
3E066EA01
3E066EA05
3E066FA06
3E066HA01
3E066JA01
3E066NA01
3E066NA28
3E066NA41
(57)【要約】
【課題】緩衝性能を向上できる緩衝材および梱包材を提供する。
【解決手段】緩衝材100は、シートS11,S12,S13を備え、梱包対象物と、梱包対象物を収容する梱包箱との間に配置される。シートS11,S12,S13は、第1延在部110と、第2延在部120とを有する。第1延在部110は、梱包箱の内面に当接する第1外縁111と、第1内縁112と、第1内縁112から段ボールシートの紙巾方向に延びる内側スリット113とを有する。第2延在部120は、第2外縁121と、第2外縁121から段ボールシートの流れ方向に延びる外側スリット123とを有する。緩衝材100は、シートS11の内側スリット113とシートS12の外側スリット123とが係合し、シートS12の内側スリット113とシートS13の外側スリット123とが係合し、シートS13の内側スリット113とシートS11の外側スリット123とが係合している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1シートと、第2シートと、第3シートと、を備え、梱包対象物と、前記梱包対象物を収容する梱包箱との間に配置される緩衝材であって、
前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートは、それぞれ、
第1延在部と、
前記第1延在部が延びる第1方向における前記第1延在部の一方の端部から、前記第1方向と直交する第2方向に延びる第2延在部と、を有し、
前記第1延在部は、
前記梱包箱の内面に当接する外側の縁と、
前記第1延在部の前記外側の縁とは反対の内側の縁であって、前記梱包対象物に対向する内側の縁と、
前記第1延在部の前記内側の縁から前記第2方向に延びる内側スリットと、を有し、
前記第2延在部は、
前記梱包箱の内面と当接可能に対向する外側の縁と、
前記第2延在部の前記外側の縁から前記第1方向に延びる外側スリットと、を有し、
前記第1シートの前記内側スリットと前記第2シートの前記外側スリットとが係合し、
前記第2シートの前記内側スリットと前記第3シートの前記外側スリットとが係合し、
前記第3シートの前記内側スリットと前記第1シートの前記外側スリットとが係合していることを特徴とする緩衝材。
【請求項2】
前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートの少なくとも1つは、前記第1延在部の前記外側の縁に、前記第2方向に突出して前記梱包箱の内面に当接する突出部を有することを特徴とする請求項1に記載の緩衝材。
【請求項3】
前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートは、それぞれ、前記第1延在部の前記外側の縁に、前記突出部を有することを特徴とする請求項2に記載の緩衝材。
【請求項4】
前記突出部は、前記梱包箱の内面に当接する当接面を有し、
前記突出部を有する、前記第1延在部の前記外側の縁は、前記当接面よりも前記梱包箱の内面から離れた平坦部を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の緩衝材。
【請求項5】
前記突出部および前記平坦部を有する、前記第1延在部の前記外側の縁は、前記当接面と前記平坦部とを接続する接続部であって、前記平坦部に対して傾斜した接続部を有し、
前記突出部の前記第1方向の大きさは、前記第2方向において前記平坦部に近づくにつれて広くなっていることを特徴とする請求項4に記載の緩衝材。
【請求項6】
前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートの少なくとも1つは、前記梱包箱の2つの内面の間に形成される隅部と対向する位置に、前記梱包箱の隅部から離れる方向に凹む形状の凹部を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の緩衝材。
【請求項7】
前記第2延在部は、前記第2延在部の前記外側の縁とは反対の内側の縁であって、前記梱包対象物に対向する内側の縁を有し、
前記第1延在部の前記内側の縁は、平坦であり、
前記第2延在部の前記内側の縁は、平坦であることを特徴とする請求項1に記載の緩衝材。
【請求項8】
緩衝材は、前記梱包対象物の角部を受け入れ可能な開口を有することを特徴とする請求項1に記載の緩衝材。
【請求項9】
前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートは、同じ形状であることを特徴とする請求項1に記載の緩衝材。
【請求項10】
前記第1シート、前記第2シートおよび前記第3シートは、段ボールシートからなり、
前記第1方向は、段ボールシートの流れ方向であり、
前記第2方向は、段ボールシートの紙巾方向であることを特徴とする請求項1に記載の緩衝材。
【請求項11】
第1シートと、第2シートと、第3シートと、第4シートと、第5シートと、を備え、梱包対象物と、前記梱包対象物を収容する梱包箱との間に配置される緩衝材であって、
前記第1シート、前記第2シート、前記第3シートおよび前記第4シートは、それぞれ、
第1延在部と、
前記第1延在部が延びる第1方向における前記第1延在部の一方の端部から、前記第1方向と直交する第2方向に延びる第2延在部と、を有し、
前記第1延在部は、
前記梱包箱の内面に当接する外側の縁と、
前記第1延在部の前記外側の縁とは反対の内側の縁であって、前記梱包対象物に対向する内側の縁と、
前記第1延在部の前記内側の縁から前記第2方向に延びる内側スリットと、を有し、
前記第2延在部は、
前記梱包箱の内面と当接可能に対向する外側の縁と、
前記第2延在部の前記外側の縁から前記第1方向に延びる外側スリットと、を有し、
前記第5シートは、
前記第1方向に延びる第3延在部と、
前記第1方向における前記第3延在部の一方の端部から、前記第2方向に延びる第4延在部と、
前記第1方向における前記第3延在部の他方の端部から、前記第2方向に延びる第5延在部と、を有し、
前記第3延在部は、
前記梱包箱の内面に当接する外側の縁と、
前記第3延在部の前記外側の縁とは反対の内側の縁であって、前記梱包対象物に対向する内側の縁と、
前記第3延在部の前記内側の縁のうち、前記第4延在部に近い端部から前記第2方向に延びる第1内側スリットと、
前記第3延在部の前記内側の縁のうち、前記第5延在部に近い端部から前記第2方向に延びる第2内側スリットと、を有し、
前記第4延在部は、
前記梱包箱の内面と当接可能に対向する外側の縁と、
前記第4延在部の前記外側の縁から前記第1方向に延びる第1外側スリットと、を有し、
前記第5延在部は、
前記梱包箱の内面と当接可能に対向する外側の縁と、
前記第5延在部の前記外側の縁から前記第1方向に延びる第2外側スリットと、を有し、
前記第1シートの前記内側スリットと前記第5シートの前記第1外側スリットとが係合し、
前記第5シートの前記第1内側スリットと前記第3シートの前記外側スリットとが係合し、
前記第3シートの前記内側スリットと前記第1シートの前記外側スリットとが係合し、
前記第2シートの前記内側スリットと前記第5シートの前記第2外側スリットとが係合し、
前記第5シートの前記第2内側スリットと前記第4シートの前記外側スリットとが係合し、
前記第4シートの前記内側スリットと前記第2シートの前記外側スリットとが係合していることを特徴とする緩衝材。
【請求項12】
前記第1シートおよび前記第2シートは、同じ形状であり、
前記第3シートおよび前記第4シートは、同じ形状であることを特徴とする請求項11に記載の緩衝材。
【請求項13】
前記第1シート、前記第2シート、前記第3シート、前記第4シートおよび前記第5シートは、段ボールシートからなり、
前記第1方向は、段ボールシートの流れ方向であり、
前記第2方向は、段ボールシートの紙巾方向であることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の緩衝材。
【請求項14】
第1シートと、第2シートと、第3シートと、第4シートと、第5シートと、第6シートと、第7シートと、第8シートと、を備え、梱包対象物と、前記梱包対象物を収容する梱包箱との間に配置される緩衝材であって、
前記第1シート、前記第2シート、前記第3シートおよび前記第4シートは、それぞれ、
第1延在部と、
前記第1延在部が延びる第1方向における前記第1延在部の一方の端部から、前記第1方向と直交する第2方向に延びる第2延在部と、を有し、
前記第1延在部は、
前記梱包箱の内面に当接する外側の縁と、
前記第1延在部の前記外側の縁とは反対の内側の縁であって、前記梱包対象物に対向する内側の縁と、
前記第1延在部の前記内側の縁から前記第2方向に延びる内側スリットと、を有し、
前記第2延在部は、
前記梱包箱の内面と当接可能に対向する外側の縁と、
前記第2延在部の前記外側の縁から前記第1方向に延びる外側スリットと、を有し、
前記第5シートおよび前記第6シートは、それぞれ、
前記第1方向に延びる第3延在部と、
前記第1方向における前記第3延在部の一方の端部から、前記第2方向に延びる第4延在部と、
前記第1方向における前記第3延在部の他方の端部から、前記第2方向に延びる第5延在部と、を有し、
前記第3延在部は、
前記梱包箱の内面に当接する外側の縁と、
前記第3延在部の前記外側の縁とは反対の内側の縁であって、前記梱包対象物に対向する内側の縁と、
前記第3延在部の前記内側の縁のうち、前記第4延在部に近い端部から前記第2方向に延びる第1内側スリットと、
前記第3延在部の前記内側の縁のうち、前記第5延在部に近い端部から前記第2方向に延びる第2内側スリットと、を有し、
前記第4延在部は、
前記梱包箱の内面と当接可能に対向する外側の縁と、
前記第4延在部の前記外側の縁から前記第1方向に延びる第1外側スリットと、を有し、
前記第5延在部は、
前記梱包箱の内面と当接可能に対向する外側の縁と、
前記第5延在部の前記外側の縁から前記第1方向に延びる第2外側スリットと、を有し、
前記第7シートおよび前記第8シートは、それぞれ、
前記第1方向に延びる第6延在部と、
前記第1方向に延びる第7延在部と、
前記第2方向に延びて、前記第1方向における前記第6延在部の一方の端部と前記第7延在部の一方の端部とを接続する第8延在部と、を有し、
前記第6延在部は、
前記梱包箱の内面に当接する外側の縁と、
前記第6延在部の前記外側の縁とは反対の内側の縁であって、前記梱包対象物に対向する内側の縁と、
前記第6延在部の前記内側の縁から前記第2方向に延びる第1内側スリットと、を有し、
前記第7延在部は、
前記梱包箱の内面に当接する外側の縁と、
前記第7延在部の前記外側の縁とは反対の内側の縁であって、前記梱包対象物に対向する内側の縁と、
前記第7延在部の前記内側の縁から前記第2方向に延びる第2内側スリットと、を有し、
前記第8延在部は、
前記梱包箱の内面に当接する外側の縁と、
前記第8延在部の前記外側の縁のうち、前記第6延在部に近い端部から前記第1方向に延びる第1外側スリットと、
前記第8延在部の前記外側の縁のうち、前記第7延在部に近い端部から前記第1方向に延びる第2外側スリットと、を有し、
前記第1シートの前記内側スリットと前記第5シートの前記第1外側スリットとが係合し、
前記第5シートの前記第1内側スリットと前記第7シートの前記第1外側スリットとが係合し、
前記第7シートの前記第1内側スリットと前記第1シートの前記外側スリットとが係合し、
前記第2シートの前記内側スリットと前記第5シートの前記第2外側スリットとが係合し、
前記第5シートの前記第2内側スリットと前記第8シートの前記第1外側スリットとが係合し、
前記第8シートの前記第1内側スリットと前記第2シートの前記外側スリットとが係合し、
前記第3シートの前記内側スリットと前記第6シートの前記第1外側スリットとが係合し、
前記第6シートの前記第1内側スリットと前記第7シートの前記第2外側スリットとが係合し、
前記第7シートの前記第2内側スリットと前記第3シートの前記外側スリットとが係合し、
前記第4シートの前記内側スリットと前記第6シートの前記第2外側スリットとが係合し、
前記第6シートの前記第2内側スリットと前記第8シートの前記第2外側スリットとが係合し、
前記第8シートの前記第2内側スリットと前記第4シートの前記外側スリットとが係合していることを特徴とする緩衝材。
【請求項15】
前記第1シート、前記第2シート、前記第3シートおよび前記第4シートは、同じ形状であり、
前記第5シートおよび前記第6シートは、同じ形状であり、
前記第7シートおよび前記第8シートは、同じ形状であることを特徴とする請求項14に記載の緩衝材。
【請求項16】
前記第1シート、前記第2シート、前記第3シート、前記第4シート、前記第5シート、前記第6シート、前記第7シートおよび前記第8シートは、段ボールシートからなり、
前記第1方向は、段ボールシートの流れ方向であり、
前記第2方向は、段ボールシートの紙巾方向であることを特徴とする請求項14または請求項15に記載の緩衝材。
【請求項17】
請求項1、請求項11および請求項14のいずれか1項に記載の緩衝材と、
前記緩衝材と前記梱包対象物との間に配置される中間シートと、を備えることを特徴とする梱包材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝材および梱包材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、梱包対象物と、梱包対象物を収容する梱包箱と、梱包対象物と梱包箱の内壁との間に配置され、梱包箱に加わる外力から梱包対象物を保護する緩衝材とを備える梱包装置が知られている(特許文献1)。緩衝材は、複数の緩衝部材を組み立てた構成を有する。組み立て状態の緩衝材は、緩衝部材が分解方向に移動することで分解可能である。緩衝材を構成する少なくとも1つの緩衝部材は、板状部材を積層した積層構造を有する。緩衝材を構成する各緩衝部材は、梱包対象物または梱包箱の内壁と接触し、分解方向への移動が規制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-016793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、緩衝材については、緩衝性能が高いものが求められている。
【0005】
そこで、緩衝性能を向上できる緩衝材および梱包材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
緩衝材は、第1シートと、第2シートと、第3シートと、を備え、梱包対象物と、梱包対象物を収容する梱包箱との間に配置される。
第1シート、第2シートおよび第3シートは、それぞれ、第1延在部と、第2延在部と、を有する。
第2延在部は、第1延在部が延びる第1方向における第1延在部の一方の端部から、第1方向と直交する第2方向に延びる。
第1延在部は、外側の縁と、内側の縁と、内側スリットと、を有する。
第1延在部の外側の縁は、梱包箱の内面に当接する。
第1延在部の内側の縁は、第1延在部の外側の縁とは反対の内側の縁であって、梱包対象物に対向する。
内側スリットは、第1延在部の内側の縁から第2方向に延びる。
第2延在部は、外側の縁と、外側スリットと、を有する。
第2延在部の外側の縁は、梱包箱の内面と当接可能に対向する。
外側スリットは、第2延在部の外側の縁から第1方向に延びる。
緩衝材は、第1シートの内側スリットと第2シートの外側スリットとが係合し、第2シートの内側スリットと第3シートの外側スリットとが係合し、第3シートの内側スリットと第1シートの外側スリットとが係合している。
【0007】
緩衝材が、第1シートと、第2シートと、第3シートとが互いに係合してなることで、どの方向から衝撃を受けた場合であっても緩衝材が分解しにくい。これにより、緩衝性能を向上できる。
【0008】
第1シート、第2シートおよび第3シートの少なくとも1つは、第1延在部の外側の縁に、第2方向に突出して梱包箱の内面に当接する突出部を有する構成であってもよい。
【0009】
第1延在部の外側の縁が、梱包箱の内面に当接する突出部を有することで、緩衝材の強度を適度な強度にできる。これにより、緩衝性能を向上できる。
【0010】
第1シート、第2シートおよび第3シートは、それぞれ、第1延在部の外側の縁に、突出部を有する構成であってもよい。
【0011】
第1シート、第2シートおよび第3シートのそれぞれが突出部を有することで、緩衝材の強度をより適度な強度にできる。これにより、緩衝性能をより向上できる。
【0012】
突出部は、梱包箱の内面に当接する当接面を有する構成であってもよい。
この場合、突出部を有する、第1延在部の外側の縁は、当接面よりも梱包箱の内面から離れた平坦部を有する構成とできる。
【0013】
第1延在部の外側の縁が、当接面よりも梱包箱の内面から離れた平坦部を有することで、突出部および梱包箱の少なくとも一方が変形しても、平坦部が梱包箱の内面に当接することで、衝撃を平坦部で受けられる。これにより、緩衝性能をさらに向上できる。緩衝材のそれ以上の変形を抑制できる。
【0014】
突出部および平坦部を有する、第1延在部の外側の縁は、当接面と平坦部とを接続する接続部であって、平坦部に対して傾斜した接続部を有し、突出部の第1方向の大きさは、第2方向において平坦部に近づくにつれて広くなっている構成であってもよい。
【0015】
突出部の第1方向の大きさが、第2方向において平坦部に近づくにつれて広くなっていることで、突出部が潰れる方向に変形した場合、突出部の衝撃を受ける部分を徐々に大きくできる。これにより、緩衝性能の低下を抑制できる。
【0016】
第1シート、第2シートおよび第3シートの少なくとも1つは、梱包箱の2つの内面の間に形成される隅部と対向する位置に、梱包箱の隅部から離れる方向に凹む形状の凹部を有する構成であってもよい。
【0017】
シートが、梱包箱の隅部と対向する位置に、梱包箱の隅部から離れる方向に凹む形状の凹部を有することで、梱包箱の隅部とシートとの間に隙間を形成できる。これにより、梱包箱の角部がつぶれても、シートを介して梱包対象物に力がかかりにくい。
【0018】
第2延在部は、第2延在部の外側の縁とは反対の内側の縁であって、梱包対象物に対向する内側の縁を有し、第1延在部の内側の縁は、平坦であり、第2延在部の内側の縁は、平坦である構成であってもよい。
【0019】
梱包対象物に対向する内側の縁が平坦であることで、内側の縁から梱包対象物に不要な力がかかるのを抑制できる。
【0020】
緩衝材は、梱包対象物の角部を受け入れ可能な開口を有する構成であってもよい。
【0021】
緩衝材が、梱包対象物の角部を受け入れ可能な開口を有することで、緩衝材と梱包対象物の角部との接触を抑制できる。
【0022】
第1シート、第2シートおよび第3シートは、同じ形状である構成であってもよい。
【0023】
第1シート、第2シートおよび第3シートが、同じ形状であることで、緩衝材を構成する部品の種類を少なくできる。
【0024】
第1シート、第2シートおよび第3シートは、段ボールシートからなり、第1方向は、段ボールシートの流れ方向であり、第2方向は、段ボールシートの紙巾方向である構成であってもよい。
【0025】
第2方向が、段ボールシートの紙巾方向であることで、各シートの第2方向の強度を強くできる。これにより、複数のシートを組み立てた緩衝材は、どの方向から衝撃を受けても衝撃をしっかりと受けられる。
【0026】
緩衝材は、第1シートと、第2シートと、第3シートと、第4シートと、第5シートと、を備え、梱包対象物と、梱包対象物を収容する梱包箱との間に配置される。
第1シート、第2シート、第3シートおよび第4シートは、それぞれ、第1延在部と、第2延在部と、を有する。
第2延在部は、第1延在部が延びる第1方向における第1延在部の一方の端部から、第1方向と直交する第2方向に延びる。
第1延在部は、外側の縁と、内側の縁と、内側スリットと、を有する。
第1延在部の外側の縁は、梱包箱の内面に当接する。
第1延在部の内側の縁は、第1延在部の外側の縁とは反対の内側の縁であって、梱包対象物に対向する。
内側スリットは、第1延在部の内側の縁から第2方向に延びる。
第2延在部は、外側の縁と、外側スリットと、を有する。
第2延在部の外側の縁は、梱包箱の内面と当接可能に対向する。
外側スリットは、第2延在部の外側の縁から第1方向に延びる。
第5シートは、第3延在部と、第4延在部と、第5延在部と、を有する。
第3延在部は、第1方向に延びる。
第4延在部は、第1方向における第3延在部の一方の端部から、第2方向に延びる。
第5延在部は、第1方向における第3延在部の他方の端部から、第2方向に延びる。
第3延在部は、外側の縁と、内側の縁と、第1内側スリットと、第2内側スリットと、を有する。
第3延在部の外側の縁は、梱包箱の内面に当接する。
第3延在部の内側の縁は、第3延在部の外側の縁とは反対の内側の縁であって、梱包対象物に対向する。
第1内側スリットは、第3延在部の内側の縁のうち、第4延在部に近い端部から第2方向に延びる。
第2内側スリットは、第3延在部の内側の縁のうち、第5延在部に近い端部から第2方向に延びる。
第4延在部は、外側の縁と、第1外側スリットと、を有する。
第4延在部の外側の縁は、梱包箱の内面と当接可能に対向する。
第1外側スリットは、第4延在部の外側の縁から第1方向に延びる。
第5延在部は、外側の縁と、第2外側スリットと、を有する。
第5延在部の外側の縁は、梱包箱の内面と当接可能に対向する。
第2外側スリットは、第5延在部の外側の縁から第1方向に延びる。
緩衝材は、第1シートの内側スリットと第5シートの第1外側スリットとが係合し、第5シートの第1内側スリットと第3シートの外側スリットとが係合し、第3シートの内側スリットと第1シートの外側スリットとが係合している。
緩衝材は、第2シートの内側スリットと第5シートの第2外側スリットとが係合し、第5シートの第2内側スリットと第4シートの外側スリットとが係合し、第4シートの内側スリットと第2シートの外側スリットとが係合している。
【0027】
緩衝材が、第1シートと、第2シートと、第3シートと、第4シートと、第5シートとが互いに係合してなることで、どの方向から衝撃を受けた場合であっても緩衝材が分解しにくい。これにより、緩衝性能を向上できる。
【0028】
第1シートおよび第2シートは、同じ形状であり、第3シートおよび第4シートは、同じ形状である構成であってもよい。
【0029】
第1シートおよび第2シートが、同じ形状であり、第3シートおよび第4シートが、同じ形状であることで、緩衝材を構成する部品の種類を少なくできる。
【0030】
第1シート、第2シート、第3シート、第4シートおよび第5シートは、段ボールシートからなり、第1方向は、段ボールシートの流れ方向であり、第2方向は、段ボールシートの紙巾方向である構成であってもよい。
【0031】
第2方向が、段ボールシートの紙巾方向であることで、各シートの第2方向の強度を強くできる。これにより、複数のシートを組み立てた緩衝材は、どの方向から衝撃を受けても衝撃をしっかりと受けられる。
【0032】
緩衝材は、第1シートと、第2シートと、第3シートと、第4シートと、第5シートと、第6シートと、第7シートと、第8シートと、を備え、梱包対象物と、梱包対象物を収容する梱包箱との間に配置される。
第1シート、第2シート、第3シートおよび第4シートは、それぞれ、第1延在部と、第2延在部と、を有する。
第2延在部は、第1延在部が延びる第1方向における第1延在部の一方の端部から、第1方向と直交する第2方向に延びる。
第1延在部は、外側の縁と、内側の縁と、内側スリットと、を有する。
第1延在部の外側の縁は、梱包箱の内面に当接する。
第1延在部の内側の縁は、第1延在部の外側の縁とは反対の内側の縁であって、梱包対象物に対向する。
内側スリットは、第1延在部の内側の縁から第2方向に延びる。
第2延在部は、外側の縁と、外側スリットと、を有する。
第2延在部の外側の縁は、梱包箱の内面と当接可能に対向する。
外側スリットは、第2延在部の外側の縁から第1方向に延びる。
第5シートおよび第6シートは、それぞれ、第3延在部と、第4延在部と、第5延在部と、を有する。
第3延在部は、第1方向に延びる。
第4延在部は、第1方向における第3延在部の一方の端部から、第2方向に延びる。
第5延在部は、第1方向における第3延在部の他方の端部から、第2方向に延びる。
第3延在部は、外側の縁と、内側の縁と、第1内側スリットと、第2内側スリットと、を有する。
第3延在部の外側の縁は、梱包箱の内面に当接する。
第3延在部の内側の縁は、第3延在部の外側の縁とは反対の内側の縁であって、梱包対象物に対向する。
第3延在部の第1内側スリットは、第3延在部の内側の縁のうち、第4延在部に近い端部から第2方向に延びる。
第3延在部の第2内側スリットは、第3延在部の内側の縁のうち、第5延在部に近い端部から第2方向に延びる。
第4延在部は、外側の縁と、第1外側スリットと、を有する。
第4延在部の外側の縁は、梱包箱の内面と当接可能に対向する。
第1外側スリットは、第4延在部の外側の縁から第1方向に延びる。
第5延在部は、外側の縁と、第2外側スリットと、を有する。
第5延在部の外側の縁は、梱包箱の内面と当接可能に対向する。
第2外側スリットは、第5延在部の外側の縁から第1方向に延びる。
第7シートおよび第8シートは、それぞれ、第6延在部と、第7延在部と、第8延在部と、を有する。
第6延在部は、第1方向に延びる。
第7延在部は、第1方向に延びる。
第8延在部は、第2方向に延びて、第1方向における第6延在部の一方の端部と第7延在部の一方の端部とを接続する。
第6延在部は、外側の縁と、内側の縁と、第1内側スリットと、を有する。
第6延在部の外側の縁は、梱包箱の内面に当接する。
第6延在部の内側の縁は、第6延在部の外側の縁とは反対の内側の縁であって、梱包対象物に対向する。
第6延在部の第1内側スリットは、第6延在部の内側の縁から第2方向に延びる。
第7延在部は、外側の縁と、内側の縁と、第2内側スリットと、を有する。
第7延在部の外側の縁は、梱包箱の内面に当接する。
第7延在部の内側の縁は、第7延在部の外側の縁とは反対の内側の縁であって、梱包対象物に対向する。
第7延在部の第2内側スリットは、第7延在部の内側の縁から第2方向に延びる。
第8延在部は、外側の縁と、第1外側スリットと、第2外側スリットと、を有する。
第8延在部の外側の縁は、梱包箱の内面に当接する。
第1外側スリットは、第8延在部の外側の縁のうち、第6延在部に近い端部から第1方向に延びる。
第2外側スリットは、第8延在部の外側の縁のうち、第7延在部に近い端部から第1方向に延びる。
梱包材は、第1シートの内側スリットと第5シートの第1外側スリットとが係合し、第5シートの第1内側スリットと第7シートの第1外側スリットとが係合し、第7シートの第1内側スリットと第1シートの外側スリットとが係合している。
梱包材は、第2シートの内側スリットと第5シートの第2外側スリットとが係合し、第5シートの第2内側スリットと第8シートの第1外側スリットとが係合し、第8シートの第1内側スリットと第2シートの外側スリットとが係合している。
梱包材は、第3シートの内側スリットと第6シートの第1外側スリットとが係合し、第6シートの第1内側スリットと第7シートの第2外側スリットとが係合し、第7シートの第2内側スリットと第3シートの外側スリットとが係合している。
梱包材は、第4シートの内側スリットと第6シートの第2外側スリットとが係合し、第6シートの第2内側スリットと第8シートの第2外側スリットとが係合し、第8シートの第2内側スリットと第4シートの外側スリットとが係合している。
【0033】
緩衝材が、第1シートと、第2シートと、第3シートと、第4シートと、第5シートと、第6シートと、第7シートと、第8シートとが互いに係合してなることで、どの方向から衝撃を受けた場合であっても緩衝材が分解しにくい。これにより、緩衝性能を向上できる。
【0034】
第1シート、第2シート、第3シートおよび第4シートは、同じ形状であり、第5シートおよび第6シートは、同じ形状であり、第7シートおよび第8シートは、同じ形状である構成であってもよい。
【0035】
第1シート、第2シート、第3シートおよび第4シートが、同じ形状であり、第5シートおよび第6シートが、同じ形状であり、第7シートおよび第8シートが、同じ形状であることで、緩衝材を構成する部品の種類を少なくできる。
【0036】
第1シート、第2シート、第3シート、第4シート、第5シート、第6シート、第7シートおよび第8シートは、段ボールシートからなり、第1方向は、段ボールシートの流れ方向であり、第2方向は、段ボールシートの紙巾方向である構成であってもよい。
【0037】
第2方向が、段ボールシートの紙巾方向であることで、各シートの第2方向の強度を強くできる。これにより、複数のシートを組み立てた緩衝材は、どの方向から衝撃を受けても衝撃をしっかりと受けられる。
【0038】
梱包材は、前記した緩衝材と、緩衝材と梱包対象物との間に配置される中間シートと、を備える。
【0039】
梱包材が、緩衝材と梱包対象物との間に配置される中間シートを備えることで、緩衝材と梱包対象物とが直接接触しない。これにより、緩衝性能を向上できる。
【発明の効果】
【0040】
緩衝性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】第1実施形態の梱包材を示す図である。
図2】第1実施形態の緩衝材の斜視図(a),(b)である。
図3】第1実施形態の緩衝材の分解斜視図である。
図4】第1実施形態の緩衝材を構成するシートを示す図である。
図5】第1実施形態の緩衝材を図2(a)の矢印Aに沿って見た図(a)と、図2(a)の矢印Bに沿って見た図(b)である。
図6】第1実施形態の緩衝材を図2(a)の矢印Cに沿って見た図である。
図7】第2実施形態の梱包材を上から見た斜視図である。
図8】第2実施形態の梱包材を下から見た斜視図である。
図9】第2実施形態の緩衝材を構成するシートを示す図(a),(b)である。
図10】第2実施形態の緩衝材を構成するシートを示す図である。
図11】第2実施形態の梱包材を上から見た図である。
図12】第2実施形態の梱包材を図11の矢印Dに沿って見た図である。
図13】第2実施形態の梱包材を図11の矢印Eに沿って見た図である。
図14】第2実施形態の緩衝材を構成するシートを示す図(a),(b)である。
図15】第2実施形態の梱包材を下から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
次に、第1実施形態について説明する。
図1に示すように、第1実施形態の梱包材1は、梱包箱10と、8つの緩衝材100とを備える。梱包箱10は、梱包対象物20を収容する箱である。実施形態では、梱包箱10は、直方体形状の段ボール箱である。梱包箱10は、内側に6つの内面を有する。
【0043】
梱包対象物20の種類は、特に限定されない。梱包対象物20は、例えば、電子機器、電気製品、電子部品、家具、機械、機械部品、食料品などである。実施形態では、梱包対象物20は、略直方体形状の外観を有する。梱包対象物20は、8つの角部21を有する。一例として、梱包対象物20は、電子機器としてのプリンタである。
【0044】
緩衝材100は、梱包対象物20と、梱包箱10との間に配置されている。具体的には、緩衝材100は、梱包対象物20と梱包箱10との間であって、梱包対象物20の角部21に係合するように配置されている。
【0045】
図2および図3に示すように、緩衝材100は、複数のシートS11,S12,S13を備え、この複数のシートS11,S12,S13を組み立ててなる。具体的には、複数のシートS11,S12,S13は、第1シートS11と、第2シートS12と、第3シートS13とを含む。言い換えると、緩衝材100は、第1シートS11と、第2シートS12と、第3シートS13とを備える。
【0046】
第1シートS11、第2シートS12および第3シートS13は、段ボールシートからなる。「段ボールシート」は、例えば、中芯の段数が1つの段ボールシートであってもよいし、中芯の段数が複数の段ボールシートであってもよい。また、「段ボールシート」は、例えば、複数の段ボールシートを貼り合わせたものであってもよい。
【0047】
実施形態では、「第1方向」は、段ボールシートの流れ方向であり、以下では、単に「流れ方向」ともいう。「第1方向と直交する第2方向」は、段ボールシートの紙巾方向であり、以下では、単に「紙巾方向」ともいう。流れ方向は、段ボールシートの段目に直交する方向であり、紙巾方向は、段ボールシートの段目に平行な方向である。段ボールシートは、紙巾方向の強度が、流れ方向の強度よりも高い。
【0048】
実施形態では、第1シートS11、第2シートS12および第3シートS13は、同じ形状である。第1シートS11、第2シートS12および第3シートS13は、同じ大きさである。言い換えると、緩衝材100において、第1シートS11、第2シートS12および第3シートS13は、共通の部品である。
【0049】
図4に示すように、第1シートS11、第2シートS12および第3シートS13は、それぞれ、L字形状をなし、第1延在部110と、第2延在部120とを有している。第1延在部110は、流れ方向に延びている。第2延在部120は、第1延在部110が延びる流れ方向における第1延在部110の一方の端部から、紙巾方向に延びている。
【0050】
第1延在部110は、第1外縁111と、第1外縁111とは反対の第1内縁112と、内側スリット113とを有している。第1外縁111は、第1延在部110の外側の縁であり、梱包箱10の内面11に対向する。さらに言えば、第1外縁111は、梱包箱10の内面11に当接する。第1内縁112は、第1延在部110の内側の縁であり、梱包対象物20に対向する。
【0051】
第1延在部110は、第1外縁111に、突出部114を有する。言い換えると、第1外縁111は、突出部114を有する。突出部114は、梱包箱10の内面11に当接する部分であり、梱包箱10の内面11に向けて突出している。具体的には、突出部114は、段ボールシートの紙巾方向に突出している。突出部114は、梱包箱10の内面11に当接する当接面115を有している。当接面115は、流れ方向に対して略平行である。
【0052】
突出部114を有する、第1外縁111は、平坦部116を有する。平坦部116は、突出部114の当接面115よりも梱包箱10の内面11から離れた位置に位置している。平坦部116は、流れ方向に対して略平行である。平坦部116は、当接面115に対して略平行である。
【0053】
突出部114および平坦部116を有する、第1外縁111は、接続部117をさらに有している。接続部117は、当接面115と平坦部116とを接続する部分である。接続部117は、平坦部116に対して傾斜している。接続部117は、当接面115から離れるにつれて、梱包箱10の、当接面115が当接する内面11から離れるように傾斜している。
【0054】
突出部114は、台形状を有する。流れ方向における突出部114の一方の縁は、接続部117である。流れ方向における突出部114の他方の縁は、接続部117と同様に、当接面115から離れるにつれて、梱包箱10の、当接面115が当接する内面11から離れるように傾斜している。
【0055】
突出部114の流れ方向の大きさは、梱包箱10の、当接面115が当接する内面11から離れるにつれて広くなっている。言い換えると、突出部114の流れ方向の大きさは、紙巾方向において平坦部116に近づくにつれて広くなっている。実施形態では、紙巾方向が「第1突出部が突出する突出方向」に相当し、流れ方向が「突出方向と直交する方向」に相当する。
【0056】
第1内縁112は、平坦である。内側スリット113を除いた、第1内縁112は、平坦である。第1内縁112は、流れ方向に対して略平行である。第1内縁112は、当接面115に対して略平行である。第1内縁112は、平坦部116に対して略平行である。
【0057】
内側スリット113は、第1内縁112から第1外縁111に向けて紙巾方向に延びている。具体的には、内側スリット113は、第1内縁112から、第1外縁111のうちの当接面115に向けて紙巾方向に延びている。言い換えると、内側スリット113は、流れ方向において当接面115と重なる位置に設けられている。
【0058】
第2延在部120は、第2外縁121と、第2外縁121とは反対の第2内縁122と、外側スリット123とを有している。第2外縁121は、第2延在部120の外側の縁であり、梱包箱10の内面11に対向する。さらに言えば、第2外縁121は、梱包箱10の内面11と当接可能に対向する。第2内縁122は、第2延在部120の内側の縁であり、梱包対象物20に対向する。
【0059】
第2外縁121は、突出部124を有している。突出部124は、梱包箱10の内面11に当接可能な部分であり、梱包箱10の内面11に向けて突出している。具体的には、突出部124は、段ボールシートの流れ方向に突出している。突出部124は、梱包箱10の内面11に当接可能な当接面125を有している。当接面125は、紙巾方向に対して略平行である。
【0060】
第2内縁122は、平坦である。第2内縁122は、紙巾方向に対して略平行である。第2内縁122は、当接面125に対して略平行である。
【0061】
外側スリット123は、第2外縁121から第2内縁122に向けて流れ方向に延びている。具体的には、外側スリット123は、当接面125から第2内縁122に向けて流れ方向に延びている。
【0062】
第1内縁112から当接面115までの寸法D1は、内側スリット113の長さL1と外側スリット123の長さL2との和以上である。実施形態では、第1内縁112から当接面115までの寸法D1は、内側スリット113の長さL1と外側スリット123の長さL2との和と等しい。
【0063】
第1シートS11、第2シートS12および第3シートS13は、それぞれ、凹部141を有する。凹部141は、梱包箱10の2つの内面11,11の間に形成される隅部12と対向する位置に設けられている。具体的には、凹部141は、各シートS11,S12,S13のL字形状の角部に対応する位置に設けられている。凹部141は、梱包箱10の隅部12から梱包対象物20に向けて、梱包箱10の隅部12から離れる方向に凹む形状を有する。
【0064】
図3に示すように、緩衝材100は、第1シートS11の内側スリット113と第2シートS12の外側スリット123とが係合し、第2シートS12の内側スリット113と第3シートS13の外側スリット123とが係合し、第3シートS13の内側スリット113と第1シートS11の外側スリット123とが係合していることで組み立てられている。
【0065】
図2に示すように、緩衝材100は、組み立てられた状態において、開口151を有する。開口151は、3つのシートS11,S12,S13の第1内縁112と第2内縁122とにより形成されている。図1に示すように、開口151は、梱包対象物20の角部21を受け入れ可能である。
【0066】
図5および図6に示すように、緩衝材100は、梱包箱10の3つの内面11に当接する。具体的には、緩衝材100は、梱包箱10の、内面11Aと、内面11Aに隣り合う内面11Bと、内面11A,11Bの両方に隣り合う内面11Cとに当接する。
【0067】
図5(a)に示すように、緩衝材100は、第1シートS11の、当接面115が梱包箱10の内面11Aに当接し、当接面125が梱包箱10の内面11Cに当接する。図5(b)に示すように、緩衝材100は、第2シートS12の、当接面115が梱包箱10の内面11Bに当接し、当接面125が梱包箱10の内面11Aに当接する。図6に示すように、緩衝材100は、第3シートS13の、当接面115が梱包箱10の内面11Cに当接し、当接面125が梱包箱10の内面11Bに当接する。
【0068】
緩衝材100は、第1シートS11、第2シートS12および第3シートS13のうちの1つが「第1の段ボールシート」に相当する。そして、第1の段ボールシートに相当するシートの、第1外縁111が「第1の縁」に相当し、突出部114が「第1突出部」に相当し、当接面115が「第1当接面」に相当し、第1内縁112が「第4の縁」に相当し、内側スリット113が「第1スリット」に相当する。また、第1の段ボールシートに相当するシートの第1外縁111に対向する梱包箱10の内面11が「第1の内面」に相当する。
【0069】
また、第1の段ボールシートに相当するシートの内側スリット113と係合する外側スリット123を有するシートが「第2の段ボールシート」に相当する。そして、第2の段ボールシートに相当するシートの、第1外縁111が「第2の縁」に相当し、突出部114が「第2突出部」に相当し、第2外縁121が「第5の縁」に相当し、突出部124が「第4突出部」に相当し、当接面125が「第2当接面」に相当し、第2内縁122が「第6の縁」に相当し、外側スリット123が「第2スリット」に相当する。また、第2の段ボールシートに相当するシートの第1外縁111に対向する梱包箱10の内面11が「第1の内面に隣り合う第2の内面」に相当する。
【0070】
また、第2の段ボールシートに相当するシートの内側スリット113と係合する外側スリット123を有するシートが「第3の段ボールシート」に相当する。そして、第3の段ボールシートに相当するシートの、第1外縁111が「第3の縁」に相当し、突出部114が「第3突出部」に相当する。また、第3の段ボールシートに相当するシートの第1外縁111に対向する梱包箱10の内面11が「第1の内面および第2の内面の両方に隣接する第3の内面」に相当する。
【0071】
次に、緩衝材100が有する効果について説明する。
緩衝材100が、第1シートS11と、第2シートS12と、第3シートS13とが互いに係合してなることで、どの方向から衝撃を受けた場合であっても緩衝材100が分解しにくい。これにより、緩衝性能を向上できる。
【0072】
第1シートS11の内側スリット113と、第2シートS12の外側スリット123とが係合していることで、第1シートS11と第2シートS12を交差した状態にできる。第2シートS12の内側スリット113と、第3シートS13の外側スリット123とが係合していることで、第2シートS12と第3シートS13を交差した状態にできる。第3シートS13の内側スリット113と、第1シートS11の外側スリット123とが係合していることで、第3シートS13と第1シートS11を交差した状態にできる。これにより、耐衝撃性を向上できる。
【0073】
第1外縁111が、梱包箱10の内面11に当接する突出部114を有することで、第1延出部の外側の縁の全体が梱包箱10の内面11に当接する場合と比較して、緩衝材100の強度を適度な強度にできる。これにより、緩衝性能を向上できる。
【0074】
実施形態では、第1シートS11、第2シートS12および第3シートS13のそれぞれが突出部114を有することで、緩衝材100の強度をより適度な強度にできる。これにより、緩衝性能をより向上できる。
【0075】
緩衝材100が、梱包箱10の内面11A,11Bに当接することで、衝撃を2方向から受けられる。緩衝材100が、梱包箱10の内面11A,11B,11Cに当接することで、衝撃を3方向から受けられる。これにより、緩衝性能を向上できる。
【0076】
第1外縁111が、当接面115よりも梱包箱10の内面11から離れた平坦部116を有することで、突出部114および梱包箱10の少なくとも一方が変形しても、平坦部116が梱包箱10の内面11に当接することで、衝撃を平坦部116で受けられる。これにより、緩衝性能をさらに向上できる。緩衝材100のそれ以上の変形を抑制できる。
【0077】
突出部114の流れ方向の大きさが、紙巾方向において平坦部116に近づくにつれて広くなっていることで、突出部114が潰れる方向に変形した場合、突出部114の衝撃を受ける部分を徐々に大きくできる。これにより、緩衝性能の低下を抑制できる。
【0078】
内側スリット113が、第1内縁112から第1外縁111に向けて延びていることで、梱包箱10の内面11に当接する第1外縁111がスリットによって分断されないので、第1外縁111の強度が低下しない。
【0079】
内側スリット113が、第1内縁112から当接面115に向けて延びていることで、梱包箱10の内面11に当接する当接面115がスリットによって分断されないので、当接面115の強度が低下しない。
【0080】
第1内縁112から当接面115までの寸法D1が、内側スリット113の長さL1と外側スリット123の長さL2との和と等しいことで、内側スリット113と外側スリット123とを係合させたときに、第1外縁111と第2外縁121とが面一となる。言い換えると、第2外縁121が第1外縁111よりも梱包箱10の内面11側に突出しない。これにより、第1外縁111が梱包箱10の内面11に確実に当接する。
【0081】
さらに言えば、内側スリット113と外側スリット123とを係合させたときに、当接面115と当接面125とが面一となる。言い換えると、当接面125が当接面115よりも梱包箱10の内面11側に突出しない。これにより、当接面115が梱包箱10の内面11に確実に当接する。
【0082】
梱包対象物20に対向する、第1内縁112が、平坦であることで、第1内縁112から梱包対象物20に不要な力がかかるのを抑制できる。
【0083】
梱包対象物20に対向する、第2内縁122が、平坦であることで、第2内縁122から梱包対象物20に不要な力がかかるのを抑制できる。
【0084】
緩衝材100が、梱包対象物20の角部21を受け入れ可能な開口151を有することで、緩衝材100と梱包対象物20の角部21との接触を抑制できる。
【0085】
突出部114が、段ボールシートの紙巾方向に突出していることで、突出部114の耐衝撃性を向上できる。
【0086】
「第2方向」が、段ボールシートの紙巾方向であることで、各シートS11,S12,S13の「第2方向」の強度を強くできる。これにより、複数のシートS11,S12,S13を組み立てた緩衝材100は、どの方向から衝撃を受けても衝撃をしっかりと受けられる。
【0087】
シートS11,S12,S13が、梱包箱10の隅部12と対向する位置に、梱包箱10の隅部12から離れる方向に凹む形状の凹部141を有することで、梱包箱10の隅部12とシートS11,S12,S13との間に隙間を形成できる。これにより、梱包箱10の角部がつぶれても、シートS11,S12,S13を介して梱包対象物20に力がかかりにくい。
【0088】
第1シートS11、第2シートS12および第3シートS13が、同じ形状であることで、緩衝材100を構成する部品の種類を少なくできる。
【0089】
次に、第2実施形態について説明する。なお、以下では、先に説明した形態と異なる点を中心に説明する。各シートについて、形状が異なっていても、同様の機能を有する部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0090】
図7および図8に示すように、第2実施形態の梱包材2は、梱包箱10と、緩衝材200と、中間シート300とを備える。緩衝材200は、2つの第1緩衝材201と、第2緩衝材202とを含む。中間シート300は、第1中間シート310と、第2中間シート320とを含む。実施形態では、2つの第1緩衝材201および第1中間シート310は、梱包箱10内の上方に配置され、第2緩衝材202および第2中間シート320は、梱包箱10内の下方に配置されている。
【0091】
図7に示すように、第1緩衝材201は、それぞれ、第1シートS21と、第2シートS22と、第3シートS23と、第4シートS24と、第5シートS25とを備える。第1シートS21、第2シートS22、第3シートS23、第4シートS24および第5シートS25は、段ボールシートからなる。
【0092】
実施形態では、第1シートS21および第2シートS22は、同じ形状である。第1シートS21および第2シートS22は、同じ大きさである。言い換えると、第1緩衝材201において、第1シートS21および第2シートS22は、共通の部品である。第3シートS23および第4シートS24は、同じ形状である。第3シートS23および第4シートS24は、同じ大きさである。言い換えると、第1緩衝材201において、第3シートS23および第4シートS24は、共通の部品である。
【0093】
図9(a),(b)に示すように、第1シートS21、第2シートS22、第3シートS23および第4シートS24は、それぞれ、第1延在部110と、第2延在部120とを有している。第1延在部110は、第1外縁111と、第1内縁112と、内側スリット113とを有している。第1延在部110は、第1外縁111に突出部114を有し、突出部114は、当接面115を有する。第2延在部120は、第2外縁121と、第2内縁122と、外側スリット123とを有している。第2外縁121は、突出部124を有し、突出部124は、当接面125を有する。
【0094】
図9(a)に示すように、第1シートS21および第2シートS22は、それぞれ、補強部142を有する。補強部142は、梱包箱10の隅部12と対向する位置に設けられている。具体的には、補強部142は、各シートS21,S22のL字形状の角部に対応する位置に設けられている。補強部142は、梱包箱10の、隅部12を形成する、隣り合う2つの内面11,11に当接する。
【0095】
図10に示すように、第5シートS25は、U字形状をなし、第3延在部230と、第4延在部240と、第5延在部250とを有している。第3延在部230は、流れ方向に延びている。第4延在部240は、流れ方向における第3延在部230の一方の端部から、紙巾方向に延びている。第5延在部250は、流れ方向における第3延在部230の他方の端部から、紙巾方向に延びている。
【0096】
第3延在部230は、第3外縁231と、第3外縁231とは反対の第3内縁232と、第1内側スリット233Aと、第2内側スリット233Bとを有している。第3外縁231は、第3延在部230の外側の縁であり、梱包箱10の内面11に当接する。第3内縁232は、第3延在部230の内側の縁であり、梱包対象物20に対向する。
【0097】
第3延在部230は、第3外縁231に、突出部234A,234Bを有する。突出部234A,234Bは、梱包箱10の内面11に当接する部分である。突出部234Aは、流れ方向における第3延在部230の、第4延在部240に近い端部から梱包箱10の内面11に向けて突出している。突出部234Bは、流れ方向における第3延在部230の、第5延在部250に近い端部から梱包箱10の内面11に向けて突出している。
【0098】
突出部234A,234Bは、紙巾方向に突出している。突出部234Aは、梱包箱10の内面11に当接する当接面235Aを有している。突出部234Bは、梱包箱10の内面11に当接する当接面235Bを有している。
【0099】
第3外縁231は、平坦部236を有する。平坦部236は、突出部234A,234Bの当接面235A,235Bよりも梱包箱10の内面11から離れた位置に位置している。平坦部236は、突出部234Aの流れ方向における一方側と、突出部234Aと突出部234Bとの間と、突出部234Bの流れ方向における他方側との3箇所設けられている。
【0100】
突出部234A,234Bは、突出部114と同様に、台形状を有する。突出部234Aの流れ方向の大きさは、紙巾方向において平坦部236に近づくにつれて広くなっている。突出部234Bの流れ方向の大きさは、紙巾方向において平坦部236に近づくにつれて広くなっている。
【0101】
第3内縁232は、平坦である。内側スリット233A,233Bを除いた、第3内縁232は、平坦である。
【0102】
第1内側スリット233Aは、第3内縁232のうち、第4延在部240に近い端部から紙巾方向に延びている。具体的には、第1内側スリット233Aは、第3内縁232から突出部234Aの当接面235Aに向けて紙巾方向に延びている。第2内側スリット233Bは、第3内縁232のうち、第5延在部250に近い端部から紙巾方向に延びている。具体的には、第2内側スリット233Bは、第3内縁232から突出部234Bの当接面235Bに向けて紙巾方向に延びている。
【0103】
第4延在部240は、第4外縁241と、第4外縁241とは反対の第4内縁242と、第1外側スリット243とを有している。第4外縁241は、第4延在部240の外側の縁であり、梱包箱10の内面11と当接可能に対向する。第4内縁242は、第4延在部240の内側の縁であり、梱包対象物20に対向する。第4外縁241および第4内縁242は、平坦である。
【0104】
第1外側スリット243は、第4外縁241から第4内縁242に向けて流れ方向に延びている。図9(a)および図10に示すように、第1シートS21の第1内縁112から当接面115までの寸法D2は、内側スリット113の長さL3と第1外側スリット243の長さL4との和よりも大きい。
【0105】
第5シートS25の第4外縁241は、梱包の初期状態で梱包箱10の内面11から離れている。梱包の初期状態は、梱包対象物20を梱包材2によって梱包した直後の状態であって、運送中に加わる衝撃などによって梱包箱10、緩衝材200などが変形してしまう前の状態である。
【0106】
第5延在部250は、第5外縁251と、第5外縁251とは反対の第5内縁252と、第2外側スリット253とを有している。第5外縁251は、第5延在部250の外側の縁であり、梱包箱10の内面11と当接可能に対向する。第5内縁252は、第5延在部250の内側の縁であり、梱包対象物20に対向する。第5外縁251および第5内縁252は、平坦である。
【0107】
第2外側スリット253は、第5外縁251から第5内縁252に向けて流れ方向に延びている。図9(a)および図10に示すように、第2シートS22の第1内縁112から当接面115までの寸法D2は、内側スリット113の長さL3と第2外側スリット253の長さL4との和よりも大きい。第5外縁251は、梱包の初期状態で梱包箱10の内面11から離れている。
【0108】
実施形態では、第5シートS25は、流れ方向の中央を基準として対称な形状を有する。
【0109】
第1緩衝材201は、第1シートS21の内側スリット113と第5シートS25の第1外側スリット243とが係合し、第5シートS25の第1内側スリット233Aと第3シートS33の外側スリット123とが係合し、第3シートS23の内側スリット113と第1シートS21の外側スリット123とが係合している。第1緩衝材201は、第2シートS22の内側スリット113と第5シートS25の第2外側スリット253とが係合し、第5シートS25の第2内側スリット233Bと第4シートS24の外側スリット123とが係合し、第4シートS24の内側スリット113と第2シートS22の外側スリット123とが係合している。
【0110】
図11から図13に示すように、第1緩衝材201は、梱包箱10の4つの内面11に当接する。一例として、図11に示すように、第1緩衝材201は、第1シートS21の、当接面115が梱包箱10の内面11Aに当接し、当接面125が梱包箱10の、内面11Aに隣り合う内面11Cに当接する。第1緩衝材201は、第2シートS22の、当接面115が梱包箱10の、内面11Cに隣り合う内面11Dに当接し、当接面125が梱包箱10の内面11Cに当接する。
【0111】
図12に示すように、第1緩衝材201は、第3シートS23および第4シートS24の、当接面115が梱包箱10の内面11Cに当接し、当接面125が梱包箱10の、内面11A,11C,11Dに隣り合う内面11Bに当接する。
【0112】
図13に示すように、第1緩衝材201は、第5シートS25の当接面235A,235Bがそれぞれ梱包箱10の内面11Bに当接する。第5シートS25の第4外縁241は、梱包箱10の内面11Aに当接しない。第5シートS25の第5外縁251は、梱包箱10の内面11Dに当接しない。
【0113】
第1緩衝材201は、一例として、第1シートS21が「第1の段ボールシート」に相当する。そして、第1シートS21の、第1外縁111が「第1の縁」に相当し、突出部114が「第1突出部」に相当し、当接面115が「第1当接面」に相当し、第1内縁112が「第4の縁」に相当し、内側スリット113が「第1スリット」に相当する。また、第1シートS21の第1外縁111に対向する梱包箱10の内面11が「第1の内面」に相当する。
【0114】
また、第5シートS25が「第2の段ボールシート」に相当する。そして、第5シートS25の、第3外縁231が「第2の縁」に相当し、突出部234Aが「第2突出部」に相当し、第4外縁241が「第5の縁」に相当し、第4内縁242が「第6の縁」に相当し、第1外側スリット243が「第2スリット」に相当する。また、第5シートS25の第3外縁231に対向する梱包箱10の内面11が「第2の内面」に相当する。
【0115】
また、第3シートS23が「第3の段ボールシート」に相当する。そして、第3シートS23の、第1外縁111が「第3の縁」に相当し、突出部114が「第3突出部」に相当する。また、第3シートS23の第1外縁111に対向する梱包箱10の内面11が「第3の内面」に相当する。
【0116】
図8に示すように、第2緩衝材202は、第1シートS31と、第2シートS32と、第3シートS33と、第4シートS34と、第5シートS35と、第6シートS36と、第7シートS37と、第8シートS38とを備える。第1シートS31、第2シートS32、第3シートS33、第4シートS34、第5シートS35、第6シートS36、第7シートS37および第8シートS38は、段ボールシートからなる。
【0117】
実施形態では、第1シートS31、第2シートS32、第3シートS33および第4シートS34は、同じ形状である。第1シートS31、第2シートS32、第3シートS33および第4シートS34は、同じ大きさである。言い換えると、第2緩衝材202において、第1シートS31、第2シートS32、第3シートS33および第4シートS34は、共通の部品である。
【0118】
さらに言えば、第1シートS31、第2シートS32、第3シートS33および第4シートS34は、第1緩衝材201の第1シートS21および第2シートS22と、同じ形状である。第1シートS31、第2シートS32、第3シートS33および第4シートS34は、第1シートS21および第2シートS22と、同じ大きさである。言い換えると、緩衝材200において、第1シートS21、第2シートS22、第1シートS31、第2シートS32、第3シートS33および第4シートS34は、共通の部品である。
【0119】
第5シートS35および第6シートS36は、同じ形状である。第5シートS35および第6シートS36は、同じ大きさである。言い換えると、第2緩衝材202において、第5シートS35および第6シートS36は、共通の部品である。第7シートS37および第8シートS38は、同じ形状である。第7シートS37および第8シートS38は、同じ大きさである。言い換えると、第2緩衝材202において、第7シートS37および第8シートS38は、共通の部品である。
【0120】
図9(a)に示すように、第1シートS31、第2シートS32、第3シートS33および第4シートS34は、それぞれ、第1延在部110と、第2延在部120とを有している。第1延在部110は、第1外縁111と、第1内縁112と、内側スリット113とを有している。第2延在部120は、第2外縁121と、第2内縁122と、外側スリット123とを有している。
【0121】
図14(a)に示すように、第5シートS35および第6シートS36は、それぞれ、第3延在部230と、第4延在部240と、第5延在部250とを有している。第3延在部230は、第3外縁231と、第3内縁232と、第1内側スリット233Aと、第2内側スリット233Bとを有している。第4延在部240は、第4外縁241と、第4内縁242と、第1外側スリット243とを有している。第5延在部250は、第5外縁251と、第5内縁252と、第2外側スリット253とを有している。
【0122】
実施形態では、第5シートS35および第6シートS36は、それぞれ、流れ方向の中央を基準として対称な形状を有する。
【0123】
図14(b)に示すように、第7シートS37および第8シートS38は、それぞれ、U字形状をなし、第6延在部260と、第7延在部270と、第8延在部280とを有している。第6延在部260および第7延在部270は、それぞれ、流れ方向に延びている。第8延在部280は、紙巾方向に延びている。第8延在部280は、流れ方向における第6延在部260の一方の端部と、流れ方向における第7延在部270の一方の端部とを接続している。
【0124】
第6延在部260は、第6外縁261と、第6外縁261とは反対の第6内縁262と、第1内側スリット263とを有している。第6外縁261は、第6延在部260の外側の縁であり、梱包箱10の内面11に当接する。第6内縁262は、第6延在部260の内側の縁であり、梱包対象物20に対向する。
【0125】
第6延在部260は、第6外縁261に、突出部264を有する。突出部264は、梱包箱10の内面11に当接する部分であり、梱包箱10の内面11に向けて突出している。具体的には、突出部264は、紙巾方向に突出している。突出部264は、梱包箱10の内面11に当接する当接面265を有している。
【0126】
第1内側スリット263は、第6内縁262から第6外縁261に向けて紙巾方向に延びている。具体的には、第1内側スリット263は、第6内縁262から、突出部264の当接面265に向けて紙巾方向に延びている。
【0127】
第7延在部270は、第7外縁271と、第7外縁271とは反対の第7内縁272と、第2内側スリット273とを有している。第7外縁271は、第7延在部270の外側の縁であり、梱包箱10の内面11に当接する。第7内縁272は、第7延在部270の内側の縁であり、梱包対象物20に対向する。
【0128】
第7延在部270は、第7外縁271に、突出部274を有する。突出部274は、梱包箱10の内面11に当接する部分であり、梱包箱10の内面11に向けて突出している。具体的には、突出部274は、紙巾方向に突出している。突出部274は、梱包箱10の内面11に当接する当接面275を有している。
【0129】
第2内側スリット273は、第7内縁272から第7外縁271に向けて紙巾方向に延びている。具体的には、第2内側スリット273は、第7内縁272から、突出部274の当接面275に向けて紙巾方向に延びている。
【0130】
第8延在部280は、第8外縁281と、第8外縁281とは反対の第8内縁282と、第1外側スリット283Aと、第2外側スリット283Bとを有している。第8外縁281は、第8延在部280の外側の縁であり、梱包箱10の内面11に当接する。第8内縁282は、第8延在部280の内側の縁であり、梱包対象物20に対向する。
【0131】
第8外縁281は、突出部284A,284Bを有している。突出部284A,284Bは、梱包箱10の内面11に当接可能な部分である。突出部284Aは、紙巾方向における第8延在部280の、第6延在部260に近い端部から、梱包箱10の内面11に向けて突出している。突出部284Bは、紙巾方向における第8延在部280の、第7延在部270に近い端部から、梱包箱10の内面11に向けて突出している。
【0132】
突出部284A,284Bは、流れ方向に突出している。突出部284Aは、梱包箱10の内面11に当接可能な当接面285Aを有している。突出部284Bは、梱包箱10の内面11に当接可能な当接面285Bを有している。
【0133】
第1外側スリット283Aは、第8外縁281のうち、第6延在部260に近い端部から流れ方向に延びている。具体的には、第1外側スリット283Aは、当接面285Aから第8内縁282に向けて流れ方向に延びている。第2外側スリット283Bは、第8外縁281のうち、第7延在部270に近い端部から流れ方向に延びている。具体的には、第2外側スリット283Bは、当接面285Bから第8内縁282に向けて流れ方向に延びている。
【0134】
実施形態では、第7シートS37および第8シートS38は、それぞれ、紙巾方向の中央を基準として対称な形状を有する。
【0135】
第2緩衝材202は、第1シートS31の内側スリット113と第5シートS35の第1外側スリット243とが係合し、第5シートS35の第1内側スリット233Aと第7シートS37の第1外側スリット283Aとが係合し、第7シートS37の第1内側スリット263と第1シートS31の外側スリット123とが係合している。第2緩衝材202は、第2シートS32の内側スリット113と第5シートS35の第2外側スリット253とが係合し、第5シートS35の第2内側スリット233Bと第8シートS38の第1外側スリット283Aとが係合し、第8シートS38の第1内側スリット263と第2シートS32の外側スリット123とが係合している。
【0136】
第2緩衝材202は、第3シートS33の内側スリット113と第6シートS36の第1外側スリット243とが係合し、第6シートS36の第1内側スリット233Aと第7シートS37の第2外側スリット283Bとが係合し、第7シートS37の第2内側スリット273と第3シートS33の外側スリット123とが係合している。第2緩衝材202は、第4シートS34の内側スリット113と第6シートS36の第2外側スリット253とが係合し、第6シートS36の第2内側スリット233Bと第8シートS38の第2外側スリット283Bとが係合し、第8シートS38の第2内側スリット273と第4シートS34の外側スリット123とが係合している。
【0137】
図12図13および図15に示すように、第2緩衝材202は、梱包箱10の5つの内面11に当接する。具体的には、図15に示すように、第2緩衝材202は、第1シートS31の、当接面115が梱包箱10の内面11Aに当接し、当接面125が梱包箱10の内面11Cに当接する。第2緩衝材202は、第2シートS32の、当接面115が梱包箱10の内面11Dに当接し、当接面125が梱包箱10の内面11Cに当接する。
【0138】
第2緩衝材202は、第3シートS33の、当接面115が梱包箱10の内面11Aに当接し、当接面125が梱包箱10の、内面11A,11B,11Dに隣り合う内面11Eに当接する。第2緩衝材202は、第4シートS34の、当接面115が梱包箱10の内面11Dに当接し、当接面125が梱包箱10の、内面11Eに当接する。
【0139】
図13に示すように、第2緩衝材202は、第5シートS35および第6シートS36の当接面235A,235Bがそれぞれ梱包箱10の、内面11A,11C、11D,11Eに隣り合う内面11Fに当接する。第5シートS35および第6シートS36の第4外縁241は、梱包箱10の内面11Aに当接しない。第5シートS35および第6シートS36の第5外縁251は、梱包箱10の内面11Dに当接しない。
【0140】
図12に示すように、第2緩衝材202は、第7シートS37および第8シートS38の、当接面265が梱包箱10の内面11Cに当接し、当接面275が梱包箱10の内面11Eに当接する。第2緩衝材202は、第7シートS37および第8シートS38の当接面285A,285Bがそれぞれ梱包箱10の内面11Fに当接する。
【0141】
第2緩衝材202は、一例として、第1シートS31が「第1の段ボールシート」に相当する。そして、第1シートS31の、第1外縁111が「第1の縁」に相当し、突出部114が「第1突出部」に相当し、当接面115が「第1当接面」に相当し、第1内縁112が「第4の縁」に相当し、内側スリット113が「第1スリット」に相当する。また、第1シートS31の第1外縁111に対向する梱包箱10の内面11が「第1の内面」に相当する。
【0142】
また、第5シートS35が「第2の段ボールシート」に相当する。そして、第5シートS35の、第3外縁231が「第2の縁」に相当し、突出部234Aが「第2突出部」に相当し、第4外縁241が「第5の縁」に相当し、第4内縁242が「第6の縁」に相当し、第1外側スリット243が「第2スリット」に相当する。また、第5シートS35の第3外縁231に対向する梱包箱10の内面11が「第2の内面」に相当する。
【0143】
また、第7シートS37が「第3の段ボールシート」に相当する。そして、第7シートS37の、第6外縁261が「第3の縁」に相当し、突出部264が「第3突出部」に相当する。また、第7シートS37の第6外縁261に対向する梱包箱10の内面11が「第3の内面」に相当する。
【0144】
図7および図8に示すように、中間シート300は、緩衝材200と梱包対象物20との間に配置されている。具体的には、第1中間シート310は、第1緩衝材201と梱包対象物20との間に配置されている。第2中間シート320は、第2緩衝材202と梱包対象物20との間に配置されている。
【0145】
第1中間シート310および第2中間シート320は、段ボールシートからなる。具体的には、第1中間シート310および第2中間シート320は、段ボールシートを折り曲げることによって形成されている。
【0146】
第1中間シート310は、天板311と、天板311の周縁から下方に延びる複数の側板312とを有する。複数の側板312は、第5シートS25の第3延在部230が延びる方向に対向する複数の第1側板312Aと、2つの第1緩衝材201が対向する方向に対向する複数の第2側板312Bとを含む。
【0147】
第2中間シート320は、底板321と、底板321の周縁から上方に延びる複数の側板322とを有する。複数の側板322は、シートS35,S36の第3延在部230が延びる方向に対向する複数の第3側板322Aと、シートS37,S38の第8延在部280が延びる方向に対向する複数の第4側板322Bとを含む。
【0148】
図11に示すように、第1中間シート310は、第1側板312Aが、第1緩衝材201を構成するシートS21,S22の第1内縁112と、梱包対象物20との間に配置されている。第1中間シート310は、第2側板312Bが、シートS21,S22の第2内縁122と、梱包対象物20との間に配置されている。
【0149】
図12に示すように、第1中間シート310は、第2側板312Bが、第1緩衝材201を構成するシートS23,S24の第1内縁112と、梱包対象物20との間に配置されている。第1中間シート310は、天板311が、シートS23,S24の第2内縁122と、梱包対象物20との間に配置されている。第2中間シート320は、底板321が、第2緩衝材202を構成するシートS37,S38の第8内縁282と、梱包対象物20との間に配置されている。第2中間シート320は、第4側板322Bが、シートS37,S38の内縁262,272と、梱包対象物20との間に配置されている。
【0150】
図13に示すように、第1中間シート310は、天板311が、第1緩衝材201を構成する第5シートS25の第3内縁232と、梱包対象物20との間に配置されている。第1中間シート310は、第1側板312Aが、第5シートS25の内縁242,252と、梱包対象物20との間に配置されている。第2中間シート320は、底板321が、第2緩衝材202を構成するシートS35,S36の第3内縁232と、梱包対象物20との間に配置されている。第2中間シート320は、第3側板322Aが、シートS35,S36の内縁242,252と、梱包対象物20との間に配置されている。
【0151】
図15に示すように、第2中間シート320は、第3側板322Aが、第2緩衝材202を構成するシートS31~S34の第1内縁112と、梱包対象物20との間に配置されている。第2中間シート320は、第4側板322Bが、シートS31~S34の第2内縁122と、梱包対象物20との間に配置されている。
【0152】
次に、緩衝材200が有する効果について説明する。
第1緩衝材201が、シートS21~S25が互いに係合してなることで、どの方向から衝撃を受けた場合であっても第1緩衝材201が分解しにくい。これにより、緩衝性能を向上できる。第5シートS25によって第1緩衝材201が倒れるのを抑制できる。
【0153】
第1緩衝材201は、梱包材2を構成する部品の数を少なくできる。例えば、梱包箱10内の上方で第1実施形態の緩衝材100を使用した場合、4つの緩衝材100が必要となり、部品の数は12となる。2つの第1緩衝材201を使用することで部品の数は10で済むため、部品の数を少なくできる。
【0154】
シートS21,S22が、同じ形状であり、シートS23,S24が、同じ形状であることで、第1緩衝材201を構成する部品の種類を少なくできる。
【0155】
「第2方向」が、段ボールシートの紙巾方向であることで、各シートS21~S25の「第2方向」の強度を強くできる。これにより、複数のシートS21~S25を組み立てた第1緩衝材201は、どの方向から衝撃を受けても衝撃をしっかりと受けられる。
【0156】
第2緩衝材202が、シートS31~S38が互いに係合してなることで、どの方向から衝撃を受けた場合であっても第2緩衝材202が分解しにくい。これにより、緩衝性能を向上できる。
【0157】
第2緩衝材202は、梱包材2を構成する部品の数を少なくできる。例えば、梱包箱10内の下方で第1実施形態の緩衝材100を使用した場合、4つの緩衝材100が必要となり、部品の数は12となる。梱包箱10内の下方で第1緩衝材201を使用した場合、2つの第1緩衝材201が必要となり、部品の数は10となる。第2緩衝材202を使用することで部品の数は8で済むため、部品の数を少なくできる。
【0158】
シートS31~S34が、同じ形状であり、シートS35,S36が、同じ形状であり、シートS37,S38が、同じ形状であることで、第2緩衝材202を構成する部品の種類を少なくできる。
【0159】
「第2方向」が、段ボールシートの紙巾方向であることで、各シートS31~S38の「第2方向」の強度を強くできる。これにより、複数のシートS31~S38を組み立てた第2緩衝材202は、どの方向から衝撃を受けても衝撃をしっかりと受けられる。
【0160】
第1内縁112から当接面115までの寸法D2が、内側スリット113の長さL3と第1外側スリット243の長さL4との和よりも大きいことで、内側スリット113と第1外側スリット243とを係合させたときに、第1外縁111が第4外縁241よりも梱包箱10の内面11側に突出する。これにより、第1外縁111が梱包箱10の内面11に確実に当接する。言い換えると、第4外縁241が、梱包箱10の内面11から離れていることで、当接面115が梱包箱10の第1の内面に確実に当接する。
【0161】
第1内縁112から当接面115までの寸法D2が、内側スリット113の長さL3と第2外側スリット253の長さL4との和よりも大きいことで、内側スリット113と第2外側スリット253とを係合させたときに、第1外縁111が第5外縁251よりも梱包箱10の内面11側に突出する。これにより、第1外縁111が梱包箱10の内面11に確実に当接する。言い換えると、第5外縁251が、梱包箱10の内面11から離れていることで、当接面115が梱包箱10の第1の内面に確実に当接する。
【0162】
なお、第4外縁241は、梱包箱10の内面11に向けて突出する突出部(第4突出部)を有し、突出部が、梱包箱10の内面11に当接可能な当接面(第2当接面)を有していてもよい。この場合、第4外縁の突出部の当接面が、梱包箱10の内面11から離れている構成であってもよい。これによっても、第1外縁111が梱包箱10の内面11に確実に当接する。第5外縁251についても同様である。
【0163】
梱包材2が、緩衝材200と梱包対象物20との間に配置される中間シート300を備えることで、緩衝材200と梱包対象物20とが直接接触しない。これにより、緩衝性能を向上できる。
【0164】
シートS21,S22,S31~S34が、梱包箱10の、隅部12を形成する、隣り合う2つの内面11,11に当接する補強部142を有することで、シートS21,S22,S31~S34によって梱包箱10の角部を内側から補強できる。
【0165】
以上、実施形態について説明したが、緩衝材は以下に例示するように適宜変形して実施することができる。
【0166】
前記実施形態では、段ボールシートからなる中間シート300を例示したが、例えば、中間シートは、梱包対象物に被せられる、樹脂製の袋、樹脂製のシートなどであってもよい。
【0167】
前記実施形態では、シートS11~S13,S21~S25,S31~S38の内縁(梱包対象物に対向する縁)が平坦であったが、例えば、シートの、梱包対象物に対向する縁は、梱包対象物の形状に合わせて凹凸を有していてもよい。
【0168】
前記実施形態では、シートS11~S13が共通の部品であり、同じ形状であったが、例えば、第1シート、第2シートおよび第3シートの少なくとも1つは、共通の部品でなくてもよい。すなわち、異なる形状であってもよい。例えば、第1シート、第2シートおよび第3シートのうちの2つ、または、1つだけが、梱包箱の隅部と対向する位置に、梱包箱の隅部から離れる方向に凹む形状の凹部を有する構成であってもよい。
【0169】
また、例えば、第1シート、第2シートおよび第3シートのうちの2つ、または、1つだけが、第1延在部の外側の縁に突出部を有する構成であってもよい。そして、この場合、突出部を有するシートだけが平坦部を有する構成としてもよい。
【0170】
シートS21,S22、シートS23,S24、シートS31~S34、シートS35,S36、および、シートS37,S38についても同様であり、同じ形状でなくてもよい。
【0171】
前記実施形態では、緩衝材100が、梱包箱10の3つの内面11(11A,11B,11C)に当接する構成であったが、例えば、緩衝材は、梱包箱の隣り合う2つの内面にだけ当接する構成であってもよい。
【0172】
前記実施形態では、緩衝材は、複数のシートのスリット同士を係合させることで組み立てられていたが、例えば、緩衝材は、複数のシートを接着剤などによって貼り合わせることで組み立てられていてもよい。また、緩衝材は、複数のシートをステープラなどによってつなぎ合わせることで組み立てられていてもよい。また、緩衝材は、複数のシートを互いに折り込んで接続させることで組み立てられていてもよい。
【0173】
前記実施形態では、シートS11~S13,S21~S25,S31~S38が段ボールシートからなるものであったが、例えば、シートは、古紙などのパルプを型に入れて成型したパルプモールドからなるものであってもよい。また、シートは、発泡スチロールからなるものであってもよい。
【0174】
緩衝材が倒れるのを抑制するため、例えば、緩衝材は、梱包箱の内面に貼り付けられていてもよい。また、例えば、緩衝材は、梱包箱の内面に設けられた溝などに係合していてもよい。
【0175】
前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、任意に組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0176】
1 梱包材
10 梱包箱
11 内面
20 梱包対象物
100 緩衝材
110 第1延在部
111 第1外縁
112 第1内縁
113 内側スリット
120 第2延在部
121 第2外縁
123 外側スリット
S11 第1シート
S12 第2シート
S13 第3シート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図15