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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014709
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】配線回路基板
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20240125BHJP
   H04N 23/68 20230101ALI20240125BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20240125BHJP
【FI】
H05K1/02 B
H05K1/02 C
H04N23/68
H04N23/50
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023073353
(22)【出願日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】P 2022116361
(32)【優先日】2022-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000003964
【氏名又は名称】日東電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003812
【氏名又は名称】弁理士法人いくみ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柴田 周作
(72)【発明者】
【氏名】町谷 博章
(72)【発明者】
【氏名】新納 鉄平
(72)【発明者】
【氏名】池田 敬裕
【テーマコード(参考)】
5C122
5E338
【Fターム(参考)】
5C122EA41
5C122GE11
5C122GE18
5E338BB02
5E338BB12
5E338BB31
5E338CD17
5E338EE21
(57)【要約】
【課題】搭載部を小さな力で揺れ補正できる配線回路基板を提供すること。
【解決手段】配線回路基板1は、フレーム2と、搭載部3と、ジョイント4と、を備える。搭載部3は、フレーム2に囲まれる。搭載部3は、フレーム2と間隔が隔てられる。ジョイント4は、フレーム2および搭載部3を連結する。フレーム2および搭載部3のそれぞれは、ベース絶縁層12と、配線層13と、カバー絶縁層14とを含み、金属支持層11を含んでもよい。ベース絶縁層12は、厚み方向において金属支持層11の一方面に配置される。配線層13は、厚み方向においてベース絶縁層12の一方面に配置される。カバー絶縁層14は、厚み方向においてベース絶縁層12の一方面に配置される。カバー絶縁層14は、配線層13の一部を被覆する。ジョイント4は、金属支持層11を含まない。ジョイント4は、ベース絶縁層12と、配線層13と、カバー絶縁層14と、を含む。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、前記フレームに囲まれ、前記フレームと間隔が隔てられる搭載部と、前記フレームおよび前記搭載部を連結するジョイントと、を備え、
前記フレームおよび前記搭載部のそれぞれは、ベース絶縁層と、厚み方向において前記ベース絶縁層の一方面に配置される配線層と、厚み方向において前記ベース絶縁層の一方面に配置されるカバー絶縁層であって、前記配線層の一部を被覆するカバー絶縁層と、を含み、厚み方向において前記ベース絶縁層の他方面に配置される金属支持層を含んでもよく、
前記ジョイントは、前記金属支持層を含まず、前記ベース絶縁層と、前記配線層と、前記カバー絶縁層と、を含む、配線回路基板。
【請求項2】
前記搭載部における配線層は、互いに間隔が隔てられる複数の端子と、互いに間隔が隔てられる複数の配線であって、前記複数の端子と電気的にそれぞれ接続される複数の配線と、を備え、
前記ジョイントは、互いに間隔が隔てられる複数のジョイント配線であって、前記複数の配線と電気的にそれぞれ接続される複数のジョイント配線を備え、
前記搭載部は、前記複数の配線が前記複数の端子から延びる第1部分と、前記第1部分と前記搭載部の外周縁との間に配置される第2部分であって、前記複数の配線が収束する第2部分と、を有し、
前記ジョイントは、前記第2部分に接続する、請求項1に記載の配線回路基板。
【請求項3】
前記搭載部は、前記搭載部の外周縁において辺を有し、
前記ジョイントは、前記辺において前記ジョイントが接続する接続部を含み、
前記辺の長さに対する、前記辺に沿う方向における前記接続部の長さの比(前記接続部の長さ/前記辺の長さ)は、0.3以下である、請求項1に記載の配線回路基板。
【請求項4】
前記搭載部は、前記搭載部の外周縁において辺を有し、
前記ジョイントは、前記辺における中央部を含む中央領域であって、前記辺の長さの1/2の長さを有する中央領域に接続する、請求項1に記載の配線回路基板。
【請求項5】
前記ジョイントは、前記辺における中央部を含む中央領域であって、前記辺の長さの1/2の長さを有する中央領域に接続する、請求項3に記載の配線回路基板。
【請求項6】
前記ジョイントは、前記辺の前記中央部に接続する、請求項4または請求項5に記載の配線回路基板。
【請求項7】
前記搭載部は、前記搭載部の外周縁において、複数の辺を有し、
前記ジョイントは、前記複数の辺に対応して複数備えられ、
複数の前記ジョイントのうち、最も長い前記ジョイントと、最も短い前記ジョイントとの長さの差は、3mm以下である、請求項1に記載の配線回路基板。
【請求項8】
前記ジョイントにおける前記配線層は、互いに間隔が隔てられる複数のジョイント配線を有し、
前記ジョイントにおける前記ベース絶縁層および前記カバー絶縁層は、前記複数のジョイント配線の間に配置されるスリットを有する、請求項1に記載の配線回路基板。
【請求項9】
前記スリットは、前記複数のジョイント配線に沿って延び、
前記ジョイントは、前記スリットが延びる方向において、前記スリットを分割するサブジョイントであって、前記複数のジョイント配線を連結するサブジョイントを有する、請求項8に記載の配線回路基板。
【請求項10】
前記ジョイントは、前記スリットによって仕切られる複数の配線体部を含み、
一の前記配線体部は、少なくとも2つのジョイント配線を含む、請求項8に記載の配線回路基板。
【請求項11】
前記スリットは、前記複数の配線体部に沿って延び、
前記ジョイントは、前記スリットが延びる方向において、前記スリットを分割するサブジョイントであって、前記複数の配線体部を連結するサブジョイントを有する、請求項10に記載の配線回路基板。
【請求項12】
前記ジョイントにおける前記配線層は、前記金属支持層と電気的に接続されるグランド配線を含む、請求項1に記載の配線回路基板。
【請求項13】
前記ジョイントは、曲線形状を有する、請求項1に記載の配線回路基板。
【請求項14】
前記搭載部は、略矩形状を有し、前記搭載部の外周縁において、辺を有し、
前記フレームは、略矩形枠形状を有し、前記辺と向かい合う対向辺と、前記対向辺に隣接し、前記辺と向かい合わない非対向辺とを有し、
前記ジョイントは、前記辺と、前記非対向辺とを接続する、請求項1または請求項2に記載の配線回路基板。
【請求項15】
前記搭載部は、略矩形状を有し、
前記フレームは、略矩形枠形状を有し、前記辺と向かい合う対向辺と、前記対向辺に隣接し、前記辺と向かい合わない非対向辺とを有し、
前記ジョイントは、前記辺と、前記非対向辺とを接続する、請求項3に記載の配線回路基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線回路基板に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像素子を搭載するための配線回路基板が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。特許文献1に記載の配線回路基板は、フレームと、フレームに囲まれる搭載部と、それらを連結する支持部材と、を備える。支持部材は、剛性材料からなる。剛性材料は、ステンレスを含む。特許文献1に記載される配線回路基板は、搭載部において撮像素子を搭載した状態で、撮像装置に備えられる。特許文献1に記載の配線回路基板では、フレームは、支持部材によって、搭載部を弾性的に支持する。
【0003】
撮像装置が移動(振動)すると、フレームが移動(振動)する。そうすると、フレームの移動(振動)に連動して、搭載部が揺れる(振れる)。しかし、支持部材によって、搭載部の上記した揺れ(振れ)を補正する。上記した補正は、揺れ補正(振れ補正)と称呼される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2020-30306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
配線回路基板の用途および目的に応じて、搭載部を、小さな力で揺れ補正したい要求がある。しかし、特許文献1に記載される配線回路基板は、上記した要求を満足できないという不具合がある。
【0006】
本発明は、搭載部を小さな力で揺れ補正できる配線回路基板を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は、フレームと、前記フレームに囲まれ、前記フレームと間隔が隔てられる搭載部と、前記フレームおよび前記搭載部を連結するジョイントと、を備え、前記フレームおよび前記搭載部のそれぞれは、ベース絶縁層と、厚み方向において前記ベース絶縁層の一方面に配置される配線層と、厚み方向において前記ベース絶縁層の一方面に配置されるカバー絶縁層であって、前記配線層の一部を被覆するカバー絶縁層と、を含み、厚み方向において前記ベース絶縁層の他方面に配置される金属支持層を含んでもよく、前記ジョイントは、前記金属支持層を含まず、前記ベース絶縁層と、前記配線層と、前記カバー絶縁層と、を含む、配線回路基板を含む。
【0008】
この配線回路基板では、ジョイントは、金属支持層を含まない。そのため、ジョイントの剛性が低減されている。その結果、搭載部を小さな力で揺れ補正できる。
【0009】
本発明[2]は、前記搭載部における配線層は、互いに間隔が隔てられる複数の端子と、互いに間隔が隔てられる複数の配線であって、前記複数の端子と電気的にそれぞれ接続される複数の配線と、を備え、前記ジョイントは、互いに間隔が隔てられる複数のジョイント配線であって、前記複数の配線と電気的にそれぞれ接続される複数のジョイント配線を備え、前記搭載部は、前記複数の配線が前記複数の端子から延びる第1部分と、前記第1部分と前記搭載部の外周縁との間に配置される第2部分であって、前記複数の配線が収束する第2部分と、を有し、前記ジョイントは、前記第2部分に接続する、[1]に記載の配線回路基板を含む。
【0010】
この配線回路基板では、ジョイントは、配線が収束する第2部分に接続する。そのため、ジョイントにおいて、第2部分に接続する接続部が広がることを抑制できる。その結果、ジョイントの剛性を確実に低減できる。
【0011】
また、フレームが移動して、ジョイントが撓む場合に、接続部が広がると、ジョイントにおいて幅方向の中央部にかかる力と、幅方向の一端部にかかる力との差が増大し、そのため、搭載部の揺れを精度よくコントロールできない場合がある。
【0012】
しかし、この配線回路基板では、フレームが移動して、ジョイントが撓む場合に、接続部が広がることが抑制されるので、ジョイントにおいて幅方向の中央部にかかる力と、幅方向の一端部にかかる力との差が低減され、そのため、搭載部の揺れを精度よくコントロールできる。
【0013】
本発明[3]は、前記搭載部は、前記搭載部の外周縁において辺を有し、前記ジョイントは、前記辺において前記ジョイントが接続する接続部を含み、前記辺の長さに対する、前記辺に沿う方向における前記接続部の長さの比(前記接続部の長さ/前記辺の長さ)は、0.3以下である、[1]または[2]に記載の配線回路基板を含む。
【0014】
この配線回路基板では、辺の長さに対する、辺に沿う方向における接続部の長さの比は、0.3以下であるので、接続部が広がることが抑制される。そのため、ジョイントの剛性を確実に低減できる。
【0015】
また、フレームが移動して、ジョイントが撓む場合に、接続部が広がると、ジョイントにおいて幅方向の中央部にかかる力と、幅方向の一端部にかかる力との差が増大し、そのため、搭載部の揺れを精度よくコントロールできない場合がある。
【0016】
しかし、この配線回路基板では、フレームが移動して、ジョイントが撓む場合に、接続部が広がることが抑制されるので、ジョイントにおいて幅方向の中央部にかかる力と、幅方向の一端部にかかる力との差が低減され、そのため、搭載部の揺れを精度よくコントロールできる。
【0017】
本発明[4]は、前記搭載部は、前記搭載部の外周縁において辺を有し、前記ジョイントは、前記辺における中央部を含む中央領域であって、前記辺の長さの1/2の長さを有する中央領域に接続する、[1]から[3]のいずれか一項に記載の配線回路基板を含む。
【0018】
この配線回路基板では、ジョイントは、中央領域に接続するので、搭載部の揺れを精度よくコントロールできる。
【0019】
本発明[5]は、前記ジョイントは、前記辺における中央部を含む中央領域であって、前記辺の長さの1/2の長さを有する中央領域に接続する、[3]に記載の配線回路基板を含む。
【0020】
この配線回路基板では、ジョイントは、中央領域に接続するので、搭載部の揺れを精度よくコントロールできる。
【0021】
本発明[6]は、前記ジョイントは、前記辺の前記中央部に接続する、[4]または[5]に記載の配線回路基板を含む。
【0022】
この配線回路基板では、ジョイントは、中央部に接続するので、搭載部の揺れを精度よくコントロールできる。
【0023】
本発明[7]は、前記搭載部は、前記搭載部の外周縁において、複数の辺を有し、前記ジョイントは、前記複数の辺に対応して複数備えられ、複数の前記ジョイントのうち、最も長い前記ジョイントと、最も短い前記ジョイントとの長さの差は、3mm以下である、[1]から[6]のいずれか一項に記載の配線回路基板を含む。
【0024】
この配線回路基板では、最も長いジョイントと、最も短いジョイントとの長さの差は、3mm以下であるので、搭載部の揺れ補正の精度を向上できる。
【0025】
本発明[8]は、前記ジョイントにおける前記ベース絶縁層および前記カバー絶縁層は、前記複数のジョイント配線の間に配置されるスリットを有する、[1]から[7]のいずれか一項に記載の配線回路基板を含む。
【0026】
この配線回路基板では、ジョイントにおけるベース絶縁層およびカバー絶縁層は、スリットを有するので、ジョイントの剛性をより一層低減できる。
【0027】
本発明[9]は、前記スリットは、前記複数のジョイント配線に沿って延び、前記ジョイントは、前記スリットが延びる方向において、前記スリットを分割するサブジョイントであって、前記複数のジョイント配線を連結するサブジョイントを有する、[8]に記載の配線回路基板を含む。
【0028】
この配線回路基板では、サブジョイントによって、スリットに起因して、ジョイントの剛性が過度に低下することを抑制できる。そのため、ジョイントの過度な変形を抑制できる。
【0029】
本発明[10]は、前記ジョイントは、前記スリットによって仕切られる複数の配線体部を含み、一の前記配線体部は、少なくとも2つのジョイント配線を含む、[9]に記載の配線回路基板を含む。
【0030】
この配線回路基板では、一の配線体部は、少なくとも2つの配線を含むので、少なくとも2つの配線は、差動配線として機能できる。
【0031】
本発明[11]は、前記スリットは、前記複数の配線体部に沿って延び、前記ジョイントは、前記スリットが延びる方向において、前記スリットを分割するサブジョイントであって、前記複数の配線体部を連結するサブジョイントを有する、[10]に記載の配線回路基板を含む。
【0032】
この配線回路基板では、サブジョイントによって、スリットに起因して、ジョイントの剛性が過度に低下することを抑制できる。そのため、ジョイントの過度な変形を抑制できる。
【0033】
本発明[12]は、前記ジョイントにおける前記配線層は、前記金属支持層と電気的に接続されるグランド配線を含む、[1]から[11]のいずれか一項に記載の配線回路基板を含む。
【0034】
本発明[13]は、前記ジョイントは、曲線形状を有する、[1]から[12]のいずれか一項に記載の配線回路基板を含む。
【0035】
この配線回路基板では、ジョイントは、曲線形状を有するので、直線形状および/または屈曲形状を有する態様に比べて、揺れ補正の精度を向上できる。
【0036】
本発明[14]は、前記搭載部は、略矩形状を有し、前記搭載部の外周縁において、辺を有し、前記フレームは、略矩形枠形状を有し、前記辺と向かい合う対向辺と、前記対向辺に隣接し、前記辺と向かい合わない非対向辺とを有し、前記ジョイントは、前記辺と、前記非対向辺とを接続する、[1]または[2]に記載の配線回路基板を含む。
【0037】
この配線回路基板では、ジョイントは、辺と、辺と向かい合わない非対向辺とを接続するので、ジョイントを長くできる。そのため、ジョイントの剛性が低減されている。
【0038】
本発明[15]は、前記搭載部は、略矩形状を有し、前記フレームは、略矩形枠形状を有し、前記辺と向かい合う対向辺と、前記対向辺に隣接し、前記辺と向かい合わない非対向辺とを有し、前記ジョイントは、前記辺と、前記非対向辺とを接続する、[3]に記載の配線回路基板を含む。
【発明の効果】
【0039】
本発明の配線回路基板は、搭載部を小さな力で揺れ補正できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本発明の配線回路基板の一実施形態の平面図である。
図2図1に示す配線回路基板の拡大図である。
図3図2におけるA-A線に沿う断面図である。
図4図3に示す配線回路基板の製造工程図である。図4Aは、ベース絶縁層を形成する工程である。図4Bは、配線層を形成する工程である。図4Cは、カバー絶縁層を形成する工程である。図4Dは、金属支持層を形成する工程である。図4Eは、撮像素子および外部基板を配線回路基板に搭載する工程である。
図5】第1変形例の平面図である。
図6】第2変形例の平面図である。
図7】第3変形例の平面図である。
図8】第4変形例の平面図である。
図9図8におけるA-A線に沿う断面図である。
図10】第5変形例の断面図である。
図11】第6変形例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
1. 配線回路基板の一実施形態
図1から図3を参照して、本発明の配線回路基板の一実施形態を説明する。
【0042】
図1に示すように、配線回路基板1は、シート形状を有する。図3に示すように、配線回路基板1は、厚みを有する。図1に示すように、配線回路基板1は、面方向に延びる。
面方向は、厚み方向に直交する。配線回路基板1は、フレーム2と、搭載部3と、ジョイント4と、を備える。
【0043】
1.2 フレーム2
本実施形態では、フレーム2は、略矩形枠形状を有する。フレーム2は、内周縁20を含む。本実施形態では、フレーム2は、内周縁20において、4つの辺23A,23B,23C,23Dを有する。4つの辺23A,23B,23C,23Dは、平面視において、反時計回りに順に配置される。辺23Aおよび辺23Cは、互いに向かい合う。辺23Bは、辺23Aの一端部および辺23Cの一端部を接続する。辺23Dは、辺23Aの他端部および辺23Cの他端部を接続する。辺23Bおよび辺23Dは、互いに向かい合う。
【0044】
図3に示すように、フレーム2は、金属支持層11と、ベース絶縁層12と、配線層13と、カバー絶縁層14を含む。
【0045】
1.2.1 フレーム2における金属支持層11
フレーム2において、金属支持層11は、面方向に延びる。金属支持層11は、厚み方向におけるフレーム2の他方面を形成する。
【0046】
フレーム2における金属支持層11の材料は、例えば、剛性材料である。剛性材料としては、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅-ベリリウム、りん青銅、銅、銀、ニッケル、クロム、チタン、タンタル、白金、金、および、銅合金が挙げられる。
剛性材料として、フレーム2および搭載部3の強度を確保する観点から、好ましくは、ステンレス、および、銅合金が挙げられる。フレーム2における金属支持層11の厚みは、例えば、30μm以上、好ましくは、100μm以上であり、また、例えば、10,000μm以下、好ましくは、1,000μm以下である。
【0047】
1.2.2 フレーム2におけるベース絶縁層12
フレーム2において、ベース絶縁層12は、厚み方向において金属支持層11の一方面に配置される。換言すれば、フレーム2において、金属支持層11は、厚み方向においてベース絶縁層12の他方面に配置される。ベース絶縁層12は、金属支持層11の一方面に接触する。
【0048】
フレーム2におけるベース絶縁層12の材料としては、例えば、樹脂が挙げられ、好ましくは、ポリイミド樹脂が挙げられる。フレーム2におけるベース絶縁層12の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、20μm未満、好ましくは、15μm以下である。
【0049】
1.2.3 フレーム2における配線層13
フレーム2において、配線層13は、厚み方向においてベース絶縁層12の一方面に配置される。配線層13は、ベース絶縁層12の一方面に接触する。図2に示すように、配線層13は、複数のフレーム端子131と、複数のフレーム配線132とを含む。
【0050】
1.2.3.1 フレーム端子131
複数のフレーム端子131は、4つの辺23A,23B(図1参照),23C(図1参照),23D(図1参照)のそれぞれに対応して設けられる。辺23Aに対応する複数のフレーム端子131は、辺23Aに沿って、互いに間隔が隔てられる。好ましくは、複数のフレーム端子131は、辺23Aに沿って、互いに等しい間隔が隔てられる。辺23Aに対応する複数のフレーム端子131は、複数のフレームグランド端子131Gと、複数のフレーム差動端子131Dと、を含む。図示しないが、辺23B(図1参照),23C(図1参照),23D(図1参照)のそれぞれに対応する複数のフレーム端子131は、辺23Aに対応する複数のフレーム端子131と同一の構成を有する。
【0051】
1.2.3.2 フレーム配線132
複数のフレーム配線132は、複数のフレーム端子131と電気的にそれぞれ接続される。本実施形態では、辺23Aに対応する複数のフレーム配線132は、辺23Aに対応する複数のフレーム端子131のそれぞれから延び、屈曲し、互いに収束し、その後、内周縁20に至る。具体的には、複数のフレーム配線132のそれぞれは、フレーム延出線132Aと、フレーム収束線132Bと、を含む。
【0052】
辺23Aに対応するフレーム延出線132Aは、辺23Aに対応する複数のフレーム端子131のそれぞれから、辺23Aに向かって延びる。辺23Aに対応するフレーム延出線132Aは、辺23Aに対応する複数のフレーム端子131に対応して複数設けられる。
【0053】
複数のフレーム延出線132Aは、辺23Aに沿う方向において、互いに間隔が隔てられる。複数のフレーム延出線132Aのそれぞれは、辺23Aに交差する方向に延びる。
フレーム延出線132Aは、複数のフレームグランド延出線132AGと、複数のフレーム差動延出線132ADと、を含む。複数のフレームグランド延出線132AGのそれぞれは、複数のフレームグランド端子131Gのそれぞれから延びる。複数のフレーム差動延出線132ADのそれぞれは、複数のフレーム差動端子131Dのそれぞれから延びる。
【0054】
フレーム2において、複数のフレーム延出線132Aが設けられる領域は、第3部分25とされる。
【0055】
辺23B(図1参照),23C(図1参照),23D(図1参照)のそれぞれに対応するフレーム延出線132Aは、上記した辺23Aに対応するフレーム延出線132Aと同一の構成を有する。
【0056】
辺23Aに対応するフレーム収束線132Bは、辺23Aに対応する複数のフレーム延出線132Aに対応して複数設けられる。複数のフレーム収束線132Bは、互いに収束して、フレーム3におけるジョイント4Aの第2接続部46(後述)の近傍に向かう。複数のフレーム収束線132Bのそれぞれは、複数のフレーム延出線132Aの一端縁を起点として、厚み方向において辺23Aと重なる箇所を終点とする。一端縁は、フレーム延出線132Aにおいてフレーム端子131の逆側の端縁である。フレーム収束線132Bの起点は、フレーム配線132における第1の屈曲点となっている。フレーム収束線132Bは、ジョイント4Aの第2接続部46と対向する領域において、屈曲する。フレーム収束線132Bにおける上記した屈曲は、フレーム配線132における第2の屈曲点となる。フレーム配線132における第2の屈曲点は、辺23Aに沿う方向において、フレーム配線132における第1の屈曲点と間隔が隔てられる。第2の屈曲点は、辺23Aに直交する方向おいて、ジョイント4Aと対向する一方、対応するフレーム端子131と対向していなくてもよい。複数のフレーム収束線132Bの配線密度は、上記したフレーム延出線132Aの配線密度より、高い。複数のフレーム収束線132Bは、互いに等しい間隔が隔てられる等間隔部分を有してもよい。本実施形態では、複数のフレーム収束線132Bのそれぞれは、略L字形状を有する。
【0057】
フレーム2において、フレーム収束線132Bが設けられる領域は、第4部分26とされる。第4部分26は、内周縁20(辺23A)と、上記した第3部分25との間に配置される。辺23Aと、第4部分26と、第3部分25とは、順に並ぶ。第4部分26におけるフレーム収束線132Bの配線密度は、第3部分25におけるフレーム延出線132Aの配線密度より、高い。
【0058】
辺23B(図1参照),23C(図1参照),23D(図1参照)のそれぞれに対応するフレーム収束線132Bは、上記した辺23Aに対応するフレーム収束線132Bと同一の構成を有する。
【0059】
フレーム2における配線層13の材料としては、例えば、導体が挙げられる。導体として、好ましくは、銅が挙げられる。
【0060】
フレーム2における配線層13の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、50μm以下、好ましくは、35μm以下である。
【0061】
1.2.4 フレーム2におけるカバー絶縁層14
図3に示すように、フレーム2において、カバー絶縁層14は、厚み方向においてベース絶縁層12の一方面に配置される。カバー絶縁層14は、配線層13の一部であるフレーム配線132(フレーム延出線132Aおよびフレーム収束線132B、図2参照)を被覆する。カバー絶縁層14は、配線層13の残部であるフレーム端子131(フレームグランド端子131G、および、フレーム差動端子131D、図2参照)を露出する。
【0062】
カバー絶縁層14の材料としては、例えば、樹脂が挙げられ、好ましくは、ポリイミド樹脂が挙げられる。フレーム2におけるカバー絶縁層14の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、20μm未満、好ましくは、15μm以下である。
【0063】
1.2.5 フレーム2の寸法
フレーム2の外形寸法は、限定されない。図1に示すように、辺23Aおよび辺23Cの間隔と、辺23Bおよび辺23Dの間隔とのそれぞれは、例えば、5mm以上、好ましくは、8mm以上であり、また、例えば、50mm以下、好ましくは、30mm以下である。辺23A,23B,23Cおよび23Dのそれぞれの長さは、例えば、5mm以上、好ましくは、8mm以上であり、また、例えば、50mm以下、好ましくは、30mm以下である。フレーム2の幅は、例えば、0.1mm以上、好ましくは、0.3mm以上であり、また、例えば、50mm以下、好ましくは、30mm以下である。フレーム2の幅は、内周縁20および外周縁間の長さである。
【0064】
図2に示すように、複数のフレーム端子131のそれぞれの幅は、例えば、10μm以上、好ましくは、30μm以上であり、また、例えば、3000μm以下、好ましくは、1000μm以下である。
【0065】
複数のフレーム端子131のピッチは、例えば、30μm以上、好ましくは、50μm以上であり、また、例えば、2000μm以下、好ましくは、1000μm以下である。
ピッチは、隣り合うフレーム端子131のそれぞれの端縁の間隔である。2つの端縁のそれぞれは、辺23Aに沿う方向における一端縁である。ピッチの定義は、以下同様である。
【0066】
対して、本実施形態では、複数のフレーム収束線132Bの等間隔部分におけるピッチは、複数のフレーム延出線132Aのピッチより小さい。複数のフレーム収束線132Bの等間隔部分におけるピッチは、例えば、1500μm以下、好ましくは、1000μm以下、より好ましくは、800μm以下であり、また、例えば、10μm以上である。複数のフレーム延出線132Aのピッチに対する、複数のフレーム収束線132Bの等間隔部分のピッチの比は、例えば、1未満、好ましくは、0.8以下、より好ましくは、0.5以下であり、また、例えば、0.01以上である。
【0067】
フレーム配線132の幅は、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、3000μm以下、好ましくは、1000μm以下である。
【0068】
1.3 搭載部3
図1に示すように、搭載部3は、フレーム2に囲まれる。搭載部3は、フレーム2と間隔が隔てられる。本実施形態では、搭載部3は、略矩形状を有する。好ましくは、搭載部3は、略矩形の外形を有しており、具体的には、略矩形枠形状を有する。搭載部3は、外周縁30と、内周縁39と、を含む。本実施形態では、搭載部3は、外周縁30において、4つの辺33A,33B,33C,33Dを含む。
【0069】
4つの辺33A,33B,33C,33Dは、平面視において、反時計回りに順に配置される。搭載部3の辺33A,33B,33C,33Dのそれぞれは、フレーム2の辺23A,23B,23C,23Dのそれぞれと向かい合う。
【0070】
換言すれば、搭載部3の辺33Bは、フレーム2の辺23Bと向かい合う(対向する)。換言すれば、辺23Bは、辺33Bに対する対向辺である。辺33Bは、辺23Bと同じ方向に延びる。
【0071】
搭載部3の辺33Bは、フレーム2の辺23Aと向かい合わない(対向しない)。換言すれば、辺23Aは、辺33Bに対する非対向辺である。辺33Bは、辺33Aと隣接する。辺33Bは、辺23Aと交差する方向に延びる。好ましくは、辺33Bは、辺23Aと直交する方向に延びる。
【0072】
辺33Cは、辺33Aと同じ方向に沿う。辺33Bは、辺33Aの一端部および辺33Cの一端部を接続する。辺33Dは、辺33Aの他端部および辺33Cの他端部を接続する。辺33Dは、辺33Bと同じ方向に沿う。
【0073】
図3に示すように、搭載部3は、金属支持層11と、ベース絶縁層12と、配線層13と、カバー絶縁層14を含む。
【0074】
1.3.1 搭載部3における金属支持層11
搭載部3において、金属支持層11は、面方向に延びる。金属支持層11は、厚み方向における搭載部3の他方面を形成する。搭載部3における金属支持層11の材料および厚みのそれぞれは、フレーム2における金属支持層11の材料および厚みのそれぞれと同一である。
【0075】
1.3.2 搭載部3におけるベース絶縁層12
搭載部3において、ベース絶縁層12は、厚み方向において金属支持層11の一方面に配置される。換言すれば、搭載部3において、金属支持層11は、厚み方向においてベース絶縁層12の他方面に配置される。ベース絶縁層12は、金属支持層11の一方面に接触する。搭載部3におけるベース絶縁層12の材料および厚みのそれぞれは、フレーム2におけるベース絶縁層12の材料および厚みのそれぞれと同一である。
【0076】
1.3.3 搭載部3における配線層13
搭載部3において、配線層13は、厚み方向においてベース絶縁層12の一方面に配置される。配線層13は、ベース絶縁層12の一方面に接触する。図2に示すように、搭載部3における配線層13は、複数の端子133と、複数の配線134と、を備える。
【0077】
1.3.3.1 端子133
複数の端子133は、4つの辺33A(図1参照),33B,33C(図1参照),33D(図1参照)のそれぞれに対応して設けられる。具体的には、辺33Bに対応する複数の端子133は、辺33Bに沿う方向において、互いに間隔が隔てられる。好ましくは、複数の端子133は、辺33Bに沿う方向において、互いに等しい間隔が隔てられる。
辺33Bに対応する複数の端子133は、複数のグランド端子133Gと、複数の差動端子133Dと、を含む。図示しないが、辺33A(図1参照),33C(図1参照),33D(図1参照)のそれぞれに対応する複数の端子は、辺33Bに対応する端子133と同一の構成を有する。
【0078】
1.3.3.2 配線134
複数の配線134は、複数の端子133と電気的にそれぞれ接続される。複数の配線134は、互いに間隔が隔てられる。本実施形態では、辺33Bに対応する複数の配線134は、辺33Bに対応する複数の端子133のそれぞれから延び、その後、互いに収束し、その後、外周縁30に至る。具体的には、複数の配線134のそれぞれは、延出線134Aと、収束線134Bと、とを含む。
【0079】
辺33Bに対応する延出線134Aは、辺33Bに対応する複数の端子133のそれぞれから、辺33Bに向かって延びる。辺33Bに対応する延出線134Aは、辺33Bに対応する複数の端子133に対応して複数設けられる。
【0080】
複数の延出線134Aは、辺33Bに沿う方向において、互いに間隔が隔てられる。複数の延出線134Aのそれぞれは、辺33Bに交差する方向に延びる。延出線134Aは、複数のグランド延出線134AGと、複数の差動延出線134ADと、を含む。複数のグランド延出線134AGのそれぞれは、複数のグランド端子133Gのそれぞれから延びる。複数の差動延出線134ADのそれぞれは、複数の差動端子133Dのそれぞれから延びる。
【0081】
搭載部3において、複数の延出線134Aが設けられる領域は、第1部分31とされる。換言すれば、搭載部3は、第1部分31を含む。換言すれば、第1部分31では、複数の配線134が複数の端子133から延びる。
【0082】
辺33A(図1参照),33C(図1参照),33D(図1参照)のそれぞれに対応する延出線134Aは、上記した辺33Bに対応する延出線134Aと同一の構成を有する。
【0083】
辺33Bに対応する収束線134Bは、辺33Bに対応する延出線134Aに対応して複数設けられる。複数の収束線134Bは、互いに収束して、搭載部3におけるジョイント4Aの接続部45(後述)の近傍に向かう。複数の収束線134Bのそれぞれは、複数の延出線134Aの一端縁を起点として、厚み方向において辺33Bと重なる箇所を終点とする。一端縁は、延出線134Aにおいて端子133の逆側の端縁である。収束線134Bの起点は、配線134における第1の屈曲点となっている。収束線134Bは、ジョイント4Aの接続部45と対向する領域において、屈曲する。収束線134Bにおける上記した屈曲は、配線134における第2の屈曲点となる。配線134における第2の屈曲点は、辺33Bに沿う方向において、配線134における第1の屈曲点と間隔が隔てられる。第2の屈曲点は、辺33Bに直交する方向おいて、ジョイント4Aと対向する一方、対応する端子133と対向していなくてもよい。複数の収束線134Bの配線密度は、上記した延出線134Aの配線密度より、高い。複数の収束線134Bは、互いに等しい間隔が隔てられる等間隔部分を有してもよい。本実施形態では、複数の収束線134Bのそれぞれは、略L字形状を有する。
【0084】
搭載部3において、収束線134Bが設けられる領域は、第2部分32とされる。換言すれば、搭載部3は、第2部分32を有する。第2部分32は、外周縁30(辺33A)と、上記した第1部分31との間に配置される。辺33Aと、第1部分31と、第2部分32とは、内周縁39に向かって順に並ぶ。第2部分32では、複数の配線134が収束する。第2部分32における収束線134Bの配線密度は、第1部分31における延出線134Aの配線密度より、高い。
【0085】
1.3.4 搭載部3におけるカバー絶縁層14
図3に示すように、搭載部3において、カバー絶縁層14は、厚み方向においてベース絶縁層12の一方面に配置される。カバー絶縁層14は、配線層13の一部である配線134(延出線134Aおよび収束線134B、図2参照)を被覆する。カバー絶縁層14は、配線層13の残部である端子133(図2参照)を露出する。
【0086】
1.3.5 搭載部3の寸法
搭載部3の外形寸法は、限定されない。図1に示すように、辺33Aおよび辺33Cの間隔と、辺33Bおよび辺33Dの間隔とのそれぞれは、例えば、3mm以上、好ましくは、5mm以上であり、また、例えば、50mm以下、好ましくは、30mm以下である。辺33A,33B,33C,33Dのそれぞれの長さは、例えば、3mm以上、好ましくは、5mm以上であり、また、例えば、50mm以下、好ましくは、30mm以下である。
【0087】
搭載部3の幅は、例えば、0.3mm以上、好ましくは、0.5mm以上であり、また、例えば、30mm以下、好ましくは、20mm以下である。搭載部3の幅は、外周縁30および内周縁39間の長さである。
【0088】
図2に示すように、複数の端子133のそれぞれの幅は、上記した複数のフレーム端子131のそれぞれの幅と同一である。
【0089】
複数の端子133のピッチは、例えば、30μm以上、好ましくは、50μm以上であり、また、例えば、2000μm以下、好ましくは、1000μm以下である。隣り合う端子133の間隔は、例えば、10μm以上、好ましくは、30μm以上より、好ましくは、1500μm以上であり、また、例えば、800μm以下である。
【0090】
複数の延出線134Aのピッチは、好ましくは、複数の端子133のピッチと同一である。収束線134Bの等間隔部分におけるピッチは、複数の延出線134Aのピッチより小さい。収束線134Bの等間隔部分におけるピッチは、例えば、1500μm以下、好ましくは、1000μm以下、より好ましくは、800μm以下であり、また、例えば、10μm以上である。複数の延出線134Aのピッチに対する、収束線134Bの等間隔部分のピッチの比は、例えば、1未満、好ましくは、0.8以下、より好ましくは、0.5以下であり、また、例えば、0.01以上である。
【0091】
配線134の幅は、上記したフレーム配線132の幅と同一である。
【0092】
1.4 ジョイント4
図1に示すように、ジョイント4は、フレーム2および搭載部3の間に配置される。ジョイント4は、フレーム2および搭載部3を連結する。ジョイント4は、搭載部3における複数の辺33に対応して複数設けられる。本実施形態では、複数のジョイント4A,4B,4C,4Dのそれぞれは、搭載部3における複数の辺33B,33C,33D,33Aのそれぞれに対応する。具体的には、ジョイント4Aは、フレーム2における辺23Aと、搭載部3における辺33Bと、を接続する。ジョイント4Bは、フレーム2における辺23Bと、搭載部3における辺33Cと、を接続する。ジョイント4Cは、フレーム2における辺23Cと、搭載部3における辺33Dと、を接続する。ジョイント4Dは、フレーム2における辺23Dと、搭載部3における辺33Aと、を接続する。
【0093】
以下、ジョイント4Aの詳細を説明する。ジョイント4B,4C,4Dは、ジョイント4Aと同様の構成を有し、それらの詳細を省略する。
【0094】
1.4.1 ジョイント4Aの形状
図2に示すように、本実施形態では、ジョイント4Aは、平面視において、曲線形状を有する。好ましくは、ジョイント4Aは、直線形状、および/または、屈曲形状を有さず、曲線形状のみを有する。具体的には、ジョイント4Aは、S字形状またはフック形状を有する。ジョイント4Aが曲線形状を有すれば、応力を局所的に集中させることなく、まんべんなく緩和できることから、搭載部3の揺れ補正の精度を向上できる。
【0095】
1.4.2 ジョイント4の搭載部3への接続
ジョイント4Aは、搭載部3における第2部分32に接続する。つまり、ジョイント4Aは、搭載部3において、複数の端子133とピッチが同一である(比較的大きいピッチである)複数の延出線134Aが配置される第1部分31に接続するのではなく、複数の端子133よりピッチが小さい複数の収束線134Bが配置される第2部分32に接続する。
【0096】
ジョイント4Aは、上記した第2部分32に接続する接続部45を含む。図1に示すように、例えば、接続部45は、搭載部3におけるの辺33Bの中央領域34に接続する。
【0097】
中央領域34は、辺33Bにおいて中央部35を含む領域である。中央部35は、辺33Bにおける中央点およびその近傍部である。中央領域34は、辺33Bの長さの1/2の長さを有する。中央領域34は、好ましくは、辺33Bの長さの1/3の長さを有し、より好ましくは、辺33Bの長さの1/4の長さを有する。
【0098】
好ましくは、ジョイント4Aは、辺33Bの中央部35に接続する。
【0099】
辺33Bの長さに対する、辺33Bに沿う方向における接続部45の長さの比(接続部45の長さ/辺33Bの長さ)は、例えば、0.3以下、好ましくは、0.25以下、より好ましくは、0.2以下であり、また、例えば、0.01以上である。
【0100】
辺33Bの長さに対する、辺33Bに沿う方向における接続部45の長さの比が上記した上限以下であれば、辺33Bが延びる方向において、接続部45が広がることが抑制される。そのため、ジョイント4Aの剛性を確実に低減できる。
【0101】
1.4.3 ジョイント4のフレーム2への接続
図2に示すように、ジョイント4Aは、フレーム2における第4部分26に接続する。つまり、ジョイント4Aは、フレーム2において、複数のフレーム端子131とピッチが同一である(比較的大きいピッチである)複数のフレーム延出線132Aが配置される第3部分25に接続するのではなく、複数のフレーム端子131よりピッチが小さい複数の収束線134Bが配置される第4部分26に接続する。
【0102】
ジョイント4Aは、第4部分26に接続する第2接続部46を含む。図1に示すように、例えば、第2接続部46は、フレーム2におけるの辺23Aの第2中央領域29に接続する。
【0103】
第2中央領域29は、辺23Aにおいて第2中央部28を含む領域である。第2中央部28は、辺23Aにおける中央点およびその近傍部である。第2中央領域29は、辺23Aの長さの1/2の長さを有する。好ましくは、第2中央領域29は、辺23Aの長さの1/3の長さを有する。より好ましくは、第2中央領域29は、辺23Aの長さの1/4の長さを有する。
【0104】
好ましくは、ジョイント4Aは、辺23Aの第2中央部28に接続する。
【0105】
辺23Aの長さに対する、辺23Aに沿う方向における第2接続部46の長さの比(第2接続部46の長さ/辺23Aの長さ)は、例えば、0.3以下、好ましくは、0.25以下、より好ましくは、0.2以下であり、また、例えば、0.01以上である。
【0106】
辺23Aの長さに対する、辺23Aに沿う方向における第2接続部46の長さの比が上記した上限以下であれば、辺23Aが延びる方向において、第2接続部46が広がることが抑制される。そのため、ジョイント4Aの剛性を確実に低減できる。
【0107】
図2に示すように、本実施形態において、ジョイント4Aは、複数のスリット421,422,423と、複数の配線体部431,432と、グランド配線体部433,434と、を含む。
【0108】
1.4.4 スリット421,422,423
複数のスリット421,422,423のそれぞれは、ジョイント4が延びる方向に交差する方向(交差方向、好ましくは、直交方向)におけるジョイント4の中間部に配置される。複数のスリット421,422,423は、交差方向に互いに間隔が隔てられる。
【0109】
複数のスリット421,422,423のそれぞれは、ジョイント4においてジョイント4が延びる方向の全体に配置される。複数のスリット421,422,423は、交差方向において向かって順に並ぶ。複数のスリット421,422,423は、配線体部431と、配線体部432と、グランド配線体部433と、グランド配線体部434と、を仕切る。図3に示すように、複数のスリット421,422,423のそれぞれは、後述するベース絶縁層12およびカバー絶縁層14を厚み方向に貫通する。
【0110】
1.4.5 配線体部431,432
配線体部431および配線体部432は、スリット421,422,423によって仕切られる。配線体部431および配線体部432は、交差方向において、互いに間隔が隔てられる。複数のスリット421,422,423は、配線体部431,432に沿って延びる。配線体部431および配線体部432のそれぞれは、4つのジョイント配線1341,1342,1343,1344と、ベース絶縁層12と、カバー絶縁層14と、を含む。
【0111】
ジョイント配線1341,1342,1343,1344は、交差方向において、互いに間隔が隔てられる。ジョイント配線1341,1342,1343,1344は、交差方向において、順に並ぶ。複数のスリット421,422,423は、ジョイント配線1341,1342,1343,1344に沿って延びる。本実施形態では、ジョイント配線1341,1342,1343,1344は、差動配線として機能できる。例えば、ジョイント配線1341およびジョイント配線1342は、差動ペアとして作動する。ジョイント配線1343およびジョイント配線1344は、差動ペアとして作動する。
【0112】
1つのベース絶縁層12は、配線体部431,432のそれぞれにおいて、厚み方向におけるジョイント配線1341,1342,1343,1344の他方面に接触する。
【0113】
1つのカバー絶縁層14は、配線体部431,432のそれぞれにおいて、ジョイント配線1341,1342,1343,1344をまとめて被覆する。カバー絶縁層14は、ジョイント配線1341,1342,1343,1344のそれぞれの一方面および外側面に接触する。
【0114】
1.4.6 グランド配線体部433,434
グランド配線体部433は、配線体部431とスリット421を隔てて配置される。グランド配線体部434は、配線体部432とスリット423を隔てて配置される。グランド配線体部433,434のそれぞれは、グランド配線1345と、ベース絶縁層12と、カバー絶縁層14と、を備える。
【0115】
1つのベース絶縁層12は、グランド配線体部433,434のそれぞれにおいて、厚み方向におけるグランド配線1345の下面に接触している。グランド配線1345は、ジョイント配線1341,1342,1343,1344に比べて、厚い。
【0116】
1つのカバー絶縁層14は、グランド配線体部433,434のそれぞれにおいて、グランド配線1345を被覆する。カバー絶縁層14は、厚み方向におけるグランド配線1345の一方面および外側面に接触する。
【0117】
図2に示すように、グランド配線1345は、フレーム2におけるフレームグランド端子131Gと電気的に接続される。具体的には、グランド配線1345は、グランド延出線134AGに対応する収束線134B、グランド延出線134AG、および、フレームグランド端子131Gを介して、フレーム2における金属支持層11と電気的に接続される。これによって、グランド配線1345は、フレームグランド端子131Gに接地される。
【0118】
図3に示すように、本実施形態では、ジョイント4Aは、金属支持層11を含まない。金属支持層11は、厚み方向におけるベース絶縁層12の他方面に配置される層である。金属支持層11の材料は、例えば、上記した剛性材料である。
【0119】
ジョイント4Aは、ベース絶縁層12と、配線層13と、カバー絶縁層14と、を含む。好ましくは、ジョイント4Aは、ベース絶縁層12と、配線層13と、カバー絶縁層14と、のみを含む。
【0120】
1.4.7 ジョイント4Aにおけるベース絶縁層12
ジョイント4Aにおいて、ベース絶縁層12は、厚み方向におけるジョイント4Aの他方面を形成する。ベース絶縁層12は、厚み方向の他方側に向かって露出する。
【0121】
ベース絶縁層12は、上記した複数のスリット421,422,423を有する。配線体部431,432の間と、配線体部431およびグランド配線体部433の間と、配線体部432およびグランド配線体部434の間と、に配置される。
【0122】
1.4.8 ジョイント4Aにおける配線層13
ジョイント4Aにおいて、配線層13は、上記したジョイント配線1341,1342,1343,1344と、上記した2つのグランド配線1345と、を備える。
【0123】
ジョイント4Aにおいて、配線層13は、厚み方向におけるベース絶縁層12の一方面に配置される。配線層13は、ベース絶縁層12の一方面に接触する。ジョイント配線1341,1342,1343,1344は、ジョイント4Aにおいて、交差方向(好ましくは、直交方向)において互いに間隔が隔てられる。図2に示すように、ジョイント配線1341,1342,1343,1344は、複数の配線134と電気的にそれぞれ接続される。また、ジョイント配線1341,1342,1343,1344は、複数のフレーム配線132と電気的にそれぞれ接続される。つまり、複数のジョイント配線1341,1342,1343,1344は、フレーム2における複数のフレーム配線132と、搭載部3における複数の配線134とを電気的に接続する。
【0124】
1.4.9 ジョイント4Aにおけるカバー絶縁層14
図3に示すように、ジョイント4Aにおいて、カバー絶縁層14は、厚み方向におけるジョイント4Aの一方面を形成する。カバー絶縁層14は、厚み方向の一方側に向かって露出する。カバー絶縁層14は、厚み方向においてベース絶縁層12の一方面に配置される。カバー絶縁層14は、複数のジョイント配線1341,1342,1343,1344と、グランド配線1345と、を被覆する。
【0125】
カバー絶縁層14は、上記した複数のスリット421,422,423を、ベース絶縁層12とともに有する。複数のスリット421,422,423のそれぞれは、カバー絶縁層14を厚み方向に貫通する。カバー絶縁層14における複数のスリット421,422,423のそれぞれを仕切る内側面は、ベース絶縁層12における複数のスリット421,422,423のそれぞれを仕切る内側面と面一である。
【0126】
1.4.10 ジョイント4Aの寸法
ジョイント配線1341,1342,1343,1344の厚みに対する、グランド配線1345の厚みの比は、例えば、0.5以上、好ましくは、0.8以上、より好ましくは、1以上であり、また、例えば、10以下である。ジョイント配線1341,1342,1343,1344の厚みは、フレーム配線132の厚みと同一である。グランド配線1345の厚みは、例えば、3μm以上、好ましくは、6μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、50μm以下である。
【0127】
複数のジョイント4A,4B,4C,4Dのうち、長さが互いに同一であってもよく、または、相違してもよい。複数のジョイント4A,4B,4C,4Dの長さが互いに相違する場合には、最も長いジョイント4と、最も短いジョイント4との長さの差は、例えば、3mm以下、好ましくは、2mm以下、より好ましくは、1.5mm以下である。最も長いジョイント4と、最も短いジョイント4との長さの差が上記した上限以下であれば、搭載部3の揺れ補正の精度を向上できる。
【0128】
複数の配線体部431,432のそれぞれの厚みは、例えば、3μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、50μm以下である。複数の配線体部431,432のそれぞれの幅は、例えば、5μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、500μm以下、好ましくは、300μm以下である。
【0129】
グランド配線体部433,434のそれぞれの厚みは、例えば、3μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、50μm以下である。グランド配線体部433,434のそれぞれの幅は、例えば、5μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、500μm以下、好ましくは、300μm以下である。
【0130】
スリット421,422,423のそれぞれの幅は、例えば、5μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、500μm以下、好ましくは、300μm以下である。
【0131】
1.5 配線回路基板1の製造方法
図4Aから図4Eを参照して、配線回路基板1の製造方法、および、撮像素子5の搭載を説明する。
【0132】
図4Aに示すように、この方法では、まず、ベース絶縁層12を、厚み方向における金属支持板110の一方面に形成する。
【0133】
金属支持板110は、金属支持層11を形成するための金属板である。金属支持板110は、金属支持層11と同じ材料からなり、金属支持層11と同じ厚みを有する。
【0134】
例えば、樹脂を、金属支持板110の一方面に塗布し、フォトリソグラフィーによって、フレーム2、搭載部3およびジョイント4に対応するパターンを有するベース絶縁層12を形成する。この工程では、フレーム2のベース絶縁層12と、搭載部3のベース絶縁層12と、ジョイント4のベース絶縁層12とを、同時に形成する。
【0135】
図4Bに示すように、次いで、配線層13を、厚み方向におけるベース絶縁層12の一方面に形成する。例えば、導体パターン形成法によって、配線層13を形成する。導体パターン形成法としては、例えば、アディティブ法、および、サブトラクティブ法が挙げられ、好ましくは、アディティブ法が挙げられる。アディティブ法で配線層13を形成するには、まず、フレーム2の配線層13と、搭載部3の配線層13の一部と、ジョイント4の配線層13とを、同時に形成する。搭載部3の配線層13の一部は、ジョイント配線1341,1342,1343,1344と、厚み方向におけるグランド配線1345の他方側部分(仮想線参照)である。その後、厚み方向におけるグランド配線1345の一方側部分(仮想線参照)を、グランド配線1345の他方側部分に積層する。
【0136】
図4Cに示すように、カバー絶縁層14を、厚み方向におけるベース絶縁層12の一方面に、フレーム配線132、配線134およびジョイント配線1341,1342,1343,1344を被覆するように、形成する。
【0137】
例えば、樹脂を、金属支持板110、ベース絶縁層12および配線層13の一方面に塗布し、フォトリソグラフィーによって、フレーム2、搭載部3およびジョイント4に対応するパターンを有するカバー絶縁層14を形成する。この工程では、フレーム2のカバー絶縁層14と、搭載部3のカバー絶縁層14と、ジョイント4のカバー絶縁層14とを、同時に形成する。
【0138】
図4Dに示すように、金属支持板110を外形加工して、金属支持層11を形成する。外形加工としては、例えば、エッチング、打ち抜き、および、レーザーが挙げられる。外形加工として、好ましくは、生産性の観点から、エッチングが挙げられる。金属支持板110の外形加工によって、フレーム2と搭載部3との間における金属支持板110が除去される。これによって、ジョイント4は、金属支持層11を含まない。
【0139】
図4Eに示すように、撮像素子5を搭載部3に搭載する。撮像素子5の電極51と、搭載部3における複数の端子133とを、電気的に接続する。なお、図示しない実装基板を介して撮像素子5を搭載部3に搭載できる。
【0140】
併せて、外部基板6をフレーム2に実装する。外部基板6の電極61と、フレーム2における複数のフレーム端子131とを、電気的に接続する。フレーム2の外辺24(図1参照)は、外部部材(図示せず)に支持されていてもよい。
【0141】
2. 一実施形態の作用効果
図3に示すように、この配線回路基板1では、ジョイント4は、金属支持層11を含まない。そのため、ジョイント4の剛性が低減されている。その結果、搭載部3を小さな力で揺れ補正できる。
【0142】
図2に示すように、この配線回路基板1では、ジョイント4は、搭載部3において収束線134Bが配置される第2部分32に接続する。そのため、ジョイント4において、第2部分32に接続する接続部45が、交差する方向(幅方向)に広がることを抑制できる。その結果、ジョイント4の剛性を確実に低減できる。
【0143】
この配線回路基板1では、フレーム2が移動して、ジョイント4が撓む場合に、接続部45が広がることが抑制されるので、ジョイント4において幅方向の中央部にかかる力と、幅方向の一端部にかかる力との差が低減され、そのため、搭載部3の揺れを精度よくコントロールできる。
【0144】
この配線回路基板1では、辺33Bの長さに対する、辺33Bに沿う方向における接続部45の長さの比は、0.3以下であるので、接続部45が広がることが抑制される。そのため、ジョイントの剛性を確実に低減できる。
【0145】
また、この配線回路基板では、ジョイント4は、中央領域34に接続するので、搭載部3の揺れを精度よくコントロールできる。
【0146】
図1に示すように、ジョイント4は、中央部35に接続するので、搭載部3の揺れを精度よくコントロールできる。
【0147】
図3に示すように、この配線回路基板1では、ジョイント4におけるベース絶縁層12およびカバー絶縁層14は、スリット421,422,423を有するので、ジョイントの剛性をより一層低減できる。
【0148】
この配線回路基板では、配線体部431,432のそれぞれは、4つのジョイント配線1341,1342,1343,1344を含むので、ジョイント配線1341,1342,1343,1344は、差動配線として機能できる。
【0149】
図1に示すように、この配線回路基板1では、ジョイント4は、曲線形状を有するので、直線形状および/または屈曲形状を有する態様に比べて、揺れ補正の精度を向上できる。
【0150】
この配線回路基板1では、ジョイント4Aは、辺33Bと、辺33Bと向かい合わない非対向辺である辺23Aと、を接続するので、ジョイント4Aを長くできる。そのため、ジョイント4Aの剛性が低減されている。
【0151】
3.変形例
以下の各変形例において、上記した一実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、各変形例は、特記する以外、一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、一実施形態およびその変形例を適宜組み合わせることができる。
【0152】
3.1 第1変形例
図5に示すように、ジョイント4Aは、辺33Bにおける第1位置36に接続する。第1位置36は、中央領域34において、中央部35から辺33C側にずれている。第1位置36は、中央領域34に含まれる。
【0153】
3.2 第2変形例
図6に示すように、ジョイント4Aは、辺33Bにおける第2位置37に接続する。第2位置37は、中央領域34において、中央部35から辺33A側にずれている。第2位置37は、中央領域34に含まれる。
【0154】
一実施形態、第1変形例および第2変形例のうち、好ましくは、一実施形態である。一実施形態では、ジョイント4Aが辺33Bの中央部35に接続するので、搭載部3の揺れを精度よくコントロールできる。
【0155】
3.3 第3変形例
図7に示すように、ジョイント4Aは、辺23Aにおける第3位置281に接続する。第3位置281は、第2中央領域29において、第2中央部28から辺23B側にずれている。なお、第2変形例(図6)と同様に、ジョイント4Aは、辺33Bにおける第2位置37に接続する。
【0156】
ジョイント4Dは、辺23Aにおける第4位置282に接続する。第4位置282は、第2中央領域29において、第2中央部28から辺23D側にずれている。
【0157】
ジョイント4Bは、フレーム2の辺23Cと、搭載部3の辺33Bと、を接続する。ジョイント4Dは、フレーム2の辺23Aと、搭載部3の辺33Dと、を接続する。
【0158】
つまり、第3変形例では、ジョイント4A,4Dのそれぞれは、フレーム2の辺23Aに接続する。ジョイント4B,4Cのそれぞれは、フレーム2の辺23Cに接続する。
【0159】
第3変形例では、ジョイント4A,4Bのそれぞれは、搭載部3の辺33Bに接続する。ジョイント4C,4Dのそれぞれは、搭載部3の辺33Dに接続する。
【0160】
3.4 第4変形例
第4変形例では、図8に示すように、ジョイント4は、サブジョイント4511、4512、4521,4522、4531,4532を備える。
【0161】
サブジョイント4511、4512は、スリット421が延びる方向において、スリット421を分割する。サブジョイント4511,4512は、スリット421が延びる方向において、間隔が隔てられる。
【0162】
サブジョイント4521,4522は、スリット422が延びる方向において、スリット422を分割する。サブジョイント4521、4522は、スリット422が延びる方向において、間隔が隔てられる。図9に示すように、サブジョイント4521,4522のそれぞれは、配線体部431と、配線体部432とを連結する。また、サブジョイント4521,4522のそれぞれは、配線体部431のジョイント配線1344と、配線体部432のジョイント配線1341とを連結する。
【0163】
図8に示すように、ジョイント4が延びる方向に交差する方向(交差方向、好ましくは、直交方向)において、サブジョイント4511,4521,4531は、並ぶ。ジョイント4が延びる方向に交差する方向(交差方向、好ましくは、直交方向)において、サブジョイント4512,4522,4532は、並ぶ。
【0164】
サブジョイント4531,4532は、スリット421が延びる方向において、スリット423を分割する。サブジョイント4531,4532は、スリット423が延びる方向において、間隔が隔てられる。
【0165】
図9に示すように、サブジョイント4511、4512、4521,4522、4531,4532は、ベース絶縁層12を含む。本変形例では、サブジョイント4511、4512、4521,4522、4531,4532は、ベース絶縁層12のみを含む。
【0166】
第4変形例によれば、サブジョイント4521,4522によって、スリット422に起因して、ジョイント4の剛性が過度に低下することを抑制できる。そのため、ジョイント4の過度な変形を抑制できる。
【0167】
3.5 第5変形例
図10に示すように、サブジョイント4511、4512、4521,4522、4531,4532は、ベース絶縁層12およびカバー絶縁層14を含む。本変形例では、サブジョイント4511、4512、4521,4522、4531,4532は、ベース絶縁層12およびカバー絶縁層14のみを含む。
【0168】
図示しないが、サブジョイント4511、4512、4521,4522、4531,4532は、カバー絶縁層14のみを含んでもよい。
【0169】
3.6 第6変形例
図11に示すように、フレーム2と搭載部3とジョイント4とのそれぞれは、金属支持層11を備えない。
【0170】
第6変形例では、フレーム2が外部基板6および外部部材(図示せず)に支持され、搭載部3が撮像素子5に支持されることから、フレーム2および搭載部3のそれぞれの剛性に対して、ジョイント4の剛性は、低い。そのため、搭載部3を小さな力で揺れ補正できる。
【0171】
3.7 他の変形例
図示しないが、搭載部3は、第2部分32を有さなくてもよい。この場合には、ジョイント4Aは、搭載部3の第1部分31に接続する。
【0172】
好ましくは、一実施形態のように、搭載部3は、第2部分32を有し、ジョイント4Aが、搭載部3の第2部分32に接続する。一実施形態であれば、ジョイント4において、第2部分32に接続する接続部45が、交差する方向(幅方向)に広がることを抑制できる。その結果、ジョイント4の剛性を確実に低減できる。
【0173】
一実施形態では、搭載部3は、矩形枠形状を有するが、内周縁39を有さない矩形状であってもよい。
【0174】
搭載部3は、曲線形状を有してもよく、さらには、円形状であってもよい。この場合には、搭載部3の外周縁30は、辺を有しない。
【0175】
フレーム2は、曲線形状を有してもよく、さらには、円環形状であってもよい。この場合には、フレーム2の内周縁20は、辺を有しない。
【0176】
ジョイント4Aは、略波形状を有してもよい。
【0177】
ジョイント4の数は、2つであってもよい。
【0178】
ジョイント4は、直線形状および/または屈曲形状を有してもよい。
【符号の説明】
【0179】
1 配線回路基板
2 フレーム
3 搭載部
4,4A,4B,4C,4D ジョイント
11 金属支持層
12 ベース絶縁層
13 配線層
14 カバー絶縁層
23A,23B,23C,23D 辺
30 外周縁
31 第1部分
32 第2部分
33,33A,33B,33C,33D 辺
34 中央領域
35 中央部
45 接続部
133,133B 端子
134 配線
421,422,423 スリット
431,432 配線体部
4511、4512、4521,4522、4531,4532 サブジョイント
1341,1342,1343,1344 ジョイント配線
1345 グランド配線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11