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特開2024-147145端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法
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  • 特開-端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法 図1
  • 特開-端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法 図2
  • 特開-端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法 図3
  • 特開-端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法 図4
  • 特開-端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法 図5
  • 特開-端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147145
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20241008BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20241008BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
H04N1/00 127B
H04N1/00 L
G06F3/0484
G06F3/12 303
G06F3/12 329
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059972
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 蕾
【テーマコード(参考)】
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB25
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC22
5C062AC34
5C062AC42
5C062AC58
5E555AA08
5E555BA02
5E555BB10
5E555BC04
5E555CA17
5E555CB20
5E555CC01
5E555DB05
5E555DC13
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】画像読取装置のユーザの利便性を向上させ得る技術を提供すること。
【解決手段】端末装置は、画像の読取を実行するための1個以上の読取キーを備える第1の画像読取装置において、第1の読取キーが第1の態様で操作される場合に、第1の画像読取装置から第1の操作情報を受信し、第1の読取キーが第1の態様とは異なる第2の態様で操作される場合に、第1の画像読取装置から第2の操作情報を受信する。端末装置は、第1の画像読取装置から第1の操作情報が受信される場合に、画像の読取を要求する第1の読取要求を第1の画像読取装置に送信する第1の送信部し、第1の画像読取装置から第2の操作情報が受信される場合に、第1の読取要求を第1の画像読取装置に送信することなく、第1の読取キーに対応する第1の設定値であって、画像の読取に関連する第1の設定値を含む第1の所定画面を第1の表示部に表示させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
画像の読取を実行するための1個以上の読取キーを備える第1の画像読取装置において、前記1個以上の読取キーのうちの第1の読取キーが第1の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第1の操作情報を受信する第1の受信部と、
前記第1の画像読取装置において、前記第1の読取キーが前記第1の態様とは異なる第2の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第2の操作情報を受信する第2の受信部と、
前記第1の画像読取装置から前記第1の操作情報が受信される場合に、画像の読取を要求する第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の画像読取装置から前記第2の操作情報が受信される場合に、前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信することなく、前記第1の読取キーに対応する第1の設定値であって、画像の読取に関連する前記第1の設定値を含む第1の所定画面を第1の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記第1の所定画面は、前記第1の読取キーに対応する前記第1の設定値を他の設定値に変更可能な画面である、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記第1の送信部は、前記第1の画像読取装置から前記第1の操作情報が受信される場合に、前記第1の操作情報が受信される前から前記端末装置のメモリに記憶されている前記第1の設定値に従った前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信し、
前記第1の表示制御部は、前記第1の画像読取装置から前記第2の操作情報が受信される場合に、前記第2の操作情報が受信される前から前記端末装置のメモリに記憶されている前記第1の設定値を含む前記第1の所定画面を前記第1の表示部に表示させる、
請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記第1の画像読取装置は、画像の読取を実行するための複数個の読取キーであって、前記第1の読取キーを含む前記複数個の読取キーを備え、
前記メモリは、前記第1の画像読取装置の前記複数個の読取キーのそれぞれについて、当該読取キーを識別するキー識別情報と、設定値と、を対応付けて記憶可能であり、
前記第1の送信部は、前記第1の画像読取装置から前記第1の操作情報が受信される場合に、前記第1の読取キーを識別する第1のキー識別情報に対応付けて前記メモリに記憶されている前記第1の設定値に従った前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信し、
前記第1の受信部は、さらに、前記第1の画像読取装置において、前記複数個の読取キーのうちの前記第1の読取キーとは異なる第2の読取キーが前記第1の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第3の操作情報を受信し、
前記第1の送信部は、さらに、前記第1の画像読取装置から前記第3の操作情報が受信される場合に、前記第2の読取キーを識別する第2のキー識別情報に対応付けて前記メモリに記憶されている第2の設定値に従った第2の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信する、
請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記第2の受信部は、さらに、前記第1の画像読取装置において、前記第2の読取キーが前記第2の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第4の操作情報を受信し、
前記第1の表示制御部は、前記第1の画像読取装置から前記第2の操作情報が受信される場合に、前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信することなく、前記第1のキー識別情報に対応付けて前記メモリに記憶されている前記第1の設定値を含む前記第1の所定画面を前記第1の表示部に表示させ、
前記第1の表示制御部は、さらに、前記第1の画像読取装置から前記第4の操作情報が受信される場合に、前記第2の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信することなく、前記第2のキー識別情報に対応付けて前記メモリに記憶されている前記第2の設定値を含む第2の所定画面を前記第1の表示部に表示させる、
請求項4に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記メモリは、前記第1の画像読取装置の前記複数個の読取キーのそれぞれについて、当該読取キーを識別するキー識別情報と、設定値と、前記第1の画像読取装置を識別する第1の装置識別情報と、を対応付けて記憶可能であり、
前記メモリは、さらに、画像の読取を実行するための複数個の読取キーを備える第2の画像読取装置であって、前記第1の画像読取装置とは異なる前記第2の画像読取装置の前記複数個の読取キーのそれぞれについて、当該読取キーを識別するキー識別情報と、設定値と、前記第2の画像読取装置を識別する第2の装置識別情報と、を対応付けて記憶可能であり、
前記第1の受信部は、前記第1の画像読取装置から、前記第1の装置識別情報と前記第1の操作情報とを受信し、
前記第1の送信部は、前記第1の画像読取装置から前記第1の装置識別情報と前記第1の操作情報とが受信される場合に、前記第1の装置識別情報と前記第1のキー識別情報とに対応付けて前記メモリに記憶されている前記第1の設定値に従った前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2の画像読取装置において、前記複数個の読取キーのうちの第3の読取キーが前記第1の態様で操作される場合に、前記第2の画像読取装置から第5の操作情報を受信する第3の受信部と、
前記第2の画像読取装置から前記第2の装置識別情報と前記第5の操作情報とが受信される場合に、画像の読取を要求する第3の読取要求であって、前記第2の装置識別情報と第3のキー識別情報とに対応付けて前記メモリに記憶されている第3の設定値に従った前記第3の読取要求を前記第2の画像読取装置に送信する第2の送信部と、
として機能させる、
請求項4に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記第1の操作情報は、前記第1の読取キーが前記第1の態様で操作されたことを示す情報であり、
前記第2の操作情報は、前記第1の読取キーが前記第2の態様で操作されたことを示す情報である、
請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2の態様での操作の方法をユーザに選択させるための選択画面を前記第1の表示部に表示させる第2の表示制御部として機能させる、
請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記1個以上の読取キーは、ハードウェアキーである、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記第1の画像読取装置は、文字列を表示するための第2の表示部を備えない、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
端末装置であって、
画像の読取を実行するための1個以上の読取キーを備える第1の画像読取装置において、前記1個以上の読取キーのうちの第1の読取キーが第1の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第1の操作情報を受信する第1の受信部と、
前記第1の画像読取装置において、前記第1の読取キーが前記第1の態様とは異なる第2の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第2の操作情報を受信する第2の受信部と、
前記第1の画像読取装置から前記第1の操作情報が受信される場合に、画像の読取を要求する第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の画像読取装置から前記第2の操作情報が受信される場合に、前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信することなく、前記第1の読取キーに対応する第1の設定値であって、画像の読取に関連する前記第1の設定値を含む第1の所定画面を第1の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
を備える、端末装置。
【請求項12】
端末装置のための制御方法であって、
画像の読取を実行するための1個以上の読取キーを備える第1の画像読取装置において、前記1個以上の読取キーのうちの第1の読取キーが第1の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第1の操作情報を受信する第1の受信工程と、
前記第1の画像読取装置において、前記第1の読取キーが前記第1の態様とは異なる第2の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第2の操作情報を受信する第2の受信工程と、
前記第1の画像読取装置から前記第1の操作情報が受信される場合に、画像の読取を要求する第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信する第1の送信工程と、
前記第1の画像読取装置から前記第2の操作情報が受信される場合に、前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信することなく、前記第1の読取キーに対応する第1の設定値であって、画像の読取に関連する前記第1の設定値を含む第1の所定画面を第1の表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
を備える、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、印刷管理システムに関する技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、Multi-Function Peripheral(MFP)とPCとを備えるシステムが開示されている。PCは、MFPにおいて読取開始指示が受け付けられると、MFPからイベント通知を受信し、スキャン要求をMFPに送信する。これにより、いわゆるプッシュスキャンが実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-186672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、画像読取装置のユーザの利便性を向上させ得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、端末装置のためのコンピュータプログラムを開示する。当該コンピュータプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、画像の読取を実行するための1個以上の読取キーを備える第1の画像読取装置において、前記1個以上の読取キーのうちの第1の読取キーが第1の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第1の操作情報を受信する第1の受信部と、前記第1の画像読取装置において、前記第1の読取キーが前記第1の態様とは異なる第2の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第2の操作情報を受信する第2の受信部と、前記第1の画像読取装置から前記第1の操作情報が受信される場合に、画像の読取を要求する第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信する第1の送信部と、前記第1の画像読取装置から前記第2の操作情報が受信される場合に、前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信することなく、前記第1の読取キーに対応する第1の設定値であって、画像の読取に関連する前記第1の設定値を含む第1の所定画面を第1の表示部に表示させる第1の表示制御部と、として機能させてもよい。
【0006】
上記の構成によると、端末装置は、第1の画像読取装置から、第2の操作情報を受信する場合に、第1の読取キーに対応する第1の設定値を含む第1の所定画面を表示する。これにより、ユーザは、第1の読取キーに対応する第1の設定値を知ることができる。このため、ユーザの利便性が向上し得る。
【0007】
上記のためのコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記録媒体、当該コンピュータプログラムによって実現される端末装置そのもの、及び、端末装置のための制御方法も、新規で有用である。また、端末装置と画像読取装置とを備えるシステムも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】通信システムの構成を示す。
図2】ホーム画面及びワークフロー表示画面の一例を示す。
図3】スキャンアプリケーションの処理のフローチャートを示す。
図4】ケースAのシーケンス図を示す。
図5図4の続きのシーケンス図を示す。
図6】ケースBのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施例)
(通信システム2の構成:図1
図1に示されるように、通信システム2は、Personal Computer(PC)10とスキャナ100とスキャナ200とを備える。各デバイス10,100,200は、Local Area Network(LAN)4に接続されており、LAN4を介して相互に通信可能である。LAN4は、有線LANであってもよいし、無線LANであってもよい。変形例では、PC10とスキャナ100,200とは、Universal Serial Bus(USB)ケーブルを介して相互に通信可能であってもよい。
【0010】
(PC10の構成)
PC10は、ノートPCであってもよいし、デスクトップPCであってもよいし、タブレットPCであってもよい。PC10は、操作部12と、表示部14と、LANインターフェース20と、制御部30と、を備える。各部12~30は、バス線に接続されている。操作部12は、様々な情報をPC10に入力するためのインターフェースであり、例えば、マウス、キーボードを備える。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイ又はパネルである。パネルは、例えば、タッチパネルであってもよいし、タッチパネルでなくてもよい。パネルは、液晶パネルであってもよいし、有機ELパネルであってもよい。LANインターフェース20は、LAN4に接続されている。
【0011】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に格納されているOSプログラム40等に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、ROM、RAM等によって構成される。メモリ34は、OSプログラム40と、スキャンアプリケーション50と、仲介プログラム52と、設定値テーブルT1と、を記憶する。以下では、OSプログラムのことを「OS」と記載し、アプリケーションのことを「アプリ」と記載する。
【0012】
OS40は、PC10の基本的な動作を制御するためのプログラムである。スキャンアプリ50は、スキャンに関連する様々な画面を表示したり、スキャン要求をスキャナ100,200に送信して原稿のスキャンをスキャナ100,200に実行させたりするためのプログラムである。スキャンアプリ50は、スキャナ100,200のベンダによって提供される。スキャンアプリ50は、例えば、インターネット上のサーバからPC10にダウンロードされる。仲介プログラム52は、スキャナ100,200から後述の通知情報を受信して、当該情報をスキャンアプリ50に供給するプログラムである。本実施例では、仲介プログラム52は、スキャナ100,200のベンダによって提供され、スキャンアプリ50と共にPC10にダウンロードされる。変形例では、仲介プログラム52は、例えば、OS標準のプログラムであってもよい。
【0013】
設定値テーブルT1は、スキャンに関連する設定値を記憶するためのテーブルである。図2に示されるように、設定値テーブルT1は、スキャナのシリアル番号と、当該スキャナのモデル名と、当該スキャナの各プッシュスキャンキーを識別するキー識別情報毎の設定情報と、を対応付けて記憶する。スキャンアプリ50は、スキャナとの最初の通信を実行する際に、スキャナから、シリアル番号、モデル名、及び、各キー識別情報を受信し、これらの情報を設定値テーブルT1に記憶する。
【0014】
設定情報は、スキャン設定値と保存設定値と指定フラグとを含む。スキャン設定値は、スキャナにスキャンを実行させるための設定値であり、原稿サイズ、カラー設定、解像度、両面スキャンの有無等を含む。保存設定値は、スキャナから受信されたスキャンデータを保存するための設定値であり、「PCへ保存」、「メール添付」、「クラウド保存」等を含む。スキャンアプリ50は、ユーザからスキャン設定値及び保存設定値を指定するための操作を受け付ける場合に、これらの情報を設定値テーブルT1に記憶する。指定フラグは、スキャン設定値及び保存設定値がユーザによって指定されたことを意味する「ON」と、まだ指定されていないことを意味する「OFF」と、のどちらかの値を示す。
【0015】
通常、スキャナのメモリの容量は、PC10のメモリ34よりも少ない。上述したように、本実施例では、スキャナが各プッシュスキャンキーに対応するスキャン設定値及び保存設定値を記憶するのではなく、PC10が設定値テーブルT1を記憶する構成を採用している。従って、比較的に少ないメモリの容量を有するスキャナが、スキャン設定値及び保存設定値を記憶せずに済む。
【0016】
(スキャナ100の構成)
スキャナ100は、原稿の読取機能(即ちスキャン機能)を実行可能な周辺装置(例えばPC10の周辺装置)である。スキャナ100は、操作部112と、スキャン実行部116と、LANインターフェース120と、制御部130と、を備える。各部112~130は、バス線に接続されている。
【0017】
操作部112は、様々な情報をスキャナ100に入力するためのインターフェースである。操作部112は、複数個のハードウェアキーを備える。複数個のハードウェアキーは、電源キー150と、Wi-Fiキー152と、3個のプッシュスキャンキー160,162,164と、を備える。電源キー150は、スキャナ100の電源のON及びOFFを切り替えるためのキーである。Wi-Fiキー152は、スキャナ100をアクセスポイントに接続するためのキーである。各プッシュスキャンキー160,162,164は、いわゆるプッシュスキャンを実行するためのキーである。
【0018】
プッシュスキャンでは、ユーザが、PC10においてスキャン実行のための操作を実行することなく、スキャナ100の所定のキーを操作することに応じて、当該操作が実行されたことを示す情報がスキャナ100からPC10に送信される。その後、スキャン要求がPC10からスキャナ100に送信される。これにより、原稿のスキャンがスキャナ100によって実行される。広義のプッシュスキャンでは、スキャンによって得られるスキャンデータの出力先は特に限定されない。例えば、スキャンデータは、スキャナ100からPC10に送信されてもよいし、スキャナ100からデータ保存サーバに送信されてもよいし、スキャナ100から電子メールで送信されてもよいし、スキャナ100内に保存されてもよい。
【0019】
なお、本実施例では詳しく説明しないが、スキャナ100は、いわゆるプルスキャンを実行することもできる。プルスキャンでは、ユーザが、PC10においてスキャン実行のための操作を実行することに応じて、スキャン要求がPC10からスキャナ100に送信される。これにより、原稿のスキャンがスキャナ100によって実行される。広義のプルスキャンも、スキャンによって得られるスキャンデータの出力先は特に限定されない。
【0020】
スキャナ100は、文字列を表示するための表示部(即ちディスプレイ、パネル等)を備えない。従って、ユーザは、例えば、表示部に表示されるスキャン設定値を見ながら、プッシュスキャンのための操作をスキャナ100に実行することができない。
【0021】
スキャン実行部116は、Charge-Coupled Device(CCD)、Contact Image Sensor(CIS)等の読取センサを含むスキャナエンジンを備える。LANインターフェース120は、LAN4に接続されている。
【0022】
制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に格納されているプログラム140に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、ROM、RAM等によって構成される。スキャナ100のシリアル番号はSN1であり、スキャナ100のモデル名はMN1である。メモリ134は、プログラム140に加えて、シリアル番号SN1及びモデル名MN1を記憶する。
【0023】
CPU132は、3個のプッシュスキャンキー160,162,164のいずれかが選択されると、通知情報をPC10に送信する。通知情報は、スキャナ100のシリアル番号SN1と、モデル名MN1と、選択されたプッシュスキャンキーを識別するキー識別情報と、当該プッシュスキャンキーがどのような態様で操作されたのか示す操作情報と、を含む。本実施例では、操作情報は、「1回押し」、「2回押し」、「3回押し」、及び、「長押し」のいずれかを示す。
【0024】
CPU132は、或るプッシュスキャンキーが所定時間内に1回だけ押下げられる場合に、操作情報「1回押し」を含む通知情報をPC10に送信する。CPU132は、或るプッシュスキャンキーが所定時間内に2回押下げられる場合に、操作情報「2回押し」を含む通知情報をPC10に送信する。CPU132は、或るプッシュスキャンキーが所定時間内に3回押下げられる場合に、操作情報「3回押し」を含む通知情報をPC10に送信する。CPU132は、或るプッシュスキャンキーが押下げられた状態が所定時間を超える場合に、操作情報「長押し」を含む通知情報をPC10に送信する。このように、スキャナ100によって送信される通知情報が操作情報を含むので、PC10は、プッシュスキャンキーがどのような態様で操作されたのかを容易に把握することができる。
【0025】
(スキャナ200の構成)
スキャナ200のシリアル番号はSN2であり、スキャナ200のモデル名はMN2である。スキャナ200は、スキャナ100とほぼ同様の構成を備える。ただし、スキャナ200の操作部の構成が、スキャナ100の操作部112の構成とは異なる。スキャナ200の操作部は、複数個のハードウェアキーを備える。複数個のハードウェアキーは、電源キー250と、Wi-Fiキー252と、2個のプッシュスキャンキー260,262と、を備える。
【0026】
(設定値の指定:図2
図2を参照して、ユーザがスキャンのための設定値を指定する手法を説明する。スキャンアプリ50は、スキャンアプリ50を起動する操作を受け付けると、ホーム画面SC0を表示する。ホーム画面SC0は、プルスキャン実行ボタン60と、プルスキャンワークフロー指定ボタン62と、プッシュスキャンワークフロー指定ボタン64と、を含む。
【0027】
ボタン60は、ユーザがプルスキャンをスキャナ100に実行させるためのボタンである。スキャンアプリ50は、ボタン60の選択を受け付けると、プルスキャンのためのスキャン設定値(図示省略)を含むスキャン要求をスキャナ100に送信して、スキャナ100からスキャンデータを受信する。次いで、スキャンアプリ50は、プルスキャンのための保存設定値(図示省略)に従ってスキャンデータを保存する。ここで、保存設定値は、最も広義に解釈されると、PC10内に保存するための値のみならず、外部装置に保存するための値も含む。例えば、保存設定値は、PC10内の或るフォルダのパスを示してもよいし、電子メールの宛先アドレスを示してもよいし、データ保存サーバのURLを示してもよい。本実施例では、スキャン設定値と保存設定値との組み合わせを「ワークフロー」と記載することがある。また、以下では、ワークフローのことを「WF」と省略して記載することがある。
【0028】
ボタン62は、プルスキャンのためのWFを指定するためのボタンである。スキャンアプリ50は、ボタン62の選択を受け付けると、プルスキャンのためのWF指定画面(図示省略)を表示する。ユーザは、当該画面において、プルスキャンのための現在のスキャン設定値及び保存設定値(即ちWF)を知ることができる。また、ユーザは、当該画面において、プルスキャンのためのスキャン設定値及び保存設定値(即ちWF)を指定することができる。この場合、スキャンアプリ50は、プルスキャンのためのWFを記憶する。従って、スキャンアプリ50は、記憶済みのWFに従ったプルスキャンをスキャナ100に実行させることができる。
【0029】
ボタン64は、プッシュスキャンのためのWFを指定するためのボタンである。スキャンアプリ50は、ボタン64の選択を受け付けると、設定値テーブルT1に記憶されている1個以上のスキャナのそれぞれのシリアル番号及びモデル名を表示する(図示省略)。そして、スキャンアプリ50は、1個のスキャナのシリアル番号及びモデル名がユーザによって選択されると、プッシュスキャンのためのWF指定画面SC1を表示する。
【0030】
WF指定画面SC1は、選択済みのモデル名(例えばMN1)と、複数個のキーボタン70,72,74と、オプション設定ボタン76と、OKボタン78と、スキャン設定領域80と、保存設定領域90と、を含む。キーボタンの個数は、選択済みのモデル名を有するスキャナのプッシュスキャンキーの個数に一致する。スキャナ100のモデル名MN1が選択される場合には、3個のプッシュスキャンキー160,162,164に対応する3個のキーボタン70,72,74が表示される。スキャナ200のモデル名MN2が選択される場合には、2個のプッシュスキャンキー260,262に対応する2個のキーボタン70,72が表示される。
【0031】
複数個のキーボタン70,72,74のいずれかが指定されている状態では、指定済みのキーボタンの色は、他のキーボタンとは異なる。図2の例では、指定済みのキーボタン70の色がキーボタン72,74の色とは異なる。この場合、スキャン設定領域80、保存設定領域90は、それぞれ、指定済みのキーボタン70に対応する現在のスキャン設定値、現在の保存設定値を示す。指定済みのキーボタンに対応するスキャン設定値及び保存設定値がまだ指定されていない状態では、スキャン設定領域80、保存設定領域90は、それぞれ、デフォルトのスキャン設定値、デフォルトの保存設定値を示す。
【0032】
スキャン設定領域80は、スキャン設定ボタン82を含む。スキャンアプリ50は、ユーザからボタン82の選択を受け付けると、スキャン設定値を指定するための別の画面(図示省略)を表示する。これにより、ユーザは、上記の別の画面において、指定済みのキーボタンに対応するスキャン設定値を新たに指定することができる。この場合、スキャン設定領域80には、ユーザによって新たに指定されたスキャン設定値が表示される。
【0033】
保存設定領域90は、保存設定ボタン92を含む。スキャンアプリ50は、ユーザからボタン92の選択を受け付けると、保存設定値を指定するための別の画面(図示省略)を表示する。本実施例では、保存設定値は、「PCへ保存」、「メール添付」、及び、「クラウド保存」のいずれかである。「PCへ保存」が指定される場合には、ユーザは、さらに、ファイル名と、PC10内の保存場所(即ちフォルダのパス)と、ファイル形式と、スキャンデータの保存後にフォルダを開くのか否かを示す値と、を指定することができる。「メール添付」が指定される場合には、ユーザは、さらに、電子メールを送信するためのアプリケーションと、ファイル名と、ファイル形式と、を指定することができる。「クラウド保存」が指定される場合には、ユーザは、さらに、ファイル名と、データ保存サーバ内の保存場所と、ファイル形式と、を指定することができる。ユーザは、上記の別の画面において、保存設定値を新たに指定することができる。ユーザによって保存設定値が新たに指定されると、保存設定領域90には、新たに指定された保存設定値が表示される。
【0034】
スキャンアプリ50は、スキャン設定値及び保存設定値の指定を受け付けた後に、OKボタン78の選択を受け付けると、指定済みのキーボタン(図2の例では70)に対応するプッシュスキャンキー(図2の例ではスキャナ100のプッシュスキャンキー160)を識別するキー識別情報(図2の例では「K1」)に対応付けて、指定済みのスキャン設定値(図2の例では「SV11」)と、指定済みの保存設定値(図2の例では「KV11」)と、をメモリ34内の設定値テーブルT1に記憶する。即ち、スキャンアプリ50は、プッシュスキャンのための新たなWFを登録する。当該WFに対応する指定フラグが「OFF」である場合には、スキャンアプリ50は、さらに、当該指定フラグを「OFF」から「ON」に変更する。
【0035】
スキャンアプリ50は、オプション設定ボタン76の選択を受け付けると、選択画面SC2を表示する。詳しくは後述するが、スキャンアプリ50は、ボタン64が選択される場合のみならず、スキャナのプッシュスキャンキーが所定の態様で操作される場合にも、WF指定画面SC1を表示する。選択画面SC2は、上記の所定の態様を選択するための画面である。本実施例では、所定の態様は、「2回押し」、「3回押し」、及び、「長押し」のいずれかである。ユーザが選択画面SC2において所定の態様を選択すると、スキャンアプリ50は、選択済みの態様を示す情報(例えば「2回押し」)を表示トリガ情報としてメモリ34に記憶する。ユーザは、選択画面SC2を利用すれば、WF指定画面SC1を表示するための方法を容易に変更することができる。
【0036】
(スキャンアプリ50の処理:図3
図3を参照して、PC10のCPU32が、スキャナから通知情報を受信することに応じて、スキャンアプリ50に従って実行する処理について説明する。なお、PC10において、スキャンアプリ50は、OS40を介して、CPU32等のハードウェア及びドライバを制御する。ハードウェア、ドライバ等がOSを介してアプリによって制御されることは、本明細書では適宜省略して説明する。
【0037】
S2では、スキャンアプリ50は、スキャナから、プッシュスキャンキーが操作されたことを示す操作情報を含む通知情報を受信することを待機する。スキャナから通知情報が送信されると、まず、仲介プログラム52が通知情報を受信する。そして、仲介プログラム52は、通知情報をスキャンアプリ50に供給する。スキャンアプリ50は、仲介プログラム52から通知情報を取得すると、即ち、スキャナから仲介プログラム52を介して通知情報を受信すると、S2でYESと判断してS10に進む。なお、変形例では、仲介プログラム52が存在しなくてもよく、スキャンアプリ50は、スキャナから通知情報を直接的に受信してもよい。通知情報は、スキャナのシリアル番号と、スキャナのモデル名と、選択されたプッシュスキャンキーを識別するキー識別情報と、当該プッシュスキャンキーがどのような態様で操作されたのか示す操作情報と、を含む。なお、以下では、S2で受信された通知情報の送信元のスキャナのことを「対象スキャナ」と記載する。
【0038】
S10では、スキャンアプリ50は、通知情報に含まれる操作情報が「1回押し」であるのか否かを判断する。スキャンアプリ50は、操作情報が「1回押し」である場合に、S10でYESと判断してS20に進み、操作情報が「1回押し」以外を示す場合に、S10でNOと判断してS50へ進む。
【0039】
S20では、スキャンアプリ50は、メモリ34内の設定値テーブルT1から、通知情報に含まれるシリアル番号、モデル名、及び、キー識別情報に対応付けられている指定フラグを取得する。そして、スキャンアプリ50は、当該指定フラグがONを示すのかOFFを示すのかを判断する。スキャンアプリ50は、当該指定フラグがOFFを示す場合にS20でYESと判断してS22に進み、当該指定フラグがONを示す場合にS20でNOと判断してS30に進む。以下では、通知情報に含まれるシリアル番号及びモデル名に対応付けられており、かつ、通知情報に含まれるキー識別情報のことを、「対象キー識別情報」と記載する。
【0040】
S22では、スキャンアプリ50は、設定値テーブルT1において、対象キー識別情報に対応付けてデフォルトの設定値が記憶されているのか否かを判断する。スキャンアプリ50は、対象キー識別情報に対応付けて何らかの設定値が記憶されている場合に、S22でYESと判断してS30に進む。スキャンアプリ50は、対象キー識別情報に対応付けて設定値が記憶されていない場合、即ち、設定値が記憶されるべき記憶領域がブランクである場合(図2の設定値テーブルT1においてシリアル番号SN1に対応付けられている「K3」参照)に、S22でNOと判断してS24に進む。
【0041】
S24では、スキャンアプリ50は、能力情報要求を対象スキャナに送信して、対象スキャナから能力情報を受信する。能力情報は、対象スキャナがスキャン可能な全ての原稿サイズ、全てのカラー、及び、全ての解像度を示す。対象スキャナが両面スキャンを実行可能である場合には、能力情報は、さらに、その旨の情報を含む。
【0042】
S26では、スキャンアプリ50は、まず、対象キー識別情報に対応付けて、能力情報に応じたデフォルトのスキャン設定値を設定値テーブルT1に記憶する。具体的には、スキャンアプリ50では、デフォルトのスキャン設定値として利用されるべき各値の優先順位が決められている。例えば、原稿サイズであれば、「A4」、「A3」、「B4」、「B5」等の順が決められている。従って、能力情報が原稿サイズ「A4」及び「B5」を示す場合には、スキャンアプリ50は、原稿サイズ「A4」がデフォルトのスキャン設定値を決定する。スキャンアプリ50は、他の項目についても同様にスキャン設定値を決定する。また、スキャンアプリ50では、デフォルトの保存設定値(例えば「PCへ保存」)が予め決められている。スキャンアプリ50は、対象キー識別情報に対応付けて、予め決められているデフォルトの保存設定値を設定値テーブルT1に記憶する。
【0043】
S30では、スキャンアプリ50は、対象キー識別情報に対応付けられているスキャン設定値を含むスキャン要求を対象スキャナに送信する。S20でNOを経たS30の場合には、ユーザによって指定済みのスキャン設定値を含むスキャン要求が対象スキャナに送信される。S26でYESを経たS30の場合には、デフォルトのスキャン設定値を含むスキャン要求が対象スキャナに送信される。これにより、対象スキャナによって原稿のスキャンが実行され、スキャン要求に含まれるスキャン設定値に従ったスキャンデータが生成される。
【0044】
S32では、スキャンアプリ50は、対象スキャナからスキャンデータを受信する。
【0045】
S40では、スキャンアプリ50は、対象キー識別情報に対応付けられている保存設定値に従って、スキャンデータを保存するための保存処理を実行する。
【0046】
S42では、スキャンアプリ50は、完了画面SC3を表示する。詳しくは後述するが、完了画面SC3は、プッシュスキャンに利用されたスキャン設定値及び保存設定値を含む。S42が終了すると、図3の処理が終了する。
【0047】
S50では、スキャンアプリ50は、通知情報に含まれる操作情報が、メモリ34内に記憶されている表示トリガ情報と一致するか否かを判断する。スキャンアプリ50は、操作情報が表示トリガ情報と一致しない場合に、S50でNOと判断して図3の処理を終了する。スキャンアプリ50は、操作情報が表示トリガ情報と一致する場合に、S50でYESと判断してS52に進む。
【0048】
S52では、スキャンアプリ50は、プッシュスキャンのためのWF指定画面SC1(図2参照)を表示する。ここで表示されるWF指定画面SC1では、対象キー識別情報によって識別されるプッシュスキャンキーに対応するキーボタンが、他のキーボタンとは異なる色で表示される。例えば、対象スキャナがスキャナ100であり、かつ、対象キー識別情報がプッシュスキャンキー160を識別するK1である場合には、図2に示されるように、キーボタン70が他のキーボタン72,74とは異なる色で表示される。また、スキャン設定領域80、保存設定領域90は、それぞれ、対象キー識別情報に対応付けられているスキャン設定値、保存設定値を示す。即ち、WF指定画面SC1は、ユーザによって選択されたプッシュスキャンキー160に対応する現在のWFを示す。これにより、ユーザは、選択済みのプッシュスキャンキー160に対応する現在のWFを容易に知ることができる。S52が終了すると、図3の処理が終了する。
【0049】
(ケースA:図4
続いて、図4を参照して、図3の処理によって実現される具体的なケースAを説明する。図4の初期状態での設定値テーブルT1は、図2に示される内容を記憶している。また、メモリ34は、操作情報「2回押し」を表示トリガ情報として記憶している。
【0050】
スキャナ100は、T10において、ユーザからプッシュスキャンキー160の選択を2回受け付けると、T12において、通知情報をPC10に送信する。通知情報は、スキャナ100のシリアル番号SN1及びモデル名MN1と、プッシュスキャンキー160のキー識別情報K1と、操作情報「2回押し」と、を含む。
【0051】
PC10の仲介プログラム52は、T12において、スキャナ100から通知情報を受信すると、通知情報をスキャンアプリ50に供給する。即ち、PC10のスキャンアプリ50は、スキャナ100から仲介プログラム52を介して通知情報を受信する(図3のS2でYES)。本ケースでは、通知情報に含まれる操作情報「2回押し」が表示トリガ情報と一致する(S10でNO、S50でYES)。この場合、スキャンアプリ50は、T20において、WF指定画面SC1を表示する(S52)。ここで表示されるWF指定画面SC1は、通知情報に含まれるモデル名MN1を含む。WF指定画面SC1では、プッシュスキャンキー160に対応するキーボタン70の色がキーボタン72,74の色とは異なり(図2参照)、シリアル番号SN1、モデル名MN1、及び、キー識別情報K1に対応付けられているWFを示す。これにより、ユーザは、プッシュスキャンキー160を操作してスキャナ100にスキャンの実行をさせる前に、プッシュスキャンキー160に対応する現在のWFを知ることができる。また、ユーザは、WF指定画面SC1のスキャン設定ボタン82又は保存設定ボタン92を選択することによって、プッシュスキャンキー160に対応するWFを別のWFに変更することができる。
【0052】
ユーザは、T20で表示されたWF指定画面SC1を見て、プッシュスキャンキー160に対応する現在のWFを確認した後に、プッシュスキャンキー160を1回操作すれば、当該WFに従ったスキャンをスキャナ100に実行させることができる。即ち、スキャナ100は、T30において、ユーザからプッシュスキャンキー160の選択を1回受け付けると、T32において、通知情報をPC10に送信する。通知情報は、スキャナ100のシリアル番号SN1及びモデル名MN1と、プッシュスキャンキー160のキー識別情報K1と、操作情報「1回押し」と、を含む。
【0053】
PC10のスキャンアプリ50は、T32において、スキャナ100から仲介プログラム52を介して通知情報を受信する(図3のS2でYES)。本ケースでは、通知情報が操作情報「1回押し」を含む(S10でYES)。この場合、スキャンアプリ50は、通知情報に含まれるシリアル番号SN1、モデル名MN1、及び、キー識別情報K1に対応付けられている指定フラグがONを示すと判断し(S20でNO)、T40において、シリアル番号SN1、モデル名MN1、及び、キー識別情報K1に対応付けられているスキャン設定値SV11を含むスキャン要求をスキャナ100に送信する(S30)。
【0054】
スキャナ100は、T40において、PC10からスキャン要求を受信すると、T42において、スキャン要求に含まれるスキャン設定値SV11に従って原稿のスキャンを実行する。そして、スキャナ100は、T50において、スキャンデータをPC10に送信する。
【0055】
スキャンアプリ50は、T50において、スキャナ100からスキャンデータを受信すると(S32)、T52において、シリアル番号SN1、モデル名MN1、及び、キー識別情報K1に対応付けられている保存設定値KV11に従って保存処理を実行する(S40)。次いで、スキャンアプリ50は、T60において、完了画面SC3を表示する(S42)。完了画面SC3は、スキャナ100のシリアル番号SN1と、当該スキャナ100のプッシュスキャンキー160に対応するスキャンが実行されたことを示すメッセージと、スキャン設定値SV11と、保存設定値KV11と、を含む。これにより、ユーザは、複数個のスキャナ100,200のうちのどのスキャナでスキャンが実行されたのかと、スキャナ100の複数個のプッシュスキャンキー160,162,164のうちのどのキーに従ってスキャンが実行されたのかと、当該キーに対応するWFの内容と、を知ることができる。
【0056】
図4の続き:図5
スキャナ100は、T70において、ユーザからプッシュスキャンキー162の選択を2回受け付けると、T72において、通知情報をPC10に送信する。通知情報は、スキャナ100のシリアル番号SN1及びモデル名MN1と、プッシュスキャンキー162のキー識別情報K2と、操作情報「2回押し」と、を含む。
【0057】
PC10のスキャンアプリ50は、T72において、スキャナ100から仲介プログラム52を介して通知情報を受信する(図3のS2でYES)。本ケースでは、通知情報に含まれる操作情報「2回押し」がメモリ34内の表示トリガ情報と一致する(S10でNO、S50でYES)。この場合、スキャンアプリ50は、T80において、WF指定画面SC4を表示する(S52)。WF指定画面SC4では、T70で選択されたプッシュスキャンキー162に対応するキーボタン72の色がキーボタン70,74の色とは異なる。WF指定画面SC4のスキャン設定領域80、保存設定領域90は、それぞれ、通知情報に含まれるシリアル番号SN1、モデル名MN1、及び、キー識別情報K2に対応付けられているスキャン設定値SV12、保存設定値KV12を示す。ユーザは、T70で選択したプッシュスキャンキー162に対応する現在のスキャン設定値SV12及び現在の保存設定値KV12を知ることができる。これにより、ユーザは、プッシュスキャンキー162を操作してスキャナ100にスキャンの実行をさせる前に、プッシュスキャンキー162に対応する現在のWFを知ることができる。また、ユーザは、WF指定画面SC4のスキャン設定ボタン82又は保存設定ボタン92を選択することによって、プッシュスキャンキー162に対応するWFを別のWFに変更することができる。
【0058】
次いで、スキャナ100は、T90において、ユーザからプッシュスキャンキー162の選択を1回受け付けると、T92において、通知情報をPC10に送信する。通知情報は、スキャナ100のシリアル番号SN1及びモデル名MN1と、プッシュスキャンキー162のキー識別情報K2と、操作情報「1回押し」と、を含む。
【0059】
PC10のスキャンアプリ50は、T92において、スキャナ100から仲介プログラム52を介して通知情報を受信する(図3のS2でYES)。本ケースでは、通知情報が操作情報「1回押し」を含む(S10でYES)。この場合、スキャンアプリ50は、通知情報に含まれるシリアル番号SN1、モデル名MN1、及び、キー識別情報K2に対応付けられている指定フラグがONを示すと判断し(S20でNO)、T94において、シリアル番号SN1、モデル名MN1、及び、キー識別情報K2に対応付けられているスキャン設定値SV12を含むスキャン要求をスキャナ100に送信する(S30)。その後の処理は、図4のT42~T60と同様である。
【0060】
上記のケースAに示されるように、ユーザは、各プッシュスキャンキー160,162を「2回押し」の態様で操作することによって、各プッシュスキャンキー160,162に対応するWFを確認することができる。また、ユーザは、各プッシュスキャンキー160,162を「1回押し」の態様で操作することによって、各プッシュスキャンキー160,162に対応するWFに従ったプッシュスキャンを実現することができる。
【0061】
(ケースB:図6
続いて、図6を参照して、図3の処理によって実現される具体的なケースBを説明する。図6の初期状態は、図4の初期状態と同様である。
【0062】
スキャナ200は、T100において、ユーザからプッシュスキャンキー260の選択を2回受け付けると、T102において、通知情報をPC10に送信する。通知情報は、スキャナ200のシリアル番号SN2及びモデル名MN2と、プッシュスキャンキー260のキー識別情報K1と、操作情報「2回押し」と、を含む。
【0063】
PC10のスキャンアプリ50は、T102において、スキャナ200から仲介プログラム52を介して通知情報を受信する(図3のS2でYES)。本ケースでは、通知情報に含まれる操作情報「2回押し」がメモリ34内の表示トリガ情報と一致する(S10でNO、S50でYES)。この場合、スキャンアプリ50は、T110において、WF指定画面SC5を表示する(S52)。WF指定画面SC5は、通知情報に含まれるモデル名MN2を含む。WF指定画面SC5では、プッシュスキャンキー260に対応するキーボタン270の色がキーボタン272の色とは異なり、シリアル番号SN2、モデル名M21、及び、キー識別情報K1に対応付けられているWFを示す。これにより、ユーザは、プッシュスキャンキー260に対応する現在のWFを知ることができる。
【0064】
次いで、スキャナ200は、T120において、ユーザからスキャナ200のプッシュスキャンキー260の選択を1回受け付けると、T122において、通知情報をPC10に送信する。通知情報は、スキャナ200のシリアル番号SN2及びモデル名MN2と、プッシュスキャンキー260のキー識別情報K1と、操作情報「1回押し」と、を含む。
【0065】
PC10のスキャンアプリ50は、T122において、スキャナ200から仲介プログラム52を介して通知情報を受信する(図3のS2でYES)。本ケースでは、通知情報が操作情報「1回押し」を含む(S10でYES)。この場合、スキャンアプリ50は、通知情報に含まれるシリアル番号SN2、モデル名MN2、及び、キー識別情報K1に対応付けられている指定フラグがONを示すと判断し(S20でNO)、T124において、シリアル番号SN2、モデル名MN2、及び、キー識別情報K1に対応付けられているスキャン設定値SV21を含むスキャン要求をスキャナ200に送信する(S30)。その後の処理は、図4のT42~T60と同様である。
【0066】
上記のケースA及びケースBに示されるように、ユーザは、各スキャナ100,200の各プッシュスキャンキー160,162,260を「2回押し」の態様で操作することによって、各プッシュスキャンキー160,162,260に対応するWFを確認することができる。また、ユーザは、各プッシュスキャンキー160,162,260を「1回押し」の態様で操作することによって、各プッシュスキャンキー160,162,260に対応するWFに従ったプッシュスキャンを実現することができる。
【0067】
(本実施例の効果)
本実施例のスキャナ100は、文字列を表示するための表示部を備えない。従って、ユーザは、スキャナ100に表示される設定値を見ながら、プッシュスキャンキー160~164を操作することができない。そのため、ユーザは、どのようなWFでスキャンが実行されるのかを知ることができない。上記の構成によると、PC10は、スキャナ100から、操作情報「2回押し」を含む通知情報を受信する場合(図3のS2でYES,S10でNO,S50でYES)に、プッシュスキャンキー160に対応するスキャン設定値SV11及び保存設定値KV11を含むWF指定画面SC1を表示する(S52)。これにより、ユーザはプッシュスキャンキー160に対応するスキャン設定値SV11及び保存設定値KV11を容易に知ることができる。このため、ユーザの利便性が向上する。
【0068】
(対応関係)
PC10が、「端末装置」の一例である。スキャナ100,200が、それぞれ、「第1の画像読取装置」、「第2の画像読取装置」の一例である。プッシュスキャンキー160~164が、「1個以上の読取キー」及び「複数個の読取キー」の一例である。プッシュスキャンキー160,162,260が、それぞれ、「第1の読取キー」、「第2の読取キー」、「第3の読取キー」の一例である。1回押し、2回押しが、それぞれ、「第1の態様」、「第2の態様」の一例である。スキャンアプリ50が図4のT32で受信する通知情報、スキャンアプリ50が図4のT12で受信する通知情報、スキャンアプリ50が図5のT92で受信する通知情報、スキャンアプリ50が図5のT72で受信する通知情報、スキャンアプリ50が図6のT122で受信する通知情報が、それぞれ、「第1の操作情報」、「第2の操作情報」、「第3の操作情報」、「第4の操作情報」、「第5の操作情報」の一例である。スキャンアプリ50が図4のT40で送信するスキャン要求、スキャンアプリ50が図5のT94で送信するスキャン要求、スキャンアプリ50が図6のT124で送信するスキャン要求が、それぞれ、「第1の読取要求」、「第2の読取要求」、「第3の読取要求」の一例である。シリアル番号SN1、シリアル番号SN2が、それぞれ、「第1の装置識別情報」、「第2の装置識別情報」の一例である。シリアル番号SN1及びモデル名MN1と対応付けられるキー識別情報K1、シリアル番号SN1及びモデル名MN1と対応付けられるキー識別情報K2、シリアル番号SN2及びモデル名MN2と対応付けられるキー識別情報K1、が、それぞれ、「第1のキー識別情報」、「第2のキー識別情報」、「第3のキー識別情報」の一例である。スキャン設定値SV11及び保存設定値KV11、スキャン設定値SV12及び保存設定値KV12、スキャン設定値SV21及び保存設定値KV21が、それぞれ、「第1の設定値」、「第2の設定値」、「第3の設定値」の一例である。WF指定画面SC1、SC4が、それぞれ、「第1の所定画面」、「第2の所定画面」の一例である。表示部14が、「第1の表示部」の一例である。選択画面SC2が、「選択画面」の一例である。
【0069】
図4のT32、T12、図6のT122が、それぞれ、「第1の受信部」、「第2の受信部」、「第3の受信部」によって実行される処理の一例である。図3のS52が、「第1の表示制御部」によって実行される処理の一例である。図4のT40及び図5のT94、図6のT124が、それぞれ、「第1の送信部」、「第2の送信部」によって実行される処理の一例である。
【0070】
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0071】
(変形例1)表示トリガ情報は、上記のプッシュスキャンキーの操作の態様に限られず、例えば、プッシュスキャンキーと他のキー(例えば電源キー、Wi-Fiキー等)との同時押しであってもよい。本変形例では、プッシュスキャンキーと電源キーとの同時押しが、「第2の態様」の一例である。
【0072】
(変形例2)WF指定画面SC1のスキャン設定領域80は、スキャン設定ボタン82を含まなくてもよく、保存設定領域90は、保存設定ボタン92を含まなくてもよい。一般的に言うと、「第1の所定画面」は、第1の読取キーに対応する第1の設定値を他の設定値に変更可能な画面でなくてもよい。
【0073】
(変形例3)PC10のメモリ34は、設定値テーブルT1を記憶しなくてもよい。その場合、スキャナ100のメモリ134が、プッシュスキャンキー160~164に対応するWFを記憶してもよい。本変形例では、例えば、スキャナ100のプッシュスキャンキー160が1回選択される場合に、スキャナ100は、プッシュスキャンキー160に対応するWFをPC10に送信する。この場合、スキャンアプリ50は、受信済みのWFに従ったプッシュスキャンをスキャナ100に実行させる。同様に、例えば、スキャナ100のプッシュスキャンキー160が2回選択される場合に、スキャナ100は、プッシュスキャンキー160に対応するWFをPC10に送信する。この場合、スキャンアプリ50は、受信済みのWFを表示部14に表示させる。
【0074】
(変形例4)スキャナ100は、複数個のプッシュスキャンキー160~164を備えなくてもよく、1個のプッシュスキャンキーのみを備えていてもよい。一般的に言うと、「画像読取装置」は、1個以上の読取キーを備えていればよい。
【0075】
(変形例5)図3のS50では、スキャンアプリ50は、プッシュスキャンキー160~164のいずれが「2回押し」の態様で操作される場合であっても、プッシュスキャンキー160に対応するWFを含むWF指定画面SC1を表示してもよい。一般的に言うと、「第1の表示制御部」は、第4の操作情報を受信する場合であっても、第1の設定値を含む第1の所定画面を表示してもよい。
【0076】
(変形例6)1個のPC10が1個のスキャナ(例えば100)のみと通信する環境であれば、設定値テーブルT1は、シリアル番号及びモデル名を記憶しなくてもよい。一般的に言うと、「メモリ」は、第1(又は第2)の装置識別情報を記憶しなくてもよい。
【0077】
(変形例7)通知情報は、操作情報を含まなくてもよい。即ち、スキャナ100は、プッシュスキャンキー160が「1回押し」の態様で操作される場合に、1回の通知情報をPC10に送信し、プッシュスキャンキー160が「2回押し」の態様で操作される場合に、2回の通知情報をPC10に送信する。その場合、スキャンアプリ50は、所定時間内に1回の通知情報のみを受信する場合に、図3のS10でYESと判断してスキャン要求をスキャナ100に送信し(S30)、所定時間内に2回の通知情報を受信する場合に、図3のS10でNOと判断してWF指定画面SC1を表示してもよい(S52)。一般的に言うと、「第1(又は第2)の操作情報」は、第1(又は第2)の読取キーが第1(又は第2)の態様で操作されたことを示さなくてもよい。
【0078】
(変形例8)WF指定画面SC1は、オプション設定ボタン76を含まなくてもよい。即ち、「第3の表示制御部」は省略可能である。
【0079】
(変形例9)スキャナ100は、文字列を表示するための表示部(即ち、ディスプレイ、パネル(例えば、液晶パネル、有機ELパネル)等)を備えていてもよい。この場合、スキャナ100は、ハードウェアキーであるプッシュスキャンキー160~164を備えなくてもよく、ソフトウェアキーであるプッシュスキャンキーを備えてもよい。一般的に言うと、「画像読取装置」は、文字列を表示するための表示部を備えてもよいし、「1個以上の読取キー」は、ソフトウェアキーであってもよい。
【0080】
(変形例10)上記の実施例では、スキャンアプリ50は、PC10にインストールされるネイティブアプリであるが、ウェブアプリであってもよいし、クラウドアプリであってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。
【0081】
(変形例11)「画像読取装置」は、単機能のスキャナに限らず、スキャナ機能に加えて印刷機能を有する複合機又はコピー機であってもよい。
【0082】
(変形例12)上記の各実施例では、図3図6の各ステップの処理がソフトウェアによって実現されるが、これらの各処理の少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0083】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0084】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
画像の読取を実行するための1個以上の読取キーを備える第1の画像読取装置において、前記1個以上の読取キーのうちの第1の読取キーが第1の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第1の操作情報を受信する第1の受信部と、
前記第1の画像読取装置において、前記第1の読取キーが前記第1の態様とは異なる第2の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第2の操作情報を受信する第2の受信部と、
前記第1の画像読取装置から前記第1の操作情報が受信される場合に、画像の読取を要求する第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の画像読取装置から前記第2の操作情報が受信される場合に、前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信することなく、前記第1の読取キーに対応する第1の設定値であって、画像の読取に関連する前記第1の設定値を含む第1の所定画面を第1の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目2)
前記第1の所定画面は、前記第1の読取キーに対応する前記第1の設定値を他の設定値に変更可能な画面である、項目1に記載のコンピュータプログラム。
(項目3)
前記第1の送信部は、前記第1の画像読取装置から前記第1の操作情報が受信される場合に、前記第1の操作情報が受信される前から前記端末装置のメモリに記憶されている前記第1の設定値に従った前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信し、
前記第1の表示制御部は、前記第1の画像読取装置から前記第2の操作情報が受信される場合に、前記第2の操作情報が受信される前から前記端末装置のメモリに記憶されている前記第1の設定値を含む前記第1の所定画面を前記第1の表示部に表示させる、
項目1または2に記載のコンピュータプログラム。
(項目4)
前記第1の画像読取装置は、画像の読取を実行するための複数個の読取キーであって、前記第1の読取キーを含む前記複数個の読取キーを備え、
前記メモリは、前記第1の画像読取装置の前記複数個の読取キーのそれぞれについて、当該読取キーを識別するキー識別情報と、設定値と、を対応付けて記憶可能であり、
前記第1の送信部は、前記第1の画像読取装置から前記第1の操作情報が受信される場合に、前記第1の読取キーを識別する第1のキー識別情報に対応付けて前記メモリに記憶されている前記第1の設定値に従った前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信し、
前記第1の受信部は、さらに、前記第1の画像読取装置において、前記複数個の読取キーのうちの前記第1の読取キーとは異なる第2の読取キーが前記第1の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第3の操作情報を受信し、
前記第1の送信部は、さらに、前記第1の画像読取装置から前記第3の操作情報が受信される場合に、前記第2の読取キーを識別する第2のキー識別情報に対応付けて前記メモリに記憶されている第2の設定値に従った第2の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信する、
項目3に記載のコンピュータプログラム。
(項目5)
前記第2の受信部は、さらに、前記第1の画像読取装置において、前記第2の読取キーが前記第2の態様で操作される場合に、前記第1の画像読取装置から第4の操作情報を受信し、
前記第1の表示制御部は、前記第1の画像読取装置から前記第2の操作情報が受信される場合に、前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信することなく、前記第1のキー識別情報に対応付けて前記メモリに記憶されている前記第1の設定値を含む前記第1の所定画面を前記第1の表示部に表示させ、
前記第1の表示制御部は、さらに、前記第1の画像読取装置から前記第4の操作情報が受信される場合に、前記第2の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信することなく、前記第2のキー識別情報に対応付けて前記メモリに記憶されている前記第2の設定値を含む第2の所定画面を前記第1の表示部に表示させる、
項目4に記載のコンピュータプログラム。
(項目6)
前記メモリは、前記第1の画像読取装置の前記複数個の読取キーのそれぞれについて、当該読取キーを識別するキー識別情報と、設定値と、前記第1の画像読取装置を識別する第1の装置識別情報と、を対応付けて記憶可能であり、
前記メモリは、さらに、画像の読取を実行するための複数個の読取キーを備える第2の画像読取装置であって、前記第1の画像読取装置とは異なる前記第2の画像読取装置の前記複数個の読取キーのそれぞれについて、当該読取キーを識別するキー識別情報と、設定値と、前記第2の画像読取装置を識別する第2の装置識別情報と、を対応付けて記憶可能であり、
前記第1の受信部は、前記第1の画像読取装置から、前記第1の装置識別情報と前記第1の操作情報とを受信し、
前記第1の送信部は、前記第1の画像読取装置から前記第1の装置識別情報と前記第1の操作情報とが受信される場合に、前記第1の装置識別情報と前記第1のキー識別情報とに対応付けて前記メモリに記憶されている前記第1の設定値に従った前記第1の読取要求を前記第1の画像読取装置に送信し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2の画像読取装置において、前記複数個の読取キーのうちの第3の読取キーが前記第1の態様で操作される場合に、前記第2の画像読取装置から第5の操作情報を受信する第3の受信部と、
前記第2の画像読取装置から前記第2の装置識別情報と前記第5の操作情報とが受信される場合に、画像の読取を要求する第3の読取要求であって、前記第2の装置識別情報と前記第3のキー識別情報とに対応付けて前記メモリに記憶されている第3の設定値に従った前記第3の読取要求を前記第2の画像読取装置に送信する第2の送信部と、
として機能させる、
項目4または5に記載のコンピュータプログラム。
(項目7)
前記第1の操作情報は、前記第1の読取キーが前記第1の態様で操作されたことを示す情報であり、
前記第2の操作情報は、前記第1の読取キーが前記第2の態様で操作されたことを示す情報である、
項目1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目8)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2の態様での操作の方法をユーザに選択させるための選択画面を前記第1の表示部に表示させる第2の表示制御部として機能させる、
項目1から7のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目9)
前記1個以上の読取キーは、ハードウェアキーである、項目1から8のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目10)
前記第1の画像読取装置は、文字列を表示するための第2の表示部を備えない、項目9に記載のコンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0085】
2:通信システム、4:LAN、10:PC、12,112:操作部、14:表示部、20,120:LANインターフェース、30,130:制御部、32,132:CPU、34,134:メモリ、40:OSプログラム、50:スキャンアプリケーション、52:仲介プログラム、60:プルスキャン実行ボタン、62:プルスキャンワークフロー表示ボタン、70~74,270~272:キーボタン、76:オプション設定ボタン、78:OKボタン、80,280:スキャン設定領域、82:スキャン設定ボタン、90,290:保存設定領域、92:保存設定ボタン、100,200:スキャナ、140:プログラム、116:スキャン実行部、150,250:電源キー、152,252:Wi-Fiキー、160~164,260~262:プッシュスキャンキー、K1~K3:キー識別情報、KV11,KV12,KV21:保存設定値、SC0:ホーム画面、SC1,SC4,SC5:WF指定画面、SC2:選択画面、SC3:完了画面、SN1,SN2:シリアル番号、SV11,SV12,SV21:スキャン設定値、T1:設定値テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6