(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014719
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】衛生紙ロール状製品
(51)【国際特許分類】
B65H 19/29 20060101AFI20240125BHJP
A47K 10/16 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
B65H19/29
A47K10/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080786
(22)【出願日】2023-05-16
(31)【優先権主張番号】P 2022115868
(32)【優先日】2022-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂野 賀津士
【テーマコード(参考)】
2D135
3F064
【Fターム(参考)】
2D135AA20
2D135AA21
2D135AB02
2D135AB13
2D135AD04
2D135AD06
2D135BA10
2D135DA13
3F064AA01
3F064CC02
(57)【要約】
【課題】使用時におけるテールシールの剥離性を向上させ、且つ低コストで製造可能な衛生紙ロール状製品を提供する。
【解決手段】広葉樹パルプ70%以上から成る紙料により作製された衛生紙R11をロール状に巻いた衛生紙ロール状製品R1であって、前記衛生紙ロール状製品R1は、巻き終わりのテール部分に複数のドット状の接着部R31を間欠に設けることによって糊付けされており、前記針葉樹パルプの配合率は、30%以下である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広葉樹パルプを70%以上含有する衛生紙ロール状製品であって、
前記衛生紙ロール状製品は、巻き終わりのテール部分に複数のドット状の接着部を間欠に設けることによって糊付けされていることを特徴とする衛生紙ロール状製品。
【請求項2】
前記衛生紙ロール状製品の巻長は、90m以上であることを特徴とする請求項1に記載の衛生紙ロール状製品。
【請求項3】
前記衛生紙は、1プライであることを特徴とする請求項1または2に記載の衛生紙ロール状製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生紙ロール状製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トイレットペーパーやキッチンペーパー(紙製のキッチンタオルを含む)などの衛生紙をロール状に巻いた衛生紙ロール状製品において、巻き終わり部分(以下、「テール部分」とも言う)にはシール(糊付け)されており、このテール部分のシール(以下、「テールシール」とも言う)は、製造時や運送時には解かれない程度に強固なものであることが望ましい。一方、当該シールが強固になり過ぎると、使用時にテールシールを剥がしにくかったり、当該テールシールにおいて衛生紙が千切れたりするおそれがある。
【0003】
そこで、テールシールの形状や配置に工夫を施してテールシールを剥がし易くした衛生紙ロール状製品が、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4326458号公報
【特許文献2】特許第3830400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、衛生紙の紙材である針葉樹パルプや広葉樹パルプについて、広葉樹パルプの配合率を上げると、コストが低くなる一方、繊維長が短いため繊維の絡みが減少し、衛生紙ロール状製品のテールシールにおいて衛生紙が切れ易くなってしまい、衛生紙を繰り出して使用することが困難となるおそれがある。従って、使用時におけるテールシールの剥離性の向上させるための衛生紙ロール状製品の構造には依然として改善の余地がある。
【0006】
本発明の目的は、使用時におけるテールシールの剥離性を向上させ、且つ低コストで製造可能な衛生紙ロール状製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による衛生紙ロール状製品の第1形態は、広葉樹パルプを70%以上含有する衛生紙ロール状製品であって、前記衛生紙ロール状製品は、巻き終わりのテール部分に複数のドット状の接着部を間欠に設けることによって糊付けされており、前記針葉樹パルプの配合率は、30%以下であることを特徴とするものである。針葉樹パルプの配合率は、針葉樹パルプと広葉樹パルプとの配合割合N/Lで表すことができ、例えば、針葉樹パルプの配合率30%以下とは、N/Lが30/70以下であることを表す。ここで、N(材)とは針葉樹パルプを表し、L(材)とは広葉樹パルプを表し、広葉樹パルプと針葉樹パルプとの配合割合N/Lとは、針葉樹パルプと広葉樹パルプとの質量比を表すものである。
【0008】
本発明による衛生紙ロール状製品の第2形態は、前記衛生紙ロール状製品の巻長は、90m以上であることを特徴とする第1形態に記載のものである。
【0009】
本発明による衛生紙ロール状製品の第3形態は、前記衛生紙ロール状製品に巻かれた前記衛生紙は、1プライであることを特徴とする第1形態または第2形態に記載のものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、広葉樹パルプを70%以上含有し、針葉樹パルプの配合率を30%以下に抑え、衛生紙ロール状製品のテール部分にドット状の接着部を間欠に設けることによって、テールシールの剥離性を向上させ、且つなめらかや地合いがよい衛生紙ロール状製品を低コストで製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態に係る衛生紙ロール状製品の全体斜視図である。
【
図2】
図1に示す衛生紙ロール状製品のテールシールを正面から見た平面図であり、テールシールを構成する複数の接着部の大きさおよび隣接する接着部の間隙について説明するための図である。
【
図3】表1の「破れ率」における〇の状態を示す図である。
【
図4】表1の「破れ率」における×の状態を示す図である。
【
図5】本発明に係る衛生紙ロール状製品のテールシール加工を行うための塗工設備において、第1実施形態に係る塗工設備の概略的なブロック図である。
【
図6】塗工設備の第1実施形態に係る、塗工バーのうちフレーム部品を示す図であり、(a)は側面から見た平面図、(b)は(a)のVIb-VIb方向断面図である。
【
図7】塗工設備の第1実施形態に係る、塗工バーのうちバー部品を示す図であり、(a)は側面から見た平面図、(b)は(a)のVIIb-VIIb方向断面図である。
【
図8】塗工設備の第1実施形態に係る、フレーム部品にバー部品を組み付けた状態を示す図であり、(a)は側面から見た平面図、(b)は(a)のVIIIb-VIIIb方向断面図である。
【
図9】塗工設備の第1実施形態に係る、塗布部材の先端縁の形状について説明するための図である。
【
図10】本発明に係る衛生紙ロール状製品のテールシール加工を行うための塗工設備において、第2実施形態に係る、塗工バーのうちフレーム部品を示す図であり、(a)は側面から見た平面図、(b)は(a)のXb-Xb方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明による衛生紙ロール状製品の実施形態について、
図1および
図2を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は本形態の態様に限定されるものではない。
【0013】
<衛生紙ロール状製品の構成>
本明細書および特許請求の範囲の記載において、「衛生紙」とは、上述したように、トイレットペーパー、キッチンペーパー(紙製のキッチンタオルを含む)等を含むものである。以下の実施形態では、トイレットペーパーをロール状に巻いたトイレットロールを、衛生紙ロール状製品の一例として説明する。
【0014】
図1に本発明の一実施形態に係る衛生紙ロール状製品(トイレットロール)の全体斜視図を示す。
図2は、
図1に示すトイレットロールのテールシールを正面から見た平面図であり、テールシールを構成する複数の接着部の大きさおよび隣接する接着部の間隙について説明するための図である。
【0015】
本発明に係る衛生紙ロール状製品は、少なくとも針葉樹パルプおよび広葉樹パルプから成る紙料により作製された衛生紙(本実施形態ではトイレットペーパーR11)をロール状に巻いた衛生紙ロール状製品(本実施形態ではトイレットロールR1)であって、衛生紙ロール状製品は、巻き終わりのテール部分に複数のドット状の接着部R31を間欠に設けることによって糊付けされており、針葉樹パルプと広葉樹パルプとの配合割合N/Lは、30/70以下となっている。
【0016】
この構成により、テールシールの剥離性を向上させ、且つ低コストで衛生紙ロール状製品を製造することが可能となる。
【0017】
本実施形態に係るトイレットロールR1では、紙管R21にトイレットペーパーR11が巻かれ、テール部分をシールすることにより、ペーパーログが製造され、所定の幅寸法(トイレットロールR1の製品幅)に裁断されて、
図1に示すトイレットロールR1が製造される。テールシールを構成する複数の接着部R31は、当該ペーパーログの製造過程において、例えば、塗工バーをその両端部に設けられたシリンダーで上下させて、塗工バーの先端に設けられた樹脂製の凸凹部材を糊タンクに浸けて、接着剤が付着した当該凸凹部材をトイレットペーパーの表面に押し当てて塗着させ、その後トイレットペーパーを巻き取ることによってテール部分に形成される。本実施形態では、
図1および
図2に示すように、テールシールを構成する複数の接着部R31は、トイレットロールR1のテール部分に、1列にドットパターンで、間欠に塗工されている。
【0018】
接着部R31をドット状で間欠に形成することで、(1)接着しない部分があることでトイレットペーパーR11のシート部分が繋がり、テールシールにおいて切れることを防ぎ、(2)塗工しない部分があることで糊(接着剤)が横方向(CD方向)に拡散し、縦方向(トイレットペーパーR11の厚み方向)にしみこむ量を減らすことができる。
【0019】
本実施形態に係る接着部R31は、
図2に示すように、高さL1と幅L2を有する矩形であり、隣接する接着部R31の間には、幅Gの間隙が設けられている。接着部R31の大きさについて、本発明の効果を奏する上で、接着部R31の高さL1は、好ましくは1mm~7mm、より好ましくは2mm~5mmであり、接着部R31の幅L2は、好ましくは2mm~15mm、より好ましくは4mm~8mmである。接着部R31の高さL1が1mmより小さいと塗工量が減り、接着が不足する可能性があり、接着部R31の高さL1が7mmより大きいと染み込み量が増えて切れやすくなる。また、隣接する接着部R31の間隙Gは、接着剤の染み込み易さや繋がる部分を残すことや、製造時・運搬時にテールシールが剥がれないこと等を考慮して設計され、本発明の効果を奏する上で、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm~10mmである。塗工設備(塗工時)の非接着部の間隔Gが3mmより狭いと糊が拡散してドットが一体化してしまったり狭くなったりする。塗工後の非接着部が3mm未満だと強度が不十分で切れてしまう可能性がある。一方、間隔が広すぎると接着が不十分になり、製造工程など使用前にはがれてしまうことがある。また、接着部R31の矩形の面積は、テールシールの接着力等を考慮して設計され、本発明の効果を奏する上で、6mm
2~35mm
2が好ましい。なお、本実施形態では、トイレットロールR1のテールシールとして矩形の接着部R31が形成されているが、本発明では、衛生紙ロール状製品のテールシールを構成する接着部の形状は、ドット状であればよく、例えば、正方形、矩形や、曲線を含む角丸多角形、円、楕円等が採用されうる。これらの形状についても上述の間隔Gが適用できる。また、テールシール全体の形状パターンについては、本実施形態では、ドット状のものがトイレットロールR1の軸方向と平行な方向に沿って1列に整列したパターンであるが、本発明では、本発明の効果の奏する限りにおいて、トイレットロールR1の軸方向と交差する方向に沿って配列したパターンなど様々なパターンが採用可能である。
【0020】
テールシールに使用する接着剤は、特に限定されるものではなく、トイレットペーパーR11を迅速に接着固定することができ、容易には剥離しない接着強度を有する接着剤であることが好ましい。このような接着剤は、例えば、水溶性接着剤、セルロース誘導体接着剤が使用されうる。
【0021】
本実施形態に係るトイレットロールR1に巻かれたトイレットペーパーR11では、上述したように、広葉樹パルプ70%以上から成る紙料により作製され、針葉樹パルプと広葉樹パルプとの配合割合N/Lは、好ましくは30/70以下、より好ましくは20/80以下、更により好ましくは10/90以下である。また、当該N/Lは、シートの強度の観点から、5/95以上のものが製造できる。針葉樹パルプの配合率が5%以上30%以下(つまり、N/Lが5/95以上30/70以下)であればコストとシートの強度のバランスが取れる。
【0022】
当該紙料のパルプ成分としては、木材パルプ、非木材パルプ、脱墨パルプを挙げることができる。木材パルプとしては例えば、広葉樹パルプ(広葉樹クラフトパルプ(LKP))、針葉樹パルプ(針葉樹クラフトパルプ(NKP))、サルファイトパルプ(SP)、溶解パルプ(DP)、ソーダパルプ(AP)、未晒しクラフトパルプ(UKP)、酸素漂白クラフトパルプ(OKP)等の化学パルプ等が挙げられる。また、セミケミカルパルプ(SCP)、ケミグラウンドウッドパルプ(CGP)等の半化学パルプ、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP、BCTMP)等の機械パルプが挙げられるが、特に限定されない。非木材パルプとしてはコットンリンターやコットンリント等の綿系パルプ、麻、麦わら、バガス等の非木材系パルプ、ホヤや海草等から単離されるセルロース、キチン、キトサン等が挙げられるが、特に限定されない。脱墨パルプとしては古紙を原料とする脱墨パルプが挙げられるが、特に限定されない。
【0023】
本発明に係る衛生紙ロール状製品では、衛生紙(例えばトイレットペーパー)の巻長は、90m以上(2プライの場合は45m以上)である。本発明は、いわゆるロングロールに特に有効である。シングル(1プライ)の場合は110m以上でより効果があり、140m以上でさらに効果がある。ダブル(2プライ)の場合は、55m以上でより効果があり、70m以上でさらに効果がある。ロングロールでは、巻きテンションが強く紙厚が薄いため、テールシールにおいて衛生紙が切れてしまうことが考えられるが、本発明の構成により、このような問題が生じる可能性を低減できる。すなわち、使用時、テール部分を引っ張り、ロール本体からテールシールを引きはがす際に、ロングロールの場合、ロールが重く、シートは薄いので特に切れやすくなるところ、本発明の構成の効果は、ロールが長くなるほど顕著で、薄くなるほど顕著である。ホルダーに装着できるサイズに鑑み、本発明に係るトイレットロールの巻径は100mm~134mm、好ましくは110mm~120mmである。本発明に係るトイレットロールの巻長の上限は、好ましくは300m(2プライの場合は150m)である。
【0024】
本実施形態では、トイレットロールR1に巻かれたトイレットペーパーR11は、シングル(1プライ)である。本発明は、上述したように2プライ以上にも適用可能であるが、特に1プライで有効である。2層以上の場合は、糊が浸透して一部の層のシートが切れてしまっても1層でも切れていなければ使用に耐えうるが、1プライの場合は1層でも切れてしまうとその層で必ず切れてしまうためである。
【0025】
従来、衛生紙ロール状製品において、テールシールは、製造時や運送時には解かれない程度に強固なものであることが望ましいが、当該シールが強固になり過ぎると、使用時にテールシールを剥がしにくかったり、テールシールにおいて衛生紙が千切れたりするおそれがあることに鑑み、テールシールの形状や配置に工夫を施してテールシールを剥がし易くした衛生紙ロール状製品が、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されている。
【0026】
ところで、衛生紙の紙材である針葉樹パルプや広葉樹パルプについて、広葉樹パルプの配合率を上げると、コストが低くなる一方、繊維長が短いため繊維の絡みが減少し、衛生紙ロール状製品のテールシールにおいて衛生紙が切れ易くなってしまい、衛生紙を繰り出して使用することが困難となるおそれがある。
【0027】
また、テールシールを塗工する際に糊がシートの層に染み込むと、(α)水分により繊維の絡みが緩み、(β)(特に長尺品の場合)シートの張力により繊維間距離が開き、(γ)使用時にシート間を剥がす際に繊維が一方のシートにとられる、という3つの理由により、塗工された線状に沿って、シートに裂け目が生じ、切れやすくなる。
【0028】
本実施形態によれば、広葉樹パルプを70%以上含有し、針葉樹パルプの配合率を30%以下に抑え、トイレットロールR1の巻き終わり部分にドット状且つ間欠に接着部R31を設けることによって、テールシールの剥離性を向上させ、且つなめらかさや地合いがよいトイレットロールR1を低コストで製造することが可能となる。
【0029】
また、本実施形態によれば、テールシールを塗工する際に糊がシートの層に染み込む可能性を低減できるので、上記(α)、(β)、(γ)に関し、塗工された線状に沿って、シートに裂け目が生じ、切れやすくなる、といった問題が起きにくくすることが可能となる。
【0030】
本発明では、衛生紙ロール状製品に巻かれる衛生紙の坪量は、本発明の効果を奏する上で、10g/m2以上22g/m2以下であることが好ましい。より具体的には、シングル(1プライ)の場合は、12g/m2以上22g/m2以下であることが好ましく、ダブル(2プライ)の場合は、10g/m2以上18g/m2以下であることが好ましい。シングル(1プライ)の場合は、12~18g/m2でより効果があり、12~15g/m2でさらに効果がある。ダブル(2プライ)の場合は、10~16g/m2でより効果があり、10~13g/m2でさらに効果がある。当該衛生紙の坪量は、日本工業規格JIS P8124の規定に従って測定することにより得ることができる。
【0031】
<衛生紙ロール状製品のテールシール加工を行うための塗工設備>
以下、本発明に係る衛生紙ロール状製品のテールシール加工を行うための塗工設備について説明する。
【0032】
本明細書および特許請求の範囲の記載において、「上下」とは、例えば
図1中A方向およびB方向を表すような便宜上のものであり、重力方向における絶対的な位置を規定するものではない。
【0033】
本明細書および図面の記載において、「n」は正の整数を表す。
【0034】
<塗工設備の第1実施形態>
図5に本発明に係る衛生紙ロール状製品のテールシール加工を行うための塗工設備において、第1実施形態に係る塗工設備100の概略的なブロック図を示し、
図6は第1実施形態に係る、塗工バー1のうちフレーム部品111を模式的に示す図であり、
図6(a)は側面から見た平面図、
図6(b)は
図6(a)のVIb-VIb方向断面図であり、
図7は第1実施形態に係る、塗工バー1のうちバー部品112を模式的に示す図であり、
図7(a)は側面から見た平面図、
図7(b)は
図7(a)のVIIb-VIIb方向断面図である。また、
図8は第1実施形態に係る、フレーム部品111にバー部品112を組み付け、塗布部材113を組み込んだ状態を示す図であり、
図8(a)は側面から見た平面図、
図8(b)は
図8(a)のVIIIb-VIIIb方向断面図である。但し、
図8(b)では、説明の便宜上、各ボルトMa1~ManおよびMb1~Mbnについては断面ではなく側面を表す。
【0035】
第1実施形態に係る塗工設備100によりテールシール加工が行われる衛生紙ロール状製品は、トイレットペーパーR11をロール状に巻いたトイレットロールR1であるが、本発明では上述したようにこれに限られない。
【0036】
本発明に係る衛生紙ロール状製品のテールシール加工を行うための塗工設備の一例である塗工設備100は、塗工バー1の両端部を吊り下げ上下させることで、接着剤が付された塗工バー1の先端部をトイレットペーパーR11のペーパーログに押し当てテールシール(接着部R31)を設けるためのものであって、塗工バー1は、フレーム部品111と、フレーム部品111に固定され、先端に塗布部材が取り付けられるバー部品112と、を含んで構成され、フレーム部品111は、バー部品112の重力方向の変形を補正する機能部を備えるものである。
【0037】
第1実施形態に係る塗工設備100では、当該機能部は、フレーム部品111に所定間隔で設けられた複数の調整ボルト用孔部11b1~11bnと、調整ボルト用孔部11b1~11bnを通りフレーム部品111とバー部品112との重力方向における間隔を調整するための調整ボルトMb1~Mbnおよび調整ボルト用ナット12b1~12bnと、から成るものである。本実施形態では、調整ボルト用ナット12b1~12bnは、フレーム部品111に固定されており、フレーム部品111とバー部品112との重力方向における間隔は、調整ボルト用ナット12b1~12bnに対する調整ボルトMb1~Mbnの押し込みによって調整される。
【0038】
調整ボルト用孔部11b1~11bnは、
図6(a)および
図6(b)に示すように、フレーム部品111の下側の面に形成されている。第1実施形態では、調整ボルト用ナット12b1~12bnは、調整ボルト用孔部11b1~11bnの位置に対応するフレーム部品111の下側の面に固定されている。調整ボルト用ナット12b1~12bnの内側孔部の形状は、調整ボルトMb1~Mbnのネジ山の形状に対応するものになっており、当該調整ボルトMb1~Mbnの頭部分を時計回りまたは反時計回りに回すことで、調整ボルトMb1~Mbnのネジ山部分を移動させて、調整ボルトMb1~Mbnのネジ山部分の先端部(または調整ボルトMb1~Mbnの頭部分)に接触しているバー部品112とフレーム部品111との重力方向における間隔を広げたり狭めたりすることが可能になっている。
【0039】
フレーム部品111およびバー部品112の長さは、テールシール(接着部R31)を設けるトイレットペーパーR11のペーパーログの長さに対応するように設計され、フレーム部品111の調整ボルト用孔部11b1~11bnの位置、数(nの値)、間隔は、塗工バー1の重力方向における変形の大きさを考慮して設計されうる。nの値は例えば14であり、当該間隔は例えば200mmである。
【0040】
バー部品112の材質は、例えばアルミであり、フレーム部品111の材質は、例えばステンレスであるが、本発明では、本発明の効果を奏する限りにおいて、様々な材質が使用されうる。また、バー部品112の先端に取り付けられる塗布部材113の材質としては、例えば、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)などの合成ゴムや樹脂製のものが採用されうるが、本発明ではこの限りではない。
【0041】
ユーザーは、例えば、バー部品112の凹部121へ塗布部材113を嵌め込み、横にした状態のフレーム部品111にバー部品112を挿入し、フレーム部品111の側面に設けられたバー部品固定用孔部13a1~13anとバー部品112の側面に設けられたフレーム部品固定用孔部23a1~23anとの位置を合わせ、フレーム・バー連結用ボルトMa1~Manおよびフレーム・バー連結用ナットFa1~Fanを取り付ける。次に、ユーザーは、例えば、調整ボルト用ナット12b1、12bnに調整ボルトMb1、Mbnをそれぞれ取り付け、調整ボルトMb1、Mbnで押し込み量を調整し、両端のフレーム・バー連結用ナットFa1およびFanに対して両端のフレーム・バー連結用ボルトMa1およびManを完全に締めて固定する。このとき、調整ボルトMb1、Mbnについては完全に締め付ける等、強固に固定する必要はない。また、当該「両端のフレーム・バー連結用ボルトMa1およびManを完全に締めて固定」は、フレーム部品111がバー部品112から脱落するのを防止できる程度に固定できていればよい。次に、他のフレーム・バー連結用ボルトMa2~Man-1およびフレーム・バー連結用ナットFa2~Fan-1については可動状態(いわゆる遊びがある状態)で連結し、続いて、他の調整ボルト用ナット12b2~12bn-1に他の調整ボルトMb2~Mbn-1をそれぞれ取り付け、調整ボルトMb2~Mbn-1の押し込み量を、重力によって撓み易い中央部において大きくし、重力によって撓みにくい両端部において小さくするようにそれぞれ固定して、塗工バー1がフラットに成るように調整ボルトMb2~Mbn-1の押し込み量を調整し(
図8(a)を参照)、当該調整後、他のフレーム・バー連結用ナットFa2~Fan-1に対してフレーム・バー連結用ボルトMa2~Man-1を締めて固定する。両端のフレーム・バー連結用ナットFa1およびFanに対して両端のフレーム・バー連結用ボルトMa1およびManを完全に締めることによって、バー部品固定用孔部13a1、13anでバー部品112を固定し支えることができ、また、調整ボルトMb2~Mbn-1によるそれぞれの押込みを、バー部品固定用孔部13a1、13anで支えるようになっている。ここで、バー部品固定用孔部13a1~13anはそれぞれ、フレーム部品固定用孔部23a1~23anと比較して縦長の孔形状を有しているため、調整ボルトMb1~Mbnをそれぞれ、C方向に向かって押し込んだり、逆にD方向に向かって緩めたりすることが可能となっており、つまり、調整ボルトMb1~Mbnの先端部と接触しているバー部品112に一体的に取り付けられたフレーム・バー連結用ボルトMa1~ManがC方向およびD方向にそれぞれ移動することが可能となっている。尚、塗工設備の第1実施形態では、フレーム部品111に対して、バー部品112に一体的に取り付けられたフレーム・バー連結用ボルトMa1~Manが、C方向およびD方向にそれぞれ移動することが可能となっているが、本発明では、C方向およびD方向に加えて、C方向およびD方向に交差する方向(例えばC方向およびD方向に直交する方向)にそれぞれ移動することが可能となるように、バー部品固定用孔部13a1~13anがそれぞれ、フレーム部品固定用孔部23a1~23anと比較して大きな径を有していてもよい。このような構成により、調整ボルトMb1~Mbnでバー部品112がフラットに成るように強制(または矯正)しフレームが湾曲することで、バー部品固定用孔部13a1~13anに対してフレーム部品固定用孔部23a1~23anの(特に両サイドの)穴位置が左右方向にずれても、許容されるものに成る。また、本実施形態では、フレーム部品111の両端のバー部品固定用孔部13a1、13anは、他の孔部13a2~13an-1と同様に、縦長の孔形状を有しているが、本発明ではこれに限られず、バー部品112のフレーム部品固定用孔部23a1~23anと同様の正円形状を有し、フレーム・バー連結用ボルトMa1、Manの円筒部やねじ部が丁度通るくらいの内径を有するものであってもよい。この構成により、フレーム・バー連結用ボルトMa1、Manが、フレーム部品111の両端のバー部品固定用孔部13a1、13anの内部での移動が制限されるので、フレーム部品111の両端のバー部品固定用孔部13a1、13anとバー部品112のフレーム部品固定用孔部23a1、23anとをフレーム・バー連結用ボルトMa1、Manとフレーム・バー連結用ナットFa1、Fanとで固定するときに、フレーム部品111の両端とバー部品112の対応箇所とが強固に固定され、フレーム・バー連結用ボルトMa2~Man-1、フレーム・バー連結用ナットFa2、Fan-1、および調整ボルトMb2~Mbn-1によるバー部品112の撓みの調整をより確実に行うことが可能になる。尚、本実施形態では、バー部品112のフレーム部品固定用孔部23a1、23anの穴の中心位置については、フレーム部品111にバー部品112を差し込む際にバー部品固定用孔部13a1、13anの穴の中心位置が合うように構成されているが、本発明では、フレーム・バー連結用ボルトMa1、Manの円筒部やねじ部が少なくとも通ることが可能に構成されていればよく、例えば、バー部品固定用孔部13a1、13anの穴が上記のように正円形状である場合、フレーム部品固定用孔部23a1、23anの穴の中心位置は、バー部品固定用孔部13a1、13anの穴の中心位置と合うように設計され得、また、バー部品固定用孔部13a1、13anの穴が上記のように縦長の孔形状である場合、例えば、バー部品固定用孔部13a1、13anの穴の内側の下端縁とフレーム部品固定用孔部23a1、23anの穴の内側の下端縁が共通になるように設計され得る。逆に、調整ボルトMb1、Mbnでの調整代がなくなるような態様、例えば、バー部品固定用孔部13a1、13anの穴の内側の上端縁とフレーム部品固定用孔部23a1、23anの穴の内側の上端縁が共通になるような態様は、特段の事情が無い限り採用されない。また、バー部品固定用孔部13a1、13anについて、フレーム部品固定用孔部23a1、23anの位置に合わせるように設計されてもよい。これらの態様は、他のフレーム部品固定用孔部23a2~23an-1、他のバー部品固定用孔部13a2~13an-1にも適用可能である。
【0042】
次に、ユーザーは、例えば、可動状態であったフレーム・バー連結用ボルトMa2~Man-1を、フレーム・バー連結用ナットFa2~Fan-1に完全に固定し、続いて、バー部品112の両端に設けられた一対の吊下部材固定用孔部122に一対の吊下部材(不図示、例えばステンレス製)に設けられた孔部の位置を合わせ、ボルトとナットとでそれぞれ固定して一対の吊下部材をバー部品112の両端に取り付け、当該吊下部材に設けられたシリンダー連結用孔部とシリンダー2とを器具で連結して固定することで、
図5に示す塗工設備100の塗工バー1が用意される。
【0043】
その後、例えば、塗工バー1をその両端部に設けられたシリンダー2で下げ(
図5中B方向に移動させ)、塗工バー1の先端に設けられた塗布部材を糊タンク3に浸けて、次に、塗工バー1をその両端部に設けられたシリンダー2で上げて(
図5中A方向に移動させて)接着剤が付着した当該塗布部材を(
図5中、奥側から手前に向けて搬送された)トイレットペーパーR11の表面に押し当てて塗布させ、その後当該トイレットペーパーR11を巻き取ることによってトイレットペーパーR11のペーパーログのテールシール(接着部R31)が形成される。そして、テールシール(接着部R31)が形成されたペーパーログに対して、所定の幅寸法(トイレットロールR1の製品幅)に裁断されて、トイレットロールR1が製造される。
【0044】
塗工バー1がフラットに成るように調整ボルトMb1~Mbnの押し込み量を調整する、とは、上述したように、例えば、
図6(a)の下側から調整ボルトMb1~Mbnを調整ボルト用ナット12b1~12bnに挿入する場合、重力に影響を受けやすく、重力方向に撓み易い塗工バー1の中央部分付近において調整ボルトMb1~Mbnの押し込み量を大きくし、逆に、重力に影響を受けにくく、重力方向に撓みにくい塗工バー1の両端付近部分においては調整ボルトMb1~Mbnの押し込み量を小さくすることをいう(
図8(a)を参照)。
【0045】
塗工設備の第1実施形態によれば、塗工バー1の曲がりを調整する機能を備えることで、幅狭の軽量な塗工バー1を使用することができ、ひいては塗工設備100のサイズを小さくでき、且つ、塗工バー1の曲がりを微調整できることでテールシールにおける接着剤の塗布をより均一にすることができる。
【0046】
図9は塗工設備の第1実施形態に係る、塗布部材113の先端縁の形状について説明するための図である。
【0047】
塗布部材113の先端縁の形状は、上述したトイレットロールR1の接着部R31の形状に対応するものであり、塗工設備の第1実施形態では、塗布部材113は厚みを有し、凹部分と凸部分とを交互に備えるものであり、
図9に示すように、凹部分は幅d1を有し、凸部分は幅d2を有する。塗布部材113の厚みは、好ましくは1mm~7mm、より好ましくは2mm~5mmであり、幅d1は、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm~10mmであり、幅d2は、好ましくは2mm~15mm、より好ましくは4mm~8mmである。塗布部材113の厚みが1mmより小さいと塗工量が減り、テールシールの接着が不足する可能性があり、塗布部材113の厚みが7mmより大きいと染み込み量が増えて切れやすくなる。また、幅d1が3mmより狭いと糊が拡散してドットが一体化してしまったり狭くなったりし、幅d1が3mm未満だと強度が不十分で切れてしまう可能性がある。一方、幅d1が広すぎるとテールシールの接着が不十分になり、製造工程など使用前にはがれてしまうことがある。また、塗布部材113の1つの凸部分の面積は、テールシールの接着力等を考慮して設計され、6mm
2~35mm
2が好ましい。
【0048】
塗工設備の第1実施形態に係る塗布部材113は、バー部品112の凹部121へ嵌め込み可能な構成になっているが、本発明ではこれに限られず、塗布部材113をプレートで挟持してバー部品112に固定する態様も許容されうる。
【0049】
<塗工設備の第2実施形態>
本発明に係る衛生紙ロール状製品のテールシール加工を行うための塗工設備において、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、L字状のフレーム部品111’を使用し、更なる軽量化を実現している。
【0050】
図10は塗工設備の第2実施形態に係る、塗工バーのうちフレーム部品111’を模式的に示す図であり、
図10(a)は側面から見た平面図、
図10(b)は
図10(a)のXb-Xb方向断面図である。塗工設備の第2実施形態に係るフレーム部品111’を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0051】
塗工設備の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、塗工設備100のサイズを小さくでき、且つ、塗工バーの曲がりを微調整できることでテールシールにおける接着剤の塗布をより均一にすることができ、また、塗工バーの更なる軽量化を実現できる。
【0052】
<比較評価>
以下、トイレットロールのテールの評価について、表1に表す。「剥がれ」は2層目から1層目のシートの剥がれやすさを評価した(2プライの場合は2枚組を1層として評価した)。○は「問題なし、取りやすい、剥がしやすい」ことを表し、△は「剥がしにくいが、特に剥がすのには問題ない」ことを表し、×は「剥がしにくい、剥がすときに破れた」ことを表す。「破れ率」は、それぞれの条件について、10個のロールのテールを剥がし、○は「1枚も破れたものがなかった。」ことを表し、△は「10枚のうち1枚が破れた」ことを表し、×は「10枚のうち2枚以上が破れた」ことを表す。
図3に表1の「破れ率」における〇の状態を示し、
図4に表1の「破れ率」における×の状態を示す。
【0053】
塗工方法の「連続」は糊を連続で塗布したものであり、「間欠」は糊を凹凸形状を有するバーで塗布し、ドット状の接着部を間欠に形成したものである。
【0054】
比較例1はN材が多く、コストが高めで、シートが硬めの傾向があった。
【0055】
【0056】
<その他>
本発明は、上述した各実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
【0057】
例えば、上記各実施形態またはその変形例に係る衛生紙ロール状製品に巻かれている衛生紙は、上述したように、紙製のキッチンタオルやキッチンペーパーでもよい。
【0058】
キッチンペーパー(紙製のキッチンタオルを含む)のロール状製品においても、キッチンペーパーが広葉樹パルプ70%以上から成る紙料により作製され、当該ロール状製品において、巻き終わりのテール部分に複数のドット状の接着部R31を間欠に設けることによって糊付けされており、針葉樹パルプの配合率が、30%以下となっている構成であれば、テールシールの剥離性を向上させ、且つなめらかや地合いがよい衛生紙ロール状製品を低コストで製造することが可能となる。
【0059】
キッチンペーパーのペーパーログは、トイレットペーパーのペーパーログと比較して、巻長が短く、時間単位当たり製造される本数が多くなるため、ペーパーログをカットするまでのテールシールの速乾性が要求されるところ、テールシールを構成する複数の接着部をドット状にして間欠に設けることで、テールシールの乾燥性を向上させることが可能となり、キッチンペーパーのペーパーログの生産性を向上させることが可能となる。
【0060】
また、上述した塗工設備の第1実施形態に係るフレーム部品111の断面形状はコの字であり、上述した塗工設備の第2実施形態に係るフレーム部品111’の断面形状はL字であるが、本発明ではこれに限られず、フレーム部品は、本発明の効果を奏する限りにおいて、様々な形状が採用されうる。
【0061】
加えて、上述した塗工設備の各実施形態では、調整ボルト用孔部11b1~11bn内で調整ボルトMb1~Mbnを回しながら調整ボルト用ナット12b1~12bn内で移動させることで、フレーム部品111(または111’)とバー部品112との重力方向における間隙を調整しているが、塗工設備の別の形態では、さらにバー部品112の(
図7(a)の)下側の面に、フレーム部品111(または111’)の調整ボルト用孔部11b1~11bnに対応する位置に、調整ボルトMb1~Mbnを回しながら挿入して固定可能な孔部を設けて、フレーム部品111(または111’)とバー部品112との重力方向における間隙を調整してもよい。
【0062】
また、上述した塗工設備の各実施形態では、調整ボルト用孔部11b1~11bn、調整ボルトMb1~Mbn、および調整ボルト用ナット12b1~12bnにより、塗工バー1の重力方向の変形を補正しているが、本発明ではこれに限られず、フレーム部品111(または111’)とバー部品112との重力方向における間隙を調整するものであれば様々な構成が採用可能である。
【符号の説明】
【0063】
R1 衛生紙ロール状製品(トイレットロール)
R11 衛生紙(トイレットペーパー)
R21 紙管
R31 接着部
100 塗工設備
1 塗工バー
111、111’ フレーム部品
11b1~11bn 調整ボルト用孔部
12b1~12bn 調整ボルト用ナット
13a1~13an バー部品固定用孔部
112 バー部品
121 凹部
122 吊下部材固定用孔部
23a1~23an フレーム部品固定用孔部
113 塗布部材
d1 凹部分の幅
d2 凸部分の幅
Ma1~Man フレーム・バー連結用ボルト
Fa1~Fan フレーム・バー連結用ナット
Mb1~Mbn 調整ボルト
2 シリンダー
3 糊タンク