(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147210
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】室内機ユニット、及び昇降装置
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0073 20190101AFI20241008BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
F24F1/0073
F24F1/0007 401B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060079
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池田 太志
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 真由美
(72)【発明者】
【氏名】茂木 康弘
【テーマコード(参考)】
3L051
【Fターム(参考)】
3L051BA05
(57)【要約】
【課題】昇降装置が組み込まれる筐体の高さを低く抑えることができる室内機ユニットを提供する。
【解決手段】室内機本体2と、室内機本体2の吸込口3の周囲に取り付けられ、フィルタ23を昇降させる昇降装置20と、を備える室内機ユニット1であって、昇降装置20は、吸込口3の周囲に取り付けられる四角枠状の筐体21と、筐体21の底面に取り付けられるフィルタ枠体22と、筐体21の長手方向の両端に設けられ、フィルタ枠体22を昇降させる昇降メカユニット24と、昇降メカユニット24を制御する制御ユニット35と、を備え、制御ユニット35と昇降メカユニット24は、筐体21内に横向きに寝かせて、高さを低く抑えて配置される。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内機本体と、前記室内機本体の吸込口の周囲に取り付けられ、フィルタを昇降させる昇降装置と、を備える室内機ユニットであって、
前記昇降装置は、
前記吸込口の周囲に取り付けられる四角枠状の筐体と、前記筐体の底面に取り付けられるフィルタ枠体と、前記筐体の長手方向の両端に設けられ、前記フィルタ枠体を昇降させる昇降メカユニットと、前記昇降メカユニットを制御する制御ユニットと、を備え、
前記制御ユニットと前記昇降メカユニットは、前記筐体内に横向きに寝かせて、高さを低く抑えて配置される、
ことを特徴とする室内機ユニット。
【請求項2】
前記昇降メカユニットに隣接して滑車が設けられ、前記昇降メカユニットと、前記滑車と、前記フィルタ枠体と、が吊り紐により挿通され、前記吊り紐は、前記昇降メカユニットと前記滑車の間を略水平方向に連結する、
ことを特徴とする請求項1に記載の室内機ユニット。
【請求項3】
前記昇降メカユニットは、前記フィルタから上方に浮かして第1支持プレートで支持され、前記第1支持プレートに第1通風孔が形成される、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の室内機ユニット。
【請求項4】
前記滑車は、前記フィルタから上方に浮かして第2支持プレートで支持され、前記第2支持プレートに第2通風孔が形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の室内機ユニット。
【請求項5】
前記室内機本体は、コントロール基板をさらに備え、
前記制御ユニットと、前記コントロール基板とは、下面視で、互いに重畳しない位置に設けられる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の室内機ユニット。
【請求項6】
室内機本体の吸込口の周囲に取り付けられ、フィルタを昇降させる昇降装置であって、
前記吸込口の周囲に取り付けられる四角枠状の筐体と、前記筐体の底面に取り付けられるフィルタ枠体と、前記筐体の長手方向の両端に設けられ、前記フィルタ枠体を昇降させる昇降メカユニットと、前記昇降メカユニットを制御する制御ユニットと、を備え、
前記制御ユニットと前記昇降メカユニットは、前記筐体内に横向きに寝かせて、高さを低く抑えて配置される、
ことを特徴とする昇降装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、室内機ユニット、及び昇降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、昇降装置付きの吸込グリルを備える室内機ユニットに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、昇降装置が組み込まれる筐体の高さを低く抑えることができる室内機ユニット、及び昇降装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における室内機ユニットは、室内機本体と、前記室内機本体の吸込口の周囲に取り付けられ、フィルタを昇降させる昇降装置と、を備える室内機ユニットであって、前記昇降装置は、前記吸込口の周囲に取り付けられる四角枠状の筐体と、前記筐体の底面に取り付けられるフィルタ枠体と、前記筐体の長手方向の両端に設けられ、前記フィルタ枠体を昇降させる昇降メカユニットと、前記昇降メカユニットを制御する制御ユニットと、を備え、前記制御ユニットと前記昇降メカユニットは、前記筐体内に横向きに寝かせて、高さを低く抑えて配置される。
【発明の効果】
【0006】
本開示における室内機ユニットでは、昇降装置が組み込まれる筐体の高さを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施形態における室内機ユニットの一例を示す斜視図
【
図6】フィルタ枠体と、フィルタとを左方から視た側面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見等)
特許文献1には、昇降装置付きの吸込グリルを備える室内機ユニットに関する技術が開示されている。この技術では、昇降装置のモータが縦置きになっているため、昇降装置を格納する筐体の高さが高くなり、室内機ユニットが大型化する、という課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、昇降装置が組み込まれる筐体の高さを低く抑えることができる、室内機ユニットを提供する。
【0009】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0010】
(実施の形態1)
以下、
図1~
図6を用いて、実施の形態1を説明する。各図に示す符号FRは、天井に吊り下げられて通常使用される状態における室内機ユニット1の前方を示し、符号UPは、室内機ユニット1の上方を示し、符号LHは、室内機ユニット1の左方を示す。以下の説明において、各方向は、これらの室内機ユニット1の方向に沿った方向である。
【0011】
[1-1.構成]
[1-1-1.室外機の構成]
図1は、本実施形態における室内機ユニット1の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、室内機ユニット1は、天吊り型の室内機本体2と、室内機本体2の吸込口3の周囲に取り付けられて、フィルタ23を上下方向に沿って昇降させる昇降装置20と、を備える。
【0012】
図2は、室内機ユニット1の下面図である。
図2では、フィルタ23を省略して示す。
図2では、熱交換器56と、係止突起161と、爪孔153とを破線で示す。
図2では、右方に位置する昇降メカユニット24と、第1支持プレート29と、第2支持プレート31とを二点鎖線で示す。
図2に示すように、室内機本体2の内部は、熱交換室54と送風機室55に仕切られる。熱交換室54にはフィンアンドチューブ型の熱交換器56が配置され、送風機室55には熱交換器56に送風する送風機57が配置される。送風機57は、シロッコファンを備え、左右方向に位置する吸込口57Aから空気を吸い込み、前方に位置する吹出口57Bから吸い込んだ空気を吹き出すことで、熱交換器56に空気を送り出す。
【0013】
室内機本体2は、コントロール基板58を備える。コントロール基板58は、室内機本体2の各部の制御を行う基板である。コントロール基板58は、室内機本体2の背面に沿って配置される。コントロール基板58は、下面視で、吸込口3の内側に配置される。
【0014】
室内機本体2において、吸込口3の前方側に位置する縁部には、複数の係止突起161が設けられる。係止突起161は、吸込口3の内側において、当該縁部から、後方に向かって突出する。
室内機本体2において、吸込口3の後方側に位置する縁部には、複数の爪孔153が設けられる。爪孔153は、上下方向に沿って貫通する貫通孔である。
【0015】
[1-1-2.昇降装置の構成]
図3は、室内機ユニット1の分解斜視図である。
図3では、説明の便宜上、左方に位置する昇降メカユニット24と、第1支持プレート29と、第2支持プレート31とを省略して示す。
昇降装置20は、
図3に示すように、室内機本体2の吸込口3の周囲に装着可能な四角枠状の筐体21と、筐体21の底面に取り付けられるフィルタ枠体22と、フィルタ枠体22の底面に取り付けられるフィルタ23とを備える。
【0016】
図4は、フィルタ23の分解斜視図である。
フィルタ23は、フィルタ枠体22の底面に、取付け機構60を介して取り付けられる。この取付け機構60は、フィルタ23の一側縁23Aの開口51に嵌る係止突起61と、フィルタ23の他側縁23Bに回動可能に配置される4個の回動爪25、26、27、28と、を備える。
【0017】
図5は、
図4のVで示す範囲を拡大した斜視図である。
係止突起61は、
図3に示すように、フィルタ23の一側縁23Aの開口51に対向して、フィルタ枠体22の一側縁22Aに形成される。
4個の回動爪25、26、27、28は、それぞれ一対の軸87を備え、一対の軸87は、フィルタ23の他側縁23Bに形成される一対の突片88に、回動可能に支持される。回動爪25、26、27、28は、フィルタ枠体22の他側縁22Bの爪孔53に嵌って支持される。
なお、本実施の形態において、係止突起61は、フィルタ23から着脱可能に設けられる。
【0018】
図6は、フィルタ枠体22と、フィルタ23とを左方から視た側面図である。
フィルタ枠体22の一側縁22Aと、フィルタ枠体22の他側縁22Bとは、フィルタ23の外形よりも外側に張り出す。昇降装置20では、この一側縁22Aに、開口51と係止突起61とを介してフィルタ23の一側縁23Aが固定され、他側縁22Bに、4個の回動爪25、26、27、28と爪孔53とを介して、フィルタ23の他側縁23Bが固定される。
【0019】
フィルタ枠体22において、一側縁22Aには、堰部59が形成される。堰部59は、一側縁22Aから前方に突出し、側面視でU字状に形成される。フィルタ枠体22が可動範囲の最上部に位置する場合、この堰部59には、筐体21の前方側に位置する下端部が勘合する。
【0020】
ここで、室内機ユニット1では、当該室内機ユニット1の駆動に伴って、昇降装置20を介して空気が吸い込まれる。このような場合に、当該空気の流れに伴って、埃等がフィルタ枠体22とフィルタ23の隙間に向かうことがある。本実施の形態の昇降装置20では、堰部59により当該埃等が堰き止められ、昇降装置20に流入することを抑制できる。
【0021】
図3に示すように、フィルタ枠体22は、長手方向の略中央に、前後方向に延びる長尺の架設部71を備え、架設部71の両側にフィルタ23が複数併設される。このように、昇降装置20では、隣接するフィルタ23との隙間から侵入する埃等を架設部71により遮ることで、埃等が昇降装置20まで侵入することを抑制できる。
【0022】
図7は、昇降装置20を上方から視た斜視図である。
図8は、昇降メカユニット24の平面図である。
図8では、ドラム41と、変速機付きモータ43とを破線で示し、吊り紐T1、T2を二点鎖線で示す。
図7に示すように、筐体21の長手方向の両端には、フィルタ枠体22を昇降させる一対の昇降メカユニット24が取り付けられる。
昇降メカユニット24は、
図8に示すように、ケース36を備える。ケース36の内側には、2本の吊り紐T1、T2を巻き取るドラム41と、ドラム41を回転駆動する変速機付きモータ43とが格納される。ドラム41に巻かれた一方の吊り紐T1は、ドラム41を出てから、第1、第2回転部44,45を経て、一方の孔46から導出される。他方の吊り紐T2は、ドラム41を出てから、第1、第2回転部44,45を経て、第3回転部47に向かい、他方の孔48から導出される。
【0023】
図7に示すように、筐体21には、昇降メカユニット24のケース36の外側に隣接させて、一対の滑車38が設けられる。
ケース36の一方の孔46、他方の孔48から導出される吊り紐T1、T2は、それぞれが滑車38で巻き回され、フィルタ枠体22に連結される。吊り紐T1、T2は、昇降メカユニット24と滑車38の間を略水平方向に連結し、滑車38で巻き回された後に鉛直方向に垂下し、フィルタ枠体22に連結される。
なお、一対の滑車38は、ケース36の外側に隣接させて配置したが、ケース36の内側に配置してもよい。
【0024】
昇降メカユニット24のケース36は、略平板状である。
図7、
図8に示すように、ドラム41の回転軸41Aが延びる方向のケース36の高さH1は、ケース36の短手方向の高さH2、及びケース36の長手方向の高さH3と比べて、小さく形成される。
【0025】
図7に示すように、昇降メカユニット24は、ドラム41の回転軸41Aを鉛直に立てて、筐体21内に横向きに寝かせて配置される。これによって、昇降メカユニット24は、筐体21内において、高さH1を低く抑えて配置され、筐体21の高さを低く形成でき、室内機ユニット1の小型化を図ることができる。
【0026】
昇降メカユニット24は、フィルタ23から上方に浮かして第1支持プレート29で支持される。第1支持プレート29には、フィルタ23を通して吸引される空気を、送風機57の吸込口57Aに導く、第1通風孔30が形成される。滑車38は、フィルタ23から上方に浮かして第2支持プレート31で支持される。第2支持プレート31には、フィルタ23を通して吸引される空気を、送風機57の吸込口57Aに導く、第2通風孔33が形成される。
【0027】
図2、
図7に示すように、筐体21には、昇降メカユニット24を制御する制御ユニット35が配置される。制御ユニット35と昇降メカユニット24は、筐体21内に横向きに寝かせて、高さを低く抑えて配置される。これにより、室内機ユニット2では、筐体21の高さを低く形成できる。
【0028】
上述のように、室内機本体2は、コントロール基板58を備える。制御ユニット35と、コントロール基板58とは、下面視において、互いに重畳しない位置に設けられる。
これによって、例えば室内機ユニット1のメンテナンス時に、作業者は、制御ユニット35を取り外すことなくコントロール基板58にアクセスすることができる。このため、室内機ユニット1では、室内機本体2のメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0029】
[1-2.動作]
図9は、室内機本体2の斜視図である。
上述したように、フィルタ23は、フィルタ枠体22に取付け機構60を介して着脱可能に取り付けられる。
さらに、本実施の形態では、
図9に示すように、昇降装置20を取り外した状態で、室内機本体2にフィルタ23を取り付けることが可能である。室内機本体2から昇降装置20を取り外して使用する場合、フィルタ23は、取付け機構160を介して室内機本体2の吸込口3の周囲に取り付けられる。この取付け機構160は、フィルタ23の一側縁23Aの開口51に嵌る係止突起161と、フィルタ23に配置される4個の回動爪25、26、27、28が嵌る爪孔153と、で構成される。
係止突起161と、爪孔153とは、上述したフィルタ枠体22に形成される係止突起61と、爪孔53と略同じ構成である。
【0030】
本構成では、室内機本体2にフィルタ23の昇降装置20を取り付けた場合も、室内機本体2からフィルタ23の昇降装置20を取り外した場合も、同じフィルタ23を兼用でき、室内機ユニット1の合理化が図れる。
【0031】
上述のように、フィルタ23は、回動爪25、26、27、28を介して昇降装置20、及び室内機本体2に回動可能に取り付けられる。これによって、例えば昇降装置20に不具合が生じ、フィルタ23、及びフィルタ枠体22の昇降ができない場合であっても、フィルタ23を回動させることで、昇降装置20の内部にアクセス可能である。このため、室内機ユニット1では、昇降装置20の着脱を行うことなく、昇降装置20の内部にアクセス可能である。
【0032】
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、室内機ユニット1は、室内機本体2と、室内機本体2の吸込口3の周囲に取り付けられ、フィルタ23を昇降させる昇降装置20と、を備える。昇降装置20は、吸込口3の周囲に取り付けられる四角枠状の筐体21と、筐体21の底面に取り付けられるフィルタ枠体22とを備える。昇降装置20は、筐体21の長手方向の両端に設けられ、フィルタ枠体22を昇降させる昇降メカユニット24と、昇降メカユニット24を制御する制御ユニット35と、を備える。制御ユニット35と昇降メカユニット24とは、筐体21内に横向きに寝かせて、高さを低く抑えて配置される。
この構成により、昇降装置20が組み込まれる筐体21の高さを低く抑えることができる。
【0033】
昇降メカユニット24に隣接して滑車38が設けられ、昇降メカユニット24と、滑車38と、フィルタ枠体22と、が吊り紐T1、T2により挿通され、吊り紐T1、T2は、昇降メカユニット24と滑車38の間を略水平方向に連結する。
この構成により、昇降装置20では、横向きに寝かせて配置された昇降メカユニット24の側方から出る吊り紐T1、T2を下方に延びるように配置することができる。このため、昇降装置20では、筐体21の高さを低く抑えつつ、フィルタ23を昇降させることができる。
【0034】
昇降メカユニット24は、フィルタ23から上方に浮かして第1支持プレート29で支持され、第1支持プレート29に第1通風孔30が形成される。
この構成により、昇降装置20では、昇降メカユニット24の周辺に、空気を流すことができる。このため、昇降装置20では、昇降メカユニット24を横向きに寝かせて配置した場合であっても、空気の流れが阻害されることが抑制される。
【0035】
滑車38は、フィルタ23から上方に浮かして第2支持プレート31で支持され、第2支持プレート31に第2通風孔33が形成される。
この構成により、昇降装置20では、昇降メカユニット24の周辺に、空気を流すことができる。このため、昇降装置20では、昇降メカユニット24を横向きに寝かせて配置した場合であっても、空気の流れが阻害されることが抑制される。
【0036】
室内機本体2は、コントロール基板58をさらに備え、制御ユニット35と、コントロール基板58とは、下面視において、互いに重畳しない位置に設けられる、技術1乃至4の何れかに記載の室内機ユニット1。
この構成により、作業者は、制御ユニット35を取り外すことなくコントロール基板58にアクセスすることができる。このため、室内機ユニット1では、室内機本体2のメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0037】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【0038】
(付記)
(技術1)室内機本体と、前記室内機本体の吸込口の周囲に取り付けられ、フィルタを昇降させる昇降装置と、を備える室内機ユニットであって、前記昇降装置は、前記吸込口の周囲に取り付けられる四角枠状の筐体と、前記筐体の底面に取り付けられるフィルタ枠体と、前記筐体の長手方向の両端に設けられ、前記フィルタ枠体を昇降させる昇降メカユニットと、前記昇降メカユニットを制御する制御ユニットと、を備え、前記制御ユニットと前記昇降メカユニットは、前記筐体内に横向きに寝かせて、高さを低く抑えて配置される、ことを特徴する室内機ユニット。
これにより、昇降装置が組み込まれる筐体の高さを低く抑えることができる。
【0039】
(技術2)前記昇降メカユニットに隣接して滑車が設けられ、前記昇降メカユニットと、前記滑車と、前記フィルタ枠体と、が吊り紐により挿通され、前記吊り紐は、前記昇降メカユニットと前記滑車の間を略水平方向に連結する、ことを特徴とする技術1に記載の室内機ユニット。
これにより、昇降装置では、横向きに寝かせて配置された昇降メカユニットの側方から出る吊り紐を下方に延びるように配置することができる。このため、昇降装置では、筐体の高さを低く抑えつつ、フィルタを昇降させることができる。
【0040】
(技術3)前記昇降メカユニットは、前記フィルタから上方に浮かして第1支持プレートで支持され、前記第1支持プレートに第1通風孔が形成される、ことを特徴とする技術1又は2に記載の室内機ユニット。
これにより、昇降装置では、昇降メカユニットの周辺に、空気を流すことができる。このため、昇降装置では、昇降メカユニットを横向きに寝かせて配置した場合であっても、空気の流れが阻害されることが抑制される。
【0041】
(技術4)前記滑車は、前記フィルタから上方に浮かして第2支持プレートで支持され、前記第2支持プレートに第2通風孔が形成される、ことを特徴とする技術2に記載の室内機ユニット。
これにより、昇降装置では、昇降メカユニットの周辺に、空気を流すことができる。このため、昇降装置では、昇降メカユニットを横向きに寝かせて配置した場合であっても、空気の流れが阻害されることが抑制される。
【0042】
(技術5)前記室内機本体は、コントロール基板をさらに備え、前記制御ユニットと、前記コントロール基板とは、下面視で、互いに重畳しない位置に設けられる、技術1乃至4の何れかに記載の室内機ユニット。
これにより、作業者は、制御ユニットを取り外すことなくコントロール基板にアクセスすることができる。このため、室内機ユニット1では、室内機本体のメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0043】
(技術6)室内機本体の吸込口の周囲に取り付けられ、フィルタを昇降させる昇降装置であって、前記吸込口の周囲に取り付けられる四角枠状の筐体と、前記筐体の底面に取り付けられるフィルタ枠体と、前記筐体の長手方向の両端に設けられ、前記フィルタ枠体を昇降させる昇降メカユニットと、前記昇降メカユニットを制御する制御ユニットと、を備え、前記制御ユニットと前記昇降メカユニットは、前記筐体内に横向きに寝かせて、高さを低く抑えて配置される、ことを特徴する昇降装置。
この構成により、昇降装置は、上述した室内機ユニットの効果と同様の効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上のように、本開示に係る室内機ユニットは、室内機本体にフィルタの昇降装置を取り付けた室内機ユニットに利用可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 室内機ユニット
2 室内機本体
3 吸込口
20 昇降装置
21 筐体
24 昇降メカユニット
29 第1支持プレート
30 第1通風孔
31 第2支持プレート
33 第2通風孔
35 制御ユニット
36 ケース
38 滑車
41 ドラム
41A 回転軸
43 変速機付きモータ
44 第2回転部
45 第2回転部
46 孔
47 第3回転部
48 孔
51 開口
53 爪孔
58 コントロール基板
71 架設部
H1、H2、H3 高さ
T1、T2 吊り紐