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特開2024-147222サービス支援方法、サービス支援システム、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147222
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】サービス支援方法、サービス支援システム、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241008BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060094
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】森 知佳子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】機械学習モデルの作成、販売、演算などのサービスを容易に提供することを支援する。
【解決手段】本開示の一態様は、機械学習モデルに関するサービスを提供する処理を支援するサービス支援方法であって、第1の利用者の操作に応じて学習データおよび機械学習モデルのアルゴリズムを選択し、選択された学習データおよびアルゴリズムに基づいて機械学習モデルを作成するステップと、作成された機械学習モデルに販売価格を設定して公開し、機械学習モデルに対応したAPI(Application Programming Interface)の利用権限を第2の利用者に付与して第2の利用者に対応した端末装置に課金情報を送信する販売部と、機械学習モデルに対応したAPIを生成し、APIを利用して機械学習モデルに対する要求を受け付け、要求に基づいて機械学習モデルを用いた演算を行うステップと、を含む、サービス支援方法、である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械学習モデルに関するサービスを提供する処理を支援するサービス支援方法であって、
第1の利用者の操作に応じて学習データおよび機械学習モデルのアルゴリズムを選択し、選択された学習データおよびアルゴリズムに基づいて機械学習モデルを作成するステップと、
作成された前記機械学習モデルに販売価格を設定して公開し、前記機械学習モデルに対応したAPI(Application Programming Interface)の利用権限を第2の利用者に付与して前記第2の利用者に対応した端末装置に課金情報を送信する販売部と、
前記機械学習モデルに対応したAPIを生成し、前記APIを利用して前記機械学習モデルに対する要求を受け付け、前記要求に基づいて前記機械学習モデルを用いた演算を行うステップと、
を含む、サービス支援方法。
【請求項2】
前記第1の利用者に対応した端末装置から取得した学習データについて前記機械学習モデルのアルゴリズムを選択し、選択された前記学習データのラベルおよび前記機械学習モデルのアルゴリズムを前記第1の利用者に対応した端末装置に送信する、請求項1に記載のサービス支援方法。
【請求項3】
前記機械学習モデルおよび前記第1の利用者に対応した第1のAPI、前記機械学習モデルおよび前記第2の利用者に対応した第2のAPIを生成する、請求項1に記載のサービス支援方法。
【請求項4】
前記機械学習モデルの販売時に、前記第2の利用者に対応した端末装置からの要求に基づいてAPIを生成し、
前記機械学習モデルの販売時に、前記APIを介して受け付けた前記第2の利用者に対応した端末装置からの要求に基づいて前記機械学習モデルの評価用データを受け付け、
受け付けられた前記評価用データを用いて前記機械学習モデルの評価を行い、
前記評価用データを前記機械学習モデルの再学習のためのデータとして前記機械学習モデルを再学習させる、請求項1に記載のサービス支援方法。
【請求項5】
前記機械学習モデルの評価用データを受け付けた場合に前記評価用データを前記機械学習モデルに入力し、前記機械学習モデルの出力結果に基づいて精度を演算する、請求項4に記載のサービス支援方法。
【請求項6】
前記APIごとに前記第1の利用者に対応した端末装置からの要求または前記第2の利用者に対応した端末装置からの要求に基づいて、再学習された前記機械学習モデルを利用するか否かを設定し、
前記APIに再学習された前記機械学習モデルを利用すると設定されている場合、利用者から分析対象データを取得したことに応じて再学習された前記機械学習モデルに前記分析対象データを入力して分析結果を取得し、
前記APIに再学習された前記機械学習モデルを利用しないと設定されている場合、利用者から分析対象データを取得したことに応じて再学習されていない前記機械学習モデルに前記分析対象データを入力して分析結果を取得する、
請求項1に記載のサービス支援方法。
【請求項7】
前記APIごとに前記第1の利用者に対応した端末装置からの要求または前記第2の利用者に対応した端末装置からの要求に基づいて、前記APIごとに前記機械学習モデルの評価用データを用いて前記機械学習モデルの再学習を行うか否かを設定し、
前記機械学習モデルの評価用データを用いて前記機械学習モデルの再学習を行うと設定されている場合、前記機械学習モデルの評価後、前記機械学習モデルの評価結果を用いて前記機械学習モデルの再学習を行う、
請求項1に記載のサービス支援方法。
【請求項8】
機械学習モデルに関するサービスを提供する処理を支援するサービス支援システムであって、
第1の利用者の操作に応じて学習データおよび機械学習モデルのアルゴリズムを選択し、選択された学習データおよびアルゴリズムに基づいて機械学習モデルを作成する機能と、
作成された前記機械学習モデルに販売価格を設定して公開し、前記機械学習モデルに対応したAPI(Application Programming Interface)の利用権限を第2の利用者に付与して前記第2の利用者に対応した端末装置に課金情報を送信する機能と、
前記機械学習モデルに対応したAPIを生成し、前記APIを利用して前記機械学習モデルに対する要求を受け付け、前記要求に基づいて前記機械学習モデルを用いた演算を行う機能と、
を有する、サービス支援システム。
【請求項9】
機械学習モデルに関するサービスを提供する処理を支援するサービス支援装置のコンピュータに、
第1の利用者の操作に応じて学習データおよび機械学習モデルのアルゴリズムを選択し、選択された学習データおよびアルゴリズムに基づいて機械学習モデルを作成するステップと、
作成された前記機械学習モデルに販売価格を設定して公開し、前記機械学習モデルに対応したAPI(Application Programming Interface)の利用権限を第2の利用者に付与して前記第2の利用者に対応した端末装置に課金情報を送信するステップと、
前記機械学習モデルに対応したAPIを生成し、前記APIを利用して前記機械学習モデルに対する要求を受け付け、前記要求に基づいて前記機械学習モデルを用いた演算を行うステップと、
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス支援方法、サービス支援システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機械学習モデルを構築、利用、および管理するサービスが知られている。例えば、機械学習モデルにより大量のデータを分析することで予測または分類を行うサービスが知られている。機械学習モデルを利用することで、人間がデータを分析するよりも効率よくかつ自動的に各種の業務を推進することができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、学習済みモデルの購入希望者が、任意の開発者により生成された学習済みモデルを購入可能な場を提供するための情報処理システムが記載されている。特許文献1に記載の学習済みモデルの提供を管理する情報処理システムは、第1者により生成された第1学習済みモデルを販売可能に公開し、第1学習済みモデルが第2者によって再学習されて生成された第2学習済みモデルを販売可能に公開し、第2学習済みモデルが購入されたことに応じて、第1者及び第2者へ報酬を付与している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-82478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された情報処理システムは、利用者によって機械学習モデルを生成することや、利用者によって機械学習モデルに再学習をさせるときに、機械学習技術についての専門的な知識が必要となる。また、機械学習モデルを販売するためには機械学習モデルを評価する必要があるが、特許文献1に記載された情報処理システムでは、機械学習モデルを評価するための販売者の負担が大きくなる可能性がある。
【0006】
さらに、機械学習モデルを再学習したときのバージョン管理など、情報処理システムにおける機械学習モデルを管理するための販売者の負担が大きくなる可能性がある。さらに、機械学習モデルにおける各種のアルゴリズムや多様な学習データに応じて学習済みの機械学習モデルが無数に存在する場合、学習済みの機械学習モデルを評価または比較することや、学習済みの機械学習モデルのバージョン等を管理することは更に困難となる。
【0007】
さらに、機械学習モデルを購入する判断材料となるパラメータは機械学習モデルにおける予測または分類の精度であるが、ある利用者にとって高い精度で予測または分類をすることができても、他の利用者にとって高い精度で予測または分類をすることができるとは限らない。
【0008】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたもので、機械学習モデルの作成、販売、演算などのサービスを容易に提供することを支援することができるサービス支援方法、サービス支援システム、およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は上述した課題を解決するためになされたもので、本開示の一態様は、機械学習モデルに関するサービスを提供する処理を支援するサービス支援方法であって、第1の利用者の操作に応じて学習データおよび機械学習モデルのアルゴリズムを選択し、選択された学習データおよびアルゴリズムに基づいて機械学習モデルを作成するステップと、作成された前記機械学習モデルに販売価格を設定して公開し、前記機械学習モデルに対応したAPI(Application Programming Interface)の利用権限を第2の利用者に付与して前記第2の利用者に対応した端末装置に課金情報を送信する販売部と、前記機械学習モデルに対応したAPIを生成し、前記APIを利用して前記機械学習モデルに対する要求を受け付け、前記要求に基づいて前記機械学習モデルを用いた演算を行うステップと、を含む、サービス支援方法、である。
【0010】
本開示の他の態様は、機械学習モデルに関するサービスを提供する処理を支援するサービス支援システムであって、第1の利用者の操作に応じて学習データおよび機械学習モデルのアルゴリズムを選択し、選択された学習データおよびアルゴリズムに基づいて機械学習モデルを作成する機能と、作成された前記機械学習モデルに販売価格を設定して公開し、前記機械学習モデルに対応したAPI(Application Programming Interface)の利用権限を第2の利用者に付与して前記第2の利用者に対応した端末装置に課金情報を送信する機能と、前記機械学習モデルに対応したAPIを生成し、前記APIを利用して前記機械学習モデルに対する要求を受け付け、前記要求に基づいて前記機械学習モデルを用いた演算を行う機能と、を有する、サービス支援システム、である。
【0011】
本開示の他の態様は、機械学習モデルに関するサービスを提供する処理を支援するサービス支援装置のコンピュータに、第1の利用者の操作に応じて学習データおよび機械学習モデルのアルゴリズムを選択し、選択された学習データおよびアルゴリズムに基づいて機械学習モデルを作成するステップと、作成された前記機械学習モデルに販売価格を設定して公開し、前記機械学習モデルに対応したAPI(Application Programming Interface)の利用権限を第2の利用者に付与して前記第2の利用者に対応した端末装置に課金情報を送信するステップと、前記機械学習モデルに対応したAPIを生成し、前記APIを利用して前記機械学習モデルに対する要求を受け付け、前記要求に基づいて前記機械学習モデルを用いた演算を行うステップと、を実行させる、プログラム、である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様によれば、機械学習モデルの作成、販売、演算などのサービスを容易に提供することを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態におけるサービス支援システムの一構成例を示すブロック図である。
図2】実施の形態におけるAPIの一例を示す図であり、(A)は機械学習モデルの作成時に生成されるAPI、(B)は機械学習モデルの学習時に生成されるAPI、(C)は機械学習モデルの判定時に生成されるAPIである。
図3】実施の形態におけるサービス支援システムの機能を選択する処理の一例を示すフローチャートである。
図4】実施の形態における機械学習モデルの一覧から機械学習モデルを選択する処理の一例を示すフローチャートである。
図5】実施の形態における機械学習モデルを利用した評価処理の一例を示すフローチャートである。
図6】実施の形態における機械学習モデルを利用した購入する処理の一例を示すフローチャートである。
図7】実施の形態における機械学習モデルを作成する処理の一例を示すフローチャートである。
図8】実施の形態における機械学習モデルを生成する処理の一例を示すフローチャートである。
図9】(A)は学習データにより絞り込んだ機械学習モデルの一覧画面の一例を示す図であり、(B)は機械学習モデルを選択したときの画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を適用したサービス支援方法、サービス支援システム、およびプログラムを、図面を参照して説明する。
【0015】
<サービス支援システム1の構成>
図1は、実施の形態におけるサービス支援システム1の一構成例を示すブロック図である。サービス支援システム1は、機械学習モデルに関するサービスを提供する処理を支援するためのシステムである。機械学習モデルに関するサービスは、例えば、利用者による機械学習モデルの作成、機械学習モデルを利用した演算、および機械学習モデルの販売することなどが含まれる。サービス支援システム1は、機械学習モデルに関するサービスを提供するためのAI(Artificial Intelligence)プラットフォーム10を利用者に利用させる。
【0016】
実施の形態における機械学習モデルは、分析対象データを入力し、分析結果を出力するモデルである。機械学習モデルにおける分析は、分析対象データの正解ラベルおよび確信度を出力する処理や、分析対象データを分類する処理などである。機械学習モデルは、学習データにより学習処理を行うことより作成された機械学習モデルであってよく、学習処理を行うことなく作成された機械学習モデルであってもよい。
【0017】
サービス支援システム1は、例えば、複数の利用者端末装置100A、100B、・・・と、AIプラットフォーム10とを備える。なお、複数の利用者端末装置を総称する場合には単に「利用者端末装置100」と記載する。AIサービスプラットフォームは、例えば、サービス支援装置200と、機械学習モデル記憶装置300とを備える。利用者端末装置100、サービス支援装置200、および機械学習モデル記憶装置300は、インターネット等のネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)または無線通信モジュールなどの通信インターフェースを有する(不図示)。ネットワークは、例えばインターネット等の汎用ネットワーク、およびローカル5GまたはWi-Fi(登録商標)などのプライベートなネットワークを含んでよい。
【0018】
利用者端末装置100は、AIプラットフォーム10の利用者により操作されるスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューターなどの情報処理装置である。利用者端末装置100A、100B、・・・は、例えば、AIサービスアプリケーション110A、110B、・・・がインストールされる。なお、複数のAIサービスアプリケーションを総称する場合には単に「AIサービスアプリケーション110」と記載する。利用者端末装置100は、CPU(Central Processing Unit)にプログラムとしてのAIサービスアプリケーション110を実行させることによって後述する各種の処理を行う。
【0019】
サービス支援装置200は、機械学習モデルに関するサービスを提供する処理を支援する処理を行う情報処理装置である。サービス支援装置200は、例えば、利用者端末装置100から送信された要求に応じて各種の処理を行い、利用者端末装置100に応答を送信するサーバ装置等の情報処理装置である。サービス支援装置200は、例えば、利用者管理部210と、作成部220と、販売部230と、演算部240と、学習処理部250と、分析処理部260とを備える。さらに、サービス支援装置200は、学習機API(Application Programming Interface)202および判定機API204を備える。利用者管理部210、作成部220、販売部230、演算部240、学習処理部250、分析処理部260、学習機API202、および判定機API204は、サービス支援装置200におけるCPUがプログラムを実行させることによって実現する機能部である。なお、実施の形態においては利用者管理部210と、作成部220と、販売部230と、演算部240と、学習処理部250と、分析処理部260がサービス支援装置200に備えた一例を示したが、これに限定されず、これらの機能がシステムに備えられていればよい。
【0020】
利用者管理部210は、利用者情報を管理する。学習処理部250は、第1の利用者の操作に応じて学習データおよび機械学習モデルのアルゴリズムを選択し、選択された学習データおよびアルゴリズムに基づいて機械学習モデルを作成する。販売部230は、作成部220により作成された機械学習モデルに販売価格を設定して公開し、機械学習モデルに対応したAPI(Application Programming Interface)の利用権限を第2の利用者に付与して第2の利用者に対応した利用者端末装置100に課金情報を送信する。作成部220は、機械学習モデルに対応したAPIを生成する。分析処理部260は、APIを利用して機械学習モデルに対する要求を受け付け、要求に基づいて機械学習モデルを用いた演算を行う。作成部220は、機械学習モデルおよび第1の利用者に対応した第1のAPI、機械学習モデルおよび第2の利用者に対応した第2のAPIを生成してよい。学習処理部250は、利用者端末装置100から受信した要求に応じて機械学習モデルを学習させる。分析処理部260は、利用者端末装置100から受信した要求および分析対象データに応じて機械学習モデルに分析対象データを入力し、機械学習モデルに分析を行わせる。
【0021】
学習機API202は、利用者が機械学習モデルを学習機として利用するためのAPIである。学習機API202は、利用者端末装置100に対して学習機として利用される機械学習モデルに対応して作成される。判定機API204は、利用者が機械学習モデルを判定機として利用するためのAPIである。判定機API204は、利用者端末装置100に対して判定機として利用される機械学習モデルに対応して作成される。
【0022】
機械学習モデル記憶装置300は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。機械学習モデル記憶装置300は、サービス支援装置200がサービスを支援するための各種の情報を記憶する。機械学習モデル記憶装置300には、例えば、機械学習モデル310と、学習データ320と、利用者情報330とが記憶される。機械学習モデル310は、機械学習モデルを構築するためのパラメータ等の情報である。機械学習モデル記憶装置300には、機械学習モデル310に対応させて、機械学習モデル310のラベル情報、アルゴリズム情報、学習データ、再学習データ、評価用データ、および精度情報が記憶される。なお、学習データ320の一部は機械学習モデル310の学習処理に用いた学習データまたは再学習データであってよい。利用者情報330は、利用者に関する利用者端末装置100の情報、APIの利用権限を示す情報などである。
【0023】
機械学習モデル記憶装置300は、機械学習モデル310ごとに機械学習モデル310の学習データおよび学習結果を含む学習履歴を保存してよい。機械学習モデル記憶装置300は、機械学習モデル310の評価用データおよび精度を含む評価履歴を保存してよい。これにより販売部230は、機械学習モデル310の購入時に、機械学習モデル310の学習履歴に関する情報および評価履歴に関する情報を利用者端末装置100に送信することができる。
【0024】
図2は、実施の形態におけるAPIの一例を示す図であり、(A)は機械学習モデル310の作成時に生成されるAPI、(B)は機械学習モデル310の学習時に生成されるAPI、(C)は機械学習モデル310の判定時に生成されるAPIである。作成部220は、図2(A)に示すように、機械学習モデル310の作成時にAPIを介して利用者端末装置100から第1の利用者の操作に応じた要求を受け付けて機械学習モデル310を作成することができる。
【0025】
作成部220は、図2(B)に示すように、各種の機械学習モデル310に対応して学習機API202を生成する。各種の機械学習モデル310は、例えば、学習なしの機械学習モデル、再学習ありの学習済み機械学習モデル、再学習なしの学習済み機械学習モデルであってよい。演算部240は、APIごとに第1の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求または第2の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求に基づいて再学習された機械学習モデル310を利用するか否かを設定してよい。演算部240は、利用者に対応したAPIに再学習された機械学習モデル310を利用すると設定されている場合、利用者から分析対象データを取得したことに応じて再学習された機械学習モデル310に分析対象データを入力して分析結果を取得する。演算部240は、利用者に対応したAPIに再学習された機械学習モデル310を利用しないと設定されている場合、利用者から分析対象データを取得したことに応じて再学習されていない機械学習モデル310に分析対象データを入力して分析結果を取得する。
【0026】
演算部240は、利用者に対応したAPIごとに機械学習モデル310の評価用データを用いて機械学習モデル310の再学習を行うか否かを設定してよい。利用者に対応したAPIごとに機械学習モデル310の評価用データを用いて機械学習モデル310の再学習を行うか否かの設定は、例えば、機械学習モデル310の作成時に第1の利用者の操作に基づいて行われてよく、機械学習モデル310の購入後に第2の利用者の操作に基づいて行われてよい。演算部240は、機械学習モデル310の評価用データを用いて機械学習モデル310の再学習を行うことが設定されている場合、機械学習モデル310を評価した後に、機械学習モデル310の評価結果を用いて機械学習モデル310の再学習を行う。
【0027】
作成部220は、機械学習モデル310の販売時に、第2の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求に基づいてAPIを生成してよい。演算部240は、機械学習モデル310の販売時に、APIを介して受け付けた第2の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求に基づいて機械学習モデル310の評価用データを受け付け、分析処理部260は、演算部240により受け付けられた評価用データを用いて機械学習モデル310の評価を行い、学習処理部250は、評価用データを機械学習モデル310の再学習のためのデータとして機械学習モデル310を再学習させてよい。分析処理部260は、機械学習モデル310の評価用データを取得した場合に、評価用データを機械学習モデル310に入力し、機械学習モデル310の出力結果に基づいて精度を演算する。
【0028】
演算部240は、APIごとに第1の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求または第2の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求に基づいて再学習された機械学習モデル310を利用するか否かを設定してよい。再学習された機械学習モデル310を利用するか否かを設定は、例えば、機械学習モデル310の作成時に第1の利用者の操作に基づいて行われてよく、機械学習モデル310の購入後に第2の利用者の操作に基づいて行われてよい。演算部240は、APIに再学習された機械学習モデルを利用すると設定されている場合、利用者から分析対象データを取得したことに応じて再学習された機械学習モデル310に分析対象データを入力して分析結果を取得し、APIに再学習された機械学習モデル310を利用しないと設定されている場合、利用者から分析対象データを取得したことに応じて再学習されていない機械学習モデル310に分析対象データを入力して分析結果を取得する。
【0029】
演算部240は、APIごとに機械学習モデル310の評価用データを用いて機械学習モデルの再学習を行うか否かを設定してよい。演算部240は、機械学習モデル310の評価用データを用いて機械学習モデル310の再学習を行うと設定されている場合、機械学習モデル310の評価後、機械学習モデル310の評価結果を用いて機械学習モデル310の再学習を行う。
【0030】
<サービス支援システム1の動作手順>
以下、上述したサービス支援システム1の動作手順について説明する。
(開始時処理)
図3は、実施の形態におけるサービス支援システム1の機能を選択する処理の一例を示すフローチャートである。利用者端末装置100は、利用者の操作を受け付けたことに応じて利用者を登録する要求を行い(ステップS100)、利用者管理部210は、利用者の登録処理を行う(ステップS200)。利用者の登録処理は、例えば、利用者端末装置100から送信された利用者に関する情報を機械学習モデル記憶装置300に記憶させる処理である。次に利用者端末装置100は、AIプラットフォーム10にサインインし(ステップS101)、演算部240は、利用者のアカウント認証処理を行う(ステップS201)。演算部240は、アカウント認証が成功したことに応じて、利用者端末装置100からの要求に対する機械学習モデル310に関する機能の選択処理を行う(ステップS102)。演算部240は、利用者端末装置100の機能を選択する処理によって、利用者端末装置100の処理を、機械学習モデル310の一覧を表示する処理(ステップS103)、機械学習モデル310を作成する処理(ステップS104)、機械学習モデル310を参照する処理(ステップS105)の何れかに分岐させる。
【0031】
図4は、実施の形態における機械学習モデル310の一覧から機械学習モデル310を選択する処理(ステップS103)の一例を示すフローチャートである。
利用者端末装置100は機械学習モデル310の絞り込みを要求し(ステップS110)、演算部240は、要求に応じてどのような機械学習モデル310を参照するかを絞り込む(ステップS210)。次に利用者端末装置100はどの機械学習モデル310を選択する要求を行い、演算部240は、要求に応じて機械学習モデル記憶装置300を参照する処理を行う(ステップS211)。次に利用者端末装置100は機械学習モデル310を評価する処理(ステップS113)、機械学習モデル310を購入する処理(ステップS114)、機械学習モデル310を再学習させる処理(ステップS115)の何れかに分岐させる(ステップS112)。
【0032】
(機械学習モデルによる評価処理)
図5は、実施の形態における機械学習モデル310を利用した評価処理の一例を示すフローチャートである。
まず利用者端末装置100は、例えば利用者の操作に応じて判定機API204を介して評価用データを入力する(ステップS131)。評価用データは、機械学習モデル310の学習に用いていないデータである。演算部240は、評価用データを受信し、機械学習モデル記憶装置300に保存する(ステップS231)。演算部240は、利用者端末装置100から提供された評価用データが評価可能なデータなのかを判定し(ステップS232)、利用者端末装置100は、評価用データが評価可能なデータであり適切である場合(ステップS132:YES)、機械学習モデル310を用いて分析処理部260および判定機API204で処理し(ステップS233)、判定結果を表示する(ステップS133)。利用者端末装置100は、評価用データが適切ではない場合(ステップS132:NO)、ステップS131に戻す。利用者端末装置100は、判定結果を保存する場合(ステップS134:YES)、演算部240に要求し(ステップS135)、保存結果を機械学習モデル記憶装置300に保存させる(ステップS234)。利用者端末装置100は、判定結果を保存しない場合(ステップS134:NO)、ステップS131に処理を戻す。次に利用者端末装置100は、利用者の操作に基づいて判定した機械学習モデル310についてレビュー等の評価を受け付け(ステップS136)、演算部240は、評価を受信して機械学習モデル記憶装置300に保存する(ステップS235)。
【0033】
(機械学習モデル310の購入処理)
図6は、実施の形態における機械学習モデルを購入する処理の一例を示すフローチャートである。機械学習モデル310を購入する処理は、図4において機械学習モデル310の購入(ステップS114)が選択されたことに応じて開始される。
まず利用者端末装置100は、利用者の機械学習モデル310の購入意思(決済)を確認する(ステップS141)。利用者端末装置100は、利用者の操作に基づいて購入意思がある場合(ステップS141:YES)、決済情報をサービス支援装置200に送信する。利用者に購入意思がない場合には待機する(ステップS141:NO)。利用者端末装置100は購入意思を受け付けたことに応じて決済情報を送信し(ステップS142)、販売部230は決済手続を含む決済処理を行う(ステップS241)。演算部240は、機械学習モデル310に対応して生成されたAPIの利用権限を利用者に付与し(ステップS242)、利用者端末装置100にAPIを表示させる(ステップS143)。販売部230は、決済処理をしたことにより利用者端末装置100に課金情報を送信する。これにより利用者端末装置100は、機械学習モデル310の購入に対して課金されたことを利用者に提示し、機械学習モデル310に対応した学習機API202および判定機API204を表示させることができる。
【0034】
(機械学習モデルの作成処理)
図7は、機械学習モデル310を作成する処理の一例を示すフローチャートである。機械学習モデル310に再学習させる処理は、図4において機械学習モデル310の再学習(ステップS115)が選択されたことに応じて開始される。
データを絞り込む操作を利用者端末装置100により受け付け(ステップS121)、演算部240は、機械学習モデル310でどのようなデータを学習するかを絞り込む(ステップS221)。演算部240は、例えば学習データのデータ形式や分類を絞り込む。次に学習処理部250は、利用者端末装置100からの学習要求に応じ(ステップS122)、学習機API202に要求を出力して機械学習モデル310を学習させ、機械学習モデル310の結果を評価する(ステップS222)。演算部240は、機械学習モデル310を販売するか否かを判定し(ステップS123)、販売しない場合にはステップS121に処理を戻す(ステップS123:NO)。演算部240は、機械学習モデル310を販売する場合には(ステップS123:YES)、利用者端末装置100の操作に応じて販売設定を行い(ステップS124)、機械学習モデル310を公開し、販売処理を行う(ステップS223)。なお、学習処理部250は、利用者端末装置100から送信された学習データにより機械学習モデル310を学習させる。学習処理部250は、利用者端末装置100から取得した学習データのラベルおよび機械学習モデル310のアルゴリズムを選択し、選択された学習データのラベルおよび機械学習モデル310のアルゴリズムを利用者端末装置100に送信してよい。なお、機械学習モデル310の公開処理は、例えば、利用者端末装置100からの要求に応じて機械学習モデル310に関する情報を送信する処理である。機械学習モデル310の販売処理は、機械学習モデル310に対応して生成された学習機API202または判定機API204の利用権限を利用者に付与し、利用者に対応した利用者端末装置100に課金情報を送信する処理である。
【0035】
演算部240は、評価用データを機械学習モデル310の再学習のためのデータとして利用するかを選択可能にする設定項目、および再学習後における機械学習モデル310の精度の基準値を設定してよい。演算部240は、機械学習モデル310に対応して生成された学習機API202および判定機API204に販売価格を設定して公開し、公開後に機械学習モデル310の評価用データを機械学習モデル310の再学習のためのデータとして利用するかを選択する設定項目を設定してよい。
【0036】
(機械学習モデル310の学習処理および再学習処理)
図8は、実施の形態における機械学習モデル310の学習処理および再学習処理の一例を示すフローチャートである。機械学習モデル310の学習処理および再学習処理は、例えば、図6に示したように利用者端末装置100によって学習(ステップS122)が指示された場合に行われる。
まず利用者端末装置100は、利用者の操作に基づいて選択された機械学習モデル310の学習データを入力し、入力したデータをサービス支援装置200にアップロードする(ステップS151)。演算部240は、利用者端末装置100からアップロードされた学習データを機械学習モデル記憶装置300に保存する(ステップS251)。演算部240は、利用者端末装置100から受信した学習データが機械学習モデル310の学習させることが可能か否かを判定することで、学習データが適切か否かを判定する(ステップS152、ステップS252)。演算部240は、学習データが適切ではない場合には待機し、学習データが適切である場合にはステップS153においてアルゴリズムを選択する(ステップS153、ステップS253)。演算部240は、利用者端末装置100の操作により入力されたアルゴリズムを選択する(ステップS154)。演算部240は、利用者端末装置100に推奨されるアルゴリズムを選択する(ステップS155)。
【0037】
作成部220および学習処理部250は、学習を実行することにより機械学習モデル310を生成する(ステップS156、S254)。作成部220は、生成した機械学習モデル310に固定(対応)したAPIを生成する。作成部220は、生成するAPIのパラメータとして、1つの機械学習モデル310に対して紐づく固定値、および可変値を設定する。APIの可変値は、例えば、機械学習モデル310に再学習および評価が行われた場合に再学習および評価に同期した機械学習モデル310を使用するか、再学習および評価に同期しない機械学習モデル310を使用するかを示す。APIの可変値は、例えば機械学習モデル310についてのデータの参照先を可変にするかを示す。
【0038】
演算部240は、機械学習モデル310の学習処理後、機械学習モデル310の保存処理を行い(ステップS255)、利用者端末装置100に機械学習モデル310のデータを表示させる(ステップS157)。機械学習モデル310の学習結果を利用者が見て、演算部240は、利用者端末装置100からの要求に応じて機械学習モデル310を保存するか否かが選択される(ステップS158)。機械学習モデル310を保存する場合(ステップS158:YES)、演算部240は、機械学習モデル310のデータを保存する(ステップS159)。機械学習モデル310を保存しない場合(ステップS158:NO)、ステップS151に処理を戻す。演算部240は、利用者端末装置100から受け付けた機械学習モデル310のついてのレビュー等の評価を受け付け(ステップS160)、評価を機械学習モデル記憶装置300に保存する(ステップS257)。演算部240は、利用者端末装置100から機械学習モデル310についての公開設定を受け付け(ステップS161)、機械学習モデル310の公開設定を行う。演算部240は、利用者端末装置100から再学習をする要求を受け付けた場合(ステップS258、ステップS162:YES)、学習を実行する(ステップS156、ステップS254)。演算部240は、利用者端末装置100から再学習をする要求を受けない場合(ステップS258、ステップS162:NO)、処理を終了する。
【0039】
上述したサービス支援システム1における処理手順は、例えば下記の通りである。
(機械学習モデル310の評価)
機械学習モデル310の評価は、下記の図およびステップの記載順に行われる。
図3、サインイン処理および認証処理(ステップS101、S201)
図3、選択処理(ステップS102)
図3、モデル一覧処理(ステップS103)
図4、データの絞り込み処理および絞り込み処理(ステップS110、S210)
図4、モデル選択処理およびモデル参照処理(ステップS111、S211)
図4、選択処理および評価処理(ステップS112、S113)
図5、データ入力処理および保存処理(ステップS131、S231)
図5、適切かの判定処理(ステップSS132、S232)
図5、データ表示処理およびAI処理(ステップS133、S233)
図5、保存判定処理(ステップS134)
図5、データ保存処理(ステップS135、S234)
図5、ユーザ評価処理および保存処理(ステップS136、S236)
【0040】
(機械学習モデル310の購入)
機械学習モデル310の購入は、下記の図およびステップの記載順に行われる。
図3、サインイン処理および認証処理(ステップS101、S201)
図3、選択処理(ステップS102)
図3、モデル一覧処理(ステップS103)
図4、データの絞り込み処理および絞り込み処理(ステップS110、S210)
図4、モデル選択処理およびモデル参照処理(ステップS111、S211)
図4、選択処理および購入処理(ステップS112、S114)
図6、決済確認処理(ステップS141)
図5、決済手続きおよび決済処理(ステップS142、S241)
図5、API処理およびAPI発行処理(ステップS143、S242)
【0041】
(機械学習モデル310の再学習)
機械学習モデル310の再学習は、下記の図およびステップの記載順に行われる。
図3、サインイン処理および認証処理(ステップS101、S201)
図3、選択処理(ステップS102)
図3、モデル一覧処理(ステップS103)
図4、データの絞り込み処理および絞り込み処理(ステップS110、S210)
図4、モデル選択処理およびモデル参照処理(ステップS111、S211)
図4、選択処理および再学習処理(ステップS112、S115)
図7、データ絞込み処理および絞り込み処理(ステップS121、S221)
図7、学習処理および評価処理(ステップS122、S222)
図8、データ入力処理および保存処理(ステップS151、S251)
図8、適切かの判定処理、判定処理、およびアルゴリズム選択処理(ステップS152、S252、S253)
図8、選択処理(ステップS153)
図8、アルゴリズム入力、およびアルゴリズム推奨処理(ステップS154、S155)
図8、学習実行処理、およびAI処理(ステップS156、S254)
図8、データ表示処理および保存処理(ステップS157、S255)
図8、保存選択判定処理(ステップS158)
図8、データ保存処理および保存処理(ステップS159、S256)
図8、ユーザ評価処理および保存処理(ステップS160、S257)
図8、公開設定処理(ステップS161)
図8、再学習判定処理および判定処理(ステップS162、S258)
図7、販売判定処理(ステップS123)
図7、販売設定処理および公開・販売処理(ステップS124、S223)
【0042】
(機械学習モデル310の作成)
機械学習モデル310の作成は、下記の図およびステップの記載順に行われる。
図3、サインイン処理および認証処理(ステップS101、S201)
図3、選択処理(ステップS102)
図3、モデル作成処理(ステップS104)
図7、データの絞り込み処理および絞り込み処理(ステップS121、S221)
図7、学習処理および評価処理(ステップS122、S222)
図8、データ入力処理および保存処理(ステップS151、S251)
図8、適切かの判定処理、判定処理、およびアルゴリズム選択処理(ステップS152、S252、S253)
図8、選択処理(ステップS153)
図8、アルゴリズム入力、およびアルゴリズム推奨処理(ステップS154、S155)
図8、学習実行処理、およびAI処理(ステップS156、S254)
図8、データ表示処理および保存処理(ステップS157、S255)
図8、保存選択判定処理(ステップS158)
図8、データ保存処理および保存処理(ステップS159、S256)
図8、ユーザ評価処理および保存処理(ステップS160、S257)
図8、公開設定処理(ステップS161)
図8、再学習判定処理および判定処理(ステップS162、S258)
図7、販売判定処理(ステップS123)
図7、販売設定処理および公開・販売処理(ステップS124、S223)
【0043】
(機械学習モデル310の参照)
機械学習モデル310の参照は、下記の図およびステップの記載順に行われる。
図3、サインイン処理および認証処理(ステップS101、S201)
図3、選択処理(ステップS102)
図3、モデル参照処理(ステップS105)
【0044】
図9(A)は機械学習モデル310の一覧画面の一例を示す図であり、図9(B)は機械学習モデル310を選択したときの画面の一例を示す図である。演算部240は、図9(A)に示すように、利用者端末装置100からの要求に応じて機械学習モデル310の一覧を表示させる。演算部240は、例えば、機械学習モデル310のモデル名、精度、および利用者評価を含む機械学習モデル310の一覧情報を利用者端末装置100に送信する。これにより利用者端末装置100は、図9(A)に示す一覧画面を表示させることができる。利用者端末装置100が機械学習モデル310を選択した場合、演算部240は、選択された機械学習モデル310についての学習データ、アルゴリズム、作成した利用者の名称、精度、利用者評価、日付、再学習回数などの情報を利用者端末装置100に送信する。これにより利用者端末装置100は、図9(B)に示すように、選択された機械学習モデル310に関する情報の画面を表示させることができる。機械学習モデル310に関する情報は、例えば、利用者ごとの精度、利用者評価、日付、および再学習回数を含む。
【0045】
(実施の形態の効果)
以上のように、実施の形態のサービス支援システム1によれば、機械学習モデル310に関するサービスを提供する処理を支援するサービス支援装置200によるサービス支援方法であって、第1の利用者の操作に応じて学習データおよび機械学習モデル310のアルゴリズムを選択し、選択された学習データおよびアルゴリズムに基づいて機械学習モデル310を作成するステップと、作成された機械学習モデル310に販売価格を設定して公開し、機械学習モデル310に対応したAPIの利用権限を第2の利用者に付与して第2の利用者に対応した利用者端末装置100に課金情報を送信するステップと、機械学習モデル310に対応したAPIを生成し、APIを利用して機械学習モデル310に対する要求を受け付け、要求に基づいて機械学習モデル310を用いた演算を行うステップを含む、サービス支援方法を実現することができる。このサービス支援システム1によれば、機械学習モデル310の作成、販売、演算などのサービスを容易に提供することを支援することができる。
【0046】
また、サービス支援システム1によれば、機械学習モデル310を生成することや再学習することについて機械学習についての専門的知識が必要となり、機械学習モデル310を販売するためには機械学習モデル310を評価する必要があるが、販売者の負担を少なくすることができる。さらに、サービス支援システム1によれば、機械学習モデル310の作成者にとっても、機械学習モデル310における各種のアルゴリズムや多様な学習データに応じて学習済みの機械学習モデルが無数に存在するが、学習済みの機械学習モデル310を評価または比較することや、学習済みの機械学習モデル310を管理する手間を軽減することができる。
【0047】
さらにサービス支援システム1によれば、機械学習モデル310の購入する判断材料となるパラメータは機械学習モデル310における予測または分類の精度であるが、APIを介して機械学習モデル310の評価を行うことができる。
【0048】
サービス支援システム1によれば、第1の利用者に対応した利用者端末装置100から取得した学習データについて機械学習モデル310のアルゴリズムを選択し、選択された学習データのラベルおよび機械学習モデル310のアルゴリズムを第1の利用者に対応した利用者端末装置100に送信することができる。これによりサービス支援システム1によれば、機械学習モデル310の作成者の負担を抑制することができる。
【0049】
サービス支援システム1によれば、機械学習モデル310および第1の利用者に対応した第1のAPI、機械学習モデル310および第2の利用者に対応した第2のAPIを生成することにより、機械学習モデル310についての専門知識がなくてもAPIを操作することにより機械学習モデル310に関する各種の操作を行わせることができる。
【0050】
サービス支援システム1によれば、機械学習モデル310の販売時に、第2の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求に基づいてAPIを生成し、機械学習モデル310の販売時に、APIを介して受け付けた第2の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求に基づいて機械学習モデル310の販売時に機械学習モデル310の評価用データを用いて機械学習モデル310の評価を行い、評価用データを機械学習モデル310の再学習のためのデータとして機械学習モデル310を再学習させることができる。サービス支援システム1によれば、機械学習モデル310の購入者の負担を抑制することができる。
【0051】
サービス支援システム1によれば、機械学習モデル310の評価用データを取得した場合に評価用データを機械学習モデル310に入力し、機械学習モデル310の出力結果に基づいて精度を演算することができる。これによりサービス支援システム1によれば、機械学習モデル310の購入者の負担を抑制することができる。
【0052】
サービス支援システム1によれば、APIごとに第1の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求または第2の利用者に対応した利用者端末装置100からの要求に基づいて再学習された機械学習モデル310を利用するか否かを設定し、APIに再学習された機械学習モデル310を利用すると設定されている場合、利用者から分析対象データを取得したことに応じて再学習された機械学習モデル310に分析対象データを入力して分析結果を取得し、APIに再学習された機械学習モデル310を利用しないと設定されている場合、利用者から分析対象データを取得したことに応じて再学習されていない機械学習モデル310に分析対象データを入力して分析結果を取得することができる。これによりサービス支援システム1によれば、機械学習モデル310に再学習の可否を設定して、機械学習モデル310ごとにAPIを提供することができる。
【0053】
サービス支援システム1によれば、APIごとに機械学習モデル310の評価用データを用いて機械学習モデル310の再学習を行うか否かを設定し、機械学習モデル310の評価用データを用いて機械学習モデル310の再学習を行うと設定されている場合、機械学習モデル310の評価後、機械学習モデル310の評価結果を用いて機械学習モデル310の再学習を行うことができる。これによりサービス支援システム1によれば、機械学習モデル310に評価用データを用いた再学習の可否を設定して、機械学習モデル310ごとにAPIを提供することができる。
【0054】
なお、各実施の形態および変形例について説明したが、一例であってこれらに限られず、例えば、各実施の形態や各変形例のうちのいずれか、または各実施の形態の一部や各変形例の一部を、他の1または複数の実施の形態や他の1または複数の変形例と組み合わせて本発明の一態様を実現させてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1…サービス支援システム、10…AIプラットフォーム、100、100A、100B…利用者端末装置、110、110A、110B…AIサービスアプリケーション、200…サービス支援装置
202…学習機API、204…判定機API、210…利用者管理部、220…作成部、230…販売部、240…演算部、250…学習処理部、260…分析処理部、300…機械学習モデル記憶装置、310…機械学習モデル、320…学習データ、330…利用者情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9