(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147224
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】コンテンツ提供システム、コンテンツ管理装置、コンテンツ提供方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/8541 20110101AFI20241008BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241008BHJP
【FI】
H04N21/8541
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060096
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】神谷 知樹
(72)【発明者】
【氏名】中里 香名子
(72)【発明者】
【氏名】宮▲崎▼ 遥
(72)【発明者】
【氏名】石川 克則
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C164MC02P
5C164SB06S
5C164SC01S
5C164SC11S
5C164YA11
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】多人数が参加可能なコンテンツにおいて参加者の意思をコンテンツに反映すること。
【解決手段】コンテンツ提供システムは、接続情報を含む2次元コードを生成する生成部と、スクリーンおよび前記接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、前記複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信部と、前記参加イベントにおける前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じて前記コンテンツを進行させる進行部と、前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続情報を生成する生成部と、
スクリーンおよび前記接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、前記複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信部と、
前記参加イベントにおける前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じて前記コンテンツを進行させる進行部と、
前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供部と、
を備えるコンテンツ提供システム。
【請求項2】
前記参加イベントは、前記複数の端末装置のそれぞれの操作を前記コンテンツに反映させる直接型イベントと、前記複数の端末装置のそれぞれの操作をリアルタイム集計して前記コンテンツに反映させる集計型イベントと、の一方または両方である、
請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記進行部は、前記スクリーンに表示された前記コンテンツの進行に応じて前記複数の端末装置のそれぞれが表示するコンテンツを進行させる、
請求項2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
接続情報を生成する生成部と、
スクリーンおよび前記接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、前記複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信部と、
前記参加イベントにおける前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じて前記コンテンツを進行させる進行部と、
前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供部と、
を備えるコンテンツ管理装置。
【請求項5】
コンピュータが実行するコンテンツ提供方法であって、
接続情報を含む生成する生成過程と、
スクリーンおよび前記接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、前記複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信過程と、
前記参加イベントにおける前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じて前記コンテンツを進行させる進行過程と、
前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供過程と、
有するコンテンツ提供方法。
【請求項6】
コンピュータに、
接続情報を含む生成する生成ステップと、
スクリーンおよび前記接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、前記複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信ステップと、
前記参加イベントにおける前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じて前記コンテンツを進行させる進行ステップと、
前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供システム、コンテンツ管理装置、コンテンツ提供方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
多人数が参加して操作可能なコンテンツへの参加、操作を行うための操作システムがある。
例えば、下記特許文献1には、複数のユーザが同時参加型の利用を行うコンテンツに対して、接続手段を有するコントローラサーバを用いてコンテンツにおけるユーザの操作入力を、個々のユーザ端末をコントローラとして入力をするための操作システムであって、ユーザ端末から接続要求を受け付け、接続手段における接続経路を識別可能に接続処理する手段と、コンテンツに対する参加要求を行う手段と、コンテンツの参加者情報並びに所定の接続経路及び接続したユーザ端末を対応付ける手段と、ユーザ端末より接続手段を介してコントローラ入力情報を受け付ける手段と、コントローラ入力情報を受け付けた接続経路に基づいて操作入力を行った参加者を特定し、コントローラ入力情報を用いて操作情報を生成して、所定の参加者からの操作情報をコンテンツシステムに送信する手段と、を備えることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、シアター型の上映コンテンツは、高い臨場感と没入感を提供することが可能であるが、多人数が同時に視聴するため、視聴ユーザそれぞれの意思をコンテンツに反映し難く、一方的にストーリーを受け取る体験となることがほとんどであった。
そのため、上記特許文献1の技術を用いてユーザ端末をコントローラとして用いても、多人数が参加するコンテンツ形態においては、参加者の意思をコンテンツに反映できないことがあった。
このように、シアター型のような、多人数が参加可能なコンテンツにおいて参加者の意思をコンテンツに反映することができないという課題があった。
【0005】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、多人数が参加可能なコンテンツにおいて参加者の意思をコンテンツに反映することが可能なコンテンツ提供システム、コンテンツ管理装置、コンテンツ提供方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係るコンテンツ提供システムは、接続情報を生成する生成部と、スクリーンおよび前記接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、前記複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信部と、前記参加イベントにおける前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じて前記コンテンツを進行させる進行部と、前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供部と、を備えるコンテンツ提供システムである。
【0007】
本発明の一態様に係るコンテンツ管理装置は、接続情報を生成する生成部と、スクリーンおよび前記接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、前記複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信部と、前記参加イベントにおける前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じて前記コンテンツを進行させる進行部と、前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供部と、を備えるコンテンツ管理装置である。
【0008】
本発明の一態様に係るコンテンツ提供方法は、コンピュータが、接続情報を生成する生成過程と、スクリーンおよび前記接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、前記複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信過程と、前記参加イベントにおける前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じて前記コンテンツを進行させる進行過程と、前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供過程と、有するコンテンツ提供方法である。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、接続情報を生成する生成ステップと、スクリーンおよび前記接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、前記複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信ステップと、前記参加イベントにおける前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じて前記コンテンツを進行させる進行ステップと、前記複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、多人数が参加可能なコンテンツにおいて参加者の意思をコンテンツに反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係るコンテンツ提供システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【
図2】本実施形態に係るコンテンツ管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係るナビゲーター端末装置ン構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係る貸与端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態に係るユーザ端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】本実施形態に係るユーザ端末装置における接続情報取得の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係るユーザ端末装置に表示されるコンテンツの一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係るユーザ端末装置に表示されるコンテンツの他の一例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係るユーザ端末装置に表示される直接型参加イベントの一例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係るユーザ端末装置に表示される直接型参加イベントの他の一例を示す図である。
【
図11】本実施形態に係るスクリーンに表示される直接型参加インベントの一例を示す図である。
【
図12】本実施形態に係るスクリーンに表示される直接型参加インベントの他の一例を示す図である。
【
図13】本実施形態に係るユーザ端末装置に表示される集計型参加イベントの一例を示す図である。
【
図14】本実施形態に係るスクリーンに表示される集計型参加インベントの他の一例を示す図である。
【
図15】本実施形態に係るコンテンツ提供システムにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図16】本実施形態に係るコンテンツ管理装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図17】本実施形態に係るナビゲーター端末装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図18】本実施形態に係るユーザ端末装置における処理委の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0013】
<1.コンテンツ提供システムの構成>
図1を参照して、本実施形態に係るコンテンツ提供システムの構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るコンテンツ提供システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
図1に示すように、コンテンツ提供システムSYSは、コンテンツ管理装置10と、ナビゲーター端末装置20と、貸与端末装置30と、ユーザ端末装置40と、スクリーン50と、を備える。コンテンツ管理装置10と、ナビゲーター端末装置20と、貸与端末装置30と、ユーザ端末装置40と、スクリーン50に投影する投影装置とは、ネットワークNWを介して、通信可能に接続されている。なお、コンテンツ管理装置10と、ナビゲーター端末装置20と、貸与端末装置30と、ユーザ端末装置40と、スクリーン50に投影する投影装置とは、それぞれ有線通信又は無線通信のいずれによって接続されてもよい。
【0014】
本実施形態における各装置の機能構成は一例であり、1つの装置がすべての機能構成を有してもよいし、複数の装置によって各機能構成を分散して有してもよい。また、以下の説明における各装置の機能の一部または全部を他の装置が備えてもよい。
【0015】
コンテンツ提供システムSYSは、シアター型のインタラクティブコンテンツを上映するシステムである。シアター型とは、映画館のように、スクリーンを多人数で鑑賞する形態の上映システムである。インタラクティブコンテンツは、ゲームのように、設計された範囲内でユーザが自由に行動できるコンテンツであり、ユーザが主体的に楽しむことができるコンテンツである。
【0016】
コンテンツ提供システムSYSは、コンテンツ管理装置10がナビゲーター端末装置20、貸与端末装置30、ユーザ端末装置40の各コンテンツ、投影装置がスクリーン50に投影するコンテンツを制御するシステムである。コンテンツ提供システムSYSは、コンテンツ管理装置10が生成する接続情報、例えば、QRコード(登録商標)などの2次元コードを、貸与端末装置30、ユーザ端末装置40などによって読み取ることでコンテンツ管理装置10と貸与端末装置30及びユーザ端末装置40が接続される。接続情報は、アクセスコードを含み、コンテンツの上映ごとに生成される。接続情報は、URLであってもよい。
【0017】
2次元コードは、例えばスクリーン50に投影される。なお、2次元コードは、電子メールなどによって遠隔地にいるユーザに対して送付し、送付した2次元コードを遠隔地にいるユーザの端末装置によって読み取ることでも接続可能である。
【0018】
コンテンツ管理装置10は、2次元コードの読み取りによって接続された貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に対してコンテンツを配信する。当該コンテンツには、貸与端末装置30やユーザ端末装置40によって操作可能な、ユーザが参加可能な参加イベントが含まれる。参加イベントには、ユーザの操作がすぐにコンテンツに反映される直接型の参加イベントと、各ユーザの操作が集計されてコンテンツに反映される集計型の参加イベントとが含まれる。
【0019】
また、コンテンツ管理装置10は、コンテンツの配信が終了すると、コンテンツ中の参加イベントに対するユーザの操作に基づいたレコメンド情報を提供する。レコメンド情報は、ユーザにお勧めする各種情報である。
【0020】
ナビゲーター端末装置20は、コンテンツ管理装置10に接続された貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に対するコンテンツの操作およびコンテンツの進行を制御可能な端末装置である。ナビゲーター端末装置20は、シアター会場において進行するナビゲーターによって操作される端末装置である。ナビゲーター端末装置20は、参加イベントにおける貸与端末装置30およびユーザ端末装置40による回答状況を確認したり、集計型の参加イベントの場合には集計結果に基づくコンテンツを選択操作したりすることが可能である。
【0021】
スクリーン50は、コンテンツ管理装置10が配信するコンテンツを投影可能なスクリーンである。スクリーン50には、スクリーンの他に、当該スクリーンに投影する映写機などの投影装置も含まれる。換言すれば、スクリーン50は、コンテンツ提供システムSYSにおけるコンテンツ管理装置10の出力部として機能する。
【0022】
次いで、コンテンツ管理装置10の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るコンテンツ管理装置10の構成の一例を示すブロック図である。
コンテンツ管理装置10は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、制御部140と、出力部150と、を含んで構成される。通信部110と、入力部120と、記憶部130と、制御部140と、出力部150とは、バスを介して相互に接続される。
【0023】
通信部110は、各種情報の送受信を行う機能を有する。例えば、通信部110は、ネットワークNWを介して、ナビゲーター端末装置20、貸与端末装置30、ユーザ端末装置40、スクリーン50と通信を行う。通信部110は、受信した各種情報を制御部140に出力する。また、通信部110は、制御部140から入力される各種情報を、ネットワークNWを介して、ナビゲーター端末装置20、貸与端末装置30、ユーザ端末装置40、スクリーン50に送信する。
【0024】
入力部120は、入力を受け付ける機能を有する。入力部120は、例えば、コンテンツ管理装置10がハードウェアとして備えるマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置によって入力された情報を受け付ける。入力部120は、入力された情報を制御部140に出力する。
【0025】
記憶部130は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部130は、コンテンツ管理装置10がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
図2に示すように、記憶部230は、コンテンツ情報記憶部131と、参加イベント情報記憶部132と、端末情報記憶部133と、レコメンド情報記憶部134と、を含んで構成される。
【0026】
コンテンツ情報記憶部131は、配信するコンテンツの情報をコンテンツ情報として記憶する。コンテンツ情報には、スクリーン50に投影されるコンテンツと、ナビゲーター端末装置20に表示されるコンテンツと、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に表示されるコンテンツとが含まれる。
【0027】
参加イベント情報記憶部132は、参加イベントの情報を参加イベント情報として記憶する。参加イベント情報には、参加イベントが直接型であるか集計型であるかを示す種別も含まれる。
【0028】
端末情報記憶部133は、コンテンツ管理装置10に接続した貸与端末装置30及びユーザ端末装置40の各端末装置の端末情報を記憶する。端末情報は、端末装置の識別情報と、端末装置の種別と、参加イベントにおける操作情報とが対応付けられている。
【0029】
レコメンド情報記憶部134は、レコメンド情報を記憶する。レコメンド情報は、参加イベントにおけるユーザ操作に応じて貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に表示されるレコメンド情報を記憶する。レコメンド情報は、直接型参加イベントにおいて行われるユーザの各操作と、各操作に応じた各レコメンド情報とが対応付けている。また、レコメンド情報は、集計型参加イベントにおける選択肢と、各選択肢に応じた各レコメンド情報都が対応付けられている。
【0030】
制御部140は、コンテンツ管理装置10の動作全般を制御する機能を有する。制御部140は、例えば、コンテンツ管理装置10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図2に示すように、制御部140は、接続情報生成部141と、端末情報取得部142と、同期信号生成部143と、コンテンツ提供部144と、参加イベント提供部145と、進行部146と、レコメンド情報提供部147と、出力処理部148と、を備える。
【0031】
接続情報生成部141は、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40がコンテンツ管理装置10に接続するための接続情報を含む二次元コードを生成する。接続情報は、例えば、上映ごとに発行されるワンタイムアクセスコードである。接続情報生成部141は、生成した二次元コードをスクリーン50に投影させる。
【0032】
端末情報取得部142は、接続情報生成部141が生成した二次元コードを用いてコンテンツ管理装置10に接続した貸与端末装置30およびユーザ端末装置40の端末情報を取得する。端末情報取得部142は、取得した端末情報を端末情報記憶部133に記憶させる。
【0033】
同期信号生成部143は、スクリーン50に投影させるコンテンツと、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に表示されるコンテンツとを同期させるための同期信号を生成する。同期信号生成部143は、生成した同期信号を進行部146に出力する。
【0034】
コンテンツ提供部144は、コンテンツ情報記憶部131が記憶するコンテンツ情報を読み出し、端末情報記憶部133が記憶する端末情報で示される貸与端末装置30およびユーザ端末装置40にコンテンツを提供する。コンテンツ提供部144は、コンテンツ情報記憶部131が記憶するコンテンツをスクリーン50に投影させる。
【0035】
参加イベント提供部145は、参加イベント情報記憶部132から参加イベント情報を読み出し、端末情報記憶部133が記憶する端末情報で示される貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に参加イベントのコンテンツを提供する。参加イベント提供部145は、コンテンツ情報記憶部131が記憶する参加イベントのコンテンツをスクリーン50に投影させる。
【0036】
進行部146は、スクリーン50のコンテンツの進行に応じて同期信号を貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に送信し、コンテンツの進行を制御する。また、進行部146は、スクリーン50の参加イベントの進行に応じて同期信号を貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に送信し、参加イベントの進行を制御する。また、進行部146は、参加イベントにおける貸与端末装置30およびユーザ端末装置40からの操作信号を取得して参加イベントを制御する。進行部146は、コンテンツ、参加イベントにおけるナビゲーター端末装置20からのコンテンツ操作信号に応じてコンテンツの進行および参加イベントの進行を制御する。
【0037】
レコメンド情報提供部147は、レコメンド情報記憶部134からレコメンド情報を読み出し、端末情報記憶部133から端末情報を読み出す。レコメンド情報提供部147は、端末情報に含まれる端末装置ごとの参加イベントにおける操作情報と対応する各レコメンド情報を、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に提供する。
【0038】
出力処理部148は、各種情報の出力処理、および出力を制御する機能を有する。
【0039】
出力部150は、各種情報を出力する機能を有する。出力部150は、例えば、コンテンツ管理装置10がハードウェアとして備えるディスプレイやタッチパネルなどの表示装置、スピーカなどの音声出力装置によって実現される。出力部150は、出力処理部148からの入力に応じて、例えば画像や音声などを出力する。一例として、本実施形態では、スクリーン50がコンテンツ管理装置10の出力部150として機能する場合として説明する。
【0040】
次いで、ナビゲーター端末装置20について説明する。
図3は、本実施形態に係るナビゲーター端末装置20の構成の一例を示すブロック図である。
ナビゲーター端末装置20は、通信部210と、入力部220と、記憶部230と、制御部240と、出力部250と、を備える。通信部210と、入力部220と、記憶部230と、制御部240と、出力部250とは、バスを介して相互に接続される。
【0041】
通信部210は、各種情報の送受信を行う機能を有する。例えば、通信部210は、ネットワークNWを介して、コンテンツ管理装置10と通信を行う。通信部210は、コンテンツ管理装置10から受信した各種情報を制御部240に出力する。また、通信部210は、制御部240から入力される各種情報を、ネットワークNWを介して、コンテンツ管理装置10に送信する。
【0042】
入力部220は、入力を受け付ける機能を有する。入力部220は、例えば、ナビゲーター端末装置20がハードウェアとして備えるマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置によって入力された情報を受け付ける。入力部220は、入力された情報を制御部240に出力する。
【0043】
記憶部230は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部230は、ナビゲーター端末装置がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM(、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0044】
制御部240は、ナビゲーター端末装置20の動作全般を制御する機能を有する。制御部240は、例えば、ナビゲーター端末装置20がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図3に示すように、制御部240は、接続部241と、接続端末情報取得部242と、参加イベント取得部243と、参加状況取得部244と、コンテンツ操作部245と、を備える。
【0045】
接続部241は、コンテンツ管理装置10に接続し、通信接続を確立する。以下の説明では、ナビゲーター端末装置20と、コンテンツ管理装置10との通信接続は、予め専用の接続情報などを用いて接続が確立されているものとして説明する。
【0046】
接続端末情報取得部242は、コンテンツ管理装置10に接続する貸与端末装置30およびユーザ端末装置40の端末情報を、コンテンツ管理装置10から取得する。
【0047】
参加イベント取得部243は、参加イベント情報をコンテンツ管理装置10から取得する。
【0048】
参加状況取得部244は、参加イベントにおける貸与端末装置30およびユーザ端末装置40の参加状況を、コンテンツ管理装置10から取得する。
【0049】
コンテンツ操作部245は、ナビゲーターの操作による操作信号に応じてコンテンツの進行および参加イベントの進行を制御する。コンテンツ操作部245は、ナビゲーターの操作による操作信号に応じてコンテンツ操作信号をコンテンツ管理装置10に送信し、コンテンツの開始、停止、参加イベントの開始、終了、集計結果の表示などのコンテンツの進行を制御する。
【0050】
出力部250は、各種情報を出力する機能を有する。出力部250は、例えば、ナビゲーター端末装置20がハードウェアとして備えるディスプレイやタッチパネルなどの表示装置、スピーカなどの音声出力装置によって実現される。出力部250は、制御部240からの入力に応じて、例えば画像や音声などを出力する。
【0051】
次いで、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40について説明する。
図4は、本実施形態に係る貸与端末装置30の構成の一例を示すブロック図である。
図5は、本実施形態に係るユーザ端末装置40の構成の一例を示すブロック図である。
貸与端末装置30は、通信部310と、入力部320と、記憶部330と、制御部340と、出力部350と、撮像部360と、を備える。
ユーザ端末装置40は、通信部410と、入力部420と、記憶部430と、制御部440と、出力部450と、撮像部460と、を備える。
【0052】
ここで、貸与端末装置30は、コンテンツを上映する事業者などからユーザに貸与されるタブレットなどの端末装置である。ユーザ端末装置40は、ユーザが所持するスマートフォン、タブレット端末などの端末装置である。
貸与端末装置30と、ユーザ端末装置40との構成は、同様であるため、貸与端末装置30の機能構成について説明し、ユーザ端末装置40の機能構成の説明を省略する。
【0053】
通信部310は、各種情報の送受信を行う機能を有する。例えば、通信部310は、ネットワークNWを介して、コンテンツ管理装置10と通信を行う。通信部310は、コンテンツ管理装置10から受信した各種情報を制御部340に出力する。また、通信部310は、制御部340から入力される各種情報を、ネットワークNWを介して、コンテンツ管理装置10に送信する。
【0054】
入力部320は、入力を受け付ける機能を有する。入力部320は、例えば、貸与端末装置30がハードウェアとして備えるマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置によって入力された情報を受け付ける。入力部320は、入力された情報を制御部340に出力する。
【0055】
記憶部330は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部330は、貸与端末装置30がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM(、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0056】
制御部340は、貸与端末装置30の動作全般を制御する機能を有する。制御部340は、例えば、貸与端末装置30がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図4に示すように、制御部340は、接続情報読取部341と、接続部342と、コンテンツ取得部343と、参加イベント操作部344と、レコメンド情報取得部345と、を備える。
【0057】
接続情報読取部341は、撮像部360を介してスクリーン50に表示された2次元コードから接続情報を取得する。接続情報読取部341は、取得した接続情報を接続部342に出力する。
【0058】
接続部342は、接続情報読取部341から入力された接続情報を用いてコンテンツ管理装置10に接続する。接続部342は、コンテンツ管理装置10の要求に応じて端末情報をコンテンツ管理装置10に送信する。
【0059】
コンテンツ取得部343は、接続部342によるコンテンツ管理装置10への接続が完了したことに基づいてコンテンツ管理装置10からコンテンツを取得する。
【0060】
参加イベント操作部344は、参加イベントにおけるユーザ操作を受け付ける。参加イベント操作部344は、ユーザ操作に応じた操作信号を、コンテンツ管理装置10に送信する。
【0061】
レコメンド情報取得部345は、コンテンツの提供が終了したことに基づいてコンテンツ管理装置10から送信されるレコメンド情報を取得する。
【0062】
出力部350は、各種情報を出力する機能を有する。出力部350は、例えば、貸与端末装置30がハードウェアとして備えるディスプレイやタッチパネルなどの表示装置、スピーカなどの音声出力装置によって実現される。出力部350は、制御部340からの入力に応じて、例えば画像や音声などを出力する。
【0063】
撮像部360は、接続情報を読み取るためのカメラとして機能する。撮像部360は、画像信号を制御部340に出力する。
【0064】
次いで、表示画面例について説明する。
図6は、本実施形態に係るユーザ端末装置40における接続情報取得の一例を示す図である。
ユーザ端末装置40は、スクリーン50に投影された二次元コードを、撮像部460を介して読み取り、二次元コードに含まれる接続情報を取得する。このとき、ユーザ端末装置40の表示部には、図示するように、撮像部460を介して読み取られる二次元コードが表示される。
【0065】
図7は、本実施形態に係るユーザ端末装置40に表示されるコンテンツの一例を示す図である。
図7に示す例は、ユーザ端末装置40がコンテンツ管理装置10に接続したことに基づいて、コンテンツ管理装置10から取得したコンテンツをユーザ端末装置40の表示部に表示したときの一例である。
図示する例では、ユーザ端末装置40が、コンテンツ管理装置10から取得したコンテンツにおける初期画面を表示したときの一例である。例えば、当該初期画面は、スクリーン50におけるコンテンツが開始される前の待ち時間においてユーザ端末装置40の表示部に表示される。
【0066】
図8は、本実施形態に係るユーザ端末装置40に表示されるコンテンツの一例を示す図である。
図示する例では、コンテンツの進行に応じて、例えば、スクリーン50において進行するコンテンツを観るように促すメッセージ「スクリーンをご覧ください。」がユーザ端末装置40の表示部に表示される。
【0067】
図9は、本実施形態に係るユーザ端末装置40に表示される直接型参加イベントの一例を示す図である。
図9に示す例は、コンテンツ中の参加イベントとして直接型の参加イベントが開始されるときにユーザ端末装置40の表示部に表示される表示画面の一例である。
図示する例では、「お食事のお時間です」「お好きなお料理を選択いただき注文してください。」「注文は選択したお料理を上にスワイプすることで行えます」と、参加イベントの説明および直接型参加イベントにおける操作説明が表示される。
【0068】
図10は、本実施形態に係るユーザ端末装置40に表示される直接型参加イベントの他の一例を示す図である。
図示する例は、
図9における直接型参加イベントにおいて、注文可能な料理の一例である。ユーザ端末装置40の表示部には、ユーザが横にスワイプすることで、スワイプ操作に応じて複数種類の料理が順番にスクロールされて表示される。ユーザが「巨匠が愛したラムチョップ」を選択したことに基づいて、ユーザが「巨匠が愛したラムチョップ」の料理を上にスワイプ操作することで、「巨匠が愛したラムチョップ」が注文される。
【0069】
図11は、本実施形態に係るスクリーン50に表示される直接型参加インベントの一例を示す図である。
図示する例は、
図9における直接型参加イベントを開始したときにスクリーン50におけるコンテンツの一例を示す。図示する例は、レストランであり、テーブルおよび椅子が表示されている。ここで、各テーブルおよびフロアは装飾があまりされていない。
【0070】
図12は、本実施形態に係るスクリーン50に表示される直接型参加インベントの他の一例を示す図である。
図示する例は、
図10における直接型参加イベントを行っているときにスクリーン50におけるコンテンツの一例を示す。
例えば、
図11において、装飾が少ないレストランにおいて、参加イベントのユーザ操作、すなわち料理注文に応じて、注文された順に料理がテーブルに並べられる。また、図示する例では、料理がテーブルに並べられることに対応して、フロアに装飾品が配置される。
【0071】
図13は、本実施形態に係るユーザ端末装置40に表示される集計型参加イベントの一例を示す図である。
図13に示す例は、コンテンツ中の参加イベントとして集計型参加イベントが開始されたときの一例である。集計型参加イベントは、例えばアンケートである。図示する例は、例えば、コンテンツ中の参加イベントとして、参加イベント終了後に表示されるシーンとして複数のシーンのいずれのシーンに切り替えるか、つまり、参加イベント終了後に表示されるコンテンツ内のいずれのストーリーに切り替えるかをユーザに質問するアンケートがユーザ端末装置40の表示部に表示された例である。
ユーザ端末装置40は、ユーザがいずれかの選択肢を選択する操作に応じて、操作に応じた操作信号をコンテンツ管理装置10に送信する。
【0072】
図14は、本実施形態に係るスクリーン50に表示される集計型参加インベントの他の一例を示す図である。
図14に示す例は、
図13におけるユーザ操作に応じた操作信号に基づいて、コンテンツ管理装置10がリアルタイム集計することでスクリーン50に表示される。
図示する例では、
図13に示す選択肢A、B、C、Dごとに、総回答数における選択率とそのグラフが表示される。
【0073】
次いで、コンテンツ提供システムSYSにおける処理の流れについて説明する。
【0074】
図15は、本実施形態に係るコンテンツ提供システムSYSにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
ステップST101において、ナビゲーター端末装置20は、コンテンツ管理装置10に接続し、通信接続を確立する。
ステップST102において、コンテンツ管理装置10は、接続情報を含む二次元コードを生成する。
ステップST103において、コンテンツ管理装置10は、生成した二次元コードをスクリーン50に出力する。
【0075】
ステップST104において、スクリーン50は、二次元コードを表示する。
ステップST105において、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40は、スクリーン50の二次元コードを読み取り、接続情報を取得する。
ステップST106において、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40は、接続情報を用いてコンテンツ管理装置10に接続する。
【0076】
ステップST109において、コンテンツ管理装置10は、ナビゲーター端末装置20、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40、スクリーン50にコンテンツを配信し、コンテンツを開始する。
ステップST110において、コンテンツ管理装置10は、スクリーン50のコンテンツの進行に応じてナビゲーター端末装置20に同期信号を適宜送信し、ナビゲーター端末装置20に表示されるコンテンツをスクリーン50のコンテンツの進行に同期させる。
ステップST111において、コンテンツ管理装置10は、スクリーン50のコンテンツの進行に応じて貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に同期信号を適宜送信し、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に表示されるコンテンツをスクリーン50のコンテンツの進行に同期させる。
【0077】
ステップST112において、コンテンツ管理装置10は、参加イベントを開始する。
ステップST113において、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40は、参加イベントに対するユーザの操作信号を受け付ける。貸与端末装置30およびユーザ端末装置40は、受け付けた操作信号をコンテンツ管理装置10に送信する。
【0078】
ステップST114において、コンテンツ管理装置10は、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40が受け付けた操作信号に応じた映像をスクリーン50に表示させる。
ステップST115において、コンテンツ管理装置10は、参加コンテンツに対する貸与端末装置30およびユーザ端末装置40の参加助教をナビゲーター端末装置20に送信する。
【0079】
ステップST116において、ナビゲーター端末装置20は、ナビゲーターによる参加イベントの終了を示す操作信号の入力を受け付ける。
ステップST117において、ナビゲーター端末装置20は、参加イベントの終了を示すコンテンツ操作信号をコンテンツ管理装置10に送信する。
【0080】
ステップST118において、コンテンツ管理装置10は、スクリーン50のコンテンツの進行に応じてナビゲーター端末装置20に同期信号を適宜送信し、ナビゲーター端末装置20に表示されるコンテンツをスクリーン50のコンテンツの進行に同期させる。
ステップST119において、コンテンツ管理装置10は、スクリーン50のコンテンツの進行に応じて貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に同期信号を適宜送信し、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に表示されるコンテンツをスクリーン50のコンテンツの進行に同期させる。
【0081】
ステップST120において、コンテンツ管理装置10は、コンテンツの完了またはナビゲーター端末装置20によるコンテンツ操作信号に基づいてコンテンツの配信を終了する。
ステップST121において、コンテンツ管理装置10は、コンテンツが終了したことに基づいて、参加イベントにおける貸与端末装置30およびユーザ端末装置40の操作信号に応じたレコメンド情報を貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に送信する。
【0082】
次いで、各装置における処理について説明する。
図16は、本実施形態に係るコンテンツ管理装置10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、コンテンツ管理装置10は、接続情報を含む二次元コードを生成する。
ステップS102において、コンテンツ管理装置10は、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40が接続されたことに基づいて端末情報を取得する。
ステップS103において、コンテンツ管理装置10は、コンテンツの提供を開始する。
ステップS104において、コンテンツ管理装置10は、参加イベントを開始する。
ステップS105において、コンテンツ管理装置10は、コンテンツが終了したことに基づいてレコメンド情報を貸与端末装置30およびユーザ端末装置40に送信する。
【0083】
図17は、本実施形態に係るナビゲーター端末装置20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS201において、ナビゲーター端末装置20は、コンテンツ管理装置10に接続する端末装置の端末情報をコンテンツ管理装置10から取得する。
ステップS202において、ナビゲーター端末装置20は、コンテンツおよび参加イベントをコンテンツ管理装置10から取得する。
ステップS203において、ナビゲーター端末装置20は、コンテンツ管理装置10から参加イベントに対する貸与端末装置30およびユーザ端末装置40の参加状況を取得する。
ステップS204において、ナビゲーター端末装置20は、コンテンツおよび参加イベントに対するコンテンツ操作信号をコンテンツ管理装置10に送信する。
【0084】
図18は、本実施形態に係る貸与端末装置30およびユーザ端末装置40の処理の流れ一例を示すフローチャートである。
ステップS301において、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40は、二次元コードを読み取り、接続情報を取得する。
ステップS302において、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40は、コンテンツ管理装置10からコンテンツを取得する。
ステップS303において、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40は、コンテンツ管理装置10から参加イベントを取得する。
ステップS304において、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40は、参加イベントに対するユーザ操作を受け付ける。
ステップS305において、貸与端末装置30およびユーザ端末装置40は、コンテンツが終了したことに基づいてレコメンド情報をコンテンツ管理装置10から取得する。
【0085】
このように、本実施形態に係るコンテンツ提供システムSYSは、接続情報を含む2次元コードを生成する生成部(接続情報生成部141)と、スクリーンおよび接続情報を用いて接続された複数の端末装置に、複数の端末装置を用いて参加可能な参加イベントを含むコンテンツを配信する配信部(コンテンツ提供部144)と、参加イベントにおける複数の端末装置のそれぞれの操作に応じてコンテンツを進行させる進行部146と、複数の端末装置のそれぞれの操作に応じたレコメンド情報を提供する提供部(レコメンド情報提供部147)と、を備える。
【0086】
この構成により、コンテンツ提供システムSYSは、シアター型のような、多人数が参加可能なコンテンツにおいて参加者の意思をコンテンツに反映することができる。また、参加者に応じたレコメンド情報を提供することができる。
【0087】
また、コンテンツ提供システムSYSにおいて、参加イベントは、複数の端末装置のそれぞれの操作をコンテンツに反映させる直接型イベントと、複数の端末装置のそれぞれの操作をリアルタイム集計して前記コンテンツに反映させる集計型イベントと、の一方または両方である。
【0088】
この構成により、複数種類の参加イベントを行うことができる。また、複数種類の参加イベントであっても参加者の意思をコンテンツに反映させることができる。
【0089】
また、コンテンツ提供システムSYSにおいて、進行部は、スクリーンに表示されたコンテンツの進行に応じて複数の端末装置のそれぞれが表示するコンテンツを進行させる。
【0090】
この構成により、スクリーンにおけるコンテンツと端末装置におけるコンテンツを同期させて進行させることができる。また、ユーザが端末装置におけるコンテンツを注視している場合であっても、スクリーンにおけるコンテンツに対して注視させることができるため、コンテンツの興趣を向上させることができる。
【0091】
以上、本発明の実施形態および変形例について説明した。なお、変形例は、本発明の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本発明の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0092】
なお、上述した実施形態および変形例におけるコンテンツ管理装置10の機能は、複数の装置によって実現されてもよい。また、コンテンツ管理装置10の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。このコンピュータには、量子コンピュータも含まれる。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0093】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
【0094】
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0095】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0096】
SYS コンテンツ提供システム
10 コンテンツ管理装置
110 通信部
120 入力部
130 記憶部
131 コンテンツ情報記憶部
132 参加イベント情報記憶部
133 端末情報記憶部
134 レコメンド情報記憶部
140 制御部
141 接続情報生成部
142 端末情報取得部
143 同期信号生成部
144 コンテンツ提供部
145 参加イベント提供部
146 進行部
147 レコメンド情報提供部
148 出力処理部
150 出力部
20 ナビゲーター端末装置
210 通信部
220 入力部
230 記憶部
240 制御部
241 接続部
242 接続端末情報取得部
243 参加イベント取得部
244 参加状況取得部
245 コンテンツ操作部
250 出力部
30 貸与端末装置
310 通信部
320 入力部
330 記憶部
340 制御部
341 接続情報読取部
342 接続部
343 コンテンツ取得部
344 参加イベント操作部
345 レコメンド情報取得部
350 出力部
360 撮像部
40 ユーザ端末装置
410 通信部
420 入力部
430 記憶部
440 制御部
441 接続情報読取部
442 接続部
443 コンテンツ取得部
444 参加イベント操作部
445 レコメンド情報取得部
450 出力部
460 撮像部
50 スクリーン