IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝テック株式会社の特許一覧

特開2024-147233情報処理装置、および商品情報通知システム
<>
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図1
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図2
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図3
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図4
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図5
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図6
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図7
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図8
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図9
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図10
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図11
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図12
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図13
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図14
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図15
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図16
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図17
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図18
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図19
  • 特開-情報処理装置、および商品情報通知システム 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147233
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、および商品情報通知システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0238 20230101AFI20241008BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20241008BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
G06Q30/0238
G07G1/12 361E
G07G1/01 301E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060115
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山下 航大
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142CA20
3E142DA07
3E142EA02
3E142EA04
3E142FA03
3E142FA08
3E142FA31
3E142GA04
3E142GA13
3E142GA16
3E142GA22
3E142GA35
3E142GA41
3E142JA01
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】本発明が解決しようとする課題は、売り場移動型セルフPOSシステムにおいて顧客が値引き情報を容易に認識することが可能な情報処理装置、および商品情報通知システムを提供することである。
【解決手段】実施形態の情報処理装置は、顧客とともに売り場を移動して商品登録に係る処理を実行する情報処理装置であって、商品と当該商品の価格とを特定する特定情報が入力される入力手段と、前記入力手段に入力された特定情報に基づいて登録された商品の情報を表示部に表示させる表示制御手段と、値引き商品の情報を取得する取得手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した商品の情報を前記表示部に表示させる。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客とともに売り場を移動して商品登録に係る処理を実行する情報処理装置であって、
商品と当該商品の価格とを特定する特定情報が入力される入力手段と、
前記入力手段に入力された特定情報に基づいて登録された商品の情報を表示部に表示させる表示制御手段と、
値引き商品の情報を取得する取得手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した商品の情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段は、顧客ごとに設定された商品に係る値引き商品の情報を取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記入力手段に入力された特定情報で特定された商品と同一商品であって、当該特定された商品と異なる価格の商品の情報を取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得手段は、商品の情報として、価格を示す価格情報および期限を示す期限情報を取得する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得手段は、商品の情報として、陳列位置を示す位置情報を取得する、
請求項3または請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
顧客とともに売り場を移動して商品登録に係る処理を実行する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能なサーバ装置とを有する商品情報通知システムであって、
前記情報処理装置は、
商品と当該商品の価格とを特定する特定情報が入力される入力手段と、
前記入力手段に入力された特定情報に基づいて登録された商品の情報を表示部に表示させる表示制御手段と、
値引き商品の情報を前記サーバ装置から取得する取得手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した商品の情報を前記表示部に表示させ、
前記サーバ装置は、
前記値引き商品の情報を前記情報処理装置に出力する出力手段を備える、
ことを特徴とする商品情報通知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、および商品情報通知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットなどの店舗では、賞味期限が近い食料品や特売期間が設定された商品などを通常価格(定価あるいは店舗が当初設定した単価)よりも安い価格で販売することが行われている。以下の説明において、通常価格よりも安い価格で販売される商品を「値引き商品」ともいう。
【0003】
従来、店舗が設定した値引き商品を顧客に対して通知する広告管理システムが提案されている(例えば、特許文献1)。この広告管理システムは、顧客に対して値引き商品を知らせるために、売り場で販売されている値引き商品の残数を売り場内のサイネージや顧客の携帯端末に通知するものである。
【0004】
また、近年、店舗では売り場移動型セルフPOS(Point Of Sales)システムが採用されている。この売り場移動型セルフPOSシステムは、スマートフォンやタブレット端末など顧客とともに売り場内を移動する登録端末を用いて顧客自身が売り場で購入商品の商品情報の登録(以下、「商品登録」ともいう)に係る操作を行うものである。
【0005】
このような売り場移動型セルフPOSシステムにおいては、顧客は売り場内で商品や登録端末を注視する。このため、従来の広告管理システムのように値引き商品に関する情報(以下、「値引き情報」ともいう)を売り場内のサイネージや顧客の携帯端末に通知するものでは、顧客は通知された値引き情報に気づかないことが多く当該値引き情報を認識しにくいものであった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、売り場移動型セルフPOSシステムにおいて顧客が値引き情報を容易に認識することが可能な情報処理装置、および商品情報通知システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の情報処理装置は、顧客とともに売り場を移動して商品登録に係る処理を実行する情報処理装置であって、商品と当該商品の価格とを特定する特定情報が入力される入力手段と、前記入力手段に入力された特定情報に基づいて登録された商品の情報を表示部に表示させる表示制御手段と、値引き商品の情報を取得する取得手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した商品の情報を前記表示部に表示させるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1の実施形態における商品情報通知システムの概略を示す図である。
図2図2は、第1の実施形態におけるサーバ装置の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、第1の実施形態におけるサーバ装置の記憶部に記憶される商品マスタのデータ構成を示す図である。
図4図4は、第1の実施形態におけるサーバ装置の記憶部に記憶される在庫管理テーブルのデータ構成を示す図である。
図5図5は、第1の実施形態におけるサーバ装置の記憶部に記憶される顧客情報管理テーブルのデータ構成を示す図である。
図6図6は、第1の実施形態におけるサーバ装置の記憶部に記憶される取引情報管理テーブルのデータ構成を示す図である。
図7図7は、第1の実施形態におけるサーバ装置の制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。
図8図8は、第1の実施形態における登録端末の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。
図9図9は、第1の実施形態における登録端末の制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。
図10図10は、第1の実施形態における商品情報通知システムの動作を示すシーケンスチャートである。
図11図11は、第1の実施形態における登録端末の表示部に表示されるスタート画面を示す図である。
図12図12は、第1の実施形態における登録端末の表示部に表示される値引き情報一覧画面を示す図である。
図13図13は、第1の実施形態における登録端末の表示部に表示されるマップ画面を示す図である。
図14図14は、第1の実施形態における登録端末の制御部による値引き情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
図15図15は、第2の実施形態におけるサーバ装置の記憶部に記憶されるマップ表示設定テーブルのデータ構成を示す図である。
図16図16は、第2の実施形態における商品情報通知システムの動作を示すシーケンスチャートである。
図17図17は、第2の実施形態における登録端末の表示部に表示される登録画面を示す図である。
図18図18は、第2の実施形態における登録端末の制御部による登録処理の流れを示すフローチャートである。
図19図19は、変形例におけるサーバ装置の記憶部に記憶される商品マスタのデータ構成を示す図である。
図20図20は、変形例におけるサーバ装置の記憶部に記憶される値引き情報管理テーブルのデータ構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態の情報処理装置、および商品情報通知システムについて説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば、以下に説明する実施形態では、情報処理装置である登録端末を店舗が顧客に貸与するものとしたが、これに限らない。登録端末は、顧客とともに売り場を移動して商品登録に係る処理を実行するものであればよく、例えば買物用アプリケーションプログラムがインストールされた顧客のスマートフォンなどであってもよい。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の商品情報通知システム1の概略を示す図である。本実施形態の商品情報通知システム1は、例えば、スーパーマーケットなどの店舗に採用され、売り場移動型セルフPOSシステムに適用される。商品情報通知システム1は、店舗が管理するサーバ装置2、会計装置3、およびショッピングカートSCに設置された登録端末4を備える。
【0011】
サーバ装置2、会計装置3、および登録端末4は、有線あるいは無線のLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。なお、これらサーバ装置2、会計装置3、および登録端末4の数は、図示の例に限らない。ここで、登録端末4は、情報処理装置の一例である。
【0012】
顧客Cは、売り場内で登録端末4が設置されたショッピングカートSCを移動させながら買い物を行う。顧客Cは、売り場内でショッピングカートSCの登録端末4を用いて、購入商品の商品情報をサーバ装置2に登録させる。例えば、登録端末4は、顧客Cの操作によりRFID(Radio Frequency Identification)リーダ44(図8参照)によって購入商品に付されたRFタグから個品コードを読み取り、サーバ装置2に送信する。個品コードは個品、すなわち1つの商品を特定する情報である。サーバ装置2は、受信した個品コードに対応する商品情報を自装置が記憶する商品マスタ212(図2図3参照)から読み出す。
【0013】
サーバ装置2は、読み出した商品情報を登録する。このとき、サーバ装置2は、取引コードを発行し、読み出した商品情報を当該取引コードに対応付けて取引情報として登録する。これにより、サーバ装置2は、取引コードごとに取引情報を管理する。
【0014】
なお、商品情報は、登録端末4に登録されてもよい。言い換えると、商品登録は、登録端末4で実行されてもよい。この場合、登録端末4は、個品コードに対応する商品情報を、自装置が記憶する商品マスタから読み出してもよいし、サーバ装置2から取得してもよい。また、サーバ装置2は、登録端末4が読み取った個品コードに対応する商品コードを当該登録端末4から取得して商品登録を行ってもよい。商品コードは、商品を特定する情報であり、例えばJAN(Japanese Article Number)コードである。さらに、サーバ装置2は、後述する変形例に示すように、登録端末4が読み取った商品コードを取得して商品登録を行ってもよい。
【0015】
顧客Cは、全ての購入商品について商品登録が完了すると、会計装置3に移動して取引コードを入力する。取引コードの入力は、例えば、会計装置3が備えるスキャナ(図示せず)が登録端末4に表示されたコードシンボルを読み取ることでなされる。会計装置3は、入力された取引コードに対応する取引情報をサーバ装置2から取得し、顧客Cが支払いを行うための会計処理を実行する。これにより、顧客Cは購入商品の代金の支払いを完了させることができる。
【0016】
登録端末4は、値引き情報を表示することができる。例えば、登録端末4は、顧客Cの操作に基づいて値引き情報要求をサーバ装置2に送信する。値引き情報要求は、値引き商品に関する情報を要求するものである。登録端末4は、サーバ装置2から値引き情報を取得し、取得した値引き情報を表示する。これにより、顧客Cは、買い物時に注視する登録端末4によって、店舗で販売される値引き商品の情報を認識することができる。
【0017】
なお、サーバ装置2は、登録端末4からの値引き情報要求に対して受動的に値引き情報を送信するのではなく、能動的に値引き情報を送信してもよい。例えば、サーバ装置2は、所定時間毎に各登録端末4に値引き情報を送信するものであってもよい。
【0018】
次に、各装置について説明する。まず、サーバ装置2について説明する。図2は、サーバ装置2の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、制御部20と、記憶部21と、表示部22と、操作部23と、通信部24と、を備えている。制御部20、記憶部21、表示部22、操作部23、および通信部24は、バス25等を介して互いに接続されている。なお、サーバ装置2は、複数のコンピュータにより構成されるものであってもよい。
【0019】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を備えたコンピュータで構成されている。CPU201、ROM202、およびRAM203は、バス25を介して互いに接続されている。
【0020】
CPU201はサーバ装置2の全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用され、ROM202や記憶部21に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部20は、CPU201がROM202や記憶部21に記憶されRAM203に展開された制御プログラムにしたがって動作することによって、サーバ装置2の各種制御処理を実行する。
【0021】
記憶部21は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部21は、制御プログラム211、商品マスタ212、在庫管理テーブル213、顧客情報管理テーブル214、および取引情報管理テーブル215を記憶する。
【0022】
制御プログラム211は、例えば、登録端末4から取得した個品コードに基づいて商品情報を登録する機能、登録端末4からの値引き情報要求に対応して商品マスタ212から値引き情報を抽出する機能、抽出した値引き情報を登録端末4に送信する機能等を実現するためのプログラムである。
【0023】
商品マスタ212は、店舗で取り扱っている商品の商品情報を記憶したマスタファイルである。店舗で取り扱う商品は日々変化するため、商品マスタ212は、店舗によって適宜更新される。図3は、商品マスタ212のデータ構成を示す図である。商品マスタ212は、商品コードに対応付けて、商品名、個品コード、入荷日、賞味期限、単価、値引き額、および陳列位置を記憶する。
【0024】
商品コードは、商品を特定する情報である。商品名は、商品の名称を示す情報である。個品コードは、商品の1個品を特定する情報である。入荷日は、対応する個品コードの個品が店舗に入荷された日を示す情報である。賞味期限は、商品の賞味期限を示す情報である。賞味期限は、商品が飲食物である場合に登録されるものであり、期限を示す期限情報の一例である。
【0025】
単価は、商品の定価あるいは店舗が当初設定した単価を示す情報である。値引き額は、単価から値引きされる金額を示す情報である。値引き商品以外の商品は、値引き額に「0」が登録される。単価および値引き額は、価格を示す価格情報の一例である。なお、例えばサーバ装置2が賞味期限と現在日時とから値引き額を自動算出するものである場合、商品マスタ212は値引き額を記憶していなくてもよい。
【0026】
陳列位置は、売り場における商品の陳列位置を示す情報で、例えば陳列棚Noなどである。陳列位置は、陳列位置を示す位置情報の一例である。ここで、個品コードは、商品と当該商品の価格(値引き額を含む)とを特定する機能を備えた情報であって、特定情報の一例である。
【0027】
在庫管理テーブル213は、商品の在庫を管理するデータテーブルである。図4は、在庫管理テーブル213のデータ構成を示す図である。在庫管理テーブル213は、個品コードと登録済フラグとを対応付けて記憶する。
【0028】
個品コードは、上述したとおり、商品の1個品を特定する情報である。登録済フラグは、対応する個品コードの個品が商品登録済か否かを示す情報であり、商品登録がなされていない場合「0」が登録され、商品登録がなされると「1」が登録される。なお、登録済フラグは、対応する個品コードの個品が会計装置3で会計処理されたことを条件として「1」に書き換えられるものとしてもよい。言い換えると、登録済フラグは、個品が販売されたか否かを示す情報であってもよい。
【0029】
顧客情報管理テーブル214は、店舗会員である顧客Cの情報を管理するデータテーブルである。顧客情報管理テーブル214に登録される情報は、例えば、店舗会員の会員登録を行う際に顧客Cから取得される。図5は、顧客情報管理テーブル214のデータ構成を示す図である。顧客情報管理テーブル214は、会員コードに対応付けて、氏名、通知先、およびお気に入り商品を記憶する。
【0030】
会員コードは、店舗会員を特定する情報であり、例えば会員Noなどである。氏名は、店舗会員の氏名を示す情報である。通知先は、店舗会員の通知先を示す情報であり、例えばメールアドレスなどである。お気に入り商品は、顧客Cによって特定されたお気に入り商品を示す情報であり、当該お気に入り商品の商品コードなどである。なお、お気に入り商品は、顧客Cの過去の購買履歴に基づいて登録されてもよい。
【0031】
取引情報管理テーブル215は、顧客Cの取引情報を取引ごとに管理するデータテーブルである。取引情報は、会計装置3が会計処理を実行する際に用いられる情報である。取引情報管理テーブル215は、登録端末4や会計装置3からの情報に基づいて適宜更新される。図6は、取引情報管理テーブル215のデータ構成を示す図である。取引情報管理テーブル215は、取引コードに対応付けて、端末コード、会計装置コード、取引額、会計済フラグ、および商品情報を記憶する。
【0032】
取引コードは、取引を特定する情報であり、制御部20によって発行される。端末コードは、登録端末4を特定する情報である。会計装置コードは、会計装置3を特定する情報である。取引額は、1取引の合計金額を示す情報である。会計済フラグは、顧客Cによって取引額の支払が完了したか否かを示す情報である。会計済フラグは、取引コードで特定される取引に係る会計処理が会計装置3によって完了していない場合「0」が登録され、完了すると「1」が登録される。
【0033】
商品情報は、取引の対象となった商品の情報であり、例えば商品コード、商品名、単価、値引き額などを含む。これら商品情報については、商品マスタ212の説明で述べているので、重複する説明は省略する。1取引において、複数の商品が購入される場合、1取引コードに対応して複数の商品情報が登録される。
【0034】
図2に戻ってサーバ装置2のハードウェア構成について説明する。
【0035】
表示部22は、例えば液晶パネルで構成されており、各種情報を表示する。表示部22は、例えば商品マスタ212、在庫管理テーブル213、顧客情報管理テーブル214、および取引情報管理テーブル215などに記憶された情報を必要に応じて表示する。
【0036】
操作部23は、制御部20に情報を入力するためのもので、キーボード、タッチパネル、マウスなどで構成される。
【0037】
通信部24は、会計装置3、登録端末4、などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部20は、通信部24を介して外部装置と接続されることで、当該外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
【0038】
続いて、サーバ装置2の機能構成について説明する。図7は、サーバ装置2の制御部20の主たる機能構成を示すブロック図である。制御部20は、CPU201がROM202や記憶部21に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、送受信手段2001、登録手段2002、および抽出手段2003として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアで構成してもよい。
【0039】
送受信手段2001は、会計装置3および登録端末4との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信手段2001は、会計装置3から取引情報要求を受信する。取引情報要求は、会計処理に必要な取引情報を要求するものであり、取引を特定する取引コードを含む。送受信手段2001は、会計装置3からの取引情報要求に対する応答として当該会計装置3に取引情報を送信する。また、送受信手段2001は、会計装置3から会計完了通知を受信する。会計完了通知は、会計処理が完了したこと、言い換えると取引に係る決済が完了したことを示す情報であり、会計処理が完了した取引を特定する取引コードを含む。
【0040】
送受信手段2001は、登録端末4から値引き情報要求を受信し、その応答として当該登録端末4に値引き情報を送信する。送受信手段2001は、値引き商品の情報を登録端末4に出力する出力手段として機能する。また、送受信手段2001は、登録端末4から登録要求を受信する。登録要求は、商品登録を要求するものであり、商品登録の対象となる商品の個品コードを含む。登録端末4からの登録要求に応じて商品登録が完了すると、送受信手段2001は、当該登録端末4に商品登録が完了したことを示す登録通知を送信する。
【0041】
登録手段2002は、商品登録を実行する。具体的には、登録手段2002は、送受信手段2001が受信した登録要求に含まれる個品コードに対応する商品情報を商品マスタ212から読み出して、取引情報管理テーブル215に必要な情報を登録する。登録手段2002は、送受信手段2001が1取引における最初の登録要求を受信すると、取引コードを発行し当該取引コードに対応付けて商品情報を登録する。このとき、登録手段2002は、対応する会計済フラグに「0」を登録する。
【0042】
登録手段2002は、その他各種情報を記憶部21に記憶(登録)する。例えば、登録手段2002は、商品登録を実行した際に在庫管理テーブル213を更新する。具体的には、登録手段2002は、商品登録時に登録端末4から受信した個品コードに対応する登録済フラグを「1」に書き換える。また、登録手段2002は、送受信手段2001が会計完了通知を受信すると、取引情報管理テーブル215を更新する。具体的には、登録手段2002は、会計装置3から受信した会計完了通知に含まれる取引コードに対応する会計済フラグを「1」に書き換える。
【0043】
抽出手段2003は、送受信手段2001が登録端末4から値引き情報要求を受信すると、商品マスタ212から値引き商品の個品コードを抽出する。続いて、抽出手段2003は、商品マスタ212から抽出した個品コードのうち、在庫管理テーブル213において登録済フラグに「0」が登録されている個品コードを抽出する。言い換えると、抽出手段2003は、商品登録されていない値引き商品の個品コードを抽出する。
【0044】
次いで、抽出手段2003は、商品登録されていない値引き商品の個品コードのうち、顧客Cのお気に入り商品に該当する個品コードを抽出する。詳細には、抽出手段2003は、値引き情報要求に含まれる会員コードに対応する商品コードを顧客情報管理テーブル214から読み出す。そして、抽出手段2003は、商品登録されていない値引き商品の個品コードのうち、対応する商品コードが顧客情報管理テーブル214から読み出した商品コードと一致するものを抽出する。
【0045】
抽出手段2003は、商品マスタ212を参照して、抽出した個品コードに対応する商品情報を値引き情報として生成する。値引き情報は、個品コード毎の商品情報の集合体でもよいし、同一商品であって値引き額が同じであるグループ商品毎の商品情報の集合体でもよい。
【0046】
次に、会計装置3について説明する。会計装置3は、例えば顧客Cが自身で会計操作を行う、いわゆるセルフ式の会計装置である。会計装置3は、入力された取引コードに対応する取引情報をサーバ装置2から取得する。会計装置3は、サーバ装置2から取得した取引情報に基づいて、現金決済、あるいはクレジット決済などのキャッシュレス決済による支払に係る会計処理を実行する。ここで、会計処理とは、顧客Cが購入する商品の代金の支払を行うための処理である。
【0047】
次に、登録端末4について説明する。登録端末4は、店舗が所有するタブレット端末、RFIDリーダ、スキャナなどで構成され、ショッピングカートSCに着脱可能に設置される。図8は、登録端末4の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。登録端末4は、制御部40と、記憶部41と、表示部42と、操作部43と、RFIDリーダ44と、スキャナ45と、通信部46と、を備えている。制御部40、記憶部41、表示部42、操作部43、RFIDリーダ44、スキャナ45、および通信部46は、バス47等を介して互いに接続されている。
【0048】
制御部40は、CPU401、ROM402、RAM403を備えたコンピュータで構成されている。CPU401、ROM402、およびRAM403は、バス47を介して互いに接続されている。
【0049】
CPU401は登録端末4の全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用され、ROM402や記憶部41に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部40は、CPU401がROM402や記憶部41に記憶されRAM403に展開された制御プログラムにしたがって動作することによって、登録端末4の各種制御処理を実行する。
【0050】
記憶部41は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部41は、制御プログラム411、端末コード412、マップデータ413を記憶する。
【0051】
制御プログラム411は、例えば、RFIDリーダ44から個品コードの入力を受け付ける機能、サーバ装置2から値引き情報を取得する機能、商品登録された商品の情報やサーバ装置2から取得した値引き情報を表示部42に表示させる機能等を実現するためのプログラムである。
【0052】
端末コード412は、登録端末4を特定する情報である。登録端末4は、サーバ装置2に情報を送信する際、端末コード412を併せて送信するものとする。これにより、サーバ装置2は、情報送信元の登録端末4を特定することができる。
【0053】
マップデータ413は、売り場のマップを示す情報である。マップデータ413は、商品陳列棚の位置情報を含むデータである。
【0054】
表示部42は、例えば液晶パネルで構成されており、各種情報を表示する。例えば、表示部42は、サーバ装置2から受信した登録通知に含まれる商品情報を表示する。また、表示部42は、サーバ装置2から受信した値引き情報を表示する。
【0055】
操作部43は、制御部40に情報を入力するためのもので、キーボード、タッチパネル、マウスなどで構成される。例えば、操作部43は、値引き情報要求の出力を指示する情報を制御部40に入力する。
【0056】
RFIDリーダ44は、顧客Cの購入商品に付されたRFタグから個品コードを読み取る。RFIDリーダ44は、登録端末4から所定範囲内に位置する商品に付されたRFタグから個品コードを読み取る。例えば、RFIDリーダ44は、顧客Cが商品に付されたRFタグから個品コードを読み取らせる位置(例えば、ショッピングカートSCのカゴの上面開口付近)を読取範囲とするものであり、商品陳列棚に陳列された商品や他の顧客CのショッピングカートSC内の商品に付されたRFタグから個品コードを読み取ることはない。
【0057】
スキャナ45は、会員コードを示す媒体から会員コードを読み取る。なお、スキャナ45は、後述する変形例に示すように、商品に付されたバーコードなどのコードシンボルから商品を特定する商品コードを読み取るものであってもよい。
【0058】
通信部46は、サーバ装置2などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部40は、通信部46を介して外部装置と接続されることで、当該外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
【0059】
続いて、登録端末4の機能構成について説明する。図9は、登録端末4の制御部40の主たる機能構成を示すブロック図である。制御部40は、CPU401がROM402や記憶部41に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、送受信手段4001、入力手段4002、および表示制御手段4003として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアで構成してもよい。
【0060】
送受信手段4001は、サーバ装置2との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信手段4001は、サーバ装置2に対して値引き情報要求を送信し、その応答として値引き情報を当該サーバ装置2から受信する。値引き情報は、値引き商品の価格情報(単価および値引き額)、期限情報(賞味期限)、および位置情報(陳列位置)を含む。送受信手段4001は、値引き商品の情報を取得する取得手段として機能する。本実施形態において、送受信手段4001が受信する値引き情報は、顧客Cのお気に入り商品に係る値引き情報であるが、店舗が設定した値引き商品全てに係る値引き情報であってもよい。
【0061】
また、送受信手段4001は、入力手段4002に入力された個品コードを含む登録要求をサーバ装置2に送信する。そして、送受信手段4001は、上記登録要求に応じてサーバ装置2で商品登録が完了すると、当該サーバ装置2から登録通知を受信する。
【0062】
入力手段4002には、商品と当該商品の価格とを特定する特定情報である個品コードがRFIDリーダ44からが入力される。また、入力手段4002には、操作部43およびスキャナ45から各種情報が入力される。
【0063】
例えば、入力手段4002には、スキャナ45が顧客Cの会員カードから読取った会員コードが当該スキャナ45から入力される。また、入力手段4002には、商品登録の開始を指示する情報、全ての購入商品の商品登録が完了して会計を指示する情報などが操作部43から入力される。
【0064】
表示制御手段4003は、表示部42に各種情報を表示させる。例えば、表示制御手段4003は、入力手段4002に入力された個品コードに基づいて登録された商品の情報を表示部42に表示させる。具体的には、表示制御手段4003は、送受信手段4001がサーバ装置2から受信した登録通知に含まれる商品情報(サーバ装置2が登録した商品情報)を表示部42に表示させる。
【0065】
また、表示制御手段4003は、送受信手段4001がサーバ装置2から受信した値引き情報を表示部42に表示させる。例えば、表示制御手段4003は、値引き情報として、値引き商品の価格情報、期限情報、位置情報などを表示部42に表示させる。
【0066】
次に、上記構成に基づく商品情報通知システム1の動作について説明する。図10は、商品情報通知システム1の動作を示すシーケンスチャートである。
【0067】
まず、値引き情報を表示する際の動作について説明する。顧客Cが買い物を始めるにあたりスキャナ45で会員コードを読み取らせると、登録端末4には、会員コードが入力される(ステップS1)。このとき、登録端末4には図11に示すスタート画面421が表示される。
【0068】
スタート画面421には、商品登録開始ボタン4211および値引き情報一覧表示ボタン4212が表示される。商品登録開始ボタン4211は、商品登録を開始することを指示するための操作子である。値引き情報一覧表示ボタン4212は、値引き情報の一覧表示を指示するための操作子である。
【0069】
顧客Cが値引き情報一覧表示ボタン4212を操作すると、登録端末4には、値引き情報要求が入力される(ステップS2)。登録端末4は、値引き情報要求をサーバ装置2に送信する(ステップS3)。
【0070】
サーバ装置2は、値引き情報要求に含まれる会員コードで特定される会員のお気に入り商品に係る値引き情報を抽出する(ステップS4)。サーバ装置2は、抽出した値引き情報を登録端末4に送信する(ステップS5)。
【0071】
登録端末4は、受信した値引き情報に基づいて、値引き情報表示処理を実行する(ステップS6)。これにより、登録端末4は値引き情報を表示する。登録端末4が実行する値引き情報表示処理の詳細は後述する。
【0072】
なお、上述した値引き情報一覧表示ボタン4212は、スタート画面だけでなく、買い物時に表示される各種画面に設けられていることが望ましい。これにより、顧客Cは、買い物中であれば任意のタイミングで値引き情報を閲覧することができる。
【0073】
続いて、顧客Cが商品を購入する際の動作について説明する。顧客Cが図11に示すスタート画面で商品登録開始ボタン4211を操作すると、登録端末4には、商品登録開始入力がなされる(ステップS11)。そして、顧客Cが購入商品をRFIDリーダ44の読取範囲内に位置させると、登録端末4はRFIDリーダ44によって当該商品の個品コードを読み取る(ステップS12)。登録端末4は、読み取った個品コードを含む登録要求をサーバ装置2に送信する(ステップS13)。なお、以下の説明において、サーバ装置2に商品登録をさせるために顧客Cが登録端末4に個品コードあるいは商品コードを読み取らせることを、「顧客Cが商品をスキャンする」という場合がある。
【0074】
サーバ装置2は、取引コードを発行する(ステップS14)。サーバ装置2は、登録端末4から1取引における最初の登録要求があった際に取引コードを発行する。続いて、サーバ装置2は、商品登録を実行する(ステップS15)。サーバ装置2は、登録要求に含まれる個品コードに係る商品の情報を取引コードに対応付けて記憶することによって商品登録を実行する。サーバ装置2は、商品登録がなされたことを示す登録通知を登録端末4に送信する(ステップS16)。
【0075】
登録端末4は、登録通知に含まれる商品情報を表示する(ステップS17)。これにより、顧客Cは購入商品について商品登録がなされたことを確認できる。以降、顧客Cが商品おスキャンするごとに、ステップS12~ステップS17の処理が繰り返される。なお、1取引における2回目以降の登録要求に対してはステップS14の取引コード発行処理は実行されない。
【0076】
購入商品全ての商品登録が完了すると、登録端末4には会計指示入力がなされる(ステップS18)。登録端末4は、サーバ装置2から受信した登録通知に含まれる取引コードを示す情報を表示する(ステップS19)。例えば、登録端末4は、取引コードを示すバーコード等のコードシンボルを表示する。
【0077】
顧客Cが購入代金の支払いを行う際、会計装置3に移動して登録端末4に表示されたコードシンボルを会計装置3のスキャナでスキャンする。会計装置3は、上記コードシンボルから取引コードを読み取る(ステップS20)。会計装置3は、読み取った取引コードを含む取引情報要求をサーバ装置2に送信する(ステップS21)。
【0078】
サーバ装置2は、取引情報要求に含まれる取引コードに係る取引情報を抽出する(ステップS22)。サーバ装置2は、抽出した取引情報を会計装置3に送信する(ステップS23)。
【0079】
会計装置3は、受信した取引情報に基づいて会計処理を実行する(ステップS24)。以上の動作により、顧客Cは商品を購入することができる。
【0080】
次に、登録端末4が実行する値引き情報表示処理について説明する。図14は、登録端末4の制御部40による値引き情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0081】
制御部40は、送受信手段4001がサーバ装置2から値引き情報を受信したか否か判断し(ステップS31)、受信しなければ(ステップS31のN)、ステップS31の処理に戻って待機する。
【0082】
送受信手段4001がサーバ装置2から値引き情報を受信すると(ステップS31のY)、表示制御手段4003は、表示部42に値引き情報一覧画面を表示させる(ステップS32)。図12は、値引き情報一覧画面422を示す図である。
【0083】
値引き情報一覧画面422には、値引き情報部4221および商品登録開始ボタン4222が表示される。値引き情報部4221は、送受信手段4001がサーバ装置2から受信した値引き情報を表示する。値引き情報部4221は、商品名に対応付けて、価格、値引き価格、陳列場所表示に係る情報を表示する。価格、値引き価格、陳列位置表示の各欄には、個品毎の情報が表示される。
【0084】
商品名の欄には、値引き商品の名称が表示される。価格の欄には、商品の単価が表示される。値引き価格の欄には、単価から値引き額を差し引いた値引き価格、すなわち販売価格が表示される。陳列位置表示の欄には、表示ボタン4223が表示される。表示ボタン4223が操作されると、対応する個品が陳列された場所を示すマップ画面が表示される。マップ画面については、後述する。
【0085】
商品登録開始ボタン4222は、商品登録を開始することを指示するための操作子である。顧客Cは、値引き情報一覧画面422で値引き情報を確認している状態で商品登録開始ボタン4222を操作することによって商品登録を開始することができる。
【0086】
図14に戻って値引き情報表示処理の説明を続ける。制御部40は、陳列場所表示入力がなされたか否か判断する(ステップS33)。言い換えると、制御部40は、値引き情報一覧画面422を表示している状態で、いずれかの表示ボタン4223が操作されたか否か判断する。
【0087】
陳列場所表示入力がなされると(ステップS33のY)、表示制御手段4003は、表示部42にマップ画面を表示させる(ステップS34)。マップ画面は、値引き情報一覧画面422で指定された個品の陳列位置を表示する画面である。図13は、マップ画面423を示す図である。
【0088】
マップ画面423には、マップ情報部4231、商品登録開始ボタン4232、および戻るボタン4233が表示される。マップ情報部4231は、売り場内のマップを表示するとともに、指定された個品が陳列される陳列棚4234を他の陳列棚とは異なる形態で表示する。例えば、マップ情報部4231は、指定された個品が陳列される陳列棚4234を他の陳列棚とは異なる色で表示する。なお、異なる表示形態は、色を異ならせることに限らず、他の方法、例えば陳列棚4234の外枠の線の太さを異ならせるなどによって実現されてもよい。また、マップ情報部4231は、陳列棚4234に対応付けて広告情報部4235を表示する。これにより、マップ情報部4231は、顧客Cに対して値引き商品をアピールすることができる。
【0089】
商品登録開始ボタン4232は、商品登録を開始することを指示するための操作子である。戻るボタン4233は、表示部42の画面表示を値引き情報一覧画面422に戻すための操作子である。顧客Cは、商品登録開始ボタン4232および戻るボタン4233を適宜操作することができる。
【0090】
図14に戻って値引き情報表示処理の説明を続ける。制御部40は、戻る入力がなされたか否か判断する(ステップS35)。言い換えると、制御部40は、マップ画面423を表示している状態で、戻るボタン4233が操作されたか否か判断する。
【0091】
戻る入力がなされると(ステップS35のY)、制御部40はステップS32の処理に戻る。戻る入力がなされないと(ステップS35のN)、制御部40は、商品登録開始入力がなされたか否か判断する(ステップS36)。言い換えると、制御部40は、マップ画面423を表示している状態で、商品登録開始ボタン4232が操作されたか否か判断する。
【0092】
商品登録開始入力がなされると(ステップS36のY)、表示制御手段4003は、表示部42に登録画面(図示せず)を表示させる(ステップS37)。登録画面は、顧客Cが商品登録に係る操作を行うための画面である。そして、制御部40は、値引き情報表示処理を終了する。商品登録開始入力がなされないと(ステップS36のN)、制御部40はステップS35の処理に戻る。
【0093】
なお、ステップS33の処理において、陳列場所表示入力がなされないと(ステップS33のN)、制御部40は、商品登録開始入力がなされたか否か判断する(ステップS38)。言い換えると、制御部40は、値引き情報一覧画面422を表示している状態で、商品登録開始ボタン4222が操作されたか否か判断する。
【0094】
商品登録開始入力がなされると(ステップS38のY)、制御部40はステップS37の処理に移行する。商品登録開始入力がなされないと(ステップS38のN)、制御部40はステップS33の処理に戻る。
【0095】
上記第1の実施形態によれば、登録端末4は、値引き情報要求が入力されると、値引き情報をサーバ装置2から取得して表示する。これにより、顧客Cは所望のタイミングで登録端末4によって値引き情報を閲覧することができる。このため、顧客Cは値引き情報を容易に認識することが可能となる。
【0096】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、顧客Cが登録端末4で商品をスキャンした際、スキャンした商品と同一商品であって異なる価格の商品(以下、「異価格同一商品」ともいう)がある場合に当該異価格同一商品の情報を表示可能とする点において第1の実施形態と異なる。例えば、異価格同一商品は、同一商品において通常価格で販売される商品に対して、値引き価格で販売される商品である。また、異価格同一商品は、例えば同一商品において10円引きで販売される商品に対して、20円引きで販売される商品である。以下、第1の実施形態と同様の構成、機能については、説明を省略する場合がある。以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0097】
サーバ装置2の記憶部21は、図15に示すマップ表示設定テーブル216を備える。マップ表示設定テーブル216は、異価格同一商品の陳列位置を表示するか否かを商品ごとに設定するデータテーブルである。マップ表示設定テーブル216は、商品コードとマップ表示フラグとを対応付けて記憶する。
【0098】
商品コードは商品を特定する情報である。マップ表示フラグは、対応する商品コードの商品がスキャンされた際、異価格同一商品の商品情報として陳列位置を示すマップ画面を表示するか否かを設定するためのフラグである。異価格同一商品の商品情報としてマップ画面を表示する場合マップ表示フラグには「1」が登録され、表示しない場合マップ表示フラグには「0」が登録される。マップ表示フラグは、店舗が任意に設定することができる。
【0099】
例えば、同一商品において通常価格で販売される商品と値引き価格で販売される商品とを同一の陳列棚に陳列する運用の店舗である場合、マップ表示フラグを「0」とすることが望ましい。一般的に、顧客Cは商品が陳列された陳列棚付近で当該商品の商品登録を行なう。このため、スキャンされた商品と異価格同一商品とが同じ陳列棚に陳列されている場合、マップ画面を表示すると顧客Cは当該異価格同一商品が他の陳列棚に陳列してあると勘違いしやすいと考えられるためである。
【0100】
一方、同一商品において通常価格で販売される商品と値引き価格で販売される商品とを互いに離れた陳列棚に陳列する運用の店舗である場合、マップ表示フラグを「1」とすることが望ましい。例えば、値引き商品を集めた値引き商品コーナーなどを設置する店舗は、マップ表示フラグを「1」とすることが望ましい。スキャンされた商品と異価格同一商品とが離れた位置にある陳列棚に陳列されている場合、マップ画面を表示することで顧客Cが異価格同一商品の位置を容易に認識できると考えられるためである。
【0101】
次に、商品登録に係る商品情報通知システム1の動作について説明する。図16は、商品情報通知システム1の動作を示すシーケンスチャートである。このシーケンスチャートは、顧客Cがスキャンした商品に異価格同一商品が存在した結果、当該顧客Cがスキャンした商品の商品登録をせずに異価格同一商品の商品登録を行った場合の動作の流れを示すものである。また、このシーケンスチャートはマップ画面を表示しない場合の動作の流れを示すものである。
【0102】
商品登録にあたり、登録端末4には、商品登録開始入力がなされる(ステップS41)。そして、顧客Cが購入商品をRFIDリーダ44の読取範囲内に位置させると、登録端末4はRFIDリーダ44によって当該商品の個品コードを読み取る(ステップS42)。登録端末4は、読み取った個品コードを含む同一商品情報要求をサーバ装置2に送信する(ステップS43)。同一商品情報要求は、当該同一商品情報要求に含まれる個品コードに係る商品情報と、当該個品コードに対する異価格同一商品の商品情報とを要求するものである。
【0103】
サーバ装置2は、同一商品情報要求に含まれる個品コードに係る商品情報と、当該個品コードに対する異価格同一商品の商品情報とを抽出する(ステップS44)。サーバ装置2は、商品マスタ212を参照して同一商品情報要求に含まれる個品コードに係る商品情報を抽出する。また、サーバ装置2は、商品マスタ212および在庫管理テーブル213を参照して、商品登録されていない異価格同一商品の商品情報を抽出する。サーバ装置2は、抽出した商品情報、すなわち顧客Cがスキャンした商品の商品情報および当該商品に対する異価格同一商品の商品情報(以下、総称して「同一商品情報」ともいう)を登録端末4に送信する(ステップS45)。異価格同一商品が存在しない場合、サーバ装置2は、異価格同一商品が存在しないことを示す情報を同一商品情報として登録端末4に送信する。
【0104】
登録端末4は、受信した同一商品情報を比較表示する(ステップS46)。同一商品情報は、図17に示す登録画面424に表示される。登録画面424には、登録情報部4241と、同一商品情報部4242とが表示される。
【0105】
登録情報部4241は、商品登録された商品の情報を表示する。同一商品情報部4242は、顧客Cがスキャンした商品に異価格同一商品が存在した場合に登録情報部4241上にポップアップ表示される。同一商品情報部4242は、顧客Cがスキャンした商品の商品情報と、当該商品に対する異価格同一商品の商品情報とを比較可能に表示する。具体的には、同一商品情報部4242は、顧客Cがスキャンした商品の商品名、販売価格、および賞味期限を表示する。また、同一商品情報部4242は、顧客Cがスキャンした商品に対する異価格同一商品の販売価格および賞味期限を、顧客Cがスキャンした商品の販売価格および賞味期限に対応させて表示する。
【0106】
本実施形態においては、図17に示すように、登録端末4は、異価格同一商品のうち最安値の商品の情報を、顧客Cがスキャンした商品の商品情報に対応させて表示するものとしているが、異価格同一商品が複数存在する場合、その全てを表示してもよい。また、スキャンした商品が最安値商品である場合、異価格同一商品の情報を表示しないようにしてもよい。この場合、登録端末4は、異価格同一商品の情報を表示せずに、スキャンした商品に係る登録要求をサーバ装置2に送信してもよい。
【0107】
さらに、同一商品情報部4242は、スキャンした商品について商品登録するか否かの入力を促すメッセージ、はいボタン、およびいいえボタンを表示する。顧客Cは、異価格同一商品の情報を確認したうえでスキャンした商品を商品登録する場合、はいボタンを操作する。この場合、登録端末4は、スキャンした商品に係る登録要求をサーバ装置2に送信する。
【0108】
顧客Cは、異価格同一商品の情報を確認した結果スキャンした商品を商品登録しない場合、例えば表示された最安値商品を購入しようとする場合、いいえボタンを操作する。この場合、登録端末4は、スキャンした商品に係る登録要求をサーバ装置2に送信しない。
【0109】
図16に戻って商品情報通知システム1の動作の説明を続ける。図17の同一商品情報部4242のいいえボタンを顧客Cが操作すると、登録端末4には読み取った個品コードを取り消す旨の取消入力がなされる(ステップS47)。
【0110】
顧客Cが別の商品をスキャンすると、登録端末4は個品コードを読み取る(ステップS48)。そして、ステップS43~ステップS46と同様の処理がなされる。具体的には、登録端末4は、同一商品情報要求をサーバ装置2に送信する(ステップS49)。サーバ装置2は、同一商品情報を抽出し(ステップS50)、抽出した同一商品情報を登録端末4に送信する(ステップS51)。登録端末4は、同一商品情報を比較表示する(ステップS52)。
【0111】
なお、登録端末4が読み取った個品コードが前回読み取った個品コードと同じ商品コードに対応する場合、登録端末4は、商品情報比較表示を行わなくてもよい。顧客Cは、前回のスキャン時に今回スキャンした商品の異価格同一商品を確認しているので、再度異価格同一商品の情報を表示すると却って操作性を低下させてしまうおそれがあると考えられるためである。この場合、登録端末4は、異価格同一商品の情報を表示せずに、スキャンした商品に係る登録要求をサーバ装置2に送信してもよい。
【0112】
登録画面424ではいボタンが操作されると、登録端末4に登録要求入力がなされる(ステップS53)。登録端末4は、登録要求をサーバ装置2に送信する(ステップS54)。
【0113】
サーバ装置2は、取引コードを発行し(ステップS55)、商品登録を実行する(ステップS56)。そして、サーバ装置2は、登録通知を登録端末4に送信する(ステップS57)。以降は、第1の実施形態と同様の処理がなされていく。
【0114】
次に、登録端末4が実行する登録処理について説明する。図18は、登録端末4の制御部40による登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0115】
制御部40は、入力手段4002に個品コードが入力されたか否か判断し(ステップS61)、入力されなければ(ステップS61のN)、ステップS61の処理に戻って待機する。
【0116】
入力手段4002に個品コードが入力されると(ステップS61のY)、送受信手段4001は、入力された個品コードに係る商品情報、および当該個品コードに対する異価格同一商品の情報を要求する同一商品情報要求をサーバ装置2に送信する(ステップS62)。制御部40は、同一商品情報要求に対する応答である同一商品情報を送受信手段4001が受信したか否か判断し(ステップS63)、受信しなければ(ステップS63のN)、ステップS63の処理に戻って待機する。
【0117】
送受信手段4001が同一商品情報を受信すると(ステップS63のY)、制御部40は、受信した同一商品情報が異価格同一商品の商品情報を含むものであるか否か、すなわち異価格同一商品の存在を示すものであるか否か判断する(ステップS64)。異価格同一商品がある場合(ステップS64のY)、表示制御手段4003は、表示部42に商品情報比較表示を表示させる。商品情報比較表示は、図17に示す登録画面424によってなされる。
【0118】
次いで、制御部40は、入力手段4002に登録要求が入力されたか否か判断する(ステップS66)。言い換えると、制御部40は、登録画面424の同一商品情報部4242のはいボタンが操作されたか否か判断する。
【0119】
入力手段4002に登録要求が入力されると(ステップS66のY)、送受信手段4001は、登録要求をサーバ装置2に送信する(ステップS67)。制御部40は、入力手段4002に会計指示入力がなされたか否か判断し(ステップS68)、会計指示入力がなされた場合(ステップS68のY)、登録処理を終了する。
【0120】
ステップS64の処理において、異価格同一商品がない場合(ステップS64のN)、制御部40はステップS67の処理に移行する。すなわち、顧客Cがスキャンした商品に対する異価格同一商品が存在しない場合、登録端末4は、何らの表示を行うことなくサーバ装置2に対して当該スキャンした商品の登録要求を送信する。また、ステップS68の処理において、入力手段4002に会計指示入力がなされない場合(ステップS68のN)、制御部40はステップS61の処理に戻る。
【0121】
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、登録端末4が値引き情報を表示するので、顧客Cは容易に値引き情報を認識することができる。加えて、第2の実施形態の登録端末4は、顧客Cが商品をスキャンした際に当該商品に対する異価格同一商品が存在する場合、その商品情報を表示する。これにより、顧客Cは自身が購入しようとする商品の値引き情報を、当該商品をスキャンした際に閲覧できる。このため、登録端末4は、顧客Cの利便性を向上させることができる。
【0122】
また、第2の実施形態によれば、登録端末4は、値引き商品に限らず顧客Cがスキャンした商品に対する異価格同一商品の商品情報を表示する。例えば、登録端末4は、顧客Cが最安値の値引き商品をスキャンした際、スキャンした商品と同一商品であって通常価格の商品の商品情報も表示可能である。これにより、顧客Cは、例えば賞味期限間近の値引き商品をスキャンした際に異価格同一商品の賞味期限を閲覧することができる。このため、登録端末4は、顧客Cの商品選択の幅を広げることができる。
【0123】
(変形例)
次に、第1の実施形態および第2の実施形態の変形例について説明する。第1の実施形態および第2の実施形態は、個品毎に設定された値引き額を商品マスタ212で管理するものであるのに対し、変形例は、値引きコード毎に設定された値引き額を値引き情報管理テーブル218で管理するものである。
【0124】
変形例においては、個品コードに基づいて値引き情報を管理するものではないので、RFタグを用いる必要はない。変形例では、通常価格の商品には商品コードを示すバーコードが付され、値引き商品には商品コードおよび値引きコードを示すバーコードが付されているものとする。変形例においては、商品コードおよび値引きコードによって、商品と当該商品の価格とを特定する特定情報が構成される。
【0125】
サーバ装置2の記憶部21は、図19に示す商品マスタ217および図20に示す値引き情報管理テーブル218を記憶する。
【0126】
商品マスタ217は、商品コードに対応付けて、商品名、価格、および陳列位置を記憶する。これら商品コード、商品名、価格、および陳列位置については、第1の実施形態において前述しているので、重複する説明は省略する。
【0127】
値引き情報管理テーブル218は、現時点での値引き商品に係る情報を管理するデータテーブルである。値引き情報管理テーブル218は、商品に付される値引きラベルを発行するラベルプリンタ(図示せず)からの情報、および登録端末4からの情報に基づいて更新される。値引き情報管理テーブル218は、値引きコードに対応付けて、商品コード、商品名、値引き額、および残数を記憶する。
【0128】
値引きコードは、値引き額を特定する情報である。商品コード、商品名、値引き額は、第1の実施形態において前述しているので、重複する説明は省略する。残数は、対応する値引きコードおよび商品コードで特定される値引き商品の在庫数を示す情報である。
【0129】
上記構成において、第1の実施形態の変形例の場合、登録端末4に値引き情報要求入力がなされると、登録端末4は、値引き情報要求をサーバ装置2に送信する。サーバ装置2は、値引き情報管理テーブル218に登録された商品コードのうち、対応する残数が「0」でない商品コードを抽出する。
【0130】
サーバ装置2は、抽出した商品コードに対応する値引き額を値引き情報管理テーブル218から読み出す。また、サーバ装置2は、抽出した商品コードに対応する商品名、価格、陳列位置を商品マスタ217から読み出す。サーバ装置2は、読み出した商品名、価格、値引き額、および陳列位置を対応付けて値引き情報を生成し、登録端末4に送信する。登録端末4は、受信した値引き情報を表示する。これにより、登録端末4は、第1の実施形態と同様に値引き情報を表示することができる。
【0131】
第2の実施形態の変形例の場合、顧客Cが商品をスキャンすると、登録端末4が商品コードを読み取って当該商品コードを含む同一商品情報要求をサーバ装置2に送信する。
【0132】
サーバ装置2は、同一商品情報要求に含まれる商品コードに対応する商品名、価格、陳列位置を商品マスタ217から読み出してスキャンした商品の商品情報を生成する。また、サーバ装置2は、同一商品情報要求に含まれる商品コードに対応する値引き額を値引き情報管理テーブル218から読み出す。サーバ装置2は、商品マスタ217から読み出した商品名、価格、および陳列位置と、値引き情報管理テーブル218から読み出した値引き額とを対応付けて異価格同一商品の商品情報を生成する。
【0133】
サーバ装置2は、スキャンした商品の商品情報と、異価格同一商品の商品情報とを含む同一商品情報を登録端末4に送信する。登録端末4は、スキャンした商品の商品情報と、異価格同一商品の商品情報とを比較表示する。これにより、登録端末4は、第2の実施形態と同様に、スキャンした商品の商品情報と異価格同一商品の商品情報とを比較表示することができる。
【0134】
変形例によれば、商品に個品コードを記憶したRFタグを付することなく、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0135】
以上説明したとおり、上記実施形態の登録端末4は、顧客Cとともに売り場を移動して商品登録に係る処理を実行する情報処理装置であって、商品と当該商品の価格とを特定する特定情報が入力される入力手段4002と、入力手段4002に入力された特定情報に基づいて登録された商品の情報を表示部42に表示させる表示制御手段4003と、値引き商品の情報を取得する送受信手段4001と、を備え、表示制御手段4003は、送受信手段4001が取得した商品の情報を表示部42に表示させる。
【0136】
これにより、顧客Cは商品登録に係る操作を行う登録端末4によって値引き情報を閲覧することができる。このため、顧客Cは値引き情報を容易に認識することが可能となる。
【0137】
また、上記実施形態の登録端末4において、送受信手段4001は、顧客Cごとに設定された商品に係る値引き商品の情報を取得する。
【0138】
これにより、登録端末4は、顧客Cに有用な値引き情報を表示することができる。このため、登録端末4は、顧客Cの利便性を向上させることができる。
【0139】
さらに、上記実施形態の登録端末4において、送受信手段4001は、入力手段4002に入力された特定情報で特定された商品と同一商品であって、当該特定された商品と異なる価格の商品の情報を取得する。
【0140】
これにより、登録端末4は、顧客Cが商品をスキャンした際に当該商品と同一商品であって価格が異なる商品の商品情報を表示することができる。このため、顧客Cは自身が購入しようとする商品の値引き情報を、当該商品をスキャンした際に閲覧できる。したがって、登録端末4は、顧客Cの利便性を向上させることができる。
【0141】
加えて、上記実施形態の登録端末4において、送受信手段4001は、商品の情報として、価格を示す価格情報および期限を示す期限情報を取得する。
【0142】
これにより、登録端末4は、値引き商品の価格情報と期限情報とを表示することができる。このため、顧客Cは、価格情報と期限情報とを考慮して購入商品を選択することができる。この点において、登録端末4は、顧客Cの利便性を向上させることができる。
【0143】
また、上記実施形態の登録端末4において、送受信手段4001は、商品の情報として、値引き商品の陳列位置を示す位置情報を取得する。
【0144】
これにより、登録端末4は、値引き商品の陳列位置を示す位置情報を表示することができる。このため、顧客Cは、値引き商品の陳列位置を容易に認識することができる。この点において、登録端末4は、顧客Cの利便性を向上させることができる。
【0145】
なお、上記実施形態において、サーバ装置2、会計装置3、および登録端末4の各装置で実行される制御プログラムは、CD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上記実施形態の各装置で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。
【0146】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0147】
1 商品情報通知システム
2 サーバ装置
4 登録端末(情報処理装置)
42 表示部
2001 送受信手段(出力手段)
4001 送受信手段(取得手段)
4002 入力手段
4003 表示制御手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0148】
【特許文献1】特開2019-105987号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20