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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147234
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】業務支援装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07B 5/00 20060101AFI20241008BHJP
   G07B 1/00 20060101ALI20241008BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241008BHJP
【FI】
G07B5/00 D
G07B1/00 E
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060116
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】角田 真結子
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真紀
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 武
【テーマコード(参考)】
3E026
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3E026CA02
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】操作性の向上を図ることが可能な業務支援装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】業務を支援する業務支援装置であって、前記業務に係る表示要素を含む表示領域を画面内に表示させるとともに、当該表示領域の背景と前記表示要素とを、前記業務の業務種別に対応して設定された表示色を用いて表示させる表示制御手段と、前記表示要素に基づいて前記業務に係る処理の実行指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた指示に応じて、前記業務に係る処理を実行する実行手段と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務を支援する業務支援装置であって、
前記業務に係る表示要素を含む表示領域を画面内に表示させるとともに、当該表示領域の背景と前記表示要素とを、前記業務の業務種別に対応して設定された表示色を用いて表示させる表示制御手段と、
前記表示要素に基づいて前記業務に係る処理の実行指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた指示に応じて、前記業務に係る処理を実行する実行手段と、
を備える業務支援装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、互いに異なる業務種別用の前記表示領域を同一画面内に配置し、当該表示領域の背景を、前記業務種別毎に設定された互いに異なる表示色を用いて表した業務選択用の画面を表示させる、
請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記表示領域に互いに異なる業務種別の表示要素が含まれる場合、当該表示要素の各々を、前記業務種別毎に設定された互いに異なる表示色を用いて表示させる、
請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項4】
業務種別と表示色とを関連付けた設定情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記設定情報に基づいて表示色を決定する、
請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項5】
ユーザ操作に応じて、前記設定情報に設定された前記業務種別と前記表示色との関係を変更する変更手段を更に備える、
請求項4に記載の業務支援装置。
【請求項6】
業務を支援する業務支援装置のコンピュータを、
前記業務に係る表示要素を含む表示領域を画面内に表示させるとともに、当該表示領域の背景と前記表示要素とを、前記業務の業務種別に対応して設定された表示色を用いて表示させる表示制御手段と、
前記表示要素に基づいて前記業務に係る処理の実行指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた指示に応じて、前記業務に係る処理を実行する実行手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、業務支援装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商取引に係る各種の業務において、業務を支援するための業務支援装置が使用されている。例えば、宝くじを取り扱う販売店等では宝くじの販売業務を支援する業務支援装置が使用されている。また、小売店等の店舗では商品の販売業務を支援するPOS端末等の業務支援装置が使用されている。業務支援装置では、操作者が業務に係る操作子(操作ボタン)を操作することで、業務を支援するための処理が実行される。
【0003】
ところで、宝くじに関する業務の中には、当せん金額の支払という販売業務とは異なる業務が存在する。このように、タイプの異なる業務が混在する場合、操作性の観点からどの業務に係る操作子かを視覚的に識別可能とすることが好ましい。例えば、従来、金銭に係る取引を行う自動取引装置において、取引の種別を指定するための操作子を取引種別に対応する色で表示させる技術が提案されている。
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術は、操作子を色分けするのみであり、操作性の上で更なる改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、操作性の向上を図ることが可能な業務支援装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の業務支援装置は、業務を支援する業務支援装置であって前記業務に係る表示要素を含む表示領域を画面内に表示させるとともに、当該表示領域の背景と前記表示要素とを、前記業務の業務種別に対応して設定された表示色を用いて表示させる表示制御手段と、前記表示要素に基づいて前記業務に係る処理の実行指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた指示に応じて、前記業務に係る処理を実行する実行手段と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る業務支援システムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る業務支援装置のハードウェア構成を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る表示色設定テーブルのデータ構成の一例を示す。
図4図4は、実施形態に係る業務支援装置の機能構成を示す図である。
図5図5は、実施形態の業務支援装置が表示する画面の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態の業務支援装置が表示する画面の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態の業務支援装置が表示する画面の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態の業務支援装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、業務支援装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、業務支援装置及びプログラムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。本実施形態の業務支援装置及びプログラムは、宝くじの販売業務等を支援する業務支援装置への適用例である。
【0009】
図1は、本実施形態に係る業務支援システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、業務支援システム1は、業務支援装置10と、サーバ装置20とを有する。業務支援装置10とサーバ装置20とは、インターネットや公衆回線等のネットワークNを介して通信可能に接続される。なお、ネットワークNに接続される業務支援装置10の台数は特に問わないものとする。
【0010】
業務支援装置10は、宝くじを販売する売り場や銀行等の金融機関(以下、総称して販売店ともいう)に設置される。業務支援装置10は、宝くじの販売や当せん金額の支払い等、宝くじに係る各種の業務を支援するものである。本実施形態の業務支援装置10は、店員等のオペレータによって操作されるものとするが、これに限らず、客によって操作されるものとしてもよい。
【0011】
サーバ装置20は、例えば宝くじの運用及び管理を行う銀行等の金融機関等に設置される。本実施形態において、サーバ装置20は、宝くじの当せん番号を管理する。具体的には、サーバ装置20は、宝くじ種別、当せん番号、及び当せん金額等を関連付けたデータベース(以下、当せん番号DBともいう)を記憶し管理する。
【0012】
宝くじ種別は、例えば、普通くじ(開封くじ)や被封くじ、数字選択式宝くじ等である。例えば、当せん番号DB、各種別に対応した種別コードを記憶する。当せん番号の項目には、対応する宝くじで発行された番号(以下、宝くじ番号ともいう)のうち、抽選で決まった当せん番号が記憶される。当せん番号は、例えば組と番号とで構成される。また、当せん番号は、宝くじ番号の桁数のうち、特定の桁数を指定したものであってもよい。当せん金額の項目には、当せん番号に応じた金額が記憶される。
【0013】
上記構成の業務支援システム1において、業務支援装置10は、オペレータの操作に応じて宝くじの販売処理を行う。また、業務支援装置10は、オペレータの操作に応じて宝くじ番号をサーバ装置20に照会し、宝くじ番号が当せん番号であった場合、その当せん番号に応じた当せん金額を払い出す支払処理を実行する。
【0014】
次に、業務支援装置10のハードウェアについて説明する。図2は、業務支援装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0015】
図2に示すように、業務支援装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13を備えている。
【0016】
CPU11は、プロセッサの一例であり、業務支援装置10の動作を統括的に制御する。ROM12は、各種プログラムを記憶する。RAM13は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0017】
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部100を構成する。制御部100では、CPU11がROM12又は記憶部19に記憶されRAM13に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0018】
また、業務支援装置10は、表示部14、操作部15、読取部16、通信部18、及び記憶部19等を備える。
【0019】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスである。表示部14は、CPU11の制御の下、各種の情報を表示する。操作部15は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスである。操作部15は、入力デバイスを介して入力される操作内容をCPU11に出力する。なお、操作部15は、表示部14に設けられるタッチパネルであってもよい。
【0020】
読取部16は、宝くじに付された宝くじ番号の読み取りを行う読取装置である。ここで、読取部16は、宝くじ番号の読み取り方法に応じたデバイスを用いることができる。例えば、OCR(Optical Character Recognition)等の技術により宝くじ番号を読み取る場合、読取部16として、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有するデジタルカメラを用いることができる。また、宝くじ番号がバーコードや二次元コード等のコードシンボルの形態で付されている場合、読取部16として、コードシンボルを読み取ることが可能なコード読取装置を用いることができる。また、宝くじ番号がRFIDタグ等の無線タグの形態で付されている場合、読取部16として、無線タグから情報を読み取ることが可能な無線タグリーダ装置を用いることができる。
【0021】
入出金部17は、貨幣(紙幣又は硬貨)の投入を受け入れ、金種毎に分別して収納庫に収納する機能、及び収納庫に収納された貨幣から釣銭を払い出す機能を有する入出金装置である。
【0022】
通信部18は、ネットワークNに接続可能な無線通信インタフェースである。通信部18は、ネットワークNを介してサーバ装置20等の外部装置と通信を行う。
【0023】
記憶部19は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部19は、CPU11が実行することが可能なプログラム等を記憶する。また、記憶部19は、表示画面データ191と表示色設定テーブル192とを記憶する。
【0024】
表示画面データ191は、業務支援装置10が表示する各種の操作画面(に関する情報を記憶する。表示画面データ191は、操作画面を構成するGUI(Graphical User Interface)要素を操作画面毎に記憶する。
【0025】
ここで、GUI要素は、例えば表示領域や操作子、テキストボックス、メッセージ等であり、操作画面内における配置位置もあわせて記憶される。表示領域は、操作画面内の一部のエリアを区切るためのものである。また、表示領域内には、操作子やテキストボックス等のGUI要素を表示することも可能である。なお、表示領域内に表示されるGUI要素は、表示要素の一例である。
【0026】
操作子は、オペレータの指示を受け付ける操作ボタン等である。操作子には、画面の遷移先を示すリンク情報や、実行対象の処理を指示するためのコマンド等が関連付けて記憶される。テキストボックスは、数値や文字を表示するための領域である。テキストボックスは、数値等を表示ための領域である。テキストボックスは、例えば、金額等を表示する際に設けられる。
【0027】
また、本実施形態では、GUI要素の各々に、当該GUI要素に関係する業務の種別を示す後述する業務属性が関連付けて記憶される。ここで、業務とは業務支援装置10で行うことが可能な業務を意味し、例えば、以下の4種に分類される。
【0028】
一つ目は、宝くじの販売に係る業務(以下、第1業務ともいう)である。二つ目は、当せん金額の支払に係る業務(以下、第2業務ともいう)でる。三つ目は、発券した宝くじの取り消に係る業務(以下、第3業務ともいう)である。四つ目は、上述した第1~第3業務以外の業務(以下、第4業務ともいう)である。
【0029】
本実施形態では、表示画面データ191の各GUI要素には、上述した第1~第4業務の何れかを示す業務属性が関連付けされる。例えば、宝くじの販売業務に関係するGUI要素には、第1業務の業務属性が付される。また、当せん金額の支払業務に関係するGUI要素には、第2業務の業務属性が付される。また、宝くじの取消業務に関係するGUI要素には、第3業務の業務属性が付される。また、第1~第3の何れの業務に該当しないGUI要素には、第4業務の業務属性が付される。
【0030】
なお、業務の分類は、上記例に限らず、他の基準で分類されたものであってもよい。例えば、第4業務は定義せずに、第1~第3業務の分類のみを用いる形態としてもよい。また、例えば、分類の粒度を変えることで分類数を増減させてもよい。また、例えば、客と販売店との間の金銭の授受に基づき第1業務と第2業務とを分類してもよい。この場合、第1業務は、例えば、客が販売店に支払う金銭の受け取りに関する業務と定義することができる、主に宝くじの販売に係る業務を含むことになる。また、第2業務は、販売店が客に支払う金銭の払い出しに関する業務となり定義することができ、主に当せん金額の支払に係る業務を含むことになる。
【0031】
また、GUI要素に付与する業務属性は、任意に設定することが可能であるとする。但し、表示領域内にGUI要素を配置する場合には、操作性の観点から、その表示領域と同一の業務属性が付されたGUI要素を含めることが好ましい。言い換えると、共通の業務に関係するGUI要素は、同一の表示領域内にまとめて配置することが好ましい。なお、表示領域内に配置したGUI要素の目的が、表示領域の業務属性の分類定義から逸脱するような場合には、そのGUI要素に適した業務属性を付加するようにしてもよい。
【0032】
例えば、上述した客と販売店との間の金銭の授受に基づき第1業務と第2業務とを分類した場合、宝くじの販売に行われるお釣りの支払いは、第2業務に属すると分類することもできる。このような場合、第1業務の業務属性が付された表示領域内に、第2業務の属性情報を付したお釣りの金額を表示するためのテキストボックスを含めてもよい。
【0033】
表示色設定テーブル192は、設定情報の一例である。表示色設定テーブル192は、業務支援装置10が行う業務の種別毎に表示色を規定するものである。図3は、表示色設定テーブル192のデータ構成の一例を示す図である。図3に示すように、表示色設定テーブル192は、業務属性に関連付けて表示色を記憶する。
【0034】
図3において、業務属性「01」は、第1業務に対応するものであり、表示色「オレンジ」が関連付けて記憶されている。また、業務属性「02」は、第2業務に対応するものであり、表示色「青」が関連付けて記憶されている。また、業務属性「03」は、第3業務に対応するものであり、表示色「赤」が関連付けて記憶されている。また、また、業務属性「04」は、第4業務に対応するものであり、表示色「無」が関連付けて記憶されている。
【0035】
なお、業務支援装置10のハードウェア構成は、図2に限らないものとする。例えば、業務支援装置10は、クレジットカードの読み取りを行うことが可能なカードリーダ装置等を備えてもよい。
【0036】
次に、業務支援装置10の機能構成について説明する。図4は、業務支援装置10の機能構成の一例を示す図である。
【0037】
図4に示すように、業務支援装置10は、表示制御部101と、操作受付部102と、業務処理部103と、設定変更部104とを機能構成として備える。
【0038】
なお、本実施形態では、業務支援装置10の機能構成は、業務支援装置10のプロセッサ(例えばCPU11)とプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成とする。なお、業務支援装置10の機能構成の一部又は全ては、専用回路等で実現するハードウェア構成としてもよい。
【0039】
表示制御部101は、表示制御手段の一例である。表示制御部101は、表示画面データ191基づき、業務支援装置10の操作に係る各種の操作画面を表示部14に表示させる。また、表示制御部101は、表示色設定テーブル192に基づき、操作画面を構成するGUI要素の各々を当該GUI要素の業務属性に応じた表示色で表示させる。
【0040】
操作受付部102は、受付手段の一例である。操作受付部102は、操作部15を介して、オペレータの操作を受け付ける。具体的には、操作受付部102は、表示制御部101が表示する各種の操作画面に対する操作を受け付ける。例えば、操作受付部102は、宝くじの販売業務に係る操作や、当せん金額の支払業務に係る操作を受け付ける。
【0041】
業務処理部103は、実行手段の一例である。業務処理部103は、操作受付部102が受け付けたオペレータからの操作指示に応じて各種の業務に係る処理を実行する。
【0042】
例えば、業務処理部103は、宝くじの販売業務に係る操作が行われると、操作部15等から入力される宝くじ種別と枚数とに基づき、客に販売する宝くじの合計金額(支払金額)を算出する。そして、業務処理部103は、算出した支払金額を客から受け取った受取金額で精算する精算処理を実行する。
【0043】
また、例えば、業務処理部103は、当せん金額の支払業務に係る操作が行われると、読取部16を駆動し、客が提示する宝くじから宝くじ種別と宝くじ番号とを含む宝くじ情報を読み取る。業務処理部103は、読み取った宝くじ情報を含む照合リクエストをサーバ装置20に送信することで、当せん結果の確認を行う。
【0044】
一方、サーバ装置20は、業務支援装置10から照合リクエストを受信すると、宝くじ情報に含まれた宝くじ種別及び宝くじ番号を当せん番号DBに照合することで、当せんか否かを判定し、その判定結果を送信元の業務支援装置10に返信する。例えば、サーバ装置20は、宝くじ情報が当せん番号DBに登録されていることを確認すると、あたり券と判定し、あたり券の宝くじ情報と当せん番号DBに登録された対応する当せん金額とを業務支援装置10に送信する。また、宝くじ情報が当せん番号DBに未登録の場合、サーバ装置20は、はずれ券と判定し、はずれ券の宝くじ情報とはずれ券であることを示す情報とを業務支援装置10に送信する。
【0045】
業務処理部103は、サーバ装置20から返信される判定結果に基づき、読み取った宝くじ情報が当たり券と判定した場合には、当せん金額を客に支払うための支払処理を実行する。
【0046】
上述した表示制御部101、操作受付部102、及び業務処理部103が協働することで、業務支援装置10の基本的な動作が実現される。ここで、図5図7を参照しながら、業務支援装置10の動作例について説明する。図5図7は、業務支援装置10(表示制御部101)が表示する画面の一例を示す図である。
【0047】
まず、図5を参照して、業務選択画面について説明する。業務選択画面Aは、業務支援装置10を用いて行う業務を選択するための操作画面である。業務選択画面Aは、例えば、業務支援装置10のトップ画面(ホーム画面)に対応するものである。
【0048】
図5に示すように、業務選択画面Aは、第1表示領域Aaと、第2表示領域Abと、第3表示領域Acとを有する。
【0049】
第1表示領域Aaは、表示領域の一例である。第1表示領域Aaには、第1業務の業務属性が付されており、内部に宝くじの販売業務に係るGUI要素が表示される。図5では、第1表示領域Aa内に、宝くじ(例えば、普通くじ、被封くじ)のセット販売を指示する操作ボタンAaaと、数字選択式宝くじの発券を指示する操作ボタンAabと、1枚単位で宝くじ(例えば、普通くじ、被封くじ)を販売することを指示する操作ボタンAacとを表示した例を示している。なお、操作ボタンAaa~Aacの各々には、第1業務の業務属性が付されているものとする。
【0050】
第2表示領域Abは、表示領域の一例である。第2表示領域Abには、第2業務の業務属性が付されており、内部に当せん金額の支払業務に係るGUI要素が表示される。図5では、第2表示領域Ab内に、当せん金額の支払を指示するための操作ボタンAbaを表示した例を示している。なお、操作ボタンAbaには、第2業務の業務属性が付されているものとする。
【0051】
第3表示領域Acは、表示領域の一例である。第3表示領域Acには、第3業務の業務属性が関連付けられており、内部に宝くじの取消業務に係るGUI要素が表示される。図5では、第3表示領域Ac内に、発券の取り消しを指示するための操作ボタンAcaを表示した例を示している。なお、操作ボタンAcaには、第3業務の業務属性が付されているものとする。
【0052】
ここで、第1表示領域Aa、第2表示領域Ab、及び第3表示領域Acの背景は、表示色設定テーブル192に基づき、各表示領域に付された業務属性に対応する表示色で表示される。具体的には、第1表示領域Aaの背景は、第1業務に対応するオレンジ色で表示される。第2表示領域Abの背景は、第2業務に対応する青色で表示される。第3表示領域Acの背景は、第3業務に対応する赤色で表示される。なお、図5では、各領域に付したハッチングにより色分けの状態を表している。
【0053】
また、第1表示領域Aa、第2表示領域Ab、及び第3表示領域Acの各領域に表示されるGUI要素についても、そのGUI要素に付された業務属性に対応する表示色で表示される。具体的には、第1表示領域Aaの操作ボタンAaa~Aacは、第1業務に対応するオレンジ色で表示される。また、第2表示領域Abの操作ボタンAbaは、第2業務に対応する青色で表示される。また、第3表示領域Acの操作ボタンAcaは、第3業務に対応する赤色で表示される。なお、図5では、操作ボタン内の画像及び操作ボタンの縁部を、業務属性の表示色で表す形態としたが、これに限らず、操作ボタン全体を業務属性の表示色で表す形態としてもよい。
【0054】
また、業務選択画面Aには、ヘルプボタンAdと、設定ボタンAeとが設けられている。ヘルプボタンAdは、操作方法等を説明した説明文を表示するための操作子である。また、設定ボタンAeは、各種設定を変更する際に操作する操作子である。
【0055】
ヘルプボタンAd及び設定ボタンAeは、第1業務~第3業務の何れにも属さないため、第4業務の業務属性が関連付けられている。そのため、ヘルプボタンAd及び設定ボタンAeは、図5に示すように、色なしの状態で表示される。
【0056】
このように、業務支援装置10は、業務属性が共通するGUI要素を共通の表示色を用いて表示させる。また、業務支援装置10は、表示領域の背景色を色分することで、表示領域内に表示されるGUI要素の業務属性を視覚的に識別可能に提示する。これにより、オペレータは、色分された表示領域を見ることで、所望の業務に係る表示領域及び操作子を容易に認識することができる。
【0057】
次に、図6を参照して、宝くじの販売画面について説明する。表示制御部101は、例えば図5に示した第1表示領域Aaの操作ボタンAacの操作を受け付けると、図6に示す販売画面Bを表示部14に表示させる。
【0058】
図6に示すように、販売画面Bは、第1表示領域Baと、第2表示領域Bbと、第3表示領域Bcとを有する。
【0059】
第1表示領域Baは、表示領域の一例である。第1表示領域Baには、販売する宝くじの内訳を示す情報が表示される。例えば、第1表示領域Baには、宝くじの宝くじ種別毎に、販売枚数、合計金額等の情報が表示される。ここで、販売枚数は、例えば、操作部15を介した操作により入力される情報である。合計金額は、宝くじの価格に販売枚数を乗算した金額であり、例えば、業務処理部103により算出される。なお、販売する宝くじの内訳は、第1表示領域Ba内に設けられるテキストボックスに表示されてもよい。
【0060】
また、第1表示領域Baには、詳細ボタンBaaが設けられる。詳細ボタンBaaは、宝くじの内訳をより詳細に表示するための操作子である。詳細ボタンBaaの操作を受け付けると、表示制御部101は、販売枚数が入力された宝くじについて、より詳細な情報(例えば、1枚当たりの価格等)をポップアップ等により表示させる。
【0061】
第2表示領域Bbは、表示領域の一例である。第2表示領域Bbには、宝くじの代金の支払方法が表示される。例えば、入出金部17に現金が入金されると、表示制御部101は、図6に示すように、宝くじの代金が現金で支払われたことを示すメッセージや画像を第2表示領域Bbに表示させる。
【0062】
なお、本実施形態では、第1表示領域Ba及び第2表示領域Bbの業務属性を第4業務とした例を示している。そのため、第1表示領域Ba及び第2表示領域Bbは、図6に示すように、色なしの状態で表示される。但し、第1表示領域Ba及び第2表示領域Bbの業務属性は、これに限るものではない。例えば、第1表示領域Ba及び第2表示領域Bbの両方又は何れか一方に第1業務の業務属性を付すことで、第1業務に対応する表示色で表示させてもよい。
【0063】
第3表示領域Bcは、表示領域の一例である。第3表示領域Bcには、宝くじの販売に関する情報が表示される。具体的には第3表示領域Bcは、支払合計領域Bcaと、受取金額領域Bcbと、支払合計領域Bccとを有する。
【0064】
支払合計領域Bcaは、テキストボックスの一例である。支払合計領域Bcaには、客に販売する宝くじの合計金額(支払金額)が表示される。図6の場合、第1表示領域Baに表示された宝くじ種別が「普通券A」の5枚分の合計金額¥1、000が、支払合計領域Bcaに表示される。
【0065】
受取金額領域Bcbは、テキストボックスの一例である。支払合計領域Bcaには、客が入金した金額が表示される。具体的には、受取金額領域Bcbには、第2表示領域Bbの支払方法で入金された金額(¥5、000)が表示される。
【0066】
支払合計領域Bccは、テキストボックスの一例である。支払合計領域Bccには、販売店が客に支払うお釣りの金額が表示される。具体的には、支払合計領域Bccには、受取金額領域Bcbの金額から、支払合計領域Bcaの金額を減算した残りの金額(但し0以上)が表示される。
【0067】
ここで、第3表示領域Bcには、第1業務で行われる宝くじの販売に関する情報が表示される。そのため、第3表示領域Bcには、第1業務の業務属性が付されており、第3表示領域Bcの背景は、第1業務の業務属性に対応するオレンジ色で表示される。つまり、第3表示領域Bcは、操作元となる業務選択画面Aの第1表示領域Aaの表示色を継承した状態で表示される。
【0068】
これにより、オペレータは、業務選択画面Aから販売画面Bへの画面遷移に際し、業務選択画面Aで選択した業務に関係するGUI要素を含む販売画面B内での表示領域を、直感的に認識することができる。
【0069】
また、第3表示領域Bc内に表示されるGUI要素(テキストボックス)のうち、支払合計領域Bcaは、客が販売店に支払う金額を表示するためのものであるである。そのため、支払合計領域Bcaには第1業務の業務属性が付されており、支払合計領域Bcaの背景は第1業務に対応するオレンジ色で表示される。なお、図6では、第3表示領域Bcの背景色との識別が容易となるよう、第3表示領域Bcの背景色と支払合計領域Bcaの背景色との濃淡を相違させている。
【0070】
一方、支払合計領域Bccは、販売店が客に支払う金額を表示するためのものである。そこで、図6では、支払合計領域Bccに第2業務の業務属性を付すことで、支払合計領域Bccの背景が第2業務に対応する青色で表示した例を示している。
【0071】
このように、第1業務に係る第3表示領域Bcであっても、GUI要素が異なる業務に関するものである場合には、そのGUI要素に関係する業務属性を付すことで、同一の表示領域内において、GUI要素の表示色を業務に応じて色分することができる。これにより、オペレータは、表示領域内に表示されたGUI要素がどの業務に係るものを容易に認識することができる。
【0072】
なお、受取金額領域Bcbは、客が支払う金額を直接表すものではないため、第4業務の業務属性が付されている。そのため、受取金額領域Bcbは、色なしの状態で表示される。但し、受取金額領域Bcbの表示色はこの例に限らず、第1業務の業務属性を受取金額領域Bcbに付すことで、第1業務に対応する表示色で表示させてもよい。
【0073】
また、販売画面Bには、戻るボタンBdと精算ボタンBeとが設けられている。戻るボタンBdは、直前の画面に戻ることを指示するための操作子である。表示制御部101は、戻るボタンBdの操作を受け付けると、業務選択画面Aを再び表示させる。
【0074】
精算ボタンBeは、精算の開始を指示するための操作子である。精算ボタンBeが操作されると、後述する業務処理部103は、第3表示領域Bcに表示された精算処理を実行する。具体的には、業務処理部103は、支払合計領域Bcaに表示された支払金額を、受取金額領域Bcbに表示された受取金額で決済することで、支払合計領域Bccに表示された支払金額をお釣りとして払い出す精算処理を実行する。
【0075】
戻るボタンBd及び精算ボタンBeは、第1業務~第3業務の何れにも属さないため、第4業務の業務属性が関連付けられている。そのため、戻るボタンBd及び精算ボタンBeは、図6に示すように、色なしの状態で表示される。
【0076】
次に、図7を参照して、当せん金額の支払に係る支払画面について説明する。表示制御部101は、例えば図5に示した第2表示領域Abの操作ボタンAbaの操作を受け付けると、図7に示す支払画面Cを表示部14に表示させる。
【0077】
図7に示すように、支払画面Cは、第1表示領域Caと、第2表示領域Cbと、第3表示領域Ccとを有する。
【0078】
第1表示領域Caは、表示領域の一例である。第1表示領域Caには、当せんした宝くじの内訳を示す情報が表示される。例えば、第1表示領域Caには、当せんした宝くじの宝くじ種別を表示するための種別領域Caaと、宝くじ番号を表示するためのID領域Cabとが設けられる。種別領域Caa及びID領域Cabは、テキストボックスの一例である。
【0079】
具体的には、種別領域Caa及びID領域Cabには、業務処理部103が当たり券と判定した宝くじの宝くじ種別及び宝くじ番号が表示される。なお、図7では、1枚の当たり券について宝くじ種別及び宝くじ番号を表示した例を示しているが、当たり券が複数枚存在する場合には当たり券毎に、種別領域Caa及びID領域Cabが設けられるものとする。
【0080】
第2表示領域Cbは、表示領域の一例である。第2表示領域Cbには、当せん金額の支払方法を示すメッセージや画像が表示される。図7では、入出金装置(図示せず)から当せん金額を払い出す例を示している。例えば、操作部15等を介して支払方法が指示されると、指示された支払方法が第2表示領域Cbに表示される。
【0081】
なお、本実施形態では、第1表示領域Ca及び第2表示領域Cbの業務属性を第4業務とした例を示している。そのため、第1表示領域Ca及び第2表示領域Cbは、図7に示すように、色なしの状態で表示される。但し、第1表示領域Ca及び第2表示領域Cbの業務属性は、これに限るものではない。例えば、第1表示領域Ca及び第2表示領域Cbの両方又は何れか一方に第2業務の業務属性を付すことで、第2業務に対応する表示色で表示させてもよい。
【0082】
第3表示領域Ccは、表示領域の一例である。第3表示領域Ccには、当せん金額の市は会いに関する情報が表示される。具体的には第3表示領域Ccは、預り枚数領域Ccaと、支払額小計領域Ccbと、支払額合計領域Cccとを有する。
【0083】
預り枚数領域Ccaは、テキストボックスの一例である。預り枚数領域Ccaには、当たり券の枚数が表示される。図7の場合、第1表示領域Caに表示された当たり券の枚数「1」が、預り枚数領域Ccaに表示される。
【0084】
支払額小計領域Ccbは、テキストボックスの一例である。支払額小計領域Ccbには、当せん金額の小計値が表示される。図7では、当せん金額の小計値として¥20,500を支払額小計領域Ccbに表示した例を示している。なお、当たり券の中に複数の宝くじ種別が存在する場合には、宝くじ種別毎に支払額小計領域Ccbが設けられることで、宝くじ種別毎の小計値が表示される。
【0085】
支払額合計領域Cccは、テキストボックスの一例である。支払額合計領域Cccには、当せん金額の合計値が表示される。具体的に支払額合計領域Cccには、支払額小計領域Ccbに表示される小計額の合計値が表示される。図7の場合、支払額小計領域Ccbの¥20、500が、支払額合計領域Cccに表示される。
【0086】
ここで、第3表示領域Ccには、第2業務で行われる当せん金額の支払に関する情報が表示される。そのため、第3表示領域Ccには、第2業務の業務属性が付されており、第3表示領域Ccの背景は、第2業務の業務属性に対応する青色で表示される。つまり、第3表示領域Ccは、操作元となる業務選択画面Aの第2表示領域Abの表示色を継承した状態で表示される。
【0087】
これにより、オペレータは、業務選択画面Aから支払画面Cへの画面遷移に際し、業務選択画面Aで選択した業務に関係するGUI要素を含む支払画面C内での表示領域を、直感的に認識することができる。
【0088】
また、第3表示領域Cc内に表示されるGUI要素(テキストボックス)のうち、支払額合計領域Cccは、販売店が客に支払う金額を表示するためのものであるである。そのため、支払額合計領域Cccには第1業務の業務属性が付されており、支払合計領域Bcaの背景は第2業務に対応する青色で表示される。なお、図7では、第3表示領域Ccの背景色との識別が容易となるよう、第3表示領域Ccの背景色と支払合計領域Bcaの背景色との濃淡を相違させている。
【0089】
なお、預り枚数領域Ccaと、支払額小計領域Ccbとは、販売店が支払う金額を直接表すものではないため、第4業務の業務属性が付されている。そのため、預り枚数領域Cca及び支払額小計領域Ccbは、ともに色なしの状態で表示される。但し、預り枚数領域Cca及び支払額小計領域Ccbの表示色はこの例に限らず、第2業務の業務属性を預り枚数領域Cca及び支払額小計領域Ccbの何れか一方又は両方に付すことで、第2業務に対応する表示色で表示させてもよい。
【0090】
また、支払画面Cには、戻るボタンCdと支払ボタンCeとが設けられている。戻るボタンCdは、業務選択画面Aに戻ることを指示するための操作子である。表示制御部101は、戻るボタンCdの操作を受け付けると、業務選択画面Aを再び表示させる。
【0091】
支払ボタンCeは、当せん金額の支払開始を指示するための操作子である。支払ボタンCeが操作されると、業務処理部103は、支払額合計領域Cccに表示された金額を、第2表示領域Cbに表示された支払方法で払い出すための処理を実行する。
【0092】
このように、販売画面B及び支払画面Cの各業務画面では、その業務に関係するGUI要素を有する表示領域が、業務毎に定められた表示色で強調して表示される。また、業務画面の表示領域においても、業務に直接関係するGUI要素が強調して表示される。これにより、業務支援装置10は、各業務画面において、業務に係る操作性の向上を図ることができる。
【0093】
なお、上記では、宝くじの販売業務及び当せん金額の支払業務について説明したが、宝くじの取り消し業務についても、同様に業務画面の表示が行われるものとする。具体的には、操作ボタンAcaが操作された場合には、取り消し業務用の業務画面が表示される。また、取り消し業務用の業務画面を構成する表示領域のうち、取り消し業務に関係する表示領域には第3業務の業務属性が付されることで、その背景が第3業務に対応する表示色で表示される。
【0094】
図4に戻り、設定変更部104は、変更手段の一例である。設定変更部104は、オペレータの操作に応じて、業務支援装置10の設定を行う。具体的には、設定変更部104は、図5に示した設定ボタンAe等の操作に応じて、表示画面データ191や表示色設定テーブル192の設定内容を変更する処理を実行する。
【0095】
例えば、設定変更部104は、表示制御部101と協働することで、表示画面データ191の設定内容を表示部14に表すことで、表示画面データ191に設定されたGUI要素と業務属性との関係等を変更する操作を受け付ける。そして、GUI要素と業務属性との関係が変更されると、設定変更部104は、その変更内容を表示画面データ191に反映することで設定を更新する。
【0096】
また、例えば、設定変更部104は、表示制御部101と協働することで、表示色設定テーブル192の設定内容を表示部14に表すことで、業務属性と表示色との関係を変更する操作を受け付ける。そして、業務属性と表示色との関係が変更されると、設定変更部104は、その変更内容を表示色設定テーブル192に反映することで設定を更新する。
【0097】
これにより、例えば、第1~第4の各業務に関係するGUI要素を任意の表示色で表示させることができる。なお、本実施形態では、業務支援装置10が支援する業務を4つに分類したが分類数はこれに限らず、より簡略化又は細分化して分類することを可能である。
【0098】
以下、図8を参照して、業務支援装置10が行う処理について説明する。ここで、図8は、業務支援装置10が行う処理の一例を示す図である。
【0099】
まず、表示制御部101は、表示画面データ191及び表示色設定テーブル192に基づき、業務属性に応じて色分した業務選択画面(例えば図5参照)を表示部14に表示させる(ステップS11)。
【0100】
続いて、表示制御部101は、業務選択画面に表示された第1~第3業務用の操作子が操作されたか否かを判定する(ステップS12)。ここで、操作を受け付けない場合には(ステップS12;No)、ステップS15に移行する。また、操作を受け付けた場合には(ステップS12;Yes)、ステップS13に移行する。
【0101】
ステップS13では、表示制御部101は、操作された操作子に関連付けられたリンク情報に基づき、表示の対象となる業務画面を特定する(ステップS13)。次いで、表示制御部101は、特定した業務画面を構成するGUI要素を、表示画面データ191及び表示色設定テーブル192に基づき色分した業務画面(例えば図6図7参照)を表示部14に表示させる(ステップS14)。
【0102】
続いて、表示制御部101は、業務選択画面に戻ることが指示されたか否かを判定する(ステップS15)。業務選択画面に戻ることが指示された場合(ステップS15;Yes)、表示制御部101は、ステップS11に処理を戻すことで、業務選択画面を表示部14に表示させる。
【0103】
業務選択画面に戻ることが指示されない場合(ステップS15;No)、業務処理部103は、業務画面に表示された処理の実行を指示する操作子が操作されることで、業務に係る処理の実行が指示されたか否かを判定する(ステップS16)。ここで、処理の実行が指示されない場合(ステップS16;No)、ステップS12に処理を戻す。
【0104】
また、ステップS16で処理の実行が指示された場合(ステップS16;Yes)、業務処理部103は、指示された処理を実行し(ステップS17)、ステップS11に処理を戻す。
【0105】
以上のように、業務支援装置10は、業務に係るGUI要素を含んだ表示領域を画面内に表示させるとともに、当該表示領域の背景とGUI要素とを、前記業務の業務種別に対応して設定された表示色を用いて表示させる。また、業務支援装置10は、GUI要素に基づき業務に係る処理の実行指示を受け付けて、指示された処理を実行する。
【0106】
これにより、業務支援装置10のオペレータは、表示領域を見ることで、何れの業務に関する表示領域かを容易に認識することができる。また、オペレータは、表示領域内に表示されるGUI要素の表示色から、そのGUI要素どの業務に係るものを容易に認識することができる。したがって、業務支援装置10は、操作性の向上を図ることができる。
【0107】
なお、上述した実施形態は、上述した業務支援装置10が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0108】
(変形例1)
上述の実施形態では、最初に業務選択画面を表示した後、業務選択画面に含まれた操作子に対する操作に応じて各業務用の画面に遷移する構成とした。しかしながら、この構成に限るものではない。
【0109】
例えば、図6で説明した販売画面又は図7で説明した支払画面を最初に表示し、戻るボタンの操作に応じて業務選択画面を表示する構成としてもよい。なお、この場合、使用頻度の高い業務用の画面を最初に表示させることが好ましい。
【0110】
また、例えば、読取部16により宝くじ情報の読み取りが行われた場合に図7で説明した支払画面を表示させる等、業務に直結する処理や操作が行われた場合に、その業務に対応する業務用の画面を表示させる構成としてもよい。
【0111】
何れの場合であっても、上述した実施形態と同様に、表示するGUI要素を対応する業務毎に色分して表示させることで、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0112】
(変形例2)
上述の実施形態では、設定変更部104により表示色が変更された場合、表示色を動的に変更する例を説明したが、これに限らず、静的に変更する構成としてもよい。例えば、予め定められた色数の表示色毎にGUI要素をそれぞれ用意し、当該色数の範囲内で表示色の変更を受け付けてもよい。この場合、設定変更部104は、予め定められた色数の範囲内で表示色の変更を受け付け、表示制御部101は、変更後の表示色に対応するGUI要素を用いて各種画面を表示させる。
【0113】
(変形例3)
上述の実施形態では、宝くじの販売等を支援する業務支援装置10を例に説明したが、適用先となる装置や業種、業態はこれに限らないものとする。例えば、スーパーマーケット等の小売店(店舗)で使用される商品販売データ処理装置(以下、POS端末ともいう)に適用してもよい。
【0114】
POS端末の場合、商品の販売に係る業務が主となるが、商品の返品や両替等の他の業務も存在する。この場合、商品の販売に係る業務と、商品の返品に係る業務と、両替に係る業務とに分類し、各業務に異なる表示色を設定することが好ましい。これにより、POS端末においても、上述した実施形態と同様、操作性の向上を図ることができる。
【0115】
なお、上述の実施形態の業務支援装置10で実行されるプログラムは、ROMや記憶部等に予め組み込まれた状態で提供される。上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0116】
さらに、上述の実施形態の業務支援装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の業務支援装置10で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【0117】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態やその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0118】
1 業務支援システム
10 業務支援装置
20 サーバ装置
100 制御部
101 表示制御部
102 操作受付部
103 業務処理部
104 設定変更部
191 表示画面データ
192 表示色設定テーブル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0119】
【特許文献1】特開2000-268258号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8