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特開2024-147250開閉蓋およびそれを用いた包装容器、包装体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147250
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】開閉蓋およびそれを用いた包装容器、包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 43/22 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
B65D43/22 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060150
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】深川 大
(72)【発明者】
【氏名】本庄 美香
(72)【発明者】
【氏名】和田 潔
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA05
3E084AA14
3E084AB10
3E084BA03
3E084CA03
3E084CB03
3E084CC03
3E084DA03
3E084DB14
3E084DC03
3E084FA01
3E084FD01
3E084GA06
3E084GB06
(57)【要約】
【課題】開閉し易く、また開閉の感触が良く、力の弱い使用者でも片手で容易に内容物を取り出すことができる開閉蓋を提供する。
【解決手段】外蓋10の側端部19にロック部11が形成され、下面にインナーリング12が形成され、内蓋20のロック部に対応する部位にロック受け部21が形成され、上面にインナーリング受け部22が形成され、インナーリング受け部の内側に開口部27が設けられ、ロック部は、天板13と、天板から内蓋に向かって下垂する一対の支持壁14と、支持壁から対向する支持壁に向かって突出する係合用突起15と、天板のヒンジ18と反対側の端部から斜め上方に向けて突出する鍔部17を有し、ロック受け部は、外蓋を閉じ合わせたときに一対の支持壁の間に嵌入する中空箱型の台座部28を有し、台座部の係合用突起と対向する面に係合用突起と係合する係合用溝部23が設けられてなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外蓋と内蓋がヒンジを介して一体に形成されてなる開閉蓋であって、
前記外蓋の側端部にロック部が形成され、下面にインナーリングが形成され、
前記内蓋の、前記外蓋を閉じ合わせたときに前記ロック部に対応する部位に前記ロック部と係合するロック受け部が形成され、上面に前記インナーリングと嵌合するインナーリング受け部が形成され、該インナーリング受け部の内側に開口部が設けられ、
前記ロック部は、天板と、天板から前記内蓋に向かって下垂し、前記側端部に平行な方向に並んで互いに対向する様に設けられた一対の支持壁と、それぞれの支持壁から対向する支持壁に向かって突出する係合用突起と、前記天板の、前記ヒンジと反対側の端部から斜め上方に向けて突出する鍔部を有し、
前記ロック受け部は、前記外蓋を閉じ合わせたときに前記一対の支持壁の間に嵌入する中空箱型の台座部を有し、前記台座部の前記係合用突起と対向する面に、前記外蓋を閉じ合わせたときに前記係合用突起と係合する係合用溝部が設けられてなる
ことを特徴とする開閉蓋。
【請求項2】
前記係合用突起が半球状の突起であり、係合用溝部が円弧状の凹部であることを特徴とする請求項1に記載の開閉蓋。
【請求項3】
前記内蓋と前記外蓋を閉じ合わせたときに前記台座部のヒンジ側の面に当接する位置決め立壁が、前記外蓋から下垂して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の開閉蓋。
【請求項4】
請求項1に記載の開閉蓋の前記内蓋の前記開口部が、包装袋の一面に設けられた内容物の取出口と重なるように、前記内蓋の下面と前記包装袋の一面が接着していることを特徴とする包装容器。
【請求項5】
請求項4に記載の前記包装袋に濡らした薄紙あるいは不織布の集積体が包装されていることを特徴とする包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉蓋およびそれを用いた包装容器と包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
手や顔を拭く濡れおしぼりの代わりや、乳幼児のお尻拭きに、あるいは、便座や床を拭くのに、濡らした薄紙や不織布(以後、ウェットティッシュ)が、使用されるようになってきた。これらは用途によって、色々な薬剤、例えばアルコールや保湿剤、洗浄剤などの水溶液が含浸され水分を含んだ状態である。
【0003】
このウェットティッシュは、1枚ずつ取り出せるように交互等に重ねられて集積され、包装されており、繰り返し容器包装を開閉し取り出しても、残ったウェットティッシュが乾かない様に、再封後の密封性が高い容器包装により包装されている。
【0004】
その一例として、包装袋本体の一面に内容品を取出すことのできる取出口を形成すると共に、この取出口を覆って裏面に接着剤層を形成したシート状外蓋を剥離可能に接着してなる包装袋がある(特許文献1)。
【0005】
この包装袋は、外出したときに携帯するのには便利であるが、再封するときに、蓋材をシワがないように袋の取出口に貼るのは手間がかかり、家庭などに置いておいて使用する場合は面倒である。
【0006】
そのため、家庭などで使用する場合には、プラスチックなどで成形された容器本体に蓋を取り付けて、開閉が容易で、再封するときも密封性のよい容器に前記包装袋を収納する形で使用されている。例えば、容器本体と、容器本体の開口部に装着する蓋本体と、小蓋とからなり、蓋本体の取出し口を小蓋で封止するときは、閉じた小蓋をロック機構で係止して蓋本体の取出し口を封止する容器がある。
【0007】
このような容器のロック機構としては、横方向に伸びる蓋本体の係止突起と横方向に伸びる小蓋の係止突起とから構成され、蓋本体の係止突起と小蓋の係止突起とが互いに乗り越えて係止するものである(特許文献2)。
【0008】
また、容器本体を包装袋として、包装袋に開閉自在の蓋体を取り付けるようにしたものがある。この例としては、包装袋の上面に設けられた取出口を密封するフィルムラベル状の蓋22を、外方から囲繞する開口部が形成された環状の枠体と、枠体の表面側から開口部を閉塞する蓋部材とを有し、枠体の裏面には、枠体1を包装袋の上面に固定する接着部材が設けられている蓋体がある(特許文献3)。
【0009】
この蓋体のロック機構は、枠体に外方に突出する係止部が形成され、蓋部材に設けられた内方に突出する係止片部が前記係止部に係合するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開昭63-33280号公報
【特許文献2】特開2001-97421号公報
【特許文献3】特開2011-25980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし上記の様な従来の蓋の構造では、嵌合を安定化させるために必要なリブ幅を確保する必要があることから、開閉強度が強くなってしまい、力の弱い利用者等には開けにくいという問題があった。また蓋を開ける際に、蓋の鍔と蓋体本体の間の薄い領域に指入れする必要があるため開けにくいという問題もあった。また、蓋と蓋体本体とがリブと平行な方向にずれ易く、蓋を閉めたときの感触が不安定で、蓋閉めの感触が良くないという問題もあった。
【0012】
そこで本発明は、ウェットティッシュやおしりふきなどの包装容器である開閉蓋付きガセット袋に適用される開閉蓋において、開閉し易く、また開閉の感触が良く、特にお年寄りなどの力の弱い使用者や、子供を抱えた状態の母親などであっても、片手で容易に内容物を取り出すことができる開閉蓋を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、本発明は、
外蓋と内蓋がヒンジを介して一体に形成されてなる開閉蓋であって、
前記外蓋の側端部にロック部が形成され、下面にインナーリングが形成され、
前記内蓋の、前記外蓋を閉じ合わせたときに前記ロック部に対応する部位に前記ロック部と係合するロック受け部が形成され、上面に前記インナーリングと嵌合するインナーリング受け部が形成され、該インナーリング受け部の内側に開口部が設けられ、
前記ロック部は、天板と、天板から前記内蓋に向かって下垂し、前記側端部に平行な方向に並んで互いに対向する様に設けられた一対の支持壁と、それぞれの支持壁から対向する支持壁に向かって突出する係合用突起と、前記天板の、前記ヒンジと反対側の端部から斜め上方に向けて突出する鍔部を有し、
前記ロック受け部は、前記外蓋を閉じ合わせたときに前記一対の支持壁の間に嵌入する中空箱型の台座部を有し、前記台座部の前記係合用突起と対向する面に、前記外蓋を閉じ合わせたときに前記係合用突起と係合する係合用溝部が設けられてなる
ことを特徴とする開閉蓋である。
【0014】
前記開閉蓋において、
前記係合用突起が半球状の突起であり、係合用溝部が円弧状の凹部であって良い。
【0015】
前記開閉蓋において、
前記内蓋と前記外蓋を閉じ合わせたときに前記台座部のヒンジ側の面に当接する位置決め立壁が、前記外蓋から下垂して設けられていて良い。
【0016】
本発明の別側面は、
前記内蓋の前記開口部が、包装袋の一面に設けられた内容物の取出口と重なるように、前記内蓋の下面と前記包装袋の一面が、接着剤を介して接着していることを特徴とする包装容器である。
【0017】
また本発明の別側面は、
前記包装袋に濡らした薄紙あるいは不織布の集積体が包装されていることを特徴とする包装体である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の開閉蓋によれば、開閉し易く、また開閉の感触が良く、片手での作業であっても容易に内容物を取り出すことができる開閉蓋が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の開閉蓋の一形態を開いた状態の平面図である。
図2】本発明の開閉蓋を装着した包装袋を側方側から見た説明図である。
図3】本発明の開閉蓋のロック部とロック受け部の拡大図である。
図4】本発明の開閉蓋のロック部とロック受け部を別方向から見た説明図である。
図5】本発明の開閉蓋を開く様子の説明図である。
図6】本発明の開閉蓋を開く様子の別方向からの説明図である。
図7】本発明の開閉蓋のロック部がロック受け部と係合する様子の別方向からの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また以下に示す実施形態では、発明を実施するために技術的に好ましい限定がなされているが、この限定は本発明の必須要件ではない。また以下の説明において、同等の部材等には同一の符号を付して説明を省略することがある。
【0021】
図1は、本発明の開閉蓋の一形態を開いた状態の平面図である。本発明の開閉蓋100は、外蓋10と内蓋20が開閉自在のヒンジ18で連結されている。ヒンジ18は少なくとも2箇所設けられ、間隔をあけて設けると、回動がスムーズになり、また外蓋10と内蓋20がずれ難く好ましい。外蓋10の下面、すなわち外蓋10を閉じたときに内蓋20と対向する面にはインナーリング12が設けられ、内蓋20の上面、すなわち外蓋10を閉じたときに外蓋10と対向する面には、インナーリング12と嵌合するインナーリング受け部22が設けられている。
【0022】
外蓋10を内蓋20に閉じ合わせたとき、インナーリング12とインナーリング受け部22が嵌合して開閉蓋100が密封される。内蓋20のインナーリング受け部22の内側は開口部27となっているため、図1では内蓋20に接着された包装袋30が開口部27を通して見えている。開口部27の大きさは、図示した例に限らず、包装袋30からの内容物の取出しに支障がないように適宜設計すれば良い。
【0023】
外蓋10のヒンジ18と反対側の側端部19に、外蓋10と内蓋20を係合するためのロック部11が設けられている。ロック部11は、天板13から、側端部19に平行な方向に並んで互いに対向する一対の支持壁14が、外蓋10を閉じた状態において内蓋20に向かう方向に下垂している。支持壁14の互いに対向する面からは係合用突起15が突出している。
【0024】
係合用突起15の形状は、係合に適した形状であれば特に限定されないが、本実施形態では半球状である。また天板13のヒンジ18と反対側の端部から、鍔部17が斜め上方向に突出している。ここで斜め上方向とは、外蓋の上面側に傾いた方向を意味する。鍔部17は、外蓋10を開けるときにその下に指を差し入れるなどしやすくなる様に、斜め上方向に突出している。
【0025】
内蓋20の側端部24の、外蓋10を閉じたときにロック部11と対応する部位に、ロック部11と係合するロック受け部21が形成されている。ロック受け部21は、ロック部11の一対の支持壁14の間に嵌入する中空箱型の台座部28を有し、台座部28の係合用突起15と対向する面に、係合用突起15と係合する凹部である係合用溝部23が設けられている。
【0026】
係合用溝部23は、台座部28の下端近傍から台座部28の上面に達しない位置まで形成されている。また係合用溝部23の形状は、係合用突起15の形状に合わせ、係合用突
起15が入り込める形状に適宜設計される。そして係合用溝部23が形成されている側面が台座部28の上面と接合する部分は、係合用溝部23が形成されていない肩部26となっている。また、台座部28は中空となっているため、その側面部や上面部などの部分は外力が加わったときに撓みやすくなっている。
【0027】
また内蓋20の側端部24には、膨出する指置き25を設けることができる。指置き25は、例えば片手で蓋を開ける際に、鍔部17を上方に持ち上げたときに内蓋20が一緒に持ち上がらない様に指を添えて抑えるために用いることができ、片手で外蓋10をあけるのをより容易にする。また外蓋10を閉じる際にも、指置き25と外蓋10を片手の指で挟むことが容易になるため、片手で閉じるのを容易にする。
【0028】
内蓋20の下面には、図2に示す様に、例えば折りたたんで重ねられた、水やアルコールなどで濡らした薄紙や不織布からなるウェットティッシュ32を収納した包装袋30が接着(粘着を含む)される。接着には公知のホットメルト接着剤、粘着剤などを適宜採用して適用できるが、これに限定されない。包装袋30には開口部27の側に収納物であるウェットティッシュ32を取り出すための取出口31が設けられる。包装袋30の形状は、ガセット袋、四方シール袋、三方シール袋など公知の袋の形状から適宜採用することができる。これにより包装袋30は開閉蓋つきの包装容器となっており、また全体がウェットティッシュを収納した包装体となっている。
【0029】
取出口31には、図示していないが、ウェットティッシュ32の乾燥を防ぐために、別に開閉自在のシール蓋を設けても良い。また包装袋30を内蓋20の下面に粘着剤で接着しておけば、ウェットティッシュ32がなくなったときに包装袋30を取り外し、新しいウェットティッシュが入った包装袋への取り替えを容易に行うことができる。
【0030】
図3は本発明の開閉蓋の内蓋20と外蓋10を閉じ合わせた状態のロック部11とロック受け部21の部分の拡大図であり、側端部19の側の側方から見た図である。ロック部11は、天板13から一対の支持壁14が内蓋に向かって互いに対向する様に下垂し、支持壁14の間にロック受け部21の台座部28が嵌入している。また支持壁14から台座部28に向かって係合用突起15が突出し、支持壁14と台座部28とが係合している。また本実施形態では、台座部28の図の奥側となる面に当接する位置決め立壁16が天板13から下垂して設けられている。
【0031】
図4は、本発明の開閉蓋のロック部とロック受け部を別方向から見た説明図である。すなわち側端部19と平行な方向から透視的に見た図である。図4(a)では、台座部28の側面に形成された係合用溝部23に、係合用突起15が嵌り込んで係合した状態を示している。
【0032】
係合用溝部23の形状は、前述の様に係合用突起15が嵌り込みやすい形状として設計すれば良く、係合用突起15が半球状であれば、図示したような半長円形などの円弧状の凹部とすることができる。また係合用溝部23の最大深さは、係合用突起15が突出する最大高さと略同一となる様に設定すると良い。また係合用溝部23と台座部28の上面の間には溝が形成されていない部分があり、肩部26となっている。
【0033】
係合用溝部23では、図4(a)の線分A-Aの部位での断面図である図4(b)に示す様に、係合用突起15が肩部26を乗り越えてから嵌り込んで係合するため、外蓋10を閉じたときに確実に係合した感触、例えばクリック感のような感触を使用者に与えることができる。また、係合用突起15および係合用溝部23がどちらも曲面で形成されている為、ロック部の着脱に際しての抵抗力が小さく、容易に開閉することができる。
【0034】
また、図4(b)に示す様に係合用突起15が嵌り込んで係合するため、側端部19に平行な方向での内蓋20と外蓋10のがたつきやズレ等が生じ難く、確実な閉止ができる。さらに、位置決め立壁16が設けられていると、ヒンジ18から側端部19に向かう方向でもがたつきやズレ等が生じ難くなり、より確実な閉止ができる。
【0035】
図5は、本発明の開閉蓋を開く様子の説明図である。ロック部11とロック受け部21が係合して開閉蓋100が閉じられた状態から外蓋10を開けるときには、使用者は指33を鍔部17の下に差し入れて持ち上げ、別の指で内蓋20を押さえて外蓋10を上方に回動させる様にする。このとき、鍔部17が斜め上方向に向かって傾いて設けられているため、指33を差し入れやすくなっており、片手での操作で容易に外蓋10を開けることができる。
【0036】
このとき係合用突起15は、係合を解除するために係合用溝部23のない肩部26を乗り越える必要があるが、図6(a)に示す様に、中空となっていて撓み易い台座部28が内側に撓み、また支持壁14も若干反ることもできるので、係合用突起15は大きな力を要することなく肩部26を乗り越えることができ、図6(b)に示すようにロック部11とロック受け部21の係合を解除することができる。また肩部26を乗り越えたときに、確実に係合が解除された感触、例えばクリック感のような感触を使用者に与えることができる。
【0037】
外蓋10を閉じ、ロック部11をロック受け部21に係合させる際には、逆の動作となり、図7に示す様に、係合用突起15が台座部28に当接し、さらに押し込まれたときに、開くときと同様に台座部28が内側に撓み、また支持壁14も若干反るなどすることで、係合用突起15は大きな力を要することなく肩部26を乗り越え、図7(b)に示す様に係合用溝部23に嵌った状態となり、ロック部11とロック受け部21が係合する。
【0038】
以上のように、本発明の開閉蓋は、開けるときも閉めるときも、ロック部11とロック受け部21の係合および解除を大きな力を要することなく行うことができる。
【0039】
係合用突起の形状は、上述の各実施形態の例に限らず、台形状、円錐台形状などでもよく、適宜選択できる。
【0040】
本発明の開閉蓋は、プラスチック樹脂の成形体で好適に構成することができる。プラスチック樹脂の種類は、強度や成形性などを考慮して適宜選択して用いることができる。
【符号の説明】
【0041】
100・・・開閉蓋、
10・・・外蓋、
11・・・ロック部、12・・・インナーリング、13・・・天板、14・・・支持壁、15・・・係合用突起、16・・・位置決め立壁、17・・・鍔部、18・・・ヒンジ、19・・・側端部、
20・・・内蓋、
21・・・ロック受け部、22・・・インナーリング受け部、23・・・係合用溝部、24・・・側端部、25・・・指置き、26・・・肩部、27・・・開口部、28・・・台座部、
30・・・包装袋、
31・・・取出口、32・・・ウェットティッシュ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7