(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014726
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】イメージセンサーチップ及びこれを含む半導体パッケージ
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088924
(22)【出願日】2023-05-30
(31)【優先権主張番号】10-2022-0091280
(32)【優先日】2022-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尹 永 民
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA04
4M118CA07
4M118CA09
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118GB09
4M118GC08
4M118GC20
4M118GD04
4M118GD07
4M118HA02
4M118HA25
4M118HA30
4M118HA31
4M118HA33
(57)【要約】
【課題】小型化及び信頼性が向上されたイメージセンサーチップ及びこれを含む半導体パッケージを提供する。
【解決手段】本発明による半導体パッケージは、パッケージ基板と、パッケージ基板上に配置されるイメージセンサーチップと、イメージセンサーチップ上の透明基板と、イメージセンサーチップの縁部でイメージセンサーチップと透明基板との間に配置されるダム構造体と、ここで、イメージセンサーチップはピクセルアレイ領域及びピクセルアレイ領域周辺のパッド領域を含む半導体基板を含み、ピクセルアレイ領域は受光領域及び受光領域とパッド領域との間の遮光領域を含み、受光領域で半導体基板上に配置されるカラーフィルターと、遮光領域で半導体基板上に配置される遮光パターンと、カラーフィルター上のマイクロレンズと、遮光パターン上に配置され受光領域を囲むレンズ構造体とを有し、ダム構造体はレンズ構造体の少なくとも一部と重畳される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ基板と、
前記パッケージ基板上に配置されるイメージセンサーチップと、
前記イメージセンサーチップ上の透明基板と、
前記イメージセンサーチップの縁部で前記イメージセンサーチップと前記透明基板との間に配置されるダム構造体と、
ここで、前記イメージセンサーチップは、ピクセルアレイ領域及び前記ピクセルアレイ領域周辺のパッド領域を含む半導体基板を含み、前記ピクセルアレイ領域は、受光領域及び前記受光領域と前記パッド領域との間の遮光領域を含み、
前記受光領域で前記半導体基板上に配置されるカラーフィルターと、
前記遮光領域で前記半導体基板上に配置される遮光パターンと、
前記カラーフィルター上のマイクロレンズと、
前記遮光パターン上に配置され、前記受光領域を囲むレンズ構造体と、を有し、
前記ダム構造体は、前記レンズ構造体の少なくとも一部と重畳されることを特徴とする半導体パッケージ。
【請求項2】
前記レンズ構造体は、前記受光領域を囲む連続的な形状を有する少なくとも2以上のレンズバー(lens bar)パターンを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項3】
前記少なくとも2以上のレンズバーパターンは、互いに離隔されて配置されることを特徴とする請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項4】
前記レンズバーの各々は、前記各マイクロレンズの幅と実質的に同一の幅を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項5】
前記レンズ構造体は、前記受光領域を囲む閉曲線形状の第1レンズバーパターン及び前記受光領域の周辺で互いに離隔されて配置されるサブ-レンズバーを含む第2レンズバーパターンを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項6】
前記サブ-レンズバーは、前記第1レンズバーから実質的に一定間隔に離隔されることを特徴とする請求項5に記載の半導体パッケージ。
【請求項7】
前記レンズ構造体は、前記マイクロレンズと同一の物質を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項8】
前記ダム構造体は、前記パッド領域及び前記遮光領域の一部と重畳されることを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項9】
前記ダム構造体は、前記パッド領域と前記遮光領域とで互いに異なる厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項10】
前記マイクロレンズの表面及び前記レンズ構造体の表面を覆うパッシベーション膜をさらに有し、
前記パッシベーション膜の一部は、前記ダム構造体と前記レンズ構造体との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項11】
前記レンズ構造体と前記遮光パターンとの間、及び前記マイクロレンズと前記カラーフィルターとの間に配置される上部平坦化膜と、
前記パッド領域で前記半導体基板上に配置される導電パッドと、をさらに有し、
前記上部平坦化膜は、前記導電パッドの上面を露出させ、
前記ダム構造体は、前記導電パッドの上面を覆うことを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項12】
前記遮光パターン上で前記レンズ構造体と離隔されて配置されるダミーレンズをさらに有し、
前記ダミーレンズは、前記マイクロレンズと実質的に同一の直径を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項13】
ボンディングパッドを含むパッケージ基板と、
前記パッケージ基板上に配置され、ボンディングワイヤを通じて前記ボンディングパッドと接続される導電パッドを含むイメージセンサーチップと、
前記イメージセンサーチップ上の透明基板と、
前記イメージセンサーチップの縁部で前記イメージセンサーチップと前記透明基板との間に配置され、前記導電パッドを覆うダム構造体と、
ここで、前記イメージセンサーチップは、ピクセルアレイ領域及び前記ピクセルアレイ領域周辺のパッド領域を含む半導体基板を含み、前記ピクセルアレイ領域は、受光領域及び前記受光領域と前記パッド領域との間の遮光領域を含み、
前記ピクセルアレイ領域で前記半導体基板内に提供される光電変換素子と、
前記受光領域で前記半導体基板上に配置されるカラーフィルターと、
前記遮光領域で前記半導体基板上に配置される遮光パターンと、
前記カラーフィルター上のマイクロレンズと、
前記遮光パターン上に配置され、前記受光領域を囲む少なくとも2以上のレンズバー(bar)パターンと、
前記レンズバーパターンと前記遮光パターンとの間、及び前記マイクロレンズと前記カラーフィルターとの間に配置される上部平坦化膜と、
前記マイクロレンズの表面及び前記レンズバーパターンの表面を覆うパッシベーション膜と、を有し、
前記ダム構造体は、前記少なくとも2以上のレンズバー(bar)パターンの中の一部と重畳されることを特徴とする半導体パッケージ。
【請求項14】
前記レンズバーパターンの中の少なくとも1つは、前記受光領域を囲む閉曲線形状を有することを特徴とする請求項13に記載の半導体パッケージ。
【請求項15】
前記レンズバーパターンは、前記マイクロレンズと同一の物質を含むことを特徴とする請求項13に記載の半導体パッケージ。
【請求項16】
前記レンズバーパターンの中の少なくとも1つは、前記受光領域周辺で互いに離隔されるサブ-バーパターンを含むことを特徴とする請求項13に記載の半導体パッケージ。
【請求項17】
前記遮光パターン上で前記レンズバーパターンと離隔されて配置されるダミーレンズをさらに有し、
前記ダミーレンズは、前記マイクロレンズと実質的に同一の直径を有することを特徴とする請求項13に記載の半導体パッケージ。
【請求項18】
前記ダム構造体は、前記ダミーレンズと重畳されることを特徴とする請求項17に記載の半導体パッケージ。
【請求項19】
前記ダム構造体は、前記導電パッド上での厚さより前記レンズバーパターン上での厚さが小さいことを特徴とする請求項17に記載の半導体パッケージ。
【請求項20】
ピクセルアレイ領域及び前記ピクセルアレイ領域周辺のパッド領域を含む半導体基板と、
ここで、前記ピクセルアレイ領域は、受光領域及び前記受光領域と前記パッド領域との間の遮光領域を含み、
前記ピクセルアレイ領域で前記半導体基板内に提供される光電変換素子と、
前記受光領域で前記半導体基板上に配置されるカラーフィルターと、
前記遮光領域で前記半導体基板上に配置される遮光パターンと、
前記カラーフィルター上のマイクロレンズと、
前記遮光パターン上に配置され、前記受光領域を囲むレンズ構造体と、を有し、
前記レンズ構造体は、少なくとも2以上のレンズバー(bar)パターンを含むことを特徴とするイメージセンサーチップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体パッケージに関し、特に、イメージセンサーチップを含む半導体パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
電子製品が小型化と多機能化になるほど、イメージセンサーを含む半導体パッケージも、やはり小型化/高密度化、低電力、多機能、超高速信号処理、高い信頼性、低い価額、及び鮮明な画質等が要求されている。
従って、このような要求に応じるための様々な研究、開発の進行が課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第10,134,794B2号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来のイメージセンサーを含む半導体パッケージにおける課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、小型化及び信頼性が向上されたイメージセンサーチップ及びこれを含む半導体パッケージを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明による半導体パッケージは、パッケージ基板と、前記パッケージ基板上に配置されるイメージセンサーチップと、前記イメージセンサーチップ上の透明基板と、前記イメージセンサーチップの縁部で前記イメージセンサーチップと前記透明基板との間に配置されるダム構造体と、ここで、前記イメージセンサーチップは、ピクセルアレイ領域及び前記ピクセルアレイ領域周辺のパッド領域を含む半導体基板を含み、前記ピクセルアレイ領域は、受光領域及び前記受光領域と前記パッド領域との間の遮光領域を含み、前記受光領域で前記半導体基板上に配置されるカラーフィルターと、前記遮光領域で前記半導体基板上に配置される遮光パターンと、前記カラーフィルター上のマイクロレンズと、前記遮光パターン上に配置され、前記受光領域を囲むレンズ構造体と、を有し、前記ダム構造体は、前記レンズ構造体の少なくとも一部と重畳されることを特徴とする。
【0006】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による半導体パッケージは、ボンディングパッドを含むパッケージ基板と、前記パッケージ基板上に配置され、ボンディングワイヤを通じて前記ボンディングパッドと接続される導電パッドを含むイメージセンサーチップと、前記イメージセンサーチップ上の透明基板と、前記イメージセンサーチップの縁部で前記イメージセンサーチップと前記透明基板との間に配置され、前記導電パッドを覆うダム構造体と、ここで、前記イメージセンサーチップは、ピクセルアレイ領域及び前記ピクセルアレイ領域周辺のパッド領域を含む半導体基板を含み、前記ピクセルアレイ領域は、受光領域及び前記受光領域と前記パッド領域との間の遮光領域を含み、前記ピクセルアレイ領域で前記半導体基板内に提供される光電変換素子と、前記受光領域で前記半導体基板上に配置されるカラーフィルターと、前記遮光領域で前記半導体基板上に配置される遮光パターンと、前記カラーフィルター上のマイクロレンズと、前記遮光パターン上に配置され、前記受光領域を囲む少なくとも2以上のレンズバー(bar)パターンと、前記レンズバーパターンと前記遮光パターンとの間、及び前記マイクロレンズと前記カラーフィルターとの間に配置される上部平坦化膜と、前記マイクロレンズの表面及び前記レンズバーパターンの表面を覆うパッシベーション膜と、を有し、前記ダム構造体は、前記少なくとも2以上のレンズバー(bar)パターンの中の一部と重畳されることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサーチップは、ピクセルアレイ領域及び前記ピクセルアレイ領域周辺のパッド領域を含む半導体基板と、ここで、前記ピクセルアレイ領域は、受光領域及び前記受光領域と前記パッド領域との間の遮光領域を含み、前記ピクセルアレイ領域で前記半導体基板内に提供される光電変換素子と、前記受光領域で前記半導体基板上に配置されるカラーフィルターと、前記遮光領域で前記半導体基板上に配置される遮光パターンと、前記カラーフィルター上のマイクロレンズと、前記遮光パターン上に配置され、前記受光領域を囲むレンズ構造体と、を有し、前記レンズ構造体は、少なくとも2以上のレンズバー(bar)パターンを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るイメージセンサーチップ及びこれを含む半導体パッケージによれば、イメージセンサーチップの遮光領域に受光領域を囲むレンズ構造体を配置することによって、ダム構造体を形成する時、ダム構造体の有機物質が受光領域に流入することを防止することができる。
また、遮光領域上にレンズ構造体及びダミーマイクロレンズを形成することによって、遮光領域にダム構造体を形成する時パッシベーション膜と上部平坦化膜の熱膨張係数の差によるパッシベーション膜のクラック(crack)現象を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態による半導体パッケージの平面図である。
【
図2】
図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図3】本発明の実施形態によるイメージセンサーチップの平面図である。
【
図4】
図3のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【
図5】本発明の実施形態によるイメージセンサーチップの概略構成を示す部分断面図である。
【
図6】本発明の実施形態によるイメージセンサーチップの概略構成を示す部分断面図である。
【
図7】本発明の実施形態によるイメージセンサーチップの概略構成を示す部分断面図である。
【
図8】本発明の実施形態による半導体パッケージの平面図である。
【
図9】
図8のIII-III’線に沿って切断した断面図である。
【
図10】本発明の実施形態による半導体パッケージの平面図である。
【
図11】
図10のIII-III’線に沿って切断した断面図である。
【
図12】本発明の実施形態による半導体パッケージの平面図である。
【
図13】
図12のIII-III’線に沿って切断した断面図である。
【
図14】本発明の実施形態による半導体パッケージの平面図である。
【
図15】
図14のIII-III’線に沿って切断した断面図である。
【
図16】本発明の実施形態による半導体パッケージの平面図である。
【
図17】
図16のIII-III’線に沿って切断した断面図である。
【
図18】本発明の実施形態による半導体パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【
図19】本発明の実施形態による半導体パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【
図20】本発明の実施形態による半導体パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【
図21】本発明の実施形態による半導体パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【
図22】本発明の実施形態による半導体パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明に係るイメージセンサーチップ及びこれを含む半導体パッケージを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態による半導体パッケージの平面図であり、
図2は、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
図1及び
図2を参照すれば、本発明の実施形態による半導体パッケージ1000は、パッケージ基板1001、イメージセンサーチップC1、ダム構造体200、透明基板300、及びモールディング膜400を含む。
【0012】
パッケージ基板1001は、印刷回路基板(printed circuit board:PCB)、フレキシブル(flexible)基板、テープ基板の等の多様な種類の基板が利用され得る。
一例として、パッケージ基板1001は、その内部に内部配線が形成された印刷回路基板(printed circuit board)であり得る。
パッケージ基板1001は、ベース基板1100、ベース基板1100の上面に配置されるボンディングパッド1111、及びベース基板1100の下面に配置される接続パッド1113を含む。
【0013】
ベース基板1100は、様々な材質で形成され得る。
例えば、ベース基板1100は、パッケージ基板1001の種類に応じてシリコン、セラミック、有機物、ガラス、エポキシ樹脂等で形成され得る。
ベース基板1100は、単層又は多層の内部配線を含み得る。
【0014】
ボンディングパッド1111は、内部配線を通じて接続パッド1113と電気的に接続される。
ボンディングパッド1111は、金属物質のボンディングワイヤBWを通じてイメージセンサーチップC1の導電パッドCPと電気的に接続される。
ボンディングパッド1111は、ベース基板1100の縁部に配置される。
ボンディングパッド1111は、パッケージ基板1001上に実装されたイメージセンサーチップC1の周囲に配置される。
図ではボンディングパッド1111がイメージセンサーチップC1を囲み、1列で配置されるものを示したが、本発明はこれに制限されない。
例えば、ボンディングパッド1111は、イメージセンサーチップC1を囲み、2列で配置されてもよい。
その他の例として、ボンディングパッド1111は、イメージセンサーチップC1の両側に配置されてもよい。
接続パッド1113は、ベース基板1100の下面に2次元的に配列される。
接続パッド1113にソルダボール(solder ball)又はソルダバンプ(solder bump)のような接続端子1500が付着される。
【0015】
イメージセンサーチップC1は、パッケージ基板1001上に実装される。
イメージセンサーチップC1は、接着膜又はボンディングテープによってパッケージ基板1001の上面に付着される。
イメージセンサーチップC1は、ピクセルアレイ領域R1及びピクセルアレイ領域R1の周辺のパッド領域R2を含む。
【0016】
ピクセルアレイ領域R1は、互いに交差する第1方向D1及び第2方向D2に沿って2次元的に配列された複数の単位ピクセルPを含む。
単位ピクセルPの各々は、光電変換素子及び読出し回路を含む。
ピクセルアレイ領域R1の単位ピクセルPの各々で、入射光(incident light)によって発生された電気的信号が出力される。
ピクセルアレイ領域R1は、受光領域AR及び遮光領域OBを含む。
遮光領域OBは、受光領域ARとパッド領域R2との間に提供される。
遮光領域OBは、平面視において受光領域ARを囲む。
言い換えれば、遮光領域OBは、平面視において受光領域ARの上下及び左右に配置される。
遮光領域OBには光が入射されない基準ピクセルが提供され、基準ピクセルで発生する基準電荷量を基準に受光領域ARの単位ピクセルでセンシングされる電荷量を比較することによって、単位ピクセルPで感知される電気的信号サイズを算出する。
【0017】
パッド領域R2に制御信号及び光電信号等を入出力するのに利用される複数の導電パッドCPが配置される。
パッド領域R2は、外部素子との電気的接続が容易になるように、平面視においてピクセルアレイ領域R1を囲む。
導電パッドCPは、単位ピクセルPで発生した電気的信号を外部装置に入出力する。
導電パッドCPは、ボンディングワイヤBWを通じてパッケージ基板1001と接続される。
これとは異なり、イメージセンサーチップC1の導電パッドCPは、ソルダボール又はソルダバンプを通じたフリップチップボンディングによってパッケージ基板1001と接続されてもよい。
イメージセンサーチップC1は、アクティブピクセルセンサーアレイAPS、カラーフィルター層CFA、及びマイクロレンズ層MLAを含む。
【0018】
アクティブピクセルセンサーアレイAPSは、ピクセルアレイ領域R1で光電変換素子を含み、パッド領域R2で導電パッドCPを含む。
光電変換素子は、例えば、フォトダイオード(photo diode)、フォトトランジスタ(photo transistor)、フォトゲート(photo gate)、ピンドフォトダイオード(Pinned Photo Diode:PPD)、及びこれらの組合であり得る。
また、アクティブピクセルセンサーアレイAPSは、光電変換素子と電気的に接続される読出し(readout)回路(例えば、MOSトランジスタ)を含む。
【0019】
カラーフィルター層CFAは、アクティブピクセルセンサーアレイAPS上に配置される。
カラーフィルター層CFAは、単位ピクセルPの各々に対応するカラーフィルターを含む。
カラーフィルターは、青色、赤色、及び緑色カラーフィルターを含む。
他の例として、カラーフィルターは、マゼンタ、シアン、及びイエローカラーフィルターを含んでもよい。
その他の例として、カラーフィルターの中で一部は、ホワイトカラーフィルター又は赤外線フィルターを含んでもよい。
【0020】
マイクロレンズ層MLAがカラーフィルター層CFA上に配置される。
マイクロレンズ層MLAは、外部から入射される光を集光する複数のマイクロレンズを含む。
マイクロレンズは、上に膨らんでいる形状を有し、所定の曲率半径を有する。
マイクロレンズは、イメージセンサーチップC1に入射する光の経路を変更させて光を集光させる。
マイクロレンズは、互いに交差する第1方向D1及び第2方向D2に沿って2次元的に配列され、単位ピクセルPの各々に対応して配置される。
他の例として、マイクロレンズの中で少なくとも1つは、少なくとも2つの光電変換素子上に共通に配置され得る。
本発明の実施形態によるイメージセンサーチップC1に対しては、
図3~
図8を参照してより詳細に説明する。
【0021】
ダム構造体200は、イメージセンサーチップC1と透明基板300との間に配置される。
ダム構造体200は、イメージセンサーチップC1の縁部に沿って配置され、閉曲線形状を有する。
ダム構造体200は、透明基板300を固定させ、イメージセンサーチップC1と透明基板300を互いに離隔させる。
即ち、ダム構造体200によって透明基板300とイメージセンサーチップC1との間に空き空間が提供される。
ダム構造体200は、透明基板300とイメージセンサーチップC1との間の空き空間を密封して外部から湿気や異物質が空き空間内に浸透することを防止する。
【0022】
実施形態で、ダム構造体200は、イメージセンサーチップC1のパッド領域R2及びピクセルアレイ領域R1の一部(即ち、遮光領域OBの一部)上に提供される。
即ち、ダム構造体200は、導電パッドCPを覆い、マイクロレンズ層MLAの一部を覆う。
言い換えれば、ダム構造体200は、イメージセンサーチップC1のパッド領域R2及び遮光領域OBの一部と重畳される。
ダム構造体200は、絶縁性物質を含む。
例えば、ダム構造体200は、エポキシ樹脂、ポリイミド、及びレジストの中で少なくともいずれか1つを含む。
ダム構造体200は、DFR(Dry film resist)又は絶縁材料を含み得る。
【0023】
透明基板300は、ダム構造体200によってイメージセンサーチップC1と離隔されて配置される。
透明基板300は、透明ガラス、透明樹脂、又は透光セラミック等で形成され得る。
透明基板300は、イメージセンサーチップC1より大きい幅を有し、透明基板300の厚さは、イメージセンサーチップC1の厚さより大きい。
【0024】
モールディング膜400は、パッケージ基板1001上に配置され、イメージセンサーチップC1、ボンディングワイヤBW、及び透明基板300を密封する。
具体的には、モールディング膜400は、パッケージ基板1001の上面からイメージセンサーチップC1、及び透明基板300の側面を覆う。
モールディング膜400は、平面視において、閉曲線形状を有する。
モールディング膜400は、ボンディングワイヤBWを覆い、ダム構造体200の外側面を覆う。
モールディング膜400は、ダム構造体200と共にイメージセンサーチップC1が外部からの異物質によって汚染されることを防止する。
また、モールディング膜400は、外部の衝撃から半導体パッケージ1000を保護することができる。
【0025】
モールディング膜400は、傾いた上面を有し、透明基板300の上面より低い。
これとは異なり、モールディング膜400の上面は、透明基板300の上面と実質的に同一平面を成すこともできる。
モールディング膜400は、エポキシ樹脂組成物を含む。
エポキシ樹脂組成物は、エポキシ、硬化剤、及び充填剤を含む。
モールディング膜400は、例えば、EMC(Epoxy Molding Compound)で形成される。
しかし、モールディング膜400の材質がEMCに限定されるものではない。
【0026】
図3は、本発明の実施形態によるイメージセンサーチップの平面図であり、
図4は、
図3のII-II’線に沿って切断した断面図である。
図3及び
図4を参照すると、イメージセンサーチップC1は、先に説明したように、ピクセルアレイ領域R1及びピクセルアレイ領域R1の周辺のパッド領域R2を含む。
ピクセルアレイ領域R1は、受光領域AR及び遮光領域OBを含む。
イメージセンサーチップC1は、垂直的観点で、光電変換層10、読出し回路層20、及び光透過層30を含む。
【0027】
光電変換層10は、垂直的観点で、読出し回路層20と光透過層30との間に配置される。
光電変換層10は、ピクセルアレイ領域R1で第1導電形の半導体基板100内に提供される第2導電形の光電変換領域PDを含む。
光電変換領域PDは、入射光の強さに比例して光電荷を生成する。
即ち、外部から入射された光は、光電変換領域PDで電気的信号に変換される。
パッド領域R2で半導体基板100内に導電パッドCPが配置される。
導電パッドCPは、単位ピクセルで発生した電気的信号を外部装置に入出力する。
【0028】
読出し回路層20が半導体基板100の第1面上に配置される。
読出し回路層20は、光電変換層10と接続される読出し回路(例えば、MOSトランジスタ)を含む。
光電変換層10で変換された電気的信号は、読出し回路層20で信号処理される。
読出し回路層20は、例えば、リセットトランジスタ、ソースフォロワートランジスタ、及び選択トランジスタ等を含む。
詳細には、読出し回路層20は、半導体基板100の第1面上に形成されたMOSトランジスタ及びMOSトランジスタに接続される接続配線CL及び接続配線CLの間に介在する層間絶縁膜ILDを含む。
接続配線CLは、多層に提供され得、互いに異なるレベルに位置する接続配線CLは、コンタクトプラグを通じて互いに接続される。
【0029】
光透過層30は、半導体基板100の第1面と対向する第2面上に配置される。
光透過層30は、カラーフィルターCF、遮光パターンOBP、上部平坦化膜TPL、マイクロレンズML、レンズ構造体LS、ダミーマイクロレンズDML、及びパッシベーション膜PLを含む。
カラーフィルターCFは、受光領域ARで半導体基板100上に配置され、光電変換領域PDの各々に対応して配置される。
カラーフィルターCFは、単位ピクセルに応じて赤色、緑色、又は青色のカラーフィルターを含むか、マゼンタ、シアン、又はイエローのカラーフィルターを含み得る。
【0030】
遮光パターンOBPは、遮光領域OBで半導体基板100上に配置される。
遮光パターンOBPは、半導体基板100に光が入射されることを遮断させる。
遮光パターンOBPは、金属及び/又は金属窒化物を含む。
例えば、遮光パターンOBPは、タングステン、チタニウム及び/又はチタニウム窒化物を含み得る。
【0031】
上部平坦化膜TPLがカラーフィルターCF及び遮光パターンOBP上に配置される。
上部平坦化膜TPLは、ピクセルアレイ領域R1に配置され、パッド領域R2の導電パッドCPを露出させる。
上部平坦化膜TPLは、透明な絶縁材料を含む。
上部平坦化膜TPLは、ポリマーのような有機物質を含み得る。
例えば、上部平坦化膜TPLは、ガラス、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン、任意の他の適用可能な材料、又はこれらの組合を含み得る。
これとは異なり、上部平坦化膜TPLは、シリコン酸化膜又はシリコン酸化窒化膜を含むこともできる。
【0032】
受光領域ARで、マイクロレンズMLが上部平坦化膜TPL上に配置される。
マイクロレンズMLは、互いに交差する第1及び第2方向(D1、D2)に沿って2次元的に配列される。
マイクロレンズMLは、上に膨らんでいる形状を有し所定の曲率半径を有する。
マイクロレンズMLは、カラーフィルターCFに各々対応して配置される。
マイクロレンズMLは、光電変換領域PDと垂直に重畳される。
マイクロレンズMLは、透明絶縁物質で形成され得、上部平坦化膜TPLと同一の物質を含み得る。
マイクロレンズMLは、光透過性樹脂で形成され得る。
マイクロレンズMLは、膨らんでいる形状を有し、所定の曲率半径を有する。
マイクロレンズMLは、実質的に同一の直径及び同一の幅を有する。
これとは異なり、マイクロレンズMLの中でいずれか1つはサイズが異なってもよい。
【0033】
遮光領域OBで、レンズ構造体LSが上部平坦化膜TPL上に配置される。
レンズ構造体LSは、マイクロレンズMLと離隔される。
レンズ構造体LSは、マイクロレンズMLと同一の物質を含む。
レンズ構造体LSは、平面視において、受光領域ARを囲む閉曲線形状を有する。
レンズ構造体LSは、遮光領域OBで互いに離隔される少なくとも2以上のレンズバー(lens bar)パターン(LB1、LB2)を含む。
少なくとも2以上のレンズバーパターン(LB1、LB2)は、平面視において、導電パッドCPとマイクロレンズMLとの間に配置される。
一例として、レンズ構造体LSは、遮光領域OB上で受光領域ARを囲む第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)を含む。
【0034】
第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)の各々は、平面視において受光領域ARを囲む閉曲線形状を有する。
第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)の各々は、実質的に四角リング形状を有する。
第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)は、互いに離隔される。
一方向に、第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)の各々の幅W2は、各マイクロレンズMLの幅W1と実質的に同一である。
一例として、第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)の各々の幅W2は、約100nm~3000nmであり得る。
第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)の各々は、上に膨らんでいる上面を有する。
第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)は、マイクロレンズMLを形成する時、共に形成され得る。
即ち、第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)は、フォトリソグラフィー工程でフォトレジストパターンを形成した後に、これをリフロさせて丸い形状で形成することができる。
【0035】
遮光領域OBで、ダミーマイクロレンズDMLが上部平坦化膜TPL上に配置される。
ダミーマイクロレンズDMLは、受光領域ARよりパッド領域R2にさらに近く配置される。
即ち、ダミーマイクロレンズDMLは、平面視において導電パッドCPとレンズ構造体LSとの間に配置される。
また、ダミーマイクロレンズDMLは、レンズ構造体LSとマイクロレンズMLとの間に配置されてもよい。
ダミーマイクロレンズDMLは、マイクロレンズMLと実質的に同一のサイズを有し、マイクロレンズMLと実質的に同様に配列される。
【0036】
パッシベーション膜PLがマイクロレンズML、レンズ構造体LS、及びダミーマイクロレンズDMLの上面をコンフォーマルに覆う。
パッシベーション膜PLは、マイクロレンズML及びレンズ構造体LSと異なる物質で成され得る。
パッシベーション膜PLは、例えば。無機酸化物で形成される。
【0037】
図5、
図6、及び
図7は、本発明の実施形態によるイメージセンサーチップの概略構成を示す部分断面図である。
図5を参照すると、イメージセンサーチップC1は、センサー部1及びロジック部2を含む。
【0038】
センサー部1は、先に説明したように、垂直的観点で、読出し回路層20と光透過層30との間の光電変換層10を含む。
センサー部1の光電変換層10は、半導体基板100、ピクセル分離構造体PIS、及び光電変換領域PDを含む。
第1半導体基板100は、互いに対向する第1面100a(又は前面)及び第2面100b(又は背面)を有する。
半導体基板100は、第1導電型(例えば、p型)バルク(bulk)シリコン基板上に第1導電形エピタキシャル層が形成された基板であり、イメージセンサーの製造工程上、バルクシリコン基板が除去されてp型エピタキシャル層のみが残留する基板であり得る。
これとは異なり、半導体基板100は、第1導電形のウェル(well)を含むバルク半導体基板であってもよい。
【0039】
半導体基板100は、ピクセル領域を定義するピクセル分離構造体PIS、及びピクセル領域内に提供された光電変換領域PDを含む。
ピクセル分離構造体PISは、受光領域AR及び遮光領域OBで実質的に同一の構造を有する。
素子分離膜101がピクセル領域の各々で半導体基板100の第1面100aに隣接するように配置される。
素子分離膜101は、半導体基板100の第1面100aに活性部を定義する。
素子分離膜101は、半導体基板100の第1面100aをリセスして形成された素子分離トレンチ内に提供される。
素子分離膜101は、絶縁物質で形成される。
【0040】
ピクセル分離構造体PISが半導体基板100内に配置されて複数のピクセル領域を定義する。
ピクセル分離構造体PISは、半導体基板100の第1面100aから第2面100bに垂直に延長される。
ピクセル分離構造体PISは、素子分離膜101の一部分を貫通する。
ピクセル分離構造体PISは、第1方向に沿って互いに並行して延長される第1部分及び第1部分を横切って第2方向に沿って互いに並行して延長される第2部分を含む。
ピクセル分離構造体PISは、平面視において、光電変換領域PDの各々を囲む。
ピクセル分離構造体PISは、半導体基板100の表面に対して垂直になる方向に長さを有する。
ピクセル分離構造体PISの長さは、半導体基板100の垂直的厚さと実質的に同一である。
ピクセル分離構造体PISは、ライナー絶縁パターン103、半導体パターン105、及び埋め込み絶縁パターン107を含む。
【0041】
ライナー絶縁パターン103は、半導体パターン105と半導体基板100との間に提供される。
ライナー絶縁パターン103は、半導体基板100と直接接触する。
ライナー絶縁パターン103は、半導体基板100より低い屈折率を有する物質を含む。
半導体パターン105は、結晶質半導体物質、例えば、ポリシリコンを含み得る。
一例として、半導体パターン105は、ドーパントをさらに含むことができ、ドーパントは、第1導電型の不純物又は第2導電型の不純物を含み得る。
半導体パターン105は、アンドープされたポリシリコン膜、ドープされたポリシリコン膜、空気(air)、又はこれらの組み合わせで形成され得る。
埋め込み絶縁パターン107は、半導体パターン105の上面上に配置され、埋め込み絶縁パターン107の上面は、素子分離膜101の上面と実質的に同一のレベルに位置する。
埋め込み絶縁パターン107の底面は、素子分離膜101の底面より低いレベルに位置するか、又は同一のレベルに位置し得る。
【0042】
ピクセル分離構造体PISの半導体パターン105は、ピクセルアレイ領域R1の全体に提供される1つのボディー(single body)を有する。
即ち、半導体パターン105は、受光領域AR及び遮光領域OBに共通に提供される1つのボディー(single body)を有する。
半導体パターン105は、遮光領域OBで、バイアスコンタクトプラグPLGと接続される。
バイアスコンタクトプラグPLGは、ピクセル分離構造体PISの幅より大きい幅を有する。
バイアスコンタクトプラグPLGは、金属及び/又は金属窒化物を含み得る。
例えば、バイアスコンタクトプラグPLGは、チタニウム及び/又はチタニウム窒化物を含み得る。
コンタクトパターンCTは、バイアスコンタクトプラグPLGが形成されたコンタクトホール内に埋め込まれる。
コンタクトパターンCTは、バイアスコンタクトプラグPLGと異なる物質を含み得る。
例えば、コンタクトパターンCTは、アルミニウム(Al)を含み得る。
【0043】
コンタクトパターンCT及びバイアスコンタクトプラグPLGを通じて半導体パターン105にネガティブ(negative)バイアスが印加される。
ネガティブバイアスは、遮光領域OBから受光領域ARに伝達される。
ピクセル分離構造体PISの半導体パターン105にネガティブバイアスが印加されることによって、ピクセル分離構造体PISと半導体基板100の境界で発生する暗電流を低下させる。
【0044】
光電変換領域PDが遮光領域OB及び受光領域ARのピクセル領域の各々に提供される。
光電変換領域PDは、半導体基板100とは反対の第2導電型を有する不純物を半導体基板100内にイオン注入して形成される。
第1導電型の半導体基板100と第2導電型の光電変換領域PDの接合(junction)によって、フォトダイオードが形成される。
光電変換領域PDは、入射光の強さに比例して光電荷を生成する。
【0045】
遮光領域OBには光が入射されない基準ピクセルが提供され、基準ピクセルで発生する基準電荷量を基準として、受光領域ARの単位ピクセルでセンシングされる電荷量を比較することによって、単位ピクセルPで感知される電気的信号サイズを算出する。
読出し回路層20が半導体基板100の第1面100a上に配置される。
読出し回路層20は、光電変換領域PDと電気的に接続されるピクセルトランジスタ(例えば、MOSトランジスタ)を含む。
読出し回路層20は、各単位ピクセルの光電変換領域PDと電気的に接続されるリセットトランジスタ、選択トランジスタ、二重変換利得トランジスタ、及びソースフォロワートランジスタを含む。
【0046】
各々のピクセル領域で、半導体基板100の第1面100a上に、トランスファーゲート電極TGが配置される。
トランスファーゲート電極TGは、平面視において、各ピクセル領域の中心部分に位置する。
トランスファーゲート電極TGの一部は、半導体基板100内に配置され、トランスファーゲート電極TGと半導体基板100との間にはゲート絶縁膜が介在する。
ゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン酸化膜より高い誘電常数を有する高誘電膜、又はこれらの組み合わせで形成され得る。
【0047】
フローティング拡散領域がトランスファーゲート電極TGの一側の半導体基板100内に提供される。
フローティング拡散領域は、半導体基板100とは反対の不純物をイオン注入して形成される。
例えば、フローティング拡散領域は、n型不純物領域であり得る。
トランスファーゲート電極TG及びピクセルゲート電極は、例えば、ドーピングされたポリシリコン、金属、導電性金属窒化物、導電性金属シリサイド、導電性金属酸化物、又はこれらの組合を含み得る。
【0048】
層間絶縁膜ILDが半導体基板100の第1面100a上でトランスファーゲート電極TG及びピクセルゲート電極を覆う。
層間絶縁膜ILD内に読出し回路と接続される配線構造体が配置される。
配線構造体は、接続配線CL及びこれらを接続するコンタクトプラグを含む。
光透過層30が半導体基板100の第2面100b上に配置される。
光透過層30は、下部平坦絶縁膜310、格子構造体320、保護膜330、カラーフィルターCF、遮光パターンOBP、マイクロレンズML、少なくとも2以上のレンズバーパターンLB、ダミーマイクロレンズDML、及びパッシベーション膜PLを含む。
光透過層30は、外部から入射される光を集光及びフィルタリングして光電変換層10に提供する。
【0049】
下部平坦絶縁膜310は、半導体基板100の第2面100bを覆う。
下部平坦絶縁膜310は、透明な絶縁物質で形成され得、複数の層を含み得る。
下部平坦絶縁膜310は、半導体基板100と異なる屈折率を有する絶縁物質で形成され得る。
下部平坦絶縁膜310は、金属酸化物及び/又はシリコン酸化物を含み得る。
下部平坦絶縁膜310は、単一膜又は多層膜を含み得る。
一例として、下部平坦絶縁膜310は、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)、チタニウム(Ti)、イットリウム(Y)、及びランタノイド(La)で構成されたグループで選択される少なくとも1つの金属を含む金属酸化物(metal oxide)又は金属フッ化物(metal fluoride)を含み得る。
例えば、下部平坦絶縁膜310は、アルミニウム酸化膜及び/又はハフニウム酸化膜を含む。
下部平坦絶縁膜310は、受光領域ARで遮光領域OB及びパッド領域R2に延長される。
【0050】
格子構造体320が下部平坦絶縁膜310上に配置される。
格子構造体320は、ピクセル分離構造体PISと類似して、平面視において、格子形状を有する。
格子構造体320は、平面視において、ピクセル分離構造体PISと重畳される。
即ち、格子構造体320は、第1方向D1に延長される第1部分及び第1部分を横切って第2方向D2に延長される第2部分を含む。
格子構造体320の幅は、ピクセル分離構造体PISの最小幅と実質的に同一であるか、或いは小さい。
格子構造体320は、導電パターン及び/又は低屈折パターンを含み得る。
導電パターンは、例えば、チタニウム、タンタル、又はタングステンのような金属物質を含む。
【0051】
低屈折パターンは、導電パターンより低い屈折率を有する物質で形成され得る。
低屈折パターンは有機物質で形成され得、約1.1~1.3の屈折率を有する。
例えば、格子構造体320は、シリカナノパーティクルが含まれたポリマー層であり得る。
保護膜330が下部平坦絶縁膜310上で格子構造体320の表面を実質的に均一な厚さで覆う。
保護膜330は、例えば、アルミニウム酸化膜とシリコン炭化酸化膜の中で少なくとも1つの単一膜又は多重膜を含み得る。
保護膜330は、受光領域ARで遮光領域OB及びパッド領域R2に延長される。
【0052】
カラーフィルターCFがピクセル領域の各々に対応して形成される。
カラーフィルターCFは、格子構造体320によって定義される空間を満たす。
カラーフィルターCFは、単位ピクセルに応じて、赤色、緑色、又は青色のカラーフィルターを含むか、マゼンタ、シアン、又はイエローのカラーフィルターを含み得る。
マイクロレンズMLがカラーフィルターCF上に配置される。
マイクロレンズMLは、膨らんでいる形状を有し、所定の曲率半径を有する。
マイクロレンズMLは、光透過性樹脂で形成され得る。
【0053】
遮光領域OBで、遮光パターンOBPが下部平坦絶縁膜310又は保護膜330上に配置される。
遮光パターンOBPは、遮光領域OBに提供された光電変換領域PDに光が入射されることを遮断する。
遮光領域OBの基準ピクセル領域で、光電変換領域PDは光電信号を出力しなく、ノイズ信号を出力する。
ノイズ信号は、熱発生又は暗電流等によって生成される電子によって発生する。
遮光パターンOBPは、例えば、タングステン、銅、アルミニウム、又はこれらの合金のような金属を含み得る。
【0054】
遮光領域OBで、第1貫通導電パターン531が半導体基板100を貫通して読出し回路層20の配線構造体及びロジック部2の配線構造体511と電気的に接続される。
第1貫通導電パターン531は、互いに異なるレベルに位置する第1底面及び第2底面を有する。
第1埋め込みパターン541が第1貫通導電パターン531の内部に提供される。
第1埋め込みパターン541は、低屈折物質を含み、絶縁特性を有する。
パッド領域R2で、半導体基板100の第2面100bに導電パッドCPが提供される。
導電パッドCPは、半導体基板100の第2面100b内に埋め込まれる。
一例として、導電パッドCPは、パッド領域R2で半導体基板100の第2面100bに形成されたパッドトレンチ内に提供される。
導電パッドCPは、アルミニウム、銅、タングステン、チタニウム、タンタル、又はこれらの合金のような金属を含み得る。
イメージセンサーチップの実装工程で、ボンディングワイヤが導電パッドCPにボンディングされる。
導電パッドCPは、ボンディングワイヤを通じて外部装置と電気的に接続される。
【0055】
パッド領域R2で、第2貫通導電パターン533が半導体基板100を貫通してロジック部2の配線構造体511と電気的に接続される。
第2貫通導電パターン533は、半導体基板100の第2面100b上に延長されて導電パッドCPと電気的に接続される。
第2貫通導電パターン533の一部分が導電パッドCPの底面及び側壁を覆う。
第2埋め込みパターン543が第2貫通導電パターン533の内部に提供される。
第2埋め込みパターン543は、低屈折物質を含み、絶縁特性を有する。
パッド領域R2で、ピクセル分離構造体PISが第2貫通導電パターン533の周囲に提供される。
【0056】
バルクフィルタリング膜CFBが遮光パターンOBP上に提供される。
バルクフィルタリング膜CFBは、カラーフィルターCFと異なる波長の光を遮断する。
例えば、バルクフィルタリング膜CFBは、赤外線を遮断する。
バルクフィルタリング膜CFBは、ブルーカラーフィルターを含み得るが、これに制約されない。
上部平坦化膜TPLがピクセルアレイ領域R1でカラーフィルターCF及びバルクフィルタリング膜CFBを覆う。
上部平坦化膜TPLは、パッド領域R2で導電パッドCPの上面を露出させる。
先に説明したように、受光領域ARで、上部平坦化膜TPL上にマイクロレンズMLが配置され、遮光領域OBで、上部平坦化膜TPL上にレンズバーパターンLB及びダミーマイクロレンズDMLが配置される。
【0057】
ロジック部2は、センサー部の読出し回路層20と隣接するように配置される。
ロジック部2は、電源回路、入出力インターフェイス、及びイメージ信号プロセッサ等を含み得る。
ロジック部2は、ロジック半導体基板500、ロジック回路LC、ロジック回路と接続される配線構造体511、及びロジック層間絶縁膜510を含む。
ロジック層間絶縁膜510の中で最上層膜は、センサー部1の読出し回路層20と接合される。
ロジック部2は、第1貫通導電パターン531及び第2貫通導電パターン533を通じてセンサー部1と電気的に接続される。
一例として、センサー部1とロジック部2は、第1及び第2貫通導電パターン(531、533)を通じて互いに電気的に接続されるものとして説明したが、本発明はこれに制限されない。
【0058】
図6に示した実施形態によれば、
図5に示した第1及び第2貫通導電パターンは、省略することができ、センサー部1とロジック部2の最上部メタル層に提供されるボンディングパッド(BP1、BP2)を互いに直接接合させることによって、センサー部1とロジック部2が電気的に接続されてもよい。
詳細には、イメージセンサーチップのセンサー部1は、読出し回路層20の最上部メタル層に提供された第1ボンディングパッドBP1を含み、ロジック部2は、配線構造体511の最上層メタル層に提供された第2ボンディングパッドBP2を含む。
第1及び第2ボンディングパッド(BP1、BP2)は、例えば、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン窒化物(WN)、タンタル窒化物(TaN)、及びチタニウム窒化物(TiN)の中で少なくとも1つを含む。
【0059】
センサー部1の第1ボンディングパッドBP1とロジック部2の第2ボンディングパッドBP2は、ハイブリッドボンディング(hybrid bonding)方式で互いに直接電気的に接続され得る。
ハイブリッドボンディングとは、同種物質を含む2つの構成物がそれらの界面で融合するボンディングを意味する。
例えば、第1及び第2ボンディングパッド(BP1、BP2)が、銅(Cu)で形成された場合、銅(Cu)-銅(Cu)ボンディングによって物理的及び電気的に接続される。
また、センサー部1の絶縁膜表面とロジック部2の絶縁膜表面が、誘電体-誘電体ボンディングによって接合され得る。
【0060】
図7に示した実施形態によれば、センサー部1は、光電変換層10及び光透過層30を含み、ロジック部2は、読出し回路層20及びロジック回路層40を含む。
光電変換層10は、最上部メタル層に提供された第1ボンディングパッドBP1を含む。
ここで、第1ボンディングパッドBP1は、コンタクトプラグ及び接続配線を通じてトランスファーゲート電極TG、フローティング拡散領域、及び接地不純物領域と接続される。
ロジック回路層40は、ロジック半導体基板500、ロジック回路LC、ロジック回路LCと接続される配線構造体511、及びロジック層間絶縁膜510を含む。
【0061】
ロジック層間絶縁膜510上に読出し回路層20の半導体膜SLが配置される。
読出し回路層20は、半導体膜SL、貫通絶縁パターンTIP、ピクセルトランジスタPTR、及び層間絶縁膜ILDを含む。
読出し回路層20は、貫通プラグTPを通じてロジック回路層40のロジック回路LCと電気的に接続される。
また、読出し回路層20は、最上部メタル層に提供された第2ボンディングパッドBP2を含む。
第2ボンディングパッドBP2は、光電変換層10の第1ボンディングパッドBP1と直接接合される。
【0062】
読出し回路層20は、ロジック層間絶縁膜510の中で最上層膜上の半導体膜SL、半導体膜SL上に提供されるピクセルトランジスタPTR、及び層間絶縁膜ILDを含む。
ピクセルトランジスタPTRは、貫通プラグTP及び接続配線を通じて光電変換層10と接続される。
半導体膜SLは、光電変換領域PDの中で少なくとも1つと部分的に重畳される。
貫通絶縁パターンTIPが半導体膜SLを貫通する。
貫通絶縁パターンTIPの上面は、半導体膜SLの上面と実質的に共面をなす。
貫通絶縁パターンTIPは、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含み得る。
【0063】
ピクセルトランジスタPTRは、半導体膜SL上に提供される。
ピクセルトランジスタPTRは、光電変換領域と電気的に接続されるリセットトランジスタ、ソースフォロワートランジスタ、二重変換利得トランジスタ、及び選択トランジスタを含む。
ピクセルトランジスタPTRの各々は、ピクセルゲート電極及びピクセルゲート電極の両測で半導体膜SL内に提供されるソース/ドレーン領域を含む。
貫通プラグTPが読出し回路層20の層間絶縁部膜ILD及び貫通絶縁部パターンTIPを貫通し、ロジック回路層40のロジック回路LCと電気的に接続される。
読出し回路層20の第2ボンディングパッドBP2は、センサー部1の第1ボンディングパッドBP1とハイブリッドボンディング(hybrid bonding)方式で互いに直接電気的に接続される。
【0064】
図8は、発明の実施形態による半導体パッケージの平面図であり、
図9は、
図8のIII-III’線に沿って切断した断面図である。
図8及び
図9を参照すると、先に
図1及び
図2を参照して説明したように、本発明の実施形態による半導体パッケージ1000は、パッケージ基板1001、イメージセンサーチップC1、ダム構造体200、透明基板300、及びモールディング膜400を含む。
【0065】
イメージセンサーチップC1は、
図3~
図7を参照して説明したように、平面視において、受光領域AR及び遮光領域OBを含むピクセルアレイ領域R1及びピクセルアレイ領域R1の周辺のパッド領域R2を含む。
また、イメージセンサーチップC1は、垂直的観点で、光電変換層10、読出し回路層20、及び光透過層30を含む。
光電変換層10は、先に説明したように、ピクセルアレイ領域R1で半導体基板100内に提供される光電変換領域PDを含み、読出し回路層20は、光電変換領域PDと電気的に接続されるピクセルトランジスタ、接続配線CL、及び層間絶縁膜ILDを含む。
【0066】
光透過層30は、先に説明したように、カラーフィルターCF、遮光パターンOBP、上部平坦化膜TPL、マイクロレンズML、レンズ構造体LS、ダミーマイクロレンズDML、及びパッシベーション膜PLを含む。
レンズ構造体LSは、遮光領域OBで互いに離隔される第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)を含む。
第1レンズバーパターンLB1が第2レンズバーパターンLB2に比べて受光領域ARにさらに近く配置される。
第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)は、平面視において、受光領域ARを囲む閉曲線形状を有する。
【0067】
マイクロレンズMLと同一のサイズを有するダミーマイクロレンズDMLは、上部平坦化膜TPLの最外側に配列される。
ダミーマイクロレンズDMLは、平面視において、導電パッドCPと第2レンズバーパターンLB2との間に配列される。
上部平坦化膜TPLは、パッド領域R2に配置される導電パッドCPを露出させる。
イメージセンサーチップC1の導電パッドCPは、ボンディングワイヤBWを通じてパッケージ基板1001のボンディングパッド(
図1の1111参照)と接続される。
【0068】
ダム構造体200は、イメージセンサーチップC1と透明基板300との間に配置される。
ダム構造体200は、イメージセンサーチップC1のパッド領域R2及び遮光領域OBの一部上に配置される。
一例として、ダム構造体200は、パッド領域R2の導電パッドCPの上面を覆い、ダミーマイクロレンズDML及び第2レンズバーパターンLB2の一部を覆う。
ダム構造体200は、パッド領域R2上でより遮光領域OB上で小さい厚さを有する。
ダム構造体200は、約10μm~約250μmの厚さ範囲を有する。
ダム構造体200は、実質的にイメージセンサーチップC1の最外側の側壁に整列される外側壁と、イメージセンサーチップと透明基板との間に空き空間を定義する内側壁を有する。
【0069】
ダム構造体200の内側壁は、第2レンズバーパターンLB2上に位置する。
即ち、ダム構造体200は、第2レンズバーパターンLB2の一部と重畳される。
ダム構造体200の幅WDは、外側壁と内側壁との間の距離に該当し、ダム構造体200の幅WDは、約100μm~約450μmである。
イメージセンサーチップC1の表面にパッシベーション膜PLが配置され、パッシベーション膜PLの一部分は、ダム構造体200とダミーマイクロレンズDMLとの間、及びダム構造体と第2レンズバーパターンLB2との間に配置される。
【0070】
実施形態によれば、遮光領域OBに受光領域ARを囲むレンズ構造体LSを配置することによって、ダム構造体200を形成する時、ダム構造体200の有機物質が受光領域ARに流入することを防止することができる。
また、遮光領域OB上にレンズ構造体LS及びダミーマイクロレンズMLを形成することによって、遮光領域OBにダム構造体200を形成する時、パッシベーション膜PLと上部平坦化膜TPLの熱膨張係数の差によるパッシベーション膜のクラック(crack)現象を防止することができる。
【0071】
【0072】
図10及び
図11に示した実施形態によれば、イメージセンサーチップC1は、遮光領域OBで上部平坦化膜TPL上に配置される閉曲線形状の第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)を含む。
ダム構造体200は、イメージセンサーチップC1のパッド領域R2及び遮光領域OBの一部分上に配置される。
ダム構造体200は、第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)の間で内側壁を有する。
即ち、ダム構造体200は、第2レンズバーパターンLB2と完全に重畳される。
【0073】
図12及び
図13に示した実施形態によれば、イメージセンサーチップC1のレンズ構造体LSは、第1、第2、第3、及び第4レンズバーパターン(LB1、LB2、LB3、LB4)を含む。
第1、第2、第3、及び第4レンズバーパターン(LB1、LB2、LB3、LB4)は、遮光領域OBで上部平坦化膜TPL上に配置される。
第1、第2、第3、及び第4レンズバーパターン(LB1、LB2、LB3、LB4)の各々は、平面視において、閉曲線形状を有する。
【0074】
第1レンズバーパターンLB1は、受光領域ARを囲み、第2レンズバーパターンLB2は、第1レンズバーパターンLB1と離隔し、第1レンズバーパターンLB1を囲む。
第3レンズバーパターンLB3は、第2レンズバーパターンLB2と離隔し、第2レンズバーパターンLB2を囲む。
第4レンズバーパターンLB4は、第3レンズバーパターンLB3と離隔し、第3レンズバーパターンLB3を囲む。
第1、第2、第3、及び第4レンズバーパターン(LB1、LB2、LB3、LB4)は、第1方向D1に実質的に同一の幅を有し、一定間隔に互いに離隔される。
ダム構造体200は、第1~第4レンズバーパターン(LB1、LB2、LB3、LB4)の中で一部と重畳される。
即ち、ダム構造体200は、第4レンズバーパターンLB4を完全に覆い、第1レンズバーパターンLB1と離隔される。
【0075】
図14及び
図15に示した実施形態によれば、イメージセンサーチップC1のレンズ構造体LSは、第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)を含む。
ここで、第1レンズバーパターンLB1は、互いに分離された複数のサブ-レンズバーパターンSLBを含み、サブ-レンズバーパターンSLBが受光領域ARを囲むように配置される。
サブ-レンズバーパターンSLBは、平面視において、直線形状及び「L」字形状を有する。
第2レンズバーパターンLB2は、閉曲線形状を有し、第1レンズバーパターンLB1を囲む。
一例として、第1レンズバーパターンLB1が複数のサブ-レンズバーパターンSLBを含むものと説明したが、本発明はこれに制限されなく、第1レンズバーパターンLB1が閉曲線形状を有し、第2レンズバーパターンLB2が複数のサブ-レンズバーパターンSLBを含んでもよい。
【0076】
図16及び
図17に示した実施形態によれば、イメージセンサーチップC1のレンズ構造体LSは、第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)を含む。
ここで、第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)の各々は、互いに分離された複数のサブ-レンズバーパターンSLBを含む。
さらに、第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)の各々は、第1方向D1にマイクロレンズの幅W1より大きい幅W2を有し得る。
【0077】
図18~
図22は、本発明の実施形態による半導体パッケージの製造方法を説明するための断面図である。
図18を参照すると、パッケージ基板1001は、印刷回路基板(Printed Circuit Board:PCB)であり得る。
パッケージ基板1001は、先に説明したように、ベース基板1100、ベース基板1100の上面に配置されるボンディングパッド1111、及びベース基板1100の下面に配置される接続パッド1113を含む。
【0078】
パッケージ基板1001の上面上に接着剤を塗布して接着膜ADLが形成する。
接着膜ADLは、イメージセンサーチップC1の実装位置に対応して、パッケージ基板1001の上面中央部分に形成する。
一方、接着膜ADLは、流動性の接着剤をディスペンサ-等を通じて塗布し、硬化させて形成するか、又は接着性フィルムをパッケージ基板1001の上面中央部分に付着して形成することができる。
【0079】
接着膜ADL上にイメージセンサーチップC1を付着及び固定する。
イメージセンサーチップC1は、先に説明したように、アクティブピクセルセンサーアレイAPSを含む半導体基板100、カラーフィルター層CFA、及びマイクロレンズ層MLAを含む。
カラーフィルター層CFAは、カラーフィルターCF及び遮光パターンOBPを含む。
マイクロレンズ層MLAは、マイクロレンズML、レンズ構造体LS、ダミーマイクロレンズDML、及びパッシベーション膜PLを含む。
【0080】
図19を参照すると、イメージセンサーチップC1の導電パッドCPとパッケージ基板1001の対応するボンディングパッド1111をボンディングワイヤBWに接続するワイヤボンディング工程が実行する。
ワイヤボンディング工程は、例えば、キャピラリー(capillary)を利用して実行する。
ワイヤボンディング工程を通じてボンディングワイヤBWの第1終端が導電パッドCPに接続され、第2終端がボンディングパッド1111に接続される。
ボンディングワイヤBWは、例えば、金(Au)等の金属を含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0081】
図20を参照すると、イメージセンサーチップC1の上面上にダム構造体200を形成する。
ダム構造体200は、ディスペンサ-を利用してディスペンシング方式で形成することができる。
また、ダム構造体200は、ノズル等を利用して接着剤を供給することによっても形成することができる。
ダム構造体200は、グルー接着剤で形成し、グルー接着剤は、フィラーを含み得る。
ダム構造体200は、イメージセンサーチップC1のパッド領域上に提供され、ピクセルアレイ領域を囲む方形の閉曲線形状を有する。
ダム構造体200は、イメージセンサーチップC1の導電パッドCP及びそれに接続されたボンディングワイヤBWの第1終端を覆う。
ダム構造体200を形成する時、イメージセンサーチップC1の遮光領域の一部にも接着剤が付着され得る。
本発明の実施形態によれば、イメージセンサーチップC1の遮光領域に少なくとも2以上のレンズバーパターンが提供されるので、ダム構造体200を形成する時、第1及び第2レンズバーパターン(LB1、LB2)の間で毛細管現象によってダム構造体200の有機物質が受光領域に溢れることを防止することができる。
【0082】
図21を参照すると、透明基板300をダム構造体200上に付着させる。
例えば、ダム構造体200上に透明基板300を配置して、熱と圧力を印加することによって、透明基板300をダム構造体200上に固定させる。
透明基板300を付着することによって、透明基板300とイメージセンサーチップC1との間に空き空間が形成される。
【0083】
図22を参照すると、パッケージ基板1001上にモールディング膜400を塗布して、イメージセンサーチップC1、ボンディングワイヤBW、及び透明基板300を密封する。
モールディング膜400は、イメージセンサーチップC1とダム構造体200の側面を覆う。
また、モールディング膜400は、透明基板300の側面と下面の一部を覆う。
モールディング膜400は、透明基板300の上面を露出させる。
また、モールディング膜400は、パッケージ基板1001のボンディングパッド1111及びこれに付着されたボンディングワイヤBWの第2終端を覆う。
モールディング膜400は、イメージセンサーチップC1の受光領域が外部からの異物質によって汚染されることを防止し、また、外部からの衝撃から半導体パッケージ1000を保護する。
【0084】
モールディング膜400を形成した後、パッケージ基板1001の接続パッド1113にソルダボールのような接続端子を付着させる。
その後、イメージセンサーチップC1の間のスクライブラインに沿ってソーイング(sawing)工程を実行して個別に分離した半導体パッケージを形成する。
ソーイング工程は、モールディング膜400及びパッケージ基板1001を切断することによって実行される。
【0085】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0086】
1 センサー部
2 ロジック部
10 光電変換層
20 読出し回路層
30 光透過層
40 ロジック回路層
100 半導体基板
103 ライナー絶縁パターン
105 半導体パターン
107 埋め込み絶縁パターン
200 ダム構造体
300 透明基板
310 下部平坦絶縁膜
320 格子構造体
330 保護膜
400 モールディング膜
500 ロジック半導体基板
510 ロジック層間絶縁膜
511 配線構造体
531、533 (第1、第2)貫通導電パターン
541、543 (第1、第2)埋め込みパターン
1000 半導体パッケージ
1001 パッケージ基板
1100 ベース基板
1111 ボンディングパッド
1113 接続パッド
1500 接続端子
APS アクティブピクセルセンサーアレイ
AR 受光領域
BP1、BP2 (第1、第2)ボンディングパッド
BW ボンディングワイヤ
C1 イメージセンサーチップ
CF カラーフィルター
CFA カラーフィルター層
CFB バルクフィルタリング膜
CL 接続配線
CP 導電パッド
CT コンタクトパターン
DML ダミーマイクロレンズ
ILD 層間絶縁膜
LB、LB1、LB2 レンズバーパターン
LC ロジック回路
LS レンズ構造体
ML マイクロレンズ
MLA マイクロレンズ層
OB 遮光領域
OBP 遮光パターン
P 単位ピクセル
PD 光電変換領域
PIS ピクセル分離構造体
PL パッシベーション膜
PLG バイアスコンタクトプラグ
PTR ピクセルトランジスタ
R1 ピクセルアレイ領域
R2 パッド領域
SL 半導体膜
TG トランスファーゲート電極
TIP 貫通絶縁パターン
TP 貫通プラグ
TPL 上部平坦化膜