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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147263
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】管理サーバおよび台本提案方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241008BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060168
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】523122698
【氏名又は名称】株式会社Influencer Tech
(71)【出願人】
【識別番号】523122702
【氏名又は名称】甲斐 雄太
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 雄太
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC18
5L050CC18
(57)【要約】      (修正有)
【課題】過去に人気の高かった動画の中からユーザの需要が高い動画を選定し、その動画に使用された台本の提案方法及び管理サーバを提供する。
【解決手段】台本提案システムにおいて、管理サーバは、過去台本DB、ユーザ端末から希望データを含むユーザ情報を取得し、希望データを構成する項目について条件が一致する項目を有する台本データを選定する検索部、選定した台本データからアナリティクス情報を抽出し、そこに含まれる項目の内容に基づいて信用スコアを算出する信用スコア算出部、希望データを構成する項目の内容に応じてビッグデータサーバからトレンド情報を取得し、アナリティクス情報とトレンド情報の内容に基づいて需要指数を算出する需要指数算出部並びに算出した信用スコアと需要指数とを乗算した数値の最も高いものから所定個数を選定した台本の台本データに基づき登録タブ及び再検索タブを設けて台本画面を生成する台本画面生成部を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、ビッグデータが記憶されているビッグデータサーバと、ユーザ端末およびビッグデータが記憶されているビッグデータサーバとネットワークを介して接続される管理サーバであって、
台本データが記憶される過去台本DBと、
前記ユーザ端末から希望データを含むユーザ情報を取得し、前記過去台本DBから前記台本データを取得し、前記希望データを構成する項目について条件が一致する項目を有する台本データを選定する検索部と、
前記検索部に選定された台本データからアナリティクス情報を抽出し、前記アナリティクス情報に含まれる項目の内容に基づいて信用スコアを算出する信用スコア算出部と、
前記希望データを構成する項目の内容に応じて前記ビッグデータサーバからトレンド情報を取得し、前記アナリティクス情報に含まれる項目と前記トレンド情報との内容に基づいて需要指数を算出する需要指数算出部と、
算出された前記信用スコアと前記需要指数とを乗算した数値の最も高いものから所定個数を選定した台本の台本データに基づき登録タブおよび再検索タブを設けて台本画面を生成する台本画面生成部と、
生成した前記台本画面を前記ユーザ端末に提供する台本画面提供部と、を有する、
管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サーバにおいて、
前記ユーザ端末がユーザから前記再検索タブの押下入力を受付けた場合に、台本データの再検索を行う、
管理サーバ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の管理サーバにおいて、
ユーザが添削を希望する台本の台本データを構成する項目について条件が一致する項目を有する台本データを選定し、選定された前記台本データに紐づいた台本IDに対応した信用スコアおよび需要指数に基づいて添削台本画面を生成する台本添削部を有する、
管理サーバ。
【請求項4】
ユーザ端末と、ビッグデータが記憶されているビッグデータサーバと、前記ユーザ端末および前記ビッグデータサーバとネットワークを介して接続される管理サーバとを有する台本提案方法であって、
前記管理サーバが、前記ユーザ端末からユーザ情報を取得および記憶する工程と、
前記管理サーバが、希望データを含むユーザ情報及び台本データを取得し、前記希望データを構成する項目について条件が一致する項目を有する台本データを選定する工程と、
前記管理サーバが、アナリティクス情報を抽出し、前記アナリティクス情報に含まれる項目の内容に基づいて信用スコアを算出する工程と、
前記管理サーバが、前記希望データを構成する項目の内容に応じて前記ビッグデータサーバからトレンド情報を取得し、前記アナリティクス情報に含まれる項目と前記トレンド情報との内容に基づいて需要指数を算出する工程と、
前記管理サーバが、算出された前記信用スコアと前記需要指数とを乗算した数値の最も高いものから所定個数を選定した台本の台本データに基づき登録タブおよび再検索タブを設けて台本画面を生成する工程と、
前記管理サーバが、生成した前記台本画面を前記ユーザ端末に提供する工程と、を有する、
台本提案方法。
【請求項5】
請求項4に記載の台本提案方法において、
前記ユーザ端末がユーザから前記再検索タブの押下入力を受付けた場合に、前記管理サーバが台本データの再検索を行う工程を有する、
台本提案方法。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の台本提案方法において、
前記管理サーバが、ユーザが添削を希望する台本の台本データを構成する項目について条件が一致する項目を有する台本データを選定し、選定された前記台本データに紐づいた台本IDに対応した信用スコアおよび需要指数に基づいて添削台本画面を生成する工程と、
前記管理サーバが、生成した前記添削台本画面を前記ユーザ端末に提供する工程と、を有する、
台本提案方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバおよび台本提案方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画配信者は、企画ごとに台本を作成しなければならず、手間が発生していた。また、その手間を省くために台本のテンプレートを何度も使用すると、視聴者に飽きられる恐れがあった。逆に、斬新な台本にすると、企画が本来ターゲットにしていた視聴者の需要にマッチしない恐れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-080178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1には、各種の印刷仕様の紙の台本のコンテンツを見易い形態に編集して表示することが容易な台本編集装置および台本表示装置が開示されている。
【0005】
しかし、特許文献1は、過去に人気の高かった動画の中からユーザが希望する企画内容について需要が高い動画を選定し、その動画に使用された台本の提案方法について意図しているものではない。
【0006】
本発明の目的は、過去に人気の高かった動画の中からユーザが希望する企画内容について需要が高い動画を選定し、その動画に使用された台本の提案方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0008】
本発明の一実施の形態は、ユーザ端末100と、ビッグデータが記憶されているビッグデータサーバ110と、ユーザ端末100およびビッグデータが記憶されているビッグデータサーバ110とネットワークを介して接続される管理サーバ120であって、台本データ310が記憶される過去台本DB131を有する。また、管理サーバ120は、ユーザ端末100から希望データ210を含むユーザ情報200を取得し、過去台本DB131から台本データ310を取得し、希望データ210を構成する項目について条件が一致する項目を有する台本データ310を選定する検索部140を有する。また、管理サーバ120は、検索部140に選定された台本データ310からアナリティクス情報320を抽出し、アナリティクス情報320に含まれる項目の内容に基づいて信用スコア400を算出する信用スコア算出部150を有する。また、管理サーバ120は、希望データ210を構成する項目の内容に応じてビッグデータサーバ110からトレンド情報900を取得し、アナリティクス情報320に含まれる項目とトレンド情報900との内容に基づいて需要指数1000を算出する需要指数算出部160を有する。また、管理サーバ120は、算出された信用スコア400と需要指数1000とを乗算した数値の最も高いものから所定個数を選定した台本の台本データ310に基づき登録タブ1320および再検索タブ1330を設けて台本画面1300を生成する台本画面生成部170を有する。また、管理サーバ120は、生成した台本画面1300をユーザ端末100に提供する台本画面提供部180を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、過去に人気の高かった動画の中からユーザが希望する企画内容について需要が高い動画を選定し、その動画に使用された台本の提案方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施の形態における台本提案システムの構成例の概要を示す図である。
図2】本発明の一実施の形態における管理サーバのユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報および希望データの概要を示す図である。
図3】本発明の一実施の形態におけるユーザ情報に含まれる台本データおよびアナリティクス情報の概要を示す図である。
図4】本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
図5】本発明の一実施の形態におけるユーザ情報取得処理およびユーザ情報記憶処理の概要を示す図である。
図6】本発明の一実施の形態における検索処理の構成例の概要を示す図である。
図7】本発明の一実施の形態における信用スコア算出処理の概要を示す図である。
図8】本発明の一実施の形態における信用スコアの概要を示す図である。
図9】本発明の一実施の形態における需要指数算出処理の概要を示す図である。
図10】本発明の一実施の形態における需要指数の概要を示す図である。
図11】本発明の一実施の形態における台本画面生成処理の概要を示す図である。
図12】本発明の一実施の形態における台本画面提供処理の概要を示す図である。
図13】本発明の一実施の形態における台本画面の概要を示す図である。
図14】本発明の一実施の形態における台本添削処理および添削台本画面生成処理の概要を示す図である。
図15】本発明の一実施の形態における添削台本画面提供処理の概要を示す図である。
図16】本発明の一実施の形態における添削台本画面の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。また、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態における台本提案システムの構成例の概要を示す図である。
【0012】
図1に示されるように、台本提案システムは、ユーザ端末100と、ビッグデータが記憶されているビッグデータサーバ110と、ユーザ端末100およびビッグデータが記憶されているビッグデータサーバ110とネットワークを介して接続される管理サーバ120とを有する。
【0013】
ユーザ端末100は、台本の提案を希望しているユーザが有する端末を示す。ビッグデータサーバ110は、ビッグデータまたはオープンデータが記憶されているサーバを示す。
【0014】
管理サーバ120は、ユーザ情報記憶部130と、過去台本DB131と、信用スコア記憶部132と、需要指数記憶部133と、台本画面記憶部134と、検索部140と、信用スコア算出部150と、需要指数算出部160と、台本画面生成部170と、台本画面提供部180と、台本添削部190とを有する。
【0015】
ユーザ情報記憶部130には、ユーザ情報200(後述、図2)が記憶されている。過去台本DB131には、台本データ310(後述、図3)が記憶されている。信用スコア記憶部132には、信用スコア400が記憶されている。需要指数記憶部133には、需要指数1000が記憶されている。台本画面記憶部134には、台本画面1300(後述、図13)及び添削台本画面1600(後述、図16)が記憶されている。
【0016】
検索部140は、ユーザ端末100から希望データ210を含むユーザ情報200を取得し、過去台本DB131から台本データ310を取得し、希望データ210を構成する項目について条件が一致する項目を有する台本データ310を選定する。
【0017】
信用スコア算出部150は、検索部140に選定された台本データ310からアナリティクス情報320を抽出し、アナリティクス情報320に含まれる項目の内容に基づいて信用スコア400を算出する。
【0018】
需要指数算出部160は、希望データ210を構成する項目の内容に応じてビッグデータサーバ110からトレンド情報900を取得し、アナリティクス情報320に含まれる項目とトレンド情報900との内容に基づいて需要指数1000を算出する。
【0019】
台本画面生成部170は、算出された信用スコア400と需要指数1000とを乗算した数値の最も高いものから所定個数を選定した台本の台本データ310に基づき登録タブ1320および再検索タブ1330を設けて台本画面1300を生成する。
【0020】
台本画面提供部180は、生成した台本画面1300をユーザ端末100に提供する。また、台本画面提供部180は、生成した添削台本画面1600をユーザ端末100に提供する。
【0021】
台本添削部190は、ユーザが添削を希望する台本の台本データ310を構成する項目について条件が一致する項目を有する台本データ310を選定し、選定された台本データ310に紐づいた台本IDに対応した信用スコア400および需要指数1000に基づいて添削台本画面1600を生成する。
<ユーザ情報記憶部>
図2(a)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200の構成例の概要を示す図である。
【0022】
図2(a)に示されるように、ユーザ情報200は、ユーザIDと、アカウント名と、連絡先と、希望データ210と台本データ310などのデータ項目により構成される。
【0023】
ユーザIDは、管理サーバ120が、ユーザを識別するための符号を示す。アカウント名は、ユーザが動画を配信するときなどに用いるアカウントの名称を示す。連絡先は、ユーザの連絡先を示す。希望データ210は、ユーザ端末100がユーザから入力を受け付けることで取得する台本についての検索条件を示す(詳細は後述する)。
【0024】
台本データ310は、ユーザ端末100がユーザから入力を受け付けることで取得する、ユーザが過去に登録した台本の情報を示す(詳細は後述する)。
【0025】
図2(b)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200に含まれる希望データ210の構成例の概要を示す図である。希望データ210は、案件ID、ワード、年齢、性別、ジャンル等の情報を示す。
【0026】
案件IDは、管理サーバ120が、ユーザによって行われる検索を案件として識別するための符号を示す。
【0027】
ワードは、ユーザが希望する企画についての検索ワードを示す。すなわち、ワードは、ユーザが入力画面に入力することで設定される。例えば、ワードは「うるおい肌」、「表銀座縦走」、「横浜の洋菓子店」等である。
【0028】
年齢、性別は、ユーザが希望する企画についてユーザが想定する視聴者の年齢、性別を示す。すなわち、ここでの年齢、性別は、「ユーザが自分の企画(動画)を視聴してほしいと考えている」人についての年齢、性別であり、ユーザが入力画面に入力することで設定される。
【0029】
ジャンルは、ユーザが希望する企画についてのジャンルを示す。すなわち、ジャンルは、ユーザが入力画面に入力することで設定される。例えば、ジャンルは「美容」、「アウトドア」、「グルメ」等である。
<台本データ記憶部>
図3(a)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120の過去台本DB131に記憶されている台本データ310の構成例の概要を示す図である。
【0030】
図3(a)に示されるように、台本データ310は、台本IDと、台本ジャンルと、アナリティクス情報320と、信用スコア400と、テンプレートなどのデータ項目により構成される。
【0031】
台本IDは、管理サーバ120が、台本を識別するための符号を示す。作成日は、台本が作成された年月日を示す。
【0032】
台本ジャンルは、台本が属するジャンルを示す。台本ジャンルは例えば、「美容」、「アウトドア」、「グルメ」等である。
【0033】
アナリティクス情報320は、台本について記録されている統計情報を示す。(詳細は後述する)。
【0034】
信用スコア400は、台本の評価度について過去に管理サーバ120によって算出された数値を示す(詳細は後述する)。
【0035】
なお、信用スコア400は、例えば、0から100までの数値で示され、「100」が最も優良であるとする。すなわち、信用スコアは、その数値が大きいほど需要者の評判が優良であることを示す。
【0036】
テンプレートは、台本を構成する文章のテンプレート情報を示す。テンプレートは例えば、「想定タイトル:〇〇を教えてください!」、「オープニング:こんにちは!〇〇です!今日は○○をご紹介します!」、「企画・商品紹介:まずは〇〇を試してみますね」、「エンディング:気になった方はぜひ試して下さい!」等である。
【0037】
図3(b)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120の過去台本DB131に記憶されている台本データ310に含まれるアナリティクス情報320の構成例の概要を示す図である。
【0038】
アナリティクス情報320は、台本について記録されている統計情報を示す。具体的には、台本を使用した動画についての「再生回数」、「高評価数」、「平均視聴時間」、「離脱率」、「平均視聴年齢」、「性別割合」等である。
【0039】
再生回数は、動画の視聴者によって再生された回数を示す。例えば、再生回数は「8万回」というように示される。再生回数を分析することにより、一般需要者の関心の高さを把握できる。すなわち、再生回数の高い動画は一般需要者の関心が高いという事がわかる。
【0040】
高評価数は、動画に対して視聴者が行う高評価または「いいね」等のリアクションの数を示す。例えば、高評価数は「7千個」というように示される。高評価数を分析することにより、視聴者の動画に対する印象の良さや評価の高さを把握できる。すなわち、高評価数の多い動画視聴者からの評価が高いという事がわかる。
【0041】
平均視聴時間は、視聴者が動画を視聴した時間の平均値を示す。例えば、平均視聴時間は「12分3秒」というように示される。平均視聴時間を分析することにより、視聴者の動画に対する興味の持続具合を把握できる。すなわち、平均視聴時間の長い動画は視聴者の興味が持続しやすいという事がわかる。
【0042】
離脱率は、視聴者が動画からどのくらいの割合で離脱したかを示す。例えば、離脱率は「48%」というように示される。離脱率を分析することにより、視聴者の動画に対する関心の低さを把握できる。すなわち、離脱率の高い動画は視聴者の関心が低いという事がわかる。
【0043】
平均視聴年齢は、視聴者の年齢の平均を示す。例えば、平均視聴年齢は「31.3歳」というように示される。平均視聴年齢を分析することにより、動画の視聴者がどの年齢層に多いのかを把握できる。すなわち、平均視聴年齢の高い動画は視聴者の年齢層が高いという事がわかる。
【0044】
性別割合は、視聴者の性別の割合を示す。例えば、性別割合は「女性57%」というように示される。性別割合を分析することにより、動画の視聴者がどちらの性別に多いのかを把握できる。すなわち、例えば、女性の割合の高い動画は女性の視聴者が比較的多いという事がわかる。
<全体処理>
図4は、本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
【0045】
まず、S401にて、管理サーバ120はユーザ情報取得処理およびユーザ情報記憶処理(図5で後述する)を行う。
【0046】
次に、S402にて、管理サーバ120は検索処理(図6で後述する)を行う。
【0047】
次に、S403にて、管理サーバ120は信用スコア算出処理および信用スコア記憶処理(図7、8で後述する)を行う。
【0048】
次に、S404にて、管理サーバ120は需要指数算出処理および需要指数記憶処理(図9、10で後述する)を行う。
【0049】
次に、S405にて、管理サーバ120は台本画面生成処理(図11で後述する)を行う。
【0050】
次に、S406にて、管理サーバ120は台本画面提供処理(図12図13で後述する)を行う。その後、検索をやり直す場合、管理サーバ120はS401の工程に戻り、以降S406までを繰り返す。
【0051】
次に、台本の添削を行う場合、S407にて、管理サーバ120は台本添削処理および添削台本画面生成処理(図14で後述する)を行う。なお、台本の添削を行わない場合、管理サーバ120は本工程を終了する。
【0052】
次に、S408にて、管理サーバ120は添削台本画面提供処理(図15図16で後述する)を行う。
<ユーザ情報記憶処理>
図5(a)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報記憶処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を記憶する方法について説明する。
【0053】
まず、S501にて、管理サーバ120は、ユーザ情報入力画面をユーザ端末100に提供する。次に、S502にて、ユーザ端末100は、ユーザ情報入力画面をディスプレイに表示させる。
【0054】
その後、ユーザが本発明に係るシステムを初めて利用する場合、または、希望データ210を変更し再検索する場合、S503にて、ユーザ端末100は、ユーザ情報200の入力をユーザから受け付ける。なお、この際ユーザから受け付けたユーザ情報200は、希望データ210を含む。
【0055】
次に、S504にて、ユーザ端末100は、S503で入力を受け付けたユーザ情報200を管理サーバ120に送信する。
【0056】
次に、S505にて、管理サーバ120は、S504で送信されたユーザ情報200を受信することにより、ユーザ情報200を取得する。次に、S506にて、管理サーバ120は、受信したユーザ情報200にユーザIDを付して、S503にて入力を受け付けたユーザ情報200をユーザ情報記憶部130に記憶する。
<ユーザ情報取得処理>
図5(b)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報取得処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を取得する方法について説明する。
【0057】
ユーザが本発明に係るシステムを2回目以降利用する場合、S507にて、ユーザ端末100はユーザIDの入力をユーザから受け付ける。なお、ユーザIDは、ユーザ情報200に含まれる。
【0058】
次に、S508にて、ユーザ端末100は、S507で入力を受け付けたユーザIDを管理サーバ120に送信する。
【0059】
その後、S509にて、管理サーバ120は、S508で送信されたユーザIDのキーに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
<検索処理>
図6は、本発明の一実施の形態における検索処理の概要を示す図である。
【0060】
まず、S601にて、管理サーバ120の検索部140は、ユーザ情報記憶部130からユーザ情報200を抽出し、ユーザ情報200に含まれる希望データ210を取得する。
【0061】
次に、S602にて、検索部140は、過去台本DB131から台本データ310を取得する。
【0062】
次に、S603にて、検索部140は、S601で取得した希望データ210の「ワード」、「年齢」、「性別」、「ジャンル」等の項目について条件が一致する項目を有する台本データ310を選定する。例えば、S601で取得した希望データ210の項目の内容が「横浜の洋菓子店」というワードであり、年齢と性別が「23歳、女性」であり、ジャンルが「グルメ」である場合、検索部140は、この内容と一致する項目を有する台本データ310を選定する。なお、項目の全てが完全に一致しなくてもよいものとする。すなわち、例えばワードの一部のみを含むものでも良く、年齢性別が近いものでも良いものとする。
【0063】
次に、S604にて、検索部140は、信用スコア算出部150に信用スコア400の生成を要求する。
【0064】
このように、条件が一致する項目を有する台本データ310を選定することによって、管理サーバ120は、ユーザが希望する条件と一致または近い条件を有する台本を選定したうえで、後述する処理により最適な台本をユーザに提案できる。
<信用スコア算出処理>
図7は、本発明の一実施の形態における信用スコア算出処理の概要を示す図である。
【0065】
まず、S701にて、管理サーバ120の信用スコア算出部150は、S604で要求された信用スコア400の生成リクエストを受け付け、生成に要する台本データ310をS603で選定した検索部140から取得する。
【0066】
次に、S702にて、信用スコア算出部150は、取得した台本データ310に含まれるアナリティクス情報320を抽出する。
【0067】
次に、S703にて、信用スコア算出部150は、S702で抽出したアナリティクス情報320に含まれる「台本使用動画」ごとに紐づけられている項目の内容に基づいて信用スコア400を算出する。例えば、台本使用動画Aに紐づけられた「再生回数」と「高評価数」が平均的な数値より多く、かつ、台本使用動画Bに紐づけられた「再生回数」と「高評価数」も多い場合、信用スコア算出部150は、信用スコア400を「78」というように算出する。信用スコア400の数値は、例えば、0から100の数値で表され、平均を50として示すことができる。
【0068】
なお、信用スコア400は、本工程の処理を経ずに、管理サーバ120を管理する者によって直接設定されてもよい。例えば、本工程の処理によれば本来「78」となるはずの信用スコア400は、管理サーバ120の管理者によって「80」と設定されても良いものとする。
【0069】
また、信用スコア400は、台本添削処理(図14にて後述する)を行うことで得られた添削画面を有する台本データ310に紐づけられる場合、さらに高い数値として設定される。詳細については後述する。
【0070】
アナリティクス情報320は、任意の台本(例えば、台本IDがS0001)について固有の情報である台本データ310に含まれる。そして、一つのアナリティクス情報320は複数の動画が有する項目の集積として構成される。すなわち、その台本(ID:S0001)を使用した複数の動画が有する項目(再生回数等)の平均として信用スコア400が算出される。
【0071】
次に、S704にて、信用スコア算出部150は、S703で算出した信用スコア400を信用スコア記憶部132に記憶する。
【0072】
次に、S705にて、信用スコア算出部150は、需要指数算出部160に需要指数1000の生成を要求する。
<信用スコア>
図8は、本発明の一実施の形態における信用スコア400の概要を示す図である。
【0073】
図8で示されるように、(また、図5で先述したように)まずユーザは、希望する台本についての情報すなわち希望データ210の項目(ジャンル、ワード等)を、ユーザ端末100の入力画面等に入力しユーザ情報200に含めて管理サーバ120に送信する。
【0074】
その後、管理サーバ120は、過去台本DB131から台本データ310を取得し、希望データ210の各項目と一致する条件を有する台本の台本データ310を選定する。
【0075】
このようにして、管理サーバ120は、ユーザが提案されてほしいと望んでいる台本の内容がどういうものか把握できる。そして、管理サーバ120は、ユーザが希望する台本を選定できる。例えば、ユーザが「グルメ」というジャンルで、「横浜の洋菓子店」というワードについて台本を希望する場合、管理サーバ120は、それらの項目と一致する台本を、過去の膨大な台本の中から選定できる。
【0076】
しかし、選定された全ての台本の品質が必ずしも良いものとは限らない。例えば、ある台本を使用した動画が再生回数や高評価数が少なく平均視聴時間が短いものであれば、その台本の品質は高くない。このような品質の台本を使用することはユーザにとってデメリットである。従って、管理サーバ120は、台本の品質を表すために台本毎に信用スコア400を設定する。
【0077】
例えば、管理サーバ120は、台本S0001と、台本S0065と、台本S0084の、3個の台本を選定したとする。それぞれの台本は、台本データ310が紐づけられており、台本データ310の中にアナリティクス情報320が含まれている。アナリティクス情報320は、台本について記録されている統計情報を示す。具体的には、台本を使用した動画についての「再生回数」、「高評価数」、「平均視聴時間」、「離脱率」、「平均視聴年齢」、「性別割合」等である。
【0078】
管理サーバ120は、このアナリティクス情報320の各項目を分析することにより、その台本の信用スコア400を算出する。例えば、台本S0001のアナリティクス情報320について再生回数や高評価数等が平均的である場合、管理サーバ120は、台本S0001の信用スコア400を「50」と算出する。また、台本S0065のアナリティクス情報320について再生回数や高評価数等が平均より多い場合、管理サーバ120は、台本S0065の信用スコア400を「78」と算出する。なお、信用スコア400は、例えば、0から100までの数値で示され、「100」が最も優良であるとする。すなわち、信用スコアは、その数値が大きいほど需要者の評判が優良であることを示す。
【0079】
その後、管理サーバ120は、算出した信用スコア400をそれぞれの台本IDに紐づけて、信用スコア記憶部132に記憶する。例えば、「台本S0001:信用スコア50」というようにして、管理サーバ120は、信用スコア400を記憶する。
【0080】
このようにして、信用スコア400が台本毎に記憶されて、後述する台本画面の生成の際に信用スコアを抽出できる。そして、管理サーバ120は、信用スコア400の数値の高い台本の台本データ310を用いることにより、より品質の高い台本をユーザに提案できる。
<需要指数算出処理>
図9は、本発明の一実施の形態における需要指数算出処理の概要を示す図である。
【0081】
まず、S901にて、管理サーバ120の需要指数算出部160は、ユーザ情報記憶部130からユーザ情報200を抽出し、ユーザ情報200に含まれる希望データ210を取得する。
【0082】
次に、S902にて、需要指数算出部160は、S705で要求された需要指数1000の生成リクエストを受け付け、生成に要する台本データ310をS603で選定した検索部140から取得する。
【0083】
次に、S903にて、需要指数算出部160は、取得した台本データ310に含まれるアナリティクス情報320を抽出する。
【0084】
次に、S904にて、需要指数算出部160は、S901で取得した希望データ210のうち「ワード」と「ジャンル」の内容に応じたトレンド情報900をビッグデータサーバ110から取得する。なお、トレンド情報900は、図10にて後述する。
【0085】
次に、S905にて、需要指数算出部160は、S903で抽出したアナリティクス情報320に含まれる「台本使用動画」ごとに紐づけられている項目の内容と、S904で取得したトレンド情報900の内容とに基づいて需要指数1000を算出する。詳細は、図10にて後述する
【0086】
次に、S906にて、需要指数算出部160は、S905で算出した需要指数1000を需要指数記憶部133に記憶する。
【0087】
次に、S907にて、需要指数算出部160は、台本画面生成部170に台本画面1300の生成を要求する。
<需要指数>
図10は、本発明の一実施の形態における需要指数の概要を示す図である。
【0088】
図10(a)で示されるように、例えば、ユーザが希望する台本のジャンルが「グルメ」であり、台本を使用する動画視聴者の性別割合が「女性が高い」ものであり、動画視聴者の年齢が「23歳」付近が最も高いものであり、検索の際のワードが「横浜の洋菓子店」であるとする。この時、先述の処理により管理サーバ120がいくつかの台本を選定し、その中に台本S0001があったとする。
【0089】
台本S0001を使用した動画が複数あり、そのうちの台本(「台本使用動画2」とする)のアナリティクス情報320の項目の内容が、トレンド情報900の内容と近い場合、管理サーバ120は、需要指数1000を「0.9」と算出する。なお、需要指数1000は、例えば、0から1までの数値で示され、「1.0」が最も優良であるとする。すなわち、需要指数1000は、その数値が大きいほど需要者の需要が高いことを示す。
【0090】
また、トレンド情報900は、ビッグデータサーバ110から検索希望のワードに基づいて取得される。例えば、「横浜の洋菓子店」というワードで検索した結果、トレンド情報900が「若い女性の関心が高い」というように取得される。
【0091】
なお、トレンド情報900は、SNSアカウントのフォロワー数や、インターネット検索結果の属性(年齢、性別、地域等)、検索ワードに対応するもの(検索対象)の属性の各種の情報に基づいて算出される。例えば、「横浜の洋菓子店」というワードの場合、店舗数、店舗を扱う記事数、店舗のSNSアカウントのフォロワー数とその属性などから流行具合や、一般需要者の関心が高いか低いか等を分析でき、その結果としてトレンド情報900は「若い女性の関心が高い」というように算出される。
【0092】
次に、図10(b)で示されるように、管理サーバ120は、先述の処理により算出した信用スコア400と需要指数1000をそれぞれの台本IDに紐づけて記憶する。例えば、「台本S0001:信用スコア50、需要指数0.9」というようにして、管理サーバ120は記憶する。そして、管理サーバ120は、信用スコアと需要指数とを乗算した数値の最も高いものから所定個数の台本を選定する。
【0093】
例えば、「台本S0001:信用スコア50、需要指数0.9」の場合、その乗算した数値は「45」と算出される。また、「台本S0065:信用スコア78、需要指数0.5」の場合、その乗算した数値は「39」と算出される。また、「台本S0084:信用スコア26、需要指数0.6」の場合、その乗算した数値は「15.6」と算出される。そうすると、それらの数値のうち台本S0001のものが最も大きいので、管理サーバ120は、台本S0001の台本データ310を用いて台本画面1300を生成する。
【0094】
このことからわかるように、管理サーバ120は、信用スコア400か需要指数1000のいずれか一方が高い台本よりも、その乗算した数値が高い台本を優先して台本画面1300を生成する。すなわち、管理サーバ120は、ユーザに提案する台本を選ぶ際に信用スコア400だけを基準とはしない。
【0095】
例えば、台本S0065は、グルメのジャンルで、再生回数や高評価が多いので信用スコア400が「78」という高いものであるとする。しかし、台本S0065は、関西地方の中年男性に多く視聴され評価されたものであるとすると、ユーザが希望する「横浜の洋菓子店」のトレンド情報900の内容とやや乖離している。そのため台本S0065の需要指数は例えば「0.5」と算出され、信用スコアとの乗算した数値は「39.0」となる。この場合、台本S0001の信用スコアと需要指数の乗算した数値より低いので、管理サーバ120は、台本S0001の台本を優先して台本画面1300を生成する。
【0096】
これにより、管理サーバ120は、過去の台本から単純に信用スコア400の高いものだけを基準にせず、現在の社会事情や流行、経済実情に沿った内容を有するものを基準とした台本をユーザに提供できる。すなわち、管理サーバ120は、ユーザが希望する企画内容について需要が高い動画を選定し、その動画に使用された台本をユーザに提供できる。
<台本画面生成処理>
図11は、本発明の一実施の形態における台本画面生成処理の概要を示す図である。
【0097】
まず、S1101にて、管理サーバ120の台本画面生成部170は、S907で要求された台本画面1300の生成リクエストを受け付け、生成に要する台本データ310をS603で選定した検索部140から取得する。
【0098】
次に、S1102にて、台本画面生成部170は、S1101で取得した台本データ310に紐付いている台本IDに対応した信用スコア400を信用スコア記憶部132から抽出する。
【0099】
次に、S1103にて、台本画面生成部170は、S1101で取得した台本データ310に紐付いている台本IDに対応した需要指数1000を需要指数記憶部133から抽出する。
【0100】
次に、S1104にて、台本画面生成部170は、S1102で抽出した信用スコア400とS1103で抽出した需要指数1000とを乗算した数値の最も高いものから所定個数を選定した台本の台本データ310に基づき登録タブ1320および再検索タブ1330を設けて台本画面1300を生成する。
【0101】
S1105にて、台本画面生成部170は、生成した台本画面1300を台本画面記憶部134に記憶する。
【0102】
S1106にて、台本画面生成部170は、台本画面1300の提供を台本画面提供部180に要求する。
<台本画面提供処理>
図12は、本発明の一実施の形態における台本画面提供処理の構成例の概要を示す図である。
【0103】
まず、S1201にて、管理サーバ120の台本画面提供部180は、S1106で要求された台本画面1300の提供リクエストを受け付ける。
【0104】
次に、S1202にて、台本画面提供部180は、台本画面1300を提供したいユーザIDに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0105】
次に、S1203にて、台本画面提供部180は、S1202で抽出した台本画面1300をユーザ端末100に提供する。
【0106】
次に、S1204にて、ユーザ端末100は、S1203で管理サーバ120から提供された台本画面1300を、端末のディスプレイに表示させる。
【0107】
次に、S1205にて、ユーザ端末100は、ユーザから登録タブ1320の押下入力を受付けたか否かを判定する。ユーザから登録タブ1320の押下入力を受付けた場合、ユーザ端末100は、工程S1206へ進行する。ユーザから登録タブ1320の押下入力を受付けない場合、ユーザ端末100は、工程S1207へ進行する。
【0108】
S1206にて、ユーザ端末100は、台本画面1300を構成する台本データ310を当該ユーザ端末の所有者であるユーザのユーザ情報200に更新して記憶する。
【0109】
S1207にて、ユーザ端末100は、ユーザから再検索タブ1330の押下入力を受付けたか否かを判定する。ユーザから再検索タブ1330の押下入力を受付けた場合、ユーザ端末100は、工程S1208へ進行する。ユーザから再検索タブ1330の押下入力を受付けない場合、ユーザ端末100は、本工程を終了する。
【0110】
S1208にて、ユーザ端末100は、再検索指示を管理サーバ120に送信する。その後、管理サーバ120は、再検索を行うため工程S401へ進行し、以降S406までを行う。
【0111】
このようにして、管理サーバ120は、過去の動画の中から人気の高かった動画に使用された台本を選定し、その中からユーザが希望する企画内容について需要が高い動画に使用された台本をさらに選定し、その台本をユーザに提案できる。
【0112】
また、管理サーバ120は、ユーザが希望する企画内容が変更した場合に、ユーザが新たに所望する台本を検索しその台本をユーザに提案できる。
<台本画面>
図13は、本発明の一実施の形態における台本画面1300の概要を示す図である。
【0113】
図13に示されるように、台本画面1300は、台本表示領域1310と、台本データ表示領域1311と、登録タブ1320と、再検索タブ1330と、を含む。台本画面1300は、ユーザ端末100に表示される。
【0114】
台本表示領域1310は、S1104で台本画面生成部170によって算出された信用スコア400と需要指数1000とを乗算した数値の最も高いものから所定個数を選定した台本の内容を表示させる。具体的には、台本に紐づいている台本データ310のうちの「テンプレート」の文章を所定個数分だけ表示させる。なお、所定個数は1個でも良く、2~3個でも良いものとするが、5個以上とはしないものとする。また、台本表示領域1310の表示のさせ方については特に限定されない。
【0115】
台本データ表示領域1311は、S1104で台本画面生成部170によって算出された信用スコア400と需要指数1000とを乗算した数値の最も高いものから所定個数を選定した台本に紐付いた台本データ310の内容と、信用スコア400および需要指数1000の数値とを表示させる。なお、台本データ表示領域1311の表示のさせ方については特に限定されない。
【0116】
登録タブ1320は、ユーザが、提供された台本画面1300をユーザ情報200に更新して記憶するためのタブを示す。なお、登録タブ1320の表示のさせ方については特に限定されない。
【0117】
再検索タブ1330は、ユーザが台本を再検索するためのタブを示す。すなわち、再検索タブ1330がユーザからタップまたはクリックの入力を受け付けることにより、管理サーバ120は、台本の再検索を開始させる。なお、再検索タブ1330の表示のさせ方については特に限定されない。
【0118】
このように登録タブ1320を有することで、管理サーバ120は、ユーザに提供した台本画面1300を容易にユーザ端末100に再表示させることができる。
【0119】
また、再検索タブ1330を有することで、管理サーバ120は、ユーザが希望する企画内容が変更した場合に、ユーザが新たに所望する台本を検索しその台本をユーザに提案できる。
<台本添削処理および添削台本画面生成処理>
図14は、本発明の一実施の形態における台本添削処理および添削台本画面生成処理の概要を示す図である。
【0120】
まず、S1401にて、管理サーバ120の台本添削部190は、ユーザ情報記憶部130からユーザ情報200を抽出し、ユーザ情報200に含まれる台本データ310のうち添削を希望する台本の台本データ310を取得する。なお、「添削を希望する台本」は、既述の処理により、管理サーバ120によって検索された結果として得られた台本を含む。また、「添削を希望する台本」は、ユーザが独自に作成し、ユーザ情報として登録させた台本を含んでも良いものとする。
【0121】
次に、S1402にて、台本添削部190は、過去台本DB131から台本データ310を取得する。
【0122】
次に、S1403にて、台本添削部190は、S1401で取得した添削希望の台本の「ジャンル」等の項目について条件が一致する項目を有する台本データ310を選定する。
【0123】
次に、S1404にて、台本添削部190は、S1403で選定された台本データ310に紐づいた台本IDに対応した信用スコア400を信用スコア記憶部132から抽出する。
【0124】
次に、S1405にて、台本添削部190は、S1403で選定された台本データ310に紐づいた台本IDに対応した需要指数1000を需要指数記憶部133から抽出する。
【0125】
次に、S1406にて、台本添削部190は、S1404で抽出した信用スコア400とS1405で抽出した需要指数1000とを乗算した数値の最も高い台本の台本データ310の内容に基づき添削画面登録タブ1630を設けて添削台本画面1600を生成する。
【0126】
例えば、台本添削部190は、「S1401で取得したユーザが添削を希望する台本」についての台本データ310に含まれるテンプレートの内容(台本を構成している文章)と、「S1404で抽出した信用スコア400とS1405で抽出した需要指数1000とを乗算した数値の最も高い台本」についての台本データ310に含まれるテンプレートの内容とを比較し、その文章の乖離が大きい箇所について修正コメント(添削コメント表示領域1620で示す。図16で後述)を表示させて、添削台本画面1600を生成する。
【0127】
また、台本添削部190は、添削台本画面1600を構成する台本データ310に紐づいている信用スコア400をさらに高い数値として設定する。
【0128】
なお、台本添削部190が添削後の台本の信用スコア400を設定する際の「さらに高い数値」は、例えば、添削前の信用スコア400の10~30%だけ高く且つ100を超えない数値とする。但し、適宜その数値の設定は変更可能とする。
【0129】
このように、添削した台本についての信用スコア400の数値を添削前より高くすることにより、管理サーバ120は、ユーザが有する台本データの品質を添削する度に高めることができる。そして、添削したものについて信用スコア400が上がっていくので、管理サーバ120は、同じような内容の台本について添削を何度も繰り返すことを防止できる。
【0130】
S1407にて、台本添削部190は、生成した添削台本画面1600を台本画面記憶部134に記憶する。
【0131】
S1408にて、台本添削部190は、添削台本画面1600の提供を台本画面提供部180に要求する。
<添削台本画面提供処理>
図15は、本発明の一実施の形態における添削台本画面提供処理の概要を示す図である。
【0132】
まず、S1501にて、管理サーバ120の台本画面提供部180は、S1408で要求された添削台本画面1600の提供リクエストを受け付ける。
【0133】
次に、S1502にて、台本画面提供部180は、添削台本画面1600を提供したいユーザIDに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0134】
次に、S1503にて、台本画面提供部180は、S1502で抽出した添削台本画面1600をユーザ端末100に提供する。
【0135】
次に、S1504にて、ユーザ端末100は、S1503で管理サーバ120から提供された添削台本画面1600を、端末のディスプレイに表示させる。
【0136】
次に、S1505にて、ユーザ端末100は、ユーザから添削画面登録タブ1630の押下入力を受付けたか否かを判定する。ユーザから添削画面登録タブ1630の押下入力を受付けた場合、ユーザ端末100は、工程S1506へ進行する。ユーザから添削画面登録タブ1630の押下入力を受付けない場合、ユーザ端末100は、本工程を終了する。
【0137】
S1506にて、ユーザ端末100は、添削台本画面1600を構成する台本データ310を当該ユーザ端末の所有者であるユーザのユーザ情報200に更新して記憶する。
【0138】
また、添削台本画面1600を構成する台本データ310に紐づいている信用スコア400がさらに高い数値として設定されており、ユーザ端末100は、当該ユーザ端末の所有者であるユーザのユーザ情報200に信用スコア400を更新して記憶する。
【0139】
このようにして、管理サーバ120は、ユーザが自身で作成した台本の添削を希望した場合に、過去に人気が高く且つユーザが希望する企画内容について需要が高い台本を基準として添削された台本をユーザに提案できる。
【0140】
また、添削した台本についての信用スコア400の数値を添削前より高くすることにより、管理サーバ120は、ユーザが有する台本データの品質を添削する度に高めることができる。そして、添削したものについて信用スコア400が上がっていくので、管理サーバ120は、同じような内容の台本について添削を何度も繰り返すことを防止できる。
<添削台本画面>
図16は、本発明の一実施の形態における添削台本画面の概要を示す図である。
【0141】
図16に示されるように、添削台本画面1600は、添削台本表示領域1610と、添削コメント表示領域1620と、添削画面登録タブ1630と、を含む。添削台本画面1600は、ユーザ端末100に表示される。
【0142】
添削台本表示領域1610は、S1406で台本添削部190よって算出された信用スコア400と需要指数1000とを乗算した数値の最も高い台本の内容と比較して得られる添削結果を表示させる。なお、添削台本表示領域1610の表示のさせ方については特に限定されない。
【0143】
添削コメント表示領域1620は、S1406で台本添削部190によって算出された信用スコア400と需要指数1000とを乗算した数値の最も高い台本の内容と比較して得られる添削結果に付随したコメントを表示させる。なお、添削コメント表示領域1620の表示のさせ方については特に限定されない。
【0144】
添削画面登録タブ1630は、ユーザが、提供された添削台本画面1600をユーザ情報200に更新して記憶するためのタブを示す。なお、添削画面登録タブ1630の表示のさせ方については特に限定されない。
【0145】
このように、添削コメント表示領域1620を有することで、管理サーバ120は、どの箇所が「ユーザが作成した台本」と「過去に人気が高く且つユーザが希望する企画内容について需要が高い台本」と乖離があるかについて、ユーザに容易に把握させることができる。
【0146】
また、添削画面登録タブ1630を有することで、管理サーバ120は、ユーザに提供した添削台本画面1600を容易にユーザ端末100に再表示させることができる。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本発明の実施の形態によれば、管理サーバ120は、過去の動画の中から人気の高かった動画に使用された台本を選定し、その中からユーザが希望する企画内容について需要が高い動画に使用された台本をさらに選定し、その台本をユーザに提案できる。
【0147】
また、管理サーバ120は、ユーザが希望する企画内容が変更した場合に、ユーザが新たに所望する台本を検索しその台本をユーザに提案できる。
【0148】
また、管理サーバ120は、ユーザが自身で作成した台本の添削を希望した場合に、過去に人気が高く且つユーザが希望する企画内容について需要が高い台本を基準として添削された台本をユーザに提案できる。
【0149】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、ユーザ端末は、スマートフォン以外にも、ノート型PCや、タブレット端末等の様々な形態のユーザ端末を全て含むものである。
【0150】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換しても良い。
【0151】
また、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、ハードウェア(例えば、集積回路)で実現してもよい。また、上記の各構成、機能、処理部は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するネットワーク経由もしくはディスク等記憶媒体によるインストール型のソフトウェア、また、ASPなどのネットワーク型アプリケーションで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(SolidStateDrive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【符号の説明】
【0152】
100 ユーザ端末
110 ビッグデータサーバ
120 管理サーバ
130 ユーザ情報記憶部
131 過去台本データベース
132 信用スコア記憶部
133 需要指数記憶部
134 台本画面記憶部
140 検索部
150 信用スコア算出部
160 需要指数算出部
170 台本画面生成部
180 台本画面提供部
190 台本添削部
1300 台本画面
1600 添削台本画面

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16