(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147307
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】レーザ距離計の計測用フォルダ
(51)【国際特許分類】
G01C 3/02 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
G01C3/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060236
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】516140720
【氏名又は名称】西川 勝秀
(74)【代理人】
【識別番号】100142941
【弁理士】
【氏名又は名称】京和 尚
(72)【発明者】
【氏名】西川 勝秀
【テーマコード(参考)】
2F112
【Fターム(参考)】
2F112AD00
2F112BA02
2F112CA12
2F112GA10
(57)【要約】
【課題】 レーザ距離計のゼロ基準点を建築物のコーナー部の測定起点に正確かつ迅速に位置合わせするための計測用フォルダを提供する。
【解決手段】 本体後端部7がゼロ基準点となるレーザ距離計1が保持される計測用フォルダ10であって、前記計測用フォルダ10は、上方が開放されたコの字型断面形状の保持部11と、保持された前記レーザ距離計1の本体後端部が接するゼロ基準部12と、を備え、前記ゼロ基準部12は、前記保持部11のコの字型断面形状の左方及び/又は右方及び/又は下方に張り出した張り出し部分を有しており、前記レーザ距離計1を用いた距離測定の際には、前記張り出し部分が測定対象物に当接することで測定起点に位置合わせされる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体後端部がゼロ基準点となるレーザ距離計が保持される計測用フォルダであって、
前記計測用フォルダは、上方が開放されたコの字型断面形状の保持部と、保持された前記レーザ距離計の本体後端部が接するゼロ基準部と、を備え、
前記ゼロ基準部は、前記保持部のコの字型断面形状の左方及び/又は右方及び/又は下方に張り出した張り出し部分を有しており、
前記レーザ距離計を用いた距離測定の際には、前記張り出し部分が測定対象物に当接することで測定起点に位置合わせされることを特徴とするレーザ距離計の計測用フォルダ。
【請求項2】
前記ゼロ基準部が横長の長方形板又は横長の棒であって、前記保持部に対し左右方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載されたレーザ距離計の計測用フォルダ。
【請求項3】
前記ゼロ基準部が縦長の長方形板又は縦長の棒であって、前記保持部に対し上下方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載されたレーザ距離計の計測用フォルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ距離計のゼロ基準点を測定対象物に対して容易に位置合わせすることができる計測用フォルダの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
距離を測りたい対象物に向けてレーザ光軸を照射し、その反射光を受けて対象物までの距離を計測するレーザ距離計が広く利用されている。
レーザ距離計のゼロ基準点がレーザ距離計の本体後端部の場合、測定対象区間の測定起点にレーザ距離計の本体後端部を正しく位置合わせする必要がある。
【0003】
レーザ距離計のゼロ基準点を位置合わせする技術として、レーザ距離計の測定起点が床や壁から離れた位置にある場合、又は、レーザ距離計を傾けて使用する場合に容易に使用できるレーザ距離計が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、建築物等の不動産の寸法をレーザ距離計で計測したい場合がある。この時、レーザ距離計のゼロ基準点を建築物(壁面)のコーナー部の測定起点に正確かつ迅速に位置合わせする必要がある。
【0006】
しかし、特許文献1のレーザ距離計は、このような測定には不向きである。そこで本発明はレーザ距離計のゼロ基準点を建築物(壁面)の測定起点に正確かつ迅速に位置合わせするための計測用フォルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明に係るレーザ距離計の計測用フォルダは、本体後端部がゼロ基準点となるレーザ距離計が保持される計測用フォルダであって、前記計測用フォルダは、上方が開放されたコの字型断面形状の保持部と、保持された前記レーザ距離計の本体後端部が接するゼロ基準部と、を備え、前記ゼロ基準部は、前記保持部のコの字型断面形状の左方及び/又は右方及び/又は下方に張り出した張り出し部分を有しており、前記レーザ距離計を用いた距離測定の際には、前記張り出し部分が測定対象物に当接することで測定起点に位置合わせされることを特徴とする。
【0008】
第1の発明に係るレーザ距離計の計測用フォルダは、レーザ距離計の本体後端部が接するゼロ基準部が計測用フォルダから張り出した張り出し部分を有しているので、当該張り出し部分を当てることによってレーザ距離計のゼロ基準点を建築物のコーナー部の測定起点に正確かつ迅速に位置合わせすることができる。
【0009】
第2の発明に係るレーザ距離計の計測用フォルダは、前記ゼロ基準部が横長の長方形板又は横長の棒であって、前記保持部に対し左右方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする。
【0010】
第2の発明に係るレーザ距離計の計測用フォルダは、横長の長方形板又は横長の棒であるゼロ基準部を計測用フォルダに対し左右にスライドさせることで、測定対象物の測定起点の左右どちら側にも位置合わせすることができる。また、スライド量を増やし測定対象物からの離間距離を大きくすることで、レーザ光軸が通過する空間に張り出す障害物を避けることができる。また、レーザ距離計をレーザ光軸回りに90度回転させた状態で、ゼロ基準部を測定対象物の測定起点に当接させることができる。
【0011】
第3の発明に係るレーザ距離計の計測用フォルダは、前記ゼロ基準部が縦長の長方形板又は縦長の棒であって、前記保持部に対し上下方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする。
【0012】
第3の発明に係るレーザ距離計の計測用フォルダは、縦長の長方形板又は縦長の棒であるゼロ基準部を計測用フォルダに対し上下にスライドさせることで、測定対象物の測定起点からの上方への離間距離を大きくできるので、レーザ光軸が通過する空間に張り出す障害物を避けることができる。また、レーザ距離計をレーザ光軸回りに90度回転させた状態で、ゼロ基準部を測定対象物の測定起点に当接させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明のレーザ距離計の計測用フォルダを使用することにより、レーザ距離計のゼロ基準点を建築物のコーナー部等の測定起点に正確かつ迅速に位置合わせすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】使用対象のレーザ距離計の一例を説明する図である。
【
図2】第1の実施の形態に係るレーザ距離計の計測用フォルダの斜視図である。
【
図3】建築物の壁面の手前側コーナー部から向こう側コーナー部までの水平距離を計測している状況を説明する鳥瞰図である。
【
図4】レーザ光軸回りに左回り90度回転させた姿勢で計測している状況を説明する鳥観図である。
【
図5】第2の実施の形態に係るレーザ距離計の計測用フォルダの斜視図である。
【
図6】建築物の壁面の手前側突出部から向こう側突出部までの水平距離を計測している状況を説明する鳥観図である。
【
図7】レーザ光軸回りに左回り90度回転させた姿勢で計測している状況を説明する鳥観図である。
【
図8】第2の実施の形態に係る計測用フォルダを用いて、地面上で水平距離を計測している状況を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
第1の実施の形態
図1は、本発明の計測用フォルダの使用対象となるレーザ距離計1の一例を説明する図である。レーザ距離計1は、全体形状が前後方向に縦長の直方体となっており、前端部2からレーザ光軸3を照射するようになっている。上面4には、各種操作のための操作スイッチ5が配列され、さらに上面4には、計測された距離等を表示するための液晶画面6が設けられている。
なお、
図1に示すように、図中に方向を示す矢印がある場合は、当該図示により図中のおける前後、左右、上下等の方向を説明するものとする。以降の図面においても同様とする。
【0016】
図1に示すレーザ距離計1は、後端部7がゼロ基準点として選択できるようになっている。例示のレーザ距離計1では、他にも前端部2、底面に設けられている三脚取り付け用ねじ穴、後端部7から後方に向け引き出すことができるストッパーピン先端部8、がゼロ基準点として選択可能となっている。
【0017】
図2は、レーザ距離計1が保持される第1の実施の形態に係る計測用フォルダ10の斜視図である。計測用フォルダ10は、上方が開放されたコの字形断面の保持部11と、保持されたレーザ距離計1の後端部7が接するゼロ基準部12を備えている。
図2に示されるように、第1の実施の形態に係る計測用フォルダ10では、ゼロ基準部12は保持部11のコの字形断面の左右両側方に張り出した、左張り出し部分12a、右張り出し部分12bを備えている。なお、張り出し部分については、左張り出し部分12aのみとしてもよいし、右張り出し部分12bのみとしてもよい。
【0018】
図2に示す計測用フォルダ10の保持部11には、例えば厚さ0.5mmのステンレス鋼板が使用される。1枚のステンレス鋼板が折り曲げられて、左側面部20、底面部21、右側面部22からなる上方が開放されたコの字形断面を形成している。底面部21には、上述したレーザ距離計1の底面に設けられている三脚取り付け用ねじ穴に対応する位置に取り付けねじを通すための長穴23が明けられている。計測用フォルダ10にレーザ距離計1を保持する際には、上記底面部21の長穴23を利用して取り付けねじを用いて計測用フォルダ10にレーザ距離計1を固定することができる。
【0019】
なお、各種のレーザ距離計1の外形寸法に対応できるよう、保持部11のコの字形断面の左側面部20と右側面部22との距離を設定することが望ましい。また、その場合、レーザ距離計1の左右両側面をねじ機構等によりはさみ込む構造とすることで、計測用フォルダ10にレーザ距離計1を固定するようにしてもよい。要は、計測用フォルダ10において、レーザ距離計1の後端部7がゼロ基準部12に接する状態で保持できる構造であればよい。
【0020】
保持部11の後端部には、ゼロ基準部12をスライド可能に把持する左把持部24と右把持部25が形成されている。保持部11、左把持部24、及び右把持部25は、ステンレス鋼板が板金加工により折り曲げられて製作されており、全部が一体に形成されている。
【0021】
図2に示す第1の実施の形態に係るレーザ距離計1の計測用フォルダ10では、ゼロ基準部12が厚さ0.5mmのステンレス鋼板が使用された横長の長方形板となっている。本実施の形態では、ゼロ基準部12は、保持部11の左右寸法に対し4~5倍程度の長さとなっている。ゼロ基準部12については、長さのことなる長方形板を何種類か用意しておき、測定対象の状況に応じて使い分けるようにしてもよい。
なお、ゼロ基準部12は、長方形板以外にも、丸棒、丸パイプ、角棒、角パイプなどを使用して製作してもよい。
【0022】
上述した第1の実施の形態に係るレーザ距離計1の計測用フォルダ10を用いた、建築物30の平面視外形寸法の測定方法は以下の通りである。
【0023】
図3は、建築物30の壁面31の手前側コーナー部32から向こう側コーナー部33までの水平距離を計測している状況を説明する鳥観図である。レーザ距離計1は、第1の実施の形態に係る計測用フォルダ10の保持部11に保持されている。保持部11に対してゼロ基準部12は右側にスライドさせられている。測定者(手のみ図示)は、計測用フォルダ10を左手に持って、ゼロ基準部12を測定対象物である建築物30の手前側コーナー部32を含む壁面34に当接させている。
【0024】
建築物30の向こう側コーナー部33を含む面には、反射板35が当接されている。レーザ距離計1と反射板35とは、同じ地上高とされている。この状態で、測定者は、レーザ距離計1の操作スイッチ5(
図1参照)を操作してレーザ光軸3を反射板35に照射することで正確な距離を計測することができる。
【0025】
また、
図3に示した場合のように、建築物30の壁面31にレーザ光軸3の障害となる突起物37(例えば雨どいなど)が飛び出していても、保持部11に対するゼロ基準部12の右側へのスライド量を増やしたのち、レーザ距離計1を左側に移動させることで、突起物37をかわすことができる。
【0026】
さらに、
図3に示した状況と左右が全て入れ替わった状況(鏡像となる状況)であっても、同様に計測することが可能である。すなわち、計測用フォルダ10の保持部11に対してゼロ基準部12を左側にスライドさせることにより、全く同様に計測することができる。
【0027】
なお、レーザ距離計1が計測用フォルダ10に保持された状態で、レーザ光軸3回りに右周りに(又は左周りに)90度回転させて建築物30の別の面にゼロ基準部12を当接させ、距離測定することも可能である。
【0028】
図4は、第1の実施の形態に係る計測用フォルダ10をレーザ光軸3回りに左回り90度回転させた姿勢で建築物30の壁面31の手前側コーナー部32から向こう側コーナー部33までの水平距離を計測している状況を説明する鳥観図である。このような姿勢であっても計測用フォルダ10を用いて、計測することが可能である。
【0029】
以上説明したように、第1の実施の形態に係るレーザ距離計1の計測用フォルダ10を使用することによって、ゼロ基準部12(左張り出し部分12a、又は右張り出し部分12b)を測定対象物に当接させることで、レーザ距離計1のゼロ基準点を建築物30の手前側コーナー部32の測定起点に正確かつ迅速に位置合わせすることができる。
【0030】
第2の実施の形態
図5は、第2の実施の形態に係る計測用フォルダ40の斜視図である。計測用フォルダ40は、上方が開放されたコの字形断面の保持部41と、保持されたレーザ距離計1の後端部7が接するゼロ基準部42を備えている。
図5に示されるように、第2の実施の形態に係る計測用フォルダ40では、ゼロ基準部42が保持部41のコの字形断面の下方に張り出した張り出し部分42aを有している。
【0031】
図5に示す計測用フォルダ40の保持部41には、厚さ0.5mmのステンレス鋼板が使用されている。1枚のステンレス鋼板が折り曲げられて、左側面部50、底面部51、右側面部52からなるコの字形断面が形成されている。底面部51には、上述したレーザ距離計1の底面に設けられている三脚取り付け用ねじ穴に対応する位置に取り付けねじを通すための長穴53が明けられている。
【0032】
保持部41の後端部には、ゼロ基準部42をスライド可能に把持する把持部54が形成されている。把持部54は、保持部41を形成するステンレス鋼板が折り曲げられて、保持部41と一体に形成されている。
【0033】
図5に示す第2の実施の形態に係る計測用フォルダ40では、ゼロ基準部42が厚さ0.5mmのステンレス鋼板が使用された縦長の長方形板となっている。ゼロ基準部42の上下寸法は、測定個所の状況に応じて各種の長さのものが用意される。地表面、床面から計測する場合は、1m程度のものが必要になる場合もある。
なお、ゼロ基準部42は、長方形板以外にも、丸棒、丸パイプ、角棒、角パイプなどを使用して製作してもよい。
【0034】
上述した第2の実施の形態に係る計測用フォルダ40を用いた建築物60の平面視外形寸法の測定方法は以下の通りである。
【0035】
図6は、建築物60の壁面61の手前側突出部62から向こう側突出部63までの水平距離を計測している状況を説明する鳥観図である。レーザ距離計1は、第2の実施の形態に係る計測用フォルダ40の保持部41に保持されている。保持部41に対してゼロ基準部42は下側にスライドさせられている。計測用フォルダ40のゼロ基準部42の張り出し部分42aは測定対象物である建築物60の手前側突出部62の面64に当接させている。
【0036】
図6に示すように、建築物60の向こう側突出部63の面には、反射板65が当接されている。レーザ距離計1と反射板65は、同じ地上高とされている。この状態で、測定者は、レーザ距離計1の操作スイッチ5(
図1参照)を操作することで、計測距離を正確に計測することができる。
【0037】
なお、レーザ距離計1が計測用フォルダ40に保持された状態で、レーザ光軸3回りに90度回転させて建築物60の別の面にゼロ基準部42を当接させることも可能である。
図7は、第2の実施の形態に係る計測用フォルダ40をレーザ光軸3回りに左回り90度回転させた姿勢で建築物60の壁面61の手前側コーナー部32から向こう側コーナー部33までの水平距離を計測している状況を説明する鳥観図である。このような姿勢であっても計測用フォルダ40を用いて、計測することが可能である。
【0038】
以上説明したように、第2の実施の形態に係るレーザ距離計1の計測用フォルダ40によれば、ゼロ基準部42(張り出し部分43)を測定対象物に当接させることで、レーザ距離計1のゼロ基準点を建築物60の測定起点に正確かつ迅速に位置合わせすることができる。
【0039】
図8は、第2の実施の形態に係る計測用フォルダ40を用いて、地面70上で水平距離を計測している状況を説明する図である。計測用フォルダ40のゼロ基準部42からは長尺の張り出し部分42aが地面70に下ろされている。計測員71は計測用フォルダ40を手にもってレーザ光軸3を前方の反射板72に照射し、距離を計測している。なお、この時、レーザ距離計1に通常内蔵されている水平基準器を利用して水平方向を合わせることができる。
【0040】
このように、第2の実施の形態に係る計測用フォルダ40を用いることにより、傾斜あるいは凹凸のある地面70であっても測定点間の水平距離を迅速かつ正確に計測することができる。
【0041】
なお、ゼロ基準部の張り出し部分については、第1の実施の形態、及び第2の実施の形態で説明したもの以外にも以下の実施の形態が可能である。すなわち、保持部11のコの字型断面形状の左方、右方及び下方の3方向に張り出した張り出し部分を有していても良い。あるいは、保持部11のコの字型断面形状の左方、及び下方の2方向に張り出した張り出し部分を有していても良いし、保持部11のコの字型断面形状の右方、及び下方の2方向に張り出した張り出し部分を有していても良い。
【0042】
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれら実施の形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、特許請求の範囲によって定められる。
【符号の説明】
【0043】
1:レーザ距離計
7:後端部
10:計測用フォルダ(第1の実施の形態)
11:保持部
12:ゼロ基準部
12a:張り出し部分
12b:張り出し部分
40:計測用フォルダ(第2の実施の形態)
41:保持部
42:ゼロ基準部
42a:張り出し部分