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特開2024-147367管理サーバのためのコンピュータプログラム、管理サーバ、及び、管理サーバによって実行される方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147367
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】管理サーバのためのコンピュータプログラム、管理サーバ、及び、管理サーバによって実行される方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241008BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20241008BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/12 302
G06F3/12 310
G06F3/12 329
G06F3/12 335
G06F3/12 373
B41J29/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060333
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野口 翔
【テーマコード(参考)】
2C061
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP10
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CL10
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザが加入しているサービスを変更するための新規な技術を提供する。
【解決手段】管理サーバは、特定のユーザを識別するユーザ識別情報と、第1のサービス加入情報と、が関連付けてメモリに記憶されている状態において、第1の端末装置からサービス変更要求を受信する。管理サーバは、第1の端末装置からサービス変更要求を受信する場合に、ユーザ識別情報を含む第1の脱退要求を第1のサービス提供サーバに送信し、ユーザ識別情報を含む第1の加入要求を第2のサービス提供サーバに送信し、ユーザ識別情報に関連付けて、第1のサービス加入情報に代えて、第2のサービス加入情報をメモリに記憶する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記管理サーバのコンピュータを、
特定のユーザを識別するユーザ識別情報と、前記特定のユーザが第1のサービスに加入していることを示す第1のサービス加入情報と、が関連付けてメモリに記憶されている状態において、第1の端末装置からサービス変更要求を受信するサービス変更要求受信部であって、前記サービス変更要求は、前記第1のサービスに代えて第2のサービスへの加入を要求するための信号である、前記サービス変更要求受信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の脱退要求を前記第1のサービスを提供する第1のサービス提供サーバに送信する第1の脱退要求送信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の加入要求を前記第2のサービスを提供する第2のサービス提供サーバに送信する第1の加入要求送信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記第1のサービス加入情報に代えて、前記特定のユーザが前記第2のサービスに加入していることを示す第2のサービス加入情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2のサービス加入情報が前記ユーザ識別情報に関連付けて前記メモリに記憶されてから第1の所定時間が経過する場合に、前記第2のサービスへの加入を継続するのか否かを確認するための確認通知を外部に送信する確認通知送信部と、
前記確認通知が送信されることに応じて、第2の端末装置から、前記第2のサービスへの加入を継続しないことを示す非継続情報が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第2の脱退要求を前記第2のサービス提供サーバに送信する第2の脱退要求送信部と、
前記第2の端末装置から前記非継続情報が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第2の加入要求を前記第1のサービス提供サーバに送信する第2の加入要求送信部と、
前記第2の端末装置から前記非継続情報が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記第2のサービス加入情報に代えて前記第1のサービス加入情報を前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
として機能させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記第2の脱退要求送信部は、さらに、前記確認通知が送信されてから前記非継続情報が受信されることなく第2の所定時間が経過する場合に、前記第2の脱退要求を前記第2のサービス提供サーバに送信し、
前記第2の加入要求送信部は、さらに、前記確認通知が送信されてから前記非継続情報が受信されることなく前記第2の所定時間が経過する場合に、前記第2の加入要求を前記第1のサービス提供サーバに送信する、請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記ユーザ識別情報と前記第1のサービス加入情報とが関連付けて前記メモリに記憶されている状態において、前記第1のサービスに代えて前記第2のサービスに加入するのか否かを問合わせるための問合通知を外部に送信する問合通知送信部として機能させ、
前記サービス変更要求受信部は、前記問合通知が送信されることに応じて、前記第1の端末装置から前記サービス変更要求を受信する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記第1のサービスは、プリンタの消耗品の発注に関係するサービスであり、
前記第2のサービスは、プリンタによって印刷される印刷用紙の枚数に応じて課金するサービスである、
請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
管理サーバであって、
メモリと、
特定のユーザを識別するユーザ識別情報と、前記特定のユーザが第1のサービスに加入していることを示す第1のサービス加入情報と、が関連付けて前記メモリに記憶されている状態において、第1の端末装置からサービス変更要求を受信するサービス変更要求受信部であって、前記サービス変更要求は、前記第1のサービスに代えて第2のサービスへの加入を要求するための信号である、前記サービス変更要求受信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の脱退要求を前記第1のサービスを提供する第1のサービス提供サーバに送信する第1の脱退要求送信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の加入要求を前記第2のサービスを提供する第2のサービス提供サーバに送信する第1の加入要求送信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記第1のサービス加入情報に代えて、前記特定のユーザが前記第2のサービスに加入していることを示す第2のサービス加入情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
を備える、管理サーバ。
【請求項7】
管理サーバによって実行される方法であって、
特定のユーザを識別するユーザ識別情報と、前記特定のユーザが第1のサービスに加入していることを示す第1のサービス加入情報と、が関連付けてメモリに記憶されている状態において、第1の端末装置からサービス変更要求を受信するサービス変更要求受信ステップであって、前記サービス変更要求は、前記第1のサービスに代えて第2のサービスへの加入を要求するための信号である、前記サービス変更要求受信ステップと、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の脱退要求を前記第1のサービスを提供する第1のサービス提供サーバに送信する第1の脱退要求送信ステップと、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の加入要求を前記第2のサービスを提供する第2のサービス提供サーバに送信する第1の加入要求送信ステップと、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記第1のサービス加入情報に代えて、前記特定のユーザが前記第2のサービスに加入していることを示す第2のサービス加入情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御ステップと、
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、管理サーバに関する技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プリンタとPCと情報管理サーバとを備える通信システムが開示されている。プリンタは、定額印刷処理が実行される毎に、印刷枚数に関する印刷情報を記憶し、印刷情報を情報管理サーバに送信する。情報管理サーバは、プリンタから印刷情報を受信する場合に、印刷情報を管理する。情報管理サーバは、プリンタから受信される印刷情報を利用して、定額印刷処理のサービスを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-49767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、特定のユーザが加入しているサービスを変更するための新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、管理サーバのためのコンピュータプログラムを開示する。前記コンピュータプログラムは、前記管理サーバのコンピュータを、特定のユーザを識別するユーザ識別情報と、前記特定のユーザが第1のサービスに加入していることを示す第1のサービス加入情報と、が関連付けてメモリに記憶されている状態において、第1の端末装置からサービス変更要求を受信するサービス変更要求受信部であって、前記サービス変更要求は、前記第1のサービスに代えて第2のサービスへの加入を要求するための信号である、前記サービス変更要求受信部と、前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の脱退要求を前記第1のサービスを提供する第1のサービス提供サーバに送信する第1の脱退要求送信部と、前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の加入要求を前記第2のサービスを提供する第2のサービス提供サーバに送信する第1の加入要求送信部と、前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記第1のサービス加入情報に代えて、前記特定のユーザが前記第2のサービスに加入していることを示す第2のサービス加入情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、として機能させてもよい。
【0006】
上記の構成によると、管理サーバは、第1の端末装置からサービス変更要求を受信する場合に、第1の脱退要求を第1のサービス提供サーバに送信し、第1の加入要求を第2のサービス提供サーバに送信する。これにより、特定のユーザを、第1のサービスに代えて第2のサービスに加入させることができる。従って、特定のユーザが加入しているサービスを容易に変更することができる。
【0007】
上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体、上記のコンピュータプログラムによって実現される管理サーバ、及び、管理サーバによって実行される方法も、新規で有用である。管理サーバ、第1の端末装置、第1のサービス提供サーバ、及び、第2のサービス提供サーバを備える通信システムも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】通信システムの構成を示す。
図2】各テーブルの一例を示す。
図3】第1のサービス加入プロセスのシーケンス図を示す。
図4】第2のサービス加入プロセスのシーケンス図を示す。
図5】管理サーバによって実行される通知処理のフローチャートを示す。
図6】継続操作が実行される場合のケースAのシーケンス図。
図7】非継続操作が実行される場合のケースBのシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施例)
(通信システム2の構成;図1
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と、端末装置100と、管理サーバ200と、第1のサービス提供サーバ300と、第2のサービス提供サーバ400と、を備える。以下では、「サービス提供サーバ」のことを「SPサーバ」と記載する。端末装置100は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、タブレットPC等の可搬型の端末装置である。プリンタ10、及び、端末装置100は、LAN(Local Area Networkの略)4に接続されている。プリンタ10、及び、端末装置100は、LAN4を介して、通信可能である。LAN4は、インターネット6に接続されている。プリンタ10、端末装置100、管理サーバ200、第1のSPサーバ300、及び、第2のSPサーバ400は、インターネット6に接続されている。プリンタ10、端末装置100、管理サーバ200、第1のSPサーバ300、及び、第2のSPサーバ400は、インターネット6を介して、通信可能である。
【0010】
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺装置(即ちPC等の周辺装置)である。プリンタ10は、印刷機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、通信インターフェース18と、制御部30と、を備える。プリンタ10は、デバイスID「DV1」を有する。以下では、インターフェースを「I/F」と記載する。
【0011】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式の印刷機構を備える。なお、変形例では、印刷実行部16は、レーザ方式の印刷機構を備えてもよい。通信I/F18は、LAN4に接続されている。通信I/F18は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0012】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、枚数情報と、残量情報と、を記憶している。枚数情報は、プリンタ10によって印刷された印刷用紙の枚数を示す。残量情報は、プリンタ10の印刷実行部16に装着されているカートリッジのインクの残量を示す。
【0013】
(管理サーバ200、第1のSPサーバ300、及び、第2のSPサーバ400の構成)
管理サーバ200、第1のSPサーバ300、及び、第2のSPサーバ400は、プリンタ10のベンダによってインターネット6上に設置される。なお、変形例では、管理サーバ200、第1のSPサーバ300、及び、第2のSPサーバ400のうちの少なくとも1つのサーバが、当該ベンダとは異なる事業者によってインターネット6上に設置されてもよい。別の変形例では、プリンタ10のベンダは、管理サーバ200、第1のSPサーバ300、及び、第2のSPサーバ400のハードウェアを自前で準備せず、外部のクラウドコンピューティングサービスが提供する環境を利用してもよい。この場合、プリンタ10のベンダは、管理サーバ200、第1のSPサーバ300、及び、第2のSPサーバ400のプログラム(即ちソフトウェア)を準備し、それを上記の環境に導入することによって、管理サーバ200、第1のSPサーバ300、及び、第2のSPサーバ400を実現する。
【0014】
管理サーバ200は、ユーザが加入しているサービスを管理する。管理サーバ200は、通信I/F218と、制御部230と、を備える。通信I/F218は、インターネット6に接続されている。制御部230は、CPU232と、メモリ234と、を備える。CPU232は、メモリ234に格納されているプログラム236に従って、様々な処理を実行する。メモリ234は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ234は、さらに、管理テーブル238と、通知テーブル240と、を記憶している。
【0015】
第1のSPサーバ300は、カートリッジ発送サービスを提供する。カートリッジ発送サービスは、プリンタ10の印刷実行部16に装着されているカートリッジ内のインクの残量が所定残量以下になる場合に、新たなカートリッジを自動的に発送するサービスである。第1のSPサーバ300は、第1のサービステーブル338を記憶している。
【0016】
第2のSPサーバ400は、定額制サービスを提供する。定額制サービスは、所定期間(例えば、1ヶ月)におけるプリンタ10によって印刷される印刷用紙の枚数が契約印刷枚数(例えば1000枚)以下の場合、予め決められた金額(以下では、「定額料金」と記載する)を課金し、所定期間におけるプリンタ10によって印刷される印刷用紙の枚数が契約印刷枚数を超える場合に、定額料金と、契約印刷枚数を超えた枚数に応じた金額と、を合算した請求金額を課金する課金サービスである。定額制サービスは、カートリッジ発送サービスを含む。なお、変形例では、第2のSPサーバ400は、定額制の課金サービスに代えて、所定期間におけるプリンタ10によって印刷される印刷用紙の枚数に応じた金額を課金する従量制の課金サービスを提供してもよい。第2のSPサーバ400は、第2のサービステーブル438を記憶している。
【0017】
(各テーブルの構成;図2
図2を参照して、管理サーバ200内の管理テーブル238、通知テーブル240、第1のSPサーバ300内の第1のサービステーブル338、及び、第2のSPサーバ400内の第2のサービステーブル438の内容を説明する。
【0018】
管理サーバ200内の管理テーブル238では、アカウント情報と、デバイスIDと、現在のサービスIDと、前回のサービスIDと、通知IDと、が関連付けて記憶されている。アカウント情報は、ユーザを識別するためのユーザID、パスワード、メールアドレス、当該ユーザの住所を示す住所情報、支払情報等を含む。現在のサービスIDは、当該情報に関連付けられているユーザが現在加入しているサービスを識別する情報である。前回のサービスIDは、当該情報に関連付けられているユーザが前回加入していたサービスを識別する情報である。通知IDは、管理サーバ200によって生成される情報であり、後述する通知情報を識別するための情報である。
【0019】
管理サーバ200内の通知テーブル240では、通知IDと、通知サービスと、問合メール送信日と、確認メール送信日と、復帰処理実行日と、が関連付けて記憶されている。通知サービスは、ユーザに通知するサービスを示す。問合メール送信日は、問合メールを送信するタイミングを示す。問合メールは、ユーザが現在加入しているサービスに代えて通知サービスに加入するのか否かをユーザに問合わせるためのメールである。確認メール送信日は、確認メールを送信するタイミングを示す。確認メールは、ユーザが通知サービスに加入した後に、当該サービスへの加入を継続するのか否かを確認するためのメールである。復帰処理実行日は、復帰処理を送信するタイミングを示す。復帰処理は、ユーザが通知サービスに加入する前に加入していたサービスに、ユーザを再加入させるための処理である。以下では、通知ID、通知サービス、問合メール送信日、確認メール送信日、及び、復帰処理実行日を総称して、「通知情報」と記載する。通知情報は、管理サーバ200の管理者によって登録される。
【0020】
第1のSPサーバ300内の第1のサービステーブル338では、アカウント情報と、デバイスIDと、トークンと、が関連付けて記憶されている。第1のサービステーブル338内のトークンは、プリンタ10と第1のSPサーバ300との間にXMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocolの略)接続を確立するための認証情報(即ちアクセストークン)である。XMPP接続は、いわゆる常時接続と呼ばれる接続である。第1のSPサーバ300は、XMPP接続を利用すれば、プリンタ10から要求を受信しなくても、プリンタ10が所属するLAN4のファイヤウォールを越えて、信号をプリンタ10に送信することができる。なお、第1のSPサーバ300からプリンタ10に要求を送信する仕組みは、XMPP接続ではなく、他の手法であってもよい。例えば、プリンタ10と第1のSPサーバ300の間にHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secureの略)接続が確立されてもよい。
【0021】
第2のSPサーバ400内の第2のサービステーブル438では、アカウント情報と、デバイスIDと、トークンと、枚数情報と、が関連付けて記憶されている。枚数情報は、プリンタ10によって印刷された印刷用紙の枚数を示す。第2のサービステーブル438内のトークンは、プリンタ10と第2のSPサーバ400との間にXMPP接続を確立するための認証情報(即ちアクセストークン)である。
【0022】
(第1のサービス加入プロセス;図3
図3を参照して、端末装置100のユーザがカートリッジ発送サービスに加入する第1のサービス加入プロセスについて説明する。図3の初期状態において、第1のSPサーバ300の第1のサービステーブル338には、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とメールアドレスMA1とを含むアカウント情報AC1が記憶されている。図3図4では、プリンタ10及び管理サーバ200のCPU(例えば32、232)が実行する処理について、CPUを主体として記載せずに、プリンタ10及び管理サーバ200を処理の主体として記載する。
【0023】
ユーザは、T10において、第1のSPサーバ300にログインするためのログイン操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T12において、ログイン画面データ要求を第1のSPサーバ300に送信し、T14において、第1のSPサーバ300からログイン画面データを受信し、T16において、ログイン画面を表示する。ユーザは、T18において、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とを端末装置100に入力する。これにより、端末装置100は、T20において、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とを含むログイン要求を第1のSPサーバ300に送信する。
【0024】
第1のSPサーバ300は、T20において、端末装置100からログイン要求を受信すると、T22において、ログイン要求内のユーザID「U1」及びパスワード「PW1」を含むアカウント情報AC1が第1のサービステーブル338内に記憶されているために、認証が成功したと判断し、T24において、第1のホーム画面データを端末装置100に送信する。
【0025】
端末装置100は、T24において、第1のSPサーバ300から第1のホーム画面データを受信すると、T26において、第1のホーム画面データに対応する第1のホーム画面を表示する。第1のホーム画面は、カートリッジ発送サービスに加入するための画面である。ユーザは、T28において、カートリッジ発送サービスに加入するための第1のサービス加入操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T30において、第1のサービス加入要求を第1のSPサーバ300に送信する。第1のサービス加入要求は、カートリッジ発送サービスへの加入を要求するための信号である。
【0026】
第1のSPサーバ300は、T30において、端末装置100から第1のサービス加入要求を受信すると、T32において、第1の加入画面データを端末装置100に送信する。
【0027】
端末装置100は、T32において、第1のSPサーバ300から第1の加入画面データを受信すると、T34において、第1の加入画面データに対応する第1の加入画面を表示する。第1の加入画面は、住所情報、支払情報をユーザに入力させるための画面である。ユーザは、T36において、住所情報、支払情報を端末装置100に入力する第1の加入操作を実行する。これにより、端末装置100は、T40において、住所情報及び支払情報を含む第1のサービス情報を第1のSPサーバ300に送信する。
【0028】
第1のSPサーバ300は、T40において、端末装置100から第1のサービス加入要求を受信すると、当該要求内の住所情報及び支払情報をアカウント情報AC1に追加し、T42において、PINコードPC1を生成し、生成済みのPINコードPC1をアカウント情報AC1に関連付けて第1のサービステーブル338に一時的に記憶する。第1のSPサーバ300は、T44において、PINコードPC1を端末装置100に送信する。
【0029】
端末装置100は、T44において、第1のSPサーバ300からPINコードPC1を受信すると、T46において、PINコードPC1を表示する。これにより、ユーザは、プリンタ10に入力すべきPINコードPC1を知ることができる。
【0030】
ユーザは、T50において、PINコードPC1をプリンタ10に入力する。これにより、プリンタ10は、T52において、PINコードPC1とプリンタ10のデバイスID「DV1」とを含むトークン要求を第1のSPサーバ300に送信する。
【0031】
第1のSPサーバ300は、T52において、プリンタ10からトークン要求を受信すると、T54において、第1のサービステーブル338内のPINコードPC1(T42参照)とトークン要求内のPINコードPC1とが一致するために、認証が成功したと判断する。第1のSPサーバ300は、T56において、トークンtk1を生成し、T58において、生成済みのトークンtk1をアカウント情報AC1に関連付けて第1のサービステーブル338に記憶する。第1のSPサーバ300は、第1のサービステーブル338内のPINコードPC1を消去する。第1のSPサーバ300は、T60において、トークンtk1をプリンタ10に送信する。
【0032】
プリンタ10は、T60において、第1のSPサーバ300からトークンtk1を受信すると、T62において、受信済みのトークンtk1をメモリ34に記憶する。プリンタ10は、T64において、トークンtk1を利用して、プリンタ10と第1のSPサーバ300との間にXMPP接続を確立する。
【0033】
第1のSPサーバ300は、T64において、プリンタ10と第1のSPサーバ300との間にXMPP接続が確立されると、アカウント情報AC1によって識別されるユーザのカートリッジ発送サービスへの加入が完了したと判断し、T70において、アカウント情報AC1と、デバイスID「DV1」と、第1のSPサーバ300が提供するカートリッジ発送サービスを識別するサービスID「SV1」と、を管理サーバ200に送信する。
【0034】
管理サーバ200は、T70において、第1のSPサーバ300から、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とサービスID「SV1」とを受信すると、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とサービスID「SV1」とを関連付けて管理テーブル238に記憶する。このようにして、ユーザは、カートリッジ発送サービスに加入する。その後、プリンタ10は、第1の判定時間(例えば24時間)が経過する毎に、残量情報を第1のSPサーバ300に送信する。第1のSPサーバ300は、プリンタ10から受信される残量情報によって示される残量が閾値以下である場合に、アカウント情報AC1内の住所情報を利用して、新たなカートリッジを発送する発送処理を実行するとともに、アカウント情報内の支払情報を利用して、当該カートリッジの代金の支払いを請求する請求処理を実行する。
【0035】
(第2のサービス加入プロセス;図4
図4を参照して、端末装置100のユーザが定額制サービスに加入する第2のサービス加入プロセスについて説明する。図4の初期状態において、第2のSPサーバ400の第2のサービステーブル438には、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とメールアドレスMA1とを含むアカウント情報AC1が記憶されている。
【0036】
ユーザは、T110において、第2のSPサーバ400にログインするためのログイン操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T112において、ログイン画面データ要求を第2のSPサーバ400に送信する。T114~T122は、通信対象が第2のSPサーバ400である点を除いて、図3のT14~T22と同様である。
【0037】
端末装置100は、T124において、第2のSPサーバ400から第2のホーム画面データを受信すると、T126において、第2のホーム画面データに対応する第2のホーム画面を表示する。第2のホーム画面は、定額制サービスに加入するための画面である。ユーザは、T128において、定額制サービスに加入するための第2のサービス加入操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T130において、第2のサービス加入要求を第2のSPサーバ400に送信する。第2のサービス加入要求は、カートリッジ発送サービスに加入することを要求するための信号である。端末装置100は、T132において、第2のSPサーバ400から第2の加入画面データを受信すると、T134において、第2の加入画面データに対応する第2の加入画面を表示する。第2の加入画面は、住所情報、支払情報をユーザに入力させるための画面である。ユーザは、T136において、住所情報、支払情報を端末装置100に入力する第2の加入操作を実行する。これにより、端末装置100は、T140において、住所情報、支払情報を含む第2のサービス情報を第2のSPサーバ400に送信する。
【0038】
T140~T164は、通信対象が第2のSPサーバ400である点、第2のSPサーバ400によって生成されるPINコードがPINコードPC2である点、及び、第2のSPサーバ400によって生成されるトークンがトークンtk2である点を除いて、図3のT40~T64と同様である。
【0039】
第2のSPサーバ400は、T164において、プリンタ10と第2のSPサーバ400との間にXMPP接続が確立されると、アカウント情報AC1によって識別されるユーザの定額制サービスへの加入が完了したと判断し、T170において、アカウント情報AC1と、デバイスID「DV1」と、第2のSPサーバ400が提供する定額制サービスを識別するサービスID「SV2」と、を管理サーバ200に送信する。
【0040】
管理サーバ200は、T170において、第2のSPサーバ400から、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とサービスID「SV2」とを受信すると、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とサービスID「SV2」とを関連付けて管理テーブル238に記憶する。このようにして、ユーザは定額制サービスに加入する。その後、プリンタ10は、第2の判定時間(例えば24時間)が経過する毎に、枚数情報と残量情報とを第2のSPサーバ400に送信する。第2のSPサーバ400は、プリンタ10から受信される残量情報によって示される残量が閾値以下である場合に、アカウント情報AC1内の住所情報を利用して、新たなカートリッジを発送する発送処理を実行する。定額制サービスにおいて、当該新たなカートリッジの代金の支払いは請求されない。また、第2のSPサーバ400は、所定期間(例えば1ヶ月)が経過する毎に、所定期間におけるプリンタ10によって印刷される印刷用紙の枚数を特定し、特定済みの枚数を利用して、ユーザへの課金額を決定する。そして、第2のSPサーバ400は、アカウント情報AC1内の支払情報を利用して、特定済みの課金額の支払いを請求する請求処理を実行する。
【0041】
(通知処理;図5
続いて、図5を参照して、管理サーバ200のCPU232によって実行される通知処理について説明する。CPU232は、通知テーブル240内の問合メール送信日が到来する場合に、図5の処理を開始する。
【0042】
S2において、CPU232は、通知テーブル240において、到来した問合メール送信日を含む通知情報(以下では、「対象の通知情報」と記載する)を特定し、対象の通知情報に含まれる通知ID(以下では、「対象の通知ID」と記載する)を特定する。CPU232は、管理テーブル238において、対象の通知IDに関連付けて記憶されているアカウント情報(以下では、「対象のアカウント情報」と記載する)に含まれるメールアドレス(以下では、「対象のメールアドレス」と記載する)を特定する。
【0043】
S4において、CPU232は、対象の通知情報に含まれる通知サービス(以下では、「対象の通知サービス」と記載する)を特定し、対象のメールアドレスを送信先アドレスとして含むとともに、対象ユーザが現在加入しているサービスに代えて対象の通知サービスに加入するのか否かを対象ユーザに問合わせるための問合メッセージを含む問合メールを送信する。
【0044】
S6において、CPU232は、OK情報を含む返信メールが受信されるのか否かを判断する。OK情報は、ユーザが現在加入しているサービスに代えて対象の通知サービスへの加入が要求されていることを示す。CPU232は、OK情報を含む返信メールが受信される場合(S6でYES)に、S8に進み、OK情報を含む返信メールが受信されない場合(S6でNO)に、S32に進む。
【0045】
S8において、CPU232は、管理テーブル238において、対象の通知IDに関連付けて記憶されている現在のサービスIDを特定し、特定済みの現在のサービスIDによって識別されるサービスを提供するサーバを第1の脱退対象サーバとして特定する。CPU232は、管理テーブル238において、対象のアカウント情報と、対象のアカウント情報に関連付けてデバイスID(以下では、「対象のデバイスID」と記載する)と、を特定する。CPU232は、対象のアカウント情報と対象のデバイスIDとを含む第1の脱退要求を第1の脱退対象サーバに送信する。第1の脱退対象サーバは、管理サーバ200から第1の脱退要求を受信すると、対象ユーザを第1の脱退対象サーバが提供するサービスから脱退させるための脱退処理を実行する。
【0046】
S10において、CPU232は、対象の通知サービスを提供するサーバを第1の加入対象サーバとして特定し、対象のアカウント情報と対象のデバイスIDとを含む第1の加入要求を第1の加入対象サーバに送信する。第1の加入対象サーバは、管理サーバ200から第1の加入要求を受信すると、対象ユーザを第1の加入対象サーバが提供するサービスに加入させるための加入処理を実行する。CPU232は、S10において、さらに、現在のサービスIDを前回のサービスIDとして管理テーブル238に記憶するとともに、対象の通知サービスを識別するサービスIDを現在のサービスIDとして管理テーブル238に記憶する。
【0047】
S12において、CPU232は、対象のメールアドレスを送信先アドレスとして含むとともに、対象ユーザが加入していたサービスからの脱退が完了したこと、及び、対象の通知サービスへの加入が完了したことを示す第1の通知メッセージを含む第1の通知メールを送信する。
【0048】
S20において、CPU232は、対象の通知情報に含まれる確認メール送信日が到来することを監視する。CPU232は、確認メール送信日が到来する場合に、S20でYESと判断して、S22に進む。
【0049】
S22において、CPU232は、対象のメールアドレスを送信先アドレスとして含むとともに、対象の通知サービスへの加入を継続するのか否かを確認する確認メッセージを含む確認メールを送信する。
【0050】
S30において、CPU232は、対象の通知サービスへの加入を継続することを示す継続情報を含む返信メールが受信されることを監視する。CPU232は、継続情報を含む返信メールが受信される場合に、S30でYESと判断して、S32に進む。
【0051】
S32において、CPU232は、対象の通知情報を通知テーブル240から消去する。CPU232は、S32が終了すると、図5の処理を終了する。
【0052】
また、CPU232は、S30の監視と同時的に、S40において、対象の通知サービスへの加入を継続しないことを示す非継続情報を含む返信メールが受信されることを監視する。CPU232は、非継続情報を含む返信メールが受信される場合に、S40でYESと判断して、S42に進む。
【0053】
S42において、CPU232は、管理テーブル238において、対象の通知IDに関連付けて記憶されている現在のサービスIDを特定し、特定済みの現在のサービスIDによって識別されるサービスを提供するサーバを第2の脱退対象サーバを特定する。第2の脱退対象サーバは、第1の加入対象サーバと同じである。CPU232は、対象のアカウント情報と対象のデバイスIDとを含む第2の脱退要求を第2の脱退対象サーバに送信する。第2の脱退対象サーバは、管理サーバ200から第2の脱退要求を受信すると、対象ユーザを第2の脱退対象サーバが提供するサービスから脱退させるための処理を実行する。
【0054】
S44において、CPU232は、管理テーブル238において、対象の通知IDに関連付けて記憶されている前回のサービスIDを特定し、特定済みの前回のサービスIDによって識別されるサービスを提供するサーバを第2の加入対象サーバを特定する。第2の加入対象サーバは、第1の脱退対象サーバと同じである。CPU232は、対象のアカウント情報と対象のデバイスIDとを含む第2の加入要求を第2の加入対象サーバに送信する。第2の加入対象サーバは、管理サーバ200から第2の加入要求を受信すると、対象ユーザを第2の加入対象サーバが提供するサービスに加入させるための加入処理を実行する。また、CPU232は、S44において、さらに、前回のサービスIDを現在のサービスIDとして管理テーブル238に記憶するとともに、前回のサービスIDを空にする。
【0055】
S46において、CPU232は、対象のメールアドレスを送信先アドレスとして含むとともに、対象の通知サービスからの脱退が完了したこと、及び、対象ユーザが前回加入していたサービスへの再加入が完了したことを示す第2の通知メッセージを含む第2の通知メールを送信する。CPU232は、S46が終了すると、S32に進む。
【0056】
また、CPU232は、S30及びS40の監視と同時的に、S50において、対象の通知情報内の復帰処理実行日が到来することを監視する。CPU232は、復帰処理実行日が到来する場合に、S50でYESと判断し、S42に進む。即ち、S42、S44で実行される処理が復帰処理である。
【0057】
上述のように、管理サーバ200は、非継続情報が受信されることなく復帰処理実行日が到来する場合(S50でYES)に、第2の脱退対象サーバに第2の脱退要求を送信し(S42)、第2の加入対象サーバに第2の加入要求を送信する(S44)。従って、対象ユーザが、非継続情報を送信させるための操作を実行することを忘れている場合でも、対象ユーザが前回加入していたサービスにユーザを再加入させることができる。
【0058】
(具体的なケースA、ケースB;図6図7
図6図7を参照して、本実施例の通信システム2に実現される具体的なケースA、ケースBについて説明する。図6図7では、プリンタ10及び管理サーバ200のCPU(例えば32、232)が実行する処理について、CPUを主体として記載せずに、プリンタ10及び管理サーバ200を処理の主体として記載する。
【0059】
(ケースA;図6
図6を参照して、管理サーバ200が端末装置100から継続情報を受信するケースAについて説明する。ケースAの初期状態は、図4の後の状態、即ち、端末装置100のユーザのカートリッジ発送サービスへの加入が完了した後の状態である。管理サーバ200の管理テーブル238には、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」と現在のサービスID「SV1」とが関連付けて記憶されている。第1のSPサーバ300の第1のサービステーブル338には、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とトークンtk1とが関連付けて記憶されている。第2のSPサーバ400の第2のサービステーブル438は空の状態である。
【0060】
管理サーバ200の管理者は、T210において、通知情報NI1を設定するための通知情報設定操作を実行する。管理者は、定額制サービスを通知サービスとして設定する。また、管理者は、現在のサービスID「SV1」がアカウント情報AC1に関連付けて管理テーブル238に記憶されてから第3の判定時間(例えば30日)が経過した後である「2023/3/1」を問合メール送信日として設定する。さらに、管理者は、現在のサービスID「SV1」がアカウント情報AC1に関連付けて管理テーブル238に記憶されてから第4の判定時間(例えば60日)が経過した後である「2023/3/31」を確認メール送信日として設定する。第4の判定時間は、第3の判定時間よりも長い。また、管理者は、確認メールが送信されてから第5の判定時間(例えば3日)が経過した後である「2023/4/3」を復帰処理実行日として設定する。さらに、管理者は、アカウント情報AC1識別するユーザが通知対象のユーザであることを設定する。これにより、管理サーバ200は、T212において、通知情報NI1を通知テーブル240に記憶するとともに、通知ID「ID1」をアカウント情報AC1に関連付けて管理テーブル238に記憶する。通知情報NI1は、通知ID「ID1」と、通知サービス「定額制サービス」と、問合メール送信日「2023/3/1」と、確認メール送信日「2023/3/31」と、復帰処理実行日「2023/4/3」と、を含む。なお、第4の判定時間は、問合メール送信日を基準とした時間であってもよい。
【0061】
通知情報NI1内の問合メール送信日「2023/3/1」が到来すると、管理サーバ200は、通知テーブル240において、問合メール送信日「2023/3/1」を含む通知情報NI1を特定し、通知情報NI1に含まれる通知ID「ID1」を特定する。管理サーバ200は、管理テーブル238において、通知ID「ID1」に関連付けて記憶されているアカウント情報AC1に含まれるメールアドレスMA1を特定する(図5のS2)。管理サーバ200は、通知情報NI1に含まれる通知サービス「定額制サービス」を特定し、T214において、メールアドレスMA1を送信先アドレスとして含むとともに、カートリッジ発送サービスに代えて定額制サービスに加入するのか否かをユーザに問合わせるための問合メッセージを含む問合メールを送信する(S4)。
【0062】
端末装置100のユーザは、問合メールを開き、T216において、定額制サービスに加入するための変更操作を実行する。これにより、端末装置100は、T218において、OK情報を含む返信メールを管理サーバ200に送信する。当該OK情報は、カートリッジ発送サービスに代えて定額制サービスに加入することが要求されていることを示す。
【0063】
上述のように、管理サーバ200は、アカウント情報AC1とサービスID「SV1」とが関連付けて管理テーブル238に記憶されている状態において、カートリッジ発送サービスに代えて定額制サービスに加入するのか否かを問合わせるための問合メールを送信する。このため、ユーザが定額制サービスのことを知らない場合であっても、定額制サービスをユーザに知らせることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0064】
管理サーバ200は、T218において、OK情報を含む返信メールを受信すると(S6でYES)、管理テーブル238において、通知ID「ID1」に関連付けて記憶されている現在のサービスID「SV1」を特定する。管理サーバ200は、現在のサービスID「SV1」によって識別されるカートリッジ発送サービスを提供する第1のSPサーバ300を第1の脱退対象サーバとして特定するとともに、管理テーブル238において、通知ID「ID1」に関連付けて記憶されているアカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とを特定する。管理サーバ200は、T220において、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とを含む第1の脱退要求を第1のSPサーバ300に送信する(S8)。
【0065】
第1のSPサーバ300は、T220において、管理サーバ200から第1の脱退要求を受信する。この場合、T222において、第1のSPサーバ300とプリンタ10との間で脱退処理が実行される。当該脱退処理では、第1のSPサーバ300とプリンタ10との間のXMPP接続を切断するための処理等が実行される。第1のSPサーバ300は、T224において、第1のサービステーブル338を更新する。具体的には、第1のSPサーバ300は、アカウント情報AC1、デバイスID「DV1」、及び、トークンtk1を第1のサービステーブル338から消去する。これにより、カートリッジ発送サービスから脱退するための脱退処理が完了する。プリンタ10は、脱退処理が完了する場合に、第1のSPサーバ300への残量情報の定期的な送信を停止する。第1のSPサーバ300は、T226において、カートリッジ発送サービスからの脱退が完了したことを示す第1の脱退完了通知を管理サーバ200に送信する。
【0066】
管理サーバ200は、T226において、第1のSPサーバ300から第1の脱退完了通知を受信すると、通知情報NI1内の通知サービス「定額制サービス」を提供する第2のSPサーバ400を第1の加入対象サーバとして特定し、T230において、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とを含む第1の加入要求を第2のSPサーバ400に送信する(S10)。
【0067】
第2のSPサーバ400は、T230において、管理サーバ200から第1の加入要求を受信する。この場合、T232において、第2のSPサーバ400とプリンタ10との間で加入処理が実行される。当該加入処理では、第2のSPサーバ400とプリンタ10との間にXMPP接続を確立するための処理(例えば、図4のT156~T164)等が実行される。第2のSPサーバ400は、T234において、第2のサービステーブル438を更新する。具体的には、第2のSPサーバ400は、アカウント情報AC1、デバイスID「DV1」、及び、T232の加入処理で生成されたトークンを第2のサービステーブル438に記憶する。これにより、定額制サービスに加入するための加入処理が完了する。プリンタ10は、加入処理が完了する場合に、第2のSPサーバ400への枚数情報及び残量情報の定期的な送信を開始する。第2のSPサーバ400は、T236において、定額制サービスへの加入が完了したことを示す第1の加入完了通知を管理サーバ200に送信する。
【0068】
管理サーバ200は、T236において、第2のSPサーバ400から第1の加入完了通知を受信すると、T240において、管理テーブル238を更新する(S10)。具体的には、管理サーバ200は、現在のサービスID「SV1」を前回のサービスID「SV1」として管理テーブル238に記憶するとともに、通知サービス「定額制サービス」を識別するサービスID「SV2」を現在のサービスID「SV2」として管理テーブル238に記憶する。即ち、管理サーバ200は、アカウント情報AC1に関連付けて、サービスID「SV1」に代えてサービスID「SV2」を現在のサービスIDとして管理テーブル238に記憶する。管理サーバ200は、T250において、メールアドレスMA1を送信先アドレスとして含むとともに、カートリッジ発送サービスからの脱退が完了したこと、及び、定額制サービスへの加入が完了したことを示す第1の通知メッセージを含む第1の通知メールを送信する。ユーザは、第1の通知メールの内容を見ることで、カートリッジ発送サービスからの脱退が完了したこと、及び、定額制サービスへの加入が完了したことを知ることができる。
【0069】
通知情報NI1に含まれる確認メール送信日「2023/3/31」が到来すると(S20でYES)、管理サーバ200は、T260において、メールアドレスMA1を送信先アドレスとして含むとともに、通知サービス「定額制サービス」への加入を継続するのか否かを確認するための確認メッセージを含む確認メールを送信する(S22)。
【0070】
本ケースでは、端末装置100のユーザは、確認メールを開き、T262において、定額制サービスへの加入を継続するための継続操作を実行する。これにより、端末装置100は、T264において、継続情報を含む返信メールを管理サーバ200に送信する。
【0071】
管理サーバ200は、T264において、管理サーバ200から、継続情報を含む返信メールを受信すると(S30でYES)、T266において、通知情報NI1を通知テーブル240から消去する(S32)。
【0072】
(ケースB;図7
図7を参照して、管理サーバ200が端末装置100から非継続情報を受信するケースBについて説明する。ケースBの初期状態は、図6のケースAの初期状態と同様である。
【0073】
まず、端末装置100、プリンタ10、第1のSPサーバ300、第2のSPサーバ400、及び、管理サーバ200の間で、図6のT210~T260と同様の処理が実行される。
【0074】
本ケースでは、端末装置100のユーザは、確認メールを開き、T312において、定額制サービスへの加入を継続しないための非継続操作を実行する。これにより、端末装置100は、T314において、非継続情報を含む返信メールを管理サーバ200に送信する。
【0075】
管理サーバ200は、T314において、端末装置100から非継続情報を含む返信メールを受信する(S40でYES)と、管理テーブル238において、通知ID「ID1」に関連付けて記憶されている現在のサービスID「SV2」を特定し、現在のサービスID「SV2」によって識別される定額制サービスを提供する第2のSPサーバ400を第2の脱退対象サーバとして特定する。管理サーバ200は、T320において、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とを含む第2の脱退要求を第2のSPサーバ400に送信する(S42)。
【0076】
第2のSPサーバ400は、T320において、管理サーバ200から第2の脱退要求を受信する。この場合、T322において、第2のSPサーバ400とプリンタ10との間で脱退処理が実行される。当該脱退処理では、第2のSPサーバ400とプリンタ10との間のXMPP接続を切断するための処理等が実行される。第2のSPサーバ400は、T324において、第2のサービステーブル438を更新する。具体的には、第2のSPサーバ400は、アカウント情報AC1、デバイスID「DV1」、及び、図6のT232の加入処理で生成されたトークンを第2のサービステーブル438から消去する。これにより、定額制サービスから脱退するための脱退処理が完了する。プリンタ10は、脱退処理が完了する場合に、第2のSPサーバ400への枚数情報及び残量情報の定期的な送信を停止する。第2のSPサーバ400は、T326において、定額制サービスからの脱退が完了したことを示す第2の脱退完了通知を管理サーバ200に送信する。
【0077】
管理サーバ200は、T326において、第2のSPサーバ400から第2の脱退完了通知を受信すると、管理テーブル238において、通知ID「ID1」に関連付けて記憶されている前回のサービスID「SV1」を特定し、前回のサービスID「SV1」によって識別されるカートリッジ発送サービスを提供する第1のSPサーバ300を第2の加入対象サーバとして特定する。管理サーバ200は、T330において、アカウント情報AC1とデバイスID「DV1」とを含む第2の加入要求を第1のSPサーバ300に送信する。
【0078】
第1のSPサーバ300は、T330において、管理サーバ200から第2の加入要求を受信する。この場合、T332において、第1のSPサーバ300とプリンタ10との間で加入処理が実行される。当該加入処理では、第1のSPサーバ300とプリンタ10との間にXMPP接続を確立するための処理(例えば、図3のT56~T64)等が実行される。第1のSPサーバ300は、T334において、第1のサービステーブル338を更新する。具体的には、第1のSPサーバ300は、アカウント情報AC1、デバイスID「DV1」、及び、T332の加入処理で生成されたトークンを第1のサービステーブル338に記憶する。これにより、カートリッジ発送サービスに加入するための加入処理が完了する。プリンタ10は、加入処理が完了する場合に、第1のSPサーバ300への残量情報の定期的な送信を開始する。第1のSPサーバ300は、T336において、カートリッジ発送サービスへの加入が完了したことを示す第2の加入完了通知を管理サーバ200に送信する。
【0079】
管理サーバ200は、T336において、第1のSPサーバ300から第2の加入完了通知を受信すると、T340において、管理テーブル238を更新する(S44)。具体的には、管理サーバ200は、前回のサービスID「SV1」を現在のサービスID「SV1」として管理テーブル238に記憶するとともに、前回のサービスIDを空にする。即ち、管理サーバ200は、アカウント情報AC1に関連付けて、サービスID「SV2」に代えてサービスID「SV1」を現在のサービスIDとして管理テーブル238に記憶する。管理サーバ200は、T350において、メールアドレスMA1を送信先アドレスとして含むとともに、定額制サービスからの脱退が完了したこと、及び、カートリッジ発送サービスへの再加入が完了したことを示す第2の通知メッセージを含む第2の通知メールを送信する。これにより、ユーザは、第2の通知メールの内容を見ることで、定額制サービスからの脱退が完了したこと、及び、カートリッジ発送サービスへの再加入が完了したことを知ることができる。T356は、図6のT266と同様である。
【0080】
(ケースBの効果)
ケースBに示されるように、管理サーバ200は、端末装置100から非継続情報を受信する場合(T314)に、第2の脱退要求を第2のSPサーバ400に送信し(T320)、第2の加入要求を第1のSPサーバ300に送信する(T330)。従って、前回加入していたサービスにユーザを容易に再加入させることができる。
【0081】
(本実施例の効果)
管理サーバ200は、端末装置100からOK情報を受信する場合(図5のS6でYES)に、第1の脱退要求を第1のSPサーバ300に送信し(S8)、第1の加入要求を第2のSPサーバ400に送信する(S10)。従って、2個のサービスのそれぞれが異なるサーバによって提供されている状況であっても、ユーザが加入しているサービスを容易に変更することができる。
【0082】
特に本実施例では、管理サーバ200は、カートリッジ発送サービスで利用されていたアカウント情報AC1及びデバイスID「DV1」を第2のSPサーバ400に送信する。そして、第2のSPサーバ400は、管理サーバ200から受信されるアカウント情報AC1及びデバイスID「DV1」を利用して、定額制サービスを提供する。即ち、カートリッジ発送サービスで利用されていた情報と同じ情報を利用して、定額制サービスが提供される。このため、ユーザがカートリッジ発送サービスに代えて定額制サービスに加入することを所望する場合に、ユーザによるアカウント情報の登録、及び、デバイスIDの登録が不要となる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0083】
(対応関係)
ユーザID「U1」が、「ユーザ識別情報」の一例である。管理テーブル238内の現在のサービスID「SV1」が、「第1のサービス加入情報」の一例である。端末装置100が、「第1の端末装置」の一例である。S6で受信されるOK情報が、「サービス変更要求」の一例である。管理テーブル238内の現在のサービスID「SV2」が、「第2のサービス加入情報」の一例である。第4の判定時間が、「第1の所定時間」の一例である。図5のS22の確認メールが、「確認通知」の一例である。端末装置100が、「第2の端末装置」の一例である。第5の判定時間が、「第2の所定時間」の一例である。図5のS4の問合メールが、「問合通知」の一例である。カートリッジ発送サービス、定額制サービスが、それぞれ、「第1のサービス」、「第2のサービス」の一例である。
【0084】
図5のS6が、「サービス変更要求受信部」によって実行される処理の一例である。図5のS8が、「第1の脱退要求送信部」によって実行される処理の一例である。図5のS10が、「第2の脱退要求送信部」によって実行される処理の一例である。図5のS10、及び、図6のT240が、「第1の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
【0085】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0086】
(第1変形例)通知テーブル240において、問合メール送信日、確認メール送信日、復帰処理実行日のそれぞれに代えて、問合メール送信タイミング、確認メール送信タイミング、復帰処理実行タイミングが記憶されてもよい。例えば、問合メール送信タイミングが、現在のサービスIDが管理テーブル238に記憶されてから第4の判定時間(例えば30日)が経過した場合に、確認メールを送信することを示す情報であってもよい。
【0087】
(第2変形例)管理サーバ200が、通知テーブル240内の情報、即ち通知情報を自動的に記憶してもよい。例えば、管理サーバ200は、現在のサービスIDが管理テーブル238に記憶されることを契機として、通知情報を通知テーブル240に記憶してもよい。
【0088】
(第3変形例)定額制サービス、カートリッジ発送サービスが、それぞれ、「第1のサービス」、「第2のサービス」の一例であってもよい。また、「第1のサービス」、「第2のサービス」は、定額制サービス及びカートリッジ発送サービスと異なるサービスであってもよい。
【0089】
(第4変形例)通知テーブル240が、確認メール送信日及び復帰処理実行日を含んでいなくてもよい。本変形例では、S20、S22、S30、S40~S50を省略可能である。本変形例では、「確認通知送信部」、「第2の脱退要求送信部」、「第2の加入要求送信部」、「第2の記憶制御部」を省略可能である。
【0090】
(第5変形例)通知テーブル240が、復帰処理実行日を含んでいなくてもよい。本変形例では、管理サーバ200は、確認メールを送信してから第5の判定時間(3日)が経過しても継続情報及び非継続情報が受信されない場合、S32の処理を実行するか、又は、確認メールを再送信するとよい。
【0091】
(第6変形例)通知テーブル240が、問合メール送信日を含んでいなくてもよい。本変形例では、管理サーバ200は、端末装置100から、ユーザが現在加入しているサービス(例えばカートリッジ発送サービス)とは異なるサービス(例えば定額制サービス)に加入することを要求する信号が受信される場合に、図5のS8、S10の処理を実行する。本変形例では、「問合通知送信部」を省略可能である。
【0092】
(第7変形例)上記の各実施例では、図3図7の各処理がソフトウェア(例えばプログラム36、236)によって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0093】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0094】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
管理サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記管理サーバのコンピュータを、
特定のユーザを識別するユーザ識別情報と、前記特定のユーザが第1のサービスに加入していることを示す第1のサービス加入情報と、が関連付けてメモリに記憶されている状態において、第1の端末装置からサービス変更要求を受信するサービス変更要求受信部であって、前記サービス変更要求は、前記第1のサービスに代えて第2のサービスへの加入を要求するための信号である、前記サービス変更要求受信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の脱退要求を前記第1のサービスを提供する第1のサービス提供サーバに送信する第1の脱退要求送信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の加入要求を前記第2のサービスを提供する第2のサービス提供サーバに送信する第1の加入要求送信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記第1のサービス加入情報に代えて、前記特定のユーザが前記第2のサービスに加入していることを示す第2のサービス加入情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目2)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2のサービス加入情報が前記ユーザ識別情報に関連付けて前記メモリに記憶されてから第1の所定時間が経過する場合に、前記第2のサービスへの加入を継続するのか否かを確認するための確認通知を外部に送信する確認通知送信部と、
前記確認通知が送信されることに応じて、第2の端末装置から、前記第2のサービスへの加入を継続しないことを示す非継続情報が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第2の脱退要求を前記第2のサービス提供サーバに送信する第2の脱退要求送信部と、
前記第2の端末装置から前記非継続情報が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第2の加入要求を前記第1のサービス提供サーバに送信する第2の加入要求送信部と、
前記第2の端末装置から前記非継続情報が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記第2のサービス加入情報に代えて前記第1のサービス加入情報を前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
として機能させる、項目1に記載のコンピュータプログラム。
(項目3)
前記第2の脱退要求送信部は、さらに、前記確認通知が送信されてから前記非継続情報が受信されることなく第2の所定時間が経過する場合に、前記第2の脱退要求を前記第2のサービス提供サーバに送信し、
前記第2の加入要求送信部は、さらに、前記確認通知が送信されてから前記非継続情報が受信されることなく前記第2の所定時間が経過する場合に、前記第2の加入要求を前記第1のサービス提供サーバに送信する、項目2に記載のコンピュータプログラム。
(項目4)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記ユーザ識別情報と前記第1のサービス加入情報とが関連付けて前記メモリに記憶されている状態において、前記第1のサービスに代えて前記第2のサービスに加入するのか否かを問合わせるための問合通知を外部に送信する問合通知送信部として機能させ、
前記サービス変更要求受信部は、前記問合通知が送信されることに応じて、前記第1の端末装置から前記サービス変更要求を受信する、項目1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目5)
前記第1のサービスは、プリンタの消耗品の発注に関係するサービスであり、
前記第2のサービスは、プリンタによって印刷される印刷用紙の枚数に応じて課金するサービスである、
項目1から4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目6)
管理サーバであって、
メモリと、
特定のユーザを識別するユーザ識別情報と、前記特定のユーザが第1のサービスに加入していることを示す第1のサービス加入情報と、が関連付けて前記メモリに記憶されている状態において、第1の端末装置からサービス変更要求を受信するサービス変更要求受信部であって、前記サービス変更要求は、前記第1のサービスに代えて第2のサービスへの加入を要求するための信号である、前記サービス変更要求受信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の脱退要求を前記第1のサービスを提供する第1のサービス提供サーバに送信する第1の脱退要求送信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の加入要求を前記第2のサービスを提供する第2のサービス提供サーバに送信する第1の加入要求送信部と、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記第1のサービス加入情報に代えて、前記特定のユーザが前記第2のサービスに加入していることを示す第2のサービス加入情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
を備える、管理サーバ。
(項目7)
管理サーバによって実行される方法であって、
特定のユーザを識別するユーザ識別情報と、前記特定のユーザが第1のサービスに加入していることを示す第1のサービス加入情報と、が関連付けてメモリに記憶されている状態において、第1の端末装置からサービス変更要求を受信するサービス変更要求受信ステップであって、前記サービス変更要求は、前記第1のサービスに代えて第2のサービスへの加入を要求するための信号である、前記サービス変更要求受信ステップと、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の脱退要求を前記第1のサービスを提供する第1のサービス提供サーバに送信する第1の脱退要求送信ステップと、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む第1の加入要求を前記第2のサービスを提供する第2のサービス提供サーバに送信する第1の加入要求送信ステップと、
前記第1の端末装置から前記サービス変更要求が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記第1のサービス加入情報に代えて、前記特定のユーザが前記第2のサービスに加入していることを示す第2のサービス加入情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御ステップと、
を備える、方法。
【符号の説明】
【0095】
2:通信システム、4:LAN、6:インターネット、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、18:通信I/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、100:端末装置、200:管理サーバ、218:通信I/F、230:制御部、232:CPU、234:メモリ、236:プログラム、238:管理テーブル、240:通知テーブル、300:第1のSPサーバ、338:第1のサービステーブル、400:第2のSPサーバ、438:第2のサービステーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7