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特開2024-147387対象装置のためのコンピュータプログラム、対象装置を制御するための方法、及び、対象装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147387
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】対象装置のためのコンピュータプログラム、対象装置を制御するための方法、及び、対象装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
H04N1/00 350
H04N1/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060353
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 蕾
【テーマコード(参考)】
5C062
【Fターム(参考)】
5C062AA05
5C062AA14
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB25
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC09
5C062AC22
5C062AC24
5C062AE01
5C062AE15
5C062AF07
5C062AF10
5C062AF11
(57)【要約】
【課題】画像データを生成するために利用される第1の設定情報及び第2の設定情報について、第1の設定情報と第2の設定情報との間で異なる設定値を容易に確認することができる技術を開示する。
【解決手段】対象装置は、元データを利用して第1の画像データを生成するための第1の設定情報元データを利用して第2の画像データを生成するための第2の設定情報と、を取得する。対象装置は、複数個の設定項目のうちのM個の設定項目に対応するM個の第1の設定値と、M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値と、が異なり、かつ、複数個の設定項目のうちのM個の設定項目以外のN個の設定項目に対応するN個の第1の設定値と、N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値と、が同じである場合に、M個の第1の設定値及びM個の第2の設定値をN個の第1の設定値及びN個の第2の設定値に対して区別して表示する特定画面を表示する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記対象装置のコンピュータを、
元データを利用して第1の画像データを生成するための第1の設定情報と、前記元データを利用して第2の画像データを生成するための第2の設定情報と、を取得する取得部であって、前記第1の設定情報は、複数個の設定項目に対応する複数個の第1の設定値を含み、前記第2の設定情報は、前記複数個の設定項目に対応する複数個の第2の設定値を含む、前記取得部と、
前記複数個の設定項目のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の第1の設定値と、前記M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値と、が異なり、かつ、前記複数個の設定項目のうちの前記M個の設定項目以外のN個(前記Nは1以上の整数)の設定項目に対応するN個の第1の設定値と、前記N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値と、が同じである場合に、前記M個の第1の設定値及び前記M個の第2の設定値を前記N個の第1の設定値及び前記N個の第2の設定値に対して区別して表示する特定画面を前記対象装置の表示部に表示させる表示制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記表示制御部は、さらに、前記複数個の前記第1の設定値及び前記複数個の第2の設定値を示す所定画面を表示し、
前記特定画面は、前記M個の第1の設定値及び前記M個の第2の設定値を表示し、前記N個の第1の設定値及び前記N個の第2の設定値を表示しない、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記特定画面は、前記M個の第1の設定値と前記M個の第2の設定値とのうちのいずれかを変更可能に構成されている、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記取得部は、前記対象装置のメモリから、前記第1の設定情報と前記第2の設定情報とを取得し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記複数個の第1の設定値と前記複数個の第2の設定値とが同じ場合に、生成される画像データの数を減らすのか否かをユーザに問い合わせるための問合画面を前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
前記問合画面において、生成される画像データの数を減らすことが前記ユーザによって選択される場合に、前記メモリから前記第2の設定情報を消去する消去部と、として機能させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記元データは、画像読取装置が原稿の読取を実行することによって得られる読取データである、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記第1の画像データは、印刷対象の対象画像を表わす第1の印刷データであり、
前記第2の画像データは、前記対象画像を表わす第2の印刷データである、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記対象装置は、端末装置である、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記対象装置は、画像読取装置又は印刷装置である、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
対象装置を制御するための方法であって、
元データを利用して第1の画像データを生成するための第1の設定情報と、前記元データを利用して第2の画像データを生成するための第2の設定情報と、を取得する取得ステップであって、前記第1の設定情報は、複数個の設定項目に対応する複数個の第1の設定値を含み、前記第2の設定情報は、前記複数個の設定項目に対応する複数個の第2の設定値を含む、前記取得ステップと、
前記複数個の設定項目のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の第1の設定値と、前記M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値と、が異なり、かつ、前記複数個の設定項目のうちの前記M個の設定項目以外のN個(前記Nは1以上の整数)の設定項目に対応するN個の第1の設定値と、前記N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値と、が同じである場合に、前記M個の第1の設定値及び前記M個の第2の設定値を前記N個の第1の設定値及び前記N個の第2の設定値に対して区別して表示する特定画面を前記対象装置の表示部に表示させる表示制御ステップと、
を備える、方法。
【請求項10】
対象装置であって、
元データを利用して第1の画像データを生成するための第1の設定情報と、前記元データを利用して第2の画像データを生成するための第2の設定情報と、を取得する取得部であって、前記第1の設定情報は、複数個の設定項目に対応する複数個の第1の設定値を含み、前記第2の設定情報は、前記複数個の設定項目に対応する複数個の第2の設定値を含む、前記取得部と、
前記複数個の設定項目のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の第1の設定値と、前記M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値と、が異なり、かつ、前記複数個の設定項目のうちの前記M個の設定項目以外のN個(前記Nは1以上の整数)の設定項目に対応するN個の第1の設定値と、前記N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値と、が同じである場合に、前記M個の第1の設定値及び前記M個の第2の設定値を前記N個の第1の設定値及び前記N個の第2の設定値に対して区別して表示する特定画面を前記対象装置の表示部に表示させる表示制御部と、
を備える、対象装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、画像データを生成するための設定値に関連する画面を表示する技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像データ生成装置が開示されている。画像データ生成装置は、スキャン指示が受け付けられる場合に、原稿台に置かれた原稿の読取を実行して画像データを生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-312133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、画像データを生成するために利用される第1の設定情報及び第2の設定情報について、第1の設定情報と第2の設定情報との間で異なる設定値を容易に確認することができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、端末装置のためのコンピュータプログラムを開示する。前記コンピュータプログラムは、前記対象装置のコンピュータを、元データを利用して第1の画像データを生成するための第1の設定情報と、前記元データを利用して第2の画像データを生成するための第2の設定情報と、を取得する取得部であって、前記第1の設定情報は、複数個の設定項目に対応する複数個の第1の設定値を含み、前記第2の設定情報は、前記複数個の設定項目に対応する複数個の第2の設定値を含む、前記取得部と、前記複数個の設定項目のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の第1の設定値と、前記M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値と、が異なり、かつ、前記複数個の設定項目のうちの前記M個の設定項目以外のN個(前記Nは1以上の整数)の設定項目に対応するN個の第1の設定項目と、前記N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値と、が同じである場合に、前記M個の第1の設定値及び前記M個の第2の設定値を前記N個の第1の設定値及び前記N個の第2の設定値に対して区別して表示する特定画面を前記対象装置の表示部に表示させる表示制御部と、として機能させてもよい。
【0006】
上記の構成によると、対象装置は、M個の設定項目に対応するM個の第1の設定値とM個の設定項目に対応するM個の第2の設定値とが異なり、かつ、N個の設定項目に対応するN個の第1の設定値とN個の設定項目に対応するN個の第2の設定値とが同じである場合に、M個の第1の設定値及びM個の第2の設定値をN個の第1の設定値及びN個の第2の設定値に対して区別して表示する特定画面を表示部に表示する。このため、ユーザは、第1の設定情報と第2の設定情報との間で異なる設定値を容易に知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0007】
上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体、上記のコンピュータプログラムによって実現される対象装置、及び、対象装置を制御するための方法も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】通信システムの構成を示す。
図2】スキャン処理実行時に表示される画面の一例である。
図3図2の続きである。
図4】スキャン実行処理のシーケンス図である。
図5】PCによって実行される差分処理のフローチャートである。
図6】差分画面の一例である。
図7】問合画面の一例である。
図8】第2実施例において、印刷処理実行時に表示される画面の一例である。
図9図8の続きである。
図10】第2実施例における印刷実行処理のシーケンス図である。
図11】第2実施例における差分画面の一例である。
図12】第2実施例における問合画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施例)
(通信システム2の構成;図1
図1に示されるように、通信システム2は、PC10と、MFP100と、を備える。PC10、及び、MFP100は、LAN(Local Area Networkの略)4に接続されている。PC10、及び、MFP100は、LAN4を介して、通信可能である。
【0010】
(PC10の構成)
PC10は、デスクトップPCであってもよいし、ノートPCであってもよい。PC10は、操作部12と、表示部14と、通信インターフェース16と、制御部30と、を備える。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
【0011】
操作部12は、様々な情報をPC10に入力するためのインターフェースであり、マウス、キーボード等を備える。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイ又はパネルである。パネルは、タッチパネルであってもよいし、タッチパネルでなくてもよい。また、パネルは、例えば、液晶パネル、有機ELパネルである。通信I/F16は、LAN4に接続されている。通信I/F16は、有線I/Fであってもよいし、無線I/Fであってもよい。
【0012】
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、Operating System(OS)プログラム36と、アプリケーションプログラム38と、スキャナドライバ40と、プリンタドライバ42と、を記憶する。以下では、OSプログラム36、アプリケーションプログラム38を、それぞれ、「OS36」、「アプリ38」と記載する。CPU32は、OS36及びアプリ38に従って、様々な処理を実行する。OS36は、PC10の基本的な動作を制御する。スキャナドライバ40は、モデル名「MN1」を有するスキャナ(例えばMFP100)にスキャンを実行させる。即ち、スキャナドライバ40は、モデル名「MN1」を有するスキャナに対応するプログラムである。プリンタドライバ42は、モデル名「MN1」を有するプリンタ(例えばMFP100)に印刷機能を実行させる。即ち、プリンタドライバ42は、モデル名「MN1」を有するプリンタに対応するプログラムである。
【0013】
(MFP100の構成)
MFP100は、印刷機能及びスキャン機能を実行可能な周辺装置である。MFP100は、さらに、FAX機能等を実行可能であってもよい。MFP100は、モデル名「MN1」を有する。MFP100は、操作部112と、表示部114と、通信I/F116と、印刷実行部118と、スキャン実行部120と、制御部130と、を備える。操作部112、表示部114、通信I/F116は、それぞれ、操作部12、表示部14、通信I/F16と同様の機能を有する。
【0014】
印刷実行部118は、インクジェット方式、電子写真方式、又は、サーマル方式の印刷エンジンを備える。スキャン実行部120は、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ、CIS(Contact Image Sensor)等のイメージセンサを有するスキャナエンジンを備える。
【0015】
制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に記憶されているプログラム136に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
【0016】
(スキャン処理;図2図3
図2図3を参照して、本実施例の通信システム2によって実現されるスキャン処理について説明する。図2図4では、PC10のCPU32を主体として処理の内容を説明せずに、OS36、アプリ38及びスキャナドライバ40を主体として処理の内容を説明する。アプリ38及びスキャナドライバ40は、OS36を介して、CPU32、表示部14、メモリ34、通信I/F16等の各ハードウェアにアクセスして、各種処理を実行する。ただし、以下では、アプリ38及びスキャナドライバ40がOS36を介して処理を実行することを適宜省略して説明する。また、MFP100のCPU132を主体として処理の内容を説明せずに、MFP100を主体として処理の内容を説明する。また、以下では、アプリ38に従って表示される画面の外枠を太線で示し、スキャナドライバ40に従って表示される画面の外枠を細線で示している。
【0017】
まず、ユーザは、アプリ38を起動させる起動操作をPC10に実行する。これにより、PC10のOS36は、アプリ38に起動指示を供給する。アプリ38は、OS36から起動指示を取得することに応じて起動し、ホーム画面SC10を表示部14に表示させる。ホーム画面SC10は、印刷ボタンBT10とスキャンボタンBT12とを含む。印刷ボタンBT10は、MFP100に印刷を実行させるためのボタンである。スキャンボタンBT12は、MFP100にスキャンを実行させるためのボタンである。なお、ホーム画面SC10は、MFP100が選択されていることを示す情報を含んでもよい。
【0018】
ユーザは、T10において、ホーム画面SC10内のスキャンボタンBT12を選択するための操作をPC10に実行する。これにより、アプリ38は、表示指示をスキャナドライバ40に供給する。
【0019】
スキャナドライバ40は、アプリ38から表示指示を取得すると、設定ボタンと、スキャン開始ボタンと、を含むスキャン開始画面(図示省略)を表示部14に表示させる。スキャナドライバ40は、スキャン開始画面内の設定ボタンの選択を受け付けると、スキャン設定画面SC12を表示部14に表示させる。スキャン設定画面SC12は、スキャン設定情報を設定するための画面である。スキャン設定画面SC12は、機能選択欄FL10と、第1の設定領域SA10と、OKボタンBT14と、キャンセルボタンBT16と、を含む。機能選択欄FL10は、1個の読取データから複数個の画像データを生成する機能の利用を選択するためのチェックボックスを含む。読取データは、MFP100が、MFP100の原稿台に置かれた原稿の読取を実行することによって生成されるデータである。読取データは、例えば、JPEGデータ、RAWデータである。第1の設定領域SA10は、出力数設定欄FL12と、タブボタンTB10、TB12と、タブボタンTB10、TB12に関連付けられている第2の設定領域SA12と、差分ボタンBT18と、を含む。出力数設定欄FL12は、1個の読取データから生成される画像データの数を設定するための欄である。第1の設定領域SA10に含まれるタブの数は、出力数設定欄FL12で設定される出力数に対応する。図2のスキャン設定画面SC12では、出力数設定欄FL12において出力数「2」が設定されているので、第1の設定領域SA10は2個のタブボタンTB10、TB12を含む。複数のタブボタンTB10、TB12のうち、背景が白色のタブが選択中のタブである。タブボタンTB10が選択される場合に表示される第2の設定領域SA12は、第1のスキャン設定情報を設定するための領域である。第1のスキャン設定情報は、第1の画像データを生成するための情報である。タブボタンTB12が選択される場合に表示される第2の設定領域SA12は、第2のスキャン設定情報を設定するための領域である。第2のスキャン設定情報は、第2の画像データを生成するための情報である。
【0020】
第2の設定領域SA12は、解像度設定欄FL14と、カラー情報設定欄FL16と、カラードロップ設定欄FL18と、を含む。解像度設定欄FL14は、設定項目「解像度」に対応する設定値を設定するための欄である。本実施例では、「300dpi」、「600dpi」、「720dpi」、及び、「1200dpi」を設定可能である。カラー情報設定欄FL16は、設定項目「カラー情報」に対応する設定値を設定するための欄である。本実施例では、「モノクロ」及び「カラー」を設定可能である。カラードロップ設定欄FL18は、設定項目「カラードロップ」に対応する設定値を設定するための欄である。設定項目「カラードロップ」は、画像データに含めない色を設定するための項目である。例えば、スキャナドライバ40は、カラードロップ設定欄FL18に「赤」が設定されている場合、読取データ内の赤色の部分を含まない画像データを生成する。本実施例では、「赤」、「青」等を設定可能である。差分ボタンBT18は、複数個のスキャン設定情報を比較する差分処理(図5参照)を実行するためのボタンである。初期状態では、機能選択欄FL10にチェックが付与されており、出力数設定欄FL12には出力数として「2」が設定されている。また、解像度設定欄FL14、カラー情報設定欄FL16には、それぞれ、「300dpi」、「モノクロ」が設定されており、カラードロップ設定欄FL18は空の状態である。また、スキャナドライバ40は、スキャン設定画面SC12を表示する際に、第1の設定情報と第2のスキャン設定情報とをメモリ34に一時的に記憶する。第1のスキャン設定情報及び第2のスキャン設定情報は、設定項目「解像度」に対応する設定値として「300dpi」と、設定項目「カラー情報」に対応する設定値として「モノクロ」と、を含む。なお、第2の設定領域SA12は、読取データ内の背景の柄を含まない画像データを生成するのか否かを選択するための欄等を含んでもよい。
【0021】
ユーザは、T12において、タブボタンTB12を選択するための操作をPC10に実行する。これにより、図3に示すように、スキャナドライバ40は、第2のスキャン設定情報を設定するためのスキャン設定画面SC12を表示部14に表示させる。図3の上側のスキャン設定画面SC12は、タブボタンTB12が選択されている点を除いて、図2の下側のスキャン設定画面SC12と同様である。
【0022】
ユーザは、T20において、設定項目「解像度」に対応する設定値を「300dpi」から「600dpi」に変更するための操作をPC10に実行する。これにより、スキャナドライバ40は、解像度設定欄FL14内の設定値を「300dpi」から「600dpi」に変更する。スキャナドライバ40は、メモリ34内の第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値を「300dpi」から「600dpi」に変更する。
【0023】
ユーザは、T22において、スキャン設定画面SC12内のOKボタンBT14を選択するための操作をPC10に実行する。これにより、スキャナドライバ40は、スキャン開始画面を表示する。次いで、ユーザは、スキャン開始画面内のスキャン開始ボタンを選択するための操作をPC10に実行する。これにより、スキャナドライバ40は、T24において、MFP100との間に通信を実行するスキャン実行処理(図4)を実行する。スキャン実行処理は、スキャン設定画面SC12で設定されたスキャン設定情報を利用した画像データを生成するための処理である。図3のように、出力数設定欄FL12において出力数「2」が設定されている場合、第1のスキャン設定情報、第2のスキャン設定情報のそれぞれを利用した第1の画像データ、第2の画像データが生成される。
【0024】
図4;スキャン実行処理)
図4を参照して、図3のT24で実行されるスキャン実行処理について説明する。PC10のスキャナドライバ40は、スキャン開始画面内のスキャン開始ボタンの選択を受け付けると、T30において、読取データの生成をMFP100に指示するためのスキャン指示をMFP100に送信する。
【0025】
MFP100は、T30において、PC10からスキャン指示を受信すると、T32において、MFP100の原稿台に置かれた原稿の読取を実行して読取データを生成する。MFP100は、T34において、読取データをPC10に送信する。
【0026】
PC10のスキャナドライバ40は、T34において、MFP100から読取データを受信すると、メモリ34内に記憶されている2個のスキャン設定情報のうちの第1のスキャン設定情報(解像度「300dpi」、カラー情報「モノクロ」)を特定し、T40において、読取データと第1のスキャン設定情報とを利用して、第1の画像データを生成する。第1の画像データは、解像度が「300dpi」であり、カラー情報が「モノクロ」である画像データである。次いで、スキャナドライバ40は、2個のスキャン設定情報のうちの第2のスキャン設定情報(解像度「600dpi」、カラー情報「モノクロ」)を特定し、T42において、読取データと第2のスキャン設定情報とを利用して、第2の画像データを生成する。第2の画像データは、解像度が「600dpi」であり、カラー情報が「モノクロ」である画像データである。スキャナドライバ40は、T44において、第1の画像データと第2の画像データとをアプリ38に供給する。
【0027】
アプリ38は、T44において、スキャナドライバ40から第1の画像データと第2の画像データとを取得すると、T46において、第1の画像データと第2の画像データとをメモリ34に記憶する。このようにして、1個の読取データから2個の画像データが生成されるスキャン実行処理が実行される。
【0028】
図5;差分処理)
図5を参照して、PC10のスキャナドライバ40によって実行される差分処理について説明する。スキャナドライバ40は、スキャン設定画面SC12内の差分ボタンBT18(図3参照)の選択を受け付ける場合に、図5の処理を開始する。
【0029】
S2において、スキャナドライバ40は、複数個のスキャン設定情報をメモリ34から取得する。
【0030】
S4において、スキャナドライバ40は、複数個の設定項目(即ち解像度、カラー情報、カラードロップ)のうちの1個の設定項目を対象設定項目として特定する。
【0031】
S6において、スキャナドライバ40は、複数個のスキャン設定情報のそれぞれに含まれる対象設定項目に対応する設定値を特定し、複数個の設定値が同じであるのか否かを判断する。スキャナドライバ40は、複数個の設定値が同じでない場合(S6でNO)に、S8に進む。一方、スキャナドライバ40は、複数個の設定値が同じである場合(S6でYES)に、S10に進む。
【0032】
S8において、スキャナドライバ40は、対象設定項目の複数個の設定値をメモリ34に一時的に記憶する。
【0033】
S10において、スキャナドライバ40は、全ての設定項目に対するチェックが完了したのか否かを判断する。スキャナドライバ40は、全ての設定項目に対するチェックが完了している場合(S10でYES)に、S12に進む。一方、スキャナドライバ40は、全ての設定項目に対するチェックが完了していない場合(S10でNO)に、S4に戻る。S10を経た後のS4において、スキャナドライバ40は、チェック済みの設定項目とは異なる設定項目を対象の設定項目として特定する。
【0034】
S12において、スキャナドライバ40は、対象設定項目の複数個の設定値がメモリ34に記憶されているのか否かを判断する。即ち、スキャナドライバ40は、S6においてNOと判断された対象設定項目があるのか否かを判断する。スキャナドライバ40は、対象設定項目の複数個の設定値がメモリ34に記憶されている場合(S12でYES)に、S20に進む。一方、スキャナドライバ40は、対象設定項目に対応する複数個の設定値がメモリ34に記憶されていない場合(S12でYES)に、S30に進む。なお、対象設定項目に対応する複数個の設定値がメモリ34に記憶されていない場合とは、複数個のスキャン設定情報が同じ場合である。
【0035】
S20において、スキャナドライバ40は、メモリ34に記憶されている対象設定項目に対応する設定値を示す差分画面を表示部14に表示させる。図6を参照して差分画面SC20について説明する。図6の差分画面SC20は、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値が「300dpi」であり、第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値が「600dpi」である場合に表示される画面である。差分画面SC20は、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「300dpi」を示す第1の変更欄FL20と、第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「600dpi」を示す第2の変更欄FL22と、OKボタンBT20と、キャンセルボタンBT22と、を含む。ユーザは、第1の変更欄FL20、又は、第2の変更欄FL22を操作することによって、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値、及び、第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値を変更することができる。例えば、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値、及び、第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値の両方を、「300dpi」又は「600dpi」に変更することができる。また、例えば、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値を「600dpi」に変更し、第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値を「300dpi」に変更することができる。このように、差分画面SC20では、設定値が異なる設定項目「解像度」の設定値が、設定値が同じである設定項目「カラー情報」の設定値に対して区別して表示されている。
【0036】
上述のように、差分画面SC20は、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値と第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値とのうちのいずれかを変更可能に構成されている。このため、ユーザは、差分画面SC20上で設定値を変更することができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0037】
図5のS22において、スキャナドライバ40は、差分画面内のOKボタンが選択されることを監視する。スキャナドライバ40は、差分画面内のOKボタンの選択を受け付ける場合に、S22でYESと判断し、S24に進む。
【0038】
S24において、スキャナドライバ40は、複数個のスキャン設定情報を更新する更新処理を実行する。具体的には、スキャナドライバ40は、差分画面内の設定値となるように、複数個のスキャン設定情報を更新する。スキャナドライバ40は、S24が終了すると、図5の処理を終了する。なお、スキャナドライバ40は、差分画面内の設定値が変更されることなく差分画面内のOKボタンの選択を受け付ける場合、更新処理を実行することなく、図5の処理を終了する。
【0039】
また、S22の監視と同時的に、S26において、スキャナドライバ40は、差分画面内のキャンセルボタンが選択されることを監視する。スキャナドライバ40は、差分画面内のキャンセルボタンの選択を受け付ける場合に、S26でYESと判断し、図5の処理を終了する。
【0040】
また、S12でNOと判断される場合のS30において、スキャナドライバ40は、問合画面を表示部14に表示させる。図7を参照して、問合画面SC22について説明する。問合画面SC22は、第1のスキャン設定情報と第2のスキャン設定情報とが同じである場合に表示される画面である。問合画面SC22は、全ての設定項目に対応する設定値が同じであることを示すメッセージと、出力数を変更するのか否かを確認するためのメッセージと、出力数変更欄FL24と、OKボタンBT24と、キャンセルボタンBT26と、を含む。出力数変更欄FL24には、スキャン設定画面SC12内の出力数設定欄FL12に設定されていた出力数が表示される。ユーザは、出力数変更欄FL24を操作することによって、生成される画像データの数(即ち出力数)を変更することができる。
【0041】
上述のように、ユーザは、問合画面SC22において、出力数変更欄FL24に示されている数を減らすことによって、スキャン設定情報を消去させることができる。複数個のスキャン設定情報のそれぞれから生成される複数個の画像データは同じ画像データである。このような複数個の画像データをユーザが所望している可能性は低い。上記の構成によると、ユーザは、スキャン設定画面SC12において出力数を減らすための操作を実行しなくてもよい。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0042】
図5のS32において、スキャナドライバ40は、問合画面内のOKボタンが選択されることを監視する。スキャナドライバ40は、問合画面内のOKボタンの選択を受け付ける場合に、S32でYESと判断し、S34に進む。
【0043】
S34において、スキャナドライバ40は、スキャン設定情報を消去する消去処理を実行する。具体的には、スキャナドライバ40は、複数個のスキャン設定情報の数が、問合画面内の出力数変更欄FL24に設定されている出力数と同じになるように、複数個のスキャン設定情報の数を調整する。例えば、3個のスキャン設定情報がメモリ34に記憶されている状況において、ユーザによって出力数変更欄FL24内の値が「1」に変更される場合、スキャナドライバ40は、3個のスキャン設定情報のうちの2個のスキャン設定情報を消去する。スキャナドライバ40は、S34が終了すると、図5の処理を終了する。なお、スキャナドライバ40は、問合画面内の出力数変更欄FL24に設定されている出力数が変更されることなくOKボタンの選択を受け付ける場合、消去処理を実行することなく、図5の処理を終了する。
【0044】
また、S32の監視と同時的に、S36において、スキャナドライバ40は、問合画面内のキャンセルボタンが選択されることを監視する。スキャナドライバ40は、問合画面内のキャンセルボタンの選択を受け付ける場合に、S36でYESと判断し、図5の処理を終了する。
【0045】
(本実施例の効果)
上記の構成によると、PC10は、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「300dpi」と第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「600dpi」とが異なり、かつ、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」と第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」とが同じである場合に、差分画面SC20を表示部14に表示する(図6参照)。差分画面SC20では、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「300dpi」及び第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「600dpi」が、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」及び第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」に対して区別して表示されている。このため、ユーザは、第1のスキャン設定情報と第2のスキャン設定情報との間で異なる設定値を容易に知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0046】
特に本実施例では、図2図3のスキャン設定画面SC12は、第1のスキャン設定情報に含まれる複数個の設定項目に対応する複数個の設定値、及び、第2のスキャン設定情報に含まれる複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を表示する。そして、図6の差分画面SC20は、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「300dpi」及び第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「600dpi」を表示し、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」及び第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」を表示しない。このため、ユーザは、第1のスキャン設定情報と第2のスキャン設定情報との間で異なる設定値をより容易に知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0047】
(対応関係)
PC10が、「対象装置」の一例である。読取データが、「元データ」の一例である。図6における第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「300dpi」が、「M個の設定項目に対応するM個の第1の設定値」の一例である。図6における第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「600dpi」が、「M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値」の一例である。図6における第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」が、「複数個の設定項目のうちのM個の設定項目以外のN個の設定項目に対応するN個の第1の設定値」の一例である。図6における第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」が、「N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値」の一例である。差分画面SC20が、「特定画面」の一例である。スキャン設定画面SC12が、「所定画面」の一例である。MFP100が、「画像読取装置」の一例である。PC10が、「端末装置」の一例である。
【0048】
図5のS2が、「取得部」によって実行される処理の一例である。図5のS20が、「表示制御部」によって実行される処理の一例である。
【0049】
(第2実施例)
第2実施例では、スキャナドライバ40に代えてプリンタドライバ42が、図5の差分処理を実行する。
【0050】
(印刷処理;図8図9
図8図9を参照して、本実施例の通信システム2によって実現される印刷処理について説明する。図8図9では、PC10のCPU32を主体として処理の内容を説明せずに、OS36、アプリ38及びプリンタドライバ42を主体として処理の内容を説明する。アプリ38及びプリンタドライバ42は、OS36を介して、CPU32、表示部14、メモリ34、通信I/F16等の各ハードウェアにアクセスして、各種処理を実行する。ただし、以下では、アプリ38及びスキャナドライバ40がOS36を介して処理を実行することを適宜省略して説明する。以下では、アプリ38に従って表示される画面の外枠を太線で示し、プリンタドライバ42に従って表示される画面の外枠を細線で示している。
【0051】
図9の上側のホーム画面SC10は、図2の上側のホーム画面SC10と同じである。ユーザは、T110において、ホーム画面SC10内の印刷ボタンBT10を選択するための操作をPC10に実行する。これにより、アプリ38は、印刷対象の画像ファイルを選択するためのファイル選択画面を表示し、当該画面において印刷対象の画像ファイルが選択されると、表示指示をプリンタドライバ42に供給する。
【0052】
プリンタドライバ42は、アプリ38から表示指示を取得すると、設定ボタンと、印刷開始ボタンと、を含む印刷開始画面(図示省略)を表示部14に表示させる。プリンタドライバ42は、印刷開始画面内の設定ボタンの選択を受け付けると、印刷設定画面SC112を表示部14に表示させる。印刷設定画面SC112は、印刷設定情報を設定するための画面である。印刷設定画面SC112は、機能選択欄FL110と、第1の設定領域SA110と、OKボタンBT114と、キャンセルボタンBT116と、を含む。機能選択欄FL110は、1個の印刷対象の画像データから複数個の印刷データを生成する機能の利用を選択するためのチェックボックスを含む。印刷対象の画像データは、印刷対象の画像ファイルに対応するデータである。第1の設定領域SA110は、出力数設定欄FL112と、タブボタンTB110、TB112と、第2の設定領域SA112と、差分ボタンBT118と、を含む。タブボタンTB110が選択される場合に表示される第2の設定領域SA112は、第1の印刷設定情報を設定するための領域である。第1の印刷設定情報は、第1の印刷データを生成するための情報である。タブボタンTB112が選択される場合に表示される第2の設定領域SA112は、第2の印刷設定情報を設定するための領域である。第2の印刷設定情報は、第2の印刷データを生成するための情報である。
【0053】
第2の設定領域SA112は、用紙サイズ設定欄FL114と、カラー情報設定欄FL116と、印刷面設定欄FL118と、を含む。用紙サイズ設定欄FL114は、設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値を設定するための欄である。本実施例では、「A3」、及び、「A4」を設定可能である。カラー情報設定欄FL116は、設定項目「カラー情報」に対応する設定値を設定するための欄である。本実施例では、「モノクロ」及び「カラー」を設定可能である。印刷面設定欄FL118は、設定項目「印刷面」に対応する設定値を設定するための欄である。本実施例では、「両面」及び「片面」を設定可能である。初期状態では、機能選択欄FL110にチェックが付与されており、出力数設定欄FL112には出力数として「2」が設定されている。また、用紙サイズ設定欄FL114、カラー情報設定欄FL116、印刷面設定欄FL118には、それぞれ、「A4」、「モノクロ」、「片面」が設定されている。また、プリンタドライバ42は、印刷設定画面SC112を表示する際に、第1の印刷設定情報と第2の印刷設定情報とをメモリ34に一時的に記憶する。第1の印刷設定情報及び第2の印刷設定情報は、設定項目「解像度」に対応する設定値として「300dpi」と、設定項目「カラー情報」に対応する設定値として「モノクロ」と、
【0054】
ユーザは、T112において、タブボタンTB112を選択するための操作をPC10に実行する。これにより、図9に示すように、プリンタドライバ42は、第2の印刷設定情報を設定するための印刷設定画面SC112を表示部14に表示させる。図9の上側の印刷設定画面SC112は、タブボタンTB112が選択されている点を除いて、図8の下側の印刷設定画面SC112と同様である。
【0055】
ユーザは、T120において、用紙サイズ設定欄FL114の設定値を「A4」から「A3」に変更するための操作をPC10に実行する。これにより、プリンタドライバ42は、用紙サイズ設定欄FL114内の設定値を「A4」から「A3」に変更する。また、プリンタドライバ42は、メモリ34内の第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値を「A4」から「A3」に変更する。
【0056】
ユーザは、T122において、印刷設定画面SC112内のOKボタンBT114を選択するための操作をPC10に実行する。これにより、プリンタドライバ42は、印刷開始画面を表示する。次いで、ユーザは、印刷開始画面内の印刷開始ボタンを選択するための操作をPC10に実行する。これにより、プリンタドライバ42は、T124において、MFP100との間に通信を実行する印刷実行処理(図10)を実行する。印刷実行処理は、印刷設定画面SC112で設定された印刷設定情報を利用した印刷データを生成し、生成済みの印刷データを利用した印刷を実行するための処理である。図9のように、出力数設定欄FL112において出力数「2」が設定されている場合、第1の印刷設定情報、第2の印刷設定情報のそれぞれを利用した第1の印刷データ、第2の印刷データが生成される。
【0057】
図10:印刷実行処理)
図10を参照して、図9のT124で実行される印刷実行処理について説明する。PC10のプリンタドライバ42は、印刷開始画面内の印刷開始ボタンの選択を受け付けると、印刷設定画面SC112で設定された2個の印刷設定情報のうちの第1の印刷設定情報(用紙サイズ「A4」、カラー情報「モノクロ」、印刷面「片面」)を特定し、T130において、印刷対象の画像データと第1の印刷設定情報とを利用して、第1の印刷データを生成する。第1の印刷データは、用紙サイズが「A4」であり、カラー情報が「モノクロ」であり、印刷面が「モノクロ」である印刷データである。また、プリンタドライバ42は、2個の印刷設定情報のうちの第2の印刷設定情報(用紙サイズ「A3」、カラー情報「モノクロ」、印刷面「片面」)を特定し、T132において、印刷対象の画像データと第2の印刷設定情報とを利用して、第2の印刷データを生成する。第2の画像データは、用紙サイズが「A3」であり、カラー情報が「モノクロ」であり、印刷面が「モノクロ」である印刷データである。プリンタドライバ42は、T140において、第1の印刷データと第2の印刷データとをMFP100に送信する。
【0058】
MFP100は、T140において、PC10から第1の印刷データと第2の印刷データとを受信すると、T142において、第1の印刷データを利用した印刷を実行するとともに、第2の印刷データを利用した印刷を実行する。このようにして、1個の印刷対象の画像データから、2個の印刷データが生成される印刷実行処理が実行される。
【0059】
図5;差分処理)
図5を参照して、本実施例のPC10のプリンタドライバ42によって実行される差分処理について説明する。プリンタドライバ42は、印刷設定画面SC112内の差分ボタンBT118(図9参照)の選択を受け付ける場合に、図5の処理を開始する。
【0060】
S2において、プリンタドライバ42は、複数個の印刷設定情報をメモリ34から取得する。
【0061】
S4~S12は、印刷設定情報に含まれる設定項目、及び、設定値が利用される点を除いて、第1実施例のS4~S12と同様である。
【0062】
S20において、プリンタドライバ42は、メモリ34に記憶されている対象設定項目に対応する設定値を含む差分画面を表示部14に表示させる。図11を参照して差分画面SC120について説明する。図11の差分画面SC120は、第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値が「A4」であり、第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値が「A3」である場合に表示される画面の一例である。差分画面SC120は、第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値「A4」を示す第1の変更欄FL120と、第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値「A3」を示す第2の変更欄FL122と、OKボタンBT120と、キャンセルボタンBT122と、を含む。ユーザは、第1の変更欄FL120、又は、第2の変更欄FL122を操作することによって、第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値、及び、第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値を変更することができる。例えば、第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値、及び、第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値の両方を、「A3」又は「A4」に変更することができる。また、例えば、第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値を「A3」に変更し、第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値を「A4」に変更することができる。このように、差分画面SC120では、設定値が異なる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値が、設定値が同じである設定項目「カラー情報」及び「印刷面」に対応する設定値に対して区別して表示されている。
【0063】
図5のS22において、プリンタドライバ42は、差分画面内のOKボタンが選択されることを監視する。プリンタドライバ42は、差分画面内のOKボタンの選択を受け付ける場合に、S22でYESと判断し、S24に進む。S24は、印刷設定情報に含まれる設定項目に対応する設定値が利用される点を除いて、第1実施例のS24と同様である。S26は、第1実施例のS26と同様である。
【0064】
また、S30において、プリンタドライバ42は、問合画面を表示部14に表示させる。図12に示すように、問合画面SC122は、全ての設定項目に対応する設定値が同じであることを示すメッセージと、出力数を変更するのか否かを確認するためのメッセージと、出力数変更欄FL124と、OKボタンBT124と、キャンセルボタンBT126と、を含む。ユーザは、出力数変更欄FL124を操作することによって、生成される印刷データの数を変更することができる。
【0065】
図5のS32において、プリンタドライバ42は、問合画面内のOKボタンが選択されることを監視する。プリンタドライバ42は、問合画面内のOKボタンの選択を受け付ける場合に、S32でYESと判断し、S34に進む。S34は、印刷設定情報が利用される点を除いて、第1実施例のS24と同様である。S36は、第1実施例のS36と同様である。
【0066】
(本実施例の効果)
上記の構成によると、PC10は、第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値「A4」と第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値「A3」とが異なり、かつ、第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」と第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」とが同じである場合に、差分画面SC120を表示部14に表示する(図11参照)。差分画面SC120では、第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値「A4」及び第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値「A3」が、第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」及び第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」に対して区別して表示されている。このため、ユーザは、第1の印刷設定情報と第2の印刷設定情報との間で異なる設定値を容易に知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0067】
(対応関係)
印刷対象の画像データが、「元データ」の一例である。図11における第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値「A4」が、「M個の設定項目に対応するM個の第1の設定値」の一例である。図11における第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値「A3」が、「M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値」の一例である。図11における第1の印刷設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」が、「複数個の設定項目のうちのM個の設定項目以外のN個の設定項目に対応するN個の第1の設定値」の一例である。図11における第2の印刷設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」が、「N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値」の一例である。差分画面SC120が、「特定画面」の一例である。印刷設定画面SC112が、「所定画面」の一例である。PC10が、「端末装置」の一例である。
【0068】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0069】
(第1変形例)第1実施例において、MFP100(即ち画像読取装置)が、図5の差分処理を実行してもよい。本変形例では、MFP100が、スキャン設定画面SC12を表示部114に表示する。そして、MFP100が、読取データと、複数個のスキャン設定情報と、をPC10に送信するとよい。この場合、PC10は、MFP100から読取データと複数個のスキャン設定情報を受信する場合に、図4のT40~T42と同様の処理を実行する。
【0070】
(第2変形例)第1実施例において、MFP100(即ち画像読取装置)が、複数個の画像データを生成してもよい。本変形例では、PC10のスキャナドライバ40は、スキャン開始画面内のスキャン開始ボタンの選択を受け付ける場合に、複数個のスキャン設定情報を含むスキャン指示をMFP100に送信する。MFP100は、PC10からスキャン指示を受信すると、読取データと複数個のスキャン設定情報とを利用して、複数個の画像データを生成し、複数個の画像データをPC10に送信する。その後、PC10において、図4のT44、T46と同様の処理が実行される。
【0071】
(第3変形例)第1実施例において、MFP100(即ち画像読取装置)が、図5の差分処理を実行するとともに、複数個の画像データを生成してもよい。本変形例では、MFP100は、スキャンを実行するための操作を受け付けると、読取データと複数個のスキャン設定情報とを利用して、複数個の画像データを生成し、複数個の画像データをPC10に送信する。その後、PC10において、図4のT44、T46と同様の処理が実行される。
【0072】
(第4変形例)第2実施例において、MFP100(即ち印刷装置)が、複数個の画像データを生成してもよい。本変形例では、PC10のプリンタドライバ42は、印刷開始画面内の印刷開始ボタンの選択を受け付ける場合に、印刷対象の画像データと複数個の印刷設定情報とを含む印刷指示をMFP100に送信する。MFP100は、PC10から印刷指示を受信すると、印刷対象の画像データと複数個の印刷設定情報とを利用して、複数個の印刷データを生成し、複数個の印刷データを利用した印刷を実行する。
【0073】
(第5変形例)第1実施例において、図2図3のスキャン設定画面SC12が差分ボタンBT18を含んでいなくてもよい。本変形例では、PC10のスキャナドライバ40は、スキャン設定画面SC12内のOKボタンBT14(図3参照)の選択を受け付ける場合、又は、スキャン開始画面内のスキャン開始ボタンの選択を受け付ける場合に、図5の差分処理を実行する。第2実施例についても、図8図9の印刷設定画面SC112が差分ボタンBT118を含んでいなくてもよい。本変形例では、PC10のプリンタドライバ42は、印刷設定画面SC112内のOKボタンBT114(図9参照)の選択を受け付ける場合、又は、印刷開始画面内の印刷開始ボタンの選択を受け付ける場合に、図5の差分処理を実行する。
【0074】
(第6変形例)図6の差分画面SC20において、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「300dpi」及び第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「解像度」に対応する設定値「600dpi」と、第1のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」及び第2のスキャン設定情報に含まれる設定項目「カラー情報」に対応する設定値「モノクロ」と、表示されていてもよい。例えば、設定項目「解像度」に対応する設定値と、設定項目「カラー情報」に対応する設定と、が異なる色で表示されていることによって区別して表示されているとよい。図11の差分画面SC120についても同様である。
【0075】
(第7変形例)図6の差分画面SC20において、設定項目「解像度」に対応する設定値が変更できなくてもよい。また、図11の差分画面SC120において、設定項目「用紙サイズ」に対応する設定値が変更できなくてもよい。
【0076】
(第8変形例)スキャナドライバ40は、図5のS12でNOと判断される場合に、問合画面に代えて、全ての設定項目に対応する設定値が同じであることを示すメッセージと、OKボタンと、を含む画面を表示部14に表示させもよい。本変形例では、図5のS30~S36を省略可能である。本変形例では、「第2の表示制御部」、及び、「消去部」を省略可能である。
【0077】
(第9変形例)第1実施例、及び、第2実施例では、PC10にインストールされるいわゆるネイティブアプリとしてアプリ38を記載したが、アプリ38は、ウェブアプリであってもよいし、クラウドアプリでもよい。また、アプリ38は、ネイティブアプリとウェブアプリとクラウドアプリとのうちの少なくとも2個の組合せによって実現されるアプリであってもよい。上記の組合せとしては、例えば、ネイティブアプリとウェブアプリとの組合せ(いわゆるハイブリッドアプリ)、ネイティブアプリとクラウドアプリとの組合せ、ウェブアプリとクラウドアプリとの組合せ、又は、ネイティブアプリとウェブアプリとクラウドアプリとの組合せがある。
【0078】
(第9変形例)第1実施例では、アプリ38は、スキャナドライバ40と処理を分担しているが、アプリ38が、アプリ38によって実行される処理に加えてスキャナドライバ40によって実行される処理を行うように構成されていてもよい。また、第2実施例では、アプリ38は、プリンタドライバ42と処理を分担しているが、アプリ38が、アプリ38によって実行される処理に加えてプリンタドライバ42によって実行される処理を行うように構成されていてもよい。これらの変形例の場合、「端末装置」は、PCに代えて、スマートフォン、タブレット端末であってもよい。
【0079】
(第11変形例)上記の実施例では、図2図12の処理が、ソフトウェア(例えば、プログラム36、38、40、42、136)によって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0080】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0081】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
対象装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記対象装置のコンピュータを、
元データを利用して第1の画像データを生成するための第1の設定情報と、前記元データを利用して第2の画像データを生成するための第2の設定情報と、を取得する取得部であって、前記第1の設定情報は、複数個の設定項目に対応する複数個の第1の設定値を含み、前記第2の設定情報は、前記複数個の設定項目に対応する複数個の第2の設定値を含む、前記取得部と、
前記複数個の設定項目のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の第1の設定値と、前記M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値と、が異なり、かつ、前記複数個の設定項目のうちの前記M個の設定項目以外のN個(前記Nは1以上の整数)の設定項目に対応するN個の第1の設定値と、前記N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値と、が同じである場合に、前記M個の第1の設定値及び前記M個の第2の設定値を前記N個の第1の設定値及び前記N個の第2の設定値に対して区別して表示する特定画面を前記対象装置の表示部に表示させる表示制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目2)
前記表示制御部は、さらに、前記複数個の前記第1の設定値及び前記複数個の第2の設定値を示す所定画面を表示し、
前記特定画面は、前記M個の第1の設定値及び前記M個の第2の設定値を表示し、前記N個の第1の設定値及び前記N個の第2の設定値を表示しない、項目1に記載のコンピュータプログラム。
(項目3)
前記特定画面は、前記M個の第1の設定値と前記M個の第2の設定値とのうちのいずれかを変更可能に構成されている、項目1又は2に記載のコンピュータプログラム。
(項目4)
前記取得部は、前記対象装置のメモリから、前記第1の設定情報と前記第2の設定情報とを取得し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記複数個の第1の設定値と前記複数個の第2の設定値とが同じ場合に、生成される画像データの数を減らすのか否かをユーザに問い合わせるための問合画面を前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
前記問合画面において、生成される画像データの数を減らすことが前記ユーザによって選択される場合に、前記メモリから前記第2の設定情報を消去する消去部と、として機能させる、項目1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目5)
前記元データは、画像読取装置が原稿の読取を実行することによって得られる読取データである、項目1から4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目6)
前記第1の画像データは、印刷対象の対象画像を表わす第1の印刷データであり、
前記第2の画像データは、前記対象画像を表わす第2の印刷データである、項目1から4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目7)
前記対象装置は、端末装置である、項目1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目8)
前記対象装置は、画像読取装置又は印刷装置である、項目1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目9)
対象装置を制御するための方法であって、
元データを利用して第1の画像データを生成するための第1の設定情報と、前記元データを利用して第2の画像データを生成するための第2の設定情報と、を取得する取得ステップであって、前記第1の設定情報は、複数個の設定項目に対応する複数個の第1の設定値を含み、前記第2の設定情報は、前記複数個の設定項目に対応する複数個の第2の設定値を含む、前記取得ステップと、
前記複数個の設定項目のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の第1の設定値と、前記M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値と、が異なり、かつ、前記複数個の設定項目のうちの前記M個の設定項目以外のN個(前記Nは1以上の整数)の設定項目に対応するN個の第1の設定値と、前記N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値と、が同じである場合に、前記M個の第1の設定値及び前記M個の第2の設定値を前記N個の第1の設定値及び前記N個の第2の設定値に対して区別して表示する特定画面を前記対象装置の表示部に表示させる表示制御ステップと、
を備える、方法。
(項目10)
対象装置であって、
元データを利用して第1の画像データを生成するための第1の設定情報と、前記元データを利用して第2の画像データを生成するための第2の設定情報と、を取得する取得部であって、前記第1の設定情報は、複数個の設定項目に対応する複数個の第1の設定値を含み、前記第2の設定情報は、前記複数個の設定項目に対応する複数個の第2の設定値を含む、前記取得部と、
前記複数個の設定項目のうちのM個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の第1の設定値と、前記M個の設定項目に対応するM個の第2の設定値と、が異なり、かつ、前記複数個の設定項目のうちの前記M個の設定項目以外のN個(前記Nは1以上の整数)の設定項目に対応するN個の第1の設定値と、前記N個の設定項目に対応するN個の第2の設定値と、が同じである場合に、前記M個の第1の設定値及び前記M個の第2の設定値を前記N個の第1の設定値及び前記N個の第2の設定値に対して区別して表示する特定画面を前記対象装置の表示部に表示させる表示制御部と、
を備える、対象装置。
【符号の説明】
【0082】
2:通信システム、4:LAN、10:PC、12:操作部、14:表示部、16:通信I/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:OSプログラム、38:アプリケーションプログラム、40:スキャナドライバ、42:プリンタドライバ、100:MFP、112:操作部、114:表示部、116:通信I/F、118:印刷実行部、120:スキャン実行部、130:制御部、132:CPU、134:メモリ、136:プログラム
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