(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147403
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】エンジン
(51)【国際特許分類】
F02B 23/00 20060101AFI20241008BHJP
F02B 19/18 20060101ALI20241008BHJP
F02B 19/16 20060101ALI20241008BHJP
F02M 21/02 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
F02B23/00 S
F02B19/18 A
F02B19/16 B
F02B19/18 B
F02M21/02 S
F02B19/16 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060388
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】森永 健太
(72)【発明者】
【氏名】藪 聡
【テーマコード(参考)】
3G023
【Fターム(参考)】
3G023AA02
3G023AA07
3G023AB03
3G023AC05
3G023AC07
3G023AD14
3G023AD23
3G023AD28
3G023AD29
3G023AD30
(57)【要約】
【課題】ガス燃料を用いつつ、燃焼時の冷却損失を抑制し、良好な燃焼効率を得るエンジンを構成する。
【解決手段】クランクシャフトの回転に連係して往復作動するピストン4と、ピストン4とシリンダヘッド3との間に形成された燃焼室Cに酸素含有ガスを供給する吸気流路15を開閉する吸気バルブVaと、燃焼室Cから燃焼ガスを排出する排気流路16を開閉する排気バルブVbと、燃焼室Cに連通する副室20と、副室20の内部空間にガス燃料を噴射するインジェクタ9と、を備えている。副室20の内部空間には、インジェクタ9から噴射されるガス燃料の流速を低減させるガス速度低減部Dが形成されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランクシャフトの回転に連係して往復作動するピストンと、
前記ピストンとシリンダヘッドとの間に形成された燃焼室に酸素含有ガスを供給する吸気流路を開閉する吸気バルブと、
前記燃焼室から燃焼ガスを排出する排気流路を開閉する排気バルブと、
前記燃焼室に連通する副室と、
前記副室の内部空間にガス燃料を噴射するインジェクタと、を備え、
前記副室の前記内部空間には、前記インジェクタから噴射される前記ガス燃料の流速を低減させるガス速度低減部が形成されているエンジン。
【請求項2】
前記ガス速度低減部が、前記内部空間において、前記インジェクタにおける前記ガス燃料の噴射方向に交差する仮想平面に沿って前記ガス燃料を旋回させる旋回流生成構造を有している請求項1に記載のエンジン。
【請求項3】
前記旋回流生成構造は、前記インジェクタの前記インジェクタから噴射された前記ガス燃料を受け入れる凹状空間と、当該凹状空間が中央に形成され、前記ガス速度低減部としての円筒体と、で構成されており、
前記円筒体には、前記凹状空間で受け入れた前記ガス燃料を旋回させる複数のガイド流路とを備えている請求項2に記載のエンジン。
【請求項4】
前記副室が、前記燃焼室に近接する位置ほど内面半径の増加率を小さくする釣鐘状の内周面を有している請求項2又は3に記載のエンジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス燃料によって稼動するエンジンに関する。
【背景技術】
【0002】
ガス燃料の一例として、水素ガスを用いるエンジンとして、特許文献1には、水素タンク内の水素の圧力が設定値以下まで低下した場合でも、継続的な運転を可能にするエンジンが記載されている。
【0003】
特許文献1に記載されるエンジンは、燃焼室に酸素と、作動ガスであるアルゴンガスとを供給した後に圧縮し、水素噴射弁から水素ガスを噴射し、点火プラグによる点火により混合気を燃焼させている。
【0004】
尚、特許文献1に記載されるエンジンは、水素タンク内の水素圧が低下し、燃料噴射手段から高圧噴射を行えない場合に、第1噴射時期における筒内圧よりも低い筒内圧となる第2噴射時期において水素ガスが噴射され、その水素ガスを火花点火で燃焼させることにより、エンジンの継続運転を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
インジェクタでガソリンを筒内噴射するガソリンエンジンと比較すると、例えば、水素ガスのようにガス燃料を筒内噴射するエンジンは、ガス燃料の拡散が高速で行われるため、短時間のうちに燃焼室の内壁に達するものであった。
【0007】
このように燃焼室に噴射された燃料が、燃焼室の内壁の近傍に達した状態で点火を行った場合には、燃焼室の内壁近傍で燃焼が行われ、燃焼に伴う熱が燃焼室の壁面を介して外部に伝わることになる。その結果、冷却損失が増大し、エンジン出力、燃焼効率の低下を招くことが懸念された。
【0008】
このような理由から、ガス燃料を用いつつ、燃焼時の冷却損失を抑制し、良好な燃焼効率を得るエンジンが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るエンジンの特徴構成は、クランクシャフトの回転に連係して往復作動するピストンと、前記ピストンとシリンダヘッドとの間に形成された燃焼室に酸素含有ガスを供給する吸気流路を開閉する吸気バルブと、前記燃焼室から燃焼ガスを排出する排気流路を開閉する排気バルブと、前記燃焼室に連通する副室と、前記副室の内部空間にガス燃料を噴射するインジェクタと、を備え、前記副室の前記内部空間には、前記インジェクタから噴射される前記ガス燃料の流速を低減させるガス速度低減部が形成されている点にある。
【0010】
本構成によると、インジェクタで噴射されたガス燃料は、副室の内部でガス速度低減部によって流速が低減され、燃焼室の内壁に達するまでの時間を延長できる。これにより、例えば、点火プラグによって混合気に点火した場合に、燃焼室の内壁から離れた領域で燃焼を行わせ、燃焼室の壁面から外部に熱が伝わる現象を抑制できる。従って、ガス燃料を用いるものでありながら、燃焼時の冷却損失を抑制し、良好な燃焼効率を得るエンジンが構成された。
【0011】
他の構成として、前記ガス速度低減部が、前記内部空間において、前記インジェクタにおけるガス燃料の噴射方向に交差する仮想平面に沿って前記ガス燃料を旋回させる旋回流生成構造を有しても良い。
【0012】
これによると、インジェクタで噴射されたガス燃料は、副室の内部空間において、インジェクタでガス燃料を噴射した方向に対して交差する仮想平面に沿って旋回することにより、ガス燃料が副室から燃焼室に流れ出すまでの時間の延長を可能にする。また、このようにスワール流が作り出されることにより、水素ガスが燃焼室に流入した際に酸素含有ガスと良好に混合する。
【0013】
他の構成として、前記旋回流生成構造は、前記インジェクタの前記インジェクタから噴射された前記ガス燃料を受け入れる凹状空間と、当該凹状空間が中央に形成され、前記ガス速度低減部としての円筒体と、で構成されており、前記円筒体には、前記凹状空間で受け入れた前記ガス燃料を旋回させる複数のガイド流路とを備えても良い。
【0014】
これによると、インジェクタで噴射されたガス燃料は凹状空間に受け止められ、この凹状空間からガイド流路に流れることにより、ガス燃料の流速の低減が可能となる。また、凹状空間から流れ出したガス燃料が、円筒体の外側で、このガス速度低減部の外周に沿う方向に案内されることにより、副室の内周に沿って流れる旋回流を作り出し、ガス燃料が直接的に燃焼室に流れ込む現象を抑制できる。これにより、例えば、点火プラグによって混合気に点火した場合に、燃焼室の内壁から離れた領域で燃焼を行わせ、燃焼室の壁面から外部に熱が伝わる現象を抑制できる。
【0015】
他の構成として、前記副室が、前記燃焼室に近接する位置ほど内面半径の増加率を小さくする釣鐘状の内周面を有しても良い。
【0016】
これによると、旋回流生成構造で生成されたガス燃料の旋回流は、副室の内周面に沿って旋回を行い、このガス燃料が旋回に伴い燃焼室に近接した場合には、内周面の半径の増加率が低下することによりガス燃料の旋回速度を低減させることが可能となる。これにより、例えば、点火プラグによって混合気に点火した場合に、燃焼室の内壁から離れた領域で燃焼を行わせ、燃焼室の壁面から外部に熱が伝わる現象を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】エンジンのシリンダヘッド部の拡大断面図である。
【
図6】別実施形態(a)のシリンダヘッドを下面から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1には、水素ガス(ガス燃料の一例)を燃料とするエンジンEを示している。このエンジンEは、乗用車等の車両に備えられるものを想定している。
【0019】
図1に示すように、エンジンEは、クランクシャフト1を支持するシリンダブロック2の上部にシリンダヘッド3を連結し、シリンダブロック2のシリンダボアにピストン4を往復作動自在に収容し、ピストン4をコネクティングロッド5によってクランクシャフト1に連結して4サイクル型に構成されている。
【0020】
エンジンEは、ピストン4と、シリンダヘッド3の内面との間に燃焼室Cが形成されている。シリンダヘッド3は、水素ガスを噴射するインジェクタ9と、点火プラグ10とを備えている。
【0021】
シリンダヘッド3は、燃焼室Cに空気(酸素含有ガスの一例)を吸引する吸気流路15と、燃焼室Cから燃焼ガスを排出する排気流路16とが形成されている。シリンダヘッド3は、吸気流路15を開閉する吸気バルブVaと、排気流路16を開閉する排気バルブVbとを備えている。
【0022】
シリンダヘッド3には、吸気流路15に連通するインテークマニホールド11と、排気流路16に連通するエキゾーストマニホールド12が連結されている。
【0023】
インテークマニホールド11は、吸気量を制御するスロットルバルブ13を流路中に備えている。エキゾーストマニホールド12は、触媒により排ガスを浄化する触媒コンバータ14を排ガスの排出路に備えている。
【0024】
エンジンEは、吸気バルブVaを制御する吸気カムシャフト7と、排気バルブVbを制御する排気カムシャフト8とをシリンダヘッド3の上部に備えている。
【0025】
エンジンEは、クランクシャフト1の出力プーリ部1Pと、吸気カムシャフト7の吸気プーリ部7Pと、排気カムシャフト8の排気プーリ部8Pに亘って巻回されるタイミングベルト6(タイミングチェーンでも良い)を備えている。
【0026】
これにより、クランクシャフト1の回転に連係して吸気カムシャフト7と排気カムシャフト8を回転させ、所定のタイミングで吸気バルブVaを開閉作動させ、所定のタイミングで排気バルブVbを開閉させる作動を可能にする。
【0027】
〔副室〕
図1~
図3に示すように、このエンジンEは、ピストン4の作動方向に沿う方向視で、ピストン4の中心位置に中心軸Xに想定している。シリンダヘッド3のうち燃焼室Cに露出する下面中央に、上方に窪む副室20が形成されている。この副室20は、中心軸Xと同軸芯上に配置され、中心軸Xを中心とする円形の内周面20aを有する。
【0028】
図2に示すように、副室20の内周面20aは、上端側より下端側の半径が大きい釣鐘状の内周面20aを有している。
【0029】
副室20の内部空間に、水素ガスを供給するインジェクタ9のノズルが配置され、点火プラグ10のスパーク用電極が配置されている。つまり、インジェクタ9は、副室20の内部空間に水素ガスを噴射するため中心軸Xと同軸芯でシリンダヘッド3に支持されている。点火プラグ10は、中心軸Xに傾斜する姿勢でシリンダヘッド3に支持されている。
【0030】
副室20は、内部空間にインジェクタ9から中心軸Xに沿う方向に噴射された水素ガスの流速を低減する円筒体21(ガス速度低減部Dの一例)を備えている。
【0031】
円筒体21(ガス速度低減部D)は、副室20の内周より小径で、端部が閉塞する円筒状であり、中心軸Xと同軸芯で、インジェクタ9の直下に配置されている。
図4に示すように、円筒体21は、中央部にインジェクタ9から噴射された水素ガスを受け入れる凹状空間22を有し、凹状空間22と円筒体21の外周との間に水素ガスを流す孔状の複数のガイド流路23を有する。
【0032】
図4に示すように、ガイド流路23の夫々は、中心軸Xから半径方向に延びる仮想直線に対して傾斜する姿勢で形成されている。このように傾斜する姿勢で形成された複数のガイド流路23は、旋回流生成構造Tの一例である。
【0033】
これにより、円筒体21は、インジェクタ9から噴射された水素ガスは、凹状空間22で受け止められることにより流速が低減される。更に、水素ガスは、
図4に示すように、傾斜姿勢の複数のガイド流路23に流れることにより、円筒体21の外周から副室20の内周面20aの周方向に流れ、水素ガスの噴射方向(中心軸Xに沿う方向)に交差する仮想平面に沿うスワール流として流れる。このように、円筒体21は、ガス速度低減部Dとして機能すると共に、スワール流Sを作り出す旋回流生成構造Tとして機能する。
【0034】
〔燃焼室の水素ガスの流れ〕
エンジンEは、吸気行程において吸気バルブVaを開放して燃焼室Cに空気(酸素含有ガス)を吸入し、この後に、圧縮行程の後半において、インジェクタ9が副室20の内部に水素ガスを噴射する。
【0035】
噴射された水素ガスは、円筒体21の凹状空間22(ガス速度低減部D)に流れ、この後、凹状空間22から複数のガイド流路23(旋回流生成構造T)に流れる。その結果、水素ガスは、
図4に示すように円筒体21の外周と副室20の内周との間の空間をスワール流Sとして旋回する。
【0036】
また、水素ガスは、副室20の内周に沿ってスワール流Sとして旋回する際には、副室20の内周面20aから作用する摩擦力によって回転速度が低下する。更に、副室20の内周面20aが釣鐘状に形成されているため、水素ガスが旋回しつつ下側に移動する場合には、中心軸Xから離間する方向への変位が内周面20aによって抑制され、内周面20aに接触する際の抵抗が増大し、流速が低下する。
【0037】
この水素ガスは、スワール流Sとして副室20から燃焼室Cに流れ込むことにより、空気と良好に混合する。この後、所定タイミングで、点火プラグ10で点火することにより、混合気の燃焼が開始されるものの、水素ガスの流速が低下しており、燃焼室Cの内壁から離間した位置で燃焼が継続して行われ、燃焼の熱が燃焼室Cの外面に伝わる冷却損失が抑制される。
【0038】
このように、エンジンEは、燃焼室Cに連通する副室20が形成され、この副室20にインジェクタ9で噴射した水素ガスの流速を低減する円筒体21を備えている。この構成から、燃焼室Cで拡散が高速で行われる水素ガスを燃料として用いるものでありながら、インジェクタ9で噴射された後、水素ガスが燃焼室Cの内壁に達するまでの時間を延長させ、燃焼時の冷却損失を抑制し、良好な燃焼効率を得る。
【0039】
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。また、本発明では、ガス状の燃料を用いるエンジンEの全般を対象とする発明であり、ガス燃料は実施形態に記載した水素ガスに限るものではない。
【0040】
(a)
図5、
図6に示すように、シリンダヘッド3のうち燃焼室Cに露出する下面の中央に、上方に窪む副室20が形成され、この副室20と燃焼室Cとを連通させる換気流路25が形成されている。
【0041】
この別実施形態(a)では、副室20が円柱状の内部空間を形成するように、中心軸Xを中心とする円筒状の内壁が形成されている。この副室20は、上下方向の寸法が上述した実施形態に示される副室20より大きく設定されている。また、副室20の内部には、実施形態と同様の構成の円筒体21(ガス速度低減部D、旋回流生成構造Tとして機能する)を備え、インジェクタ9を備え、点火プラグ10を備えている。
【0042】
副室20の内部空間のうち、中心軸Xを中心とする内壁の中心軸Xに沿う方向で、下端の開口から上端までの寸法を、上述した実施形態の副室20における同方向での寸法より大きく設定している。副室20の下端の開口から上端までの寸法は、円筒体21の上下方向の寸法の2倍以上が好ましく、3倍以上であれば更に好ましい。
【0043】
換気流路25は、一方の吸気側端部25aを燃焼室Cに連通させ、他方の供給側端部25bを円筒体21の凹状空間22に連通させている。
【0044】
この別実施形態(a)の構成では、実施形態と同様に円筒体21の凹状空間22が、インジェクタ9で噴射された水素ガスを受け止めることで流速を減じ、燃焼室Cに対してガス燃料が直線的に供給される不都合を抑制する。更に、円筒体21に形成された複数のガイド流路23(旋回流生成構造T)が、水素ガスを案内することにより、副室20の内周面20aに沿って水素ガスを旋回させる形態のスワール流Sを作り出す。
【0045】
また、この別実施形態(a)では、副室20の内部空間の中心軸Xに沿う方向での寸法が大きいため、水素ガスの旋回回数を増大させ、この旋回に伴い内壁との接触による速度低下の促進を可能にしている。その結果、上述した実施形態と同様に、燃焼室Cの内壁から離間した位置で燃焼が行われ、燃焼の熱が燃焼室Cの外面に伝わる冷却損失が抑制される。
【0046】
特に、本実施形態では、副室20の下端の開口から上端までの寸法が大きいため、水素ガスが副室20の上部に滞留して未燃ガスとなるおそれがある。そこで、換気流路25を形成することにより、インジェクタ9から水素ガスを噴射させた後に、換気流路25を介して燃焼室Cのガスを円筒体21の凹状空間22に流し、また、副室20の上部に滞留して未燃ガスを燃焼室Cに流すことにより、水素ガスの残留を抑制し、設定された混合比での燃焼を可能にしている。
【0047】
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、ガス燃料によって稼動するエンジンに利用することができる。
【符号の説明】
【0049】
1 クランクシャフト
4 ピストン
9 インジェクタ
15 吸気流路
16 排気流路
20 副室
20a 内周面
21 円筒体(ガス速度低減部)
22 凹状空間
23 ガイド流路(旋回流生成構造)
C 燃焼室
D ガス速度低減部
E エンジン
T 旋回流生成構造
Va 吸気バルブ
Vb 排気バルブ