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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147432
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】図面作成装置および図面作成方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/12 20200101AFI20241008BHJP
【FI】
G06F30/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060448
(22)【出願日】2023-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】弁理士法人大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坪田 一広
【テーマコード(参考)】
5B146
【Fターム(参考)】
5B146AA04
5B146BA01
5B146DA05
5B146DE03
5B146DG02
5B146DG03
5B146EA02
5B146EC09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】点群データの精度が低いために2次元レイアウト図に不具合が発生する場合でも、図面作成装置において点群データから2次元レイアウト図が作成されたところで、2次元レイアウト図の不具合を改善する操作をユーザが行うことで、ユーザの負担を軽減する図面作成装置及び図面作成方法を提供する。
【解決手段】対象場所の3次元計測処理を行って取得された点群データに基づいて、2次元レイアウト図402を生成する処理をプロセッサにより実行する図面作成装置であって、プロセッサは、点群データから対象場所に存在する物体の輪郭を表すレイアウト線403を作成して、そのレイアウト線を含む2次元レイアウト図をユーザに2Dレイアウト編集画面401で提示し、レイアウト線を結合するレイアウト線結合処理に関するユーザの指示入力に応じて、レイアウト線結合処理を実行する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象場所の3次元計測処理を行って取得された点群データに基づいて、2次元レイアウト図を作成する処理をプロセッサにより実行する図面作成装置であって、
前記プロセッサは、
前記点群データから対象場所に存在する物体の輪郭を表すレイアウト線を生成して、そのレイアウト線を含む前記2次元レイアウト図をユーザに提示し、
前記レイアウト線を結合するレイアウト線結合処理に関するユーザの指示入力に応じて、前記レイアウト線結合処理を実行することを特徴とする図面作成装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記レイアウト線結合処理の対象とする前記レイアウト線を選択する際の処理条件をユーザに指定させる設定画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の図面作成装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
2本の前記レイアウト線の端点間の距離が、前記処理条件としてユーザにより指定されたしきい値以下となる場合に、当該レイアウト線を前記レイアウト線結合処理の対象として選択することを特徴とする請求項2に記載の図面作成装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記レイアウト線結合処理の対象とする前記レイアウト線をユーザに選択させる操作画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の図面作成装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記レイアウト線結合処理の対象とする前記レイアウト線を選択して、そのレイアウト線を候補としてユーザに提示し、その候補とした前記レイアウト線のうち、前記レイアウト線結合処理の対象から除外する前記レイアウト線をユーザに選択させる操作画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の図面作成装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記レイアウト線結合処理の結果をユーザに提示し、
前記レイアウト線結合処理を取り消して処理前の状態に復元する前記レイアウト線をユーザに選択させる操作画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の図面作成装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記レイアウト線結合処理が実行された前記レイアウト線を含む前記2次元レイアウト図に関するデータが格納された所定のフォーマットのファイルを生成して出力することを特徴とする請求項1に記載の図面作成装置。
【請求項8】
対象場所の3次元計測処理を行って取得された点群データに基づいて、2次元レイアウト図を生成する処理をプロセッサにより実行する図面作成方法であって、
前記点群データから対象場所に存在する物体の輪郭を表すレイアウト線を生成して、そのレイアウト線を含む前記2次元レイアウト図をユーザに提示し、
前記レイアウト線を結合するレイアウト線結合処理に関するユーザの指示入力に応じて、前記レイアウト線結合処理を実行することを特徴とする図面作成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象場所の3次元計測処理を行って取得された点群データに基づいて、2次元レイアウト図を作成する図面作成装置および図面作成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、対象場所を撮影した撮影画像に基づいて、対象場所に関する3次元空間情報として点群データを生成する3次元計測の技術が知られている。さらに、施設内の部屋の2Dレイアウト図(間取り図)を作成する際に、3次元計測で取得した点群データを用いる技術が知られている(特許文献1参照)。この技術では、点群データから3次元レイアウトモデルを作成し、その3次元レイアウトモデルに基づいて2次元レイアウト図を作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-151744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術によれば、点群データから2次元レイアウト図を容易に作成することができる。しかしながら、種々の原因で点群データの精度が低下する場合がある。点群データの精度が低いと、2次元レイアウト図でも不具合が発生する。この場合、ユーザは、別途CADアプリケーションを用いて、表示された2次元レイアウト図と対象場所の実際の状況とを目視で比較して、2次元レイアウト図の不具合を見つけ出して、その不具合を修正するといった作業が必要になり、ユーザに大きな負担をかけるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、点群データの精度が低いために2次元レイアウト図に不具合が発生する場合でも、図面作成装置において点群データから2次元レイアウト図が作成されたところで、2次元レイアウト図の不具合を改善する操作をユーザが行うことで、ユーザの負担を軽減することができる図面作成装置および図面作成方法を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の図面作成装置は、対象場所の3次元計測処理を行って取得された点群データに基づいて、2次元レイアウト図を作成する処理をプロセッサにより実行する図面作成装置であって、前記プロセッサは、前記点群データから対象場所に存在する物体の輪郭を表すレイアウト線を生成して、そのレイアウト線を含む前記2次元レイアウト図をユーザに提示し、前記レイアウト線を結合するレイアウト線結合処理に関するユーザの指示入力に応じて、前記レイアウト線結合処理を実行する構成とする。
【0007】
また、本発明の図面作成方法は、対象場所の3次元計測処理を行って取得された点群データに基づいて、2次元レイアウト図を生成する処理をプロセッサにより実行する図面作成方法であって、前記点群データから対象場所に存在する物体の輪郭を表すレイアウト線を生成して、そのレイアウト線を含む前記2次元レイアウト図をユーザに提示し、前記レイアウト線を結合するレイアウト線結合処理に関するユーザの指示入力に応じて、前記レイアウト線結合処理を実行する構成とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、2次元レイアウト図において、連続した2つの壁面の各々を表す2本のレイアウト線が途切れた状態で現れる不具合が発生する場合でも、図面作成装置において点群データから2次元レイアウト図が作成されたところで、2次元レイアウト図の不具合を解消する操作をユーザが行うことができるため、ユーザの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る図面作成システムの全体構成図
図2】ユーザ端末およびサーバの概略構成を示すブロック図
図3】サーバで行われるレイアウトデータ生成処理の概要を示すブロック図
図4】撮影画面を示す説明図
図5】点群データ確認画面を示す説明図
図6】レイアウト編集設定画面を示す説明図
図7】2Dレイアウト編集画面を示す説明図
図8】レイアウト線結合処理が行われる場合の画面操作の第1の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図9】レイアウト線結合処理が行われる場合の画面操作の第1の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図10】レイアウト線結合処理が行われる場合の画面操作の第2の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図11】レイアウト線結合処理が行われる場合の画面操作の第2の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図12】レイアウト線結合処理が行われる場合の画面操作の第3の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図13】レイアウト線結合処理が行われる場合の画面操作の第3の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図14】レイアウト線結合処理が行われる場合の画面操作の第4の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図15】レイアウト線結合処理が行われる場合の画面操作の第4の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図16】レイアウト線マージ処理が行われる場合の画面操作の第1の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図17】レイアウト線マージ処理が行われる場合の画面操作の第1の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図18】レイアウト線マージ処理が行われる場合の画面操作の第2の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図19】レイアウト線マージ処理が行われる場合の画面操作の第2の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図20】レイアウト線マージ処理が行われる場合の画面操作の第3の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図21】レイアウト線マージ処理が行われる場合の画面操作の第3の例に関する2Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図22】背景画像挿入処理および寸法表示処理の一例に関する点群データ確認画面を示す説明図
図23】2Dレイアウト編集画面の要部を示す説明図
図24】2Dレイアウト編集画面の要部を示す説明図
図25】3Dレイアウト編集画面を示す説明図
図26】レイアウトセル結合処理が行われる場合の画面操作の第1の例に関する3Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図27】レイアウトセル結合処理が行われる場合の画面操作の第1の例に関する3Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図28】レイアウトセル結合処理が行われる場合の画面操作の第2の例に関する3Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図29】レイアウトセル結合処理が行われる場合の画面操作の第2の例に関する3Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図30】レイアウトセル除外処理が行われる場合の画面操作の第1の例に関する3Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図31】レイアウトセル除外処理が行われる場合の画面操作の第1の例に関する3Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図32】レイアウトセル除外処理が行われる場合の画面操作の第2の例に関する3Dレイアウト編集画面の要部の遷移状況を示す説明図
図33】レイアウト図確認画面を示す説明図
図34】レイアウト図確認画面を示す説明図
図35】2Dレイアウト図の変形例に係るレイアウト図確認画面の要部を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0010】
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、対象場所の3次元計測処理を行って取得された点群データに基づいて、2次元レイアウト図を作成する処理をプロセッサにより実行する図面作成装置であって、前記プロセッサは、前記点群データから対象場所に存在する物体の輪郭を表すレイアウト線を生成して、そのレイアウト線を含む前記2次元レイアウト図をユーザに提示し、前記レイアウト線を結合するレイアウト線結合処理に関するユーザの指示入力に応じて、前記レイアウト線結合処理を実行する構成とする。
【0011】
これによると、2次元レイアウト図において、連続した2つの壁面の各々を表す2本のレイアウト線が途切れた状態で現れる不具合が発生する場合でも、図面作成装置において点群データから2次元レイアウト図が作成されたところで、2次元レイアウト図の不具合を解消する操作をユーザが行うことができるため、ユーザの負担を軽減することができる。
【0012】
また、第2の発明は、前記プロセッサは、前記レイアウト線結合処理の対象とする前記レイアウト線を選択する際の処理条件をユーザに指定させる設定画面を表示する構成とする。
【0013】
これによると、レイアウト線結合処理の対象とするレイアウト線を選択する際の処理条件をユーザが適宜に指定することができる。
【0014】
また、第3の発明は、前記プロセッサは、2本の前記レイアウト線の端点間の距離が、前記処理条件としてユーザにより指定されたしきい値以下となる場合に、当該レイアウト線を前記レイアウト線結合処理の対象として選択する構成とする。
【0015】
これによると、レイアウト線結合処理の対象とするレイアウト線を適切に選択することができる。
【0016】
また、第4の発明は、前記プロセッサは、前記レイアウト線結合処理の対象とする前記レイアウト線をユーザに選択させる操作画面を表示する構成とする。
【0017】
これによると、ユーザがレイアウト線結合処理を必要と判断したレイアウト線を対象にしてレイアウト線結合処理を実行することができる。
【0018】
また、第5の発明は、前記プロセッサは、前記レイアウト線結合処理の対象とする前記レイアウト線を選択して、そのレイアウト線を候補としてユーザに提示し、その候補とした前記レイアウト線のうち、前記レイアウト線結合処理の対象から除外する前記レイアウト線をユーザに選択させる操作画面を表示する構成とする。
【0019】
これによると、ユーザがレイアウト線結合処理を不要と判断したレイアウト線をレイアウト線結合処理の対象から除外することができる。
【0020】
また、第6の発明は、前記プロセッサは、前記レイアウト線結合処理の結果をユーザに提示し、前記レイアウト線結合処理を取り消して処理前の状態に復元する前記レイアウト線をユーザに選択させる操作画面を表示する構成とする。
【0021】
これによると、レイアウト線統合処理の結果が誤っている場合に、レイアウト線を処理前の状態に戻すことができる。
【0022】
また、第7の発明は、前記プロセッサは、前記レイアウト線結合処理が実行された前記レイアウト線を含む前記2次元レイアウト図に関するデータが格納された所定のフォーマットのファイルを生成して出力する構成とする。
【0023】
これによると、作図アプリケーション(CADアプリケーション)を利用して、2次元レイアウト図の細かい修正や仕上げを行うことができる。この場合、汎用性の高いフォーマットでファイルが生成されると、種々の作図アプリケーションを利用することができる。
【0024】
また、第8の発明は、対象場所の3次元計測処理を行って取得された点群データに基づいて、2次元レイアウト図を生成する処理をプロセッサにより実行する図面作成方法であって、前記点群データから対象場所に存在する物体の輪郭を表すレイアウト線を生成して、そのレイアウト線を含む前記2次元レイアウト図をユーザに提示し、前記レイアウト線を結合するレイアウト線結合処理に関するユーザの指示入力に応じて、前記レイアウト線結合処理を実行する構成とする。
【0025】
これによると、第1の発明と同様に、2次元レイアウト図において、連続した2つの壁面の各々を表す2本のレイアウト線が途切れた状態で現れる不具合が発生する場合でも、図面作成装置において点群データから2次元レイアウト図が作成されたところで、2次元レイアウト図の不具合を解消する操作をユーザが行うことができるため、ユーザの負担を軽減することができる。
【0026】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本実施形態に係る図面作成システムの全体構成図である。
【0028】
本システムは、ユーザ端末1(クライアント)とサーバ2(図面作成装置)とを備えている。ユーザ端末1とサーバ2とは、LANやインターネットなどのネットワークを介して接続されている。
【0029】
ユーザ端末1は、装置本体11とカメラ12とを備えている。ユーザ端末1は、タブレット端末や、ノートPCで構成することができる。
【0030】
カメラ12は、可視カメラ、すなわち、可視光を検出して被写体を撮影する単眼カメラであり、撮影画像、例えばRGB方式のカラー画像を出力する。なお、サーバ2で行われる3次元計測のために、ユーザ端末1には、カメラ12(可視カメラ)の他に、被写体までの距離を計測するデプスカメラや、3次元の角速度および加速度を検出するIMU(慣性計測装置:Inertial Measurement Unit)などのセンサが設けられてもよい。
【0031】
ユーザ(作業者)は、ユーザ端末1の装置本体11を保持した状態で対象場所を歩く。このとき、ユーザ端末1では、カメラ12により対象場所が撮影され、対象場所における各地点の撮影画像が順次取得される。なお、ここでは、装置本体11を保持したユーザが対象場所を歩くことで撮影画像を取得する例を示したが、その他、ユーザ端末1を搭載した自走式のロボット等を用いて対象場所の撮影画像を取得するようにしてもよい。
【0032】
次に、ユーザ端末1およびサーバ2の概略構成について説明する。図2は、ユーザ端末1およびサーバ2の概略構成を示すブロック図である。
【0033】
ユーザ端末1は、カメラ12の他に、ディスプレイ13(表示部)と、入力デバイス14と、記憶部15と、プロセッサ16(CPU)と、通信部17と、を備えている。
【0034】
ディスプレイ13は、撮影作業や編集作業などに関する各種の操作画面や、各種の処理条件を設定するための設定画面を表示する。入力デバイス14は、ユーザが入力操作を行うものである。なお、ユーザ端末1がタブレット端末で構成される場合には、入力デバイス14としてのタッチパネルとディスプレイ13としての表示パネルとが一体化されたタッチパネルディスプレイが設けられる。
【0035】
記憶部15は、プロセッサ16で実行されるプログラムなどを記憶する。また、記憶部15は、カメラ12による撮影画像を記憶する。撮影画像は、適宜なタイミングでサーバ2に送信される。
【0036】
プロセッサ16は、記憶部15に記憶されたプログラムを実行することで、カメラ12による撮影、ディスプレイ13による画面表示、入力デバイス14による操作情報の取得などに関する各種の処理を行う。
【0037】
通信部17は、サーバ2との間で通信を行う。具体的には、通信部17は、カメラ12による撮影画像、およびユーザによる入力デバイス14の操作により取得した操作情報をサーバ2に送信する。また、通信部17は、サーバ2から送信される各種の画面の表示情報を受信する。
【0038】
サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、プロセッサ23と、を備えている。
【0039】
通信部21は、ユーザ端末1との間で通信を行う。具体的には、通信部21は、ユーザ端末1から送信される撮影画像および操作情報を受信する。また、通信部21は、ユーザ端末1に表示させる各種の画面の表示情報をユーザ端末1に送信する。
【0040】
記憶部22は、プロセッサ23で実行されるプログラムなどを記憶する。また、記憶部22は、プロセッサ23で生成された点群データや、2Dレイアウトモデルおよび3Dレイアウトモデルのデータなどを記憶する。
【0041】
プロセッサ23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することで各種の処理を行う。本実施形態では、プロセッサ23が、点群データ生成処理P1、レイアウトデータ生成処理P2、2DCAD処理P3、および3DCAD処理P4などを行う。
【0042】
点群データ生成処理P1(3次元計測処理)では、プロセッサ23が、ユーザ端末1から受信した撮影画像に基づいて、対象場所に関する3次元空間情報としての点群データを生成する。点群データ生成処理P1では、例えばSLAM法が用いられる。
【0043】
レイアウトデータ生成処理P2では、プロセッサ23が、点群データ生成処理P1で生成した点群データに基づいて、対象場所の2Dレイアウトモデルおよび3Dレイアウトモデルを生成し、これらのデータが格納された2Dレイアウトファイルおよび3Dレイアウトファイルを出力する。
【0044】
2DCAD処理P3では、プロセッサ23が、レイアウトデータ生成処理P2から出力される2Dレイアウトファイルを読み込んで、CADアプリケーション(製図アプリケーション)を実行することで、ユーザ端末1でのユーザの操作に応じた2Dレイアウト図の修正や仕上げを行う。
【0045】
3DCAD処理P4では、プロセッサ23が、レイアウトデータ生成処理P2から出力される3Dレイアウトファイルを読み込んで、CADアプリケーション(製図アプリケーション)を実行することで、ユーザ端末1でのユーザの操作に応じた3Dレイアウト図の修正や仕上げを行う。
【0046】
なお、本実施形態では、点群データ生成処理P1、レイアウトデータ生成処理P2、2DCAD処理P3、および3DCAD処理P4がサーバ2で行われるが、これらの処理の全部または一部が、ユーザ端末1や、PCなどの別の端末で行われてもよい。
【0047】
次に、サーバ2で行われるレイアウトデータ生成処理P2について説明する。図3は、サーバ2で行われるレイアウトデータ生成処理P2の概要を示すブロック図である。
【0048】
レイアウトデータ生成処理P2には、2Dレイアウトモデル生成処理P11と、3Dレイアウトモデル生成処理P12と、背景画像生成処理P13と、レイアウト線補正処理P14と、レイアウトセル補正処理P15と、画面生成処理P17と、2Dレイアウトファイル生成処理P18と、3Dレイアウトファイル生成処理P19と、処理条件設定処理P20と、が含まれる。
【0049】
2Dレイアウトモデル生成処理P11では、プロセッサ23が、点群データ生成処理P1で生成した点群データに基づいて、対象場所に関する2Dレイアウトモデルを生成する。このとき、点群データから対象場所に存在する物体(壁面など)が検出されて、その物体の輪郭を表すレイアウト線が作成される。
【0050】
3Dレイアウトモデル生成処理P12では、プロセッサ23が、点群データ生成処理P1で生成した点群データに基づいて、対象場所に関する3Dレイアウトモデルを生成する。このとき、点群データから対象場所に存在する直方体状の空間が検出されて、その空間を表すレイアウトセルが作成される。
【0051】
背景画像生成処理P13では、プロセッサ23が、2Dレイアウト図の下に挿入される背景画像を点群データから生成する。背景画像には、点群データの各点を上空の視点から見た状態で画像化(レンダリング)した俯瞰状態の点群画像が用いられる。また、背景画像には、点群画像を画像処理(フィルタ処理)した画像、例えばエッジフィルタを用いて画像処理されたエッジ画像や、ノイズ除去フィルタを用いて画像処理されたノイズレス画像が用いられる。なお、エッジ画像は、点群画像から検出されたエッジに基づいて描画された画像である。また、ノイズレス画像は、エッジ画像からノイズを除去した画像である。
【0052】
レイアウト線補正処理P14では、プロセッサ23が、ユーザの指示および予め設定された処理条件に基づいて、2Dレイアウトモデル生成処理P11で作成されたレイアウト線を補正する。レイアウト線補正処理P14には、レイアウト線結合処理P21と、レイアウト線マージ処理P22と、が含まれる。
【0053】
レイアウト線結合処理P21(端点結合処理)では、プロセッサ23が、ユーザの指示および予め設定された処理条件に基づいて、2Dレイアウトモデル生成処理P11で作成されたレイアウト線のうち、2本のレイアウト線が繋がっているものと想定される場合に、その2本のレイアウト線の端点を結合する。
【0054】
レイアウト線マージ処理P22では、プロセッサ23が、ユーザの指示および予め設定された処理条件に基づいて、2Dレイアウトモデル生成処理P11で作成されたレイアウト線のうち、互いに平行な複数のレイアウト線が同一の物体の輪郭を表すものと想定される場合に、その複数の平行なレイアウト線を1本に統合する。このとき、例えば、処理対象に選択された複数のレイアウト線のうちの長いレイアウト線の位置を、統合後のレイアウト線の位置とする。また、処理対象に選択された複数のレイアウト線のうちの短いレイアウト線の位置を、統合後のレイアウト線の位置とする。また、処理対象に選択された複数のレイアウト線の中央の位置を、統合後のレイアウト線の位置とする。
【0055】
レイアウトセル補正処理P15では、プロセッサ23が、ユーザの指示および予め設定された処理条件に基づいて、3Dレイアウトモデル生成処理P12で作成されたレイアウトセルを補正する。レイアウトセル補正処理P15には、レイアウトセル結合処理P23と、レイアウトセル除外処理P24と、が含まれる。
【0056】
レイアウトセル結合処理P23では、プロセッサ23が、ユーザの指示および予め設定された処理条件に基づいて、3Dレイアウトモデル生成処理P12で作成されたレイアウトセルのうち、複数のレイアウトセルが連続した1つ空間に含まれるものと想定される場合に、その複数のレイアウトセルを結合する。なお、結合された複数のレイアウトセルは、同一の空間を表すものとして、3Dレイアウト図において同一の形態(例えば色)で描画される。
【0057】
レイアウトセル除外処理P24では、プロセッサ23が、ユーザの指示および予め設定された処理条件に基づいて、3Dレイアウトモデル生成処理P12で作成されたレイアウトセルのうち、レイアウトセルが間違えて作成されたもので実在する空間を表すものではないと想定される場合に、そのレイアウトセルを除外する。
【0058】
寸法測定処理P16では、プロセッサ23が、点群データに基づいてレイアウト線の寸法(長さ)を測定する。点群データは、例えば実空間と同一の大きさの座標系で規定され、レイアウト線の端点の座標からレイアウト線の寸法を測定することができる。寸法測定処理P16では、レイアウト線補正処理P14の結果が反映される。
【0059】
画面生成処理P17では、プロセッサ23が、ユーザ端末1に表示させる画面の表示情報を生成する。表示情報はユーザ端末1に送信され、ユーザ端末1に画面が表示される。画面生成処理P17には、レイアウト図描画処理P25と、背景画像挿入処理P26と、寸法表示処理P27と、が含まれる。
【0060】
レイアウト図描画処理P25では、プロセッサ23が、2Dレイアウトモデル生成処理P11で生成されると共にレイアウト線補正処理P14でレイアウト線が補正された2Dレイアウトモデルに基づいて、2Dレイアウト図を描画する。また、レイアウト図描画処理P25では、プロセッサ23が、3Dレイアウトモデル生成処理P12で生成されると共にレイアウトセル補正処理P15でレイアウトセルが補正された3Dレイアウトモデルに基づいて、3Dレイアウト図を描画する。
【0061】
背景画像挿入処理P26では、プロセッサ23が、背景画像生成処理P13で生成された背景画像(点群画像、エッジ画像、ノイズレス画像)を、2Dレイアウト図の下に挿入して、2Dレイアウト図と背景画像とを重ね合わせる。
【0062】
寸法表示処理P27では、プロセッサ23が、寸法測定処理P16での測定結果に基づいて、レイアウト線の寸法(長さ)を表す文字を2Dレイアウト図上に重畳する。ここで、寸法を表す文字に関する表示条件として、寸法表示の対象となるレイアウト線の長さに関するしきい値(下限値)が予め設定され、レイアウト線の長さがしきい値以上となる場合に寸法を表す文字が表示され、長さがしきい値未満となるレイアウト線では寸法を表す文字が表示されない。また、予め設定された表示モードに基づいて、寸法を表す文字を2次元レイアウト図上に表示する際の表示位置が決定される。例えば、寸法を表す文字がレイアウト線の中心位置に表示される表示モードと、寸法を表す文字が密集しないように表示位置を調整する自動調整の表示モードとのいずれかが設定される。また、自動調整の表示モードの場合、寸法を表す文字のサイズ(フォントサイズ)が自動で調整されるようにしてもよい。
【0063】
2Dレイアウトファイル生成処理P18では、プロセッサ23が、2Dレイアウトモデル生成処理P11で生成されると共にレイアウト線補正処理P14でレイアウト線が補正された2Dレイアウトモデルのデータや背景画像データ、寸法表示用データが格納された2Dレイアウトファイルを生成する。2Dレイアウトファイルは、汎用性の高いフォーマット、例えばDXF(Drawing Exchange Format,登録商標)などのフォーマットで作成されてもよい。
【0064】
3Dレイアウトファイル生成処理P19では、プロセッサ23が、3Dレイアウトモデル生成処理P12で生成されると共にレイアウトセル補正処理P15でレイアウトセルが補正された3Dレイアウトモデルのデータが格納された3Dレイアウトファイルを生成する。3Dレイアウトファイルは、汎用性の高いフォーマット、例えばUSD(Universal Scene Description)などのフォーマットで作成されてもよい。
【0065】
処理条件設定処理P20では、プロセッサ23が、ユーザ端末1でのユーザの操作に応じて受信した操作情報に基づいて、サーバ2で行われる各種の処理に関する処理条件(パラメータ)が設定される。具体的には、ユーザ端末1に表示されるレイアウト編集設定画面301(図6参照)でのユーザの操作に応じて、レイアウト線補正処理P14、レイアウトセル補正処理P15、および画面生成処理P17などに関する処理条件が設定される。
【0066】
なお、本実施形態では、撮影作業や編集作業などに関する各種の操作画面や、各種の処理条件などを設定するための設定画面が、対象場所を撮影するユーザ端末1に表示されるが、編集作業などに関する操作画面や設定画面が、対象場所を撮影する端末とは別の端末や、サーバに接続されたディスプレイに表示されてもよい。
【0067】
次に、ユーザ端末1に表示される撮影画面101について説明する。図4は、撮影画面101を示す説明図である。
【0068】
撮影画面101には、現在の撮影画像102、すなわち、カメラ12でリアルタイムに撮影された画像が表示される。
【0069】
また、撮影画面101には、「撮影開始」のボタン111と、「録画確認」のボタン112とが設けられている。ユーザが、「撮影開始」のボタン111を操作すると、カメラ12による撮影が開始され、撮影画像が記憶部15に蓄積されると共に撮影画面101に表示される。ユーザが、「録画確認」のボタン112を操作すると、記憶部15に蓄積された撮影画像を再生するモードに遷移する。これにより、ユーザは、撮影が適切に行われたか否かを確認することができる。
【0070】
また、撮影画面101には、「点群データ確認」のボタン113が設けられている。ユーザが、「点群データ確認」のボタン113を操作すると、点群データ確認画面201(図5参照)に遷移する。
【0071】
次に、ユーザ端末1に表示される点群データ確認画面201について説明する。図5は、点群データ確認画面201を示す説明図である。
【0072】
点群データ確認画面201には、点群画像202が表示される。サーバ2では、カメラ12による撮影画像に基づいて3次元計測処理が行われ、その計測結果として点群データが生成される。点群画像202は、点群データの各点を所定の視点から見た状態で画像化(レンダリング)して作成される。これにより、ユーザが、3次元計測結果である点群データが適切に生成されていることを確認することができる。
【0073】
また、点群データ確認画面201には、「レイアウト編集設定」のボタン114と、「2Dレイアウト編集」のボタン115と、「3Dレイアウト編集」のボタン116と、「ファイル出力」のボタン117とが設けられている。ユーザが「レイアウト編集設定」のボタン114を操作すると、レイアウト編集設定画面301(図6参照)に遷移する。ユーザが「2Dレイアウト編集」のボタン115を操作すると、2Dレイアウト編集画面401(図7参照)に遷移する。ユーザが「3Dレイアウト編集」のボタン116を操作すると、3Dレイアウト編集画面501(図25参照)に遷移する。ユーザが「ファイル出力」のボタン117を操作すると、2Dレイアウトファイルおよび3Dレイアウトファイルが生成されて出力される。
【0074】
次に、ユーザ端末1に表示されるレイアウト編集設定画面301について説明する。図6は、レイアウト編集設定画面301を示す説明図である。
【0075】
レイアウト編集設定画面301(設定画面)には、2Dレイアウト設定部302と、3Dレイアウト設定部303と、が設けられている。
【0076】
2Dレイアウト設定部302では、2Dレイアウトに関する処理条件が設定される。2Dレイアウト設定部302には、レイアウト線結合条件設定部311と、レイアウト線マージ条件設定部312と、背景画像挿入条件設定部313と、寸法表示条件設定部314と、が設けられている。
【0077】
レイアウト線結合条件設定部311には、レイアウト線結合処理P21の一部自動化、すなわち、レイアウト線結合処理P21の対象となるレイアウト線の選択を一部自動で実施することに関して、「Off」および「On」の各ボタン321,322が設けられている。ユーザは、ボタン321,322のいずれかを操作することで、レイアウト線結合処理P21の一部自動化の無効と有効とを切り替えることができる。
【0078】
また、レイアウト線結合条件設定部311には、レイアウト線結合処理P21の対象となるレイアウト線を選択する際の基準となる端点距離(2本のレイアウト線の各端点の距離)に関するしきい値の入力欄323が設けられている。レイアウト線結合処理P21の一部自動化が有効に設定された場合、ユーザが、レイアウト線結合処理P21の対象となる主たるレイアウト線を1本選択すると、サーバ2は、ユーザが選択した主たるレイアウト線と結合されるレイアウト線の候補として、主たるレイアウト線との端点距離が所定のしきい値以下となるレイアウト線を選択する。ユーザは、端点距離に関するしきい値を入力欄323に入力して指定することができる。
【0079】
レイアウト線マージ条件設定部312には、レイアウト線マージ処理P22の一部自動化、すなわち、レイアウト線マージ処理P22の対象となるレイアウト線の選択を一部自動で実施することに関して、「Off」および「On」の各ボタン331,332が設けられている。ユーザは、ボタン331,332のいずれかを操作することで、レイアウト線マージ処理P22の一部自動化の無効と有効とを切り替えることができる。
【0080】
また、レイアウト線マージ条件設定部312には、レイアウト線のマージ位置、すなわち、複数の平行なレイアウト線を1本に統合した後のレイアウト線の位置に関して、「長い線の位置優先」、「短い線の位置優先」および「2本線の中央位置」の各ボタン333,334,335が設けられている。ユーザは、ボタン333,334,335のいずれかを操作することで、レイアウト線のマージ位置を指定することができる。
【0081】
ここで、「長い線の位置優先」のボタン333が操作されると、処理対象に選択された複数のレイアウト線のうちの長いレイアウト線の位置が、統合後のレイアウト線の位置に設定される。また、「短い線の位置優先」のボタン334が操作されると、処理対象に選択された複数のレイアウト線のうちの短いレイアウト線の位置が、統合後のレイアウト線の位置に設定される。また、「2本線の中央位置」のボタン335が操作されると、処理対象に選択された複数のレイアウト線の中央の位置が、統合後のレイアウト線の位置に設定される。
【0082】
背景画像挿入条件設定部313には、背景画像挿入、すなわち、背景画像が2Dレイアウト図の背面に挿入されて、2Dレイアウト図と背景画像とが重ね合わされた状態で表示されることに関して、「Off」および「On」の各ボタン341,342が設けられている。ユーザは、ボタン341,342のいずれかを操作することで、背景画像挿入の無効と有効とを切り替えることができる。
【0083】
また、背景画像挿入条件設定部313には、背景画像の種類に関して、「点群画像」、「エッジ画像」および「ノイズレス画像」の各ボタン343,344,345が設けられている。ユーザは、ボタン343,344,345のいずれかを操作することで、背景画像の種類を指定することができる。
【0084】
寸法表示条件設定部314には、寸法表示、すなわち、レイアウト線の寸法(長さ)を2Dレイアウト図に表示することに関して、「Off」および「On」の各ボタン351,352が設けられている。ユーザは、ボタン351,352のいずれかを操作することで、寸法表示の無効と有効とを切り替えることができる。
【0085】
また、寸法表示条件設定部314には、寸法表示の対象となるレイアウト線の長さに関するしきい値の入力欄353が設けられている。サーバでは、寸法(長さ)がしきい値(下限値)以上となるレイアウト線のみを対象にして寸法表示が行われる。ユーザは、レイアウト線の長さに関するしきい値を入力欄353に入力することができる。
【0086】
また、寸法表示条件設定部314には、寸法を表す文字(数値)の表示位置に関して「線中心」および「自動調整」の各ボタン354,355が設けられている。ユーザが、「線中心」のボタン354を操作すると、レイアウト線の中心位置に寸法を表す文字が表示される。ユーザが、「自動調整」のボタン355を操作すると、寸法を表す文字が密集して見にくくならないように寸法を表す文字の表示位置または文字のサイズ(フォントサイズ)が自動調整される。
【0087】
3Dレイアウト設定部303では、2Dレイアウトに関する処理条件が設定される。3Dレイアウト設定部303には、レイアウトセル結合条件設定部361と、レイアウトセル除外条件設定部362と、レイアウト図描画条件設定部363と、が設けられている。
【0088】
レイアウトセル結合条件設定部361には、レイアウトセル結合処理P23の一部自動化、すなわち、レイアウトセル結合処理P23の対象となるレイアウトセルの選択を一部自動で実施することに関して、「Off」および「On」の各ボタン371,372が設けられている。ユーザは、ボタン371,372のいずれかを操作することで、レイアウトセル結合処理P23の一部自動化の無効と有効とを切り替えることができる。
【0089】
また、レイアウトセル結合条件設定部361には、レイアウトセル結合処理P23の対象となるレイアウトセルを検出する際の基準として、レイアウトセルの接触面積に関するしきい値の入力欄373と、レイアウトセルの扁平率に関するしきい値の入力欄374と、が設けられている。
【0090】
レイアウトセル結合処理P23の一部自動化が有効に設定された場合、ユーザが、レイアウトセル結合処理P23の対象となる主たるレイアウトセルを1つ選択すると、サーバ2は、ユーザが選択した主たるレイアウトセルに隣接するレイアウトセルが、接触面積に関するしきい値で規定された条件を満足し、または、扁平率に関するしきい値で規定された条件を満足する場合に、そのレイアウトセルを、主たるレイアウトセルと結合可能なレイアウトセルの候補として選択する。
【0091】
ここで、ユーザが選択した主たるレイアウトセルに隣接するレイアウトセルが、主たるレイアウトセルと広い面積で接触している場合には、その2つのレイアウトセルは連続した1つ空間に含まれるものと想定される。そこで、本実施形態では、主たるレイアウトセルに隣接するレイアウトセルと主たるレイアウトセルとの接触面積が、所定のしきい値以上である場合、隣接するレイアウトセルがレイアウトセル結合処理P23の対象として選択される。ユーザは、レイアウトセルの接触面積に関するしきい値を入力欄373に入力して指定することができる。
【0092】
また、極度に扁平なレイアウトセルは1つの独立した空間ではないと想定される。そこで、本実施形態では、主たるレイアウトセルに隣接するレイアウトセルの扁平率(幅に対する奥行きの割合)が、所定のしきい値以下である場合、その隣接するレイアウトセルがレイアウトセル結合処理P23の対象として選択される。ユーザは、レイアウトセルの扁平率に関するしきい値を入力欄374に入力して指定することができる。
【0093】
レイアウトセル除外条件設定部362には、レイアウトセル除外処理P24の一部自動化、すなわち、レイアウトセル除外処理P24の対象となるレイアウトセルの選択を一部自動で実施することに関して、「Off」および「On」の各ボタン381,382が設けられている。ユーザは、ボタン381,382のいずれかを操作することで、レイアウトセル除外処理P24の一部自動化の無効と有効とを切り替えることができる。
【0094】
また、レイアウトセル除外条件設定部362には、レイアウトセル除外処理P24の対象となるレイアウトセルを選択する際の基準として、レイアウトセルに含まれる点群データの点の含有率(単位体積当たりの個数)に関するしきい値の入力欄383が設けられている。レイアウトセル除外処理P24の一部自動化が有効に設定された場合、サーバ2は、レイアウトセルに含まれる点群データの点の含有率が所定のしきい値以下となる場合に、そのレイアウトセルがレイアウトセル除外処理P24の対象として選択される。
【0095】
ここで、部屋や廊下のように実在する空間を表すレイアウトセルは、点群データの点を多数含む。一方、レイアウトセルに含まれる点群データの点が極端に少ない場合、そのレイアウトセルは、間違えて作成されたもので実在する空間を表すものではないと想定される。そこで、本実施形態では、レイアウトセルに含まれる点群データの点の含有率が、所定のしきい値以下である場合、そのレイアウトセルが除外対象として選択される。ユーザは、含有率に関するしきい値を入力欄383に入力して指定することができる。
【0096】
レイアウト図描画条件設定部363には、2Dレイアウト図の描画モードに関して、「壁」および「部屋」の各ボタン391,392が設けられている。3Dレイアウトモデル生成処理P12では、部屋の空間の範囲にレイアウトセルが設定されると共に、壁の部分に薄い形状のレイアウトセルが設定される。このため、2Dレイアウト図では、部屋の空間を表すレイアウトセルに基づいてレイアウト線を描画することができ、また、壁を表すレイアウトセルに基づいてレイアウト線を描画することもできる。ユーザは、「壁」および「部屋」のボタン391,392のいずれかを操作することで、部屋の空間を表すレイアウトセルに基づいてレイアウト線を描画する描画モード(第1の描画モード)と、壁を表すレイアウトセルに基づいてレイアウト線を描画する描画モード(第2の描画モード)とを切り替えることができる。
【0097】
次に、ユーザ端末1に表示される2Dレイアウト編集画面401について説明する。図7は、2Dレイアウト編集画面401を示す説明図である。
【0098】
2Dレイアウト編集画面401(操作画面)には、2Dレイアウト図402が表示される。2Dレイアウト図402では、対象場所に存在する物体の輪郭(壁面など)を表すレイアウト線403が描画されている。また、ここでは、背景画像として点群画像405が2Dレイアウト図402の背面に挿入されて、2Dレイアウト図402と点群画像405とが重ね合わされた状態で表示される。
【0099】
また、2Dレイアウト編集画面401には、「レイアウト線結合」、「レイアウト線マージ」および「取消」の各ボタン121,122,123が設けられている。また、2Dレイアウト編集画面401には、「OK」および「キャンセル」の各ボタン124,125が設けられている。
【0100】
次に、レイアウト線結合処理P21が行われる場合の画面操作の第1の例について説明する。図8図9は、2Dレイアウト編集画面401の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0101】
本例は、レイアウト線結合処理P21の対象とするレイアウト線403をユーザが選択する場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウト線結合条件設定部311の「Off」のボタン321を操作した場合である。
【0102】
図8(A)に示すように、本例では、部屋の壁面を表す2本のレイアウト線403が途切れているため、2本のレイアウト線403を結合するレイアウト線結合処理P21が必要である。レイアウト線結合処理P21では、2本のレイアウト線403の延長線の交点までレイアウト線403を延長して2本のレイアウト線403の端点を結合する補正が行われる。
【0103】
まず、ユーザが「レイアウト線結合」のボタン121を操作すると、処理対象とするレイアウト線403を選択するように促すメッセージ、例えば「結合したい線を選んでください」とのメッセージが表示される。ここで、図8(B)に示すように、ユーザは、処理対象とするレイアウト線403を1本選択する操作(例えばクリック)を行うことができる。さらに、図9(A)に示すように、ユーザは、処理対象とするレイアウト線403をもう1本選択する操作を行うことができる。このとき、選択されたレイアウト線403が強調表示される。具体的には、選択されたレイアウト線403が所定色(例えばオレンジ色)に変化し、またレイアウト線403の線幅が太くなる。
【0104】
処理対象とする2本のレイアウト線403が選択されると、レイアウト線結合処理P21が実行されることをユーザに通知するメッセージ、例えば「結合します」とのメッセージが表示される。ここで、ユーザが「OK」のボタン124を操作すると、サーバ2において、選択された2本のレイアウト線403を対象にしてレイアウト線結合処理P21が実行される。
【0105】
これにより、2Dレイアウト編集画面401では、レイアウトセル除外処理P24が反映されたレイアウト図が表示される。具体的には、図9(B)に示すように、選択された2本のレイアウト線403が結合された状態の2Dレイアウト図402が表示される。
【0106】
次に、レイアウト線結合が行われる場合の画面操作の第2の例について説明する。図10図11は、2Dレイアウト編集画面401の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0107】
本例は、図8図9に示す第1の例と同様に、レイアウト線結合処理P21の対象とするレイアウト線403をユーザが選択する場合である。一方、図10(A)に示すように、本例では、部屋の壁面を表す2本のレイアウト線403が交差しているため、2本のレイアウト線403を結合するレイアウト線結合処理P21が必要である。レイアウト線結合処理P21では、2本のレイアウト線403の交点からはみ出した部分を削除する補正が行われる。本例での画面操作の手順は、図8図9に示す第1の例と同様である。
【0108】
次に、レイアウト線結合が行われる場合の画面操作の第3の例について説明する。図12図13は、2Dレイアウト編集画面401の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0109】
本例は、レイアウト線結合処理P21の対象とするレイアウト線403の1つをユーザが選択すると、そのレイアウト線403と結合可能なレイアウト線403をサーバ2が選択する場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウト線結合条件設定部311の「On」のボタン322を操作した場合である。
【0110】
図12(A)に示すように、本例では、2つの部屋の一方において、壁面を表すレイアウト線403が途切れた箇所が2つあり、この途切れた箇所を繋ぐレイアウト線結合処理P21が必要である。サーバ2は、ユーザが選択した1本のレイアウト線403と結合可能な2本のレイアウト線403を処理対象の候補として選択してユーザに提示する。
【0111】
まず、ユーザが「レイアウト線結合」のボタン121を操作すると、処理対象とするレイアウト線403を選択するようにユーザに促すメッセージ、例えば「結合したい線を選んでください」とのメッセージが表示される。ここで、図12(B)に示すように、ユーザは、レイアウト線結合処理P21の対象とするレイアウト線403を1本選択する操作を行うことができる。
【0112】
一方、サーバ2は、ユーザが選択した主たるレイアウト線403と結合可能なレイアウト線403を処理対象の候補として選択する。具体的には、ユーザが選択した主たるレイアウト線403に対して、端点距離がしきい値以下となるレイアウト線403が処理対象の候補として選択される。
【0113】
このとき、2Dレイアウト編集画面401では、ユーザにより選択された主たるレイアウト線403と、サーバ2により処理対象の候補として選択されたレイアウト線403とが強調表示される。具体的には、レイアウト線403が所定色(例えばオレンジ色)に変化し、またレイアウト線403の線幅が太くなる。また、主たるレイアウト線403と、処理対象の候補となるレイアウト線403とは異なる態様で描画される。具体的には、例えば、主たるレイアウト線403は実線で描画されるのに対して、処理対象の候補となるレイアウト線403は破線で描画される。
【0114】
また、2Dレイアウト編集画面401では、処理対象から除外するレイアウト線403を選択するようにユーザに促すメッセージ、例えば「結合しない線を選んでください」とのメッセージが表示される。ここで、図13(A)に示すように、ユーザは、処理対象から除外するレイアウト線403を選択することができる。ユーザが選択したレイアウト線403は強調表示が解除される。本例では、図12(B)に示すように、破線で描画された処理対象の候補となる2本のレイアウト線403のうち、右側のレイアウト線403が選択される。なお、ここでは、処理対象から除外するレイアウト線403を選択するようにユーザに促す例を示したが、結合する線を選択して未選択の線の強調表示を自動的に解除するようにしてもよい。
【0115】
図13(A)に示すように、処理対象から除外するレイアウト線403が選択されると、レイアウト線結合処理P21が実行されることをユーザに通知するメッセージ、例えば「結合します」とのメッセージが表示される。ここで、ユーザが「OK」のボタン124を操作すると、サーバ2において、選択された2本のレイアウト線403を対象にしてレイアウト線結合処理P21が実行される。
【0116】
これにより、2Dレイアウト編集画面401では、レイアウト線結合処理P21が反映された2Dレイアウト図402が表示される。具体的には、図13(B)に示すように、選択された2本のレイアウト線403が結合された状態の2Dレイアウト図402が表示される。
【0117】
次に、レイアウト線結合が行われる場合の画面操作の第4の例について説明する。図14図15は、2Dレイアウト編集画面401の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0118】
本例は、レイアウト線結合処理P21の結果に誤りがあるため、ユーザの操作でレイアウト線結合処理P21の結果を取り消し、レイアウト線403を処理前の状態に復元する。本例では、図14(A)に示すように、レイアウト線結合処理P21により、室内の壁面を表すレイアウト線403が廊下を横切るように誤って補正されている。
【0119】
まず、図14(B)に示すように、ユーザが「取消」のボタン123を操作すると、取消対象とするレイアウト線403を選択するように促すメッセージ、例えば「自動化結果を取り消したい線を選んでください」とのメッセージが表示される。ここで、図15(A)に示すように、ユーザは、取消対象とするレイアウト線403を選択する操作を行うことができる。選択されたレイアウト線403は表示態様が変化する。具体的には、選択されたレイアウト線403が所定色(例えばオレンジ色)に変化する。なお、取消対象が複数存在する場合、取消可能な候補となる各レイアウト線403を破線等で表示させてから、取消対象とするレイアウト線403を選択する操作を行うようにしてもよい。
【0120】
取消対象とするレイアウト線403が選択されると、レイアウト線結合処理P21の結果の取消が実行されることをユーザに通知するメッセージ、例えば「取り消します」とのメッセージが表示される。ここで、ユーザが「OK」のボタン124を操作すると、サーバ2において、レイアウト線結合処理P21の結果が取り消され、レイアウト線結合処理P21で補正されたレイアウト線403が元の状態に復元される。
【0121】
これにより、2Dレイアウト編集画面401では、レイアウトセル除外処理P24が反映された2Dレイアウト図402が表示される。具体的には、図15(B)に示すように、2Dレイアウト図402において、室内の壁面を表すレイアウト線403が廊下を横切るように延びた部分が削除される。
【0122】
次に、レイアウト線マージ処理P22が行われる場合の画面操作の第1の例について説明する。図16図17は、2Dレイアウト編集画面401の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0123】
本例は、レイアウト線マージ処理P22の対象とするレイアウト線403をユーザが選択する場合である。また、本例では、レイアウト線403のマージ位置が、処理対象に選択された複数のレイアウト線403のうちの長いレイアウト線403の位置に設定されている。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウト線マージ条件設定部312の「Off」のボタン331を操作すると共に、「長い線の位置優先」のボタン333を操作した場合である。
【0124】
図16(A)に示すように、本例では、部屋の壁面の近傍に複数の平行なレイアウト線403が作成されており、その複数のレイアウト線403は1つの壁面を表すものと想定されるため、その複数のレイアウト線を1本に統合するレイアウト線マージ処理P22が必要である。レイアウト線マージ処理P22では、ユーザが選択した複数のレイアウト線403を、その複数のレイアウト線403のうちの長いレイアウト線403の位置に統合する補正が行われる。
【0125】
まず、ユーザが「レイアウト線マージ」のボタン122を操作すると、処理対象とするレイアウト線403を選択するように促すメッセージ、例えば「マージしたい線を選んでください」とのメッセージが表示される。ここで、図16(B)に示すように、ユーザは、処理対象とするレイアウト線403を選択する操作を行うことができる。さらに、図17(A)に示すように、ユーザは、処理対象とするレイアウト線403をもう1本選択する操作を行うことができる。このとき、選択されたレイアウト線403が強調表示される。具体的には、選択されたレイアウト線403が所定色(例えばオレンジ色)に変化し、またレイアウト線403の線幅が太くなる。
【0126】
処理対象とする2本のレイアウト線403が選択されると、レイアウト線マージ処理P22が実行されることをユーザに通知するメッセージ、例えば「マージします」とのメッセージが表示される。ここで、ユーザが「OK」のボタン124を操作すると、サーバ2において、選択された2本のレイアウト線403を対象にしてレイアウト線マージ処理P22が実行される。
【0127】
これにより、2Dレイアウト編集画面401では、レイアウトセル除外処理P24が反映されたレイアウト図が表示される。具体的には、図17(B)に示すように、2Dレイアウト編集画面401では、選択された2本のレイアウト線403がマージされた状態の2Dレイアウト図402が表示される。
【0128】
なお、本実施形態では、1つの物体の輪郭(壁面など)を表すレイアウト線403が、二重、すなわち、互いに平行な状態で2本に現れる例について説明するが、レイアウト線403が、三重以上、すなわち、互いに平行な状態で3本以上現れる場合もあり、このような場合でも同様に対応可能である。すなわち、ユーザが、処理対象とするレイアウト線403を3本以上選択してレイアウト線マージ処理P22の実行を指示することができる。
【0129】
次に、レイアウト線マージ処理P22が行われる場合の画面操作の第2の例について説明する。図18図19は、2Dレイアウト編集画面401の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0130】
本例は、図16図17に示す第1の例と同様に、レイアウト線マージ処理P22の対象とするレイアウト線403をユーザが選択する場合である。一方、本例では、レイアウト線403のマージ位置が、処理対象に選択された複数のレイアウト線403の中央の位置に設定されている。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウト線マージ条件設定部312の「Off」のボタン331を操作すると共に、「2本線の中央位置」のボタン335を操作した場合である。
【0131】
本例での画面操作の手順は、図16図17に示す第1の例と同様である。最終的には、図20(A),(B)に示すように、平行な状態で現れた2本線の中央位置にて、レイアウト線403がマージされた状態の2Dレイアウト図402が表示される。
【0132】
次に、レイアウト線マージ処理P22が行われる場合の画面操作の第3の例について説明する。図21図22は、2Dレイアウト編集画面401の遷移状況を示す説明図である。
【0133】
本例は、レイアウト線マージ処理P22の対象とするレイアウト線403の1つをユーザが選択すると、そのレイアウト線403とマージ可能なレイアウト線403をサーバ2が選択する場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウト線マージ条件設定部312の「On」のボタン332を操作した場合である。
【0134】
図20(A)に示すように、本例では、部屋の壁面の近傍に複数の平行なレイアウト線403が作成されているが、以下に示すように、ユーザが選択したレイアウト線403とマージ可能なレイアウト線403をサーバ2が選択した際に、その選択結果に誤りがあるため、処理対象とするレイアウト線403をユーザが修正する操作を行う。
【0135】
まず、ユーザが「レイアウト線マージ」のボタン122を操作すると、処理対象とするレイアウト線403を選択するようにユーザに促すメッセージ、例えば「マージしたい線を選んでください」とのメッセージが表示される。ここで、図20(B)に示すように、ユーザは、処理対象とするレイアウト線403を選択する操作を行うことができる。
【0136】
一方、サーバ2は、ユーザが選択した主たるレイアウト線403とマージ可能なレイアウト線403を処理対象の候補として選択する。具体的には、主たるレイアウト線403と平行でかつ間隔が所定のしきい値以下となるレイアウト線403が処理対象の候補として選択される。
【0137】
このとき、2Dレイアウト編集画面401では、ユーザにより選択された主たるレイアウト線403と、サーバ2により処理対象の候補として選択されたレイアウト線403とが強調表示される。具体的には、レイアウト線403が所定色(例えばオレンジ色)に変化し、またレイアウト線403の線幅が太くなる。また、主たるレイアウト線403と、処理対象の候補となるレイアウト線403とは異なる態様で描画される。具体的には、例えば、主たるレイアウト線403は実線で描画されるのに対して、処理対象の候補となるレイアウト線403は破線で描画される。
【0138】
また、2Dレイアウト編集画面401では、処理対象から除外するレイアウト線403を選択するようにユーザに促すメッセージ、例えば「マージしない線を選んでください」とのメッセージが表示される。ここで、図21(A)に示すように、ユーザは、処理対象から除外するレイアウト線403を選択することができる。ユーザが選択したレイアウト線403は強調表示が解除される。本例では、図20(B)に示すように、破線で描画された処理対象の候補となる2本のレイアウト線403のうち、下側のレイアウト線403が選択される。
【0139】
図21(A)に示すように、処理対象から除外するレイアウト線403が選択されると、レイアウト線マージ処理P22が実行されることをユーザに通知するメッセージ、例えば「マージします」とのメッセージが表示される。ここで、ユーザが「OK」のボタン124を操作すると、サーバ2において、選択された2本のレイアウト線403を対象にしてレイアウト線マージ処理P22が実行される。
【0140】
これにより、2Dレイアウト編集画面401では、レイアウトセル除外処理P24が反映された2Dレイアウト図402が表示される。具体的には、図21(B)に示すように、選択された2本のレイアウト線403が統合された状態の2Dレイアウト図402が表示される。
【0141】
次に、サーバ2で行われる背景画像挿入処理P26および寸法表示処理P27について説明する。図23は、ユーザ端末1に表示される点群データ確認画面201(図5とは点群画像202が異なる)を示す説明図である。図24図25は、ユーザ端末1に表示される2Dレイアウト編集画面401の要部を示す説明図である。
【0142】
サーバ2では、ユーザの指示入力に応じて、背景画像挿入処理P26および寸法表示処理P27が行われる。背景画像挿入処理P26では、背景画像(点群画像、エッジ画像、ノイズレス画像)が、2Dレイアウト図402の下に挿入されて、2Dレイアウト図402と背景画像とが重ね合わせた状態で表示される。寸法表示処理P27では、壁面を表すレイアウト線403の寸法(長さ)を表す文字が2Dレイアウト図402上に重畳された状態で表示される。
【0143】
ここで、図23図24に示す例は、図22に示す点群データに基づいて生成されたものである。
【0144】
図23(A)に示す例は、背景画像挿入が無効に設定され、かつ、寸法表示が有効に設定された場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、背景画像挿入条件設定部313の「Off」のボタン341を操作し、かつ、寸法表示条件設定部314の「On」のボタン352を操作した場合である。
【0145】
この場合、レイアウト線403の寸法(長さ)を表す文字が、2Dレイアウト図402におけるレイアウト線403上に重畳されている。これにより、ユーザは、レイアウト線403で表される壁面などの物体の寸法を容易に把握することができる。
【0146】
図23(B)に示す例は、背景画像挿入が有効に設定され、かつ、背景画像がエッジ画像に設定された場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、背景画像挿入条件設定部313の「On」のボタン342を操作し、かつ、「エッジ画像」のボタン344を操作した場合である。また、本例では、図23(A)に示す例と同様に、寸法表示が有効に設定されている。
【0147】
この場合、レイアウト線403の寸法(長さ)を表す文字が、2Dレイアウト図402におけるレイアウト線403上に重畳されると共に、背景画像としてのエッジ画像406が2Dレイアウト図402の下に挿入されて、2Dレイアウト図402とエッジ画像とが重ね合わされた状態で表示される。これにより、ユーザは、2Dレイアウト図402をエッジ画像と比較することで、2Dレイアウト図402の誤りを容易に見つけ出すことができる。
【0148】
図24(A)に示す例は、背景画像挿入が有効に設定され、かつ、背景画像が点群画像に設定された場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、背景画像挿入条件設定部313の「点群画像」のボタン343を操作した場合である。また、本例では、図23(A),(B)に示す例と同様に、寸法表示が有効に設定されている。
【0149】
この場合、レイアウト線403の寸法(長さ)を表す文字が、2Dレイアウト図402におけるレイアウト線403上に重畳されると共に、背景画像としての点群画像405が2Dレイアウト図402の下に挿入されて、2Dレイアウト図402と点群画像405とが重ね合わされた状態で表示される。これにより、ユーザは、2Dレイアウト図402を点群画像405と比較することで、2Dレイアウト図402の誤りを容易に見つけ出すことができる。また、点群画像405では、対象エリアの実際の状況を詳細に確認できる場合があるため、ユーザが、2Dレイアウト図402の細かい誤りを見つけ出すことができる。
【0150】
図24(B)に示す例は、図23(A)に示す例と同様に、背景画像挿入が無効に設定され、かつ、寸法表示が有効に設定された場合であるが、特にここでは、寸法表示の対象となるレイアウト線403の長さに関するしきい値(下限値)が、図23(A),(B),図24(A)に示す例より長く設定される。具体的には、図23(A),(B),図24(A)に示す例では、レイアウト編集設定画面301(図6参照)の寸法表示条件設定部314において、例えばしきい値が10cm以上に設定されたが、本例では、例えばしきい値が100cm以上に設定される。このようにしきい値(下限値)が長く設定されると、寸法が表示されるレイアウト線403が限定されるため、寸法を表す文字が密集して表示されることで見にくくなることを避けることができる。なお、図23図24に示す例では、長さの単位としてmで表示しているが、図示しない設定画面からの表示単位設定により、cm等に変更して表示することができる。
【0151】
次に、ユーザ端末1に表示される3Dレイアウト編集画面501について説明する。図26は、3Dレイアウト編集画面501を示す説明図である。
【0152】
3Dレイアウト編集画面501(操作画面)には、3Dレイアウト図502が表示される。3Dレイアウト図502では、対象場所に存在する直方体状の空間を表すレイアウトセル503が描画されている。また、ここでは、背景画像として点群画像202が3Dレイアウト図502の背面に挿入されて、3Dレイアウト図502と点群画像202とが重ね合わされた状態で表示される。また、3Dレイアウト図502では、複数のレイアウトセル503が異なる態様で表示されている。具体的には、複数のレイアウトセル503の各々を表す直方体の辺および面が異なる色で描画されている。
【0153】
また、3Dレイアウト編集画面501には、「レイアウトセル結合」、「レイアウトセル除外」、および「レイアウト図表示」の各ボタン127,128,129が設けられている。
【0154】
次に、レイアウトセル結合処理P23が行われる場合の画面操作の第1の例について説明する。図27図28は、3Dレイアウト編集画面501の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0155】
本例は、レイアウトセル結合処理P23の対象とするレイアウトセル503をユーザが選択する場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウトセル結合条件設定部361の「Off」のボタン371を操作した場合である。
【0156】
図26(A)に示すように、本例では、2つの部屋(会議室)のうちの一方の部屋の空間に、3つの独立した空間を表すレイアウトセル503が作成されているため、レイアウトセル結合処理P23が必要である。レイアウトセル結合処理P23では、3つの独立した空間を表すレイアウトセル503を結合して、3つのレイアウトセル503が1つの連続した空間を表すように変更する補正が行われる。
【0157】
まず、ユーザが「レイアウトセル結合」のボタン127を操作すると、処理対象とするレイアウトセル503を選択するように促すメッセージ、例えば「1つに結合したいレイアウトセルを選択してください」とのメッセージが表示される。ここで、図26(B)に示すように、ユーザは、処理対象とするレイアウトセル503(右側の会議室)を選択する操作(例えばクリック)を行うことができる。さらに、図27(A)に示すように、ユーザは、処理対象とするレイアウトセル503の全てを順次選択する操作を行う。このとき、選択されたレイアウトセル503が強調表示される。具体的には、選択されたレイアウトセル503を表す直方体の辺が点線で描画される。
【0158】
処理対象とする全てのレイアウトセル503が選択されると、レイアウトセル結合処理P23が実行されることをユーザに通知するメッセージ、例えば「結合します」とのメッセージが表示される。ここで、ユーザが「OK」のボタン124を操作すると、サーバ2において、選択された複数のレイアウトセル503を対象にしてレイアウトセル結合処理P23が実行される。
【0159】
これにより、3Dレイアウト編集画面501では、レイアウトセル結合処理P23が反映された3Dレイアウト図502が表示される。具体的には、図27(B)に示すように、選択された複数のレイアウトセル503が1つに結合された状態で3Dレイアウト図502が表示される。なお、結合された複数のレイアウトセル503は、同一の空間を表すものとして、レイアウトセル503を表す直方体の辺および面が同一の色で描画される。
【0160】
次に、レイアウトセル結合処理P23が行われる場合の画面操作の第2の例について説明する。図29図30は、3Dレイアウト編集画面501の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0161】
本例は、レイアウトセル結合処理P23の対象とするレイアウトセル503の1つをユーザが選択すると、そのレイアウトセル503と結合可能なレイアウトセル503をサーバが選択する場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウトセル結合条件設定部361の「On」のボタン372を操作した場合である。
【0162】
図28(A)に示すように、本例では、2つの部屋(会議室)の間に廊下があるが、以下に示すように、ユーザが選択したレイアウトセル503と結合可能なレイアウトセル503をサーバ2が選択した際に、その選択結果に誤りがあるため、処理対象とするレイアウトセル503をユーザが修正する。
【0163】
まず、ユーザが「レイアウトセル結合」のボタン127を操作すると、処理対象とするレイアウトセル503を選択するように促すメッセージ、例えば「1つに結合したいレイアウトセルを選択してください」とのメッセージが表示される。ここで、図28(B)に示すように、ユーザは、処理対象とするレイアウトセル503を1つ選択する操作を行うことができる。
【0164】
一方、サーバ2は、ユーザが選択した主たるレイアウトセル503と結合可能なレイアウトセル503を処理対象の候補として選択する。具体的には、ユーザが選択した主たるレイアウトセル503に隣接するレイアウトセル503が、接触面積に関するしきい値で規定された条件を満足し、または、扁平率に関するしきい値で規定された条件を満足する場合に、そのレイアウトセル503が、主たるレイアウトセル503と結合可能なレイアウトセル503の候補として選択する。
【0165】
このとき、3Dレイアウト編集画面501では、ユーザが選択したレイアウトセル503と、そのレイアウトセル503と結合可能なレイアウトセル503とが強調表示される。具体的には、レイアウトセル503を表す直方体の辺が点線で描画される。
【0166】
また、3Dレイアウト編集画面501では、処理対象から除外するレイアウトセル503を選択するようにユーザに促すメッセージ、例えば「取り消したいレイアウトセルを選択して下さい」とのメッセージが表示される。ここで、図29(A)に示すように、ユーザは、処理対象から除外するレイアウトセル503(部屋に隣接する廊下)を選択することができる。ユーザが選択したレイアウトセル503は強調表示が解除される。本例では、ユーザが選択した主たるレイアウトセル503が部屋の空間を表すのに対して、部屋に隣接する廊下の空間を表すレイアウトセル503も処理対象として選択されたため、そのレイアウトセル503が処理対象から除外される。
【0167】
処理対象から除外するレイアウトセル503が選択されると、レイアウトセル結合処理P23が実行されることをユーザに通知するメッセージ、例えば「結合します」とのメッセージが表示される。ここで、ユーザが「OK」のボタン124を操作すると、サーバ2において、ユーザが選択した主たるレイアウトセル503と、そのレイアウトセル503と結合可能で、かつ、ユーザにより処理対象から除外されなかったレイアウトセル503を対象にしてレイアウトセル結合処理P23が実行される。
【0168】
これにより、3Dレイアウト編集画面501では、レイアウトセル結合処理P23が反映された3Dレイアウト図502が表示される。具体的には、図29(B)に示すように、複数のレイアウトセル503が結合された状態の3Dレイアウト図502が表示される。なお、結合された複数のレイアウトセル503は、同一の空間を表すものとして、レイアウトセル503を表す直方体の辺および面が同一の色で描画される。
【0169】
次に、レイアウトセル除外処理P24が行われる場合の画面操作の第1の例について説明する。図31図32は、3Dレイアウト編集画面501の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0170】
本例は、レイアウトセル除外処理P24の対象とするレイアウトセル503をユーザが選択する場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウトセル除外条件設定部362の「Off」のボタン381を操作した場合である。
【0171】
図30(A)に示すように、本例では、部屋の空間を表すレイアウトセル503に隣接して、部屋の外側にレイアウトセル503が誤って作成されているため、レイアウトセル除外処理P24が必要である。この場合、ユーザが、誤って作成されたレイアウトセル503を目視で見つけ出して選択する。
【0172】
まず、ユーザが「レイアウトセル除外」のボタン128を操作すると、レイアウト図から除外するレイアウトセル503を選択するようにユーザに促すメッセージ、例えば「レイアウト図から除外したいレイアウトセルを選択してください」とのメッセージが表示される。ここで、図30(B)に示すように、ユーザは、レイアウト図から除外するレイアウトセル503を選択する操作を行うことができる。このとき、選択されたレイアウトセル503が強調表示される。具体的には、選択されたレイアウトセル503を表す直方体の辺が点線で描画される。
【0173】
レイアウト図から除外するレイアウトセル503が選択されると、レイアウトセル除外処理P24が実行されることをユーザに通知するメッセージ、例えば「除外します」とのメッセージが表示される。ここで、ユーザが「OK」のボタン124を操作すると、サーバ2において、選択されたレイアウトセル503を対象にしてレイアウトセル除外処理P24が実行される。
【0174】
これにより、2Dレイアウト編集画面401では、レイアウトセル除外処理P24が反映された3Dレイアウト図502が表示される。具体的には、図31に示すように、選択されたレイアウトセル503が除外された状態で3Dレイアウト図502が表示される。
【0175】
次に、レイアウトセル除外処理P24が行われる場合の画面操作の第2の例について説明する。図33は、3Dレイアウト編集画面501の要部の遷移状況を示す説明図である。
【0176】
本例は、レイアウトセル除外処理P24の対象とするレイアウトセル503をサーバ2が自動で選択する場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウトセル除外条件設定部362の「On」のボタン382を操作した場合である。
【0177】
まず、ユーザが「レイアウトセル除外」のボタン128を操作すると、サーバ2において、除外対象となるレイアウトセル503が選択される。このとき、サーバ2では、作成されたレイアウトセル503のうち、レイアウトセルに含まれる点群データの点の含有率が所定のしきい値以下となるレイアウトセル503が、除外対象として選択される。
【0178】
このとき、2Dレイアウト編集画面401では、除外対象として選択されたレイアウトセル503が強調表示される。具体的には、レイアウトセル503を表す直方体の辺が点線で描画される。ここで、ユーザが「OK」のボタン124を操作すると、サーバ2において、除外対象として選択されたレイアウトセル503を対象にしてレイアウトセル除外処理P24が実行される。
【0179】
これにより、2Dレイアウト編集画面401では、レイアウトセル除外処理P24が反映された3Dレイアウト図502が表示される。具体的には、図31に示す第1の例の場合と同様に、除外対象として選択されたレイアウトセル503が除外された状態で3Dレイアウト図502が表示される。
【0180】
次に、ユーザ端末1に表示されるレイアウト図確認画面601について説明する。図34図35は、レイアウト図確認画面601を示す説明図である。
【0181】
図25に示す3Dレイアウト編集画面501において、ユーザが、「レイアウト図表示」のボタン129を操作すると、図33図34に示すレイアウト図確認画面601に遷移する。
【0182】
レイアウト図確認画面601には、3Dレイアウト図502と、2Dレイアウト図402とが表示される。
【0183】
3Dレイアウト図502は、3Dレイアウト編集画面501(図25参照)と同様に、複数のレイアウトセル503が描画されている。一方、ここでは、1つの連続した空間を表す複数のレイアウトセル503が同じ形態で描画される。具体的には、1つの連続した空間を表す複数のレイアウトセル503の各々を表す直方体の辺および面が同じ系統の色で描画される。また、3Dレイアウト図502では、部屋の壁を表すレイアウトセル503を表す直方体の辺が強調表示される。具体的には、部屋の壁を表すレイアウトセル503を表す直方体の辺が所定の色(例えば黄色)で描画される。
【0184】
一方、2Dレイアウト図402は、以下のようにユーザによる描画モード(壁モード、部屋モード)の指定に応じて異なる。
【0185】
図33に示す例は、部屋などの空間を表すレイアウトセル503に基づいてレイアウト線403を描画する描画モード(第1の描画モード)で2Dレイアウト図402が作成された場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウト図描画条件設定部363の「部屋」のボタン392を操作した場合である。この場合、2Dレイアウト図402に、レイアウトセル503を表す直方体の辺のうち、1つの連続した空間(部屋、廊下)の外形輪郭を表す辺がレイアウト線403として描画される。
【0186】
図34に示す例は、壁を表すレイアウトセル503に基づいてレイアウト線403を描画する描画モード(第2の描画モード)で2Dレイアウト図402が作成された場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウト図描画条件設定部363の「壁」のボタン391を操作した場合である。この場合、2Dレイアウト図402に、部屋の壁面を表すレイアウト線403のみが描画される。
【0187】
次に、2Dレイアウト図402の変形例について説明する。図36は、ユーザ端末1に表示されるレイアウト図確認画面601の要部を示す説明図である。
【0188】
図35(A),(B)に示すレイアウト図確認画面601は、部屋の空間を表すレイアウトセル503に基づいてレイアウト線403を描画する描画モードで2Dレイアウト図402が作成された場合である。具体的には、レイアウト編集設定画面301(図6参照)において、ユーザが、レイアウト図描画条件設定部363の「部屋」のボタン392を操作した場合である。
【0189】
図35(A)に示す例では、2Dレイアウト図402に、全てのレイアウトセル503を表す直方体の辺がレイアウト線403として描画されている。
【0190】
図35(B)に示す例では、2Dレイアウト図402に、1つの連続した空間(部屋、廊下)を表すレイアウトセル503が同じ色による塗り潰しで描画される。具体的には、2つの部屋(会議室)の空間とその間の廊下の空間とが異なる色で描画されている。
【0191】
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0192】
本発明に係る図面作成装置および図面作成方法は、点群データの精度が低いために2次元レイアウト図に不具合が発生する場合でも、図面作成装置において点群データから2次元レイアウト図が作成されたところで、2次元レイアウト図の不具合を改善する操作をユーザが行うことで、ユーザの負担を軽減することができる効果を有し、対象場所の3次元計測処理を行って取得された点群データに基づいて、2次元レイアウト図を作成する図面作成装置および図面作成方法などとして有用である。
【符号の説明】
【0193】
1:ユーザ端末
2:サーバ(図面作成装置)
11:装置本体
12:カメラ
13:ディスプレイ
14:入力デバイス
15:記憶部
16:プロセッサ
17:通信部
21:通信部
22:記憶部
23:プロセッサ
101:撮影画面
102:撮影画像
201:点群データ確認画面
202:点群画像
301:レイアウト編集設定画面
302:2Dレイアウト設定部
303:3Dレイアウト設定部
311:レイアウト線結合条件設定部
312:レイアウト線マージ条件設定部
313:背景画像挿入条件設定部
314:寸法表示条件設定部
361:レイアウトセル結合条件設定部
362:レイアウトセル除外条件設定部
363:レイアウト図描画条件設定部
401:2Dレイアウト編集画面
402:2Dレイアウト図
403:レイアウト線
405:点群画像
501:3Dレイアウト編集画面
502:3Dレイアウト図
503:レイアウトセル
601:レイアウト図確認画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図22
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図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35