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特開2024-147489プリンタとプリンタのためのコンピュータプログラムとプリンタによって実行される方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147489
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】プリンタとプリンタのためのコンピュータプログラムとプリンタによって実行される方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20241008BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20241008BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20241008BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
B41J29/38 201
B41J29/42 F
B41J29/00 Z
G06F3/12 328
G06F3/12 303
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024011642
(22)【出願日】2024-01-30
(31)【優先権主張番号】P 2023060411
(32)【優先日】2023-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2024003583
(32)【優先日】2024-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白神 那央人
【テーマコード(参考)】
2C061
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ04
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CL10
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061HN04
2C061HQ17
(57)【要約】
【課題】プリンタに関係するサービスへの加入に関する情報をユーザに適切に通知すること。
【解決手段】プリンタは、表示部と、印刷実行部と、端末装置から印刷実行指示が受信される場合に、印刷実行指示に従って画像の印刷を印刷実行部に実行させる印刷制御部と、端末装置から印刷実行指示が受信され、かつ、印刷実行指示が、プリンタのベンダによって提供されない汎用ドライバによって生成されたものである場合に、プリンタに関係するサービスへの加入関するサービス情報をプリンタの出力部に出力させる出力制御部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタであって、
印刷実行部と、
端末装置から印刷実行指示が受信される場合に、前記印刷実行指示に従って画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が、前記プリンタのベンダによって提供されない汎用ドライバによって生成されたものである場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入に関するサービス情報を前記プリンタの出力部に出力させる出力制御部と、
を備える、プリンタ。
【請求項2】
前記出力制御部は、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が、前記プリンタの前記ベンダによって提供される専用ドライバによって生成されたものである場合に、前記サービス情報を前記出力部に出力させない、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記プリンタは、さらに、
前記プリンタのユーザが前記サービスに加入済みであることを示す加入済み情報を記憶可能に構成されるメモリを備え、
前記出力制御部は、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものであり、かつ、前記加入済み情報が前記メモリに記憶されていない場合に、前記サービス情報を前記出力部に出力させ、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものであり、かつ、前記加入済み情報が前記メモリに記憶されている場合に、前記サービス情報を前記出力部に出力させない、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記プリンタは、さらに、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信される場合に、前記印刷実行指示が、前記汎用ドライバによって生成されたものであるのか、前記専用ドライバによって生成されたものであるのか、を判断する判断部を備え、
前記判断部は、
前記印刷実行指示が前記ベンダに対応する所定の文字列を含まない場合に、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものであると判断し、
前記印刷実行指示が前記所定の文字列を含む場合に、前記印刷実行指示が前記専用ドライバによって生成されたものであると判断する、請求項2に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記プリンタは、さらに、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信される場合に、前記印刷実行指示が、前記汎用ドライバによって生成されたものであるのか、前記専用ドライバによって生成されたものであるのか、を判断する判断部を備え、
前記判断部は、
前記印刷実行指示が第1のプロトコルに従った指示である場合に、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものであると判断し、
前記印刷実行指示が前記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに従った指示である場合に、前記印刷実行指示が前記専用ドライバによって生成されたものであると判断する、請求項2に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記プリンタは、さらに、
前記サービス情報が出力される場合に、前記プリンタに関連するプリンタ関連情報であって、前記サービスへの加入に必要な情報である前記プリンタ関連情報をサーバに送信するプリンタ関連情報送信部を備える、
請求項1に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記プリンタ関連情報は、前記プリンタを識別するための固有の識別情報を含む、請求項6に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記プリンタ関連情報は、前記プリンタのモデル名を含む、請求項6に記載のプリンタ。
【請求項9】
前記出力部は、表示部であり、
前記出力制御部は、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものである場合に、前記サービス情報を含む所定画面を前記表示部に表示させ、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記専用ドライバによって生成されたものである場合に、前記所定画面を前記表示部に表示させない、請求項2に記載のプリンタ。
【請求項10】
前記出力部は、前記印刷実行部であり、
前記出力制御部は、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものである場合に、前記サービス情報を含む所定画像の印刷を前記印刷実行部に実行させ、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が、前記専用ドライバによって生成されたものである場合に、前記所定画像の印刷を前記印刷実行部に実行させない、請求項2に記載のプリンタ。
【請求項11】
プリンタのためのコンピュータプログラムであって、
前記プリンタのコンピュータを、以下の各部、即ち、
端末装置から印刷実行指示が受信される場合に、前記印刷実行指示に従って画像の印刷を前記プリンタの印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が、前記プリンタのベンダによって提供されない汎用ドライバによって生成されたものである場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入に関するサービス情報を前記プリンタの出力部に出力させる出力制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項12】
プリンタによって実行される方法であって、
端末装置から印刷実行指示が受信される場合に、前記印刷実行指示に従って画像の印刷を前記プリンタの印刷実行部に実行させる印刷制御工程と、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が、前記プリンタのベンダによって提供されない汎用ドライバによって生成されたものである場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入に関するサービス情報を前記プリンタの出力部に出力させる出力制御工程と、
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、プリンタに関する技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、機種を問わない標準的なドライバと、プリンタベンダによって提供されるベンダ固有のドライバと、の双方によって印刷可能なプリンタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-089143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、プリンタに関係するサービスへの加入に関する情報をユーザに適切に通知することが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示されるプリンタは、表示部と、印刷実行部と、端末装置から印刷実行指示が受信される場合に、前記印刷実行指示に従って画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が、前記プリンタのベンダによって提供されない汎用ドライバによって生成されたものである場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入に関するサービス情報を前記プリンタの出力部に出力さる出力制御部と、を備えてもよい。
【0006】
上述したプリンタは、印刷実行指示が汎用ドライバによって生成されたものである場合に、プリンタに関係するサービスへの加入に関するサービス情報を出力部に出力させる。これにより、汎用ドライバを利用してプリンタに印刷を実行させるユーザに対して、サービス情報を適切に通知することができる。
【0007】
上記のプリンタを実現するためのコンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体も新規で有用である。また、上記のプリンタによって実行される方法も新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】通信システムの構成を示す。
図2】サービス加入画面表示処理のフローチャートを示す。
図3】ケースAのシーケンス図を示す。
図4図3の続きのシーケンス図を示す。
図5】ケースBのシーケンス図を示す。
図6】サービス加入画像印刷処理のフローチャートを示す。
図7】ケースCのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施例)
(通信システム2の構成;図1
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と、端末装置50と、携帯端末60と、サーバ100と、を備える。各デバイス10,50,60は、LAN6に接続されており、LAN6を介して相互に通信可能である。LAN6は、有線LANであってもよいし無線LANであってもよい。また、各デバイス10,50,60は、インターネット8を介してサーバ100と相互に通信可能である。
【0010】
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺装置(例えば端末装置50の周辺装置)である。変形例では、プリンタ10は、印刷機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、LANインターフェース16と、印刷実行部18と、制御部30と、を備える。各部12~30は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェースのことを単に「I/F」と記載する。
【0011】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示させるディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネル(即ちユーザの操作を受け付ける操作部)としても機能する。LANI/F16は、LAN6に接続されている。印刷実行部18は、インクジェット方式の印刷機構を備える。印刷機構は、「印刷エンジン」と称されることもある。なお、変形例では、印刷実行部18は、インクジェット方式とは異なる印刷機構、例えばレーザ方式の印刷機構、サーマル方式の印刷機構を備えてもよい。
【0012】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
【0013】
プリンタ10のモデル名はMN1であり、プリンタ10にはシリアル番号SN1が割り当てられている。メモリ34は、モデル名MN1及びシリアル番号SN1を記憶している。
【0014】
(サーバ100の構成)
サーバ100は、プリンタに関係するサービスを提供するサーバである。当該サービスは、例えば、所定期間(例えば1か月)毎に設定される契約枚数までの印刷を定額で許容するサブスクリプションサービスである。所定期間における印刷枚数が契約枚数を超える場合には、ユーザは、追加料金(例えば印刷枚数と契約枚数との差分に単価を乗じた料金)を支払う。契約枚数は、契約プランに応じて異なり得る。
【0015】
サーバ100は、通信I/F116と制御部130とを備える。各部116,130は、バス線(符号省略)に接続されている。通信I/F116は、インターネット8に接続されている。
【0016】
制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に記憶されているプログラム136に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
【0017】
(端末装置50及び携帯端末60の構成)
端末装置50は、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC、携帯電話(例えばスマートフォン)等のユーザ端末である。端末装置50は、汎用ドライバ52を備える。汎用ドライバ52は、印刷対象の画像を表わす対象データを変換して、プリンタ10が解釈可能なデータ形式を有する印刷データを生成するためのソフトウェアである。
【0018】
汎用ドライバ52は、プリンタ10のベンダとは異なる事業者によって提供されるプリンタドライバである。汎用ドライバ52は、複数のプリンタベンダによって製造される様々なプリンタに印刷を実行させることができる。本実施例では、汎用ドライバ52は、IPP(Internet Printing Protocolの略)方式に従ってプリンタに印刷を実行させるドライバであり、例えば、AirPrint、Mopriaである。「AirPrint」は、アップル インコーポレイテッドの登録商標である。「Mopria」は、モプリア アライアンス インコーポレイテッドの登録商標である。なお、変形例では、汎用ドライバ52は、IPP方式とは異なる方式に従ってプリンタに印刷を実行させるドライバであってもよい。
【0019】
また、端末装置50は、専用ドライバ54をインストールすることができる。専用ドライバ54は、プリンタ10のベンダによって提供されるプリンタドライバであり、汎用ドライバ52と同様に、印刷データを生成するためのソフトウェアである。専用ドライバ54は、モデル名MN1を有するプリンタのための専用のプリンタドライバである。特に、上述したサブスクリプションサービスを利用した印刷をプリンタ10に実行させるためには、汎用ドライバ52ではなく、専用ドライバ54が利用されなければならない。また、専用ドライバ54は、プリンタ10のための専用のものであるので、何らかの通知をプリンタ10に送信して、当該通知をプリンタ10に表示させることができる。例えば、専用ドライバ54は、サブスクリプションサービスへの加入を促す通知をプリンタ10に表示させることができる。一方、汎用ドライバ52は、表示のための通知をプリンタ10に送信することができない。
【0020】
携帯端末60は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、ノートPC、タブレットPC等の可搬型の端末装置である。携帯端末60は、カメラ62を備える。本実施例では、カメラ62は、後述のQRコードを撮影するために利用される。「QRコード」は、株式会社デンソーウェーブの登録商標である。
【0021】
(サービス加入画面表示処理;図2
図2を参照して、プリンタ10のCPU32によって実行されるサービス加入画面表示処理を説明する。図2の処理は、端末装置50から印刷データを含む印刷実行指示が受信されることをトリガとして開始される。
【0022】
S10において、CPU32は、印刷実行指示のヘッダ部が所定の文字列(例えば「V1」)を含むか否かを判断する。ここで、文字列「V1」は、プリンタ10のベンダを識別するための情報であり、プリンタ10のメモリ34に予め記憶されている。従って、ヘッダ部が所定の文字列を含むということは、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものであることを意味する。ヘッダ部が所定の文字列を含まないということは、印刷実行指示が汎用ドライバ52によって生成されたものであることを意味する。CPU32は、ヘッダ部に含まれる文字列に基づいて、印刷実行指示が、専用ドライバ54によって生成されたものであるのか、汎用ドライバ52によって生成されたものであるのか、を適切に判断することができる。
【0023】
CPU32は、ヘッダ部が所定の文字列を含む場合、即ち、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものである場合に、S10でYESと判断して図2の処理を終了する。CPU32は、ヘッダ部が所定の文字列を含まない場合、即ち、印刷実行指示が汎用ドライバ52によって生成されたものである場合に、S10でNOと判断してS12に進む。
【0024】
S12において、CPU32は、加入済み情報がメモリ34に記憶されているか否かを判断する。加入済み情報は、プリンタ10のユーザが、上述のサブスクリプションサービスに既に加入済みであることを示す情報である。CPU32は、加入済み情報がメモリ34に記憶されている場合に、S12でYESと判断し、図2の処理を終了する。これにより、サブスクリプションサービスに加入済みのユーザが、後述のサービス加入画面SC1の表示を煩わしいと感じるのを抑制することができる。CPU32は、加入済み情報がメモリ34に記憶されていない場合に、S12でNOと判断してS20に進む。
【0025】
S20において、CPU32は、サービス加入画面SC1を表示部14に表示する。サービス加入画面SC1は、サブスクリプションサービスへの加入を促すメッセージを含む。サービス加入画面SC1は、さらに、サブスクリプションサービスへの加入のための仮登録を実行するのか否かの問い合わせメッセージと、「はい」ボタンと、「いいえ」ボタンと、を含む。
【0026】
S22において、CPU32は、「はい」ボタンがユーザによって選択されたのか否かを判断する。CPU32は、「はい」ボタンがユーザによって選択されたと判断する場合(S22でYES)に、S30に進む。一方、CPU32は、「いいえ」ボタンがユーザによって選択されたと判断する場合(S22でNO)に、図2の処理を終了する。
【0027】
S30において、CPU32は、シリアル番号SN1とモデル名MN1とをサーバ100に送信する。これにより、サブスクリプションサービスに加入するのに必要な情報がサーバ100に記憶(即ち仮登録)される。特に、サーバ100では、PINコードが生成され、PINコードに対応付けてシリアル番号SN1とモデル名MN1とが記憶される。
【0028】
次いで、S32において、CPU32は、サーバ100から、仮登録画面SC2を表わす仮登録画面データを受信する。
【0029】
S40において、CPU32は、仮登録画面SC2を表示部14に表示する。仮登録画面SC2は、サブスクリプションサービスに加入するためのウェブサイトのURLをコード化することによって得られるQRコードC1を含む。URLは、上述したPINコードを含む。S40が終了すると、CPU32は、図2の処理を終了する。
【0030】
(サブスクリプションサービスに加入するための処理;図3及び図4
続いて、プリンタ10のユーザがサブスクリプションサービスに加入する際に、各デバイスによって実行される処理を説明する。図3の初期状態では、端末装置50は、図示省略のウェブブラウザプログラムを利用して、サーバ100にアクセスし、サーバ100から、サブスクリプションサービスに加入するためのサービス加入画面を表示済みである。サービス加入画面は、サブスクリプションサービスに利用されるプリンタのIPアドレスを入力する入力欄を含む。以下では、各デバイスのCPUを主体として処理の内容を説明せずに、各デバイスそのもの又はドライバを主体として処理の内容を説明する。端末装置50において、ソフトウェアは、OSを介して、CPU等のハードウェアを制御する。ソフトウェアがOSを介してハードウェアを制御することは、本明細書では適宜省略して説明する。
【0031】
端末装置50は、T10において、ユーザから、プリンタ10のIPアドレスの入力を受け付ける。この場合、端末装置50は、T12において、ウェブブラウザプログラムを利用して、アクセス要求をプリンタ10に送信する。アクセス要求は、プリンタ10のウェブサーバ機能にアクセスするための情報である。端末装置50によって実行される以下の各処理も、他のプログラムを利用する旨の説明がない限り、ウェブブラウザプログラムによって実行される。
【0032】
プリンタ10は、T12において、端末装置50からアクセス要求を受信すると、T14において、トップ画面を表わすトップ画面データを端末装置50に送信する。
【0033】
端末装置50は、T14において、プリンタ10からトップ画面データを受信すると、T20において、トップ画面を表示する。トップ画面は、プリンタ10に関する様々な情報(例えばステータス)と、様々な設定のためのボタンと、サーバ100への登録のためのボタンと、を含む。端末装置50は、T22において、サーバ100への登録のためのボタンの選択を受け付ける。この場合、端末装置50は、T30において、サーバ100への登録のためのボタンが選択されたことを示す選択情報をプリンタ10に送信する。
【0034】
プリンタ10は、T30において、端末装置50から選択情報を受信すると、T32において、シリアル番号SN1及びモデル名MN1を含むPIN要求をサーバ100に送信する。
【0035】
サーバ100は、T32において、プリンタ10からPIN要求を受信すると、T34において、PINコード「1234」を生成し、生成済みのPINコード「1234」に関連付けて、PIN要求に含まれるシリアル番号SN1及びモデル名MN1をメモリ134に記憶する。次いで、サーバ100は、T40において、PINコード「1234」をプリンタ10に送信する。プリンタ10は、T40において、サーバ100からPINコード「1234」を受信すると、T42において、PINコード「1234」を表示する。これにより、ユーザは、PINコード「1234」を知ることができる。また、図示省略しているが、プリンタ10とサーバ100との間でいわゆる常時接続が確立される。サーバ100は、常時接続を利用すれば、プリンタ10から要求を受信しなくても、プリンタ10が所属するLAN6のファイヤウォールを越えて、プリンタ10に信号を送信することができる。即ち、常時接続は、サーバプッシュ型の通信を実行可能な接続である。常時接続は、例えばXMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocolの略)に従った接続である。
【0036】
端末装置50は、T50において、ユーザからアカウント情報AI1の入力を受け付ける。アカウント情報AI1は、サーバ100にログインするために必要な情報であり、ユーザIDとパスワードとを含む。端末装置50は、T50において、アカウント情報AI1の入力を受け付けると、T52において、アカウント情報AI1をサーバ100に送信する。
【0037】
サーバ100は、T52において、端末装置50からアカウント情報AI1を受信すると、T54において、PINコード入力画面SC3を表わすPINコード入力画面データを端末装置50に送信する。
【0038】
端末装置50は、T54において、サーバ100からPINコード入力画面データを受信すると、T60において、PINコード入力画面SC3を表示する。PINコード入力画面SC3は、PINコードの入力を促すメッセージと、PINコード入力欄と、OKボタンと、を含む。
【0039】
端末装置50は、T62において、ユーザから、PINコード入力欄へのPINコード「1234」の入力と、OKボタンの選択と、を受け付ける。この場合、端末装置50は、T64において、PINコード「1234」をサーバ100に送信する。
【0040】
サーバ100は、T64において、端末装置50からPINコード「1234」を受信すると、PINコード「1234」に関連付けられているモデル名MN1を有するプリンタのための1個以上の契約プランを特定する。次いで、サーバ100は、T70において、特定済みの1個以上の契約プランを含むプラン情報画面SC4を表わすプラン情報画面データを端末装置50に送信する。
【0041】
端末装置50は、T70において、サーバ100からプラン情報画面データを受信すると、T72において、プラン情報画面SC4を表示する。プラン情報画面SC4は、プランAの内容とプランBの内容とを含む。本ケースでは、端末装置50は、T80において、ユーザからプランAの選択を受け付ける。この場合、端末装置50は、T82において、選択済みのプランAを示すプラン情報PLNAを含む選択情報をサーバ100に送信する。
【0042】
図3の続き;図4
サーバ100は、T82において、端末装置50から選択プラン情報を受信すると、T90において、ユーザ情報入力画面SC5を表わすユーザ情報入力画面データを端末装置50に送信する。
【0043】
端末装置50は、T94において、サーバ100からユーザ情報入力画面データを受信すると、T92において、ユーザ情報入力画面SC5を表示する。ユーザ情報入力画面SC5は、ユーザの氏名入力欄と、住所入力欄と、クレジットカード番号入力欄と、を含む。
【0044】
端末装置50は、T100において、ユーザからユーザ情報U1(即ちユーザの氏名と住所とクレジットカード番号)の入力を受け付けると、T102において、入力済みのユーザ情報U1をサーバ100に送信する。
【0045】
サーバ100は、T102において、端末装置50からユーザ情報U1を受信すると、T110において、シリアル番号SN1とモデル名MN1とに関連付けて、アカウント情報AI1とプラン情報PLNAとユーザ情報U1とを記憶する。これにより、ユーザは、サブスクリプションサービスのプランAに加入することができる。
【0046】
その後、端末装置50は、図示省略のウェブブラウザプログラムを利用して、サーバ100にアクセスし、専用ドライバ54(図1参照)をダウンロードするためのダウンロード画面を表示する。さらに、端末装置50は、T112において、ダウンロード画面を介して、ユーザからダウンロード指示を受け付ける。この場合、端末装置50は、T114において、専用ドライバ54をインストールする。これにより、端末装置50は、専用ドライバ54を利用して、サブスクリプションサービスを利用した印刷をプリンタ10に実行させることができる。
【0047】
サーバ100は、T120において、上述した常時接続を利用して、加入済み情報をプリンタ10に送信する。
【0048】
プリンタ10は、T120において、サーバ100から加入済み情報を受信すると、T122において、加入済み情報をメモリ34に記憶する。
【0049】
端末装置50の専用ドライバ54は、T130において、ユーザから印刷操作を受け付けると、印刷データを含む印刷実行指示を生成し、T132において、印刷実行指示をプリンタ10に送信する。当該印刷実行指示のヘッダ部は、文字列「V1」を含む。
【0050】
プリンタ10は、T132において、印刷実行指示を受信すると(図2のS10でYES)、T134において、印刷実行指示に従って印刷処理を実行する。次いで、プリンタ10は、T140において、印刷情報をサーバ100に送信する。印刷情報は、プリンタ10のシリアル番号SN1と、印刷枚数Nと、を含む。
【0051】
サーバ100は、T140において、プリンタ10から印刷情報を受信すると、印刷情報に含まれるシリアル番号SN1に関連付けて、印刷情報に含まれる印刷枚数「N」をメモリ134に記憶する。これにより、サーバ100は、プリンタ10の印刷枚数を管理して、プリンタ10のユーザにサブスクリプションサービスを提供することができる。
【0052】
(ケースB;図5
続いて、図5を参照して、図2の処理によって実現されるケースを説明する。
【0053】
端末装置50の汎用ドライバ52は、T150において、ユーザから印刷操作を受け付けると、印刷実行指示を生成し、T152において、印刷実行指示をプリンタ10に送信する。当該印刷実行指示のヘッダ部は、文字列「V1」を含まない。
【0054】
プリンタ10は、T152において、印刷実行指示を受信すると(図2のS10でNO)、T154において、印刷実行指示に従って印刷処理を実行する。本ケースでは、プリンタ10は、加入済み情報を記憶していない(S12でNO)。このため、プリンタ10は、T160において、サービス加入画面SC1(図2参照)を表示する(S20)。プリンタ10は、T162において、ユーザから「はい」ボタンの選択を受け付ける(S22でYES)と、T170において、シリアル番号SN1とモデル名MN1とをサーバ100に送信する(S30)。
【0055】
サーバ100は、T170において、プリンタ10からシリアル番号SN1とモデル名MN1とを受信すると、T172において、PINコード「2345」を生成し、シリアル番号SN1とモデル名MN1とPINコード「2345」とを関連付けてメモリ134に記憶する。この場合、サーバ100は、T180において、仮登録画面SC2を表わす仮登録画面データをプリンタ10に送信する。
【0056】
プリンタ10は、T180において、サーバ100から仮登録画面データを受信すると(S32)、T182において、仮登録画面SC2を表示する(S40)。
【0057】
ユーザは、T190において、携帯端末60のカメラ62を利用して、仮登録画面SC2に含まれるQRコードC1(図2参照)を撮影する。この場合、携帯端末60は、QRコードC1をデコードすることによってURL81を取得し、T192において、URL81をサーバ100に送信する。URL81は、サーバ100の位置情報と、T172で生成されたPINコード「2345」と、を含む。
【0058】
サーバ100は、T192において、携帯端末60からURL81を受信すると、URL81に含まれるPINコード「2345」を取得する。これにより、サーバ100は、PINコード「2345」に関連付けられているシリアル番号SN1及びモデル名MN1(T172参照)を特定することができる。
【0059】
携帯端末60は、T200において、ユーザからアカウント情報AI1の入力を受け付ける。この場合、携帯端末60は、T202において、アカウント情報AI1をサーバ100に送信する。その後の処理は、図3のT70~T82及び図4のT90~T142と同様である。これにより、ユーザは、サブスクリプションサービスのプランAに加入することができる。
【0060】
(本実施例の効果)
プリンタ10は、印刷実行指示が汎用ドライバ52によって生成されたものである場合(図2のS10でNO)に、サービス加入画面SC1を表示する(S20)。これにより、プリンタ10は、汎用ドライバ52を利用して印刷をプリンタ10に実行させるユーザに対して、サブスクリプションサービスの加入に関する情報を適切に通知することができる。さらに、サービス加入画面SC1は、サブスクリプションサービスへの加入を促すメッセージを含む。このため、プリンタ10は、ユーザに対して、サブスクリプションサービスへの加入を適切に促すことができる。即ち、プリンタ10は、サービスのためのオファリングを適切に実行することができる。
【0061】
なお、フローチャート及びシーケンスには示していないが、プリンタ10は、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものであり、かつ、ユーザがサブスクリプションサービスにまだ加入していない場合には、印刷処理を完了すると、サービスへの加入を促す通知を専用ドライバ54に送信する。これにより、プリンタ10は、サービスのためのオファリングを実行することができる。従って、プリンタ10は、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものである場合(S10でYES)に、サービス加入画面SC1を表示しない。ユーザが、専用ドライバ54経由でのオファリングを受けることができるので、サービス加入画面SC1の表示を煩わしいと感じる可能性があるからである。
【0062】
また、プリンタ10は、サービス加入画面SC1が表示され(S20)、サービス加入画面SC1に含まれる「はい」ボタンが選択される場合(S22でYES)に、サブスクリプションサービスに加入するのに必要な情報であるシリアル番号SN1及びモデル名MN1をサーバ100に送信する(S30)。このため、IPアドレスの入力(図3のT10参照)が必要な図3のケースに比べると、ユーザは、シリアル番号SN1とモデル名MN1とをサーバ100に容易に登録することができる。
【0063】
(対応関係)
表示部14が、「出力部」の一例である。サブスクリプションサービスへの加入を促すメッセージが、「サービス情報」の一例である。サービス加入画面SC1が、「所定画面」の一例である。サブスクリプションサービスが、「プリンタに関係するサービス」の一例である。シリアル番号SN1が、「固有の識別情報」の一例である。
【0064】
図5のT154が、「印刷制御部」によって実行される処理の一例である。S20が、「出力制御部」によって実行される処理の一例である。S10が、「判断部」によって実行される処理の一例である。S30が、「プリンタ関連情報送信部」によって実行される処理の一例である。
【0065】
(第2実施例)
続いて、第2実施例のプリンタ10を説明する。本実施例のプリンタ10は、図2のS10の処理が異なる点を除いて、第1実施例のプリンタ10と同様である。
【0066】
CPU32は、図2のS10において、印刷実行指示の送信先ポート番号が「631」以外の所定番号であるか否かを判断する。ここで、ポート番号「631」は、上述したIPP方式に従った通信に利用されるポート番号である。従って、ポート番号が「631」であるということは、印刷実行指示が汎用ドライバ52によって生成されたものであることを意味する。ポート番号が「631」以外の所定番号(即ちIPPとは異なるプロトコルに従った通信に利用されるポート番号)であるということは、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものであることを意味する。CPU32は、印刷実行指示の送信先ポート番号(即ちプロトコル)に基づいて、印刷実行指示が、専用ドライバ54によって生成されたものであるのか、汎用ドライバ52によって生成されたものであるのか、を適切に判断することができる。
【0067】
CPU32は、送信先ポート番号が「631」以外の所定番号である場合、即ち、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものである場合に、S10でYESと判断して、図2の処理を終了する。一方、CPU32は、送信先ポート番号が「631」である場合、即ち、印刷実行指示が汎用ドライバ52によって生成されたものである場合に、S10でNOと判断して、S12に進む。
【0068】
(第3実施例)
続いて、第3実施例のプリンタ10を説明する。本実施例のプリンタ10は、図2のサービス加入画面表示処理に代えて、図6のサービス加入画像印刷処理を実行する。
【0069】
(サービス加入画像印刷処理;図6
図6を参照して、プリンタ10のCPU32によって実行されるサービス加入画像印刷処理を説明する。図2の処理と同様に、図6の処理は、端末装置50から印刷データを含む印刷実行指示が受信されることをトリガとして開始される。
【0070】
S110の処理は、図2のS10と同様であり、S112の処理は、S12と同様である。S130の処理は、S30と同様である。
【0071】
S132において、CPU32は、サーバ100から、QRコードC2を受信する。QRコードC2は、第1実施例と同様に、サブスクリプションサービスに加入するためのウェブサイトのURLがコード化されたものである。
【0072】
S140において、CPU32は、S132で受信されたQRコードC2を含むサービス加入画像I1の印刷を印刷実行部18に実行させる。サービス加入画像I1は、さらに、サブスクリプションサービスへの加入を促すメッセージを含む。S140が終了すると、CPU32は、図6の処理を終了する。
【0073】
(ケースC;図7
続いて、図7を参照して、図6の処理によって実現されるケースを説明する。
【0074】
図7の初期状態は、図5の初期状態と同様である。図7のT250~T254の処理は、それぞれ、図5のT150~T154と同様である。さらに、T270~T272の処理は、それぞれ、図5のT170~T172と同様である。
【0075】
サーバ100は、T272において、PINコード「2345」を生成すると、T280において、生成したPINコード「2345」とサブスクリプションサービスに加入するためのウェブサイトのURLとを利用してQRコードC2(図6参照)を生成し、生成したQRコードC2をプリンタ10に送信する。
【0076】
プリンタ10は、T280において、サーバ100からQRコードC2を受信すると(S132)、T282において、QRコードC2を含むサービス加入画像I1(図6参照)の印刷を印刷実行部18に実行させる(S140)。
【0077】
図7のT290~T302の処理は、それぞれ、図5のT190~T202と同様である。
【0078】
(本実施例の効果)
プリンタ10は、印刷実行指示が汎用ドライバ52によって生成されたものである場合(図6のS110でNO)に、サービス加入画像I1を印刷する(S140)。これにより、プリンタ10は、汎用ドライバ52を利用して印刷をプリンタ10に実行させるユーザに対して、サブスクリプションサービスの加入に関する情報を適切に通知することができる。本実施例では、印刷実行部18が、「出力部」の一例である。サブスクリプションサービスへの加入を促すメッセージとQRコードC2とが、「サービス情報」の一例であり、サービス加入画像I1が、「所定画像」の一例である。
【0079】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0080】
(変形例1)ユーザは、携帯端末60を利用して、サブスクリプションサービスに加入してもよい。この場合、プリンタ10は、プリンタ10自身のIPアドレスと、プリンタ10のウェブサーバ機能にアクセスするためのURLと、を含む文字列をコード化することによって得られるQRコードを表示部14に表示してもよい。本変形例では、ユーザは、携帯端末60のカメラ62を利用して当該QRコードを撮影することによって、IPアドレスを入力することなく、トップ画面(図3のT20参照)を携帯端末60に表示させることができる。
【0081】
(変形例2)プリンタ10とサーバ100との間で常時接続が確立されなくてもよい。この場合、プリンタ10は、ユーザから所定の操作を受け付ける場合に、所定の問合信号をサーバ100送信してもよい。サーバ100は、問合信号を受信することに応じて、プリンタ10に加入済み情報を送信してもよい。
【0082】
(変形例3)「サービス」は、上記の実施例のサービスに限られない。例えば、「サービス」は、プリンタ10に装着可能な色材カートリッジを自動的に発送するサービスであってもよいし、印刷画像のための特別な画像処理を提供するサービスであってもよい。
【0083】
(変形例4)CPU32は、図2のS12の処理を実行しなくてもよい。一般的に言うと、表示制御部は、端末装置から印刷実行指示が受信され、かつ、印刷実行指示が汎用ドライバによって生成されたものである場合に、加入済み情報がメモリに記憶されているか否かにかかわらず、所定画面を表示部に表示してもよい。
【0084】
(変形例5)サービス加入画面SC1は、仮登録の問い合わせのためのメッセージと「はい」ボタンと「いいえ」ボタンとを含まなくてもよい。この場合、図2のS22~S40は実行されない。本変形例では、「プリンタ関連情報送信部」は省略可能である。別の変形例では、CPU32は、図2のS22~S32を実行することなく、S40において、メモリ34に予め記憶されている仮登録画面データを利用して、仮登録画面を表示部14に表示させてもよい。
【0085】
(変形例6)CPU32は、図2のS30において、シリアル番号SN1とモデル名MN1とのうち、いずれか一方のみをサーバ100に送信してもよい。また、CPU32は、シリアル番号SN1及びモデル名MN1のどちらもサーバ100に送信せず、例えば、プリンタ10に予め登録されているユーザ情報(例えば氏名、住所等)をサーバ100に送信してもよい。本変形例では、ユーザ情報が「プリンタ関連情報」の一例である。
【0086】
(変形例7)第3実施例のプリンタ10は、設定画面を表示部14に表示して、ユーザから、印刷実行指示の受信時にサービス加入画像I1の印刷を実行すべきか否かの選択を受け付けてもよい。プリンタ10は、設定画面における選択結果をメモリ34に記憶しておき、図6のS112の後に、メモリ34内の選択結果がサービス加入画像I1の印刷を実行すべきか否かを判断してもよい。CPU32は、選択結果がサービス加入画像I1の印刷を実行すべきことを示す場合に、S130に進み、選択結果がサービス加入画像I1の印刷を実行すべきでないことを示す場合に、図6の処理を終了してもよい。これにより、プリンタ10は、ユーザの意図に応じて、サービス加入画像I1の印刷を実行するのか否かを切り替えることができる。
【0087】
(変形例8)CPU32は、図6のS130及びS132の処理を実行しなくてもよい。本変形例では、「プリンタ関連情報送信部」は省略可能である。この場合、CPU32は、S140において、メモリ34に予め記憶されているQRコードを含むサービス加入画面の印刷を印刷実行部18に実行させてもよい。
【0088】
(変形例9)図6のサービス加入画像I1は、サブスクリプションサービスへの加入を促すメッセージとQRコードC2とのうち、いずれか一方のみを含んでもよい。
【0089】
(変形例10)上記の実施例では、CPU32がプログラム36を実行することによって、図2から図7の各処理が実現される。これに代えて、図2から図7のいずれかの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0090】
(変形例11)上記の実施例では、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものである場合に、プリンタ10のCPU32がサービス加入画面SC1を表示部14に表示しない例を説明したが、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものである場合であっても、プリンタ10のCPU32がサービス加入画面SC1を表示部14に表示してもよい。専用ドライバ54経由でのオファリングをしない場合には、プリンタ10のCPU32がサービス加入画面SC1を表示部14に表示することで、ユーザに対してサービスを適切にオファーすることができる。また、専用ドライバ54経由でのオファリングをする場合であっても、ユーザが表示部14によるサービスのオファーを望む場合もある。
【0091】
(変形例12)上記の実施例では、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものである場合に、プリンタ10がサービス加入画像I1を印刷しない例を説明したが、印刷実行指示が専用ドライバ54によって生成されたものである場合であっても、プリンタ10がサービス加入画像I1を印刷してもよい。専用ドライバ54経由でのオファリングをしない場合には、プリンタ10がサービス加入画像I1を印刷することで、ユーザに対してサービスを適切にオファーすることができる。また、専用ドライバ54経由でのオファリングをする場合であっても、ユーザがサービス加入画像I1の印刷によるサービスのオファーを望む場合もある。
【0092】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0093】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。(項目1)
プリンタであって、
表示部と、
印刷実行部と、
端末装置から印刷実行指示が受信される場合に、前記印刷実行指示に従って画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が、前記プリンタのベンダによって提供されない汎用ドライバによって生成されたものである場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入に関するサービス情報を前記プリンタの出力部に出力させる出力制御部と、
を備える、プリンタ。
(項目2)
前記出力制御部は、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が、前記プリンタの前記ベンダによって提供される専用ドライバによって生成されたものである場合に、前記サービス情報を前記出力部に出力させない、項目1に記載のプリンタ。
(項目3)
前記プリンタは、さらに、
前記プリンタのユーザが前記サービスに加入済みであることを示す加入済み情報を記憶可能に構成されるメモリを備え、
前記出力制御部は、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものであり、かつ、前記加入済み情報が前記メモリに記憶されていない場合に、前記サービス情報を前記出力部に出力させ、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものであり、かつ、前記加入済み情報が前記メモリに記憶されている場合に、前記サービス情報を前記出力部に出力させない、項目1に記載のプリンタ。
(項目4)
前記プリンタは、さらに、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信される場合に、前記印刷実行指示が、前記汎用ドライバによって生成されたものであるのか、前記専用ドライバによって生成されたものであるのか、を判断する判断部を備え、
前記判断部は、
前記印刷実行指示が前記ベンダに対応する所定の文字列を含まない場合に、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものであると判断し、
前記印刷実行指示が前記所定の文字列を含む場合に、前記印刷実行指示が前記専用ドライバによって生成されたものであると判断する、項目1から3のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目5)
前記プリンタは、さらに、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信される場合に、前記印刷実行指示が、前記汎用ドライバによって生成されたものであるのか、前記専用ドライバによって生成されたものであるのか、を判断する判断部を備え、
前記判断部は、
前記印刷実行指示が第1のプロトコルに従った指示である場合に、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものであると判断し、
前記印刷実行指示が前記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに従った指示である場合に、前記印刷実行指示が前記専用ドライバによって生成されたものであると判断する、項目1から3のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目6)
前記プリンタは、さらに、
前記サービス情報が出力される場合に、前記プリンタに関連するプリンタ関連情報であって、前記サービスへの加入に必要な情報である前記プリンタ関連情報をサーバに送信するプリンタ関連情報送信部を備える、
項目1から5のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目7)
前記プリンタ関連情報は、前記プリンタを識別するための固有の識別情報を含む、項目6に記載のプリンタ。
(項目8)
前記プリンタ関連情報は、前記プリンタのモデル名を含む、項目6または7に記載のプリンタ。
(項目9)
前記出力部は、表示部であり、
前記出力制御部は、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものである場合に、前記サービス情報を含む所定画面を前記表示部に表示させ、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記専用ドライバによって生成されたものである場合に、前記所定画面を前記表示部に表示させない、項目1から8のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目10)
前記出力部は、前記印刷実行部であり、
前記出力制御部は、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が前記汎用ドライバによって生成されたものである場合に、前記サービス情報を含む所定画像の印刷を前記印刷実行部に実行させ、
前記端末装置から前記印刷実行指示が受信され、かつ、前記印刷実行指示が、前記専用ドライバによって生成されたものである場合に、前記所定画像の印刷を前記印刷実行部に実行させない、項目1から9のいずれか一項に記載のプリンタ。
【符号の説明】
【0094】
2:通信システム、6:LAN、8:インターネット、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:LANI/F、18:印刷実行部、30,130:制御部、32,132:CPU、34,134:メモリ、36,136:プログラム、50:端末装置、52:汎用ドライバ、54:専用ドライバ、60:携帯端末、62:カメラ、81:URL、100:サーバ、AI1:アカウント情報、I1:サービス加入画像、MN1:モデル名、SC1:サービス加入画面、SC2:仮登録画面、SC3:PINコード入力画面、SC4:プラン情報画面、SC5:ユーザ情報入力画面、SN1:シリアル番号、U1:ユーザ情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7