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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147514
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】密封構造を有する航空機アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B64C 9/22 20060101AFI20241008BHJP
   B64C 9/26 20060101ALI20241008BHJP
   B64C 9/02 20060101ALI20241008BHJP
   B64C 21/10 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
B64C9/22
B64C9/26
B64C9/02 Z
B64C21/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024049101
(22)【出願日】2024-03-26
(31)【優先権主張番号】18/193,518
(32)【優先日】2023-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ, ケヴィン アール.
(72)【発明者】
【氏名】ビュリン, ラモン エー.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】隣接するエアロ面間の円滑な移行を維持するために、隣接するエアロ面間の間隙を最小限に抑える又は排除する手段を提供する。
【解決手段】航空機アセンブリ100が、エアロ構造102、密封構造104、及び屈曲ばねを備える。エアロ構造102は、端面114を備える。屈曲ばねは、エアロ構造102と密封構造104との間に動作可能に連結され、密封構造104をエアロ構造102の端面114から離れるように付勢するように構成される。屈曲ばねは、中立の構成及び撓んだ構成の範囲を有する。屈曲ばねは、中立の構成の方にバイアスをかけられる。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機アセンブリ(100)であって、
端面(114)を備えるエアロ構造(102)と、
密封構造(104)と、
前記エアロ構造(102)と前記密封構造(104)との間に動作可能に連結され、前記密封構造(104)を、前記エアロ構造(102)の前記端面(114)から離れるように付勢するように構成された屈曲ばね(106)と
を備え、前記屈曲ばね(106)が、中立の構成(120)及び撓んだ構成(122)の範囲を有し、前記屈曲ばね(106)が、前記中立の構成(120)の方へバイアスをかけられ、前記屈曲ばね(106)が、第1の側面(116)及び前記第1の側面(116)とは反対側の第2の側面(118)を備える、航空機アセンブリ(100)。
【請求項2】
前記エアロ構造(102)が、エアロ構造エアロ面(110)を備え、前記密封構造(104)が、前記エアロ構造エアロ面(110)に対応するように形作られた密封構造エアロ面(112)を備える、請求項1に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項3】
前記エアロ構造(102)が、前記密封構造エアロ面(112)の周りに少なくとも部分的に延在する、請求項2に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項4】
前記屈曲ばね(106)が、外周領域(124)及び中央領域(126)を含む、請求項1に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項5】
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記エアロ構造(102)に動作可能に取り付けられ、前記屈曲ばね(106)が、前記中央領域(126)内で、前記密封構造(104)に動作可能に取り付けられる、請求項4に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項6】
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記エアロ構造(102)に、3つ以上の離隔された位置で、動作可能に取り付けられる、請求項5に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項7】
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記エアロ構造(102)に、ちょうど3つの離隔された位置で、動作可能に取り付けられる、請求項6に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項8】
前記外周領域(124)が、前記端面(114)から固定距離にあり、前記中央領域(126)が、前記屈曲ばね(106)が撓んだ構成(122)の前記範囲にあるとき、前記端面(114)の方へ延在する、請求項5に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項9】
前記密封構造(104)が、ばね係合構造(128)を含み、前記ばね係合構造(128)が、前記屈曲ばね(106)が前記中立の構成(120)にあるときよりも、前記屈曲ばね(106)が、撓んだ構成(122)の前記範囲にあるときに、前記屈曲ばね(106)の前記第2の側面(118)のより多くと係合する、請求項4に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項10】
撓んだ構成(122)の前記範囲が、前記屈曲ばね(106)のばね軸(130)を画定し、前記ばね係合構造(128)が、前記ばね軸(130)に対してゼロ以外の角度に延在し、少なくとも前記屈曲ばね(106)が撓んだ構成の前記範囲にあるとき、前記屈曲ばね(106)の前記第2の側面(118)と係合する、係合面(132)を備える、請求項9に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項11】
前記係合面(132)が、円錐形、ドーム形、又は凸状である、請求項10に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項12】
前記ばね係合構造(128)が、互いに対して径方向に離隔した複数のリブ(134)を備える、請求項10に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項13】
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記密封構造(104)に動作可能に取り付けられ、前記屈曲ばね(106)が、前記中央領域(126)内で、前記エアロ構造(102)に動作可能に取り付けられる、請求項4に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項14】
前記エアロ構造(102)が、第1のエアロ構造(102a)であり、前記航空機アセンブリ(100)が、第2のエアロ構造(102b)を更に含み、前記屈曲ばね(106)が、前記密封構造(104)を、前記第2のエアロ構造(102b)と係合するように付勢する、請求項1に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項15】
前記エアロ構造(102)が第1のエアロ構造(102a)であり、前記密封構造(104)が第1の密封構造(104a)であり、前記屈曲ばね(106)が第1の屈曲ばね(106a)であり、前記航空機アセンブリ(100)が、
第2のエアロ構造(102b)と、
第2の密封構造(104b)と、
前記第2のエアロ構造(102b)と前記第2の密封構造(104b)との間に動作可能に連結され、前記第2の密封構造(104b)を、前記第2のエアロ構造(102b)から離れるように付勢するように構成された第2の屈曲ばね(106b)と
を更に備え、前記第1の密封構造(104a)が前記第2の密封構造(104b)と係合する、請求項1に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項16】
前記エアロ構造(102)が、フライト制御面(20)である、請求項1に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項17】
前記エアロ構造(102)が、スラット(28)である、請求項16に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項18】
前記エアロ構造(102)が、第1のエアロ構造(102a)であり、前記フライト制御面(20)が、第1のフライト制御面(20a)であり、前記航空機アセンブリ(100)が、第2のエアロ構造(102b)を更に含み、前記第2のエアロ構造(108)が、第2のフライト制御面(20b)である、請求項16に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項19】
前記第1のエアロ構造(102a)が、第1のスラット(28a)であり、前記第2のエアロ構造(102b)が、第2のスラット(28b)である、請求項18に記載の航空機アセンブリ(100)。
【請求項20】
航空機アセンブリキット(200)であって、
密封構造(104)と、
エアロ構造(102)と前記密封構造(104)との間に動作可能に連結されて、前記密封構造(104)を、前記エアロ構造(102)から離れるように付勢するように構成された屈曲ばね(106)と
を備える、航空機アセンブリキット(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、密封構造を有する航空機アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
航空機のフライト制御面の発動は、所望の方法で、航空機の一又は複数の空力特性を変更する。幾つかの航空機においては、2つの隣接するフライト制御面は、協調して(すなわち、同時に)展開するように構成される。幾つかの例では、隣接するフライト制御面のそれぞれのエアロ面(すなわち、上昇を生み出す空気の流れに沿う面)が、展開の全ての位置(例えば、フライト制御面の引っ込められた構成、これらの伸長した構成、及びこの2つの間の全ての位置)において輪郭がかなり均一なことが、重要である場合がある。より具体的には、隣接するエアロ面間の間隙及び/又はエアロ面の位置ずれは、航空機上に望ましくない空力の影響を及ぼし得る。したがって、隣接するエアロ面間の円滑な移行を維持するために、かかる間隙を最小限に抑える又は排除する必要性が存在する。
【発明の概要】
【0003】
航空機アセンブリが、エアロ構造、密封構造、及び屈曲ばねを備える。エアロ構造は、端面を備える。屈曲ばねは、エアロ構造と密封構造との間に動作可能に連結され、密封構造をエアロ構造の端面から離れるように付勢するように構成される。屈曲ばねは、中立の構成及び撓んだ構成の範囲を有する。屈曲ばねは、中立の構成の方にバイアスをかけられる。
【0004】
航空機アセンブリキットが、密封構造及び屈曲ばねを備える。屈曲ばねは、エアロ構造と密封構造との間に動作可能に連結されて、密封構造をエアロ構造から離れるように付勢するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】例示的な航空機の図である。
図2】引っ込められた構成におけるスラットを有する翼の概略図である。
図3】伸長した構成におけるスラットを有する翼の概略図である。
図4】中立の構成における例示的な屈曲ばねの概略上面図である。
図5】中立の構成における図4の例示的な屈曲ばねの概略側面図である。
図6】第1の撓んだ構成における図4の例示的な屈曲ばねの概略側面図である。
図7】第2の撓んだ構成における図4の例示的な屈曲ばねの概略側面図である。
図8】密封構造を有する航空機アセンブリを表す概略図である。
図9】密封構造を有する航空機アセンブリを表す別の概略図である。
図10】2つの密封構造を有する航空機アセンブリを表す概略図である。
図11】航空機アセンブリキットを表す概略図である。
図12】密封構造を有する例示的な航空機アセンブリの分解組立図である。
図13】分かりやすくするために透明の密封構造及び中立の構成における屈曲ばねを有して示された図12の航空機アセンブリの等角図である。
図14】分かりやすくするために透明の密封構造及び撓んだ構成における屈曲ばねを有して示された図12の航空機アセンブリの等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、本開示による、航空機アセンブリ100を含み得る航空機10の概略図である。航空機10は固定翼旅客機として示されているが、本開示による航空機10及び航空機アセンブリ100はかかる例に限定されず、航空機10は、固定翼航空機、民間機、軍用機、旅客機、自律航空機、回転翼航空機等であり得る。航空機10は、通常、胴体16によって支持されて機体18を形成及び/又は画定する、翼12及び尾部14を含む。翼12及び尾部14は、通常、複数のフライト制御面20を含み、これは、翼12又は尾部14の支持構造22に対して選択的に移動するように構成される。フライト制御面20の例は、フラップ26、補助翼27、スラット28、スポイラ30、方向舵32、及びエレベータ34を含む。幾つかのフライト制御面20は、例としてスラット28を用いて、図2に示されるように引っ込められた構成36と、図3に示されるように伸長した構成38との間で作動するように構成されるものとして記載され得る。引っ込められた構成36はまた、しまい込まれた構成又は公称の構成として記載され得、伸長した構成38はまた、展開した構成又は作動した構成として記載され得る。
【0007】
本開示による航空機アセンブリ100は、少なくとも1つの屈曲ばね106を備える。屈曲ばね106は屈曲ベアリングとも称され得る。図4~7に関して、例示的な屈曲ばね106が示される。屈曲ばね106は、一般的に、金属などの弾力材の平らな部分から構築された固有のタイプのばねである。しかし、屈曲ばね106は、プラスチック、繊維強化プラスチック、及び他の弾力材からも構築され得る。屈曲ばね106は、円形、又は概して円形であり得るが、そうであることが必要であるわけではない。図4に関して、屈曲ばね106は通常、2つの構造の間に取り付けられるように構成され、第1の構造は、屈曲ばね106の外周領域124に取り付けられ、第2の構造は、屈曲ばね106の反対側の中央領域126に取り付けられる。すなわち、屈曲ばね106は、第1の側面116、及び第1の側面116とは反対側の第2の側面118を有するものとして記載され得る。結果として、屈曲ばね106は、屈曲ばね106の両側に取り付けられた2つの構造に対して複数の自由度を提供する。特に、屈曲ばね106は、図4及び5に示されるような、変形されていない状態に対応する中立の構成120を有するものとして、かつ、図6及び7に示されるような、外周領域124又は中央領域126の一方に荷重が加えられた結果として、外周領域124及び中央領域126が互いに対して移動し、屈曲ばね106が変形した状態にある、撓んだ構成122の範囲を有するものとしても記載され得る。荷重が除去されるとき、屈曲ばね106は中立の構成に戻る。すなわち、屈曲ばね106は、中立の構成120の方にバイアスをかけられる。屈曲ばね106の中立の構成120は、ばねが取り付けられていない、又は荷重が加えられていない構成としても記載され得、屈曲ばね106の撓んだ構成122は、ばね付きの、又は荷重を加えられた構成としても記載され得る。通常、大部分の屈曲ばね106は、中立な構成120にあるとき、平面、概して平面、平ら、又は概して平らである。対照的に、屈曲ばね106が撓んだ構成に変形したとき、屈曲ばね106の構成に応じて、屈曲ばね106はもはや平面、又は平らではなく、円錐状の形状を形成し得る。しかし、屈曲ばね106はまた、中立の構成が非平面の構成であるように構成され得る。
【0008】
屈曲ばね106は、様々なやり方で構築され得る。多くの場合、屈曲ばね106は、図4に概略的に表されるように、少なくとも中央領域126と外周領域124との間に渦巻きパターンで延在する複数のスロット136を含むが、スロット136はまた、中央領域126及び/又は外周領域124の中に延在し得る。結果として、中央領域126及び外周領域124は互いに対して移動させられるとき(例えば、屈曲ばね106に取り付けられた2つの構造の一方又は両方によって加えられた力の結果)、図6及び7の例示的な位置で見られるように、スロット136はかかる相対的な移動を可能にする。特に、撓んだ構成122の範囲は、屈曲ばね106のばね軸130を画定するのに役立つ。ばね軸130は、図6の例など、中立の構成120にあるとき、線形、かつ、屈曲ばね106の平面に対して垂直であり得、ここで、外周領域124及び中央領域126は、図4及び5の中立の構成120の平面状態に対して、垂直な方向に互いに対して移動した。しかしながら、ばね軸130は、図7の例など中立の構成にあるとき、屈曲ばね106の平面に対して垂直でなくてもよく、ここで、外周領域124及び中央領域126は互いに対して並進した(例えば、中立の構成120の平面状態に対して垂直ではない外周領域125と中央領域126の一方又は両方に作用する一又は複数の力の結果)。更に、幾つかの荷重は、ばね軸を、非線形にさせるか、あるいは湾曲させ得る。したがって、屈曲ばね106は、ばね軸130に沿った線形及び湾曲した移動、並びにばね軸130の周りの枢動又は回転移動を含めて、屈曲ばね106に取り付けられた構造の間の複数の自由度を提供し得る。
【0009】
次に図8~10を参照すると、本開示による航空機アセンブリ100が概略的に提示される。図8~10では、所与の実施例に含まれる可能性が高い要素は実線で示されるが、所与の実施例で任意選択の要素は破線で示される。しかし、実線で示されている要素が本開示の例の全てに必須というわけではなく、実線で示される要素が、本開示の範囲を逸脱せずに、特定の例から省かれることもある。
【0010】
図8~10に概略的に表されるように、航空機アセンブリ100は、少なくともエアロ構造102、密封構造104、及び屈曲ばね106を備える。エアロ構造102は、フライト制御面20などの、航空機10の任意の構造であり得る。密封構造104は、(例えば、間隙を充填するため、2つの隣接するエアロ面の間の均一又は所望の空力面を確保するためになど)エアロ構造102に隣接する構造と係合するために提供され、屈曲ばね106は、密封構造104を、隣接する構造とこのように係合するように付勢する。例えば、隣接する構造は、第2のフライト制御面20であってもよい。
【0011】
エアロ構造102は、端面114を備える。屈曲ばね106は、エアロ構造102と密封構造104との間に動作可能に連結され、密封構造104をエアロ構造102の端面114から離れるように、したがって、隣接する構造の方へ(及びこれと係合するように)付勢するように構成される。
【0012】
幾つかの実施例では、エアロ構造102は、エアロ構造エアロ面110を備え、密封構造104は、エアロ構造エアロ面110に対応するように形作られた密封構造エアロ面112を備える。例えば、エアロ構造102がフライト制御面20であるとき、密封構造の外面の少なくとも一部分(すなわち、密封構造エアロ面112)は、フライト制御面20の形状と同じに、同様に、及び/又はその他の方法で対応し得るように形作られ得る。結果として、密封構造104は、エアロ構造102の伸長として記載され得、密封構造エアロ面112は、エアロ構造エアロ面110の伸長として記載され得る。結果として、結合されたエアロ面は、密封構造104が屈曲ばね106によってバイアスをかけられる隣接した構造に対して上に上がる。
【0013】
図8~10に、概略的かつ任意選択的に示されるように、幾つかの実施例では、エアロ構造102は、密封構造エアロ面112の周りに少なくとも部分的に延在する。すなわち、エアロ構造102は、密封構造104が部分的に延在するポケット138を画定し得る。結果として、密封構造エアロ面112及びエアロ構造エアロ面110は、密封構造104が隣接する構造に対して完全にバイアスをかけられるときでさえ、互いに対して近接を維持する。
【0014】
図8~10に、また概略的かつ任意選択的に示されるように、幾つかの実施例では、密封構造104は、屈曲ばね106の周りに少なくとも部分的に延在する。すなわち、密封構造104は、屈曲ばね106が延在するポケット142を画定し得る。
【0015】
図8に概略的に表された例示的な航空機アセンブリ100だけを参照すると、航空機アセンブリ100の幾つかの実施例では、屈曲ばね106は、屈曲ばね106の外周領域124内で、エアロ構造102に動作可能に取り付けられ、かつ、屈曲ばね106の中央領域126内で、密封構造104に動作可能に取り付けられる。かかる実施例では、屈曲ばねが撓んだ構成122の範囲にあるとき、屈曲ばね106の中央領域126はエアロ構造102の端面114の方へ延在する。結果として、屈曲ばね106は密封構造104の方へ、したがって係合しようとする隣接する構造の方へ、中央領域126にバイアスをかける。
【0016】
幾つかのかかる実施例では、屈曲ばね106は、外周領域124内で、エアロ構造102に、3つ以上の離隔された位置で、動作可能に取り付けられる。例えば、図4の例示的な屈曲ばね106に戻って参照すると、屈曲ばね106は、外周領域124のエアロ構造102の端面114への動作可能な取付に利用される3つ以上のマウント140(例えば孔)を有し得る。幾つかのかかる実施例では、屈曲ばね106は、外周領域124内で、エアロ構造102に、ちょうど3つの離隔された位置で、動作可能に取り付けられる。しかし、他の取付構成も利用され得る。
【0017】
航空機アセンブリ100の幾つかの実施例では、屈曲ばね106の外周領域124は、端面114から固定距離にあり、屈曲ばね106の中央領域126は、屈曲ばね106が撓んだ構成122の範囲にあるとき、端面114の方へ延在する。すなわち、中央領域126は、屈曲ばね106のバイアスに対してエアロ構造102の端面114に対して移動することを可能にする。
【0018】
図8の実施例を継続して参照すると、航空機アセンブリ100の幾つかの実施例では、密封構造104は、ばね係合構造128を含み、ばね係合構造128が、屈曲ばね106が中立の構成120にあるときよりも、屈曲ばね106が、撓んだ構成122の範囲にあるときに、屈曲ばね106の第2の側面118のより多くと係合する。言い換えるならば、少なくとも屈曲ばね106が撓んだ構成122の範囲にあるときに、ばね係合構造128は中央領域126の外側の屈曲ばね106と係合する。結果として、密封構造104と係合し、密封構造104に押し当てるのは、単に、屈曲ばね106の中央領域126ではない。すなわち、屈曲ばねのバイアスを密封構造104へ移し、ばね係合構造128を介して密封構造104の広い領域にわたりバイアスの力を効果的に広げるのは、中央領域126と密封構造104との間の動作可能なマウントのみではない。
【0019】
幾つかのかかる実施例では、ばね係合構造128は、ばね軸130に対してゼロ以外の角度に延在し、少なくとも屈曲ばね106が撓んだ構成122の範囲にあるとき、屈曲ばね106の第2の側面118と係合する、係合面132を備える。幾つかのかかる実施例では、係合面132は、円錐形、ドーム形、ピラミッド形、又は凸状、あるいはその他の方法で、空間に、円錐形、ドーム形、ピラミッド形、又は凸状の形状を画定する。幾つかの実施例では、ばね係合構造128は、互いに対して径方向に離隔した複数のリブ134(例えば、少なくとも3つ)を備える。幾つかの実施例では、リブ134は、屈曲ばね106の中央領域126と密封構造104との間のマウントの周りを径方向に離隔する。
【0020】
図9に概略的に表された例示的な航空機アセンブリ100だけを参照すると、航空機アセンブリ100の他の実施例では、屈曲ばね106は、外周領域124内で、密封構造104に動作可能に取り付けられ、かつ、屈曲ばね106は、中央領域126内で、エアロ構造102に動作可能に取り付けられる(すなわち、上述した図8の実施例と反対)。かかる実施例では、屈曲ばね106が撓んだ構成122の範囲にあるとき、屈曲ばね106の中央領域126はエアロ構造102の端面114から離れて延在する。結果として、屈曲ばね106は密封構造104の方へ、したがって係合しようとする隣接する構造の方へ、外周領域124にバイアスをかける。
【0021】
幾つかのかかる実施例では、屈曲ばね106は、外周領域124内で、密封構造104に、3つ以上の離隔された位置で、動作可能に取り付けられる。例えば、図4の例示的な屈曲ばね106に戻って参照すると、屈曲ばね106は、外周領域124の密封構造104への動作可能な取付に利用される3つ以上のマウント140(例えば孔)を有し得る。幾つかのかかる実施例では、屈曲ばね106は、外周領域124内で、密封構造104に、ちょうど3つの離隔された位置で、動作可能に取り付けられる。しかし、他の取付構成も利用され得る。
【0022】
航空機アセンブリ100の幾つかの実施例では、外周領域124は、密封構造104から固定距離にあり、中央領域126は、屈曲ばね106が撓んだ構成122の範囲にあるとき、密封構造104の方へ延在する。すなわち、屈曲ばね106の外周領域124は、屈曲ばね106のバイアスに対してエアロ構造102の端面114に対して移動することを可能にする。
【0023】
図9の実施例を継続して参照すると、航空機アセンブリ100の幾つかの実施例では、エアロ構造102は、ばね係合構造128を含み、ばね係合構造128が、屈曲ばね106が中立の構成120にあるときよりも、屈曲ばね106が、撓んだ構成122の範囲にあるときに、屈曲ばね106の第1の側面116のより多くと係合する。言い換えるならば、少なくとも屈曲ばね106が撓んだ構成122の範囲にあるときに、ばね係合構造128は中央領域126の外側の屈曲ばね106と係合する。結果として、エアロ構造102と係合し、エアロ構造に押し当てるのは、単に、屈曲ばね106の中央領域126ではない。すなわち、屈曲ばねのバイアスを密封構造104へ移し、ばね係合構造128を介してエアロ構造102の広い領域にわたりバイアスの力を効果的に広げるのは、中央領域126と端面114との間の動作可能なマウントのみではない。
【0024】
幾つかのかかる実施例では、ばね係合構造128は、ばね軸130に対してゼロ以外の角度に延在し、少なくとも屈曲ばね106が撓んだ構成の範囲にあるとき、屈曲ばね106の第1の側面116と係合する、係合面132を備える。幾つかのかかる実施例では、係合面132は、円錐形、ドーム形、又は凸状、あるいはその他の方法で、空間に、円錐形、ドーム形、又は凸状の形状を画定する。幾つかの実施例では、ばね係合構造128は、互いに対して径方向に離隔した複数のリブ134を備える(例えば、相対的に、端面114に対する屈曲ばね106の中央領域126のマウントの周り)。
【0025】
図8と9の両方の実施例に関して、航空機アセンブリ100の幾つかの実施例では、エアロ構造102は第1のエアロ構造102aであり、航空機アセンブリ100は第2のエアロ構造102bを更に含む。かかる実施例では、屈曲ばね106は、密封構造104を、第2のエアロ構造102bと係合するように付勢する。例えば、第2のエアロ構造102bはフライト制御面20であってもよく、幾つかのかかる実施例では、第1のエアロ構造102a及び第2のエアロ構造102bは同じタイプのフライト制御面20(例えば隣接するスラット)であってもよい。例えば、隣接するフライト制御面20(例えばスラット)が協調して展開するとき、隣接するフライト制御面20上の空力は、これらをわずかに異なる速度で、わずかに異なる位置に移動させ得る。密封構造104は、屈曲ばね106によって、1つのフライト制御面20から隣接するフライト制御面20の方へ、及びこれと係合するようにばねでバイアスをかけられるため、及び屈曲ばね106は密封構造104の非線形の移動を可能にするため(例えば、図7及び上述参照)、対応するエアロ面は1つのフライト制御面20から他方へ円滑に移行する。
【0026】
図10に概略的に表された航空機アセンブリ100の実施例だけを参照すると、幾つかの航空機アセンブリ10では、エアロ構造102は第1のエアロ構造102aであり、密封構造104は第1の密封構造104aであり、屈曲ばね106は第1の屈曲ばね106aであり、航空機アセンブリ100は、第2のエアロ構造102b、第2の密封構造104b、及び第2のエアロ構造102bと第2の密封構造104bとの間に動作可能に連結された第2の屈曲ばね106bを更に備える。第2の屈曲ばね106bは、第2の密封構造104bを、第2のエアロ構造102bから離れるように付勢するように構成され、第1の密封構造104aは第2の密封構造104bと係合する。言い換えるならば、2つの屈曲ばねは、2つの密封構造を、互いに係合するように、かつ、それぞれのエアロ構造から離れるように付勢する。図8及び9の実施例と同様に、かかる構成は、第1のエアロ構造102aから第2のエアロ構造102bへと円滑に移行する対応するエアロ面をもたらす。
【0027】
次に図11を参照すると、本開示にしたがって航空機アセンブリ100を組み立てるのに使用され得る航空機アセンブリキット200も、本開示の範囲に含まれる。概略的に表されるように、航空機アセンブリキット200は、少なくとも密封構造104と、エアロ構造102と密封構造104との間に動作可能に連結されて、密封構造104を、エアロ構造102から離れるように付勢するように構成された屈曲ばね106とを備える。
【0028】
次に図12~14を参照すると、航空機アセンブリ300の形態で航空機アセンブリ100の例示的な非限定的な実施例が示されている。必要に応じて、図8~10の概略図の参照番号が、航空機アセンブリ300の対応する部品を指定するために使用されるが、図12~14の例は非限定的であり、航空機アセンブリ100を航空機アセンブリ300の示された実施形態に限定するものではない。すなわち、航空機アセンブリ100は、示された航空機アセンブリ300の特定の実施形態に限定されず、航空機アセンブリ100は、図8~10の概略図及び/又は図12~14の実施形態中に示され、かつこれらを参照して述べられる航空機アセンブリ100の任意の数の様々な態様、構成、特徴、特性等と、それらの変形例とを包含し得るが、かかる態様、構成、特徴、特性等のすべてを包含する必要はない。簡潔にするために、先ほど述べられた各構成要素、部品、部分、態様、分野等、又はそれらの変形例は、航空機アセンブリ300に関して再び説明、図示及び/又は表示され得ないが、先ほど述べられた形状、変形例等は航空機アセンブリ300で利用され得る本開示の範囲内である。
【0029】
航空機アセンブリ300は、図8の概略図による航空機アセンブリ100の例である。この特定の実施例では、エアロ構造102はスラット28である。見られるように、屈曲ばね106の外周領域124はちょうど3つの離隔された場所で、エアロ構造102の端面114に取り付けられ、屈曲ばねの中央領域126は密封構造104に取り付けられる。航空機アセンブリ300の密封構造104は、密封構造104を屈曲ばね106の中央領域126に接続するマウントの周りに径方向に離隔した4つの三角のリブ134を備えるばね係合構造128を含む密封構造104の例である。航空機アセンブリ300のエアロ構造102は、密封構造104が部分的に延在するポケット138を画定する例である。加えて、航空機アセンブリ300の密封構造は、リブ134が位置決めされるポケット142を画定する。密封構造104は、エアロ構造102のエアロ構造エアロ面110に対応する密封構造エアロ面112を備える。
【0030】
本開示による発明対象物の例示的かつ非限定的な例について、以下に列挙する段落において記載する。
【0031】
A1.
航空機アセンブリ(100)であって、
端面(114)を備えるエアロ構造(102)と、
密封構造(104)と、
前記エアロ構造(102)と前記密封構造(104)との間に動作可能に連結され、前記密封構造(104)を、前記エアロ構造(102)の前記端面(114)から離れるように付勢するように構成された屈曲ばね(106)と
を備え、前記屈曲ばね(106)が、中立の構成(120)及び撓んだ構成(122)の範囲を有し、前記屈曲ばね(106)が、前記中立の構成(120)の方へバイアスをかけられ、前記屈曲ばね(106)が、第1の側面(116)及び前記第1の側面(116)とは反対側の第2の側面(118)を備える、航空機アセンブリ(100)。
【0032】
A2.
前記エアロ構造(102)が、エアロ構造エアロ面(110)を備え、前記密封構造(104)が、前記エアロ構造エアロ面(110)に対応するように形作られた密封構造エアロ面(112)を備える、段落A1に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0033】
A2.1.
前記エアロ構造(102)が、前記密封構造エアロ面(112)の周りに少なくとも部分的に延在する、段落A2に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0034】
A3.
前記屈曲ばね(106)が、外周領域(124)及び中央領域(126)を含む、段落A1からA2.1.のいずれか一項に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0035】
A3.1.
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記エアロ構造(102)に動作可能に取り付けられ、前記屈曲ばね(106)が、前記中央領域(126)内で、前記密封構造(104)に動作可能に取り付けられる、段落A3に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0036】
A3.1.1.
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記エアロ構造(102)に、3つ以上の離隔された位置で、動作可能に取り付けられる、段落A3.1.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0037】
A3.1.1.1.
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記エアロ構造(102)に、ちょうど3つの離隔された位置で、動作可能に取り付けられる、段落A3.1.1.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0038】
A3.1.2.
前記外周領域(124)が、前記端面(114)から固定距離にあり、前記中央領域(126)が、前記屈曲ばね(106)が撓んだ構成(122)の前記範囲にあるとき、前記端面(114)の方へ延在する、段落A3.1.からA3.1.1.1.のいずれか一項に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0039】
A3.2.
前記密封構造(104)が、ばね係合構造(128)を含み、前記ばね係合構造(128)が、前記屈曲ばね(106)が前記中立の構成(120)にあるときよりも、前記屈曲ばね(106)が、撓んだ構成(122)の前記範囲にあるときに、前記屈曲ばね(106)の前記第2の側面(118)のより多くと係合する、段落A3からA3.1.2.のいずれか一項に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0040】
A3.2.1.
撓んだ構成(122)の前記範囲が、前記屈曲ばね(106)のばね軸(130)を画定し、前記ばね係合構造(128)が、前記ばね軸(130)に対してゼロ以外の角度に延在し、少なくとも前記屈曲ばね(106)が撓んだ構成の前記範囲にあるとき、前記屈曲ばね(106)の前記第2の側面(118)と係合する、係合面(132)を備える、段落A3.2.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0041】
A3.2.1.1.
前記係合面(132)が、円錐形、ドーム形、又は凸状である、段落A3.2.1.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0042】
A3.2.1.2.
前記ばね係合構造(128)が、互いに対して径方向に離隔した複数のリブ(134)を備える、段落A3.2.1.又はA3.2.1.1.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0043】
A3.3.
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記密封構造(104)に動作可能に取り付けられ、前記屈曲ばね(106)が、前記中央領域(126)内で、前記エアロ構造(102)に動作可能に取り付けられる、段落A3に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0044】
A3.3.1.
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記密封構造(104)に、3つ以上の離隔された位置で、動作可能に取り付けられる、段落A3.3.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0045】
A3.3.1.1.
前記屈曲ばね(106)が、前記外周領域(124)内で、前記密封構造(104)に、ちょうど3つの離隔された位置で、動作可能に取り付けられる、段落A3.1.1.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0046】
A3.3.2.
前記外周領域(124)が、前記密封構造(104)から固定距離にあり、前記中央領域(126)が、前記屈曲ばね(106)が撓んだ構成(122)の前記範囲にあるとき、前記密封構造(104)の方へ延在する、段落A3.3.又はA3.3.1.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0047】
A3.3.3.
前記エアロ構造(102)が、ばね係合構造(128)を含み、前記ばね係合構造(128)が、前記屈曲ばね(106)が前記中立の構成(120)にあるときよりも、前記屈曲ばね(106)が、撓んだ構成(122)の前記範囲にあるときに、前記屈曲ばね(106)の前記第1の側面(116)のより多くと係合する、段落A3.3.からA3.3.2.のいずれか一項に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0048】
A3.3.3.1.
撓んだ構成(122)の前記範囲が、前記屈曲ばね(106)のばね軸(130)を画定し、前記ばね係合構造(128)が、前記ばね軸(130)に対してゼロ以外の角度に延在し、少なくとも前記屈曲ばね(106)が撓んだ構成の前記範囲にあるとき、前記屈曲ばね(106)の前記第1の側面(116)と係合する、係合面(132)を備える、段落A3.3.3.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0049】
A3.3.3.1.1.
前記係合面(132)が、円錐体、ドーム形、又は凸状である、段落A3.3.3.1.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0050】
A3.3.3.1.2.
前記ばね係合構造(128)が、互いに対して径方向に離隔した複数のリブ(134)を備える、段落A3.3.3.1.又はA3.3.3.1.1.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0051】
A4.
前記エアロ構造(102)が、第1のエアロ構造(102a)であり、前記航空機アセンブリ(100)が、第2のエアロ構造(102b)を更に含み、前記屈曲ばね(106)が、前記密封構造(104)を、前記第2のエアロ構造(102b)と係合するように付勢する、段落A1からA3.3.3.1.2.のいずれか一項に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0052】
A5.
前記エアロ構造(102)が第1のエアロ構造(102a)であり、前記密封構造(104)が第1の密封構造(104a)であり、前記屈曲ばね(106)が第1の屈曲ばね(106a)であり、前記航空機アセンブリ(100)が、
第2のエアロ構造(102b)と、
第2の密封構造(104b)と、
前記第2のエアロ構造(102b)と前記第2の密封構造(104b)との間に動作可能に連結され、前記第2の密封構造(104b)を、前記第2のエアロ構造(102b)から離れるように付勢するように構成された第2の屈曲ばね(106b)と
を更に備え、前記第1の密封構造(104a)が前記第2の密封構造(104b)と係合する、段落A1からA3.3.3.1.2.のいずれか一項に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0053】
A6.
前記エアロ構造(102)が、フライト制御面(20)である、段落A1からA5のいずれか一項に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0054】
A6.1.
前記エアロ構造が、スラット(28)である、段落A6に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0055】
A6.2.
段落A4又はA5に従属するとき、前記フライト制御面(20)が第1のフライト制御面(20a)であり、前記第2のエアロ構造(108)が第2のフライト制御面(20b)である、段落A6又はA6.1.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0056】
A6.2.1.
段落A6.1.に従属するとき、前記スラット(28)が第1のスラット(28a)であり、前記第2のエアロ構造(102b)が第2のスラット(28b)である、段落A6.2.に記載の航空機アセンブリ(100)。
【0057】
B.
航空機アセンブリキット(200)であって、
密封構造(104)と、
エアロ構造(102)と前記密封構造(104)との間に動作可能に連結されて、前記密封構造(104)を、前記エアロ構造(102)から離れるように付勢するように構成された屈曲ばね(106)と
を備える、航空機アセンブリキット(200)。
【0058】
B1.
段落A1からA6.2.1.のいずれか一項の対象物を含む、段落Bに記載の航空機アセンブリキット(200)。
【0059】
本明細書で使用される「適合された(adapted)」及び「構成された(configured)」という用語は、要素、構成要素、又は他の対象物が、所与の機能を実行するように設計かつ/又は意図されていることを意味する。ゆえに、「適合された」及び「構成された」という用語を使用することにより、所与の要素、構成要素、又は他の対象物が、単に所与の機能を実行することが「可能である(capable)」ことを意味していると解釈すべきではなく、これらの要素、構成要素、及び/又は他の対象物が、その機能を実行する目的で、特に選択され、作り出され、実装され、利用され、プログラミングされ、かつ/又は設計されていることを意味していると解釈すべきである。特定の機能を実行するように適合されていると列挙された要素、構成要素、及び/又はその他の列挙された対象物が、その機能を実行するように構成されていると追加的に又は代替的に記載され得ること、及びその逆の場合も本開示の範囲内にさらに含まれる。同様に、特定の機能を実行するように構成されていると列挙された対象物は、その機能を実行するように動作可能であると追加的に又は代替的に記載され得る。
【0060】
本明細書で使用される、第1のエンティティと第2のエンティティとの間に配置される「及び/又は(and/or)」という用語は、(1)第1のエンティティ、(2)第2のエンティティ、並びに(3)第1のエンティティ及び第2のエンティティのうちの1つを意味する。「及び/又は」を用いて列挙された複数のエンティティは、同様の方法で、すなわちそのように等位接続された(so conjoined)エンティティのうちの「一又は複数(one or more)」と、解釈すべきである。「及び/又は」という文節によって具体的に特定されたエンティティ以外に、その他のエンティティが、(具体的に特定されたかかるエンティティに関連しているか関連していないかにかかわらず)任意選択的に存在することもある。ゆえに、非限定的な例としては、「含む/備える(comprising)」といったオーブンエンド型の語と併用された場合の「A及び/又はB」に対する言及は、一例ではAのみを指し示している(任意選択的にB以外のエンティティを含む)ことがあり、別の例ではBのみを指し示している(任意選択的にA以外のエンティティを含む)ことがあり、更に別の例では、AとBの両方を指し示している(任意選択的に他のエンティティを含む)ことがある。かかるエンティティは、要素、動作、構造、ステップ、工程、値などを指し示し得る。
【0061】
本明細書に開示の装置の様々な開示要素及び方法のステップは、本開示による装置及び方法の全てに必要とされるわけではなく、本開示は、本明細書に開示の様々な要素及びステップの、新規性及び進歩性を有する組み合わせ及び部分的組み合わせの全てを含む。更に、本明細書に開示の様々な要素及びステップのうちの一又は複数は、開示される装置又は方法の全体とは別個の、独立した発明対象物を規定し得る。したがって、かかる発明対象物は、本明細書で明示的に開示される特定の装置及び方法に関連する必要はなく、かつ、かかる発明対象物は、本明細書で明示的に開示されていない装置及び/又は方法において有用性が見出されることもある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【外国語明細書】