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特開2024-147586食器洗い機サンプおよび食器洗い機装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147586
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】食器洗い機サンプおよび食器洗い機装置
(51)【国際特許分類】
   A47L 15/42 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
A47L15/42 D
A47L15/42 Z
A47L15/42 F
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024104147
(22)【出願日】2024-06-27
(62)【分割の表示】P 2021571718の分割
【原出願日】2020-06-03
(31)【優先権主張番号】62/856,572
(32)【優先日】2019-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】510250467
【氏名又は名称】エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100146466
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 正俊
(74)【代理人】
【識別番号】100202418
【弁理士】
【氏名又は名称】河原 肇
(72)【発明者】
【氏名】ネイサン エバンズ
(72)【発明者】
【氏名】マービン ハリス ヨーク
(72)【発明者】
【氏名】ブロック ミューゲンボルグ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ハインツ
(57)【要約】
【課題】食器洗い機サンプおよび食器洗い機装置の提供。
【解決手段】食器洗い装置は、サンプを含み得る。サンプは、食器洗い装置の洗浄チャンバと結合するように構成されたサンプパンを含み得る。サンプは、サンプパンに結合され、かつサンプパンからの液体を収集するように構成されたサンプウェルを含み得る。サンプウェルは、サンプパンと連通しているウェル入口を含み得る。サンプパンは、液体をウェル入口に運び得る。再循環ポートが、サンプウェルの第1の壁を貫いて延在する。排水ポートが、サンプウェルの第2の壁を貫いて延在し得る。第2の壁は、サンプウェルの底部を画定し得る。食器洗い装置は、コントローラを含み得る。コントローラは、ポンプの電気的特性を監視し得る。流体がポンプを通って流れていない場合、コントローラは通知を提供し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄チャンバを有する食器洗い装置用のサンプであって、前記サンプは、再循環ポンプに接続されており、
パン入口を含むサンプパンであって、前記サンプパンは前記洗浄チャンバと結合され、前記パン入口は前記洗浄チャンバから液体を受け取るように構成されている、サンプパンと、
前記サンプパンに結合され、前記サンプパンからの液体を収集するように構成されたサンプウェルであって、
前記サンプパンから液体を受け取るように前記サンプパンと連通しているウェル入口、
前記サンプウェルの第1の壁を貫いて延在する再循環ポートであって、前記サンプウェルからの液体を前記再循環ポンプに供給するように構成されている再循環ポート、
前記サンプウェルの第2の壁を貫いて延在する排水ポートであって、前記第2の壁は前記サンプウェルの底部を画定する、排水ポートを含む、サンプウェルと、を備え、
前記サンプパンと前記サンプウェルとは、前記サンプパンと前記サンプウェルとの間の継ぎ目および接合部を回避するために、単一の材料片から形成されている、サンプ。
【請求項2】
前記サンプパンは、
前記食器洗い装置の前記洗浄チャンバと結合されるように構成されたリップと、
前記サンプ内の最高液体レベルに対応し、前記リップよりも下にある液体封じ込め部分と、を含む、請求項1に記載のサンプ。
【請求項3】
前記サンプウェルの前記第1の壁に結合された再循環フランジをさらに備え、前記再循環フランジは、前記再循環ポートと連通しており、前記再循環フランジは、ホースと結合するように構成されている、請求項1または2に記載のサンプ。
【請求項4】
前記再循環ポートは、前記排水ポートから離れて位置する、請求項1~3のいずれか一項に記載のサンプ。
【請求項5】
食器洗い装置であって、
洗浄チャンバと、
サンプであって、
パン入口を含むサンプパンであって、前記サンプパンは前記洗浄チャンバと結合するように構成され、前記パン入口は前記洗浄チャンバから液体を受け取るように構成されている、サンプパン、および
前記サンプパンに結合され、前記サンプパンから液体を収集するように構成されたサンプウェルであって、
前記サンプパンと連通しているウェル入口であって、前記サンプパンは前記ウェル入口に液体を運ぶように構成されているウェル入口、
前記サンプウェルの第1の壁を貫いて延在する再循環ポートであって、前記再循環ポートは再循環ポンプに液体を供給するように構成されている再循環ポート、
前記サンプウェルの第2の壁を貫いて延在する排水ポートであって、前記第2の壁は前記サンプウェルの底部を画定する排水ポートを含む、サンプウェルを含み、
前記サンプパンと前記サンプウェルとは、単一の材料片から形成されている、サンプとを備える、食器洗い装置。
【請求項6】
点検修理隔室を含むベースであって、前記洗浄チャンバは前記ベースに結合され、前記サンプは少なくとも部分的に前記点検修理隔室内に位置する、ベースと、
前記ベースにヒンジで結合された構成部品であって、前記構成部品は、点検修理隔室へのアクセスを向上させるように可動である、構成部品と、をさらに備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記サンプ内の最高液体レベルは、前記洗浄チャンバが前記サンプに結合されている界面よりも下にある、請求項5または6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記洗浄チャンバは、前記サンプのリップと結合され、前記リップは、前記最高液体レベルと前記洗浄チャンバとの間に位置する、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
ダイアフラムポンプであって、洗浄チャンバと連通しており、前記ダイアフラムポンプの動作中に前記洗浄チャンバに洗浄製品を供給するように構成されたダイアフラムポンプと、
コントローラであって、
前記ダイアフラムポンプの1つ以上の電気的特性を監視し、
前記ダイアフラムポンプの前記監視された電気的特性に基づいて、前記ダイアフラムポンプの動作中に流体が前記ダイアフラムポンプを通って流れているか否かを示す流量メトリックを決定し、
前記流量メトリックに基づいて、前記ダイアフラムポンプの動作中に流体が前記ダイアフラムポンプを通って流れていない場合に通知を提供するように構成されたプロセッサを含むコントローラと、をさらに備える、請求項5~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
食器洗い装置であって、
洗浄製品を格納するように構成された洗浄製品リザーバと、
ダイアフラムポンプであって、前記洗浄製品リザーバと連通しており、前記ダイアフラムポンプの動作中に前記食器洗い装置の洗浄チャンバに前記洗浄製品を供給するように構成されたダイアフラムポンプと、
コントローラであって、
前記ダイアフラムポンプの1つ以上の電気的特性を監視し、
前記ダイアフラムポンプの前記監視された電気的特性に基づいて、前記ダイアフラムポンプの動作中に流体が前記ダイアフラムポンプを通って流れているか否かを示す流量メトリックを決定するように構成されたプロセッサを含むコントローラと、を備える、食器洗い装置。
【請求項11】
前記プロセッサを含む前記コントローラは、前記流量メトリックに基づいて、前記ダイアフラムポンプの動作中に流体が前記ダイアフラムポンプを通って流れていない場合に通知を提供するようにさらに構成されている、請求項10に記載の食器洗い装置。
【請求項12】
前記プロセッサを含む前記コントローラは、
前記ダイアフラムポンプの前記監視された電気的特性を特性閾値と比較し、
前記監視された電気的特性が前記特性閾値を超えたときに通知を提供するようにさらに構成されている、請求項10または11のいずれか一項に記載の食器洗い装置。
【請求項13】
前記プロセッサを含む前記コントローラは、
前記ダイアフラムポンプによる電流引き込みを監視し、
前記ダイアフラムポンプによる前記電流引き込みを電流閾値と比較し、
前記ダイアフラムポンプによる前記電流引き込みが前記電流閾値を超えたときに、前記ダイアフラムポンプが閉塞されているか否かを示す閉塞通知を提供するように、さらに構成されている、請求項10~12のいずれか一項に記載の食器洗い装置。
【請求項14】
前記プロセッサを含む前記コントローラは、
前記ダイアフラムポンプの両端の電圧差を監視し、
前記ダイアフラムポンプの両端の前記電圧差を電圧閾値と比較し、
前記ダイアフラムポンプの両端の前記電圧差が前記電圧閾値を超えたときに、前記洗浄製品リザーバが枯渇しているか否かを示す枯渇通知を提供するように、さらに構成されている、請求項10~13のいずれか一項に記載の食器洗い装置。
【請求項15】
前記プロセッサを含む前記コントローラは、前記ダイアフラムポンプが気体を圧送したと前記コントローラが判定したときに、前記ダイアフラムポンプを調整して前記ダイアフラムポンプに呼び水を差すようにさらに構成されている、請求項10~14のいずれか一項に記載の食器洗い装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本特許出願は、2019年6月3日出願の「DISHWASHER SUMP AND DISHWASHER APPARATUS」と題されたMueggenborgらの米国仮特許出願第62/856,572号(代理人整理番号4897.016PRV)の優先権の利益を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
食器洗い機は、物品(例えば、食器、調理器具など)を浄化し得る。食器洗い機は、洗浄チャンバを含み得、物品は、洗浄チャンバ内に置かれ得る。食器洗い機は、物品を浄化するために洗浄チャンバ内に液体を噴出し得る。液体は、洗浄チャンバ内を流れ得、液体は、サンプによって受け取られ得る。
【0003】
図面は、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではなく、同様の数字は、異なる図で類似の構成部品を表現し得る。異なる文字の接尾辞を有する同様の数字は、類似の構成部品の異なる事例を表し得る。図面は、概して、本文献で論じられている様々な実施形態を、限定ではなく、例として示す
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】本主題の1つの実施形態による食器洗い装置の一実施例の等角図を示す。
【0005】
図2】本主題の1つの実施形態による食器洗い装置の一実施例の別の等角図を示す。
【0006】
図3】本主題の1つの実施形態によるサンプおよびポンプシステムの一実施例の側面図を示す。
【0007】
図4】本主題の1つの実施形態による、図3のサンプの一実施例の斜視図を示す。
【0008】
図5】本主題の1つの実施形態による、図3のサンプの一実施例の別の斜視図を示す。
【0009】
図6】本主題の1つの実施形態による、図3のサンプの一実施例の側面図を示す。
【0010】
図7】本主題の1つの実施形態による、図1の食器洗い装置の一実施例の別の斜視図を示す。
【0011】
図8】本主題の1つの実施形態による、図1の食器洗い装置の一実施例の概略図を示す。
【0012】
図9】本主題の1つの実施形態による例示的なマシンのブロック図を示す。
【0013】
図10】本主題の1つの実施形態による、図3のサンプの一実施例の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明者らは、とりわけ、解決されるべき問題は、食器洗い機の動作中に使用される液体(例えば、水)の量を減らすことを含み得ることを認識した。そのような問題は、食器洗い機に液体を循環させるポンプのキャビテーションを低減することで解決され得る。食器洗い装置用のサンプが、これらの問題に解決策を提供し得る。例えば、サンプは、液体の流れをポンプに提供するのを助けて、キャビテーションを防ぐのを助け得る。サンプは、パン入口を有するサンプパンを含み得る。サンプパンは、食器洗い装置の洗浄チャンバと結合するように構成され得る。パン入口は、洗浄チャンバから液体を受け取るように構成され得る。サンプウェルが、サンプパンに結合され得、サンプウェルは、サンプパンから液体を収集するように構成され得る。サンプウェルは、サンプパンと連通しているウェル入口を含み得る。サンプパンは、液体をウェル入口に運び得る。サンプウェルは、サンプウェルの第1の壁を貫いて延在する再循環ポートを含み得る。再循環ポートは、液体を再循環ポンプに提供するように構成され得る。サンプパンとサンプウェルとは、単一の材料片であり得る。
【0015】
図1は、本主題の1つの実施形態による食器洗い装置100の一実施例の等角図を示す。いくつかの実施例では、食器洗い装置100は、調理台の下に設置するためのサイズおよび形状とされている。別の実施例では、食器洗い装置100は、調理台で使用するためのサイズおよび形状とされている。食器洗い装置100は、洗浄チャンバ110(例えば、槽、チャンバ、容器など)を含み得る。洗浄チャンバ110内に置かれる物品は、食器洗い装置100の動作中に浄化(例えば、洗浄、こすり洗い、消毒、殺菌など)され得る。例えば、食器(例えば、グラス、カップ、銀器、皿など)、医療器具などが、食器洗い装置100によって浄化され得る。
【0016】
洗浄アーム120が、洗浄チャンバ110内に位置し得、洗浄アーム120は、液体(例えば、水、水と石鹸の溶液、水とクレンザの溶液など)を噴出し得る。洗浄アーム120は、洗浄チャンバ110内で回転して、洗浄チャンバ110内に置かれた物品を浄化し得る。
【0017】
洗浄チャンバ110は、少なくとも部分的に、食器洗い装置100の本体130(例えば、フレーム、支持構造など)によって画定され得る。ドア140が、本体130に可動に結合され得、ドア140は、洗浄チャンバ110へのアクセスを提供し得る。ドア140は、食器洗い装置100の動作中に液体が洗浄チャンバ110から漏れ出るのを防ぐ助けとなり得る。
【0018】
図2は、本主題の1つの実施形態による食器洗い装置100の一実施例の別の等角図を示す。食器洗い装置100の部分(例えば、ドア140)が、明確にするために図2では隠されている。
【0019】
食器洗い装置100は、サンプ200を含み得る。サンプ200は、食器洗い装置100の動作中に洗浄チャンバ110内を流れる液体を受け取り得る。例えば、サンプ200は、食器洗い装置100の本体130に結合され得る。サンプ200は、洗浄チャンバ110の底部を画定し得、洗浄チャンバ110内の液体は、サンプ200内に排出され得る。
【0020】
食器洗い装置100は、ベース210を含み得、本体130は、ベース210に結合され得る。ベース210は、食器洗い装置100の点検修理隔室220を画定し得る。本明細書により詳細に記載されるように、点検修理隔室220は、食器洗い装置100の1つ以上の構成部品を収容し得る。サンプ200は、洗浄チャンバ110と点検修理隔室220との間に位置し得る。例えば、サンプ200は、点検修理隔室を洗浄チャンバ110から分離し得る。
【0021】
図3は、本主題の1つの実施形態によるサンプ200およびポンプシステム300の一実施例の側面図を示す。サンプ200は、少なくとも部分的に、点検修理隔室220内に延在し得る。ポンプシステム300は、ポンプ310を含み得、ポンプ310は、食器洗い装置100内で液体を再循環させ得る。例えば、1つ以上のホース320が、サンプ200をポンプシステム300と相互接続し得、サンプ200は、ポンプ310に液体を提供し得る。ポンプシステム300は、食器洗い装置100からの液体の排出を容易にするのを助け得る。ポンプシステム300は、食器洗い装置100内の液体の再循環を容易にするのを助け得る。一実施例では、ポンプシステム300は、例えば、洗浄アーム120を用いて液体を噴出することを容易にするために、洗浄アーム120に液体を供給し得る。
【0022】
サンプ200は、サンプパン330を含み得、サンプパン330は、パン入口340を含み得る。パン入口340は、洗浄チャンバ110から液体を受け取り得る。例えば、液体は、(例えば、図1に示されたような)洗浄アーム120によって噴出され得、液体は、洗浄チャンバ110内をパン入口340まで流れ得、液体は、サンプパン330によって受け取られ得る(例えば、その中に排出される、滴下する、流入するなど)。
【0023】
サンプ200は、サンプウェル350を含み得る。サンプウェル350は、サンプパン330に結合され得、サンプウェル350は、サンプパン330から液体を受け取り得る。一実施例では、サンプウェル350は、サンプパン330(および洗浄チャンバ11)からの液体を収集し得る。例えば、サンプパン330によって受け取られた液体は、サンプウェル350内に流入し得、サンプウェル350は、液体を収集し得る。
【0024】
本明細書に記載されるように、サンプ200は、ポンプ310に液体を提供し得る。例えば、再循環フランジ360が、サンプ200に結合され得、例えば、フランジ360は、サンプウェル350に結合され得る。一実施例では、フランジ360は、(例えば、サンプウェル350の壁に対して)ある角度で、サンプウェル350に結合され得る。
【0025】
再循環フランジ360は、サンプ200をホース320と結合することを容易にし得る。サンプウェル350によって収集された液体は、サンプウェル350から流出し得、再循環フランジ360およびホース320を通って流れ、ポンプ310内に流入し得る。サンプ200は、ポンプ310内のキャビテーションの発生を低減するのを助け得る。例えば、サンプパン330およびサンプウェル250は、例えば、ポンプ310に一貫した液体の流れを提供することによって、ポンプ310内のキャビテーションの発生を低減するために協力し得る。
【0026】
図4は、本主題の1つの実施形態による、図3のサンプ200の一実施例の斜視図を示す。サンプ200は、ウェル入口400を含み得る。ウェル入口400は、サンプパン330と連通し得、サンプパン330は、ウェル入口400の全域にわたり、ウェル入口400に液体を運び得る。例えば、サンプパン330は、傾斜壁410を含み得、傾斜壁410は、(例えば、ウェル入口400の全域にわたる)サンプウェル350内への液体の排出を容易にし得る。傾斜壁410は、サンプパン330内での、およびサンプウェル350内への、液体の収集を容易にし得る。
【0027】
サンプ200は、リップ420を含み得、リップ420は、サンプ200を食器洗い装置100の他の構成部品と結合することを容易にし得、例えば、サンプ200は、(例えば、図1に示されたような)本体130または洗浄チャンバ110に結合され得る。サンプ200は、溶接作業、留め具などを用いて、本体130(または洗浄チャンバ110)に結合され得る。
【0028】
サンプ200は、液体封じ込め部分430を含み得、液体封じ込め部分430は、サンプ200内の最高液体レベル440に対応し得る。一実施例では、サンプ200は、食器洗い装置100内に導入される液体の容積よりも大きい容積を有するようなサイズおよび形状にされ得る。例えば、1.5ガロンの液体が食器洗い装置100内に導入され得、サンプは、2ガロンの液体を含むようなサイズおよび形状にされ得る。したがって、サンプ200内の液体レベルは、最高レベル440を超え得ない。
【0029】
最高液体レベル440は、リップ420よりも下に位置し得る(例えば、最高レベル440は、リップ420から離れていてよい。リップ420は本体130(または洗浄チャンバ110)に結合され得るので、継ぎ目(例えば、溶接ビード、ガスケットラインなど)が、リップ420と本体130(または洗浄チャンバ110)との界面に位置し得る。したがって、最高液体レベル440をリップ420よりも下に位置させることは、食器洗い装置100の漏れを防ぐのを助け得る。例えば、腐食(例えば、溶接ビードの腐食)やガスケットの損傷により、継ぎ目が漏れることがある。最高液体レベル440をリップ420よりも下に位置させることは、継ぎ目の液体への暴露を低減するのを助け得、したがって、漏れの発生を低減するのを助け得る。
【0030】
図5は、本主題の1つの実施形態による、図3のサンプ200の一実施例の別の斜視図を示す。サンプ200は、再循環ポート500を含み得る。再循環ポート500は、サンプウェル350を貫いて延在し得、例えば、サンプウェル350の第1の壁510を貫いて延在する。再循環ポート500は、ポンプシステム300、例えば、ポンプ310に液体を供給するのを助け得る。(例えば、図3に示されたような)再循環フランジ360が、サンプウェル350に結合され得、再循環フランジ360は、再循環ポート500と連通し得る。液体は、サンプウェル350の再循環ポート500から再循環フランジ360内に流入し得る。
【0031】
サンプ200は、排水ポート520を含み得、排水ポート520は、サンプ200(および、例えば、図1に示されたような、食器洗い装置100)からの液体の排出を容易にするのを助け得る。一実施例では、サンプウェル350は、サンプウェル350の第2の壁530を含み得る。第2の壁530は、サンプウェル350(およびサンプ200)の底部を画定し得る。排水ポート520は、サンプウェル350の第2の壁530を貫いて延在し得る。
【0032】
再循環フランジ360は、壁510に結合され得、再循環フランジ360を第1の壁510に結合させることは、例えば、フランジ360とポート500との間の継ぎ目の、液体への曝露を低減することによって、サンプ200からの漏れを防ぐのを助け得る。第1の壁510は、第2の壁530からある角度で延在し得る(例えば、第1の壁510は、第2の壁530に垂直でもよいし、または第1の壁510は、第2の壁530から20度の角度で延在してもよい)。したがって、(例えば、第2の壁530はサンプウェル350の底部を画定するので)液体はサンプウェル350の第1の壁510から第2の壁530に排出される。したがって、(例えば、水が継ぎ目から離れて排出されるので)再循環ポート500と(図3に示された)再循環フランジ360との間の継ぎ目の、液体への暴露が低減される。シールの液体への曝露を低減することにより、シールを通過する漏れ、例えば、サンプウェル350から(図2に示された)点検修理隔室220への滴下を低減し得る。いくつかの実施例では、再循環フランジ360の内径は、再循環ポート500の直径よりも大きくてもよいし、または等しくてもよい。したがって、再循環フランジ360と再循環ポート500との間のシールは、増強され得る。
【0033】
本明細書に記載されるように、再循環ポート500は、第1の壁510を貫いて延在し得る。再循環ポート500は、第2の壁530の近くに位置し得る。一実施例では、再循環ポート500を第2の壁530の近くに位置させることにより、サンプウェル350からの液体の圧送が増強される。例えば、サンプウェル350内の液体は、第2の壁530まで排出され、再循環ポート500を第2の壁530の近くに位置させることにより、サンプウェル350からの液体の圧送が増強される。
【0034】
再循環ポート500は、排水ポート520から離れて位置してもよい。例えば、再循環ポート500は、第1の壁510を貫いて延在し得、排水ポート520は、第2の壁530を貫いて延在し得る。再循環ポート500を排水ポート520から離れて位置させることは、例えば、排水ポート520からサンプウェル350内への液体の流れを阻害することによって、食器洗い装置100の性能を改善し得る。いくつかのアプローチでは、再循環ポート500は、排水ポート520に近接し得る。液体は、(例えば、装置100内に再循環させるためにポンプシステム300を用いて)サンプウェル350から圧送され得る。例えば、排水ポート520と再循環ポート500とは、互いに近接して位置するときには流体連通しているので、サンプウェル350から液体を圧送することは、排水ポート520からサンプウェル350内に液体を引き込み得る。例えば、(例えば、図3に示された、ポンプ310を用いて)再循環ポート500で生成された圧力差は、排水ポート520で対応する圧力差を生成する。再循環ポート500を排水ポート520から離れて位置させると、ポート500、520間の流体連通が低減する。したがって、ポンプシステム300は排水ポート520(または排水ポート520に接続された排水管)から液体を引き出さないことがあるので、食器洗い装置100の性能は増強される。
【0035】
サンプ200は、単一の材料片であり得る。例えば、サンプパン330およびサンプウェル350は、単一の材料片であり得る。サンプ200は、例えば(例えば、型打ち機を用いて金属シートに力を加えることによって)金属シートを絞り加工してサンプパン330およびサンプウェル350を画定することによって、絞り加工作業(例えば、深絞り作業など)で製造し得る。当業者は、サンプパン330を画定するための絞り加工を見つけ得る。例えば、サンプパン330の金属の粒子構造は、サンプパン330が1つ以上の絞り加工作業に暴露されたことを示し得る。
【0036】
サンプパン330およびサンプウェル350を単一の材料片として提供することは、サンプ200の漏れを防ぐのを助け、食器洗い装置100の性能を改善するのを助け得る。様々な実施例において、深絞りサンプウェル350の設計は、マニホルドが不要であるのに十分であり、それにより、潜在的なガスケット漏れポイント(例えば、継ぎ目)を含むがこれらに限定されない、潜在的な腐食および将来の漏れの追加位置が回避される。いくつかのアプローチでは、サンプ200は、1つを超える構成部品を含む。例えば、マニホルドが、サンプ200(例えば、サンプパン330)に結合され得る。例えば、マニホルドは、ガスケットおよび留め具を用いてサンプ200に結合され得る。マニホルドは、流体がマニホルドから流れることを可能にするポートを含み得る。サンプ200とマニホルドとの間の継ぎ目は、液体への暴露により漏れることがあり、液体は継ぎ目を通して漏れることがある。したがって、サンプ200にサンプパン330およびサンプウェル350を単一の材料片として設けることは、継ぎ目を排除し、例えば、再循環ポートまたは排水ポート520は、サンプ200の他の部分とは別個の構成部品内に含まれることはないので、サンプ200からの漏れを低減するのを助け得る。
【0037】
サンプ200は、少なくとも1つの構成部品貫通孔540を含み得る。構成部品貫通孔540は、加熱要素またはサーモスタットを受容するように構成され得る。加熱要素は、サンプ200(または食器洗い装置100)内の液体を加熱し得る。サーモスタットは、サンプ200(または食器洗い装置100)内の液体の温度を示す信号を提供し得る。構成部品貫通孔640は、サンプウェル350の第1の壁510を貫いて延在し得るが、本主題はそのように限定されない。
【0038】
図6は、本主題の1つの実施形態による、図3のサンプ200の一実施例の側面図を示す。再循環ポート500は、中心軸600を含み得る。中心軸600は、再循環ポート500の中心に位置し得る(例えば、中心軸600は、再循環ポート500の中心と整列された軸であり得る)。中心軸600は、第1の距離610だけリップ420から離間され得る。第1の距離610は、5.5インチ以上(例えば、6.5インチ~7インチ、7インチ~7.25インチ、7.25インチ~7.35インチなど)であり得るが、本主題はそのように限定されない。第2の壁530は、リップ420から第2の距離620だけ離間され得る。第2の距離620は、5.5インチ以上(例えば、6インチ、6.5インチ~7.5インチ、8インチ~8.25インチなど)であり得るが、本主題はそのように限定されない。
【0039】
本明細書に記載されるように、サンプ200は、単一の材料片であり得、サンプ200は、絞り加工作業を使用して製造され得る。絞り加工作業は、サンプ200を、第1の距離が6インチよりも大きい単一の材料片として製造することを容易にするのを助け得る。絞り加工作業は、サンプ200を、第1の距離610が5.5インチよりも大きい単一の材料片として製造することを容易にするのを助け得る。絞り加工作業は、サンプ200を、第2の距離620が5.5インチよりも大きい単一の材料片として製造することを容易にするのを助け得る。
【0040】
図7は、本主題の1つの実施形態による、図1の食器洗い装置100の一実施例の別の斜視図を示す。本明細書に記載されるように、本体130は、ベース210に結合され得、洗浄チャンバ110は、本体130によって画定され得る。ベース210は、点検修理隔室220を画定し得る。点検修理隔室220は、食器洗い装置100の1つ以上の構成部品700、例えば(図3に示された)ポンプシステム300を収容し得る。構成部品700は、ポンプ、リザーバ705(例えば、洗浄製品リザーバ)、ホース、ヒーター、変圧器などを含み得る。構成部品700は、食器洗い装置100、例えば、ベース210に可動に結合され得る。ヒンジ710が、構成部品700の動きを容易にし、点検修理隔室220内の他の構成部品700へのアクセスを向上させ、それにより、食器洗い装置100の点検修理(例えば、技術者による修理など)を簡単にし得る。食器洗い装置100は、(図7に破線で示された)1つ以上のレール715を含み得、構成部品700は、構成部品を移動させるため、例えば、構成部品を移動させて(例えば、図3に示されたような)ポンプシステム300へのアクセスを提供するために、レール上をスライドし得る。
【0041】
図8は、本主題の1つの実施形態による、図1の食器洗い装置100の一実施例の概略図を示す。食器洗い装置100は、コントローラ800を含み得、コントローラ800は、処理サーキットリ、例えばプロセッサを含み得る。コントローラ800は、食器洗い装置100の1つ以上の機能を制御し得る。
【0042】
例えば、コントローラ800は、ポンプ810、例えば、ダイアフラムポンプと通信し得る。ポンプ810は、ポンプ810が作動されるときに、洗浄製品(例えば、洗剤、溶剤、漂白剤、石鹸など)を(例えば、図1に示されたような)洗浄チャンバ110に供給し得る。例えば、ポンプ810は、リザーバ820(例えば、容器、ジャグ、チャンバ、うつわなど)から洗浄製品を引き出すことができる。ポンプ810は、例えば、放出ポート815において、洗浄製品を供給し得る。洗浄製品は、液体、気体、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0043】
1つ以上の電気的特性が、ポンプ810が流体を圧送している(または流体が圧送されている)か否かに対応して変化し得る。例えば、ポンプ810が液体を圧送しているとき、ポンプ810によって引き込まれる電流は増加し得る。ポンプ810が液体を圧送していないとき、ポンプ810によって引き込まれる電流は減少し得る。例えば、ポンプ810が気体を圧送しているとき、ポンプ810によって引き込まれる電流は、(ポンプ810が液体を圧送しているときにポンプ810によって引き込まれる電流と比較して)減少し得る。ポンプ810によって引き込まれる電流は、ポンプ810が流体を圧送していないとき(例えば、リザーバ820とポンプ810との間の流体経路が閉塞されているとき)、増加し得る。したがって、コントローラ800は、例えばポンプ810が流体を圧送している(または流体が圧送されている)か否かを判定するために、ポンプ810の電気的特性を監視し得る。
【0044】
コントローラ800は、ポンプ810の1つ以上の電気的特性を監視し得る。例えば、コントローラ800は、電気的特性センサ830と通信し得、電気的特性センサは、ポンプ810の1つ以上の電気的特性の監視を容易にする。一実施例では、電源840が、ポンプ810に電力を供給した。センサ830は、ポンプ810によって引き込まれる電流またはポンプ810に供給される電圧のうちの1つ以上を測定し得る。コントローラ800は、センサ830と通信し得、コントローラ800は、センサ830によって提供される測定値を監視(例えば、記録、分析、解釈など)し得る。
【0045】
一実施例では、電気的特性センサ830は、抵抗器(例えば、シャント抵抗器など)を含む。抵抗器800は、ポンプと電気通信して位置し得る(例えば、電源840と一列に位置し得る)。コントローラ800は、抵抗器の両端の電位を監視し得る。コントローラ800は、例えば、抵抗器の両端の監視された電位に基づいて、ポンプ810による電圧引き込みを決定し得る。コントローラ800(またはセンサ830)は、コントローラ800を用いたポンプ810の電気的特性の監視を容易にするために、増幅器、信号処理サーキットリなどを含み得る。
【0046】
コントローラ800は、ポンプ810の動作中に流体がポンプ810を通って流れているか否かを判定し得る。一実施例では、コントローラ800は、ポンプ810の流量メトリックを決定する。流量メトリックは、ポンプ810を通る流量を示し得る。コントローラ800は、ポンプ810の監視された電気的特性に基づいて流量メトリックを決定し得る。コントローラ800は、ポンプ810の電気的特性と特性閾値との比較に基づいて、流量メトリックを更新し得る。例えば、流量メトリックは、ポンプ810が気体を圧送しているときに第1の値を有し得る。流量メトリックは、ポンプ810が液体を圧送しているときに第2の値を有し得る。流量メトリックは、ポンプ810が流体を圧送していないときに第3の値を有し得る。
【0047】
一実施例では、コントローラ800は、ポンプ810の電気的特性を特性閾値(例えば、最大値、最小値、限界値、変化率など)と比較し得る。ポンプ810が流体を圧送しているか否かを判定することは、リザーバ820が枯渇しているか否か(例えば、少ない、排出済み、空、使い切られたなど)を判定することを容易にし得る。ポンプ810が流体を圧送しているか否かを判定することは、ポンプ810が閉塞されているか否か(またはポンプ810の流体ラインに閉塞があるか否か)を判定することを容易にし得る。
【0048】
一実施例では、コントローラ800は、ポンプ810によって引き込まれた電流を電流閾値と比較する。コントローラ800は、ポンプ810によって引き込まれている電流が電流閾値を超えたとき、ポンプ810は気体を圧送していると判定し得る。例えば、ポンプ810は、ポンプ810が液体を圧送しているとき、(例えば、第1の期間)第1のアンペア数で動作し得る。ポンプ810は、ポンプ810が気体を圧送しているとき、(例えば、第2の期間)第2のアンペア数で動作し得る。コントローラ800は、ポンプ810の電気的特性を監視して、例えば、ポンプ810が液体(例えば、リザーバ820からの洗浄製品)を圧送していると判定し得る。コントローラ800は、電気的特性を変化について監視し、電気的特性(例えば、電流、電圧など)を特性閾値(例えば、電流閾値、電圧閾値など)と比較する。したがって、コントローラ108は、ポンプ810が液体を圧送しているとき、気体を圧送しているとき、またはポンプ810が閉塞されているか否か(例えば、ポンプ810とリザーバ820との間のラインが詰まっているか否か)を判定し得る。コントローラ800は、例えば、ポンプ810が調整され、液体がポンプ810によって圧送されるとき、ポンプ810のサイクルを監視し得る。本明細書により詳細に記載されるように、コントローラ800は、例えば、ポンプ810のサイクルに基づいてリザーバが枯渇しているとコントローラ108が判定したときに、通知を提供し得る。
【0049】
コントローラ800は、流体がポンプ810を通って流れていないという通知を(例えば、光、ノイズなどのインジケータを作動させることによって)提供し得る。例えば、ポンプ810は、リザーバ820から洗浄製品を引き出し得る。洗浄製品は、ポンプ810が作動されたときに、リザーバ820から枯渇され得る。本明細書に記載されるように、リザーバ820が枯渇すると、ポンプ810の1つ以上の電気的特性が変化し得る。コントローラ800は、電気的特性の変化についてポンプ810を監視し得、コントローラ800は、リザーバ820が枯渇しているか否かを示す電気信号を生成し得る。コントローラ800は、ポンプ810が閉塞されているか否かを示す電気信号を生成し得る。コントローラ800は、気体がポンプ810を通って流れたか否か(例えば、測定された電気的特性が特性閾値を超えたとき)を示す電気信号を生成し得る。その結果、ユーザに、リザーバ820が枯渇していること、またはポンプ810を通る流れが閉塞されていることが通知され得、ユーザは、追加の洗浄製品をリザーバ820に追加し得る(またはユニットを浄化するなど、他のメンテナンスタスクを実行し得る)。したがって、例えば(例えば、図1に示されたような)洗浄チャンバ110内の物品を浄化するために、食器洗い装置100が十分な量の洗浄製品で動作していることをコントローラ800が保証し得るので、コントローラ800は、食器洗い装置100の性能を改善し得る。
【0050】
いくつかの実施例では、コントローラ800は、例えば、ポンプ810が調整され、液体がポンプ810によって圧送されるとき、ポンプ810のサイクルを監視し得る。コントローラ800は、例えば、ポンプ810のサイクルに基づいてリザーバ820が枯渇しているとコントローラ108が判定したとき、通知を提供し得る。コントローラ800は、ポンプ810のサイクルの監視に基づいてリザーバ820が枯渇しているという通知を提供し得る。一実施例では、コントローラ800は、サイクルごとに(例えば、食器洗いサイクルごとに)指定された量の洗浄製品を圧送するようにポンプ810を調整する。コントローラ800は、ポンプ810およびポンプ810のサイクルを監視する。コントローラ800は、例えば、ポンプ810のサイクルの監視に基づいて、リザーバ820内の製品レベルを判定し得る。いくつかの実施例では、コントローラ800は、例えば、リザーバ820がその全容量の20パーセントに達したときに、リザーバが枯渇しているという通知(例えば、命令、電気信号など)を提供する(ただし、本主題はそのように限定されない)。いくつかの実施例では、コントローラ800は、ポンプ810が閉塞されているとコントローラ800が判定したときに、例えば、装置100が点検修理される必要があり得ると技術者に通知するために、通知を送信し得る。
【0051】
本明細書に記載されるように、コントローラ800は、ポンプ810が液体または気体を圧送している(または、例えば、ポンプ810が閉塞されていて、液体もしくは気体を圧送していない)か否かを判定し得る。コントローラ800は、例えば、ポンプ810が液体または気体を圧送しているか否かの判定を使用して、ポンプ810を調整してポンプ810に呼び水を差し得る。一実施例では、(例えば、ポンプ810がリザーバ820からすべての洗浄製品を引き出したとき)製品リザーバ820(または図5に示されたリザーバ705)は枯渇していることがある。リザーバ820の枯渇は、気体(例えば、空気など)をポンプ810内に引き込むことがあり、したがって、ポンプ810は、その呼び水を失うことがある。第1の(例えば、枯渇した、使用された、現在の、既存のものなどの)リザーバ820は、第2のリザーバ820(例えば、新しいものなど)と交換され得る。リザーバ820は、手動で補充され得る。ポンプ810は、例えば、リザーバ820が枯渇したときにポンプ810がその呼び水を失ったために、呼び水を差される必要があり得る。したがって、コントローラ800は、ポンプ810を調整して、ポンプ810から気体を一掃し、第2の(例えば、新しいものなどの)リザーバ820から液体を引き出し得る。したがって、コントローラ800は、例えば、ポンプ810が(液体の代わりに)気体を圧送している(または圧送した)とコントローラ800が判定したときに、ポンプ810に呼び水を差し得る。
【0052】
図9は、本主題の1つの実施形態による、本明細書で論じられた技術(例えば、方法)のうちのいずれか1つ以上が実行され得る例示的なマシン900のブロック図を示す。マシン900は、(図8に示された)コントローラ800を含み得る。本明細書に記載されるような、実施例は、ロジックもしくはいくつかの構成部品、またはメカニズムをマシン900内に含み得るか、またはそれらによって動作し得る。サーキットリ(例えば、処理サーキットリ)は、ハードウェア(例えば、単純回路、ゲート、ロジックなど)を含む、マシン900の有形の実体に実装された回路の集合である。サーキットリメンバーシップは、時間の経過とともに柔軟になり得る。サーキットリは、動作時に、指定された動作を単独でまたは組み合わせて実行し得るメンバを含む。一実施例では、サーキットリのハードウェアは、特定の動作を実行するように不変に設計され得る(例えば、配線接続)。一実施例では、サーキットリのハードウェアは、特定の動作の命令をコード化するために(例えば、磁気的に、電気的に、不変塊状粒子の可動配置でなど)物理的に変更された機械可読媒体を含む、可変に接続された物理的構成部品(例えば、実行ユニット、トランジスタ、単純回路など)を含み得る。物理的構成部品を接続する際に、ハードウェア構成要素の基本的な電気的特性が、例えば、絶縁体から導体に、またはその逆に、変更される。命令は、埋め込みハードウェア(例えば、実行ユニットやロードメカニズムなど)が、可変接続を介してハードウェア内にサーキットリのメンバを作成して、動作時に特定の動作の部分を実行することを可能にする。したがって、一実施例では、機械可読媒体要素は、サーキットリの一部であるか、またはデバイスが動作しているときにサーキットリの他の構成部品に通信可能に結合される。一実施例では、物理的構成部品のうちのどれもが、1つを超えるサーキットリの1つを超えるメンバで使用され得る。例えば、動作中、実行ユニットは、ある時点で第1のサーキットリの第1の回路で使用され、異なる時間に、第1のサーキットリの第2の回路によって、または第2のサーキットリの第3の回路によって再利用され得る。マシン900に関するこれらの構成部品の追加の実施例を以下に示す。
【0053】
代替実施形態では、マシン900は、スタンドアロンデバイスとして動作してもよいし、または他のマシンに接続(例えば、ネットワーク化)されてもよい。ネットワーク化された展開では、マシン900は、サーバー-クライアントネットワーク環境において、サーバーマシン、クライアントマシン、または両方の能力内で動作し得る。一実施例では、マシン900は、ピアツーピア(P2P)(または他の分散型)ネットワーク環境においてピアマシンとして機能し得る。マシン900は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、またはそのマシンがとるアクションを指定する命令(逐次または別様)を実行できる任意のマシンであり得る。さらに、単一のマシンのみが示されているが、「マシン」という用語はまた、クラウドコンピューティング、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、他のコンピュータクラスタ構成など、本明細書で論じられた方法のうちのいずれか1つ以上を実行するための命令のセット(または複数のセット)を個々にまたは共同で実行するマシンの任意の集合を含むと解釈されるものとする。
【0054】
マシン(例えば、コンピュータシステム)900は、ハードウェアプロセッサ902(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、ハードウェアプロセッサコア、またはこれらの任意の組み合わせ)、メインメモリ904、静的メモリ(例えば、ファームウェア、マイクロコード、基本入出力(BIOS)、統合拡張可能ファームウェアインターフェイス(UEFI)など)906、および大容量記憶装置908(例えば、ハードドライブ、テープドライブ、フラッシュストレージ、または他のブロックデバイス)を含み得、これらのうちのいくつかまたはすべては、インターリンク(例えば、バス)930を介して互いに通信し得る。マシン900は、表示ユニット910、英数字入力デバイス912(例えば、キーボード)、およびユーザインターフェース(UI)ナビゲーションデバイス914(例えば、マウス)をさらに含み得る。一実施例では、表示ユニット910、入力デバイス912、およびUIナビゲーションデバイス914は、タッチスクリーンディスプレイであり得る。マシン900は、記憶デバイス(例えば、ドライブユニット)908、信号生成デバイス918(例えば、スピーカ)、ネットワークインターフェースデバイス920、およびグローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、コンパス、加速度計、または他のセンサなどの1つ以上のセンサ916を追加的に含み得る。マシン900は、シリアル(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、パラレル、または他の有線もしくは無線(例えば、赤外線(IR)、近距離無線通信(NFC)など)の接続などの出力コントローラ928を含み、1つ以上の周辺デバイス(例えば、プリンタ、カード読み取り機など)と通信したり、またはそれらを制御したりし得る。
【0055】
プロセッサ902のレジスタ、メインメモリ904,静的メモリ906,または大容量記憶装置908は、本明細書に記載された技法または機能のうちのいずれか1つ以上を具現化するか、またはそれらによって利用されるデータ構造または命令924(例えば、ソフトウェア)の1つ以上のセットが記憶された機械可読媒体922であってもよいし、またはそれを含み得る。命令924はまた、マシン900によるその実行中に、プロセッサ902のレジスタ、メインメモリ904、静的メモリ906、または大容量記憶装置908のうちのいずれかの内に、完全にまたは少なくとも部分的に存在し得る。一実施例では、ハードウェアプロセッサ902、メインメモリ904、静的メモリ906、または大容量記憶装置908のうちの1つまたは任意の組み合わせが、機械可読媒体922を構成し得る。機械可読媒体922は、単一の媒体として示されているが、「機械可読媒体」という用語は、1つ以上の命令924を記憶するように構成された単一の媒体または複数の媒体(例えば、集中型もしくは分散型データベース、ならびに/または関連付けられたキャッシュおよびサーバー)を含み得る。
【0056】
「機械可読媒体」という用語は、マシン900による実行のための命令を記憶、コード化、もしくは伝達することができ、マシン900に本開示の技法のうちのいずれか1つ以上を実行させるか、またはそのような命令によって使用されるか、もしくはそのような命令に関連付けられたデータ構造を記憶、コード化、もしくは伝達することができる、任意の媒体を含み得る。非限定的な機械可読媒体の例には、固体メモリ、光学媒体、磁気媒体、および信号(例えば、無線周波数信号、他の光子ベースの信号、音声信号など)が含まれ得る。一実施例では、非一時的な機械可読媒体は、不変(例えば、静止)質量を有する複数の粒子を有する機械可読媒体を含み、したがって、物質の組成物である。したがって、非一時的な機械可読媒体は、一時的な伝搬信号を含まない機械可読媒体である。非一時的な機械可読媒体の具体例には、半導体メモリデバイス(例えば、電気的にプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM))、およびフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスクが含まれ得る。
【0057】
命令924はさらに、いくつかの転送プロトコル(例えば、フレームリレー、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など)のうちの任意の1つを利用するネットワークインターフェースデバイス920を介して伝送媒体を使用して、通信ネットワーク926上で送信または受信され得る。例示的な通信ネットワークには、とりわけ、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)、携帯電話ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)、旧来電話(POTS)ネットワーク、および無線データネットワーク(例えば、Wi-Fi(登録商標)として知られている米国電気電子学会(IEEE)802.11規格系、WiMAX(登録商標)として知られているIEEE802.16規格系)、IEEE802.15.4規格系、ピアツーピア(P2P)ネットワークが含まれ得る。一実施例では、ネットワークインターフェースデバイス920は、通信ネットワーク926に接続するための1つ以上の物理的ジャック(例えば、イーサネット、同軸、もしくは電話ジャック)または1つ以上のアンテナを含み得る。一実施例では、ネットワークインターフェースデバイス920は、単一入力複数出力(SIMO)、複数入力複数出力(MIMO)、または複数入力単一出力(MISO)の技法のうちの少なくとも1つを使用して無線通信するための複数のアンテナを含み得る。「伝送媒体」という用語は、マシン900による実行のための命令を記憶、コード化、もしくは伝達することができ、デジタルもしくはアナログ通信信号を含む任意の無形媒体、またはそのようなソフトウェアの通信を容易にするための他の無形媒体を含むと解釈されるものとする。伝送媒体は、機械可読媒体である。
【0058】
図10は、本主題の1つの実施形態による、図3のサンプ200の一実施例の概略図を示す。本明細書に記載されるように、再循環ポート500と(図3に示された)再循環フランジ360との間のシール1000(例えば、溶接ビード、接続部、接合部、継ぎ目など)は、液体に暴露され得る。シール1000の液体への曝露は、(例えば、排水ポート520を含む第2の壁530の代わりに、例えば、再循環ポート500をサンプウェル350の第1の壁510に位置させることによって低減され得る。シールの液体への曝露を低減することにより、シールを通過する漏れ、例えば、サンプウェル350から(図2に示された)点検修理隔室220内への滴下を低減し得る。
【0059】
いくつかの実施例では、再循環フランジ360の内径1010は、再循環ポート500の直径1020よりも大きいか、またはそれに等しくてもよい。例えば、シール1000は、第1の壁510および再循環フランジ360と結合され得る。シール1000は、再循環フランジ360の外部の周りに延在し得、再循環ポート500は、再循環フランジ360の内部に位置し得る。したがって、再循環フランジ360と再循環ポート500との間のシール1000は、例えば、シール1000はより少ない液体に暴露されるので、増強され得る)。
【0060】
実施例
実施例1は、洗浄チャンバを有する食器洗い装置用のサンプであって、サンプは、再循環ポンプに接続されており、パン入口を含むサンプパンであって、サンプパンは洗浄チャンバと結合され、パン入口は洗浄チャンバから液体を受け取るように配置されている、サンプパンと、サンプパンに結合され、サンプパンからの液体を収集するように構成されたサンプウェルであって、サンプパンから液体を受け取るようにサンプパンと連通しているウェル入口、サンプウェルの第1の壁を貫いて延在する再循環ポートであって、サンプウェルからの液体を再循環ポンプに提供するように構成されている再循環ポート、サンプウェルの第2の壁を貫いて延在する排水ポートであって、第2の壁はサンプウェルの底部を画定する排水ポートを含む、サンプウェルと、を備え、サンプパンとサンプウェルとは、サンプパンとサンプウェルとの間の継ぎ目および接合部を回避するために、単一の材料片から形成されている、サンプである。
【0061】
実施例2では、実施例1の主題は、サンプパンが、食器洗い装置の洗浄チャンバと結合されるように構成されたリップと、サンプ内の最高液体レベルに対応し、リップよりも下である液体封じ込め部分とを含むことを、任意選択的に含む。
【0062】
実施例3では、実施例2の主題は、リップからインチ単位で離れていることを、任意選択的に含む。
【0063】
実施例4では、実施例1~3のいずれか1つ以上の主題は、サンプウェルの第1の壁に結合された再循環フランジを任意選択的に含み、再循環フランジは、再循環ポートと連通しており、再循環フランジは、ホースと結合するように構成されている。
【0064】
実施例5では、実施例1~4のいずれか1つ以上の主題は、再循環フランジが第1の壁からある角度で延在することを、任意選択的に含む。
【0065】
実施例6では、実施例1~5のいずれか1つ以上の主題は、再循環ポートが第2の壁に近接して位置することを、任意選択的に含む。
【0066】
実施例7では、実施例1~6のいずれか1つ以上の主題は、再循環ポートが排水ポートから離れて位置することを、任意選択的に含む。
【0067】
実施例8では、実施例1~7のいずれか1つ以上の主題は、第1の壁を貫いて延在する少なくとも1つの加熱要素貫通孔であって、加熱要素貫通孔は、加熱要素の一部分を受容するように構成されている、加熱要素貫通孔と、第1の壁を貫いて延在する少なくとも1つのサーモスタット貫通孔であって、サーモスタット貫通孔は、サーモスタットの一部分を受容するように構成されている、サーモスタット貫通孔とを、任意選択的に含む。
【0068】
実施例9では、実施例1~8のいずれか1つ以上の主題は、サンプパンのリップからインチ単位で離れていることを、任意選択的に含む。
【0069】
実施例10は、食器洗い装置であって、洗浄チャンバと、サンプであって、パン入口を含むサンプパンであって、サンプパンは洗浄チャンバと結合するように構成され、パン入口は洗浄チャンバから液体を受け取るように構成されている、サンプパン、および、サンプパンに結合され、サンプパンからの液体を収集するように構成されたサンプウェルであって、サンプパンと連通しているウェル入口であって、サンプパンはウェル入口に液体を運ぶように構成されているウェル入口、サンプウェルの第1の壁を貫いて延在する再循環ポートであって、再循環ポートは再循環ポンプに液体を供給するように構成されている、再循環ポート、サンプウェルの第2の壁を貫いて延在する排水ポートであって、第2の壁がサンプウェルの底部を画定する排水ポートを含む、サンプウェルを含み、サンプパンおよびサンプウェルは単一の材料片から形成されている、サンプと、を備える、食器洗い装置である。
【0070】
実施例11では、実施例10の主題は、サンプが、洗浄チャンバの底部に含まれることを、任意選択的に含む。
【0071】
実施例12では、実施例10および11のいずれか1つ以上の主題は、点検修理隔室を含むベースであって、洗浄チャンバは、ベースに結合され、サンプは、少なくとも部分的に点検修理隔室内に位置する、ベースと、ベースにヒンジで結合された構成部品であって、構成部品は、点検修理隔室へのアクセスを向上させるように可動である、構成部品とを、任意選択的に含む。
【0072】
実施例13では、実施例10~12のいずれか1つ以上の主題は、サンプ内の最高液体レベルが、洗浄チャンバがサンプに結合されている界面よりも下にあることを、任意選択的に含む。
【0073】
実施例14では、実施例13の主題は、洗浄チャンバがサンプのリップと結合され、リップが最高液体レベルと洗浄チャンバとの間に位置することを、任意選択的に含む。
【0074】
実施例15では、実施例10~14のいずれか1つ以上の主題は、ダイアフラムポンプであって、洗浄チャンバと連通しており、ダイアフラムポンプの動作中に洗浄チャンバに洗浄製品を供給するように構成されたダイアフラムポンプと、コントローラであって、ダイアフラムポンプの1つ以上の電気的特性を監視し、ダイアフラムポンプの監視された電気的特性に基づいて、ダイアフラムポンプの動作中に流体がダイアフラムポンプを通って流れているか否かを示す流量メトリックを決定し、流量メトリックに基づいて、ダイアフラムポンプの動作中に流体がダイアフラムポンプを通って流れていない場合に通知を提供するように構成されたプロセッサを含むコントローラと、を任意選択的に含む。
【0075】
実施例16は、食器洗い装置であって、洗浄製品を格納するように構成された洗浄製品リザーバと、ダイアフラムポンプであって、洗浄製品リザーバと連通しており、ダイアフラムポンプの動作中に洗浄製品を食器洗い装置の洗浄チャンバに供給するように構成されたダイアフラムポンプと、コントローラであって、ダイアフラムポンプの1つ以上の電気的特性を監視し、ダイアフラムポンプの監視された電気的特性に基づいて、ダイアフラムポンプの動作中に流体がダイアフラムポンプを通って流れているか否かを示す流量メトリックを決定するように構成されたプロセッサを含むコントローラと、を備える、食器洗い装置である。
【0076】
実施例17では、実施例16の主題は、プロセッサを含むコントローラが、流量メトリックに基づいて、ダイアフラムポンプの動作中に流体がダイアフラムポンプを通って流れていない場合に通知を提供するようにさらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0077】
実施例18では、実施例16~17のいずれか1つ以上の主題は、プロセッサを含むコントローラが、ダイアフラムポンプの監視された電気的特性を特性閾値と比較し、監視された電気的特性が特性閾値を超えたときに通知を提供するようにさらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0078】
実施例19では、実施例16~18のいずれか1つ以上の主題は、プロセッサを含むコントローラが、ダイアフラムポンプによる電流引き込みを監視し、ダイアフラムポンプによる電流引き込みを電流閾値と比較し、ダイアフラムポンプによる電流引き込みが電流閾値を超えたときに、ダイアフラムポンプが閉塞されているか否かを示す閉塞通知を提供するように、さらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0079】
実施例20では、実施例16~19のいずれか1つ以上の主題は、プロセッサを含むコントローラが、ダイアフラムポンプの両端の電圧差を監視し、ダイアフラムポンプの両端の電圧差を電圧閾値と比較し、ダイアフラムポンプの両端の電圧差が電圧閾値を超えたときに、洗浄製品リザーバが枯渇しているか否かを示す枯渇通知を提供するように、さらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0080】
実施例21では、実施例16~20のいずれか1つ以上の主題は、ダイアフラムポンプの1つ以上の電気的特性を測定するように構成された電気的特性センサを任意選択的に含み、電気的特性は、ダイアフラムポンプによる電流引き込み、またはダイアフラムポンプの両端の電圧差のうちの1つ以上を含む。
【0081】
実施例22では、実施例16~21のいずれか1つ以上の主題は、プロセッサを含むコントローラが、ダイアフラムポンプが気体を圧送したとコントローラが判定したときにダイアフラムポンプを調整してダイアフラムポンプに呼び水を差すようにさらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0082】
実施例23は、洗浄チャンバを有する食器洗い装置用のサンプであって、サンプは、再循環ポンプに接続されており、パン入口を含むサンプパンであって、サンプパンは洗浄チャンバと結合されており、パン入口は洗浄チャンバから液体を受け取るように構成されている、サンプパンと、サンプパンに結合され、サンプパンからの液体を収集するように構成されたサンプウェルであって、サンプパンから液体を受け取るようにサンプパンと連通しているウェル入口、サンプウェルの第1の壁を貫いて延在する再循環ポートであって、サンプウェルからの液体を再循環ポンプに提供するように構成されている再循環ポート、サンプウェルの第2の壁を貫いて延在する排水ポートであって、第2の壁はサンプウェルの底部を画定する排水ポートを含む、サンプウェルと、を備え、サンプパンとサンプウェルとは、サンプパンとサンプウェルとの間の継ぎ目および接合部を回避するために、単一の材料片から形成されている、サンプである。
【0083】
実施例24では、実施例23の主題は、サンプパンが、食器洗い装置の洗浄チャンバと結合されるように構成されたリップと、サンプ内の最高液体レベルに対応し、リップよりも下にある液体封じ込め部分とを含むことを、任意選択的に含む。
【0084】
実施例25では、実施例23および24のいずれか1つ以上の主題は、サンプウェルの第1の壁に結合された再循環フランジを任意選択的に含み、再循環フランジは、再循環ポートと連通しており、再循環フランジは、ホースと結合するように構成されている。
【0085】
実施例26では、実施例23~25のいずれか1つ以上の主題は、再循環ポートが、排水ポートから離れて位置することを、任意選択的に含む。
【0086】
実施例27は、食器洗い装置であって、洗浄チャンバと、サンプであって、パン入口を含むサンプパンであって、サンプパンは洗浄チャンバと結合するように構成され、パン入口は洗浄チャンバから液体を受け取るように構成されている、サンプパン、および、サンプパンに結合され、サンプパンから液体を収集するように構成されたサンプウェルであって、サンプパンと連通しているウェル入口であって、サンプパンはウェル入口に液体を運ぶように構成されているウェル入口、サンプウェルの第1の壁を貫いて延在する再循環ポートであって、再循環ポートは再循環ポンプに液体を供給するように構成されている、再循環ポート、サンプウェルの第2の壁を貫いて延在する排水ポートであって、第2の壁がサンプウェルの底部を画定する、排水ポートを含む、サンプウェルを含み、サンプパンおよびサンプウェルは、単一の材料片から形成されているサンプと、を備える、食器洗い装置である。
【0087】
実施例28では、実施例27の主題は、点検修理隔室を含むベースであって、洗浄チャンバはベースに結合され、サンプは、少なくとも部分的に点検修理隔室内に位置するベースと、ベースにヒンジで結合された構成部品であって、構成部品は、点検修理隔室へのアクセスを向上させるために可動である、構成部品とを、任意選択的に含む。
【0088】
実施例29では、実施例27および28のいずれか1つ以上の主題は、サンプ内の最高液体レベルが、洗浄チャンバがサンプに結合されている界面よりも下にあることを、任意選択的に含む。
【0089】
実施例30では、実施例29の主題は、洗浄チャンバがサンプのリップと結合され、リップが最高液体レベルと洗浄チャンバとの間に位置することを、任意選択的に含む。
【0090】
実施例31では、実施例27~30のいずれか1つ以上の主題は、ダイアフラムポンプであって、洗浄チャンバと連通しており、ダイアフラムポンプの動作中に洗浄チャンバに洗浄製品を供給するように構成されたダイアフラムポンプと、コントローラであって、ダイアフラムポンプの1つ以上の電気的特性を監視し、ダイアフラムポンプの監視された電気的特性に基づいて、ダイアフラムポンプの動作中に流体がダイアフラムポンプを通って流れているか否かを示す流量メトリックを決定し、流量メトリックに基づいて、ダイアフラムポンプの動作中に流体がダイアフラムポンプを通って流れていない場合に通知を提供するように構成されたプロセッサを含むコントローラと、を任意選択的に含む。
【0091】
実施例32は、食器洗い装置であって、洗浄製品を格納するように構成された洗浄製品リザーバと、ダイアフラムポンプであって、洗浄製品リザーバと連通しており、ダイアフラムポンプの動作中に洗浄製品を食器洗い装置の洗浄チャンバに供給するように構成されたダイアフラムポンプと、コントローラであって、ダイアフラムポンプの1つ以上の電気的特性を監視し、ダイアフラムポンプの監視された電気的特性に基づいて、ダイアフラムポンプの動作中に流体がダイアフラムポンプを通って流れているか否かを示す流量メトリックを決定するように構成されたプロセッサを含むコントローラと、を備えた、食器洗い装置である。
【0092】
実施例33では、実施例32の主題は、プロセッサを含むコントローラが、流量メトリックに基づいて、ダイアフラムポンプの動作中に流体がダイアフラムポンプを通って流れていない場合に通知を提供するようにさらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0093】
実施例34では、実施例32および33のいずれか1つ以上の主題は、プロセッサを含むコントローラが、ダイアフラムポンプの監視された電気的特性を特性閾値と比較し、監視された電気的特性が特性閾値を超えたときに通知を提供するようにさらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0094】
実施例35では、実施例32~34のいずれか1つ以上の主題は、プロセッサを含むコントローラが、ダイアフラムポンプによる電流引き込みを監視し、ダイアフラムポンプによる電流引き込みを電流閾値と比較し、ダイアフラムポンプによる電流引き込みが電流閾値を超えたときに、ダイアフラムポンプが閉塞されているか否かを示す閉塞通知を提供するように、さらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0095】
実施例36では、実施例32~35のいずれか1つ以上の主題は、プロセッサを含むコントローラが、ダイアフラムポンプの両端の電圧差を監視し、ダイアフラムポンプの両端の電圧差を電圧閾値と比較し、ダイアフラムポンプの両端の電圧差が電圧閾値を超えたときに、洗浄製品リザーバが枯渇しているか否かを示す枯渇通知を提供するように、さらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0096】
実施例37では、実施例32~36のいずれか1つ以上の主題は、プロセッサを含むコントローラが、ダイアフラムポンプが気体を圧送したとコントローラが判定したときにダイアフラムポンプを調整してダイアフラムポンプに呼び水を差すようにさらに構成されていることを、任意選択的に含む。
【0097】
実施例38は、実施例1~37のうちのいずれか1つ以上の任意の部分もしくは任意の部分の組み合わせを含むかもしくは使用して、または任意選択的にはそれらと組み合わせられて、実施例1~37の機能のうちのいずれか1つ以上を実行するための手段を含み得る主題、または、マシンによって実行されると、マシンに、実施例1~37の機能のうちのいずれか1つ以上を実行させる命令を含む機械可読媒体を含むかまたは使用し得る。
【0098】
この詳細な説明は、詳細な説明の一部を形成する添付の図面への参照を含む。図面は、例示として、発明が実施され得る特定の実施形態を示す。これらの実施形態は、本明細書では「実施例」とも呼ばれる。そのような実施例は、示されるかまたは説明されるものに加えて要素を含み得る。しかしながら、本発明者らは、示されたかまたは説明された要素のみが設けられた実施例も企図する。
【0099】
本文献では、「a」または「an」という用語は、特許文献で一般的であるように、「少なくとも1つ」または「1つ以上」の他の事例または使用法とは無関係に、1つまたは2つ以上を含むように使用される。以下の特許請求の範囲においては、「第1の」、「第2の」、および「第3の」などの用語は、単にラベルとして使用され、それらの対象物に数値要件を課すことを意図するものではない。
【0100】
上記の説明は、例示的であることを意図とし、限定的ではない。例えば、上記の実施例(またはその1つ以上の実施例)は、互いに組み合わせて使用されてもよい。上記の説明を検討すると、他の実施形態が、当業者などによって、使用され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-07-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄チャンバを有する食器洗い装置用のサンプであって、前記サンプは、再循環ポンプに接続されており、
パン入口を含むサンプパンであって、前記サンプパンは前記洗浄チャンバと結合され、前記パン入口は前記洗浄チャンバから液体を受け取るように構成されている、サンプパンと、
前記サンプパンに結合され、前記サンプパンからの液体を収集するように構成されたサンプウェルであって、
前記サンプパンから液体を受け取るように前記サンプパンと連通しているウェル入口、
前記サンプウェルの第1の壁を貫いて延在する再循環ポートであって、前記サンプウェルからの液体を前記再循環ポンプに供給するように構成されている再循環ポート、
前記サンプウェルの第2の壁を貫いて延在する排水ポートであって、前記第2の壁は前記サンプウェルの底部を画定する、排水ポートを含む、サンプウェルと、を備え、
前記サンプパンと前記サンプウェルとは、前記サンプパンと前記サンプウェルとの間の継ぎ目および接合部を回避するために、単一の材料片から形成されている、サンプ。
【外国語明細書】