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特開2024-147604表示アセンブリ、及びその表示アセンブリを加硫ゴム物品に貼り付ける方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147604
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】表示アセンブリ、及びその表示アセンブリを加硫ゴム物品に貼り付ける方法
(51)【国際特許分類】
   B60C 13/00 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
B60C13/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024107844
(22)【出願日】2024-07-04
(62)【分割の表示】P 2021091998の分割
【原出願日】2016-04-27
(31)【優先権主張番号】62/153,441
(32)【優先日】2015-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/139,272
(32)【優先日】2016-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】517376643
【氏名又は名称】キース ジョージ フェリー
(71)【出願人】
【識別番号】517376654
【氏名又は名称】ジェイソン マイケル ブッシュ
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】キース ジョージ フェリー
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン マイケル ブッシュ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本開示は、表示アセンブリ、及びその表示アセンブリを加硫ゴム物品に貼り付ける方法に関する。
【解決手段】本明細書で開示される表示アセンブリ(10)は、加硫ゴム物品(12)を取り付けるように構成され、異なる材料層の形態で提供される。表示アセンブリは、一般的に、所望の表示印を提供するように構成されたエラストマー材料の1以上の表示層と、1以上の表示層のものとは異なるエラストマー材料から形成された中間層と、接着層とを含み、中間層は、接着層と1以上の表示層との間に介在される。もう1つの表示層は、所望の表示印を提供して、タイヤ(12)の側壁表面(14)であってもよい加硫ゴム物品の表面上に所望の視覚表示又は特徴を提供するために、一緒又は別々に作用するように構成されてもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加硫ゴム物品に取り付けるための表示アセンブリであって、
表示印を提供するように構成されたエラストマー材料の1以上の表示層と;
該1以上の表示層のものとは異なるエラストマー材料から形成された中間層と;
接着層と、
を含み、
該中間層は、該接着層と該1以上の表示層との間に介在され、該接着層は、加硫ゴム物
品の表面と化学的に結合することが可能な材料から形成される
前記表示アセンブリ。
【請求項2】
第1表示層と、該第1表示層の下に配置された第2表示層とを含む、請求項1に記載の表示
アセンブリ。
【請求項3】
前記第1表示層が、前記第2表示層とは異なった色を有する、請求項2に記載の表示アセ
ンブリ。
【請求項4】
前記1以上の表示層と前記中間層との間に介在された中間接着層をさらに含む、請求項1
に記載の表示アセンブリ。
【請求項5】
前記第2表示層と前記中間層との間に介在された中間接着層をさらに含む、請求項2に記
載の表示アセンブリ。
【請求項6】
前記1以上の表示層上に配置され、前記表示アセンブリの最表面を形成する保護層をさ
らに含み、
該保護層が、光透過性材料から形成される、請求項1に記載の表示アセンブリ。
【請求項7】
その中に配置された空洞をさらに含む、請求項1に記載の表示アセンブリ。
【請求項8】
前記空洞内に配置された要素をさらに含む、請求項7に記載の表示アセンブリ。
【請求項9】
前記空洞が、前記1以上の表示層の下に配置される、請求項5に記載の表示アセンブリ。
【請求項10】
前記第1表示層が、1以上の貫通開口部を含み、前記第2表示層が、前記1以上の開口部を
通して見ることができる、請求項2に記載の表示アセンブリ。
【請求項11】
表示アセンブリを加硫ゴム物品の表面に取り付けるための方法であって、
加硫ゴム物品の表面をクリーニングすることで該表面の準備をする工程と;
接着材料を塗布して、接着層を形成する工程と;
該表面と接触するように表示アセンブリを配置し、該表示アセンブリと該表面との間に
該接着層を介在させ、該表示アセンブリと該表面との間に結合を形成する工程と
を含み、
該表示アセンブリは、
表示印を提供するように構築されたエラストマー材料の1以上の表示層と;
該1以上の表示層のものとは異なるエラストマー材料から形成された中間層と;
を含み、
該中間層は、該接着層と該1以上の表示層との間に介在され、該接着層は、該表示ア
センブリを該加硫ゴム物品の表面に化学的に結合させることが可能な材料から形成される
前記方法。
【請求項12】
前記配置工程の前に前記表面を粗くするように前記表面を処理することをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記接着材料を塗布する前記工程の前に、テンプレートを前記表面に付けることをさら
に含み、該テンプレートが、切抜き部分を有し、前記塗布工程中に、該切抜き部分から露
出した前記表面に前記接着材料を塗布する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記配置工程後に圧力を前記表示アセンブリに加えることをさらに含む、請求項11に記
載の方法。
【請求項15】
前記塗布工程後に前記接着材料を加熱する工程をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記表示アセンブリが、前記1以上の表示層上に配置された転写キャリアを含み、前記
配置工程後、該転写キャリアを前記表示アセンブリから除去する、請求項11に記載の方法
【請求項17】
前記配置工程後、さらなる表示層を前記1以上の表示アセンブリ表示層上に配置し、該
さらなる表示層と前記表示アセンブリとの間に接着層を介在させる、請求項11に記載の方
法。
【請求項18】
前記加硫ゴム物品が、タイヤであり、前記表面が、該タイヤの側壁表面である、請求項
11に記載の方法。
【請求項19】
加硫ゴムタイヤであって:
該ゴムタイヤの一部に沿って配置された標的表面と;
該標的表面上に配置され、
エラストマー材料の表示層と;
該1以上の表示層のものとは異なるエラストマー材料から形成された中間層と;
該表示アセンブリを該標的表面に結合させる、該標的表面と該中間層との間に介在さ
れる接着層と
を含む表示アセンブリと
を含む、加硫ゴムタイヤ。
【請求項20】
前記表示層が、2つの表示層を含み、該2つの表示層が、所望の表示印を提供するように
前記アセンブリ内に構成される、請求項19に記載のゴムタイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(分野)
本開示は、表示アセンブリ、及びその表示アセンブリを加硫ゴム物品に貼り付ける方法
に関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
タイヤの側壁部などの加硫ゴム物品に使用するために、例えば、レタリング及び/又は
デザインの形態で、美的外観の特徴、ブランディングなどを、デカールを含む加硫物品に
添加する目的で同デカールなどの使用は、当該技術分野である程度知られている。かかる
使用に適合された当該技術分野で既知のかかるデカールは、恒久的なサービスよりもむし
ろ一時的なサービスを意図し、及び/又は加硫物品の製造場所での貼り付けに適合される
ようにして構築される。例えば、タイヤ側壁マーキングを確立するための従来技術は、黒
色ゴムの押出し又は成形、多くの場合、加硫プロセス中にタイヤと並行して硬化させるカ
ラーインク添加を伴う。このプロセスは、工業用に十分に確立され、スケーリングされて
いるが、ボイド、傷、及び他の欠陥デザインに起因する相当な減耗費と共に、材料、機器
、及び労働において多額の投資を必要とする。加えて、この技術は、所望のバリエーショ
ンを達成するのに必要なモールドや型により、カスタマイズ可能なデザインの観点から非
常に制限されているため、個々の消費者、さらには業界内部の顧客に対するカスタマイズ
の可用性は非常に制限されている。
【0003】
そのため、加硫物品で使用される表示アセンブリは、表示自体の特性、例えば、印(in
dicia)の特性を文字、デザイン、エンブレムの1つ又は組み合わせ、及びそれらの組み合
わせなどに変化させることができるだけでなく、加硫物品の製造の一部として又はその製
造後に貼り付けやすくなるように表示アセンブリを貼り付ける方法を変化させることがで
きるようにして構築されるのが望ましい。さらに、かかる表示アセンブリは、長期間、例
えば、加硫物品の寿命にわたって一旦貼り付けられると、その表示アセンブリを使用しや
すくするようにして構築されるのが望ましい。さらに、かかる表示アセンブリは、表示ア
センブリの整合性及び美的外観を犠牲にすることなくかかる長期間それを使用しやすくす
るようにして構築されるのが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
(概要)
本明細書で開示される表示アセンブリは、視覚的又は或いは検出可能である視覚表示又
は特徴であってもよい所望の表示印を提供するために、加硫ゴム物品に取り付けるように
特別に構築される。本明細書で開示される表示アセンブリは、一般的に、加硫ゴム物品上
で長時間持続するように所望の表示印を提供するために特別に操作された異なる材料層の
複合物を含む。表示アセンブリは、所望の表示印を提供するように構成されたエラストマ
ー材料の1以上の表示層と、1以上の表示層のものとは異なるエラストマー材料から形成さ
れた中間層と、接着層とを含み、中間層は、接着層と1以上の表示層との間に介在される
【0005】
一例では、接着層は、表示アセンブリと加硫ゴム物品の表面との間に化学結合を形成す
る材料から形成される。表示アセンブリは、2つの表示層を含んでもよく、1つの表示層は
、別の表示層の下に配置されてもよく、各々の表示層は、異なる色及び/又はパターンで
あってもよく、或いは2つの相互作用によって所望の表示印を提供するように構成されて
もよい。中間接着層は、1以上の表示層と中間層との間に介在されてもよい。所望の場合
、透明保護層は、1以上の表示層の上に配置されてもよく、表示アセンブリの最表面を形
成する。表示アセンブリは、その中に配置された空洞を含んでもよく、その空洞内に配置
された要素を含んでもよい。
【0006】
本明細書で開示される表示アセンブリは、接着層を形成するように接着材料を塗布し、
ここで、接着層は、加硫物品の表面の一方または両方と表示アセンブリの下地表面とに貼
り付けてもよく、加硫ゴム物品の表面と接触するように表示アセンブリを配置して、表示
アセンブリと表面との間に結合を形成することによって加硫物品の表面に取り付けてもよ
い。一例では、表示アセンブリを所望の配置に確実に配置するためにステンシルを使用し
てもよく、又は表示アセンブリを所望の配置に提供して、表面上に配置するために転写キ
ャリアを使用してもよい。
【0007】
本明細書で開示される表示アセンブリは、表示印自体の特性における柔軟性、及び加硫
物品の製造の一部として又はその製造後に貼り付けしやすくなるようにその表示アセンブ
リを貼り付ける方法のバリエーションを提供するように構築される。また、本明細書で開
示される表示アセンブリは、長期間、例えば、加硫物品の寿命にわたって一旦貼り付けら
れると、表示アセンブリの整合性及び美的外観を犠牲にすることなくその表示アセンブリ
を使用しやすくするようにして構築される。
【0008】
本明細書で開示される表示アセンブリ及びその表示アセンブリを作製する方法のこれら
及び他の特徴及び利点は、添付図面と関連して考慮した場合に、以下の詳細な説明を参照
することにより、より良く理解されることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】タイヤ側壁の形態で加硫物品に取り付けた際の本明細書で開示される一例の表示アセンブリの斜視図である。
【0010】
図2】本明細書で開示される単一表示層実施態様である3層アセンブリ「20」の側断面図である。ここで、層「22」は、最外美的層として定義され、これは、加硫ゴム物品に永久に結合するために接着層「26」と共に層化された衝撃吸収バリア層「24」に下面「28」に沿って永久結合するために加硫される。
【0011】
図3】本明細書で開示される第2例の表示アセンブリの側断面図である。ここで、二重表示層実施態様は、最外美的表示層として第1表示層「31」を有する4層アセンブリ「30」を含み、第1表示層「31」は、第2表示層「33」に永久結合するために加硫され、第2表示層「33」は、加硫ゴム物品に永久に結合するために接着層「38」と共に層化された衝撃吸収バリア層「36」にさらに加硫される。
【0012】
図4A】二重層接着剤とバリアを有する単一表示層を含む本明細書で開示される第3例の表示アセンブリの側断面図である。4層アセンブリ「40」は、最外美的表示層として層「48」を有し、層「48」は、永久結合層「50」を用いて衝撃吸収バリア層「44」と結合し、バリア層「44」は、加硫ゴム物品に永久に結合するために別の接着層「46」と共に層化される。
【0013】
図4B】二重層接着剤とバリアを有する二重表示層を含む本明細書で開示される別の第3例の表示アセンブリの側断面図である。5層アセンブリ「42」は、最外表示層として層「45」を有し、層「45」は、中間接着層「47」を用いて第2又は中間表示層「49」と結合し、中間表示層は、衝撃吸収バリア層「51」と結合し、衝撃吸収バリア層「51」は、加硫ゴム物品に永久に結合するために別の接着層「53」と共に層化される。
【0014】
図5】二重表示層「52」実施態様を含む本明細書で開示される第4例の表示アセンブリの側断面図である。5層アセンブリ「50」は、最外美的表示層として層「57」を有し、層「57」は、第2表示層「59」に永久結合するために加硫され、第2表示層「59」は、永久結合層「54」を用いて衝撃吸収層「56」と結合し、バリア層「56」は、加硫ゴム物品に永久に結合するために別の接着層「58」と共に層化される。
【0015】
図6】二重表示層「64」を含む本明細書で開示される第5例の表示アセンブリの側断面図である。4層実施態様アセンブリ「60」は、保護オーバーラミネート層として層「62」を有し、層「62」は、表示層(複数可)「67」及び「69」の全て又は一部の上に配置され、表示層(複数可)「67」及び「69」は、衝撃吸収バリア層「66」に加硫され、衝撃吸収バリア層「66」は、加硫ゴム物品に結合するために永久結合層「68」と共に層化される。
【0016】
図7】アセンブリの構築物内に埋め込まれた機能要素「79」を有する空洞「78」を備えた多層アセンブリ「70」を含む本明細書で開示される第5例の表示アセンブリの側断面図である。ここで、アセンブリ「70」は、空洞「78」に対する周囲層としても機能する美的層80及び82を備えた二重表示層「72」を含む。ここで、表示層は、永久結合層「74」と共にバリア層「76」に加硫、結合され、加硫ゴム物品に結合するために永久接着剤「77」の別の層を有する。
【0017】
図8】本明細書で開示される表示アセンブリを取り付けるための一例の方法の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(発明の詳細な説明)
本明細書で開示される表示アセンブリ又は構築物は、加硫物品への取り付けを容易にす
るために特別に操作され、加硫物品としては、加硫されるか又は加硫ゴムから作られるタ
イヤ、泥よけ、又は任意の他の部材又は要素が挙げられ得るが、これらに限定されない。
本明細書で開示される表示アセンブリは、加硫物品などに対する所望の機能的側面をかか
る加硫物品に提供するために、所望の美的外観、製品の識別、追跡、ブランディング、広
告を提供する目的で提供される。一例では、本明細書で開示される表示アセンブリは、所
望の表示画像又は機能を提供するための1以上のエラストマー表示層と、エラストマー材
料から形成された中間又はバリア層と、加硫物品の表面と強力な接着結合を形成すること
が可能な材料から形成される硬化可能な接着剤の層とを含んでもよい。本明細書で開示さ
れる表示アセンブリは、表示層と1以上のバリア層との間に介在された接着層を任意に含
んでもよく、具体的な最終使用用途によって要求されるように、1以上の表示層、1以上の
中間又はバリア層、及び1以上の接着層の種々の組み合わせを含んでもよい。さらに、本
明細書で開示される表示アセンブリは、表示層の上に配置されたオーバーコート又は透明
保護層を任意に含んでもよい。
【0019】
図1は、加硫物品12に取り付けられた際の本明細書で開示される一例の表示アセンブリ
又は構築物10を示す。本明細書で開示される表示アセンブリは、種々の異なって構成され
た加硫物品で使用することができ、かかる物品又は取り付け基板の統一した特徴は、加硫
ゴムを含む外側表面から形成される又は外側表面を有することである。一例では、加硫物
品は、ゴムタイヤであってもよく、表示アセンブリは、ゴムタイヤの一部に接着するよう
に構成される。一例では、ゴムタイヤの一部は、タイヤの側壁14であってもよい。加硫物
品の特定の構成又は種類、及びかかる物品の特定部分が、本明細書で開示される表示アセ
ンブリをそれに接着するための物品又は基板として有用であるとして説明したが、本明細
書で開示される表示アセンブリの使用は、かかる種類の加硫物品及び/又はその加硫物品
の一部に限定されるものではなく、かかるものは例及び参照の目的のために提供されるこ
とを理解すべきである。
【0020】
表示アセンブリ10は、特定の最終使用用途に応じて連続形態又は非連続形態であっても
よい文字、数字、シンボル、デザイン、パターン、ロゴ、記章などの形態であってもよい
所望の表示印又は意図した機能に応じて所望の形態又は構成で提供される。例えば、表示
アセンブリ10は、文字の形状で構成することができ、多くの表示アセンブリは、単独で使
用することができ、又は、所望の加硫物品の表面上に所望の単語、用語、ブランド、ロゴ
、メッセージ、シンボル、機能などを提供するために互いに連続していてもよく又は互い
に分離し得る1以上の他の表示アセンブリと組み合わせて使用することができる。例えば
、表示アセンブリ10は、加硫物品の全体部分、例えば、側壁ストライプ又は他の形態の連
続印などに沿って、又は加硫物品の一部の指定された部分に沿ってのみ配置される連続部
材として構成することができる。
【0021】
一例では、各々のかかる表示アセンブリ10は、表示画像又は印又は機能を視覚的に提供
するように作用する、表示アセンブリの外側表面を提供する1以上の表示層を含む。1以上
の表示層は、エラストマー材料から形成されてもよく、表示アセンブリ10の外側表面上に
所望の表示画像又は印を提供するように構成されてもよい。一例では、表示層は、所望の
表示画像又は印又は機能を提供するために有用な所望の色、及び/又はパターン、及び/又
は形状、及び/又は質感を有するように構成されてもよい。一例では、表示層は、下位の
バリア層と組み合わせて所望の表示画像又は印又は機能を生成するように構成、及び/又
は色付け、及び/又はパターン化されてもよい。例えば、表示層は、1以上の開口部、例え
ば、開口部のパターンを含んでもよく、1色であってもよく、下位のバリア層は、表示ア
センブリの外側表面上に所望の表示画像又は印効果又は機能を提供するために、表示層の
開口部がそれを通じて見ることができる別の色であってもよい。2以上の表示層を使用す
る場合には、異なる表示層は、表示アセンブリの外側表面上に全体の所望の表示画像又は
印を提供するために、一緒に組み合わせる目的で構成、及び/又は色付け、及び/又は質感
を持たせ、及び/又は異なってパターン化されてもよい。
【0022】
一例では、各表示層は、一般的に同様の形状を有するように、例えば、文字、オブジェ
クト、又は数字の形状で構成されてもよく、表示層の1つは、1色で提供され、別の表示層
は、異なる色で提供され、表示層は、サイズが異なっているため、一緒に組み合わせた場
合、所望の視覚表示効果を提供するように作用する。一例では、上部表示層は、白色を有
して提供されてもよく、上部表示層の下の下部表示層は、黒色を有して提供されてもよく
、下部表示層は、組合わせた表示層によって提供される視覚効果を高めるように、上部表
示層よりも幾分大きなサイズである。
【0023】
或いは、表示層は、パターン化されている、又は所望の切欠セグメントを有する単一層
の形態で提供されてもよく、所望の表示画像は、例えば、別の表示層又はバリア層であっ
てもよい表示アセンブリの下位の他の層とは対照的に提供される。例えば、別の色の下位
の表示層又はバリア層の上に配置された1色のパターン化表示層の使用は、例えば、識別
又は他の種類の目的又は機能を提供するように使用されたバーコードなどの形態であって
もよい所望の印を提供するように作用し得る。
【0024】
表示アセンブリ10は、所望の加硫物品12の表面に接着、或いは取り付けられる。一例で
は、表示アセンブリは、例えば、加硫物品の耐用年数であってもよい長期間にわたって表
示アセンブリを加硫物品に取り付けし易くするために強力且つ持続的な取り付けを生成す
る以下でより良く説明する方法で、加硫物品に接着される。一例では、表示物品は、加硫
物品と化学的に結合する。一例では、表示アセンブリは、それと共に使用される加硫物品
の輪郭又は他の表面幾何構造又は表面特徴と一致するように構成されてもよい。例えば、
加硫物品がゴムタイヤの側壁表面である場合には、ここで開示される表示アセンブリは、
側壁表面に取り付ける際にそれと所望の最適なフィット感を促進するように側壁表面の輪
郭と一致するように構成されてもよい。
【0025】
図2は、表示アセンブリ20の表面部分から加硫ゴム物品に取り付ける部分に移動して、
表示層22、中間又はバリア層24、及び接着層26を含む、本明細書で開示される第1例の表
示アセンブリ20を示す。上述したように、表示アセンブリ20は、特定の最終使用用途に対
して望まれる形状及びサイズを有するように構成される。一例では、表示層22は、表示ア
センブリ20の外側表面上に見ることができる所望の表示画像又は印を提供するために、必
要に応じて色付け、及び/又はパターン化、及び/又は質感を持たせ得る単一層のエラスト
マー材料の形態で提供される。一例の実施態様では、表示層22を形成するのに有用なエラ
ストマー材料としては、機能的使用の美的魅力、高い伸び、UV、及び耐薬品性、及び耐摩
耗性、及びそれらの組み合わせの特性を有する、加硫ゴム、天然ゴム、SBR、ニトリルゴ
ム、ネオプレンゴム、ゴム系又はエラストマーインクが挙げられるが、これらに限定され
ない。一例では、表示アセンブリ20の特定のサイズ及び構成に応じて、表示層22は、約0.
01mm以上、約0.01~10mm、0.05~5mm、0.1~3mm、特定の例では、約0.4mmの厚さを有して
もよい。
【0026】
一例では、中間又はバリア層24は、表示層22の下面28に沿って取り付け又は接着される
。一例では、中間層24は、表示層の下面28全体に沿って延びて、それ全体を覆う。或いは
、中間層24は、全体部分より少なく、かつ、表示層下面28の総面積の過半数又は51%以上
である、表示層下面28の一部に沿って延び得る。一例では、中間又はバリア層24は、衝撃
吸収特性、表示アセンブリが取り付けられる加硫ゴム物品と相溶性があるエラストマー伸
長及び/又は収縮特性、及び(表示アセンブリと加硫ゴム物品の間の表面接触面積を最大
にするように)表示層の隣接面と加硫ゴム物品の外面の間の所望の適合度を提供すること
が可能な材料から形成される。さらに、図1に示す例では、中間層24は、表示層22と化学
的に結合する、又は表示層22と加硫することが可能な材料から形成されるのが望ましい。
【0027】
中間層又はバリア層24は、表示層22によって提供されるデザイン画像及び/又は特徴に
損傷を与えるか又はそれらを劣化させるようにあるいは作用し得る接着層26及び/又は加
硫ゴム物品の任意の望ましくない成分の移動を最小にするか又は防止するようにバリアと
して作用することが可能な材料から形成されるのが望ましい。一例では、中間層は、エラ
ストマー材料から形成される。中間層24を形成するのに有用なエラストマー材料としては
、ゴム状物質、加硫天然ゴムSBR、ニトリルゴム、ポリウレタン、又は空気入りタイヤの
加硫ゴムによく見られる、注目すべき離型剤に対して高い伸長、適合、及び耐薬品性の特
性を有する同等の材料、及びそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない
。一例では、表示アセンブリ20の特定のサイズ及び構成に応じて、中間層24の厚さは、上
述の方法で機能できるようにするのに十分な厚さであるのが望ましい。中間層の正確な厚
さは、中間層に選択された特定の種類の材料、並びに特定の最終使用用途に応じて変化す
ると理解される。一例では、中間層24は、約0.008mmを超える厚さ、約0.008~10mm、約0.
01~5mm、約0.1mm~1.5mm、特定の例では、約0.5mmを有してもよい。
【0028】
接着層26は、加硫ゴム物品と化学的に結合した、熱活性化結合した、或いは永久結合し
た取り付けを形成することが可能な材料から形成されるのが望ましい。一例では、取り付
けは、加硫物品との永久取り付けをもたらし、表示アセンブリが加硫物品の耐用年数を通
じて機能できるように、加硫ゴム物品と同じ耐用年数を有するものが望ましい。接着層に
使用される特定の種類の材料は、特定の表示アセンブリ貼り付け環境に応じて、例えば、
加硫物品が作製される場所の製造環境、又は加硫物品の製造以降の消費者環境において変
化し得る。表示アセンブリが、加硫ゴム物品が製造されている時点で加硫ゴム物品に取り
付けられているような実施態様の一例では、接着層は、高温条件下でそれに所望の化学結
合又は加硫を形成することが可能な材料、例えば、熱活性化接着剤から形成されてもよい
。かかる材料としては、熱可塑性及び熱硬化性接着剤、更生用途で多く見られる熱加硫セ
メント、水性又は溶媒系のポリマーポリウレタン系接着剤、及びそれらの組み合わせが挙
げられるが、これらに限定されない。また、かかる用途は、接着層による付着中に、ある
程度の高圧が表示アセンブリに加えられていることを必要としてもよい。一例では、かか
る高圧は、約3~100Psiの範囲であってもよい。
【0029】
表示アセンブリが、加硫ゴム物品の製造以降の時点で消費者などによって加硫ゴム物品
に取り付けられているような実施態様の一例では、接着層は、周囲温度条件下で、例えば
、熱活性化の代わりに化学反応によって所望の化学結合又は加硫を形成することが可能な
材料から形成されてもよい。かかる材料としては、更生用途で多く見られる化学セメント
、シアノアクリレート、エポキシ系、ゴム系のアクリル感圧性接着剤、及びそれらの組み
合わせが挙げられるが、これらに限定されない。また、かかる用途は、接着層による付着
中に、ある程度の高圧が表示アセンブリに加えられていることを必要としてもよい。一例
では、かかる高圧は、約3~10Psiの範囲であってもよい。
【0030】
一例では、表示アセンブリ20の特定のサイズ及び構成に応じて、接着層26の厚さは、上
述の方法で機能できるようにするのに十分な厚さであるのが望ましい。接着層の正確な厚
さは、接着層に選択された特定の種類の材料、並びに特定の最終使用用途に応じて変化す
ると理解される。一例では、接着層26は、約0.006mmを超える厚さ、約0.006mm~0.5mm、0
.01mm~0.3mm、0.02mm~0.1mm、特定の例では、約0.04mmを有してもよい。
【0031】
一例では、上述し、図2に示した表示アセンブリは、表示層と中間層を一緒に接合し、
接着層がそれらと組み合わせ得る時間が経過した後に、例えば、表示アセンブリの貼り付
け時点で、それらに高温及び/又は圧力の加硫条件を施すことによって作製されてもよい
図2に示す一例の表示アセンブリは、3つの別個の異なる層を含むものとして開示されて
いるが、表示層又は接着層の1つ又は両方は、それらの間の界面でバリア組成物を含むよ
うに構成され得、バリア組成物は、上述のバリア特性をもたらすように作用することによ
って、表示アセンブリに対して3つの別個の異なる層を使用する必要性を回避し得ること
を理解すべきである。
【0032】
図3は、表示アセンブリ30の表面部分から加硫ゴム物品に取り付ける部分に移動して、
表示層32、中間又はバリア層36、及び接着層38を含む、本明細書で開示される第2例の表
示アセンブリ30を示す。図2に示し、かつ上述した例とは異なり、この例での表示層32は
、最大で2以上の異なる表示層、例えば、第1又は上部表示層31、及び第2又は下部表示層3
3で構成される。
【0033】
この実施態様では、各表示層は、一緒に組み合わせた場合に所望の表示印を提供するた
めに、互いに異なるサイズ、形状、パターン化、色付け、及び/又は質感であってもよい
。例えば、第1表示層31は、白色で、特定のサイズを有し得、第2表示層33は、黒色で、所
望の表示視覚印を提供する目的で、第1表示層よりもわずかに大きなサイズであってもよ
い。しかし、これは、所望の表示印を提供するために、異なる表示層31及び33が互いにど
のように使用できるかの一例である。別の例では、上述のように、第1表示層は、1色で、
かつそれに切り込まれた1以上の開口部を有し得、第2表示層は、別の色であるため、かか
る色は、表示アセンブリの表面上に所望の視覚印を提供するために、開口部を介して表示
される。しかし、これらは、例及び参照の目的で、所望の表示印を提供するために、第1
及び第2表示層がどのように使用できるかのいくつかの例であり、全てのかかるバリエー
ションは、本明細書で開示される表示アセンブリの範囲内であることを理解すべきである
。また、2つの表示層を含む例を開示したが、本明細書で開示される表示アセンブリは、
特定の最終使用用途に所望な特定の表示印に応じて、3つ以上の表示層を含んでもよいこ
とを理解すべきである。
【0034】
表示層31及び33、並びに中間層36、及び接着層38の各々は、先の例で上述されたそれぞ
れの材料と同じ種類から形成されてもよい。一例では、表示層31及び33は、上述のように
同じ厚さを有してもよく、表示層32の全体の厚さは、一般的に、先に記載された例のもの
よりも厚い。しかしながら、表示層32の厚さは、特定の機能的又は美的欲求の要件を満た
すように、先に記載された例の厚さ以下であってもよい。図2の一例の表示アセンブリに
ついて上述したように、図3に示す一例の表示アセンブリは、あるいは、別個の異なるバ
リア層を介して所望のバリア特性を得る必要性を回避するように、界面にバリア組成物を
有するように構成された表示層又は接着層を含んでもよい。
【0035】
一例では、上述し、図3に示した表示アセンブリは、表示層と中間層を一緒に接合し、
接着層がそれらと組み合わせ得る時間が経過した後に、例えば、表示アセンブリの貼り付
け時点で、それらに高温及び/又は圧力の加硫条件を施すことによって作製されてもよい
【0036】
図4Aは、表示アセンブリ40の表面部分から加硫ゴム物品に取り付ける部分に移動して、
表示層48、中間接着層50、中間又はバリア層44、及び接着層46を含む、本明細書で開示さ
れる第3例の表示アセンブリ40を示す。この第2例の表示アセンブリ40と上で開示し、図2
に示したものとの間の原理の違いは、表示層48と中間又はバリア層44との間に介在された
中間接着層50の存在及び使用である。この第2例でのかかる中間接着層50の存在は、表示
層48と中間層44の間により大きな接着度を提供するように作用し、中間層44、接着層46、
及び/又は表示アセンブリを取り付ける加硫ゴム物品からの任意の望ましくない成分の移
動に対して余分な程度のバリア防御を提供するようにも作用してよい。
【0037】
表示層48、中間層44、及び接着層46に対してこの第2例で使用される材料は、最初の2つ
の例について上述された同じ種類の材料から選択されてもよい。表示層48、中間層44、及
び接着層46の厚さは、最初の2つの例について上述されたものと同じであってもよい。
【0038】
中間接着層50は、表示層48の下面と中間バリア層44の表面との間の結合取り付けを形成
し、任意の望ましくない成分が表示層48に移動することを最小限にするか又は防止するバ
リアとして必要に応じて作用することが可能な材料から形成される。一例では、中間接着
層50は、熱硬化性接着剤から形成される。中間接着層50を形成するのに有用な熱硬化性接
着剤としては、更生用途で多く見られる熱加硫セメント、水系又は溶媒系ポリマーポリウ
レタン系接着剤、エポキシ、及びそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定され
ない。一例では、表示アセンブリ40の特定のサイズ及び構成に応じて、中間接着層50の厚
さは、中間接着層が上述の方法で機能できるようにするのに十分な厚さであるのが望まし
い。中間接着層の正確な厚さは、表示層及び中間層に選択された特定の種類の材料、並び
に特定の最終使用用途に応じて変化すると理解される。一例では、中間接着層50は、約0.
006mmを超える厚さ、約0.006mm~0.5mm、0.01mm~0.3mm、特定の例では、約0.025mmを有
してもよい。
【0039】
一例では、上述し、図4に示した表示アセンブリは、表示層、中間接着層、及び中間層
を一緒に接合し、接着層がそれらと組み合わせ得る時間が経過した後に、例えば、表示ア
センブリの貼り付け時点で、それらに高温及び/又は圧力の加硫条件を施すことによって
作製されてもよい。図4Aに示す一例の表示アセンブリは、4つの別個の異なる層を含むも
のとして開示されているが、表示層、中間接着層、バリア層、又は接着層の1以上は、表
示アセンブリ40を作製するために使用した別個の異なる層の総数を減らすように、別の層
の特性を有する複合物として構成されてもよいことを理解すべきである。例えば、中間接
着層は、別個の異なるバリア層を使用する必要性を回避するように、接着層との界面に沿
ってバリア組成物を有するように構成されてもよく、又はバリア層は、1以上の別個の接
着層を使用する必要を回避するように、その表面上又は両面に接着剤組成物を含むように
構成されてもよい。これらは、所望の記述された特性の全てをそれでも提供しながら、使
用される別個の異なる材料層の総数を減らすように、複合組成物がどのようにかかる多層
表示アセンブリで使用され得るかのいくつかの例に過ぎない。
【0040】
図4Bは、図4Aに示すものと幾分類似している一例の表示アセンブリ42を示し、これは、
上面に表示層45、表示層の下に中間接着層47を含む。しかしながら、この特定の例では、
表示アセンブリ42は、中間接着層47とバリア層51との間に介在される第2表示又は中間表
示層49を含み、第3例のように、接着層53は、バリア層の下に配置される。かかる構築物
の特徴は、最上表示層45を構成する能力、例えば、開口部などの形状、サイズ、及び/又
はパターニングを構成して、中間表示層49の少なくとも一部を露出して、所望の表示印を
提供する能力である。また、かかる例では、接着層53、バリア層51、及び中間表示層49か
らなるサブアセンブリを上述の方法で作製し、組合わせて、所望の基板部分、例えば、加
硫ゴム物品に接着してもよい。かかるサブアセンブリが所望の基板に取り付けられた後、
最上表示層45は、中間接着層47の使用を介してそれに取り付けられてもよい。サブアセン
ブリ、及び後から貼り付けられた表示層の使用を介してこのように表示アセンブリを構築
する能力は、アセンブリの一部が基板にすでに装着された後に所望の表示層を提供できる
柔軟性を加える。また、サブアセンブリを製造し、種々の異なる種類の最上表示層のため
の標準サブアセンブリとして在庫保管することもできる。かかる表示アセンブリの一例に
は、標準の在庫サブアセンブリが基板に取り付けられた後に選択し、貼り付けてもよい白
い壁、赤い壁、又は他の色付けされた壁、又は他の所望の種類の印が挙げられ得る。
【0041】
図5は、表示アセンブリ55の表面部分から加硫物品に取り付ける部分に移動して、表示
層52、中間接着層54、中間バリア層56、及び接着層58を含む、本明細書で開示される第4
例の表示アセンブリ55を示す。図3に示し、上述した例のように、この例における表示層5
2は、2以上の異なる表示層、例えば、第1又は上部表示層57、及び第2又は下部表示層59か
らなる。図4Aに示し、上述した例のように、表示アセンブリ50は、表示層52と中間バリア
層56との間に介在される中間接着層54を含む。
【0042】
中間接着層54は、表示層52と中間バリア層52の間により大きな接着度を提供するように
図4Aに示す例で上述されたものと同様の方法で作用し、図4Aに示す例で上述されたもの
と同じ材料から形成され、かつ、同じ層厚さを有してもよい。
【0043】
一例では、表示アセンブリ50は、表示層、中間接着層、及び中間層を一緒に接合し、接
着層がそれらと組み合わせ得る時間が経過した後に、例えば、表示アセンブリの貼り付け
時点で、それらに高温及び/又は圧力の加硫条件を施すことによって作製されてもよい。
【0044】
図6は、表示アセンブリ60の表面部分から加硫物品に取り付ける部分に移動して、保護
層62、表示層64(上部表示層67、及び下部表示層69を含む)、中間バリア層66、及び接着
層58を含む、本明細書で開示される第5例の表示アセンブリ60を示す。この例の特徴は、
表示層の上に配置される保護層62の存在であり、保護層は、光透過性材料から形成され、
表示層によって提供される印に損傷を与えるか又はそれらを劣化させ得る外部要素から表
示層を強化及び/又は防御するように使用することで、表示アセンブリの耐用年数を強化
してもよい。保護層は、図6に示す特定の表示アセンブリ構築物で使用されている文脈で
開示されているが、保護層は、本明細書で開示される表示アセンブリのいずれか及び全て
で使用してもよいことを理解すべきである。
【0045】
一例では、表示アセンブリが、特定の表示印及び/又は特定の最終使用用途に応じて、2
以上の表示層、又は表示層の一部を含む場合、保護層は、下位の表示層又は表示層(複数
)の表面全体を覆ってもよい。保護層を形成するのに有用な材料は、例えば、下位の表示
層のものと同程度の柔軟性又は弾性を有するエラストマーであるのが好ましく、限定され
ないが、ポリウレタン、ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ゴム系のエラストマーイ
ンク、及びそれらの組み合わせを含む材料から選択してもよい。一例では、表示アセンブ
リの特定のサイズ及び構成に応じて、保護層の厚さは、上述の方法で保護層が機能できる
ようにするのに十分な厚さであるのが望ましい。保護層の正確な厚さは、保護層に選択さ
れた特定の種類の材料、並びに特定の最終使用用途に応じて変化すると理解される。一例
では、保護層は、約0.006mmを超える厚さ、約0.006mm~0.3mm、約0.01mm~0.2mm、特定の
例では、約0.025mmを有してもよい。
【0046】
図7は、表示アセンブリ70の表面部分から加硫物品に取り付ける部分に移動して、表示
層72、中間接着層74、中間バリア層76、及び接着層77を含む、本明細書で開示される第6
例の表示アセンブリ70を示し、空洞78は、要素又はオブジェクト79をその中に収容する目
的でアセンブリ内に配置される。図5に示し、上述された例のように、この例での表示層7
2は、2以上の異なる表示層、例えば、第1又は上部表示層80、及び第2又は下部表示層82か
らなる。
【0047】
この特定の実施態様の特徴は、要素又はオブジェクト79をその中に収容する目的で表示
アセンブリ70に形成される空洞78の存在である。参照する目的で、図5に示すものと幾分
同様な表示構築物を使用して、参照及び例示の目的で空洞の特徴を開示した。空洞を含む
本明細書で開示される表示アセンブリは、本明細書で開示される他の表示アセンブリ構築
物を有して具現化され得ることを理解すべきである。
【0048】
この例では、空洞は、第2表示層82及び中間接着層74内に形成され、所望の要素又はオ
ブジェクトをその中に収容するように構成され、かかる要素又はオブジェクトは、表示ア
センブリに含めるのに有用であり得る任意の種類の剛性又は非剛性要素、受動又は非受動
要素、機能的又は非機能的要素であってもよい。空洞に配置され得る種類のオブジェクト
又は要素の例としては、RFID素子、GPS素子、LEDなどの照明素子などが挙げられる。一例
では、空洞は、要素又はオブジェクトに損傷を与えず、かつ、それに取り付けられた加硫
ゴム物品の使用中に表示アセンブリ自体に損傷を引き起こさずにかかる要素又はオブジェ
クトを収容することが可能な領域を提供するために、構築物内に構成される。図7に示す
例では、空洞は、第1表示層80の下に位置し、必要に応じて、第1表示層は、空洞内に配置
されたオブジェクト又は要素の一部を表示する目的で1以上の開口部を含んでもよい。本
明細書で開示される空洞を含む表示アセンブリは、特定の表示アセンブリ、特定の空洞構
成、空洞内に配置された特定の要素又はオブジェクト、及びその意図した目的及び/又は
機能、及び/又は加硫物品の特定の最終使用用途に応じて、図7に示すものよりも、例えば
、1以上の異なるアセンブリ層内に形成された、異なって配置された空洞を含み得ること
を理解すべきである。
【0049】
表示アセンブリの空洞特徴は、特定の例及び例示を参照しながら開示しているが、本明
細書で開示される表示アセンブリは、開示または例示されたもの以外に配置された空洞で
構成されてもよいことを理解すべきである。例えば、デザインアセンブリは、アセンブリ
の外側部分(表示層であってもよい)に沿って配置された空洞で構成されてもよく、この
場合、空洞内に配置された要素は、表示アセンブリの外から見ることができる。かかるも
のの一例は、加硫物品の外から見ることができる表示アセンブリの外に照明又は照明され
た視覚効果などを提供する目的で、照明素子が空洞内に配置されるものであってもよい。
かかる例では、空洞は、開口して、外部環境に曝されてもよく、又は透明材料などの層は
、必要に応じて、その上に配置されてもよい。これは、所望の機能又は目的が可能になる
ように、空洞をどのように表示アセンブリ内に異なって配置し得るかを例示する目的で提
供された一例に過ぎない。
【0050】
本明細書で開示される表示アセンブリは、ある特定の特徴及び/又は特性を有して例及
び例示によって参照されているが、本明細書で開示される一般的な構築物パラメータを満
たし、かつ、追加の要素を有する表示アセンブリは、本明細書で述べた表示アセンブリの
範囲内であることを意図することを理解すべきである。例えば、表示アセンブリは、1以
上の表示層の形状、デザイン、構成などを介して所望の表示印などを提供するように構成
され得るが、本明細書で開示される表示アセンブリは、表示層内又は表示層上に含まれ得
る、印刷された、マーク、又は他の種類の提供された特徴の使用を介して所望の表示印を
提供するように構成されてもよい。例えば、表示アセンブリは、表示層上又は表示層内に
配置されるインクシンボル、文字、又は他のマーキング特徴、又はオブジェクトの形態で
提供される所望の表示印を含んでもよく、このシンボル、文字、又は他のマーキング特徴
、又はオブジェクトは、ブランド、ロゴなどであってもよい。
【0051】
本明細書で開示される表示アセンブリは、表示アセンブリ内の特定の構築物の特徴に応
じて異なる全体の厚さを有してもよい。一例では、表示アセンブリは、表示アセンブリの
上面(表示層又は保護層に隣接)から底面(接着層に隣接)までを測定した際に、約0.002
5mmを超える、約0.0025mm~10mm、約0.01~5mm、約0.1~3mm、特定の例では、約0.4mmの
全体の厚さを有してもよい。表示アセンブリの正確な厚さは、特定の表示アセンブリ構築
物、及び/又は最終使用用途に応じて変化することができ、また変化することを理解すべ
きである。
【0052】
本明細書で開示される表示アセンブリは、表示アセンブリを所望の加硫ゴム物品に貼り
付ける異なる条件に適応する、例えば、加硫ゴム物品の製造中に用途に適応する、又は加
硫ゴム物品が作製された後に用途に適応するように構成されてもよい。一例では、表示ア
センブリは、反応によって加硫ゴム物品の表面、例えば、空気入りタイヤの側壁表面に取
り付けられてもよい。その反応は、例えば、タイヤ製造者推奨のライフサイクルに耐える
ことが可能なバーコーディング又はRFID技術によって、所望の視覚印、例えば、レタリン
グ、及び/又は他のオブジェクト又は形状又はデザイン、及び/又は機能的使用の形態で所
望の美的魅力を提供するように、熱、及び/又は圧力、及び/又は 化学結合が挙げられ得
るが、これらに限定されない。一例では、空洞内に配置され、本明細書で開示される表示
アセンブリを介して加硫物品に固着された要素又はオブジェクトは、所定の様式でデバイ
ス、例えば、LEDのような照明素子を制御することができる互換性プログラマブル機能性
、例えば、RFID読み取り/書き込み能力、回路基板/プログラマブルシステムを有してもよ
い。かかる機能性は、空洞に配置された要素に固有であってもよく、又は、有線又は無線
、例えば、ブルートゥース使用可能、無線操縦、又は他の周波数接続によって接続された
別個の構成要素によって制御されてもよい。一例では、空洞は、表示アセンブリが、加硫
物品を見ている人が見ることができる光を発するように、照明素子をそこに収容する、例
えば、1以上のLEDをその中に収容するために表示アセンブリ内に構成されてもよい。一例
では、照明素子は、所望の照明を提供するように制御されてもよい。
【0053】
塗布方法の一例では、意図した又は標的の加硫ゴム物品の表面は、表示アセンブリと所
望の取り付け結合の形成に干渉し得る任意のよごれ、油、デブリ、又は他の異物(foreig
n agents)、又は汚染物質を除去するようにクリーニングする。適当なクリーニング溶液
又は処理剤をこの目的に使用することができる。一例では、かかるクリーニング溶液は、
アセトンなどの有機又は無機溶液の群から選択され得るが、これらに限定されない。一例
では、クリーニング溶液を塗布、使用して、ファブリック材料などの使用によって表面を
クリーニングすることができる。一例では、表面が粗い質感を示すまで紙やすりなどの研
磨手段の使用を介して表面を粗くした後に、処理プロセスから任意の表面デブリが確実に
できないようにするために、処理表面を、例えば、クリーニング溶液でクリーニングする
ことで、表面をさらに処理することが望ましい場合もある。
【0054】
ある特定の用途では、表示アセンブリを加硫ゴム物品の表面上に適切/正確に配置する
目的で、ステンシル又はテンプレートを使用することが望ましい場合もある。例えば、所
望の文字列、数字、及び/又はデザインなどを提供するために、一連の表示アセンブリを
タイヤの側壁表面に貼り付ける場合には、表示アセンブリが、側壁表面に沿って適切な間
隔及び/又は適切な場所に確実に位置するように、ステンシル又はテンプレートを使用し
てもよい。ステンシルは、標的表面に貼り付け可能な紙、プラスチックフィルムなどの半
剛性材料の形態で提供されてもよい。ステンシルは、標的表面に着脱可能に取り付ける、
又は手で所定の位置に保持することができる。一例では、ステンシル又はテンプレートは
、感圧接着剤裏地を含み、接着剤を覆うキャリアシートを取り除き、ステンシル中の特に
切り出し領域まわりで充分な結合を確保するように、ステンシルを所望の位置で標的表面
に押し付けることによって、標的表面に対する接着配置のために準備される。ステンシル
又はテンプレートを使用する例では、サンディングなどによって標的表面を処理した後、
処理表面をクリーニングする工程は、ステンシルが位置に配置された後に行うのが好まし
く、これにより、標的表面領域を、ステンシルの切り出し領域によって露出されるものの
みに準備が限定される。
【0055】
或いは、表示アセンブリを所望の配置で貼り付ける目的で別個のステンシルを使用する
代わりに、表示アセンブリは、表示アセンブリの最上表面に接着する転写キャリアを有す
るように構成されてもよく、表示アセンブリは、所望の配置を有する視覚表示を提供する
ように、ステンシルを使用せずに標的表面上に配置するための所望の配置で転写フィルム
上に配置される。
【0056】
上述の材料から選択される所望の接着材料を、スプレー、ロール、ブラシなどであり得
る適当な手段によって処理表面転写キャリアに塗布し、表示アセンブリを受ける所望の厚
さの接着層を形成する。ステンシルを使用する例では、接着剤を切抜き部分(複数可)に
塗布し、難しいテンプレート除去を回避するために、接着剤が硬化する前にテンプレート
を除去する。或いは、又は上で開示された接着剤を塗布する方法に加えて、接着剤は、標
的表面にその後貼り付けられる表示アセンブリの下面に塗布してもよい。
【0057】
一例では、標的表面に一度塗布された接着材料を所定の時間乾燥させる。その時間の長
さは、使用した特定の種類の接着材料に応じて変化し得るものであり、実際に変化する。
一例では、使用される接着材料は、Tech InternationalによるHeavy Duty Blue加硫流体
であり、おおよそ20~30分の間に乾燥させることができる。接着材料を所定時間乾燥させ
ると、表示アセンブリを接着層上に配置する。一例では、表示アセンブリは、スティッチ
ツールを用いて、接着層及び標的表面に押し当てられ、表示アセンブリの表面全体領域に
わたってスティッチツールを圧延することによって、適度な圧力を表示アセンブリに加え
、接着層による表示アセンブリと加硫ゴム物品の間の完全な結合及び接着を確実に行う。
ステンシルではなく転写キャリアを使用する例では、表示アセンブリを標的表面に塗布し
、それに結合されると、転写キャリアは、表示アセンブリから除去され、標的表面上に所
望の形態、構成、又は配置で表示アセンブリを提供する目的が果たされる。
【0058】
一例では、そのように塗布された表示アセンブリは、加硫ゴム物品を使用する前に所定
の時間で硬化させるのが望ましい。例えば、物品がタイヤ側壁である場合、タイヤ又はタ
イヤを含む車両を動作する前に、表示アセンブリを少なくとも8時間硬化させるのが望ま
しい。一例では、理想的には、タイヤの形態の加硫物品を動作する前に、表示アセンブリ
を24時間硬化させるのが望ましい。
【0059】
別の例示方法では、本明細書で開示される表示アセンブリは、製造場所で所望の加硫ゴ
ム物品に貼り付けてもよい。一例では、加硫ゴム物品がタイヤである場合、表示アセンブ
リは、接着材料を熱活性化材料の形態で提供してもよい点で相違する以外は、上で開示さ
れた同様の方法で貼り付けてもよい。この場合、接着材料を標的表面に一端塗布すると、
表示アセンブリをそれに接着させるために熱を使用する。かかる例では、加硫ゴム物品と
表示アセンブリの間に所望の結合が確実に生じるように接着材料を硬化する際に、適当な
機械によって圧力を加えてもよい。
【0060】
本明細書で開示される表示アセンブリ、及びそれを貼り付ける方法は、記載及び例示の
実施態様に関して提示されているが、本開示は、それらの代替物、及び記載の実施態様に
限定されるものではないことを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-07-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加硫ゴム物品に取り付けるための表示アセンブリであって、
表示印を提供するように構成されたエラストマー材料の1以上の表示層と;
該1以上の表示層のものとは異なるエラストマー材料から形成された中間層と;
接着層と、
を含み、
該中間層は、該接着層と該1以上の表示層との間に介在され、該接着層は、加硫ゴム物品の表面と化学的に結合することが可能な材料から形成される
前記表示アセンブリ。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8-1】
図8-2】
図8-3】
図8-4】
図8-5】
図8-6】
【手続補正書】
【提出日】2024-07-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
本明細書で開示される表示アセンブリ、及びそれを貼り付ける方法は、記載及び例示の
実施態様に関して提示されているが、本開示は、それらの代替物、及び記載の実施態様に
限定されるものではないことを理解すべきである。
本件出願は、以下の構成の発明を提供する。
(構成1)
加硫ゴム物品に取り付けるための表示アセンブリであって、
表示印を提供するように構成されたエラストマー材料の1以上の表示層と;
該1以上の表示層のものとは異なるエラストマー材料から形成された中間層と;
接着層と、
を含み、
該中間層は、該接着層と該1以上の表示層との間に介在され、該接着層は、加硫ゴム物
品の表面と化学的に結合することが可能な材料から形成される
前記表示アセンブリ。
(構成2)
第1表示層と、該第1表示層の下に配置された第2表示層とを含む、構成1に記載の表示ア
センブリ。
(構成3)
前記第1表示層が、前記第2表示層とは異なった色を有する、構成2に記載の表示アセン
ブリ。
(構成4)
前記1以上の表示層と前記中間層との間に介在された中間接着層をさらに含む、構成1に
記載の表示アセンブリ。
(構成5)
前記第2表示層と前記中間層との間に介在された中間接着層をさらに含む、構成2に記載
の表示アセンブリ。
(構成6)
前記1以上の表示層上に配置され、前記表示アセンブリの最表面を形成する保護層をさ
らに含み、
該保護層が、光透過性材料から形成される、構成1に記載の表示アセンブリ。
(構成7)
その中に配置された空洞をさらに含む、構成1に記載の表示アセンブリ。
(構成8)
前記空洞内に配置された要素をさらに含む、構成7に記載の表示アセンブリ。
(構成9)
前記空洞が、前記1以上の表示層の下に配置される、構成5に記載の表示アセンブリ。
(構成10)
前記第1表示層が、1以上の貫通開口部を含み、前記第2表示層が、前記1以上の開口部を
通して見ることができる、構成2に記載の表示アセンブリ。
(構成11)
表示アセンブリを加硫ゴム物品の表面に取り付けるための方法であって、
加硫ゴム物品の表面をクリーニングすることで該表面の準備をする工程と;
接着材料を塗布して、接着層を形成する工程と;
該表面と接触するように表示アセンブリを配置し、該表示アセンブリと該表面との間に
該接着層を介在させ、該表示アセンブリと該表面との間に結合を形成する工程と
を含み、
該表示アセンブリは、
表示印を提供するように構築されたエラストマー材料の1以上の表示層と;
該1以上の表示層のものとは異なるエラストマー材料から形成された中間層と;
を含み、
該中間層は、該接着層と該1以上の表示層との間に介在され、該接着層は、該表示ア
センブリを該加硫ゴム物品の表面に化学的に結合させることが可能な材料から形成される
前記方法。
(構成12)
前記配置工程の前に前記表面を粗くするように前記表面を処理することをさらに含む、
構成11に記載の方法。
(構成13)
前記接着材料を塗布する前記工程の前に、テンプレートを前記表面に付けることをさら
に含み、該テンプレートが、切抜き部分を有し、前記塗布工程中に、該切抜き部分から露
出した前記表面に前記接着材料を塗布する、構成12に記載の方法。
(構成14)
前記配置工程後に圧力を前記表示アセンブリに加えることをさらに含む、構成11に記載
の方法。
(構成15)
前記塗布工程後に前記接着材料を加熱する工程をさらに含む、構成11に記載の方法。
(構成16)
前記表示アセンブリが、前記1以上の表示層上に配置された転写キャリアを含み、前記
配置工程後、該転写キャリアを前記表示アセンブリから除去する、構成11に記載の方法。
(構成17)
前記配置工程後、さらなる表示層を前記1以上の表示アセンブリ表示層上に配置し、該
さらなる表示層と前記表示アセンブリとの間に接着層を介在させる、構成11に記載の方法

(構成18)
前記加硫ゴム物品が、タイヤであり、前記表面が、該タイヤの側壁表面である、構成11
に記載の方法。
(構成19)
加硫ゴムタイヤであって:
該ゴムタイヤの一部に沿って配置された標的表面と;
該標的表面上に配置され、
エラストマー材料の表示層と;
該1以上の表示層のものとは異なるエラストマー材料から形成された中間層と;
該表示アセンブリを該標的表面に結合させる、該標的表面と該中間層との間に介在さ
れる接着層と
を含む表示アセンブリと
を含む、加硫ゴムタイヤ。
(構成20)
前記表示層が、2つの表示層を含み、該2つの表示層が、所望の表示印を提供するように
前記アセンブリ内に構成される、構成19に記載のゴムタイヤ。
【外国語明細書】