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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147756
(43)【公開日】2024-10-16
(54)【発明の名称】内視鏡装置及び関連方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/06 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
A61B1/06 531
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024116653
(22)【出願日】2024-07-22
(62)【分割の表示】P 2021558531の分割
【原出願日】2020-03-05
(31)【優先権主張番号】62/825,962
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】510236656
【氏名又は名称】クーパーサージカル・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CooperSurgical, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(74)【代理人】
【識別番号】100221741
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 直子
(74)【代理人】
【識別番号】100114926
【弁理士】
【氏名又は名称】枝松 義恵
(72)【発明者】
【氏名】ヘリッジ, キャサリン エム.
(72)【発明者】
【氏名】ウ, シャアオ
(72)【発明者】
【氏名】ファーリントン, リチャード アイ.
(57)【要約】
【課題】 子宮等の患者の器官に関して観察及び/又は手術を行うための内視鏡装置を開示する。
【解決手段】 1実施例においては、該内視鏡装置は、ハウジング、カニューレ、撮像システム、及びフレキシブルプリント回路(FPC)を包含している。該カニューレは子宮頸部を介して子宮内に挿入する形態とされている。該カニューレはその近位端から遠位端へ延在する内腔を有している。該カニューレの近位端は該ハウジング内に固定されている。該撮像システムは該カニューレの遠位端に位置されており且つカメラと一つ又はそれ以上の発光ダイオード(LED)を包含している。該FPCは該カニューレの内腔内を延在し且つ該カメラ及び該LEDを該ハウジング内に位置されている電気的部品と電気的に接続させる。該内腔は作業工具に対して通路を提供する形態とされている。
【選択図】 図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング、
子宮内に子宮頸部を介して挿入すべき形態とされているカニューレであって、該カニューレの近位端から該カニューレの遠位端へ延在しており作業工具に対する通路を提供する形態とされている内腔を具備しており該カニューレの該近位端が該ハウジング内に固定されているカニューレ、
該カニューレの該遠位端に配置されている撮像システムであって、カメラと、該子宮の画像を採取するために該カメラに対して光を供給する形態とされている一つ又はそれ以上の発光ダイオード(LED)と、を有している撮像システム、及び
該カニューレの該内腔内を延在しており且つ該カメラ及び該一つ又はそれ以上のLEDを該ハウジング内に位置されている電気的部品と電気的に接続させるフレキシブルプリント回路(FPC)、
該カメラを該カニューレの遠位端に保持する先端部要素、及び
該カニューレ内部で且つ該先端部要素に近接して配置されている案内要素であって、該作業工具を通過させるための形態とされているチャンネルを形成しているキャビティを有しており且つその少なくとも一部は該先端部要素に近接した部分の遠位厚さと該遠位厚さよりも該先端部要素から一層離れた部分の近位厚さとの間の厚さの差によって形成されているランプ形状断面を有しており且つ該遠位厚さと該近位厚さとの間の該厚さの差が該ランプ形状断面をして該カメラの該FPCに対する電気的コンタクトから該作業工具を離すように案内させる該案内要素、
を有している内視鏡装置であって、
該案内要素が該カニューレのシャフトに沿って延在している傾斜下側表面を有している、
該内視鏡装置。
【請求項2】
該カニューレが近位開口及び遠位開口を画定しており、該近位及び遠位開口は作業機器が該近位開口を介して該内腔内に入り且つ該遠位開口を介して該内腔から出ることを可能とする形態とされている請求項1記載の装置。
【請求項3】
該ハウジング内の該電気的部品はプリント回路基板(PCB)、ディスプレイ、ディスプレイケーブル、及び電気的接続ポートの内の少なくとも一つを包含している請求項1記載の装置。
【請求項4】
該FPCが該内腔の内側表面に適合する形状である請求項1記載の装置。
【請求項5】
該FPCが該内腔の上部三分の一内に位置されている請求項1記載の装置。
【請求項6】
該作業工具が5フレンチスケール以下の寸法を有している請求項1記載の装置。
【請求項7】
該先端部要素が、該一つ又はそれ以上のLEDを該カニューレの該遠位端に保持する先端部要素を有しており、該先端部要素が、該カメラのセンサーが反射されたLED光を検
知し且つその他の光が該カメラの該センサーに入射することを阻止する形態とされている
請求項1記載の装置。
【請求項8】
該先端部要素が該カメラを該一つ又はそれ以上のLEDから分離させる区画壁を包含している請求項7記載の装置。
【請求項9】
該区画壁が該カメラのレンズから該カメラが該FPCへ接続する箇所である該カメラの近位端へ延在している請求項8記載の装置。
【請求項10】
該先端部要素が該カニューレの遠位端から外側へ突出する凸形状を有している請求項7記載の装置。
【請求項11】
該先端部要素が該作業工具が本内視鏡装置から出ることを案内する形態とされている工具チャンネルの少なくとも一部を形成している請求項7記載の装置。
【請求項12】
該工具チャンネルが該カメラへ向けて外側へ突出する湾曲した内側表面を有している請求項11記載の装置。
【請求項13】
該先端部要素が、該カニューレの遠位端に該一つ又はそれ以上のLEDを保持しており、且つ、更に、
該先端部要素と該内腔を形成しているシャフトとの間に位置されている結合器であって、該シャフトの遠位先端部のノッチ内に嵌合する結合器ノッチを具備しており該結合器が該遠位先端部に対して回転することを阻止する結合器、
を有している請求項1記載の装置。
【請求項14】
該結合器がその内側表面における隆起部によって形成されているネジを有しており、該ネジが該結合器が該シャフトの該遠位先端部と出会う位置付近に配置されている請求項13記載の装置。
【請求項15】
該作業工具が該カニューレの遠位端へ向かって該カニューレを介して通過することによって発生される潜在的な衝撃から該案内要素が該FPCに対する該カメラの電気的コンタクトを保護するように該案内要素の部分の厚さが該近位厚さから該遠位厚さへ増加している請求項1記載の装置。
【請求項16】
該案内要素が該先端部要素と該カニューレのシャフトの遠位端との間に位置されているモールド成形要素を有しており、該シャフトが該カニューレの内腔を画定している請求項15記載の装置。
【請求項17】
更に、該シャフトの遠位端と該先端部要素との間に位置している結合器要素であって、該FPCに沿って延在しており且つ該FPCの遠位部分及び該モールド成形要素を取り囲んでいる結合器要素、を有している請求項16記載の装置。
【請求項18】
該モールド成形要素が、該結合器要素の内側表面の一つ又はそれ以上のリブを受納する一つ又はそれ以上の溝を包含している外側表面を有している請求項17記載の装置
【請求項19】
該結合器要素が、該モールド成形要素の外側表面の一つ又はそれ以上のリブを収容する形態とされている一つ又はそれ以上の溝を包含している内側表面を有している請求項17記載の装置。
【請求項20】
該モールド成形要素が、それが該先端部要素へ向けて延在するに従い直径が減少する内側表面を有している請求項17記載の装置。
【請求項21】
該結合器要素が、それが該先端部要素へ向けて延在するにしがたい直径が減少する内側表面を有している請求項17記載の装置。
【請求項22】
該カニューレが第1内腔と第2内腔とを有する二重内腔カニューレであって、該第1及び第2内腔の両方が該カニューレに沿って延在しており且つ壁によって分離されている請求項1記載の装置。
【請求項23】
該FPCが該第1内腔を介して通過し且つ該作業工具用の通路を提供する形態とされている内腔が該第2内腔である請求項22記載の装置。
【請求項24】
該案内要素が該FPCの表面へ固定されている請求項1記載の装置。
【請求項25】
該案内要素が該先端部要素又は該結合器の内の少なくとも一つの表面と適合性を有する表面を有している請求項17記載の装置。
【請求項26】
該案内要素が、更に、該案内要素から突出して該カニューレのシャフトに沿って延在している複数の延長部であって該案内要素が該カニューレ内において回転することを阻止する形態とされている該複数の延長部を有している請求項1記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、引用によりその全体を本書に取り込む2019年3月29日付けで出願した米国仮出願番号62/825962号の優先権を主張している。
【0002】
本開示は内視鏡装置及び関連方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ヒステロスコープは、患者の子宮(例えば、子宮腔)を検査するために設計された内視鏡である。ヒステロスコープは、典型的に、使用期間中に患者の体外に留まる近位部分と、患者の子宮内に挿入される遠位部分とを包含している。該遠位部分は、子宮を見るために子宮頸部を介して子宮内に挿入されるべき寸法とされている先端部を包含する場合があり、一方該近位部分は該遠位部分を操作するための特徴を提供している。該遠位部分の該先端部でキャプチャーされた画像は、子宮腔を検査するために医師が見ることが可能である。検査が終了すると、ヒステロスコープの該遠位部分は患者の子宮頸部を介して子宮から引き出される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は内視鏡装置及び関連方法に関するものである。この様な内視鏡装置は患者の子宮を観察し及び/又は手術を行うために使用することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの側面においては、内視鏡装置は、ハウジング、子宮頸部を介して子宮内に挿入する形態とされているカニューレであって該カニューレの近位端から該カニューレの遠位端へ延在している内腔を具備しており該カニューレの該近位端が該ハウジング内に固定されている該カニューレ、該カニューレの遠位端に位置されている撮像システム、及び該カニューレの該内腔内を延在しており且つカメラ及びLEDを該ハウジング内に位置されている電気的部品へ電気的に接続しているフレキシブルプリント回路(FPC)を包含している。該撮像システムは、カメラと、子宮の画像を取得するために該カメラに対して光を供給する形態とされている一つ又はそれ以上の発光ダイオード(LED)を包含している。該内腔は作業工具に対する通路を提供する形態とされている。
【0006】
実施例は以下の特徴の内の一つ又はそれ以上を包含することが可能である。
【0007】
幾つかの実施例において、該カニューレは近位開口及び遠位開口を画定し、該近位及び遠位開口は、作業器具が該近位開口を介して該内腔へ入り且つ該遠位開口を介して該内腔を出ることを可能とさせる形態とされている。
【0008】
或る実施例においては、該ハウジング内の該電気的部品は、プリント回路基板(PCB)、ディスプレイ、ディスプレイケーブル、及び電気的接続ポート、の内の少なくとも一つを包含している。
【0009】
幾つかの実施例において、該FPCは、該内腔の内側表面に適合する形状とされている。幾つかの実施例において、該FPCは該内腔の上部三分の一内に位置されている。
【0010】
或る実施例においては、該内腔は5フレンチスケール又はそれより小さな寸法を有している作業工具を受納する形態とされている。
【0011】
幾つかの実施例においては、本装置は、更に、該カニューレの該遠位端に該カメラ及び一つ又はそれ以上のLEDを保持する先端部要素を包含しており、該先端部要素は該カメラのセンサーに光が入ることを阻止する形態とされている。
【0012】
幾つかの例において、該先端部要素は、該センサーが実質的に反射されたLED光のみを検知するような形態とされている。該先端部要素は、該カメラを該一つ又はそれ以上のLEDから分離させる区画壁を包含することが可能である。幾つかの例においては、該区画壁は、該カメラのレンズから該カメラが該フレックス回路へ接続する該カメラの近位端へ延在している。
【0013】
該先端部要素は、該カニューレの該遠位端から外側へ突出する凸形状を有することが可能である。該先端部要素は、該作業工具が該内視鏡装置を出ることを案内する形態とされている工具チャンネルの少なくとも一部を形成することが可能である。該工具チャンネルは、該カメラに向かって外側に突出する湾曲した内側表面を有することが可能である。
【0014】
幾つかの実施例において、本装置は、更に、該カメラ及び該一つ又はそれ以上のLEDを該カニューレの該遠位端に保持する先端部要素、及び該先端部要素と該内腔を形成するシャフトとの間に位置されている結合器であって該結合器が遠位先端部に対して回転することを阻止するために該シャフトの該遠位先端部のノッチ内に嵌合するノッチを有している該結合器を包含している。幾つかの例においては、該結合器は該結合器の内側表面における隆起部によって形成されているネジを有しており、該ネジは該結合器が該シャフトの該遠位先端部に出会う位置付近に位置されている。
【0015】
幾つかの実施例において、本装置は、更に、該カニューレの遠位端に該カメラを保持する先端部要素であって該カニューレの該遠位端へ向かって該カニューレを通過する作業工具によって発生される潜在的なインパクトから該FPCへの該カメラの電気的コンタクトを保護する形態とされているランプ形状要素を介して該FPCとコンタクトしている該先端部要素を包含している。
【0016】
幾つかの例において、該ランプ形状要素は、該ランプ形状要素を該FPCへ固着させる接着剤物質を包含している。該ランプ形状要素は、硬質要素を形成するためにUV光によって硬化させることが可能である。
【0017】
幾つかの実施例において、該ランプ形状要素は、該先端部要素と該カニューレのシャフトの遠位端であって該シャフトが該カニューレの内腔を画定している該遠位端との間に位置されているモールド成形要素を包含している。本装置は、更に、該シャフトの遠位端と該先端部要素との間に位置されている結合器要素を包含することが可能であり、該結合器要素は該FPCに沿って延在しており且つ該FPCの遠位部分及び該モールド成形要素を取り囲んでいる。
【0018】
或る実施例において、該モールド成形要素は、該結合器の内側表面の一つ又はそれ以上のリブを収容する一つ又はそれ以上のグローブ(grove)を包含している外側表面を有している。該結合器は、該モールド成形要素の外側表面の一つ又はそれ以上のグローブ内に配置される一つ又はそれ以上のリブを包含する内側表面を有することが可能である。或る実施例において、該モールド成形要素は、該モールド成形要素が該先端部要素へ向かって延在するに従い直径がドラフトダウン(draft down)する内側表面を有している。該結合器は、該結合器が該先端部要素へ向かって延在するに従い直径がドラフトダウンする内側表面を有することが可能である。
【0019】
或る実施例において、該カニューレは、第1内腔及び第2内腔を有する二重内腔カニューレであって、該第1及び第2内腔の両方が該カニューレに沿って延在しており且つ壁によって分離されている。幾つかの例において、該FPCは該第1内腔を介して通過し且つ該作業工具は該第2内腔を介して通過する。
【0020】
本明細書に記載する要旨の特定の実施例は、以下の利点の内の一つ又はそれ以上を実現するように実施することが可能である。内視鏡装置の寸法を減少させることは、検査期間中における患者に与えるストレスを減少させる上で顕著な役割を果たす。本開示の或る実施例は、流体(食塩水)、作業工具、及び電子ケーブルに対して一つの通路を与える単一内腔カニューレを提供する。本開示において使用されるフレキシブルプリント回路(FPC)は、本内視鏡装置の遠位先端部と近位領域との間の信頼性のある電気的通信を提供する。該FPCは、又、該内腔を介して作業工具及び流体が通過するための空間を残すのに十分に小型である。
【0021】
内視鏡装置のカニューレ直径及び先端部の寸法が小さいということは、作業工具がカメラ及び該カメラを該FPCへ固定している半田接合部と非常に近いものとさせそれらに当たる可能性がある。該作業工具が該半田接合部及び/又は該カメラとコンタクトすることの危険性を減少させるために、本開示の幾つかの実施例は、該作業工具を該半田接合部およびカメラから遠ざけるように案内するランプ要素を包含している。該ランプ要素は、又、直径が減少し且つ該作業工具の一層効果的な制御を与えるように構成することも可能である。該作業工具を制御することは、検査及び手術目的のために患者の体内の所望の位置に該作業工具を配置させる上での正確度を改善させる。本内視鏡装置の遠位端は、一層細い先端部を与えるために該ランプ要素と共に直径を減少させる場合がある。この様に細い先端部は体腔を介しての一層容易で且つ滑らかな貫入を可能とさせる。
【0022】
本内視鏡装置の遠位先端部に位置されているLEDは患者の組織を照明し、従ってカメラ(これも該遠位先端部に位置されている)は該組織の画像を採取することが可能である。他の方向から及び該LED以外の光源からの光がカメラセンサーに入ることをブロックすることが望ましい。該カメラ及びそのセンサーをコーティングすることが効果的である場合があるが、一貫性の無い光ブロック特性となる場合がある。更に、例えば、該カニューレを介して通過し且つ該装置の遠位先端部から出る作業工具によってコーティングが容易に引っ掻かれる場合がある。本開示の実現例ではカメラ用のハウジングを提供する。該ハウジングはカメラを取り囲み且つカメラの周囲からカメラセンサーに入る可能性のある光を実質的にブロックする壁を有している。該壁は、画像を採取する遠位面及び該FPCへ半田付けされる近位面を除いて、該カメラの全ての面を被覆する。光のブロック特性を増加させるためにコーティングを尚且つ使用される可能性もあるが、該ハウジングは一層一様で信頼性のあるブロック特性を提供し且つコーティング上への引っ掻きの危険性を減少させる。
【0023】
本開示に基づくシステム及び方法は、本書に記載した側面及び特徴の任意の組み合わせを包含することが可能であることが理解される。即ち、本開示に基づく方法は本書に特定的に記載される側面及び特徴の組み合わせに限定されるものではなく、提供される側面及び特徴の任意の組み合わせを包含するものである。
【0024】
[本発明1001]
ハウジング、
子宮内に子宮頸部を介して挿入すべき形態とされているカニューレであって、該カニューレの近位端から該カニューレの遠位端へ延在している内腔を具備しており該カニューレの該近位端が該ハウジング内に固定されているカニューレ、
該カニューレの該遠位端に配置されている撮像システムであって、カメラと、該子宮の画像を採取するために該カメラに対して光を供給する形態とされている一つ又はそれ以上の発光ダイオード(LED)と、を有している撮像システム、及び
該カニューレの該内腔内を延在しており且つ該カメラ及び該LEDを該ハウジング内に位置されている電気的部品と電気的に接続させるフレキシブルプリント回路(FPC)、を有しており、該内腔が作業工具に対する通路を提供する形態とされている内視鏡装置。
[本発明1002]
該カニューレが近位開口及び遠位開口を画定しており、該近位及び遠位開口は作業機器が該近位開口を介して該内腔内に入り且つ該遠位開口を介して該内腔から出ることを可能とする形態とされている本発明1001の装置。
[本発明1003]
該ハウジング内の該電気的部品はプリント回路基板(PCB)、ディスプレイ、ディスプレイケーブル、及び電気的接続ポートの内の少なくとも一つを包含している本発明1001の装置。
[本発明1004]
該FPCが該内腔の内側表面に適合する形状である本発明1001の装置。
[本発明1005]
該FPCが該内腔の上部三分の一内に位置されている本発明1001の装置。
[本発明1006]
該作業工具が5フレンチスケール以下の寸法を有している本発明1001の装置。
[本発明1007]
更に、該カメラの該遠位端に該カメラ及び該一つ又はそれ以上のLEDを保持する先端部要素を有しており、該先端部要素が、該カメラのセンサーが反射されたLED光を検知し且つその他の光が該カメラの該センサーに入射することを阻止する形態とされている本発明1001の装置。
[本発明1008]
該先端部要素が該カメラを該一つ又はそれ以上のLEDから分離させる区画壁を包含している本発明1007の装置。
[本発明1009]
該区画壁が該カメラのレンズから該カメラが該FPCへ接続する箇所である該カメラの近位端へ延在している本発明1008の装置。
[本発明1010]
該先端部要素が該カニューレの遠位端から外側へ突出する凸形状を有している本発明1007の装置。
[本発明1011]
該先端部要素が該作業工具が本内視鏡装置から出ることを案内する形態とされている工具チャンネルの少なくとも一部を形成している本発明1007の装置。
[本発明1012]
該工具チャンネルが該カメラへ向けて外側へ突出する湾曲した内側表面を有している本発明1011の装置。
[本発明1013]
更に、
該カニューレの遠位端に該カメラと該一つ又はそれ以上のLEDとを保持する先端部要素、及び
該先端部要素と該内腔を形成しているシャフトとの間に位置されている結合器であって、該シャフトの遠位先端部のノッチ内に嵌合する結合器ノッチを具備しており該結合器が該遠位先端部に対して回転することを阻止する結合器、
を有している本発明1001の装置。
[本発明1014]
該結合器がその内側表面における隆起部によって形成されているネジを有しており、該ネジが該結合器が該シャフトの該遠位先端部と出会う位置付近に配置されている本発明1013の装置。
[本発明1015]
更に、
該カメラを該カニューレの遠位端に保持する先端部要素であって、該カニューレを介して該カニューレの遠位端へ通過する作業工具によって発生される潜在的なインパクトから該カメラの該FPCへの電気的コンタクトを保護する形態とされているランプ形状要素を介して該FPCとコンタクトしている先端部要素、
を有している本発明1001の装置。
[本発明1016]
該ランプ形状要素が該ランプ形状要素を該FPCへ固定する接着剤物質を有している本発明1015の装置。
[本発明1017]
該ランプ形状要素がUV光によって硬化されている本発明1016の装置。
[本発明1018]
該ランプ形状要素が該先端部要素と該カニューレのシャフトの遠位端との間に位置されているモールド成形要素を有しており、該シャフトが該カニューレの内腔を画定している本発明1015の装置。
[本発明1019]
更に、該シャフトの遠位端と該先端部要素との間に位置している結合器要素であって、該FPCに沿って延在しており且つ該FPCの遠位部分及び該モールド成形要素を取り囲んでいる結合器要素、を有している本発明1018の装置。
[本発明1020]
該モールド成形要素が、該結合器要素の内側表面の一つ又はそれ以上のリブを受納する一つ又はそれ以上のグローブを包含している外側表面を有している本発明1019の装置。
[本発明1021]
該結合器が、該モールド成形要素の外側表面の一つ又はそれ以上のグローブ内に配設されている一つ又はそれ以上のリブを包含している内側表面を有している本発明1019の装置。
[本発明1022]
該モールド成形要素が、それが該先端部要素へ向けて延在するに従い直径が減少する内側表面を有している本発明1019の装置。
[本発明1023]
該結合器要素が、それが該先端部要素へ向けて延在するにしがたい直径が減少する内側表面を有している本発明1019の装置。
[本発明1024]
該カニューレが第1内腔と第2内腔とを有する二重内腔カニューレであって、該第1及び第2内腔の両方が該カニューレに沿って延在しており且つ壁によって分離されている本発明1001の装置。
[本発明1025]
該FPCが該第1内腔を介して通過し且つ該作業工具が該第2内腔を介して通過する本発明1024の装置。
本開示の一つ又はそれ以上の実現例の詳細は添付の図面及び以下の説明に記載されている。本開示のその他の特徴及び利点は以下の説明及び図面から及び特許請求の範囲から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】内視鏡装置の斜視図。
図2図1の内視鏡装置の側面図。
図3図1の内視鏡装置の側部断面図。
図4図3の内視鏡装置のカニューレ及びフレキシブルプリント回路を示した概略図。
図5A図1の内視鏡装置の遠位端の幾つかの部品の概略図。
図5B図1の内視鏡装置の遠位端の幾つかの部品の概略図。
図6図1の内視鏡装置の遠位端における結合器の概略図。
図7図1の内視鏡装置の遠位端の概略図。
図8図1に示した内視鏡装置の遠位端における先端部要素の概略図。
図9A図8に示した先端部要素の概略図。
図9B図8に示した先端部要素の概略図。
図10図4に示したカメラの他の部品と図6に示した結合器との間のコンタクトを示した概略図。
図11A図1に示した内視鏡装置のランプ形状要素を形成する方法を示した概略図。
図11B図1に示した内視鏡装置のランプ形状要素を形成する方法を示した概略図。
図12A図8の先端部要素を図6に示した結合器へ取り付ける方法を示した概略図。
図12B図8の先端部要素を図6に示した結合器へ取り付ける方法を示した概略図。
図13A】モールド成形ランプ要素を含む内視鏡装置の遠位端の異なる図面の概略図。
図13B】モールド成形ランプ要素を含む内視鏡装置の遠位端の異なる図面の概略図。
図13C】モールド成形ランプ要素を含む内視鏡装置の遠位端の異なる図面の概略図。
図13D】モールド成形ランプ要素を含む内視鏡装置の遠位端の異なる図面の概略図。
図13E】モールド成形ランプ要素を含む内視鏡装置の遠位端の異なる図面の概略図。
図14A図13A-13Eに示したモールド成形ランプ要素の概略図。
図14B図14Aのモールド成形ランプ要素の断面図。
図15A】内視鏡装置の二重内腔カニューレの遠位端を示した概略図。
図15B】内視鏡装置の二重内腔カニューレの遠位端を示した概略図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1及び2は、患者の子宮(例えば、子宮腔)を検査するために使用することが可能な内視鏡装置100(例えば、ヒステロスコープ)を示している。内視鏡装置100は、子宮等の人体器官内に挿入(例えば、患者の膣管及び子宮頸部等の体腔を介して)すべき形状とされているカニューレ102、子宮を撮像するためにカニューレ102の遠位端106に位置されている撮像システム104、及び接続ハブ108を介してカメラ102の近位端106に位置されているハウジング146を包含している。内視鏡装置100は、更に、撮像システム104によって採取された画像を見るためのディスプレイ112、及びディスプレイ112から延在(図示例のように)するか又はハウジング146に沿ってのグリップ174の形状であるハンドル114を包含している。
【0027】
図1-3を参照すると、カニューレ102は、子宮頸部を介して子宮内に通過する寸法とされている長尺で概略筒状の部材である。カニューレ102は、シャフト120と、撮像システム104をシャフト120の遠位端106へ固定する結合器126とを包含している。シャフト120は、カニューレ102の主要軸122を定義する中心軸を有する主要部分130(例えば、近位端領域110を包含している)、遠位端106、及び主要部分130を遠位端106へ接続させる遠位ベンド124を包含している。
【0028】
シャフト120は内腔128を画定しており、それは撮像システム104の一つ又はそれ以上の電気的ケーブルを収容し、遠位端106と接続ハブ108との間での流体の通過を許容し、且つ作業工具の通過を許容する。その通路はカニューレ102の近位端領域110から該カニューレの遠位端106へ抹消部へ延在している。シャフト120は、更に、近位端領域110に沿って側壁開口144を画定しており、それを介して流体を内腔128へ送給させるか又は内腔128から抜き出す(例えば、吸い込み)ことを可能である。
【0029】
作業工具は、手術又は生検目的のために使用することが可能である。作業工具は、ハウジングの近位開口158を介して内視鏡装置100へ入り(図1及び3参照)、操作チャンネル164及びカニューレ102を介して通過し、且つ結合器126における内腔開口132を介して出ることが可能である。作業工具は、ハウジング146の近位開口158を介して内視鏡装置100へ入り(図1及び3参照)、操作チャンネル164及び内腔102を介して通過し、且つ内腔開口132を介して出る。操作チャンネル164を介して通過させることが可能な例示的作業工具は、5フレンチスケール以下の寸法を有する種々の生検器具(例えば、ピンセット、つかみ器、ハサミ)を包含している。例えば、作業工具は1.6mm以下の外径を有することが可能である。
【0030】
内腔128内の撮像システム104の電気的ケーブルは、一つ又はそれ以上のフレキシブルプリント回路(FPC)を包含している。図3は、内腔128内を延在し且つ撮像システム104をハウジング146内に位置されている電気的部品へ電気的に接続させているFPC184を示している。ハウジング146内の電気的部品は、PCB又はROM182、カメラアクチュエータ148、ディスプレイケーブル、ディスプレイ112又はディスプレイケーブルを接続させることが可能な接続ポート160(例えば、マイクロHDMIポート又はその他のタイプのポート)等を包含することが可能である。
【0031】
FPC184は近位部分184aと遠位部分184bとを有している。近位部分184aを一層明確に示すために、ハウジング146は図4において除去されている。該近位部分はPCB又はROM182へ接続されている。FPC184は近位部分184aから内腔128に沿って遠位部分184bへ延在している。FPC184は内腔128の上部三分の一部分内に位置されている。FPC184は内腔128の内側形状に適合する形状(例えば、屈曲させる)とさせることが可能である。
【0032】
図5A及び5Bは、FPC184の遠位部分184bを示している。遠位部分184bは、撮像システム104へ電気的に接続されている。該撮像システムは、カメラ142と一つ又はそれ以上の発光ダイオード(LED)138とを包含している。LED138は、画像採取のために周りの組織を均一に照明するためにカメラ142の両側に位置されている。
【0033】
図5Bは遠位部分184bの平面図である。図5Bにおいては、FPC184の遠位部分184bと撮像システム104の部品との間の電気的接続を示すために、結合器126を除去してある。示されるように、カメラ142はFPC184の遠位部分184bの端部190へ半田付けされている。接着剤192が該半田付け領域を被覆して該半田付け接合部を動きから保護すると共に該カメラとFPC184との間の電気的接続の不所望の切断を阻止している。該接着剤は任意の色のエポキシとするか又は透明のエポキシとすることが可能である。
【0034】
図6は、シャフト120の遠位端106に固定されている結合器126を含む内視鏡装置100の遠位端の側面図を示している。該結合器は、先端部要素186へ接続されている。図7は内視鏡装置の遠位端における先端部要素186を示している。該先端部要素は内腔開口132(少なくともその一部)を画定しており(例えば、前方に面した流体ポート)、それを介して流体及び子宮組織(例えば、子宮内膜組織)がシャフト120の内腔128を入ったり出たりすることが可能である。該先端部要素は、又、それらの中にLED138が配設されている2つの横方向開口134,136と、その中にカメラ142が配設されている凹設開口140とを包含している。
【0035】
FPC184は、接続ポート160及び/又はPCB182からカメラ142、LED138及び撮像システム104の種々の部品の中で電気的通信を提供するその他の電気的部品へ延在している。
【0036】
結合器126の先端部要素186における内腔開口132は、流体(例えば、食塩水、低張溶液、等張性流体)が遠位端106を出て子宮内へ流入し且つ組織又はその他の微粒子性物体をカメラ142から遠ざけてカメラ142によって採取される画像の品質を改善させることを可能とさせる。例えば、内腔開口132は、内視鏡装置の遠位端上に集まり及びそうでなければ組織屑からの光の反射で該屑が過剰に明るい様相に起因して撮像動作の障害となることのある組織屑をどかせる点で有用な場合がある。幾つかの場合には、内腔開口132は、又、カニューレ102の挿入を容易化させる場合があり、というのは、内腔開口132から流出する流体が潤滑作用を行い且つ遠位端106を取り囲む組織を部分的に広げる場合があるからである。この様に、内腔開口132は、カニューレ102を患者内に挿入させる期間中に、膣腔、子宮頸部、又は子宮に対する偶発的な損傷の危険性を減少させることが可能である。
【0037】
内腔開口132は、一つ又はそれ以上の作業工具(例えば、5フレンチスケール以下の生検工具)を通過させることを許容する寸法とされる。例えば、内腔開口132は、典型的に、約0.03cm乃至約0.05cmの断面積を有しており且つ内腔128自身の断面積の約50%乃至約80%である。
【0038】
流体溶液は、ハウジング146の近位開口158に配置されている入口ポート152か又はカニューレ102の近位端領域110に隣接して位置している流体ポート150のいずれかを介してカニューレに入る。流体ポート150はT接続部として形成されており且つ典型的にポリカーボネート、ABS又はポリプロピレンを含む物質の内の一つから構成されている。流体ポート150(近位開口158を介してではなく)を介して流体を導入させることの一つの利点は、流体の導入が作業工具の進入又は動作を中断させることがないことである。流体ポート150は、カニューレ102の内腔128へ流体を送給したり又はそれから流体を抜き出したりするための流体機器(例えば、注射器又は延長チューブセット)と係合する形態とされている。
【0039】
上述した如く、先端部要素186は、その中にLED138が保持され且つ配置されている2つの横方向開口134,136と、カメラ142が保持され且つ配置されている凹設開口140とを包含している。先端部要素186はカメラ142のセンサーに光が入ることを実質的にブロックすべく構成することが可能である。
【0040】
図8は先端部要素186のシールド(又はハウジング)188を示している。シールド188は実質的に光をブロックするためにカメラ142を取り囲んでおり、従ってカメラセンサーは反射されたLED光のみを検知する。シールド188は、カメラ142の遠位端から(例えば、該カメラのレンズから)該カメラがFPC184へ半田付けされているカメラ142の近位端へ延在している。シールド188は区画化部分188aを有しており、それはカメラ142をLED138から分離させている。該シールドは、画像を採取する遠位面及びFPC184の端部190へ半田付けされている近位面を除いて、該カメラの全ての面を被覆している。
【0041】
該先端部要素は、例えば、液晶ポリマー(LCP)等のポリマーから構成されるモールド成形した固体物質とすることが可能である。その先端はシールド188からカメラセンサーへの光の漏れを阻止するために黒色とすることが可能である。
【0042】
図9A及び9Bは、先端部要素186を示している。先端部要素186は方向Dにおける外側に突出した凸形状を有している。該凸形状は患者の子宮腔(又はその他の体腔)を介しての先端部要素186の滑らかな移動を可能とし且つ該腔を引っ掻いたり引き裂いたりすることの蓋然性を減少させることを可能とさせる構成とされている。
【0043】
先端部要素186は、内腔開口132を介して内視鏡装置100から作業工具が出ることを案内する形態とされている工具チャンネルの少なくとも壁を形成する。該壁は図9A及び9Bにおいて上部壁198として示してある。上部壁198は湾曲(図示例の如く)させるか又は直線状とすることが可能である。上部壁198はカメラへ向かって外側へ突出する湾曲した内側表面を有している。上部壁198の曲率は、作業工具の通過に対して十分な空間を提供するために作業工具の曲率又は直径に基づいて構成することが可能である。代替的に、先端部要素186は、全体的な内腔開口132を形成するために、作業チャンネルのその他の壁も包含するように構成することが可能である。
【0044】
結合器126は、先端部要素186とシャフト120の遠位端106との間のインターフェースとして機能する。図10に例示した結合器126は、遠位端106のノッチ194内にロックして該結合器の回転を阻止するノッチ200を包含している。
【0045】
結合器126は、該結合器が遠位端106を被覆する該結合器の第1部分において第1直径を有しており且つ該結合器がFPC184の遠位部分を被覆する該結合器の第2部分において第2直径を有している内側表面を具備している。該第1直径は該第2直径と等しいか、一層大きいか、又は一層小さいものとすることが可能である。幾つかの実施例において、結合器126は円筒状外側表面を有している。幾つかの実施例において、該結合器の直径は該結合器に沿って変化する(例えば、ドラフトダウンする)。
【0046】
幾つかの実施例において、結合器126は、該結合器の該第1部分から該第2部分へ移って、該結合器の内側表面に隆起部として形成されているネジ(リセプタクル又はスロット)202を有している。ネジ202はノッチ200のロッキング特性を強化させる。該結合器の該第1部分から該第2部分へ移ると、該ネジはノッチ200(図10に示した如く)の幅wと実質的に等しい幅wを有することが可能であり、又は該ノッチの幅よりも一層大きいか(図6に図示)又は一層小さい幅を有することが可能である。
【0047】
上述した如く、カメラ142はFPC184の遠位部分184bへ半田付けされており、且つ該半田付け領域は接着剤物質192によって保護されている。図6に図示した接着剤物質192は遠位部分184bの上部表面上に付与されている。代替的に又は付加的に、該接着剤物質は、図13Aに図示した如く、遠位部分184bの底部表面へ付与させることが可能である。
【0048】
図6は、又、遠位部分184bの底部表面に位置されているランプ形状要素(以後「ランプ」という)180を示している。ランプ180は、内腔開口132へ向かってのカニューレを介して通過する作業工具によって発生される潜在的なインパクトからFPCに対するカメラの電気的コンタクトを保護する形態とされている。ランプ180は作業工具が該半田付け接合部から離れるように案内する。
【0049】
ランプ180は、先端部要素186へ向かって移る際にFPCの遠位部分184bに沿って変化する高さを有している。そのランプ高さはFPC184に対して垂直な方向において定義される。シャフト120の遠位端106付近から先端部要素186へ向かってFPCに沿って移る際に、該高さの値は増加する。図6に示されている如く、遠位端106に隣接するそのランプの第1高さ(h1)は先端部要素186に隣接したそのランプの第2高さ(h2)よりも一層低い。ランプ高さにおけるこの様な変化は、工具チャンネル204(斜線区域)を介して通過する作業工具を接着剤物質192及び/又はカメラ142から遠ざけるように案内する。
【0050】
ランプ180は、FPCの遠位部分184bの底部表面、先端部要素186,又はそれら両方へ固定させることが可能である。ランプ180は、一つ又はそれ以上の接着剤物質から構成することが可能であり、又は接着剤物質によってFPC又は先端部要素へ固定させることが可能である。
【0051】
図11A-11Bは、ランプ180を形成する方法を例示している。この方法においては、ネスト206の内側表面を接着剤物質で充填させる。該内側表面はランプ形状を有しており、従って接着剤が硬化し且つネスト206から取り外される場合に、ランプ形状要素180が形成される。使用する物質に依存して、該接着剤物質は、所定時間期間の間該ネスト内に該接着剤物質を残存させることによって、又は該接着剤物質を放射に露呈させることによって(例えば、UV光による硬化)硬化させることが可能である。
【0052】
ランプ180を形成した後に、先端部要素186は、ランプ180と共に、結合器126へ取り付けられる。図12A及び12Bは該先端部要素を該結合器へ取り付ける方法を例示している。結合器126及びシャフト120は、先端部要素186(図12A)に向かって移動され且つ先端部要素186(図12B)に取り付けられる。幾つかの実施例において、結合器126のコンタクト部分208は該先端部要素のコンタクト部分210と係合する形状を有している。幾つかの例において、コンタクト部分208及び210は、互いに係合し且つ該結合器及び該先端部要素の回転を阻止する一つ又はそれ以上の窪み又は出っ張りを有している。
【0053】
幾つかの実施例において、作業チャンネル内の作業工具を案内するためにモールド成形ランプ要素が使用される。該モールド成形ランプ要素は、前もって製造し且つ本内視鏡装置に組み立てることが可能である。
【0054】
図13A乃至13Eは、本開示に基づくモールド成形ランプ要素212を包含している内視鏡装置の遠位端の異なる図を示している。モールド成形ランプ要素212は、結合器126内でシャフト120の遠位端106と先端部要素186との間に位置されている。モールド成形ランプ要素212は外側上部表面を有しており、それは、FPC184と、接着剤物質192と、又は両方とコンタクトしている。モールド成形ランプ要素212は内側表面を有しており、それは、モールド成形ランプ要素が先端部要素186へ向かって延在するに従い、直径がドラフトダウン、即ち減少、している。
【0055】
図14Aは、図13A-13Cの装置に使用されている例示的モールド成形ランプ212を示している。モールド成形ランプ要素212はキャビティを有しており、それは作業工具が通過することが可能な工具チャンネル204(の少なくとも一部)を形成している。該モールド成形ランプ要素は該FPCを底部から支持するための平坦な外側上部表面218を有している。
【0056】
図14Bはモールド成形ランプ要素212の断面図を示している。モールド成形ランプ要素212は内側表面216を有している。モールド成形ランプ要素212の近位部分220から該モールド成形ランプの遠位部分222へかけて、内側表面216の上部部分224と上部表面218との間の距離は、内側表面216の上部部分224上にランプ形状214が形成されるように変化している。このランプ形状は、モールド成形ランプ要素212がシャフト120の遠位端106と先端部要素186との間に位置されている場合に(図14参照)、そのランプ形状が作業工具を接着剤物質192から離れるように案内する構成とされている。特に、該ランプ形状は、FPC184下の接着剤物質192のコンタクト表面232及び該半田付け接合部から作業工具が離れるように案内する。この様な構成は作業工具のインパクトからカメラ142の半田付接合部を保護する。
【0057】
モールド成形ランプ要素212は、該結合器、該先端部、又はそれら両方の表面形状で構成して該モールド成形ランプ要素を該FPCへ取り付けるための接着剤を使用する必要性を取り除くことが可能である。例えば、モールド成形ランプ要素212は、結合器126の内側表面の一つ又はそれ以上の隆起部(即ち、リブ)228と係合する一つ又はそれ以上の凹部(即ち、グローブ(grove))226を包含している外側表面を有している(図13B参照)。代替的に、又は付加的に、モールド成形ランプ要素212の外側表面は、結合器126の内側表面上に配置された一つ又はそれ以上の凹部と係合する一つ又はそれ以上の隆起部(即ち、リブ)を有することが可能である。図13Eは、モールド成形ランプ要素212及び本内視鏡装置の遠位端の底面図を示している。
【0058】
図13A-14Bに示したモールド成形ランプ要素212は、モールド成形要素212が回転することを阻止する形態とされている2個の延長部230を包含している。図13A-14Bは2個の延長部を示しているが、該モールド成形ランプ要素は任意の数の延長部を有することが可能であり又は有することが無い場合がある。
【0059】
図1乃至14Bに示した内視鏡装置は単一の内腔を有しているが、本書に記載する内視鏡装置は1個を超える数の内腔を有することが可能である。図15A乃至15Bは二重内腔カニューレ240の遠位端を示している。
【0060】
図15Aは二重内腔カニューレ240の遠位端の断面図を示している。カニューレ240は第1内腔242及び第2内腔244を有している。FPC184等の電気的ケーブルが第1内腔242を介して通過しており、一方作業工具及び流体は第2内腔244を介して通過する。第1内腔242は壁246によって第2内腔244から分離されている。該壁246は該カニューレに沿って連続的に延在させることが可能である。
【0061】
先端部要素186を図15Bにおいて除去しており、カメラ及びLEDの位置を一層明確に示している。図示されるように、モールド成形要素212は、結合器126内において作業工具の通過をFPC184から分離させており、従って作業工具はカメラ142又はLED138と接触すること無しに内腔開口231から出ることが可能である。
【0062】
作業工具の寸法に依存して、モールド成形ランプ要素212は、それが先端部要素186へ向かって延在するに従い直径がドラフトダウンするように構成することが可能である。モールド成形ランプ要素212はランプ形状した下部表面248を有している。モールド成形ランプ要素212の近位部分220からその遠位部分222へかけて、下部表面248はランプ180へ向かって傾斜している(図15A参照)。ランプ形状をした下部表面を有するモールド成形ランプ要素は、作業工具の一層効果的に制御を可能とし、従って、患者の体内の所望の位置に作業工具を配置させる上での正確度を改善している。
【0063】
幾つかの実施例において、結合器126はモールド成形ランプ要素212の下部表面248に沿って直径がドラフトダウンしている。この様な結合器は内視鏡装置に対して一層幅狭の先端部を提供し、そのことは体腔を介しての一層容易で且つ滑らかな貫入を可能とさせる。
【0064】
再度図1乃至2を参照すると、接続ハブ108は、カニューレ102の近位端領域110とカニューレ102の遠位端106との間の流体及び電気的通信に対して幾つかの特徴を提供することが可能である。例えば、カメラアクチュエータ148(例えば、2個の反対側の押しボタン176を設けている)及び流体ポート150は接続ハブ108の一部とさせることが可能である。この場合には、カニューレ102、撮像システム104、及び接続ハブ108は、共に、患者の子宮の検査の後に廃棄すべき単一使用操作のために使用することが可能な内視鏡装置100の一部116を形成している。該一部116は、使用時まで格納することが可能な密封され殺菌されたパッケージ内に設けることが可能である。ディスプレイ112及びハンドル114は、共に、複数の患者の子宮を繰り返し検査するために幾つかの単一使用部分116を取り付け且つ取り外す構成とされている内視鏡装置100の再使用可能部分118を形成している。該再使用可能部分118は、各患者の子宮の検査の後(例えば、次の患者の子宮を検査する前に)に殺菌される(例えば、クリーニングし且つ消毒する)。
【0065】
カニューレ102は、典型的に、約30.0cm乃至約34.0cm(例えば、約32.0cm)の全長(例えば、主軸122に沿って測定)を有している。カニューレ102の近位端領域110(例えば、接続ハブ108内に配置されているカニューレ102の部分)は、典型的に、約4.0cm乃至約4.6cm(例えば、約4.3cm)の長さを有しており、カニューレ102の残部は接続ハブ108から遠位的に延在しており且つ患者内に挿入するために露出されている。遠位ベンド124は、典型的に、約2.5cm乃至約7.5cm(例えば、約5.0cm)の半径を有している。シャフト120は、典型的に、約0.03cm乃至約0,05cm(例えば、約0,04cm)の壁厚さと約0.34cm乃至約0.36cm(例えば、0.35cm)の内径(例えば、内腔直径)を有している。
【0066】
シャフト120は、典型的に、所望通りに患者内に適切に配置させるが膣管内に容易に挿入することを可能とさせるのに十分に硬質であるようにカニューレ102が少量だけベンドすることを可能とさせるのに十分に可撓性がある一つ又はそれ以上の物質から構成されている。シャフト120が構成される典型的な例示的物質は、ナイロン、ポリスルフォン、及びポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を包含している。カニューレ102は、典型的に、主に押し出し成形を介して且つパンチング、レーザー切断、フォーミング、及び/又はプリンティングの内の一つ又はそれ以上を包含することが可能な二次的処理を介して、製造される。結合器126は、典型的に、液晶ポリマー(LCP)を含む一つ又はそれ以上の物質から構成され且つ、典型的に、接着剤を介してシャフト120の遠位端106に固定される。
【0067】
ハウジング146は、通常、カニューレ102の主軸122と軸整合されており且つ横方向に対称的である概略湾曲した形状を有している。ハウジング146は、それを介してカニューレ102が通過する遠位開口162を画定しており、それに対して流体ポート150が固定される開口154(例えば、シャフト120の側壁開口144と整合されている)を画定しており、且つそれに対してディスプレイ112又はディスプレイケーブルを接続させることが可能な上部接続ポート160(例えば、マイクロHDMIポート又は別のタイプのポート)を画定している。この点に関して、接続ハブ108は、又、カメラアクチュエータ148を接続ポート160と通信させる電気的部品(例えば、小型PCB又はEEPROMを有するフレックス回路、不図示)を包含している。ハウジング146は、更に、付加的な内壁特徴部(例えば、フランジ、開口、ブラケット、タブ等)を画定しており、それらは流体ポート150,カメラアクチュエータ148、接続ポート160、及びエントリポート152を適切に位置決めしている。
【0068】
接続ハブ108のハウジング146は、典型的に、約10cm乃至約20cm(例えば、約15cm)の長さ(例えば、カニューレ102の主軸122に沿って測定)と約20cm乃至約30cm(例えば、約25cm)の最大幅とを有している。ハウジング146は、典型的に、約1.4cm乃至約1.8cm(例えば、約1.6cm)のハンドル着座幅(例えば、レセプタクル170の反対側の表面の間の距離によって定義される)を有している。ハウジング146は、典型的に、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)又はポリカーボネート又はコポリエステルを包含する一つ又はそれ状の物質から構成されており且つ典型的に射出成形によって製造される。
【0069】
操作チャンネル164は、操作導管156を包含することが可能であり、それは湾曲状又は直線状とさせることが可能である。該操作導管は、典型的に、塩化ポリビニル(PVC)を含む一つ又はそれ以上の物質から構成される。幾つかの実施例において、操作導管156の湾曲形状は、一つ又はそれ以上のPCB等の電子部品に対して接続ハブ108内に必要とされる空間を提供する。該操作導管156は、エントリポート152からカニューレ102の遠位端106への作業工具の通過を可能とすべく寸法とされている。
【0070】
エントリポート152は、エントリポート152から流体又は組織の漏洩無しに作業工具を受け取るための形態とされているバルブ組立体を包含している。エントリポート152のバルブ部品は、典型的に、シリコン又は熱可塑性エラストマーから構成されている。エントリポート152の背部位置(例えば、近位開口158において)は、従来の装置の場合には典型的である上部又は側部の表面に沿ってのポートの配置と比較して、内視鏡装置100内への作業工具の挿入を容易とさせている。
【0071】
カメラアクチュエータ148の押しボタン176はスナップ/ビデオボタンとして採用し、それらはカメラ142から静止画及びビデオの取得(例えば、記録及び/又は格納)を制御するが、その場合に、押しボタン176の内のいずれか又は両方を閾値期間(例えば、1秒)以下の間押すことは単一のスチールフォトを取得することとなり、一方、押しボタン176のいずれか又は両方を該閾値期間よりも長い間押し続けることはビデオ記録を取得することとなる。ビデオが記録されている間、押しボタン176の単一の押し付けはビデオの取得を終了させる。押しボタン176は、内視鏡装置100を保持しているか又は挿入している手の一つ又はそれ以上の指で容易に押し付けることが可能である。結合器126のオーバーハング端178は、光が直接にLED138上に入射すること及びカメラ142のアパーチャーに入ることを遮断するレンズフードとして作用する。
【0072】
カメラ142は、相補的金属酸化物半導体(CMOS)センサーモジュール、レンズ、及びガラスカバーを包含している。該CMOSセンサーモジュールは、低電圧カラーCMOSイメージセンサーコア、イメージセンサープロセッサ、及び画像出力インターフェース回路を包含している。該CMOSセンサーモジュール内に集積化したデジタルビデオ処理を提供することによって、ビデオ処理の幾つかの側面をCMOSセンサーモジュールと同じプリント回路基板(PCB)上、又は該CMOSの撮像プレーンとそれに沿ってビデオ処理回路が延在するプレーンとが実質的に一致するように該CMOSが形成されている同一の基板上で直接的に実施させることが可能である。更に、ディスプレイ112は画像信号処理(ISP)チップを包含しており、それは画像処理のその付加的な側面を実施することが可能であり且つ種々のビデオフォーマットをサポートすることが可能である。該CMOSセンサーモジュールからのビデオ信号はNTSC(National Television System Committee)、PAL(Phase Alternating Line),又は別の一般的なビデオフォーマットとすることが可能である。
【0073】
本明細書は多くの特定的事項を包含するものであるが、これらは本開示の範囲又は特許請求の範囲とすべき範囲に関する限定として解釈されるべきではなく、特定の具体例に対して特定的な特徴の記述として解釈すべきである。別々の具体例の文脈における本明細書に記載されている或る特徴は、単一の実現例において結合して実現させることも可能である。逆に、単一の実現例の文脈において記載されている種々の特徴は、別々に又は任意の適宜の副結合で複数の実現例において実現させることも可能である。更に、複数の特徴が或る組み合わせで作用するものとして上に記載されており且つ初期的にはそのように特許請求の範囲に記載されている場合もあるが、特許請求の範囲に記載される組み合わせからの一つ又はそれ以上の特徴が、ある場合には、その組み合わせから削除される場合があり、且つ特許請求の範囲に記載される組み合わせが副組み合わせ又は副組み合わせの変形例に向けられる場合がある。
【0074】
多数の実現例について記載してきた。しかしながら、本開示の精神及び範囲を逸脱すること無しに種々の修正を行うことが可能であることが理解される。例えば、ステップの順序を変えたり、付加したり、又は除去したりして上に示した流れの種々の形態を使用することが可能である。本書に記載した内視鏡装置は体腔を介して到達可能な任意の器官を検査する場合に使用することが可能である。従って、その他の実現例も以下の特許請求の範囲の範囲内のものである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図14A
図14B
図15A
図15B
【手続補正書】
【提出日】2024-08-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング、
子宮内に子宮頸部を介して挿入すべき形態とされているカニューレであって、該カニューレの近位端から該カニューレの遠位端へ延在しており作業工具の通過を可能にする形態とされている内腔を具備しており該カニューレの該近位端が該ハウジング内に固定されているカニューレ、
該カニューレの該遠位端に配置されている撮像システムであって、カメラと、該子宮の画像を採取するために該カメラに対して光を供給する形態とされている一つ又はそれ以上の発光ダイオード(LED)と、を有している撮像システム、及び
該カニューレの該内腔内を延在しており且つ該カメラ及び該一つ又はそれ以上のLEDを該ハウジング内に位置されている電気的部品と電気的に接続させるフレキシブルプリント回路(FPC)、
該カメラを該カニューレの遠位端に保持する先端部要素であって、前方に面した表面を具備しており子宮頸部を介して前方方向に動かされる形態とされており該前方に面した表面は該カニューレの該遠位端で該カメラを露出する開口を具備している該先端部要素、及び
該カニューレ内部に位置されているランプ形状案内要素であって、該先端部要素に近接して位置されている第1端及び該先端部要素から一層離れて位置されている第2端を具備しており、該作業工具の通過を可能にする形態とされている工具チャンネルを少なくとも部分的に画定している又は該作業工具の通過を可能にする形態とされている工具チャンネルに隣接して位置されており、該第1端と該第2端の間で変化する厚さを有しており、該第1端および該第2端の間の厚さの差が該ランプ形状案内要素をして該カメラの該FPCに対する電気的コンタクトから該作業工具を離すように案内させる該案内要素、
を有している内視鏡装
【請求項2】
該カニューレが、該作業工具が近位開口を介して該内腔内に入り且つ遠位開口を介して該内腔から出ることを可能とする形態とされている近位開口及び遠位開口を画定している請求項1記載の装置。
【請求項3】
該ハウジング内の該電気的部品はプリント回路基板(PCB)、ディスプレイ、ディスプレイケーブル、及び電気的接続ポートの内の少なくとも一つを包含している請求項1記載の装置。
【請求項4】
該FPCが該内腔の内側表面に適合する形状である請求項1記載の装置。
【請求項5】
該FPCが該内腔の上部三分の一内に位置されている請求項1記載の装置。
【請求項6】
該作業工具が5フレンチスケール以下の寸法を有している請求項1記載の装置。
【請求項7】
該先端部要素が該一つ又はそれ以上のLEDを該カニューレの該遠位端に保持しており、該先端部要素が、該カメラのセンサーが反射されたLED光を検知し且つその他の光が該カメラの該センサーに入射することを阻止する形態とされている請求項1記載の装置。
【請求項8】
該先端部要素が該カメラを該一つ又はそれ以上のLEDから分離させる区画壁を包含している請求項7記載の装置。
【請求項9】
該区画壁が該カメラのレンズから該カメラが該FPCへ接続する箇所である該カメラの近位端へ延在している請求項8記載の装置。
【請求項10】
該先端部要素が該カニューレの遠位端から外側へ突出する凸形状を有している請求項7記載の装置。
【請求項11】
該先端部要素が工具チャンネルの少なくとも一部を形成している請求項記載の装置。
【請求項12】
該工具チャンネルが該カメラへ向けて突出する湾曲した内側表面を有している請求項11記載の装置。
【請求項13】
該先端部要素が、該カニューレの遠位端に該一つ又はそれ以上のLEDを保持しており、且つ、更に、
該カニューレが、
該内腔を形成するシャフトと、
シャフトと該先端部要素の間に位置されている結合器であって、該シャフトの遠位先端部のノッチ内に嵌合する結合器ノッチを具備しており該結合器が該遠位先端部に対して回転することを阻止する結合器、
を有している請求項1記載の装置。
【請求項14】
該結合器がその内側表面における隆起部によって形成されているネジを有しており、該ネジが該結合器が該シャフトの該遠位先端部と出会う位置付近に配置されている請求項13記載の装置。
【請求項15】
該作業工具が該カニューレの遠位端へ向かって該カニューレを介して通過することによって発生される潜在的な衝撃から該FPCに対する該カメラの電気的コンタクトを保護するように該ランプ形状案内要素の厚さが該第2端から該第1端へ増加している請求項1記載の装置。
【請求項16】
該カニューレが単一内腔カニューレである請求項1記載の装置。
【請求項17】
ランプ形状案内要素が該FPCの表面へ固定されている請求項1記載の装置。
【請求項18】
該ランプ形状案内要素が該FPCの表面へ接着剤を用いて固定されている請求項17記載の装置。
【請求項19】
該表面は該FPCの底部表面である請求項17記載の装置。
【請求項20】
該ランプ形状案内要素が硬化された接着剤を有している請求項1記載の装置。