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特開2024-14784デジタル空間で実物資産をトークン化する情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014784
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】デジタル空間で実物資産をトークン化する情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240125BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240125BHJP
   G06Q 20/38 20120101ALI20240125BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q50/10
G06Q20/38 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023115723
(22)【出願日】2023-07-14
(31)【優先権主張番号】P 2022116842
(32)【優先日】2022-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】519095256
【氏名又は名称】株式会社レシカ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】戴 有造
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049BB27
5L049BB67
5L049CC11
5L055AA71
(57)【要約】      (修正有)
【課題】実物資産と紐づけられたNFTを広く流通させる情報処理システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】デジタル空間で実物資産をトークン化させる情報処理システムであって、実物資産に関する第一非代替性トークンの所有者からの要求に基づいて、第一非代替性トークンをスマートコントラクトに登録することで第一非代替性トークンを売買できないようにする。第一非代替性トークンが売買できないようにされている間、実物資産の利用に関する第二非代替性トークンを所有者に付与する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル空間で実物資産をトークン化する情報処理システムであって、
実物資産に関する第一非代替性トークンの所有者からの要求に基づいて、前記第一非代替性トークンをスマートコントラクトに登録することで前記第一非代替性トークンを売買できないようにし、
前記第一非代替性トークンが売買できないようにされている間、前記実物資産の利用に関する第二非代替性トークンを前記所有者に付与する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記実物資産は不動産であって、
前記不動産を1日利用する権利に関する第三非代替性トークンを前記所有者に付与する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第二非代替性トークンを前記スマートコントラクトに登録することで前記第二非代替性トークンを売買できないようにし、
前記第二非代替性トークンが前記スマートコントラクトに登録されて売買できない間、有効な、前記実物資産の運営に参加する権利に関する第四非代替性トークンを前記第二非代替性トークンの所有者に付与する、
情報処理システム。
【請求項4】
デジタル空間で実物資産をトークン化する情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
実物資産に関する第一非代替性トークンの所有者からの要求に基づいて、前記第一非代替性トークンをスマートコントラクトに登録することで前記第一非代替性トークンを売買できないようにし、
前記第一非代替性トークンが売買できないようにされている間、前記実物資産の利用に関する第二非代替性トークンを前記所有者に付与する、
情報処理方法。
【請求項5】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1から3までの何れか1項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル空間で実物資産をトークン化する情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のNFTのブームで色々なコンテンツがNFTとして考案され、販売されている。一部のNFTの中には実物資産と紐づけられものもあり、NFTで実物資産と引き換える権利や実物と紐づけた利用権の利用チケットとして利用できるものも少なからず出現している。例えばNFTを樽とその中のお酒に紐付け、樽の所有権としてNFTが利用され、数年後に樽保管の業者にNFTを渡すことで樽の中のお酒を引き渡してもらうことができる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6829927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実物資産と紐付けられたNFTをより広く流通させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、実物資産に関する第一非代替性トークンの所有者からの要求に基づいて、第一非代替性トークンをスマートコントラクトに登録することで第一非代替性トークンを売買できないようにする。第一非代替性トークンが売買できないようにされている間、実物資産の利用に関する第二非代替性トークンを所有者に付与する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図2】サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】情報処理システム1000の概要を示す図である。
図4】第一トークンである実物資産NFTをロックして第二トークンを取得する処理の一例を示した図である。
図5】一回あたりの利用権をもとの第一トークンである実物資産NFTから分離して第三トークンにする処理の一例を示す図である。
図6】第二トークンをロックアップして、譲渡に制限と有効期限がある第四トークン(投票トークン)を入手し、実物資産の運営や仕組みのルール決めに参加する処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバーからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0009】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0010】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0011】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。図1に示されるように、情報処理システム1000は、システム構成として、クライアント装置110と、サーバー装置100と、ブロックチェーンシステム140と、を含む。クライアント装置110と、サーバー装置100と、ブロックチェーンシステム140とは、ネットワーク150を介して通信可能に接続されている。クライアント装置110は、トークンを所有する所有者等が操作する装置である。なお、後述する図に示されるように、情報処理システム1000には、実物資産管理会社の装置や、実物資産利用者の装置、第一トークン購入予定者の装置等、他の装置も含まれるが、図1では説明の簡略化のため省略してある。他の装置も基本的にクライアント装置と構成は同じである。情報処理システム1000はデジタル空間で実物資産をトークン化する情報処理システムの一例である。
【0012】
サーバー装置100は、本実施形態に係る情報処理を実行する装置である。
ブロックチェーンシステム140は、P2Pネットワーク(P2P=Peer to Peer)によって互いに接続された複数のノード装置を備える。ブロックチェーンシステム140は、例示的には種々の取引情報を一定容量のブロックに区切り、それらのブロックを順番に並べて繋げたブロックチェーンを生成する。ブロックチェーンシステム140は、各ブロックに直前のブロックのハッシュ値を持たせ、生成したブロックチェーンを複数のノード装置のそれぞれに分散させて記憶させる。トランザクションのブロックチェーンへの記録は、P2Pネットワークに接続された複数のノード装置によって実行される。典型的には、ブロックチェーンシステム140は、パブリック型、プライベート型、コンソーシアム型のいずれであってもよい。また、データの単位はブロックではなく、個々のトランザクションであってもよい。
【0013】
なお、図1では、説明の簡略化のため、情報処理システム1000において、クライアント装置110は1台しか図示していないが、情報処理システム1000には複数のクライアント装置110が含まれていてもよい。また、図1では、クライアント装置110の例としてPC(Personal Computer)を示しているが、クライアント装置110は、スマートフォン又はタブレット型コンピュータ等であってもよい。
【0014】
特許請求の範囲に記載の情報処理システムは、1つの装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。1つの装置で構成される場合、情報処理システムの一例はサーバー装置100である。
【0015】
2.ハードウェア構成
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、を含む。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。記憶部220は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの任意の組み合わせ等であって、プログラム及び制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部210が、記憶部220に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、サーバー装置100の機能等が実現される。制御部210が利用するデータは記憶部220に記憶されているものとして説明を行うがこのことは実施形態1等を限定するものではない。データは制御部210が参照可能であればどの装置の記憶部に記憶されていてもよい。通信部230は、NIC(Network Interface Card)等であって、サーバー装置100をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を司る。記憶部220は、記憶媒体の一例である。
【0016】
3.情報処理
(処理の概要)
図3は、情報処理システム1000の概要を示す図である。
図4は、第一トークンである実物資産NFTをロックして第二トークンを取得する処理の一例を示した図である。
サーバー装置100の制御部210は、実物資産に関する第一非代替性トークン(以下、単にNFTという)の所有者からの要求に基づいて、第一NFTをスマートコントラクトに登録することで第一NFTを売買できないようにする。より具体的に説明すると、制御部210は、第一NFTの所有者からの秘密鍵を含むロック要求に基づいて第一NFTをスマートコントラクトに登録するとともに、第一NFTをロックし、第一NFTを売買できないようにする。秘密鍵はNFTの所有者の秘密鍵である。ロック要求とはNFTを売買等できないようにする要求のことである。本明細書では、ロック要求に基づきNFTを売買できないようにすることを「スマートコントラクトに登録することでNFTを売買できないようにする」という、以下においても同様である。
また、サーバー装置100の制御部210は、第一NFTが売買できないようにされている間、実物資産の利用に関する第二NFTを所有者に付与する。
ここで、制御部210は、第一NFTの所有者からの秘密鍵を含むアンロック要求に基づいてロックした第一NFTをアンロックする。なお、要求を受け取ると、制御部210は、第一NFTをロックしてから所定期間(例えば、30日)経過しているか否かを判定する。制御部210は、第一NFTをロックしてから所定期間経過している判定した場合は、秘密鍵を用いて第一NFTのロックを解除し、アンロックする。アンロック要求とはNFTを売買等できるようにする要求のことである。
【0017】
現在実物資産のNFTにおいてNFTだけが購入者に付与され、そのNFTは紐づけられた実物資産の権利に紐づく。例えば不動産のNFTで有れば不動産を利用する権利が毎年NFT所有者へ1日付与される。不動産は理論上年間365日利用可能であり、NFT所有者に付与される利用日以外は、不動産運営業者が第三者に貸し出しし、収益を上げていく構図となる。しかし、第三者へのプロモーションやセールスはNFT所有者と何も関係がなく、今までの宣伝広告で集客をする。既存のNFT所有者を口コミマーケティングの協力者にするためには、NFTとは別に第二トークンを付与し、この第二トークンでNFT所有者に協力者となるためのインセンティブ化を図る。NFT所有者がこのインセンティブ付与の仕組みに参加するにはまず自分のNFTをスマートコントラクトにロックする。これによりロックしている期間はNFTが販売できない代わりにインセンティブをもらえる可能性を作る。NFT所有者が第三者の該当不動産の予約を専用リンクやクーポンコードを友人やSNSに広く告知することで不動産の利用予約が入り運営業者の売上が上がるとNFT所有者のウォレットアドレスに第二トークンが付与される仕組みである。NFT所有者でも、平日と土日の不動産利用では価値が違う。NFT所有者は優先的に人気な期間(土日や夏休みなどの期間)を予約するためには一部第二トークンを消費する必要がある。運営事業者が追加で数日を、第二トークンを使って予約利用ができるようにすればさらに第二トークンを利用できるインセンティブが増え、NFT所有者がますます口コミをすることによる。さらにNFT所有者のみならず、宿泊した方に第二トークンを少し付与し、将来的に無料の宿泊を含めた不動産利用が更なる第二トークンが集まれば可能になることであれば、不動産を利用しいた方はさらにNFTを購入する可能性も作ることができる。
【0018】
図5は、一回あたりの利用権をもとの第一トークンである実物資産NFTから分離して第三トークンにする処理の一例を示す図である。
ここで、実物資産は不動産である。
サーバー装置100の制御部210は、不動産を1日利用する権利に関する第三非代替性トークンを第一NFTの所有者に付与する。
【0019】
NFTの利用権行使及び第二トークンを利用して獲得する宿泊権利が1日だけでの場合は既存の仕組みでは、運営業者のサーバー上で予約情報を管理するのが一般的である。その場合は予約された宿泊は譲渡できない。この決まった日の予約をトークン化かつ譲渡可能にすることが可能である。この確定した宿泊権利をブロックチェーン上でNFTとして登録することにより、元の権利のNFTとは別に流通できる。この独立した1日限りの宿泊権利NFTを以下第三トークンという。第三トークンがあることにより、第一トークンである不動産NFTの権利から一部独立の権利を所有者が不動産運営業者の許可の前提で再発行できる。さらに第二トークンの引き換え対象として作成することができるため、不動産運営事業者及び第三者者NFTプラットフォームで取引することができる。これにより第一トークンの可用性と取引性、及び価値化がさらに上昇することになるため、販売しやすくなる。第二トークンも引き換える特典(インセンティブ)の幅が広くなることにより、流動性や価値評価がしやすくなる。
【0020】
図6は、第二トークンをロックアップして、譲渡に制限と有効期限がある第四トークン(投票トークン)を入手し、実物資産の運営や仕組みのルール決めに参加する処理の一例を示す図である。
サーバー装置100の制御部210は、第二非代替性トークンをスマートコントラクトに登録することで第二非代替性トークンを売買できないようにする。
サーバー装置100の制御部210は、第二非代替性トークンがスマートコントラクトに登録されて売買できない間、有効な、実物資産の運営に参加する権利に関する第四非代替性トークンを第二非代替性トークンの所有者に付与する。
【0021】
第一トークン、第二トークンの所有者に裏付け資産の不動産の運営情報を開示するとともに、トークンの所有者に不動産及びトークン運営上の重要な決断において、所有者の意見を反映し、不動産の管理及び全体のルールの透明性、公平性、持続を高めるために投票ができる仕組みである。この投票のトークンは一定期間内で第二トークンをロックすることにより付与されるブロックチェーン上又はサーバー上に記録されるトークンである。このトークンの特徴として、譲渡が制限されていることと期限内に利用しないと消滅するように設計されている。このトークンの付与は第二トークンをロックアップする前提で行われて、第二トークンのロックアップ解除前までに消滅する。このトークンを投票トークンと呼ぶ。投票トークンの付与が第二トークンのロックアップ前提にあることから、ロックアップ期間中は第二トークンの取引ができないため、投票トークンの重複付与を防ぐことができる。第二トークンはPRや宣伝をしてもらう第一トークンの所有者に対して追加配布する目的があるので、貢献度が高い所有者に対して第二トークンも増えると同時に投票できる票数も増える仕組みである。一方で投票トークンの譲渡ができないようにすることによって、投票自体を売買できないようにして、投票の公平性と透明性を担保する。このようにトークン所有者を多く仕組みの運営に巻き込むことで、より将来のトークン購入者に対して信頼を得られやすい。そしてトークン購入者が運営側に投票という形で参加するコツによる一体感と体験がまた新たな価値を生む。
【0022】
<付記>
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0023】
(1)情報処理システムであって、実物資産に関する第一非代替性トークンの所有者からの要求に基づいて、前記第一非代替性トークンをスマートコントラクトに登録することで前記第一非代替性トークンを売買できないようにし、前記第一非代替性トークンが売買できないようにされている間、前記実物資産の利用に関する第二非代替性トークンを前記所有者に付与する、情報処理システム。
【0024】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記実物資産は不動産であって、前記不動産を1日利用する権利に関する第三非代替性トークンを前記所有者に付与する、情報処理システム。
【0025】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記第二非代替性トークンを前記スマートコントラクトに登録することで前記第二非代替性トークンを売買できないようにし、前記第二非代替性トークンが前記スマートコントラクトに登録されて売買できない間、有効な、前記実物資産の運営に参加する権利に関する第四非代替性トークンを前記第二非代替性トークンの所有者に付与する、情報処理システム。
【0026】
(4)情報処理システムが実行する情報処理方法であって、実物資産に関する第一非代替性トークンの所有者からの要求に基づいて、前記第一非代替性トークンをスマートコントラクトに登録することで前記第一非代替性トークンを売買できないようにし、前記第一非代替性トークンが売買できないようにされている間、前記実物資産の利用に関する第二非代替性トークンを前記所有者に付与する、情報処理方法。
【0027】
(5)プログラムであって、コンピュータを、上記(1)から(3)までの何れか1項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0028】
例えば、上述のプログラムを記憶させる、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
【0029】
また、上述した実施形態等では、サーバー装置100が画面を生成し、クライアント装置110に送信するように説明を行ったが、サーバー装置100が画面の生成に必要なデータ等をクライアント装置110に送信する。そして、サーバー装置100が受信したデータに基づき画面を生成し、表示するようにしてもよい。この場合、サーバー装置100が画面に必要なデータ等をクライアント装置110に送信する処理は、画面を表示させる処理の一例である。
【0030】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0031】
100 :サーバー装置
110 :クライアント装置
140 :ブロックチェーンシステム
150 :ネットワーク
210 :制御部
220 :記憶部
230 :通信部
1000 :情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6