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特開2024-147857非ガス型泡吐出装置に充填される外用組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147857
(43)【公開日】2024-10-17
(54)【発明の名称】非ガス型泡吐出装置に充填される外用組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 9/12 20060101AFI20241009BHJP
   A61K 8/894 20060101ALI20241009BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20241009BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20241009BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20241009BHJP
   A61K 47/34 20170101ALI20241009BHJP
【FI】
A61K9/12
A61K8/894
A61K8/34
A61Q19/00
A61K47/10
A61K47/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060533
(22)【出願日】2023-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】591045471
【氏名又は名称】アピ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松永 彩花
(72)【発明者】
【氏名】山本 まり
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
【Fターム(参考)】
4C076AA27
4C076DD37
4C076DD59S
4C076EE27V
4C076FF16
4C076FF51
4C076FF54
4C083AD161
4C083AD662
4C083BB47
4C083CC02
4C083DD08
4C083EE50
(57)【要約】
【課題】成分溶解性に優れ、且つ得られる泡の嵩高さ及び/又は得られる泡の保持力がより良好な、非ガス型泡吐出装置に充填される外用組成物を提供すること。
【解決手段】(A成分)炭素原子数1~3のアルコール、(B)HLB値6.0~10.0のポリエーテル変性シリコーンを含有する、非ガス型泡吐出装置に充填されるアルコール含有外用組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A成分)炭素原子数1~3のアルコール、(B)HLB値6.0~10.0のポリエーテル変性シリコーンを含有する、非ガス型泡吐出装置に充填される外用組成物。
【請求項2】
前記非ガス型泡吐出装置に存在するメッシュを通すことで泡となることを特徴とする、請求項1に記載の外用組成物。
【請求項3】
前記A成分がエタノールであり、前記外用組成物中の前記A成分の含有率が30v/v%~80v/v%である、請求項1に記載の外用組成物。
【請求項4】
前記外用組成物中の前記B成分の含有率が0.5w/v%以上である、請求項1に記載の外用組成物。
【請求項5】
前記外用組成物中の前記B成分の含有率が1.5w/v%以上である、請求項1に記載の外用組成物。
【請求項6】
前記ポリエーテル変性シリコーンのHLB値が8.0~10.0である、請求項1に記載の外用組成物。
【請求項7】
前記非ガス型泡吐出装置に存在する目開き0.048mm~0.211mmのメッシュを通すことで泡となることを特徴とする、請求項1に記載の外用組成物。
【請求項8】
前記A成分がエタノールであり、前記外用組成物中の前記A成分の含有率が70v/v%以上である、請求項1、6又は7に記載の外用組成物。
【請求項9】
前記B成分がPEG-32メチルエーテルジメチコンである、請求項1及び6~8のいずれかに記載の外用組成物。
【請求項10】
前記外用組成物中の前記A成分の含有率が70~95v/v%であり、前記外用組成物中の前記B成分の含有率が0.5~5w/v%であり、前記ポリエーテル変性シリコーンのHLB値が8.0~10.0であり、且つ前記ポリエーテル変性シリコーンが線状ブロック共重合体構造のポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体である、請求項1、2、又は7に記載の外用組成物。
【請求項11】
抗酸化剤を含有する、請求項1~7のいずれかに記載の外用組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非ガス型泡吐出装置に充填される外用組成物等に関する。
【背景技術】
【0002】
外用剤の剤形として、例えば、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤等がある。軟膏剤やクリーム剤は、半固形状であるので、広範囲に塗り広げ難い。また、ローション剤は、液状であるので、広範囲に塗り広げることには向いているが、使用時に液が垂れることがあり使い難い。
【0003】
一方、近年、簡便で広範囲に使用可能なフォーム剤が注目されている。フォーム剤は、吐出時は泡状態であるので液垂れが抑制されており、また液体であるので広範囲に塗り広げることにも適している。フォーム剤としては、皮膚への刺激を抑えるために、噴射剤を用いて発泡させるものではなく、ポンプ型泡吐出装置等の非ガス型泡吐出装置を用いて界面活性剤の配合により発泡させることが望ましい(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-121146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
消毒用途を見据えた場合、エタノール等のアルコールを配合することがある。しかし、アルコールを含む場合、非ガス型泡吐出装置を用いて界面活性剤の配合により発泡させようとすると、泡の嵩高さや泡の保持力が不十分であった。また、アルコールを含む場合であっても、界面活性剤の種類によっては、成分の溶解の程度が低いことがある。
【0006】
本発明は、成分溶解性に優れ、且つ得られる泡の嵩高さ及び/又は得られる泡の保持力がより良好な、非ガス型泡吐出装置に充填されるアルコール含有外用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、(A成分)炭素原子数1~3のアルコール、(B)HLB値6.0~10.0のポリエーテル変性シリコーンを含有する、非ガス型泡吐出装置に充填される外用組成物、であれば、上記課題を解決できることを見出した。本発明者はこの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0008】
項1. (A成分)炭素原子数1~3のアルコール、(B)HLB値6.0~10.0のポリエーテル変性シリコーンを含有する、非ガス型泡吐出装置に充填される外用組成物。
【0009】
項2. 前記非ガス型泡吐出装置に存在するメッシュを通すことで泡となることを特徴とする、項1に記載の外用組成物。
【0010】
項3. 前記A成分がエタノールであり、前記外用組成物中の前記A成分の含有率が30v/v%~80v/v%である、項1又は2に記載の外用組成物。
【0011】
項4. 前記外用組成物中の前記B成分の含有率が0.5w/v%以上である、項1~3のいずれかに記載の外用組成物。
【0012】
項5. 前記外用組成物中の前記B成分の含有率が1.5w/v%以上である、項1~4のいずれかに記載の外用組成物。
【0013】
項6. 前記ポリエーテル変性シリコーンのHLB値が8.0~10.0である、項1~5のいずれかに記載の外用組成物。
【0014】
項7. 前記非ガス型泡吐出装置に存在する目開き0.048mm~0.211mmのメッシュを通すことで泡となることを特徴とする、項1~6のいずれかに記載の外用組成物。
【0015】
項8. 前記A成分がエタノールであり、前記外用組成物中の前記A成分の含有率が70v/v%以上である、項1~7のいずれかに記載の外用組成物。
【0016】
項9. 前記B成分がPEG-32メチルエーテルジメチコンである、項1~8のいずれかに記載の外用組成物。
【0017】
項10. 前記外用組成物中の前記A成分の含有率が70~95v/v%であり、前記外用組成物中の前記B成分の含有率が0.5~5w/v%であり、前記ポリエーテル変性シリコーンのHLB値が8.0~10.0であり、且つ前記ポリエーテル変性シリコーンが線状ブロック共重合体構造のポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体である、項1~9のいずれかに記載の外用組成物。
【0018】
項11. 抗酸化剤を含有する、項1~10のいずれかに記載の外用組成物。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、成分溶解性に優れ、且つ得られる泡の嵩高さ及び/又は得られる泡の保持力がより良好な、非ガス型泡吐出装置に充填されるアルコール含有外用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書中において、「含有」及び「含む」なる表現については、「含有」、「含む」、「実質的にからなる」及び「のみからなる」という概念を含む。
【0021】
本発明は、その一態様において、(A成分)炭素原子数1~3のアルコール、(B)HLB値6.0~10.0のポリエーテル変性シリコーンを含有する、非ガス型泡吐出装置に充填される外用組成物(本明細書において、「本発明の外用組成物」と示すこともある。)に関する。以下、これについて説明する。
【0022】
炭素原子数1~3のアルコール(A成分)は、分子を構成する炭素原子の数が1~3のアルコールである限り、特に制限されない。A成分により、成分溶解性を向上させることができ、また本発明の外用組成物に消毒作用、収れん作用、清浄作用、清涼作用等を付与することも可能である。A成分であるアルコールの炭素原子数は、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、消毒作用の発揮という観点から、好ましくは2である。A成分であるアルコールの価数(分子中のヒドロキシ基の数)は、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、消毒作用の発揮という観点から、例えば1~6、好ましくは1~3、より好ましくは1~2、さらに好ましくは1である。A成分であるアルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等が挙げられる。これらの中でも、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、消毒作用の発揮という観点から、好ましくはエタノールが挙げられる。
【0023】
A成分は、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0024】
本発明の一態様において、A成分は、エタノールを含むことが好ましい。
【0025】
本発明の外用組成物中のA成分の含有率は、特に制限されず、例えば5v/v%以上95v/v%以下とすることができる。本発明の外用組成物中のA成分の含有率は、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、消毒作用の発揮という観点から、好ましくは5v/v%以上90v/v%以下、より好ましくは10v/v%以上85v/v%以下、さらに好ましくは15v/v%以上80v/v%以下、よりさらに好ましくは20v/v%以上80v/v%以下、とりわけ好ましくは25v/v%以上80v/v%以下、とりわけより好ましくは30v/v%以上80v/v%以下である。また、上記観点の内、消毒作用の発揮をより重視した場合、本発明の外用組成物中のA成分の含有率は、好ましくは70v/v%以上、より好ましくは70v/v%以上90v/v%以下、より好ましくは70v/v%以上85v/v%以下、さらに好ましくは70v/v%以上80v/v%以下である。また、上記観点の内、消毒作用の発揮をさらに重視した場合、本発明の外用組成物中のA成分の含有率は、好ましくは70v/v%以上、より好ましくは70v/v%以上95v/v%以下、より好ましくは80v/v%以上95v/v%以下、さらに好ましくは85v/v%以上95v/v%以下、よりさらに好ましくは90v/v%以上95v/v%以下である。
【0026】
本発明の一態様において、本発明の外用組成物は、A成分以外の他のアルコールを含有することができる。他のアルコールとしては、例えば糖アルコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,3,6-ヘキサントリオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。ただ、その場合、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、消毒作用の発揮という観点から、他のアルコールの含有量はより低いことが好ましい。
【0027】
他のアルコールは、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0028】
本発明の外用組成物において、アルコール中のA成分の含有率は、例えば70v/v%以上、好ましくは80v/v%以上、より好ましくは85v/v%以上、さらに好ましくは90v/v%以上、よりさらに好ましくは95v/v%以上、とりわけ好ましくは97v/v%以上、とりわけさらに好ましくは98v/v%、特に好ましくは99v/v%以上である。該含有率は、100v/v%以下である。
【0029】
HLB値6.0~10.0のポリエーテル変性シリコーン(B成分)は、シリコーン鎖にポリエーテル鎖が結合してなる構造を含む界面活性剤であって、HLB値が6.0~10.0のものである限り、特に制限されない。B成分により、本発明の外用組成物に起泡性を付与することができ、また本発明の外用組成物を成分溶解性に優れたものとし、且つ泡の嵩高さ及び/又は泡の保持力をより良好なものとすることができる。
【0030】
ポリエーテル変性シリコーンのHLB(Hydrophilic-Lipophilic Balance)値は、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、さらにはこれらの性質の高温又は低温耐性の観点から、好ましくは8.0~10.0、より好ましくは8.5~9.5、特に好ましくは8.8~9.2である。
【0031】
シリコーン鎖は、代表的にはジアルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル等)ポリシロキサンであり、好ましくはジメチルポリシロキサンである。シリコーン鎖は、直鎖状又は分岐鎖状であることができるが、好ましくは直鎖状である。
【0032】
ポリエーテル鎖の構成単位種としては、メチレン、エチレン、ブチレン、プロピレンなどが挙げられるが、このうちエチレンとプロピレンが好ましい。ポリエーテル鎖は、好ましくはポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンであり、より好ましくはポリオキシエチレンである。ポリエーテル鎖は、直鎖状又は分岐鎖状であることができるが、好ましくは直鎖状である。ポリエーテル鎖の末端(すなわち、シリコーン鎖に結合していない末端)は、エーテル化又はエステル化等の修飾があってもよく、水酸基であってもよい。ポリエーテル鎖の末端は、好ましくはアルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル等)エーテル化されており、より好ましくはメチルエーテル化されている。
【0033】
ポリエーテル変性シリコーンは、ペンダント状共重合体構造(シリコーン鎖の末端以外の部分(側鎖)にポリエーテル鎖が結合している構造)、又は線状ブロック共重合体構造(シリコーン鎖の末端にポリエーテル鎖が結合している構造)であることができるが、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、さらにはこれらの性質の高温又は低温耐性の観点から、好ましくは線状ブロック共重合体構造である。中でも、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、さらにはこれらの性質の高温又は低温耐性の観点から、ポリエーテル変性シリコーンは、線状ブロック共重合体構造のポリオキシエチレン(及び/又はポリオキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体がより好ましく、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体が特に好ましい。なお、上記共重合体におけるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンの末端は、上述の通り、修飾があってもよいし、水酸基であってもよいが、好ましくはアルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル等)エーテル化されており、より好ましくはメチルエーテル化されている。
【0034】
ポリエーテル変性シリコーンにおけるポリエーテル鎖の平均重合度は、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、さらにはこれらの性質の高温又は低温耐性の観点から、好ましくは15以上、より好ましくは15~50、さらに好ましくは20~45、よりさらに好ましくは25~40、とりわけ好ましくは27~37、特に好ましくは29~35である。
【0035】
ポリエーテル変性シリコーンの具体例としては、例えばPEG-32メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン、PEG/PPG-30/10ジメチコン等が挙げられる。これらの具体例の中でも、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、さらにはこれらの性質の高温又は低温耐性の観点から、とりわけ好ましくはPEG-32メチルエーテルジメチコンが挙げられる。
【0036】
B成分は、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0037】
本発明の外用組成物中のB成分の含有率は、泡を形成可能である限り、特に制限されず、例えば0.1~50w/v%であることができる。該含有率は、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点、さらにはこれらの性質の高温又は低温耐性の観点から、好ましくは0.5w/v%以上、より好ましくは1.0w/v%以上、さらに好ましくは1.5w/v%以上である。該含有率の上限は、上記観点、特に成分溶解性の観点、さらには皮膚刺激性の観点から、好ましくは50w/v%、より好ましくは40w/v%、さらに好ましくは30w/v%、よりさらに好ましくは20w/v%、とりわけ好ましくは10w/v%、とりわけより好ましくは5w/v%、とりわけさらに好ましくは3w/v%、特に好ましくは2.5w/v%である。
【0038】
本発明の一態様において、本発明の外用組成物は、B成分以外の他の界面活性剤を含有することができる。他の界面活性剤としては、例えばグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪族アルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤; 陰イオン性界面活性剤; 陽イオン性界面活性剤; 両性界面活性剤等が挙げられる。ただ、その場合、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の観点から、他の界面活性剤の含有量はより低いことが好ましい。
【0039】
他の界面活性剤は、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0040】
本発明の外用組成物において、界面活性剤中のB成分の含有率は、例えば70w/v%以上、好ましくは80w/v%以上、より好ましくは85w/v%以上、さらに好ましくは90w/v%以上、よりさらに好ましくは95w/v%以上、とりわけ好ましくは97w/v%以上、とりわけさらに好ましくは98w/v%、特に好ましくは99w/v%以上である。該含有率は、100w/v%以下である。
【0041】
本発明の外用組成物において、非イオン性界面活性剤中のB成分の含有率は、例えば70w/v%以上、好ましくは80w/v%以上、より好ましくは85w/v%以上、さらに好ましくは90w/v%以上、よりさらに好ましくは95w/v%以上、とりわけ好ましくは97w/v%以上、とりわけさらに好ましくは98w/v%、特に好ましくは99w/v%以上である。該含有率は、100w/v%以下である。
【0042】
本発明の外用組成物中の他の界面活性剤(特に、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤)の含有率は、例えば0w/v%以上5w/v%未満、好ましくは0w/v%以上4w/v%未満、より好ましくは0w/v%以上3w/v%未満、さらに好ましくは0w/v%以上2w/v%未満、よりさらに好ましくは0w/v%以上1w/v%未満、とりわけ好ましくは0w/v%以上0.5w/v%未満、とりわけさらに好ましくは0w/v%以上0.1w/v%未満、とりわけよりさらに好ましくは0w/v%以上0.01w/v%未満である。本発明の一態様において、該含有率は、0w/v%であることができる。
【0043】
本発明の外用組成物は、抗酸化剤を含有することが好ましい。抗酸化剤は、活性酸素種等による酸化を阻害、低減、抑制する性質を有する薬剤(成分)であり、その限りにおいて特に制限されない。抗酸化剤により、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の、高温又は低温における長期保管耐性を付与することができる。
【0044】
抗酸化剤としては、例えば、
トコフェロール類及びその誘導体又はそれらの塩(たとえば、α-トコフェロール、δ-トコフェロール、酢酸-α-トコフェロール、トコトリエノール)、ピロロキノリンキノン及びその誘導体又はそれらの塩、ユビキノン類及びその誘導体又はそれらの塩、レチノール類及びその誘導体又はそれらの塩、パントテン酸及びその誘導体又はその塩、エリソルビン酸又はそれらの塩等のビタミン系抗酸化剤;
チオタウリン、システイン、ホモシステイン、アセチルシステイン、メチオニン、チオグリセロール、亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムピロ亜硫酸ナトリウム、チオレドキシン、ジチオスレイトール、αリポ酸、エルゴチオネイン、グルタチオン、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ等の含硫系抗酸化剤;
ジブチルヒドロキシトルエン、ジブチルヒドロキシアニソール、マロン酸ビスエチルヘキシルヒドロキシジメトキシベンジル、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデン、没食子酸及びその誘導体もしくはそれらの塩、クロロゲン酸及びその誘導体又はそれらの塩等のフェノール系抗酸化剤;
植物(たとえば、ブドウ、オタネニンジン、コンフリーなど)に由来する成分(たとえば、ブドウ種子エキス、ブドウ葉エキス、オタネニンジンエキス、コンフリー葉エキスなど);プロアントシアニジン、へスペリジン、グルコシルヘスペリジン、フラボノイド等のポリフェノール系抗酸化剤
等を挙げることができる。
【0045】
上記成分の中でも、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の、高温又は低温における長期保管耐性の観点から、トコフェロール類及びその誘導体又はそれらの塩が好ましい。
【0046】
抗酸化剤は、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0047】
本発明の外用組成物が抗酸化剤を含有する場合、その含有率は、成分溶解性、泡の嵩高さ、泡の保持力等の、高温又は低温における長期保管耐性の観点から、好ましくは0.05w/v%以上、より好ましくは0.1w/v%以上、さらに好ましくは0.15w/v%以上、よりさらに好ましくは0.2w/v%以上である。上限は特に制限されず、例えば10w/v%、5w/v%、2w/v%、1w/v%、又は0.5w/v%である。
【0048】
本発明の一態様において、本発明の外用組成物は、薬効成分を含有することができる。薬効成分は、水溶性薬効成分であることが好ましい。薬効成分としては、例えば、保湿剤、抗炎症剤、ビタミン剤、抗菌剤、殺菌剤、抗ウイルス剤、ステロイド、抗生物質、抗掻痒剤、抗免疫抑制剤、局所麻酔剤、尋常性乾癬治療剤、美白剤等が挙げられる。
【0049】
保湿剤としては、例えば、ヘパリン類似物質、ヘパリン又はその塩、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の生体高分子; グリシン、アスパラギン酸、アルギニン等のアミノ酸; 乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等の天然保湿因子; ラベンダーエキス、ユーカリエキス、ペパーミントエキス等の植物抽出物等が挙げられる。
【0050】
抗炎症剤としては、例えば、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、アラントイン又はその誘導体、トラネキサム酸又はその塩、ε-アミノカプロン酸、カンゾウ抽出物、メントール、カンフル等が挙げられる。
【0051】
ビタミン剤としては、例えば、アスコルビン酸及びそのナトリウム等の塩等のビタミンC類; アスコルビン酸エチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸-2-グルコシド等のアスコルビン酸グルコシド及びその脂肪酸エステ
ル、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、パルミトイルアスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸リン酸エステル塩等のアスコルビン酸誘導体; チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類、コリン類等のビタミンB群類; パントテン酸、パンテニルエチルエーテル、パンテノール、ビオチン等のその他ビタミン類; トコフェロールリン酸エステル等の水溶性ビタミンE類等が挙げられる。
【0052】
抗菌剤としては、例えば、イソプロピルメチルフェノール、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、エタノール、パラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0053】
美白剤としては、例えば、ハイドロキノン、α-アルブチン、β-アルブチン、アスコルビン酸、2-O-エチルアスコルビン酸、3-O-エチルアスコルビン酸、3-O-セチルアスコルビン酸、テトラ2-ヘキシルデシルデカン酸アスコルビル、アスコルビン酸メチルシラノール、アスコルビン酸硫酸、アスコルビルグルコシド、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸カリウム、アスコルビルリン酸、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム、リン酸アスコルビルアミノプロピル、ステアリン酸アスコルビル、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸2ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸マグネシウム、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸亜鉛、キトサンアスコルビン酸、アスコルビルリン酸ナトリウム、リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビル3ナトリウム、コウジ酸、ルシノール、トラネキサム酸等が挙げられる。
【0054】
薬効成分は、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0055】
本発明の外用組成物が薬効成分を含有する場合、本発明の外用組成物中の薬効成分の含有率は、薬効を発揮することができ、且つ本発明の効果を著しく阻害しない限りにおいて、特に制限されない。該含有率は、例えば、0.0001~10w/v%、0.001~3w/v%、又は0.01~1w/v%である。
【0056】
本発明の一態様において、本発明の外用組成物は、上記以外の他の成分を含有することができる。他の成分としては、例えば、炭化水素類(例えば、流動パラフィン、スクワラン等)、溶剤(例えば、ベンジルアルコール、メチルエチルケトン、N-アルキルピロリドン、アルキレンカーボネート、アセトン、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、濃グリセリン、ポリエチレングリコール等)、水溶性高分子(例えば、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、キトサン、ポビドン、ポリビニルアルコール等)、防腐剤、保存剤、安定化剤等が挙げられる。
【0057】
本発明の外用組成物中の他の成分の含有率は、本発明の効果を著しく阻害しない限りにおいて、特に制限されない。該含有率は、例えば、0~10v/v%、0~5v/v%、0~2v/v%、0~1v/v%、又は0~0.1v/v%である。
【0058】
本発明の外用組成物は、通常、水を含有する。本発明の組成物中の水の含有率は、例えば1v/v%以上99v/v%以下、好ましくは2v/v%以上95v/v%以下、より好ましくは3v/v%以上90v/v%以下、さらに好ましくは5v/v%以上80v/v%以下、よりさらに好ましくは5v/v%以上70v/v%以下であることができる。上記下限及び上限は、任意に組合わせることができる。
【0059】
本発明の外用組成物は、皮膚への塗布に用いることができる。本発明の外用組成物は、泡の状態が良好であるので、泡状で吐出した際の液垂れを抑制しつつ、泡切れも良好であるので、容易に塗り広げることができる。本発明の外用組成物は皮膚への適用のためのもの(毛髪への適用のためのもの(例えばシャンプー、リンス)を除く)であることができる。本発明の外用組成物は、皮膚外用医薬、化粧料等の皮膚外用組成物の形態であることが好ましい。本発明の外用組成物は、塗布後に除去しない態様で用いられるものであり、泡立て使用した後に水で除去する(例えば洗い流す)ことを前提とした洗浄剤とは区別されるものである。
【0060】
本発明の外用組成物は、各成分を溶媒と共に混合することにより調製することができる。本発明の組成物は、好ましくは可溶化状態である。可溶化状態とは、界面活性剤がミセルを形成し、透明かつ均一に溶解し、一相の溶液となっている状態をいう。また、可溶化状態は、マイクロエマルションの状態を含む。マイクロエマルションは、100nm以下の微細な粒子径の乳化粒からなり、熱力学的に安定なミセル溶液である。可溶化状態であることは、外観が透明であることをもって確認できる。また、常法により、粒子サイズを測定することにより可溶化状態を確認することもできる。可溶化状態の組成物は、必要に応じて各成分を加温下で溶解して、その後冷却することにより得ることが可能である。
【0061】
本発明の外用組成物は、非ガス型泡吐出装置に充填される組成物である。ここで、非ガス型泡吐出装置とは、噴射剤に依らずに発泡させる機構を備えるものを意味する。すなわち、本発明の外用組成物は、非ガス型泡吐出装置により発泡して用いるためのものである。非ガス型泡吐出装置としては、例えばスクリーン型泡吐出装置が挙げられる。スクリーン型泡吐出装置とは、液体を加圧し、ネット状のスクリーン(メッシュ)を通過させることにより、空気と混合せしめ、発泡させる機構のものを意味する。スクリーン型泡吐出装置としては、例えばポンプ型泡吐出装置、チューブ型泡吐出装置、スクイズ型泡吐出装置等が挙げられる。これらの中でも、ポンプ型泡吐出装置が好適である。
【0062】
本発明の外用組成物は、非ガス型泡吐出装置に存在するメッシュを通すことで泡となるものであることができる。メッシュの目開きは、泡の嵩高さ及び/又は泡の保持力等の観点から、0.048mm~0.211mmであることが好ましい。この場合、B成分としてHLB値8.0~10.0のものを使用することにより、泡の嵩高さ及び/又は泡の保持力等をより良好なものとすることができる。
【0063】
当該目開きは、より良好な泡の嵩高さ、泡の保持力を発揮できるという観点(特により広い範囲のHLB値のB成分でもより良好な泡の嵩高さ、泡の保持力を発揮できるという観点)から、好ましくは0.077mm~0.211mmである。
【0064】
非ガス型泡吐出装置としては、公知のもの、市販されているもの等を採用することができる。例えばポンプ型泡吐出装置であれば、特開2012-45525号公報、特開2008-307478号公報等に記載のものを使用することができる。
【0065】
本発明の外用組成物は、非ガス型泡吐出装置を備える容器に充填して用いることができる。この観点から、本発明は、その一態様において、本発明の外用組成物を非ガス型泡吐出装置を備える容器に充填してなる、外用剤、にも関する。「外用剤」については、上記した本発明の外用組成物と同様である。
【実施例0066】
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0067】
材料
以下の試験例で使用した材料の詳細は以下の通りである。
【0068】
(アルコール)
・エタノール。
【0069】
(界面活性剤)
・PEG-32メチルエーテルジメチコン(信越化学工業株式会社製、KF-6004、HLB9.0)
・PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン(信越化学工業株式会社製、KF-6012、HLB7.0)
・PEG/PPG-30/10ジメチコン(ダウ・ケミカル日本株式会社/ダウ・東レ株式会社製、DOWSILTMFB-2540 Emulsifier Blend、HLB7.0)
・PEG-10ジメチコン(信越化学工業株式会社製、KF-6043、HLB14.5)
・PEG-11メチルエーテルジメチコン(信越化学工業株式会社製、KF-6011、HLB14.5)
・PEG-3ジメチコン(信越化学工業株式会社製、KF-6015、HLB4.5)
・ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業株式会社製、KF-6105、低HLB)。
【0070】
(抗酸化剤)
・トコフェロール酢酸エステル(酢酸(±)-α-トコフェロール、富士フイルム和光純薬株式会社製)。
【0071】
試験例1.評価試験1(界面活性剤の種類の検討)
表1に示す処方に従って、非ガス型泡吐出装置を備える容器へ充填する液体組成物(実施例1~3及び比較例1~4)を調製した。具体的には、次のとおりである。界面活性剤をビーカーに秤量し、そこにエタノールを添加して撹拌した。固形の界面活性剤に関しては、エタノールを添加後、ビーカーを加熱して溶解させた。また常温に戻ったのち、揮発した分のエタノールを補填した。最後に精製水を加え均一になるまで撹拌し、液体組成物を得た。
【0072】
液体組成物を目視で観察し、以下の評価基準に従って溶液の状態を評価した。
【0073】
<溶液の状態の評価基準>
〇:液体組成物が無色・透明。
△:液体組成物が半透明。
×:白濁及び/又は油の浮きが存在。
【0074】
また、液体組成物から得られる泡について以下のようにして評価した。なお、溶液の状態の評価が×の液体組成物は、製品として使用不可であり、また泡にならないと思われるので、泡についての評価を行わなかった。
【0075】
液体組成物を非ガス型泡吐出装置であるポンプ型泡吐出装置(液体及び空気が通過する流路上に2つのメッシュ(メッシュサイズ200(メッシュの目開き0.077mm)のメッシュと、メッシュサイズ100(メッシュの目開き0.154mm)のメッシュ)が存在し、当該メッシュを通すことにより発泡させる機構を備える装置)の容器に充填し、ポンプ型泡吐出装置容器から1プッシュ分の泡を黒色表面の台上に吐出した。吐出直後の泡を目視で観察し、以下の評価基準に従って泡の嵩高さを評価した。また、吐出から1分間の泡を目視で観察し、以下の評価基準に従って泡の保持力を評価した。
【0076】
<泡の嵩高さの評価基準>
◎:きめが細かく高さのある(立体的な)泡。
○:きめが粗いが高さのある(立体的な)泡。
△:高さがなく平面的な泡。
×:泡にならない。
【0077】
<泡の保持力の評価基準>
◎:高さのある泡を1分以上保てる。
〇:1分以内に高さのある泡がなくなり、平面的な泡のみになる。
△:1分以内に泡が消える。
×:10秒以内にすべての泡が消える、又は初めから泡にならない。
【0078】
結果を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】
また、エタノールの含有率を95v/v%に変更して同様に試験したところ、実施例1~3の界面活性剤の中でもPEG-32メチルエーテルジメチコンを使用した場合が、泡の嵩高さ及び泡の保持力のいずれにおいても特に優れていた。
【0081】
試験例2.評価試験2(界面活性剤の濃度の検討)
表2に示す処方に従って、非ガス型泡吐出装置を備える容器へ充填する液体組成物(実施例1及び4~11)を調製し、試験例1と同様にして溶液の状態、泡の嵩高さ、及び泡の保持力を評価した。
【0082】
結果を表2に示す。
【0083】
【表2】
【0084】
試験例3.評価試験3(高温保管後の評価)
表3に示す処方に従って、非ガス型泡吐出装置を備える容器へ充填する液体組成物(実施例12及び13)を調製し、50℃で2時間保管した後、試験例1と同様にして溶液の状態、泡の嵩高さ、及び泡の保持力を評価した。
【0085】
結果を表3に示す。
【0086】
【表3】
【0087】
試験例4.評価試験4(低温保管後の評価)
表4に示す処方に従って、非ガス型泡吐出装置を備える容器へ充填する液体組成物(実施例12)を調製し、5℃で2時間保管した後、試験例1と同様にして溶液の状態、及び泡の嵩高さを評価した。
【0088】
結果を表4に示す。
【0089】
【表4】
【0090】
試験例5.評価試験5(エタノール濃度の検討)
表5に示す処方に従って、非ガス型泡吐出装置を備える容器へ充填する液体組成物(実施例1及び14~23)を調製し、試験例1と同様にして溶液の状態、泡の嵩高さ、及び泡の保持力を評価した。
【0091】
結果を表5に示す。
【0092】
【表5】
【0093】
試験例6.評価試験6(抗酸化剤の影響の評価)
表6に示す処方に従って、非ガス型泡吐出装置用を備える容器への充填用の液体組成物(実施例24及び25)を調製し、5℃又は50℃で4週間保管した後、試験例1と同様にして溶液の状態、泡の嵩高さ、及び泡の保持力を評価した。
【0094】
結果を表6に示す。
【0095】
【表6】
【0096】
試験例7.評価試験7(メッシュサイズの検討1)
表7に示す処方に従って、非ガス型泡吐出装置を備える容器へ充填する液体組成物(実施例26~28)を調製し、ポンプ型泡吐出装置の2つのメッシュを共にメッシュサイズ90(メッシュの目開き0.211mm)のメッシュに変更する以外は、試験例1と同様にして泡の嵩高さ、及び泡の保持力を評価した。
【0097】
結果を表7に示す。
【0098】
【表7】
【0099】
試験例8.評価試験8(メッシュサイズの検討2)
表8に示す処方に従って、非ガス型泡吐出装置を備える容器へ充填する液体組成物(実施例26)を調製し、ポンプ型泡吐出装置の2つのメッシュを共にメッシュサイズ305(メッシュの目開き0.048mm)のメッシュに変更する以外は、試験例1と同様にして泡の嵩高さを評価した。
【0100】
結果を表8に示す。
【0101】
【表8】