(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147894
(43)【公開日】2024-10-17
(54)【発明の名称】SNSサーバー
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20240101AFI20241009BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060610
(22)【出願日】2023-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】523124751
【氏名又は名称】株式会社宗建
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【弁理士】
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】小川 順
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】SNSにおいて、第3のユーザーが、第1のユーザーと第2のユーザーとの関係性を推察可能なSNSサーバー、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】SNSサーバーは、第1ユーザー(第1ユーザー端末)から、第2ユーザーを含む1人以上のユーザーと第1グループ識別情報とを関連付ける旨の指示を受け付け、第2ユーザーを含む1人以上のユーザーと第1グループ識別情報とを関連付けて記憶し、第2ユーザー(第2ユーザー端末)から、第1ユーザーを含む1人以上のユーザーと第2グループ識別情報とを関連付ける旨の操作を受け付け、第1ユーザーを含む1人以上のユーザーと第2グループ識別情報とを関連付けて記憶し、第3ユーザー(第3ユーザー端末)の閲覧要求に基づいて、第3ユーザー端末上で、第1グループ識別情報に関連付けられるユーザー及び第2グループ識別情報に関連付けられるユーザーをそれぞれ区別して一覧表示させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一のユーザーを識別する一のユーザー識別情報と前記一のユーザーが分類されるグループを識別するグループ識別情報と前記一のユーザーの分類を行った他のユーザーを識別する他のユーザー識別情報とを関連付けて記憶する分類情報記憶手段と、
第1ユーザーが操作する第1ユーザー端末、第2ユーザーが操作する第2ユーザー端末及び第3ユーザーが操作する第3ユーザー端末に対し、通信ネットワークを通じて、SNS(Social Networking Service)を提供するSNS提供手段と、
前記第1ユーザー端末から、前記第2ユーザーを含む1人以上のユーザーを第1グループ識別情報で識別されるグループとして分類する旨の指示を受け付ける第1分類受付手段と、
前記第1ユーザー端末からの指示に基づいて、前記分類情報記憶手段において、前記一のユーザー識別情報として前記第2ユーザーを含む1人以上のユーザーそれぞれのユーザー識別情報と前記第1グループ識別情報と前記他のユーザー識別情報として前記第1ユーザーを識別する第1ユーザー識別情報とを関連付けて登録する第1登録手段と、
前記第2ユーザー端末から、前記第1ユーザーを含む1人以上のユーザーを第2グループ識別情報で識別されるグループとして分類する旨の指示を受け付ける第2分類受付手段と、
前記第2ユーザー端末からの指示に基づいて、前記分類情報記憶手段において、前記一のユーザー識別情報として前記第1ユーザーを含む1人以上のユーザーそれぞれのユーザー識別情報と前記第2グループ識別情報と前記他のユーザー識別情報として前記第2ユーザーを識別する第2ユーザー識別情報とを関連付けて登録する第2登録手段と、
前記第3ユーザー端末からの閲覧要求に基づいて、前記第3ユーザー端末上で、前記第1グループ識別情報と該第1グループ識別情報に関連付けられるユーザー識別情報と前記他のユーザー識別情報としての前記第1ユーザー識別情報とを一覧表示させると共に、これとは別に、前記第2グループ識別情報と該第2グループ識別情報に関連付けられるユーザー識別情報と前記他のユーザー識別情報としての前記第2ユーザー識別情報とを一覧表示させるグループメンバー表示手段と、を有することを特徴とするSNSサーバー。
【請求項2】
前記グループ識別情報が、前記他のユーザーが前記一のユーザーを分類した意図に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のSNSサーバー。
【請求項3】
一のユーザーを識別する一のユーザー識別情報と前記一のユーザーが分類されるグループを識別するグループ識別情報と前記一のユーザーの分類を行った他のユーザーを識別する他のユーザー識別情報とを関連付けて記憶する分類情報記憶手段を有するSNSサーバーにおけるSNS方法であって、
SNS提供手段が、第1ユーザーが操作する第1ユーザー端末、第2ユーザーが操作する第2ユーザー端末及び第3ユーザーが操作する第3ユーザー端末に対し、通信ネットワークを通じて、SNS(Social Networking Service)を提供するステップと、
第1分類受付手段が、前記第1ユーザー端末から、前記第2ユーザーを含む1人以上のユーザーを第1グループ識別情報で識別されるグループとして分類する旨の指示を受け付けるステップと、
第1登録手段が、前記第1ユーザー端末からの指示に基づいて、前記分類情報記憶手段において、前記一のユーザー識別情報として前記第2ユーザーを含む1人以上のユーザーそれぞれのユーザー識別情報と前記第1グループ識別情報と前記他のユーザー識別情報として前記第1ユーザーを識別する第1ユーザー識別情報とを関連付けて登録するステップと、
第2分類受付手段が、前記第2ユーザー端末から、前記第1ユーザーを含む1人以上のユーザーを第2グループ識別情報で識別されるグループとして分類する旨の指示を受け付けるステップと、
第2登録手段が、前記第2ユーザー端末からの指示に基づいて、前記分類情報記憶手段において、前記一のユーザー識別情報として前記第1ユーザーを含む1人以上のユーザーそれぞれのユーザー識別情報と前記第2グループ識別情報と前記他のユーザー識別情報として前記第2ユーザーを識別する第2ユーザー識別情報とを関連付けて登録するステップと、
グループメンバー表示手段が、前記第3ユーザー端末からの閲覧要求に基づいて、前記第3ユーザー端末上で、前記第1グループ識別情報と該第1グループ識別情報に関連付けられるユーザー識別情報と前記他のユーザー識別情報としての前記第1ユーザー識別情報とを一覧表示させると共に、これとは別に、前記第2グループ識別情報と該第2グループ識別情報に関連付けられるユーザー識別情報と前記他のユーザー識別情報としての前記第2ユーザー識別情報とを一覧表示させるステップと、を含むSNS方法。
【請求項4】
前記グループ識別情報が、前記他のユーザーが前記一のユーザーを分類した意図に関する情報を含むことを特徴とする請求項3に記載のSNS方法。
【請求項5】
コンピューターに、請求項3又は4に記載の方法を実行させるためのSNSプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
SNS(Social Networking Service、ソーシャルネットワーキングサービス)を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
SNSとは、Web上で社会的ネットワークを構築可能とするサービスであり、人と人との繋がりを促進・サポートするコミュニティ型のサービスである。
【0003】
インターネットなどの通信環境の発展を背景に、SNS利用者の規模は大きく、また、拡大しており、その様な中で、サービス利用者からは、様々なニーズが発生する一方、サービス提供者は、様々なニーズに応える新しいサービスを開発している。
【0004】
例えば、特許文献1では、SNSにおける他のユーザとの関係性構築のハードルを下げ、一方的関係性に立脚したSNSにおけるコンテンツの公開範囲設定及びフィード受配信設定を最適化することが可能なSNSサーバが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のような従来技術においては、SNSに3人のユーザーがいる場合、第1のユーザーの第2のユーザーに対する評価と第2のユーザーの第1のユーザーに対する評価とを第3のユーザーが客観的に把握することができないという問題点があった。
【0007】
そこで本発明では、上記の問題点に鑑み、SNSにおいて、第3のユーザーが、第1のユーザーと第2のユーザーとの関係性を推察可能とするSNSサーバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示するSNSサーバーの一形態は、一のユーザーを識別する一のユーザー識別情報と前記一のユーザーが分類されるグループを識別するグループ識別情報と前記一のユーザーの分類を行った他のユーザーを識別する他のユーザー識別情報とを関連付けて記憶する分類情報記憶手段と、第1ユーザーが操作する第1ユーザー端末、第2ユーザーが操作する第2ユーザー端末及び第3ユーザーが操作する第3ユーザー端末に対し、通信ネットワークを通じて、SNS(Social Networking Service)を提供するSNS提供手段と、前記第1ユーザー端末から、前記第2ユーザーを含む1人以上のユーザーを第1グループ識別情報で識別されるグループとして分類する旨の指示を受け付ける第1分類受付手段と、前記第1ユーザー端末からの指示に基づいて、前記分類情報記憶手段において、前記一のユーザー識別情報として前記第2ユーザーを含む1人以上のユーザーそれぞれのユーザー識別情報と前記第1グループ識別情報と前記他のユーザー識別情報として前記第1ユーザーを識別する第1ユーザー識別情報とを関連付けて登録する第1登録手段と、前記第2ユーザー端末から、前記第1ユーザーを含む1人以上のユーザーを第2グループ識別情報で識別されるグループとして分類する旨の指示を受け付ける第2分類受付手段と、前記第2ユーザー端末からの指示に基づいて、前記分類情報記憶手段において、前記一のユーザー識別情報として前記第1ユーザーを含む1人以上のユーザーそれぞれのユーザー識別情報と前記第2グループ識別情報と前記他のユーザー識別情報として前記第2ユーザーを識別する第2ユーザー識別情報とを関連付けて登録する第2登録手段と、前記第3ユーザー端末からの閲覧要求に基づいて、前記第3ユーザー端末上で、前記第1グループ識別情報と該第1グループ識別情報に関連付けられるユーザー識別情報と前記他のユーザー識別情報としての前記第1ユーザー識別情報とを一覧表示させると共に、これとは別に、前記第2グループ識別情報と該第2グループ識別情報に関連付けられるユーザー識別情報と前記他のユーザー識別情報としての前記第2ユーザー識別情報とを一覧表示させるグループメンバー表示手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
開示するSNSサーバーは、SNSにおいて、第3のユーザーが、第1のユーザーと第2のユーザーとの関係性を推察可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施の形態に係るSNSサーバーの概要を説明する図である。
【
図2】本実施の形態に係るSNSサーバーの機能ブロック図である。
【
図3】本実施の形態に係る分類情報記憶手段の一例を示す図である。
【
図4】本実施の形態に係るグループメンバー表示手段による表示例を示す図である。
【
図5】本実施の形態に係るグループメンバー表示手段による表示例を示す図である。
【
図6】本実施の形態に係るSNSサーバーのハードウエア構成例を示す図である。
【
図7】本実施の形態に係るSNSサーバーによる処理例の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係るSNSサーバーの動作原理)
【0012】
図1乃至5を用いて、本実施の形態に係るSNSサーバー(以下、単に「本装置」という。)100の動作原理について説明する。
図1は、本装置100と他装置330、340、350との接続関係を示す図であり、
図2は、本装置100の機能ブロック図である。
図3は、分類情報記憶手段110の一例を示す図であり、
図4及び5は、グループメンバー表示手段170による表示例を示す図である。
【0013】
図1で示すように、本装置100は、通信ネットワーク370を介して、第1ユーザー220が操作する第1ユーザー端末330、第2ユーザー230が操作する第2ユーザー端末340、第3ユーザー240が操作する第3ユーザー端末350と接続される。通信ネットワーク370は、無線の形態であっても良く、有線の形態であっても良い。第1ユーザー220、第2ユーザー230、第3ユーザー240は、本装置100が提供するSNS(Social Networking Service、ソーシャルネットワーキングサービス)360を利用するユーザー210、215である。
【0014】
第1ユーザー220・第2ユーザー230は、特定かつ別々の個人であり、第3ユーザー240は、第1ユーザー220・第2ユーザー230以外の不特定のユーザーを想定する。第1ユーザー端末330、第2ユーザー端末340、第3ユーザー端末350は、デスクトップ型・ノートブック型などのパーソナルコンピューターであっても良く、スマートフォンのような携帯情報端末であっても良い。
【0015】
また、本装置が提供するSNS360とは、Web上で社会的ネットワークを構築可能とするサービスであり、ユーザーとユーザーとの繋がりを促進・サポートするコミュニティ型のサービスである。
【0016】
図2で示すように、本装置100は、分類情報記憶手段110、SNS提供手段120、第1分類受付手段130、第1登録手段140、第2分類受付手段150、第2登録手段160、グループメンバー表示手段170を有する。
【0017】
分類情報記憶手段110は、分類される側のユーザー210を識別するユーザー識別情報250と、ユーザー210が分類されるグループ290を識別するグループ識別情報300と、分類する側のユーザー215を識別するユーザー識別情報260と、を関連付けて記憶する。
【0018】
グループ290とは、1人以上のグループを一纏まりに分類するための概念であり、グループ識別情報300とは、ユーザー215がユーザー210を分類した意図に関する情報を含む形態としても良い。
図3で示すように、グループ識別情報300、310、320は、例えば、「可愛い弟子」や「尊敬する人」のように、ユーザー215がユーザー210を分類した意図を表すようにしても良い。
【0019】
図3で示すように、分類情報記憶手段110では、例えば、ユーザー識別情報250:「佐藤一郎」・「鈴木二郎」・「高橋三郎」と、グループ識別情報300:「可愛い弟子」と、ユーザー識別情報260:「田中四郎」と、を関連付けて記憶する。
【0020】
また、分類情報記憶手段110では、例えば、ユーザー識別情報250:「田中四郎」・「伊藤五郎」と、グループ識別情報300:「尊敬する人」と、ユーザー識別情報260:「佐藤一郎」と、を関連付けて記憶する。
【0021】
また、分類情報記憶手段110では、例えば、ユーザー識別情報250:「渡辺六郎」・「山本七郎」と、グループ識別情報300:「尊敬する人」と、ユーザー識別情報260:「鈴木二郎」と、を関連付けて記憶する。
【0022】
SNS提供手段120は、第1ユーザー220が操作する第1ユーザー端末330、第2ユーザー230が操作する第2ユーザー端末340及び第3ユーザー240が操作する第3ユーザー端末350に対し、通信ネットワーク370を通じて、SNS360を提供する。なお、後述する第1分類受付手段130、第1登録手段140、第2分類受付手段150、第2登録手段160、グループメンバー表示手段170は、本装置100が提供するSNS360の一機能であるため、これらの手段は、SNS提供手段120に包含されると考えることもできる。
【0023】
第1分類受付手段130は、第1ユーザー端末330から、第2ユーザー230を含む1人以上のユーザー210を第1グループ識別情報310で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。第1分類受付手段130は、第1ユーザー220による意思を、第1ユーザー端末330を介して受け付ける。
【0024】
図3で示すように、第1分類受付手段130は、例えば、第1ユーザー220である「田中四郎」が操作する第1ユーザー端末330から、ユーザー210「佐藤一郎」「鈴木二郎」「高橋三郎」を、第1グループ識別情報310「可愛い弟子」で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。
【0025】
第1登録手段140は、第1ユーザー端末330からの指示に基づいて、分類情報記憶手段110において、分類される側であるユーザー210を識別するユーザー識別情報250として第2ユーザー230を含む1人以上のユーザー210それぞれのユーザー識別情報250と、第1グループ識別情報310と、分類する側であるユーザー215を識別するユーザー識別情報260として第1ユーザー220を識別する第1ユーザー識別情報270と、を関連付けて登録する。第1分類受付手段130によって受け付けた第1ユーザー220による意思を、分類情報記憶手段110に登録する。
【0026】
図3で示すように、第1登録手段140は、分類情報記憶手段110において、例えば、ユーザー識別情報250として「佐藤一郎」「鈴木二郎」「高橋三郎」を、第1グループ識別情報310として「可愛い弟子」を、ユーザー識別情報260として「田中四郎」を、それぞれ関連付けて登録する。
【0027】
第2分類受付手段150は、第2ユーザー端末340から、第1ユーザー220を含む1人以上のユーザー210を第2グループ識別情報320で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。第2分類受付手段140は、第2ユーザー230による意思を、第2ユーザー端末340を介して受け付ける。
【0028】
図3で示すように、第2分類受付手段150は、例えば、第2ユーザー230である「佐藤一郎」が操作する第2ユーザー端末340から、ユーザー210「田中四郎」「伊藤五郎」を第2グループ識別情報320「尊敬する人」で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。
【0029】
また、
図3で示すように、第2分類受付手段150は、例えば、第2ユーザー230である「鈴木二郎」が操作する第2ユーザー端末340から、ユーザー210「渡辺六郎」「山本七郎」を第2グループ識別情報320「尊敬する人」で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。
【0030】
第2登録手段160は、第2ユーザー端末340からの指示に基づいて、分類情報記憶手段110において、分類される側であるユーザー210を識別するユーザー識別情報250として第1ユーザー220を含む1人以上のユーザー210それぞれのユーザー識別情報250と、第2グループ識別情報320と、分類する側であるユーザー215を識別するユーザー識別情報260として第2ユーザー230を識別する第2ユーザー識別情報280と、を関連付けて登録する。第2分類受付手段150によって受け付けた第2ユーザー230による意思を、分類情報記憶手段110に登録する。
【0031】
図3で示すように、第2登録手段160は、分類情報記憶手段110において、例えば、ユーザー識別情報250として「田中四郎」「伊藤五郎」を、第2グループ識別情報320として「尊敬する人」を、ユーザー識別情報260として「佐藤一郎」を、それぞれ関連付けて登録する。
【0032】
また、
図3で示すように、第2登録手段160は、分類情報記憶手段110において、例えば、ユーザー識別情報250として「渡辺六郎」「山本七郎」を、第2グループ識別情報320として「尊敬する人」を、ユーザー識別情報260として「鈴木二郎」を、それぞれ関連付けて登録する。
【0033】
グループメンバー表示手段170は、第3ユーザー端末350からの閲覧要求に基づいて、分類情報記憶手段110において記憶される情報を、第3ユーザー端末350上に表示させる。グループメンバー表示手段170は、第1グループ識別情報310と、該第1グループ識別情報310に関連付けられるユーザー識別情報250と、ユーザー識別情報260としての第1ユーザー識別情報270と、を一覧表示させる。これに加えて、これとは別に、グループメンバー表示手段170は、第2グループ識別情報320と、該第2グループ識別情報320に関連付けられるユーザー識別情報250と、ユーザー識別情報260としての第2ユーザー識別情報280と、を一覧表示させる。
【0034】
図4で示すように、グループメンバー表示手段170は、例えば、第1グループ識別情報310「可愛い弟子」と、該第1グループ識別情報310に関連付けられるユーザー識別情報250「佐藤一郎」「鈴木二郎」「高橋三郎」と、ユーザー識別情報260としての第1ユーザー識別情報270「田中四郎」と、を一覧表示させる。
【0035】
それに加えて、それとは別に、グループメンバー表示手段170は、例えば、第2グループ識別情報320「尊敬する人」と、該第2グループ識別情報320に関連付けられるユーザー識別情報250「田中四郎」「伊藤五郎」と、ユーザー識別情報260としての第2ユーザー識別情報280「佐藤一郎」と、を一覧表示させる。
【0036】
上記のような表示を見ることによって、第3ユーザー240は、「田中四郎」から見た「佐藤一郎」は、「可愛い弟子」であって、「佐藤一郎」から見た「田中四郎」は、「尊敬する人」であるという関係、つまり、「田中四郎」と「佐藤一郎」とが相思相愛である関係を推察可能である。よって、グループメンバー表示手段170による処理によって、第3ユーザー240は、第1ユーザー220と第2ユーザー230との関係性を推察可能となる。
【0037】
また、
図5で示すように、グループメンバー表示手段170は、例えば、第1グループ識別情報310「可愛い弟子」と、該第1グループ識別情報310に関連付けられるユーザー識別情報250「佐藤一郎」「鈴木二郎」「高橋三郎」と、ユーザー識別情報260としての第1ユーザー識別情報270「田中四郎」と、を一覧表示させる。
【0038】
それに加えて、それとは別に、グループメンバー表示手段170は、例えば、第2グループ識別情報320「尊敬する人」と、該第2グループ識別情報320に関連付けられるユーザー識別情報250「渡辺五郎」「山本七郎」と、ユーザー識別情報260としての第2ユーザー識別情報280「鈴木二郎」と、を一覧表示させる。
【0039】
上記のような表示を見ることによって、第3ユーザー240は、「田中四郎」から見た「鈴木二郎」は、「可愛い弟子」であるが、「鈴木二郎」から見た「田中四郎」は、「尊敬する人」ではないという関係、つまり、「田中四郎」と「鈴木二郎」との一方的な子弟関係を推察可能である。よって、グループメンバー表示手段170による処理によって、第3ユーザー240は、第1ユーザー220と第2ユーザー230との関係性を推察可能となる。
【0040】
上記の様な動作原理に基づいて、本装置100は、本装置100が提供するSNS360において、第3のユーザー240が、第1のユーザー220と第2のユーザー230との関係性を推察可能とする。
(本実施の形態に係るSNSサーバーのハードウエア構成)
【0041】
図6を用いて、本装置100のハードウエア構成例について説明する。
図6は、本装置100のハードウエア構成の一例を示す図である。
図6で示すように、本装置100は、CPU(Central Processing Unit)410、ROM(Read-Only Memory)420、RAM(Random Access Memory)430、補助記憶装置440、通信I/F450、入力装置460、出力装置470、記録媒体I/F480を有する。
【0042】
CPU410は、ROM420に記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAM430に展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、本装置100全体を制御する。ROM420は、CPU410が実行するプログラムやデータを記憶している。RAM430は、CPU410でROM420に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。
【0043】
補助記憶装置440は、基本ソフトウエアであるOS(Operating System)や本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。補助記憶装置440は、分類情報記憶手段110を含み、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどである。
【0044】
通信I/F450は、有線・無線LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信ネットワーク370に接続し、通信機能を提供する他装置330、340、350とデータの授受を行うためのインターフェースである。
【0045】
入力装置460は、キーボードなど本装置100にデータ入力を行うための装置である。出力装置(表示装置)470は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される装置であり、本装置100が有する機能をユーザーが利用する際や各種設定を行う際のユーザーインターフェースとして機能する装置である。記録媒体I/F480は、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリなどの記録媒体490とデータの送受信を行うためのインターフェースである。
【0046】
本装置100が有する各手段は、CPU410が、ROM420又は補助記憶装置440に記憶された各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良い。また、本装置100が有する各手段は、当該各手段に関する処理をハードウエアとして実現される形態としても良い。また、通信I/F450を介して外部サーバー装置から本発明に係るプログラムを読み込ませたり、記録媒体I/F480を介して記録媒体490から本発明に係るプログラムを読み込ませたりして、本装置100に当該プログラムを実行させる形態としても良い。
(本実施の形態に係るSNSサーバーによる処理例)
【0047】
図7を用いて、本装置100による処理例の流れを説明する。
図7は、本装置100による処理例の流れを示すフローチャートである。ここでの説明では、SNS提供手段120による処理の記載を省略しているが、本装置100は、基本処理として、常時、SNS提供手段120による処理を行っている。つまり、本装置100は、基本処理として、常時、第1ユーザー端末330、第2ユーザー端末340及び第3ユーザー端末350に対し、通信ネットワーク370を通じて、SNS360を提供している。
【0048】
S10で第1分類受付手段130が、第1ユーザー端末330から、第2ユーザー230を含むユーザー210を第1グループ識別情報310で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。第1分類受付手段130は、第1ユーザー220による意思を、第1ユーザー端末330を介して受け付ける。
【0049】
図3で示すように、第1分類受付手段130は、例えば、第1ユーザー220である「田中四郎」が操作する第1ユーザー端末330から、ユーザー210「佐藤一郎」「鈴木二郎」「高橋三郎」を、第1グループ識別情報310「可愛い弟子」で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。
【0050】
さらに、S10で第1登録手段140が、S10において受け付けた指示に基づいて、分類情報記憶手段110において、分類される側であるユーザー210を識別するユーザー識別情報250として第2ユーザー230を含むユーザー210それぞれのユーザー識別情報250と、第1グループ識別情報310と、分類する側であるユーザー215を識別するユーザー識別情報260として第1ユーザー220を識別する第1ユーザー識別情報270と、を関連付けて登録する。第1分類受付手段130によって受け付けた第1ユーザー220による意思を、分類情報記憶手段110に登録する。
【0051】
図3で示すように、第1登録手段140は、分類情報記憶手段110において、例えば、ユーザー識別情報250として「佐藤一郎」「鈴木二郎」「高橋三郎」を、第1グループ識別情報310として「可愛い弟子」を、ユーザー識別情報260として「田中四郎」を、それぞれ関連付けて登録する。
【0052】
S20で第2分類受付手段150が、第2ユーザー端末340から、第1ユーザー220を含むユーザー210を第2グループ識別情報320で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。第2分類受付手段140は、第2ユーザー230による意思を、第2ユーザー端末340を介して受け付ける。
【0053】
図3で示すように、第2分類受付手段150は、例えば、第2ユーザー230である「佐藤一郎」が操作する第2ユーザー端末340から、ユーザー210「田中四郎」「伊藤五郎」を第2グループ識別情報320「尊敬する人」で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。
【0054】
また、
図3で示すように、第2分類受付手段150は、例えば、第2ユーザー230である「鈴木二郎」が操作する第2ユーザー端末340から、ユーザー210「渡辺六郎」「山本七郎」を第2グループ識別情報320「尊敬する人」で識別されるグループ290として分類する旨の指示を受け付ける。
【0055】
さらに、S20で第2登録手段160が、S20において受け付けた指示に基づいて、分類情報記憶手段110において、分類される側であるユーザー210を識別するユーザー識別情報250として第1ユーザー220を含むユーザー210それぞれのユーザー識別情報250と、第2グループ識別情報320と、分類する側であるユーザー215を識別するユーザー識別情報260として第2ユーザー230を識別する第2ユーザー識別情報280と、を関連付けて登録する。第2分類受付手段150によって受け付けた第2ユーザー230による意思を、分類情報記憶手段110に登録する。
【0056】
図3で示すように、第2登録手段160は、分類情報記憶手段110において、例えば、ユーザー識別情報250として「田中四郎」「伊藤五郎」を、第2グループ識別情報320として「尊敬する人」を、ユーザー識別情報260として「佐藤一郎」を、それぞれ関連付けて登録する。
【0057】
また、
図3で示すように、第2登録手段160は、分類情報記憶手段110において、例えば、ユーザー識別情報250として「渡辺六郎」「山本七郎」を、第2グループ識別情報320として「尊敬する人」を、ユーザー識別情報260として「鈴木二郎」を、それぞれ関連付けて登録する。
【0058】
S30でグループメンバー表示手段170が、第3ユーザー端末350からの閲覧要求に基づいて、分類情報記憶手段110において記憶される情報を、第3ユーザー端末350上に表示させる。グループメンバー表示手段170は、第1グループ識別情報310と、該第1グループ識別情報310に関連付けられるユーザー識別情報250と、ユーザー識別情報260としての第1ユーザー識別情報270と、を一覧表示させる。これに加えて、これとは別に、グループメンバー表示手段170は、第2グループ識別情報320と、該第2グループ識別情報320に関連付けられるユーザー識別情報250と、ユーザー識別情報260としての第2ユーザー識別情報280と、を一覧表示させる。
【0059】
図4で示すように、グループメンバー表示手段170は、例えば、第1グループ識別情報310「可愛い弟子」と、該第1グループ識別情報310に関連付けられるユーザー識別情報250「佐藤一郎」「鈴木二郎」「高橋三郎」と、ユーザー識別情報260としての第1ユーザー識別情報270「田中四郎」と、を一覧表示させる。
【0060】
それに加えて、それとは別に、グループメンバー表示手段170は、例えば、第2グループ識別情報320「尊敬する人」と、該第2グループ識別情報320に関連付けられるユーザー識別情報250「田中四郎」「伊藤五郎」と、ユーザー識別情報260としての第2ユーザー識別情報280「佐藤一郎」と、を一覧表示させる。
【0061】
上記のような表示を見ることによって、第3ユーザー240は、「田中四郎」から見た「佐藤一郎」は、「可愛い弟子」であって、「佐藤一郎」から見た「田中四郎」は、「尊敬する人」であるという関係、つまり、「田中四郎」と「佐藤一郎」とが相思相愛である関係を推察可能である。よって、グループメンバー表示手段170による処理によって、第3ユーザー240は、第1ユーザー220と第2ユーザー230との関係性を推察可能となる。
【0062】
図5で示す別形態のように、グループメンバー表示手段170は、例えば、第1グループ識別情報310「可愛い弟子」と、該第1グループ識別情報310に関連付けられるユーザー識別情報250「佐藤一郎」「鈴木二郎」「高橋三郎」と、ユーザー識別情報260としての第1ユーザー識別情報270「田中四郎」と、を一覧表示させる。
【0063】
それに加えて、それとは別に、グループメンバー表示手段170は、例えば、第2グループ識別情報320「尊敬する人」と、該第2グループ識別情報320に関連付けられるユーザー識別情報250「渡辺五郎」「山本七郎」と、ユーザー識別情報260としての第2ユーザー識別情報280「鈴木二郎」と、を一覧表示させる。
【0064】
上記のような表示を見ることによって、第3ユーザー240は、「田中四郎」から見た「鈴木二郎」は、「可愛い弟子」であるが、「鈴木二郎」から見た「田中四郎」は、「尊敬する人」ではないという関係、つまり、「田中四郎」と「鈴木二郎」との一方的な子弟関係を推察可能である。よって、グループメンバー表示手段170による処理によって、第3ユーザー240は、第1ユーザー220と第2ユーザー230との関係性を推察可能となる。
【0065】
上記のような処理を行うことによって、本装置100は、本装置100が提供するSNS360において、第3のユーザー240が、第1のユーザー220と第2のユーザー230との関係性を推察可能とする。
【0066】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0067】
100 SNSサーバー
110 分類情報記憶手段
120 SNS提供手段
130 第1分類受付手段
140 第1登録手段
150 第2分類受付手段
160 第2登録手段
170 グループメンバー表示手段
210 分類される側であるユーザー
215 分類する側であるユーザー
220 第1ユーザー
230 第2ユーザー
240 第3ユーザー
250 分類される側であるユーザーを識別するユーザー識別情報
260 分類する側であるユーザーを識別するユーザー識別情報
270 第1ユーザー識別情報
280 第2ユーザー識別情報
290 グループ
300 グループ識別情報
310 第1グループ識別情報
320 第2グループ識別情報
330 第1ユーザー端末
340 第2ユーザー端末
350 第3ユーザー端末
360 SNS(Social Networking Service)
370 通信ネットワーク
410 CPU
420 ROM
430 RAM
440 補助記憶装置
450 通信インターフェース
460 入力装置
470 出力装置(表示装置)
480 記録媒体インターフェース
490 記録媒体