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特開2024-147935運賃演算装置、運賃演算装置の制御方法、運賃演算プログラム、及び、運賃演算システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024147935
(43)【公開日】2024-10-17
(54)【発明の名称】運賃演算装置、運賃演算装置の制御方法、運賃演算プログラム、及び、運賃演算システム
(51)【国際特許分類】
   G07B 13/00 20060101AFI20241009BHJP
   G01C 21/30 20060101ALI20241009BHJP
   G06Q 30/0283 20230101ALI20241009BHJP
【FI】
G07B13/00 Z
G01C21/30
G06Q30/0283 492
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060694
(22)【出願日】2023-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145908
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 信雄
(74)【代理人】
【識別番号】100136711
【弁理士】
【氏名又は名称】益頭 正一
(72)【発明者】
【氏名】釣田 隆弘
【テーマコード(参考)】
2F129
3E127
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
2F129AA04
2F129BB02
2F129BB33
2F129BB49
2F129BB66
2F129EE89
2F129FF02
2F129FF36
2F129FF57
2F129HH02
2F129HH12
3E127AA19
3E127BA23
3E127CA31
3E127CA38
3E127EA02
3E127EA17
5L030BB01
5L049BB01
(57)【要約】
【課題】運賃演算装置とサーバとが通信不可状態であっても好適に運賃算出を行い易くすることが可能な運賃演算装置、運賃演算装置の制御方法、運賃演算プログラム、及び、運賃演算システムを提供する。
【解決手段】運賃演算装置20は、自車両の位置情報に該当する個別の地図情報及びマップマッチング情報をサーバ10から受信し、これらに基づいて運賃を算出する料金算出部23と、出入庫時において操作される入庫ボタン又は出庫ボタンの操作時に位置情報をサーバ10に送信し、位置情報に該当する出入庫時の地図情報を受信して記憶しておく記憶部25と、サーバ10との通信が不可となった状態を判断する通信判断部26とを備え、料金算出部23は、通信判断部26によりサーバ10との通信が不可となったと判断された場合、記憶部25により記憶された出入庫時の地図情報に基づいて運賃を算出する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両に搭載されて目的地までの走行に関する運賃を算出する運賃演算装置であって、
人工衛星からの電波に基づいて自車両の位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段により取得された位置情報をサーバに送信する第1送信手段と、
前記第1送信手段により送信された位置情報に該当する個別の地図情報を前記サーバから受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段により受信された前記個別の地図情報及び地図上における自車両の位置を示すマップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する料金算出手段と、
車両の入庫時又は出庫時において操作される操作部の操作時に前記位置取得手段により取得された位置情報を前記サーバに送信する第2送信手段と、
前記第2送信手段により送信された位置情報に該当する出入庫時の地図情報を受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段により受信された前記出入庫時の地図情報を記憶する記憶手段と、
前記サーバとの通信が不可となった状態を判断する不可判断手段と、
前記不可判断手段により前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶手段により記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記位置取得手段により取得された位置情報とに基づいて、前記出入庫時の地図情報における自車両の位置を特定するマップマッチング処理を行うマップマッチング処理手段と、を備え、
前記料金算出手段は、前記不可判断手段により前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶手段により記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記マップマッチング処理手段からの前記マップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する
ことを特徴とする運賃演算装置。
【請求項2】
前記第1受信手段は、前記第1送信手段により送信された位置情報に該当する個別の地図情報と、前記個別の地図情報における自車両の位置を示す前記マップマッチング情報とを前記サーバから受信する
ことを特徴とする請求項1に記載の運賃演算装置。
【請求項3】
前記第2送信手段は、自車両に搭載される運賃演算装置に関する情報を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の運賃演算装置。
【請求項4】
前記出入庫時の地図情報は、予め設定される営業区域における地図情報である
ことを特徴とする請求項1に記載の運賃演算装置。
【請求項5】
自車両に搭載されて目的地までの走行に関する運賃を算出する運賃演算装置の制御方法であって、
人工衛星からの電波に基づいて自車両の位置情報を取得する位置取得工程と、
前記位置取得工程において取得された位置情報をサーバに送信する第1送信工程と、
前記第1送信工程において送信された位置情報に該当する個別の地図情報を前記サーバから受信する第1受信工程と、
前記第1受信工程において受信された前記個別の地図情報及び地図上における自車両の位置を示すマップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する料金算出工程と、
車両の入庫時又は出庫時において操作される操作部の操作時に前記位置取得工程において取得された位置情報を前記サーバに送信する第2送信工程と、
前記第2送信工程において送信された位置情報に該当する出入庫時の地図情報を受信する第2受信工程と、
前記第2受信工程において受信された前記出入庫時の地図情報を記憶する記憶工程と、
前記サーバとの通信が不可となった状態を判断する不可判断工程と、
前記不可判断工程において前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶工程において記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記位置取得工程において取得された位置情報とに基づいて、前記出入庫時の地図情報における自車両の位置を特定するマップマッチング処理を行うマップマッチング処理工程と、を備え、
前記料金算出工程では、前記不可判断工程において前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶工程において記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記マップマッチング処理工程にて得られた前記マップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する
ことを特徴とする運賃演算装置の制御方法。
【請求項6】
コンピュータを、請求項1に記載の運賃演算装置として機能させるための運賃演算プログラム。
【請求項7】
自車両に搭載されて目的地までの走行に関する運賃を算出する運賃演算装置と、定期的又は不定期に更新される複数区域の地図情報を保持し、前記運賃演算装置に対して当該地図情報を提供するサーバとを備えた運賃演算システムであって、
前記運賃演算装置は、
人工衛星からの電波に基づいて自車両の位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段により取得された位置情報を前記サーバに送信する第1送信手段と、
前記複数区域の地図情報のうち前記第1送信手段により送信された位置情報に該当する個別の地図情報を前記サーバから受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段により受信された前記個別の地図情報及び地図上における自車両の位置を示すマップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する料金算出手段と、
車両の入庫時又は出庫時において操作される操作部の操作時に前記位置取得手段により取得された位置情報を前記サーバに送信する第2送信手段と、
前記第2送信手段により送信された位置情報に該当する出入庫時の地図情報を受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段により受信された前記出入庫時の地図情報を記憶する記憶手段と、
前記サーバとの通信が不可となった状態を判断する不可判断手段と、
前記不可判断手段により前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶手段により記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記位置取得手段により取得された位置情報とに基づいて、前記出入庫時の地図情報における自車両の位置を特定するマップマッチング処理を行うマップマッチング処理手段と、を備え、
前記料金算出手段は、前記不可判断手段により前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶手段により記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記マップマッチング処理手段からの前記マップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する
ことを特徴とする運賃演算システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運賃演算装置、運賃演算装置の制御方法、運賃演算プログラム、及び、運賃演算システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載され、乗客を目的地まで運ぶ際の運賃を算出する運賃演算装置が知られている。運賃は、走行距離等に応じて算出される(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-180582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、本件発明者は、サーバと運賃演算装置とで通信を行うことにより運賃を算出することを検討している。この構成の場合、例えばタクシーは自車両の位置情報をサーバに送信し、サーバは受信した位置情報に該当する地図情報を選択すると共に、選択した地図情報を当該車両の運賃演算装置に送信する。そして、運賃演算装置はサーバから受信した地図情報に基づいて運賃を算出する。このような構成によれば、サーバは定期的又は不定期に地図情報の更新を行うことで、運賃演算装置に最新の地図情報を提供でき、複数台の車両に搭載されるそれぞれの運賃演算装置で地図情報の更新処理を行う必要がなくなる。さらに、運賃演算装置は、サーバにより選択された地図情報を受信すれば足り、広範囲にわたる全域の地図情報を記憶しておく必要がなくなる。
【0005】
しかし、このような運賃演算システムでは、車両周辺地域における電波の悪化やサーバダウン時等により、運賃演算装置がサーバと通信不可となってしまうと、運賃演算装置が地図情報等を取得できず運賃の算出に支障をきたす可能性があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、運賃演算装置とサーバとが通信不可状態であっても好適に運賃算出を行い易くすることが可能な運賃演算装置、運賃演算装置の制御方法、運賃演算プログラム、及び、運賃演算システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の運賃演算装置は、自車両に搭載されて目的地までの走行に関する運賃を算出する運賃演算装置であって、人工衛星からの電波に基づいて自車両の位置情報を取得する位置取得手段と、前記位置取得手段により取得された位置情報をサーバに送信する第1送信手段と、前記第1送信手段により送信された位置情報に該当する個別の地図情報を前記サーバから受信する第1受信手段と、前記第1受信手段により受信された前記個別の地図情報及び地図上における自車両の位置を示すマップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する料金算出手段と、車両の入庫時又は出庫時において操作される操作部の操作時に前記位置取得手段により取得された位置情報を前記サーバに送信する第2送信手段と、前記第2送信手段により送信された位置情報に該当する出入庫時の地図情報を受信する第2受信手段と、前記第2受信手段により受信された前記出入庫時の地図情報を記憶する記憶手段と、前記サーバとの通信が不可となった状態を判断する不可判断手段と、前記不可判断手段により前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶手段により記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記位置取得手段により取得された位置情報とに基づいて、前記出入庫時の地図情報における自車両の位置を特定するマップマッチング処理を行うマップマッチング処理手段と、を備え、前記料金算出手段は、前記不可判断手段により前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶手段により記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記マップマッチング処理手段からの前記マップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する。
【0008】
本発明の運賃演算装置の制御方法は、自車両に搭載されて目的地までの走行に関する運賃を算出する運賃演算装置の制御方法であって、人工衛星からの電波に基づいて自車両の位置情報を取得する位置取得工程と、前記位置取得工程において取得された位置情報をサーバに送信する第1送信工程と、前記第1送信工程において送信された位置情報に該当する個別の地図情報を前記サーバから受信する第1受信工程と、前記第1受信工程において受信された前記個別の地図情報及び地図上における自車両の位置を示すマップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する料金算出工程と、車両の入庫時又は出庫時において操作される操作部の操作時に前記位置取得工程において取得された位置情報を前記サーバに送信する第2送信工程と、前記第2送信工程において送信された位置情報に該当する出入庫時の地図情報を受信する第2受信工程と、前記第2受信工程において受信された前記出入庫時の地図情報を記憶する記憶工程と、前記サーバとの通信が不可となった状態を判断する不可判断工程と、前記不可判断工程において前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶工程において記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記位置取得工程において取得された位置情報とに基づいて、前記出入庫時の地図情報における自車両の位置を特定するマップマッチング処理を行うマップマッチング処理工程と、を備え、前記料金算出工程では、前記不可判断工程において前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶工程において記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記マップマッチング処理工程にて得られた前記マップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する。
【0009】
本発明の運賃演算プログラムは、コンピュータを、上記記載の運賃演算装置として機能させるための運賃演算プログラムである。
【0010】
本発明の運賃演算システムは、自車両に搭載されて目的地までの走行に関する運賃を算出する運賃演算装置と、定期的又は不定期に更新される複数区域の地図情報を保持し、前記運賃演算装置に対して当該地図情報を提供するサーバとを備えた運賃演算システムであって、前記運賃演算装置は、人工衛星からの電波に基づいて自車両の位置情報を取得する位置取得手段と、前記位置取得手段により取得された位置情報を前記サーバに送信する第1送信手段と、前記複数区域の地図情報のうち前記第1送信手段により送信された位置情報に該当する個別の地図情報を前記サーバから受信する第1受信手段と、前記第1受信手段により受信された前記個別の地図情報及び地図上における自車両の位置を示すマップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する料金算出手段と、車両の入庫時又は出庫時において操作される操作部の操作時に前記位置取得手段により取得された位置情報を前記サーバに送信する第2送信手段と、前記第2送信手段により送信された位置情報に該当する出入庫時の地図情報を受信する第2受信手段と、前記第2受信手段により受信された前記出入庫時の地図情報を記憶する記憶手段と、前記サーバとの通信が不可となった状態を判断する不可判断手段と、前記不可判断手段により前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶手段により記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記位置取得手段により取得された位置情報とに基づいて、前記出入庫時の地図情報における自車両の位置を特定するマップマッチング処理を行うマップマッチング処理手段と、を備え、前記料金算出手段は、前記不可判断手段により前記サーバとの通信が不可となったと判断された場合、前記記憶手段により記憶された前記出入庫時の地図情報及び前記マップマッチング処理手段からの前記マップマッチング情報に基づいて、前記運賃を算出する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、運賃演算装置とサーバとが通信不可状態であっても好適に運賃算出を行い易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態に係る運賃演算システムを示す構成図である。
図2図1に示した運賃演算システムの詳細を示すブロック図である。
図3図2に示した表示部の表示内容の一例を示す正面図である。
図4】本実施形態に係る運賃演算システムの出入庫時における制御方法を示すフローチャートである。
図5】出入庫時において送受信される情報を示す概念図である。
図6】本実施形態に係る運賃演算装置の営業時における制御方法を示すフローチャートである。
図7】営業時において送受信される情報を示す概念図である。
図8】営業時において通信不可となったときの状態を示す概念図である。
図9】営業時におけるサーバの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾点が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
【0014】
図1は、本実施形態に係る運賃演算システムを示す概略構成図である。図1に示すように、運賃演算システム1は、タクシーを管理する管理事業者の事務所等に設置されるサーバ10と、各タクシーに搭載される運賃演算装置20とを備えて構成されている。サーバ10と運賃演算装置20とは、LTE(Long Term Evolution)等の広域公衆回線を通じて通信可能とされている。なお、サーバ10と運賃演算装置20とは広域公衆回線で通信可能となる場合に限らず、例えばタクシーが管理事業者の敷地内に居る場合にはWi-Fi(登録商標)にて通信可能となる等、通信方法については特に限定されるものではない。
【0015】
このような運賃演算システム1においてサーバ10は、複数区域(例えば複数営業区域)において最新の地図情報を保有している。地図情報は、サーバ10によって定期的又は不定期に更新されるようになっており、この更新によってサーバ10は最新の地図情報を保有することとなる。一方で、運賃演算装置20は、営業時等において自車両の位置情報をサーバ10に送信し、複数区域の地図情報のうち位置情報に応じた地図情報(個別の地図情報)等をサーバ10から取得する。これにより、運賃演算装置20は、必要な箇所の最新の地図情報等に基づいて運賃の算出が可能となっている。以下、サーバ10及び運賃演算装置20の詳細を説明する。
【0016】
図2は、図1に示した運賃演算システム1の詳細を示すブロック図である。図2に示すように、運賃演算システム1を構成するサーバ10は、記憶部11と、更新部12と、通信部13と、マップマッチング処理部14とを備えている。また、運賃演算装置20は、タクシーメータやいわゆるソフトメータと呼ばれるものであって、制御部Cと、表示部28と、操作表示部29とを備えている。制御部Cは、位置取得部(位置取得手段)21と、通信部22と、料金算出部(料金算出手段)23と、表示制御部24と、記憶部(記憶手段)25とを備えている。なお、ソフトメータとは、車速パルスに依存することなく運賃の演算を可能とする新しい形態のタクシーメータである。このソフトメータは、車速パルスに基づいて運賃を算出しないことから、計量法に定める特定計量器に該当せず、所轄官庁による認可(型式承認)を受ける必要がないものである。
【0017】
サーバ10の記憶部11は、複数区域における最新の地図情報を記憶するものである。複数区域とは、例えば運輸局によって予め定められている複数の営業区域である。例えば東京の営業区域は、関東運輸局の支局である東京運輸支局において、特別区・武三交通圏、北多摩交通圏、南多摩交通圏、西多摩交通圏、及び島地区の5つに分けられている。記憶部11は、このような営業区域ごとに、最新の地図情報を記憶している。
【0018】
更新部12は、記憶部11に記憶する地図情報が最新となるように更新を行うものである。この更新部12は、例えば最新の地図情報を提供する提供元に対して、定期的又は不定期にアクセスし、記憶部11に記憶される地図情報が最新のものであるか確認する。更新部12は、複数区域のうち最新の地図情報ではない区域について、提供元より最新の地図情報をダウンロードすることとなる。
【0019】
通信部13は、最新の地図情報の提供元や運賃演算装置20と通信を行うものである。この通信部13は、送信部13aと受信部13bとを備えている。送信部13aは、運賃演算装置20に地図情報を送信したり、マップマッチング処理部14によるマップマッチング処理の結果(マップマッチング情報)を送信したりするものである。受信部13bは、運賃演算装置20から位置情報を受信したり、地図情報の提供元から最新の地図情報を受信したりするものである。
【0020】
マップマッチング処理部14は、運賃演算装置20から受信した位置情報に基づいてマップマッチング処理を実行するものである。このマップマッチング処理部14は、運賃演算装置20から位置情報を受信すると、記憶部11に記憶される複数区域の地図情報のうち該当の地図情報を選択する。また、マップマッチング処理部14は、位置情報に基づいて、選択した地図上でタクシーがどこに位置するかを特定する。
【0021】
送信部13aは、運賃演算装置20から位置情報を受信した場合、位置情報に該当する区域の最新の地図情報と、地図上におけるタクシーの位置を示すマップマッチング情報とを運賃演算装置20に送信する。
【0022】
運賃演算装置20の制御部Cは、運賃演算装置20の全体を制御するものである。位置取得部21は、人工衛星からの電波(例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)情報)に基づいて、自車両の位置情報を取得するものである。
【0023】
通信部22は、サーバ10と通信するものである。この通信部22は、第1送信部(第1送信手段)22aと、第1受信部(第1受信手段)22bとを備えている。
【0024】
第1送信部22aは、位置取得部21により取得された位置情報をサーバ10に送信するものである。サーバ10は、この位置情報を受信すると、記憶部11から該当の地図情報を選択すると共に、マップマッチング処理部14による処理を実行することととなる。第1受信部22bは、サーバ10の第1送信部13aにより送信された位置情報に該当する個別の地図情報、及び、地図上(個別の地図情報)における自車両の位置を示すマップマッチング情報を受信するものである。
【0025】
料金算出部23は、第1受信部22bにより受信した個別の地図情報とマップマッチング情報とに基づいて、運賃を算出するものである。ここで、運賃演算装置20は、記憶部25に運賃の算出式を記憶している。料金算出部23は、個別の地図情報とマップマッチング情報とからタクシーの走行距離や停車時間等を求め、走行距離や停車時間等に基づいて運賃を算出することとなる。なお、料金算出部23は、走行距離や停車時間等に加え、深夜料金、送迎、及び割引についても加味して運賃を算出する。
【0026】
表示制御部24は、料金算出部23により算出された運賃を表示部28に表示させるものである。さらに、表示制御部24は、第1受信部22bにより受信された個別の地図情報についても自車位置を示すマークを重畳したうえで表示させる。
【0027】
記憶部25には、上記したように、運賃の算出式のほか、運賃演算装置20を機能させるための運賃演算プログラムが記憶されている。運賃演算装置20の制御部Cは、記憶部25に記憶された運賃演算プログラムを実行することで、各部を機能させることができる。
【0028】
図3は、図2に示した表示部28の表示内容の一例を示す正面図である。図3に示すように、表示部28は、運賃表示部28aと、加算表示部28bと、割引表示部28cと、加算タイミング表示部28dと、地図情報表示部28eとを備えている。
【0029】
運賃表示部28aは、賃走開始から現時点までの運賃の総額を表示するものである。乗客は、運賃表示部28aの表示内容を参照することで、現時点までの運賃を知ることができる。加算表示部28bは、迎車や高速道路の走行等に基づく、運賃に加算すべき額を表示するものである。割引表示部28cは、障碍者割引や遠距離割引等に基づく、運賃から減算すべき額を表示するものである。乗客は、加算表示部28bや割引表示部28cの表示内容を参照することで、不要な加算がされていないか、割引が正しく適用されているか等を知ることができる。
【0030】
加算タイミング表示部28dは、運賃が加算されるタイミングを表示するものである。この加算タイミング表示部28dは、例えば横方向に長尺となるバー表示28d1と、バー表示28d1上に重畳される丸形状等の記号表示28d2とによって構成されている。加算タイミング表示部28dは、バー表示28d1上で記号表示28d2を始端から終端に向けて移動させていき、運賃が加算されるタイミングで記号表示28d2を終端に到達させる。これにより、乗客は、加算タイミング表示部28dの表示内容を参照することで、運賃が加算されるタイミングを知ることができ、例えば加算直前に運転者に賃走終了を促すことができる。
【0031】
地図情報表示部28eは、第1受信部22b(図2参照)により受信された個別の地図情報に自車位置マークを重畳させたうえで表示させるものである。乗客は、地図情報表示部28eを参照することで、タクシーが目的地までどの程度進行したか等を知ることができる。なお、後述する通信不可時において地図情報表示部28eには、自車位置マークが重畳された出入庫時の地図情報が表示される。
【0032】
このような表示部28は、表示画面に対する操作を検知可能なタッチパネルによって構成されており、運賃演算装置20に対して各種の操作を行うための操作表示部29が表示されている。操作表示部29は、タクシーの状態を示す「空車」「実車」「支払」のボタン部、運賃の加減算に関する「迎車」「ETC」「障割」「遠割」のボタン部、並びに入庫ボタン(操作部)29a及び出庫ボタン(操作部)29bを備えている。入庫ボタン29a及び出庫ボタン29bはタクシーの事務所敷地内で操作されるボタンであり、入庫ボタン29aはタクシーの営業終了時に操作され、出庫ボタン29bはタクシーの営業開始時に操作されるものである。
【0033】
ここで、本実施形態に係る運賃演算装置20は、営業時においてサーバ10(図2参照)から自車位置に応じた個別の地図情報と、マップマッチング情報とを受信して運賃を算出する。このため、営業中にインフラが利用停止になった場合やサーバ10がダウンした場合、さらにはタクシーが電波の不感地帯に位置する場合等、運賃演算装置20がサーバ10と通信できず、運賃を算出することができなくなってしまう。
【0034】
そこで、本実施形態に係る運賃演算装置20は、図2に示すように、通信判断部(不可判断手段)26と、マップマッチング処理部(マップマッチング処理手段)27とを備えると共に、通信部22に第2送信部(第2送信手段)22cと第2受信部(第2受信手段)22dとを備えている。
【0035】
第2送信部22cは、タクシーの入庫時に操作される入庫ボタン29a又は出庫時に操作される出庫ボタン29b(図3参照)の操作時に位置取得部21により取得された位置情報をサーバ10に送信するものである。ここで、サーバ10は、入庫ボタン29a又は出庫ボタン29bの操作時における位置情報を受信すると、操作時における位置情報に該当する地図情報(出入庫時の地図情報)を選択し、出入庫時の地図情報を運賃演算装置20に送信する。
【0036】
第2受信部22dは、サーバ10より送信される出入庫時の地図情報を受信するものである。本実施形態に係る運賃演算装置20は、出入庫時の地図情報を受信すると記憶部25に記憶させる。
【0037】
通信判断部26は、サーバ10との通信が不可となった状態を判断するものである。例えば通信判断部26は、タクシーの営業中において、サーバ10に対して位置情報を送信する前に通信確認の情報を送信したが何ら返信がない場合や、広域通信回線における電波強度が所定値に達しない場合等に、サーバ10との通信不可状態であると判断する。
【0038】
マップマッチング処理部27は、通信判断部26により通信不可状態であると判断された場合に、記憶部25に記憶される出入庫時の地図情報と、位置取得部21により取得された位置情報とに基づいてマップマッチング処理を実行するものである。このため、サーバ10との通信ができない場合、料金算出部23は、記憶部25に記憶される出入庫時の地図情報と、マップマッチング処理部27により得られるマップマッチング情報とに基づいて、運賃を算出することとなる。
【0039】
ここで、出入庫時の地図情報はタクシーの営業区域の地図情報であることが好ましい。通常、タクシーは、営業区域外に出ることが多くはない。よって、出入庫時の地図情報として営業区域の地図情報を記憶部25に記憶しておけばサーバ10と通信できなくなったとしても営業の多くの場面において問題なく運賃を算出することができる。
【0040】
また、サーバ10はさらに送信判断部15を備え、第2送信部22cは、入庫ボタン29a又は出庫ボタン29bの操作時においてサーバ10に位置情報を送信するにあたり、運賃演算装置20に関する情報(例えば運賃演算装置20のID情報(車載器番号))を送信することが好ましい。ここで、サーバ10は、各運賃演算装置20の出入庫時の地図情報が最新のものであるか確認するための情報(例えば地図情報のバージョンや地図情報の送信日時)を記憶している。送信判断部15は、運賃演算装置20から出入庫時に位置情報を受信した場合に、出入庫時の地図情報が最新のものであるか確認して運賃演算装置20に送信すべきかを判断することとなる。すなわち、送信判断部15は、運賃演算装置20の記憶部25に記憶される出入庫時の地図情報が最新のものでない場合に、出入庫時の地図情報を送信すると判断する。一方、送信判断部15は、運賃演算装置20の記憶部25に記憶される出入庫時の地図情報が最新のものである場合、出入庫時の地図情報を送信しないと判断する。出入庫時の地図情報を送信しない場合、送信部13aは、記憶される地図情報が最新のものである旨の情報を返信する等してもよい。
【0041】
次に、本実施形態に係る運賃演算システム1の動作を説明する。図4は、本実施形態に係る運賃演算システム1の出入庫時における制御方法を示すフローチャートであり、図5は、出入庫時において送受信される情報を示す概念図である。
【0042】
図4に示すように、運賃演算装置20の制御部Cは、入庫ボタン29a又は出庫ボタン29bが操作されたかを判断する(S1)。入庫ボタン29a及び出庫ボタン29bの双方が操作されていない場合(S1:NO)、入庫ボタン29a又は出庫ボタン29bが操作されるまで、この処理が繰り返される。
【0043】
一方、入庫ボタン29a又は出庫ボタン29bが操作された場合(S1:YES)、位置取得部21は、自車両の位置情報を取得し(S2)、第2送信部22cは出入庫時の位置情報D1(図5参照)を送信する(S3)。さらに、第2送信部22cは、運賃演算装置20のID情報D2(図5参照)についても送信する(S3)。
【0044】
その後、サーバ10の送信判断部15は、ID情報D2が示す運賃演算装置20に営業区域(出入庫時)の最新の地図情報が保有されているかを判断する(S4)。最新の地図情報が保有されていない場合(S4:NO)、送信部13aは、運賃演算装置20に対して、最新の地図情報D3(図5参照)を送信する(S5)。その後、処理はステップS6に移行する。
【0045】
一方、最新の地図情報が保有されている場合(S4:YES)、送信部13aは、運賃演算装置20に対して、最新の地図情報D3を送信することなく、処理はステップS6に移行する。この場合において送信部13aは、既に最新の地図情報D3を保有済みである旨の情報を送信することが好ましい。また、送信部13aは、単に送信すべき情報がない旨の情報を送信してもよい。
【0046】
ステップS6において第2受信部22dは、最新の地図情報D3や最新の地図情報D3を保有済みである旨の情報等を受信する(S6)。次いで、制御部Cは、ステップS6において最新の地図情報D3を受信した場合、その地図情報D3を記憶部25に記憶させる(S7)。その後、図4に示す処理は終了する。
【0047】
図6は、本実施形態に係る運賃演算装置20の営業時における制御方法を示すフローチャートであり、図7は、営業時において送受信される情報を示す概念図である。図8は、営業時において通信不可となったときの状態を示す概念図であり、図9は、営業時におけるサーバ10の処理を示すフローチャートである。
【0048】
図6に示すように、営業時において運賃演算装置20の位置取得部21は、人工衛星からの電波に基づいて位置情報を取得する(S11)。次いで、通信判断部26は、サーバ10との通信が可能であるか判断する(S12)。サーバ10との通信が可能である場合(S12:YES)、第1送信部22aは、ステップS11にて取得された位置情報D4(図7参照)をサーバ10に送信する(S13)。
【0049】
その後、制御部Cは、サーバ10からの情報、すなわち送信した位置情報D4に応じた個別の地図情報D5(図7参照)及びマップマッチング情報D6(図7参照)を受信したかを判断する(S14)。サーバ10からの情報を受信していない場合(S14:NO)、受信したと判断されるまで、この処理が繰り返される。
【0050】
一方、サーバ10からの情報を受信した場合(S14:YES)、料金算出部23は、受信した個別の地図情報D5及びマップマッチング情報D6に基づいて運賃を算出する(S15)。その後、表示制御部24は、ステップS15において算出した運賃の情報等を表示部28に表示させる(S16)。その後、図6に示す処理は終了する。
【0051】
ところで、サーバ10との通信が不可である場合(S12:NO)、マップマッチング処理部27は、記憶部25に記憶された最新の出入庫時の地図情報D3を読み込む(S17)。その後、マップマッチング処理部27は、ステップS11にて取得した位置情報D4と、ステップS17にて読み込んだ地図情報D3とに基づいてマップマッチング処理を実行する(S18:図8参照)。
【0052】
次いで、料金算出部23は、読み込んだ地図情報D3及びステップS18の処理で得られるマップマッチング情報に基づいて運賃を算出する(S15)。次に、表示制御部24は、ステップS15において算出した運賃の情報等を表示部28に表示させる(S16)。その後、図6に示す処理は終了する。なお、図6に示す処理はタクシーの営業中において繰り返し実行される。
【0053】
一方、図9に示すように、営業時においてサーバ10は、運賃演算装置20から位置情報を受信したかを判断する(S21)。位置情報を受信していない場合(S21:NO)、位置情報を受信するまで、この処理が繰り返される。
【0054】
位置情報を受信した場合(S21:YES)、サーバ10は、記憶部25に記憶される複数区域の地図情報から該当する個別の地図情報D5を選択する(S22)。その後、マップマッチング処理部27は、受信した位置情報と、ステップS22にて選択した地図情報D5とに基づいてマップマッチング処理を実行する(S23)。
【0055】
その後、サーバ10は、選択した個別の地図情報D5とマップマッチング情報D6とを運賃演算装置20に対して送信する(S24)。その後、図9に示す処理は終了する。なお、図9に示す処理はサーバ10の電源がオフされるまで、繰り返し実行される。
【0056】
このようにして、本実施形態に係る運賃演算装置20、運賃演算装置20の制御方法、運賃演算プログラム、及び運賃演算システム1によれば、車両の入庫時に入庫ボタン29aへの操作が行われた場合又は出庫時に出庫ボタン29bへの操作が行われた場合に運賃演算装置20が出入庫時の地図情報D3を受信して記憶するため、たとえ営業時においてサーバ10と運賃演算装置20とが通信不可となっても、出入庫時の地図情報内での営業であれば適切に運賃を算出することが可能となる。従って、サーバ10と運賃演算装置20とが通信不可状態であっても好適に運賃算出を行い易くすることができる。
【0057】
また、通信が可能である場合において第1受信部22bはサーバ10からマップマッチング情報D6を受信するため、運賃演算装置20における演算負荷を抑え、運賃演算装置20の小型化やコスト低減等に寄与することができる。
【0058】
また、出入庫時に自車両に搭載される運賃演算装置20に関する情報(例えばID情報D2)を送信するため、例えばサーバ10においては、既に最新の出入庫時の地図情報を運賃演算装置20に送信済みである等の判別が可能となり、最新の地図情報を送信済みである場合には出入庫時の地図情報D3を送信しない等の対応も可能なる。従って、処理の簡略化に寄与することができる。
【0059】
また、出入庫時の地図情報は予め設定される営業区域における地図情報であるため、タクシーが営業区域外に出ない限りは好適に運賃算出を行うことができる。
【0060】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。さらに、可能な範囲で公知又は周知の技術を組み合わせてもよい。
【0061】
例えば、上記実施形態において出入庫時の地図情報は営業区域の地図情報である例を説明したが、特にこれに限られない。また、出入庫時の地図情報は営業区域全体の地図情報に限らず営業区域の一部の地図情報であってもよい。さらには、タクシーの運転者の営業傾向から、走行頻度が高い地域を求め、その地域のみを抽出した地図情報を送信してもよい。さらに、記憶部25は受信した地図情報の全体を記憶する必要はなく、走行頻度が高い地域のみを記憶してもよい。
【0062】
さらに、本実施形態に係る運賃演算装置20は、サーバ10から個別の地図情報D5とマップマッチング情報D6を受信して運賃を算出しているが、特にこれに限らず、サーバ10から個別の地図情報のみを受信して、運賃演算装置20のマップマッチング処理部27にてマップマッチング処理を行ってもよい。
【0063】
さらに、本実施形態において入庫ボタン29a及び出庫ボタン29bはタッチパネルによって構成されているが、特にタッチパネルに限らず、機械式のボタンであってもよい。さらに、入庫ボタン29a及び出庫ボタン29bは運賃演算装置20に有線又は無線接続される運賃演算装置20とは別体の操作部であってもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 :運賃演算システム
10 :サーバ
20 :運賃演算装置
21 :位置取得部(位置取得手段)
22a :第1送信部(第1送信手段)
22b :第1受信部(第1受信手段)
22c :第2送信部(第2送信手段)
22d :第2受信部(第2受信手段)
23 :料金算出部(料金算出手段)
25 :記憶部(記憶手段)
26 :通信判断部(不可判断手段)
27 :マップマッチング処理部(マップマッチング処理手段)
29a :入庫ボタン(操作部)
29b :出庫ボタン(操作部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9