(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014800
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】ディスプレイユニット及びそれに固定するための交換可能なベゼルトリムピースを有するシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240125BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
G06F1/16 313Z
G06F1/16 312E
G06F1/16 312F
H05K5/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023117430
(22)【出願日】2023-07-19
(31)【優先権主張番号】63/369,180
(32)【優先日】2022-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/339,432
(32)【優先日】2023-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500575824
【氏名又は名称】ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Honeywell International Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ヒンク
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ビアレク
(72)【発明者】
【氏名】ケルシー ケベール
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン アムスデン
(72)【発明者】
【氏名】ザカリー フィッシャー
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AB05
4E360AB13
4E360EA02
4E360EA12
4E360ED02
4E360ED03
4E360ED12
4E360ED13
4E360ED14
4E360ED16
4E360ED24
4E360ED28
4E360ED29
4E360GA49
4E360GB04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ディスプレイユニットの修正のためのシステムを提供する。
【解決手段】システムは、ディスプレイユニット110を備え、ディスプレイユニットは、グラフィカルユーザインターフェースを表示し、かつ、ユーザの物理的相互作用を検出するタッチスクリーン112と、タッチスクリーンの縁部を取り囲むベゼル114と、を含む。ベゼルは、接続システムを有するモジュール式フレーム116を含む。システムはまた、接続システムを介してベゼルのモジュール式フレームに取り外し可能に結合する1つ以上のベゼルトリムピース120を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
ディスプレイユニットを備え、前記ディスプレイユニットは、
タッチスクリーンであって、前記タッチスクリーンにグラフィカルユーザインターフェースを表示し、かつ前記タッチスクリーンとのユーザの物理的相互作用を検出するように構成されている、タッチスクリーンと、
前記タッチスクリーンの縁部を取り囲むベゼルであって、接続システムを有するモジュール式フレームを含む、ベゼルと、
前記接続システムを介して前記ベゼルの前記モジュール式フレームに取り外し可能に結合し、かつ前記ディスプレイユニットの上部、底部、又は側部に沿って延在するように構成された1つ以上のベゼルトリムピースと、を備える、
システム。
【請求項2】
前記ベゼルトリムピースのうちの少なくとも1つは、本体を含み、前記本体は、
ユーザが前記タッチスクリーンと相互作用する間、前記ユーザの指を支持するように構成されている、前記本体内の凹部と、
ユーザが前記タッチスクリーンと相互作用する間、前記ユーザの手、手首、指、及び/又は腕を支持するように構成されている、前記本体から延在する突出部と、
ユーザが前記タッチスクリーンと相互作用する間、前記ユーザの手、手首、指、及び/又は腕を支持するように構成されている、前記本体から各々延在する2つ以上の離隔された突出部と、
ユーザが前記タッチスクリーンと相互作用する間、前記ユーザの手、手首、指、及び/又は腕を支持するように構成されている、前記本体からある角度で延在する突出部と、
前記本体から延在する突出部、及びユーザが前記タッチスクリーンと相互作用する間、前記ユーザの指を支持するように構成されている、前記突出部内の凹部と、
前記本体から延在する突出部であって、前記突出部は、前記本体とは異なる材料から形成されており、ユーザが前記タッチスクリーンと相互作用する間、前記ユーザの手、手首、指、及び/又は腕を支持するように構成されている、突出部と、
ユーザが前記タッチスクリーンと相互作用する間、前記ユーザの指及び/又は手との確実な接触を促進するように構成されたテクスチャ表面と、
入力デバイスであって、前記入力デバイスとの対話を検出することに応答して、前記ディスプレイユニットにユーザ入力を送信するように構成されており、前記入力デバイスは、スタイラス、ボタン、ノブ、スライダ、タッチパッド、スクロールホイール、及び/又はトラックボールである、入力デバイス、又は、
プロセッサ及び/若しくはコンピュータ可読メモリであって、前記ディスプレイユニットが前記プロセッサ及び/若しくは前記コンピュータ可読メモリにアクセスして使用することを可能にするように構成されている、プロセッサ及び/若しくはコンピュータ可読メモリと、を有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ディスプレイユニットは、航空機の少なくとも1つの機能を制御するために前記航空機に設置されるように構成されており、前記ベゼルトリムピースのうちの少なくとも1つは、前記航空機の遠隔電子デバイスと直接又は間接的に通信するように構成されており、前記ベゼルトリムピースのうちの少なくとも1つは、前記航空機から電力を受け取るように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年7月22日に先に出願された米国特許仮出願第63/369,180号の利益を主張するものであり、当該米国特許仮出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して電子ディスプレイに関し、より具体的には、ディスプレイシステムであって、ディスプレイユニットを含み、ディスプレイユニットが、モジュール式フレームを有するベゼルと、モジュール式フレームに固定されてディスプレイユニットに追加の機能を提供するように構成された1つ以上のベゼルトリムピースと、を有する、ディスプレイシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
航空機、自動車、船舶、及び列車などの車両用の現代の電子ディスプレイは、車両位置、ナビゲーション、及び地形情報などのかなりの量の情報を表示することができる。航空機の場合、多くの現代の操縦室ディスプレイは、ユーザが情報を得ることができるか、又は例えば、ナビゲーション、飛行計画、誘導及びナビゲーション、並びに性能管理に関連する機能を実行することができる多くの異なるディスプレイを提供するために利用される。
【0004】
そのような電子ディスプレイは、現代の車両の動作に顕著な改善を提供してきたが、異なるタイプの車両は、異なる機能性を電子ディスプレイに要求する場合があり、及び/又はそのような車両の異なるオペレータは、電子ディスプレイに対して異なる選好を有する場合がある。したがって、電子ディスプレイ及び車両の関連構成要素の大幅な修正が、その中での実装のために、及び/又はオペレータ選好に適応するために必要であり得る。これは、そのような車両の製造及び保守のコスト及び複雑さを増す可能性がある。代替的に、(例えば、そのようなコスト及び複雑さを回避するための)そのような修正の欠如は、そのような車両の機能性及び/又は動作の容易さを妨げ得る。
【0005】
したがって、電子ディスプレイ及び/又は車両の他のシステムの機能のカスタマイズの容易さを促進する車両用電子ディスプレイを含むシステムに対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【0006】
この概要は、以下の「発明を実施するための形態」で更に詳述される、選定された概念を単純な形態で説明するために提供される。この概要は、特許請求される主題の主な特徴又は本質的な特徴を識別することを意図するものではなく、また、特許請求される主題の範囲の決定を支援するものとして使用されることを意図するものでもない。
【0007】
ディスプレイユニットの修正のためのシステムが提供される。システムは、ディスプレイユニットを備え、ディスプレイユニットは、タッチスクリーンであって、タッチスクリーンにグラフィカルユーザインターフェースを表示し、かつタッチスクリーンとのユーザの物理的相互作用を検出するように構成されている、タッチスクリーンと、タッチスクリーンの縁部を取り囲むベゼルと、を含む。ベゼルは、接続システムを有するモジュール式フレームを含む。システムはまた、接続システムを介してベゼルのモジュール式フレームに取り外し可能に結合するように構成された1つ以上のベゼルトリムピースを含む。
【0008】
更に、[システム/方法]の他の望ましい特徴及び特性は、後続の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を、添付図面及び前述の背景技術と併せ読むことで明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明は、以降、以下に描かれた図と併せて説明され得、同様の数字は、同様の要素を指す。
【
図1】様々な実施形態による、ディスプレイユニットと、ディスプレイユニットのベゼルに固定されるように構成された一対のベゼルトリムピースとを含むシステムの斜視図である。
【
図2】ディスプレイユニットのベゼルに固定された一対のベゼルトリムピースを有する
図1のシステムの斜視図である。
【
図3】ディスプレイユニットのベゼルに固定されたベゼルトリムピースの第2の対を有する
図1のシステムの斜視図である。
【
図4】様々な実施形態による、ディスプレイユニットのベゼルに固定されるように構成された様々なベゼルトリムピースを有する
図1のシステムの斜視図である。
【
図5】様々な実施形態による、航空機飛行ディスプレイとして使用するように構成された
図1のシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の「発明を実施するための形態」は、本質的に単なる例示であり、本発明又は本発明の用途及び使用を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、用語「例示的」は、「実施例、例、又は実例として機能する」ことを意味する。したがって、「例示的な」として本明細書に記載される任意の実装形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましい又は有利であると解釈されない。本明細書に記載される実施形態の全ては、当業者が本発明を作製又は使用することを可能にするために提供される例示的な実施形態であり、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を限定するものではない。更に、前述の「技術分野」、「背景技術」、「発明の概要」、又は以下の「発明を実施するための形態」で提示される、任意の明示又は黙示の理論によって束縛されることを意図するものではない。
【0011】
図1~
図5は、非限定的な実施形態によるディスプレイシステム100の様々な態様を表す。ディスプレイシステム100は、ディスプレイユニット110と、ディスプレイユニット110に取り外し可能に結合されるように構成された様々な交換可能なベゼルトリムピースとを含む。ディスプレイユニット110は、タッチスクリーンディスプレイユーザインターフェースを採用する任意のタイプの電子デバイスであり得る。例えば、本明細書で説明される例示的な実施形態は、車両及び重機、スマートフォンなどの小型ハンドヘルドモバイルデバイス、コックピットディスプレイ及び他の航空実装などの航空機システム、並びに様々な他の産業、商業、航空、及び家庭用電子機器ベースの実装を含むがこれらに限定されない用途で採用され得る。表示ユニット110は、タッチスクリーン112及びベゼル114を含む。
【0012】
便宜上、ディスプレイユニット110は、本明細書では、タッチスクリーン112を備える前面と、前面の反対側の後面と、上部と、底部と、上部と底部との間に対向して配置された一対の側部とを有するものとして参照される。しかしながら、これらの用語は、ディスプレイシステム100の説明を容易にするために本明細書で使用されているにすぎず、ディスプレイシステム100の構成、設置、又は動作を限定することを意図していないことを理解されたい。
【0013】
タッチスクリーン112は、視覚データ、画像、及び/又は1つ以上のグラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)を表示するように構成される。タッチスクリーン112は、容量性、抵抗性、赤外線、表面弾性波、及び埋め込み光学を含むがこれらに限定されない任意のタイプのタッチスクリーン感知技術を含むことができる。
【0014】
タッチスクリーン112の縁部及び隣接する表面は、ベゼル114によって取り囲まれている。様々な実施形態において、ベゼル114は、タッチスクリーン112を支持及び/又は保護するように機能してもよい。様々な実施形態において、ベゼル114は、ディスプレイユニット110の動作と関連付けられた特定の機能を実行するように構成された様々な構成要素を収容するハウジングの一部分であってもよい。
【0015】
様々な実施形態において、ディスプレイユニット110は、少なくとも1つのプロセッサ、通信バス、コンピュータ可読記憶デバイス又は媒体、及びその動作に必要とされる任意の他の構成要素を含む、コントローラを含む。プロセッサは、任意のカスタムメイドのプロセッサ又は市販のプロセッサ、中央処理装置(central processing unit、CPU)、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、コントローラと関連付けられたいくつかのプロセッサの中の補助プロセッサ、半導体ベースのマイクロプロセッサ(マイクロチップ又はチップセットの形態)、マクロプロセッサ、それらの任意の組み合わせ、又は一般に命令を実行するための任意のデバイスであり得る。コンピュータ可読記憶デバイス又は媒体は、例えば、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、及びキープアライブメモリ(keep-alive memory、KAM)中の揮発性及び不揮発性記憶装置を含み得る。KAMは、プロセッサの電源が切られている間に様々な動作変数を記憶するために使用され得る永続メモリ又は不揮発性メモリである。コンピュータ可読記憶デバイス又は媒体は、PROM(programmable read-only memory、プログラム可能読み出し専用メモリ)、EPROM(electrically PROM、電気的PROM)、EEPROM(electrically erasable PROM、電気的消去可能PROM)、フラッシュメモリ、又はデータを記憶することができる任意の他の電気的、磁気的、光学的、若しくは組み合わせメモリデバイスなどのいくつかの既知のメモリデバイスのいずれかを使用して実装されてもよく、データのうちのいくつかは、ディスプレイユニット110を制御する際にコントローラによって使用される実行可能命令を表す。バスは、プログラム、データ、ステータス及び他の情報又は信号をディスプレイユニット110の様々な構成要素間で送信する役割を果たす。バスは、コンピュータシステム及び構成要素を接続する任意の好適な物理的又は論理的手段であり得る。これは、直接ハードワイヤード接続、光ファイバ、赤外線、及び無線バス技術を含むが、これらに限定されない。
【0016】
命令は、1つ以上の別個のプログラムを含むことができ、その各々は、論理機能を実装するための実行可能命令の順序付けされたリストを含む。命令は、プロセッサによって実行されると、ディスプレイユニット110及び/又は他の接続されたデバイスの構成要素から信号を受信及び処理し、ヒューマンマシンインターフェースとして動作するための論理、計算、方法、及び/又はアルゴリズムを実行し、論理、計算、方法、及び/又はアルゴリズムに基づいて情報を記憶するためのデータを生成する。ディスプレイユニット110の実施形態は、任意の好適な通信媒体又は通信媒体の組み合わせを介して通信し、センサ信号を処理し、論理、計算、方法、及び/又はアルゴリズムを実行し、データを生成するように協働する、任意の数のコントローラを含むことができる。
【0017】
他の様々な実施形態において、ディスプレイユニット110は、例えば、コントローラ及び/又はコンピュータ可読記憶デバイスに関連する、前述の特定のプロセスが、ディスプレイユニット110と通信する遠隔電子デバイスによって行われるように構成される。そのような実施形態では、ディスプレイユニット110の構成要素の機能は、例えば、視覚データ、画像、及び/又は1つ以上のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)をタッチスクリーン112上に表示すること、タッチスクリーン112との対話を通じて提供されるユーザ入力を検出すること、及びユーザ入力データを遠隔電子デバイスに送信することに限定され得る。
【0018】
様々な実施形態において、ディスプレイユニット110は、遠隔電子デバイスとの通信を提供するように構成された任意の数の入力/出力ポート、接続、及び/又は無線若しくは有線通信システムを含んでもよい。
【0019】
簡潔にするために、グラフィックス及び画像処理、タッチスクリーンディスプレイ、並びにディスプレイユニット110の特定のシステム及びサブシステム(及びそれらの個々の動作構成要素)の他の機能的態様に関する様々な従来の技法は、本明細書では詳細に説明されない場合がある。しかしながら、ディスプレイユニット110は、そのような従来の技法のうちの1つ以上を組み込むように構成され得ることを理解されたい。
【0020】
ベゼル114は、様々な交換可能なベゼルトリムピース(例えば、120、122、124、126、128、130、132、及び134)を取り外し可能に、かつ独立して固定するように構成された接続システムを備えるモジュール式フレーム116を含む。様々な実施形態において、ベゼルトリムピースは、ディスプレイユニット110の上部、底部、側部、前面、及び/又は後面のうちの1つ以上においてベゼル114に固定されるように構成される。ベゼルトリムピースは、限定されないが、例えば、面ファスナ、磁気ファスナ、スナップファスナ、インターロック機構、ボルト、及びねじを含む様々なファスナの使用などの様々な手段によって、接続システムを介してベゼル114に固定されてもよい。非限定的な例として、
図1は、ディスプレイユニット110の底部に存在する4つの穴を表しており、これらの穴は、ベゼルトリムピースのうちの1つを固定するためにボルト、ねじなどを受け入れるように構成されている。
【0021】
ベゼルトリムピースは、様々な形状及びサイズを含んでもよい。例えば、ベゼルトリムピースは、略直線、湾曲、L字型、矩形、T字型、又は他の様々な幾何学的若しくは有機的形状である外形を有する本体を含んでもよい。ベゼルトリムピースは、実質的に一体の本体を含んでもよく、又は2つ以上の本体のアセンブリであってもよい。ベゼルトリムピースは、特定のポリマー材料、セラミック材料、金属材料、及び/又は複合材料を含む1つ以上の材料を含んでもよい。ベゼルトリムピースは、実質的に滑らかで平坦な表面、及び/又は1つ以上の凹部、突出部、又はこれらの組み合わせを含む表面を含むがこれらに限定されない様々な表面テクスチャを含んでもよい。
【0022】
様々な実施形態において、ベゼルトリムピースは、例えば、機械的、電気的、及び/又は入力機能を提供することによって、ベゼル114に追加の機能を提供し、及び/又はディスプレイユニット110の既存の機能を促進することができる。いくつかの実施形態では、ベゼルトリムピースは、ベゼル114の美的外観を促進するように意図されている。いくつかの実施形態では、ベゼルトリムピースは、ユーザ入力をディスプレイユニット110に提供するように構成されている、スタイラス、ボタン、ノブ、スライダ、タッチパッド、スクロールホイール、及び/又はトラックボールなどであるが、これらに限定されない、1つ以上の有線又は無線入力デバイスを含む。入力デバイスは、ユーザ相互作用によってユーザ入力を受信するように構成された拡張可能及び/又は可動構成要素を含んでもよい。そのような実施形態では、ベゼルトリムピースは、ユーザ入力を検出し、検出されたユーザ入力に基づいてユーザ入力データを生成し、ユーザ入力データをディスプレイユニット110及び/又は別の遠隔電子デバイスに送信するように構成された構成要素など、意図された機能を提供するように構成された様々な構成要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、ベゼルトリムピースは、例えば、追加の処理能力及び/又はデータ記憶を提供することによって、ディスプレイユニット110の能力を拡張するように構成される。いくつかの実施形態では、ベゼルトリムピースは、記憶領域を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、ベゼルトリムピースは、例えば、ユーザの手、手首、指、及び/又は腕に支持を提供することによって、ユーザの身体安定化を提供するように構成される。このような実施形態では、ベゼルトリムピースは、様々なサイズ、構成、及び位置を有する様々な支持構造を含むことができる。様々な実施形態において、ベゼルトリムピースは、例えば、表面積又は摩擦を増加させることによって、ユーザの手又は指との確実な接触を促進するように構成されたテクスチャ表面を含む。
【0023】
図1~
図5は、様々な例示的であるが非限定的なベゼルトリムピース120~134を示しており、以下、それぞれ第1~第7のベゼルトリムピース及び中間ベゼルトリムピースと称される。これらの例では、ベゼルトリムピース120~134は、ユーザの手、手首、指、及び/又は腕に安定支持を提供するように構成された凹部、突出部、及びテクスチャなどの1つ以上の特徴を有する略矩形の細長い本体を含む。しかしながら、前で考察されたように、ベゼルトリムピースは、いかなる特定の構造にも限定されず、したがって、図に示されたもの以外の形状、サイズ、及び構造を有してもよい。
【0024】
便宜上、ベゼルトリムピース120~134は、本明細書では、ベゼル114に結合されたときにベゼル114の対応する部分に面するように構成された内側面と、内側面の反対側にあり、ベゼル114に結合されたときにベゼル114の対応する部分から離れる方向に面するように構成された外側面とを有するものとして参照される。加えて、ベゼルトリムピースは、本明細書では、ベゼル114に結合されたときにタッチスクリーン112の方向に面するように構成された前縁部と、ディスプレイユニット110の後面の方向に面するように構成された前縁部の反対側の後縁部と、前縁部と後縁部との間の一対の側縁部とを有するものとして参照される。
【0025】
第1のベゼルトリムピース120は、ディスプレイユニット110の前面及び後面又は側面を大きく越えて延在することなく、モジュール式フレーム116の接続システムを覆うことによって、最小限の美的外観を提供するように構成される。ユーザがタッチスクリーン112と相互作用している間、ユーザの指にフィンガーホールドを提供するように構成された凹部が、第1のベゼルトリムピース120の外側に設けられる。凹部の使用により、ユーザの手に追加のてこ作用を提供し、それによって、タッチスクリーン112との対話中の使用の快適さ及び/又は容易さを促進することができる。
【0026】
第2のベゼルトリムピース122は、その前縁部から延在する細長い突出部を含む。突出部は、ユーザがタッチスクリーン112と相互作用している間、ユーザの手、手首、指、及び/又は腕に安定化を提供するように構成される。
【0027】
第3のベゼルトリムピース124は、その前縁部から延在する一対の細長い突出部を含む。一対の突出部は、間に空間を提供するように、第3のベゼルトリムピース124の縁部に沿って離隔されている。一対の突出部は、ユーザがタッチスクリーン112と相互作用している間、ユーザの手、手首、指、及び/又は腕の安定化を提供し、それと同時に、間の空間を介して、第2のベゼルトリムピース122の突出部に対してタッチスクリーン112へのアクセスを促進するように構成されている。
【0028】
第4のベゼルトリムピース126は、その前縁部から延在する細長い突出部を含む。突出部は、第4のベゼルトリムピース126がタッチスクリーン112に固定されたときに、突出部の内側がタッチスクリーン112から離れる方向に延在するか又は傾斜するような角度で、第4のベゼルトリムピース126の本体から延在する。突出部は、ユーザがタッチスクリーン112と相互作用している間、ユーザの手、手首、指、及び/又は腕に安定化を提供し、同時に、第2のベゼルトリムピース122の突出部に対するタッチスクリーン112の可視性を促進するように構成される。
【0029】
第5のベゼルトリムピース128は、その前縁部から延在する細長い突出部を含む。突出部は、第5のベゼルトリムピース128がタッチスクリーン112に固定されたときに、突出部の外側がタッチスクリーン112に向かって延在するか又は傾斜するように、その外側にテーパが付けられている。更に、突出部の外側は、その長手方向の長さに沿って延在する凹部を含む。凹部は、ユーザがタッチスクリーン112と相互作用している間、ユーザの指又は手のためのフィンガーホールド及び/又はハンドホールドを提供するように構成される。凹部の使用により、ユーザの手に追加のてこ作用を提供し、それによって、タッチスクリーン112との対話中の使用の快適さ及び/又は容易さを促進することができる。
【0030】
第6のベゼルトリムピース130は、その前縁部から延在する細長い突出部を含む。突出部は、第6のベゼルトリムピース130の細長い本体の材料とは異なる材料で形成される。突出部は、突出部が形成される材料に少なくとも部分的に基づいて、上述の機能のうちの1つ以上を提供するように構成される。例えば、突出部は、ユーザがタッチスクリーン112と相互作用している間、ユーザの手、手首、指、及び/又は腕に安定化を提供するように構成されてもよく、突出部が形成される材料は、ユーザの手、手首、指、及び/又は腕の快適さを促進してもよい。別の例では、突出部は、ユーザがタッチスクリーン112と相互作用している間、フィンガーホールド及び/又はハンドホールドを提供するように構成されてもよく、突出部が形成される材料は、ユーザの指及び/又は手の間の確実な接触を促進してもよい。
【0031】
図5は、中間ベゼルトリムピース134で互いに固定された一対のディスプレイユニット110を示している。中間ベゼルトリムピース134は、中間ベゼルトリムピース134をディスプレイユニット110の各々に固定するために、モジュール式フレーム116の凹部と嵌合するように構成されている、両側から延在する一対のタブ136を含む。加えて、例示的な第7のベゼルトリムピース132は、ディスプレイユニット110のうちの1つに固定され、このディスプレイユニットは本体を含み、本体は、本体から延在する突出部と、ユーザの指及び/又は手との確実な接触を促進するように構成されたテクスチャ表面とを有する。
【0032】
様々な実施形態において、ディスプレイユニット110は、自動車、船、又は航空機などであるがこれらに限定されない無人又は有人、自律又は操縦車両用の通信ユニット、制御ユニットなどである。例えば、様々な実施形態において、ディスプレイユニット110は、航空機のコックピットディスプレイである。そのような実施形態では、ディスプレイユニット110は、航空機の動作のための視覚画像及び/又は制御を提供するように構成され、電子制御ユニット、メモリ記憶デバイス、センサ、電源などの航空機の1つ以上の遠隔電子デバイスと有線又は無線通信するように構成されてもよい。ディスプレイユニット110に固定されたベゼルトリムピースは、ディスプレイユニット110、航空機の他の電子デバイス、及び/又は航空機の外部の遠隔電子デバイス(例えば、無線接続デバイス)と通信するように構成されてもよい。
【0033】
本文書では、第1及び第2などの関係用語は、1つのエンティティ又はアクションを別のエンティティ又はアクションから区別するためだけに使用されることがあり、そのようなエンティティ又はアクション間の実際のそのような関係又は順序を必ずしも必要とするか又は含意することはない。「第1」、「第2」、「第3」などのような序数は、特許請求項の文言によって具体的に定義されない限り、単に複数のうちの異なる単一のものを示し、いかなる順序又はシーケンスも含意しない。特許請求の範囲のいずれかにおけるテキストのシーケンスは、それが特許請求項の文言によって具体的に定義されない限り、プロセスステップがそのようなシーケンスに従って時間的又は論理的順序で実行されなければならないことを含意しない。プロセスステップは、本発明の範囲から逸脱することなく任意の順序で交換することができるが、そのような交換が特許請求項の文言と矛盾せず、論理的に無意味でない限りである。
【0034】
更に、文脈に応じて、異なる要素間の関係を説明する際に使用される「接続する」又は「に結合される」などの単語は、これらの要素間で直接的な物理的接続が行われなければならないことを含意しない。例えば、2つの要素は、1つ以上の追加の要素を介して、物理的に、電子的に、論理的に、又は任意の他の様式で互いに接続されてもよい。
【0035】
上記の本発明の詳細な説明において、少なくとも1つの例示的な実施形態を提示してきたが、膨大な数の変形例が存在する点を理解されたい。例示的な実施形態は、あくまで実例にすぎず、いかなる意味でも発明の範囲、適用可能性、又は構成の限定を目的としていない点もまた理解されるはずである。むしろ、前述の「発明を実施するための形態」は、本発明の例示的な実施形態を実施するための簡便なロードマップを当業者に提供するであろう。添付の「特許請求の範囲」に記載されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態で説明される要素の機能及び構成に様々な変更を加えることができることが理解される。
【外国語明細書】