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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024148035
(43)【公開日】2024-10-17
(54)【発明の名称】画像処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20241009BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241009BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241009BHJP
【FI】
G06F3/12 331
G06F3/12 305
G06F3/12 332
H04N1/00 E
H04N1/00 127Z
G03G21/00 396
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060915
(22)【出願日】2023-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーク ビンセント タングパス
(72)【発明者】
【氏名】アーチャー・カシオ
【テーマコード(参考)】
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2H270KA59
2H270KA62
2H270NB07
2H270NC14
2H270ND10
2H270ND11
2H270ND14
2H270ND21
2H270QB05
2H270QB15
2H270QB26
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB25
5C062AB41
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC04
5C062AC38
5C062AC42
5C062AE01
5C062AF01
5C062AF02
5C062AF10
5C062AF14
5C062AF18
5C062BA02
(57)【要約】
【課題】簡単な操作で、いずれかの画像形成装置における機能及びその設定値を別の画像形成装置における該機能と同一の機能及びその設定値として設定可能とする。
【解決手段】画像処理システムSyにおいて、情報処理装置30の制御部39は、画像形成装置10毎に、画像形成装置10に設けられた複数の機能及びその設定値を表示部31に表示させ、操作部33の操作で表示部31に表示されているいずれかの画像形成装置10(コピー元)の機能及びその設定値が選択されると、この選択された機能及びその設定値を示す情報を通信部34からコピー先の画像形成装置10に向けて送信させる。各画像形成装置10の制御部19は、当該情報が通信部14で受信されると、当該情報が示す機能の設定値を、自己の画像形成装置10における当該情報が示す機能と同一の機能の設定値として適用する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、前記情報処理装置との間でデータ通信を行う複数の画像形成装置とを備える画像処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記各画像形成装置との間でデータ通信を行う第1通信部と、
表示部と、
ユーザーによる操作で指示が入力される操作部と、
前記画像形成装置毎に、前記画像形成装置を示す識別情報と、前記画像形成装置が備える複数の機能及びその設定値とを前記表示部に表示させ、前記表示部に表示されているいずれかの画像形成装置の機能及びその設定値を選択する指示と、前記各画像形成装置の中から設定値の送信先とする前記画像形成装置を選択する指示とが前記操作部に入力されたとき、前記選択された機能及びその設定値を示す情報を、前記選択された画像形成装置に向けて前記第1通信部から送信させる第1制御部と、を備え、
前記各画像形成装置は、
前記情報処理装置との間でデータ通信を行う第2通信部と、
前記選択された機能及びその設定値を示す情報が前記第2通信部で受信されたときに、前記情報が示す前記選択された機能及びその設定値を自己の画像形成装置における前記選択された機能と同一の機能及びその設定値として設定する第2制御部と、を備える画像処理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置の前記第1制御部は、前記表示部に表示されているいずれかの画像形成装置の識別情報を選択する指示が前記操作部に入力されたとき、前記選択された画像形成装置が備える全ての前記機能及びその設定値を示す情報を、前記選択された画像形成装置に向けて前記第1通信部から送信させ、
前記画像形成装置の前記第2制御部は、前記選択された画像形成装置が備える全ての前記機能及びその設定値を示す情報が前記第2通信部で受信されたとき、当該情報が示す全ての機能及びその設定値を、自己の画像形成装置において当該全ての機能と同一となる各機能及びその設定値として設定する請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記情報処理装置の前記第1制御部は、前記画像形成装置毎に前記画像形成装置における前記各機能及びの設定値を前記表示部に表示させる際に、前記各画像形成装置の間で同一の機能及びその設定値が互いに一致するか否かを判定し、前記互いの設定値が一致しないと判定された機能及びその設定値を、前記互いの設定値が一致すると判定された機能及びその設定値よりも高い表示優先度で前記表示部に表示させる請求項1又は請求項2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、記憶部を更に備え、
前記情報処理装置の前記第1制御部は、前記表示部に表示されているいずれかの画像形成装置の機能及びその設定値の選択が前記操作部に入力され、前記選択された機能及びその設定値を示す情報を前記第1通信部から、前記選択された前記画像形成装置に向けて送信させたとき、前記選択された機能及びその設定値を示す既得機能情報を、前記記憶部に記憶させる請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記情報処理装置の前記第1制御部は、前記既得機能情報を前記記憶部から読み出して、前記既得機能情報によって示される前記機能及びその設定値を前記表示部に表示させる請求項4に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記画像形成装置の前記第2制御部は、前記選択された機能及びその設定値を示す情報が前記第2通信部で受信されたとき、前記選択された機能及びその設定値を自己の画像形成装置における該選択された機能と同一の機能及びその設定値として設定できなかった場合は、設定できないことを示す不適合情報を前記第2通信部から前記情報処理装置に向けて送信させ、
前記情報処理装置の前記第1制御部は、前記不適合情報が前記第1通信部で受信されたとき、前記選択された機能及びその設定値を前記既得機能情報として前記記憶部に記憶させない請求項4又は請求項5に記載の画像処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置と、情報処理装置との間でデータ通信を行う複数の画像形成装置とを備える画像処理システムに関し、特に、情報処理装置において画像形成装置の機能及びその設定値を選択して、この選択された機能及びその設定値を別の画像形成装置に設定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、原稿の画像を読取って、この原稿の画像を記録紙に形成するものであるが、多くの機能を有しており、ユーザーの操作に応じて各機能及びその設定値の変更が可能となっている。これらの機能及びその設定値としては、GUI(Graphical User Interface)に表示される言語の種類、記録紙に形成される画像の種類(カラー又はモノクロ)などがある。ユーザーにとっては、画像形成装置の利便性が高くなるものの、多くの機能及びその設定値を逐一設定する操作が煩わしい。
【0003】
特許文献1に記載の画像形成装置では、ユーザーのログインに応じて、サーバ装置からネットワークを介して画像形成装置がユーザーの個人設定値を取得しておき、ログインから設定時間が経過した際に、取得しておいたユーザーの個人設定値を画像形成装置の設定情報に反映する。このため、ユーザーは、同じ設定操作を毎回行う必要がなくログインだけで、自己の個人設定値を画像形成装置の設定情報に反映させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-010005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、複数の画像形成装置を備える画像処理システムにおいては、いずれかの画像形成装置における機能及びその設定値を別の画像形成装置における該機能と同一の機能及びその設定値として設定することができれば、システムの利便性が向上する。
【0006】
特許文献1では、ユーザーの個人設定値を画像形成装置の設定情報に反映しているが、上記のように1つの画像形成装置から別の画像形成装置への各機能及びその設定値の設定を行ってはいない。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、簡単な操作で、いずれかの画像形成装置における機能及びその設定値を別の画像形成装置における該機能と同一の機能及びその設定値として設定可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一局面に係る画像処理システムは、情報処理装置と、前記情報処理装置との間でデータ通信を行う複数の画像形成装置とを備える画像処理システムであって、前記情報処理装置は、前記各画像形成装置との間でデータ通信を行う第1通信部と、表示部と、ユーザーによる操作で指示が入力される操作部と、前記画像形成装置毎に、前記画像形成装置を示す識別情報と、前記画像形成装置が備える複数の機能及びその設定値とを前記表示部に表示させ、前記表示部に表示されているいずれかの画像形成装置の機能及びその設定値を選択する指示と、前記各画像形成装置の中から設定値の送信先とする前記画像形成装置を選択する指示とが前記操作部に入力されたとき、前記選択された機能及びその設定値を示す情報を、前記選択された画像形成装置に向けて前記第1通信部から送信させる第1制御部と、を備え、前記各画像形成装置は、前記情報処理装置との間でデータ通信を行う第2通信部と、前記選択された機能及びその設定値を示す情報が前記第2通信部で受信されたときに、前記情報が示す前記選択された機能及びその設定値を自己の画像形成装置における前記選択された機能と同一の機能及びその設定値として設定する第2制御部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、簡単な操作で、いずれかの画像形成装置における機能及びその設定値を別の画像形成装置における該機能と同一の機能及びその設定値として設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態にかかる画像処理システムの構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態の画像処理システムにおける画像形成装置の主要構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態の画像処理システムにおける情報処理装置の主要構成を示すブロック図である。
図4】いずれかの画像形成装置における機能及びその設定値を別の画像形成装置における該機能と同一の機能及びその設定値として適用するための機能適用モードの制御手順を示すフローチャートである。
図5】情報処理装置の表示部に表示された第1選択画面を示す図である。
図6】情報処理装置の表示部に表示された第2選択画面を示す図である。
図7】情報処理装置の表示部に表示された一覧画面を示す図である。
図8】情報処理装置の表示部に表示された別の一欄画面を示す図である。
図9】情報処理装置の表示部に表示されたポップアップ画面を示す図である。
図10】情報処理装置の表示部に表示された確認画面を示す図である。
図11】情報処理装置の表示部に表示された適用画面を示す図である。
図12】情報処理装置の表示部に表示された他の一覧画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる画像処理システムの構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムSyは、複数の画像形成装置10及び情報処理装置30を備える。画像処理システムSyでは、複数の画像形成装置10及び情報処理装置30の間で、ネットワーク(イントラネットなど)Nを通じてデータ通信を行う。
【0012】
図2は、画像形成装置10の主要構成を示すブロック図である。画像形成装置10は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能のような複数の機能を兼ね備えたMFP(複合機)である。この画像形成装置10は、表示部11、操作部12、タッチパネル13、通信部14、画像読取部15、画像形成部16、記憶部17、及び制御ユニット18などを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0013】
表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイなどから構成される。
【0014】
表示部11の画面には、タッチパネル13が重ねられている。タッチパネル13は、該タッチパネル13に対するユーザーの指などの接触(タッチ)をその接触位置と共に検知し、その接触位置の座標を示す検知信号を制御ユニット18の制御部19に出力する。これにより、タッチパネル13を通じて表示部11の画面に表示されているGUI(Graphical User Interface)などの操作が可能となる。
【0015】
操作部12は、テンキー、決定キー、スタートキーなどのハードキーを備えている。操作部12には、ユーザーによる操作で各種の指示が入力される。
【0016】
画像読取部15は、コンタクトガラスに載置された原稿の画像を光学的に読み取るスキャナーを有し、この原稿の画像を示す画像データを生成する。
【0017】
画像形成部16は、感光体ドラム、感光体ドラムの表面を均一帯電させる帯電装置、感光体ドラムの表面を露光して、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置、感光体ドラムの表面の静電潜像をトナー像に現像する現像装置、及び感光体ドラムの表面のトナー像(画像)を記録媒体としての記録紙に転写する転写装置等を備え、上記画像データによって示される画像を記録紙に印刷する。
【0018】
通信部14は、LANチップなどの通信モジュールを備える通信インターフェイスである。この通信部14は、ネットワーク(イントラネットなど)Nを通じて、情報処理装置30に接続され、情報処理装置30との間でデータ通信を行う。
【0019】
記憶部17は、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々のデータを記憶している。
【0020】
制御ユニット18は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro Processing Unit)等である。この制御ユニット18は、上記のROM又は記憶部17に記憶された制御プログラムが上記プロセッサーで実行されることにより、制御部19として機能する。
【0021】
制御部19は、画像形成装置10の全体的な制御を司る。また、制御ユニット18は、表示部11、操作部12、タッチパネル13、通信部14、画像読取部15、画像形成部16、及び記憶部17などと接続されている。制御部19は、上記各構成要素の制御や、各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
【0022】
制御部19は、種々の処理を実行する処理部としての役割を果たす。また、制御部19は、表示部11及び通信部14を制御する機能を有する。
【0023】
図3は、情報処理装置30の主要構成を示すブロック図である。情報処理装置30は、例えばパーソナルコンピューターであり、表示部31、操作部33、通信部34、記憶部37、及び制御ユニット38などを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0024】
表示部31は、液晶ディスプレイ又は有機ELなどで構成される。
【0025】
操作部33は、ユーザーにより操作されるキーボード又はポインティングデバイスである。
【0026】
通信部34は、通信インターフェイスであり、ネットワークNを通じて各画像形成装置10に接続されて、各画像形成装置10との間でデータを送受信する。
【0027】
記憶部37は、HDD又はSSDなどの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々のデータを記憶している。
【0028】
制御ユニット38は、プロセッサー、RAM、及びROMなどから構成される。制御ユニット38は、上記のROM又は記憶部37に記憶された制御プログラムが上記のプロセッサーで実行されることにより、制御部39として機能する。
【0029】
制御部39は、情報処理装置30の全体的な制御を司る。また、制御ユニット38は、表示部31、操作部33、通信部34、及び記憶部37などと接続されている。制御部39は、上記各構成要素の制御や、各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
【0030】
このような構成の画像処理システムSyにおいて、各画像形成装置10は、多くの機能を有しており、ユーザーから操作部12に入力される指示に基づいて各機能及びその設定値の変更が可能となっている。これらの機能及びその設定値としては、GUIに表示される言語の種類、記録紙に形成される画像のカラー又はモノクロの種別、用紙サイズ、集約印刷設定、印刷濃度、両面/片面印刷、などがある。このため、いずれかの画像形成装置10における機能及びその設定値を、別の画像形成装置10に移行して、当該別の画像形成装置10における該機能と同一の機能及びその設定値として設定することができれば、利便性が向上する。
【0031】
そこで、本実施形態の画像処理システムSyでは、情報処理装置30が、複数の画像形成装置10のうち、いずれかの画像形成装置10における機能及びその設定値を、別の画像形成装置10における該機能と同一の機能及びその設定値として適用して設定する機能適用モードを備える。情報処理装置30の制御部39は、機能適用モードの実行を開始すると、その表示部31に、画像形成装置10が備える複数の機能及びその設定値を画像形成装置10毎に表示部31に表示させる。ユーザーは、操作部33の操作で表示部31に表示されているいずれかの画像形成装置10における機能及びその設定値を選択する選択指示を入力する。情報処理装置30の制御部39は、当該選択指示が示す機能及びその設定値を示す情報を、通信部34から、当該画像形成装置10とは別の画像形成装置10に向けて送信させる。別の画像形成装置10では、当該情報が通信部14で受信されると、制御部19は、当該情報が示す機能の設定値を、該機能と同一の自己の機能に適用して、自己の機能の設定値を更新する。これにより、いずれかの画像形成装置10におけるその選択された機能及びその設定値が、別の画像形成装置10における該機能と同一の機能の設定値として設定される。
【0032】
次に、上記のようにいずれかの画像形成装置10における機能及びその設定値を別の画像形成装置10における該機能と同一の機能及びその設定値として適用するための機能適用モードの制御手順を、図4に示すフローチャートなどを参照して詳しく説明する。
【0033】
ユーザーは、操作部33のポインティングデバイスなどを操作して、情報処理装置30の表示部31に表示されているGUIに対する入力を行い、機能適用モードの実行指示を入力する。
【0034】
情報処理装置30の制御部39は、入力された機能適用モードの実行指示に従って機能適用モードの実行を開始し(S101)、複数の画像形成装置10のそれぞれに対して、画像形成装置10における複数の機能及びその設定値を示す機能情報KDの送信要求を、通信部34を通じて送信する(S102)。
【0035】
各画像形成装置10では、その送信要求が通信部14で受信されると、制御部19は、自己の画像形成装置10における各機能及びその設定値を示す機能情報KD、自己の画像形成装置10を示す識別情報ID、シリアルNo、IPアドレスなどを、通信部14を通じて情報処理装置30に送信する。
【0036】
これにより、情報処理装置30では、画像形成装置10毎に、画像形成装置10における各機能及びその設定値を示す機能情報KD、該画像形成装置10を示す識別情報ID、シリアルNo、IPアドレスなどが通信部34で受信される(S103)。制御部39は、各画像形成装置10の機能情報KDを、該各画像形成装置10の識別情報ID、シリアルNo、IPアドレスなどに対応付けて記憶部37に記憶させる(S104)。
【0037】
情報処理装置30の制御部39は、今回新規の設定値を設定するか、或いは、以前に利用された既得の設定値を設定するかの選択を促す第1選択画面G1(図5に例を示す)を表示部31に表示させる(S105)。図5に示す第1選択画面G1には、今回新規の設定値を画像形成装置10に設定することの選択指示を入力するためのキーK11、及び以前に利用された既得の設定値を画像形成装置10に設定することの選択指示を入力するためのキーK12が表示される。また、第1選択画面G1には、次へキーK13、及びキャンセルキーK14が表示されている。
【0038】
例えば、ユーザーは、操作部33のポインティングデバイスを操作して、第1選択画面G1上のカーソル(図示せず)でキーK11を操作し、更にカーソルで次へキーK13を操作する。これにより、操作部33に、今回新規の設定値を設定することの選択指示が入力される。情報処理装置30の制御部39は、当該選択指示に基づいて、今回新規の設定値を設定することが選択されたものと判定する(S106「新規」)。制御部39は、S104で記憶部37に記憶された各画像形成装置10の識別情報ID、シリアルNo、IPアドレスなどを記憶部37から読み出して、機能適用モードの対象とする複数の画像形成装置10を選択するための図6に例を示す第2選択画面G2を表示部31に表示させる(S107)。図6に示す第2選択画面G2には、画像処理システムSyにおける画像形成装置10毎に、画像形成装置10の識別情報ID、シリアルNo、IPアドレス、及びチェック欄CHが対応付けて表示されている。また、第2選択画面G2には、次へキーK21、及びキャンセルキーK22が表示され、更に各チェック欄CH、各識別情報ID、各シリアルNo、各IPアドレスのスクロール表示を指示するためのスクロールキーSKが表示されている。
【0039】
ユーザーは、操作部33のポインティングデバイスを操作して、第2選択画面G2上のカーソルで、機能適用モードの対象とする複数の画像形成装置10のチェック欄CHを操作し、更にカーソルで次へキーK21を操作する。この操作に基づいて、情報処理装置30の制御部39は、操作されたチェック欄CHにチェックマークを表示させると共に、この操作されたチェック欄CHに対応付けられた各画像形成装置10を機能適用モードの対象として選択する選択指示を受け付ける。
【0040】
この状態で、次へキーK21が操作されると、制御部39は、S104を経た後の記憶部37から、上記選択指示により機能適用モードの対象として選択された複数の画像形成装置10毎に、画像形成装置10の機能情報KDと識別情報IDを読み出し、この読み出した各画像形成装置10の機能情報KD及び識別情報IDを配列した一覧画面G3を表示部31に表示させる(S108)。例えば、図7に示すように、一覧画面G3には、3つの画像形成装置10の識別情報IDが横並びに表示され、各画像形成装置10の機能情報KDによって示される複数の機能とチェック欄CHが画像形成装置10毎に縦並びに表示され、各画像形成装置10の識別情報IDに対応付けて機能情報KDによって示される複数の機能及びその設定値が縦並びに表示される。
【0041】
ここでは、画像形成装置10の複数の機能及びその設定値として、GUIに表示される言語の種類(日本語、英語など)、記録紙に形成される画像のカラー又はモノクロの種別、用紙サイズが表示部31に表示されている。また、一覧画面G3には、次へのキーK31、キャンセルキーK32が表示され、更に各チェック欄CH、各機能及びその設定値のスクロール表示を指示するためのスクロールキーSKが表示される。
【0042】
また、情報処理装置30の制御部39は、一覧画面G3の表示に際し、各画像形成装置10の間で同一機能及びその設定値が互いに異なる場合は、該同一機能及びその設定値の表示優先度を高く設定し、また各画像形成装置10の間で同一機能及びその設定値が互いに一致する場合は、該同一機能及びその設定値の表示優先度を低く設定し、この設定された表示優先度に基づき各機能の設定を順次表示させる。ここで、表示優先度を高く設定するとは、例えば、図7に示すように、各画像形成装置10の間で同一機能及びその設定値が互いに異なる場合に、該同一機能及びその設定値の表示を、他の項目よりも上の欄に表示することを指す。また、表示優先度を低く設定するとは、例えば、各画像形成装置10の間で同一機能及びその設定値が互いに一致する場合は、該同一機能及びその設定値を他の項目よりも下の欄に表示することを指す。
【0043】
これにより、例えば、図7に示す一覧画面G3では、GUIに表示される言語の種類及び記録紙に形成される画像の種類(カラー又はモノクロ)が用紙サイズよりも上側に表示され、用紙サイズの項目がこれらよりも下に表示される。従って、ユーザーは、設定値が装置間で一致していない機能を容易に知ることができる。
【0044】
ユーザーは、表示部31に表示されている一覧画面G3を見て、操作部33のポインティングデバイスを操作して、一覧画面G3において、他の画像形成装置10の機能の設定値として適用する、いずれかの画像形成装置10についての任意の機能の設定値(コピー元)を選択する。操作部33に選択が受け付けられた画像形成装置10の任意の機能の設定値は、コピー元として選択されていない他の画像形成装置10における当該任意の機能と同一の機能の設定値(コピー先)として適用するために選択される。
【0045】
あるいは、ユーザーは、操作部33のポインティングデバイスを操作して、一覧画面G3上のカーソルでその画像形成装置10の識別情報IDを選択する。この画像形成装置10の識別情報IDの選択は、この画像形成装置10における各機能及びその設定値(コピー元)を、コピー元として選択されていない他の画像形成装置10における該各機能と同一の各機能のそれぞれの設定値(コピー先)として、複数機能の設定値を適用対象として一括で指定するために操作部33に受け付けられる。
【0046】
例えば、情報処理装置30の制御部39は、コピー元となる画像形成装置10の識別情報IDに対応付けられた任意の機能及びその設定値が選択されると(S109)、一覧画面G3に表示されている当該任意の機能に対応付けられたチェック欄CHにチェックマークを表示させる。制御部39は、コピー先となる他の画像形成装置10における当該任意の機能と同一の機能及びその設定値が当該任意の機能及びその設定値とは異なると判断したとき、コピー先となる他の画像形成装置10における同一の機能及びその設定値を、例えば表示色をコピー元とは異ならせる表示等により強調表示させる(S110)。なお、制御部39は、上記選択されたコピー元となる任意の機能及びその設定値の画像形成装置10をコピー元として受け付けると共に、当該コピー元以外の画像形成装置10をコピー先として受け付ける。
【0047】
このとき、複数の任意の機能及びその設定値が指示された場合は、制御部39は、一覧画面G3に表示されているそれらの任意の機能に対応付けられたチェック欄CHにチェックマークを表示させ、コピー先となる他の画像形成装置10におけるそれらの任意の機能と同一の各機能及びその設定値がそれらの任意の機能及びその設定値と異なると判断したときに、コピー先となる別の画像形成装置10における同一の各機能及びその設定値を強調表示させる。
【0048】
例えば、図7に示すように一覧画面G3において、コピー元となる画像形成装置10の識別情報ID(AAA)に対応付けられた任意の機能(言語の種類)の設定値(日本語)が選択されると、制御部39は、この任意の機能に対応付けられたチェック欄CHにチェックマークを表示させ、コピー先となる別の2つの画像形成装置10の識別情報ID(BBB、CCC)に対応付けられた同一の機能(言語の種類)の設定値(英語)がその任意の機能及びその設定値と異なるので、当該同一の機能及びその設定値を強調表示させる。ここでは、別の画像形成装置10における同一の機能及びその設定値が表示されている欄の表示色をコピー元とは異ならせる表示により、同一の機能及びその設定値を強調表示させている。
【0049】
あるいは、情報処理装置30の制御部39は、コピー元となる画像形成装置10の識別情報IDが選択されると、選択画面G1に表示されている当該選択された識別情報IDの画像形成装置10における全ての機能を一括選択して(S109)、当該全ての機能に対応付けられたそれぞれのチェック欄CHにチェックマークを表示させ、コピー先となる別の画像形成装置10におけるその全ての機能と同一の各機能について設定値同士を比較して、互いの設定値が異なる場合に、コピー先となる別の画像形成装置10における同一の機能及びその設定値を強調表示させる(S110)。
【0050】
例えば、図8に示すように一覧画面G3において、コピー元となる画像形成装置10の識別情報ID(AAA)が選択されると、制御部39は、この選択された識別情報ID(AAA)の画像形成装置10における全ての機能に対応付けられたそれぞれのチェック欄CHにチェックマークを表示させ、コピー先となる別の画像形成装置10の識別情報ID(BBB)に対応付けられた同一の機能(言語の種類)の設定値(英語)が異なるので、当該機能及びその設定値を強調表示させ、またコピー先となる別の画像形成装置10の識別情報ID(CCC)に対応付けられた同一の各機能(言語の種類、画像の種類)の設定値(英語、モノクロ)が異なるので、当該機能及びその設定値を強調表示させる。
【0051】
続いて、ユーザーは、操作部33のポインティングデバイスを操作して、表示部31に表示されている一覧画面G3上のカーソルで次へのキーK31を操作し、操作部33にポップアップ表示指示が入力されたものとする。
【0052】
情報処理装置30の制御部39は、上記ポップアップ表示指示に従って、図9に例を示すようなポップアップ画面G4を表示部31に表示させる(S111)。図9に示すポップアップ画面G4には、コピー元となる画像形成装置10の識別情報ID、コピー先となる画像形成装置10の識別情報ID、コピーされる機能及びその設定値が表示される。
【0053】
更に、ユーザーは、操作部33のポインティングデバイスを操作して、表示部31に表示されている一覧画面G3上のカーソルで次へのキーK31を操作し、操作部33に詳細確認画面表示指示が入力されたものとする。
【0054】
情報処理装置30の制御部39は、上記確認画面表示指示に従って、図10に例を示すような詳細確認画面G5を表示部31に表示させる(S112)。図10に示す詳細確認画面G5には、コピー元となる画像形成装置10の識別情報ID、シリアルNo、及びIPアドレス、コピー先となる画像形成装置10の識別情報ID、シリアルNo、及びIPアドレス、コピーされる機能及びその設定値が表示される。詳細確認画面G5には、適用キーK41、及びキャンセルキーK42が詳細に表示される。
【0055】
ユーザーは、詳細確認画面G5を見て、コピー元となる画像形成装置10、及びコピー先となる画像形成装置10、及び機能及びその設定値を確認する。ここで、ユーザーは、操作部33のポインティングデバイスを操作して、表示部31に表示されている詳細確認画面G5上のカーソルで適用キーK41を操作し、設定値送信指示が操作部33に入力されたものとする。
【0056】
情報処理装置30の制御部39は、上記設定値送信指示に従って、図11に示すような適用画面G6を表示部31に表示させ(S113)、S109で選択された少なくとも1つの任意の機能及び該機能及びその設定値を示す更新情報UD、又はS109で一括選択された全ての機能及び全ての機能及びその設定値を示す更新情報UDを、S107で選択されたコピー先の画像形成装置10の識別情報IDと共に、通信部34からコピー先の各画像形成装置10に向けて送信する(S114)。
【0057】
図11に示す適用画面G6には、各画像形成装置10の識別情報ID、各画像形成装置10における機能及びその設定値の更新が成功したか否か、或いは更新中を示す更新結果と、各画像形成装置10における機能及びその設定値の更新の進捗状況とが対応付けて表示される。更に、適用画面G6には、コピー元の画像形成装置10を示す表示もされる。
【0058】
コピー先の各画像形成装置10では、更新情報UD及び各識別情報IDが通信部14を介して受信されると、制御部19は、その受信された各識別情報IDに自己の識別情報IDが含まれているか否かを判定し、自己の識別情報IDが含まれていると判定した場合に、更新情報UDによって示される選択された任意の機能及びその設定値、又は一括選択された全ての機能及びその設定値を更新情報UDから取得する。制御部19は、自己の画像形成装置10における当該任意の機能と同一の機能についてその設定値を、当該任意の機能の設定値に適用して更新し、或いは、自己の画像形成装置10における上記全ての機能と同一の機能の全てについての設定値に、一括選択された全ての機能に対応する全ての機能にそれぞれの設定値を適用して更新する。
【0059】
そして、制御部19は、当該更新が完了したか否か或いは更新中を示す更新結果情報RDと、自己の画像形成装置10を示す識別情報IDとを、通信部14を通じて情報処理装置30に送信する。例えば、機能及びその設定値がGUIの言語の種類を示している場合、制御部19は、自身の装置についてその種類の言語をGUIの機能として備えている場合、当該機能についてその設定値を更新する。一方、制御部19は、自身の装置についてその種類の言語がGUIの機能として備えていない場合は、当該機能についてその設定値を更新しない。制御部19は、当該更新が完了したか否か或いは更新中(更新の進捗状況を示す情報含む)を示す情報を更新結果情報RDに含ませる。コピー先の画像形成装置10は、更新情報UD等の受信後、コピー先の画像形成装置10において更新の完了又は失敗が確定するまで、更新結果情報RDを送信し続ける。
【0060】
情報処理装置30では、制御部39は、コピー先としての各画像形成装置10から更新結果情報RD及び識別情報IDを、通信部34を介して受信する(S115)。情報処理装置30の制御部39は、コピー先の画像形成装置10において更新の完了又は失敗が確定するまで、更新結果情報RDを受信し続ける。
【0061】
情報処理装置30の制御部39は、画像形成装置10毎に、画像形成装置10の更新結果情報RDが示す当該更新が完了したか否か或いは更新中の情報を、適用画面G6における該画像形成装置10の識別情報IDに対応する更新結果の欄に表示させる。すなわち、制御部39は、画像形成装置10毎に、画像形成装置10における機能及びその設定値の更新の進捗状況を、適用画面G6に表示させる。
【0062】
情報処理装置30の制御部39は、画像形成装置10毎に、画像形成装置10の更新情報UDに基づき、全てのコピー先の画像形成装置10において設定値の更新が完了したか否かを判定する(S116)。制御部39は、全てのコピー先の画像形成装置10において設定値の更新が完了したと判定した場合(S116「Yes」)、更新が完了した当該機能及びその設定値(上記更新情報UDが示す内容と同様)とコピー元の画像形成装置10の識別情報IDを示す既得機能情報TDを生成して、この既得機能情報TDを記憶部37に記憶させる(S117)。
【0063】
また、制御部39は、いずれかの画像形成装置10において機能及びその設定値の更新に失敗が確定した場合(S116「No」)、既得機能情報TDを生成せず、すなわち、既得機能情報TDを記憶部37に記憶させない。この後、処理は終了する。
【0064】
すなわち、S109でコピー先として選択された各画像形成装置10において、更新対象とされる機能の設定値の更新が完了した場合、既得機能情報TDが示す更新が完了した機能及びその設定値は、今後も各画像形成装置10に対して更新に用いることが可能な有用な情報であるため、既得機能情報TDが記憶部37に記憶される。また、S109でコピー先として選択された各画像形成装置10において、更新対象とされる機能の設定値の更新が失敗した場合、既得機能情報TDが示す更新が完了した機能及びその設定値は、各画像形成装置10に対して更新に用いることができない情報であるため、既得機能情報TDは記憶部37に記憶されない。
【0065】
また、S105において、図5に示す選択画面G1が表示部31に表示されている状態で、ユーザーが、操作部33のポインティングデバイスを操作して、選択画面G1上のカーソルでキーK12を操作した場合、操作部33に既得機能情報TDの取得指示が入力される(S106「既得」)。
【0066】
このとき、情報処理装置30の制御部39は、当該取得指示に従って、既得機能情報TDが記憶部37に記憶されているか否かを判定する(S118)。制御部39が、既得機能情報TDが記憶部37に記憶されていないと判定したとき(S118「No」)、処理はS105に戻る。
【0067】
また、制御部39が、既得機能情報TDが記憶部37に記憶されていると判定したときは(S118「Yes」)、制御部39は、既得機能情報TDを記憶部37から読み出して取得する(S119)。複数の既得機能情報TDが記憶部37に記憶されている場合は、制御部39は、各既得機能情報TDを示すそれぞれのアイコンを表示部31に表示させ、ユーザーが操作部33のポインティングデバイスを操作していずれかのアイコンを選択する指示を入力すると、この指示が示すアイコンの既得機能情報TDを記憶部37に読み出して取得する。
【0068】
続いて、情報処理装置30の制御部39は、S107と同様に、機能適用モードの対象となる複数の画像形成装置10を選択するための図6に示すような第2選択画面G2を表示部31に表示させる(S120)。
【0069】
ユーザーは、操作部33のポインティングデバイスを操作して、第2選択画面G2上のカーソルで、機能適用モードの対象とする複数の画像形成装置10のチェック欄CHを操作し、更にカーソルで次へキーK21を操作する。この操作に基づいて、情報処理装置30の制御部39は、操作されたチェック欄CHにチェックマークを表示させると共に、この操作されたチェック欄CHに対応付けられた各画像形成装置10を機能適用モードの対象(コピー先)として選択する選択指示を受け付ける。
【0070】
この状態で、次へキーK21が操作されると、制御部39は、記憶部37から、上記選択指示により機能適用モードの対象として選択された複数の画像形成装置10毎に、画像形成装置10の機能情報KDと識別情報IDを読み出し、この読み出した各画像形成装置10の機能情報KD及び識別情報IDを配列した一覧画面G3を表示部31に表示させる(S121)。例えば、図12に示すように、一覧画面G7には、各画像形成装置10の識別情報IDが横並びに表示され、各画像形成装置10の機能情報KDによって示される複数の機能とチェック欄CHが画像形成装置10毎に縦並びに表示され、各画像形成装置10の識別情報IDに対応付けて機能情報KDによって示される複数の機能及びその設定値が縦並びに表示される。また、一覧画面G7には、適用キーK61、及びキャンセルキーK62が表示される。
【0071】
そして、制御部39は、一覧画面G7に表示されている各画像形成装置10の機能情報KDによって示される複数の機能毎に、各画像形成装置10の機能が、S119で読み出された既得機能情報TDによって示される複数の機能に含まれるか否かを判定し、ここで含まれると判定した場合は、各画像形成装置10の当該含まれると判定した機能に対応付けられたチェック欄にチェックマークを表示させる。更に、制御部39は、画像形成装置10毎に、画像形成装置10の機能及びその設定値が既得機能情報TDによって示される機能及びその設定値と異なる場合に、該画像形成装置10の機能及びその設定値を強調表示させる(S122)。
【0072】
続いて、ユーザーは、一覧画面G7を見て、チェックマークの有無に基づいて、S120で機能適用モードの対象として選択された各画像形成装置10における機能及びその設定値を確認する。ユーザーは、操作部33のポインティングデバイスを操作して、表示部31に表示されている一覧画面G7上のカーソルで適用キーK61を操作し、設定値送信指示が操作部33に入力されたものとする。
【0073】
情報処理装置30の制御部39は、上記設定値送信指示に従って、S119で読み出された既得機能情報TDによって示される機能及びその設定値を更新情報UDとし、この更新情報UDを、S120で選択された各画像形成装置10の識別情報IDと共に、通信部34から、コピー先であるS120で選択された各画像形成装置10に向けて送信する(S123)。
【0074】
各画像形成装置10では、更新情報UD及び各識別情報IDが通信部14を介して受信されると、制御部19は、その受信された各識別情報IDに自己の識別情報IDが含まれているか否かを判定し、自己の識別情報IDが含まれていると判定した場合に、更新情報UDによって示される機能及びその設定値を取得し、自己の画像形成装置10における同一の機能についてその設定値を、更新情報UDによって示される機能の設定値に更新する。
【0075】
なお、図5に示す第1選択画面G1が表示部31に表示されている状態で、第1選択画面G1上のカーソルでキャンセルキーK14が操作された場合は、操作部33に機能適用モードのキャンセル指示が入力される。制御部39は、当該キャンセル指示に基づいて、機能適用モードをキャンセルする。
【0076】
また、図6に示す第2選択画面G2が表示部31に表示されている状態で、第2選択画面G2上のカーソルでキャンセルキーK22が操作された場合は、操作部33に機能適用モードのキャンセル指示が入力される。制御部39は、当該キャンセル指示に従って、S105から処理を行う。
【0077】
このように本実施形態の画像処理システムSyでは、コピー元とする画像形成装置10の機能及びその設定値と、コピー先とする画像形成装置10の機能及びその設定値とを、情報処理装置30における簡単な選択操作で指定することができる。上記実施形態では、情報処理装置30の表示部31に表示されるUI(User Interface)に基づく操作で簡単に上記選択操作を行うことができる。これにより、上記実施形態によれば、簡単な操作で、いずれかの画像形成装置10における機能及びその設定値を、別の画像形成装置10における該機能と同一の機能及びその設定値として設定することが可能になる。
【0078】
なお、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置の一実施形態として複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、コピー機、プリンター、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置でもよい。
【0079】
また、図1乃至図12を用いて説明した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0080】
10 画像形成装置
11 表示部
12 操作部
13 タッチパネル
14 通信部
15 画像読取部
16 画像形成部
17 記憶部
18 制御ユニット
19 制御部
30 情報処理装置
31 表示部
33 操作部
34 通信部
37 記憶部
38 制御ユニット
39 制御部
Sy 画像処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12