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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024148052
(43)【公開日】2024-10-17
(54)【発明の名称】表示制御装置、及び表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20241009BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20241009BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/14 350B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023060938
(22)【出願日】2023-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野 晴紀
(72)【発明者】
【氏名】小西 大心
(72)【発明者】
【氏名】二宮 千也
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
【Fターム(参考)】
5B069AA12
5B069CA14
5B069CA17
5E555AA04
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC04
5E555CA02
5E555CA12
5E555CB07
5E555CB16
5E555CB34
5E555CC01
5E555CC22
5E555DB04
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ドラッグアンドドロップ操作によって、2つのアプリ画像の各々の表示領域を決定する。
【解決手段】車載インフォテイメント装置100は、第1アイコンC1及び第2アイコンC2のうち、一方のアイコンCAをドラッグして、他方のアイコンCBにドロップする操作である特定操作PPを検出する検出部114と、検出部114が特定操作PPを検出した場合に、第1アプリケーションAP1、及び第2アプリケーションAP2を起動する起動制御部115と、第1アプリケーションAP1が生成した第1画像P1、及び、第2アプリケーションAP2が生成した第2画像P2の各々を、一方のアイコンCAが、第1アイコンC1であるか、又は、第2アイコンC2であるかに応じて、第2領域R2、及び第3領域R3のうちのいずれかの領域に表示する画像配置部116と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置、及びポインティング装置と通信可能に接続される表示制御装置であって、
前記表示装置の表示領域に、第1領域と、第2領域と、第3領域と、を表示し、前記第1領域に、第1アプリケーションを起動する第1アイコンと、第2アプリケーションを起動する第2アイコンと、を表示する表示制御部と、
前記ポインティング装置に対するユーザによる操作情報を受け付ける操作受付部と、
前記第1アイコン及び第2アイコンのうち、一方のアイコンをドラッグして、他方のアイコンにドロップする操作である特定操作を前記操作情報から検出する検出部と、
前記検出部が前記特定操作を検出した場合に、前記第1アプリケーション、及び前記第2アプリケーションを起動する起動制御部と、
前記第1アプリケーションが生成した第1画像、及び、前記第2アプリケーションが生成した第2画像の各々を、前記一方のアイコンが、前記第1アイコンであるか、又は、前記第2アイコンであるかに応じて、前記第2領域、及び前記第3領域のうちのいずれかの領域に表示する画像配置部と、
を備える、表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記第2領域、及び前記第3領域をユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示し、
前記画像配置部は、
前記一方のアイコンが前記第1アイコンである場合に、前記第1画像を、前記第2領域、及び前記第3領域のうちの上側の領域に表示し、前記第2画像を、前記第2領域、及び前記第3領域のうちの下側の領域に表示し、
前記一方のアイコンが前記第2アイコンである場合に、前記第1画像を、前記第2領域、及び前記第3領域のうちの下側の領域に表示し、前記第2画像を、前記第2領域、及び前記第3領域のうちの上側の領域に表示する、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記第2領域、及び前記第3領域をユーザの視野における左右方向と略一致するように表示し、
前記画像配置部は、
前記一方のアイコンが前記第1アイコンである場合に、前記第1画像を、前記第2領域、及び前記第3領域のうちの左側の領域に表示し、前記第2画像を、前記第2領域、及び前記第3領域のうちの右側の領域に表示し、
前記一方のアイコンが前記第2アイコンである場合に、前記第1画像を、前記第2領域、及び前記第3領域のうちの右側の領域に表示し、前記第2画像を、前記第2領域、及び前記第3領域のうちの左側の領域に表示する、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
表示装置、及びポインティング装置と通信可能に接続される表示制御装置の表示制御方法であって、
前記表示装置の表示領域に、第1領域と、第2領域と、第3領域と、を表示し、前記第1領域に、第1アプリケーションを起動する第1アイコンと、第2アプリケーションを起動する第2アイコンと、を表示する表示制御ステップと、
前記ポインティング装置に対するユーザによる操作情報を受け付ける操作受付ステップと、
前記第1アイコン及び第2アイコンのうち、一方のアイコンをドラッグして、他方のアイコンにドロップする操作である特定操作を前記操作情報から検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて前記特定操作を検出した場合に、前記第1アプリケーション、及び前記第2アプリケーションを起動する起動制御ステップと、
前記第1アプリケーションが生成した第1画像、及び、前記第2アプリケーションが生成した第2画像の各々を、前記一方のアイコンが、前記第1アイコンであるか、又は、前記第2アイコンであるかに応じて、前記第2領域、及び前記第3領域のうちのいずれかの領域に表示する画像配置ステップと、
を実行する、表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、及び表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、同時に複数のアプリケーションソフトウェアを実行する技術が知られている。
例えば、特許文献1に記載の情報処理装置は、表示画面に複数のアイコンを配置して表示させる表示制御部と、表示画面上で指示されている位置を取得する入力位置取得部と、表示制御部によって表示画面に表示された複数のアイコンの位置と、入力位置取得部によって同時に取得された複数の位置とに基づいて、複数のアイコンに関連付けられた複数のアプリケーションソフトウェアを特定する特定部と、を備える。表示制御部は、表示画面を構成する複数の部分領域のそれぞれに、特定部で特定した各アプリケーションソフトウェアの実行画面を1つずつ表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-215737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の情報処理装置では、例えば、上下方向に配置された2つの領域の各々に、どのアプリの画像を表示するかを指定するためには、2つの領域の各々に表示するアプリを指定する操作が必要である。すなわち、操作性を向上する余地がある。
【0005】
そこで、本発明では、ドラッグアンドドロップ操作によって、2つのアプリ画像の各々の表示領域を決定することが可能な表示制御装置、及び表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、例えば、本発明に係る表示制御装置は、表示装置、及びポインティング装置と通信可能に接続される表示制御装置であって、前記表示装置の表示領域に、第1領域と、第2領域と、第3領域と、を表示し、前記第1領域に、第1アプリケーションを起動する第1アイコンと、第2アプリケーションを起動する第2アイコンと、を表示する表示制御部と、前記ポインティング装置に対するユーザによる操作情報を受け付ける操作受付部と、前記第1アイコン及び第2アイコンのうち、一方のアイコンをドラッグして、他方のアイコンにドロップする操作である特定操作を前記操作情報から検出する検出部と、前記検出部が前記特定操作を検出した場合に、前記第1アプリケーション、及び前記第2アプリケーションを起動する起動制御部と、前記第1アプリケーションが生成した第1画像、及び、前記第2アプリケーションが生成した第2画像の各々を、前記一方のアイコンが、前記第1アイコンであるか、又は、前記第2アイコンであるかに応じて、前記第2領域、及び前記第3領域のうちのいずれかの領域に表示する画像配置部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決するため、例えば、本発明に係る表示制御方法は、表示装置、及びポインティング装置と通信可能に接続される表示制御装置の表示制御方法であって、前記表示装置の表示領域に、第1領域と、第2領域と、第3領域と、を表示し、前記第1領域に、第1アプリケーションを起動する第1アイコンと、第2アプリケーションを起動する第2アイコンと、を表示する表示制御ステップと、前記ポインティング装置に対するユーザによる操作情報を受け付ける操作受付ステップと、前記第1アイコン及び第2アイコンのうち、一方のアイコンをドラッグして、他方のアイコンにドロップする操作である特定操作を前記操作情報から検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて前記特定操作を検出した場合に、前記第1アプリケーション、及び前記第2アプリケーションを起動する起動制御ステップと、前記第1アプリケーションが生成した第1画像、及び、前記第2アプリケーションが生成した第2画像の各々を、前記一方のアイコンが、前記第1アイコンであるか、又は、前記第2アイコンであるかに応じて、前記第2領域、及び前記第3領域のうちのいずれかの領域に表示する画像配置ステップと、を実行する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る表示制御装置、及び表示制御方法によれば、ドラッグアンドドロップ操作によって、2つのアプリ画像の各々の表示領域を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る車載インフォテイメント装置の構成の一例を示す構成図である。
図2】特定操作の一例を示す画像表示画面の画面図である。
図3】第1画像及び第2画像の各々の表示領域の一例を示す画像表示画面の画面図である。
図4】特定操作の他の一例を示す画像表示画面の画面図である。
図5】第1画像及び第2画像の各々の表示領域の他の一例を示す画像表示画面の画面図である。
図6】特定操作の更に別の一例を示す画像表示画面の画面図である。
図7】第1画像及び第2画像の各々の表示領域の更に別の一例を示す画像表示画面の画面図である。
図8】特定操作の更に別の一例を示す画像表示画面の画面図である。
図9】第1画像及び第2画像の各々の表示領域の更に別の一例を示す画像表示画面の画面図である。
図10】制御部の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0011】
[1.車載インフォテイメント装置の構成]
まず、図1を参照して、車載インフォテイメント装置100の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る車載インフォテイメント装置100の構成の一例を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車載インフォテイメント装置100は、制御部1と、ポインティング装置21と、表示装置22と、を備える。
なお、車載インフォテイメント装置100は、車両に搭載され、種々の機能による種々の情報を表示装置22に表示する。上記種々の機能による種々の情報とは、例えば、ナビゲーション機能による地図情報やルート案内等、通信機能によって受信したメールの内容や渋滞情報やニュース等、オーディオ機能によって再生されている楽曲のタイトル等、及び、放送受信機能によって受信中のテレビ画面、ラジオを含む受信中の放送局名や番組説明である。各機能は、それぞれの機能に係る処理を実行する個別のアプリケーションによって実現されても良い 。
本実施形態では、これらの機能のうち、2つの機能に関連する部分を抽出して説明する。2つの機能は、例えば、オーディオ機能と、ナビゲーション機能と、である。
車載インフォテイメント装置100は、「表示制御装置」の一例に対応する。
【0012】
ポインティング装置21は、例えば、表示装置22と一体に構成されたタッチパネルである。タッチパネルは、ユーザによってタッチされた位置に対応する信号を生成し、生成した信号を制御部1へ出力する。
本実施形態では、車載インフォテイメント装置100が、ポインティング装置21を備える場合について説明するが、これに限定されない。ポインティング装置21が、車載インフォテイメント装置100と通信可能に接続されていればよい。
【0013】
表示装置22は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、制御部1からの指示に従って、種々の画像を表示する。
本実施形態では、車載インフォテイメント装置100が、表示装置22を備える場合について説明するが、これに限定されない。表示装置22が、車載インフォテイメント装置100と通信可能に接続されていればよい。
【0014】
制御部1は、本実施形態では、例えば、ECU(Electronic Control Unit)として構成される。制御部1は、表示装置22に表示する画像を制御する。制御部1は、プロセッサー11と、メモリー12とを備える。
メモリー12は、プロセッサー11が実行する制御プログラムPGM、データ等を不揮発的に記憶する記憶装置である。メモリー12は、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。また、メモリー12は、プロセッサー11のワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。メモリー12は、制御部1により処理されるデータや、プロセッサー11が実行する制御プログラムPGM等を記憶する。
プロセッサー11は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーが共働してプロセッサー11として機能する構成であってもよい。
【0015】
また、制御部1は、例えば、集積回路により構成することができる。集積回路は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、及びPLD(Programmable Logic Device)を含む。PLDには、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が含まれる。また、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれていてもよく、プロセッサーと集積回路との組み合わせであってもよい。プロセッサーと集積回路との組み合わせは、マイクロコントローラー(MCU)、SoC(System-on-a-chip)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。
【0016】
制御部1は、ポインティング装置21、及び表示装置22の各々と通信可能に接続される。
【0017】
[2.制御部の構成]
次に、図1を参照して制御部1の構成について説明する。
図1に示すように、制御部1は、第1表示制御部111と、第2表示制御部112と、操作受付部113と、検出部114と、起動制御部115と、画像配置部116と、アイコン記憶部121と、を備える。
具体的には、制御部1のプロセッサー11がメモリー12に記憶された制御プログラムPGMを実行することによって、第1表示制御部111、第2表示制御部112、操作受付部113、検出部114、起動制御部115、及び画像配置部116、として機能する。また、制御部1のプロセッサー11がメモリー12に記憶された制御プログラムPGMを実行することによって、メモリー12を、アイコン記憶部121として機能させる。
第1表示制御部111、及び第2表示制御部112の各々は、「表示制御部」の一部に対応する。換言すれば、第1表示制御部111、及び第2表示制御部112は、「表示制御部」の一例に対応する。
【0018】
アイコン記憶部121は、複数のアイコン画像を予め記憶する。アイコン画像は、第1領域R1に表示される複数のアイコンの画像である。複数のアイコンは、第1アイコンC1と、第2アイコンC2と、を含む。
【0019】
第1表示制御部111は、表示装置22の表示領域Rに、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3と、を表示する。表示領域Rは、矩形形状の領域である。第2領域R2、及び第3領域R3は、表示領域Rの短辺方向又は長辺方向に沿って配列される。
第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3を、例えば、ユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示する。また、第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3を、例えば、ユーザの視野における左右方向と略一致するように配列して表示する。
本実施形態では、表示領域Rの短辺方向又は長辺方向が、例えば、ユーザの視野における上下方向と略一致するように配置される。また、表示領域Rの短辺方向又は長辺方向が、例えば、ユーザの視野における左右方向と略一致するように配置される。
【0020】
例えば、表示装置22の表示領域Rが、ユーザの視野において横長の矩形形状の領域であって、第2領域R2、及び第3領域R3が、表示領域Rの短辺方向に沿って配列される場合には、第1表示制御部111は、以下の処理を行う。すなわち、第1表示制御部111は、図2図5を参照して説明するように、第2領域R2、及び第3領域R3をユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示する。第1表示制御部111は、例えば、第2領域R2を上側に配置し、第3領域R3を下側に配置する。
また、例えば、表示装置22の表示領域Rが、ユーザの視野において縦長の矩形形状の領域であって、第2領域R2、及び第3領域R3が、表示領域Rの短辺方向に沿って配列される場合には、第1表示制御部111は、以下の処理を行う。すなわち、第1表示制御部111は、図6図9を参照して説明するように、第2領域R2、及び第3領域R3をユーザの視野における左右方向と略一致するように配列して表示する。第1表示制御部111は、例えば、第2領域R2を左側に配置し、第3領域R3を右側に配置する。
【0021】
第2表示制御部112は、第1領域R1に、第1アプリケーションAP1を起動する第1アイコンC1と、第2アプリケーションAP2を起動する第2アイコンC2と、を表示する。なお、本実施形態では、「アプリケーション」とは、「アプリケーションソフトウェア」を意味する。
第1アプリケーションAP1は、例えば、オーディオ機能を実行する。
第2アプリケーションAP2は、例えば、ナビゲーション機能を実行する。
【0022】
操作受付部113は、ポインティング装置21に対するユーザによる操作情報JPを受け付ける。操作情報JPは、ポインティング装置21に対するユーザによる操作を示す。ポインティング装置21は、ユーザによる操作を受け付けた場合に、操作に対応する操作情報JPを生成し、生成した操作情報JPを制御部1へ出力する。
【0023】
検出部114は、特定操作PPを操作情報JPから検出する。特定操作PPは、いわゆる、ドラッグアンドドロップ操作である。特定操作PPは、第1アイコンC1及び第2アイコンC2のうち、一方のアイコンCAをドラッグして、他方のアイコンCBにドロップする操作である。
例えば、一方のアイコンCAが第1アイコンC1であり、他方のアイコンCBが第2アイコンC2である場合には、特定操作PPは、第1アイコンC1をドラッグして、第2アイコンC2にドロップする操作である。
また、例えば、一方のアイコンCAが第2アイコンC2であり、他方のアイコンCBが第1アイコンC1である場合には、特定操作PPは、第2アイコンC2をドラッグして、第1アイコンC1にドロップする操作である。
【0024】
起動制御部115は、検出部114が特定操作PPを検出した場合に、第1アプリケーションAP1、及び第2アプリケーションAP2を起動する。
第1アプリケーションAP1が起動することによって、第1画像P1が生成される。第2アプリケーションAP2が起動することによって、第2画像P2が生成される。第1画像P1、及び第2画像P2の各々は、「アプリ画像」の一例に対応する。「アプリ画像」とは、アプリケーションソフトウェアが起動することによって表示される画像である。
【0025】
画像配置部116は、第1画像P1、及び、第2画像P2の各々を、ドラッグした一方のアイコンCAが、第1アイコンC1であるか、又は、第2アイコンC2であるかに応じて、第2領域R2、及び第3領域R3のうちのいずれかの領域に表示する。
【0026】
第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、例えば、ユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示する場合について、説明する。
例えば、一方のアイコンCAが第1アイコンC1である場合には、画像配置部116は、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの上側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの下側の領域に表示する。第1表示制御部111が、例えば、第2領域R2を上側に配置し、第3領域R3を下側に配置する場合には、画像配置部116は、第1画像P1を第2領域R2に表示し、第2画像P2を第3領域R3に表示する。
また、例えば、ドラッグした一方のアイコンCAが第2アイコンC2である場合には、画像配置部116は、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの下側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの上側の領域に表示する。第1表示制御部111が、例えば、第2領域R2を上側に配置し、第3領域R3を下側に配置する場合には、画像配置部116は、第2画像P2を第2領域R2に表示し、第1画像P1を第3領域R3に表示する。
第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、ユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示する場合については、図2図5を参照して更に説明する。
【0027】
第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、例えば、ユーザの視野における左右方向と略一致するように配列して表示する場合について、説明する。
例えば、ドラッグした一方のアイコンCAが第1アイコンC1である場合には、画像配置部116は、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの左側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの右側の領域に表示する。第1表示制御部111が、例えば、第2領域R2を左側に配置し、第3領域R3を右側に配置する場合には、画像配置部116は、第1画像P1を第2領域R2に表示し、第2画像P2を第3領域R3に表示する。
また、例えば、ドラッグした一方のアイコンCAが第2アイコンC2である場合には、画像配置部116は、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの左側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの右側の領域に表示する。第1表示制御部111が、例えば、第2領域R2を左側に配置し、第3領域R3を右側に配置する場合には、画像配置部116は、第2画像P2を第2領域R2に表示し、第1画像P1を第3領域R3に表示する。
第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、ユーザの視野における左右方向と略一致するように配列して表示する場合については、図6図9を参照して更に説明する。
【0028】
[3.具体例]
次に、図2図5を参照して、第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、例えば、ユーザの視野における上下方向と略一致するように配列する場合について説明する。
図2図5の各々には、X軸とY軸とを記載している。X軸は、表示装置22の表示領域Rの長辺方向と平行であり、Y軸は、表示装置22の表示領域Rの短辺方向と平行である。また、表示装置22の表示領域Rは、ユーザの視野において横長の矩形形状の領域である。X軸の正方向は、ユーザの視野における右方向を示す。Y軸の正方向は、ユーザの視野における下方向を示す。
【0029】
図2図5の各々では、第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3を、表示領域Rの短辺方向に沿って配列する。すなわち、第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3を、Y軸と平行な方向に配列する。また、第1表示制御部111は、第2領域R2を上側、すなわち、第3領域R3に対してY軸の負方向、に配置し、第3領域R3を下側、すなわち、第2領域R2に対してY軸の正方向、に配置する。
【0030】
図2は、特定操作PPの一例を示す画像表示画面300の画面図である。画像表示画面300は、表示装置22の表示領域Rに対応する。画像表示画面300は、領域310、領域320、及び領域330を含む。領域310は、第1領域R1の一例に対応する。領域320は、第2領域R2の一例に対応する。領域330は、第3領域R3の一例に対応する。
第2表示制御部112は、第1領域R1に、6つのアイコン311~アイコン316を表示する。アイコン311は、第1アイコンC1であり、アイコン313は、第2アイコンC2である。アイコン311~アイコン313は、この順で、左側から右側に向けて一列に表示される。また、アイコン314~アイコン316は、アイコン311~アイコン313の下側に配置される。
図2では、特定操作PPは、第1アイコンC1をドラッグして、第2アイコンC2にドロップする操作である。第1アイコンC1は、一方のアイコンCAに対応し、第2アイコンC2は他方のアイコンCBに対応する。
【0031】
図2に示す特定操作PPが行われた場合に、表示装置22の表示領域Rには、制御部1によって、図3に示す画像表示画面350が表示される。図3は、第1画像P1及び第2画像P2の各々の表示領域の一例を示す画像表示画面350の画面図である。
ドラッグした一方のアイコンCAが第1アイコンC1であるため、図3では、画像配置部116は、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの上側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの下側の領域に表示する。すなわち、画像配置部116は、第1画像P1を第2領域R2に表示し、第2画像P2を第3領域R3に表示する。
【0032】
また、図2に示す特定操作PPを検出部114が検出した場合に、図3に示すように、第2表示制御部112は、アイコン312を、左端に移動し、第1アイコンC1をアイコン312の右側に配置する。換言すれば、第2表示制御部112は、アイコン312と第1アイコンC1との表示位置を入れ替える。
【0033】
図4は、特定操作PPの他の一例を示す画像表示画面360の画面図である。画像表示画面360は、表示装置22の表示領域Rに対応する。画像表示画面360は、領域310、領域320、及び領域330を含む。領域310は、第1領域R1の一例に対応する。領域320は、第2領域R2の一例に対応する。領域330は、第3領域R3の一例に対応する。
第2表示制御部112は、第1領域R1に、6つのアイコン311~アイコン316を表示する。アイコン311は、第1アイコンC1であり、アイコン313は、第2アイコンC2である。アイコン311~アイコン313は、この順で、左側から右側に向けて一列に表示される。また、アイコン314~アイコン316は、アイコン311~アイコン313の下側に配置される。
図4では、特定操作PPは、第2アイコンC2をドラッグして、第1アイコンC1にドロップする操作である。第2アイコンC2は、一方のアイコンCAに対応し、第1アイコンC1は他方のアイコンCBに対応する。
【0034】
図4に示す特定操作PPが行われた場合に、表示装置22の表示領域Rには、制御部1によって、図5に示す画像表示画面370が表示される。図5は、第1画像P1及び第2画像P2の各々の表示領域の他の一例を示す画像表示画面370の画面図である。
ドラッグした一方のアイコンCAが第2アイコンC2であるため、図5では、画像配置部116は、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの上側の領域に表示し、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの下側の領域に表示する。すなわち、画像配置部116は、第2画像P2を第2領域R2に表示し、第1画像P1を第3領域R3に表示する。
【0035】
また、図4に示す特定操作PPを検出部114が検出した場合に、図5に示すように、第2表示制御部112は、第2アイコンC2を左端に配置し、第1アイコンC1を第2アイコンC2の右側に配置し、アイコン312を、右端に配置する。
【0036】
図2図5では、第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、表示領域Rの短辺方向に沿って配列する場合について説明するが、これに限定されない。第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、表示領域Rの長辺方向に沿って配列してもよい。この場合には、第2領域R2、及び第3領域R3は、ユーザの視野における左右方向と略一致するように配列される。
また、図2図5では、第1表示制御部111は、第2領域R2を上側に配置し、第3領域R3を下側に配置する場合について説明するが、これに限定されない。第1表示制御部111は、第2領域R2を下側に配置し、第3領域R3を上側に配置してもよい。
【0037】
次に、図6図9を参照して、第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、例えば、ユーザの視野における左右方向と略一致するように配列する場合について説明する。
図6図9の各々には、X軸とY軸とを記載している。X軸は、表示装置22の表示領域Rの短辺方向と平行であり、Y軸は、表示装置22の表示領域Rの長辺方向と平行である。また、表示装置22の表示領域Rは、ユーザの視野において縦長の矩形形状の領域である。X軸の正方向は、ユーザの視野における右方向を示す。Y軸の正方向は、ユーザの視野における下方向を示す。
【0038】
図6図9の各々では、第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3を、表示領域Rの短辺に沿って配列する。すなわち、第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3を、X軸と平行な方向に配列する。また、第1表示制御部111は、第2領域R2を左側、すなわち、第3領域R3に対してX軸の負方向、に配置し、第3領域R3を右側、すなわち、第2領域R2に対してX軸の正方向、に配置する。
【0039】
図6は、特定操作PPの更に別の一例を示す画像表示画面400の画面図である。画像表示画面400は、表示装置22の表示領域Rに対応する。画像表示画面400は、領域410、領域420、及び領域430を含む。領域410は、第1領域R1の一例に対応する。領域420は、第2領域R2の一例に対応する。領域430は、第3領域R3の一例に対応する。
第2表示制御部112は、第1領域R1に、6つのアイコン311~アイコン316を表示する。アイコン311は、第1アイコンC1であり、アイコン313は、第2アイコンC2である。アイコン311~アイコン313は、この順で、左側から右側に向けて一列に表示される。また、アイコン314~アイコン316は、アイコン311~アイコン313の下側に配置される。
図6では、特定操作PPは、第1アイコンC1をドラッグして、第2アイコンC2にドロップする操作である。第1アイコンC1は、一方のアイコンCAに対応し、第2アイコンC2は他方のアイコンCBに対応する。
【0040】
図6に示す特定操作PPが行われた場合に、表示装置22の表示領域Rには、制御部1によって、図7に示す画像表示画面450が表示される。図7は、第1画像P1及び第2画像P2の各々の表示領域の更に別の一例を示す画像表示画面450の画面図である。
ドラッグした一方のアイコンCAが第1アイコンC1であるため、図7では、画像配置部116は、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの左側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの右側の領域に表示する。すなわち、画像配置部116は、第1画像P1を第2領域R2に表示し、第2画像P2を第3領域R3に表示する。
【0041】
また、図6に示す特定操作PPを検出部114が検出した場合に、図7に示すように、第2表示制御部112は、アイコン312を、左端に移動し、第1アイコンC1をアイコン312の右側に配置する。換言すれば、第2表示制御部112は、アイコン312と第1アイコンC1との表示位置を入れ替える。
【0042】
図8は、特定操作PPの更に別の一例を示す画像表示画面460の画面図である。画像表示画面460は、表示装置22の表示領域Rに対応する。画像表示画面460は、領域410、領域420、及び領域430を含む。領域410は、第1領域R1の一例に対応する。領域420は、第2領域R2の一例に対応する。領域430は、第3領域R3の一例に対応する。
第2表示制御部112は、第1領域R1に、6つのアイコン311~アイコン316を表示する。アイコン311は、第1アイコンC1であり、アイコン313は、第2アイコンC2である。アイコン311~アイコン313は、この順で、左側から右側に向けて一列に表示される。また、アイコン314~アイコン316は、アイコン311~アイコン313の下側に配置される。
図8では、特定操作PPは、第2アイコンC2をドラッグして、第1アイコンC1にドロップする操作である。第2アイコンC2は、一方のアイコンCAに対応し、第1アイコンC1は他方のアイコンCBに対応する。
【0043】
図8に示す特定操作PPが行われた場合に、表示装置22の表示領域Rには、制御部1によって、図9に示す画像表示画面470が表示される。図9は、第1画像P1及び第2画像P2の各々の表示領域の更に別の一例を示す画像表示画面470の画面図である。
ドラッグした一方のアイコンCAが第2アイコンC2であるため、図9では、画像配置部116は、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの左側の領域に表示し、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの右側の領域に表示する。すなわち、画像配置部116は、第2画像P2を第2領域R2に表示し、第1画像P1を第3領域R3に表示する。
【0044】
また、図8に示す特定操作PPを検出部114が検出した場合に、図9に示すように、第2表示制御部112は、第2アイコンC2を左端に配置し、第1アイコンC1を第2アイコンC2の右側に配置し、アイコン312を、右端に配置する。
【0045】
図6図9では、第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、表示領域Rの短辺方向に沿って配列する場合について説明するが、これに限定されない。第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、表示領域Rの長辺方向に沿って配列してもよい。この場合には、第2領域R2、及び第3領域R3は、ユーザの視野における上下方向と略一致するように配列される。
また、図6図9では、第1表示制御部111は、第2領域R2を左側に配置し、第3領域R3を右側に配置する場合について説明するが、これに限定されない。第1表示制御部111は、第2領域R2を右側に配置し、第3領域R3を左側に配置してもよい。
【0046】
[4.制御部の処理]
次に、図10を参照して、制御部1の処理について説明する。図10は、制御部1の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図10では、第1表示制御部111が、表示装置22の表示領域Rに、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3と、を予め表示する場合について説明する。また、図10では、第2表示制御部112は、第1領域R1に、第1アプリケーションAP1を起動する第1アイコンC1と、第2アプリケーションAP2を起動する第2アイコンC2と、を予め表示する場合について説明する。
【0047】
まず、ステップS101において、第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3を、ユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示するか否かを判定する。
第2領域R2、及び第3領域R3を、ユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示しないと第1表示制御部111が判定した場合(ステップS101;NO)には、処理がステップS117へ進む。なお、この場合には、第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3を、ユーザの視野における左右方向と略一致するように配列して表示する。第2領域R2、及び第3領域R3を、ユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示すると第1表示制御部111が判定した場合(ステップS101;YES)には、処理がステップS103へ進む。
【0048】
そして、ステップS103において、操作受付部113は、ポインティング装置21に対するユーザによる操作情報JPを受け付け、検出部114は、特定操作PPを操作情報JPから検出する。
次に、ステップS105において、起動制御部115は、第1アプリケーションAP1、及び第2アプリケーションAP2を起動する。
次に、ステップS107において、画像配置部116は、ドラッグした一方のアイコンCAが、第1アイコンC1であるか否か、すなわち、特定操作PPにおいて第1アイコンC1をドラッグしたか否かを判定する。一方のアイコンCAとは、特定操作PPにおいてドラッグされるアイコンである。
【0049】
特定操作PPにおいて第1アイコンC1をドラッグしたと画像配置部116が判定した場合(ステップS107;YES)には、処理がステップS109へ進む。
そして、ステップS109において、画像配置部116は、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち、上側の領域に表示する。
次に、ステップS111において、画像配置部116は、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち、下側の領域に表示する。その後、処理が終了される。
【0050】
特定操作PPにおいて第1アイコンC1をドラッグしていないと画像配置部116が判定した場合(ステップS107;NO)には、特定操作PPにおいて第2アイコンC2をドラッグしたと画像配置部116が判定し、処理がステップS113へ進む。
そして、ステップS113において、画像配置部116は、第1画像P1を、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち、下側の領域に表示する。
次に、ステップS115において、画像配置部116は、第2画像P2を、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち、上側の領域に表示する。その後、処理が終了される。
【0051】
第1表示制御部111が、第2領域R2、及び第3領域R3を、ユーザの視野における左右方向と略一致するように配列して表示する場合(ステップS101;NO)には、処理がステップS117に進む。
そしてステップS117において、操作受付部113は、ポインティング装置21に対するユーザによる操作情報JPを受け付け、検出部114は、特定操作PPを操作情報JPから検出する。
次に、ステップS119において、起動制御部115は、第1アプリケーションAP1、及び第2アプリケーションAP2を起動する。
次に、ステップS121において、画像配置部116は、一方のアイコンCAが、第1アイコンC1であるか否か、すなわち、特定操作PPにおいて第1アイコンC1をドラッグしたか否かを判定する。一方のアイコンCAとは、特定操作PPにおいてドラッグされるアイコンである。
【0052】
特定操作PPにおいて第1アイコンC1をドラッグしたと画像配置部116が判定した場合(ステップS121;YES)には、処理がステップS123へ進む。
そして、ステップS123において、画像配置部116は、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち、左側の領域に表示する。
次に、ステップS125において、画像配置部116は、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち、右側の領域に表示する。その後、処理が終了される。
【0053】
特定操作PPにおいて第1アイコンC1をドラッグしていないと画像配置部116が判定した場合(ステップS121;NO)には、特定操作PPにおいて第2アイコンC2をドラッグしたと画像配置部116が判定し、処理がステップS127へ進む。
そして、ステップS127において、画像配置部116は、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち、右側の領域に表示する。
次に、ステップS129において、画像配置部116は、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち、左側の領域に表示する。その後、処理が終了される。
【0054】
ステップS103、及びステップS117の各々は、「操作受付ステップ」、及び「検出ステップ」の一例に対応する。ステップS105、及びステップS119の各々は、「起動制御ステップ」の一例に対応する。ステップS107~ステップS115、及びステップS121~ステップS129の各々は、「画像配置ステップ」の一例に対応する。
【0055】
[5.構成及び効果]
本実施形態に係る車載インフォテイメント装置100は、表示装置22、及びポインティング装置21と通信可能に接続される車載インフォテイメント装置100であって、表示装置22の表示領域Rに、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3と、を表示する第1表示制御部111と、第1領域R1に、第1アプリケーションAP1を起動する第1アイコンC1と、第2アプリケーションAP2を起動する第2アイコンC2と、を表示する第2表示制御部112と、ポインティング装置21に対するユーザによる操作情報JPを受け付ける操作受付部113と、第1アイコンC1及び第2アイコンC2のうち、一方のアイコンCAをドラッグして、他方のアイコンCBにドロップする操作である特定操作PPを操作情報JPから検出する検出部114と、検出部114が特定操作PPを検出した場合に、第1アプリケーションAP1、及び第2アプリケーションAP2を起動する起動制御部115と、第1アプリケーションAP1が生成した第1画像P1、及び、第2アプリケーションAP2が生成した第2画像P2の各々を、ドラッグした一方のアイコンCAが、第1アイコンC1であるか、又は、第2アイコンC2であるかに応じて、第2領域R2、及び第3領域R3のうちのいずれかの領域に表示する画像配置部116と、を備える。
【0056】
この構成によれば、特定操作PPを検出した場合に、第1画像P1、及び、第2画像P2の各々を、ドラッグした一方のアイコンCAが、第1アイコンC1であるか、又は、第2アイコンC2であるかに応じて、第2領域R2、及び第3領域R3のうちのいずれかの領域に表示する。第1画像P1は、第1アプリケーションAP1が起動することによって生成する画像である。第2画像P2は、第2アプリケーションAP2が起動することによって生成する画像である。
よって、ユーザは、第1アイコンC1をドラッグして第2アイコンC2にドロップするか、第2アイコンC2をドラッグして第1アイコンC1にドロップするか、を選択することによって、第1画像P1、及び、第2画像P2の各々を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち所望する領域に表示できる。すなわち、ドラッグアンドドロップ操作によって、2つのアプリ画像である第1画像P1、及び、第2画像P2の各々の表示領域を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち所望する領域に決定できる。したがって、ユーザの利便性を向上できる。
【0057】
また、車載インフォテイメント装置100において、第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3をユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示し、画像配置部116は、ドラッグした一方のアイコンCAが第1アイコンC1である場合に、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの上側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの下側の領域に表示し、ドラッグした一方のアイコンCAが第2アイコンC2である場合に、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの下側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの上側の領域に表示する。
【0058】
この構成によれば、第2領域R2、及び第3領域R3をユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示し、ドラッグした一方のアイコンCAが第1アイコンC1である場合に、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの上側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの下側の領域に表示する。また、第2領域R2、及び第3領域R3をユーザの視野における上下方向と略一致するように配列して表示し、ドラッグした一方のアイコンCAが第2アイコンC2である場合に、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの下側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの上側の領域に表示する。
したがって、ユーザは、第1アイコンC1をドラッグして第2アイコンC2にドロップするか、第2アイコンC2をドラッグして第1アイコンC1にドロップするかを選択することによって、第1画像P1、及び、第2画像P2の各々を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち上側の領域又は下側の領域に表示できる。したがって、ユーザの利便性を向上できる。
【0059】
また、車載インフォテイメント装置100において、第1表示制御部111は、第2領域R2、及び第3領域R3をユーザの視野における左右方向と略一致するように表示し、画像配置部116は、ドラッグした一方のアイコンCAが第1アイコンC1である場合に、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの左側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの右側の領域に表示し、ドラッグした一方のアイコンCAが第2アイコンC2である場合に、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの右側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの左側の領域に表示する。
【0060】
この構成によれば、第2領域R2、及び第3領域R3をユーザの視野における左右方向と略一致するように表示し、ドラッグした一方のアイコンCAが第1アイコンC1である場合に、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの左側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの右側の領域に表示する。また、第2領域R2、及び第3領域R3をユーザの視野における左右方向と略一致するように表示し、ドラッグした一方のアイコンCAが第2アイコンC2である場合に、第1画像P1を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの右側の領域に表示し、第2画像P2を、第2領域R2、及び第3領域R3のうちの左側の領域に表示する。
したがって、ユーザは、第1アイコンC1をドラッグして第2アイコンC2にドロップするか、第2アイコンC2をドラッグして第1アイコンC1にドロップするかを選択することによって、第1画像P1、及び、第2画像P2の各々を、第2領域R2、及び第3領域R3のうち左側の領域又は右側の領域に表示できる。したがって、ユーザの利便性を向上できる。
【0061】
本実施形態に係る車載インフォテイメント装置100の表示制御方法は、表示装置22、及びポインティング装置21と通信可能に接続される車載インフォテイメント装置100の表示制御方法であって、表示装置22の表示領域Rに、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3と、を表示する第1表示制御ステップと、第1領域R1に、第1アプリケーションAP1を起動する第1アイコンC1と、第2アプリケーションAP2を起動する第2アイコンC2と、を表示する第2表示制御ステップと、ポインティング装置21に対するユーザによる操作情報JPを受け付ける操作受付ステップと、第1アイコンC1及び第2アイコンC2のうち、一方のアイコンCAをドラッグして、他方のアイコンCBにドロップする操作である特定操作PPを操作情報JPから検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて特定操作PPを検出した場合に、第1アプリケーションAP1、及び第2アプリケーションAP2を起動する起動制御ステップと、前記検出ステップにおいて特定操作PPを検出した場合に、第1アプリケーションAP1が生成した第1画像P1、及び、第2アプリケーションAP2が生成した第2画像P2の各々を、ドラッグした一方のアイコンCAが、第1アイコンC1であるか、又は、第2アイコンC2であるかに応じて、第2領域R2、及び第3領域R3のうちのいずれかの領域に表示する画像配置ステップと、を実行する。
この構成によれば、本実施形態に係る車載インフォテイメント装置100と同様の作用効果を奏する。
【0062】
[6.他の実施形態]
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、本実施形態では、車載インフォテイメント装置100が有する機能のうちオーディオ機能、及び、ナビゲーション機能の表示について説明したが、これに限定されない。表示装置22に表示されるその他の情報、すなわち、通信機能によって受信したメールの内容、渋滞情報やニュース、放送受信機能によって受信中の放送局名や番組説明といった各種の情報の表示にも本発明は適用が可能である。
本実施形態では、「表示制御装置」が車載インフォテイメント装置100である場合について説明するが、これに限定されない。「表示制御装置」が制御部1を有し、ポインティング装置21、及び表示装置22と通信可能であればよい。「表示制御装置」が、例えば、パーソナルコンピュータでも良い。また、「表示制御装置」が、例えば、スマートフォンでもよい。
【0063】
本実施形態では、制御部1がECUとして構成される場合について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されない。制御部1がプロセッサー11とメモリー12とを備えればよい。例えば、制御部1が、FPGA、SoC等で構成されてもよい。
【0064】
本実施形態では、ポインティング装置21がタッチパネルを備える場合について説明したが、これに限定されない。ポインティング装置21が、表示装置22とは別に設置されたタッチパッドを備える形態でもよい。ポインティング装置21が、例えば、マウスを備える形態でもよい。また、ポインティング装置21が、例えば、ジョイスティックを備える形態でもよい。
【0065】
また、図1は、本願発明を理解容易にするために、車載インフォテイメント装置100の制御部1の機能構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、車載インフォテイメント装置100の制御部1の構成は、処理内容に応じて、更に多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素が更に多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
【0066】
また、図10に記載のフローチャートの処理単位は、制御部1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。制御部1の処理は、処理内容に応じて、更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。また、フローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【0067】
また、車載インフォテイメント装置100の表示制御方法は、制御部1が備えるプロセッサー11に、表示制御方法に対応した制御プログラムPGMを実行させることで実現できる。また、制御プログラムPGMは、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。
記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、制御部1が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
制御プログラムPGMをサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置から制御部1に、制御プログラムPGMをダウンロードすることで、車載インフォテイメント装置100の表示制御方法を実現することもできる。
【符号の説明】
【0068】
100 車載インフォテイメント装置(表示制御装置)
1 制御部
11 プロセッサー
111 第1表示制御部(表示制御部の一部)
112 第2表示制御部(表示制御部の一部)
113 操作受付部
114 検出部
115 起動制御部
116 画像配置部
12 メモリー
121 アイコン記憶部
PGM 制御プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10