特開 2024-148054 タイヤ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024148054

(43)【公開日】2024-10-17

(54)【発明の名称】タイヤ

(51)【国際特許分類】

   B60C 11/24 20060101AFI20241009BHJP

   B60C 11/13 20060101ALI20241009BHJP

【ＦＩ】

B60C11/24 Z

B60C11/13 C

B60C11/24 B

【審査請求】未請求

【請求項の数】9

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023060940

(22)【出願日】2023-04-04

(71)【出願人】

【識別番号】000183233

【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100104134

【弁理士】

【氏名又は名称】住友 慎太郎

(74)【代理人】

【識別番号】100156225

【弁理士】

【氏名又は名称】浦 重剛

(74)【代理人】

【識別番号】100168549

【弁理士】

【氏名又は名称】苗村 潤

(74)【代理人】

【識別番号】100200403

【弁理士】

【氏名又は名称】石原 幸信

(74)【代理人】

【識別番号】100206586

【弁理士】

【氏名又は名称】市田 哲

(72)【発明者】

【氏名】橋本 侑

【テーマコード（参考）】

3D131

【Ｆターム（参考）】

3D131BC13

3D131BC34

3D131BC35

3D131EB11V

3D131EB11W

3D131EB11X

3D131EB31X

3D131EB33X

3D131EB33Z

3D131EB44X

3D131EB81X

3D131EC24X

3D131EC24Z

(57)【要約】

【課題】横溝での偏摩耗やクラック及びドライ性能の低下を抑制しながらトレッド部の摩耗量をユーザ等に知らせることができるタイヤを提供する。
【解決手段】本発明は、トレッド部２を有するタイヤである。トレッド部２は、タイヤ軸方向に延び、かつ、タイヤ周方向に並んだ複数の横溝１０を含む。複数の横溝１０の少なくとも１本は、タイヤ軸方向の一方側に向かって連続的に深さが大きくなるスロープ型底面１３を含む。スロープ型底面１３には、トレッド部２の摩耗量を示すインジケータ１５が設けられている。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ軸方向に延び、かつ、タイヤ周方向に並んだ複数の横溝を含み、
前記複数の横溝の少なくとも１本は、タイヤ軸方向の一方側に向かって連続的に深さが大きくなるスロープ型底面を含み、
前記スロープ型底面には、前記トレッド部の摩耗量を示すインジケータが設けられている、
タイヤ。

【請求項2】

前記複数の横溝のそれぞれは、前記トレッド部の接地端に連なるショルダー横溝である請求項１に記載のタイヤ。

【請求項3】

前記スロープ型底面を含む前記横溝の合計本数は、前記複数の横溝の総本数の３０％以下である、請求項１又は２に記載のタイヤ。

【請求項4】

前記スロープ型底面は、前記横溝の長手方向に沿った断面において、タイヤ半径方向内側に凸となる円弧形状を含む、請求項１又は２に記載のタイヤ。

【請求項5】

前記円弧形状の曲率半径は、２０～５０mmである、請求項４に記載のタイヤ。

【請求項6】

前記横溝のタイヤ軸方向の一端から前記スロープ型底面の最深位置までのタイヤ軸方向の距離は、前記横溝のタイヤ軸方向の長さの７０％以下である、請求項１又は２に記載のタイヤ。

【請求項7】

前記スロープ型底面の最浅位置における前記横溝の深さは、前記横溝の最大深さの１０％～３０％である、請求項１又は２に記載のタイヤ。

【請求項8】

前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも１本の周方向溝を含み、
前記複数の横溝のそれぞれは、前記周方向溝に連通している、請求項１又は２に記載のタイヤ。

【請求項9】

前記インジケータは、幅及び深さが０．２mm以下の凹模様、及び／又は、凹文字を含む、請求項１又は２に記載のタイヤ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、タイヤに関する。

【背景技術】

【0002】

下記特許文献１には、トレッド部に複数の横溝が設けられたタイヤが記載されている。前記複数の横溝の一つは、溝底面が複数のステップ要素で形成されており、各ステップ要素には摩耗量を示すためのインジケータが設けられている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】米国特許出願公開第２０２０／０３４６４９６号明細書

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

特許文献１のタイヤは、ユーザ等に摩耗量を知らせることができるという利点を有するが、改善すべきいくつかの問題があった。例えば、ステップ要素の凸のコーナ部は、走行中に欠けやすく偏摩耗が生じやすい。また、ステップ要素の凹のコーナ部には、歪が集中してクラックが生じやすい。さらに、横溝の深さが段階的に変化することから、トレッド陸部の剛性が不連続に変化し、ドライ性能の低下を招くおそれがあった。

【0005】

本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、横溝での偏摩耗やクラック及びドライ性能の低下を抑制しながらトレッド部の摩耗量をユーザ等に知らせることができるタイヤを提供することを主たる目的としている。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ軸方向に延び、かつ、タイヤ周方向に並んだ複数の横溝を含み、前記複数の横溝の少なくとも１本は、タイヤ軸方向の一方側に向かって連続的に深さが大きくなるスロープ型底面を含み、前記スロープ型底面には、前記トレッド部の摩耗量を示すインジケータが設けられている、タイヤである。

【発明の効果】

【0007】

本発明のタイヤは、上述の構成を採用したことにより、横溝での偏摩耗やクラック及びドライ性能の低下を抑制することができる。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の横断面図である。

【図2】図１のショルダー陸部の拡大平面図である。

【図3】図２の横溝の拡大斜視図である。

【図4】図２のＡ－Ａ線断面図である。

【図5】トレッド部が摩耗したときの横溝の断面図である。

【図6】横溝及びインジケータの平面図である。

【図7】図６のＢ－Ｂ線断面図である。

【図8】本発明の他の実施形態の横溝の断面図である。

【図9】本発明の他の実施形態の横溝の断面図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

以下、本発明のいくつかの実施形態が図面に基づき説明される。図面は、本発明の特徴を内包して記載されているが、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている場合がある。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。図１は、本実施形態のタイヤ１の正規状態におけるトレッド部２の横断面を示す断面図である。なお、図１は、円環状に延びるタイヤ１を、タイヤ回転軸を通り、かつ、タイヤ周方向と直交する仮想平面で切断したときの、トレッド部２の断面を示す図である。本実施形態のタイヤ１は、例えば、乗用車用として好適に用いられる。

【0010】

前記正規状態とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤや、非空気入りタイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。

【0011】

「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばＪＡＴＭＡであれば "標準リム" 、ＴＲＡであれば "Design Rim" 、ＥＴＲＴＯであれば"Measuring Rim" である。

【0012】

「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、ＪＡＴＭＡであれば "最高空気圧" 、ＴＲＡであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ＥＴＲＴＯであれば "INFLATION PRESSURE" である。

【0013】

図１に示されるように、本実施形態のタイヤ１のトレッド部２には、２つの接地端Ｔｅの間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝３と、周方向溝３に区分された複数の陸部４とを含む。接地端Ｔｅは、通常走行時に接地するトレッド部２の外面のタイヤ軸方向の端に相当する。

【0014】

複数の周方向溝３は、例えば、２本のクラウン周方向溝５と２本のショルダー周方向溝６とを含んでいる。２本のクラウン周方向溝５は、タイヤ赤道Ｃを挟むように設けられている。２本のショルダー周方向溝６は、２本のクラウン周方向溝５を挟むように設けられている。本実施形態では、トレッド部２に４本の周方向溝３のみが設けられているが、本発明は、このような態様に限定されるものではない。

【0015】

複数の陸部４は、例えば、１つのクラウン陸部７と、２つのミドル陸部８と、２つショルダー陸部９とを含んでいる。クラウン陸部７は、２本のクラウン周方向溝５の間に区分されている。ミドル陸部８は、クラウン周方向溝５とショルダー周方向溝６との間に区分されている。ショルダー陸部９は、ショルダー周方向溝６のタイヤ軸方向外側に区分されており、接地端Ｔｅを含んでいる。

【0016】

図２には、陸部４の一例として、ショルダー陸部９の拡大平面図が示されている。図２に示されるように、トレッド部２の陸部４には、タイヤ軸方向に延び、かつ、タイヤ周方向に並んだ複数の横溝１０を含む。本実施形態では、横溝１０の一例として、ショルダー陸部９に設けられ、かつ、トレッド部２の接地端Ｔｅに連なるショルダー横溝１１が示されている。但し、横溝１０は、クラウン陸部７やミドル陸部８（図１に示す）に設けられるものでも良い。図２において、実物であれば視認できるであろうショルダー横溝１１の溝底の外観は、省略されている。また、本実施形態のショルダー陸部９には、幅が１．５mm未満のサイプ１４が設けられているが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。

【0017】

図３には、横溝１０の溝底を示す拡大斜視図が示されている。図４は、図２のＡ－Ａ線断面図であり、タイヤ新品時における横溝１０の長手方向に沿った断面図に相当する。図５は、トレッド部２が摩耗したときの横溝１０の断面図である。図３及び図４に示されるように、複数の横溝１０の少なくとも１本は、タイヤ軸方向の一方側に向かって連続的に深さが大きくなるスロープ型底面１３を含む。また、スロープ型底面１３には、トレッド部２の摩耗量を示すインジケータ１５が設けられている。

【0018】

図３に示されるように、本実施形態のインジケータ１５は、横溝１０の残り深さを、タイヤ新品時を１００％とする比率で示されている。このインジケータ１５は、例えば、ショルダー陸部９が図５で示される程度に摩耗した場合に、その一部（本実施形態では「７５％」という文字）が視認できる。これにより、トレッド部２の摩耗量や残量をユーザ等に知らせることができる。

【0019】

他方、従来では、横溝の底面を階段状に構成して、インジケータが配されており、横溝での偏摩耗やクラックの発生、ドライ性能の低下の原因となっていた。これに対し、本発明では、インジケータ１５が横溝１０のスロープ型底面１３に配されている。したがって、横溝１０周辺における陸部４の剛性は連続的に変化する。このため、前記陸部の偏摩耗やクラックを効果的に抑制し、ドライ性能を維持することができる。

【0020】

以下、本実施形態のさらに詳細な構成が説明される。なお、以下で説明される構成は、本実施形態の具体的態様を示すものである。したがって、本発明は、以下で説明される構成を具えないものであっても、上述の効果を発揮し得るのは言うまでもない。また、上述の特徴を具えた本発明のタイヤに、以下で説明される各構成のいずれか１つが単独で適用されても、各構成に応じた性能の向上は期待できる。さらに、以下で説明される各構成のいくつかが複合して適用された場合、各構成に応じた複合的な性能の向上が期待できる。

【0021】

図２に示されるように、本発明の上述の横溝１０がショルダー横溝１１として構成されている。これにより、インジケータ１５が配置された横溝１０が接地端Ｔｅと近い位置に配されることとなり、ユーザ等がインジケータ１５（図３に示す）を確認し易くなる。望ましい態様では、複数の横溝１０のそれぞれは、周方向溝３に連通している。すなわち、本実施形態ではショルダー横溝１１がショルダー周方向溝６に連通している。また、ショルダー横溝１１は、トレッド部２の接地端Ｔｅを超えた位置まで延びている（図示省略）。これにより、優れたウェット性能が発揮される。

【0022】

スロープ型底面１３（図３に示す）を含む前記横溝１０の合計本数は、必要に応じて種々決定することができる。但し、前記合計本数が多いと、排水性が低い横溝１０が増加し、ウェット性能を損ねるおそれがある。このような観点から、スロープ型底面１３を含む横溝１０の合計本数は、複数の横溝１０の総本数の３０％以下であるのが望ましい。一方、前記合計本数が少ないと、インジケータ１５を確認するときの作業性が低下する。このため、前記合計本数は、前記総本数の１０％以上であるのが望ましい。また、スロープ型底面１３を含む横溝１０は、タイヤ全周に亘って均等に配されているのが望ましい。これにより、ウェット性能を維持しつつ、ユーザ等がインジケータ１５を確認し易くなる。

【0023】

図４に示されるように、本実施形態のスロープ型底面１３のタイヤ軸方向内側には、一定の深さで横溝１０の長手方向に延びる第１通常底面２１が連なっている。この第１通常底面２１のタイヤ軸方向の長さＬ２は、例えば、陸部４の接地面における横溝１０のタイヤ軸方向の長さＬ１（図２に示す）の５％～２０％である。

【0024】

スロープ型底面１３は、横溝１０の深さをタイヤ軸方向の一方側（本実施形態では接地端Ｔｅ側）に向かって大きくしている。このため、スロープ型底面１３は、深さが一定となる部分が構成されないよう、陸部４の接地面に対して傾斜して、直線状又は曲線状に延びている。スロープ型底面１３のタイヤ軸方向に対する最大の角度θ１は、例えば、４０～６０°である。

【0025】

本実施形態のスロープ型底面１３は、横溝１０の長手方向に沿った断面において、タイヤ半径方向内側に凸となる円弧形状を含む。より正確には、この円弧形状は、タイヤ半径方向内側かつタイヤ軸方向内側に向かう斜めの向きに、凸となっている。この円弧形状の曲率半径ｒ１は、例えば、１０～７０mmであり、望ましくは２０～５０mmである。このようなスロープ型底面１３は、その周辺の陸部４の剛性をより滑らかに変化させるため、トレッド部２の偏摩耗をさらに確実に抑制することができる。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。

【0026】

横溝１０のタイヤ軸方向の一端からスロープ型底面１３の最深位置１３ａまでのタイヤ軸方向の距離Ｌ３は、陸部４の接地面における横溝１０のタイヤ軸方向の長さＬ１（図２に示す）の７０％以下である。これにより、ウェット性能を維持しつつ、上述の効果を得ることができる。

【0027】

スロープ型底面１３の最浅位置１３ｂにおける前記横溝の深さｄ２は、例えば、横溝１０の最大深さｄ１の１０％～３０％である。これにより、比較的早い段階から、ユーザ等がトレッド部２の摩耗量を認識することができる。

【0028】

スロープ型底面１３のタイヤ軸方向の一方側（本実施形態では、接地端Ｔｅ側）には、上述の第１通常底面２１と平行に延びる第２通常底面２２が連なっている。これにより、本実施形態の横溝１０は、トレッド部２の接地端Ｔｅよりも外側のバットレス面１２において開口している。このような横溝１０は、トレッド部２の摩耗が進んでも、ウェット性能をある程度維持することができる。なお、第２通常底面２２が配された領域では、トレッド部２の接地面又はバットレス面１２が湾曲しており、横溝１０の深さがタイヤ軸方向外側に向かって小さくなっている。

【0029】

図６には、横溝１０及びインジケータ１５の平面図が示されている。図６に示されるように、インジケータ１５は、横溝１０の残り深さを示す数字と、その摩耗位置を特定する直線２５とを含む。なお、図６において、数字「７５％」左側に配された細線１８は、第１通常底面２１とスロープ型底面１３との境界を示すものであり、前記直線２５とは相違する。

【0030】

インジケータ１５は、上述の態様に限定されるものではない。本発明の他の実施形態では、例えば、インジケータ１５として摩耗度合いをＡ、Ｂ、Ｃ等の符号で表示し、各符号の意味（例えば、「Ｃ＝タイヤ交換要」である。）を別の資料（カタログやＨＰを含む）等でユーザ等に認識させるものでも良い。

【0031】

図７には、図６のＢ－Ｂ線断面図が示されている。図６及び図７に示されるように、インジケータ１５は、幅Ｗ１及び深さｄ４が０．２mm以下の凹模様２３、及び／又は、凹文字を含むのが望ましい。本実施形態のインジケータ１５は、全ての文字及び記号が凹模様で構成されている。このようなインジケータ１５は、ウェット走行時において、横溝１０内を通る水の流れを阻害せず、ウェット性能を高めるのに役立つ。なお、この効果は、スロープ型底面１３が配された横溝１０のみならず、例えば、階段状に曲がった底面を有する従来の横溝であっても、発揮され得る。

【0032】

図８には、本発明の他の実施形態の横溝１０の断面図が示されている。図８に示されるように、この実施形態では、スロープ型底面１３が湾曲していない。すなわち、横溝１０の長手方向に沿った断面において、スロープ型底面１３が直線状に延びている。このような実施形態では、陸部４の剛性が維持され易くなり、ドライ性能が向上する。

【0033】

図９には、本発明のさらに他の実施形態の横溝１０の断面図が示されている。図９に示されるように、この実施形態では、スロープ型底面１３の最浅位置が、横溝１０の周方向溝３側の端と一致している。すなわち、この実施形態の横溝１０は、図８で示される実施形態のような第１通常底面２１を備えていない。図９で示される横溝１０は、図８で示される横溝１０と比較して、ウェット性能の向上を期待できる。

【0034】

以上、本発明のいくつかの実施形態が詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。

【0035】

［付記］
本発明は以下の態様を含む。

【0036】

［本発明１］
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ軸方向に延び、かつ、タイヤ周方向に並んだ複数の横溝を含み、
前記複数の横溝の少なくとも１本は、タイヤ軸方向の一方側に向かって連続的に深さが大きくなるスロープ型底面を含み、
前記スロープ型底面には、前記トレッド部の摩耗量を示すインジケータが設けられている、
タイヤ。
［本発明２］
前記複数の横溝のそれぞれは、前記トレッド部の接地端に連なるショルダー横溝である本発明１に記載のタイヤ。
［本発明３］
前記スロープ型底面を含む前記横溝の合計本数は、前記複数の横溝の総本数の３０％以下である、本発明１又は２に記載のタイヤ。
［本発明４］
前記スロープ型底面は、前記横溝の長手方向に沿った断面において、タイヤ半径方向内側に凸となる円弧形状を含む、本発明１ないし３のいずれか１項に記載のタイヤ。
［本発明５］
前記円弧形状の曲率半径は、２０～５０mmである、本発明４に記載のタイヤ。
［本発明６］
前記横溝のタイヤ軸方向の一端から前記スロープ型底面の最深位置までのタイヤ軸方向の距離は、前記横溝のタイヤ軸方向の長さの７０％以下である、本発明１ないし５のいずれか１項に記載のタイヤ。
［本発明７］
前記スロープ型底面の最浅位置における前記横溝の深さは、前記横溝の最大深さの１０％～３０％である、本発明１ないし６のいずれか１項に記載のタイヤ。
［本発明８］
前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも１本の周方向溝を含み、
前記複数の横溝のそれぞれは、前記周方向溝に連通している、本発明１ないし７のいずれか１項に記載のタイヤ。
［本発明９］
前記インジケータは、幅及び深さが０．２mm以下の凹模様、及び／又は、凹文字を含む、本発明１ないし８のいずれか１項に記載のタイヤ。

【符号の説明】

【0037】

２ トレッド部
１０ 横溝
１３ スロープ型底面
１５ インジケータ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】