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特開2024-1481情報処理サーバ、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001481
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】情報処理サーバ、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20231227BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100160
(22)【出願日】2022-06-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】柴山 渉
(72)【発明者】
【氏名】山口 洋平
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
5L099AA21
(57)【要約】
【課題】医療に関するデータを地域医療に活用する。
【解決手段】個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得する医療データ取得部と、地域に関する地域データを取得する地域データ取得部と、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データを生成する生成部と、前記地域医療データを出力する出力部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得する医療データ取得部と、
地域に関する地域データを取得する地域データ取得部と、
前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データを生成する生成部と、
前記地域医療データを出力する出力部と、
を備える情報処理サーバ。
【請求項2】
前記生成部は、自治体の行政区画を前記対象地域として前記地域集約データを生成する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項3】
前記生成部は、郵便番号に対応づけられた地域を前記対象地域として前記地域集約データを生成する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項4】
前記生成部は、前記地域データから前記対象地域における住民の構成比や生活様式の傾向を示す情報を前記地域特徴データとして抽出する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項5】
前記生成部は、前記地域データから抽出した前記対象地域における公共交通機関の利用状況を示す情報を、前記地域特徴データとする、
請求項4に記載の情報処理サーバ。
【請求項6】
前記生成部は、前記地域特徴データに基づく提案であって、前記対象地域に住む住民に健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策の提案を含む前記地域医療データを生成する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理サーバと、
前記情報処理サーバから出力された前記地域医療データを表示する端末装置と、
を備える情報処理システム。
【請求項8】
情報処理サーバであるコンピュータが行う情報処理方法であって、
医療データ取得部が、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得し、
地域データ取得部が、地域に関する地域データを取得し、
生成部が、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データを生成し、
出力部が、前記地域医療データを出力する、
情報処理方法。
【請求項9】
情報処理サーバであるコンピュータに、
個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得させ、
地域に関する地域データを取得させ、
前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データを生成させ、
前記地域医療データを出力させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理サーバ、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療に関するデータを利用する技術がある(例えば、特許文献1参照)。医療に関するデータとしては、例えば、国保データベース(KDB)システムから提供されるデータ(以下、KDBデータという)がある。KDBデータには、例えば、レセプトデータ、健康診断のデータ等が含まれる。KDBデータを分析することにより、例えば、各自治体は、地域住民の健康課題に沿った事業を立案する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7054099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、自治体によっては、KDBデータが有効に活用されていない場合があった。例えば、KDBシステムが複雑かつ機能が不足していると判断され独自のシステムが用意される場合があった。また、医療に関する知識とデータ分析に関する知識の両方を持つ職員が多くないためにKDBデータから課題を発見することが困難となる場合があった。また、KDBデータの分析を外部に委託した結果、高額な委託費用が発生し、肝心の健康増進に関する事業の実施に十分な予算が取れない、或いは、実施した事業の効果の検証が不十分となる場合があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、医療に関するデータを地域医療に活用することができる情報処理サーバ、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理サーバは、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得する医療データ取得部と、地域に関する地域データを取得する地域データ取得部と、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データを生成する生成部と、前記地域医療データを出力する出力部と、を備える。
【0007】
本発明の情報処理システムは、上記に記載の情報処理サーバと、前記情報処理サーバから出力された前記地域医療データを表示する端末装置と、を備える。
【0008】
本発明の、情報処理方法は、情報処理サーバであるコンピュータが行う情報処理方法であって、医療データ取得部が、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得し、地域データ取得部が、地域に関する地域データを取得し、生成部が、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データを生成し、出力部が、前記地域医療データを出力する。
【0009】
本発明の、プログラムは、情報処理サーバであるコンピュータに、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得させ、地域に関する地域データを取得させ、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データを生成させ、前記地域医療データを出力させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、医療に関するデータを地域医療に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態における情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。
図2】実施形態の情報処理システム1が行う処理の流れを示すシーケンス図である。
図3】実施形態の地域医療データCの例を示す図である。
図4】実施形態の情報処理サーバ10の構成例を示すブロック図である。
図5】実施形態の情報処理サーバ10が行う処理の流れを示すフローチャートである。
図6】実施形態の変形例における情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
(情報処理システム1の構成について)
情報処理システム1は、医療に関するデータを地域医療に活用するためのシステムである。図1は、実施形態による情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。情報処理システム1は、例えば、情報処理サーバ10と、自治体サーバ20と、保険DB30と、地域DB40とを備える。
【0014】
保険DB30は、医療に関するデータである医療データAを格納するデータベースである。以下の説明では、医療データAとして、国保データベース(KDB)システムから提供されるデータ(以下、KDBデータという)を用いる場合を例示して説明するが、これに限定されることはなく、医療に関する任意のデータを用いることが可能である。
【0015】
医療データAには、例えば、レセプトデータ、及び健診データが含まれる。レセプトデータは患者が受けた保険診療に係る医療報酬の明細書である。健診データは、定期健康診断等の結果である。レセプトデータには、介護報酬の明細書等が含まれていてもよい。なお、医療データAには、レセプトデータ、及び健診データのうち少なくとも1つが含まれていればよく、すべてが含まれていなくともよい。また、医療データAに、レセプトデータ、及び健診データ以外の医療に関するデータが含まれていてもよい。
【0016】
また、医療データAは、レセプトデータ、及び健診データをまとめたデータであってもよい。例えば、医療データAとして、KDBデータにある国保の医療レセプトデータ、後期高齢者医療の医療レセプト、及び介護保険の介護レセプトを突合して、処理しやすくまとめたCSV突合データが用いられてもよい。
【0017】
地域DB40は、地域に関するデータである地域データBを格納するデータベースである。以下の説明では、地域データBとして、総務省統計局から提供される国勢調査等の結果を用いる場合を例示して説明するが、これに限定されることはなく、地域に関する任意のデータを用いることが可能である。
【0018】
地域データBには、例えば、国勢調査、及び家計調査の結果が含まれる。国勢調査は国内の人及び世帯の実態を調査したものである。家計調査は、世帯の家計の収入・支出,貯蓄・負債などを調査したものである。なお、地域データBには、国勢調査、及び家計調査の結果のうち少なくとも1つが含まれていればよく、すべてが含まれていなくともよい。また、地域データBに、国勢調査、及び家計調査の結果以外の地域に関するデータが含まれていてもよい。
【0019】
自治体サーバ20は、自治体が管理するコンピュータである。自治体サーバ20には、保険DB30から医療データAが提供される。なお、自治体サーバ20が、市区町村などに係る自治体で管理されるものである場合には、各県の国保連等を介して医療データAが提供されてもよい。この場合において、各県の国保連等における独自のシステムにより医療データAが更に加工されて、市区町村に係る自治体サーバ20に提供されてもよい。
【0020】
自治体サーバ20は、医療データAのデータ分析を、情報処理サーバ10に依頼する。例えば、自治体サーバ20は、医療データAにおける個人情報をマスクし、個人情報をマスクした医療データA(以下、医療データA#という)を、情報処理サーバ10に送信する。ここでの個人情報は、例えば、患者の氏名などである。自治体サーバ20は、医療データA#を情報処理サーバ10に送信することにより、医療データAのデータ分析を情報処理サーバ10に依頼する。
【0021】
情報処理サーバ10は、医療データA#を分析するコンピュータである。情報処理サーバ10は、自治体サーバ20によって送信された医療データA#を受信する。また、情報処理サーバ10は、地域DB40から地域データBを取得する。情報処理サーバ10は、医療データA#と地域データBとを用いて、地域医療データCを生成する。
【0022】
地域医療データCは、医療データA#を地域医療に活用できるように加工したデータである。地域医療データCでは、医療データA#を地域ごとに集約し、地域ごとに集約した医療データA#に、その地域の特徴を対応づけたデータである。
【0023】
情報処理サーバ10は、例えば、県ごと、或いは、市区町村ごとなど、自治体の行政区画を集約の単位として医療データA#を集約する。これにより、自治体が、行政区画ごとの地域医療の実態を把握することができる。
【0024】
或いは、情報処理サーバ10は、郵便番号に対応付けされた地域を集約の単位として医療データA#を集約するようにしてもよい。郵便番号は全国的に統一されたコード体系が用いられており、郵便物を区分するために設定されたものであることから、情報(ここでは、医療データA#)を地域ごとに集約する指標としてそのまま適用することができる。
【0025】
しかも、郵便番号は、市区町村などの行政区画よりも、やや細かい丁目などの区画を単位として設定されている場合が多く、自治体が特徴を把握したい地域に対応させる区分としても適切である。例えば、郵便番号に対応する区分ごとにその地域の特徴を抽出し、似たような特徴を有する地域を統合してもよい。
【0026】
一方、医療データA#に患者の住所が示されている場合には、その住所に基づいて、郵便番号に対応する地域の区分よりも細かい区分にて医療データA#を集約することが可能である。しかし、患者の住所に基づいて医療データA#を集約しようとすると、地域が細かくなり過ぎて、地域の特徴と対応づけることが困難となる可能性がある。
【0027】
これに対し、地域を集約する単位として郵便番号を用いることにより、集約する地域の単位が細かくなり過ぎることなく、自治体が把握したい地域に対応させた適切な区分にて全体的に網羅することが可能となる。
【0028】
また、情報処理サーバ10は、地域ごとに集約した医療データA#に、その地域の特徴を対応づける。ここでの地域の特徴は、任意の特徴であってよいが、例えば、地域において、健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策を提案する根拠となり得る特徴である。このような地域の特徴を提示することにより、自治体が、地域ごとに集約した医療データA#に基づいて設定した課題に対し、その地域の住民に適した勧奨及び介入等を行うことができる施策を立案することが可能となる。
【0029】
ここでの勧奨及び介入等は、任意であってよいが、例えば、電話を用いた勧奨及び介入(アウトバンドコール)がある。また、SMS、医療機関、調剤薬局、折込チラシ、ダイレクトメール、配達地域を指定した郵便物(タウンプラス)、地域イベントなどを介して勧奨及び介入等を行うことができる。
【0030】
例えば、公共交通機関の利用する住民の比率が高い地域であれば、公共交通機関、例えばバスなどに、「健康診断を受けましょう」と呼びかけるような広告を出すような対策を立案することができる。地域の特徴に応じた施策を立案することによって、健康増進に関する事業への関心を高めることができ、例えば、健康診断の受診率を向上させるような効果が期待できる。
【0031】
地域の特徴は、例えば、乳幼児比率、ティーン比率、1人暮らし比率、夫婦のみ世帯比率、高齢二人暮らし比率、大家族世帯比率、核家族世帯比率、三世代世帯比率、戸建世帯比率、集合住宅世帯比率、賃貸世帯比率、長期居住者比率、有配偶者男性比率、有配偶者女性比率、就業男性比率、就業女性比率、自営比率、一次産業人口比率、二次産業人口比率、三次産業人口比率、長時間就労者比率、自市内通勤者比率、遠方通勤者比率、賃金給与世帯比率、年金世帯比率、年収700万円以上世帯比率、公共交通機関利用者比率、徒歩通勤者比率、車バイク利用者比率、大卒者比率、高卒未満比率などである。
【0032】
例えば、地域医療データCは、地域ごとの健康診断を受信した住民の比率に、その地域における公共交通機関の利用する住民の比率を対応づけた情報である。これにより、健康診断の受診率が良い地域と悪い地域とを区分することが容易となる。また、公共交通機関の利用する住民の比率などの地域の特徴が対応づけられることにより、例えば、健康診断の受診率が悪い地域において、受診率を向上させる取り組みとして、公共交通機関を利用することができるか否かを判断することが容易となる。
【0033】
このように、地域医療データCにおいて、医療データA#を地域ごとに集約されることにより、地域ごとの課題を発見し易くすることができる。また、地域医療データCにおいて、地域ごとに集約した医療データA#に、その地域の特徴を対応づけられることにより、その地域における課題を解決する手段を見出し易くすることが可能である。
【0034】
情報処理サーバ10は、生成した地域医療データCを、自治体サーバ20に送信する。自治体サーバ20は、情報処理サーバ10から地域医療データCを受信する。自治体サーバ20は、受信した地域医療データを用いて、地域における医療施策、例えば、健康診断等の課題を発見したり、その地域で実施した健康増進に関する事業の効果を検証したりする。なお、この場合において、自治体サーバ20は、地域医療データCにおける医療データA#においてマスクされていた個人情報を復元させるようにしてもよい。
【0035】
(情報処理システム1の処理について)
ここで、図2を用いて、情報処理システム1が行う処理について説明する。図は、情報処理システム1が行う処理の流れを示すシーケンス図である。
【0036】
まず、保険DB30は、自治体サーバ20に医療データAを送信することにより、医療データAを提供する(ステップS10)。例えば、自治体サーバ20は、定期的に、保険DB30から医療データAを受信する。或いは、自治体サーバ20は、任意のタイミングで医療データAを提供するように保険DB30に要求し、要求に応じた保険DB30から医療データAを受信するようにしてもよい。
【0037】
自治体サーバ20は、医療データAにおける個人情報をマスクする個人情報マスク処理を行う(ステップS11)。例えば、自治体サーバ20は、医療データAにおける、患者の氏名を、乱数などの文字列に置き換えることにより、個人情報をマスクする。自治体サーバ20は、個人情報をマスクした医療データA#を情報処理サーバ10に送信する(ステップS12)。情報処理サーバ10は、自治体サーバ20から医療データA#を受信し(ステップS13)、受信したデータを地域ごとに集約する。
【0038】
一方、地域DB40は、地域データBを情報処理サーバ10に送信する(ステップS15)。例えば、情報処理サーバ10は、任意のタイミングで地域データBを提供するように地域DB40に要求し、要求に応じた地域DB40から地域データBを受信する(ステップS16)。情報処理サーバ10は、地域データBから、地域ごとに、その地域における特徴を抽出した地域特徴データを生成する(ステップS17)。
【0039】
情報処理サーバ10は、地域医療データCを生成する(ステップS18)。情報処理サーバ10は、医療データA#を地域ごとに集約した地域集約データに、その地域における特徴を抽出した地域特徴データを対応づけた地域医療データCを生成する。情報処理サーバ10は、生成した地域医療データCを自治体サーバ20に送信する(ステップS19)。自治体サーバ20は、地域医療データCを情報処理サーバ10から受信し、受信した地域医療データCを表示する(ステップS20)。
【0040】
(地域医療データCについて)
ここで、図3を用いて、地域医療データCについて説明する。図3は、実施形態の地域医療データCの例を示す図である。図3の例では、自治体サーバ20に表示された地域医療データCの例が示されている。
【0041】
図3に示すように、地域医療データCは、例えば、地域ごとに集約した医療データを示す集約医療データC1と、その地域における特徴を示す地域特徴データC2により構成される。
【0042】
集約医療データC1として、特定健診受診率_現状把握と題したデータが例示されている。集約医療データC1には、市区町村ごとの受診率を示す棒グラフ、市区町村ごとの受診率の分布を示す地図、年度ごとの受診率の月推移を示す折れ線グラフ、年度ごとの受信者数を示す棒グラフなど、データを可視化したグラフや地図が表示される。このように、グラフや地図を用いた表示を行うことにより、地域ごとの課題を、自治体の職員などが直観的に把握することができるようにする。
【0043】
また、地域医療データCでは、集約医療データC1に、地域特徴データC2が対応づけられている。例えば、集約医療データC1に表示された市区町村ごとの受診率の分布を示す地図において、ある地域Eがクリックされると、その地域に対応する地域特徴データC2が表示される。地域特徴データC2には、その地域の特徴として、地域Eにおける乳幼児比率や、長時間労働者比率などのランクが表示される。このように、その地域の特徴として、ランクを表示させることにより、対象とする地域が、他の地域と比較してどのように特徴づけられているのかを把握し易くすることができる。
【0044】
(情報処理サーバ10の構成について)
ここで、情報処理サーバ10の構成について、図4を用いて説明する。図4は、実施形態による情報処理サーバ10の構成例を示すブロック図である。情報処理サーバ10は、例えば、クラウド装置、サーバ装置、PCなどにより実現される。
【0045】
情報処理サーバ10は、例えば、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。通信部11は、自治体サーバ20及び地域DB40と通信を行う。
【0046】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部12は、情報処理サーバ10の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
【0047】
制御部13は、情報処理サーバ10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。制御部13は、例えば、医療データ取得部130と、地域データ取得部131と、生成部132と、出力部133とを備える。
【0048】
医療データ取得部130は、医療データを取得する。医療データは、患者など個人が受けた医療に関する医療データであって、その個人の住所に関する情報を含む。医療データ取得部130は、例えば、保険DB30から提供される医療データを、通信部11を介して取得する。医療データ取得部130は、取得した医療データを、生成部132に出力する。
【0049】
地域データ取得部131は、地域データを取得する。地域データ取得部131は、例えば、地域DB40から提供される地域データを、通信部11を介して取得する。地域データ取得部131は、取得した地域データを生成部132に出力する。
【0050】
生成部132は、医療データと地域データを用いて地域医療データを生成する。生成部132は、医療データを、患者など個人が住む対象地域ごとに集約した地域集約データを生成する。
【0051】
生成部132は、地域データから、対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出する。例えば、生成部132は、自治体の行政区画を対象地域として、地域集約データを生成する。生成部132は、郵便番号に対応づけられた地域を対象地域として、地域集約データを生成するようにしてもよい。
【0052】
生成部132は、地域集約データに、地域特徴データを対応づけることによって地域医療データを生成する。生成部132は、地域データから、対象地域における住民の構成比や生活様式の傾向を示す情報を地域特徴データとして抽出する。例えば、生成部132は、地域データから、対象地域における公共交通機関の利用状況を示す情報を、地域特徴データとして抽出する。
【0053】
また、生成部132は、地域特徴データに基づく提案であって、対象地域に住む住民に、健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策の提案を含む、地域医療データを生成するようにしてもよい。
【0054】
出力部133は、地域医療データを出力する。出力部133は、例えば、地域医療データを、通信部11を介して自治体サーバ20に送信することによって、地域医療データを出力する。
【0055】
(情報処理サーバ10の処理について)
ここで、図5を用いて、情報処理サーバ10の処理について説明する。図5は、実施形態の情報処理サーバ10が行う処理の流れを示すフローチャートである。情報処理サーバ10は、医療データA#を取得する(ステップS101)。情報処理サーバ10は、医療データA#を用いて、郵便番号に対応する地域ごとに、医療データA#を集約した地域集約データを生成する(ステップS102)。情報処理サーバ10は、地域データBを取得する(ステップS103)。情報処理サーバ10は、地域データBを用いて、郵便番号に対応する地域ごとの地域の特徴を示す地域特徴データを生成する(ステップS104)。情報処理サーバ10は、郵便番号に対応する地域ごとに、地域集約データと地域特徴データとを対応づけて地域医療データCを生成する(ステップS105)。情報処理サーバ10は、生成した地域医療データCを出力する(ステップS106)。
【0056】
以上説明したように、実施形態の情報処理サーバ10は、医療データ取得部130と、地域データ取得部131と、生成部132と、出力部133を備える。医療データ取得部130は、医療データ(医療データA又は医療データA#)を取得する。医療データは、患者などの個人が受けた医療に関する医療データであって、個人の住所に関する情報を含む情報である。地域データ取得部131は、地域データBを取得する。地域データBは、地域に関する情報である。生成部132は、地域医療データCを生成する。地域医療データCは、地域集約データに地域特徴データを対応づけた情報である。地域集約データは個人が住む対象地域ごとに、医療データを集約した情報である。地域特徴データは、地域データから抽出した対象地域の特徴を示す情報である。出力部133は、地域医療データCを出力する。これにより、実施形態の情報処理サーバ10では、患者などの個人が受けた医療に関する医療データが地域ごとに集約され、さらに、その地域の特徴と対応づけられた情報を、提示することができる。したがって、医療に関するデータを地域医療に活用することができる。
【0057】
また、実施形態の情報処理サーバ10は、生成部132は、自治体の行政区画を対象地域として、地域集約データを生成する。これにより、実施形態の情報処理サーバ10では、自治体が医療の実態を把握したい地域区分の単位で情報を提供することができ、医療に関するデータを、自治体における地域医療に活用することができる。
【0058】
また、実施形態の情報処理サーバ10は、生成部132は、郵便番号に対応づけられた地域を対象地域として、地域集約データを生成する。これにより、実施形態の情報処理サーバ10では、郵便番号に対応する地域区分の単位で情報を提供することができ、医療に関するデータを、政策を立てやすい地域ごとにまとめることができる。
【0059】
また、実施形態の情報処理サーバ10は、生成部132は、地域データから対象地域における住民の構成比や生活様式の傾向を示す情報を、地域特徴データとして抽出する。これにより、実施形態の情報処理サーバ10では、医療データに、地域における住民の構成比や生活様式の傾向を特徴づけることができ、その地域の住民への勧奨及び介入等に有効な手段を把握し易くすることができる。
【0060】
また、実施形態の情報処理サーバ10は、生成部132は、地域データから抽出した対象地域における公共交通機関の利用状況を示す情報を、地域特徴データとする。これにより、実施形態の情報処理サーバ10では、医療データに、地域における公共交通機関の利用状況を特徴づけることができ、その地域の住民への勧奨及び介入等に公共交通機関を利用することが有効か否かを判断し易くすることができる。
【0061】
また、実施形態の情報処理サーバ10は、生成部132は、地域特徴データに基づく提案であって、対象地域に住む住民に、健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策の提案を含む地域医療データを生成する。これにより、実施形態の情報処理サーバ10では、地域の特徴に応じて事業に関心を持たせるための施策を提案することができ、その地域に有効な勧奨及び介入等を提案することが可能となる。
【0062】
以上説明したように、実施形態の情報処理システム1は、情報処理サーバ10と自治体サーバ20(端末装置の一例)を備える。自治体サーバ20は、情報処理サーバ10から出力された地域医療データCを表示する。これにより、実施形態の情報処理システム1では、地域医療データCを自治体サーバ20に表示させることができ、医療に関するデータを地域医療に活用することができる。
【0063】
(実施形態の変形例)
ここで、実施形態の変形例について、図6を用いて説明する。図6は、実施形態の変形例における情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。本変形例では、保険DB30に代えて、情報処理サーバ10が保険事業者サーバ50を介して医療データA#を取得する点において、上述した実施形態と相違する。
【0064】
情報処理システム1は、例えば、情報処理サーバ10と、自治体サーバ20と、地域DB40と、保険事業者サーバ50を備える。
【0065】
保険事業者サーバ50は、保険事業者が管理するコンピュータである。保険事業者サーバ50には、医療データAが記憶されている。保険事業者サーバ50は、医療データAのデータ分析を、情報処理サーバ10に依頼する。例えば、保険事業者サーバ50は、医療データAにおける個人情報をマスクし、医療データA#を、情報処理サーバ10に送信する。これにより、保険事業者サーバ50は、医療データAのデータ分析を情報処理サーバ10に依頼する。
【0066】
情報処理サーバ10は、保険事業者サーバ50からの依頼に応じて医療データA#を分析し、医療データA#と地域データBとを用いて、地域医療データCを生成する。情報処理サーバ10が地域医療データCを生成する方法は、上述した実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0067】
情報処理サーバ10は、生成した地域医療データCを保険事業者サーバ50に送信する。この場合において、情報処理サーバ10は、地域医療データCを、自治体サーバ20に送信するようにしてもよい。
【0068】
以上説明したように、実施形態の変形例にかかる情報処理システム1は、情報処理サーバ10と保険事業者サーバ50(端末装置の一例)を備える。保険事業者サーバ50は、情報処理サーバ10から出力された地域医療データCを表示する。これにより、実施形態の変形例にかかる情報処理システム1では、地域医療データCを保険事業者サーバ50に表示させることができ、医療に関するデータを地域医療に活用することができる。
【0069】
なお、上述した実施形態では、自治体サーバ20が、個人情報をマスクした医療データA#を情報処理サーバ10に送信する場合を例示して説明した。しかしながら、これに限定されない。個人情報をマスクした医療データA#を情報処理サーバ10に送信するか、或いは、個人情報をマスクする前の医療データAを情報処理サーバ10に送信するかは、自治体からのニーズ等に応じて決定されてよい。
【0070】
自治体サーバ20から個人情報をマスクする前の医療データAを受信した場合、情報処理サーバ10は、例えば、医療データAにおける個人情報をマスクすることによって、医療データA#を生成し、生成した医療データA#を用いて、地域医療データCを生成するための処理を行う。そして、情報処理サーバ10は、生成した地域医療データCにおける医療データA#においてマスクされていた個人情報を復元させ、個人情報が復元された地域医療データCを、自治体サーバ20に送信する。
【0071】
また、上述した実施形態において、情報処理サーバ10と自治体サーバ20との間で行わるデータの送受信は、オフラインで行われてもよいし、オンラインで行われてもよい。ここでのオフラインは、汎用の通信ネットワークを介さずに行うデータの送受信であり、例えば、データをHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体に記憶させ、データを記憶させた物理的な記憶媒体が運搬されることによって行われるデータの送受信である。また、ここでのオンラインとは汎用の通信ネットワークを介して行うデータの送受信である。
【0072】
上述した実施形態における情報処理システム1及び情報処理サーバ10の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0073】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0074】
1…情報処理システム
10…情報処理サーバ
130…医療データ取得部
131…地域データ取得部
132…生成部
133…出力部
20…自治体サーバ
30…保険DB
40…地域DB
50…保険事業者サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-12-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得する医療データ取得部と、
地域に関する地域データを取得する地域データ取得部と、
前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策を前記対象地域に住む住民に適した態様にて呼びかける提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記施策の実施を前記態様にて呼びかけるための提案を含む地域医療データを生成する生成部と、
前記地域医療データを出力する出力部と、
を備える情報処理サーバ。
【請求項2】
前記生成部は、自治体の行政区画を前記対象地域として前記地域集約データを生成する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項3】
前記生成部は、郵便番号に対応づけられた地域を前記対象地域として前記地域集約データを生成する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項4】
前記生成部は、前記地域データから前記対象地域における生活様式のうちの社会活動の傾向を示す情報を前記地域特徴データとして抽出し、前記施策の実施を前記社会活動の傾向に応じて呼びかける提案を含む前記地域医療データを生成する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項5】
前記生成部は、前記地域データから抽出した前記対象地域における公共交通機関の利用状況を示す情報を、前記地域特徴データとし、前記利用状況に応じて、前記施策の実施を公共交通機関に広告を掲載することにより呼びかける提案を含む前記地域医療データを生成する、
請求項4に記載の情報処理サーバ。
【請求項6】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理サーバと、
前記情報処理サーバから出力された前記地域医療データを表示する端末装置と、
を備える情報処理システム。
【請求項7】
情報処理サーバであるコンピュータが行う情報処理方法であって、
医療データ取得部が、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得し、
地域データ取得部が、地域に関する地域データを取得し、
生成部が、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策を前記対象地域に住む住民に適した態様にて呼びかける提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記施策の実施を前記態様にて呼びかけるための提案を含む地域医療データを生成し、
出力部が、前記地域医療データを出力する、
情報処理方法。
【請求項8】
情報処理サーバであるコンピュータに、
個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得させ、
地域に関する地域データを取得させ、
前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策を前記対象地域に住む住民に適した態様にて呼びかける提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記施策の実施を前記態様にて呼びかけるための提案を含む地域医療データを生成させ、
前記地域医療データを出力させる、
プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の情報処理サーバは、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得する医療データ取得部と、地域に関する地域データを取得する地域データ取得部と、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策を前記対象地域に住む住民に適した態様にて呼びかける提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記施策の実施を前記態様にて呼びかけるための提案を含む地域医療データを生成する生成部と、前記地域医療データを出力する出力部と、を備える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の、情報処理方法は、情報処理サーバであるコンピュータが行う情報処理方法であって、医療データ取得部が、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得し、地域データ取得部が、地域に関する地域データを取得し、生成部が、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策を前記対象地域に住む住民に適した態様にて呼びかける提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記施策の実施を前記態様にて呼びかけるための提案を含む地域医療データを生成し、出力部が、前記地域医療データを出力する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の、プログラムは、情報処理サーバであるコンピュータに、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得させ、地域に関する地域データを取得させ、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための施策を前記対象地域に住む住民に適した態様にて呼びかける提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記施策の実施を前記態様にて呼びかけるための提案を含む地域医療データを生成させ、前記地域医療データを出力させる、プログラムである。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得する医療データ取得部と、
地域に関する地域データを取得する地域データ取得部と、
前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための呼びかけを、前記対象地域に住む住民に適した態様にて実施する提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記呼びかけを前記態様にて実施するための提案を含む地域医療データを生成する生成部と、
前記地域医療データを出力する出力部と、
を備える情報処理サーバ。
【請求項2】
前記生成部は、自治体の行政区画を前記対象地域として前記地域集約データを生成する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項3】
前記生成部は、郵便番号に対応づけられた地域を前記対象地域として前記地域集約データを生成する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項4】
前記生成部は、前記地域データから前記対象地域における生活様式のうちの社会活動の傾向を示す情報を前記地域特徴データとして抽出し、前記社会活動の傾向に応じて前記呼びかけを実施する提案を含む前記地域医療データを生成する、
請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項5】
前記生成部は、前記地域データから抽出した前記対象地域における公共交通機関の利用状況を示す情報を、前記地域特徴データとし、前記利用状況に応じ公共交通機関に広告を掲載することにより前記呼びかけを実施する提案を含む前記地域医療データを生成する、
請求項4に記載の情報処理サーバ。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理サーバと、
前記情報処理サーバから出力された前記地域医療データを表示する端末装置と、
を備える情報処理システム。
【請求項7】
情報処理サーバであるコンピュータが行う情報処理方法であって、
医療データ取得部が、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得し、
地域データ取得部が、地域に関する地域データを取得し、
生成部が、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための呼びかけを、前記対象地域に住む住民に適した態様にて実施する提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記呼びかけを前記態様にて実施するための提案を含む地域医療データを生成し、
出力部が、前記地域医療データを出力する、
情報処理方法。
【請求項8】
情報処理サーバであるコンピュータに、
個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得させ、
地域に関する地域データを取得させ、
前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための呼びかけを、前記対象地域に住む住民に適した態様にて実施する提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記呼びかけを前記態様にて実施するための提案を含む地域医療データを生成させ、
前記地域医療データを出力させる、
プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の情報処理サーバは、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得する医療データ取得部と、地域に関する地域データを取得する地域データ取得部と、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための呼びかけを、前記対象地域に住む住民に適した態様にて実施する提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記呼びかけを前記態様にて実施するための提案を含む地域医療データを生成する生成部と、前記地域医療データを出力する出力部と、を備える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の、情報処理方法は、情報処理サーバであるコンピュータが行う情報処理方法であって、医療データ取得部が、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得し、地域データ取得部が、地域に関する地域データを取得し、生成部が、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための呼びかけを、前記対象地域に住む住民に適した態様にて実施する提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記呼びかけを前記態様にて実施するための提案を含む地域医療データを生成し、出力部が、前記地域医療データを出力する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の、プログラムは、情報処理サーバであるコンピュータに、個人が受けた医療に関する医療データであって、前記個人の住所に関する情報を含む医療データを取得させ、地域に関する地域データを取得させ、前記個人が住む対象地域ごとに前記医療データを集約した地域集約データを生成し、前記地域データから、健康増進に関する事業に関心を持たせるための呼びかけを、前記対象地域に住む住民に適した態様にて実施する提案をする根拠となり得る前記対象地域の特徴を示す地域特徴データを抽出し、前記地域集約データに前記地域特徴データを対応づけた地域医療データであって、前記呼びかけを前記態様にて実施するための提案を含む地域医療データを生成させ、前記地域医療データを出力させる、プログラムである。