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▶ ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014811
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】通信方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 49/354 20220101AFI20240125BHJP
   H04L 45/74 20220101ALI20240125BHJP
【FI】
H04L49/354
H04L45/74
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023117777
(22)【出願日】2023-07-19
(31)【優先権主張番号】202210860604.8
(32)【優先日】2022-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュ、トン
(72)【発明者】
【氏名】ディン、ジウタオ
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA11
5K030HC01
5K030HC14
5K030HD03
5K030LB05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】VXLANおよびSRv6ネットワークの間の相互接続を実装する通信方法および通信装置を提供する。
【解決手段】方法は、第1の通信装置が、第2の通信装置から第1のEVPN MACルートを受信する段階を含む。第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する。第1の通信装置は、第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成する。第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1の通信装置のものであり、かつ、第1のVNIに対応する第1のSIDを搬送する。第1の通信装置は、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【選択図】図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を有するメモリ;および
プロセッサ
を備える第1の通信装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサは、
第2の通信装置から第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク媒体アクセス制御EVPN MACルートを受信する手順、ここで、前記第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを搬送する;
前記第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成する手順、ここで、前記第2のEVPN MACルートは、前記第1のMACアドレス、および、前記第1の通信装置のものであり、かつ、前記第1のVNIに対応する第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを搬送する;および
前記第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する手順
を前記第1の通信装置に実行させる、
第1の通信装置。
【請求項2】
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサはさらに、
前記第1のVNIに対応する前記第1のSRv6 SIDをSRv6 SID割り当てポリシーに従って決定する手順、ここで、前記SRv6 SID割り当てポリシーは、EVPN MACルートに対応する異なるEVPNインスタンスに基づいて、異なるSRv6 SIDを割り当てること、EVPN MACルートで搬送される異なるMACアドレスに基づいて、異なるSRv6 SIDを割り当てること;または異なる通信装置からのEVPN MACルートに基づいて、異なるSRv6 SIDを割り当てることのうちの少なくとも1つを含む
を前記第1の通信装置に実行させる、
請求項1に記載の第1の通信装置。
【請求項3】
前記第1のSRv6 SIDは、前記第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられたSRv6 SIDである、請求項1に記載の第1の通信装置。
【請求項4】
前記第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、前記第1のMACアドレスおよび前記第1のVNIの間の対応関係を含む、請求項3に記載の第1の通信装置。
【請求項5】
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサはさらに、
第3のEVPN MACルートを受信する手順、ここで、前記第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、前記第3のEVPN MACルートは、前記第1の通信装置の第2のEVPNインスタンスに対応している;
前記第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成する手順、ここで、前記第4のEVPN MACルートは、前記第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し、前記第2のSRv6 SIDは、前記第2のEVPNインスタンスに割り当てられたSRv6 SIDである;および
前記第4のEVPN MACルートを前記第3の通信装置へ送信する手順
を前記第1の通信装置に実行させる、
請求項3に記載の第1の通信装置。
【請求項6】
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサはさらに、前記第1のSRv6 SIDおよび前記第1のVNIの間の対応関係を記録する手順を前記第1の通信装置に実行させる、請求項1から5のいずれか一項に記載の第1の通信装置。
【請求項7】
前記第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられており、前記第1のオペレーションは、仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANカプセル化を実行している、請求項6に記載の第1の通信装置。
【請求項8】
命令を有するメモリ;および
プロセッサ
を備える第1の通信装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサは、
宛先アドレスが第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDである第1のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する手順、ここで、前記第1のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1の媒体アクセス制御MACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む;
第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを前記第1のSRv6 SIDに基づいて決定する手順;
前記第1のレイヤ2パケットに対して仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANカプセル化を実行して、第1のVXLANパケットを取得する手順、ここで、前記第1のVXLANパケットは、前記第1のVNIを含む;および
前記第1のVXLANパケットを第3の通信装置へ転送する手順
を前記第1の通信装置に実行させる、
第1の通信装置。
【請求項9】
前記第1のSRv6 SIDは、前記第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられたSRv6 SIDである、請求項8に記載の第1の通信装置。
【請求項10】
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサはさらに、
前記第1のEVPNインスタンスを前記第1のSRv6 SIDに基づいて決定する手順;および
前記第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの前記第1のVNIを前記第1のMACアドレスに基づいて決定する手順、ここで、前記MACテーブルは、前記第1のMACアドレスおよび前記第1のVNIの間の対応関係を含む
を前記第1の通信装置に実行させる、
請求項9に記載の第1の通信装置。
【請求項11】
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサはさらに、
宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する手順、ここで、前記第2のSRv6パケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む;
第2のEVPNインスタンスを前記第2のSRv6 SIDに基づいて決定する手順;
前記第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のVNIを前記第2のMACアドレスに基づいて決定する手順、ここで、前記MACテーブルは、前記第2のMACアドレスおよび前記第2のVNIの間の対応関係を含む;
前記第2のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第2のVXLANパケットを取得する手順、ここで、前記第2のVXLANパケットは、第2のVNIを含む;および
前記第2のVXLANパケットを転送する手順
を前記第1の通信装置に実行させる、
請求項9に記載の第1の通信装置。
【請求項12】
前記第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられており、前記第1のオペレーションは、VXLANカプセル化を実行している、請求項11に記載の第1の通信装置。
【請求項13】
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサはさらに、
宛先アドレスが第3のSRv6 SIDである第3のSRv6パケットを前記第2の通信装置から受信する手順、ここで、前記第3のSRv6パケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む;
前記第3のSRv6 SID、および、前記第3のSRv6 SIDおよび前記第1のVNIの間の、前記第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、前記第1のVNIを決定する手順;
前記第3のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第3のVXLANパケットを取得する手順、ここで、前記第3のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;および
前記第3のVXLANパケットを前記第3の通信装置へ転送する手順
を前記第1の通信装置に実行させる、
請求項8から12のいずれか一項に記載の第1の通信装置。
【請求項14】
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサはさらに、
宛先アドレスが第4のSRv6 SIDである第4のSRv6パケットを前記第2の通信装置から受信する手順、ここで、前記第4のSRv6パケットは、宛先アドレスが前記第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む;
前記第4のSRv6 SID、および、前記第4のSRv6 SIDおよび前記第1のVNIの間の、前記第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、前記第1のVNIを決定する手順;
前記第4のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第4のVXLANパケットを取得する手順、ここで、前記第4のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;および
前記第4のVXLANパケットを第4の通信装置へ転送する手順
を前記第1の通信装置に実行させる、
請求項8から12のいずれか一項に記載の第1の通信装置。
【請求項15】
前記第1の通信装置および前記第3の通信装置の両方が各々、データセンタゲートウェイである、請求項8から12のいずれか一項に記載の第1の通信装置。
【請求項16】
命令を有するメモリ;および
プロセッサ
を備える第1の通信装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサは、
第2の通信装置から第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク媒体アクセス制御EVPN MACルートを受信する手順、ここで、前記第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する;
前記第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成する手順、ここで、前記第2のEVPN MACルートは、前記第1のMACアドレス、および、前記第1のSRv6 SIDに対応する第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを搬送する;および
前記第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する手順
を前記第1の通信装置に実行させる、
第1の通信装置。
【請求項17】
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサはさらに、
前記第1のSRv6 SIDに対応する前記第1のVNIをVNI割り当てポリシーに従って決定する手順、ここで、前記SRv6 SID割り当てポリシーは、EVPN MACルートに対応する異なるEVPNインスタンスに基づいて、異なるVNIを割り当てること、EVPN MACルートで搬送される異なるMACアドレスに基づいて、異なるVNIを割り当てること;または異なる通信装置からのEVPN MACルートに基づいて、異なるVNIを割り当てることのうちの少なくとも1つを含む
を前記第1の通信装置に実行させる、
請求項16に記載の第1の通信装置。
【請求項18】
前記第1のVNIは、前記第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられたVNIである、請求項16に記載の第1の通信装置。
【請求項19】
前記第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、前記第1のMACアドレスおよび前記第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む、請求項18に記載の第1の通信装置。
【請求項20】
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、前記プロセッサはさらに、
第3のEVPN MACルートを受信する手順、ここで、前記第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し、前記第3のEVPN MACルートは、第2のEVPNインスタンスに対応している;
前記第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成する手順、ここで、前記第4のEVPN MACルートは、前記第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、前記第2のVNIは、前記第2のEVPNインスタンスに割り当てられたVNIである;および
前記第4のEVPN MACルートを前記第3の通信装置へ送信する手順
を前記第1の通信装置に実行させる、
請求項18または19に記載の第1の通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に関し、特に、通信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報技術の発展に伴い、様々なタイプのデータのデータ量が急速に増加していることに対処するために、ますます多くの組織が、データを伝送、表示、計算および格納するためのデータセンタの建設を開始している。
【0003】
現在、データ交換は主に、仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク(virtual extensible local area network、VXLAN)を通じてデータセンタ内で実行されており、異なるデータセンタが、マルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)ネットワークを通じて相互接続され得る。
【0004】
しかしながら、ますます多くのネットワークが、ネットワーキングのためにセグメントルーティングオーバーIPv6(segment routing over IPv6、SRv6)ネットワークの使用を開始しているので、SRv6ネットワークを通じたデータセンタ間の相互接続をどのように実装するかが、現在解決すべき喫緊の課題になっている。
【発明の概要】
【0005】
本願は、VXLANおよびSRv6ネットワークの間の相互接続を実装するために、通信方法および装置を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、第1の通信装置が第2の通信装置から第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク媒体アクセス制御EVPN MACルートを受信する段階を含み、ここで、第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを搬送する。第1の通信装置は、第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成し、第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1の通信装置のものであり、かつ、第1のVNIに対応する第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを搬送する。第1の通信装置は、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0007】
通信方法において、第1の通信装置は、対応するVXLANのものであり、かつ、第1のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する第1のEVPN MACルートを受信する場合、第1のEVPN MACルートを、SRv6ネットワークに対応し、かつ、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SID(第1のVNIに対応する)を搬送する第2のEVPN MACルートへ変換してよく、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信してよい。したがって、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットをSRv6ネットワークから受信する場合、SRv6パケットをカプセル解除してレイヤ2パケットを取得し、レイヤ2パケットを、第1のVNIを含むVXLANパケットとして再カプセル化することで、VXLANを用いることによりレイヤ2パケットの転送を実装できる。このように、VXLANおよびSRv6ネットワークの間の相互接続が実装される。
【0008】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、第1のVNIに対応する第1のSRv6 SIDをSRv6 SID割り当てポリシーに従って決定する段階をさらに含む。SRv6 SID割り当てポリシーは、EVPN MACルートに対応する異なるEVPNインスタンスに基づいて、異なるSRv6 SIDを割り当てること、EVPN MACルートで搬送される異なるMACアドレスに基づいて、異なるSRv6 SIDを割り当てること;または異なる通信装置からのEVPN MACルートに基づいて、異なるSRv6 SIDを割り当てることのうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
前述の設計において、必要とされる第1のSRv6 SIDを決定することにより負荷共有およびネットワークオペレーションおよびメンテナンスを容易にするために、対応するSRv6 SID割り当てポリシーが用いられ得る。
【0010】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。
【0011】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットをSRv6ネットワークから受信する場合、まず、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定してよく、さらに、第1のEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットに対応する転送エントリを決定して、レイヤ2パケットの転送を完了してよい。
【0012】
可能な設計において、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0013】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットをSRv6ネットワークから受信する場合、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定した後、第1のMACアドレス、および第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIの間の対応関係を見つけて、第1のVNIを決定し、レイヤ2パケットを、第1のVNIを搬送するVXLANパケットへ、転送のためにカプセル化することにより、レイヤ2パケットの転送を完了し得る。
【0014】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が第3のEVPN MACルートを受信する段階をさらに含み、第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、第3のEVPN MACルートは、第1の通信装置の第2のEVPNインスタンスに対応する。第1の通信装置は、第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成し、第4のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し、第2のSRv6 SIDは、第2のEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。第1の通信装置は、第4のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0015】
前述の設計において、第1の通信装置は、異なるEVPNインスタンスに対応するEVPN MACルート(つまり、第1のEVPNインスタンスに対応する第1のEVPN MACルート、および第2のEVPNインスタンスに対応する第3のEVPN MACルート)を受信した後、異なるSRv6 SIDを搬送するEVPN MACルート(つまり、第1のSRv6 SIDを搬送する第2のEVPN MACルート、および第2のSRv6 SIDを搬送する第4のEVPN MACルート)を別個に生成し、EVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。したがって、第1の通信装置は、SRv6ネットワークからSRv6パケットを受信した後にまず、SRv6パケットにおいて搬送されるSRv6 SIDに基づいてEVPNインスタンスを決定して(例えば、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定して、または第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定して)、対応するEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットの転送エントリを決定し、レイヤ2パケットのVXLANカプセル化および転送を完了し得る。
【0016】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の対応関係を記録する段階をさらに含む。
【0017】
前述の設計において、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の対応関係が記録され、その結果、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDに対応する第1のVNIを迅速に決定できる。さらに、第1の通信装置は、SRv6ネットワークからSRv6パケットを受信した後にまず、SRv6パケットにおいて搬送される第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを迅速に決定し、転送のためのVXLANパケットのカプセル化を第1のVNIに基づいて完了し得る。
【0018】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられており、第1のオペレーションは、仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANカプセル化を実行している。
【0019】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを含むSRv6パケットを受信した後、VXLANカプセル化が実行される必要がある、と第1のSRv6 SIDに基づいて直接判断し、次に、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の対応関係を検索してVXLANカプセル化を実行するよう直接トリガされ得る。
【0020】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が第5のEVPN MACルートを受信する段階をさらに含み、第5のEVPN MACルートは、第3のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する。第1の通信装置は、第5のEVPN MACルートに基づいて第6のEVPN MACルートを生成し、第6のEVPN MACルートは、第3のMACアドレス、および、第1のVNIに対応する第3のSRv6 SIDを搬送する。第1の通信装置は、第6のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0021】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるMACアドレスに対応するEVPN MACルート(つまり、第1のMACアドレスに対応する第1のEVPN MACルート、および第3のMACアドレスに対応する第5のEVPN MACルート)を受信した後、異なるSRv6 SIDを搬送するEVPN MACルート(つまり、第1のSRv6 SIDを搬送する第2のEVPN MACルート、および第3のSRv6 SIDを搬送する第6のEVPN MACルート)を別個に生成し、EVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。したがって、同じVNIにおける異なるMACアドレスが、異なるSIDに対応し得る。このように、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるSIDは、異なるMACアドレスからのレイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、SRv6ネットワーク上で、SRv6パケットの宛先アドレスが、SRv6パケットにおいて搬送されるSIDに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0022】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が第4の通信装置から第7のEVPN MACルートを受信する段階をさらに含み、第7のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する。第1の通信装置は、第7のEVPN MACルートに基づいて第8のEVPN MACルートを生成し、第8のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のVNIに対応する第4のSRv6 SIDを搬送する。第1の通信装置は、第8のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0023】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるネクストホップ情報に対応するEVPN MACルート(つまり、対応するネクストホップが第2の通信装置である第1のEVPN MACルート、および対応するネクストホップが第4の通信装置である第7のEVPN MACルート)を受信した後、異なるSRv6 SIDを搬送するEVPN MACルート(つまり、第1のSRv6 SIDを搬送する第2のEVPN MACルート、および第4のSRv6 SIDを搬送する第8のEVPN MACルート)を別個に生成し、EVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。したがって、同じVNIにおける異なるネクストホップノードが、異なるSIDに対応し得る。このように、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるSIDが、レイヤ2パケットを異なるネクストホップノードへ伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、SRv6ネットワーク上で、SRv6パケットが第1の通信装置へ伝送された後のレイヤ2パケットのネクストホップノードが、SRv6パケットにおいて搬送されるSIDに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0024】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、宛先アドレスが第1のSRv6 SIDである第1のSRv6パケットを第3の通信装置から受信する段階をさらに含み、SRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定する。第1の通信装置は、第1のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第1のVXLANパケットを取得する。第1のVXLANパケットは、第1のVNIを含む。第1の通信装置は、第1のVXLANパケットを第2の通信装置へ転送する。
【0025】
この設計において、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットをSRv6ネットワークから受信する場合、SRv6パケットをカプセル解除してレイヤ2パケットを取得し、レイヤ2パケットを、第1のVNIを含むVXLANパケットとして再カプセル化することで、VXLANを用いることによりレイヤ2パケットの転送を実装できる。このように、VXLANおよびSRv6ネットワークの間の相互接続が実装される。
【0026】
可能な設計において、第1の通信装置が、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定することは、第1の通信装置が、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定することを含む。第1の通信装置は、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIを第1のMACアドレスに基づいて決定し、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0027】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットをSRv6ネットワークから受信する場合、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定した後、第1のMACアドレス、および第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIの間の対応関係を見つけて、第1のVNIを決定し、レイヤ2パケットを、第1のVNIを搬送するVXLANパケットへ、転送のためにカプセル化することにより、レイヤ2パケットの転送を完了し得る。
【0028】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケットを第3の通信装置から受信する段階をさらに含み、第2のSRv6パケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定する。第1の通信装置は、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のVNIを第2のMACアドレスに基づいて決定し、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIの間の対応関係を含む。第1の通信装置は、第2のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して第2のVXLANパケットを取得し、第2のVXLANパケットは、第2のVNIを含む。第1の通信装置は、第2のVXLANパケットを転送する。
【0029】
前述の設計において、第1の通信装置は、異なるSRv6 SIDを搬送するSRv6パケット(例えば、宛先アドレスが第1のSRv6 SIDである第1のSRv6パケット、および宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケット)をSRv6ネットワークから受信した後にまず、SRv6パケットにおいて搬送されるSRv6 SIDに基づいてEVPNインスタンスを決定して(例えば、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定して、または第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定して)、対応するEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットの転送エントリを決定し、レイヤ2パケットのVXLANカプセル化および転送を完了し得る。
【0030】
可能な設計において、第1の通信装置が、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定することは、第1の通信装置が、第1のSRv6 SID、および、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定することを含む。
【0031】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDに対応する第1のVNIを迅速に決定できる。さらに、第1の通信装置は、SRv6ネットワークからSRv6パケットを受信した後にまず、SRv6パケットにおいて搬送される第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを迅速に決定し、転送のためのVXLANパケットのカプセル化を第1のVNIに基づいて完了し得る。
【0032】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、宛先アドレスが第3のSRv6 SIDである第3のSRv6パケットを第3の通信装置から受信する段階をさらに含み、第3のSRv6パケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第3のSRv6 SID、および、第3のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定する。第1の通信装置は、第3のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して第3のVXLANパケットを取得し、第3のVXLANパケットは、第1のVNIを含む。第1の通信装置は、第3のVXLANパケットを第2の通信装置へ転送する。
【0033】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるMACアドレスおよび異なるSRv6 SIDに対応するSRv6パケット(つまり、第1のMACアドレスに対応する第1のSRv6パケット、および第3のMACアドレスに対応する第3のSRv6パケットであり、異なるMACアドレスは、異なるSIDに対応する)を受信した後、SRv6パケットにおいて搬送される異なるSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを別個に決定し、VXLANパケットをカプセル化し得る。異なるMACアドレスは、異なるSIDに対応する。したがって、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるSIDは、異なるMACアドレスからのレイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、SRv6ネットワーク上で、SRv6パケットの宛先アドレスが、SRv6パケットにおいて搬送されるSIDに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0034】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、宛先アドレスが第4のSRv6 SIDである第4のSRv6パケットを第3の通信装置から受信する段階をさらに含み、第4のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第4のSRv6 SID、および、第4のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定する。第1の通信装置は、第4のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して第4のVXLANパケットを取得し、第4のVXLANパケットは、第1のVNIを含む。第1の通信装置は、第4のVXLANパケットを第4の通信装置へ転送する。
【0035】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるネクストホップノードおよび異なるSRv6 SIDに対応するSRv6パケット(つまり、第2の通信装置に対応する第1のSRv6パケット、および第4の通信装置に対応する第3のSRv6パケットであり、異なるネクストホップノードは、異なるSIDに対応する)を受信した後、SRv6パケットにおいて搬送される異なるSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを別個に決定し、VXLANパケットをカプセル化し得る。異なるネクストホップは、異なるSIDに対応する。したがって、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるSIDが、レイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、SRv6ネットワーク上で、SRv6パケットが第1の通信装置へ伝送された後のレイヤ2パケットのネクストホップノードが、SRv6パケットにおいて搬送されるSIDに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0036】
可能な設計において、第1の通信装置および第2の通信装置の両方が各々、データセンタゲートウェイである。
【0037】
第2の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、第1の通信装置が、宛先アドレスが第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDである第1のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する段階を含み、第1のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1の媒体アクセス制御MACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDに基づいて第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを決定する。第1の通信装置は、第1のレイヤ2パケットに対して仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANカプセル化を実行して、第1のVXLANパケットを取得する。第1のVXLANパケットは、第1のVNIを含む。第1の通信装置は、第1のVXLANパケットを第3の通信装置へ転送する。
【0038】
この通信方法において、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットをSRv6ネットワークから受信する場合、SRv6パケットをカプセル解除してレイヤ2パケットを取得し、レイヤ2パケットを、第1のVNIを含むVXLANパケットとして再カプセル化することで、VXLANを用いることによりレイヤ2パケットの転送を実装できる。このように、VXLANおよびSRv6ネットワークの間の相互接続が実装される。
【0039】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。
【0040】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットをSRv6ネットワークから受信する場合、まず、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定してよく、さらに、第1のEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットに対応する転送エントリを決定して、レイヤ2パケットの転送を完了してよい。
【0041】
可能な設計において、第1の通信装置が、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定することは、第1の通信装置が、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定することを含む。第1の通信装置は、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIを第1のMACアドレスに基づいて決定し、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0042】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットをSRv6ネットワークから受信する場合、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定した後、第1のMACアドレス、および第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIの間の対応関係を見つけて、第1のVNIを決定し、レイヤ2パケットを、第1のVNIを搬送するVXLANパケットへ、転送のためにカプセル化することにより、レイヤ2パケットの転送を完了し得る。
【0043】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する段階をさらに含み、第2のSRv6パケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定する。第1の通信装置は、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のVNIを第2のMACアドレスに基づいて決定し、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIの間の対応関係を含む。第1の通信装置は、第2のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して第2のVXLANパケットを取得し、第2のVXLANパケットは、第2のVNIを含む。第1の通信装置は、第2のVXLANパケットを転送する。
【0044】
前述の設計において、第1の通信装置は、異なるSRv6 SIDを搬送するSRv6パケット(例えば、宛先アドレスが第1のSRv6 SIDである第1のSRv6パケット、および宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケット)をSRv6ネットワークから受信した後にまず、SRv6パケットにおいて搬送されるSRv6 SIDに基づいてEVPNインスタンスを決定して(例えば、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定して、または第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定して)、対応するEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットの転送エントリを決定し、レイヤ2パケットのVXLANカプセル化および転送を完了し得る。
【0045】
可能な設計において、第1の通信装置が、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定することは、第1の通信装置が、第1のSRv6 SID、および、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定することを含む。
【0046】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDに対応する第1のVNIを迅速に決定できる。さらに、第1の通信装置は、SRv6ネットワークからSRv6パケットを受信した後にまず、SRv6パケットにおいて搬送される第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを迅速に決定し、転送のためのVXLANパケットのカプセル化を第1のVNIに基づいて完了し得る。
【0047】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられており、第1のオペレーションは、VXLANカプセル化を実行している。
【0048】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のSRv6 SIDを含むSRv6パケットを受信した後、VXLANカプセル化が実行される必要がある、と第1のSRv6 SIDに基づいて直接判断し、次に、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の対応関係を検索してVXLANカプセル化を実行するよう直接トリガされ得る。
【0049】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、宛先アドレスが第3のSRv6 SIDである第3のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する段階をさらに含み、第3のSRv6パケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第3のSRv6 SID、および、第3のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定する。第1の通信装置は、第3のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して第3のVXLANパケットを取得し、第3のVXLANパケットは、第1のVNIを含む。第1の通信装置は、第3のVXLANパケットを第3の通信装置へ転送する。
【0050】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるMACアドレスおよび異なるSRv6 SIDに対応するSRv6パケット(つまり、第1のMACアドレスに対応する第1のSRv6パケット、および第3のMACアドレスに対応する第3のSRv6パケットであり、異なるMACアドレスは、異なるSIDに対応する)を受信した後、SRv6パケットにおいて搬送される異なるSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを別個に決定し、VXLANパケットをカプセル化し得る。異なるMACアドレスは、異なるSIDに対応する。したがって、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるSIDは、異なるMACアドレスからのレイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、SRv6ネットワーク上で、SRv6パケットの宛先アドレスが、SRv6パケットにおいて搬送されるSIDに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0051】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、宛先アドレスが第4のSRv6 SIDである第4のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する段階をさらに含み、第4のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第4のSRv6 SID、および、第4のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定する。第1の通信装置は、第4のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して第4のVXLANパケットを取得し、第4のVXLANパケットは、第1のVNIを含む。第1の通信装置は、第4のVXLANパケットを第4の通信装置へ転送する。
【0052】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、ネクストホップノードおよび異なるSRv6 SIDに対応するSRv6パケット(つまり、第3の通信装置に対応する第1のSRv6パケット、および第4の通信装置に対応する第3のSRv6パケットであり、異なるネクストホップノードは、異なるSIDに対応する)を受信した後、SRv6パケットにおいて搬送される異なるSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを別個に決定し、VXLANパケットをカプセル化し得る。異なるネクストホップは、異なるSIDに対応する。したがって、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるSIDが、異なるMACアドレスからのレイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、SRv6ネットワーク上で、SRv6パケットが第1の通信装置へ伝送された後のレイヤ2パケットのネクストホップノードが、SRv6パケットにおいて搬送されるSIDに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0053】
可能な設計において、第1の通信装置および第3の通信装置の両方が各々、データセンタゲートウェイである。
【0054】
第3の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、第1の通信装置が第2の通信装置から第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク媒体アクセス制御EVPN MACルートを受信する段階を含み、第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する。第1の通信装置は、第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成し、第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを搬送する。第1の通信装置は、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0055】
通信方法において、第1の通信装置は、対応するSRv6ネットワークのものであり、かつ、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する第1のEVPN MACルートを受信する場合、第1のEVPN MACルートを、VXLANに対応し、かつ、第1のMACアドレスおよび第1のVNI(第1のSRv6 SIDに対応する)を搬送する第2のEVPN MACルートへ変換してよく、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信してよい。したがって、第1の通信装置は、第1のVNIを搬送するVXLANパケットをVXLANから受信する場合、VXLANパケットをカプセル解除してレイヤ2パケットを取得し、レイヤ2パケットを、第1のSRv6 SIDを含むSRv6パケットとして再カプセル化することで、SRv6ネットワークを用いることによりレイヤ2パケットの転送を実装できる。このように、VXLANおよびSRv6ネットワークの間の相互接続が実装される。
【0056】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、第1のSRv6 SIDに対応する第1のVNIをVNI割り当てポリシーに従って決定する段階をさらに含む。SRv6 SID割り当てポリシーは、EVPN MACルートに対応する異なるEVPNインスタンスに基づいて、異なるVNIを割り当てること、EVPN MACルートで搬送される異なるMACアドレスに基づいて、異なるVNIを割り当てること;または異なる通信装置からのEVPN MACルートに基づいて、異なるVNIを割り当てることのうちの少なくとも1つ含む。
【0057】
前述の設計において、必要とされる第1のSRv6 SIDを決定することにより負荷共有およびネットワークオペレーションおよびメンテナンスを容易にするために、対応するSRv6 SID割り当てポリシーが用いられ得る。
【0058】
可能な設計において、第1のVNIは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。
【0059】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のVNIを搬送するVXLANパケットをVXLANから受信する場合、まず、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定してよく、さらに、第1のEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットに対応する転送エントリを決定して、レイヤ2パケットの転送を完了してよい。
【0060】
可能な設計において、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0061】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のVNIを搬送するVXLANパケットをVXLANから受信する場合、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定した後、第1のMACアドレス、および第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDの間の対応関係を見つけて、第1のSRv6 SIDを決定し、レイヤ2パケットを、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットへ、転送のためにカプセル化することにより、レイヤ2パケットの転送を完了し得る。
【0062】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が第3のEVPN MACルートを受信する段階をさらに含み、第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し、第3のEVPN MACルートは、第2のEVPNインスタンスに対応する。第1の通信装置は、第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成し、第4のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、第2のVNIは、第2のEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。第1の通信装置は、第4のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0063】
前述の設計において、第1の通信装置は、異なるEVPNインスタンスに対応するEVPN MACルート(つまり、第1のEVPNインスタンスに対応する第1のEVPN MACルート、および第2のEVPNインスタンスに対応する第3のEVPN MACルート)を受信した後、異なるVNIを搬送するEVPN MACルート(つまり、第1のVNIを搬送する第2のEVPN MACルート、および第2のVNIを搬送する第4のEVPN MACルート)を別個に生成し、EVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。したがって、第1の通信装置は、VXLANからVXLANパケットを受信した後にまず、VXLANパケットにおいて搬送されるVNIに基づいてEVPNインスタンスを決定して(例えば、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定して、または第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定して)、対応するEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットの転送エントリを決定し、レイヤ2パケットのVXLANカプセル化および転送を完了し得る。
【0064】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を記録する段階をさらに含む。
【0065】
前述の設計において、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係が記録され、その結果、第1の通信装置は、第1のVNIに対応する第1のSRv6 SIDを迅速に決定できる。さらに、第1の通信装置は、VXLANからVXLANパケットを受信した後にまず、VXLANパケットにおいて搬送される第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを迅速に決定し、転送のためのVXLANパケットのカプセル化を第1のVNIに基づいて完了し得る。
【0066】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が第5のEVPN MACルートを受信する段階をさらに含み、第5のEVPN MACルートは、第3のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する。第1の通信装置は、第5のEVPN MACルートに基づいて第6のEVPN MACルートを生成し、第6のEVPN MACルートは、第3のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第3のVNIを搬送する。第1の通信装置は、第6のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0067】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるMACアドレスに対応するEVPN MACルート(つまり、第1のMACアドレスに対応する第1のEVPN MACルート、および第3のMACアドレスに対応する第5のEVPN MACルート)を受信した後、異なるVNIを搬送するEVPN MACルート(つまり、第1のVNIを搬送する第2のEVPN MACルート、および第3のVNIを搬送する第6のEVPN MACルート)を別個に生成し、EVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。したがって、異なるMACアドレスは、異なるSIDに対応し得る。このように、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるSIDは、異なるMACアドレスからのレイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、SRv6ネットワーク上で、SRv6パケットの宛先アドレスが、SRv6パケットにおいて搬送されるSIDに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0068】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が第4の通信装置から第7のEVPN MACルートを受信する段階をさらに含み、第7のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する。第1の通信装置は、第7のEVPN MACルートに基づいて第8のEVPN MACルートを生成し、第8のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第4のVNIを搬送する。第1の通信装置は、第8のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0069】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるネクストホップ情報に対応するEVPN MACルート(つまり、対応するネクストホップが第2の通信装置である第1のEVPN MACルート、および対応するネクストホップが第4の通信装置である第7のEVPN MACルート)を受信した後、異なるSRv6 SIDを搬送するEVPN MACルート(つまり、第1のSRv6 SIDを搬送する第2のEVPN MACルート、および第4のSRv6 SIDを搬送する第8のEVPN MACルート)を別個に生成し、EVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。したがって、異なるネクストホップノードが、異なるSIDに対応し得る。このように、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるSIDが、レイヤ2パケットを異なるネクストホップノードへ伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、SRv6ネットワーク上で、SRv6パケットが第1の通信装置へ伝送された後のレイヤ2パケットのネクストホップノードが、SRv6パケットにおいて搬送されるSIDに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0070】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、第3の通信装置からの、第1のVNIを含む第1のVXLANパケットを受信する段階をさらに含み、第1のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを決定する。第1の通信装置は、第1のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第1のSRv6パケットを取得し、第1のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。第1の通信装置は、第1のSRv6パケットを第2の通信装置へ転送する。
【0071】
この設計において、第1の通信装置は、第1のVNIを搬送するVXLANパケットをVXLANから受信する場合、VXLANパケットをカプセル解除してレイヤ2パケットを取得し、レイヤ2パケットを、第1のSRv6 SIDを含むSRv6パケットとして再カプセル化することで、SRv6ネットワークを用いることによりレイヤ2パケットの転送を実装できる。このように、VXLANおよびSRv6ネットワークの間の相互接続が実装される。
【0072】
可能な設計において、第1の通信装置が第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを決定する段階は、第1の通信装置が第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定する段階を含む。第1の通信装置は、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDを第1のMACアドレスに基づいて決定し、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0073】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のVNIを搬送するVXLANパケットをVXLANから受信する場合、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定した後、第1のMACアドレス、および第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDの間の対応関係を見つけて、第1のSRv6 SIDを決定し、レイヤ2パケットを、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットへ、転送のためにカプセル化することにより、レイヤ2パケットの転送を完了し得る。
【0074】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、第3の通信装置からの、第2のVNIを含む第2のVXLANパケットを受信する段階をさらに含み、第2のVXLANパケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定する。第1の通信装置は、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のSRv6 SIDを第2のMACアドレスに基づいて決定し、MACテーブルは第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。第1の通信装置は、第2のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第2のSRv6パケットを取得し、第2のSRv6パケットは、第2のSRv6 SIDを含む。第1の通信装置は、第2のSRv6パケットを転送する。
【0075】
前述の設計において、第1の通信装置は、異なるVNIを搬送するSRv6パケット(例えば、第1のVNIを搬送する第1のVXLANパケット、および第2のVNIを搬送する第2のVXLANパケット)をVXLANから受信した後にまず、VXLANパケットにおいて搬送されるVNIに基づいてEVPNインスタンスを決定して(例えば、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定して、または第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定して)、対応するEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットの転送エントリを決定し、レイヤ2パケットのVXLANカプセル化および転送を完了し得る。
【0076】
可能な設計において、第1の通信装置が、第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを決定することは、第1の通信装置が、第1のVNI、および、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定することを含む。
【0077】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のVNIに対応する第1のSRv6 SIDを迅速に決定できる。さらに、第1の通信装置は、VXLANからVXLANパケットを受信した後にまず、VXLANパケットにおいて搬送される第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを迅速に決定し、転送のためのSRv6パケットのカプセル化を第1のSRv6 SIDに基づいて完了し得る。
【0078】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、第3の通信装置からの、第3のVNIを含む第3のVXLANパケットを受信する段階をさらに含み、第3のVXLANパケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第3のVNI、および、第3のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定する。第1の通信装置は、第3のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第3のSRv6パケットを取得し、第3のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。第1の通信装置は、第3のSRv6パケットを第2の通信装置へ転送する。
【0079】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるMACアドレスおよび異なるVNIに対応するVXLANパケット(つまり、第1のMACアドレスに対応する第1のVXLANパケット、および第3のMACアドレスに対応する第3のVXLANパケットであり、異なるMACアドレスは、異なるVNIに対応する)を受信した後、VXLANパケットにおいて搬送される異なるVNIに基づいてSRv6 SIDを別個に決定し、SRv6パケットをカプセル化し得る。異なるMACアドレスは、異なるVNIに対応する。したがって、一方では、VXLAN上で、異なるVNIは、異なるMACアドレスからのレイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、VXLAN上で、VXLANパケットの宛先アドレスが、VXLANパケットにおいて搬送されるVNIに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0080】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、第3の通信装置からの、第4のVNIを含む第4のVXLANパケットを受信する段階をさらに含み、第4のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第4のVNI、および、第4のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定する。第1の通信装置は、第4のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第4のSRv6パケットを取得し、第4のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。第1の通信装置は、第4のSRv6パケットを第4の通信装置へ転送する。
【0081】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるネクストホップノードおよび異なるVNIに対応するVXLANパケット(つまり、第2の通信装置に対応する第1のVXLANパケット、および第4の通信装置に対応する第3のVXLANパケットであり、異なるMACアドレスは、異なるSRv6 SIDに対応する)を受信した後、VXLANパケットにおいて搬送される異なるVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを別個に決定し、VXLANパケットをカプセル化し得る。異なるネクストホップは、異なるVNIに対応する。したがって、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるVNIが、レイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、VXLAN上で、VXLANパケットが第1の通信装置へ伝送された後のレイヤ2パケットのネクストホップノードが、VXLANパケットにおいて搬送されるVNIに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0082】
可能な設計において、第1の通信装置および第2の通信装置の両方が各々、データセンタゲートウェイである。
【0083】
第4の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、第1の通信装置が、第2の通信装置からの、第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを含む第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANパケットを受信する段階を含み、第1のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1の媒体アクセス制御MACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む。第1の通信装置は、第1のVNIに基づいて第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを決定する。第1の通信装置は、第1のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第1のSRv6パケットを取得し、第1のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。第1の通信装置は、第1のSRv6パケットを第3の通信装置へ転送する。
【0084】
この設計において、第1の通信装置は、第1のVNIを搬送するVXLANパケットをVXLANから受信する場合、VXLANパケットをカプセル解除してレイヤ2パケットを取得し、レイヤ2パケットを、第1のSRv6 SIDを含むSRv6パケットとして再カプセル化することで、SRv6ネットワークを用いることによりレイヤ2パケットの転送を実装できる。このように、VXLANおよびSRv6ネットワークの間の相互接続が実装される。
【0085】
可能な設計において、第1のVNIは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。
【0086】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のVNIを搬送するVXLANパケットをVXLANから受信する場合、まず、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定してよく、さらに、第1のEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットに対応する転送エントリを決定して、レイヤ2パケットの転送を完了してよい。
【0087】
可能な設計において、第1の通信装置が、第1のVNIに基づいて第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを決定することは、第1の通信装置が第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定すること;および第1の通信装置が、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDを第1のMACアドレスに基づいて決定することを含み、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0088】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のVNIを搬送するVXLANパケットをVXLANから受信する場合、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定した後、第1のMACアドレス、および第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDの間の対応関係を見つけて、第1のSRv6 SIDを決定し、レイヤ2パケットを、第1のSRv6 SIDを搬送するSRv6パケットへ、転送のためにカプセル化することにより、レイヤ2パケットの転送を完了し得る。
【0089】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、第2の通信装置からの、第2のVNIを含む第2のVXLANパケットを受信する段階、ここで、第2のVXLANパケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む;第1の通信装置が、第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定する段階;第1の通信装置が、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のSRv6 SIDを第2のMACアドレスに基づいて決定する段階、ここで、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDの間の対応関係を含む;第1の通信装置が、第2のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第2のSRv6パケットを取得する段階、ここで、第2のSRv6パケットは、第2のSRv6 SIDを含む;および第1の通信装置が第2のSRv6パケットを転送する段階をさらに含む。
【0090】
前述の設計において、第1の通信装置は、異なるVNIを搬送するSRv6パケット(例えば、第1のVNIを搬送する第1のVXLANパケット、および第2のVNIを搬送する第2のVXLANパケット)をVXLANから受信した後にまず、VXLANパケットにおいて搬送されるVNIに基づいてEVPNインスタンスを決定して(例えば、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定して、または第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定して)、対応するEVPNインスタンスを用いることによりレイヤ2パケットの転送エントリを決定し、レイヤ2パケットのVXLANカプセル化および転送を完了し得る。
【0091】
可能な設計において、第1の通信装置が、第1のVNIに基づいて第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを決定することは、第1の通信装置が、第1のVNI、および、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定することを含む。
【0092】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、第1のVNIに対応する第1のSRv6 SIDを迅速に決定できる。さらに、第1の通信装置は、VXLANからVXLANパケットを受信した後にまず、VXLANパケットにおいて搬送される第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを迅速に決定し、転送のためのSRv6パケットのカプセル化を第1のSRv6 SIDに基づいて完了し得る。
【0093】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、第2の通信装置からの、第3のVNIを含む第3のVXLANパケットを受信する段階、ここで、第3のVXLANパケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む;第1の通信装置が、第3のVNI、および、第3のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定する段階;第1の通信装置が、第3のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第3のSRv6パケットを取得する段階、ここで、第3のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む;および第1の通信装置が第3のSRv6パケットを第3の通信装置へ転送する段階をさらに含む。
【0094】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるMACアドレスおよび異なるVNIに対応するVXLANパケット(つまり、第1のMACアドレスに対応する第1のVXLANパケット、および第3のMACアドレスに対応する第3のVXLANパケットであり、異なるMACアドレスは、異なるVNIに対応する)を受信した後、VXLANパケットにおいて搬送される異なるVNIに基づいてSRv6 SIDを別個に決定し、SRv6パケットをカプセル化し得る。異なるMACアドレスは、異なるVNIに対応する。したがって、一方では、VXLAN上で、異なるVNIは、異なるMACアドレスからのレイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、VXLAN上で、VXLANパケットの宛先アドレスが、VXLANパケットにおいて搬送されるVNIに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0095】
可能な設計において、方法は、第1の通信装置が、第2の通信装置からの、第4のVNIを含む第4のVXLANパケットを受信する段階、ここで、第4のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む;第1の通信装置が、第4のVNI、および、第4のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定する段階;第1の通信装置が、第4のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第4のSRv6パケットを取得する段階、ここで、第4のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む;および第1の通信装置が第4のSRv6パケットを第4の通信装置へ転送する段階をさらに含む。
【0096】
前述の設計によれば、第1の通信装置は、異なるネクストホップノードおよび異なるVNIに対応するVXLANパケット(つまり、第3の通信装置に対応する第1のVXLANパケット、および第4の通信装置に対応する第3のVXLANパケットであり、異なるMACアドレスは、異なるSRv6 SIDに対応する)を受信した後、VXLANパケットにおいて搬送される異なるVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを別個に決定し、VXLANパケットをカプセル化し得る。異なるネクストホップは、異なるVNIに対応する。したがって、一方では、SRv6ネットワーク上で、異なるVNIが、レイヤ2パケットを伝送して負荷分散を容易にするために用いられ得る;および他方では、VXLAN上で、VXLANパケットが第1の通信装置へ伝送された後のレイヤ2パケットのネクストホップノードが、VXLANパケットにおいて搬送されるVNIに基づいて決定されることで、ネットワーク管理およびメンテナンスが容易になり得る。
【0097】
可能な設計において、第1の通信装置および第3の通信装置の両方が各々、データセンタゲートウェイである。
【0098】
第5の態様によれば、本願は、第1の態様、および可能な実装のいずれか1つにおける第1の通信装置により実行される方法を実装するように構成された第1の通信装置を提供する。具体的には、第1の通信装置は、トランシーバユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバユニットは、第1の通信装置により実行される受信オペレーションおよび/または送信オペレーションを実行するように構成されており、処理ユニットは、トランシーバユニットにより実行されるオペレーション以外のオペレーションを実行するように構成されている。
【0099】
可能な設計において、トランシーバユニットは、第2の通信装置から第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク媒体アクセス制御EVPN MACルートを受信するように構成されており、第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを搬送する。処理ユニットは、第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1の通信装置のものであり、かつ、第1のVNIに対応する第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを搬送する。トランシーバユニットはさらに、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0100】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。
【0101】
可能な設計において、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0102】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第3のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、第3のEVPN MACルートは、第1の通信装置の第2のEVPNインスタンスに対応する;処理ユニットはさらに、第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第4のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し、第2のSRv6 SIDは、第2のEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである;およびトランシーバユニットはさらに、第4のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0103】
可能な設計において、処理ユニットはさらに、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の対応関係を第1の通信装置により記録するように構成されている。
【0104】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられており、第1のオペレーションは、仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANカプセル化を実行している。
【0105】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第5のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第5のEVPN MACルートは、第3のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する;処理ユニットはさらに、第5のEVPN MACルートに基づいて第6のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第6のEVPN MACルートは、第3のMACアドレス、および、第1のVNIに対応する第3のSRv6 SIDを搬送する;および第1の通信装置は、第6のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0106】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに第4の通信装置から第7のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第7のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する;処理ユニットはさらに、第7のEVPN MACルートに基づいて第8のEVPN MACルートを生成ように構成されており、第8のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のVNIに対応する第4のSRv6 SIDを搬送する;およびトランシーバユニットはさらに、第8のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0107】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、宛先アドレスが第1のSRv6 SIDである第1のSRv6パケットを第3の通信装置から受信するように構成されており、SRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第1のSRv6 SIDに基づいて、第1のVNIを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第1のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第1のVXLANパケットを取得するように構成されており、第1のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;トランシーバユニットはさらに、第1のVXLANパケットを第2の通信装置へ転送するように構成されている。
【0108】
可能な設計において、処理ユニットがさらに、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定するように構成されていることは、処理ユニットがさらに、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定するように構成されていることを含む;および処理ユニットはさらに、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIを第1のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0109】
可能な設計において、処理ユニットはさらに、宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケットを第3の通信装置から受信するように構成されており、第2のSRv6パケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のVNIを第2のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIの間の対応関係を含む;第1の通信装置は、第2のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第2のVXLANパケットを取得し、第2のVXLANパケットは、第2のVNIを含む;トランシーバユニットはさらに、第2のVXLANパケットを転送するように構成されている。
【0110】
可能な設計において、処理ユニットがさらに、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定するように構成されていることは、処理ユニットがさらに、第1のSRv6 SID、および、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されていることを含む。
【0111】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、宛先アドレスが第3のSRv6 SIDである第3のSRv6パケットを第3の通信装置から受信するように構成されており、第3のSRv6パケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第3のSRv6 SID、および、第3のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第3のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第3のVXLANパケットを取得するように構成されており、第3のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;トランシーバユニットはさらに、第3のVXLANパケットを第2の通信装置へ転送するように構成されている。
【0112】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、宛先アドレスが第4のSRv6 SIDである第4のSRv6パケットを第3の通信装置から受信するように構成されており、第4のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第4のSRv6 SID、および、第4のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第4のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第4のVXLANパケットを取得するように構成されており、第4のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;トランシーバユニットはさらに、第4のVXLANパケットを第4の通信装置へ転送するように構成されている。
【0113】
可能な設計において、第1の通信装置および第2の通信装置の両方が各々、データセンタゲートウェイである。
【0114】
第6の態様によれば、本願は、第2の態様、および可能な実装のいずれか1つにおける第1の通信装置により実行される方法を実装するように構成された第1の通信装置を提供する。具体的には、第1の通信装置は、トランシーバユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバユニットは、第1の通信装置により実行される受信オペレーションおよび/または送信オペレーションを実行するように構成されており、処理ユニットは、トランシーバユニットにより実行されるオペレーション以外のオペレーションを実行するように構成されている。
【0115】
可能な設計において、トランシーバユニットは、宛先アドレスが第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDである第1のSRv6パケットを第2の通信装置から受信するように構成されており、第1のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1の媒体アクセス制御MACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットは、第1のSRv6 SIDに基づいて第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第1のレイヤ2パケットに対して仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANカプセル化を実行して、第1のVXLANパケットを取得するように構成されており、第1のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;トランシーバユニットはさらに、第1のVXLANパケットを第3の通信装置へ転送するように構成されている。
【0116】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。
【0117】
可能な設計において、処理ユニットが、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定するように構成されていることは、処理ユニットが、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定するように構成されていることを含む;処理ユニットは、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIを第1のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0118】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケットを第2の通信装置から受信するように構成されており、第2のSRv6パケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のVNIを第2のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIの間の対応関係を含む;処理ユニットはさらに、第2のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第2のVXLANパケットを取得するように構成されており、第2のVXLANパケットは、第2のVNIを含む;トランシーバユニットはさらに、第2のVXLANパケットを転送するように構成されている。
【0119】
可能な設計において、処理ユニットが、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定するように構成されていることは、処理ユニットが、第1のSRv6 SID、および、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されていることを含む。
【0120】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられており、第1のオペレーションは、VXLANカプセル化を実行している。
【0121】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、宛先アドレスが第3のSRv6 SIDである第3のSRv6パケットを第2の通信装置から受信するように構成されており、第3のSRv6パケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第3のSRv6 SID、および、第3のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第3のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第3のVXLANパケットを取得するように構成されており、第3のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;トランシーバユニットはさらに、第3のVXLANパケットを第3の通信装置へ転送するように構成されている。
【0122】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、宛先アドレスが第4のSRv6 SIDである第4のSRv6パケットを第2の通信装置から受信するように構成されており、第4のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第4のSRv6 SID、および、第4のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第4のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第4のVXLANパケットを取得するように構成されており、第4のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;トランシーバユニットはさらに、第4のVXLANパケットを第4の通信装置へ転送するように構成されている。
【0123】
可能な設計において、第1の通信装置および第3の通信装置の両方が各々、データセンタゲートウェイである。
【0124】
第7の態様によれば、本願は、第3の態様、および可能な実装のいずれか1つにおける第1の通信装置により実行される方法を実装するように構成された第1の通信装置を提供する。具体的には、第1の通信装置は、トランシーバユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバユニットは、第1の通信装置により実行される受信オペレーションおよび/または送信オペレーションを実行するように構成されており、処理ユニットは、トランシーバユニットにより実行されるオペレーション以外のオペレーションを実行するように構成されている。
【0125】
可能な設計において、トランシーバユニットは、第2の通信装置から第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク媒体アクセス制御EVPN MACルートを受信するように構成されており、第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する;処理ユニットは、第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを搬送する;トランシーバユニットはさらに、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0126】
可能な設計において、第1のVNIは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。
【0127】
可能な設計において、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0128】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第3のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し、第3のEVPN MACルートは、第2のEVPNインスタンスに対応する;処理ユニットはさらに、第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第4のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、第2のVNIは、第2のEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである;およびトランシーバユニットはさらに、第4のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0129】
可能な設計において、処理ユニットはさらに、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を記録するように構成されている。
【0130】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第5のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第5のEVPN MACルートは、第3のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する;処理ユニットはさらに、第5のEVPN MACルートに基づいて第6のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第6のEVPN MACルートは、第3のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第3のVNIを搬送する;およびトランシーバユニットはさらに、第6のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0131】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに第4の通信装置から第7のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第7のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する;処理ユニットはさらに、第7のEVPN MACルートに基づいて第8のEVPN MACルートを生成ように構成されており、第8のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第4のVNIを搬送する;およびトランシーバユニットはさらに、第8のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0132】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第3の通信装置からの、第1のVNIを含む第1のVXLANパケットを受信するように構成されており、第1のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを生成するように構成されている;処理ユニットはさらに、第1のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第1のSRv6パケットを取得するように構成されており、第1のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む;およびトランシーバユニットはさらに、第1のSRv6パケットを第2の通信装置へ転送するように構成されている。
【0133】
可能な設計において、処理ユニットがさらに、第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを決定するように構成されていることは、処理ユニットがさらに、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定するように構成されていることを含む;および処理ユニットはさらに、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDを第1のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0134】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第3の通信装置からの、第2のVNIを含む第2のVXLANパケットを受信するように構成されており、第2のVXLANパケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のSRv6 SIDを第2のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDの間の対応関係を含む;処理ユニットはさらに、第2のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第2のSRv6パケットを取得するように構成されており、第2のSRv6パケットは、第2のSRv6 SIDを含む;およびトランシーバユニットはさらに、第2のSRv6パケットを転送するように構成されている。
【0135】
可能な設計において、処理ユニットがさらに、第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを決定するように構成されていることは、処理ユニットがさらに、第1のVNI、および、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されていることを含む。
【0136】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第3の通信装置からの、第3のVNIを含む第3のVXLANパケットを受信するように構成されており、第3のVXLANパケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第3のVNI、および、第3のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第3のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第3のSRv6パケットを取得するように構成されており、第3のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む;およびトランシーバユニットはさらに、第3のSRv6パケットを第2の通信装置へ転送するように構成されている。
【0137】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第3の通信装置からの、第4のVNIを含む第4のVXLANパケットを受信するように構成されており、第4のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第4のVNI、および、第4のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第4のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第4のSRv6パケットを取得するように構成されており、第4のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む;およびトランシーバユニットはさらに、第4のSRv6パケットを第4の通信装置へ転送するように構成されている。
【0138】
可能な設計において、第1の通信装置および第2の通信装置の両方が各々、データセンタゲートウェイである。
【0139】
第8の態様によれば、本願は、第4の態様、および可能な実装のいずれか1つにおける第1の通信装置により実行される方法を実装するように構成された第1の通信装置を提供する。具体的には、第1の通信装置は、トランシーバユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバユニットは、第1の通信装置により実行される受信オペレーションおよび/または送信オペレーションを実行するように構成されており、処理ユニットは、トランシーバユニットにより実行されるオペレーション以外のオペレーションを実行するように構成されている。
【0140】
可能な設計において、トランシーバユニットは、第2の通信装置からの、第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを含む第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANパケットを受信するように構成されており、第1のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1の媒体アクセス制御MACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットは、第1のVNIに基づいて第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第1のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第1のSRv6パケットを取得するように構成されており、第1のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む;およびトランシーバユニットはさらに、第1のSRv6パケットを第3の通信装置へ転送するように構成されている。
【0141】
可能な設計において、第1のVNIは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。
【0142】
可能な設計において、処理ユニットが、第1のVNIに基づいて第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを決定するように構成されていることは、処理ユニットが、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定するように構成されていることを含む;および処理ユニットは、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDを第1のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0143】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第2の通信装置からの、第2のVNIを含む第2のVXLANパケットを受信するように構成されており、第2のVXLANパケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のSRv6 SIDを第2のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDの間の対応関係を含む;処理ユニットはさらに、第2のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第2のSRv6パケットを取得するように構成されており、第2のSRv6パケットは、第2のSRv6 SIDを含む;およびトランシーバユニットはさらに、第2のSRv6パケットを転送するように構成されている。
【0144】
可能な設計において、処理ユニットが、第1のVNIに基づいて第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを決定するように構成されていることは、処理ユニットが、第1のVNI、および、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されていることを含む。
【0145】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第2の通信装置からの、第3のVNIを含む第3のVXLANパケットを受信するように構成されており、第3のVXLANパケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第3のVNI、および、第3のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第3のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第3のSRv6パケットを取得するように構成されており、第3のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む;およびトランシーバユニットはさらに、第3のSRv6パケットを第3の通信装置へ転送するように構成されている。
【0146】
可能な設計において、トランシーバユニットはさらに、第2の通信装置からの、第4のVNIを含む第4のVXLANパケットを受信するように構成されており、第4のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む;処理ユニットはさらに、第4のVNI、および、第4のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている;処理ユニットはさらに、第4のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第4のSRv6パケットを取得するように構成されており、第4のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む;およびトランシーバユニットはさらに、第4のSRv6パケットを第4の通信装置へ転送するように構成されている。
【0147】
可能な設計において、第1の通信装置および第3の通信装置の両方が各々、データセンタゲートウェイである。
【0148】
第9の態様によれば、プロセッサおよびインタフェースを含む通信装置が提供される。プロセッサは、インタフェースを通じてデータを受信または送信し、プロセッサは、第1の態様または第1の態様における任意の設計、第2の態様または第2の態様における任意の設計、第3の態様または第3の態様における任意の設計、または第4の態様または第4の態様における任意の設計による方法を実装するように構成されている。
【0149】
第10の態様によれば、第1のデータセンタゲートウェイおよび第2のデータセンタゲートウェイを含む通信システムが提供される。第1のデータセンタゲートウェイは、第1の態様または第1の態様における任意の設計、または第2の態様または第2の態様における任意の設計による方法を実装するように構成されており、第2のデータセンタゲートウェイは、第3の態様または第3の態様における任意の設計、または第4の態様または第4の態様における任意の設計による方法を実装するように構成されている。
【0150】
第11態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を格納し、命令がプロセッサ上で実行された場合、第1の態様または第1の態様における任意の設計、第2の態様または第2の態様における任意の設計、第3の態様または第3の態様における任意の設計、または第4の態様または第4の態様における任意の設計による方法が実装される。
【0151】
第12の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、命令を含み、命令がプロセッサ上で実行された場合、第1の態様または第1の態様における任意の設計、第2の態様または第2の態様における任意の設計、第3の態様または第3の態様における任意の設計、または第4の態様または第4の態様における任意の設計による方法が実装される。
【図面の簡単な説明】
【0152】
図1】本願の一実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図1である。
【0153】
図2】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート1である。
【0154】
図3】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート2である。
【0155】
図4】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート3である。
【0156】
図5A】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート4である。
図5B】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート4である。
【0157】
図6】本願の一実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図2である。
【0158】
図7A】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート5である。
図7B】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート5である。
【0159】
図8A】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート6である。
図8B】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート6である。
【0160】
図9】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート7である。
【0161】
図10(a)】本願の一実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図3である。
図10(b)】本願の一実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図3である。
【0162】
図11A】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート8である。
図11B】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート8である。
【0163】
図12】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート9である。
【0164】
図13】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート10である。
【0165】
図14】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート11である。
【0166】
図15】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート12である。
【0167】
図16】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート13である。
【0168】
図17】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート14である。
【0169】
図18】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート15である。
【0170】
図19】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート16である。
【0171】
図20】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート17である。
【0172】
図21】本願の一実施形態による通信方法の概略フローチャート18である。
【0173】
図22】本願の一実施形態による通信装置の構造の概略図1である。
【0174】
図23】本願の一実施形態による通信装置の構造の概略図2である。
【0175】
図24】本願の一実施形態による通信装置の構造の概略図3である。
【発明を実施するための形態】
【0176】
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決手段を説明する。本願の実施形態における技術的解決手段を明確に説明するために、「第1の」および「第2の」などの用語は、本願の実施形態において、同じ項目、または基本的に同じ機能または目的を有する同様の項目を区別するために用いられる。「第1の」および「第2の」などの用語は数または実行シーケンスに関する限定を構成せず、「第1の」および「第2の」などの用語は明確な差異を示さないことを、当業者であれば理解し得る。加えて、本願の実施形態において、「例」または「例えば」などの語は、一例、例示または説明の付与を表すために用いられる。本願の複数の実施形態において「例」または「例えば」と説明されるあらゆる実施形態または設計スキームは、別の実施形態または設計スキームよりも好ましい、またはより多くの利点を有すると説明されるべきではない。厳密には、「例」または「例えば」などの語の使用は、理解を容易にするために、相対的な概念を特定の方式で提示するよう意図されている。
【0177】
まず、本願の実施形態における関連技術を説明する。
【0178】
1. 仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク(virtual extensible local area network、VXLAN)は、レイヤ3ネットワークにレイヤ2ネットワークをオーバーレイする仮想ネットワーク技術である。現在、VXLANは通常、テナント間の相互接続を実装するために、データセンタ内で用いられている。
【0179】
レイヤ2ネットワークは、コアレイヤおよびアクセスレイヤにより構築されるネットワークである。レイヤ2ネットワークは通常、同じ衝突ドメインにおいてアドレス指定する媒体アクセス制御(media access control、MAC)を通じた通信を実装するために用いられる。レイヤ3ネットワークは、コアレイヤ、アグリゲーションレイヤおよびアクセスレイヤを含むネットワークである。レイヤ3ネットワークは、複数の衝突ドメインを横断して、インターネットプロトコル(Internet protocol、IP)ルートを用いることによりネットワークセグメント間通信を実装し得る。
【0180】
既存のIPネットワークに基づいて、VXLANは、分散物理サイトのためのレイヤ2相互接続を提供し、異なるテナントのサービスを分離できる。具体的には、VXLANにおいて、VXLANトンネル(VXLAN tunnel)は、VXLANトンネルエンドポイント(VXLAN tunnel endpoint、VTEP)間のレイヤ3ネットワーク上に確立されてよく、レイヤ2ネットワークベース相互接続が、同じ仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子(VXLAN identifier、VNI)に対応するテナント上で、VXLANトンネルを通じて実行されてよい。
【0181】
2. セグメントルーティングオーバーIPv6(segment routing over IPv6、SRv6)は、IPv6転送プレーンに基づくSR技術である。SRv6は、SRのソースルーティングの利点およびIPv6の簡潔性およびスケーラビリティを組み合わせており、ますます、様々な境界ゲートウェイプロトコル(border gateway protocol、BGP)サービスに適用されている。
【0182】
IPv6ネットワークでは、セグメント識別子(segment identifier、SID)が、ルート内の識別子(セグメント)として用いられる。SIDは、データパケットをルーティングおよび転送するために用いられる位置(ロケータ)フィールド、および通信装置により実行される転送動作を識別するために用いられる機能(function)フィールドを含む。したがって、SRv6は、ルーティングおよびMPLS転送属性の両方を有する。
【0183】
3. イーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク(Ethernet virtual private network、EVPN)は、レイヤ2ネットワークベースのVPN技術である。現在、EVPNは、MACルーティング情報およびIPルーティング情報を伝送するために通常用いられており、VXLANまたはSRv6など、オーバーレイ(overlay)ネットワークの制御レイヤとして用いられている。
【0184】
本願の実施形態において提供される技術的解決手段の理解を容易にするために、以下では、本願の実施形態の適用シナリオを説明する。
【0185】
現在、MPLSネットワークは通常、異なるデータセンタ間の相互接続を実装するための関連技術において用いられている。しかしながら、SRv6ネットワークがますます広く用いられているので、本実施形態では、SRv6ネットワークを用いることによりデータセンタが相互接続され得る場合、データセンタの建設コストを低減でき、かつ、データセンタの建設速度を向上させること等ができる。
【0186】
前述の問題について、本実施形態は、ネットワークアーキテクチャを提供する。SRv6ネットワークは、データセンタ間の相互接続を実装するために用いられ得る。図1は、一実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図である。データセンタAおよびデータセンタBが含まれる。VXLANを用いることにより、データセンタAおよびデータセンタBにおいてデータ交換が実行される。SRv6ネットワークを用いることにより、データセンタAおよびデータセンタBの間でデータセンタ相互接続(data center interconnect、DCI)が実装される。
【0187】
具体的には、データセンタAは、トップオブラック(top of rack、TOR)スイッチなど、VXLANを確立するように構成された複数のスイッチを含む。例えば、通信装置103および通信装置107が、図において例として用いられている。
【0188】
データセンタにおいて、ユーザ端末は、VXLAN内の別のユーザ端末とデータを交換するために、1つまたは複数のスイッチに接続され得る。図1は、一例として用いられる。ユーザ端末109は、通信装置103または通信装置107など、スイッチを用いることにより、VXLAN内の別のユーザ端末とのデータ交換を実装し得る。
【0189】
ユーザ端末が複数のスイッチに接続されている場合、異なるスイッチに対応する異なる伝送経路が、負荷共有を通じて負荷分散され得る。例えば、ユーザ端末109は、別のユーザ端末と通信している場合、通信装置103に対応する伝送経路を通じて通信を実行してよく、または通信装置107に対応する伝送経路を通じて通信を実行してよい。
【0190】
データセンタにおいて、ユーザ端末は、具体的には、サーバまたはエンティティハードウェアデバイス上で動作する仮想マシン(virtual machine、VM)であってよい。いくつかの適用シナリオにおいて、TORスイッチおよびユーザ端末は、同じサーバまたは異なるサーバ上で動作する仮想マシンであってよいことが理解され得る。他の適用シナリオにおいて、TORスイッチは、独立のスイッチデバイスであってもよい。これは、本実施形態において限定されなくてよい。
【0191】
加えて、データセンタAは、SRv6ネットワークと相互接続するように構成された通信装置、例えば、図1における通信装置101および通信装置105をさらに含む。
【0192】
1つの態様において、データセンタAと比較すると、通信装置101および通信装置105は、データセンタAのデータセンタゲートウェイ(data center gateway、DC-GW)の機能を実装して、データセンタAの外部相互接続を実装するように構成されている。別の態様において、DCIと比較すると、通信装置101および通信装置105は各々、プロバイダエッジ(provider edge、PE)ルータの機能を実装するように構成されている。したがって、通信装置101および通信装置105は各々、DCI内のDCI-PEともみなされ得る。
【0193】
通信装置101および通信装置105が各々、DCI内のDCI-PEとして用いられる場合、通信装置101および通信装置105は各々、具体的には、上層PE(superstratum PE、SPE)であってよい。これに応じて、通信装置103および通信装置107は各々、下層PE(underlayer PE、UPE)であってよい。
【0194】
加えて、DCIにおいて、通信装置101および通信装置105と同様に、DCIは、通信装置102および通信装置106をさらに含む。1つの態様において、DCIと比較すると、通信装置102および通信装置106は各々、PEルータの機能を実装するように構成されている。したがって、通信装置102および通信装置106は各々、DCIのDCI-PEとみなされ得る。別の態様において、通信装置102および通信装置106は各々さらに、データセンタBの外部相互接続を実装するためのDC-GWとして用いられる。
【0195】
通信装置101、通信装置102、通信装置105および通信装置106は、SRv6ネットワークを用いることにより、相互接続を実装できる。
【0196】
加えて、データセンタBは、VXLAN、例えばTORスイッチを確立するように構成された複数のスイッチを含む。例えば、通信装置104および通信装置108は、図における例として用いられる。データセンタにおいて、ユーザ端末は、VXLAN内の別のユーザ端末とデータを交換するために、1つまたは複数のスイッチに接続され得る。図1は、一例として用いられる。ユーザ端末110は、通信装置104または通信装置108など、スイッチを用いることにより、VXLAN内の別のユーザ端末とのデータ交換を実装し得る。
【0197】
加えて、通信装置102および通信装置106が各々、DCI内のDCI-PEとして用いられる場合、通信装置102および通信装置106は各々、具体的には、上層PE(superstratum PE、SPE)であってよい。これに応じて、通信装置104および通信装置108は各々、下層PE(underlayer PE、UPE)であってよい。
【0198】
データセンタB内の各通信装置およびユーザ端末の説明については、データセンタAの前述の対応する内容を参照すべきことが理解され得る。ここでは、詳細を改めて説明しない。
【0199】
上で説明したように、関連技術では現在、異なるデータセンタ間の相互接続を実装するために、MPLSネットワークが通常は用いられている。したがって、図1に示されるネットワークアーキテクチャを実装するために、VXLANおよびSRv6ネットワークの間の相互接続が実装される必要がある。この問題を解決するために、本実施形態は、通信方法を提供する。この方法は、通信装置、例えば、図1における通信装置101、通信装置102、通信装置105および通信装置106に適用され得る。
【0200】
通信方法において、一方の側のデータセンタ内のDC-GW/DCI-PEとして用いられる通信装置がVXLANからVXLANパケットを受信する場合、この通信装置は、VXLANパケットをカプセル解除してレイヤ2パケットを取得し、要件を満たすSRv6パケットへレイヤ2パケットを再カプセル化し、かつ、SRv6ネットワークを用いることにより他方の側のデータセンタ内のDC-GW/DCI-PEとして用いられる通信装置へSRv6パケットを転送できる。他方の側のデータセンタ内の通信装置により、要件を満たすSRv6パケットが受信された後、この通信装置は、SRv6パケットにおけるレイヤ2パケットをVXLANパケットとして再カプセル化し、VXLANパケットを対応するユーザ端末へ転送し得る。
【0201】
一例を参照して、以下では、図1における通信装置103、通信装置101、通信装置102および通信装置104を用いることによりユーザ端末110とのデータセンタ間相互接続をユーザ端末109が実行する一例を用いることにより、本実施形態において提供される通信方法を詳細に説明する。
【0202】
まず、ユーザ端末109がデータセンタAのVXLANにアクセスした後の制御フローの実行プロセスを説明する。
【0203】
図2に示されるように、この方法は以下の段階を含み得る。
【0204】
S201:通信装置103がユーザ端末109からのユーザ端末109のMACアドレス1を認識する。
【0205】
例えば、ユーザ端末109は、ネットワークにアクセスした後、ユーザ端末109に接続された通信装置103および通信装置107へローカルMACアドレス1を能動的に送信してよく、その結果、通信装置103および通信装置107は、ユーザ端末109のMACアドレス1を認識する。
【0206】
通信装置103がMACアドレス1を認識することは、具体的には、通信装置103が、ローカルEVPNインスタンス(具体的には、通信装置103上のユーザ端末109のインタフェースに対応するEVPNインスタンスであってよく、以下、EVPNインスタンス1031と称される)に対応するMACテーブルに、通信装置103上のユーザ端末109のポートおよびMACアドレス1の間の対応関係を記録することを含み得る。
【0207】
S202:通信装置103がEVPN MACルート1を通信装置101へ送信する。
【0208】
EVPN MACルート1は、MACアドレス1およびVNI1を搬送する。加えて、EVPN MACルート1はさらに他の情報を搬送し得ることが理解され得る。例えば、EVPN MACルート1はさらに、ネクストホップ情報を搬送する。本実施形態におけるネクストホップは、通信装置103のアクセスアドレスである。
【0209】
例えば、通信装置103は、MACアドレス1を認識した後、通信装置103上で構成されたEVPNインスタンス1031を用いることにより、EVPN MACルートを(つまり、EVPN MACルート1)を通信装置101へ送信する。EVPN MACルートは、MACアドレス1、およびEVPNインスタンス1031に割り当てられたVNI(つまり、VNI1)を搬送する。
【0210】
EVPN MACルート1は、搬送されるMACアドレス1およびVNI1を用いることにより、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを、VNI1を含むVXLANパケットへカプセル化するよう、かつ、VXLANパケットを通信装置103へ転送するよう指示し得る。
【0211】
S203:通信装置101がEVPN MACルート1に基づいてEVPN MACルート2を生成する。
【0212】
EVPN MACルート2は、MACアドレス1、およびVNI1に対応するSID1を搬送する。
【0213】
SID1は、VNI1に対応しており、このことは、対応するVNI1を通信装置101がSID1に基づいて決定できると理解され得る。
【0214】
具体的には、通信装置101がSIDを異なるVNIに割り当てる場合、SIDは、実際の要件に従って、異なる実装において割り当てられ得る。具体的には、本実施形態は、以下のいくつかの実装を提供する。
【0215】
実装1:SID毎のEVPNインスタンス毎。通信装置101は、異なるEVPNインスタンスに異なるSIDを割り当てる。例えば、S203において、SID1は、通信装置101内のEVPNインスタンス(EVPNインスタンスは、VNI1に対応する)に割り当てられるSIDであってよい。以下では、図4から図8Aおよび図8Bに示される例を参照して、本実装を詳細に説明する。
【0216】
実装2:SID毎のMACアドレス毎。異なるSIDが、データセンタA内の同じVNIおよび異なるMACアドレスに割り当てられ得る。例えば、S203において、SID1は、通信装置101によりMACアドレス1に割り当てられるSIDであってよい。以下では、図9図10(a)、および図11Aおよび図11Bから図13に示される例において、本実装を詳細に説明する。
【0217】
実装3:SID毎のネクストホップ毎。異なるSIDが、データセンタA内の同じVNIおよび異なるネクストホップ情報に割り当てられ得る。例えば、S203において、SID1は、通信装置101により通信装置103に割り当てられるSIDであってよい。以下では、図9図10(a)、および図14および図15に示される例において、本実装を詳細に説明する。
【0218】
実際の適用プロセスでは、VNIおよびSIDの間の対応関係は、前述の3つの実装以外の方式でも構築され得ることが理解され得る。VNIおよびSIDの間の対応関係の具体的な実装は、本実施形態において限定されなくてよい。
【0219】
加えて、EVPN MACルート1は、他の情報、例えば、通信装置101のアクセスアドレスをさらに含み得ることが理解され得る。
【0220】
EVPN MACルート2は、搬送されるMACアドレス1およびSID1を用いることにより、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを、宛先アドレスがSID1であるSRv6パケットへカプセル化するよう、かつ、SRv6パケットを通信装置101へ転送するよう指示し得る。
【0221】
S204:通信装置101がEVPN MACルート2を通信装置102へ送信する。
【0222】
このように、通信装置101は、宛先アドレスが通信装置102からのSID1であるSRv6パケットを受信した後にまず、SID1に基づいてVNI1を決定し得る。通信装置101は、SRv6パケットをカプセル解除してレイヤ2パケット(例えば、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケット)を取得した後、レイヤ2パケットを、EVPN MACルート1の指示に従って、VNI1を含むVXLANパケットへカプセル化し、VXLANパケットを通信装置103へ転送する。次に、通信装置103は、レイヤ2パケットをユーザ端末109へ転送して、パケット伝送を完了する。
【0223】
S205:通信装置102がEVPN MACルート2に基づいてEVPN MACルート3を生成する。
【0224】
EVPN MACルート3は、MACアドレス1、およびSID1に対応するVNI2を搬送する。
【0225】
VNI2は、SID1に対応しており、このことは、対応するSID1を通信装置102がVNI2に基づいて決定できると理解され得る。
【0226】
具体的には、通信装置102がVNIを異なるSIDに割り当てる場合、VNIは、実際の要件に従って、異なる実装において割り当てられ得る。具体的には、本実施形態は、以下のいくつかの実装を提供する。
【0227】
実装1:VNI毎のEVPNインスタンス毎。通信装置102は、異なるVNIを異なるEVPNインスタンスに割り当てる。例えば、S205において、VNI2は、通信装置102内のEVPNインスタンス(EVPNインスタンスは、SID1に対応する)に割り当てられるVNIであってよい。以下では、図4から図8Aおよび図8Bに示される例を参照して、本実装を詳細に説明する。
【0228】
実装2:VNI毎のMACアドレス毎。異なるVNIが、異なるMACアドレスに割り当てられ得る。例えば、S205において、VNI2は、通信装置102によりMACアドレス1に割り当てられるVNIであってよい。以下では、図9図10(a)、および、図11Aおよび図11Bから図13に示される例において、本実装を詳細に説明する。
【0229】
実装3:VNI毎のネクストホップ毎。異なるVNIが、異なるネクストホップ情報に割り当てられ得る。例えば、S203において、VNI2は、通信装置102により通信装置101に割り当てられるSIDであってよい。以下では、図9図10(a)、および図16および図17に示される例において、本実装を詳細に説明する。
【0230】
実際の適用プロセスでは、SIDおよびVNIの間の対応関係は、前述の3つの実装以外の方式でも構築され得ることが理解され得る。SIDおよびVNIの間の対応関係の具体的な実装は、本実施形態において限定されなくてよい。
【0231】
加えて、EVPN MACルート3は、他の情報、例えば、通信装置102のアクセスアドレスをさらに含み得ることが理解され得る。
【0232】
EVPN MACルート3は、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを、搬送されるMACアドレス1およびVNI2を用いることにより、VNI2を含むVXLANパケットへカプセル化するよう、かつ、VXLANパケットを通信装置102へ転送するよう指示し得る。
【0233】
S206:通信装置102がEVPN MACルート3を通信装置104へ送信する。
【0234】
このように、通信装置102は、VNI2を含むVXLANパケットを通信装置104から受信した後にまず、VNI2に基づいてSID1を決定し得る。通信装置102は、VXLANパケットをカプセル解除してレイヤ2パケット(例えば、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケット)を取得した後、レイヤ2パケットを、EVPN MACルート2の指示に従って、宛先アドレスがSID1であるSRv6パケットへカプセル化し、SRv6パケットを通信装置101へ転送する。次に、S204における説明を参照すると、通信装置101は、SRv6パケットをカプセル解除し、レイヤ2パケットをVXLANパケットへカプセル化し、VXLANパケットを通信装置103へ転送する。次に、通信装置103は、レイヤ2パケットをユーザ端末109へ転送して、パケット伝送を完了する。
【0235】
S207:通信装置104がEVPN MACルート3に基づいてMACエントリを生成する。
【0236】
例えば、通信装置104は、通信装置104において構成されたVNI2に対応するEVPNインスタンス(以下、EVPNインスタンス1041と称される)内のMACエントリをEVPN MACルート3に基づいて生成する。MACエントリは、MACアドレス1、VNI2、および、通信装置102のアクセスアドレスを含み得る。このように、通信装置104は、ユーザ端末110により転送され、かつ、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを受信した場合、ユーザ端末110のインタフェースに基づいてEVPNインスタンス1041を決定した後、EVPNインスタンス1041に対応するMACテーブルから、MACアドレス1、VNI2および通信装置102のアクセスアドレスを含むMACエントリを見つけ、次に、レイヤ2パケットを、VNI2を含むVXLANパケットへカプセル化し、VXLANパケットを通信装置102へ転送し得る。
【0237】
図2に示される制御フローの実行プロセスを参照して、以下では、データセンタB内のユーザ端末110がデータセンタA内のユーザ端末109へパケットを転送するプロセスを説明する。
【0238】
図3に示されるように、この方法は、以下の段階を含み得る。
【0239】
S301:ユーザ端末110が、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケット1を通信装置104へ転送する。
【0240】
MACアドレス1は、ユーザ端末109のMACアドレスである。
【0241】
本実施形態におけるレイヤ2パケットは、レイヤ2ネットワークにおいて伝送されるパケット、またはMACアドレスを用いることによりアドレス指定されるパケットと理解され得ることが理解され得る。
【0242】
S302:通信装置104がレイヤ2パケット1をVXLANパケット1へカプセル化する。
【0243】
通信装置104はまず、通信装置104上のユーザ端末110のインタフェースに基づいて、ユーザ端末110に対応するEVPNインスタンス1041を決定し得る。次に、通信装置104は、MACエントリを求めて、EVPNインスタンス1041に対応するMACテーブルをMACアドレス1に基づいて検索する。MACアドレス1、VNI2、および通信装置102のアクセスアドレスを含むMACエントリが見つけられる。次に、通信装置104は、VNI2を含み、かつ、宛先アドレスが通信装置102であるVXLANパケット1へレイヤ2パケット1をカプセル化する。
【0244】
S303:通信装置104がVXLANパケット1を通信装置102へ転送する。
【0245】
上で説明したように、VXLANパケット1は、VNI2、および、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケット1を搬送する。
【0246】
S304:通信装置102がVXLANパケットにおけるVNI2に基づいてSID1を決定する。
【0247】
具体的には、上記のS205において説明したように、VNI2およびSID1の間には対応関係があるので、通信装置102は、VNI2に基づいてSID1を決定し得る。
【0248】
S305:通信装置102がレイヤ2パケット1に対してSRv6カプセル化を実行して、SRv6パケット1を取得する。
【0249】
SRv6パケット1は、SID1を含む。
【0250】
例えば、通信装置102および通信装置101の間でセグメントルーティングポリシー(segment routing policy、SRポリシー)伝送方式が用いられる場合、SID1は、SRv6パケット1における宛先アドレスとして直接用いられ得る。別の例では、通信装置102および通信装置101の間でSRv6ベストエフォート(Segment Routing IPv6 Best Effort、SRv6 BE)伝送方式が用いられる場合、SID1は、SRv6においてセグメント識別子として搬送される。
【0251】
S306:通信装置102がSRv6パケット1を通信装置101へ転送する。
【0252】
S307:通信装置101がSRv6パケット1における宛先アドレスSID1に基づいてVNI1を決定する。
【0253】
具体的には、上記の203において説明したように、SID1およびVNI1の間には対応関係があるので、通信装置101は、SID1に基づいてVNI1を決定し得る。
【0254】
S307:通信装置101がレイヤ2パケット1に対してVXLANカプセル化を実行して、VXLANパケット2を取得する。
【0255】
VXLANパケット2は、VNI1を搬送する。
【0256】
S308:通信装置101がVXLANパケット2を通信装置103へ転送する。
【0257】
S309:通信装置103がVXLANパケットにおけるレイヤ2パケット1をユーザ端末109へ転送する。
【0258】
具体的には、通信装置103は、VXLANパケットを受信した後、VXLANパケットをカプセル解除し、次に、VXLANパケットにおけるVNI1に基づいてEVPNインスタンス(S202において説明されたユーザ端末109に対応するEVPNインスタンス1031であってよい)を決定し、さらに、EVPNインスタンス1031に対応するMACテーブル内の見つかったMACエントリにおけるMACアドレス1に対応するインタフェース(つまり、ユーザ端末109のインタフェース)をMACアドレス1に基づいて決定する。
【0259】
図3に示される方法において、データセンタB内のユーザ端末110により送信されるレイヤ2パケットは、データセンタA内のユーザ端末109へ転送され得る。
【0260】
いくつかの適用シナリオにおいて、伝送経路上の通信装置(例えば、図1における通信装置101、通信装置102、通信装置105および通信装置106)は、レイヤ2パケット転送を制御するために用いられるEVPNインスタンスで構成されてよく、またはレイヤ2パケット転送を制御するために用いられるEVPNインスタンスで構成されなくてよい、とみなされる。以下では、EVPNインスタンスが通信装置上で構成されるかどうかに従って2つの実装において本実施形態における図2および図3において提供される通信方法を詳細に説明する。
【0261】
第1の実装では、EVPNインスタンスが伝送経路上の全ての通信装置上で構成される場合、ユーザ端末109が図1における通信装置103、通信装置101、通信装置102および通信装置104を用いることによりユーザ端末110とのデータセンタ間相互接続を実行する一例を用いることにより、本実施形態において提供される通信方法を以下で詳細に説明する。
【0262】
まず、ユーザ端末109がデータセンタAのVXLANにアクセスした後の制御フローの実行プロセスを説明する。
【0263】
図4に示されるように、方法は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0264】
S401:通信装置103がユーザ端末109からのユーザ端末109のMACアドレス1を認識する。
【0265】
S401の具体的な実装プロセスについては、上記のS201の内容を参照されたい。ここでは、詳細について改めて説明しない。
【0266】
S402:通信装置103がEVPN MACルート1を通信装置101へ送信する。
【0267】
S202において説明されるように、通信装置103は、MACアドレス1を認識した後、EVPNインスタンス1031を用いることにより、EVPN MACルート(つまり、EVPN MACルート1)を通信装置101へ送信する。
【0268】
S403:通信装置101がEVPN MACルート1に基づいてEVPN MACルート2を生成する。
【0269】
S204における内容と同様に、EVPN MACルート2は、MACアドレス1、およびVNI1に対応するSID1を搬送する。EVPN MACルート2は、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを、搬送されるMACアドレス1およびSID1を用いることにより、SID1を含むSRv6パケットへカプセル化するよう、かつ、SRv6パケットを通信装置101へ転送するよう指示し得る。
【0270】
可能な設計において、通信装置101は、EVPN MACルート1内で搬送されるルートターゲット(route target)拡張コミュニティ属性に基づいて、通信装置101上で構成されるEVPNインスタンス1011を決定し得る。次に、EVPN MACルート2は、EVPNインスタンス1011内で生成される。
【0271】
可能な設計において、SID1は、通信装置101のEVPNインスタンス1011に割り当てられるSIDである。言い換えると、EVPNインスタンス1011は、SID1に基づき、通信装置101内で決定され得る。
【0272】
この設計によれば、通信装置101は、宛先アドレスがSID1であるSRv6パケットを受信した後、SID1に基づいてEVPNインスタンス1011を決定してよく、さらに、レイヤ2パケット1の情報を転送するために、EVPNインスタンス1011を検索してよい。
【0273】
可能な実装において、本実施形態では、EVPNインスタンス1011のMACテーブルは、MACアドレス1およびVNI1の間の対応関係を含む。
【0274】
具体的には、MACアドレス1およびVNI1の間の対応関係は、EVPNインスタンス1011のMACテーブルに記録され、その結果、通信装置101は、宛先アドレスがSID1であるSRv6パケット(宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットがカプセル化されている)を受信した後にまず、SID1に基づいてEVPNインスタンス1011を決定し;次に、MACアドレス1およびVNI1の間の対応関係を求めてEVPNインスタンス1011に対応するMACテーブルをMACアドレス1に基づき検索して、VNI1をさらに決定し;さらに、SID1に基づいて、SID1に対応するVNI1を決定し得る。
【0275】
加えて、MACアドレス1およびVNI1をEVPNインスタンス1011のMACテーブルに記録するMACエントリは、他の情報をさらに含み得ることが理解され得る。例えば、本明細書におけるネクストホップ情報は、通信装置103のアドレスであってよく、その結果、通信装置101は、VXLANパケットをカプセル化する場合、VXLANパケットのネクストホップが通信装置103であると判断する。
【0276】
S404:通信装置101がEVPN MACルート2を通信装置102へ送信する。
【0277】
S405:通信装置102がEVPN MACルート2に基づいてEVPN MACルート3を生成する。
【0278】
EVPN MACルート3は、MACアドレス1、およびSID1に対応するVNI2を搬送する。EVPN MACルート3は、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを、MACアドレス1およびVNI2を用いることにより、VNI2を含むVXLANパケットへカプセル化するよう、かつ、VXLANパケットを通信装置102へ転送するよう指示し得る。
【0279】
可能な設計において、通信装置102は、EVPN MACルート2内で搬送されるルートターゲット拡張コミュニティ属性に基づいて、通信装置102上で構成されるEVPNインスタンス1021を決定し得る。次に、EVPN MACルート3は、EVPNインスタンス1021内で生成される。
【0280】
可能な設計において、VNI2は、通信装置102のEVPNインスタンス1021に割り当てられるVNIである。
【0281】
この設計によれば、通信装置102は、VNI2を搬送するVXLANパケットを受信した後、VNI2に基づいてEVPNインスタンス1021を決定してよく、さらに、レイヤ2パケットの情報を転送するために、EVPNインスタンス1021を検索してよい。
【0282】
可能な実装において、本実施形態では、EVPNインスタンス1021のMACテーブルは、MACアドレス1およびSID1の間の対応関係を含む。
【0283】
具体的には、MACアドレス1およびSID1の間の対応関係は、EVPNインスタンス1021のMACテーブルに記録され、その結果、通信装置102は、VNI2を搬送するVXLANパケット(宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットがカプセル化されている)を受信した後にまず、VNI2に基づいてEVPNインスタンス1021を決定し;次に、MACアドレス1およびSID1の間の対応関係を求めてEVPNインスタンス1021に対応するMACテーブルをMACアドレス1に基づき検索して、SID1をさらに決定し;さらに、VNI2に基づいて、VNI2に対応するSID1を決定し得る。
【0284】
加えて、MACアドレス1およびSID1をEVPNインスタンス1021のMACテーブルに記録するMACエントリは、他の情報をさらに含み得ることが理解され得る。例えば、本明細書におけるネクストホップ情報は、通信装置101のアドレスであってよく、その結果、通信装置102は、SRv6パケットをカプセル化する場合、SRv6パケットのネクストホップが通信装置101であると判断する。
【0285】
S406:通信装置102がEVPN MACルート3を通信装置104へ送信する。
【0286】
S407:通信装置104がEVPN MACルート3に基づいてMACエントリを生成する。
【0287】
S407の具体的な実装プロセスについては、上記のS207の関連する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0288】
図4に示される制御フローの実行プロセスを参照して、以下では、データセンタB内のユーザ端末110がデータセンタA内のユーザ端末109へパケットを転送するプロセスを説明する。
【0289】
図5Aおよび図5Bに示されるように、この方法は、以下の段階を含み得る。
【0290】
S501:ユーザ端末110が、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケット1を通信装置104へ転送する。
【0291】
S502:通信装置104が、VNI2を含み、かつ、宛先アドレスが通信装置102であるVXLANパケット1へレイヤ2パケット1をカプセル化する。
【0292】
S503:通信装置104がVXLANパケット1を通信装置102へ転送する。
【0293】
S501からS503の内容については、S301からS303の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0294】
S504:通信装置102がVXLANパケット1におけるVNI2に基づいてSID1を決定する。
【0295】
可能な設計において、上記のS405において説明されるように、VNI2は、通信装置102のEVPNインスタンス1021に割り当てられるVNIである。したがって、通信装置102は、EVPNインスタンス1021をVNI2に基づいて決定し、さらに、SID1を決定し得る。
【0296】
任意選択的に、S504は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0297】
S5041:通信装置102がVNI2に基づいてEVPNインスタンス1021を決定する。
【0298】
S5042:通信装置102が、EVPNインスタンス1021に対応するMACテーブルからのSID1をMACアドレス1に基づいて決定する。
【0299】
S407において説明されるように、MACアドレス1およびSID1の間の対応関係は、EVPNインスタンス1021に対応するMACテーブルに記録される。
【0300】
S505:通信装置102がレイヤ2パケット1に対してSRv6カプセル化を実行して、SRv6パケット1を取得する。
【0301】
S305を参照されたい。SRv6パケット1は、SID1を含む。
【0302】
S506:通信装置102がSRv6パケット1を通信装置101へ転送する。
【0303】
S507:通信装置101がSRv6パケット1におけるSID1に基づいてVNI1を決定する。
【0304】
可能な設計において、上記のS403において説明されるように、SID1は、通信装置101のEVPNインスタンス1011に割り当てられるSIDである。したがって、通信装置101は、EVPNインスタンス1011をSID1に基づいて決定し、さらに、VNI1を決定し得る。
【0305】
任意選択的に、S507は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0306】
S5071:通信装置101がSID1に基づいてEVPNインスタンス1011を決定する。
【0307】
S5072:通信装置101が、EVPNインスタンス1011に対応するMACテーブルからのVNI1をMACアドレス1に基づいて決定する。
【0308】
S404において説明されるように、MACアドレス1およびVNI1の間の対応関係は、EVPNインスタンス1011に対応するMACテーブルに記録される。
【0309】
S508:通信装置101がレイヤ2パケット1に対してVXLANカプセル化を実行して、VXLANパケット2を取得する。
【0310】
S308に示されるように、VXLANパケット2は、VNI1を搬送する。
【0311】
S509:通信装置101がVXLANパケット2を通信装置103へ転送する。
【0312】
S510:通信装置103がVXLANパケットにおけるレイヤ2パケット1をユーザ端末109へ転送する。
【0313】
S509およびS510の内容については、S309およびS310の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0314】
前述のS401からS407およびS501からS510は、ユーザ端末109が通信装置103、通信装置101、通信装置102および通信装置104を用いることによりユーザ端末110とのデータセンタ間相互接続を実行する一例を用いることにより、ユーザ端末109がデータセンタAのVXLANにアクセスした後の制御フローおよびパケット転送プロセスを詳細に説明している。実際の適用プロセスでは、通信装置は、異なる経路上のデータ伝送を実装するために用いられる1つまたは複数のEVPNインスタンスを含み得る。このように、異なる経路上のVXLANおよびSRv6ネットワークにわたるデータ伝送を実装するために、異なるSIDまたはVNIが、異なるEVPNインスタンスに割り当てられ得る。
【0315】
例えば、図6において、EVPNインスタンス1011に加え、通信装置101は、EVPNインスタンス1012をさらに含む。VNI3およびSID2がEVPNインスタンス1012に割り当てられる。加えて、EVPNインスタンス1021に加え、通信装置102は、EVPNインスタンス1022をさらに含む。VNI4がEVPNインスタンス1022に割り当てられる。加えて、VNI1に対応するEVPNインスタンス1031に加え、通信装置103は、VNI3が割り当てられるEVPNインスタンス1032をさらに含む。加えて、VNI2に対応するEVPNインスタンス1041に加え、通信装置104は、VNI4が割り当てられるEVPNインスタンス1042をさらに含む。
【0316】
一例を参照して、以下では、データセンタA内のユーザ端末111がデータセンタA内のVXLANにアクセスした後にデータセンタB内のユーザ端末112に相互接続するプロセスを説明する。
【0317】
まず、ユーザ端末111がデータセンタAのVXLANにアクセスした後の制御フローの実行プロセスを説明する。
【0318】
図7Aおよび図7Bに示されるように、この方法は、具体的には、以下の段階をさらに含む。
【0319】
S601:通信装置103がユーザ端末111からのユーザ端末111のMACアドレス2を認識する。
【0320】
S602:通信装置103がEVPN MACルート4を通信装置101へ送信する。
【0321】
通信装置103は、MACアドレス2を認識した後、ユーザ端末111に対応するEVPNインスタンス1032をユーザ端末111のインタフェースに基づいて決定し、次に、EVPNインスタンス1032を用いることにより、EVPN MACルート4を通信装置101へ送信する。EVPN MACルート4は、MACアドレス2およびVNI3を含む。
【0322】
S603:通信装置101がEVPN MACルート4に基づいてEVPN MACルート5を生成する。
【0323】
EVPN MACルート5は、MACアドレス2、およびVNI3に対応するSID2を搬送する。EVPN MACルート2は、宛先アドレスがMACアドレス2であるレイヤ2パケットを、搬送されるMACアドレス2およびSID2を用いることにより、SID2を含むSRv6パケットへカプセル化するよう、かつ、SRv6パケットを通信装置101へ転送するよう指示し得る。
【0324】
SID2は、通信装置101のEVPNインスタンス1012に割り当てられるSIDである。
【0325】
具体的には、異なるSIDが通信装置101内の異なるEVPNインスタンスに割り当てられ、その結果、通信装置101は、異なるSIDを含むSRv6パケットを受信した後、SIDに基づいて、対応するEVPNインスタンスを見つけ、次に、EVPNインスタンスに対応するMACテーブルからSRv6パケットにおけるレイヤ2パケットのネクストホップ情報を見つけ(例えば、レイヤ2パケットにおいて搬送されるMACアドレスに基づいて、対応するEVPNインスタンスのMACテーブル内の対応するVNIおよびネクストホップアドレスを見つけ)、レイヤ2パケットの対応するカプセル化および転送を完了できる。
【0326】
EVPNインスタンス1012のMACテーブルは、MACアドレス2およびVNI3の間の対応関係を含む。
【0327】
加えて、MACアドレス2およびVNI3をEVPNインスタンス1012のMACテーブルに記録するMACエントリは、他の情報をさらに含み得ることが理解され得る。例えば、本明細書におけるネクストホップ情報は、通信装置103のアドレスであってよく、その結果、通信装置101は、VXLANパケットをカプセル化する場合、VXLANパケットのネクストホップが通信装置103であると判断する。
【0328】
S604:通信装置101がEVPN MACルート5を通信装置102へ送信する。
【0329】
S605:通信装置102がEVPN MACルート5に基づいてEVPN MACルート6を生成する。
【0330】
EVPN MACルート6は、MACアドレス2、およびSID2に対応するVNI4を搬送する。EVPN MACルート6は、宛先アドレスがMACアドレス2であるレイヤ2パケットを、MACアドレス2およびVNI4を用いることにより、VNI4を含むVXLANパケットへカプセル化するよう、かつ、VXLANパケットを通信装置102へ転送するよう指示し得る。
【0331】
VNI4は、通信装置102のEVPNインスタンス1022に割り当てられるVNIである。
【0332】
具体的には、異なるVNIが通信装置102内の異なるEVPNインスタンスに割り当てられ、その結果、通信装置102は、異なるVNIを含むVXLANパケットを受信した後、VNIに基づいて、対応するEVPNインスタンスを見つけ、次に、EVPNインスタンスに対応するMACテーブルからVXLANパケットにおけるレイヤ2パケットのネクストホップ情報を見つけ(例えば、レイヤ2パケットにおいて搬送されるMACアドレスに基づいて、対応するEVPNインスタンスのMACテーブル内の対応するSIDおよびネクストホップアドレスを見つけ)、レイヤ2パケットの対応するカプセル化および転送を完了できる。
【0333】
EVPNインスタンス1022のMACテーブルは、MACアドレス2およびSID2の間の対応関係を含む。
【0334】
MACアドレス2およびSID2をEVPNインスタンス1022のMACテーブルに記録するMACエントリは、他の情報をさらに含み得ることが理解され得る。
【0335】
S606:通信装置102がEVPN MACルート6を通信装置104へ送信する。
【0336】
S607:通信装置104がEVPN MACルート6に基づいてMACエントリを生成する。
【0337】
S607の具体的な実装プロセスについては、上記のS207の関連する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0338】
図7Aおよび図7Bに示される制御フローの実行プロセスを参照して、以下では、データセンタB内のユーザ端末112がデータセンタA内のユーザ端末111へパケットを転送するプロセスを説明する。
【0339】
図8Aおよび図8Bに示されるように、この方法は、以下の段階を含み得る。
【0340】
S701:ユーザ端末112が、宛先アドレスがMACアドレス2であるレイヤ2パケット2を通信装置104へ転送する。
【0341】
S702:通信装置104が、VNI4を含み、かつ、宛先アドレスが通信装置102であるVXLANパケットへレイヤ2パケット2をカプセル化する。
【0342】
S703:通信装置104がVXLANパケットを通信装置102へ転送する。
【0343】
S701からS703の内容については、S301からS303の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0344】
S704:通信装置102がVXLANパケットにおけるVNI4に基づいてSID2を決定する。
【0345】
上記のS605において説明されるように、VNI4は、通信装置102のEVPNインスタンス1022に割り当てられるVNIである。したがって、通信装置102は、EVPNインスタンス1022をVNI4に基づいて決定し、さらに、SID2を決定し得る。
【0346】
S704は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0347】
S7041:通信装置102がVNI4に基づいてEVPNインスタンス1022を決定する。
【0348】
S7042:通信装置102が、EVPNインスタンス1022に対応するMACテーブルからのSID4をMACアドレス2に基づいて決定する。
【0349】
S605において説明されるように、MACアドレス1およびSID4の間の対応関係は、EVPNインスタンス1022に対応するMACテーブルに記録される。
【0350】
S705:通信装置102がレイヤ2パケット2に対してSRv6カプセル化を実行して、SRv6パケットを取得する。
【0351】
SRv6パケットは、SID2を含む。
【0352】
S706:通信装置102がSRv6パケットを通信装置101へ転送する。
【0353】
S707:通信装置101がSRv6パケットにおけるSID2に基づいてVNI2を決定する。
【0354】
上記のS603において説明されるように、SID2は、通信装置101のEVPNインスタンス1012に割り当てられるSIDである。したがって、通信装置101は、EVPNインスタンス1012をSID2に基づいて決定し、さらに、VNI3を決定し得る。
【0355】
S707は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0356】
S7071:通信装置101がSID2に基づいてEVPNインスタンス1012を決定する。
【0357】
S7072:通信装置101が、EVPNインスタンス1012に対応するMACテーブルからのVNI3をMACアドレス1に基づいて決定する。
【0358】
S603において説明されるように、MACアドレス2およびVNI3の間の対応関係は、EVPNインスタンス1012に対応するMACテーブルに記録される。
【0359】
S708:通信装置101がレイヤ2パケット2に対してVXLANカプセル化を実行して、VXLANパケットを取得する。
【0360】
VXLANパケットは、VNI3を搬送する。
【0361】
S709:通信装置101がVXLANパケットを通信装置103へ転送する。
【0362】
S710:通信装置103がVXLANパケットにおけるレイヤ2パケット1をユーザ端末111へ転送する。
【0363】
S709およびS710の内容については、S309およびS310の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0364】
第2の実装では、EVPNインスタンスが伝送経路上の通信装置上で構成されない場合、ユーザ端末109が図1における通信装置103、通信装置101、通信装置102および通信装置104を用いることによりユーザ端末110とのデータセンタ間相互接続を実行する一例を用いることにより、本実施形態において提供される通信方法を以下で詳細に説明する。
【0365】
まず、ユーザ端末109がデータセンタAのVXLANにアクセスした後の制御フローの実行プロセスを説明する。
【0366】
図9に示されるように、この方法は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0367】
S801:通信装置103がユーザ端末109からのユーザ端末109のMACアドレス1を認識する。
【0368】
S801の具体的な実装プロセスについては、上記のS201の内容を参照されたい。ここでは、詳細について改めて説明しない。
【0369】
S802:通信装置103がEVPN MACルート1を通信装置101へ送信する。
【0370】
S202において説明されるように、通信装置103は、MACアドレス1を認識した後、EVPNインスタンス1031を用いることにより、EVPN MACルート(つまり、EVPN MACルート1)を通信装置101へ送信する。
【0371】
S803:通信装置101がEVPN MACルート1に基づいてEVPN MACルート2を生成する。
【0372】
S204における内容と同様に、EVPN MACルート2は、MACアドレス1およびSID1を搬送する。EVPN MACルート2は、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを宛先アドレスがSID1であるSRv6パケットへカプセル化するよう、かつ、SRv6パケットを通信装置101へ転送するよう指示する。
【0373】
具体的には、通信装置101は、EVPN MACルート1内の情報を修正することにより、EVPN MACルート2を取得し得る。例えば、通信装置101は、EVPN MACルート1内のネクストホップを通信装置101のアクセスアドレスへ修正し、EVPN MACルート1内のVNIを削除し、かつ、EVPN MACルート1にSID1を追加して、EVPN MACルート2を取得し得る。
【0374】
S804:通信装置101がEVPN MACルート2を通信装置102へ送信する。
【0375】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含む。
【0376】
S805:通信装置101がSID1およびVNI1の間の対応関係を記録する。
【0377】
このように、通信装置101は、宛先アドレスがSID1であるSRv6パケットを受信した後、SRv6パケットにおいて搬送されるレイヤ2パケットを、VNI1を含み、かつ、宛先アドレスが通信装置103であるVXLANパケットへ、転送のために対応関係に従ってカプセル化し得る。
【0378】
つまり、通信装置102が、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを宛先アドレスがSID1であるSRv6パケットへEVPN MACルート2に基づいてカプセル化し、SRv6パケットを通信装置101へ転送した後、レイヤ2パケットにおけるコンテンツが解析されない場合、通信装置101は、レイヤ2パケットを、VNI1を含み、かつ、宛先アドレスが通信装置103であるVXLANパケットへ、転送のために第1の対応関係に基づいてカプセル化し得る。
【0379】
加えて、通信装置101は、VNIに対応するSIDを割り当てる場合、異なるポリシーを用いて、SIDを割り当て得る。
【0380】
可能な設計において、通信装置101は、EVPN MACルート内で搬送される異なるMACアドレスに基づいて、異なるSIDを生成し得る。
【0381】
例えば、図10(a)に示されるように、1つの態様において、通信装置101は、EVPN MACルート1内で搬送されるMACアドレス1に基づいてSID1を生成して、SID1を含むEVPN MACルート2を生成し得る(S803)。別の態様において、通信装置101はさらに、ユーザ端末113のMACアドレス3に基づいて、SID3を生成し得る。
【0382】
この場合、1つの態様において、データセンタB内のユーザ端末がパケットをユーザ端末109へ送信するときは、通信装置102は、レイヤ2パケットを、SID1を含むSRv6パケットへカプセル化し、かつ、SRv6パケットを通信装置101へ転送する必要がある。別の態様において、データセンタB内のユーザ端末がパケットをユーザ端末113へ送信する場合、通信装置102は、レイヤ2パケットを、SID3を含むSRv6パケットへカプセル化し、かつ、SRv6パケットを通信装置101へ転送する必要がある。
【0383】
別の可能な設計において、通信装置101は、EVPN MACルート内のネクストホップ情報に基づいて、異なるネクストホップノードに対応する異なるSIDを生成し得る。
【0384】
例えば、図10(b)に示されるように、1つの態様において、ネクストホップが通信装置103であるEVPN MACルート1に対応して、通信装置101は、SID1を割り当てて、SID1を含むEVPN MACルート2を生成する(S803)。別の態様において、通信装置101はさらに、ネクストホップが通信装置107であるEVPN MACルートに対応し、SID4を割り当て得る。
【0385】
具体的には、異なるMACアドレスに基づいて異なるSIDを生成するという前述の説明とは異なり、ユーザ端末109は通信装置103および通信装置107を用いることによりデータセンタAに別個にアクセスすることが、一例として用いられる。通信装置103がEVPN MACルート(ユーザ端末109のMACアドレスを搬送する)を送信する場合、通信装置101は、SID1を割り当てる。通信装置107がEVPN MACルート(ユーザ端末109のMACアドレスを搬送する)を送信する場合、通信装置101は、SID4を割り当てる。
【0386】
この場合、1つの態様において、データセンタB内のユーザ端末がパケットを、VNI1に対応して、通信装置103に接続されたユーザ端末へ送信するときは、通信装置102は、レイヤ2パケットを、SID1を含むSRv6パケットへカプセル化し、かつ、SRv6パケットを通信装置101へ転送する必要がある。別の態様において、データセンタB内のユーザ端末がパケットを、VNI1に対応して、通信装置107に接続されたユーザ端末へ送信する場合、通信装置102は、レイヤ2パケットを、SID4を含むSRv6パケットへカプセル化し、かつ、SRv6パケットを通信装置101へ転送する必要がある。可能な設計において、本実施形態において提供される方法では、SID1は、SID1をVXLANカプセル化オペレーションの実行に関連付けるように予め構成され得る。
【0387】
例えば、SIDの機能(function)タイプが予め構成されてよく、機能タイプは、VXLANカプセル化を実行するようこのタイプのSIDに指示し、またはSIDおよびVNIの間の対応関係のテーブルをクエリするようこのタイプのSIDに指示する。このように、通信装置101は、SID1の機能を予め設定されたタイプとして示し(例えば、SID1の機能は、END.SWVとして示され)、予め設定されたタイプをローカルに記録し得る。したがって、通信装置101は、SID1を受信した後、SID1およびVNI1の間の対応関係を検索してVXLANカプセル化を実行するよう、直接トリガされる。
【0388】
S806:通信装置102がEVPN MACルート2に基づいてEVPN MACルート3を生成する。
【0389】
S206における内容と同様に、EVPN MACルート3は、MACアドレス1およびVNI2を搬送する。EVPN MACルート3は、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを、VNI2を含むVXLANパケットへカプセル化するよう、かつ、VXLANパケットを通信装置102へ転送するよう指示する。
【0390】
具体的には、通信装置102は、EVPN MACルート2内の情報を修正することにより、EVPN MACルート3を取得し得る。例えば、通信装置102は、EVPN MACルート2内のネクストホップを通信装置102のアクセスアドレスへ修正し、EVPN MACルート2内のSID1を削除し、かつ、EVPN MACルート2にVNI2を追加して、EVPN MACルート3を取得し得る。
【0391】
S807:通信装置102がEVPN MACルート3を通信装置104へ送信する。
【0392】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含む。
【0393】
S808:通信装置102がVNI2およびSID1の間の対応関係を記録する。
【0394】
このように、通信装置102は、VNI2を含むVXLANパケットを受信した後、VXLANパケットにおいて搬送されるレイヤ2パケットを、SID1を含むSRv6パケットへ、VNI2およびSID1の間の対応関係に従ってカプセル化し、SRv6パケットを通信装置101へ転送し得る。
【0395】
つまり、通信装置104が、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケットを、VNI2を含むVXLANパケットへ、EVPN MACルート3に基づいてカプセル化し、VXLANパケットを通信装置102へ転送した後、レイヤ2パケットにおけるコンテンツが解析されない場合、通信装置102は、レイヤ2パケットを、宛先アドレスがSID1であるSRv6パケットへ、第2の対応関係に従ってカプセル化し、SRv6パケットを通信装置101へ転送し得る。
【0396】
加えて、通信装置102は、SIDに対応するVNIを割り当てる場合、異なるポリシーを用いて、VNIを割り当て得る。
【0397】
可能な設計において、通信装置102は、EVPN MACルート内で搬送される異なるMACアドレスに基づいて、異なるVNIを生成し得る。
【0398】
例えば、図10(a)に示されるように、1つの態様において、通信装置102は、通信装置101からEVPN MACルート2内で搬送されるMACアドレス1に基づいてVNI2を生成して、VNI2を含むEVPN MACルート3を生成し得る(S806)。別の態様において、通信装置101はさらに、ユーザ端末113のMACアドレス3に基づいて、VNI5を生成し得る。
【0399】
この場合、1つの態様において、データセンタB内のユーザ端末がパケットをユーザ端末109へ送信するときは、レイヤ2パケットは、VNI2を含むVXLANパケットへカプセル化されてよく、VXLANパケットは通信装置102へ転送され、パケット伝送が完了する。別の態様において、データセンタB内のユーザ端末がパケットをユーザ端末113へ送信するときは、レイヤ2パケットは、VNI5を含むVXLANパケットへカプセル化されてよく、VXLANパケットは通信装置102へ転送され、パケット伝送が完了する。
【0400】
別の可能な設計において、通信装置101は、EVPN MACルート内のネクストホップ情報に基づいて、異なるネクストホップノードに対応する異なるVNIを生成し得る。
【0401】
例えば、図10(b)に示されるように、通信装置102について以下のとおりである。
【0402】
1つの態様において、ネクストホップが通信装置101であるEVPN MACルート2に対応して、通信装置101は、VNI2を割り当てて、VNI2を含むEVPN MACルート3を生成する(S806)。加えて、ネクストホップが通信装置101である別のEVPN MACルートについて、通信装置は、VNI7も割り当てる。例えば、図10(b)において、通信装置107から送信され、かつ、ユーザ端末109のMACアドレスを通信装置101へ搬送するEVPN MACルートについて、通信装置101は、SID4を搬送するEVPN MACルートをEVPN MACルートに基づいて通信装置102へ送信し、通信装置102は、受信したEVPN MACルートに基づいて、VNI7を割り当てる。
【0403】
別の態様において、通信装置102はさらに、ネクストホップが通信装置105であるEVPN MACルートに対応するVNI6を割り当て得る。
【0404】
具体的には、異なるMACアドレスに基づいて異なるSIDを生成するという前述の説明とは異なり、図10(b)において、ユーザ端末109は通信装置103、通信装置107および通信装置120を用いることによりデータセンタAに別個にアクセスすることが、一例として用いられる。通信装置101がEVPN MACルート(ユーザ端末109のMACアドレス、およびSID1を搬送する)を送信する場合、通信装置102は、VNI2を割り当てる。通信装置105がEVPN MACルート(ユーザ端末109のMACアドレス、およびSID1を搬送する)を送信する場合、通信装置102は、VNI6を割り当てる。
【0405】
この場合、同じMACアドレス(MACアドレス1)および同じSID(SID1)に対応して、1つの態様において、データセンタB内のユーザ端末がパケットを、VNI1に対応して、通信装置101に接続されたユーザ端末へ送信するときは、通信装置104は、レイヤ2パケットを、VNI2を含むVXLANパケットへカプセル化し、かつ、VXLANパケットを通信装置102へ転送する必要がある。別の態様において、データセンタB内のユーザ端末がパケットを、VNI1に対応して、通信装置105に接続されたユーザ端末へ送信する場合、通信装置102は、レイヤ2パケットを、VNI6を含むVXLANパケットへカプセル化し、かつ、VXLANパケットを通信装置102へ転送する必要がある。
【0406】
S809:通信装置104がEVPN MACルート3に基づいてMACエントリを生成する。
【0407】
S809の具体的な実装プロセスについては、上記のS207の関連する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0408】
図9に示される制御フローの実行プロセスを参照して、以下では、データセンタB内のユーザ端末110がデータセンタA内のユーザ端末109へパケットを転送するプロセスを説明する。
【0409】
図11Aおよび図11Bに示されるように、この方法は、以下の段階を含み得る。
【0410】
S901:ユーザ端末110が、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケット1を通信装置104へ転送する。
【0411】
S902:通信装置104が、VNI2を含み、かつ、宛先アドレスが通信装置102であるVXLANパケットへレイヤ2パケット1をカプセル化する。
【0412】
S903:通信装置104がVXLANパケットを通信装置102へ転送する。
【0413】
S901からS903の内容については、S301からS303の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0414】
S904:通信装置102がVXLANパケットにおけるVNI2に基づいてSID1を決定する。
【0415】
可能な設計において、S904は、具体的には、通信装置102が、VNI2、および通信装置102に記録されたVNI2およびSID1の間の対応関係に基づいてSID1を決定することを含む。
【0416】
具体的には、上記のS808において説明されるように、通信装置102は、VNI2およびSID1の間の対応関係を記録する。
【0417】
S905:通信装置102がレイヤ2パケット1に対してSRv6カプセル化を実行して、SRv6パケットを取得する。
【0418】
SRv6パケットは、SID1を含む。
【0419】
S906:通信装置102がSRv6パケットを通信装置101へ送信する。
【0420】
S907:通信装置101がSRv6パケットにおけるSID1に基づいてVNI1を決定する。
【0421】
可能な設計において、S907は、具体的には、通信装置101が、SID1、および通信装置101に記録されたSID1およびVNI1の間の対応関係に基づいてVNI1を決定することを含む。
【0422】
具体的には、上記のS805において説明されるように、通信装置101は、SID1およびVNI1の間の対応関係を記録する。
【0423】
S908:通信装置101がレイヤ2パケット1に対してVXLANカプセル化を実行して、VXLANパケットを取得する。
【0424】
VXLANパケットは、VNI1を含む。
【0425】
S909:通信装置101がVXLANパケットを通信装置103へ転送する。
【0426】
S910:通信装置103がVXLANパケットにおけるレイヤ2パケット1をユーザ端末109へ転送する。
【0427】
S909およびS910の内容については、S309およびS310の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0428】
図10(a)を参照して、以下では、データセンタA内のユーザ端末113がデータセンタB内のユーザ端末に相互接続するプロセスを詳細に説明する。
【0429】
図12に示されるように、この方法は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0430】
S1001:通信装置103がユーザ端末113からのユーザ端末113のMACアドレス3を認識する。
【0431】
S1002:通信装置103がEVPN MACルート7を通信装置101へ送信する。
【0432】
EVPN MACルート7は、MACアドレス3およびVNI1を搬送する。
【0433】
S1003:通信装置101がEVPN MACルート7に基づいてEVPN MACルート8を生成する。
【0434】
EVPN MACルート8は、SID3およびMACアドレス3を含む。具体的には、図10(a)に示されるように、VNI1およびSID1の間の対応関係、および、VNI1およびSID3の間の対応関係が、通信装置101に記録され得る。SID1は、MACアドレス1に対応して割り当てられるSIDであり、SID3は、MACアドレス3に対応して割り当てられるSIDである。
【0435】
S1004:通信装置101がEVPN MACルート8を通信装置102へ送信する。
【0436】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含み得る。S1005:通信装置101がSID3およびVNI1の間の対応関係を記録する。
【0437】
S1006:通信装置102がEVPN MACルート8に基づいてEVPN MACルート9を生成する。
【0438】
EVPN MACルート9は、VNI5およびMACアドレス3を含む。具体的には、図10(a)に示されるように、SID1およびVNI2の間の対応関係、および、SID3およびVNI5の間の対応関係が、通信装置101に記録され得る。VNI2は、MACアドレス1に対応して割り当てられるVNIであり、VNI5は、MACアドレス3に対応して割り当てられるVNIである。
【0439】
S1007:通信装置102がEVPN MACルート9を通信装置104へ送信する。
【0440】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含み得る。S1008:通信装置102がVNI5およびSID3の間の対応関係を記録する。
【0441】
S1009:通信装置104がEVPN MACルート9に基づいてMACエントリを生成する。
【0442】
実装プロセスS1001からS1009におけるS801からS809と同様の内容については、S801からS809における対応する説明を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0443】
図12に示される制御フローの実行プロセスを参照して、以下では、データセンタB内のユーザ端末114が、VNI5に対応して、データセンタA内のユーザ端末113へパケットを転送するプロセスを説明する。具体的には、図13に示されるように、この方法は、以下の段階をさらに含む。
【0444】
S1101:ユーザ端末114が、宛先アドレスがMACアドレス3であるレイヤ2パケット3を通信装置104へ転送する。
【0445】
S1102:通信装置104が、VNI5を含み、かつ、宛先アドレスが通信装置102であるVXLANパケットへレイヤ2パケット3をカプセル化する。
【0446】
S1103:通信装置104がVXLANパケットを通信装置102へ転送する。
【0447】
S1101からS1103の内容については、S301からS303の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0448】
S1104:通信装置102がVXLANパケットにおけるVNI5に基づいてSID3を決定する。
【0449】
可能な設計において、S1104は、具体的には、通信装置102が、VNI5、および通信装置102に記録されたVNI5およびSID3の間の対応関係に基づいてSID3を決定することを含む。
【0450】
S1105:通信装置102がレイヤ2パケット3に対してSRv6カプセル化を実行して、SRv6パケットを取得する。
【0451】
SRv6パケットは、SID3を含む。
【0452】
S1106:通信装置102がSRv6パケットを通信装置101へ送信する。
【0453】
S1107:通信装置101がSRv6パケットにおけるSID3に基づいてVNI1を決定する。
【0454】
可能な設計において、S1107は、具体的には、通信装置101が、SID3、および通信装置101に記録されたSID3およびVNI1の間の対応関係に基づいてVNI1を決定することを含む。
【0455】
S1108:通信装置101がレイヤ2パケット1に対してVXLANカプセル化を実行して、VXLANパケットを取得する。
【0456】
VXLANパケットは、VNI1を含む。
【0457】
S1109:通信装置101がVXLANパケットを通信装置103へ転送する。
【0458】
S1110:通信装置103がVXLANパケットにおけるレイヤ2パケット3をユーザ端末113へ転送する。
【0459】
S1109およびS1110の内容については、S309およびS310の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0460】
図10(b)を参照して、以下では、データセンタA内のユーザ端末109がデータセンタB内のユーザ端末に相互接続するプロセスを詳細に説明する。
【0461】
図14に示されるように、この方法は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0462】
S1201:通信装置107がユーザ端末109からのユーザ端末109のMACアドレス1を認識する。
【0463】
S1202:通信装置107がEVPN MACルート10を通信装置101へ送信する。
【0464】
EVPN MACルート10は、MACアドレス1およびVNI1を搬送する。
【0465】
S1203:通信装置101がEVPN MACルート10に基づいてEVPN MACルート11を生成する。
【0466】
EVPN MACルート11は、SID4およびMACアドレス1を含む。具体的には、図10(b)に示されるように、VNI1およびSID1の間の対応関係、および、VNI1およびSID4の間の対応関係が、通信装置101に記録され得る。SID1は、ネクストホップに対応する通信装置103に割り当てられるSIDであり、SID4は、ネクストホップに対応する通信装置107に割り当てられるSIDである。
【0467】
図10(b)を図10(a)と比較すると、S1203は同じMACアドレス(つまり、MACアドレス1)に対応しているが、ユーザ端末が複数の通信装置(通信装置103、通信装置107および通信装置120)に接続しているので、通信装置101について、通信装置103および通信装置107から受信されるEVPN MACルートが同じMACアドレスを搬送するが、ネクストホップ情報が異なるので、対応するSIDは異なることが分かる。
【0468】
S1204:通信装置101がEVPN MACルート11を通信装置102へ送信する。
【0469】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含み得る。S1205:通信装置101がSID4およびVNI1の間の対応関係を記録する。
【0470】
S1206:通信装置102がEVPN MACルート11に基づいてEVPN MACルート12を生成する。
【0471】
EVPN MACルート12は、VNI2およびMACアドレス1を含む。具体的には、図10(b)に示されるように、SID1およびVNI2の間の対応関係、SID4およびVNI7の間の対応関係、および、SID1およびVNI6の間の対応関係が、通信装置102に記録され得る(この場合、SRv6ネットワークではSRポリシー伝送方式が用いられ、したがって、SID1は、通信装置101および通信装置105に別個に対応し得ることが理解され得る)。VNI1は、通信装置101としてのネクストホップに対応して割り当てられるVNIであり、VNI6は、通信装置105としてのネクストホップに対応して割り当てられるVNIである。
【0472】
通信装置102と比較すると、通信装置101および通信装置105はそれぞれ、異なるネクストホップノードなので、通信装置101および通信装置105から通信装置102へ送信されるEVPN MACルート(EVPN MACルート2およびEVPN MACルート11)が各々、MACアドレス1およびSID1を搬送するが、通信装置102は、異なるSIDが異なるネクストホップノードに基づいて割り当てられるというSID割り当てポリシーに従って、VNI2およびVNI6をそれぞれEVPN MACルート2およびEVPN MACルート11に割り当てることが分かる。
【0473】
S1207:通信装置102がEVPN MACルート12を通信装置104へ送信する。
【0474】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含み得る。S1208:通信装置102がVNI7およびSID4の間の対応関係を記録する。
【0475】
S1209:通信装置104がEVPN MACルート12に基づいてMACエントリを生成する。
【0476】
実装プロセスS1201からS1209におけるS801からS809と同様の内容については、S801からS809における対応する説明を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0477】
図14に示される制御フローの実行プロセスを参照して、以下では、データセンタB内のユーザ端末117が、VNI7に対応して、データセンタA内のユーザ端末109へパケットを転送するプロセスを説明する。具体的には、図15に示されるように、この方法は、以下の段階をさらに含む。
【0478】
S1301:ユーザ端末117が、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケット4を通信装置104へ転送する。
【0479】
S1302:通信装置104が、VNI7を含み、かつ、宛先アドレスが通信装置102であるVXLANパケットへレイヤ2パケット4をカプセル化する。
【0480】
S1303:通信装置104がVXLANパケットを通信装置102へ転送する。
【0481】
S1301からS1303の内容については、S301からS303の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0482】
S1304:通信装置102がVXLANパケットにおけるVNI7に基づいてSID4を決定する。
【0483】
S1305:通信装置102がレイヤ2パケット4に対してSRv6カプセル化を実行して、SRv6パケットを取得する。
【0484】
SRv6パケットは、SID4を含む。
【0485】
S1306:通信装置102がSRv6パケットを通信装置101へ送信する。
【0486】
S1307:通信装置101がSRv6パケットにおけるSID4に基づいてVNI1を決定する。
【0487】
S1308:通信装置101がレイヤ2パケット4に対してVXLANカプセル化を実行して、VXLANパケットを取得する。
【0488】
VXLANパケットは、VNI1を含む。
【0489】
S1309:通信装置101がVXLANパケットを通信装置107へ転送する。
【0490】
S1310:通信装置107がVXLANパケットにおけるレイヤ2パケット4をユーザ端末109へ転送する。
【0491】
S1309およびS1310の内容については、S309およびS310の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0492】
加えて、図10(b)において、通信装置120を用いることによりユーザ端末109のMACアドレスについてのEVPN MACルートが送信される場合、データセンタA内のユーザ端末109がデータセンタB内のユーザ端末に相互接続するプロセスが、図16に示される。この方法は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0493】
S1401:通信装置120がユーザ端末109からのユーザ端末109のMACアドレス1を認識する。
【0494】
S1402:通信装置120がEVPN MACルート13を通信装置101へ送信する。
【0495】
EVPN MACルート13は、MACアドレス1およびVNI1を搬送する。
【0496】
S1403:通信装置105がEVPN MACルート13に基づいてEVPN MACルート14を生成する。
【0497】
EVPN MACルート14は、SID1およびMACアドレス1を含む。具体的には、図10(b)に示されるように、VNI1およびSID1の間の対応関係が、通信装置105に記録され得る。SID1は、ネクストホップに対応する通信装置105により通信装置120に割り当てられるSIDである。
【0498】
S1404:通信装置105がEVPN MACルート14を通信装置102へ送信する。
【0499】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含み得る。S1405:通信装置105がSID1およびVNI1の間の対応関係を記録する。
【0500】
S1406:通信装置102がEVPN MACルート14に基づいてEVPN MACルート15を生成する。
【0501】
EVPN MACルート15は、VNI6およびMACアドレス1を含む。具体的には、図10(b)に示されるように、SID1およびVNI2の間の対応関係、SID4およびVNI2の間の対応関係、および、SID1およびVNI6の間の対応関係が、通信装置102に記録され得る。VNI2は、通信装置101としてのネクストホップに対応して割り当てられるVNIであり、VNI6は、通信装置105としてのネクストホップに対応して割り当てられるVNIである。
【0502】
1つの態様において、通信装置101および通信装置105により通信装置102へ送信されるEVPN MACルートは各々、SID1を含み得ることが分かる。しかしながら、通信装置102について、通信装置101および通信装置105は、異なるネクストホップノードであり、したがって、通信装置101からのEVPN MACルート(つまり、S804におけるEVPN MACルート2)に対応して、通信装置102はVNI2を割り当て;通信装置105からのEVPN MACルート(つまり、S1404におけるEVPN MACルート14)に対応して、通信装置102は、VNI6を割り当てる。
【0503】
S1407:通信装置102がEVPN MACルート15を通信装置104へ送信する。
【0504】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含み得る。S1408:通信装置102がVNI6およびSID1の間の対応関係を記録する。
【0505】
S1409:通信装置104がEVPN MACルート15に基づいてMACエントリを生成する。
【0506】
実装プロセスS1401からS1409におけるS801からS809と同様の内容については、S801からS809における対応する説明を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0507】
図16に示される制御フローの実行プロセスを参照して、以下では、データセンタB内のユーザ端末118が、VNI6に対応して、データセンタA内のユーザ端末109へパケットを転送するプロセスを説明する。具体的には、図17に示されるように、この方法は、以下の段階をさらに含む。
【0508】
S1501:ユーザ端末118が、宛先アドレスがMACアドレス1であるレイヤ2パケット5を通信装置104へ転送する。
【0509】
S1502:通信装置104が、VNI6を含み、かつ、宛先アドレスが通信装置102であるVXLANパケットへレイヤ2パケット5をカプセル化する。
【0510】
S1503:通信装置104がVXLANパケットを通信装置102へ転送する。
【0511】
S1501からS1503の内容については、S301からS303の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0512】
S1504:通信装置102がVXLANパケットにおけるVNI6に基づいてSID1を決定する。
【0513】
S1505:通信装置102がレイヤ5パケット2に対してSRv6カプセル化を実行して、SRv6パケットを取得する。
【0514】
SRv6パケットは、SID1を含む。
【0515】
加えて、通信装置102はさらに、VXLANパケットにおけるVNI6に基づいて、SRv6パケットのネクストホップ情報(つまり、通信装置105)を決定し得る。
【0516】
S1506:通信装置102がSRv6パケットを通信装置105へ送信する。
【0517】
S1507:通信装置105がSRv6パケットにおけるSID1に基づいてVNI1を決定する。
【0518】
S1508:通信装置105がレイヤ2パケット5に対してVXLANカプセル化を実行して、VXLANパケットを取得する。
【0519】
VXLANパケットは、VNI1を含む。
【0520】
S1509:通信装置105がVXLANパケットを通信装置120へ転送する。
【0521】
S1510:通信装置120がVXLANパケットにおけるレイヤ2パケット5をユーザ端末109へ転送する。
【0522】
S1509およびS1510の内容については、S309およびS310の対応する内容を参照されたい。繰り返される部分については、改めて説明しない。
【0523】
添付図面を参照して、以下では、本実施形態において提供される方法を単一の通信装置の観点から説明する。具体的には、図18に示されるように、この方法は、以下の段階を含む。
【0524】
S1601:第1の通信装置が第2の通信装置から第1のEVPN MACルートを受信する。
【0525】
第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する。
【0526】
第1の通信装置は、具体的には、図2から図15における通信装置101であってよく、第2の通信装置は、具体的には、図2から図15における通信装置103であってよい。具体的には、S1601は、具体的には、S202、S402またはS802の内容を用いることにより実装され得る。
【0527】
S1602:第1の通信装置が第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成する。
【0528】
第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のVNIに対応する第1の通信装置の第1のSRv6 SIDを搬送する。
【0529】
具体的には、S1602は、具体的には、S203、S403またはS803の内容を用いることにより実装され得る。
【0530】
S1603:第1の通信装置が第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0531】
第3の通信装置は、具体的には、図2から図15における通信装置102であってよい。具体的には、S1603は、具体的には、S204、S404またはS804の内容を用いることにより実装され得る。
【0532】
可能な設計において、本実施形態では、第1のSRv6 SIDは、第1の通信装置の第1のEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。
【0533】
例えば、第1の通信装置が前述の通信装置101である場合、第1のEVPNインスタンスは、通信装置101内のEVPNインスタンス1011であってよい。第1のSRv6 SIDは、前述のSID1であってよい。
【0534】
可能な設計において、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0535】
可能な設計において、この方法は、以下のS1604からS1606をさらに含む。
【0536】
S1604:第1の通信装置が第3のEVPN MACルートを受信する。
【0537】
第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、第3のEVPN MACルートは、第1の通信装置の第2のEVPNインスタンスに対応する。
【0538】
第2のEVPNインスタンスは、具体的には、図7Aおよび図7B、および図8Aおよび図8BにおけるEVPNインスタンス1012であってよい。具体的には、S1604は、S602の内容を用いることにより実装され得る。
【0539】
S1605:第1の通信装置が第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成する。
【0540】
第4のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し、第2のSRv6 SIDは、第2のEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。
【0541】
具体的には、S1605は、S603の内容を用いることにより実装され得る。
【0542】
S1606:第1の通信装置が第4のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0543】
具体的には、S1606は、S604の内容を用いることにより実装され得る。
【0544】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含む。
【0545】
S1607:第1の通信装置が第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の対応関係を記録する。
【0546】
具体的には、S1607は、S805の内容を用いることにより実装され得る。
【0547】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられている。第1のオペレーションは、VXLANカプセル化を実行している。
【0548】
可能な設計において、この方法は、以下のS1608からS1610をさらに含む。
【0549】
S1608:第1の通信装置が第5のEVPN MACルートを受信する。
【0550】
第5のEVPN MACルートは、第3のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する。
【0551】
S1608は、S1002の内容を用いることにより実装され得る。第5のEVPN MACルートは、具体的には、S1002におけるEVPN MACルート7であってよい。
【0552】
S1609:第1の通信装置が第5のEVPN MACルートに基づいて第6のEVPN MACルートを生成する。
【0553】
第6のEVPN MACルートは、第3のMACアドレス、および、第1のVNIに対応する第3のSRv6 SIDを搬送する。
【0554】
S1609は、S1003の内容を用いることにより実装され得る。第6のEVPN MACルートは、具体的には、S1003におけるEVPN MACルート8であってよい。
【0555】
S1610:第1の通信装置が第6のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0556】
S1610は、S1004の内容を用いることにより実装され得る。
【0557】
可能な設計において、この方法は、以下のS1611からS1613をさらに含む。
【0558】
S1611:第1の通信装置が第4の通信装置から第7のEVPN MACルートを受信する。
【0559】
第7のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する。
【0560】
第4の通信装置は、具体的には、図10(b)における通信装置107であってよい。具体的には、S1611は、S1202の内容を用いることにより実装されてよく、第7のEVPN MACルートは、EVPN MACルート10であってよい。
【0561】
S1612:第1の通信装置が第7のEVPN MACルートに基づいて第8のEVPN MACルートを生成する。
【0562】
第8のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のVNIに対応する第4のSRv6 SIDを搬送する。
【0563】
具体的には、S1612は、S1203の内容を用いることにより実装されてよく、第8のEVPN MACルートは、EVPN MACルート11であってよい。
【0564】
S1613:第1の通信装置が第8のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0565】
具体的には、S1613は、S1204の内容を用いることにより実装され得る。
【0566】
以下では、図18に対応する第1の通信装置の実行プロセスをパケット転送プロセスの観点から説明する。具体的には、図19に示されるように、この方法は、以下の段階をさらに含む。
【0567】
S1701:第1の通信装置が、宛先アドレスが第1のSRv6 SIDである第1のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する。
【0568】
第1のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む。
【0569】
具体的には、第1の通信装置は、具体的には、図2から図15における通信装置101であってよく、第2の通信装置は、具体的には、図2から図15における通信装置102であってよい。具体的には、S1701は、具体的には、S306、S506またはS906の内容を用いることにより実装され得る。
【0570】
S1702:第1の通信装置が第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定する。
【0571】
具体的には、S1702は、具体的には、S307、S507またはS907の内容を用いることにより実装され得る。
【0572】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1の通信装置の第1のEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。第1のEVPNインスタンスは、前述のEVPNインスタンス1011であってよい。
【0573】
可能な設計において、S1702は、以下の段階を含む。
【0574】
S17021:第1の通信装置が第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定する。
【0575】
S17022:第1の通信装置が、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIを第1のMACアドレスに基づいて決定し、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0576】
具体的には、S17021およびS17022の具体的な実装プロセスについては、S5071およびS5072の前述の内容を参照されたい。
【0577】
別の可能な設計において、S1702は、以下の段階を含む。
【0578】
S1702a:第1の通信装置が、第1のSRv6 SID、および、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定する。
【0579】
具体的には、S1702aの具体的な実装プロセスについては、S907の前述の内容を参照されたい。
【0580】
第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられている。第1のオペレーションは、VXLANカプセル化を実行している。
【0581】
S1703:第1の通信装置が第1のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第1のVXLANパケットを取得する。
【0582】
第1のVXLANパケットは、第1のVNI1を含む。
【0583】
具体的には、S1703は、具体的には、S308、S508またはS908の内容を用いることにより実装され得る。
【0584】
S1704:第1の通信装置が第1のVXLANパケットを第3の通信装置へ転送する。
【0585】
具体的には、S1703は、具体的には、S309、S509またはS909の内容を用いることにより実装され得る。
【0586】
可能な設計において、この方法は、以下のS1705からS1709をさらに含む。
【0587】
S1705:第1の通信装置が、宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する。
【0588】
第2のSRv6パケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む。
【0589】
具体的には、S1705は、具体的には、S706の内容を用いることにより実装され得る。
【0590】
S1706:第1の通信装置が第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定する。
【0591】
具体的には、S1706は、具体的には、S7071の内容を用いることにより実装され得る。第2のEVPNインスタンスは、EVPNインスタンス1012として理解され得る。
【0592】
S1707:第1の通信装置が、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のVNIを第2のMACアドレスに基づいて決定する。
【0593】
MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIの間の対応関係を含む。
【0594】
具体的には、S1707は、具体的には、S7072の内容を用いることにより実装され得る。
【0595】
S1708:第1の通信装置が第2のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第2のVXLANパケットを取得する。
【0596】
第2のVXLANパケットは、第2のVNIを含む。
【0597】
具体的には、S1708は、具体的には、S708の内容を用いることにより実装され得る。
【0598】
S1709:第1の通信装置が第2のVXLANパケットを転送する。
【0599】
具体的には、S1709は、具体的には、S709の内容を用いることにより実装され得る。
【0600】
可能な設計において、この方法は、以下のS1710からS1713をさらに含む。
【0601】
S1710:第1の通信装置が、宛先アドレスが第3のSRv6 SIDである第3のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する。
【0602】
第3のSRv6パケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む。
【0603】
具体的には、S1710は、具体的には、S1106の内容を用いることにより実装され得る。
【0604】
S1711:第1の通信装置が、第3のSRv6 SID、および、第3のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定する。
【0605】
具体的には、S1711は、具体的には、S1107の内容を用いることにより実装され得る。
【0606】
S1712:第1の通信装置が第3のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第3のVXLANパケットを取得する。
【0607】
第3のVXLANパケットは、第1のVNI1を含む。
【0608】
具体的には、S1712は、具体的には、S1108の内容を用いることにより実装され得る。
【0609】
S1713:第1の通信装置が第3のVXLANパケットを第3の通信装置へ転送する。
【0610】
具体的には、S1713は、具体的には、S1109の内容を用いることにより実装され得る。
【0611】
可能な設計において、この方法は、以下のS1714からS1717をさらに含む。
【0612】
S1714:第1の通信装置が、宛先アドレスが第4のSRv6 SIDである第4のSRv6パケットを第2の通信装置から受信する。
【0613】
第4のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む。
【0614】
具体的には、S1714は、具体的には、S1306の内容を用いることにより実装され得る。
【0615】
S1715:第1の通信装置が、第4のSRv6 SID、および、第4のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定する。
【0616】
具体的には、S1715は、具体的には、S1307の内容を用いることにより実装され得る。
【0617】
S1716:第1の通信装置が第4のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第4のVXLANパケットを取得する。
【0618】
第4のVXLANパケットは、第1のVNI1を含む。
【0619】
具体的には、S1716は、具体的には、S1308の内容を用いることにより実装され得る。
【0620】
S1717:第1の通信装置が第4のVXLANパケットを第4の通信装置へ転送する。
【0621】
具体的には、S1717は、具体的には、S1309の内容を用いることにより実装され得る。
【0622】
加えて、図20に示されるように、本実施形態において提供される方法は、以下の段階をさらに含み得る。
【0623】
S1801:第1の通信装置が第2の通信装置から第1のEVPN MACルートを受信する。
【0624】
第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する。
【0625】
第1の通信装置は、図2から図15における通信装置102であってよく、第2の通信装置は、具体的には、図2から図15における通信装置101であってよい。具体的には、S1801は、具体的には、S204、S404またはS804の内容を用いることにより実装され得る。
【0626】
S1802:第1の通信装置が第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成する。
【0627】
第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第1のVNIを搬送する。
【0628】
具体的には、S1802は、具体的には、S205、S405またはS806の内容を用いることにより実装され得る。
【0629】
S1803:第1の通信装置が第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0630】
具体的には、S1803は、具体的には、S206、S406またはS807の内容を用いることにより実装され得る。
【0631】
可能な設計において、第1のVNIは、第1の通信装置の第1のEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。
【0632】
例えば、第1の通信装置が前述の通信装置102である場合、第1のEVPNインスタンスは、通信装置102内のEVPNインスタンス1021であってよい。第1のVNIは、前述のVNI2であってよい。
【0633】
可能な設計において、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0634】
可能な設計において、この方法は、S1804からS1806をさらに含む。
【0635】
S1804:第1の通信装置が第3のEVPN MACルートを受信する。
【0636】
第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し;第3のEVPN MACルートは、第2のEVPNインスタンスに対応する。
【0637】
第2のEVPNインスタンスは、具体的には、図7Aおよび図7B、および図8Aおよび図8BにおけるEVPNインスタンス1022であってよい。具体的には、S1804は、S604の内容を用いることにより実装され得る。
【0638】
S1805:第1の通信装置が第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成する。
【0639】
第4のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、第2のVNIは、第2のEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。具体的には、S1805は、S605の内容を用いることにより実装され得る。
【0640】
S1806:第1の通信装置が第4のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0641】
具体的には、S1806は、S606の内容を用いることにより実装され得る。
【0642】
可能な設計において、この方法は、以下の段階をさらに含む。
【0643】
S1807:第1の通信装置が第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を記録する。
【0644】
具体的には、S1807は、S808の内容を用いることにより実装され得る。
【0645】
可能な設計において、この方法は、以下のS1808からS1810をさらに含む。
【0646】
S1808:第1の通信装置が第5のEVPN MACルートを受信する。
【0647】
第5のEVPN MACルートは、第3のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する。S1808は、S1004の内容を用いることにより実装され得る。第5のEVPN MACルートは、具体的には、S1004におけるEVPN MACルート8であってよい。
【0648】
S1809:第1の通信装置が第5のEVPN MACルートに基づいて第6のEVPN MACルートを生成する。
【0649】
第6のEVPN MACルートは、第3のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第3のVNIを搬送する。
【0650】
S1809は、S1006の内容を用いることにより実装され得る。第6のEVPN MACルートは、具体的には、S1006におけるEVPN MACルート9であってよい。
【0651】
S1810:第1の通信装置が第6のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0652】
S1810は、S1007の内容を用いることにより実装され得る。
【0653】
可能な設計において、この方法は、以下のS1811からS1813をさらに含む。
【0654】
S1811:第1の通信装置が第4の通信装置から第7のEVPN MACルートを受信する。
【0655】
第7のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する。
【0656】
第4の通信装置は、具体的には、図10(b)における通信装置105であってよい。具体的には、S1811は、S1404の内容を用いることにより実装されてよく、第7のEVPN MACルートは、EVPN MACルート14であってよい。
【0657】
S1812:第1の通信装置が第7のEVPN MACルートに基づいて第8のEVPN MACルートを生成する。
【0658】
第8のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第4のVNIを搬送する。
【0659】
具体的には、S1812は、S1406の内容を用いることにより実装されてよく、第8のEVPN MACルートは、EVPN MACルート15であってよい。
【0660】
S1813:第1の通信装置が第8のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0661】
具体的には、S1812は、S1407の内容を用いることにより実装され得る。
【0662】
以下では、図20に対応する第1の通信装置の実行プロセスをパケット転送プロセスの観点から説明する。具体的には、図21に示されるように、この方法は、以下の段階をさらに含む。
【0663】
S1901:第1の通信装置が、第1のVNIを含むVXLANパケットを第2の通信装置から受信する。
【0664】
第1のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む。
【0665】
具体的には、第1の通信装置は、具体的には、図2から図15における通信装置102であってよく、第2の通信装置は、具体的には、図2から図15における通信装置104であってよい。具体的には、S1901は、具体的には、S303、S503またはS903の内容を用いることにより実装され得る。
【0666】
S1902:第1の通信装置が第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを決定する。
【0667】
具体的には、S1902は、具体的には、S304、S504またはS904の内容を用いることにより実装され得る。
【0668】
可能な設計において、第1のVNIは、第1の通信装置の第1のEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。
【0669】
可能な設計において、S1902は、以下の段階を含む。
【0670】
S19021:第1の通信装置が第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定する。
【0671】
S19022:第1の通信装置が、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDを第1のMACアドレスに基づいて決定する。
【0672】
MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0673】
具体的には、S19021およびS19022の具体的な実装プロセスについては、S5041およびS5042の前述の内容を参照されたい。
【0674】
別の可能な設計において、S1902は、以下の段階を含む。
【0675】
S1902a:第1の通信装置が、第1のVNI、および、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定する。
【0676】
具体的には、S1902aの具体的な実装プロセスについては、S904の前述の内容を参照されたい。
【0677】
S1903:第1の通信装置が第1のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第1のSRv6パケットを取得する。
【0678】
第1のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。
【0679】
具体的には、S1903は、具体的には、S305、S505またはS905の内容を用いることにより実装され得る。
【0680】
S1904:第1の通信装置が第1のSRv6パケットを第3の通信装置へ転送する。
【0681】
具体的には、S1904は、具体的には、S306、S506またはS906の内容を用いることにより実装され得る。
【0682】
可能な設計において、この方法は、以下のS1905からS1909をさらに含む。
【0683】
S1905:第1の通信装置が、第2のVNIを含む第2のVXLANパケットを第2の通信装置から受信する。
【0684】
第2のVXLANパケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む。
【0685】
S1906:第1の通信装置が第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定する。
【0686】
S1907:第1の通信装置が、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のSRv6 SIDを第2のMACアドレスに基づいて決定する。
【0687】
MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0688】
S1908:第1の通信装置が第2のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第2のSRv6パケットを取得する。
【0689】
第2のSRv6パケットは、第2のSRv6 SIDを含む。
【0690】
S1909:第1の通信装置が第2のSRv6パケットを転送する。
【0691】
前述のS1905からS1909は、具体的には、S703からS706の前述の内容を用いることにより実装され得る。第2のEVPNインスタンスは、EVPNインスタンス1022として理解され得る。
【0692】
可能な設計において、この方法は、以下のS1910からS1913をさらに含む。
【0693】
S1910:第1の通信装置が、第3のVNIを含む第3のVXLANパケットを第2の通信装置から受信する。
【0694】
第3のVXLANパケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む。
【0695】
S1911:第1の通信装置が、第3のVNI、および、第3のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定する。
【0696】
S1912:第1の通信装置が第3のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第3のSRv6パケットを取得する。
【0697】
第3のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。
【0698】
S1913:第1の通信装置が第3のSRv6パケットを第3の通信装置へ転送する。
【0699】
前述のS1910からS1913は、具体的には、S1103からS1106の前述の内容を用いることにより実装され得る。
【0700】
可能な設計において、この方法は、以下のS1914からS1917をさらに含む。
【0701】
S1914:第1の通信装置が、第4のVNIを含む第4のVXLANパケットを第2の通信装置から受信する。
【0702】
第4のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む。
【0703】
S1915:第1の通信装置が、第4のVNI、および、第4のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定する。
【0704】
S1916:第1の通信装置が第4のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第4のSRv6パケットを取得する。
【0705】
第4のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。
【0706】
S1917:第1の通信装置が第4のSRv6パケットを第4の通信装置へ転送する。
【0707】
前述のS1914からS1917は、具体的には、S1303からS1306の前述の内容を用いることにより実装され得る。
【0708】
前述の方法の実施形態に基づいて、以下では、本実施形態において提供される通信装置を説明する。
【0709】
図22は、前述の方法の実施形態における通信装置の構造の可能な概略図である。第1の通信装置200は、図2から図15に示される実施形態における通信装置101の機能を実装してよく、第1の通信装置200は、図2から図17に示される実施形態における通信装置102の機能を実装してよく、または、第1の通信装置200は、図18から図21に示される実施形態における第1の通信装置の機能を実装してよい。
【0710】
図22を参照されたい。第1の通信装置200は、トランシーバユニット2001および処理ユニット2002を含む。これらのユニットは、前述の方法の例における各通信装置の対応する機能を実行し得る。
【0711】
可能な実装において、トランシーバユニット2001は、第2の通信装置から第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク媒体アクセス制御EVPN MACルートを受信するように構成されており、第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを搬送する。
【0712】
処理ユニット2002は、第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1の通信装置のものであり、かつ、第1のVNIに対応する第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを搬送する。
【0713】
トランシーバユニット2001は、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0714】
可能な設計において、トランシーバユニット2001は、第2の通信装置から第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク媒体アクセス制御EVPN MACルートを受信するように構成されており、第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを搬送する。
【0715】
処理ユニット2002は、第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1の通信装置のものであり、かつ、第1のVNIに対応する第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを搬送する。
【0716】
トランシーバユニット2001はさらに、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0717】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。
【0718】
可能な設計において、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0719】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第3のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、第3のEVPN MACルートは、第1の通信装置の第2のEVPNインスタンスに対応している。
【0720】
処理ユニット2002はさらに、第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第4のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し、第2のSRv6 SIDは、第2のEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。
【0721】
トランシーバユニット2001はさらに、第4のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0722】
可能な設計において、処理ユニット2002はさらに、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の対応関係を第1の通信装置により記録するように構成されている。
【0723】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられており、第1のオペレーションは、仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANカプセル化を実行している。
【0724】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第5のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第5のEVPN MACルートは、第3のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する。
【0725】
処理ユニット2002はさらに、第5のEVPN MACルートに基づいて第6のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第6のEVPN MACルートは、第3のMACアドレス、および、第1のVNIに対応する第3のSRv6 SIDを搬送する。第1の通信装置は、第6のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信する。
【0726】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第4の通信装置から第7のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第7のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIを搬送する。
【0727】
処理ユニット2002はさらに、第7のEVPN MACルートに基づいて第8のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第8のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のVNIに対応する第4のSRv6 SIDを搬送する。
【0728】
トランシーバユニット2001はさらに、第8のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0729】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、宛先アドレスが第1のSRv6 SIDである第1のSRv6パケットを第3の通信装置から受信するように構成されており、SRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む。
【0730】
処理ユニット2002はさらに、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定するように構成されている。
【0731】
処理ユニット2002はさらに、第1のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第1のVXLANパケットを取得するように構成されており、第1のVXLANパケットは、第1のVNIを含む。
【0732】
トランシーバユニット2001はさらに、第1のVXLANパケットを第2の通信装置へ転送するように構成されている。
【0733】
可能な設計において、処理ユニット2002がさらに、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定するように構成されていることは、以下のことを含む。
【0734】
処理ユニット2002はさらに、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定するように構成されており;処理ユニット2002はさらに、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIを第1のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0735】
可能な設計において、処理ユニット2002はさらに、宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケットを第3の通信装置から受信するように構成されており、第2のSRv6パケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む;処理ユニット2002はさらに、第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定するように構成されている;処理ユニット2002はさらに、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のVNIを第2のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIの間の対応関係を含む;第1の通信装置は、第2のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第2のVXLANパケットを取得し、第2のVXLANパケットは、第2のVNIを含む;トランシーバユニット2001はさらに、第2のVXLANパケットを転送するように構成されている。
【0736】
可能な設計において、処理ユニット2002がさらに、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定するように構成されていることは、処理ユニット2002がさらに、第1のSRv6 SID、および、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されていることを含む。
【0737】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、宛先アドレスが第3のSRv6 SIDである第3のSRv6パケットを第3の通信装置から受信するように構成されており、第3のSRv6パケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む;処理ユニット2002はさらに、第3のSRv6 SID、および、第3のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されている;処理ユニット2002はさらに、第3のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第3のVXLANパケットを取得するように構成されており、第3のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;トランシーバユニット2001はさらに、第3のVXLANパケットを第2の通信装置へ転送するように構成されている。
【0738】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、宛先アドレスが第4のSRv6 SIDである第4のSRv6パケットを第3の通信装置から受信するように構成されており、第4のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む;処理ユニット2002はさらに、第4のSRv6 SID、および、第4のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されている;処理ユニット2002はさらに、第4のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第4のVXLANパケットを取得するように構成されており、第4のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;トランシーバユニット2001はさらに、第4のVXLANパケットを第4の通信装置へ転送するように構成されている。
【0739】
別の実装において、トランシーバユニット2001は、宛先アドレスが第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDである第1のSRv6パケットを第2の通信装置から受信するように構成されており、第1のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1の媒体アクセス制御MACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む;処理ユニット2002は、第1のSRv6 SIDに基づいて第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを決定するように構成されている;処理ユニット2002はさらに、第1のレイヤ2パケットに対して仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANカプセル化を実行して、第1のVXLANパケットを取得するように構成されており、第1のVXLANパケットは、第1のVNIを含む;トランシーバユニット2001はさらに、第1のVXLANパケットを第3の通信装置へ転送するように構成されている。
【0740】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるSRv6 SIDである。
【0741】
可能な設計において、処理ユニット2002が、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定するように構成されていることは、処理ユニット2002が、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定するように構成されていることを含む;処理ユニット2002は、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のVNIを第1のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のVNIの間の対応関係を含む。
【0742】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、宛先アドレスが第2のSRv6 SIDである第2のSRv6パケットを第2の通信装置から受信するように構成されており、第2のSRv6パケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む;処理ユニット2002はさらに、第2のSRv6 SIDに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定するように構成されている;処理ユニット2002はさらに、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のVNIを第2のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIの間の対応関係を含む;処理ユニット2002はさらに、第2のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第2のVXLANパケットを取得するように構成されており、第2のVXLANパケットは、第2のVNIを含む;トランシーバユニット2001はさらに、第2のVXLANパケットを転送するように構成されている。
【0743】
可能な設計において、処理ユニット2002がさらに、第1のSRv6 SIDに基づいて第1のVNIを決定するように構成されていることは、処理ユニット2002がさらに、第1のSRv6 SID、および、第1のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されていることを含む。
【0744】
可能な設計において、第1のSRv6 SIDは、第1のオペレーションに関連付けられており、第1のオペレーションは、VXLANカプセル化を実行している。
【0745】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、宛先アドレスが第3のSRv6 SIDである第3のSRv6パケットを第2の通信装置から受信するように構成されており、第3のSRv6パケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む。
【0746】
処理ユニット2002はさらに、第3のSRv6 SID、および、第3のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されている。
【0747】
処理ユニット2002はさらに、第3のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第3のVXLANパケットを取得するように構成されており、第3のVXLANパケットは、第1のVNIを含む。
【0748】
トランシーバユニット2001はさらに、第3のVXLANパケットを第3の通信装置へ転送するように構成されている。
【0749】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、宛先アドレスが第4のSRv6 SIDである第4のSRv6パケットを第2の通信装置から受信するように構成されており、第4のSRv6パケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む。
【0750】
処理ユニット2002はさらに、第4のSRv6 SID、および、第4のSRv6 SIDおよび第1のVNIの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のVNIを決定するように構成されている。
【0751】
処理ユニット2002はさらに、第4のレイヤ2パケットに対してVXLANカプセル化を実行して、第4のVXLANパケットを取得するように構成されており、第4のVXLANパケットは、第1のVNIを含む。
【0752】
トランシーバユニット2001はさらに、第4のVXLANパケットを第4の通信装置へ転送するように構成されている。
【0753】
別の可能な実装において、トランシーバユニット2001は、第2の通信装置から第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワーク媒体アクセス制御EVPN MACルートを受信するように構成されており、第1のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する。
【0754】
処理ユニット2002は、第1のEVPN MACルートに基づいて第2のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第2のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを搬送する。
【0755】
トランシーバユニット2001はさらに、第2のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0756】
可能な設計において、第1のVNIは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。
【0757】
可能な設計において、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0758】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第3のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第3のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDを搬送し、第3のEVPN MACルートは、第2のEVPNインスタンスに対応している。
【0759】
処理ユニット2002はさらに、第3のEVPN MACルートに基づいて第4のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第4のEVPN MACルートは、第2のMACアドレスおよび第2のVNIを搬送し、第2のVNIは、第2のEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。
【0760】
トランシーバユニット2001はさらに、第4のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0761】
可能な設計において、処理ユニット2002はさらに、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を記録するように構成されている。
【0762】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第5のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第5のEVPN MACルートは、第3のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する。
【0763】
処理ユニット2002はさらに、第5のEVPN MACルートに基づいて第6のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第6のEVPN MACルートは、第3のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第3のVNIを搬送する。
【0764】
トランシーバユニット2001はさらに、第6のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0765】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第4の通信装置から第7のEVPN MACルートを受信するように構成されており、第7のEVPN MACルートは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDを搬送する。
【0766】
処理ユニット2002はさらに、第7のEVPN MACルートに基づいて第8のEVPN MACルートを生成するように構成されており、第8のEVPN MACルートは、第1のMACアドレス、および、第1のSRv6 SIDに対応する第4のVNIを搬送する。
【0767】
トランシーバユニット2001はさらに、第8のEVPN MACルートを第3の通信装置へ送信するように構成されている。
【0768】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第3の通信装置からの、第1のVNIを含む第1のVXLANパケットを受信するように構成されており、第1のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む。
【0769】
処理ユニット2002はさらに、第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを生成するように構成されている。
【0770】
処理ユニット2002はさらに、第1のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第1のSRv6パケットを取得するように構成されており、第1のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。
【0771】
トランシーバユニット2001はさらに、第1のSRv6パケットを第2の通信装置へ転送するように構成されている。
【0772】
可能な設計において、処理ユニット2002がさらに、第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを決定するように構成されていることは、以下のことを含む。
【0773】
処理ユニット2002はさらに、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定するように構成されている;処理ユニット2002はさらに、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDを第1のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0774】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第3の通信装置からの、第2のVNIを含む第2のVXLANパケットを受信するように構成されており、第2のVXLANパケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む。
【0775】
処理ユニット2002はさらに、第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定するように構成されている。
【0776】
処理ユニット2002はさらに、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のSRv6 SIDを第2のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0777】
処理ユニット2002はさらに、第2のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第2のSRv6パケットを取得するように構成されており、第2のSRv6パケットは、第2のSRv6 SIDを含む。
【0778】
トランシーバユニット2001はさらに、第2のSRv6パケットを転送するように構成されている。
【0779】
可能な設計において、処理ユニット2002がさらに、第1のVNIに基づいて第1のSRv6 SIDを決定するように構成されていることは、以下のことを含む。
【0780】
処理ユニット2002はさらに、第1のVNI、および、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている。
【0781】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第3の通信装置からの、第3のVNIを含む第3のVXLANパケットを受信するように構成されており、第3のVXLANパケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む。
【0782】
処理ユニット2002はさらに、第3のVNI、および、第3のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている。
【0783】
処理ユニット2002はさらに、第3のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第3のSRv6パケットを取得するように構成されており、第3のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。
【0784】
トランシーバユニット2001はさらに、第3のSRv6パケットを第2の通信装置へ転送するように構成されている。
【0785】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第3の通信装置からの、第4のVNIを含む第4のVXLANパケットを受信するように構成されており、第4のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む。
【0786】
処理ユニット2002はさらに、第4のVNI、および、第4のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている。
【0787】
処理ユニット2002はさらに、第4のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第4のSRv6パケットを取得するように構成されており、第4のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。
【0788】
トランシーバユニット2001はさらに、第4のSRv6パケットを第4の通信装置へ転送するように構成されている。
【0789】
別の可能な実装において、トランシーバユニット2001は、第2の通信装置からの、第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワーク識別子VNIを含む第1の仮想拡張可能ローカルエリアネットワークVXLANパケットを受信するように構成されており、第1のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1の媒体アクセス制御MACアドレスである第1のレイヤ2パケットを含む。
【0790】
処理ユニット2002は、第1のVNIに基づいて第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを決定するように構成されている。
【0791】
処理ユニット2002はさらに、第1のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第1のSRv6パケットを取得するように構成されており、第1のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。
【0792】
トランシーバユニット2001はさらに、第1のSRv6パケットを第3の通信装置へ転送するように構成されている。
【0793】
可能な設計において、第1のVNIは、第1の通信装置の第1のイーサネット(登録商標)仮想プライベートネットワークEVPNインスタンスに割り当てられるVNIである。
【0794】
可能な設計において、処理ユニット2002が、第1のVNIに基づいて第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを決定するように構成されていることは、以下のことを含む。
【0795】
処理ユニット2002は、第1のVNIに基づいて第1のEVPNインスタンスを決定するように構成されている。
【0796】
処理ユニット2002は、第1のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第1のSRv6 SIDを第1のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第1のMACアドレスおよび第1のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0797】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第2の通信装置からの、第2のVNIを含む第2のVXLANパケットを受信するように構成されており、第2のVXLANパケットは、宛先アドレスが第2のMACアドレスである第2のレイヤ2パケットを含む。
【0798】
処理ユニット2002はさらに、第2のVNIに基づいて第2のEVPNインスタンスを決定するように構成されている。
【0799】
処理ユニット2002はさらに、第2のEVPNインスタンスに対応するMACテーブルからの第2のSRv6 SIDを第2のMACアドレスに基づいて決定するように構成されており、MACテーブルは、第2のMACアドレスおよび第2のSRv6 SIDの間の対応関係を含む。
【0800】
処理ユニット2002はさらに、第2のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第2のSRv6パケットを取得するように構成されており、第2のSRv6パケットは、第2のSRv6 SIDを含む。
【0801】
トランシーバユニット2001はさらに、第2のSRv6パケットを転送するように構成されている。
【0802】
可能な設計において、処理ユニット2002がさらに、第1のVNIに基づいて第1のセグメントルーティングオーバーIPv6セグメント識別子SRv6 SIDを決定するように構成されていることは、以下のことを含む。
【0803】
処理ユニット2002はさらに、第1のVNI、および、第1のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている。
【0804】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第2の通信装置からの、第3のVNIを含む第3のVXLANパケットを受信するように構成されており、第3のVXLANパケットは、宛先アドレスが第3のMACアドレスである第3のレイヤ2パケットを含む。
【0805】
処理ユニット2002はさらに、第3のVNI、および、第3のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている。
【0806】
処理ユニット2002はさらに、第3のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第3のSRv6パケットを取得するように構成されており、第3のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。
【0807】
トランシーバユニット2001はさらに、第3のSRv6パケットを第3の通信装置へ転送するように構成されている。
【0808】
可能な設計において、トランシーバユニット2001はさらに、第2の通信装置からの、第4のVNIを含む第4のVXLANパケットを受信するように構成されており、第4のVXLANパケットは、宛先アドレスが第1のMACアドレスである第4のレイヤ2パケットを含む。
【0809】
処理ユニット2002はさらに、第4のVNI、および、第4のVNIおよび第1のSRv6 SIDの間の、第1の通信装置に記録された対応関係に基づいて、第1のSRv6 SIDを決定するように構成されている。
【0810】
処理ユニット2002はさらに、第4のレイヤ2パケットに対してSRv6カプセル化を実行して、第4のSRv6パケットを取得するように構成されており、第4のSRv6パケットは、第1のSRv6 SIDを含む。
【0811】
トランシーバユニット2001はさらに、第4のSRv6パケットを第4の通信装置へ転送するように構成されている。
【0812】
本願の本実施形態において、ユニットへの分割は、一例であり、論理的な機能分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式が用いられ得る。
本願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットへ統合されてよく、または、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、または、2つまたはそれよりも多くのユニットが1つのユニットへ統合される。例えば、前述の実施形態において、処理ユニットおよび送信ユニットは、同じユニットまたは異なるユニットであってよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
【0813】
図23は、前述の方法の実施形態における通信装置の別の可能な構造の概略図である。第1の通信装置300は、図2から図15に示される実施形態における通信装置101の機能を実装してよく、第1の通信装置300は、図2から図17に示される実施形態における通信装置102の機能を実装してよく、または、第1の通信装置300は、図18から図21に示される実施形態における第1の通信装置の機能を実装してよい。
【0814】
図23を参照されたい。第1の通信装置300は、プロセッサ3001、通信インタフェース3002およびメモリ3003内の全てのまたはいくつかのハードウェアを含む。第1の通信装置300内には、1つまたは複数のプロセッサ3001が存在し得る。図23では、1つのプロセッサが一例として用いられている。本願の本実施形態において、プロセッサ3001、通信インタフェース3002およびメモリ3003は、バスシステムを用いることにより、または別の方式で接続され得る。図23において、バスシステム3004が接続のために用いられる一例が用いられる。
【0815】
プロセッサ3001は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、または、CPUおよびNPの組み合わせであってよい。プロセッサ3001は、ハードウェアチップをさらに含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、またはそれらの組み合わせであってよい。PLDは、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルロジックゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic、GAL)、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。
【0816】
通信インタフェース3002は、データを受信および送信するように構成されている。具体的には、通信インタフェース3002は、受信インタフェースおよび送信インタフェースを含み得る。受信インタフェースは、データを受信するように構成されてよく、送信インタフェースは、データを送信するように構成されてよい。1つまたは複数の通信インタフェース3002が存在し得る。
【0817】
メモリ3003は、揮発性メモリ(Volatile Memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでよい。代替的に、メモリ3003は、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)またはソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)を含んでよい。代替的に、メモリ3003は、前述のタイプのメモリの組み合わせを含んでよい。
【0818】
任意選択的に、メモリ3003は、オペレーティングシステムおよびプログラム、実行可能モジュールまたはデータ構造、それらのサブセット、またはそれらの拡張セットを格納する。プログラムは、様々なオペレーションを実装するための様々なオペレーション命令を含み得る。オペレーティングシステムは、様々な基本サービスを実装し、ハードウェアベースタスクを処理するために、様々なシステムプログラムを含み得る。プロセッサ3001は、本願の実施形態において提供される方法を実装するために、メモリ3003内のプログラムを読み取り得る。
【0819】
メモリ3003は、第1の通信装置300内のストレージデバイスであってよく、または、第1の通信装置300から独立した記憶装置であってよい。
【0820】
バスシステム3004は、周辺コンポーネントインターコネクト(peripheral component interconnect、PCI)バス、拡張型業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)バス等であってよい。バスシステム3004は、アドレスバス、データバスおよび制御バス等へ分類され得る。表現しやすくするために、図23では、1本の太線のみを用いてバスを表しているが、これは、バスが1つしかないこと、または1つのタイプのバスしかないことを意味しているわけではない。
【0821】
図24は、本願の一実施形態による通信装置の別の構造の概略図である。第1の通信装置400は、図2から図15に示される実施形態における通信装置101の機能を実装してよく、第1の通信装置400は、図2から図17に示される実施形態における通信装置102の機能を実装してよく、または、第1の通信装置400は、図18から図21に示される実施形態における第1の通信装置の機能を実装してよい。
【0822】
第1の通信装置400は、メイン制御ボード4001およびインタフェースボード4003を含む。
【0823】
メイン制御ボード4001は、メイン処理ユニット(main processing unit、MPU)またはルートプロセッサカード(route processor card)とも称される。メイン制御ボード4001は、ルーティング計算、デバイス管理、デバイスメンテナンスおよびプロトコル処理などの機能を含む、第1の通信装置400内のコンポーネントを制御および管理する。メイン制御ボード4001は、中央処理装置40011およびメモリ40012を含む。
【0824】
インタフェースボード4003は、ライン処理ユニット(line processing unit、LPU)、ラインカード(line card)またはサービスボードとも称される。インタフェースボード4003は、様々なサービスインタフェースを提供し、データパケットを転送するように構成されている。サービスインタフェースは、限定されるわけではないが、イーサネット(登録商標)インタフェースおよびPOS(Packet over SONET/SDH)インタフェース等を含む。イーサネット(登録商標)インタフェースは、例えば、フレキシブルイーサネット(登録商標)サービスインタフェース(Flexible Ethernet Client、FlexE Client)である。インタフェースボード4003は、中央処理装置40031、ネットワークプロセッサ40032、転送エントリメモリ40034および物理インタフェースカード(physical interface card、PIC)40033を含む。
【0825】
インタフェースボード4003上の中央処理装置40031は、インタフェースボード4003を制御および管理し、メイン制御ボード4001上の中央処理装置40011と通信するように構成されている。
【0826】
ネットワークプロセッサ40032は、パケット転送処理を実装するように構成されている。ネットワークプロセッサ40032の形態は、転送チップであってよい。具体的には、アップリンクパケット上での処理は、パケット入力インタフェースおよび転送テーブルルックアップにおける処理を含み、ダウンリンクパケット上での処理は、転送テーブルルックアップ等を含む。
【0827】
物理インタフェースカード40033は、物理レイヤにおける相互接続機能を実装するように構成されており。元のトラフィックが物理インタフェースカード40033からインタフェースボード4003に入り、処理されたパケットが物理インタフェースカード40033から送信される。物理インタフェースカード40033は、少なくとも1つの物理インタフェースを含む。物理インタフェースは、物理ポートとも称される。サブカードとも称される物理インタフェースカード40033は、インタフェースボード4003上に設置されてよく、光/電気信号のパケットへの変換、パケットに対する有効性チェックの実行、およびネットワークプロセッサ40032へのパケットの処理のための転送を担う。いくつかの実施形態において、インタフェースボード1103の中央処理装置40031は、代替的に、ネットワークプロセッサ40032の機能を実行してよく、例えば、汎用CPUに基づいてソフトウェア転送を実装してよい。したがって、ネットワークプロセッサ40032は、物理インタフェースカード40033において必要ではない。
【0828】
任意選択的に、第1の通信装置400は、複数のインタフェースボードを含む。例えば、第1の通信装置400は、インタフェースボード4004をさらに含み、インタフェースボード4004は、中央処理装置40041、ネットワークプロセッサ40042、転送エントリメモリ40044および物理インタフェースカード40043を含む。
【0829】
任意選択的に、第1の通信装置400は、スイッチングボード4002をさらに含む。スイッチングボード4002は、スイッチファブリックユニット(switch fabric unit、SFU)とも称され得る。第1の通信装置が複数のインタフェースボード4003を有する場合、スイッチングボード4002は、インタフェースボード間のデータ交換を完了するように構成される。例えば、インタフェースボード4003およびインタフェースボード4004は、スイッチングボード4002を通じて互いに通信し得る。
【0830】
メイン制御ボード4001はインタフェースボード4003に結合されている。例えば、メイン制御ボード4001、インタフェースボード4003、インタフェースボード4004、およびスイッチングボード4002は、インターワーキングを実装するために、システムバスを通じてシステムバックプレーンに接続されている。可能な実装において、プロセス間通信(inter-process communication、IPC)チャネルがメイン制御ボード4001およびインタフェースボード4003の間に確立され、IPCチャネルを通じてメイン制御ボード4001およびインタフェースボード4003の間で通信が実行される。
【0831】
論理的に、第1の通信装置400は、制御プレーンおよび転送プレーンを含む。制御プレーンは、メイン制御ボード4001および中央処理装置40031を含む。転送プレーンは、転送を実行するためのコンポーネント、例えば、転送エントリメモリ40034、物理インタフェースカード40033およびネットワークプロセッサ40032を含む。制御プレーンは、ルーティング、転送テーブルの生成、シグナリングおよびプロトコルパケットの処理、および、デバイスステータスの構成および維持などの機能を実行する。制御プレーンは、生成された転送テーブルを転送プレーンへ伝える。転送プレーン上では、制御プレーンから伝えられた転送テーブルに基づいて、ネットワークプロセッサ40032は、テーブルをルックアップし、物理インタフェースカード40033により受信されるパケットを転送する。制御プレーンから伝えられた転送テーブルは、転送エントリメモリ40034に格納されてよい。いくつかの実施形態において、制御プレーンおよび転送プレーンは、完全に分離されてよく、同じデバイス上にはない。
【0832】
第1の通信装置200内の処理ユニット2002は、中央処理装置40011、または第1の通信装置400内の中央処理装置40031と同等であってよいことを理解されたい。
【0833】
本願の本実施形態において、インタフェースボード4004に対するオペレーションはインタフェースボード4003に対するオペレーションと同じであることを理解されたい。簡潔にするために、詳細は改めて説明しない。
【0834】
1つまたは複数のメイン制御ボードが存在し得ることが理解され得る。複数のメイン制御ボードが存在する場合、メイン制御ボードは、アクティブメイン制御ボードおよびスタンバイメイン制御ボードを含み得る。1つまたは複数のインタフェースボードが存在してよく、より強いデータ処理能力を有する第1の通信装置400は、より多くのインタフェースボードを提供する。インタフェースボード上に1つまたは複数の物理インタフェースカードも存在し得る。スイッチングボードが存在しなくてよく、または、1つまたは複数のスイッチングボードが存在してよい。複数のスイッチングボードが存在する場合、負荷分散および冗長バックアップが共に実装されてよい。集中転送アーキテクチャでは、第1の通信装置400は、スイッチングボードを必要としないことがあり、インタフェースボードは、システム全体のサービスデータ処理機能を行う。分散転送アーキテクチャでは、第1の通信装置400は、少なくとも1つのスイッチングボードを有してよく、スイッチングボードを用いることにより、複数のインタフェースボード間でデータが交換されることで、より大容量のデータを交換および処理する能力が提供される。したがって、分散アーキテクチャ内の第1の通信装置400のデータアクセスおよび処理能力は、集中アーキテクチャ内のデバイスよりも大きい。任意選択的に、第1の通信装置400は、代替的に、1つのカードだけが内部に存在する形態であってよい。具体的には、スイッチングボードが存在せず、インタフェースボードおよびメイン制御ボードの機能は、カード上に統合される。この場合、インタフェースボード上の中央処理装置およびメイン制御ボード上の中央処理装置が組み合わされることでカード上に1つの中央処理装置が形成され、これら2つの中央処理装置を組み合わせることにより取得される機能が実行され得る。この形態のデバイス(例えば、ローエンドスイッチまたはルータ)は、比較的弱いデータ交換および処理能力を有する。用いられる具体的なアーキテクチャは、具体的なネットワーキング展開シナリオに依存する。
【0835】
いくつかの可能な実施形態において、前述の通信装置は、仮想化デバイスとして実装され得る。
例えば、仮想化デバイスは、パケット送信機能を有するプログラムが実行される仮想マシン(virtual machine, VM)であってよく、仮想マシンは、ハードウェアデバイス(例えば、物理サーバ)上に展開される。仮想マシンは、完全なハードウェアシステム機能を有し、かつ、完全に分離された環境で動作する完全なソフトウェアシミュレーション型コンピュータシステムである。仮想マシンは、通信装置として構成され得る。例えば、通信装置の機能は、ネットワーク機能仮想化(network functions virtualization、NFV)技術との組み合わせで、汎用物理サーバに基づいて実装され得る。本願を読了することにより、当業者であれば、NFV技術を参照して、仮想化を通じ、汎用物理サーバ上で、前述の機能を有する通信装置を取得し得る。ここでは詳細を説明しない。
【0836】
本願の一実施形態は、さらに、プロセッサおよびインタフェース回路を含むチップを提供する。インタフェース回路は、命令を受信し、命令をプロセッサへ伝送するように構成されている。プロセッサは、前述の通信方法における各通信装置のオペレーションを実行するように構成され得る。プロセッサは、メモリに連結されている。メモリは、プログラムまたは命令を格納するように構成されている。プログラムまたは命令がプロセッサにより実行された場合、チップシステムは、前述の方法の実施形態のいずれか1つにおける方法を実装することが可能になる。
【0837】
任意選択的に、チップシステムには、1つまたは複数のプロセッサが存在してよい。プロセッサは、ハードウェアを用いることにより実装されてよく、または、ソフトウェアを用いることにより実装されてよい。ハードウェアを用いることによりプロセッサが実装される場合、プロセッサは、論理回路または集積回路等であってよい。ソフトウェアを用いることによりプロセッサが実装される場合、プロセッサは、汎用プロセッサであってよく、メモリに格納されているソフトウェアコードを読み取ることにより実装される。
【0838】
任意選択的に、チップシステムには、1つまたは複数のメモリも存在してよい。メモリは、プロセッサと統合されてよく、またはプロセッサとは別個に配置されてよい。これは、本願において限定されない。例えば、メモリは、非一時的プロセッサ、例えば、リードオンリメモリROMであってよい。メモリおよびプロセッサは、同じチップへ統合されてよく、または異なるチップ上に別個に配置されてよい。メモリのタイプ、および、メモリおよびプロセッサの配置方式は、本願において特に限定されない。
【0839】
例えば、チップシステムは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積チップ(application-specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)またはプログラマブルコントローラ(programmable logic device、PLD)、または別の集積チップであってよい。
【0840】
本願の一実施形態はさらに、命令またはコンピュータプログラムを含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令またはコンピュータプログラムがコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、前述の実施形態において提供される通信方法を実行することが可能になる。
【0841】
本願の一実施形態はさらに、命令またはコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、前述の実施形態において提供されるパケット転送方法を実行することが可能になる。
【0842】
本願の明細書、特許請求の範囲および添付図面において、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」等の用語(存在する場合)は、同様の対象間を区別することを意図しているが、必ずしも特定の順序または順番を示すわけではない。そのような方式で名付けられているデータは、本明細書において説明されている本発明の実施形態を本明細書において例示または説明されている順序以外の順序で実装できるように、適切な状況では交換可能であることを理解されたい。加えて、「含む」および「有する」という用語、およびあらゆる他の変形は、非排他的な包含を含むように意図されている。例えば、段階またはユニットの列挙を含むプロセス、方法、システム、製品またはデバイスは、それらの明示的に列挙されている段階またはユニットに必ずしも限定されるわけではなく、明示的に列挙されていない、またはそのようなプロセス、方法、製品またはデバイスに固有の他の段階またはユニットを含み得る。
【0843】
簡便かつ簡潔な説明を目的として、上述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照すべきことが、当業者には明確に理解され得る。詳細は、ここでは改めて説明されない。
【0844】
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置および方法は他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理的なサービスの分割に過ぎず、実際の実装中には、別の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが、別のシステムへ組み合わされ、または統合されてよく、または、いくつかの機能が無視されてよく、または実行されなくてよい。加えて、表示または説明されている相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることにより実装され得る。装置間またはユニット間の間接的結合または通信接続は、電子的、機械的または他の形態で実装されてよい。
【0845】
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別個であってよく、またはそうでなくてよく、ユニットとして表示されている部分は、物理ユニットであってよく、またはそうでなくてよく、言い換えると、1つの位置に位置してよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。本願における実施形態の解決手段の目的を実現するために、ユニットのいくつかまたは全てが、実際の要件に従って選択され得る。
【0846】
前述の1つまたは複数の例では、本願において説明されているサービスがハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせにより実装され得ることを、当業者であれば認識するはずである。ソフトウェアを用いることによりサービスが実装される場合、サービスは、コンピュータ可読媒体に格納されてよく、または、コンピュータ可読媒体内の1つまたは複数の命令またはコードとして伝送されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムが1つの場所から別の場所へ伝送されることを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
【0847】
前述の具体的な実装において、本願の目的、技術的解決手段および利益が、さらに詳細に説明されている。前述の説明は本願の具体的な実装に過ぎないことを理解されたい。
【0848】
前述の実施形態は、本願を限定することではなく、本願の技術的解決手段を説明することを意図されているに過ぎない。前述の実施形態を参照して本願を詳細に説明しているが、当業者であれば、本願の実施形態の技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において説明された技術的解決手段に対してさらに修正を行ってよく、またはそれらのいくつかの技術的特徴に対して同等の置き換えを行ってよいことを理解するはずである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10(a)】
図10(b)】
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【外国語明細書】