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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024148115
(43)【公開日】2024-10-17
(54)【発明の名称】ネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 43/02 20220101AFI20241009BHJP
   H04L 43/08 20220101ALI20241009BHJP
   H04L 43/045 20220101ALI20241009BHJP
【FI】
H04L43/02
H04L43/08
H04L43/045
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023068865
(22)【出願日】2023-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】517129348
【氏名又は名称】株式会社アステックス
(74)【代理人】
【識別番号】100075605
【弁理士】
【氏名又は名称】寒河江 孝允
(72)【発明者】
【氏名】桜井 周治
(72)【発明者】
【氏名】桜井 義明
(57)【要約】
【課題】本発明は大規模な構成であっても離れた位置にいる作業者でも負荷試験装置の状態をより円滑に把握したり操作したりすることができるとともに複数台の装置を同時に操作したいような場合でも簡略容易にその操作を実行可能としたネットワークシステムを提供する。
【解決手段】中央監視システム5と、負荷装置5を制御する通信機能を有する制御端末2で構成されるネットワークシステム1であって、あらかじめ指定された負荷量に、自動的に対応でき、負荷装置5の操作は、中央監視システム5から割り当てられた負荷量を、制御端末2が処理し実行し、通信遮断したら、レイアウト表示がイエロー表示に変化し警告音を発し、レイアウトから、通信切断された負荷装置を判別し状況確認できる中央監視システム5と負荷装置5を制御する制御端末2で構成される構成により実現した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データセンターのデータホール内に、冗長化された電源設備、空調設備の単体試験及び切替性能等の総合試験を実施するため、負荷試験装置を有線で制御・監視するためのネットワークシステムであって、
有線を持った制御端末と、これを統括する中央監視システムとして制作され、中央監視システムの指示によって自動的に指定された負荷容量に対応する負荷回路をオン・オフするとともに、中央監視システムと負荷回路設定情報を共有し、中層監視システムからの負荷変動指示によって、自動的に負荷回路を制御し、制御端末は負荷装置に外付けされ、設置されている負荷装置のレイアウトが表示でき、各負荷装置が正常であればグリーン表示、何らかの異常が発生するとオレンジ表示、危険状態に達するとレッド表示に切り替わり、警告音を発するように構成し、グリーン表示からオレンジに変化した負荷装置を選択すると、異常検知情報が表示されることを特徴とするネットワークシステム。
【請求項2】
中央監視システムと、負荷装置を制御する通信機能を有する制御端末で構成されるネットワークシステムであって、
あらかじめ指定された負荷量に、自動的に対応でき、負荷装置の操作は、中央監視システムから割り当てられた負荷量を、制御端末が処理し実行し、
優先通信遮断したら、レイアウト表示がイエロー表示に変化し警告音を発し、レイアウトから、通信切断された負荷装置を判別し状況確認できる中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成されることを特徴とするネットワークシステム。
【請求項3】
制御端末によリ、対象となる負荷装置にあらかじめ割り当てられた負荷量を自動的に処理し、中央監視システムと制御端末でネットワークが構成され、負荷装置と制御端末が接続され、有線通信切断時は、警告音と大警告表示で対応している中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成されることを特徴とするネットワークシステム。
【請求項4】
中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成されるネットワークシステムであって、
負荷装置の出力表示、状態確認は制御ユニットで処理したデータを有線送信するとともに、基本は中央監視システムで割り当てられた負荷量をもとに制御ユニットが自動的に制御することを特徴とするネットワークシステム。
【請求項5】
制御端末が負荷装置を監視し、処理された情報を中央監視システムへ送信するとともに、負荷装置の出力表示、状態確認は制御端末で処理したデータを有線送信して行い基本は、中央監視システムで割り当てられた負荷量をもとに、制御端末が自動的に制御するネットワークシステムであって、電流はRST相を監視し、不均等検知電圧はRST相を監視し、不均等検知を行い、電力は電流と電圧から自動算出し(実働負荷量)、負荷量は稼働している負荷回路から算出し(設計値負荷量)、負荷装置の盤内温度、親機電源の電圧・電流検知、不現則動作を検知する構成とし、中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成されることを特徴とするネットワークシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
既存の負荷装置の運用について概説すると、既存の負荷試験機では幾つかの負荷の切り替えを装置操作部に設置のトグルスィッチの操作で電磁接触器のコイルを制御している。
【0003】
この場合、複数の負荷試験機を同時に使用する際は、負荷の切り替えの際に、各負荷試験機を操作する為、順に各負荷試験機へ操作者が移動して適宜トグルスィッチを操作している。
そして、負荷試験機は接続している電源や使用したい容量に応じて事前に適宜負荷あわせを実施し、使用時の負荷値を各々決めて運用している。この際、各装置毎の負荷あわせの値は表にして各装置に貼り付け、負荷切替時には表を参照しながら当該負荷へ切り替える。
【0004】
また、この負荷試験中は、温度上昇や、使用している電源等により各負荷試験機の状況を確認するため定期的に負荷試験機を巡る。
【0005】
既存負荷装置での課題 上述した通り既存負荷装置は運用されているが次のような課題も存在する。
(1)複数台の装置を同時に操作したい場合には、装置の台数分人手が必要となり、最大規模では100台近い装置を使用することもあり非現実的であること。
(2)負荷合わせは、試験客の指示に従い、各負荷試験機毎に異なる値を設定するが、実際には電源をつなぎ、各負荷試験機のため多くの時間を要すること、
(3)試験中、定期的に各負荷試験機を確認しているが、大部分の時間は目が離れており、故障のタイミングによっては故障発見に多くの時間が掛かること。
【0006】
そこで、特許文献1には、抵抗器を含む抵抗器群が複数設けられた抵抗部と、通信端末と無線通信を行う通信部とを備えた負荷試験装置であって、前記通信部は、前記通信端末に、前記第1負荷試験装置のオンオフ状態に関する情報を発信し、前記通信端末から、前記負荷試験装置を動作させる指示に関する信号を受信するものであり、前記通信部と前記通信端末との通信が切断された時に、前記負荷試験装置におけるリレーのうち、前記抵抗部における前記複数の抵抗器群に対応するものであって、オン状態のものの少なくとも1つがオフ状態にされる構成の負荷試験装置等が開示されている。
【0007】
このような特許文献1のように、例えば、発電機の負荷試験を行う乾式負荷試験装置が提案されているが、依然として複数台の装置を同時に操作したい場合には、装置の台数分人手が必要となり、最大規模では100台近い装置を使用することもあり非現実的ある等という課題を包含している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第6312233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記事情に鑑みて、大規模な構成であっても離れた位置にいる作業者でも負荷試験装置の状態をより円滑に把握したり操作したりすることができるとともに複数台の装置を同時に操作したいような場合でも簡略容易にその操作を実行可能としたネットワークシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るネットワークシステムは、データセンターのデータホール内に、冗長化された電源設備、空調設備の単体試験及び切替性能等の総合試験を実施するため、負荷試験装置を有線で制御・監視するためのネットワークシステムであって、有線を持った制御端末と、これを統括する中央監視システムとして制作され、制御端末は負荷装置に接続し負荷回路ごとに負荷容量を記録し、中央監視システムの指示によって自動的に指定された負荷容量に対応する負荷回路をオン・オフするとともに、中央監視システムと負荷回路設定情報を共有し、中層監視システムからの負荷変動指示によって、自動的に負荷回路を制御し、制御端末は負荷装置に外付けされ、設置されている負荷装置のレイアウトが表示でき、各負荷装置が正常であればグリーン表示、何らかの異常が発生するとオレンジ表示、危険状態に達するとレッド表示に切り替わり、警告音を発するように構成し、グリーン表示からオレンジに変化した負荷装置を選択すると、異常検知情報が表示される構成としたものである。
【0011】
本発明によれば、データセンターのデータホール内に、冗長化された電源設備、空調設備の単体試験及び切替性能等の総合試験を実施するため、負荷試験装置を有線で制御・監視するためのネットワークシステムであって、有線を持った制御端末と、これを統括する中央監視システムとして制作され、制御端末は負荷装置に接続し負荷回路ごとに負荷容量を記録し、中央監視システムの指示によって自動的に指定された負荷容量に対応する負荷回路をオン・オフするとともに、中央監視システムと負荷回路設定情報を共有し、中層監視システムからの負荷変動指示によって、自動的に負荷回路を制御し、制御端末は負荷装置に外付けされ、設置されている負荷装置のレイアウトが表示でき、各負荷装置が正常であればグリーン表示、何らかの異常が発生するとオレンジ表示、危険状態に達するとレッド表示に切り替わり、警告音を発するように構成し、グリーン表示からオレンジに変化した負荷装置を選択すると、異常検知情報が表示させる構成としているので、自動的に負荷回路を制御し、制御端末は負荷装置に外付けされ、設置されている負荷装置のレイアウトを表示でき、複数台の装置を同時に操作したい場合には、装置の台数分の人手を要することなく少人数で負荷装置の所望の切り替えを行うことができ、負荷合わせの場合も、試験客の指示に従い、各負荷試験機毎に異なる値を設定することが容易となる。さらに、各負荷試験機の確認も容易となり、故障のタイミングによって異なる故障発見も短時間に実行できる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、自動的に負荷回路を制御し、制御端末は負荷装置に外付けされ、設置されている負荷装置のレイアウトを表示でき、複数台の装置を同時に操作したい場合には、装置の台数分の人手を要することなく少人数で負荷装置の所望の切り替えを行うことができ、負荷合わせの場合も、試験客の指示に従い、各負荷試験機毎に異なる値を設定することが容易となる。さらに、各負荷試験機の確認も容易となり、故障のタイミングによってことなる故障発見も短時間に実行できる。
【0013】
請求項2記載の発明は、中央監視システムと、負荷装置を制御する有線通信機能を有する制御端末で構成されるネットワークシステムであって、あらかじめ指定された負荷量に、自動的に対応でき、負荷装置の操作は、中央監視システムから割り当てられた負荷量を、制御端末が処理し実行し、通信遮断したら、レイアウト表示がイエロー表示に変化し警告音を発し、レイアウトから、通信切断された負荷装置を判別し状況確認できる中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成されることを特徴とするネットワークシステムである。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、あらかじめ、指定された負荷量に、自動的に対応でき、負荷装置の操作は、中央監視システムからの割り当てれた負荷量に基づいて制御端末が処理し実行し、通信遮断の場合の処置も万全なネットワークシステムを提供することができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、制御端末で構成した要素であらかじめ割り当てられた負荷量を自動的に処理し、中央監視システムと制御端末でネットワークが構成され、負荷装置と制御端末が接続され、通信切断時は、警告音と大警告表示で対応している中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成されることを特徴とするネットワークシステムである。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、指定された負荷量に、自動的に対応でき、中央監視システムと制御端末でネットワークが構成され、負荷装置と制御端末が接続され、通信切断時は、警告音と大警告表示で対応している中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成しているので、制御端末で負荷量を自動的に処理でき、通信切断時の処置も万全なネットワークシステムを提供することができる。
【0017】
請求項4記載の発明は、中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成されるネットワークシステムであって、負荷装置の出力表示、状態確認は制御ユニットで処理したデータを送信するとともに、基本は中央監視システムで割り当てられた負荷量をもとに制御ユニットが自動的に制御することを特徴とするネットワークシステムである。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、基本は中央監視システムで割り当てられた負荷量をもとに制御ユニットが自動的に制御する構成としているので、負荷装置の出力表示、状態確認などの制御が簡略容易となる。
【0019】
請求項5記載の発明は、制御端末が負荷装置を監視し、処理された情報を中央監視システムへ送信するとともに、負荷装置の出力表示、状態確認は制御端末で処理したデータを送信して行い基本は、中央監視システムで割り当てられた負荷量をもとに、制御端末が自動的に制御するネットワークシステムであって、電圧はRST相を監視し、電流はRST相を監視し、不均等検知電圧はRST相を監視して行い、不均等検知を行い、電力は電流と電圧から自動算出し(実働負荷量)、負荷量は稼働している負荷回路から算出し(設計値負荷量)、負荷装置の盤内温度、親機電源の電圧・電流検知、不現則動作を検知する構成とし、中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成されることを特徴とするネットワークシステムである。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、電流はRST相を監視し、不均等検知電圧はRST相を監視して行い、不均等検知を行い、電力は電流と電圧から自動算出し(実働負荷量)、負荷量は稼働している負荷回路から算出し(設計値負荷量)、負荷装置の盤内温度、親機電源の電圧・電流検知、不現則動作を検知する構成としているので、負荷装置の出力表示、状態確認などの制御が簡略容易なネットワークシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施例に係るネットワークシステムの制御ユニットの構成及び通信機能を示す概略ブロック図である。
図2】本発明の実施例1に係るネットワークシステムの制御ユニットの概略ブロック図である。
図3】本発明の実施例1に係るネットワークシステムのツリー図表示及びグループ装置番号設定概要を示す概略図である。
図4】本発明の実施例1に係るネットワークシステムのシステム概要図である。
図5】本発明の実施例1に係るネットワークシステムの負荷合わせ及び自動試験設定概念図である。
図6】本発明の実施例1に係るネットワークシステムの動作モード概念図である。
図7】本発明の実施例1に係るネットワークシステムの手動、自動に関する接点監視概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は大規模な構成であっても離れた位置にいる作業者でも負荷試験装置の状態をより円滑に把握したり操作したりすることができるとともに複数台の装置を同時に操作したいような場合でも簡略容易にその操作を実行可能としたネットワークシステムを提供するという目的を、中央監視システムと、負荷装置を制御する通信機能を有する制御端末で構成されるネットワークシステムであって、あらかじめ指定された負荷量に、自動的に対応でき、負荷装置の操作は、中央監視システムから割り当てられた負荷量を、制御端末が処理し実行し、通信遮断したら、レイアウト表示がイエロー表示に変化し警告音を発し、レイアウトから、通信切断された負荷装置を判別し状況確認できる中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成される構成により実現した。
【実施例0023】
以下に本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
本実施例1に係るネットワークシステム1について、主に図1図2を参照して説明する。
【0025】
本実施例1に係るネットワークシステム1は、データセンターのデータホール内に、冗長化された電源設備、空調設備の単体試験及び切替性能等の総合試験を実施するため、負荷試験装置を有線で制御・監視するためのネットワークシステム1であって、有線又は無線機能を持った制御端末(PC)2と、を具備している。
【0026】
前記ネットワークシステム1は例えば通信規格RS485をもって接続しシリーズ接続された各装置5等から構成し、各装置5等に対しては下位装置から電圧が供給されるとともに、制御端末(PC)2が接続されている装置5の接続状態を把握し得るように構成している。
【0027】
また、全ての通信の指示は制御端末(PC)2から各装置5に行うように構成している。
【0028】
これにより、通信を簡略化し通信速度、通信品質の向上を図っている。
また、各装置5は、固有のアドレスが設定され制御端末(PC)2から任意のグループ番号、装置番号を設定可能としている。
【0029】
さらに、負荷回路設定情報を共有し、中層監視システム3からの負荷変動指示によって、自動的に負荷回路を制御し、制御端末は負荷装置に外付けされ、設置されている負荷装置のレイアウトが表示でき、各負荷装置が正常であればグリーン表示、何らかの異常が発生するとオレンジ表示、危険状態に達するとレッド表示に切り替わり、警告音を発するように構成し、グリーン表示からオレンジに変化した負荷装置を選択すると、異常検知情報が表示される。
【0030】
さらに、試験実施内容らに応じたグループ分け、装置番号付けを設定可能としている。
【0031】
これらにより、負荷回路設定情報を共有し、中層監視システム3からの負荷変動指示によって、自動的に負荷回路を制御し、制御端末は負荷装置に外付けされ、設置されている負荷装置のレイアウトが表示でき、各負荷装置が正常であればグリーン表示、何らかの異常が発生するとオレンジ表示、危険状態に達するとレッド表示に切り替わり、警告音を発するように構成し、グリーン表示からオレンジに変化した負荷装置を選択すると、異常検知情報が表示される負荷回路設定情報を共有し、中層監視システム3からの負荷変動指示によって、自動的に負荷回路を制御し、制御端末は負荷装置に外付けされ、設置されている負荷装置のレイアウトが表示でき、各負荷装置が正常であればグリーン表示、何らかの異常が発生するとオレンジ表示、危険状態に達するとレッド表示に切り替わり、警告音を発するように構成し、グリーン表示からオレンジに変化した負荷装置を選択すると、異常検知情報が表示されるように構成している。
【実施例0032】
さらに、実施例1とも関連するが、負荷回路設定情報を共有し、中層監視システム3からの負荷変動指示によって、自動的に負荷回路を制御し、制御端末2負荷装置に外付けされ、設置されている負荷装置のレイアウトが表示でき、各負荷装置が正常であればグリーン表示、何らかの異常が発生するとオレンジ表示、危険状態に達するとレッド表示に切り替わり、警告音を発するように構成し、グリーン表示からオレンジに変化した負荷装置を選択すると、異常検知情報が表示されるようにすることもできる。
【0033】
このように構成すれば、あらかじめ指定された負荷量に、自動的に対応でき、負荷装置の操作は、中央監視システムから割り当てられた負荷量を、制御端末が処理し実行し、通信遮断したら、レイアウト表示がイエロー表示に変化し警告音を発し、レイアウトから、通信切断された負荷装置を判別し状況確認できるシステムとすることもできる。
【実施例0034】
さらに、実施例1とも関連するが、指定された負荷量に、自動的に対応させ、中央監視システムと制御端末でネットワークが構成され、負荷装置と制御端末が接続され、通信切断時は、警告音と大警告表示で対応している中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成する。
【0035】
このように構成すれば、制御端末で負荷量を自動的に処理でき、通信切断時の処置も万全なネットワークシステムを提供することできる。
【実施例0036】
本実施例4に係るネットワークシステム1は、実施例1とも関連するが、中央監視システム3と負荷装置を制御する制御端末2で構成されるネットワークシステム1であって、負荷装置の出力表示、状態確認は制御ユニットで処理したデータを送信するとともに、基本は中央監視システム3で割り当てられた負荷量をもとに制御ユニットが自動的に制御するようにしたものである。
【0037】
本実施例4に係るネットワークシステム1によれば、基本は中央監視システムで割り当てられた負荷量をもとに制御ユニットが自動的に制御する構成としているので、負荷装置の出力表示、状態確認などの制御が簡略容易となる。
【実施例0038】
本実施例5に係るネットワークシステム1は、実施例4の場合と同様、制御端末が負荷装置を監視し、処理された情報を中央監視システムへ送信するとともに、負荷装置の出力表示、状態確認は制御端末で処理したデータを送信して行い、基本は、中央監視システムで割り当てられた負荷量をもとに、制御端末が自動的に制御するネットワークシステム1であって、電流はRST相を監視し、不均等検知電圧はRST相を監視し、不均等検知を行い、電力は電流と電圧から自動算出し(実働負荷量)、負荷量は稼働している負荷回路から算出し(設計値負荷量)、負荷装置の盤内温度、親機電源の電圧・電流検知、不現則動作を検知する構成とし、中央監視システムと負荷装置を制御する制御端末で構成される。
【0039】
本実施例5に係るネットワークシステム1によれば、基本は、中央監視システムで割り当てられた負荷量をもとに、制御端末が自動的に制御するネットワークシステム1であって、電流はRST相を監視し、不均等検知電圧はRST相を監視して行い、不均等検知を行い、電力は電流と電圧から自動算出し(実働負荷量)、負荷量は稼働している負荷回路から算出し(設計値負荷量)、負荷装置の盤内温度、親機電源の電圧・電流検知、不現則動作を検知する構成としているので、負荷装置の出力表示、状態確認などの制御が簡略容易なネットワークシステムを提供できる。
【0040】
次に、各実施例の関連事項に実施例の主に機能的な面を付記する。これらは各実施例共通である。
【0041】
図1図2に示す制御ユニットにおいて
本機能面では、
メイン基板出荷時にランダムなアドレスを設定している。複数接続した場合にPCでは判別できる。
PCから通信親機を通して各装置を通信制御する。通信はRS485準拠の本システム専用のプロトコルを使用する。
【0042】
通信基板
PCから各装置に向けて指示し、各装置はPCからの指示に応じて状態の返答及びDOを制御する。 本システムに合わせ速度と信頼性を向上するため、通信をシンプルな構成としている。
上位へ1枚、下位への接続へ3枚の通信基板を接続している。
【0043】
これらはフォトカプラにより絶縁し、通信線に大きなノイズが乗った時でもメイン基板を保護する。また、接続されている基板とはSPI接続し、電力測定値取得、I/O制御、I/O状態取得、温度測定値取得、アラーム判定する。
PCからの問い合わせに応じ現在の保持データを返す。
【0044】
通信基板
装置外部の通信線との絶縁および通信制限してデータ取得
【0045】
7セグ表示基板
接続されている電力測定器から測定データ取得
取得データは7セグ表示基板に表示
取得データはメイン基板の求めに応じメイン基板に返す。
【0046】
電力測定器 接続しているCT等により装置に接続している電源の電力測定と空冷ファンの電流測定をする。
接続している7セグ表示基板の求めに応じ、測定データを7セグ表示基板に返す。
【0047】
I/O制御基板 7セグ表示基板のDO制御及びDIの監視
メイン基板の求めに応じ接続されているOのON/OFF制御
メイン基板の求めに応じ接続されているDIの状態及びアラームをメイン基板に返す。
接続されているDIの状態を監視し状態に異常があった場合はアラームをたてる。
【0048】
ここに、状態の異常とは、
1DOからの制御の異常がない中、DIの状態に変化があった場合
2DOからの制御があったにもかかわらず、DIの状態に変化がない場合がある。
1では電磁開閉器のチャタリングの可能性
2では電磁開閉器故障の可能性、リレー故障の可能性
自動モード選択時DO/DIの状態で監視し、手動自動モード選択時はDIの状態でのみ監視
トグルSW 及び 電磁開閉器 補助接点の監視
【0049】
温度測定基板
温度を測定しメイン基板の求めに応じて測定データをメイン基板に返す。
複数台の基板を接続し、盤内の複数個所の温度測定が可能
【0050】
このほか、図1図2に示す制御ユニットについて機能面を付記すると以下のようになる。
【0051】
負荷切り替えの外部制御機能
既存機では手動にて切り替えていたが、本件では遠隔操作可能とした。但し、既存機と同様に手動操作で制御できる機能も併有している。
【0052】
負荷試験機の通信機能
複数台の負荷試験機を有線接続し各負荷試験機を上位に接続したPCから遠隔で制御できる機能
また、試験環境に合わせ接続を容易にするため、上位へ一系統下位へ三系統用意している。
【0053】
その他
盤内温度測定機能
試験電力測定機能
負荷故障監視機能
現在の負荷と試験電力の状態を比較し、負荷の故障を監視
空冷ファン故障監視機
電磁接機器故障監視機能
電磁接機器の補助接点の状態に関する機能を追加した。
【0054】
本システムに関する機能として図4に示すように、
接続確認機能
システムの接続は複数台の装置を必要な場を起動後PC上で接続状況を確認し、接続ツリー図を表示する。下位装置から通信の所に設置して装置間をケーブル接続し、最上位の装置と親機とを接続する。親機とPCをUSB接続する。各装置のアドレスがユニークであること、各装に対して下位装置から通信電源を供給することによりこの機能を実現している。
【0055】
設置番号確認機能
接続確認した各装置に任意の番号を設定可能。図3に示すツリー図から装置を選択し任意の番号を設定する。
【0056】
電力測定データに基づきPC上で鳴動するアラーム表示機能
負荷異常アラーム
負荷を変更した後に電力測定データが予想される測定値と異なる場合に発報する。ヒーターの損傷の場合が考えられる。
【0057】
測定値保存機能
設定されたタイミング毎に電力測定データ、装置状態等をファイルに保存する。
保存するタイミング、保存項目等は設定できる。
【0058】
測定可能項日
保存タイミング・時間経過毎、イベント毎
保存項自:測定(値)(電力、温度)、I/O状態、アラーム状態表示
制御ユニット概要・制御ユニットのブロック図
外部の通信線との絶縁および通信制限してデータ取得
【0059】
接続状況保存機能
現在の接続状況、装置番号をファイルに保存
【0060】
負荷切替機能
各装置の負荷を切り替える。
【0061】
装置状態表示機能
各装置の状態を表示
負荷状態表示機能
各装置の負荷状態表示
電力測定値-1 各装置の試験電力測定値 (電力/電圧/電流/周波数)を表示
電力測定値-2 各装置のファン電流の測定値を表示
温度測定値表示
I/O状態表示 インプット アウトプット
アラーム表示
【0062】
負荷合わせ機能図5
各試験機毎に「1/4」、「2/4」、「3/4」、「4/4」、「0L1」、「OL2」の6つの負荷値設定項目
それぞれの設定項目を追加可能とした。
負荷試験機設定機能
負荷試験の内容を設定し、自動、半自動での装置の操作を設定
【0063】
一斉負荷遮断機能
接続ケーブルに8芯ケーブルを採用し、4芯をRS485通信に利用、2芯を負荷一斉遮断機能に用いるようにしている。
通信親機及び各制御ユニットにスイッチを備え、接続している。
通信親機のスイッチを選択した場合には、接続されるすべての装置の全負荷を遮断、各装置のスイッチを選択した場合には、当該装置の全負荷を遮断する。
【0064】
アラーム表示機能
接続している装置のアラーム状態を表示
【0065】
各種基板等について
7セグ表示基板
接続されている電力測定器から測定データ取得
取得データは7セグ表示機に表示
取得データはメイン基板の求めに応じメイン基板に返す。
【0066】
電力測定器
接続しているCT等により装置に接続している電源の電力測定と空冷ファンの電流測定をする。
接続している7セグ表示基盤の求めに応じ、測定データを7セグ表示基板に返す。
【0067】
電力測定データに基づきPC上で鳴動するアラーム機能
【0068】
負荷異常アラーム
負荷を変更した後に電力測定データが予想される測定値と異なる場合に発報する。ヒーターの損傷の場合が考えられる。
【0069】
その他
測定保存機能
設定されたタイミング毎に電力測定データ、装置状態等をファイルに保存する。
保存するタイミング、保存項目等は設定できる。
【0070】
測定可能項日
保存タイミング・時間経過毎、イベント毎
保存項自:測定(値)(電力、温度)、I/O状態、アラーム状態
【0071】
その他
動作モードとしては図6に示すステップモードとスロープモードがある。
【0072】
また、電磁接触器の接点監視モードとしては、図7に示す手動モードと自動モードがある。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、実施例に限定されるものではない。例えば、上述の各種の処理は、主に有線接続に従って時系列に実行される場合を主に説明したが、処理を実行する装置の処理能力に応じて無線処理にて実行されてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 ネットワークシステム
2 制御端末(PC)
3 中央監視システム
5 各装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7