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特開2024-148151高集積化パワーエレクトロニクス及び高集積化パワーエレクトロニクスの製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024148151
(43)【公開日】2024-10-17
(54)【発明の名称】高集積化パワーエレクトロニクス及び高集積化パワーエレクトロニクスの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/40 20060101AFI20241009BHJP
   H01L 23/473 20060101ALI20241009BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20241009BHJP
【FI】
H01L23/40 A
H01L23/46 Z
H05K7/20 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024043323
(22)【出願日】2024-03-19
(31)【優先権主張番号】18/130,718
(32)【優先日】2023-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】507342261
【氏名又は名称】トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】フォン チョウ
(72)【発明者】
【氏名】ファン ティエンチュー
(72)【発明者】
【氏名】エルカン メフメト デデ
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
5E322AA01
5E322AA05
5E322AA11
5E322AB01
5E322AB02
5E322AB06
5E322FA01
5F136CB08
5F136DA27
5F136EA41
(57)【要約】
【課題】高集積化パワーエレクトロニクス(IPE)組み込みプリント回路基板(PCB)-冷却板アセンブリを製作又は製造する方法を提供すること。
【解決手段】高集積化パワーエレクトロニクス(IPE)組み込みプリント回路基板(PCB)-冷却板アセンブリを製作又は製造する方法は、パワーデバイス-基板アセンブリの第1の側に冷却板基板を接合することと、パワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に多層PCBを接合することと、多層PCBに冷却板マニホールドを接合して、パワーデバイス-基板アセンブリのパワーデバイスと熱伝達する冷却板を形成することと、を含む。多層PCBは、パワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に3Dプリントされ得、多層PCBに対する冷却板マニホールドの接合は、機械的締結具を用いて補強され得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パワーデバイス-基板アセンブリの第1の側に冷却板基板を接合することと、
前記パワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に多層プリント回路基板(PCB)を接合することと、
前記多層PCBに冷却板マニホールドを接合し、冷却板及び該冷却板を有する高集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB-冷却板アセンブリを形成することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記冷却板基板は、フィン、多孔質材料、メッシュ構造のヒートシンク、機械加工されたヒートシンク、及び/又は鋳造されたヒートシンクを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記冷却板基板は、前記パワーデバイス-基板アセンブリの前記第1の側に接合された接合基板と、前記接合基板に接合されているか又は前記接合基板と一体的であるフィン、多孔質材料、メッシュ構造のヒートシンク、機械加工されたヒートシンク、及び/又は鋳造されたヒートシンクと、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記冷却板は、流体チャンバであって、該流体チャンバに配置されたフィン、多孔質材料、メッシュ構造のヒートシンク、機械加工されたヒートシンク、及び/又は鋳造されたヒートシンクを有する流体チャンバを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記冷却板は、冷却流体が前記流体チャンバ内に流れるように構成された入口と、前記冷却流体が前記流体チャンバから流れ出ていくように構成された出口と、を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
入口チューブを前記入口に取り付けて、出口チューブを前記出口に取り付けることを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記パワーデバイス-基板アセンブリの前記第2の側は、前記パワーデバイス-基板アセンブリの前記第1の側と反対側に配置されている、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記多層PCBは、前記パワーデバイス-基板アセンブリの前記第2の側に前記多層PCBを3Dプリントすることによって、前記パワーデバイス-基板アセンブリの前記第2の側の前記第2の側に接合される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記冷却板マニホールドは、前記多層PCBに接合されたエポキシである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記冷却板マニホールドは、3Dプリントのポリマー冷却板マニホールドである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記3Dプリントのポリマー冷却板マニホールドは、前記多層PCBに接合されたエポキシである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記多層PCBに接合された前記冷却板マニホールドのエポキシを補強するために複数の機械的締結具を設置することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の機械的締結具は、前記冷却板マニホールドを通って延びて前記多層PCBと係合する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記多層PCBは、複数の組み込みラグを備え、前記複数の機械的締結具は、前記複数の組み込みラグと係合する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記パワーデバイス-基板アセンブリの前記第1の側に前記冷却板基板を接合することは、複数のパワーデバイス-基板アセンブリの前記第1の側に複数の冷却板基板を接合することを含み、
前記多層PCBに前記冷却板マニホールドを接合することで複数の流体チャンバが形成され、前記高集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB-冷却板アセンブリは、前記複数の流体チャンバを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
パワーデバイス-基板アセンブリの第1の側に冷却板基板を接合することと、
前記パワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に多層プリント回路基板(PCB)を3Dプリントすることと、
前記多層PCBに冷却板マニホールドを接合して冷却板を形成することと、
前記多層PCBに接合された前記冷却板マニホールドを補強するために複数の機械的締結具を設置することと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記複数の機械的締結具は、前記冷却板マニホールドを通って延びて前記多層PCBと係合する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記多層PCBは、複数の組み込みラグを備え、前記複数の機械的締結具は、前記複数の組み込みラグと係合する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
パワーデバイス-基板アセンブリの第1の側に冷却板基板を接合することと、
前記パワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に多層プリント回路基板(PCB)を3Dプリントすることと、
前記多層PCBにポリマー冷却板マニホールドを接合して、前記冷却板基板と組み合わせて冷却板を形成することと、
前記多層PCBに接合された前記ポリマー冷却板マニホールドを補強するために複数の機械的締結具を設置することと、
を含む、方法。
【請求項20】
前記冷却板は、流体チャンバであって、該流体チャンバに配置されたフィン、多孔質材料、メッシュ構造のヒートシンク、機械加工されたヒートシンク、及び/又は鋳造されたヒートシンクを有する流体チャンバを備える、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、集積化パワーエレクトロニクス、特に、パワーデバイスが組み込まれたプリント回路基板に関する。
【背景技術】
【0002】
プリント回路基板(PCB)は通常、機械的な支持用に使用され、非導電基板上に積層される銅シートの導電経路を使用して電子部品の電気接続用に使用される。多層PCBは、1つ以上のパワーデバイス内の電気伝達に2つ以上の層を導入することによって、より小さいフットプリントで電子部品のより高い能力及び/又は密度を提供する。しかしながら、多層PCBの設計及び/又は製造、並びに1つ以上のパワーデバイスとの当該多層PCBの電気伝達は困難であり得る。
【0003】
本開示は、多層PCBの製造に関する問題、及び多層PCBに関する他の問題に対処する。
【発明の概要】
【0004】
本節は、本開示の概略的な概要を提供しており、その完全な範囲又はその特徴の全ての包括的な開示ではない。
【0005】
本開示の一形態では、高集積化パワーエレクトロニクス(IPE)組み込みプリント回路基板(PCB)-冷却板アセンブリを製作又は製造する方法は、パワーデバイス-基板アセンブリの第1の側に冷却板基板を接合することと、パワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に多層PCBを接合することと、多層PCBに冷却板マニホールドを接合して、パワーデバイス-基板アセンブリと熱伝達する冷却板を形成することと、を含む。
【0006】
本開示の別の形態では、方法は、パワーデバイス-基板アセンブリの第1の側に冷却板基板を接合することと、第1の側と反対側に配置されたパワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に多層PCBを3Dプリントすることと、多層PCBに冷却板マニホールドを接合して、パワーデバイス-基板アセンブリと熱伝達する冷却板を形成することと、多層PCBに接合された冷却板マニホールドを補強するために複数の機械的締結具を設置することと、を含む。
【0007】
本開示の更に別の形態では、方法は、パワーデバイス-基板アセンブリの第1の側に冷却板基板を接合することと、パワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に多層プリント回路基板(PCB)を3Dプリントすることと、多層PCBにポリマー冷却板マニホールドを接合して、冷却板基板と組み合わせて冷却板を形成することと、多層PCBに接合されたポリマー冷却板マニホールドの接合を補強するために複数の機械的締結具を設置することと、を含む。
【0008】
適用可能性の更なる領域、及び上記技術を向上させる様々な方法は、本明細書で提供される説明から明らかになるであろう。本概要における説明及び具体例は、単なる例示のためであって、本開示の範囲を限定することを意図したものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本教示は、詳細な説明及び添付図面からより完全に理解された状態になるであろう。
図1】本開示の教示に係る高集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB-冷却板アセンブリの側断面図を示す図である。
図2A図1における高集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB-冷却板アセンブリについての多層PCBの斜視図を示す図である。
図2B図2Aにおける多層PCBの電源層についての斜視図を示す図である。
図3】本開示の一形態に係る多層PCBを製造する3次元(3D)プリントシステムの側面図及びブロック図を示す図である。
図4A】本開示の教示に係るパワーデバイス-基板アセンブリのペアの電源に接合される冷却板基板のペアの側断面図を示す図である。
図4B図4Aにおけるペア又はパワーデバイス-基板アセンブリに接合された冷却板基板のペアを示す図である。
図4C図4Bにおけるパワーデバイス-基板アセンブリのペアに接合される多層PCBの側断面図を示す図である。
図4D図4Cにおけるパワーデバイス-基板アセンブリのペアに接合された多層PCBを示す図である。
図4E図4Dにおける多層PCBに接合された冷却板マニホールドの側断面図を示す図である。
図4F図1における高集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB-冷却板アセンブリを形成するように、図2Eにおける多層PCBに接合された冷却板マニホールドと共に組み立てられる入口チューブ、出口チューブ、及び機械的締結具を示す図である。
図5】本開示の更に別の形態に係る高集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB-冷却板アセンブリを製造する方法についてのフローチャートを示す図である。
【0010】
本明細書で記載される図は、特定の態様の説明のために、本技術の特質のうち、方法、デバイス、及びシステムの概略的な特質を例示することを意図したものであることに留意されたい。図は、任意の所与の態様の特質を正確に反映していない場合があって、必ずしも、本技術の範囲内の特定の形態又は変形体を定めるか又は限定することを意図したものではない。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、高集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB-冷却板アセンブリ及び高集積化パワーエレクトロニクス(IPE)組み込みPCB-冷却板アセンブリの製造方法を提供する。本明細書で使用されるフレーズ「集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB」及び「高集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB」は、(本明細書で単に「パワーデバイス」若しくは「パワーデバイス(複数)」とも称される)2つ以上のパワー半導体デバイス、制御/駆動/保護電子回路、及び/又は受動部品が組み込まれ及び/又は取り付けられた単一の多層PCBモジュール又はユニットを指す。また、本明細書で使用されるフレーズ「パワーデバイス」は、パワーエレクトロニクスにおいてスイッチ又は整流器として使用される半導体デバイスを指す。高IPE組み込みPCB-冷却板アセンブリは各々、冷却板に接合されて冷却板と熱伝達するIPE組み込みPCBを有する冷却板を含む。冷却板は、冷却された流体であり得る、すなわち、冷却流体は、冷却板を通って流れることができ、その結果、動作中の1つ以上のパワーデバイスの温度は、所定の温度未満のままである。
【0012】
高IPE組み込みPCB-冷却板アセンブリを製造する方法は、2つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリの第1の側に冷却板基板を接合することと、2つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に多層PCBを接合することと、冷却板が2つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリと共に形成されて2つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリと熱伝達するように、多層PCBに冷却板マニホールドを接合することと、を含む。一部の変形体では、多層PCBは、2つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリ上に3Dプリントされる。少なくとも1つの変形体では、冷却板基板は、接合基板と、接合基板と一体的であるか又は接合基板に接合されたフィン、多孔質材料、メッシュ構造のヒートシンク、機械加工されたヒートシンク、及び/又は鋳造されたヒートシンクと、を含む。このような変形体では、冷却板マニホールドは、冷却板の流体チャンバがフィン、多孔質材料、メッシュ構造のヒートシンク、機械加工されたヒートシンク、及び/又は鋳造されたヒートシンクを含むか又は包含するように、フィン、多孔質材料、メッシュ構造のヒートシンク、機械加工されたヒートシンク、及び/又は鋳造されたヒートシンクをカプセル化する。本明細書で使用されるフレーズ「一体的」は、単一ピースの材料から形成された少なくとも2つの部品、又は1つの部品の少なくとも2つの区分若しくは部分を指す。例えば、冷却板基板が、接合基板と、接合基板と一体的であるフィンと、を含む変形体では、接合基板及びフィンは、単一ピースの材料から機械加工され得るか、又は単一の鋳造物から形成され得る。
【0013】
図1を参照すると、本開示の一形態に係る高IPE組み込みPCB-冷却板アセンブリ2の側断面図が示されている。IPE組み込みPCB-冷却板アセンブリ2は、多層PCB10と、2つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリ20と、冷却板40と、を含む。多層PCB10は、複数の誘電体層100と、複数の電源層110と、隣接する電源層110間で電気伝達又は経路を提供する導電ビア114vと、を含む。1つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリ20は、基板202(図4A)に取り付けられているか又は接合されたパワーデバイス200(例えば、MOSFETパワーデバイス)を含む。例えば、一部の変形体では、パワーデバイス-基板アセンブリ20は、グラファイトコア204が銅のシェル206(図4A)内に組み込まれた銅-グラファイト基板202に接合されたパワーデバイス200を含む。このような変形体では、パワーデバイス200は、例えば、銀焼結により銅シェル206に接合され得る。
【0014】
冷却板40は、冷却板基板410、及び多層PCB10の下方(-z方向)の面102に接合される冷却板マニホールド420内又はそれらの間でカプセル化された流体チャンバ400を含む。一部の変形体では、1つ以上の機械的締結具49は、多層PCB10の下方の面102に対する冷却板マニホールド420の接合を向上させるために、及び/又は冷却板マニホールド420に対する補強を提供するために含まれて使用され得る。冷却板40は、冷却流体(図示せず)が流体チャンバ400を通って流れることができるように入口44と出口46とを含む。一部の変形体では、入口チューブ45は、入口44に取り付けられており、出口チューブ47は、出口46に取り付けられている。少なくとも1つの変形体では、フィン、多孔質材料、メッシュ構造のヒートシンク、機械加工されたヒートシンク、及び/又は鋳造されたヒートシンク412は、流体チャンバ400内に配置されており、高IPE組み込みPCB-基板アセンブリ2の使用及び/又は動作中に流体チャンバ400を通って流れるパワーデバイス200から冷却流体への熱移動を向上させる。
【0015】
多層PCB10に関して、図2A図2Bを参照して、多層PCB10の斜視断面図が図2Aに示されており、電源層110のうちの1つの分離された斜視断面図が図2Bに示されている。電源層110は、誘電体材料112と、導電材料114と、を含む。誘電体層100は、誘電体材料112と、隣接する電源層110間で電気伝達又は経路を提供する導電ビア114vと、を含む。別の言い方をすると、電源層110は、導電(例えば、銅)パターンを含み、誘電体層100は、多層PCB10が所望のとおり機能及び/又は動作するように導電材料114のパターンを接続する導電(例えば、銅)経路を含む。
【0016】
一部の変形体では、誘電体層100及び/又は電源層110は、ガラス繊維強化のエポキシ積層誘電体材料(例えば、FR-4)又は他の誘電体材料から形成され、導電材料114が組み込まれる。他の変形体では、電源層110及び/又は誘電体層100は、誘電体材料112を形成するために誘電体材料インクを使用して3Dプリントされ、導電材料114が組み込まれる。少なくとも1つの変形体では、導電材料114はまた、導電材料インクを用いて3Dプリントされる。非限定的な例の誘電体材料インクは、特に、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、及びシリコンアクリレートのうちの1つ以上から選択されるUV硬化性アクリレートモノマーなどのUV硬化性誘電体材料を含むインクである。非限定的な例の導電材料インクは、特に、銀ナノ粒子及び/又はグラフェンナノシートを含むインクである。
【0017】
誘電体層100及び電源層110は、既定の平均厚さ(z方向)を有する。例えば、一部の変形体では、既定の平均厚さは、約50マイクロメートル(μm)と約250μmとの間、例えば、約75μmと約200μmとの間である。少なくとも1つの変形体では、既定の厚さは、約75μmと約150μmとの間、例えば、約80μmと約120μmとの間である。
【0018】
上述のように、一部の変形体では、誘電体層100及び電源層110は、3Dプリントによって形成される。例えば、図3を参照すると、本開示の一形態に係る多層PCB(例えば、多層PCB10)を製造する3Dプリントシステム50が示されている。3Dプリントシステム50は、3Dプリンタ500(例えば、インクジェット3Dプリンタ)と、プラットフォーム560と、コントローラ590と、を含む。一部の変形体では、プラットフォーム560及び/又はコントローラ590は、3Dプリンタ500の一部であるが、他の変形体では、プラットフォーム560及び/又はコントローラ590は、3Dプリンタ500とは別の構成要素であるが、コントローラ590が、以下に記載されるように、既定の動作、動きなどを実行するように3Dプリンタ500及びプラットフォーム560に命令できるように、3Dプリンタ500と通信する。
【0019】
3Dプリンタ500は、(光開始剤などの添加剤を有するか又は有しない)UV硬化性誘電体材料512用の貯蔵部510(例えば、ビン又はホッパー)と、低CTEフィラー522用の貯蔵部520と、導電材料542用の貯蔵部540と、貯蔵部520、540に流体を伝達するミキサ550と、を含む。一部の変形体では、3Dプリンタ500はまた、ミキサ550に流体を伝達する貯蔵部530を含み、貯蔵部530は、ミキサ550におけるUV硬化性誘電体材料512及び低CTEフィラー522の混合を向上させる界面活性剤532用である。少なくとも1つの変形体では、貯蔵部520は、低CTEフィラー522と、貯蔵部520からミキサ550への低CTEフィラー522の流れを向上させ、及び/又はミキサ550におけるUV硬化性誘電体材料512との低CTEフィラー522の混合を向上させる溶剤及び/又は分散剤と、の混合物を含む。
【0020】
光開始剤などの添加剤を有するか又は有しない)UV硬化性誘電体材料512は、任意のUV硬化性誘電体材料であってもよく、特に、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、及びシリコンアクリレートのうちの1つ以上から選択されるUV硬化性アクリレートモノマーを含むが、これに限定されない。また、低CTEフィラー522は、硬化後のUV硬化性誘電体材料512のCTE未満のCTEを有する任意のフィラーであってもよく、特に、セラミックフィラー及び/又はセルロースナノファイバフィラーを含むが、これらに限定されない。例えば、セラミックフィラーは、特に、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、コーディエライト、及び酸化アルミニウムのうちの1つ以上から選択されるナノ粒子を含み得る。一部の変形体では、界面活性剤及び/又は分散剤は、上述の溶剤内でのセラミックフィラー及び/又はセルロースナノファイバフィラーの「凝集」又は分離が低減される分散の向上が提供されるように低CTEフィラー522に含まれ得る。
【0021】
少なくとも1つの変形体では、3Dプリンタ500は、貯蔵部510からミキサ550へのUV硬化性誘電体材料512の流れを制御するためのポンプ514及び/若しくはフローコントローラ516、貯蔵部520からミキサ550への低CTEフィラー522の流れを制御するためのポンプ524及び/若しくはフローコントローラ526、並びに/又は貯蔵部530からミキサ550への界面活性剤532の流れを制御するためのポンプ534及び/若しくはフローコントローラ536を含む。
【0022】
ミキサ550は、UV硬化性誘電体材料512、低CTEフィラー522、及び界面活性剤532(含まれる場合)をUV硬化性誘電体インク100aに所望のとおり混合するように構成されており、UV硬化性誘電体インク100aは、UV硬化性誘電体材料512を含み、第1のノズル552から流れて誘電体層100を形成する。加えて、3Dプリンタ500は、導電材料114のパターンを形成するために、貯蔵部540から第2のノズル548への、導電材料542を含む導電インク114aの流れを制御するためのポンプ544及び/又はフローコントローラ(図示せず)を含み得る。一部の変形体では、導電インク114aは、銀ナノ粒子及び/又はグラフェンナノシートを含む。上述のように、本明細書で使用される用語「ノズル」は、(直接インク書込み法(DIW)としても既知である)面に材料を直接的に書き込むノズル、又は(3Dインクジェットプリントとしても既知である)インク液滴を面に堆積させるノズルのアレイを有するプリンタヘッドを指す。したがって、一部の変形体では、3Dプリンタ500及び本明細書に開示される他の3Dプリンタは、DIW 3Dプリンタであるが、他の変形体では、3Dプリンタ500及び本明細書に開示される他の3Dプリンタは、3Dインクジェットプリンタである。
【0023】
プラットフォーム560及び/又はノズル552、548は、3自由度を有し得る、すなわち、図に示されるx、y、及びz方向に移動し得ることを理解されたい。例えば、一部の変形体では、プラットフォーム560は、x及びy方向に移動するが、ノズル552、548は、プラットフォーム560の面に(以下で単に「プラットフォームに」又は「プラットフォーム上に」とも称される)多層PCBの所与の層をプリントし、次いで、所与の層の3Dプリントが完了した後、プラットフォーム560は、ノズル552、548が多層PCBの別の層をプリントできるように既定の距離(例えば、形成されたばかりの層の厚さに等しい距離)分、-z方向に移動する。
【0024】
依然、図3を参照して、一部の変形体では、3Dプリントシステム50は、プラットフォーム560上にプリントされた導電インク114a、若しくは前に形成された層を熱硬化させるように構成された熱硬化デバイス570(例えば、ヒータ)、及び/又はプラットフォーム560上でプリントされたUV硬化性誘電体インク100a、若しくは前に形成された層をUV硬化させるように構成されたUV硬化デバイス580(例えば、UV光源)を含む。少なくとも1つの変形体では、UV硬化デバイス580は、UV硬化性誘電体インク100aが多層PCBの次の層に関する3Dプリント前及び/又は3Dプリント中にUV硬化及び熱硬化されるように熱硬化機能を含む。
【0025】
上述のように、3Dプリントシステム50は、コントローラ590を含む。一部の変形体では、コントローラ590は、所望の量のUV硬化性誘電体材料512、低CTEフィラー522、及び界面活性剤532(含まれる場合)がミキサ550に提供されるように、ポンプ514、フローコントローラ516、ポンプ524、フローコントローラ526、ポンプ534、及び/又はフローコントローラ536に命令するように構成されている。このような変形体では、ミキサ550は、所望のUV硬化性誘電体インク100aが所望の流量で第1のノズル552から流れ出ていくようにUV硬化性誘電体材料512、低CTEフィラー522、及び界面活性剤532(含まれる場合)を混合するように構成されている。UV硬化性誘電体インク100aは、多層PCBの所与の層に関する既定のボクセルでプラットフォーム560又は他の面(例えば、前に形成された層)に堆積される(プリントされる)ことを理解されたい。加えて、コントローラ590は、所望のUV硬化性誘電体インク100aが所望の流量で第1のノズル552から流れ出ていくようにミキサ550及び/又は第1のノズル552に命令するように構成され得る。同様に、一部の変形体では、コントローラ590は、所望量の導電インク114aが所望の流量で第2ノズル548を流れ出ていき、既定のボクセルでプラットフォーム560又は前に形成された層に堆積される(プリントされる)ように、ポンプ544、対応するフローコントローラ(図示せず)、及び/又は第2のノズル548に命令するように構成されている。
【0026】
3Dプリントシステム50の動作中、コントローラ590には、(以下で多層PCB10と称される)多層PCBの製造についての情報が(例えば、ユーザインターフェース、ルックアップテーブルなどから)提供される。多層PCB10は、複数の層を有し、各層は、誘電体材料の既定の領域、エリア、層、及び/又はトレースと組み合わされているか又はそれらが無い、導電材料の既定の領域、エリア、層、及び/又はトレースを有する既定の電子回路を含み得る。別の言い方をすると、多層PCB10の所与の層は、導電材料及び誘電体材料の既定の設計又はレイアウトを有する。加えて、コントローラ590は、多層PCB10全体が形成されるまで多層PCB10の各誘電体層100及び各電源層110が3Dプリント及び硬化されるように上述の様々な構成要素に命令する。図3は、プラットフォーム560上のみの多層PCB10の形成を示しているが、一部の変形体では、3Dプリントシステム50は、以下に記載されるように1つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリ20に多層PCB10を形成する。例えば、プラットフォーム560は、多層PCB10が1つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリ20に3Dプリントされている間、1つ以上のパワーデバイス-基板アセンブリ20を保持するポケットを含み得る。
【0027】
ここで、図4A図4Fを参照すると、本開示の少なくとも一形態に係る高集積化パワーエレクトロニクス組み込みPCB-冷却板アセンブリ2を製造するステップが示されている。例えば、図4Aは、2つのパワーデバイス-基板アセンブリ20の第1の側201に接合される2つの冷却板基板410を示し、図4Bは、パワーデバイス-冷却板基板アセンブリ30のペアを形成するように2つのパワーデバイス-基板アセンブリ20の第1の側201に接合された2つの冷却板基板410を示す。第1の側201は、面(例えば、平面)を含み、2つのパワーデバイス-基板アセンブリ20及び冷却板基板410が、特に、はんだ付け、液相遷移接合、及びラミネートなどの既知の半導体及び/又は電子産業の接合技術を使用して互いに接合可能であって接合されるように、2つの冷却板基板410は各々、補完的な面(例えば、平面)を含むことを理解されたい。一部の変形体では、接合界面401は、冷却板基板410と、それぞれのパワーデバイス-基板アセンブリ20の第1の側201との間に配置されている。すなわち、一部の変形体では、冷却板基板410は、接合界面401を介してパワーデバイス-基板アセンブリ20に接合されている。
【0028】
一部の変形体では、接合界面401は、第1の側201と、それぞれの冷却板基板410との間に配置されたLTR誘電体層を含む。他の変形体では、接合界面401は、それぞれの基板202の第1の側201と冷却板基板410との間に配置されたCVD誘電体層を含む。更に他の変形体では、接合界面401は、それぞれの基板202の第1の側201と冷却板基板410との間に配置されたセラミック焼結層を含む。少なくとも1つの変形体では、接合界面401は、第1の側201と冷却板基板410との間に配置された1つ以上の3Dプリント層である。本明細書で使用されるフレーズ「CVD誘電体層」は、化学気相成長(CVD)を使用して面に形成された誘電体層を指す。加えて、上述のように、少なくとも1つの変形体では、フィン、多孔質材料、メッシュ構造のヒートシンク、機械加工されたヒートシンク、及び/又は鋳造されたヒートシンク412は、冷却板基板410に接合されるか又は冷却板基板410と一体的である。
【0029】
特に、図4C図4Dを参照すると、2つのパワーデバイス-基板アセンブリ20の第2の側203に接合される多層PCB10は図4Cに示されており、2つのパワーデバイス-基板アセンブリ20に接合された多層PCB10の下方の面102は図4Dに示されている。一部の変形体では、図4Cに示されるように、パワーデバイス-基板アセンブリ20の第2の側203は、第1の側201と反対側に配置されている。図4Dに示されていないが、一部の変形体では、接合界面は、2つのパワーデバイス-基板アセンブリ20の第2の側203と多層PCB10の下方の面102との間に配置されている。すなわち、一部の変形体では、多層PCB10は、接合界面(図示せず)を介して2つのパワーデバイス-基板アセンブリ20に接合されている。
【0030】
第1の側201と同様に、多層PCB10及び2つのパワーデバイス-基板アセンブリ20が、特に、はんだ付け、液相遷移接合、及びラミネートなどの既知の半導体及び/又は電子産業の接合技術を使用して互いに接合可能であって接合されるように、第2の側203は、多層PCB10の下方の面102と補完的な面(例えば、平面)を含むことを理解されたい。一部の変形体では、第2の側203は、パワーデバイス200の上方(+z方向)の面を含む。すなわち、パワーデバイス200の上方の面は、図4Cに示されるようにパワーデバイス-基板アセンブリ20の第2の側203の一部を形成している。このような変形体では、パワーデバイス200の上方の面は、多層PCB10の下方の面102に接合され得る。
【0031】
図4Eを参照すると、冷却板マニホールド420が示されており、冷却板マニホールド420は、パワーデバイス-冷却板基板アセンブリ30が組み込まれた多層PCB10に配置されている。冷却板基板410と組み合わされた冷却板マニホールド420は、2つの流体チャンバ400を形成しており、2つの流体チャンバ400は、そこを通って冷却流体(図示せず)が流れるように構成されていることを理解されたい。加えて、冷却板マニホールド420は、2つの流体チャンバ400に流体を伝達する入口44及び出口46を含む。一部の変形体では、冷却板マニホールド420は、3Dプリントの冷却板マニホールドであって、少なくとも1つの変形体では、冷却板マニホールド420は、3Dプリントのポリマー冷却板マニホールドである。また、冷却板マニホールド420は、例示的に、特に、はんだ、接着剤を含むがこれらに限定されない、2つのIPE組み込みPCB部品を共に接合するのに好適である任意の接合技術、接合プロセス、及び/又は接合材料を使用して、多層PCB10の下方の面102、任意選択的に、パワーデバイス-冷却板基板アセンブリ30の少なくとも一部に接合され得る。少なくとも1つの変形体では、冷却板マニホールド420は、エポキシ、例えば、ソフトエポキシを使用して下方の面102に取り付けられ及び/又は接合される。
【0032】
一部の変形体では、図4Fを参照して、多層PCB10に対する冷却板マニホールド420の接合又は取り付けは、機械的締結具により強化される。例えば、ねじ付きボルト又はスクリュー49は、冷却板マニホールド420を通って延びて、多層PCB10に組み込まれたねじ付きラグ492と係合することができ、その結果、冷却板マニホールド420と多層PCB10との間に圧縮力が提供され、流体チャンバ400は、「リークしない」。すなわち、流体は、入口440及び出口460のみを介して流体チャンバ400を出入りする。加えて、ねじ付きラグ492と組み合わされるねじ付きボルト又はスクリュー49は、冷却板マニホールド420に補強、例えば、剛性を提供し得ることを理解されたい。少なくとも1つの変形体では、入口チューブ450及び出口チューブ470は図4Fに示されており、機械的締結具と組み合わされて、図1に示される高IPE組み込みPCB-冷却板アセンブリ2が形成されるように、入口チューブ450及び出口チューブ470はそれぞれ、入口440及び出口460に取り付けられて流体を伝達する。
【0033】
ここで、図5を参照して、高IPE組み込みPCB-冷却板アセンブリを製造する方法60は、600でパワーデバイス-基板アセンブリの第1の側に冷却板基板を接合することと、610でパワーデバイス-基板アセンブリの第2の側に多層PCBを接合することと、を含む。620で、冷却板基板と組み合わされて、流体チャンバが冷却板マニホールド内に形成されるように、冷却板マニホールドは、多層PCBに接合される。一部の変形体では、630で、多層PCBに対する冷却板マニホールドの接合及び/又は冷却板マニホールドの補強は向上し、640で、入口チューブ及び/又は出口チューブは、冷却板マニホールドの入口及び/又は出口に取り付けられる。
【0034】
先行する説明は、本質的に単なる例示であって、本開示、その用途、又はその使用を限定することを全く意図していない。現在名前が挙げられている発明者らの成果は、背景技術の節で記載され得る程度、及び出願時に別段、従来技術と見なされない場合がある説明の態様の程度において、明示的にも暗示的にも本技術に対する従来技術と認められない。
【0035】
図におけるブロック図は、様々な形態又は変形体に係る方法及びシステムの考えられる実装態様の機能及び動作を示す。この点に関して、ブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実装する1つ以上の実行可能命令を備えるコードのモジュール、セグメント、又は一部を表し得る。一部の代替的な実装態様では、ブロックに記される機能は、図に記される順序と関係なく生じ得ることにも留意されたい。例えば、連続して示される2つのブロックは実際、実質的に同時に実行され得るか、又はブロックは時には、関連する機能に応じて、逆順で実行され得る。
【0036】
本明細書で使用されるフレーズ、A、B、及びCのうちの少なくとも1つは、非排他的な論理「OR」を使用した論理的(A OR B OR C)を意味するものと解釈されるべきである。方法内の様々なステップは、本開示の原理を変更することなく異なる順序で実行され得ることを理解されたい。範囲の開示は、全ての範囲、及び範囲全体内の細分された範囲の開示を含む。
【0037】
本明細書で使用される(「背景技術」及び「発明の概要」などの)見出し並びに小見出しは、本開示内のトピックの概略的な体系化を意図しているだけであって、本技術又はその任意の態様の開示を限定することを意図したものではない。述べられた特徴を有する複数の変形体又は形態の記載は、追加の特徴を有する他の変形体若しくは形態、又は述べられた特徴の異なる組合せを組み込んだ他の変形体若しくは形態を除外することを意図したものではない。
【0038】
本明細書の数値に関連するときに本明細書で使用される用語「約」は、参照量に対する既知の商業的及び/又は実験的な測定値の変動又は許容差を指す。一部の変形体では、このような既知の商業的及び/又は実験的な測定値の許容差は、測定された値の+/-10%であるが、他の変形体では、このような既知の商業的及び/又は実験的な測定値の許容差は、測定された値の+/-5%であるが、更に他の変形体では、このような既知の商業的及び/又は実験的な測定値の許容差は、測定された値の+/-2.5%である。少なくとも1つの変形体では、このような既知の商業的及び/又は実験的な測定値の許容差は、測定された値の+/-1%である。
【0039】
本明細書で使用される用語「1つ(a)」及び「1つ(an)」は、1つ又は1つよりも多いものとして定義される。本明細書で使用される用語「複数」は、2つ又は2つよりも多いものとして定義される。本明細書で使用される用語「別の」は、少なくとも第2の又はより多くのものとして定義される。本明細書で使用される用語「含む」及び/又は「有する」は、備える(comprising)(すなわち、オープンランゲージ)として定義される。本明細書で使用されるフレーズ「~及び~のうちの少なくとも1つ」は、関連付けられる列挙事項のうちの1つ以上の任意の全ての考えられる組合せを指し、それを包含する。一例として、フレーズ「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、又はそれらの任意の組合せ(例えば、AB、AC、BC、若しくはABC)を含む。
【0040】
本明細書で使用される用語「備える」及び「含む」並びにそれらの変形体は、連続的な事項又はリストの記載が、本技術のデバイス及び方法においても有用であり得る他の同様の事項を除外しないように非限定的であることを意図したものである。同様に、用語「~できる(can)」及び「~得る(may)」並びにそれらの変形体は、形態又は変形体が特定の要素又は特徴を備えることができるか又は備え得るという記載が、当該要素又は特徴を含まない本技術の他の形態又は変形体を除外しないように非限定的であることを意図したものである。
【0041】
本開示の広範な教示は、様々な形態で実装され得る。したがって、本開示は特定の例を含むが、明細書及び以下の特許請求の範囲を検討すると他の修正は当業者に明らかになるため、本開示の真の範囲は、当該特定の例に限定されるべきではない。一変形体又は様々な変形体に対する本明細書での言及は、形態若しくは変形体又は特定のシステムと関連して記載される特定の特徴、構造、又は特質が少なくとも1つの変形体又は形態に含まれることを意味する。フレーズ「一変形体では」(又はその変形体)が出てきても、必ずしも同じ変形体又は形態を指しているわけではない。本明細書で論じられる様々な方法ステップは、描写されるものと同じ順序で行われる必要はなく、各方法ステップが各変形体又は形態で必要とされるわけではないことも理解されたい。
【0042】
形態及び変形体の以上の説明は、例示及び説明のために提供されている。それは、網羅的であることも本開示を限定することも意図していない。特定の形態又は変形体の個々の要素又は特徴は概して、その特定の形態又は変形体に限定されるのではなく、適用可能な場合には交換可能であって、具体的に示されていないか又は記載されていない場合であっても、選択される形態又は変形体で使用され得る。これらはまた、多くの点で変更され得る。このような変形体は、本開示から逸脱していると見なされるべきではなく、全てのこのような修正は、本開示の範囲内に含まれることを意図したものである。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5
【外国語明細書】