(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024148162
(43)【公開日】2024-10-17
(54)【発明の名称】改良されたシールドと一体に折り曲げられたハウジングとを備えるコンタクトモジュール
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6581 20110101AFI20241009BHJP
H01R 43/18 20060101ALI20241009BHJP
【FI】
H01R13/6581
H01R43/18
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024058447
(22)【出願日】2024-04-01
(31)【優先権主張番号】23166430.1
(32)【優先日】2023-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】503388120
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ベルギー ビーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ペーター デヴォス
(72)【発明者】
【氏名】クーン リエバエルト
(72)【発明者】
【氏名】リク ダンネールズ
(72)【発明者】
【氏名】ロンニー デグリーゼ
(72)【発明者】
【氏名】ペーター ベルトゼン
【テーマコード(参考)】
5E021
5E063
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FB02
5E021FC19
5E021FC29
5E021LA11
5E021LA15
5E063XA05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】向上したシールド性能を有し、組立てが簡単なコンタクトモジュールを提供する。
【解決手段】高周波信号の伝送のためのコンタクトモジュールであって、少なくとも1つの導電性コンタクト要素と、部分的に取り囲む誘電絶縁体4と、少なくとも1つのコンタクト要素を内部に有する誘電絶縁体を少なくとも部分的に取り囲む導電性シールドハウジング6とを備える。シールドハウジング6は、誘電絶縁体4の周りで一体に折り曲げられている。シールドハウジング6を、金属ストリップ58に取り付けて設けることができ、アクセス開口部62が閉じられる段階でブリッジをカットすることができる。少なくとも1つのコンタクトモジュールとコネクタハウジングとを備える向上したシールド性能を有し、組立てが簡単で、部品数が少ない電気コネクタを実現している。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波信号の伝送のためのコンタクトモジュール(1)であって、
前記コンタクトモジュール(1)は、前記高周波信号を伝送するように構成された少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)と、誘電絶縁体(4)と、導電性シールドハウジング(6)とを備え、
前記誘電絶縁体(4)は、前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)を少なくとも部分的に取り囲み、
前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)を有する前記誘電絶縁体(4)は、前記シールドハウジング(6)によって保持されて取り囲まれ、
前記シールドハウジング(6)は、前記誘電絶縁体(4)の周りで一体に折り曲げられている、コンタクトモジュール(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)は、前記誘電絶縁体(4)のレセプタクル(24)に嵌め込まれ、かつ/または、前記誘電絶縁体(4)は、前記シールドハウジング(6)のアクセス開口部(62)に嵌め込まれている、請求項1に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項3】
前記誘電絶縁体(4)の前記レセプタクル(24)は、前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)が挿入される貫通孔(28)および/または横方向に開いたチャネル(30)を含む、請求項2に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項4】
前記貫通孔(28)および/または前記チャネル(30)は、異なる内幅(34)をそれぞれ有する少なくとも2つの部分(32)を含む、請求項3に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項5】
前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)は、前記貫通孔(28)および/または前記チャネル(30)の幅の狭い部分(44)に位置する隆起部(14)を含み、前記隆起部(14)は、前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)の横方向運動および/またはねじれ運動の限界停止部(56)を形成する、請求項4に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項6】
前記コンタクトモジュール(1)は、プリント回路基板に取り付けるように構成された接続部(8)および/または高周波信号伝送線の相手側コンタクトに嵌合するように構成された嵌合部(10)を形成する、請求項1から5のいずれか一項に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)は、前記誘電絶縁体(4)から突出し、前記誘電絶縁体(4)は、前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)に平行に延びる位置決めピン(26)を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項8】
前記位置決めピン(26)は前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)よりも遠くに突出する、請求項7に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項9】
前記シールドハウジング(6)、前記誘電絶縁体(4)、および前記少なくとも1つのコンタクト要素(2)のうちの少なくとも1つは、互いに対して角度(15)を有して方向付けられた2本の脚部(12、25)を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項10】
前記コンタクトモジュール(1)は、いずれも前記誘電絶縁体(4)および前記シールドハウジング(6)によって少なくとも部分的に取り囲まれた、差動対を形成する2つのコンタクト要素(2)を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項11】
2つのコンタクトモジュール(1)を含むセット(94)であって、各コンタクトモジュール(1)は、請求項1から10のいずれか一項に従って構成され、前記2つのコンタクトモジュール(1)は長さ(96)が異なる、セット(94)。
【請求項12】
電気コネクタ(98)であって、
請求項1から10のいずれか一項に記載の少なくとも1つのコンタクトモジュール(1)と、
嵌合面(102)および前記嵌合面(102)に通じる少なくとも1つの接触開口部(104)を有するコネクタハウジング(100)と
を備え、
前記少なくとも1つのコンタクトモジュール(1)は、前記嵌合面(102)内に突出する前記少なくとも1つの接触開口部(104)に受け入れられている、電気コネクタ(98)。
【請求項13】
高周波信号を伝送するためのコンタクトモジュール(1)を製造する方法(108)であって、前記方法(108)は、
-導電性シールドハウジング(6)のアクセス開口部(62)を通してアクセス可能な内部容積(88)の周りで折り曲げられた導電性シールドハウジング(6)と、前記シールドハウジング(6)の前記内部容積(88)に配置される誘電絶縁体(4)と、前記誘電絶縁体(4)に受け入れられる少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)とを設けるステップと、
-前記シールドハウジング(6)をさらに折り曲げることによって前記アクセス開口部(62)を閉じるステップと
を含む、方法(108)。
【請求項14】
前記シールドハウジング(6)は、平坦形状(82)を有する部品として設けられ、前記シールドハウジング(6)は、前記アクセス開口部(64)が前記内部容積(88)に通じる状態で前記内部容積(88)を取り囲むように、折り曲げられ、
前記誘電絶縁体(4)は、前記アクセス開口部(64)を通して前記シールドハウジング(6)の前記内部容積(88)に挿入される、請求項13に記載の方法(108)。
【請求項15】
前記シールドハウジング(6)は、金属ストリップ(58)に取り付けて設けられ、少なくとも前記アクセス開口部(62)が閉じられるまで前記金属ストリップ(58)に残る、請求項13または14に記載の方法(108)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波信号の伝送のためのコンタクトモジュール、およびそのようなコンタクトモジュールを製造する方法に関する。さらに、本発明は、2つのそのようなコンタクトモジュールを含むセットに関する。加えて、本発明は、少なくとも1つのコンタクトモジュールとコネクタハウジングとを備える電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
コンタクトモジュールは、電気部品、例えばプリント回路基板とコネクタとを相互接続するために使用される。コンタクトモジュールは、1つまたは複数の導体を備え、この導体には誘電体およびシールドを設ける必要がある。
【0003】
チクレットコネクタなどの従来のコンタクトモジュールは、1つの部品に2つの導体を有する。これらの導体に誘電体およびシールドを設けるために、複雑な製造プロセスおよび組立てプロセスが必要である。
【0004】
一般に、コンタクトモジュールは、良好な電気シールドを提供すると同時に、組立てが容易であるべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、向上したシールド性能を有し、組立てが簡単なコンタクトモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、高周波信号の伝送のためのコンタクトモジュールであって、コンタクトモジュールは、高周波信号を伝送するように構成された少なくとも1つの導電性コンタクト要素と、誘電絶縁体と、導電性シールドハウジングとを備え、
誘電絶縁体は、少なくとも1つのコンタクト要素を少なくとも部分的に取り囲み、
少なくとも1つのコンタクト要素を有する誘電絶縁体は、シールドハウジングによって保持されて取り囲まれ、
シールドハウジングは、誘電絶縁体の周りで一体に折り曲げられている、コンタクトモジュールによって解決される。
【0007】
シールドハウジングの一体の単一部品の構造により、組立てプロセスが容易になり、コンタクトモジュールの部品数が少なくなる。
【0008】
上記の発明は、以下で説明する特徴のうちの1つまたは複数を追加することによってさらに改良することができ、これらの特徴のそれぞれは、それ自体有利であり、独立して、かつ/または任意の所望の方法で、以下で説明する他の特徴のうちのいずれかと組み合わせることができる。以下で説明する特徴は、特定の特徴がコンタクトモジュールおよびその製造方法のうちの一方の文脈のみに記載されている場合であっても、コンタクトモジュールおよびコンタクトモジュールを製造する方法に等しく当てはまる。例えば、コンタクトモジュールがある特徴を備えると説明されている場合、製造プロセスがこの特徴を含み得ることは明らかである。さらに、製造方法がコンタクトモジュールの特定の特徴を製造するステップを含む場合、コンタクトモジュールがこの特徴を備え得ることが明らかである。
【0009】
製造を容易にするために、シールドハウジング全体を、折り曲げられたシート金属から形成することができる。本実施形態において、シールドハウジングは、誘電絶縁体の周りで折り曲げられることによって、誘電絶縁体を取り囲むことができる。
【0010】
本発明のさらなる実施形態によれば、少なくとも1つのコンタクト要素を、誘電絶縁体のレセプタクルに挿入することができ、かつ/または、誘電絶縁体を、シールドハウジングのアクセス開口部に嵌め込む(set-in into)ことができる。誘電絶縁体およびシールドハウジング内にコンタクト要素を良好に閉じ込めることにより、シールド性能が向上する。
【0011】
組立て中のコンタクト要素の案内を改善し、それにより、損傷の危険を減らすために、誘電絶縁体のレセプタクルは、少なくとも1つのコンタクト要素が挿入される貫通孔および/または横方向に開いたチャネルを含むことができる。貫通孔を使用して、インピーダンスを調整することもできる。レセプタクルは、コンタクト要素を挿入可能な溝を含むことができる。挿入後、コンタクト要素を、レセプタクルの溝に少なくとも部分的に受け入れることができる。特に、コンタクト要素は、その後、レセプタクルの接地箇所に当接することができる。
【0012】
別の態様によれば、貫通孔および/またはチャネルは、異なる内幅をそれぞれ有する少なくとも2つの部分を含むことができる。このようにして、良好なアクセス性を有する領域が設けられ、組立てが簡単になる。2つの部分によって、インピーダンスを調整することもできる。
【0013】
本発明の別の実施形態によれば、少なくとも1つのコンタクト要素は、貫通孔および/またはチャネルの幅の狭い部分に位置する隆起部を含むことができ、隆起部は、少なくとも1つのコンタクト要素の横方向運動および/またはねじれ運動の限界停止部を形成する。コンタクト要素とコンタクトモジュールの他の部品との相対運動を防ぐことによって、摩擦およびそれによる摩耗が低減する。
【0014】
別の態様において、コンタクトモジュールは、プリント回路基板に取り付けるように構成された接続部、および/または、高周波信号伝送線の相手側コンタクトに嵌合するように構成された嵌合部を形成することができる。接触部は、シールドハウジングによって形成された1つまたは複数のタブを含むことができる。接触部を、例えばPCBの相補孔に押し入れるように構成することができる。
【0015】
本発明のさらなる態様によれば、少なくとも1つのコンタクト要素は、誘電絶縁体から突出することができ、誘電絶縁体は、少なくとも1つのコンタクト要素に平行に延びる位置決めピンを含むことができる。組立て状態で、位置決めピンは、コンタクト要素の軸方向の案内を改善し、曲げモーメントなどのコンタクト要素に加わる機械的負荷を低減させる。突起により、コンタクト要素は、他の通電部品に接触することができる。
【0016】
少なくとも1つのコンタクト要素はまた、シールドハウジングから突出することができる。特に、少なくとも1つのコンタクト要素は、接続部でシールドハウジングから突出することができる。同様に、誘電絶縁体の位置決めピンを、接続部に配置することができる。
【0017】
別の実施形態において、位置決めピンは、少なくとも1つのコンタクト要素よりも遠くに突出することができる。この構造的特徴は、プリント回路基板などの他の部品に組み込むときに、コンタクトモジュールの有極挿入方向の利点を有する。したがって、ユーザは、例えばコンタクトモジュールがプリント回路基板から突出することによって、組立て不良を認識することができる。
【0018】
別の態様によれば、シールドハウジング、誘電絶縁体、および少なくとも1つのコンタクト要素のうちの少なくとも1つは、互いに対して角度を有して方向付けられた2本の脚部を含むことができる。特に、脚部がL字形に配置されるように、角度は略90°であってよい。V字形などの他の形状も当然可能である。このようにして、コンタクトモジュールは、挿入方向が互いに平行でない部品を接続することができる。これは、そのような部品の省スペースの組立ての点で有利である。
【0019】
脚部間の角度を、コンタクト要素の曲がり部によって形成することができ、曲がり部は、接続部と嵌合部との間に位置する。曲がり部は、接続部および嵌合部から離間していてよい。
【0020】
少なくとも1つのコンタクト要素を、直線挿入方向に沿ってレセプタクルに挿入することができる。あるいは、コンタクト要素を、レセプタクルに入れることができ、またはレセプタクルに滑り込ませる、押し入れる、または押し込むことができる。挿入方向は、レセプタクルの一方の脚部の長手方向軸に沿って延びることができる。誘電絶縁体が貫通孔を提供する場合、挿入方向も貫通孔の長手方向軸に沿って延びることができる。挿入中、コンタクト要素の長い脚部が、レセプタクルの軸方向開口部を通ってレセプタクルに入ることができる。レセプタクルの軸方向開口部を、誘電絶縁体の一方の脚部の軸方向端面に位置決めすることができる。コンタクト要素の短い脚部がレセプタクルの接地箇所に当接するまで、コンタクト要素を挿入方向に沿って移動させることができる。
この状態で、コンタクト要素をさらに挿入することはできず、コンタクト要素の両方の脚部をレセプタクルの溝に受け入れることができる。
【0021】
その後、レセプタクルの溝に受け入れられた少なくとも1つのコンタクト要素を有する誘電絶縁体を、直線挿入方向に沿ってシールドハウジングに挿入することができる。挿入方向は、予め折り曲げられたシールドハウジングの長い脚部または短い脚部の長手方向軸に沿って延びることができる。シールドハウジングの長い脚部の長手方向軸、誘電絶縁体の長い脚部の長手方向軸、およびコンタクト要素の長い脚部の長手方向軸を、直線挿入方向に沿って位置合わせすることができる。このようにして、シールドハウジング、誘電絶縁体、およびコンタクト要素を、同じ挿入方向に沿って組み立てることができる。
【0022】
挿入方向に沿った挿入中、少なくとも1つのコンタクト要素を内部に有する誘電絶縁体を、アクセス開口部を通してシールドハウジングに挿入することができる。挿入は、直線状の軌跡をたどることができ、すなわち挿入方向に沿った向きであってよい。アクセス開口部の法線軸は、挿入方向に沿って延びることができる。アクセス開口部は、少なくとも1つのコンタクト要素を有する少なくとも1つのコンタクト要素が、少なくとも部分的にこれを通ってシールドハウジング内に入るように、十分に大きくすべきである。したがって、少なくとも1つのコンタクト要素を内部に有する誘電絶縁体を、シールドハウジングに特に完全に挿入することができる。
【0023】
シールドハウジング、誘電絶縁体、および少なくとも1つのコンタクト要素のそれぞれは、円形断面を有するセグメントと、矩形断面を有するセグメントとを含むことができる。さらに、正方形断面を有する第3のセグメントが、他の2つのセグメント間に存在してもよく、それにより、円形断面を有するセグメントまたは正方形断面を有するセグメントを、矩形断面を有するセグメントから、曲がり部によって分離することができる。特に、円形断面と矩形断面との間の移行部は、信号伝送経路から離れるように延びる肩部または段部を含むことができる。シールドハウジング、誘電絶縁体、および少なくとも1つのコンタクト要素のそれぞれは、そのような移行部を含むことができる。誘電絶縁体は、円形断面を有するセグメントに、信号伝送経路に沿って延びる貫通孔を含むことができる。
さらに、誘電絶縁体は、矩形断面を有するセグメントに、信号伝送経路に沿って延びる横方向に開いたチャネルを含むことができる。
【0024】
干渉への耐性を有する信号を伝送することができるように、コンタクトモジュールは、いずれも誘電絶縁体およびシールドハウジングによって少なくとも部分的に取り囲まれた、差動対を形成する2つのコンタクト要素を備えることができる。
【0025】
別の実施形態によれば、上記の実施形態のうちの1つによる2つのコンタクトモジュールを含むセットであって、2つのコンタクトモジュールは長さが異なる、セットを提供することができる。長さは、コンタクト要素に沿った各コンタクトモジュールの接続部と嵌合部との間の距離として定義される。本実施形態により、セットと他の部品との有極の、したがってエラーが発生しにくい嵌合プロセスが確立される。さらに、このセットは、チクレットの代わりになり得る。両方のコンタクトモジュールは、同じ固定平面および/または同じ接触平面を有することができる。
【0026】
本発明の別の態様において、電気コネクタであって、上記の実施形態のうちの1つによる少なくとも1つのコンタクトモジュールと、嵌合面および嵌合面に通じる少なくとも1つの接触開口部を有するコネクタハウジングとを備え、少なくとも1つのコンタクトモジュールは、嵌合面内に突出する少なくとも1つの接触開口部に受け入れられている、電気コネクタを提供することができる。そのようなコネクタを使用して、いくつかの部品間の電気的接続を確立することができ、組立てが容易である。
【0027】
本発明の別の実施形態によれば、高周波信号を伝送するためのコンタクトモジュールを製造する方法であって、方法は、
-導電性シールドハウジングのアクセス開口部を通してアクセス可能な内部容積の周りで折り曲げられた導電性シールドハウジングと、シールドハウジングの内部容積に配置される誘電絶縁体と、誘電要素に受け入れられる少なくとも1つの導電性コンタクト要素とを設けるステップと、
-シールドハウジングをさらに折り曲げることによってアクセス開口部を閉じるステップと
を含み得る方法を提供することができる。
【0028】
この方法により製造されたコンタクトモジュールは、特に自動生産の状況でコスト効率よく製造することができる。
【0029】
別の実施形態において、シールドハウジングを、平坦形状を有する部品として設けることができ、アクセス開口部が内部容積に通じる状態で内部容積を取り囲むように、シールドハウジングを折り曲げることができ、誘電絶縁体を、アクセス開口部を通してシールドハウジングの内部容積に挿入することができる。この方法によって組み立てられたコンタクトモジュールは、プロセスステップを十分に自動化することができるため、コスト効率よく、時間を節約する方法で製造することができる。
【0030】
別の態様によれば、シールドハウジングは、金属ストリップに取り付けて設けられてよく、少なくともアクセス開口部が閉じられるまで、金属ストリップに残ることができる。このようにして、組立て前のシールドハウジングの取扱いおよび輸送が簡単になる。
【0031】
以下で、図面を参照しながら、いくつかの実施形態に従って、本発明を例示的により詳細に説明する。実施形態の異なる特徴を、上記の概括的な説明に従って、必要に応じて互いに組み合わせることができる。さらに、ある特徴の技術的効果が特定の用途において必要でなければ、その特徴を以下の実施形態から省略することができる。同様に、以下で説明する実施形態に存在しない上記の特徴の技術的効果が特定の用途に必須でなければ、その特徴を追加することができる。
【0032】
以下で、構造および機能のうちの少なくとも一方に関して互いに対応する要素に、同一の参照数字が使用される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の可能な実施形態によるコンタクトモジュールの概略斜視図である。
【
図2】本発明の可能な実施形態によるコンタクト要素および誘電絶縁体の概略分解図である。
【
図3】本発明の可能な実施形態によるコンタクト要素および誘電絶縁体の概略斜視図である。
【
図4】本発明の可能な実施形態によるシールドハウジング、コンタクト要素、および誘電絶縁体の概略斜視図である。
【
図5】本発明の可能な実施形態による、平坦形状を有する部品として設けられた、折り曲げられていないシールドハウジングの概略斜視図である。
【
図6】コンタクトモジュールの組立て前の、本発明の可能な実施形態による電気コネクタの概略斜視図である。
【
図7】コンタクトモジュールの組立て後の、本発明の可能な実施形態による電気コネクタの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下で、
図1~
図5を参照しながら、いくつかの可能な実施形態によるコンタクトモジュール1の構造について説明する。
【0035】
コンタクトモジュール1は、コンタクト要素2と、誘電絶縁体4と、シールドハウジング6とを備える。好ましい実施形態によれば、コンタクトモジュール1は、接続部8および/または嵌合部10をさらに備えることができる。
【0036】
コンタクト要素2は、2本の脚部12と好ましくは隆起部14とを含む。一方の脚部12が他方の脚部12より短くてもよく、または両方の脚部が同じ長さであってもよい。脚部12を、互いに直角に方向付けることができる。脚部12を、互いに対して任意の角度15を有して方向付けられてもよい。2本の脚部12は、平面に広がることができる。
【0037】
コンタクト要素2は、信号伝送経路18に沿って延びる打抜きコンタクトピン16であってよい。信号伝送経路18は、脚部12の長手方向軸に沿って延びる。コンタクト要素2は、ピン状の先端22を含むことができる。隆起部14は、コンタクト要素2の一方の脚部12、例えば短い脚部の長手方向軸140に沿って延びる突起である。隆起部は、それぞれの脚部12から離れるようにさらに延び、2本の脚部の平面に位置する。
【0038】
誘電絶縁体4は、射出成形樹脂部品であってよい。誘電絶縁体4は、2本の脚部25とレセプタクル24とを含む。脚部25は、互いに対して角度27を有して方向付けられている。特に、脚部25を互いに直角に方向付けることができる。一方の脚部25の端部において、誘電絶縁体4は、コンタクト要素2に平行に延びる位置決めピン26を含むことができる。特に、位置決めピン26は、コンタクト要素2よりも遠くに突出することができる。
【0039】
レセプタクル24は、任意選択の貫通孔28とチャネル30とを含む。貫通孔28の長手方向軸68とチャネル30の長手方向軸との両方が、誘電絶縁体4の一方の脚部、例えば長い脚部25aの長手方向軸に平行に延びる。特に、貫通孔28はチャネル30に通じることができる。貫通孔28と、加えてまたは追加的にチャネル30とは、少なくとも2つの部分32を含むことができる。部分32はそれぞれ、幅方向36に測定された異なる内幅34を有する。特に、一方の内幅34aは、コンタクト要素2の厚さ37に対応していてよく、他方の幅34bはより大きくてよい。これは、誘電絶縁体4の製造プロセスにおいて、より安定したコアを成形型で使用することができるという利点を有する。
【0040】
コンタクトモジュール1を組み立てるために、コンタクト要素2を、誘電絶縁体4のレセプタクル24に挿入することができる。特に、コンタクト要素2をレセプタクル24に取外し可能に嵌め込む(set-in into)ことができる。嵌込み(the set-in)のプロセスは、コンタクト要素2をレセプタクル24に挿入する、滑り込ませる、押し入れる、もしくは押し込むこと、またはコンタクト要素2をレセプタクル24に入れることを意味することができる。あるいは、コンタクト要素2を、誘電絶縁体4でオーバモールドすることができる。
【0041】
挿入中、コンタクト要素2は、挿入方向41に沿って、誘電絶縁体4に向かって移動する。コンタクト要素2の一方の脚部、例えば長い脚部38の長手方向軸134は、挿入方向41に沿って延び、コンタクト要素2の短い脚部40は、挿入方向41に対して垂直に延びる。誘電絶縁体4に貫通孔28が設けられている場合、貫通孔28の長手方向軸68は、挿入方向41に沿って延びる。
【0042】
コンタクト要素2が挿入方向41に沿って挿入されると、コンタクト要素2の長い脚部38の先端22が、最初に、誘電絶縁体4の長い脚部25aのレセプタクル30に入る。長い脚部25aの先端22は、軸方向開口部45を介してレセプタクル30に入る。挿入方向41に沿って幅の広い部分43および幅の狭い部分44の両方を通過した後、先端22は貫通孔28に入る。一方の脚部38は、コンタクト要素2の他方の脚部、好ましくは短い脚部40がレセプタクル24の接地壁42(図では見えない)に当接するまで、挿入方向41に沿ってさらに移動する。その後、コンタクト要素2を挿入方向41に沿ってレセプタクル24にさらに挿入することはできない。
【0043】
組立状態106で、コンタクト要素2は、貫通孔28を完全に貫通し、誘電絶縁体4から突出することができる。
【0044】
さらに、隆起部14は、幅の狭い部分44に配置される。コンタクト要素2が横方向46に、かつ/またはねじれ方向48に沿って移動すると、隆起部14の側壁54が、レセプタクル24の内面50に当接する。このようにして、隆起部14は限界停止部56を形成し、コンタクト要素2が横方向46に、かつねじれ方向48に沿って移動することを制限する。
【0045】
前述したようにコンタクト要素2がレセプタクル24に完全に嵌め込まれた後、コンタクト要素2と誘電絶縁体4とを、シールドハウジング6に組み込むことができる。当然、最初に誘電絶縁体4をシールドハウジング6に挿入し、次にコンタクト要素2を挿入することも可能であり得る。同様に、コンタクト要素2と誘電絶縁体4とをシールドハウジング6に組み込む任意の他の順序が可能であり得る。
【0046】
シールドハウジング6を、1枚のシート材料から形成することができ、特に打ち抜く、曲げる、かつ/または折り曲げることができる。したがって、シールドハウジング6は、一体の、すなわち一体型の部品である。シールドハウジング6を、例えば材料ブリッジ60を介して金属ストリップ58に取り付けて設けることができる。シールドハウジング6と金属ストリップ58とを接合する材料ブリッジ60は、アクセス開口部62が閉じられるまで残ることができる。コンタクト要素2と誘電絶縁体4とをシールドハウジング6に組み込むために、シールドハウジング6を、誘電絶縁体4の周りで一体に折り曲げることができる。特に、折り曲げられていないシールドハウジング6を、誘電絶縁体4の周りで直接折り曲げることができる。
折り曲げられていない状態64で、シールドハウジング6を一体部品66として形成することができる。折曲げ中、シールドハウジング6は一部品のままである。
【0047】
可能な実施形態の方法108によれば、誘電絶縁体4とコンタクト要素2とを、予め折り曲げられたシールドハウジング90のアクセス開口部62に挿入することができる。予め折り曲げられたシールドハウジング90を、総体的にシールドハウジング6と呼ぶこともできる。
【0048】
予め折り曲げられたシールドハウジング90は、互いに対して角度93を有して方向付けられた2本の脚部91、例えば短い脚部91aと長い脚部91b、または等しい長さの2本の脚部を含む。特に、脚部91を互いに直角に方向付けることができる。脚部91の長さは、誘電絶縁体の脚部の長さに略対応する。
【0049】
予め折り曲げられたシールドハウジング90の短い脚部91aは、誘電絶縁体4の短い脚部25aとコンタクト要素2の短い脚部40との両方を受け入れるように構成されている。予め折り曲げられたシールドハウジング90の長い脚部91bは、誘電絶縁体4の長い脚部25bとコンタクト要素2の長い脚部38との両方を受け入れるように構成されている。予め折り曲げられたシールドハウジング90の長い脚部91bは、少なくともコンタクト要素2の先端22を受け入れるように構成された円筒形端部92を含むことができる。
【0050】
予め折り曲げられたシールドハウジング90は、アクセス開口部62と下部開口部116とをさらに含む。アクセス開口部62の法線軸68は、予め折り曲げられたシールドハウジング90の長い脚部91bの長手方向軸122に沿って延びる。下部開口部116の法線軸118は、予め折り曲げられたシールドハウジング90の短い脚部91aの長手方向軸120に沿って延びる。アクセス開口部62を介して、誘電絶縁体4とコンタクト要素2との両方を挿入することができる。下部開口部116は、誘電絶縁体4とコンタクト要素2とが予め折り曲げられたシールドハウジング90に挿入された後、位置決めピン26とコンタクト要素2の短い脚部40の先端22とが予め折り曲げられたシールドハウジング90から突出することができるように、設けられている。
【0051】
予め折り曲げられたシールドハウジング90は、少なくとも1つの閉鎖フラップ72をさらに含む。閉鎖フラップ72は、互いに直角に方向付けられ得る水平面124と垂直面126とを含むことができる。閉鎖フラップ72の異なる形状が可能であるため、閉鎖フラップ72は、必ずしも垂直面126と水平面124とを有する必要はない。
開いた閉鎖フラップ72の垂直面126の法線軸128は、予め折り曲げられたシールドハウジング90の長い脚部91bの長手方向軸120に沿って延びる。開いた閉鎖フラップ72の水平面124は、予め折り曲げられたシールドハウジング90の側部132と同じ平面に位置する。閉鎖フラップ72の水平面124は、予め折り曲げられたシールドハウジング90の短い脚部91aの長手方向軸120に平行に延びる曲げ縁部74を介して、予め折り曲げられたシールドハウジング90の側部132に接合されている。曲げ縁部74は、穿孔または脆弱化されていてよい。閉鎖フラップ72を、少なくとも1つの曲げ縁部74の周りで周方向に延びる曲げ方向76に沿って、曲げ縁部74の周りで曲げることができる。
【0052】
閉鎖フラップ72が曲げ方向76に沿って曲げられるまでは、予め折り曲げられたシールドハウジング90のアクセス開口部62にアクセス可能である。閉鎖フラップ72の水平面124は、閉鎖フラップ72が曲げ方向76に沿って曲げられた後に、予め折り曲げられたシールドハウジング90のアクセス開口部62を閉じるのに十分な大きさである。
【0053】
予め折り曲げられたシールドハウジング90は、内部容積88を囲む。内部容積88は、少なくとも1つのコンタクト要素2を内部に有する誘電絶縁体4を受け入れるように構成されている。
【0054】
挿入のために、コンタクト要素2を内部に有する誘電絶縁体4は、挿入方向41に沿って、予め折り曲げられたシールドハウジング90に向かって移動する。挿入方向41は、予め折り曲げられたシールドハウジング90の長い脚部91bの長手方向軸122に沿って延びる。誘電絶縁体4の長い脚部25aの長手方向軸134は、挿入方向41に沿って延び、誘電絶縁体4の短い脚部25bの長手方向軸136は、誘電絶縁体4の脚部25間の角度に応じて、挿入方向41に対して垂直に、または別の角度で延びる。誘電絶縁体4が予め折り曲げられたシールドハウジング90の内部容積88に収まるように、短い脚部25bの長手方向軸136は、予め折り曲げられたシールドハウジング90の短い脚部91aの長手方向軸120に沿って延びなければならない。
誘電絶縁体4に貫通孔28が設けられている場合、貫通孔28の長手方向軸68は挿入方向41に沿って延びる。
【0055】
コンタクト要素2を内部に有する誘電絶縁体4が挿入方向41に沿って挿入されると、最初に、コンタクト要素2の長い脚部38の先端22が、予め折り曲げられたシールドハウジング90のアクセス開口部62に入る。次に、誘電絶縁体4が、誘電絶縁体4の短い脚部25bが内部容積88の後部110に当接するまで、挿入方向41に沿ってさらに移動する。したがって、コンタクト要素2を内部に有する誘電絶縁体4を、予め折り曲げられたシールドハウジング90にさらに挿入することはできない。その後、誘電絶縁体4の短い脚部25bおよび長い脚部25aとコンタクト要素2とが、予め折り曲げられたシールドハウジング90内に受け入れられる。
【0056】
この状態で、誘電絶縁体4の位置決めピン26とコンタクト要素2の短い脚部40の先端22とは、下部開口部116を通って予め折り曲げられたシールドハウジング90から突出することができる。特に、位置決めピン26と先端22とは、予め折り曲げられたシールドハウジング90の短い脚部91aの長手方向軸120に沿って、かつ下部開口部116の法線軸118に沿って突出することができる。予め折り曲げられたシールドハウジング90のアクセス開口部62は、まだ開いている。
【0057】
誘電絶縁体4とコンタクト要素2とが予め折り曲げられたシールドハウジング90に挿入された後、アクセス開口部62が閉じられる。したがって、少なくとも1つの閉鎖フラップ72が、曲げ縁部74に沿って曲げ方向76に曲げられる。閉鎖フラップ72の水平面124を90°曲げると、少なくとも1つの閉鎖フラップ72を完全に曲げることができる。その後、水平面124の法線軸130は、予め折り曲げられたシールドハウジング90の長い脚部91bの長手方向軸122に沿って延びる。閉じた閉鎖フラップ72の垂直面126は、予め折り曲げられたシールドハウジング90の接地面80に当接する。このようにして、曲げられた水平面124は、アクセス開口部62を閉じ、誘電絶縁体4とコンタクト要素2とは、予め折り曲げられたシールドハウジング90によって少なくとも部分的に囲まれる。
【0058】
組立て前に、シールドハウジング6は、平坦形状82を有する部品として設けられてもよい。特に、シールドハウジング6は打抜き部品であってよい。平坦形状82を有するシールドハウジング6を、金属ストリップ58に取り付けて設けることができる。特に、金属ストリップ58は、アクセス開口部62が閉じられるまで、シールドハウジング6に接続されたままであってよい。
【0059】
シールドハウジング6を、誘電絶縁体4およびコンタクト要素2の周りで直接曲げることができる。したがって、コンタクト要素2を含む誘電絶縁体4は、最初に、平坦形状82を有する部品に位置決めされる。その後、シールドハウジング6が曲げられる。次いで、誘電絶縁体4およびコンタクト要素2は、シールドハウジング6の内部容積88内に受け入れられる。
【0060】
シールドハウジング6内のすべての接続部を、形成プロセス、例えば曲げまたは折曲げによって設けることができる。特に、シールドハウジング6内の接続部は、はんだ付けまたは接着されることはない。シールドハウジング6内の機械的接続部を、蟻継ぎ接続部または折曲げ接続部として設計することができる。
【0061】
図6は、コンタクトモジュール1が電気コネクタ98に組み込まれる前の電気コネクタ98を示す。電気コネクタ98は、嵌合面102と複数の接触開口部104とを有するコネクタハウジング100を備える。接触開口部104は、嵌合面102に通じている。接触開口部104は、コンタクトモジュール1の嵌合部10を受け入れるように設けられている。
【0062】
コンタクトモジュール1を電気コネクタ98に組み込むために、コンタクトモジュール1は、コネクタハウジング100の後部110を介して挿入される。このために、コンタクトモジュール1は、挿入方向112に沿ってコネクタハウジング100の接触開口部104に挿入される。その後、組み立てられたコンタクトモジュール1の嵌合部10は、コネクタハウジング100の嵌合面102内に突出する(
図7参照)。
【0063】
可能な実施形態によれば、電気コネクタ98は、プリント回路基板114を備えることができる。コンタクトモジュール1を電気コネクタ98に組み込むために、コンタクトモジュール1の接続部8が、その後、プリント回路基板114に接合される。特に、プリント回路基板114とコンタクトモジュール1の接続部8との圧入を確立することができる。
【符号の説明】
【0064】
1 コンタクトモジュール
2 コンタクト要素
4 誘電絶縁体
6 シールドハウジング
8 接続部
10 嵌合部
12 コンタクト要素の脚部
14 隆起部
15 角度
16 打抜きコンタクトピン
18 信号伝送経路
20 長手方向軸
22 先端
24 レセプタクル
25 誘電絶縁体の脚部
25a 誘電絶縁体の長い脚部
25b 誘電絶縁体の短い脚部
26 位置決めピン
27 誘電絶縁体の脚部間の角度
28 貫通孔
30 チャネル
32 部分
34 内幅
34a 一方の内幅
34b 他方の内幅
36 幅方向
37 厚さ
38 コンタクト要素の長い脚部
40 コンタクト要素の短い脚部
41 挿入方向
42 接地壁
43 幅の広い部分
44 幅の狭い部分
45 軸方向開口部
46 横方向
48 ねじれ方向
50 内面
52 外側面
54 側壁
56 限界停止部
58 金属ストリップ
60 材料ブリッジ
62 アクセス開口部
64 折り曲げられていない状態
66 一体部品
68 貫通孔の長手方向軸
70 折り曲げられたセグメント
72 閉鎖フラップ
74 曲げ縁部
76 曲げ方向
78 折り曲げられたセグメントの垂直面
80 シールドハウジングの接地面
82 平坦形状を有する部品
84 平坦なシールドハウジング
86 アクセス開口部の法線軸
88 内部容積
90 予め折り曲げられたシールドハウジング
91a 予め折り曲げられたシールドハウジングの短い脚部
91b 予め折り曲げられたシールドハウジングの長い脚部
92 端部
93 予め折り曲げられたシールドハウジングの脚部間の角度
94 セット
96 長さ
98 電気コネクタ
100 コネクタハウジング
102 嵌合面
104 接触開口部
106 組立状態
108 方法
110 後部
112 挿入方向
114 プリント回路基板
116 下部開口部
118 下部開口部の法線軸
120 シールドハウジングの短い脚部の長手方向軸
122 シールドハウジングの長い脚部の長手方向軸
124 水平面
126 垂直面
128 垂直面の法線軸
130 水平面の法線軸
132 側部
134 誘電絶縁体の長い脚部の長手方向軸
136 誘電絶縁体の短い脚部の長手方向軸
138 コンタクト要素の長い脚部の長手方向軸
140 コンタクト要素の短い脚部の長手方向軸
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波信号の伝送のためのコンタクトモジュール(1)であって、
前記コンタクトモジュール(1)は、前記高周波信号を伝送するように構成された少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)と、誘電絶縁体(4)と、導電性シールドハウジング(6)とを備え、
前記誘電絶縁体(4)は、前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)を少なくとも部分的に取り囲み、
前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)を有する前記誘電絶縁体(4)は、前記導電性シールドハウジング(6)によって保持されて取り囲まれ、
前記導電性シールドハウジング(6)は、前記誘電絶縁体(4)の周りで一体に折り曲げられている、コンタクトモジュール(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)は、前記誘電絶縁体(4)のレセプタクル(24)に嵌め込まれ、かつ/または、前記誘電絶縁体(4)は、前記導電性シールドハウジング(6)のアクセス開口部(62)に嵌め込まれている、請求項1に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項3】
前記誘電絶縁体(4)の前記レセプタクル(24)は、前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)が挿入される貫通孔(28)および/または横方向に開いたチャネル(30)を含む、請求項2に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項4】
前記貫通孔(28)および/または前記チャネル(30)は、異なる内幅(34)をそれぞれ有する少なくとも2つの部分(32)を含む、請求項3に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)は、前記貫通孔(28)および/または前記チャネル(30)の幅の狭い部分(44)に位置する隆起部(14)を含み、前記隆起部(14)は、前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)の横方向運動および/またはねじれ運動の限界停止部(56)を形成する、請求項4に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項6】
前記コンタクトモジュール(1)は、プリント回路基板に取り付けるように構成された接続部(8)および/または高周波信号伝送線の相手側コンタクトに嵌合するように構成された嵌合部(10)を形成する、請求項1に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)は、前記誘電絶縁体(4)から突出し、前記誘電絶縁体(4)は、前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)に平行に延びる位置決めピン(26)を含む、請求項1に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項8】
前記位置決めピン(26)は前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)よりも遠くに突出する、請求項7に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項9】
前記導電性シールドハウジング(6)、前記誘電絶縁体(4)、および前記少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)のうちの少なくとも1つは、互いに対して角度(15)を有して方向付けられた2本の脚部(12、25)を含む、請求項1に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項10】
前記コンタクトモジュール(1)は、いずれも前記誘電絶縁体(4)および前記導電性シールドハウジング(6)によって少なくとも部分的に取り囲まれた、差動対を形成する2つの導電性コンタクト要素(2)を備える、請求項1に記載のコンタクトモジュール(1)。
【請求項11】
2つのコンタクトモジュール(1)を含むセット(94)であって、各コンタクトモジュール(1)は、請求項1から10のいずれかに従って構成され、前記2つのコンタクトモジュール(1)は長さ(96)が異なる、セット(94)。
【請求項12】
電気コネクタ(98)であって、
請求項1から10のいずれか一項に記載の少なくとも1つのコンタクトモジュール(1)と、
嵌合面(102)および前記嵌合面(102)に通じる少なくとも1つの接触開口部(104)を有するコネクタハウジング(100)と
を備え、
前記少なくとも1つのコンタクトモジュール(1)は、前記嵌合面(102)内に突出する前記少なくとも1つの接触開口部(104)に受け入れられている、電気コネクタ(98)。
【請求項13】
高周波信号を伝送するためのコンタクトモジュール(1)を製造する方法(108)であって、前記方法(108)は、
-導電性シールドハウジング(6)のアクセス開口部(62)を通してアクセス可能な内部容積(88)の周りで折り曲げられた導電性シールドハウジング(6)と、前記導電性シールドハウジング(6)の前記内部容積(88)に配置される誘電絶縁体(4)と、前記誘電絶縁体(4)に受け入れられる少なくとも1つの導電性コンタクト要素(2)とを設けるステップと、
-前記導電性シールドハウジング(6)をさらに折り曲げることによって前記アクセス開口部(62)を閉じるステップと
を含む、方法(108)。
【請求項14】
前記導電性シールドハウジング(6)は、平坦形状(82)を有する部品として設けられ、前記導電性シールドハウジング(6)は、前記アクセス開口部(64)が前記内部容積(88)に通じる状態で前記内部容積(88)を取り囲むように、折り曲げられ、
前記誘電絶縁体(4)は、前記アクセス開口部(64)を通して前記導電性シールドハウジング(6)の前記内部容積(88)に挿入される、請求項13に記載の方法(108)。
【請求項15】
前記導電性シールドハウジング(6)は、金属ストリップ(58)に取り付けて設けられ、少なくとも前記アクセス開口部(62)が閉じられるまで前記金属ストリップ(58)に残る、請求項13または14に記載の方法(108)。
【外国語明細書】