(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024148168
(43)【公開日】2024-10-17
(54)【発明の名称】コンピューティングデバイスのための近接性に基づく出力選択
(51)【国際特許分類】
H04N 21/431 20110101AFI20241009BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20241009BHJP
H04N 21/482 20110101ALI20241009BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20241009BHJP
【FI】
H04N21/431
H04N21/442
H04N21/482
G06F3/0482
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024060107
(22)【出願日】2024-04-03
(31)【優先権主張番号】18/295,779
(32)【優先日】2023-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・スコット・トンプキンス
(72)【発明者】
【氏名】フェデリコ・ビラ
(72)【発明者】
【氏名】ジョシュア・プリンシペ
(72)【発明者】
【氏名】サミール・クマール・バンサル
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・スティーブン・バーナム
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・ヒュー・タンズリー
【テーマコード(参考)】
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C164UA04S
5C164UB41P
5C164UB71S
5C164UB92P
5C164UD54P
5C164YA17
5E555AA41
5E555AA56
5E555AA63
5E555BA01
5E555BA16
5E555BB01
5E555BB16
5E555BC01
5E555CB22
5E555CC03
5E555DA23
5E555DB57
5E555DC18
5E555DC21
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】近接性に基づく出力選択を実行するための技術を提供する。
【解決手段】1つまたは複数のネットワークインターフェースと処理回路を含むコンピューティングデバイスは、これらの技術を実行するように構成できる。1つまたは複数のネットワークインターフェースは、コンテンツを再生するための1つまたは複数の利用可能な出力と通信し得る。処理回路は、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定し、1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定することができる。次に、処理回路は、利用可能な出力のランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースをディスプレイと遣り取りすることができる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスであって、
コンテンツを再生するための1つまたは複数の利用可能な出力と通信するように構成される1つまたは複数のネットワークインターフェースと、
処理回路と、を含み、
前記処理回路は、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの近接性を判定し、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、前記1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての前記近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定し、
利用可能な出力の前記ランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースをディスプレイと遣り取りするように構成される、コンピューティングデバイス。
【請求項2】
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために、前記処理回路は、アプリケーションの実行の開始に応答して、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するように構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記処理回路は、コンパニオンデバイスが前記コンピューティングデバイスに接続されているかどうかを判定するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために、前記処理回路は、前記コンパニオンデバイスが前記コンピューティングデバイスに接続されず、前記アプリケーションの実行が開始されているという判定に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するように構成される、請求項2に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記処理回路は、前記アプリケーションのタイプを判定するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために、前記処理回路は、前記アプリケーションの前記タイプが、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するための許容可能なタイプであることに応答して、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するように構成される、請求項2に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項5】
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために、前記処理回路は、
前記1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間を判定し、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信される前記データユニットの前記往復時間に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するように構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項6】
利用可能な出力の前記ランク付けされるリストを決定するために、前記処理回路は、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々の前記近接性に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力を最も近い近接性から最も遠い近接性まで順序付けして、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストを取得するように構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項7】
前記処理回路は、
前記1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、前記1つまたは複数の利用可能な出力に含まれていない新しい出力をスキャンし、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定する前に、前記新しい出力を前記1つまたは複数の利用可能な出力に追加するようにさらに構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項8】
前記処理回路は、
前記コンピューティングデバイスが前記コンテンツを再生するために現在接続されている前記1つまたは複数の利用可能な出力の現在の出力を判定し、
前記ディスプレイと遣り取りし、前記グラフィカルユーザインターフェースの少なくとも前記一部を更新して、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストの上に前記現在の出力を表示するようにさらに構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項9】
前記処理回路は、
前記コンテンツを提供するソースを判定し、
前記ディスプレイと遣り取りして、前記グラフィカルユーザインターフェースの少なくとも前記一部を更新し、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストの上に前記ソースを表示するようにさらに構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項10】
前記1つまたは複数のインターフェースは、無線ローカルエリアネットワークインターフェース、パーソナルエリアネットワークインターフェース、超広帯域インターフェース、および近距離無線通信インターフェースを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項11】
前記コンピューティングデバイスは、ウェアラブルコンピューティングデバイスを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項12】
前記ウェアラブルコンピューティングデバイスは、ヘッドマウントディスプレイおよびスマートウォッチのうちの1つを含む、請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項13】
前記1つまたは複数の利用可能な出力は、ヘッドホン、イヤホン、スマートフォン、スマートスピーカ、スマートグラス、スマートテレビ、音声/ビジュアル受信機、およびスマートディスプレイのうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項14】
コンピューティングデバイスの処理回路が、前記コンピューティングデバイスに対する1つまたは複数の利用可能な出力の各々の近接性を判定することと、
前記処理回路が、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、前記1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての前記近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定することと、
前記処理回路が、ディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースを出力することと、を含む、方法。
【請求項15】
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することは、アプリケーションの実行の開始に応答して、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
コンパニオンデバイスが前記コンピューティングデバイスに接続されているかどうかを判定することをさらに含み、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することは、前記コンパニオンデバイスが前記コンピューティングデバイスに接続されず、前記アプリケーションの実行が開始されているという判定に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アプリケーションのタイプを判定することをさらに含み、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することは、前記アプリケーションの前記タイプが、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために許容可能なタイプであると判定することに応答する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することは、
前記処理回路が、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間を判定することと、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信される前記データユニットの前記往復時間に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することと、を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
利用可能な出力の前記ランク付けされるリストを決定することは、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々の前記近接性に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力を最も近い近接性から最も遠い近接性まで順序付けして、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストを取得することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
命令が記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、コンピューティングデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、
1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの近接性を判定させ、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、前記1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての前記近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定させ、
ディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースを出力させる、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
コンピューティングデバイスは、ユーザがコンピューティングデバイス間でビデオおよび/または音声などのメディアコンテンツを消費できるようにする、まとまりのあるメディアエコシステムを形成するように設計されることが多くなっている。スマートフォン(またはその他の携帯デバイス)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートウォッチ、ヘッドマウントディスプレイ(拡張現実デバイス、仮想現実デバイス、スマートグラスなど)、スマートテレビ、スマートスピーカ、ヘッドホン(イヤホンを含む)などのコンピューティングデバイスは、ほとんどの場合、メディアコンテンツを提供するソースデバイス(「ソース」)および/またはメディアコンテンツを出力または再生する出力デバイス(「出力」)として互換的に構成できる。
【0002】
メディアエコシステム内の1つまたは複数の制御コンピューティングデバイス(例えば、通常はスマートフォンおよび/またはスマートウォッチであるが、タブレットコンピュータおよび/またはラップトップコンピュータも含まれる)は、ユーザが対話してメディアエコシステム内の制御コンピューティングデバイスを含むコンピューティングデバイスをソースおよび出力として構成するためのインターフェースを提供することができる。このように、コンピューティングデバイスを制御することで、メディアエコシステム内の1つまたは複数のソースが、メディアエコシステムをサポートするために形成されるネットワークを介して、メディアエコシステム内で構成される1つまたは複数の出力にメディアを送信(言い換えると、「キャスト」)し、ユーザが消費できるようにすることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
本開示で説明する技術のさまざまな態様により、コンピューティングデバイスは、メディアエコシステム内でコンテンツを再生するために利用可能な出力デバイスの近接性に基づくリストを表示できるようになる。コンピューティングデバイス(制御コンピューティングデバイスとも呼ばれ得る)は、グラフィカルユーザインターフェースで順序なしリスト(または、以前の合計使用時間、最近の使用、ネットワーク接続状態などの一部の他の要因に基づいて順序付けられるリスト)を表示するのではなく、制御コンピューティングデバイスから1つまたは複数の利用可能な出力の各々までの近接性に応じてランク付けされる、利用可能な出力のランク付けされるリストを表示し得る。利用可能な出力を制御コンピューティングデバイスへの近接性によってランク付けすることにより、制御コンピューティングデバイスは、ユーザの好みを最も予測できる方法で利用可能な出力を選択する際のユーザ対話をより容易にすることができる。
【0004】
限られた電源を有するウェアラブルコンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなどの他の大型フォームファクタと比較してバッテリ容量が小さいウェアラブルコンピューティングデバイス)などの一部のタイプの制御コンピューティングデバイスの場合、近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様により、スマートウォッチは、メディアコンテンツを提供するためにソースによって実行される潜在的なソースアプリケーションのタイプを特定できる可能性がある。ソースアプリケーションにこのタイプを使用すると、ウェアラブルコンピューティングデバイスは、アプリケーションが利用可能な出力にコンテンツを送信する(つまり、「キャストする」)可能性があるかどうかをより適切に評価できる。
【0005】
ソースアプリケーションのタイプが、利用可能な出力にコンテンツをキャストするための許容可能なタイプに対応すると判定されることに応答して、ウェアラブルコンピューティングデバイスは、利用可能な出力の各々について、上記の近接性判定を実行することができる。ソースアプリケーションのタイプが、利用可能な出力にコンテンツをキャストするための許容可能なタイプに対応していないと判定されることに応答して、ウェアラブルコンピューティングデバイスは、潜在的に不要な電力消費を回避するために、利用可能な出力の各々について上記の近接性判定を実行しないようにすることができる。
【0006】
このように、本技術のさまざまな態様により、制御コンピューティングデバイス自体の動作が改善され得る。利用可能な出力の近接性を前提とした利用可能な出力のランク付けされるリストを表示することにより、制御コンピューティングデバイスは、ユーザがインターフェースをスクロールすることなく1つまたは複数の利用可能な出力をより効率的に特定できるようにし、利用可能な出力の誤った選択を減らすことができる。スクロール動作および利用可能な出力の誤った選択を回避することで、プロセッササイクル、バス帯域幅、メモリなどの制御コンピューティングデバイスのコンピューティングリソースの消費と、それに伴う電力消費を削減できる。許容可能なタイプのアプリケーションについてのみ利用可能な出力近接性判定を実行することにより、制御コンピューティングデバイスは、コンテンツがキャストされる可能性が低い場合に、そのようなコンピューティングリソースを保存できる。
【0007】
一例では、本開示は、コンテンツを再生するための1つまたは複数の利用可能な出力と通信するように構成される1つまたは複数のネットワークインターフェースと、処理回路とを含むコンピューティングデバイスに関する。処理回路は、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定し、1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定し、利用可能な出力のランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースをディスプレイと遣り取り(インターフェース)するように構成される。
【0008】
別の例では、本開示は、処理回路が、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することと、処理回路が、1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定することと、処理回路が、ディスプレイと遣り取りをして、利用可能な出力のランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースを出力することとを含む方法に関する。
【0009】
別の例では、本開示は、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定させ、1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてに対する近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定させ、ディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力のランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースを出力させる命令が記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【0010】
別の例では、本開示は、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段と、1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてに対する近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定する手段と、ディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力のランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースを出力する手段とを含む装置に関する。
【0011】
1つまたは複数の例の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。本開示の他の特徴、目的、利点は、説明、図面、および請求項から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示で説明される近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様を実行するように構成されるコンピューティングシステムを示すブロック図である。
【
図2】本開示で説明する近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様を実行するように構成されるウェアラブルデバイスの一例を示すブロック図である。
【
図3】本開示で説明する近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様に従って表示されるグラフィカルユーザインターフェースの例示的な進行を示す図である。
【
図4】本開示で説明される近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様に従って表示されるグラフィカルユーザインターフェースの例示的な進行を示す別の図である。
【
図5】本開示で説明される近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様を実行する際のウェアラブルコンピューティングデバイスの例示的な動作を示すフローチャートである。
【
図6】
図1に示すスマートウォッチによって表示されるユニバーサルメディアオブジェクト(UMO)を、本開示で説明される技術のさまざまな態様に従って、
図1に示すスマートフォンによって表示されるユニバーサルメディアオブジェクト(UMO)と比較して示す概念図である。
【
図7】本開示で説明される技術のさまざまな態様に従ってUMOを呼び出すさまざまな方法を示す別の概念図である。
【
図8】本開示で説明される技術のさまざまな態様に従って、UMOを介して2つ以上のキャストセッションを制御するために、
図1に示されるスマートウォッチによって表示される例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す概念図である。
【
図9】本開示で説明される技術のさまざまな態様に従って、ユニバーサルメディア出力をサポートするシームレスな音声切り替えのための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
詳細な説明
図1は、本開示で説明される近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様を実行するように構成されるコンピューティングシステムを示すブロック図である。
図1の例に示すように、コンピューティングシステム100は、ウェアラブルコンピューティングデバイス102、サポートコンピューティングデバイス104、およびメディアエコシステムデバイス106A~106N(「メディアエコシステムデバイス106」)を含む。
【0014】
ウェアラブルコンピューティングデバイス102は、スマートウォッチ、ヘッドマウントディスプレイ(仮想現実ヘッドセット、拡張現実ヘッドセット、複合現実ヘッドセットなど、総称して拡張現実ヘッドセット、スマートグラスなどと呼ばれ得る)、スマートリングなど、グラフィカルユーザインターフェースを表示できる、ユーザが着用できる任意のタイプのデバイスを表すことができる。
図1の例では、ウェアラブルコンピューティングデバイス102は、説明の便宜上スマートウォッチを表すものと想定されており、したがって「スマートウォッチ102」と表記されることがある。本明細書では、スマートウォッチまたはその他のウェアラブルコンピューティングデバイスに関して、この技術のさまざまな態様について説明しているが、この技術のさまざまな態様は、以下でより詳細に説明するように、近接性を判定できる任意のタイプのコンピューティングデバイスによって実行できる。
【0015】
サポートコンピューティングデバイス104は、サポートロールでウェアラブルコンピューティングデバイス102とインターフェースできる(多くの場合、パーソナルエリアネットワーク(PAN)を介して直接、または破線でハッシュされるライトニングボルトで示される一部の他の直接ネットワークを介して、および/またはネットワーク108を介して)任意のタイプのコンピューティングデバイスを表すことができ、ウェアラブルコンピューティングデバイスで表示するためのコンテンツの調達、さまざまな機能のサポート(セルラーネットワークを含むネットワークへのアクセス、ウェアラブルコンピューティングデバイス102によるタスクの実行のオフロード、画像の捕捉、グローバルポジショニングシステム(GPS)座標の提供など)を含むことができる。説明の便宜上、サポートコンピューティングデバイス104はスマートフォンを表していると想定し、したがって、本明細書では「スマートフォン104」と呼ぶことがある。以下ではスマートフォン104に関して説明するが、この技術のさまざまな態様は、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ゲームシステム(ポータブルゲームシステムを含む)、ヘッドマウントディスプレイなど、スマートウォッチ102に代わってさまざまな機能をサポートできる任意のタイプのコンピューティングデバイスによって実行できる。
【0016】
メディアエコシステムデバイス106は、メディアエコシステムに参加してメディアコンテンツのソースデバイス(「ソース」と呼ばれ得る)および/または出力デバイス(「出力」と呼ばれ得る)として機能することができる任意のタイプのデバイスを表すことができる。エコシステムとは、デバイスが対話して共同動作を容易にし、さまざまな機能を実現できる共通のフレームワークを指す。この場合、エコシステムにより、利用可能なソースと利用可能な出力を検出して、ソースがメディアコンテンツを(多くの場合無線で、「キャスト」と呼ばれ得る)送信し、出力で再生または再現できるようにするネットワークセッションを構成できる。このメディアエコシステムは、1人または複数のユーザが消費するメディアコンテンツを表示するための検出可能性、ネットワークセッション、および一般的な調整を呼び出すためのさまざまなアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を提供できる。
【0017】
メディアエコシステムデバイス106には、さまざまなタイプのデバイスが含まれ得る。メディアエコシステムデバイス106の例としては、セットトップボックス、いわゆるストリーミングボックスまたはスティック、ゲームデバイス、ゲームコントローラ、音声/ビジュアル(A/V)システム、スマートテレビ(スマートディスプレイを含む)、スマートフォン、ヘッドマウントディスプレイ(拡張現実デバイスおよびスマートグラスを含む)、スマートスピーカ、スマートヘッドホン(スマートヘッドセットおよびスマートイヤホンを含む)、ヘッドホン(ヘッドセットおよびイヤホンを含む)、補聴器などがある。一般的に、スマートウォッチ102および/またはスマートフォン104(ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートディスプレイなど)などの制御コンピューティングデバイスは、メディアエコシステムデバイス106と遣り取りして、メディアエコシステムデバイス106によるメディアエコシステムへのアクセスを構成することができる(多くの場合、ネットワーク108に接続するためのネットワークプロパティを構成し、通常はプロファイルユーザ名または電子メールアドレスとパスワードの形式でメディアエコシステム認証情報を追加することによる)。
【0018】
図1の例では、メディアエコシステムは、メディアエコシステム110として示される破線のクラウドとして示されている。メディアエコシステム110は、ウェアラブルコンピューティングデバイス102、サポートコンピューティングデバイス104、およびメディアエコシステムデバイス106に含まれるハードウェアおよび/またはそれらにより実行されるソフトウェア(オペレーティングシステムを含む)のコンソーシアム、設計者、製造者、および/またはその他の製造者によってホストされるバックエンドサーバによってサポートされ得る。
【0019】
バックエンドサーバへのネットワークアクセスは、ネットワーク108を介して取得される。ネットワーク108は、インターネット、セルラーネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)などを含む、任意のパブリックまたはプライベート通信ネットワークを表すことができる。ウェアラブルコンピューティングデバイス102、サポートコンピューティングデバイス104、およびメディアエコシステムデバイス106は、任意の適切な通信プロトコルを使用して、ネットワーク108を介してデータ(多くの場合、パケットまたはその他のデータユニットの形式)を送受信できる。
【0020】
ネットワーク108には、ネットワークハブ、ネットワークスイッチ、ネットワークルータなどが含まれ得、これらは通信的に相互結合されており、それらによりウェアラブルコンピューティングデバイス102、サポートコンピューティングデバイス104、およびメディアエコシステムデバイス106間でのデータ交換を可能にする。いくつかの例では、ネットワークリンク(実線の稲光の矢で示される)は、イーサネット(登録商標)、ATM、またはその他のネットワーク接続であり得る。このような接続は、無線接続および/または有線接続であり得る。
【0021】
いずれにしても、
図1に示すように、ウェアラブルコンピューティングデバイス102には、ユーザインターフェースデバイス(UID)122が含まれる。ウェアラブルコンピューティングデバイス102のUID122は、ウェアラブルコンピューティングデバイス102の入力デバイスとして、および/または出力デバイス(例えば、存在感知ディスプレイの場合)として機能し得る。UID122はさまざまな技術を使用して実装できる。例えば、UID122は、マイクを使用する入力デバイスとして機能し、スピーカを使用する出力デバイスとして機能して、音声ベースのユーザインターフェースを提供できる。UID122は、抵抗型タッチスクリーン、表面音響波タッチスクリーン、静電容量型タッチスクリーン、投影型静電容量型タッチスクリーン、圧力感知型画面、音響パルス認識型タッチスクリーン、またはその他の存在感知型表示技術などの存在感知型入力ディスプレイを使用する入力デバイスとして機能することができる。UID122は、液晶ディスプレイ(LCD)、ドットマトリックスディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、電子インク、またはウェアラブルコンピューティングデバイス102のユーザにグラフィカルユーザインターフェースなどの可視情報を出力できる同様のモノクロまたはカラーディスプレイなど、1つまたは複数のディスプレイデバイスを使用する出力(例えば、ディスプレイ)デバイスとして機能し得る。
【0022】
ウェアラブルコンピューティングデバイス102のUID122には、ウェアラブルコンピューティングデバイス102のユーザからの触覚入力を受信できる存在感知ディスプレイが含まれてもよい。UID122は、ウェアラブルコンピューティングデバイス102のユーザからの1つまたは複数のジェスチャ(例えば、ユーザが指、スタイラス、または一部の他の器具でUID122の1つまたは複数の位置をタッチまたは指し示す)を検出することによって、触覚入力の指示を受信し得る。UID122は、例えば存在感知ディスプレイでユーザに出力を表示し得る。UID122は、ウェアラブルコンピューティングデバイス102によって提供される機能に関連付けられ得るグラフィカルユーザインターフェースとして出力を表示し得る。例えば、UID122は、ウェアラブルコンピューティングデバイス102で実行される、またはウェアラブルコンピューティングデバイス102からアクセス可能なアプリケーションのさまざまなユーザインターフェース(例えば、電子メッセージアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、インターネットブラウザアプリケーションなど)を表示し得る。ユーザは、アプリケーションのそれぞれのユーザインターフェースと対話して、ウェアラブルコンピューティングデバイス102に機能に関連する動作を実行させることができる。
【0023】
ウェアラブルコンピューティングデバイス102は、ユーザインターフェース(「UI」)モジュール124を含むことができる。UIモジュール124は、ウェアラブルコンピューティングデバイス102に備わっている、および/またはウェアラブルコンピューティングデバイス102で実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアの混合を使用して、説明されている動作を実行できる。ウェアラブルコンピューティングデバイス102は、複数のプロセッサを使用してUIモジュール124を実行できる。ウェアラブルコンピューティングデバイス102は、基礎となるハードウェア上で実行される仮想機械としてUIモジュール124を実行できる。UIモジュール124は、オペレーティングシステム、コンピューティングプラットフォームの1つまたは複数のサービスとして実行できる。UIモジュール124は、クラウドおよび/またはクラスタベースのコンピューティングシステムによって提供される1つまたは複数のサービスなど、1つまたは複数のリモートコンピューティングサービスとして実行できる。UIモジュール124は、コンピューティングプラットフォームのアプリケーション層で1つまたは複数の実行可能プログラムとして実行され得る。
【0024】
UIモジュール20は、UID122に、ユーザがウェアラブルコンピューティングデバイス102の特徴および/または機能を実行するために対話できるユーザインターフェースに関連付けられる音声(例えば、サウンド)、グラフィックス、またはその他のタイプの出力(例えば、触覚フィードバックなど)を表示させることができる。UIモジュール20は、UID122のユーザインターフェースの表示を変更したり、その他の方法で変更したりするために、さまざまなモジュールおよび/またはその他のソフトウェア(説明を容易にするために示されていないオペレーティングシステムなど)から情報を受信し得る。
【0025】
メディアエコシステム110のコンテキストでは、説明の目的で、スマートウォッチ102は、ユーザが消費するためのメディアコンテンツの再生の出力を構成する制御デバイスを表すものと想定されている。メディアエコシステム110の出力を選択するために、スマートウォッチ102はUIモジュール124を呼び出して、利用可能な出力132A~132Dのリストを表示するグラフィカルユーザインターフェース130を生成できる(「利用可能な出力132」には、イヤホン、ヘッドホン、スマートスピーカ、スマートフォンスピーカなどを含むスピーカなどのデバイスタイプを表すグラフィックアイコンが含まれ得る)。
【0026】
場合によっては、スマートウォッチ102は、以前にペア(対)にされたか、またはスマートウォッチ102および/またはサポートコンピューティングデバイス104に接続された利用可能な出力132のリストを保持してもよい。スマートウォッチ102および/またはサポートコンピューティングデバイス104は、メディアエコシステム110と対話するように現在構成されている利用可能な出力132のリストも保持し得る。スマートウォッチ102はさらに、場合によっては、サポートコンピューティングデバイス104と遣り取りして、利用可能な出力132のリストを取得することができる。いずれにせよ、スマートウォッチ102は、UIモジュール124によって公開(露出)されるAPI関数呼び出しを使用してUIモジュール124を呼び出すときに、UIモジュール124がグラフィカルユーザインターフェース(GUI)130(「GUI130」)を生成するときに使用する利用可能な出力132のリストを(例えば、ポインタ経由で)渡すことができる。
【0027】
GUI130の生成に応答して、UIモジュール124はUID122と遣り取りして、GUI130の少なくとも一部を表示することができる。GUI130の部分は、公開されるGUIディスプレイ135として示され、スマートウォッチ102のUID122の形状を反映している(この例では、ほとんどの機械式時計と同様に円形であると想定されている)。
【0028】
UIモジュール124は、利用可能な出力132をさまざまな方法で配置するように構成することができる。場合によっては、UIモジュール124は、UIモジュール124に渡されるときに表示される利用可能な出力132の配置に基づいて、リスト134内の利用可能な出力132を順序付けることができる。スマートウォッチ102は、利用可能な出力132を使用頻度、使用時間、最近使用した時間、またはその他の要因に従ってリスト134に配置し、利用可能な出力132のうちどれが、公開されるGUIディスプレイ135において最初に表示されるかをより正確に予測しようとする。これにより、ユーザは、スクロールしたり、ユーザインターフェースデバイス122を介して表示されるGUI130の部分を他の方法で変更したりすることなく、利用可能な出力132をより効率的に選択できるようになる。しかし、利用可能な出力132のこの配置は、スマートウォッチ102が動作している既存のコンテキストに対応できない可能性があるため、ユーザの好みを効率的に予測できない可能性がある。
【0029】
本開示で説明されている技術のさまざまな態様に従って、スマートウォッチ102は、コンテンツメディアエコシステム110を再生するために利用可能な出力デバイス132の近接性に基づくリストを表示することができる。スマートウォッチ102は、GUI130に順序なしリスト(または、過去の合計使用時間、最近の使用、ネットワーク接続状態などの一部の他の要因に基づいて順序付けられるリスト)を表示するのではなく、スマートウォッチ102から利用可能な出力132の各々までの近接性に応じてランク付けされる、利用可能な出力132のランク付けされるリスト134を表示することができる。利用可能な出力132をスマートウォッチ102への近接性によってランク付けすることにより、スマートウォッチ102は、ユーザの好みを最も予測できる方法で利用可能な出力132を選択する際のユーザ動作をより容易にすることができる。
【0030】
図1の例にさらに示すように、スマートウォッチ102には、スマートウォッチ102から1つまたは複数の利用可能な出力(上述のように、スマートウォッチ102、スマートフォン104、および/またはメディアエコシステムデバイス106を含み得る)までの近接性を判定するように構成されるハードウェアまたはハードウェアとソフトウェア(ファームウェア、ミドルウェア、および/またはプログラムコードを含む)の組み合わせを表す近接検出デバイス126が含まれ得る。近接検出デバイス126には、ネットワークインターフェースなどのインターフェースが含まれ得、これにより、スマートウォッチ102と、スマートウォッチ102、スマートフォン104、および/またはメディアエコシステムデバイス106の1つまたは複数のグラフィカル表現である利用可能な出力132との間の往復時間(RTT)を、いわゆるネットワークping(ピン)などによって判定することができる。
【0031】
代替的に、またはネットワークインターフェースと組み合わせて、近接検出デバイス126は、スマートウォッチ102と利用可能な出力132との間のRTTを判定できるpingまたはその他のパケットを通信するためのPANインターフェース(ネットワークインターフェースの一例)を表すことができる。さらに、近接検出デバイス126は、上記の例と組み合わせて、または上記の例の代替として、レーダー検出デバイス、カメラ、および/またはレーダー、画像検査などを介してスマートウォッチ102および利用可能な出力132からの近接性を判定できるその他のセンサーを表すことができる。近接性とは、スマートウォッチ102と利用可能な出力132の間のおおよその距離を指す。
【0032】
近接検出デバイス126は、各近接性(例えば、近接性を記憶できるテーブル、リスト、または他のデータ構造で定義され得るもの)をUIモジュール124に渡し得る(例えば、ポインタを介して)。UIモジュール124は、スマートウォッチ102から利用可能な出力132の各々までの近接性に基づいて、利用可能な出力132のランク付けされるリストを決定するように構成され得、このようなリストは、
図1の例ではリスト134として示されている。UIモジュール124は、リスト134内の利用可能な出力132を、スマートウォッチ102から最も近い近接性から最も遠い近接性まで配置することができる(
図1の左端の矢印は、この最も近い近接性から最も遠い近接性までのランク付けを示している)。次に、UIモジュール124は、この例ではユーザインターフェースデバイス122によって表されるディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力132のランク付けされるリスト134の少なくとも一部(
図1の例では公開されるGUIディスプレイ135として示されている)にGUI130を出力することができる。
【0033】
この最も近い近接性から最も遠い近接性への近接性ランク付けに関して説明したが、UIモジュール124は、他の方法(最も遠い近接性から最も近い近接性など)で近接性に基づくランク付けを実行したり、上記に挙げたような他の要因を組み込んだ近接性に基づくランク付けを実行したりすることもできる。場合によっては、UIモジュール124は、利用可能な出力132の疑似近接性に基づくランク付けをもたらす要因(近接性を含む)の加重ランク付けを組み込んだ形式の加重ランク付けを実行し得る。
【0034】
スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなどの他の大型フォームファクタと比較してバッテリ容量が小さい、限られた電源を有するスマートウォッチ102などの一部のタイプの制御コンピューティングデバイスの場合、近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様により、スマートウォッチ102は、メディアコンテンツを提供するためにソースによって実行される潜在的なソースアプリケーションのタイプを特定できるようになる。
図1の例では、説明の便宜上、スマートウォッチ102が、ユーザが消費するために1つまたは複数の利用可能な出力132で再生するためのメディアコンテンツをソースとする1つまたは複数のアプリケーション128(「アプリケーション128」)を実行するように構成されるソースとして動作していると想定されている。
【0035】
アプリケーション128は、カーネル空間で実行されるカーネルを有する基礎となるオペレーティングシステムによって公開されるアプリケーション空間で実行されるアプリケーションを表すことができる。カーネル空間は特権の点でアプリケーション空間とは異なり、カーネル空間ではカーネルがスマートウォッチ102の基礎となるハードウェアとインターフェースすることが許可される。カーネルは、スマートウォッチ102の基礎となるハードウェアへのより限定される制限されるアクセスを公開し得、アプリケーション空間で実行されるアプリケーション128によるスマートウォッチ102の基礎となるハードウェアへのアクセスをネゴシエートするための仲介役として機能する。アプリケーション128は、オペレーティングシステムとともに開発および展開されるファーストパーティアプリケーション、および/またはオペレーティングシステムとは別に開発およびインストールされるサードパーティアプリケーションを表し得る。
【0036】
アプリケーション128には、フィットネスアプリケーション、健康アプリケーション、コンテンツストリーミングアプリケーション(ビデオストリーミングアプリケーションと音声ストリーミングアプリケーションの両方を含む)、ゲームアプリケーション、生産性アプリケーション(電子メールアプリケーション、カレンダーアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、プレゼンテーションアプリケーションなど)、コンテンツ表示アプリケーション(Webブラウジングアプリケーション、画像表示アプリケーションなど)、通信アプリケーション(テキストメッセージングアプリケーション、電話アプリケーションなど)、天気予報アプリケーションなどを含む、さまざまなタイプのアプリケーションが含まれ得る。スマートウォッチ102は、利用可能な出力132にコンテンツをキャストするために一般的に使用される(または、場合によっては、過去のユーザのキャスト動作に関する学習によって特定される)許容可能なタイプのアプリケーションのリストを保持することができる。
【0037】
許容可能なアプリケーションタイプのコンテキストでは、スマートウォッチ102(場合によってはスマートフォン104と連動して、またはスマートフォン104を介して)は、スマートウォッチ102および/またはスマートフォン104が動作するコンテキストに基づいて機械学習を適用し、異なる動作コンテキスト(位置、時刻、曜日、季節などに基づく)について許容可能なアプリケーションタイプをより適切に特定して、許容可能なアプリケーションタイプの個別のコンテキスト固有のリストを維持することができる。スマートウォッチ102は、許容可能なアプリケーションタイプのリスト(スマートウォッチ102の現在の動作コンテキストに関連付けられている可能性がある)で指定されるタイプを有するアプリケーション128の1つを実行する場合にのみ、近接検出デバイス126を呼び出すことができる。
【0038】
ソースアプリケーション128にこのタイプを使用すると、スマートウォッチ102は、アプリケーション128が利用可能な出力132にコンテンツを送信する(言い換えれば、「キャスト」する)可能性があるかどうかをより適切に評価できる。ソースアプリケーション128のタイプが、利用可能な出力132にコンテンツをキャストするための許容可能なタイプに対応していることを判定することに応答して、スマートウォッチ102は、利用可能な出力132の各々について上記の近接性判定を実行できる。ソースアプリケーション128のタイプが、利用可能な出力132にコンテンツをキャストするための許容可能なタイプに対応していないと判定されることに応答して、スマートウォッチ102は、潜在的に不要な電力消費を回避するために、利用可能な出力132の各々について上記の近接性判定を実行しないようにすることができる。
【0039】
このように、技術のさまざまな態様により、スマートウォッチ102自体の動作が改善され得る。スマートウォッチ102は、利用可能な出力の近接性を前提として利用可能な出力132のランク付けされるリスト134を表示することにより、ユーザがインターフェースをスクロールすることなく1つまたは複数の利用可能な出力132をより効率的に特定できるようにし、利用可能な出力132の誤った選択を減らすことができる可能性がある。スクロール動作および利用可能な出力132の誤った選択を回避することで、プロセッササイクル、バス帯域幅、メモリなどのスマートウォッチ102のコンピューティングリソースの消費と、それに伴う電力消費を削減できる。スマートウォッチ102は、許容可能なタイプのアプリケーション128についてのみ利用可能な出力近接性判定を実行することにより、コンテンツがキャストされる可能性が低い場合に、そのようなコンピューティングリソースを保存できる。
【0040】
さらに、ランク付けされるリスト134をスマートウォッチ102(または、より具体的には、スマートウォッチ102によって実行されるオペレーティングシステム)に組み込むことによって、スマートウォッチ102は、スマートウォッチ102とスマートフォン104の間のエクスペリエンスをより適切に統一することができる。つまり、スマートウォッチ102は、スマートフォン104を介してメディアオブジェクトが制御される方法とより一貫性のある、スマートウォッチ102によるメディア出力の制御を容易にするユニバーサルメディアオブジェクト(UMO)を表示し得る。UMOはより統一されているが、スマートウォッチ102の制限(例えば、スマートフォン104と比較して画面が小さい、電力貯蔵量が少ないなど)により、スマートフォン104によって提供されるUMOとまったく同じではない。スマートウォッチ102によって公開されるUMOとスマートフォン104によって公開されるUMOの類似点と相違点については、
図6~9に示す例を参照してさらに詳しく説明する。
【0041】
本開示全体を通じて、コンピューティングシステム(例えば、サーバ等)および/またはコンピューティングデバイス(例えば、ウェアラブルコンピューティングデバイス等)が、コンピューティングシステムおよび/またはコンピューティングデバイスがユーザ(例えば、ウェアラブルコンピューティングデバイスを装着している人)から情報を分析する許可を受信した場合にのみ、コンピューティングシステムおよび/またはコンピューティングデバイスに関連付けられる情報(例えば、位置、速度、加速度、方向等)を分析できる例が記載されている。
【0042】
例えば、以下で説明する、モバイルコンピューティングデバイスがユーザおよびコンピューティングシステムおよび/またはコンピューティングデバイスに関連する情報を収集または使用し得る状況では、ユーザには、コンピューティングシステムおよび/またはコンピューティングデバイスのプログラムまたは機能がユーザ情報(例えば、ユーザの電子メール、ユーザのソーシャルネットワーク、ソーシャルアクションまたはアクティビティ、職業、ユーザの好み、またはユーザの過去および現在の位置に関する情報)を収集および使用できるかどうかを制御するための入力を提供する機会、またはコンピューティングシステムおよび/またはコンピューティングデバイスがユーザに関連し得るコンテンツを受信するかどうか、および/または受信する方法を指定するための入力を提供する機会が提供され得る。
【0043】
さらに、特定のデータは、コンピューティングシステムおよび/またはコンピューティングデバイスによって記憶または使用される前に、個人を特定できる情報が削除されるように、1つまたは複数の方法で処理され得る。例えば、ユーザのIDは、ユーザに関する個人を特定できる情報を判定できないように扱われ得るか、位置情報が取得される場所でユーザの地理的位置が一般化され得(市、郵便番号、または州レベルなど)、その結果、ユーザの特定の位置を判定できなくなる。したがって、ユーザは、ユーザに関する情報がどのように収集され、コンピューティングシステムおよび/またはコンピューティングデバイスによってどのように使用されるかを制御できる。
【0044】
図2は、本開示で説明する近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様を実行するように構成されるウェアラブルデバイスの一例を示すブロック図である。
図2の例では、ウェアラブルコンピューティングデバイス202は、ウェアラブルコンピューティングデバイス102の一例を表しており、
図1の例に示されるシステム100のコンテキスト内で以下で説明される。ウェアラブルコンピューティングデバイス202は、システム100のウェアラブルコンピューティングデバイス102の特定の例を1つだけ示しているが、他のインスタンスではウェアラブルコンピューティングデバイス202の他の多くの例が使用される可能性があり、ウェアラブルコンピューティングデバイス202の例に含まれるコンポーネントのサブセットが含まれ得るか、
図2の例に示されていない追加のコンポーネントが含まれ得る。
【0045】
ウェアラブルコンピューティングデバイス202には、1つまたは複数のプロセッサ210、1つまたは複数の入力デバイス212、1つまたは複数の出力デバイス214、1つまたは複数の通信ユニット216、1つまたは複数の記憶デバイス218、ユーザインターフェースデバイス222(「UID222」)、および1つまたは複数の近接検出デバイス226が含まれる。通信チャネル220は、コンポーネント間通信(物理的、通信的、および/または動作的)のために、各コンポーネント210、212、214、216、218、222、および226を相互接続することができる。いくつかの例では、通信チャネル220には、システムバス、ネットワーク接続、プロセス間通信データ構造、またはデータを通信するためのその他の構成が含まれ得る。
【0046】
プロセッサ210は、個別のハードウェアロジックによって、または以下でより詳細に説明するソフトウェアの実行によって、機能を実装する処理回路を表すことができる。プロセッサ210には、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または同等の個別または集積ロジック回路が含まれ得る。本開示におけるプロセッサ210に帰属する機能は、ソフトウェア(本明細書で説明)、ファームウェア、ハードウェア、およびそれらの組み合わせとして実現できる。
【0047】
ウェアラブルコンピューティングデバイス202の1つまたは複数の入力デバイス212が入力を受信することができる。入力の例としては、触覚、音声、ビデオ入力などがある。一例では、ウェアラブルコンピューティングデバイス202の入力デバイス212には、存在感知ディスプレイ、タッチ感知画面、マウス、キーボード、音声応答システム、ビデオカメラ、マイク、または人間または機械からの入力を検出するためのその他のタイプのデバイスが含まれる。
【0048】
ウェアラブルコンピューティングデバイス202の1つまたは複数の出力デバイス214は出力を生成することができる。出力の例としては、触覚、音声、ビデオ出力などがある。ウェアラブルコンピューティングデバイス202の出力デバイス214には、一例では、存在感知ディスプレイ、サウンドカード、ビデオグラフィックスアダプタカード、スピーカ、ブラウン管(CRT)モニタ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機LED(OLED)、または人間または機械への出力を生成するためのその他のタイプのデバイスが含まれる。
【0049】
ウェアラブルコンピューティングデバイス202の1つまたは複数の通信ユニット216は、ネットワーク108上でネットワーク信号を送信および/または受信することにより、ネットワーク108などの1つまたは複数のネットワークを介して外部デバイス(例えば、スマートフォン104、メディアエコシステムデバイス106など)と通信することができる。例えば、ウェアラブルコンピューティングデバイス202は、通信ユニット216を呼び出して、ネットワーク108との間でデータを送受信したり、PANまたはその他の直接通信プロトコルを介して直接データを送受信したりすることができる。ウェアラブルコンピューティングデバイス202は、通信ユニット216を呼び出して、セルラー無線ネットワーク、WLAN、PANなどの無線ネットワーク上で無線信号を送信および/または受信することができる。同様に、通信ユニット216は、全地球測位システム(GPS)ネットワークなどの衛星ネットワーク上で衛星信号を送信および/または受信することができる。通信ユニット216の例には、ネットワークインターフェースカード(例えば、イーサネットカード)、光トランシーバ、無線周波数トランシーバ、GPS受信機、または情報を送受信できるその他のタイプのデバイスが含まれる。通信ユニット216の他の例としては、短波無線、セルラーデータ無線、無線イーサネットネットワーク無線、およびユニバーサルシリアルバス(USB)コントローラなどが挙げられ得る。
【0050】
1つまたは複数の記憶デバイス218は、ウェアラブルコンピューティングデバイス202の動作中に処理するための情報を記憶することができる。いくつかの例では、記憶デバイス218は一時メモリであり、記憶デバイス218の主な目的は長期記憶ではないことを意味する。記憶デバイス218は、揮発性メモリとして情報を短期的に記憶するように構成され得、そのため、電源がオフになると記憶される内容が保持されなくなる。揮発性メモリの例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、その他の形式の揮発性メモリが含まれる。
【0051】
いくつかの例では、記憶デバイス218には、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体(非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とも呼ばれ得る)も含まれる。記憶デバイス218は、揮発性メモリよりも大量の情報を記憶するように構成され得る。記憶デバイス218は、さらに、不揮発性メモリ空間として情報を長期記憶するように構成され得、電源のオン/オフサイクル後も情報を保持できる。不揮発性メモリの例には、磁気ハードディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、フラッシュメモリ、ソリッドステートディスク(SSD)ドライブ、または電気的プログラマブルメモリ(EPROM)もしくは電気的消去可能プログラマブルメモリ(EEPROM)の形態が含まれる。
【0052】
記憶デバイス218は、UIモジュール224、1つまたは複数のアプリケーションモジュール228(「アプリケーションモジュール228」)、近接モジュール246などのさまざまなモジュールに関連付けられるプログラム命令および/またはデータを記憶することができる。UIモジュール224は、
図1の例に示されているUIモジュール124の例を表すことができる。UIモジュール124は、近接モジュール246のいくつかの態様を実行するものとして上記で説明されており、UIモジュール124は、まずスマートウォッチ102から利用可能な出力132の各々までの判定される近接性に従って利用可能な出力132をランク付けした後、利用可能な出力132の近接性に基づくランク付けされるリスト134を含むGUI130を生成することができる。
【0053】
この例では、UIモジュール224は、近接モジュール246と(APIを介して)遣り取りし、1つまたは複数の利用可能な出力(AO)232のランク付けされるリスト234を決定するように構成されてもよい。近接モジュール246は、AO232の近接性233(「PROX233」)を判定し、次いで、近接性233に基づいてAO232を配置してランク付けされるリスト234を生成するように構成されるモジュールを表すことができる。近接モジュール246は、ランク付けされるリスト234をUIモジュール224に出力し得、UIモジュール224は、ランク付けされるリスト234の少なくとも一部を含むGUI230を生成することができる。
【0054】
アプリケーション228は、
図1の例に示されるアプリケーション128の一例を表すことができる。前述のように、アプリケーション228は、メッセージング、健康、フィットネス、コンテンツストリーミング、生産性、ライフスタイル、ホームオートメーション制御、リモート制御、カメラなど、さまざまなタイプに対応できる。
【0055】
1つまたは複数のプロセッサ210は、ウェアラブルコンピューティングデバイス202内で機能を実装し、および/または命令を実行することができる。例えば、ウェアラブルコンピューティングデバイス202上のプロセッサ210は、UIモジュール224、アプリケーションモジュール228、および近接モジュール246の機能を実行する記憶デバイス218によって記憶される命令を受信して実行することができる。プロセッサ210によって実行されるこれらの命令により、ウェアラブルコンピューティングデバイス202は、プログラム実行中に記憶デバイス218内に情報を記憶することができる。プロセッサ210は、モジュール224、228、および246によって表される命令(コードおよび/またはプログラムコードとも呼ばれる)を実行し、コンピューティングデバイス202を装着した人がメディアエコシステム110などのメディアエコシステムを制御しているときに、ウェアラブルコンピューティングデバイス202に動作を実行させることができる。
【0056】
いくつかの例では、ウェアラブルコンピューティングデバイス202のUID222には、入力デバイス212および/または出力デバイス214の機能が含まれ得る。
図2の例では、UID222は存在感知入力デバイスであるか、または存在感知入力デバイスを含むことができる。いくつかの例では、存在感知入力デバイスは、画面上および/または画面近くにあるオブジェクトを検出し得る。一例では、UID222の存在感知入力デバイスは、ディスプレイ(画面とも呼ばれ得る)から2インチ以内にある指、スタイラス、またはその他の器具などのオブジェクトを検出することができる。存在感知入力デバイスは、オブジェクトが検出された画面上の位置(例えば、(x,y)座標)を判定することができる。別の範囲の例では、存在感知入力デバイスは画面から6インチ以内のオブジェクトを検出することができ、他の範囲も可能である。存在感知入力デバイスは、静電容量、誘導、および/または光学認識技術を使用して、ユーザの指によって選択される画面の位置を判定できる。
【0057】
いくつかの例では、存在感知入力デバイスは、出力デバイス214に関して説明したように、例えばディスプレイにおいて、触覚、音声、またはビデオ刺激を使用してユーザに出力を提供する。UIモジュール224は、UID222にGUI230などのグラフィカルユーザインターフェースを表示させ得る。言い換えれば、UIモジュール224は、UID222にGUI230などのグラフィカルユーザインターフェースを出力させて、ディスプレイデバイスの画面に表示させることができる。
【0058】
ウェアラブルコンピューティングデバイス202の内部コンポーネントとして示されているが、UID222は、ウェアラブルコンピューティングデバイス202とデータパスを共有して入力および出力を送信および/または受信する外部コンポーネントも表している。例えば、一例では、UID222は、ウェアラブルコンピューティングデバイス202の外部パッケージ内に配置され、物理的に接続されるウェアラブルコンピューティングデバイス202の組み込みコンポーネント(例えば、スマートウォッチの画面および/またはディスプレイ)を表す。別の例では、UID222は、ウェアラブルコンピューティングデバイス202のパッケージの外側に配置され、物理的に分離されるウェアラブルコンピューティングデバイス202の外部コンポーネント(例えば、タブレットコンピュータと有線および/または無線データパスを共有するモニタ、プロジェクタなど)を表す。
【0059】
本開示の技術によれば、ウェアラブルコンピューティングデバイス202(説明の便宜上、スマートウォッチを表すものと想定し、したがって、「スマートウォッチ202」と呼び得る)は、入力デバイス212および/またはUID222を介して、アプリケーションモジュール228(「アプリケーション228」と呼び得る)の1つの実行を開始する指示を受信し得る。プロセッサ210は、アプリケーション228の1つの実行を開始する指示を受信することに応答して、近接モジュール246を呼び出すことができる。
【0060】
近接モジュール246を呼び出すとき、プロセッサ210は、通信ユニット216との対話を介して(または、すでに判定され、記憶されている場合は、記憶デバイス218を介して)プロセッサが取得できる利用可能な出力232を渡すことができる。あるいは、近接モジュール246は、通信ユニット216と遣り取りして、利用可能な出力232を特定することもできる。いずれにせよ、近接モジュール246は利用可能な出力232を取得できる。
【0061】
いくつかの例では、スマートウォッチ202は、スマートフォン104がスマートウォッチ202に接続されているかどうかを判定することができる。スマートフォン104がスマートウォッチ202に接続されると、スマートウォッチ202はスマートフォン104と遣り取りして利用可能な出力232を取得することができる(例えば、上記のプロセッサ210および/または近接モジュール246と同様の方法で)。スマートウォッチ202は、スマートフォン104と比較して電力貯蔵が限られている可能性があることを考慮して(ウェアラブルコンピューティングデバイス102は、スマートフォン104と比較して物理的に小さいか、および/またはスマートフォン104と比較して着用性を容易にするために重量制限が限られていることを考慮して)、スマートフォン104と遣り取りして利用可能な出力232を取得し、潜在的に電力消費を節約し得る。スマートウォッチ202が、スマートフォン104がスマートウォッチ202に接続されていないと判定した場合(例えば、スマートフォン104がスマートウォッチ202への接続範囲外にある場合)、スマートウォッチ202自体が、利用可能な出力232を判定できる。
【0062】
スマートフォン104がスマートウォッチ202に接続されると、近接モジュール246はスマートフォン104と遣り取りして、スマートウォッチ202と比較してスマートフォン104の電力容量が増加し得ることを再度考慮して、スマートウォッチ202から利用可能な出力232の各々までのおおよその近接性を判定することができる。近接性233を判定するのがスマートウォッチ202かスマートフォン104のどちらであるかは、スマートウォッチ202が現在スマートフォン104にどのように接続されているかによって判定され得る。
【0063】
例えば、近接モジュール246が、スマートフォン104がスマートウォッチ202にWLAN接続のみで接続されていると判定した場合、近接モジュール246は、WLAN接続が正確な近接検出に十分な解像度を提供しない可能性があるため(例えば、WLAN接続が建物内のすべての部屋ではないにしても複数の部屋にまたがる場合があるため)、スマートフォン104が近接性233を正確に特定できないと判定し得る。近接モジュール246は、スマートフォン104がPAN接続のみを介してスマートウォッチ202に接続されているか、またはPAN接続とWLAN接続の両方を介して接続されているかを判定すると、PAN接続がスマートウォッチ202から利用可能な出力232の各々までの近接性233を近似するのに十分な精度を提供すると判定し得る。
【0064】
スマートウォッチ202は、スマートフォン104がスマートウォッチ202に接続されていないと判定することに応答して、近接モジュール246は、スマートウォッチ202から利用可能な出力232の各々までの近接性233を自ら判定することができる。この場合、近接モジュール246は、通信ユニット216と遣り取りして、スマートウォッチ202の通信ユニット216から利用可能な出力232の各々までのRTT(例えば、ping経由)を判定することができる。この例では、近接性233がRTTを表し得る。
【0065】
しかし、上述のように、近接モジュール246は、スマートフォン104がスマートウォッチ202に接続されていないと判定した場合(または、スマートウォッチ202がPAN接続を介してスマートフォン104に接続されていない場合)、必ずしも近接性233を判定するわけではない。近接モジュール246は、場合によっては、実行のために開始されるアプリケーション228のタイプを判定し得る。近接モジュール246は、近接モジュール246を呼び出すときに実行のために開始されるアプリケーション228のタイプを渡すプロセッサ210を介して、このタイプを判定できる。
【0066】
いずれにしても、近接モジュール246は、アプリケーション228のうちの1つのタイプを取得し、実行のために開始されているアプリケーション228のうちの1つのタイプを許容可能なアプリケーションタイプ(AAT)229(「AAT229」)と比較することができる。アプリケーション228のうちの1つのタイプが複数のAAT229に含まれていない場合、特定のアプリケーションタイプはコンテンツのキャストに一般的に使用されない(メッセージングアプリケーションなど)ため、近接モジュール246は近接性233の判定を控える場合がある。この場合、ユーザは、アプリケーション228のうちの1つと遣り取りして、利用可能な出力232の近接性に基づくランク付けを使用せずにキャストを開始できる(または、設定によって構成されている場合、またはアプリケーション228の1つのキャストを選択した後に、利用可能な出力232の近接性に基づくランク付けを使用することもできる)。アプリケーション228のうちの1つのタイプがAAT229に含まれている場合、近接モジュール246は、利用可能な出力232の各々について近接性233を判定できる。
【0067】
利用可能な出力232の近接性233を判定することに応答して、近接モジュール246は、近接性ランク付け(PR)モジュール248(「PRモジュール248」)を呼び出し、利用可能な出力232と近接性233をPRモジュール248に渡して、近接性233に基づいて利用可能な出力232をランク付けできる。一例として、PRモジュール248は、利用可能な出力232の各々について、近接性233に基づき、利用可能な出力232を、近接性233の最も近い近接性から近接性233の最も遠い近接性まで順序付けて、利用可能な出力232のランク付けされるリスト234を取得することができる。ランク付けされるリスト234の生成に応答して、PRモジュール248は、ランク付けされるリスト234を(例えば、ポインタを介して)プロセッサ210に返すことができる。
【0068】
ランク付けされるリスト234を受信することに応答して、プロセッサ210はUIモジュール224を呼び出し(例えば、APIを介して)、ランク付けされるリスト234をUIモジュール224に渡すことができる(例えば、ポインタを介して)。ランク付けされるリスト234を受信することに応答して、UIモジュール224はランク付けされるリスト234に基づきGUI230を生成することができる。UIモジュール224は、UID222と遣り取りして、ランク付けされるリスト234の(おそらく表示可能な部分を含む)少なくとも一部をGUI230に表示することができる。UID222はGUI230の一部を表示し得る。
【0069】
図3は、本開示で説明する近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様に従って表示されるグラフィカルユーザインターフェースの例示的な進行を示す図である。スマートウォッチ202のUID222(
図2の例に示す)は、最初にGUI330Aを表示する。UIモジュール224がコンテンツストリーミングアプリケーション228の実行を開始するときに表示する。GUI330Aには接続アイコン350が含まれており、ユーザはこれを選択してGUI330AからGUI330Bに移行する。
【0070】
ユーザが接続アイコン350を選択することに応答して、UID222はUIモジュール224を呼び出し得、接続アイコン350の選択を処理してGUI330Bを生成し、ユーザに「接続がオフになっている」と通知して「オンにしたい?」とユーザに尋ねる。UIモジュール224は、通信ユニット216(または通信ユニット216の接続状態を維持する基礎となるオペレーティングシステム)と遣り取りし得る。通信ユニット216の接続状態が接続オフになっていることを示すことに応答して(例えば、スマートウォッチ202が機内モードになっている場合、またはユーザが手動で接続をオフにした場合)、UIモジュール224はGUI330Bを生成し、UID222と遣り取りしてGUI330Bを表示できる。通信ユニット216の接続状態が接続無効であることを示すことに応答して、UIモジュール224はGUI330Bの生成を控える場合がある。
【0071】
GUI330Bには、拒否アイコン352A(「X」付き)と承認アイコン352B(チェックマーク付き)が含まれている。ユーザが拒否アイコン352Aを選択した指示に応答して、UIモジュール224はGUI330Aを表示し、UID222と遣り取りしてGUI330Aを表示し、実質的に前の状態に戻り得る。ユーザが承認アイコン352Bを選択した指示に応答して、UIモジュール224はGUI330Cを生成し、UID320と遣り取りしてGUI330Cの少なくとも一部(公開されるGUIディスプレイ335Aによって表示される(ユーザが公開されるGUIディスプレイ335Aの一部を下にスクロールしたことを示すために更新される))を表示できる。
【0072】
GUI330Cは、GUI130および/または230の一例を表すことができる。GUI330Cには、コンテンツを提供するソースを示すグラフィカル要素354が含まれ得る(「あなたのスマートフォンから再生中」というサンプルテキストで示されるように)。UIモジュール224は、プロセッサ210によって呼び出されるときに現在のソースを判定し(場合によっては、受信または取得し)、本開示で説明されている近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様に従って判定されるアクティブ出力332A-332D(「利用可能な出力332」)のランク付けされるリスト334の上にソースを表示するようにGUI330Cを更新できる。
【0073】
GUI330Cには、追加のおよび/または新しい利用可能な出力332をスキャンするためのスキャン動作を表すスキャングラフィカル要素356も含まれている。ユーザがスキャングラフィカル要素356を選択した指示に応答して、UIモジュール224は通信ユニット316と遣り取りして、利用可能な出力332A~332Dに含まれていない利用可能な出力332の新しいスキャンを開始できる。
図3の例には示されていないが、ユーザは、新しい利用可能な出力332との接続を確立し(例えば、ペアリングコードを入力する、パスワードとユーザ名を入力するなど)、UID222と遣り取りしてGUI330Cを更新し、新しい利用可能な出力332(例えば、利用可能な出力332E)を含めることができる。この利用可能な出力332は、本開示で説明されている近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様に従ってランク付けされ、新しい利用可能な出力332Eについて判定される近接性333に従ってランク付けされるリスト134に挿入され得る。
【0074】
ユーザが利用可能な出力332Bを選択したという指示に応答して、UIモジュール224はGUI330Dを生成することができる。GUI330Dは、公開されるGUIディスプレイ335Aを公開されるGUIディスプレイ335Bにリセットし得る。UIモジュール224は、利用可能な出力332Bが現在の出力であることを示すGUI330Dを生成することができ、これは、利用可能な出力332Bが現在の出力であることを示すチェックマークアイコンを有する現在の出力グラフィカル要素358によって表される。UIモジュール224は、ランク付けされるリスト134から利用可能な出力332Bを削除し、ランク付けされるリスト134より上の現在の出力グラフィカル要素358を指定できる(しかし、現在のソースグラフィック要素354の下にあるが、他の構成も本開示で説明する近接性に基づく出力選択技術の範囲内である)。UIモジュール224は、UID222と遣り取りしてGUI330Dを表示し、その後(場合によっては一定期間経過後)GUI330Aに移行することができる。
【0075】
図4は、本開示で説明する近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様に従って表示されるグラフィカルユーザインターフェースの例示的な進行を示す別の図である。スマートウォッチ202のUID222(
図2の例に示す)は、最初にGUI430Aを表示する。ユーザが接続アイコン350に類似した接続アイコンを選択したという指示に応答してUIモジュール224が表示し(
図3の例に関して上記で説明したように接続がオンになっていると想定)、ユーザインターフェース330Aに類似したユーザインターフェースによって表示される。
【0076】
図4の例では、GUI430Aは、上から下に向かって、ソースグラフィカルアイコン454(ソースグラフィカルアイコン354に類似)、利用可能な出力432A~432D(利用可能な出力332A~332Dに類似)を含むランク付けされるリスト434(ランク付けされるリスト334に類似)、およびスキャングラフィカル要素456(スキャングラフィカル要素356に類似)を含む。ユーザが利用可能な出力432Cを選択した指示に応答して、UIモジュール224は、利用可能な出力432Cのアイコンを更新して、スマートウォッチ202が利用可能な出力432Cに接続していることを示すGUI430Bを生成することができる。
【0077】
UIモジュール224は、(おそらく一定期間経過後、または選択される利用可能な出力432Cへの接続に成功した後に)GUI430Cに移行し得る。UIモジュール224は、ユーザが選択した利用可能な出力のタイプに基づいてGUI430Cを生成することができる。特定のタイプの利用可能な出力(スピーカ、スマートフォン、A/V受信機、スマートテレビ、スマートスピーカ、ヘッドホン、イヤホンなど)では、利用可能な出力をグループ化できるため、ソースを複数の異なる利用可能な出力にキャストできる。UIモジュール224は、グループ化される利用可能な出力の過去のユーザ選択に基づいて、利用可能な出力432のどれかを動的に特定してもよい。場合によっては、UIモジュール224は、スマートフォン104またはスマートウォッチ202を含む他のデバイスでユーザが入力した構成に基づいて、利用可能な出力432のうちどれをグループ化に利用可能として示すかを判定し得る。
【0078】
いずれにしても、UIモジュール224は、スマートウォッチ202が利用可能な出力432Cに正常に接続したことを示すためにGUI430Cを更新することができる(例えば、
図4の利用可能な出力432Cの例に示されているように、チェックマークアイコンによって示される)。UIモジュール224は、スマートフォン104がグループ化に利用可能であることを示すために利用可能な出力432Dも更新しながら、利用可能な出力432Cがグループ化に利用可能であることを示す適応される利用可能な出力432C’も追加する(両方の更新には、グループ化を示す円形のアイコンが含まれるようになった)。ユーザが利用可能な出力432C’および利用可能な出力432Dの1つまたは複数を選択した指示に応答して、UIモジュール224は、利用可能な出力432C’および利用可能な出力432Dの選択される各1つを更新し、円をGUI430Cに関連付けられるカラーテンプレートに適合するテンプレートカラーで塗りつぶすことができる。このようにして、GUI430Cは、ユーザが利用可能な出力432を動的にグループ化して、ソース454からキャストを個別に受信し、グループ化される利用可能な出力間で再生を調整できるようにする。
【0079】
図5は、本開示で説明される近接性に基づく出力選択技術のさまざまな態様を実行する際のウェアラブルコンピューティングデバイスの例示的な動作を示すフローチャートである。スマートウォッチ102または別のコンピューティングデバイス(スマートフォン104など)には、近接検出デバイス126が含まれ得、スマートウォッチ102から1つまたは複数の利用可能な出力(前述のように、スマートウォッチ102、スマートフォン104、および/またはメディアエコシステムデバイス106が含まれ得る)の各々までの近接性を判定できる(500)。近接検出デバイス126には、ネットワークインターフェースなどのインターフェースが含まれ得、これにより、スマートウォッチ102と、スマートウォッチ102、スマートフォン104、および/またはメディアエコシステムデバイス106の1つまたは複数のグラフィカル表現である利用可能な出力132との間の往復時間(RTT)を、いわゆるネットワークpingなどによって判定することができる。
【0080】
代替的に、またはネットワークインターフェースと組み合わせて、近接検出デバイス126は、スマートウォッチ102と利用可能な出力132との間のRTTを判定できるpingまたはその他のパケットを通信するためのPANインターフェース(ネットワークインターフェースの一例)を表すことができる。さらに、近接検出デバイス126は、上記の例と組み合わせて、または上記の例の代替として、レーダー検出デバイス、カメラ、および/またはレーダー、画像検査などを介してスマートウォッチ102および利用可能な出力132からの近接性を判定できるその他のセンサーを表すことができる。近接性とは、スマートウォッチ102と利用可能な出力132の間のおおよその距離を指す(これは、必ずしも距離の尺度ではなく、時間またはその他の測定単位で表され得る)。
【0081】
近接検出デバイス126は、各近接性(例えば、近接性を記憶できるテーブル、リスト、または他のデータ構造で定義され得るもの)を(例えば、ポインタを介して)UIモジュール124に渡すことができる。UIモジュール124は、スマートウォッチ102から利用可能な出力132の各々までの近接性に基づいて、利用可能な出力132のランク付けされるリスト(502)を決定するように構成され、このようなリストは、
図1の例ではリスト134として示されている。UIモジュール124は、リスト134内の利用可能な出力132を、スマートウォッチ102から最も近い近接性から最も遠い近接性まで配置することができる(
図1の左端の矢印は、この最も近い近接性から最も遠い近接性までのランク付けを示している)。次に、UIモジュール124は、この例ではユーザインターフェースデバイス122によって表されるディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力132(504)のランク付けされるリスト134の少なくとも一部(
図1の例では公開されるGUIディスプレイ135として示されている)にGUI130を出力することができる。
【0082】
図6は、本開示で説明する技術のさまざまな態様に従って
図1に示すスマートウォッチによって表示されるユニバーサルメディアオブジェクト(UMO)を、
図1に示すスマートフォンによって表示されるユニバーサルメディアオブジェクト(UMO)と比較して示す概念図である。
図6の例では、スマートウォッチ102は、ユニバーサルメディアオブジェクト(UMO)を含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)630(「GUI630」)を表示することができる。これは、メディア再生がスマートウォッチ102、スマートフォン104、またはメディアエコシステム110などのメディアエコシステム内の他のデバイス(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートスピーカ、スマートグラスなど)から開始されたかどうかに関係なく、デバイス間でメディア再生を制御する方法を提供する。
【0083】
GUI630は、いわゆる第2のアクションを表示するためにスクロール可能なGUI330の例を表すことができる。破線の円は、スマートウォッチ102のディスプレイに現在表示されている内容を表す。グラフィカル要素660~664は、スマートウォッチ102のディスプレイに現在表示されていない。
【0084】
図6の例には、スマートフォン104のディスプレイに表示されるGUI670(この例ではウィジェット)も示されており、このGUI670には、スマートウォッチ102に表示されるUMOと同様に、デバイス間でメディアコンテンツの再生を制御するためのUMOが含まれている。スマートウォッチ102のUMOはUMO631と表記され、一方、スマートフォン104のUMOはUMO671と表記されることがある。
【0085】
UMO631はUMO671と類似しているが、異なる。UMO631には、UMO671と同じメディア制御(例えば、停止、再生、一時停止、次へ、戻る)が含まれているが、スマートフォン104の大きい(この例では形状が異なる)ディスプレイと比較して、スマートウォッチ102の小さい(この例では形状が異なる)ディスプレイによく適合するように、異なる方法で配置されている。UMO631には、接続アイコン650も含まれている(これを選択する場合、上記のようにメディア再生に使用できる出力のリストが公開され得る。このような利用可能な出力のリストは、「出力セレクタ」または「出力スイッチャ」と呼ばれることがある)。UMO671にも同様に、出力セレクタも公開する接続アイコン680が含まれているが、ディスプレイが大きいため追加のテキストも含まれている。
【0086】
各々のインスタンスにおいて、メディア再生制御、接続アイコン650および680、および一般的な背景色は、共通のまとまりのあるフォントタイプ、配色、グラフィカルテンプレートなどに準拠している場合がある。場合によっては、UMO671にはアルバムアートワークまたはその他の画像(例えば、アーティスト画像、歌詞など)が含まれるが、複雑なアートワークを長時間表示するとかなりの電力を消費し得るため、UMO631では、バッテリ/電力消費を制限するために、そのようなアートワークまたはその他の画像は省略される。しかし、UMO631は、アートワークまたはその他の画像のトーンまたは色をメディア制御、UMO631の背景などに組み込む場合がある。UMO631は、グラフィック要素660にアートワークの一部または画像を表示する場合もあるが、電力/バッテリの不必要な消費を避けるために、表示期間が制限され得る(例えば、5秒間のみ表示される)。グラフィカル要素662はメディアコンテンツの繰り返し再生を可能にする一方、グラフィカル要素664は現在再生中のメディアコンテンツをプレイリストに追加することができる。
【0087】
このようにして、UMO631は、UMO671によって提供されるエクスペリエンスをほぼ再現できるが、スマートフォン104などの大型デバイスと比較して、スマートウォッチ102などの電力が制限されるデバイスでの拡張使用を容易にする調整機能を備えている。スマートウォッチ102が装着されていること(そしておそらくスマートフォン104よりも広範囲にわたってユーザに装着されていること)を考えると、特にUMO631がスマートウォッチ102で開始されるメディア再生の制御に限定されず、メディアエコシステム全体にわたって制御されることを考慮すると、UMO631はメディア再生を制御するより便利な方法となる可能性がある。
【0088】
図7は、本開示で説明される技術のさまざまな態様に従ってUMOを呼び出すさまざまな方法を示す別の概念図である。
図7の例に示すように、スマートウォッチ102は、多数の異なるGUI730A~730Dを表すことができ、各々のGUIはUMOにアクセスするための異なる方法を公開することができる。
【0089】
GUI730Aには、音楽またはその他の音声コンテンツが再生中であることを示すグラフィカル要素760(例えば、イコライザバー)が含まれ得る。グラフィカル要素760を選択する入力を受信することに応答して、スマートウォッチ102は、
図6の例に示すUMO631などのUMOを公開し得る。
【0090】
GUI730Bには、運動中またはアクティビティ追跡中に、ユーザが右から左にスワイプしてUMOを公開できることを示すグラフィカル要素762が含まれ得る(例えば、灰色の点はUMOが右側にあることを示す)。右から左へのスワイプジェスチャを受信することに応答して、スマートウォッチ102はUMOを表示したり公開したりする。
【0091】
GUI730Cは、ユーザがスマートウォッチ102のディスプレイをダブルタップした(および/またはスマートウォッチ102のボタンをダブルクリックした)という指示を受信したことに応答して表示されるグラフィカル要素764を介して「メディア制御」アプリケーションに到達する方法を表すことができる。スマートウォッチ102は、グラフィカル要素764を選択するユーザからの入力を受信することに応答して、UMOを公開し得る。
【0092】
GUI730Dには、ユーザがスワイプダウンジェスチャで選択してクイック設定(例えば、ディスプレイの明るさ、自動調光、懐中電灯モード、音量、ミュートなど)を公開できるシェード要素765が含まれ得る。シェード要素765内で、GUI730Dには、現在メディアコンテンツを再生しているアプリケーションを選択できるグラフィカル要素766が含まれ得る。ユーザがグラフィカル要素766を選択したという指示を受信することに応答して、スマートウォッチ102はUMOを公開し得る。
【0093】
図8は、本開示で説明する技術のさまざまな態様に従って、UMOを介して2つ以上のキャストセッションを制御するために、
図1に示すスマートウォッチによって表示される例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す概念図である。
図8の例に示すように、GUI830Aは、現在もメディアを再生している最近のアプリケーション(「最近」)をグラフィカル要素860および862として表示し得る。グラフィカル要素860および862には各々、対応するソースがメディアエコシステム内のデバイス上でメディアコンテンツを再生していることを示す状態要素(
図8の例では音符)が含まれている。グラフィカル要素860は音楽が「現在再生中」であることを示し、一方、グラフィカル要素862はビデオが「現在再生中」であることを示す。
【0094】
ユーザがグラフィカル要素860を選択したという指示を受信することに応答して、GUI830AはGUI830Bに移行し、音楽再生を制御するためのUMO831Aを表示または公開する。これには、前述の出力スイッチャにアクセスするための接続アイコン850Aが含まれる。ユーザがグラフィカル要素862を選択した指示を受信することに応答して、GUI830AはGUI830Cに移行し、ビデオ再生を制御するためのUMO831Bを表示または公開する。これには、前述の出力スイッチャにアクセスするための接続アイコン850Bが含まれる。
【0095】
図9は、本開示で説明される技術のさまざまな態様に従って、ユニバーサルメディア出力をサポートするシームレスな音声切り替えのための例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す概念図である。
図9の例では、GUI930Aは、スマートウォッチ102でのメディアコンテンツの再生の開始に応答してシームレスな音声切り替えが開始されたことを示すグラフィカル要素960を表示し得る。シームレスな音声切り替えは、スマートウォッチ102の一般設定で(および/またはスマートフォン104を介して時計の設定を制御する時計アプリケーション経由で)構成できる。
【0096】
シームレスな音声切り替えは、メディアの再生を別のデバイス(つまり、この例ではイヤホン「バッズ(Buds)」であるが、スマートスピーカ、スマートグラス、ヘッドホン、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートディスプレイ、スマートテレビなど、他のデバイスでも可能)に自動的にペアにして切り替えることができる。シームレスな音声切り替えの設定により、ユーザは、メディア再生が出力として自動的に切り替えられる必要があるプライマリデバイスを特定できるようになる。
【0097】
デバイス(
図9の例では「バッズ」)に接続すると、GUI930AはGUI930Bに移行し、スマートウォッチ102が自動的に「バッズ」とペアにされ、接続を確立したことを確認する。GUI930Bは、一定時間(例えば5秒)経過すると、(ユーザ入力またはフィードバックなしで)自動的にGUI960Cに移行し、上記で詳しく説明した出力スイッチャを公開するための接続アイコン950を含むUMO931が表示される。接続アイコン950には、以前に特定された「バッズ」からメディアが現在再生されていることを示すヘッドホンの画像が含まれている。いくつかの例では、ユーザが接続アイコン950(または上記の接続アイコンのいずれか)を選択した指示に応答して、スマートウォッチ102は、上記の出力スイッチャに完全に移行せずに、ラップトップなどのトップ出力(例えば、最上位の出力)を表示するようにGUI930Cを更新することができる。
【0098】
上述の技術のさまざまな態様の組み合わせにより、UMOは、シームレスな開始、簡単な移行、シンプルな拡張、常時オンの制御、および調整に主に焦点を当てたさまざまなユースケースを容易に実現できる。シームレス開始とは、メディアの起動後に発生し、イヤホン(またはその他の装着型出力)に自動的に接続されるシームレスな音声切り替えを指す。
図9に例を示し得る。UMOの簡単な移行により、ユーザはスマートウォッチ102でメディアを開始し、メディアエコシステム110に入り、メディアエコシステム110で利用可能な他のデバイスで再生できるようになる。UMOのシンプルな拡張機能により、スマートウォッチ102上のメディアを制御し、出力デバイスにキャストできるようになる。UMOの常時オン制御により、スマートウォッチ102からメディアのメディア制御にアクセスできる。一方、UMOの調整により、スマートウォッチ102から他のメディア要素にアクセスし、そのような他のメディア要素を制御できる。
【0099】
本開示で説明するUMOは、複雑な接続検索、接続状態の確認、利用可能なデバイスの選択を、
図3および
図4の例に関して上で説明した出力スイッチャを含む一連の異なるGUIに簡単に移行できるようにすることができる。UMOは、スマートウォッチ102の出力スイッチャに表示される出力とスマートフォン104の出力スイッチャに表示される出力との一貫性を維持することにより、シンプルな拡張を実現する。ほとんどのスマートウォッチ(この例ではスマートウォッチ102を含む)ではディスプレイサイズが限られているため、UMOをサポートするGUI間の移行は自動的に(または、出力スイッチャの例では、1つまたは複数の出力デバイスを選択するユーザ入力に応答して)発生し得、ユーザが選択を確定するために小さなグラフィック要素を選択する必要がなくなる。
【0100】
ユースケースの観点から、ユーザはスマートフォン104を必要とせずにメディアを聴きたい場合がある。この最初の使用例では、スマートウォッチ102は、スマートフォン104がスマートウォッチ102に接続されていないことを検出し得る(例えば、パーソナルエリアネットワーク(PAN)接続経由)。スマートウォッチ102は、ユーザがメディア再生を選択したという指示を受信し、スマートウォッチ102がスマートフォン104に接続されていないことを判定して、出力(例えば、上記の「バッズ」)を自動的に検出し、スマートウォッチ102でメディア再生を開始するときに自動的に切り替える。シームレスな音声切り替えが無効になっているか、構成/有効になっていない場合、スマートウォッチ102は、シームレスな音声切り替えが無効になっていると判定することに応答して、UMOの出力スイッチャにシームレスに移行し得、ユーザに利用可能な出力を選択するように促す。利用可能な出力を選択することに応答して、スマートウォッチ102はUMOに移行し得る(出力スイッチャインターフェースから)。
【0101】
別の使用例として、ユーザはスマートウォッチ102からメディアが再生される場所を制御したい場合がある。この第2の使用例では、スマートウォッチ102は、出力スイッチャを起動するための指示を受信し得る(例えば、接続アイコン350を介して)。スマートウォッチ102は、利用可能な出力のリストを取得し得、このリストを上記の方法でユーザに表示して検討および選択させ、その後、自動的にUMO(出力スイッチャインターフェースから)に移行する。ユーザが出力スイッチャインターフェースで優先デバイスを見つけることができない場合、スマートウォッチ102は、出力スイッチャインターフェースからUMOに移行する前に、ユーザが優先デバイスを検索し、優先デバイスとの接続を開始できるようにする(接続状態も表示される)。
【0102】
このように、本技術のさまざまな態様により、以下の例のうちの1つまたは複数が可能になる。
【0103】
例1.コンピューティングデバイスであって、コンテンツを再生するための1つまたは複数の利用可能な出力と通信するように構成される1つまたは複数のネットワークインターフェースと、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定し、1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定し、利用可能な出力のランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースをディスプレイとインターフェースするように構成される処理回路と、を備える。
【0104】
例2.例1のコンピューティングデバイスであって、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するために、処理回路は、アプリケーションの実行開始に応答して、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するように構成される。
【0105】
例3.例2のコンピューティングデバイスであって、処理回路は、コンパニオンデバイスがコンピューティングデバイスに接続されているかどうかを判定するようにさらに構成され、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するために、処理回路は、コンパニオンデバイスがコンピューティングデバイスに接続されず、アプリケーションの実行が開始されているという判定に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するように構成される。
【0106】
例4.例2のコンピューティングデバイスであって、処理回路は、アプリケーションのタイプを判定するようにさらに構成され、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するために、処理回路は、アプリケーションのタイプが、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するために許容可能なタイプであることに応答して、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するように構成される。
【0107】
例5.例1~4の任意の組み合わせのコンピューティングデバイスであって、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するために、処理回路は、1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間を判定し、1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するように構成される。
【0108】
例6.例1~5の任意の組み合わせのコンピューティングデバイスであって、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定するために、処理回路は、1つまたは複数の利用可能な出力の各々の近接性に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力を最も近い近接性から最も遠い近接性まで順序付けして、利用可能な出力のランク付けされるリストを取得するように構成される。
【0109】
例7.例1~6の任意の組み合わせのコンピューティングデバイスであって、処理回路は、1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、1つまたは複数の利用可能な出力に含まれていない新しい出力をスキャンし、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する前に、新しい出力を1つまたは複数の利用可能な出力に追加するようにさらに構成される。
【0110】
例8.例1~7の任意の組み合わせのコンピューティングデバイスであって、処理回路は、コンピューティングデバイスがコンテンツを再生するために現在接続されている1つまたは複数の利用可能な出力の現在の出力を判定し、ディスプレイと遣り取りして、グラフィカルユーザインターフェースの少なくとも一部を更新し、利用可能な出力のランク付けされるリストの上に現在の出力を表示するようにさらに構成される。
【0111】
例9.例1~8の任意の組み合わせのコンピューティングデバイスであって、処理回路は、コンテンツを提供するソースを判定し、ディスプレイと遣り取りして、グラフィカルユーザインターフェースの少なくとも一部を更新し、利用可能な出力のランク付けされるリストの上にソースを表示するようにさらに構成される。
【0112】
例10.例1~9の任意の組み合わせのコンピューティングデバイスであって、1つまたは複数のインターフェースは、無線ローカルエリアネットワークインターフェース、パーソナルエリアネットワークインターフェース、超広帯域インターフェース、および近距離無線通信インターフェースを含む。
【0113】
例11.例1~10の任意の組み合わせのコンピューティングデバイスであって、コンピューティングデバイスは、ウェアラブルコンピューティングデバイスを含む。
【0114】
例12.例11のコンピューティングデバイスであって、ウェアラブルコンピューティングデバイスは、ヘッドマウントディスプレイおよびスマートウォッチのうちの1つを含む。
【0115】
例13.例1~12の任意の組み合わせのコンピューティングデバイスであって、1つまたは複数の利用可能な出力は、ヘッドホン、イヤホン、スマートフォン、スマートスピーカ、スマートグラス、スマートテレビ、音声/ビジュアル受信機、およびスマートディスプレイのうちの1つまたは複数を含む。
【0116】
例14.方法であって、処理回路が、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することと、処理回路が、1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定することと、処理回路が、ディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力のランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースを出力することと、を含む。
【0117】
例15.例14の方法であって、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することは、アプリケーションの実行の開始に応答して、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することを含む。
【0118】
例16.例15の方法であって、コンパニオンデバイスがコンピューティングデバイスに接続されているかどうかを判定することをさらに含み、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することは、コンパニオンデバイスがコンピューティングデバイスに接続されず、アプリケーションの実行が開始されているという判定に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することを含む。
【0119】
例17.例15の方法であって、アプリケーションのタイプを判定することをさらに含み、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することは、アプリケーションのタイプが、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するために許容可能なタイプであることに応答して、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することを含む。
【0120】
例18.例14~17の任意の組み合わせの方法であって、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することは、1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間を判定することと、1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定することと、を含む。
【0121】
例19.例14~18の任意の組み合わせの方法であって、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定することは、1つまたは複数の利用可能な出力の各々の近接性に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力を最も近い近接性から最も遠い近接性まで順序付けして、利用可能な出力のランク付けされるリストを取得することを含む。
【0122】
例20.命令が記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、命令は、実行されると、コンピューティングデバイスの1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定させ、1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定させ、ディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力のランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースを出力させる。
【0123】
例21.例20の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、命令は、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、アプリケーションの実行開始に応答して、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定させる。
【0124】
例22.例21の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、命令には、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、コンパニオンデバイスがコンピューティングデバイスに接続されているかどうかを判定させる命令がさらに含まれ、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定させる命令には、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、コンパニオンデバイスがコンピューティングデバイスに接続されず、アプリケーションの実行が開始されているという判定に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定させる命令が含まれる。
【0125】
例23.例21の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、命令には、実行されると、1つまたは複数のプロセッサにアプリケーションのタイプを判定させる命令がさらに含まれ、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定させる命令には、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、アプリケーションのタイプが、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する許容可能なタイプであることに応答して、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定させる命令が含まれる。
【0126】
例24.例20~23の任意の組み合わせの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定させる命令には、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間を判定させ、1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定させる命令が含まれる。
【0127】
例25.例20~24の任意の組み合わせの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに利用可能な出力のランク付けされるリストを決定させる命令には、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数の利用可能な出力の各々の近接性に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力を最も近い近接性から最も遠い近接性まで順序付けて、利用可能な出力のランク付けされるリストを取得させる命令が含まれる。
【0128】
例26.例20~25の任意の組み合わせの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、命令には、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、1つまたは複数の利用可能な出力に含まれていない新しい出力をスキャンさせ、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する前に、新しい出力を1つまたは複数の利用可能な出力に追加させる命令がさらに含まれる。
【0129】
例27.例20~26の任意の組み合わせの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、命令には、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、コンピューティングデバイスがコンテンツを再生するために現在接続されている1つまたは複数の利用可能な出力の現在の出力を判定させ、ディスプレイと遣り取りして、グラフィカルユーザインターフェースの少なくとも一部を更新し、利用可能な出力のランク付けされるリストの上に現在の出力を表示させる命令がさらに含まれる。
【0130】
例28.例20~27の任意の組み合わせの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、命令には、実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、コンテンツを提供するソースを判定させ、ディスプレイと遣り取りして、グラフィカルユーザインターフェースの少なくとも一部を更新し、利用可能な出力のランク付けされるリストの上にソースを表示させる命令がさらに含まれる。
【0131】
例29.例20~28の任意の組み合わせの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、1つまたは複数のインターフェースは、無線ローカルエリアネットワークインターフェース、パーソナルエリアネットワークインターフェース、超広帯域インターフェース、および近距離無線通信インターフェースを含む。
【0132】
例30.例20~29の任意の組み合わせの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピューティングデバイスは、ウェアラブルコンピューティングデバイスを含む。
【0133】
例31.例30の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、ウェアラブルコンピューティングデバイスは、ヘッドマウントディスプレイおよびスマートウォッチのうちの1つを含む。
【0134】
例32.例20~31の任意の組み合わせの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、1つまたは複数の利用可能な出力は、ヘッドホン、イヤホン、スマートフォン、スマートスピーカ、スマートグラス、スマートテレビ、音声/ビジュアル受信機、およびスマートディスプレイのうちの1つまたは複数を含む。
【0135】
例33.装置であって、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段と、1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定する手段と、ディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力のランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースを出力する手段と、を備える。
【0136】
例34.例33の装置であって、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段は、アプリケーションの実行開始に応答して、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段を含む。
【0137】
例35.例34の装置であって、コンパニオンデバイスがコンピューティングデバイスに接続されているかどうかを判定する手段をさらに備え、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段は、コンパニオンデバイスがコンピューティングデバイスに接続されず、アプリケーションの実行が開始されているという判定に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段を備える。
【0138】
例36.例34の装置であって、アプリケーションのタイプを判定する手段をさらに備え、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段は、アプリケーションのタイプが、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定するための許容可能なタイプであることに応答して、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段を備える。
【0139】
例37.例33~36の任意の組み合わせの装置であって、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段は、1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間を判定する手段と、1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力の各々についてコンピューティングデバイスへの近接性を判定する手段と、を含む。
【0140】
例38.例33~37の任意の組み合わせの装置であって、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定する手段は、1つまたは複数の利用可能な出力の各々の近接性に基づいて、1つまたは複数の利用可能な出力を最も近い近接性から最も遠い近接性まで順序付けして、利用可能な出力のランク付けされるリストを取得する手段を含む。
【0141】
1つまたは複数の例では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実装することができる。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され、ハードウェアベースの処理装置によって実行され得る。コンピュータ可読媒体には、データ記憶媒体などの有形媒体に対応するコンピュータ可読記憶媒体、または、例えば通信プロトコルに従ってコンピュータプログラムをある場所から別の場所へ転送することを容易にする任意の媒体を含む通信媒体が含まれ得る。このように、コンピュータ可読媒体は、一般に、(1)非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体、または(2)信号もしくは搬送波などの通信媒体に対応し得る。データ記憶媒体は、本開示で説明されている技術を実装するための命令、コード、および/またはデータ構造を取得するために、1つまたは複数のコンピュータまたは1つまたは複数のプロセッサによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。コンピュータプログラム製品には、コンピュータ可読媒体が含まれ得る。
【0142】
例として、限定するものではないが、このようなコンピュータ可読記憶媒体には、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたはその他の光ディスク記憶デバイス、磁気ディスク記憶デバイスまたはその他の磁気記憶デバイス、フラッシュメモリ、または命令またはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできるその他の媒体が含まれる。また、任意の接続は、正確にはコンピュータ可読媒体と呼ばれる。例えば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術を使用して、Webサイト、サーバ、またはその他のリモートソースから命令が送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれ得る。しかし、コンピュータ可読記憶媒体およびデータ記憶媒体には、接続、搬送波、信号、またはその他の一時的な媒体は含まれず、一時的ではない有形の記憶媒体を指すことを理解する必要がある。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)には、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、およびBlu-ray(登録商標)ディスクが含まれる。ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するが、ディスク(disc)はレーザーを使用して光学的にデータを再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれる必要がある。
【0143】
命令は、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、またはその他の同等の集積または個別ロジック回路などの1つまたは複数のプロセッサによって実行され得る。したがって、本明細書で使用される「プロセッサ」という用語は、前述の構造のいずれか、または本明細書で説明する技術の実装に適したその他の構造を指す場合がある。さらに、いくつかの態様では、本明細書で説明する機能は、専用のハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュール内で提供され得る。また、この技術は、1つまたは複数の回路またはロジック要素に完全に実装することもできる。
【0144】
本開示の技術は、無線ハンドセット、集積回路(IC)、またはICのセット(例えば、チップセット)を含む多種多様なデバイスまたは装置に実装することができる。本開示では、開示される技術を実行するように構成されるデバイスの機能的態様を強調するために、さまざまなコンポーネント、モジュール、または装置について説明するが、必ずしも異なるハードウェアユニットによる実現を必要としない。むしろ、上述のように、さまざまな装置がハードウェアユニットに組み合わされるか、または、上述の1つまたは複数のプロセッサを含む相互運用可能なハードウェアユニットのコレクションによって、適切なソフトウェアおよび/またはファームウェアと組み合わせて提供され得る。
【0145】
さまざまな例が説明される。これらおよびその他の例は、以下の請求項の範囲内にある。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスであって、
コンテンツを再生するための1つまたは複数の利用可能な出力と通信するように構成される1つまたは複数のネットワークインターフェースと、
処理回路と、を含み、
前記処理回路は、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの近接性を判定し、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、前記1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての前記近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定し、
利用可能な出力の前記ランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースをディスプレイと遣り取りするように構成される、コンピューティングデバイス。
【請求項2】
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために、前記処理回路は、アプリケーションの実行の開始に応答して、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するように構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記処理回路は、コンパニオンデバイスが前記コンピューティングデバイスに接続されているかどうかを判定するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために、前記処理回路は、前記コンパニオンデバイスが前記コンピューティングデバイスに接続されず、前記アプリケーションの実行が開始されているという判定に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するように構成される、請求項2に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記処理回路は、前記アプリケーションのタイプを判定するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために、前記処理回路は、前記アプリケーションの前記タイプが、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するための許容可能なタイプであることに応答して、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するように構成される、請求項2に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項5】
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために、前記処理回路は、
前記1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間を判定し、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信される前記データユニットの前記往復時間に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するように構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項6】
利用可能な出力の前記ランク付けされるリストを決定するために、前記処理回路は、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々の前記近接性に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力を最も近い近接性から最も遠い近接性まで順序付けして、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストを取得するように構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項7】
前記処理回路は、
前記1つまたは複数のネットワークインターフェースと遣り取りして、前記1つまたは複数の利用可能な出力に含まれていない新しい出力をスキャンし、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定する前に、前記新しい出力を前記1つまたは複数の利用可能な出力に追加するようにさらに構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項8】
前記処理回路は、
前記コンピューティングデバイスが前記コンテンツを再生するために現在接続されている前記1つまたは複数の利用可能な出力の現在の出力を判定し、
前記ディスプレイと遣り取りし、前記グラフィカルユーザインターフェースの少なくとも前記一部を更新して、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストの上に前記現在の出力を表示するようにさらに構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項9】
前記処理回路は、
前記コンテンツを提供するソースを判定し、
前記ディスプレイと遣り取りして、前記グラフィカルユーザインターフェースの少なくとも前記一部を更新し、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストの上に前記ソースを表示するようにさらに構成される、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項10】
前記1つまたは複数のインターフェースは、無線ローカルエリアネットワークインターフェース、パーソナルエリアネットワークインターフェース、超広帯域インターフェース、および近距離無線通信インターフェースを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項11】
前記コンピューティングデバイスは、ウェアラブルコンピューティングデバイスを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項12】
前記ウェアラブルコンピューティングデバイスは、ヘッドマウントディスプレイおよびスマートウォッチのうちの1つを含む、請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項13】
前記1つまたは複数の利用可能な出力は、ヘッドホン、イヤホン、スマートフォン、スマートスピーカ、スマートグラス、スマートテレビ、音声/ビジュアル受信機、およびスマートディスプレイのうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項14】
コンピューティングデバイスの処理回路が、前記コンピューティングデバイスに対する1つまたは複数の利用可能な出力の各々の近接性を判定することと、
前記処理回路が、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について判定される、前記1つまたは複数の利用可能な出力の他のすべてについての前記近接性に基づいて、利用可能な出力のランク付けされるリストを決定することと、
前記処理回路が、ディスプレイと遣り取りして、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストの少なくとも一部を含むグラフィカルユーザインターフェースを出力することと、を含む、方法。
【請求項15】
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することは、アプリケーションの実行の開始に応答して、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
コンパニオンデバイスが前記コンピューティングデバイスに接続されているかどうかを判定することをさらに含み、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することは、前記コンパニオンデバイスが前記コンピューティングデバイスに接続されず、前記アプリケーションの実行が開始されているという判定に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アプリケーションのタイプを判定することをさらに含み、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することは、前記アプリケーションの前記タイプが、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定するために許容可能なタイプであると判定することに応答する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することは、
前記処理回路が、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信されるデータユニットの往復時間を判定することと、
前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々に送信される前記データユニットの前記往復時間に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々について前記コンピューティングデバイスへの前記近接性を判定することと、を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
利用可能な出力の前記ランク付けされるリストを決定することは、前記1つまたは複数の利用可能な出力の各々の前記近接性に基づいて、前記1つまたは複数の利用可能な出力を最も近い近接性から最も遠い近接性まで順序付けして、利用可能な出力の前記ランク付けされるリストを取得することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
1つまたは複数のプロセッサに請求項14~19のいずれかに記載の方法を実行させるプログラム。
【外国語明細書】