(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024148219
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】美容装置
(51)【国際特許分類】
A61N 1/36 20060101AFI20241010BHJP
【FI】
A61N1/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023061147
(22)【出願日】2023-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(74)【代理人】
【識別番号】100141449
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 隆芳
(74)【代理人】
【識別番号】100142446
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 覚
(72)【発明者】
【氏名】干場 太一
(72)【発明者】
【氏名】北村 央
(72)【発明者】
【氏名】大野木 洋子
(72)【発明者】
【氏名】吉田 莉子
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053JJ02
4C053JJ13
4C053JJ21
(57)【要約】
【課題】使い勝手をよくしつつ、より効果的に肌の施術を行うことが可能な美容装置を得る。
【解決手段】美容装置10は、複数の電極ピン311を有する電極部30と、電極ピン311を外方に突出させた状態で電極部30が設けられる本体部20と、を備えている。さらに、美容装置10は、電極ピン311を保持した状態で本体部20の内部に配置される弾性構造体316を備えている。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電極ピンを有する電極部と、
前記電極ピンを外方に突出させた状態で前記電極部が設けられる本体部と、
前記電極ピンを保持した状態で前記本体部の内部に配置される弾性構造体と、
を備える、
美容装置。
【請求項2】
前記弾性構造体を貫通するようにした状態で前記電極ピンが前記弾性構造体に保持されている、
請求項1に記載の美容装置。
【請求項3】
前記本体部の内部に設けられ、前記電極ピンが出力する第1の電気出力を制御することが可能な制御部と、
前記制御部に電気的に接続される導電体と、
前記導電体と前記電極ピンとを電気的に接続させる弾性導体と、
をさらに備える、
請求項1または請求項2に記載の美容装置。
【請求項4】
前記弾性導体が、前記電極ピンの軸方向の一端側から前記電極ピンに挿入されるコイルスプリングである、
請求項3に記載の美容装置。
【請求項5】
前記弾性導体が、導電性を有する前記弾性構造体である、
請求項3に記載の美容装置。
【請求項6】
前記制御部は、周波数が1Hz以上で10kHz未満の範囲となるように前記第1の電気出力を制御している、
請求項3に記載の美容装置。
【請求項7】
前記本体部が把持部を備えており、
前記把持部に第2の電極が形成されており、
前記制御部が、前記電極ピンと前記第2の電極との間に出力される第2の電気出力を制御している、
請求項3に記載の美容装置。
【請求項8】
前記制御部は、周波数が1kHz以上で10kHz未満の範囲となるように前記第2の電気出力を制御している、
請求項7に記載の美容装置。
【請求項9】
前記本体部に着脱可能に装着されるアタッチメントを備えており、
前記アタッチメントは、
前記アタッチメントの外面から露出する第3の電極と、
前記アタッチメントの内側に配置されて前記第3の電極に電気的に接続された導電性部材と、
を備えており、
前記アタッチメントを前記本体部に装着した状態で、前記導電性部材と前記電極ピンとが電気的に接続されるようにした、
請求項1または請求項2に記載の美容装置。
【請求項10】
前記導電性部材が弾性を有している、
請求項9に記載の美容装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、美容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、美容装置として、以下の特許文献1に示すように、本体に多数のピンを有するピン体を備えるブラシ状の装置が知られている。
【0003】
この特許文献1では、ピン体の軸方向に亘って導電性の弾性体を内装することで、ピン体がしなやかな可撓性を備えるようにしている。
【0004】
また、以下の特許文献2に示すように、ハンドケース内で平面往復動する可動ケースに複数のポイント電極を設け、各ポイント電極をスプリングによって突出方向に付勢させるようにした美容装置も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第7074935号公報
【特許文献2】特開2000-140131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示の美容装置は、ピン体を軸方向に移動させることができない構成をしている。そのため、肌の湾曲した部位に使用する場合には、ピン体を肌に安定して接触させることができなくなって、効果的に肌の施術を行うことができないおそれがある。
【0007】
また、特許文献2に開示の美容装置では、ポイント電極を突出方向に摺動させることができるため、ポイント電極を肌に安定して接触させることは可能である。しかしながら、ポイント電極を突出方向に摺動させるようにすると、ポイント電極とケースとの間に隙間が生じるため、美容装置の防水性が低下してしまい、ポイント電極の電気的接続の信頼性が損なわれてしまうおそれがある。
【0008】
このように、上記従来の技術では、効果的に施術を行うことが可能な部位が制限されてしまったり、美容装置の使用時の環境条件や使用方法などが制限されてしまったりするため、美容装置の使い勝手はあまりよくなかった。
【0009】
そこで、本開示は、使い勝手をよくしつつ、より効果的に肌の施術を行うことが可能な美容装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様にかかる美容装置は、複数の電極ピンを有する電極部と、前記電極ピンを外方に突出させた状態で前記電極部が設けられる本体部と、前記電極ピンを保持した状態で前記本体部の内部に配置される弾性構造体と、を備えている。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、使い勝手をよくしつつ、より効果的に肌の施術を行うことが可能な美容装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態にかかる美容装置を正面側から見た斜視図である。
【
図2】実施の形態にかかる美容装置を背面側から見た斜視図である。
【
図3】実施の形態にかかる美容装置を示す正面図である。
【
図4】実施の形態にかかる美容装置を示す側面図である。
【
図5】実施の形態にかかる美容装置を示す背面図である。
【
図6】実施の形態にかかる美容装置の本体部にアタッチメントを装着させた状態を示す正面図である。
【
図7】実施の形態にかかる美容装置の本体部にアタッチメントを装着させた状態を示す側面図である。
【
図8】実施の形態にかかる美容装置の本体部にアタッチメントを装着させた状態を示す裏面図である。
【
図9】実施の形態にかかる美容装置を一部分解して示す斜視図である。
【
図10】実施の形態にかかる美容装置が備える電極ブロックを分解して示す斜視図である。
【
図11】実施の形態にかかる本体部の電極部を長手方向と交差する面で切断した断面図である。
【
図12】実施の形態にかかる本体部の変形例を示す図であって、
図11と対応する部位で切断した断面図である。
【
図13】実施の形態にかかる美容装置の本体部にアタッチメントを装着させた状態を示す図であって、アタッチメントが装着された電極部を長手方向と交差する面で切断した断面図である。
【
図14】実施の形態にかかる美容装置の本体部にアタッチメントを装着させた状態を示す図であって、アタッチメントが装着された電極部を長手方向に沿う面で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0014】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0015】
また、以下の実施の形態およびその変形例では、把持部の上方にヘッド部が位置するように美容装置を配置した状態における上下方向を、美容装置の上下方向と規定して説明する。また、通常の方法で使用するために使用者等が美容装置を把持した状態で、把持した者と相対する側を前後方向の前方と規定して説明する。
【0016】
(実施の形態)
本実施の形態にかかる美容装置10は、
図1~
図8に示すように、本体部20と、本体部20に設けられる電極部30と、を備えている。この電極部30は、複数本の電極ピン(複数のピン体の電極)311で構成される電極群30aを備えており、電極群30aが本体部20の外方(前方)に突出するようにした状態で電極部30が本体部20に設けられるようにしている。
【0017】
そして、電極群30aの先端(それぞれの電極ピン311の先端311a)を使用者等の肌に接触させた状態で、それぞれの電極ピン311から肌に電気刺激を与えるようにすることで、使用者等の肌の施術(肌に美容効果を作用させる施術)を行えるようにしている。
【0018】
このような施術としては、例えば、EMSによる肌の施術、具体的には、使用者等の肌にパルス性の電気を流すことで、筋肉を収縮運動(EMS:Electrical Muscle Stimulation)させる施術等があげられる。なお、EMSによる肌の施術を行うと、リンパ液の流れを促進させて疲労回復等のトリートメントを行ったり、筋肉の強化を図ったりすることができるようになる。
【0019】
このように、本実施の形態にかかる美容装置10は、複数本の電極ピン311からの電気刺激を使用者等の肌に与えることで、肌の施術を行う装置である。言い換えると、本実施の形態にかかる美容装置10は、複数のピン体の電極を有するブラシ型美容機器である。
【0020】
また、本実施の形態では、本体部20が一方向(上下方向)に細長い形状をしており、使用者が片手で把持することができる程度の大きさとなっている。そして、美容装置10の使用時には、使用者は、この本体部20を把持して使用することができるようになっている。このように、本体部20には、使用者が手で把持することが可能な把持部20aが形成されている。本実施の形態では、本体部20の一方側(下側)が、手で把持することが可能な把持部20aとなっており、他方側(上側)が、電極部30が保持されるヘッド部20bとなっている。
【0021】
また、本体部20は、本体ハウジング21を備えており、この本体ハウジング21が本体部20の外郭を構成している。このような本体ハウジング21は、例えば、絶縁性を有する合成樹脂材料を用いて形成することができる。
【0022】
また、本実施の形態では、本体ハウジング21は、複数の分割体を継ぎ合わせることで形成されており、分割体を継ぎ合わせて形成した本体ハウジング21の内部には空洞が形成されている。そして、この空洞内に各種電気部品が収容されている。
【0023】
具体的には、
図9に示すように、本体ハウジング21は、前側ハウジング211と、後側ハウジング212と、ヘッドカバー部213と、を備えている。そして、前側ハウジング211と後側ハウジング321とヘッドカバー部213を継ぎ合わせることで、内部に空洞を有する本体ハウジング21が形成されている。
【0024】
また、本体ハウジング21の空洞内には、電極群30a以外の電極部30、電極部30に電力を供給する電池251、電池251を保持する電池基台25、電源のオン・オフ等を制御する回路基板(制御部)24等が内蔵されている。
【0025】
本実施の形態では、電池基台25の前側に回路基板(制御部)24が載置されるようになっている。そして、電池251を保持しつつ回路基板(制御部)24を載置した電池基台25が、後側ハウジング212の下部に形成された第1収容空間2121に収容されるようにしている。
【0026】
そして、電池251、電池基台25および回路基板(制御部)24が、第1収容空間2121に収容された状態で、内カバー22によって前側から覆われるようにしている。このとき、内カバー22は、パッキン23によって隙間をシールした状態で、電池251、電池基台25および回路基板(制御部)24を覆うようにしている。こうすることで、電池251、電池基台25および回路基板(制御部)24が配置される空間の防水性が確保されるようにしている。
【0027】
また、前側ハウジング211の下側(把持部20aとなる部位)には、電源のオン・オフや使用モードを切り替える押圧式の電源スイッチ2111と、美容装置10の使用時の通電レベルを調整する押圧式のレベルスイッチ2112が形成されている。本実施の形態では電源スイッチとして押圧式の電源スイッチ2111を例示したが、電源をオン・オフできるスイッチであればスライド式やその他のスイッチであってもよい。同様に、レベルスイッチとして押圧式のレベルスイッチ2112を例示したが、通電レベルを調整することができるスイッチであればスライド式やその他のスイッチであってもよい。
【0028】
このように、本実施の形態では、通常の方法で使用するために使用者等が美容装置10を把持した際に、把持者の親指が接触する前面部(正面部)に各種のスイッチが形成されるようにしている。こうすることで、美容装置10を把持した状態でスイッチの操作を容易に行うことができるようにしている。
【0029】
なお、美容装置10の使用モードとしては、例えば、上述したEMSによる施術モードや後述するイオントフォレシス(iontophoresis)によるイオン導入モードなどがあげられる。そのため、例えば、電源スイッチ2111を操作するたびに、電源のオン、EMSによる施術モードの選択、イオン導入モードの選択、電源のオフの順に切り替えられるような構成とすることができる。
【0030】
そして、EMSによる施術モードが選択された状態で、レベルスイッチ2112を操作した際に、電極ピン311が出力する第1の電気出力の電圧を7~18Vの範囲で選択できる構成とすることが可能である。このとき、回路基板(制御部)24は、周波数(出力電気刺激周波数)が1Hz以上で10kHz未満の範囲となるように第1の電気出力を制御することになる。なお、レベルスイッチ2112を操作した際に、電極ピン311が出力する第1の電気出力の周波数を、1Hz以上で10kHz未満の範囲で選択できる構成とすることも可能である。
【0031】
また、イオン導入モードが選択された状態で、レベルスイッチ2112を操作した際に、電極ピン311が出力する第2の電気出力の電圧を7~18Vの範囲で選択できる構成とすることが可能である。このとき、回路基板(制御部)24は、周波数(出力電気刺激周波数)が1kHz以上で10kHz未満の範囲となるように第2の電気出力を制御することになる。なお、イオン導入モードが選択された状態で、レベルスイッチ2112を操作した際に、電極ピン311が出力する第2の電気出力の周波数を、1kHz以上で10kHz未満の範囲で選択できる構成とすることも可能である。
【0032】
さらに、本実施の形態では、前側ハウジング211と内カバー22との間にLEDカバー26が介在しており、このLEDカバー26によって回路基板(制御部)24に実装されたLED(図示せず)から照射される光が所定の光路を通過するようにしている。このLED(図示せず)は、電源のオン状態や通電レベルの状態を本体ハウジング21に表示する際に用いられるものである。
【0033】
また、本実施の形態では、プラグ端子271を保持したプラグ基台27が電池基台25に取り付けられており、このプラグ端子271から外部の電力を電池251や回路基板(制御部)24等に供給することができるようになっている。そして、本体ハウジング21に開閉可能に取り付けられるプラグキャップ28によってプラグ端子271が覆われるようにしている。
【0034】
一方、後側ハウジング212の上部には第2収容空間2122が形成されており、この第2収容空間2122に電極部30が収容されるようにしている。
【0035】
本実施の形態では、各種の部材を一体化させた電極ブロック31を形成し、この電極ブロック31を第2収容空間2122に収容することで、電極部30が第2収容空間2122に収容されるようにしている。このように、本実施の形態では、電極部30が、各種の部材を一体化させた電極ブロック31を備えるようにしている。
【0036】
そして、電池251、回路基板(制御部)24および電池基台25を第1収容空間2121に収容しつつ電極ブロック31を第2収容空間2122に収容した状態で、前側ハウジング211と後側ハウジング212とを継ぎ合わせるようにしている。
【0037】
このとき、前側ハウジング211の上部には、複数の貫通孔2131が形成されたヘッドカバー部213が設けられており、前側ハウジング211と後側ハウジング212とを継ぎ合わせる際には、複数本の電極ピン311が対応する貫通孔2131に挿入されるようにしている。
【0038】
こうすることで、電極群30a以外の電極部30、電極部30に電力を供給する電池251、電池251を保持する電池基台25、電源のオン・オフ等を制御する回路基板(制御部)24等が本体ハウジング21の空洞内に内蔵されるようにしている。そして、電極群30aを構成する複数本の電極ピン311が本体部20の外方(前方)に突出するようにした状態で電極部30が本体部20に設けられるようにしている。
【0039】
したがって、本実施の形態では、ヘッドカバー部213の前面213aがヘッド部20bのヘッド面となっている。
【0040】
なお、ヘッドカバー部213は、前側ハウジング211と一体に形成してもよいし、前側ハウジング211とは別体のヘッドカバー部213を前側ハウジング211に取り付けるようにしてもよい。また、電極ブロック31の前側の壁部がヘッドカバー部213を兼ねるようにしてもよい。
【0041】
ここで、本実施の形態では、
図10に示すように、複数本の電極ピン311を備える電極ブロック31が、回路基板(制御部)24に電気的に接続される導電板(導電体)312をさらに備えるようにしている。また、電極ブロック31が、導電板(導電体)312と電極ピン311とを電気的に接続させる弾性導体を備えるようにしている。
【0042】
本実施の形態では、電極ピン311の軸方向の一端側から電極ピン311に挿入されるコイルスプリング313を用いて、導電板(導電体)312と電極ピン311とを電気的に接続させるようにしている。このように、本実施の形態では、コイルスプリング313が弾性導体に相当する部材となっている。
【0043】
電極ピン311は、
図11に示すように、軸方向の他端側に位置する柱状の大径部3111と、軸方向の一端側に位置し、大径部3111よりも小径の縮径部3112と、を備えている。そして、縮径部3112の先端側が導電板(導電体)312に形成された貫通孔3121に挿入されるようにしている。こうすることで、複数本の電極ピン311の左右方向(軸方向と交差する方向)への動きが導電板(導電体)312によって抑制されるようにしている。
【0044】
また、大径部3111と縮径部3112との境界部には段差部3113が形成されており、この段差部3113を、コイルスプリング313を受けるバネ受けとして機能させている。すなわち、段差部3113と導電板(導電体)312との間にコイルスプリング313を介在させている。こうすることで、導電板(導電体)312と電極ピン311とがコイルスプリング313によって電気的に接続されるようにしている。さらに、コイルスプリング313を用いることで、電極ピン311に軸方向への付勢力を持たせるようにしている。このように、本実施の形態では、美容装置(ブラシ型美容機器)10が、電極ピン(複数のピン体の電極)311の共通の基部となる導電板(導電体)312を有している。さらに、この導電板(導電体)312は、電流制御部としての回路基板(制御部)24に電気的に接続されている。そして、導電板(導電体)312と電極ピン(複数のピン体の電極)311とが、軸方向に挿入したコイルスプリング313により電気的に接続されている。
【0045】
さらに、本実施の形態では、電極ブロック31が、電極ピン311を保持する弾性構造体316を備えるようにしている。
【0046】
この弾性構造体316は、本体部3161を備えており、この本体部3161に電極ピン311が保持されるようにしている。本実施の形態では、1つの弾性構造体316に全ての電極ピン311が保持されるようにしている。
【0047】
このとき、各電極ピン311は、弾性構造体316を貫通するようにした状態で弾性構造体316に保持されるようにしている。そして、本体部3161の軸方向に延在する壁部31611を大径部3111の表面に密着させることで、各電極ピン311が弾性構造体316に保持されるようにしている。こうすることで、各電極ピン311の縮径部3112側が1つの弾性構造体316によって覆われるようにしている。
【0048】
このような構成は、インサート成形により電極ピン311を弾性構造体316に保持させるようにすることで得ることが可能である。また、弾性構造体316に形成される貫通孔に電極ピン311を圧入保持させるようにすることで得ることも可能である。
【0049】
なお、この弾性構造体316に導電性を持たせるようにすることも可能である。こうすれば、弾性構造体316を弾性導体として機能させることができるため、コイルスプリング313を用いる必要がなくなって、構成の簡素化を図ることができるようになる。
【0050】
また、電極ブロック31は、基台314およびフレームカバー315を備えており、この基台314とフレームカバー315とが電極ブロック31の外郭を構成している。
【0051】
基台314にはガイド孔3141が形成されており、導電板(導電体)312に形成された貫通孔3121に挿入した縮径部3112の先端側が導入されるようになっている。こうすることで、電極ピン311の軸方向への動きがこのガイド孔3141によってガイドされるようにしている。また、電極ピン311の軸方向以外への動きがこのガイド孔3141によって抑制されるようにしている。こうすることで、美容装置10を肌の様々な部位に当てて使用した場合であっても、電極ピン311が撓むことがなくなるため、電極ピン311と使用者の肌との接触性を確保することができるようになる。
【0052】
また、フレームカバー315にも貫通孔3151が形成されており、この貫通孔3151に電極ピン311の大径部3111が挿入されるようにしている。こうすることで、複数本の電極ピン311の大径部3111がフレームカバー315の外方に突出した状態の電極ブロック31が形成されるようにしている。
【0053】
さらに、本実施の形態では、基台314とフレームカバー315とを継ぎ合わせる際に、基台314とフレームカバー315によって弾性構造体316の周縁部3162が挟持されるようにしている。具体的には、基台314とフレームカバー315とを継ぎ合わせる前に、弾性構造体316の周縁部3162に形成された係合片31621を基台314の周縁に形成された係合溝3142に係合させるようにしている。そして、係合片31621を係合溝3142に係合させた状態で、基台314とフレームカバー315とを継ぎ合わせることで、基台314とフレームカバー315とが弾性構造体316の周縁部3162を挟持するようにしている。
【0054】
こうすることで、導電板(導電体)312、コイルスプリング313および電極ピン311の縮径部3112が配置される空間が弾性構造体316によって封止されるようにしている。このように、本実施の形態では、電極ブロック31内で、接点部分の防水構造が形成されるようにしている。
【0055】
なお、
図12に示すように、2個(複数個)の弾性構造体316を用いて、それぞれの弾性構造体316に電極ピン311が保持されるようにすることも可能である。この場合、それぞれの弾性構造体316によって防水構造が形成されるようにすることができる。さらに、弾性構造体316が導電性を有する場合であっても、複数本の電極ピン311が2つの極性を有する構成(プラス極となる電極ピン311とマイナス極となる電極ピン311とが存在する構成)とすることが可能になる。
【0056】
そして、フレームカバー315の外方に突出する大径部3111以外の電極ブロック31が本体ハウジング21に形成される空洞内に配置されるようにしている。
【0057】
したがって、本実施の形態では、防水のために用いられる弾性構造体316が、電極ピン311を保持した状態で本体部20の内部に配置されることになる。言い換えると、電極ピン(複数のピン体)311が、本体部20の内側に配置された弾性構造体316で保持されることになる。
【0058】
そして、このような構成をした美容装置10を用いたEMSによる肌の施術は、例えば、下記のような方法で行うことができる。
【0059】
まず、複数本の電極ピン311の極性を2つに分ける。すなわち、複数本の電極ピン311の一部の極性がプラス極となるようにし、残りの電極ピン311の極性がマイナス極となるようにする。例えば、
図3の左側半分の電極ピン311の極性をプラス極とし、右側半分の電極ピン311の極性をマイナス極とする。
【0060】
そして、2つの極性を有する複数本の電極ピン311を使用者の肌に接触させて通電させる。このとき、回路基板(制御部)24が、周波数が1Hz以上で10kHz未満の範囲となるように第1の電気出力を制御する。こうすることで、異極間で電気的刺激が与えられ、使用者の筋収縮を引き起こすEMS刺激が付与される。
【0061】
また、本実施の形態では、後側ハウジング212の把持部20aとなる部位にパネル電極(第2の電極)2123が、後側ハウジング212から露出するように形成されている。そして、回路基板(制御部)24が、電極ピン311とパネル電極(第2の電極)2123との間に出力される第2の電気出力を制御するようにしている。このように、本実施の形態では、本体部20の背面に配置されたパネル電極(第2の電極)2123を備えている。そして、回路基板(制御部)24が、電極ピン(複数のピン体の電極)311に通電する電流を制御する電流制御部としての機能を有しており、本体部20の背面に配置されたパネル電極(第2の電極)2123と電極ピン(複数のピン体の電極)311との間において、電気を出力することができるように構成されている。こうすることで、化粧品などの剤を肌に浸透させるイオントフォレシス(iontophoresis)の施術を行うことができるようにしている。
【0062】
このイオントフォレシス(iontophoresis)の施術は、例えば、下記のような方法で行うことができる。
【0063】
まず、複数本の電極ピン311の全てが同極(プラス極またはマイナス極)となるようにする。そして、パネル電極(第2の電極)2123の極性が電極ピン311とは異極(マイナス極またはプラス極)となるようにする。そして、パネル電極(第2の電極)2123を把持した状態で、複数本の電極ピン311を肌に接触させた状態で通電させる。このとき、回路基板(制御部)24が、周波数が1kHz以上で10kHz未満の範囲となるように第2の電気出力を制御する。こうすることで、使用者の体が回路の一部となる電気の流れが生じて、化粧品などの剤の肌への浸透効果を高めることができる。
【0064】
このように、本実施の形態では、電極ピン(複数のピン体の電極)311が、使用者の肌に特性の異なる電流を各々通電できるように構成されている。具体的には、電流制御部としての回路基板(制御部)24が、電極ピン(複数のピン体の電極)311のうち、施術する時の電極群の間で異極構成を取るように制御することができるようにしている。また、電流制御部としての回路基板(制御部)24が、本体部20の背面に配置されたパネル電極(第2の電極)2123と電極ピン(複数のピン体の電極)311との間において、異極構成を取るように制御することができるようにしている。
【0065】
このとき、電流制御部としての回路基板(制御部)24が、電極ピン(複数のピン体の電極)311に流れる電流を、少なくとも1個以上ずつ制御することができるようにしてもよい。
【0066】
さらに、本実施の形態では、美容装置10が、本体部20に着脱可能に装着されるアタッチメント40を備えるようにしている。
【0067】
本実施の形態では、アタッチメント40は、アタッチメント基台41を備えており、このアタッチメント基台41は、天面411aがヘッド面となる天壁411と、天壁411の周縁に連設される周壁412と、を備えている。そして、
図14に示すように、周壁412には、係合突起4121が形成されており、この係合突起4121をヘッドカバー部213に形成された係合孔2132に解除可能に係合させることで、アタッチメント40が本体部20に装着されるようにしている。
【0068】
また、天壁411には、2個のフラット電極(第3の電極:1つ以上の電極)42が天面(外面)411aから露出するように形成されている。そして、アタッチメント40を本体部20に装着した状態でこのフラット電極(第3の電極)42を肌に接触させることで、肌の施術を行うことができるようにしている。なお、本実施の形態では、ヘッド面としての天面(外面)411aが本体部20に対して傾斜した角度を持つようにしている。こうすることで、使用者がフラット電極(第3の電極)42を肌に接触させた状態でも美容装置10を動かしやすくなるようにしている。こうすれば、フラット電極(第3の電極)42を肌に接触させた状態を維持することができるようになるため、フラット電極(第3の電極)42を肌に安定的に接触させることができるようになる。
【0069】
さらに、本実施の形態では、アタッチメント40が、アタッチメント40の内側に配置されてフラット電極(第3の電極)42に電気的に接続された導電ゴム(導電性部材)43を備えるようにしている。そして、アタッチメント40を本体部20に装着した状態で、電極ピン311が導電ゴム(導電性部材)43に突き当たるようにし、導電ゴム(導電性部材)43と電極ピン311とが電気的に接続されるようにしている。すなわち、アタッチメント40が本体部20に装着された時に、アタッチメント40に配置されたフラット電極(第3の電極)42が、導電ゴム(導電性を有する弾性体)43を介して、本体部20に電気的に接続されるようにしている。
【0070】
このとき、電極ピン311が内側に押し込まれるようにするのが好ましい。こうすれば、アタッチメント40を本体部20に装着した際に、電極ピン311が導電ゴム(導電性部材)43を押し上げるように付勢されるため、電気的接続の信頼性を向上させることができる上、アタッチメント40を装着した状態での美容装置10の小型化を図ることができるようになる。
【0071】
また、2本以上の電極ピン311が導電ゴム(導電性部材)43に突き当てられるようにするのが好ましい。言い換えると、アタッチメント40は、本体部20に装着された時に、電極ピン(複数のピン体の電極)311が、アタッチメント40に配置された導電ゴム(導電性を有する弾性体)43と電気的に接続されるようにするのが好ましい。こうすることでも、電気的接続の信頼性を向上させることができるようになる。
【0072】
なお、導電性部材が弾性を有している必要はなく、金属を用いて導電性部材を形成することも可能である。
【0073】
[作用・効果]
以下では、上記実施の形態およびその変形例で示した美容装置の特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
【0074】
(技術1)上記実施の形態およびその変形例で示した美容装置10は、複数の電極ピン311を有する電極部30と、電極ピン311を外方に突出させた状態で電極部30が設けられる本体部20と、を備えている。さらに、美容装置10は、電極ピン311を保持した状態で本体部20の内部に配置される弾性構造体316を備えている。
【0075】
このように、電極ピン311を弾性構造体316で保持させるようにすれば、電極ピン311に軸方向(電極ピンの突出方向)の可動性を付与することが可能になる。こうすれば、複数の電極ピン311を肌の形状に沿わせながら肌に接触させることができるようになる。すなわち、肌の形状に関わらず、複数の電極ピン311を肌に安定して接触させることができるようになる。その結果、肌の様々な部位で美容装置10を使用した場合であっても、より効果的に肌の施術を行うことができるようになる。
【0076】
また、電極ピン311を保持した弾性構造体316が本体部20の内部に配置されるようにすれば、この弾性構造体316によって本体部20の内部を防水構造とすることができるようになるため、電極部30の防水性を確保することが可能になる。
【0077】
このように、電極ピン311を保持した弾性構造体316が本体部20の内部に配置されるようにすれば、電極ピン311に軸方向(電極ピンの突出方向)の可動性を付与しつつ電極部30の防水性を確保することが可能になる。
【0078】
また、弾性構造体316が本体部20の内側に存在するようにすれば、使用者等が弾性構造体316に触れてしまうことを抑制することもできるようになる。そのため、使用者等が美容装置10を意図しない方法で使用した場合であっても、弾性構造体316が破損してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。その結果、弾性構造体316による防水構造をより確実に維持することが可能になる。
【0079】
さらに、美容装置10の使用時に、弾性構造体316が肌や毛髪などに触れてしまうことが抑制されるため、使用時の肌触りが悪化してしまうことが抑制されて、心地よい使用感を得ることができるようになる。
【0080】
また、肌の施術を行う際には、様々な剤を肌に塗布した状態で行うことがあるが、このような場合であっても、上記実施の形態およびその変形例で示した美容装置10を用いれば、弾性構造体316が剤により膨潤してしまうことを抑制することができるようになる。そのため、弾性構造体316の膨潤による電極部30の防水性能の悪化を抑制することも可能になる。
【0081】
このように、防水用の弾性構造体316を本体部20に収容させるようにすれば、より確実に電極部30の防水性を確保することが可能になるため、水で濡らしたり剤を塗布したりした肌の施術を行うことが可能になるだけでなく、浴室等で洗髪等を行いながら肌の施術を行うこともできるようになる。様々な環境条件のもとで美容装置10を使用することができるようになる。
【0082】
このように、上記実施の形態およびその変形例で示した美容装置10とすれば、使い勝手をよくしつつ、より効果的に肌の施術を行うことができるようになる。
【0083】
(技術2)また、上記(技術1)において、弾性構造体316を貫通するようにした状態で電極ピン311が弾性構造体316に保持されていてもよい。
【0084】
こうすれば、電極ピン311が配置される空間を弾性構造体316よって一方側(肌に接触する側)と他方側(電気的に接続される部位)とに分離させることができるようになる。すなわち、電極ピン311の一方側(肌に接触する側)を外部に露出させつつ、他方側(電気的に接続される部位)を弾性構造体316によって封止させる構造とすることができるようになる。したがって、電極部30の防水構造をより容易に得ることができる上、構成の簡素化を図ることもできるようになる。
【0085】
(技術3)また、上記(技術1)または(技術2)において、美容装置10が、本体部20の内部に設けられ、電極ピン311が出力する第1の電気出力を制御することが可能な回路基板(制御部)24を備えていてもよい。また、美容装置10が、回路基板(制御部)24に電気的に接続される導電板(導電体)312と、導電板(導電体)312と電極ピン311とを電気的に接続させる弾性導体と、を備えていてもよい。
【0086】
このように、弾性導体を用いて導電板(導電体)312と電極ピン311とを電気的に接続させるようにすれば、軸方向(電極ピンの突出方向)の可動性を付与した電極ピン311の動きに追従するように弾性導体を変形(弾性変形)させることができるようになる。そのため、電極ピン311に軸方向(電極ピンの突出方向)の可動性を付与した場合であっても、導電板(導電体)312と電極ピン311との電気的接続の信頼性をより向上させることができるようになる。
【0087】
(技術4)また、上記(技術3)において、弾性導体が、電極ピン311の軸方向の一端側から電極ピン311に挿入されるコイルスプリング313であってもよい。
【0088】
こうすれば、コイルスプリング313によって、電極ピン311に軸方向(電極ピンの突出方向)の可動性を付与しつつ、導電板(導電体)312と電極ピン311とを電気的に接続させることができるようになる。
【0089】
(技術5)また、上記(技術3)または(技術4)において、弾性導体が、導電性を有する弾性構造体316であってもよい。
【0090】
こうすれば、コイルスプリング313を用いずに導電板(導電体)312と電極ピン311とを電気的に接続させることができるようになる。すなわち、電極ピン311を導電板(導電体)312に電気的に接続させるための導体を別途設ける必要がなくなる。その結果、電極部30の構成の簡素化を図ることが可能になる。
【0091】
(技術6)また、上記(技術3)から(技術5)のうちのいずれかの技術において、回路基板(制御部)24が、周波数が1Hz以上で10kHz未満の範囲となるように第1の電気出力を制御していてもよい。
【0092】
こうすれば、美容装置10を用いてより効果的に肌の施術を行うことができるようになる。このような制御は、低周波から中周波で行われるのが一般的であるEMSによる肌の施術の際に、特に有効な手段である。
【0093】
(技術7)また、上記(技術3)から(技術6)のうちのいずれかの技術において、本体部20が把持部20aを備えており、把持部20aにパネル電極(第2の電極)2123が形成されていてもよい。そして、回路基板(制御部)24が、電極ピン311とパネル電極(第2の電極)2123との間に出力される第2の電気出力を制御するようにしてもよい。
【0094】
こうすれば、美容装置10を、様々な用途で使用することができるようになる。その結果、より使い勝手のよい美容装置10とすることが可能になる。
【0095】
(技術8)また、上記(技術7)において、回路基板(制御部)24が、周波数が1kHz以上で10kHz未満の範囲となるように第2の電気出力を制御していてもよい。
【0096】
こうすれば、美容装置10を用いてより効果的に肌の施術を行うことができるようになる。このような制御は、肌にあまり刺激を与えたくないイオントフォレシス(イオン導入)による肌の施術の際に、特に有効な手段である。
【0097】
(技術9)また、上記(技術1)から(技術8)のうちのいずれかの技術において、美容装置10が、本体部20に着脱可能に装着されるアタッチメント40を備えていてもよい。また、アタッチメント40が、アタッチメント40の天面(外面)411aから露出するフラット電極(第3の電極)42を備えていてもよい。さらに、アタッチメント40が、アタッチメント40の内側に配置されてフラット電極(第3の電極)42に電気的に接続された導電ゴム(導電性部材)43を備えていてもよい。そして、アタッチメント40を本体部20に装着した状態で、導電ゴム(導電性部材)43と電極ピン311とが電気的に接続されるようにしてもよい。
【0098】
こうすれば、様々な方法で美容装置10を使用することが可能になるため、より使い勝手のよい美容装置10とすることが可能になる。
【0099】
また、アタッチメント40を本体部20に装着した状態で、導電ゴム(導電性部材)43と電極ピン311とが電気的に接続されるようにすれば、フラット電極(第3の電極)42に接続される接点部を本体部20に別途設ける必要がなくなる。その結果、美容装置10の構成の簡素化を図りつつ、コストを削減することができるようになる。
【0100】
また、軸方向(電極ピンの突出方向)の可動性が付与された電極ピン311をフラット電極(第3の電極)42に接続される接点部としているため、導電ゴム(導電性部材)43と電極ピン311との接触圧力をより確実に確保することが可能になる。そのため、導電ゴム(導電性部材)43と電極ピン311との接続信頼性をより向上させることができるようになる。さらに、アタッチメント40を本体部20に装着した際の軸方向(電極ピンの突出方向)の高さが大きくなってしまうことを抑制することも可能であるため、アタッチメント40を装着した美容装置10のサイズをよりコンパクトなサイズとすることが可能になる。
【0101】
(技術10)また、上記(技術9)において、導電ゴム(導電性部材)43が弾性を有するようにしてもよい。
【0102】
こうすれば、アタッチメント40の着脱が繰り返された場合に、電極ピン311が損傷してしまうことを抑制することができるようになるため、長期間にわたってアタッチメント40の使用性を確保することができるようになる。
【0103】
[その他]
以上、本開示にかかる美容装置の内容を説明したが、これらの記載に限定されるものではなく、種々の変形および改良が可能であることは、当業者には自明である。
【0104】
例えば、上記実施の形態およびその変形例で示した構成の変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態に本開示を適用することができる。また、上記実施の形態およびその変形例で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0105】
また、上記実施の形態およびその変形例では、美容装置10がアタッチメント40を備えているものを例示したが、アタッチメントを備えていない美容装置とすることも可能である。また、アタッチメント40を備える場合、2種類以上のアタッチメント40を備えるようにすることも可能である。
【0106】
また、電極部やアタッチメント、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0107】
以上のように、本開示にかかる美容装置は、使い勝手をよくしつつ、より効果的に肌の施術を行うことが可能であるので、肌に電流を流して生体作用を得る装置、具体的には、美顔器、理学療法装置、医療装置などに適用することが可能である。
【符号の説明】
【0108】
10 美容装置
20 本体部
20a 把持部
2123 パネル電極(第2の電極)
24 回路基板(制御部)
30 電極部
311 電極ピン
312 導電板(導電体)
313 コイルスプリング(弾性導体)
316 弾性構造体
40 アタッチメント
411a 天面(外面)
42 フラット電極(第3の電極)
43 導電ゴム(導電性部材)