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特開2024-148417エレベータかご、エレベータ及び接続具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024148417
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】エレベータかご、エレベータ及び接続具
(51)【国際特許分類】
   B66B 11/02 20060101AFI20241010BHJP
【FI】
B66B11/02 H
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023061524
(22)【出願日】2023-04-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-18
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武田 佳祐
【テーマコード(参考)】
3F306
【Fターム(参考)】
3F306CA16
(57)【要約】
【課題】 接続具の突出部に第1側板を適切に取り付けることができるエレベータかごを提供する。
【解決手段】 エレベータかごにおいては、接続具は、第2側板に取り付けられる取付部と、第2側板から第1横方向へ突出し、第1孔に挿入される突出部と、突出部の第1横方向の先端に連結され、第1孔からの抜け止めをする抜止部と、を備え、突出部は、第1横方向と直交する第1幅方向で離れる面を有する第1幅部と、第1横方向と直交し且つ第1幅方向と異なる第2幅方向で離れる面を有する第2幅部と、を備え、第1幅部の第1幅方向の寸法は、第2幅部の前記第2幅方向の寸法と、異なる。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1側板を有する第1パネルと、
第2側板を有し、前記第1パネルと第1横方向に並べられる第2パネルと、
前記第1側板と前記第2側板とを接続する接続具と、を備え、
前記第1側板は、前記第1横方向に貫通して上下方向へ延びる第1孔を備え、
前記接続具は、
前記第2側板に取り付けられる取付部と、
前記第2側板から前記第1横方向へ突出し、前記第1孔に挿入される突出部と、
前記突出部の前記第1横方向の先端に連結され、前記第1孔からの抜け止めをする抜止部と、を備え、
前記突出部は、
前記第1横方向と直交する第1幅方向で離れる面を有する第1幅部と、
前記第1横方向と直交し且つ前記第1幅方向と異なる第2幅方向で離れる面を有する第2幅部と、を備え、
前記第1幅部の前記第1幅方向の寸法は、前記第2幅部の前記第2幅方向の寸法と、異なる、エレベータかご。
【請求項2】
前記第1幅部は、前記第1横方向の基端から先端へ向けて、前記第1幅方向の寸法が大きくなる第1テーパ部を備え、
前記第2幅部は、前記第1横方向の基端から先端へ向けて、前記第2幅方向の寸法が大きくなる第2テーパ部を備え、
前記第1テーパ部及び前記第2テーパ部のそれぞれの基端と前記第2側板との前記第1横方向の距離は、前記第1側板の厚み以下である、請求項1に記載のエレベータかご。
【請求項3】
前記第1テーパ部の基端と前記第2側板との前記第1横方向の距離は、前記第2テーパ部の基端と前記第2側板との前記第1横方向の距離と、同じであり、
前記第1テーパ部の基端の前記第1幅方向の寸法は、前記第2テーパ部の基端の前記第2幅方向の寸法と、異なり、
前記第1テーパ部の前記第1幅方向の広がり角度は、前記第2テーパ部の前記第2幅方向の広がり角度と、同じである、請求項2に記載のエレベータかご。
【請求項4】
前記突出部に対して固定され、前記突出部の周方向の位置を示す位置示し部を備える、請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータかご。
【請求項5】
前記第2側板は、前記第1横方向に貫通する第2孔を備え、
前記取付部は、
前記突出部とで前記第2側板を前記第1横方向で挟む挟み部と、
前記第2孔に挿入され、前記突出部と前記挟み部とを接続する接続部と、を備え、
前記位置示し部は、前記第2孔に挿入するように、前記接続部及び前記突出部の少なくとも一つから突出し、
前記第2孔は、前記位置示し部を前記突出部の周方向で当て止めする当止孔部を備える、請求項4に記載のエレベータかご。
【請求項6】
請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータかごを備える、エレベータ。
【請求項7】
請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータかごに用いられる、接続具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、エレベータかご、エレベータ及び接続具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、エレベータかごは、第1横方向に並べられる第1パネル及び第2パネルと、第1パネルの第1側板と第2パネルの第2側板とを接続する接続具とを備えている(特許文献1)。第1側板は、第1横方向に貫通して上下方向へ延びる第1孔を備え、接続具は、第2側板から突出して第1孔に挿入される突出部を備えている。そして、第2側板に取り付けられた接続具に対して、第1側板が上下方向へ移動し、突出部が第1孔に嵌められることによって、接続具は、第1側板と第2側板とを接続する。
【0003】
ところで、第1横方向と直交する第2横方向において、第1孔と突出部との寸法が適正でない場合に、接続具の突出部に第1側板を適正に取り付けることができない虞がある。例えば、第1孔の寸法が突出部の寸法に対して小さ過ぎた場合には、第1孔が突出部に当たるため、突出部を第1孔に嵌められない虞がある。一方で、例えば、第1孔の寸法が突出部に対して大き過ぎた場合には、突出部と第1孔との間に隙間が生じるため、第1孔が突出部から外れる虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8-310774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、課題は、接続具の突出部に第1側板を適切に取り付けることができるエレベータかご、エレベータ及び接続具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
エレベータかごは、
第1側板を有する第1パネルと、
第2側板を有し、前記第1パネルと第1横方向に並べられる第2パネルと、
前記第1側板と前記第2側板とを接続する接続具と、を備え、
前記第1側板は、前記第1横方向に貫通して上下方向へ延びる第1孔を備え、
前記接続具は、
前記第2側板に取り付けられる取付部と、
前記第2側板から前記第1横方向へ突出し、前記第1孔に挿入される突出部と、
前記突出部の前記第1横方向の先端に連結され、前記第1孔からの抜け止めをする抜止部と、を備え、
前記突出部は、
前記第1横方向と直交する第1幅方向で離れる面を有する第1幅部と、
前記第1横方向と直交し且つ前記第1幅方向と異なる第2幅方向で離れる面を有する第2幅部と、を備え、
前記第1幅部の前記第1幅方向の寸法は、前記第2幅部の前記第2幅方向の寸法と、異なる。
【0007】
エレベータは、前記のエレベータかごを備える。
【0008】
接続具は、前記のエレベータかごに用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係るエレベータの概要図
図2】同実施形態に係るエレベータかごの分解斜視図
図3】同実施形態に係るエレベータかごの構成要素の分解斜視図
図4】同実施形態に係るエレベータかごの要部正面図であって、側板が縦断面である図
図5】同実施形態に係るエレベータかごの要部平面図であって、側板が横断面である図
図6】同実施形態に係る第1本体部の全体図((a)斜視図、(b)側面図)
図7】同実施形態に係る第1本体部の全体図((a)第3幅方向視図、(b)第4幅方向視図、(c)第1幅方向視図、(d)第2幅方向視図)
図8】接続部が第2側板に挿入された状態を示す図((a)第2側板が縦断面である正面図、(b)側面図)
図9】接続具が第2側板に取り付けられた状態を示す正面図であって、第2側板が縦断面である図
図10】第1側板が接続具に挿入された状態を示す正面図であって、側板が縦断面である図
図11】第1及び第2側板が接続具によって接続された図((a)側板が縦断面である正面図、(b)側板が横断面である平面図)
図12】側板の厚みが別の厚みであるエレベータかごの要部図((a)接続部が第2側板に挿入された状態を示す側面図、(b)第1及び第2側板が接続具によって接続された状態を示す平面図であって、側板が横断面である図)
図13】側板の厚みがさらに別の厚みであるエレベータかごの要部図((a)接続部が第2側板に挿入された状態を示す側面図、(b)第1及び第2側板が接続具によって接続された状態を示す平面図であって、側板が横断面である図)
図14】側板の厚みがさらに別の厚みであるエレベータかごの要部図((a)接続部が第2側板に挿入された状態を示す側面図、(b)第1及び第2側板が接続具によって接続された状態を示す平面図であって、側板が横断面である図)
図15】他の実施形態に係るエレベータかごの要部正面図であって、側板が縦断面である図((a)分解図、(b)接続具が第2側板に取り付けられた状態を示す図)
図16】さらに他の実施形態に係るエレベータかごの要部図((a)第1本体部の側面図であって、一部が断面である図、(b)接続具が第2側板に取り付けられた状態を示す正面図であって、第2側板が縦断面である図)
【発明を実施するための形態】
【0010】
各図面において、構成要素の寸法は、例えば、理解を容易にするために、実際の寸法に対して拡大、縮小して示す場合があり、また、各図面の間での寸法比は、一致していない場合がある。なお、各図面において、例えば、理解を容易にするために、構成要素の一部を省略して示す場合がある。
【0011】
第1、第2等の序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、構成要素は、この用語によって特に限定されるものではない。なお、序数を含む構成要素の個数は、特に限定されず、例えば、一つでもよい場合がある。また、以下の明細書及び図面で用いられる序数は、特許請求の範囲に記載された序数と異なる場合がある。
【0012】
以下、エレベータ、エレベータかご及び接続具における一実施形態について、図1図7を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、エレベータ、エレベータかご及び接続具の構成等の理解を助けるために例示するものであり、エレベータ、エレベータかご及び接続具の構成を限定するものではない。
【0013】
図1に示すように、エレベータ1は、例えば、人(乗客)が乗るためのエレベータかご(以下、単に「かご」ともいう)2と、かご2を走行させるかご駆動部3と、かご2を案内するかごレール4と、エレベータ1の各部を制御する処理部1aとを備えていてもよい。なお、かご駆動部3の駆動方式は、特に限定されない。
【0014】
例えば、本実施形態のように、エレベータ1は、第1端部がかご2に接続されるかごロープ5と、かごロープ5の第2端部に接続される釣合錘6と、釣合錘6を案内する錘レール7とを備えていてもよい。かご駆動部3は、例えば、本実施形態のように、かごロープ5が巻き掛けられる綱車3aと、綱車3aを回転させる駆動源3b(例えば、モータ)とを備えていてもよい。
【0015】
即ち、かご駆動部3は、巻上機であって、エレベータ1は、ロープ式の駆動方式である、という構成でもよい。また、例えば、かご駆動部3は、油圧装置であり、エレベータ1は、油圧式の駆動方式である、という構成でもよい。また、例えば、かご駆動部3は、リニアモータであって、エレベータ1は、リニアモータ式の駆動方式である、という構成でもよい。
【0016】
また、本実施形態においては、かごロープ5の第1端部がかご2に接続され、かごロープ5の第2端部が釣合錘6に接続されている、という構成であるが、斯かる構成に限られない。例えば、かごロープ5の両端部がそれぞれ昇降路X1の上部又は下部に固定され、かごロープ5がかご2のシーブ及び釣合錘6のシーブにそれぞれ巻き掛けられることによって、かごロープ5がかご2及び釣合錘6にそれぞれ接続されている、という構成でもよい。
【0017】
また、本実施形態に係るエレベータ1は、かご駆動部3である巻上機を機械室X2の内部に配置する、という構成であるが、斯かる構成に限られない。例えば、機械室X2が備えられておらず、エレベータ1は、巻上機を昇降路X1の内部に配置する、という構成でもよい。
【0018】
図2図5に示すように、かご2は、例えば、かご天井2aと、かご床2bと、かご側面を構成する複数のパネル8と、パネル8,8同士を接続する接続具20とを備えていてもよい。特に限定されないが、例えば、パネル8,8同士は、接続具20に接続された上で、さらに、固定手段(例えば、ネジ機構)によって、かご天井2aやかご床2bに固定されていてもよい。
【0019】
なお、図3図5図8図15及び図16(b)も同様)においては、第1方向D1は、二つのパネル8,8が並べられる横方向である第1横方向D1であり、第2方向D2は、第1横方向D1と直交する横方向である第2横方向D2であり、第3方向D3は、上下方向D3である。
【0020】
図3図5に示すように、パネル8は、例えば、かご側面を構成する本板8aと、本板8aの端部から第2横方向D2へ突出する側板11,12と、側板11,12の端部から第1横方向D1へ突出するカバー板8bとを備えていてもよい。これにより、本板8a及びカバー板8bは、第1横方向D1及び上下方向D3に沿って配置され、側板11,12は、第2横方向D2及び上下方向D3に沿って配置されている。
【0021】
また、例えば、本実施形態のように、第1パネル8(図3図5において、左側のパネル8)の第1側板11は、第1横方向D1へ貫通する第1孔11aを備え、第2パネル8(図3図5において、右側のパネル8)の第2側板12は、第1横方向D1へ貫通する第2孔12aを備えている、という構成でもよい。これにより、側板11,12は、接続具20に挿入される孔11a,12aを備えている。
【0022】
なお、図3図5図8図15及び図16(b)も同様)においては、パネル8は、一部のみを図示されている。また、図3においては、カバー板8bは、二点鎖線で図示されており、また、図4図8(a)、図9図10図11(a)、図15、及び16(b)も同様)においては、本板8aは、図示されていない。
【0023】
また、図3図5においては、接続具20は、一つのみ図示されているが、二つのパネル8,8は、例えば、一つの接続具20で接続されていてもよく、また、例えば、上下方向D3に並べられる複数の接続具20で接続されていてもよい。即ち、二つのパネル8,8を接続する接続具20の個数は、特に限定されない。なお、特に限定されないが、接続具20は、剛性を有しており、例えば、金属や硬質樹脂等で形成されていてもよい。
【0024】
接続具20は、例えば、本実施形態のように、第2側板12に取り付けられる取付部21と、第2側板12から第1横方向D1へ突出し、第1孔11aに挿入される突出部32と、突出部32の第1横方向D1の先端に連結され、第1孔11aからの抜け止めをする抜止部33とを備えていてもよい。
【0025】
取付部21は、例えば、本実施形態のように、突出部32とで第2側板12を第1横方向D1で挟む挟み部52と、第2孔12aに挿入され、突出部32と挟み部52とを接続する接続部61とを備えていてもよい。これにより、接続具20は、突出部32及び抜止部33を有する第1本体部31と、挟み部52を有する第2本体部51と、第1本体部31と第2本体部51とを接続する接続部61とを備えている。
【0026】
また、例えば、本実施形態のように、接続部61は、雄ネジ部62を備えており、第2本体部51は、当該雄ネジ部62と螺合する雌ネジ部53を備えている、という構成でもよい。これにより、雄ネジ部62が雌ネジ部53と螺合することによって、突出部32と挟み部52との距離が変わるため、第2側板12の厚みに拘わらず、突出部32と挟み部52とは、第2側板12を挟むことができる。
【0027】
特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、第1本体部31、第2本体部51及び接続部61のそれぞれは、互いに着脱可能な第1~第3部品30,50,60によって、構成されていてもよい。例えば、本実施形態のように、第1部品30は、筒状に形成され、第3部品60は、第1部品30の内部に配置され、接続部61は、第3部品60のうち、第1部品30から突出した部分で、構成されている、という構成でもよい。
【0028】
また、第1部品30と第3部品60とは、例えば、本実施形態のように、第1横方向D1で係合する係合部34,63を備えていてもよい。これにより、係合部34,63が係合することによって、第3部品60が第1部品30に対して固定されるため、接続部61は、第1本体部31に対して固定される。
【0029】
図6及び図7に示すように、突出部32は、例えば、第1幅方向D41で離れる面41a,41a,41b,41bを有する第1幅部41と、第2幅方向D42で離れる面42a,42a,42b,42bを有する第2幅部42と、第3幅方向D43で離れる面43a,43a,43b,43bを有する第3幅部43と、第4幅方向D44で離れる面44a,44a,44b,44bを有する第4幅部44とを備えていてもよい。
【0030】
なお、第1~第4幅方向D41~D44は、それぞれ第1横方向D1と直交する方向であって、互いに異なる方向である。本実施形態においては、第1横方向D1視において、第1幅方向D41は、第3幅方向D43と直交し、第2幅方向D42は、第4幅方向D44と直交し、第1幅方向D41は、第2幅方向D42及び第4幅方向D44とそれぞれ45°で交差し、そして、第3幅方向D43は、第2幅方向D42及び第4幅方向D44とそれぞれ45°で交差している。
【0031】
図7(a)に示すように、第1幅部41は、例えば、第1横方向D1に亘って同じ幅である第1ストレート部41cと、第1ストレート部41cの先端に連結され、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、幅広となる第1テーパ部41dとを備えていてもよい。これにより、第1テーパ部41dは、第1横方向D1において、第1ストレート部41cと抜止部33との間に配置されている。
【0032】
そして、第1ストレート部41cの第1幅方向D41の寸法W1は、第1ストレート部41cの第1横方向D1の全長に亘って、同じ(完全に同じだけでなく、±1%の誤差を有する略同じも含む)である。即ち、第1ストレート部41cは、第1幅方向D41で離れる第1ストレート面41a,41aを備えており、一対の第1ストレート面41a,41aの第1幅方向D41の距離W1は、第1ストレート部41cの第1横方向D1の全長に亘って、同じである。
【0033】
また、第1テーパ部41dの第1幅方向D41の寸法は、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、大きくなっている。即ち、第1テーパ部41dは、第1幅方向D41で離れる第1テーパ面41b,41bを備えており、一対の第1テーパ面41b,41bの第1幅方向D41の距離は、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、大きくなっている。
【0034】
図7(b)に示すように、第2幅部42は、例えば、第1横方向D1に亘って同じ幅である第2ストレート部42cと、第2ストレート部42cの先端に連結され、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、幅広となる第2テーパ部42dとを備えていてもよい。これにより、第2テーパ部42dは、第1横方向D1において、第2ストレート部42cと抜止部33との間に配置されている。
【0035】
そして、第2ストレート部42cの第2幅方向D42の寸法W2は、第2ストレート部42cの第1横方向D1の全長に亘って、同じ(完全に同じだけでなく、±1%の誤差を有する略同じも含む)である。即ち、第2ストレート部42cは、第2幅方向D42で離れる第2ストレート面42a,42aを備えており、一対の第2ストレート面42a,42aの第2幅方向D42の距離W2は、第2ストレート部42cの第1横方向D1の全長に亘って、同じである。
【0036】
また、第2テーパ部42dの第2幅方向D42の寸法は、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、大きくなっている。即ち、第2テーパ部42dは、第2幅方向D42で離れる第2テーパ面42b,42bを備えており、一対の第2テーパ面42b,42bの第2幅方向D42の距離は、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、大きくなっている。
【0037】
図7(c)に示すように、第3幅部43は、例えば、第1横方向D1に亘って同じ幅である第3ストレート部43cと、第3ストレート部43cの先端に連結され、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、幅広となる第3テーパ部43dとを備えていてもよい。これにより、第3テーパ部43dは、第1横方向D1において、第3ストレート部43cと抜止部33との間に配置されている。
【0038】
そして、第3ストレート部43cの第3幅方向D43の寸法W3は、第3ストレート部43cの第1横方向D1の全長に亘って、同じ(完全に同じだけでなく、±1%の誤差を有する略同じも含む)である。即ち、第3ストレート部43cは、第3幅方向D43で離れる第3ストレート面43a,43aを備えており、一対の第3ストレート面43a,43aの第3幅方向D43の距離W3は、第3ストレート部43cの第1横方向D1の全長に亘って、同じである。
【0039】
また、第3テーパ部43dの第3幅方向D43の寸法は、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、大きくなっている。即ち、第3テーパ部43dは、第3幅方向D43で離れる第3テーパ面43b,43bを備えており、一対の第3テーパ面43b,43bの第3幅方向D43の距離は、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、大きくなっている。
【0040】
図7(d)に示すように、第4幅部44は、例えば、第1横方向D1に亘って同じ幅である第4ストレート部44cと、第4ストレート部44cの先端に連結され、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、幅広となる第4テーパ部44dとを備えていてもよい。これにより、第4テーパ部44dは、第1横方向D1において、第4ストレート部44cと抜止部33との間に配置されている。
【0041】
そして、第4ストレート部44cの第4幅方向D44の寸法W4は、第4ストレート部44cの第1横方向D1の全長に亘って、同じ(完全に同じだけでなく、±1%の誤差を有する略同じも含む)である。即ち、第4ストレート部44cは、第4幅方向D44で離れる第4ストレート面44a,44aを備えており、一対の第4ストレート面44a,44aの第4幅方向D44の距離W4は、第4ストレート部44cの第1横方向D1の全長に亘って、同じである。
【0042】
また、第4テーパ部44dの第4幅方向D44の寸法は、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、大きくなっている。即ち、第4テーパ部44dは、第4幅方向D44で離れる第4テーパ面44b,44bを備えており、一対の第4テーパ面44b,44bの第4幅方向D44の距離は、第1横方向D1の基端から先端へ向けて、大きくなっている。
【0043】
例えば、図6及び図7に示すように、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端と第2側板12(図3図5参照)との第1横方向D1の距離W5、即ち、各ストレート部41c,42c,43c,44cの第1横方向D1の長さW5は、それぞれ同じ(完全に同じだけでなく、±1%の誤差を有する略同じも含む)、という構成でもよい。
【0044】
そして、例えば、本実施形態のように、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端の幅方向D41~D44の寸法W1~W4は、それぞれ異なる(±1%の誤差を有する略同じを含まない)、という構成でもよい。なお、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端の幅方向D41~D44の寸法W1~W4は、各ストレート部41c,42c,43c,44cの幅方向D41~D44の寸法W1~W4と、それぞれ同じ(完全に同じだけでなく、±1%の誤差を有する略同じも含む)、という構成でもよい。
【0045】
これにより、第2側板12からの第1横方向D1の距離が同じ位置において、各ストレート部41c,42c,43c,44cの幅方向D41~D44の寸法W1~W4は、ストレート部41c,42c,43c,44cの第1横方向D1の全長に亘って、それぞれ異なる(±1%の誤差を有する略同じを含まない)、という構成になる。
【0046】
さらに、例えば、本実施形態のように、各テーパ部41d,42d,43d,44dの各幅方向D41~D44への広がり角度θ1~θ4、即ち、各テーパ面41b,42b,43b,44bの各幅方向D41~D44への広がり角度θ1~θ4は、それぞれ同じ(完全に同じだけでなく、±5°の誤差を有する略同じも含む)、という構成でもよい。
【0047】
これにより、第2側板12からの第1横方向D1の距離が同じ位置において、各テーパ部41d,42d,43d,44dの幅方向D41~D44の寸法も、テーパ部41d,42d,43d,44dの第1横方向D1の全長に亘って、それぞれ異なる(±1%の誤差を有する略同じを含まない)、という構成になる。その結果、第2側板12からの第1横方向D1の距離が同じ位置において、各幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法は、突出部32の第1横方向D1の全長に亘って、それぞれ異なる(±1%の誤差を有する略同じを含まない)、という構成になる。
【0048】
なお、本実施形態においては、第1幅部41の第1幅方向D41の寸法、第2幅部42の第2幅方向D42の寸法、第3幅部43の第3幅方向D43の寸法、第4幅部44の第4幅方向D44の寸法の順で、小さくなっている。
【0049】
このように、本実施形態においては、突出部32は、幅方向D41~D44の寸法がそれぞれ異なる四つの幅部41,42,43,44を備えている。なお、異なる幅方向D41~D44の寸法を有する幅部41,42,43,44の個数は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、四つでもよく、また、例えば、二つ、三つ又は五つ以上であってもよい。
【0050】
それに対して、第1本体部31は、例えば、本実施形態のように、突出部32に対して固定される位置示し部35を備えていてもよい。これにより、位置示し部35が、突出部32の周方向(第1横方向D1の回りの方向)の位置を示すため、例えば、位置示し部35の位置に基づいて、接続具20を第2側板12に取り付けることができる。
【0051】
位置示し部35は、例えば、本実施形態のように、突出部32から第1横方向D1へ突出してもよい。それに対して、図3に戻り、第2側板12の第2孔12aは、例えば、接続部61が挿入される接続孔部12bと、位置示し部35が挿入され、位置示し部35を突出部32の周方向で当て止めする当止孔部12cとを備えていてもよい。
【0052】
これにより、位置示し部35が当止孔部12cに挿入された状態で、接続具20は、第2側板12に取り付けられる。そして、当止孔部12cが位置示し部35を突出部32の周方向で当て止めするため、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、突出部32の周方向は、第2側板12に対して自然と位置決めされる。
【0053】
また、第1側板11の第1孔11aは、例えば、本実施形態のように、上下方向D3へ延びていてもよい。具体的には、第1孔11aは、例えば、抜止部33が通過可能な通過孔部11bと、通過孔部11bから上方へ延び、突出部32に嵌められる嵌め孔部11cとを備えていてもよい。
【0054】
なお、嵌め孔部11cの第2横方向D2の幅寸法は、通過孔部11bの第2横方向D2の幅寸法よりも、小さくなっている。具体的には、嵌め孔部11cの第2横方向D2の幅寸法は、抜止部33の第2横方向D2の幅寸法よりも、小さくなっている。これにより、抜止部33は、第1孔11aの嵌め孔部11cからの抜け止めをすることができる。
【0055】
そして、図5に示すように、例えば、テーパ部41dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5、即ち、ストレート部41cの第1横方向D1の距離W5は、第1側板11の厚みT1以下としてもよい。これにより、第1孔11aは、テーパ部41dと当たることになるため、テーパ部41dを第1孔11aに適切に嵌めることができる。
【0056】
次に、側板11,12を接続具20で接続する方法(エレベータかご2の製造方法)について、図8図14を参照しながら説明する。なお、以下の説明は、側板11,12を接続具20で接続する方法等の理解を助けるために例示するものであり、側板11,12を接続具20で接続する方法を限定するものではない。
【0057】
まず、第1厚みT1である側板11,12を接続具20で接続する方法(エレベータかご2の製造方法)について、図8図11を参照しながら説明する。
【0058】
図8図11においては、第1側板11及び第2側板12の厚みが第1厚みT1(図11(b)参照)で、且つ、第1孔11aの嵌め孔部11cの第2横方向D2の寸法が既定値W6である。斯かる構成に対して、本実施形態に係る接続具20においては、第1幅部41の第1幅方向D41の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることになる。
【0059】
図8に示すように、接続部61が、第2孔12aの接続孔部12bに挿入され、位置示し部35が、第2孔12aの当止孔部12cに挿入される。そして、当止孔部12cが、第1横方向D1視にて、接続孔部12bから真横(第2横方向D2)へ延びているため、第1幅部41の第1幅方向D41の寸法が、突出部32の第2横方向D2の寸法となる。これにより、当止孔部12cが、位置示し部35を突出部32の周方向で当て止めするため、突出部32が周方向へ回転することを抑制することができる。
【0060】
そして、図9に示すように、第2本体部51の雌ネジ部53が、接続部61の雄ネジ部62と螺合することによって、第1本体部31の突出部32と第2本体部51の挟み部52とは、第1横方向D1で第2側板12を挟む。これにより、接続具20は、第2側板12に取り付けらる。
【0061】
このように、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、位置示し部35及び当止孔部12c(図8(b)参照)の位置に基づいて、突出部32の周方向は、第2側板12に対して自然と位置決めされる。これにより、適切な第1幅部41の第1幅方向D41の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることができる。
【0062】
そして、図10に示すように、抜止部33が、第1側板11の第1孔11aの通過孔部11bを通過させられる。その後、第1側板11は、第2側板12をスライドするように、接続具20及び第2側板12に対して、下方へ移動させられる。
【0063】
これにより、図11に示すように、突出部32は、第1孔11aの嵌め孔部11cまで移動する。そして、第1テーパ部41dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5が、第1側板11の厚みT1以下である(具体的には、第1厚みT1よりも小さい)ため、第1孔11aの嵌め孔部11cは、第1テーパ部41dと当たることになる。
【0064】
特に限定されないが、このとき、第1側板11の第1孔11a及び接続具20の突出部32(第1テーパ部41d)の少なくとも一方が、(弾性又は塑性)変形することによって、第1側板11の第1孔11aは、接続具20の突出部32(第1テーパ部41d)に、嵌め込められてもよい。
【0065】
したがって、第1テーパ部41dを第1孔11aに適切に嵌めることができるため、例えば、第1側板11が第2側板12から離れることを抑制することができる。このように、複数の幅部41,42,43,44のうち、適切な第1幅部41の第1幅方向D41の寸法が、突出部32の第2横方向D2の寸法となるように、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることができる。
【0066】
ところで、パネル8の厚み、具体的には、側板11,12の厚みには、複数の厚みが存在している。例えば、側板11,12の厚みには、図8図11のような第1厚みT1だけでなく、図12のような第2厚みT2や、図13のような第3厚みT3や、図14のような第4厚みT4等が存在する。
【0067】
なお、第1厚みT1、第2厚みT2、第3厚みT3、第4厚みT4の順で、厚くなっている。特に限定されないが、側板11,12の厚みには、例えば、1.2mm、1.3mm、1.5mm、及び1.6mm等が挙げられる。
【0068】
また、図12図14の第1孔11aの嵌め孔部11cの第2横方向D2の寸法W6は、図8図11の第1孔11aの嵌め孔部11cの第2横方向D2の寸法W6と同じ規定値W6となっている。これにより、例えば、図8図14の第1孔11aの形状を、同じにすることもできる。
【0069】
次に、第2厚みT2である側板11,12を接続具20で接続する方法(エレベータかご2の製造方法)について、図12を参照しながら説明する。
【0070】
図12においては、第1側板11及び第2側板12の厚みが第2厚みT2で、且つ、第1孔11aの嵌め孔部11cの第2横方向D2の寸法が既定値W6である。斯かる構成に対して、本実施形態に係る接続具20においては、第2幅部42の第2幅方向D42の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることが適切である。
【0071】
したがって、図12(a)に示すように、第2側板12の第2孔12aの当止孔部12cは、第1横方向D1視にて、接続孔部12bから斜め下方へ延びている。これにより、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、適切な第2幅部42の第2幅方向D42の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることができる。
【0072】
そして、図12(b)に示すように、第2テーパ部42dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5は、第1側板11の厚みT2以下である(具体的には、第2厚みT2よりも小さい)。これにより、突出部32が、第1孔11aの嵌め孔部11cまで移動することによって、第1孔11aの嵌め孔部11cは、第2テーパ部42dと当たることになる。
【0073】
特に限定されないが、このとき、第1側板11の第1孔11a及び接続具20の突出部32(第2テーパ部42d)の少なくとも一方が、(弾性又は塑性)変形することによって、第1側板11の第1孔11aは、接続具20の突出部32(第2テーパ部42d)に、嵌め込められてもよい。
【0074】
したがって、第2テーパ部42dを第1孔11aに適切に嵌めることができる。このように、複数の幅部41,42,43,44のうち、適切な第2幅部42の第2幅方向D42の寸法が、突出部32の第2横方向D2の寸法となるように、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることができる。
【0075】
次に、第3厚みT3である側板11,12を接続具20で接続する方法(エレベータかご2の製造方法)について、図13を参照しながら説明する。
【0076】
図13においては、第1側板11及び第2側板12の厚みが第3厚みT3で、且つ、第1孔11aの嵌め孔部11cの第2横方向D2の寸法が既定値W6である。斯かる構成に対して、本実施形態に係る接続具20においては、第3幅部43の第3幅方向D43の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることが適切である。
【0077】
したがって、図13(a)に示すように、第2側板12の第2孔12aの当止孔部12cは、第1横方向D1視にて、接続孔部12bから上方へ延びている。これにより、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、適切な第3幅部43の第3幅方向D43の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることができる。
【0078】
そして、図13(b)に示すように、第3テーパ部43dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5は、第1側板11の厚みT3以下である(具体的には、第3厚みT3よりも小さい)。これにより、突出部32が、第1孔11aの嵌め孔部11cまで移動することによって、第1孔11aの嵌め孔部11cは、第3テーパ部43dと当たることになる。
【0079】
特に限定されないが、このとき、第1側板11の第1孔11a及び接続具20の突出部32(第3テーパ部43d)の少なくとも一方が、(弾性又は塑性)変形することによって、第1側板11の第1孔11aは、接続具20の突出部32(第3テーパ部43d)に、嵌め込められてもよい。
【0080】
したがって、第3テーパ部43dを第1孔11aに適切に嵌めることができる。このように、複数の幅部41,42,43,44のうち、適切な第3幅部43の第3幅方向D43の寸法が、突出部32の第2横方向D2の寸法となるように、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることができる。
【0081】
次に、第4厚みT4である側板11,12を接続具20で接続する方法(エレベータかご2の製造方法)について、図14を参照しながら説明する。
【0082】
図14においては、第1側板11及び第2側板12の厚みが第4厚みT4で、且つ、第1孔11aの嵌め孔部11cの第2横方向D2の寸法が既定値W6である。斯かる構成に対して、本実施形態に係る接続具20においては、第4幅部44の第4幅方向D44の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることが適切である。
【0083】
したがって、図14(a)に示すように、第2側板12の第2孔12aの当止孔部12cは、第1横方向D1視にて、接続孔部12bから斜め上方へ延びている。これにより、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、適切な第4幅部44の第4幅方向D44の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることができる。
【0084】
そして、図14(b)に示すように、第4テーパ部44dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5は、第1側板11の厚みT4以下である(具体的には、第4厚みT4よりも小さい)。これにより、突出部32が、第1孔11aの嵌め孔部11cまで移動することによって、第1孔11aの嵌め孔部11cは、第4テーパ部44dと当たることになる。
【0085】
特に限定されないが、このとき、第1側板11の第1孔11a及び接続具20の突出部32(第4テーパ部44d)の少なくとも一方が、(弾性又は塑性)変形することによって、第1側板11の第1孔11aは、接続具20の突出部32(第4テーパ部44d)に、嵌め込められてもよい。
【0086】
したがって、第4テーパ部44dを第1孔11aに適切に嵌めることができる。このように、複数の幅部41,42,43,44のうち、適切な第4幅部44の第4幅方向D44の寸法が、突出部32の第2横方向D2の寸法となるように、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることができる。
【0087】
このように、第2横方向D2の寸法が同じである第1孔11a(具体的には、嵌め孔部11c)を有する第1側板11に対して、接続具20は、最大の第1厚みT1である側板11,12同士でも、最小の第4厚みT4である側板11,12同士でも、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることができる。
【0088】
したがって、第2横方向D2の寸法が同じである第1孔11a(具体的には、嵌め孔部11c)を有する第1側板11に対して、最大である第1厚みT1である側板11,12同士でも、最小である第4厚みT4である側板11,12同士でも、共通の接続具20によって、接続することができる。
【0089】
[1]
以上より、エレベータかご2は、本実施形態のように、
第1側板11を有する第1パネル8と、
第2側板12を有し、前記第1パネル8と第1横方向D1に並べられる第2パネル8と、
前記第1側板11と前記第2側板12とを接続する接続具20と、を備え、
前記第1側板11は、前記第1横方向D1に貫通して上下方向D3へ延びる第1孔11aを備え、
前記接続具20は、
前記第2側板12に取り付けられる取付部21と、
前記第2側板12から前記第1横方向D1へ突出し、前記第1孔11aに挿入される突出部32と、
前記突出部32の前記第1横方向D1の先端に連結され、前記第1孔11aからの抜け止めをする抜止部33と、を備え、
前記突出部32は、
前記第1横方向D1と直交する第1幅方向D41で離れる面41a,41a,41b,41bを有する第1幅部41と、
前記第1横方向D1と直交し且つ前記第1幅方向D41と異なる第2幅方向D42で離れる面42a,42a,42b,42bを有する第2幅部42と、を備え、
前記第2側板12からの前記第1横方向D1の距離が同じ位置において、前記第1幅部41の前記第1幅方向D41の寸法は、前記第2幅部42の前記第2幅方向D42の寸法と、異なる、
という構成が好ましい。
【0090】
斯かる構成によれば、第2側板12からの第1横方向D1の距離が同じ位置において、第1幅部41の第1幅方向D41の寸法は、第2幅部42の第2幅方向D42の寸法と、異なっている。これにより、複数の幅部41,42,43,44のうち、適切な幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法が、突出部32の第2横方向D2の寸法となるように、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることができる。
【0091】
[2]
また、上記[1]のエレベータかご2においては、本実施形態のように、
前記第1幅部41は、前記第1横方向D1の基端から先端へ向けて、前記第1幅方向D41の寸法が大きくなる第1テーパ部41dを備え、
前記第2幅部42は、前記第1横方向D1の基端から先端へ向けて、前記第2幅方向D42の寸法が大きくなる第2テーパ部42dを備え、
前記第1テーパ部41d及び前記第2テーパ部42dのそれぞれの基端と前記第2側板12との前記第1横方向D1の距離W5は、前記第1側板11の厚みT1~T4以下である、
という構成が好ましい。
【0092】
斯かる構成によれば、各テーパ部41d,42d,43d,44dのそれぞれの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5が、第1側板11の厚みT1~T4以下であるため、第1孔11aは、テーパ部41d,42d,43d,44dと当たることになる。これにより、複数の幅部41,42,43,44のうち、適切な幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法が、突出部32の第2横方向D2の寸法となるように、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、テーパ部41d,42d,43d,44dを第1孔11aに適切に嵌めることができる。
【0093】
[3]
また、上記[2]のエレベータかご2においては、本実施形態のように、
前記第1テーパ部41dの基端と前記第2側板12との前記第1横方向D1の距離W5は、前記第2テーパ部42dの基端と前記第2側板12との前記第1横方向D1の距離W5と、同じであり、
前記第1テーパ部41dの基端の前記第1幅方向D41の寸法W1は、前記第2テーパ部42dの基端の前記第2幅方向D42の寸法W2と、異なり、
前記第1テーパ部41dの前記第1幅方向D41の広がり角度θ1は、前記第2テーパ部42dの前記第2幅方向D42の広がり角度θ2と、同じである、
という構成が好ましい。
【0094】
斯かる構成によれば、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5が、同じであり、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端の幅方向D41~D44の寸法W1~W4が、異なり、そして、各テーパ部41d,42d,43d,44dの幅方向D41~D44の広がり角度θ1~θ4が、同じである。これにより、第2側板12からの第1横方向D1の距離が同じ位置において、各テーパ部41d,42d,43d,44dの幅方向D41~D44の寸法は、各テーパ部41d,42d,43d,44dの第1横方向D1の全長に亘って、それぞれ異なっている。
【0095】
[4]
また、上記[1]~[3]の何れか一つのエレベータかご2は、本実施形態のように、
前記突出部32に対して固定され、前記突出部32の周方向の位置を示す位置示し部35を備える、
という構成でもよい。
【0096】
斯かる構成によれば、位置示し部35が、突出部32に対して固定され、突出部32の周方向の位置を示しているため、位置示し部35の位置に基づいて、接続具20を第2側板12に取り付けることができる。これにより、適切な幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることができる。
【0097】
[5]
また、上記[4]のエレベータかご2においては、本実施形態のように、
前記第2側板12は、前記第1横方向D1に貫通する第2孔12aを備え、
前記取付部21は、
前記突出部32とで前記第2側板12を前記第1横方向D1で挟む挟み部52と、
前記第2孔12aに挿入され、前記突出部32と前記挟み部52とを接続する接続部61と、を備え、
前記位置示し部35は、前記第2孔12aに挿入するように、前記接続部61及び前記突出部32の少なくとも一つ(本実施形態においては、突出部32)から突出し、
前記第2孔12aは、前記位置示し部35を前記突出部32の周方向で当て止めする当止孔部12cを備える、
という構成が好ましい。
【0098】
斯かる構成によれば、位置示し部35が、第2孔12aに挿入されることによって、第2孔12aの当止孔部12cは、位置示し部35を突出部32の周方向で当て止めする。これにより、適切な幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることができる。
【0099】
[6]
また、エレベータ1は、本実施形態のように、上記[1]~[5]の何れか一つのエレベータかご2を備える、という構成が好ましい。
【0100】
斯かる構成によれば、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることができる。
【0101】
[7]
また、接続具20は、本実施形態のように、上記[1]~[5]の何れか一つのエレベータかご2に用いられる、という構成が好ましい。
【0102】
斯かる構成によれば、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることができる。
【0103】
なお、エレベータ1、エレベータかご2及び接続具20は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、エレベータ1、エレベータかご2及び接続具20は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0104】
(A)上記実施形態に係るエレベータかご2においては、第1本体部31を有する第1部品30、第2本体部51を有する第2部品50、及び接続部61を有する第3部品60は、互いに着脱可能である、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。
【0105】
例えば、第1本体部31及び接続部61は、着脱不能に一体となった第1部品によって、構成され、第2本体部51は、当該第1部品に着脱可能な第2部品によって、構成されている、という構成でもよい。また、例えば、第2本体部51及び接続部61は、着脱不能に一体となった第1部品によって、構成され、第1本体部31は、当該第1部品に着脱可能な第2部品によって、構成されている、という構成でもよい。
【0106】
また、例えば、図15に示すように、接続具20は、第1本体部31を有する筒状の第1部品71と、第2本体部51及び接続部61が着脱不能になった第2部品72(例えば、ボルト)と、接続部61の雄ネジ部62と螺合する雌ネジ部73aを有し、第1本体部31の内部で第1本体部31と周方向(第1横方向D1の回り方向)で係合する第3部品73(例えば、ナット)とを備え、第1部品71、第2部品72及び第3部品73は、互いに着脱可能である、という構成でもよい。
【0107】
(B)また、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、各幅部41,42,43,44は、ストレート部41c,42c,43c,44cと、テーパ部41d,42d,43d,44dとを備えている、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。
【0108】
例えば、少なくとも一つの幅部41,42,43,44は、ストレート部41c,42c,43c,44cを備えておらず、テーパ部41d,42d,43d,44dのみで構成されている、という構成でもよい。また、例えば、少なくとも一つの幅部41,42,43,44は、テーパ部41d,42d,43d,44dを備えておらず、ストレート部41c,42c,43c,44cのみで構成されている、という構成でもよい。
【0109】
(C)また、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5は、第1側板11の厚みT1~T4以下である、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。例えば、少なくとも一つのテーパ部41d,42d,43d,44dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5は、第1側板11の厚みT1~T4よりも大きい、という構成でもよい。
【0110】
(D)また、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、第2側板12からの第1横方向D1の距離が同じ位置において、各幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法は、突出部32の第1横方向D1の全長に亘って、それぞれ異なる、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。
【0111】
例えば、第2側板12からの第1横方向D1の距離が同じ位置において、各幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法は、突出部32の第1横方向D1の一部の領域のみで、それぞれ異なる、という構成でもよい。
【0112】
また、例えば、第2側板12からの第1横方向D1の距離が同じ位置において、各幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法は、複数の幅部41,42,43,44のうち、少なくとも一つの幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法と異なっていれば、複数の幅部41,42,43,44のうち、一部の幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法と同じであってもよい。即ち、異なる幅方向D41~D44の寸法を有する幅部41,42,43,44の個数が、複数であればよい。
【0113】
(D-1)例えば、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5は、それぞれ同じである、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。例えば、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端と第2側板12との第1横方向D1の距離W5は、それぞれ異なっている、という構成でもよい。
【0114】
(D-2)また、例えば、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端の幅方向D41~D44の寸法W1~W4は、それぞれ異なっている、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。例えば、各テーパ部41d,42d,43d,44dの基端の幅方向D41~D44の寸法W1~W4は、それぞれ同じである、という構成でもよい。
【0115】
(D-3)また、例えば、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、各テーパ部41d,42d,43d,44dの幅方向D41~D44の広がり角度θ1~θ4は、それぞれ同じである、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。例えば、各テーパ部41d,42d,43d,44dの幅方向D41~D44の広がり角度θ1~θ4は、それぞれ異なっている、という構成でもよい。
【0116】
(E)また、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、接続部61の雄ネジ部62と、挟み部52を有する第2本体部51の雌ネジ部53とが、螺合し、突出部32と挟み部52とが、第2側板12を第1横方向D1で挟むことによって、接続具20は、第2側板12に取り付けられる、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。
【0117】
例えば、取付部21は、突出部32を第2側板12に溶接させた溶接部分であって、接続具20は、溶接によって第2側板12に取り付けられる、という構成でもよい。また、例えば、上記特許文献1(特開平8-310774号公報)のように、先端を強く引っ張ることによって切欠部から切断させる固定補助部材を用いることによって、接続具20は、第2側板12に取り付けられる、という構成でもよい。
【0118】
(F)また、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、位置示し部35は、第2孔12aの当止孔部12cに挿入するように、突出部32から突出している、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。
【0119】
例えば、接続部61が突出部32に対して不動に固定されている場合には、位置示し部35は、第2孔12aの当止孔部12cに挿入するように、接続部61から突出している、という構成でもよい。
【0120】
また、例えば、図16に示すように、位置示し部36~39は、凹状に形成されている、という構成でもよい。なお、斯かる構成においては、第2孔12aは、当止孔部12cを備えておらず、接続孔部12bのみを備えている、という構成でもよい。
【0121】
(G)また、上記実施形態に係るエレベータかご2においては、接続具20は、位置示し部35を一つ備えている、という構成である。しかしながら、エレベータかご2は、斯かる構成に限られない。例えば、接続具20は、位置示し部35を備えていない、という構成でもよい。また、例えば、接続具20は、図16に示すように、複数の位置示し部36~39を備えている、という構成でもよい。
【0122】
ここで、図16に係る接続具20について、以下に説明する。
【0123】
図16に示すように、接続具20は、第1幅部41の位置を示す第1位置示し部36,36と、第2幅部42の位置を示す第2位置示し部37,37と、第3幅部43の位置を示す第3位置示し部38,38と、第4幅部44の位置を示す第4位置示し部39,39とを備えている。
【0124】
そして、所望の位置示し部36,36(37,37;38,38;39,39)同士が第2横方向D2で並ぶように、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、所望の幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることができる。
【0125】
例えば、図16(b)に示すように、一対の第1位置示し部36,36同士が第2横方向D2で並ぶように、接続具20が第2側板12に取り付けられることによって、第1幅部41の第1幅方向D41の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法とすることができる。
【0126】
そして、位置示し部36~39は、位置を示す幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法の大きさを示す形状となっている。特に限定されないが、図16に示すように、位置を示す幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法が小さいほど、位置示し部36~39の大きさW7~W10は、小さくしてもよい。
【0127】
具体的には、第1幅部41、第2幅部42、第3幅部43、第4幅部44の順で、幅方向D41~D44の寸法が小さいことに対して、第1位置示し部36の幅W7、第2位置示し部37の幅W8、第3位置示し部38の幅W9、第4位置示し部39の幅W10の順で、小さくなっている。これにより、例えば、位置示し部36~39の形状によって、幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法の大きさを認識させることができる。
【0128】
そして、図16に係る接続具20においては、突出部32の周方向は、第2側板12に対して任意に決めることができる。これにより、突出部32の周方向を第2側板12に対して適切に合わせることによって、上記実施形態に係る接続具20と同様に、第2横方向D2の寸法が同じである第1孔11a(具体的には、嵌め孔部11c)を有する第1側板11に対して、接続具20は、さまざまな厚みT1~T4である側板11,12同士でも、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることができる。
【0129】
したがって、第2横方向D2の寸法が同じである第1孔11a(具体的には、嵌め孔部11c)を有する第1側板11に対して、さまざまな厚みT1~T4である側板11,12同士でも、共通の接続具20によって、接続することができる。
【0130】
また、例えば、適切と想定していた幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法にした場合でも、パネル8や接続具20に製造誤差等が存在している場合には、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けられない虞がある。斯かる場合に、適切な幅部41,42,43,44の幅方向D41~D44の寸法を、突出部32の第2横方向D2の寸法にすることによって、接続具20の突出部32に第1側板11を適切に取り付けることもできる。
【0131】
(H)なお、例えば、特許請求の範囲、明細書及び図面において示した方法及び装置における動作、手順、ステップ、及び段階等の各工程の実行順序は、前の工程の結果物を後の工程で用いるものでない限り、任意の順序で実現できる。例えば、便宜上、「まず」、「次に」等を用いて説明したとしても、この順で実行することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0132】
1…エレベータ、1a…処理部、2…エレベータかご、2a…かご天井、2b…かご床、3…かご駆動部、3a…綱車、3b…駆動源、4…かごレール、5…かごロープ、6…釣合錘、7…錘レール、8…パネル、8a…本板、8b…カバー板、11…第1側板、11a…第1孔、11b…通過孔部、11c…嵌め孔部、12…第2側板、12a…第2孔、12b…接続孔部、12c…当止孔部、20…接続具、21…取付部、30…第1部品、31…第1本体部、32…突出部、33…抜止部、34…係合部、35…位置示し部、36…第1位置示し部、37…第2位置示し部、38…第3位置示し部、39…第4位置示し部、41…第1幅部、41a…第1ストレート面、41b…第1テーパ面、41c…第1ストレート部、41d…第1テーパ部、42…第2幅部、42a…第2ストレート面、42b…第2テーパ面、42c…第2ストレート部、42d…第2テーパ部、43…第3幅部、43a…第3ストレート面、43b…第3テーパ面、43c…第3ストレート部、43d…第3テーパ部、44…第4幅部、44a…第4ストレート面、44b…第4テーパ面、44c…第4ストレート部、44d…第4テーパ部、50…第2部品、51…第2本体部、52…挟み部、53…雌ネジ部、60…第3部品、61…接続部、62…雄ネジ部、63…係合部、71…第1部品、72…第2部品、73…第3部品、73a…雌ネジ部、D1…第1横方向、D2…第2横方向、D3…上下方向、D41…第1幅方向、D42…第2幅方向、D43…第3幅方向、D44…第4幅方向、T1…第1厚み、T2…第2厚み、T3…第3厚み、T4…第4厚み、X1…昇降路、X2…機械室
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-01-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1側板を有する第1パネルと、
第2側板を有し、前記第1パネルと第1横方向に並べられる第2パネルと、
前記第1側板と前記第2側板とを接続する接続具と、を備え、
前記第1側板は、前記第1横方向に貫通して上下方向へ延びる第1孔を備え、
前記接続具は、
前記第2側板に取り付けられる取付部と、
前記第1孔からの抜け止めをする抜止部と、
前記第1横方向の先端が前記抜止部に連結され、前記抜止部から前記第1横方向へ突出し前記第1孔に挿入される突出部と、を備え、
前記突出部は、
前記第1横方向と直交する第1幅方向で離れる面を有する第1幅部と、
前記第1横方向と直交し且つ前記第1幅方向と異なる第2幅方向で離れる面を有する第2幅部と、を備え、
前記第1幅部の前記第1幅方向の寸法は、前記第2幅部の前記第2幅方向の寸法と、異なる、エレベータかご。
【請求項2】
前記第1幅部は、前記第1横方向の基端から先端へ向けて、前記第1幅方向の寸法が大きくなる第1テーパ部を備え、
前記第2幅部は、前記第1横方向の基端から先端へ向けて、前記第2幅方向の寸法が大きくなる第2テーパ部を備え、
前記第1テーパ部及び前記第2テーパ部のそれぞれの基端と前記第2側板との前記第1横方向の距離は、前記第1側板の厚み以下である、請求項1に記載のエレベータかご。
【請求項3】
前記第1テーパ部の基端と前記第2側板との前記第1横方向の距離は、前記第2テーパ部の基端と前記第2側板との前記第1横方向の距離と、同じであり、
前記第1テーパ部の基端の前記第1幅方向の寸法は、前記第2テーパ部の基端の前記第2幅方向の寸法と、異なり、
前記第1テーパ部の前記第1幅方向の広がり角度は、前記第2テーパ部の前記第2幅方向の広がり角度と、同じである、請求項2に記載のエレベータかご。
【請求項4】
前記突出部に対して固定され、前記突出部の周方向の位置を示す位置示し部を備える、請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータかご。
【請求項5】
前記第2側板は、前記第1横方向に貫通する第2孔を備え、
前記取付部は、
前記突出部とで前記第2側板を前記第1横方向で挟む挟み部と、
前記第2孔に挿入され、前記突出部と前記挟み部とを接続する接続部と、を備え、
前記位置示し部は、前記第2孔に挿入するように、前記接続部及び前記突出部の少なくとも一つから突出し、
前記第2孔は、前記位置示し部を前記突出部の周方向で当て止めする当止孔部を備える、請求項4に記載のエレベータかご。
【請求項6】
請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータかごを備える、エレベータ。
【請求項7】
請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータかごに用いられる、接続具。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1側板を有する第1パネルと、
第2側板を有し、前記第1パネルと第1横方向に並べられる第2パネルと、
前記第1側板と前記第2側板とを接続する接続具と、を備え、
前記第1側板は、前記第1横方向に貫通して上下方向へ延びる第1孔を備え、
前記接続具は、
前記第2側板に取り付けられる取付部と、
前記第1孔からの抜け止めをする抜止部と、
前記第1横方向の先端が前記抜止部に連結され、前記抜止部から前記第1横方向へ突出して前記第1孔に挿入される突出部と、を備え、
前記突出部は、
前記第1横方向と直交する第1幅方向で離れる面を有する第1幅部と、
前記第1横方向と直交し且つ前記第1幅方向と異なる第2幅方向で離れる面を有する第2幅部と、
前記第1横方向と直交し且つ前記第1幅方向及び前記第2幅方向と異なる第3幅方向で離れる面を有する第3幅部と、を備え、
前記第1幅部の前記第1幅方向の寸法、前記第2幅部の前記第2幅方向の寸法と、前記第3幅部の前記第3幅方向の寸法とは、それぞれ異なる、エレベータかご。
【請求項2】
第1側板を有する第1パネルと、
第2側板を有し、前記第1パネルと第1横方向に並べられる第2パネルと、
前記第1側板と前記第2側板とを接続する接続具と、を備え、
前記第1側板は、前記第1横方向に貫通して上下方向へ延びる第1孔を備え、
前記接続具は、
前記第2側板に取り付けられる取付部と、
前記第1孔からの抜け止めをする抜止部と、
前記第1横方向の先端が前記抜止部に連結され、前記抜止部から前記第1横方向へ突出して前記第1孔に挿入される突出部と、を備え、
前記突出部は、
前記第1横方向と直交する第1幅方向で離れる面を有する第1幅部と、
前記第1横方向と直交し且つ前記第1幅方向と異なる第2幅方向で離れる面を有する第2幅部と、を備え、
前記第1幅部の前記第1幅方向の寸法は、前記第2幅部の前記第2幅方向の寸法と、異なる、エレベータかごであって、
前記第1幅部は、前記第1横方向の基端から先端へ向けて、前記第1幅方向の寸法が大きくなる第1テーパ部を備え、
前記第2幅部は、前記第1横方向の基端から先端へ向けて、前記第2幅方向の寸法が大きくなる第2テーパ部を備え、
前記第1テーパ部及び前記第2テーパ部のそれぞれの基端と前記第2側板との前記第1横方向の距離は、前記第1側板の厚み以下である、エレベータかご。
【請求項3】
前記第1テーパ部の基端と前記第2側板との前記第1横方向の距離は、前記第2テーパ部の基端と前記第2側板との前記第1横方向の距離と、同じであり、
前記第1テーパ部の基端の前記第1幅方向の寸法は、前記第2テーパ部の基端の前記第2幅方向の寸法と、異なり、
前記第1テーパ部の前記第1幅方向の広がり角度は、前記第2テーパ部の前記第2幅方向の広がり角度と、同じである、請求項2に記載のエレベータかご。
【請求項4】
第1側板を有する第1パネルと、
第2側板を有し、前記第1パネルと第1横方向に並べられる第2パネルと、
前記第1側板と前記第2側板とを接続する接続具と、を備え、
前記第1側板は、前記第1横方向に貫通して上下方向へ延びる第1孔を備え、
前記接続具は、
前記第2側板に取り付けられる取付部と、
前記第1孔からの抜け止めをする抜止部と、
前記第1横方向の先端が前記抜止部に連結され、前記抜止部から前記第1横方向へ突出して前記第1孔に挿入される突出部と、を備え、
前記突出部は、
前記第1横方向と直交する第1幅方向で離れる面を有する第1幅部と、
前記第1横方向と直交し且つ前記第1幅方向と異なる第2幅方向で離れる面を有する第2幅部と、を備え、
前記第1幅部の前記第1幅方向の寸法は、前記第2幅部の前記第2幅方向の寸法と、異なる、エレベータかごであって、
前記突出部に対して固定され、前記突出部の周方向の位置を示す位置示し部を備える、エレベータかご。
【請求項5】
前記第2側板は、前記第1横方向に貫通する第2孔を備え、
前記取付部は、
前記突出部とで前記第2側板を前記第1横方向で挟む挟み部と、
前記第2孔に挿入され、前記突出部と前記挟み部とを接続する接続部と、を備え、
前記位置示し部は、前記第2孔に挿入するように、前記接続部及び前記突出部の少なくとも一つから突出し、
前記第2孔は、前記位置示し部を前記突出部の周方向で当て止めする当止孔部を備える、請求項4に記載のエレベータかご。
【請求項6】
請求項1~の何れか1項に記載のエレベータかごを備える、エレベータ。
【請求項7】
請求項1~の何れか1項に記載のエレベータかごに用いられる、接続具。