(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024148425
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】水砕スラグの製造装置、及び水砕スラグの製造方法
(51)【国際特許分類】
C04B 5/02 20060101AFI20241010BHJP
C21B 3/08 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
C04B5/02 A
C21B3/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023061543
(22)【出願日】2023-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】000006655
【氏名又は名称】日本製鉄株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000203977
【氏名又は名称】日鉄テックスエンジ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100187702
【弁理士】
【氏名又は名称】福地 律生
(74)【代理人】
【識別番号】100162204
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100195213
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 健治
(72)【発明者】
【氏名】今野 新之介
(72)【発明者】
【氏名】▲濱▼砂 宏隆
(72)【発明者】
【氏名】菊地 大介
(72)【発明者】
【氏名】衣目川 洋三
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 靖之
(72)【発明者】
【氏名】荒生 雅貴
【テーマコード(参考)】
4G112
4K012
【Fターム(参考)】
4G112JH03
4G112JH04
4K012AB02
4K012AB08
(57)【要約】
【課題】樋内に溶融スラグが堆積しない水砕スラグの製造装置を提供する。
【解決手段】本発明の水砕スラグの製造装置は、溶融スラグに水を噴射する第1のノズルと、前記溶融スラグが水砕され得られた水砕スラグ及び前記水が流下する樋と、前記樋の長手方向の中心線を挟んで両側に噴射口が配置され、前記樋の壁面に向け水を噴射する第2のノズルを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融スラグに水を噴射し、水砕スラグを形成する第1のノズルと、
前記第1のノズルによって噴射された前記水及び形成された前記水砕スラグが流下する樋と、
前記第1のノズルの幅方向の外側に配置され、前記樋の壁面に向かって水を噴射する第2のノズル
とを備え、
前記第2のノズルは、前記樋の長手方向の中心線を挟んで前記樋の幅方向の両側に配置された複数の噴射口を備える
ことを特徴とする水砕スラグの製造装置。
【請求項2】
前記第2のノズルの噴射方向の中心線と樋の長手方向中心線とがなす角度が、前記樋の側面から見て、-5°以上、+5°以下であることを特徴とする請求項1に記載の水砕スラグの製造装置。
【請求項3】
前記第2のノズルから噴射される水の噴射角度が、1°以上、90°以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水砕スラグの製造装置。
【請求項4】
前記第1のノズルは、前記第2のノズルの長手方向の中心線を挟んで両側に配置された噴射口の間に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の水砕スラグの製造装置。
【請求項5】
溶融スラグを流下させる第1の工程と、
前記第1の工程で流下した溶融スラグに水を噴射し、水砕スラグを形成する第2の工程と、
前記第2の固定で形成された水砕スラグを樋を経由して回収する第3の工程と
を備える水砕スラグの製造方法であって、
前記第2の工程において、前記樋の壁面に向かって水を噴射する
ことを特徴とする水砕スラグの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水砕スラグの製造装置、及び水砕スラグの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高炉から発生した溶融スラグは路盤材として活用することができる。溶融スラグを水ジェットで急冷、微細化し、凝固させることにより、水砕スラグを製造する方法が利用されている。
【0003】
特許文献1には、溶融スラグを流下させる工程と、流下状態の溶融スラグにその流下方向下流側を頂点とするV字型又は逆多角錐型に水ジェットを噴射する工程と、噴射工程後に、粉砕されたスラグ粒子を冷却水で被覆する工程とを備える水砕スラグの製造方法が開示されている。
【0004】
特許文献2には、Fe及びSiを主成分とし、As及びPbを不純物として含有する原料のスラグを、80℃以上の水温、該原料のスラグ1t当たり10m3以上100m3以下の水量で水砕処理する工程を含むスラグの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-177581号公報
【特許文献2】特開2018-111615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
水砕スラグが流下する樋の内面に溶融スラグが塊として堆積したり、一般的に樋の内面に設けられる耐摩耗鋼板が経年劣化等によって脱落したりすると、樋内に溶融スラグが残存する場合がある。樋内に溶融スラグが残存すると、異常突沸等のトラブルが発生する場合があり、このようなトラブルが発生すると、水砕スラグの製造を停止する必要が生じる。そのため、樋内に溶融スラグが堆積しない水砕スラグの製造装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記の課題を解決するためになされたものであって、その要旨は以下のとおりである。
【0008】
(1)溶融スラグに水を噴射し、水砕スラグを形成する第1のノズルと、前記第1のノズルによって噴射された前記水及び形成された前記水砕スラグが流下する樋と、前記第1のノズルの幅方向の外側に配置され、前記樋の壁面に向かって水を噴射する第2のノズルとを備え、前記第2のノズルは、前記樋の長手方向の中心線を挟んで前記樋の幅方向の両側に配置された複数の噴射口を備えることを特徴とする水砕スラグの製造装置。
【0009】
(2)前記第2のノズルの噴射方向の中心線と樋の長手方向中心線とがなす角度が、前記樋の側面から見て、-5°以上、+5°以下であることを特徴とする前記(1)の水砕スラグの製造装置。
【0010】
(3)前記第2のノズルから噴射される水の噴射角度が、1°以上、90°以下であることを特徴とする前記(1)又は(2)の水砕スラグの製造装置。
【0011】
(4)前記第1のノズルは、前記第2のノズルの長手方向の中心線を挟んで両側に配置された噴射口の間に設けられたことを特徴とする前記(1)~(3)のいずれかの水砕スラグの製造装置。
【0012】
(5)溶融スラグを流下させる第1の工程と、前記第1の工程で流下した溶融スラグに水を噴射し、水砕スラグを形成する第2の工程と、前記第2の固定で形成された水砕スラグを樋を経由して回収する第3の工程とを備える水砕スラグの製造方法であって、前記第2の工程において、前記樋の壁面に向かって水を噴射することを特徴とする水砕スラグの製造方法。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、樋内に溶融スラグが堆積しない水砕スラグの製造装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の水砕スラグの製造装置の一形態について説明する図である。
【
図2】本発明の水砕スラグの製造装置の一形態について説明する図である。
【
図3】本発明の水砕スラグの製造装置の一形態において、第2のノズルから噴射される水の噴射方向の中心線と、樋の長手方向中心線とがなす角度を説明する図である。
【
図4】本発明の水砕スラグの製造装置の一形態において、第2のノズルから噴射される水の噴射角度を説明する図である。
【
図5】本発明の水砕スラグの製造装置の他の形態について説明する図である。
【
図6】本発明の水砕スラグの製造装置の他の形態について説明する図である。
【
図7】本発明の水砕スラグの製造装置の他の形態について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の水砕スラグの製造装置の一形態について説明する。
図1は、本形態の水砕スラグの製造装置を側面から見た概略図である。
図2は、本形態の水砕スラグの製造装置を樋の下流側から、
図1中の矢印の方向に見た概略図である。
【0016】
(水砕スラグの製造装置)
本発明の水砕スラグの製造装置1は、溶融スラグに水を噴射し、水砕スラグを形成する第1のノズル11(以下「水砕ノズル」ともいう)と、第1のノズルから噴射された水と、溶融スラグが水砕され得られた水砕スラグが流下する樋21(以下「水砕樋」ともいう)と、樋の長手方向の中心線21Cを挟んで両側に配置され、樋の壁面に向かって水を噴射する第2のノズル12(以下「サイドノズル」ともいう)を備える。サイドノズル12が樋の壁面に向かって水を噴射することによって、水砕樋21の内側の側壁に溶融スラグが付着することを防止できる。
【0017】
ここで、樋の長手方向とは、水砕樋21の長さ方向、すなわち、水砕スラグが流下する方向を意味する(
図1のLの方向(
図3、
図6においても同様)であって、
図2の紙面に垂直な方向(
図5、
図7においても同様))。また、樋の幅方向とは、樋の長手方向に垂直で、樋の下流側から見たときに一方の樋の壁面から他方の樋の壁面に向かう方向を意味する(
図2のWの方向(
図5、
図7においても同様)であって、
図1の紙面に垂直な方向(
図3、
図6においても同様))また、樋の長手方向の中心線とは、樋の長手方向に垂直な断面の重心を結ぶ線を意味する。
【0018】
(溶融スラグ)
溶融スラグは金属を精錬する際に溶融によって分離したものであり、例えば、鉄鋼スラグ、銅スラグ等である。溶融スラグ51は、高炉、溶融炉等に付設された、溶融スラグの排出機構(図示せず)を通じ、炉内から、略一定の流量で、略鉛直方向に流下される。溶融スラグの供給量は、例えば、0.1~2t/minとしてよい。排出機構は、例えば、樋である。溶融スラグは連続的に排出してもよいし、例えば30分以上の間隔を空けて、間欠的に排出してもよい。
【0019】
(第1のノズル)
第1のノズル(水砕ノズル)11は、例えばポンプ(図示せず)が接続されており、排出された溶融スラグ51に、ポンプから供給された水を噴射する。水砕ノズル11は、これにより、溶融スラグを急冷、粉砕し、水砕スラグとする役割を有する。
図1、
図2に示す形態においては、溶融スラグ51は、水砕樋21中で、水砕ノズル11から噴射された水により、水砕スラグとされる。
【0020】
水砕ノズル11は、複数の噴射口11aを有する。複数の噴射口は1つのノズルヘッドに複数の開口部を設けることにより形成されてもよいし、複数のノズルを組み合わせたものであってもよい。
これらの複合であってもよい。
【0021】
水砕ノズル11の個々の噴射口11aの形状や配置は限定されない。噴射口11aの形状は、真円形、略円形、楕円形、正方形等であってよい。噴射口11aの形状がすべて同じである必要はなく、個々の噴射口11a毎に異なる形状であってもよい。水砕ノズル11の形状も限定されない。例えば、長方形状でもよく、台形状、円形状であってもよい。個々の噴射口としてフラットスプレータイプのノズルを用いると、狭角の水流が噴射されるので、水流が溶融スラグの比較的狭い範囲に当たることとなり、エネルギーが集中できるので好ましい。
【0022】
水砕ノズルからの噴射の条件は、溶融スラグを急冷、粉砕できるものであれば、特に限定されない。噴射の水量は、例えば、溶融スラグ51の質量流量の2~10倍、好ましくは3~5倍としてよく、0.2~20t/minとしてよい。噴射速度は、例えば、5~15m/sとしてよい。噴射する水の温度は、例えば、20~80℃としてよい。得られる水砕スラグの粒径は、例えば、1~10mmとしてよい。
【0023】
(樋)
樋21は、水砕ノズル11から噴射される水により製造された水砕スラグ、及び溶融スラグの水砕に用いた水を、例えば、水砕スラグを回収する水槽(図示せず)まで流下させる。これにより、水砕スラグが1箇所に停滞することを抑止する。樋21は溶融スラグを受け取ることができる幅と、水槽等まで届く長さを有し、水砕スラグと水がスムーズに流れることができればよい。傾斜を有していてもよい。樋21の長手方向の長さは、例えば、50~250mとすることができる。樋21の幅方向の長さは、例えば、50~200cmとすることができる。樋21の傾斜角度は、例えば、3~30°とすることができる。樋21の断面形状は特に限定されない。例えば、U字状、半円形状、方形状、逆三角形状等としてよい。また、樋の内面には、摩耗を防止するため、耐摩耗鋼板を設けてもよい。
【0024】
樋を流下した水砕スラグを回収する方法は、特に限定されない。例えば、水砕スラグを、樋を流れる水とともに、水槽で受け取ってもよい。水槽内でスラグと水を撹拌してもよい。また、樋を流れる水とともに、水砕スラグをメッシュや遠心分離機(図示せず)に供給し、水を分離して、水砕スラグのみを回収してもよい。
【0025】
(第2のノズル)
第2のノズル(サイドノズル)12は、樋21の長手方向の中心線を挟んで樋21の幅方向の両側に噴射口が配置され、樋21壁面に向かって直接水を噴射する。噴射される水流により、例えば流下した溶融スラグが底面から壁面に向かって跳ねた場合、壁面に当たる前に下流側に流すことができるので、溶融スラグが樋の壁面に付着し、塊として堆積することが防止される。その結果、異常突沸等のトラブルの発生を抑えることができる。サイドノズル12は、噴射口が、樋21に溶融スラグが流入する位置よりも上流側としてよい。
【0026】
サイドノズル12は、複数の噴射口12aを有する。複数の噴射口は1つのノズルヘッドに複数の開口部を設けることにより形成されてもよいし、複数のノズルを束ね、組み合わせたものであってもよい。これらの複合であってもよい。個々の噴射口の形状や配置は限定されない。
【0027】
サイドノズル12の樋21の長手方向の中心線を挟んだ両側の噴射口は、溶融スラグ51が流下する位置よりも樋21の壁面側であって、樋21の壁面付近が好ましい。例えば、壁面から噴射口までの距離が5~50cmとすることができる。 壁面から噴射口までの距離は5~30cm、5~20cmとしてもよい。樋21の壁面からサイドノズル12の噴射口までの距離は、樋21の壁面から、樋21の幅方向長さの1/4以下、1/5以下、1/6以下、1/8以下、1/10以下、1/15以下、1/20以下としてもよい。
【0028】
サイドノズル12の噴射方向の中心線12Cと、樋21の長手方向中心線とがなす角度(
図3のα)は、樋21の側面から見て、-5°以上、+5°以下としてもよい。ここで、サイドノズル12の噴射方向の中心線とは、サイドノズル12の噴射口の端面の重心を通り、端面に垂直な線を意味する。サイドノズル12の中心線と、樋21の長手方向中心線とがなす角度が負の場合、水の噴射方向は樋の下方を向き、正の場合、上方を向く。サイドノズル12の中心線と、樋21の長手方向中心線とがなす角度が0であれば、水の噴射方向は、樋21と底面と略平行となる。なす角度を-5°以上、+5°以下とすることにより、水が噴射される距離を長くすることができる。これによって、溶融スラグが壁面に付着するのを抑制できる範囲を、より広範囲にすることができる。上記の角度は、-4°以上+4°以下、-3°以上+3°以下、-2°以上+2°以下、-1°以上+1°以下としてもよい。
【0029】
サイドノズルから噴射される水の噴射角度(
図4のβ)は1°以上90°以下としてよい。水の噴射角度とは噴射された水の広がり角度を意味し、噴射口近傍での角度である。噴射の形状が真円形でない場合は、最も大きい角度を噴射角度とする。一般にノズルから噴射された水は噴射口から一定の距離まで離れるとそれ以上広がらなくなるため、噴射角度は噴射口近傍で測定する。
【0030】
水の噴射角度を1°以上90°以下とすることで、水が噴射される距離を長くすることができる。これによって、溶融スラグが壁面に付着するのを抑制できる範囲をより広範囲にすることができる。噴射角度は、3°以上、5°以上、10°以上、15°以上、20°以上、25°以上 としてもよい。噴射角度は、85°以下、80°以下、75°以下、70°以下、65°以下としてもよい。
【0031】
サイドノズル12は、
図5に示すように、樋の幅方向に複数列の噴射口を備えてもよい。また、樋の上部にも噴射口があってよい。
【0032】
サイドノズル12の噴射方向の中心線は、樋の長手方向中心線に対して、樋の壁面側に-1°~+5°傾斜してよい。ここで、負の傾斜角は、噴射方向の中心線が樋の壁面から遠ざかる方向(樋の長手方向中心線に近づく方向)に傾斜していることを意味するものとする。サイドノズル12の噴射方向を、サイドノズル12から噴射された水が壁面に当たるような方向にすることにより、溶融スラグが壁面に付着するのを抑制できる範囲を、より広範囲にすることができる。また、仮に壁面にスラグが付着した場合も、直ちにスラグを下流側へ流し、水槽等に送ることができる。なお、上述の傾斜角が負であっても(例えば、-1°)、サイドノズルから噴射される水が一定の噴射角度を有することにより、サイドノズル12から噴射された水が壁面に当たるように設定することが可能である。
【0033】
以上、図面を参照して、本発明の水砕スラグの製造装置の一形態について説明した。上記の説明は本発明の一形態に関するものであり、本発明の構成を限定するものではない。上記の実施形態は、本発明の精神を逸脱しない範囲で、構成要素の置換、追加等、種々の設計変更を行うことができる。
【0034】
例えば、
図1、
図2の形態においては、水砕ノズルは、サイドノズルの長手方向の中心線を挟んで両側に配置された噴射口の間に設けられ、溶融スラグ51は樋21中で水砕されるが、
図6のように、溶融スラグが樋に流入する前段階で溶融スラグを水砕するよう、水砕ノズルを配置してもよい。
【0035】
また、サイドノズルは樋の長手方向の中心線を挟んで両側に噴射口が配置されていれば、
図2に示したような形状の他、
図7に示すようなひと繋がりのノズルでもよい。
【0036】
さらに、例えば、水砕ノズル、サイドノズルの他に、水砕ノズルの下流側に、スラグを冷却するための冷却水を供給する第3のノズルが設けられてもよい。また、例えば、樋から水槽に流れた水を、水砕ノズルやサイドノズルに供給し、噴射する機構を設けてもよい。
【0037】
本発明によれば、溶融スラグを流下させる工程、流下した溶融スラグに水を噴射し、溶融スラグを粉砕、急冷し、水砕スラグを得る工程、得られた水砕スラグを樋を経由して回収する工程を備え、長手方向の中心線を挟んで両側で、樋の壁面に向かって水を噴射する製造方法が実現でき、樋内に溶融スラグが堆積させずに水砕スラグを製造することが可能となる。
【符号の説明】
【0038】
1 水砕スラグの製造装置
11 第1のノズル(水砕ノズル)
11a 噴射口
12 第2のノズル(サイドノズル)
12a 噴射口
12C サイドノズルの噴射方向の中心線
21 樋(水砕樋)
21C 樋の長手方向の中心線 51 溶融スラグ
L 樋の長手方向
W 樋の幅方向