(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001486
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】電子機器、ロック解除方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/117 20160101AFI20231227BHJP
G06F 21/31 20130101ALI20231227BHJP
A61B 5/02 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
A61B5/117 200
G06F21/31
A61B5/02 310B
A61B5/02 310E
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100166
(22)【出願日】2022-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
(74)【代理人】
【識別番号】100171882
【弁理士】
【氏名又は名称】北庄 麗絵子
(72)【発明者】
【氏名】中村 光喜
【テーマコード(参考)】
4C017
4C038
【Fターム(参考)】
4C017AA09
4C017AB02
4C017AC28
4C017BC20
4C017BD04
4C017DD14
4C017EE01
4C017FF05
4C017FF17
4C038VA07
4C038VB12
4C038VC02
(57)【要約】
【課題】生体認証時におけるユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】CPU11は、電子機器1がユーザの身体に装着されている場合に、心拍検出部15によりユーザの心拍を計測し、電子機器1がユーザの身体から外された場合に操作を不可とするロック状態とする。CPU11は、ロック状態とされてから電子機器1がユーザの身体に再装着されるまでの経過時間が所定時間未満である場合には、心拍検出部15によりユーザの心拍を計測し、ロック状態前の心拍波形と再装着後の心拍波形との一致度が所定範囲内だった場合には、ロック状態を解除する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、ユーザの心拍データを計測するための心拍検出部と、を備えた電子機器であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記電子機器が前記ユーザの身体に装着されている場合に、前記心拍検出部により前記ユーザの第1心拍データを計測し、
前記電子機器が前記ユーザの身体から外された場合に、前記電子機器が有する機能の少なくとも一部をロックし、
前記電子機器が前記ユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着されるまでの経過時間を計測し、
前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着された場合に、前記経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、前記心拍検出部により前記ユーザの第2心拍データを計測し、
前記経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別し、
前記一致度が所定範囲内だった場合には、前記ロックを解除する、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記経過時間が所定時間未満であると判別された後に、前記第2心拍データを計測することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記所定のタイミングは、前記機能の少なくとも一部がロックされたタイミングであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記電子機器が前記ユーザの身体から外される前に測定された所定期間の第1心拍データを記憶部に記憶させ、前記第2心拍データとの比較を行う際に、前記記憶部から前記第1心拍データを取得することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記心拍検出部は、前記ユーザの身体に対する前記電子機器の着脱を検出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
光学式センサを更に備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記光学式センサによって前記ユーザの身体に対する前記電子機器の着脱を検出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
表示部を更に備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別しているとき、ロック解除の判定を行っていることを示すアイコンを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記経過時間が所定時間以上であると判別された場合には、パスコード入力による認証処理を実行するためのパスコード入力画面を前記表示部に表示させ、
前記パスコード入力画面で入力されたパスコードと予め登録されたパスコードとが一致した場合には、前記ロックを解除することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記心拍検出部は、
前記ユーザの心拍を所定のサンプリング周期でサンプリングし、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記心拍検出部によりサンプリングされたサンプリング値のうち、最も低いサンプリング値から次に最も低くなるサンプリング値までを1周期とした、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記心拍検出部は、
前記ユーザの心拍を所定のサンプリング周期でサンプリングし、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記心拍検出部によりサンプリングされたサンプリング値のうち、最も低いサンプリング値から所定の時間経過後のサンプリング値までを1周期とした、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサと、ユーザの心拍データを計測するための心拍検出部と、を備えた電子機器のロック解除方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記電子機器が前記ユーザの身体に装着されている場合に、前記心拍検出部により前記ユーザの第1心拍データを計測するステップと、
前記電子機器が前記ユーザの身体から外された場合に、前記電子機器が有する機能の少なくとも一部をロックするステップと、
前記電子機器が前記ユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着されるまでの経過時間を計測するステップと、
前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着された場合に、前記経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、前記心拍検出部により前記ユーザの第2心拍データを計測するステップと、
前記経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別するステップと、
前記一致度が所定範囲内だった場合には、前記ロックを解除するステップと、
を含むことを特徴とするロック解除方法。
【請求項12】
電子機器に実行されるプログラムであって、
前記電子機器がユーザの身体に装着されている場合に、心拍検出部により前記ユーザの第1心拍データを計測する機能と、
前記電子機器が前記ユーザの身体から外された場合に、前記電子機器が有する機能の少なくとも一部をロックする機能と、
前記電子機器が前記ユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着されるまでの経過時間を計測する機能と、
前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着された場合に、前記経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、前記心拍検出部により前記ユーザの第2心拍データを計測する機能と、
前記経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別する機能と、
前記一致度が所定範囲内だった場合には、前記ロックを解除する機能と、
を実現する、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、ロック解除方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個人が所有する電子機器においては、個人情報などの漏洩防止を考慮し、特定の使用者(所有者)のみが使用できるように、使用に際して個人認証を実行する機能を備えている。特に、ユーザの腕(手首)に装着して使用する腕時計型の電子機器においては、外した際に他人に使用されるのを防ぐために、外した時点でロック(画面ロック)し、再び、装着されたことを検出すると、個人認証を実行し、予め登録した個人情報と使用の際に入力される個人情報とを比較・照合して、一致した場合にロックを解除するようになっている。個人情報としては、例えば、パスコード、画面上のジェスチャ(指の特定の動き)、生体情報などがある。
【0003】
個人情報としてパスコードやジェスチャを用いる場合には、個人認証が必要とされる度に入力操作が要求されるため、ユーザにとって煩雑なものとなり、利便性が低下する。特に、上述した腕時計型の電子機器においては、パスコードやジェスチャなどを入力しなければならない認証方式は非常なストレスとなる。これに対して、ユーザの生体情報を用いる個人認証は、ユーザが腕に装着したことを検知した時点で、ユーザの特別な操作なしに実行できるので利便性が高い。生体情報としては、指紋、顔、虹彩などが知られている。
【0004】
例えば、ユーザの生体情報として、ウェアラブル端末で測定した心拍波形とスマートフォンで測定した心拍波形とを比較し、双方の心拍波形のピークの間隔や、ピーク時の時刻などが所定の許容誤差の範囲で一致した場合にロックを解除する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、ウェアラブル端末で測定した心拍波形とスマートフォンで測定した心拍波形とが所定の許容誤差の範囲で一致した場合に、ウェアラブル端末を装着しているユーザが、ペアリングされたスマートフォンのユーザであると判断している。しかしながら、特許文献1による生体認証方式では、ウェアラブル端末のユーザが、装着時に必ずしもスマートフォンを携帯しているとは限らず、また、スマートフォンを携帯していたとしても、所定のアプリケーションを起動し、意識してスマートフォンで心拍を測定しなければならず、利便性に欠けるという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、生体認証時におけるユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る電子機器は、少なくとも1つのプロセッサと、ユーザの心拍データを計測するための心拍検出部と、を備えた電子機器であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記電子機器が前記ユーザの身体に装着されている場合に、前記心拍検出部により前記ユーザの第1心拍データを計測し、前記電子機器が前記ユーザの身体から外された場合に、前記電子機器が有する機能の少なくとも一部をロックし、前記電子機器が前記ユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着されるまでの経過時間を計測し、前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着された場合に、前記経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、前記心拍検出部により前記ユーザの第2心拍データを計測し、前記経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別し、前記一致度が所定範囲内だった場合には、前記ロックを解除することを特徴とする。
【0009】
この発明に係るロック解除方法は、少なくとも1つのプロセッサと、ユーザの心拍データを計測するための心拍検出部と、を備えた電子機器のロック解除方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記電子機器が前記ユーザの身体に装着されている場合に、前記心拍検出部により前記ユーザの第1心拍データを計測するステップと、前記電子機器が前記ユーザの身体から外された場合に、前記電子機器が有する機能の少なくとも一部をロックするステップと、前記電子機器が前記ユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着されるまでの経過時間を計測するステップと、前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着された場合に、前記経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、前記心拍検出部により前記ユーザの第2心拍データを計測するステップと、前記経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別するステップと、前記一致度が所定範囲内だった場合には、前記ロックを解除するステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】
この発明に係るプログラムは、電子機器に実行されるプログラムであって、前記電子機器がユーザの身体に装着されている場合に、心拍検出部により前記ユーザの第1心拍データを計測する機能と、前記電子機器が前記ユーザの身体から外された場合に、前記電子機器が有する機能の少なくとも一部をロックする機能と、前記電子機器が前記ユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着されるまでの経過時間を計測する機能と、前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着された場合に、前記経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、前記心拍検出部により前記ユーザの第2心拍データを計測する機能と、前記経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別する機能と、前記一致度が所定範囲内だった場合には、前記ロックを解除する機能と、を実現することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、生体認証時におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態の電子機器1の構成を示すブロック図である。
【
図2】本実施形態の電子機器1の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図3】本実施形態の電子機器1の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図4】本実施形態の電子機器1による心拍測定波形の一例を示す模式図である。
【
図5】本実施形態の電子機器1の画面遷移の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
A.実施形態の構成
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、本実施形態による電子機器は、手首、腕、胸部などの身体に装着して用いられる、所謂、ウェアラブルデバイスの一つである。
【0014】
図1は、本実施形態の電子機器1の構成を示すブロック図である。電子機器1は、CPU11、メモリ12、タッチパネル式表示部13、操作部14、心拍検出部15、及び着脱検出部16を備えている。CPU11は、メモリ12(ROM)に格納されているプログラムに従って、電子機器1の各種動作を制御するCPUである。CPU11は、CPU、ASIC、FPGA等であってよい。また、CPU11は、2つ以上のCPUで構成されていてもよい。CPU11は、操作部14のうちの特定の操作キーの入力や、タッチパネル式表示部13に対するタッチ操作(指によるタッチなど)の入力を判定する判定部として動作する。また、CPU11は、特定の操作キーの操作や、タッチ操作に応じて実行する処理を変える制御部として動作する。
【0015】
特に、本実施形態では、CPU11は、ユーザの心拍測定・記録、当該電子機器1の脱着、画面ロック/ロック解除、当該電子機器1が外されている時間を計時するタイマ動作、心拍波形に基づく個人認証などを行う。
【0016】
メモリ12は、当該電子機器1の全体の動作を司るシステムプログラム(不図示)や、心拍検出部15によるユーザの心拍波形を測定するためのプログラム、測定された心拍波形に基づいて個人認証するためのプログラムなどを記憶する。また、メモリ12は、個人認証するために、腕時計型の電子機器1を取り外した直前のユーザの心拍波形を記憶するようになっている。タッチパネル式表示部13は、ユーザが指等でタッチした位置を検出するタッチパネルと表示部とが一体となった構造であり、表示部上にタッチパネルを重ねて構成される。表示部は、液晶ディスプレイ等のm×nドットの表示器であり、各種情報を表示する。
【0017】
操作部14は、ユーザが電子機器1を操作するための各種のキーである。操作部14を用いた操作が受け付けられたとき、その操作に応じた入力信号がCPU11に伝達される。心拍検出部15は、発光ダイオードなどの発光素子とフォトトランジスタやフォトダイオードなどの受光素子で構成され、発光素子から出力された光を受光素子で受け、その入力光の強弱の変化により心拍波形を検出する。心拍検出部15は、CPU11による制御の下、ユーザが当該電子機器1を腕に装着している状態でユーザの心拍波形を所定の時間間隔で測定する。発光素子と受光素子は、当該電子機器1を装着したユーザの腕に密着する裏面に配置される。着脱検出部16は、当該電子機の腕からの着脱状態を検出するための光学式センサなどで構成されるが、これは心拍検出部15で兼用することも可能である。
【0018】
B.実施形態の動作
図2及び
図3は、本実施形態による電子機器1の動作を説明するためのフローチャートである。ユーザが装着した電子機器1では、CPU11が、心拍検出部15により心拍波形を取得し(ステップS10)、取得した心拍波形をメモリ12に記録する(ステップS12)。このときの心拍波形は一拍から数拍であってもよい。次に、CPU11は、着脱検出部16により、当該腕時計型の電子機器1の着脱を検出し(ステップS14)、腕に装着されているか否かを判断する(ステップS16)。そして、電子機器1が外されていなければ、すなわち腕に装着されていれば(ステップS16のYES)、ステップS10に戻り、心拍検出部15による心拍波形の測定と記録を繰り返す。必要に応じて、測定・記録された心拍波形に基づいて概算したユーザの心拍数を表示する。
【0019】
一方、ユーザが何らかの理由(手を洗う、シャワーを浴びるなど)で電子機器1を外すと、CPU11は、着脱検出部16の検出結果から当該電子機器1が外されたと判断し(ステップS16のNO)、画面をロックし(ステップS18)、心拍検出部15による心拍測定を停止する(ステップS20)。なお、停止直前の数秒分の心拍波形データはそのまま記憶される。画面がロックされた状態では、タッチパネル式表示部13にロック状態を示す鍵アイコンが表示され、一部の機能を実行するためのタッチ操作が無効となる。より具体的には、ロック状態では、ロックを解除するためのパスコード入力画面に移行したり、暗くなっている画面を明るくしたり、ボタン操作によって音量を調整したりといった最低限の操作はできるが、ホーム画面に移行してインストールされているアプリケーションを実行したり、設定画面に移行することはできない。
【0020】
次に、CPU11は、タイマによる計時をスタートし(ステップS22)、着脱検出部16により、当該腕時計型の電子機器1の着脱を検出し(ステップS24)、腕に再び装着されたか否かを判断する(ステップS26)。そして、電子機器1が装着されていなければ(ステップS26のNO)、ステップS24に戻り、電子機器1が再び装着されるまでステップS24、S26を繰り返す。この間、タイマによる計時を継続する。なお、タイマによる経過時間の計測は、ロック状態にしてから所定時間経過後のタイミング(ステップS22)に限らず、電子機器1が外されたタイミング(ステップS16の直後)や、ロック状態にしたタイミング(ステップS18の直後)で開始するようにしてもよい。
【0021】
一方、ユーザが電子機器1を再び装着すると、CPU11は、着脱検出部16の検出結果から当該電子機器1が再び装着されたと判断し(ステップS26のYES)、タイマをストップし(ステップS28)、当該電子機器1を外していた時間が一定時間経過しているか否かを判断する(ステップS30)。ここで、一定時間とは、例えば数分から10分程度であり、ユーザにより分単位で設定可能であっても、これまでの履歴から適宜決定されるようにしてもよい。
【0022】
そして、当該電子機器1を外していた時間が一定時間経過していない場合には(ステップS30のNO)、CPU11は、心拍検出部15による心拍測定を開始(再開)し(ステップS32)、心拍検出部15による心拍波形を取得する(ステップS34)。CPU11は、当該電子機器1を取り外した直前の心拍波形(第1心拍データ)と再装着後の心拍波形(第2心拍データ)とを比較し(ステップS36)、双方の心拍波形の一致度が所定範囲内であるか否かを判断する(ステップS38)。なお、心拍の計測を開始(再開)するタイミング(ステップS32)は、ステップS30の後に限定されず、ステップS26以降に行えばよい。
【0023】
ここで、本実施形態による心拍波形について説明する。
図4は、本実施形態の電子機器1による心拍測定波形の一例を示す模式図である。
図4には、スマートウォッチ等の小型機器(当該電子機器1)による脈拍検出に多く使用される光電脈波法(PPG)で検出された心拍波形の一例を示している。
【0024】
図4において上向きの矢印20は、サンプリングのタイミングである。この一定のサンプリングタイミングで、PPGの受光素子が受光した光量を測定する。図示の例では、サンプリング値が最も低いところから次に最も低くなるところまでを1周期T1としている。ユーザが当該電子機器1を外した際に、その直前の心拍波形の1周期T1の値を被比較心拍波形として記憶しておく。
【0025】
再装着時にも同様に心拍波形のサンプリングを行い、この心拍波形の1周期T1の値(第1心拍データ)を、被比較心拍波形の1周期T1(第2心拍データ)の値と比較し、再装着した人物が取り外す前に装着していたユーザであるか否かを判断する。双方の値(第1心拍データと第2心拍データ)が所定の許容範囲内であれば一致したと判断し、再装着した人物が取り外す前に装着していた同じユーザと判断する。外している時間が短時間(一定時間内)であれば、心拍波形の変化も小さく、装着前後の1周期T1における心拍波形同士の比較で個人認証を行うことが可能である。また、本実施形態では、心拍波形同士の比較、すなわち近似的な包絡線(エンベロープ)21の形状を比較する方式であるため、サンプリング周期がある程度粗くても十分な精度で生体認証することが可能である。
【0026】
なお、上記1周期T1は値の最も低いところから次に最も低くなるところまでを1周期としているが、1周期の開始タイミングのみを最低値とし、1周期の時間を固定として比較してもよく、周期T2のように1周期の終わりは波形とはリンクしないタイミングとして記録、比較してもよい。
【0027】
図3に説明を戻すと、当該電子機器1を取り外した直前の心拍波形と再装着後の心拍波形とが一致したと判断された場合(ステップS38のYES)、CPU11は、再装着した人物が同じ正規のユーザであると判断し、画面ロックを自動解除する(ステップS40)。その後、ステップS10に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0028】
一方、ユーザが当該電子機器1を再装着した際に、一定時間以上経過した場合には(ステップS20のYES)、心拍波形の変化が大きい可能性があるため、上述した再装着前後の心拍波形の比較による個人認証を行うことなく、通常のロック解除処理(パスコード入力等)へ進む(ステップS42)。また、一定時間経過未満であったとしても、再装着前後で心拍波形が一致しなかった場合には(ステップS38のNO)、当然、ユーザを認証することができないので、通常のロック解除処理(パスコード入力等)へ進む(ステップS42)。
【0029】
そして、CPU11は、通常のロック解除処理により再装着した人物が同じ正規のユーザであるか、すなわち個人認証がOKであるか否かを判断し(ステップS44)、個人認証がOKである場合には(ステップS44のYES)、画面ロックを自動解除する(ステップS46)。その後、ステップS10に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0030】
一方、個人認証がOKでない場合には(ステップS44のNO)、再装着した人物が同じ正規のユーザでないので、ステップS18に戻り、上述した処理を繰り返す。すなわち、この場合、ユーザ以外の他者は、当該電子機器1を操作できない。
【0031】
図5は、本実施形態の電子機器1の画面遷移の一例を示す模式図である。ユーザが当該電子機器1を腕に装着した状態では、タッチパネル式表示部13の表示は、通常状態であることを示す通常画面13aとなる。通常画面13aには、曜日(WED)、日付(5-15)、時刻(12:58 50)、歩数(123step)等が表示される。この通常状態から、ユーザが当該電子機器1を腕から取り外すと(ステップSS1)、タッチパネル式表示部13には、ロック状態であることを示すロック画面13bとなる。ロック画面13bには、ロック状態であることを示す鍵アイコン30が表示される。ロック状態においては、画面をタッチすることで後述するパスコード入力画面13dに移行したり、暗くなっている画面を明るくしたり、ボタン操作によって音量を調整したりといった最低限の操作はできるが、ホーム画面に移行してダウンロードされているアプリケーションの操作を行うことはできない。
【0032】
次に、一定時間経過前に当該電子機器1が再び腕に装着されると(ステップSS2)、タッチパネル式表示部13には、心拍波形(第1心拍データと第2心拍データ)の測定と比較を行っていることを示す判定画面13cとなる。当該判定画面13cには、心拍波形(第2心拍データ)を測定していることや装着前後の心拍波形を比較していること(ロック解除の判定を行っていること)を示すハートアイコン31が表示される。そして、装着前後の心拍波形が一致し、ロック状態が自動解除されると(ステップSS3)、タッチパネル式表示部13には、通常状態であることを示す通常画面13eが表示される。通常画面13eには、通常画面13aと同様に、曜日(WED)、日付(5-15)、時刻(12:59 40)、歩数(123step)が表示される。
【0033】
一方、一定時間経過後に腕に装着した場合、又は腕に装着せずにキー等の操作を行った場合(ステップSS4)、あるいは、一定時間経過前に当該電子機器1が再装着されたものの、装着前後の心拍波形が一致しなかった場合(ステップSS5)、タッチパネル式表示部13には、パスコードを入力するためのパスコード入力画面13dが表示される。パスコード入力画面13dには、ロック状態であることを示す鍵アイコン30とともに、パスコードを入力するための数字列32が表示される。その後、入力されたパスコードが予め登録されているパスコードと一致し、ロック状態が手動解除されると(ステップSS6)、タッチパネル式表示部13には、通常状態であることを示す通常画面13eが表示される。通常画面13eには、通常画面13aと同様に、曜日(WED)、日付(5-15)、時刻(12:59 40)、歩数(123step)が表示される。このとき、ロック状態が解除されたことによって、通常画面13eではなく、電子機器1のメモリ12に記憶されたアプリケーションのアイコンが一覧で表示されるホーム画面等に遷移するようにタッチパネル式表示部13の表示を制御してもよい。
【0034】
上述した本実施形態によれば、CPU11は、電子機器1がユーザの身体に装着されている場合に、心拍検出部15によりユーザの第1心拍データを計測し、電子機器1がユーザの身体から外された場合に少なくとも一部の機能の操作を不可とするロック状態とし、電子機器1がユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから電子機器1がユーザの身体に再装着されるまでの経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、心拍検出部15により前記ユーザの第2心拍データを計測し、経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、第1心拍データと第2心拍データとの一致度が所定範囲内であった場合にロックを解除するようにしたので、例えば、手を洗うために電子機器1をユーザの身体から短時間外したような場合でも、ユーザの操作を特に必要とせずに自動でロック解除させることができ、生体認証時におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0035】
また、パスコードの入力を受け付けてロックを解除するような場合は、電子機器1がユーザの身体に装着された後にパスコードをユーザが入力することになるが、本実施形態によれば、電子機器1を再度装着しようとしている間(腕に時計のバンドを巻き付けて装着している間)に心拍波形を取得してロックを解除させることができるので、パスコードの入力を受け付けてロックを解除する場合よりも短時間でロックの解除を行うことができる。
【0036】
上述した本実施形態によれば、第2心拍データを、経過時間が所定時間未満であると判別された後に計測するようにしたので、心拍データによる個人認証がより正確にできる場合のみに再装着後の心拍測定を行うことで、不要な心拍計測を省き、円滑な個人認証を可能とし、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0037】
上述した本実施形態によれば、経過時間を計時開始する所定のタイミングを、機能の少なくとも一部がロックされたタイミングとしたので、心拍データによる個人認証がより正確にできる経過時間をより正確に計測することができ、円滑な個人認証を可能とし、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0038】
上述した本実施形態によれば、電子機器1がユーザの身体から外される前に測定された所定期間の第1心拍データをメモリ12に記憶させ、第2心拍データとの比較を行う際に、メモリ12から第1心拍データを読み出すようにしたので、生体認証時におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0039】
上述した本実施形態によれば、心拍検出部15により、ユーザの身体に対する電子機器1の着脱を検出するようにしたので、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、電子機器1の構成を簡略化することができる。
【0040】
上述した本実施形態によれば、光学式センサからなる着脱検出部16により、ユーザの身体に対する前記電子機器の着脱を検出するようにしたので、電子機器の着脱を確実に検出することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0041】
上述した本実施形態によれば、第1心拍データと第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別しているとき、ロック解除の判定を行っていることを示すハートアイコン31をタッチパネル式表示部13に表示させるようにしたので、心拍波形の照合中であるとユーザに知らせることができる。
【0042】
上述した本実施形態によれば、CPU11により、経過時間が所定時間以上であると判別された場合には、パスコード入力による認証処理を実行するためのパスコード入力画面13dをタッチパネル式表示部13に表示させ、パスコード入力画面13dで入力されたパスコードと予め登録されたパスコードとが一致した場合には、ロックを解除するようにしたので、時間経過により正確な生体認証が実行できなくなる可能性が高くなった場合であっても、認証処理を円滑に実行することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0043】
上述した本実施形態によれば、心拍検出部15により、ユーザの心拍を所定のサンプリング周期でサンプリングし、CPU11により、サンプリングされたサンプリング値のうち、最も低いサンプリング値から次に最も低くなるサンプリング値までを1周期として、装着前後の心拍波形の一致度が許容範囲内であるか否かを判別するようにしたので、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、サンプリング周期がある程度粗くても十分な精度で生体認証することができる。すなわち、パスコードでロックを解除する場合には、電子機器1を装着した後にパスコードをユーザが入力することになるが、本発明では、電子機器を再度装着しようとしている間(腕に時計のバンドを巻き付けて装着している間)に1周期の心拍波形を取得してロックを解除させることができるので、通常のパスコードによるロック解除よりも短時間でロックの解除を行うことができる。
【0044】
上述した本実施形態によれば、心拍検出部15により、ユーザの心拍を所定のサンプリング周期でサンプリングし、CPU11により、サンプリングされたサンプリング値のうち、最も低いサンプリング値から所定の時間経過後のサンプリング値までを1周期として、装着前後の心拍波形の一致度が許容範囲内であるか否かを判別するようにしたので、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、サンプリング周期がある程度粗くても十分な精度で生体認証することができる。
【0045】
なお、上述した実施形態では、心拍波形でロック解除を行ったが、心拍数など心拍に関するデータで個人認証を行ってもよい。また、心拍数と心拍波形のデータ両方で認証を行うことで、より正確な認証が可能となる。
【0046】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0047】
(付記1)
付記1に記載の発明は、少なくとも1つのプロセッサと、ユーザの心拍データを計測するための心拍検出部と、を備えた電子機器であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記電子機器が前記ユーザの身体に装着されている場合に、前記心拍検出部により前記ユーザの第1心拍データを計測し、前記電子機器が前記ユーザの身体から外された場合に、前記電子機器が有する機能の少なくとも一部をロックし、前記電子機器が前記ユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着されるまでの経過時間を計測し、前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着された場合に、前記経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、前記心拍検出部により前記ユーザの第2心拍データを計測し、前記経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別し、前記一致度が所定範囲内だった場合には、前記ロックを解除する、ことを特徴とする電子機器である。
【0048】
(付記2)
付記2に記載の発明は、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記経過時間が所定時間未満であると判別された後に、前記第2心拍データを計測することを特徴とする付記1に記載の電子機器である。
【0049】
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記所定のタイミングは、前記機能の少なくとも一部がロックされたタイミングであることを特徴とする付記1に記載の電子機器である。
【0050】
(付記4)
付記4に記載の発明は、前記電子機器が前記ユーザの身体から外される前に測定された所定期間の第1心拍データを記憶部に記憶させ、前記第2心拍データとの比較を行う際に、前記記憶部から前記第1心拍データを取得することを特徴とする付記1に記載の電子機器である。
【0051】
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記心拍検出部は、前記ユーザの身体に対する前記電子機器の着脱を検出することを特徴とする付記1に記載の電子機器である。
【0052】
(付記6)
付記6に記載の発明は、光学式センサを更に備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記光学式センサによって前記ユーザの身体に対する前記電子機器の着脱を検出することを特徴とする付記1に記載の電子機器である。
【0053】
(付記7)
付記7に記載の発明は、表示部を更に備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別しているとき、ロック解除の判定を行っていることを示すアイコンを前記表示部に表示させることを特徴とする付記1に記載の電子機器である。
【0054】
(付記8)
付記8に記載の発明は、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記経過時間が所定時間以上であると判別された場合には、パスコード入力による認証処理を実行するためのパスコード入力画面を前記表示部に表示させ、前記パスコード入力画面で入力されたパスコードと予め登録されたパスコードとが一致した場合には、前記ロックを解除することを特徴とする付記7に記載の電子機器である。
【0055】
(付記9)
付記9に記載の発明は、前記心拍検出部は、前記ユーザの心拍を所定のサンプリング周期でサンプリングし、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記心拍検出部によりサンプリングされたサンプリング値のうち、最も低いサンプリング値から次に最も低くなるサンプリング値までを1周期とした、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別することを特徴とする付記1に記載の電子機器である。
【0056】
(付記10)
付記10に記載の発明は、前記心拍検出部は、前記ユーザの心拍を所定のサンプリング周期でサンプリングし、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記心拍検出部によりサンプリングされたサンプリング値のうち、最も低いサンプリング値から所定の時間経過後のサンプリング値までを1周期とした、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別する、ことを特徴とする付記1に記載の電子機器である。
【0057】
(付記11)
付記11に記載の発明は、少なくとも1つのプロセッサと、ユーザの心拍データを計測するための心拍検出部と、を備えた電子機器のロック解除方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記電子機器が前記ユーザの身体に装着されている場合に、前記心拍検出部により前記ユーザの第1心拍データを計測するステップと、前記電子機器が前記ユーザの身体から外された場合に、前記電子機器が有する機能の少なくとも一部をロックするステップと、前記電子機器が前記ユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着されるまでの経過時間を計測するステップと、前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着された場合に、前記経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、前記心拍検出部により前記ユーザの第2心拍データを計測するステップと、前記経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別するステップと、前記一致度が所定範囲内だった場合には、前記ロックを解除するステップと、を含むことを特徴とするロック解除方法である。
【0058】
(付記12)
付記12に記載の発明は、電子機器に実行されるプログラムであって、前記電子機器がユーザの身体に装着されている場合に、心拍検出部により前記ユーザの第1心拍データを計測する機能と、前記電子機器が前記ユーザの身体から外された場合に、前記電子機器が有する機能の少なくとも一部をロックする機能と、前記電子機器が前記ユーザの身体から外されたタイミング以降の所定タイミングから前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着されるまでの経過時間を計測する機能と、前記電子機器が前記ユーザの身体に再装着された場合に、前記経過時間が所定時間未満であるか否か判別するとともに、前記心拍検出部により前記ユーザの第2心拍データを計測する機能と、前記経過時間が所定時間未満であると判別された場合には、前記第1心拍データと前記第2心拍データとの一致度が所定範囲内であるか否かを判別する機能と、前記一致度が所定範囲内だった場合には、前記ロックを解除する機能と、を実現する、ことを特徴とするプログラムである。
【符号の説明】
【0059】
1…電子機器、11…CPU、12…メモリ、13…タッチパネル式表示部、13a、13e…通常画面、13b…ロック画面、13c…判定画面、13d…パスコード入力画面、14…操作部、15…心拍検出部、16…着脱検出部、30…鍵アイコン、31…ハートアイコン、32…数字列