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特開2024-14934フォーカスされた押しボタンを備えたチャイルドレジスタントロック機能を有する単位用量包装システム(UDPS)
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  • 特開-フォーカスされた押しボタンを備えたチャイルドレジスタントロック機能を有する単位用量包装システム(UDPS) 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014934
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】フォーカスされた押しボタンを備えたチャイルドレジスタントロック機能を有する単位用量包装システム(UDPS)
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/04 20060101AFI20240125BHJP
   B65D 5/38 20060101ALI20240125BHJP
   B65D 5/43 20060101ALI20240125BHJP
   A61J 1/03 20230101ALI20240125BHJP
   A61J 1/14 20230101ALI20240125BHJP
【FI】
B65D83/04 D
B65D5/38 C
B65D5/43
A61J1/03 370
A61J1/14 520
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023192503
(22)【出願日】2023-11-10
(62)【分割の表示】P 2020541874の分割
【原出願日】2019-02-01
(31)【優先権主張番号】62/624,853
(32)【優先日】2018-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】504376810
【氏名又は名称】ウエストロック・エム・ダブリュー・ヴイ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マーティー・ジョーンズ
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は単位用量包装システムを提供することにある。
【解決手段】単位用量板紙パッケージは、外側板紙スリーブと、外側スリーブ内にロック可能に保持された内側板紙スライドカードとを含む。外側スリーブは、複数のパネルを含み、前記複数のパネルは、複数のパネルのうちの上部パネルが、上部パネル上に画定された内側スライドカード保持開口部および内側スライドカード解放ボタンを含むように、互いに動作可能に接続される。内側スライドカードは、内側スライドカード保持解放パネルを含む。スライドカード解放ボタンは、スリーブにおける切込みによって画定された長手方向に延在するタブを含み、切込みの両端間にタブの根元を備え、タブの根元の反対側に可動のタブ縁部を備える。カード保持開口部は、第1の方向に可動のタブ縁部を過ぎて長手方向に延在するが、第1の方向と反対の第2の方向にはタブの根元を過ぎて長手方向に延在していない。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロック機能を有する単位用量板紙パッケージであって、
外側板紙スリーブと、外側スリーブ内にロック可能に保持された内側板紙スライドカードとを含み、前記外側スリーブは、複数のパネルを含み、前記複数のパネルは、複数のパネルのうちの上部パネルが、該上部パネル上に画定された内側スライドカード保持開口部および内側スライドカード解放ボタンを含むように、互いに動作可能に接続され、
内側スライドカードは、1つ以上の単位用量分配ブリスタと、前記1つ以上の単位用量分配ブリスタに隣接して位置する内側スライドカード保持解放パネルとを含み、
スライドカード解放ボタンは、スリーブにおける切込みによって画定された長手方向に延在するタブを含み、前記切込みの両端間に前記タブの根元を備え、前記タブの前記根元の反対側に可動のタブ縁部を備え、カード保持開口部は、第1の方向に前記可動のタブ縁部を過ぎて長手方向に延在するが、前記第1の方向と反対の第2の方向には前記タブの前記根元を過ぎて長手方向に延在していない、単位用量板紙パッケージ。
【請求項2】
前記長手方向に延在するタブは、前記可動のタブ縁部から前記タブの前記根元まで長手方向に延在する長さを有し、前記カード保持開口部は、前記可動のタブ縁部から前記根元の方向へと、前記タブの前記長さの半分未満を前記長手方向に延在する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記カード保持開口部は、そのいずれの横方向端部においても横方向に延在する翼部分において終了する、請求項1または2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記上部パネルは、複数の層を含み、前記カード保持開口部は、前記複数の層のうちの内側層において開口部として画定され、前記スライドカード解放ボタンの前記タブは、前記複数の層のうちの外側層において画定される、請求項1から3のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記カード保持開口部は、ボタンを押下せずにスライドカードを外すことができないように、前記内側スライドカード保持解放パネルに係合するように構成された捕捉縁部を含み、前記内側スライドカード保持開口部は、前記捕捉縁部の反対側にボタン縁部を含み、前記ボタン縁部は、前記スライドカード解放ボタンの前記可動のタブ縁部の輪郭に合致する、請求項1から4のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記長手方向に延在するタブを画定する前記切込みは、前記長手方向に延在するタブの側方縁部を画定する1対の離間された長手方向に延在する側方部分を含み、前記カード保持開口部の前記ボタン縁部は、前記可動のタブ縁部と合致するとともに、前記タブの前記側方縁部の一部と合致する、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記長手方向に延在するタブを画定する前記切込みの側方部分は、それぞれ、u字形の終端部において終了する、請求項1から6のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記内側スライドカード保持解放パネルは、折り目に沿って前記内側スライドカードにヒンジ式に取り付けられ、スライドカード保持開口部の捕捉縁部に係合して、ボタンが押下されない限り前記内側スライドカードを外せないようにする捕捉縁部を、前記折り目の反対側に備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項9】
ボタンおよびカード保持開口部は、前記ボタンを直接押すことにより、前記内側スライドカードが解放されるように構成され、前記ボタン上を押すのではなく前記ボタンの近傍を押して前記内側スライドカードを解放することは阻止される、請求項1から8のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項10】
1つ以上の単位用量分配ブリスタを備える内側スライドカードを受け入れるためのスリーブを形成するように、互いに動作可能に接続された複数のパネルを含み、前記パネルのうちの上部パネルは、該上部パネル上に画定された内側スライドカード保持開口部および内側スライドカード解放ボタンを含む、単位用量板紙パッケージのための外側板紙スリーブのためのブランクであって、
スライドカード解放ボタンは、前記スリーブにおける切込みによって画定された長手方向に延在するタブを含み、前記切込みの両端間に前記タブの根元を備え、前記タブの前記根元の反対側に可動のタブ縁部を備え、カード保持開口部は、第1の方向に前記可動のタブ縁部を過ぎて長手方向に延在するが、前記第1の方向と反対の第2の方向には前記タブの前記根元を過ぎて長手方向に延在していない、ブランク。
【請求項11】
前記長手方向に延在するタブは、前記可動のタブ縁部から前記タブの前記根元まで、長手方向に延在する長さを有し、前記カード保持開口部は、前記可動のタブ縁部から前記根元の方向へと、前記タブの前記長さの半分未満を前記長手方向に延在する、請求項10に記載のブランク。
【請求項12】
前記カード保持開口部は、そのいずれの横方向端部においても横方向に延在する翼部分において終了する、請求項10または11に記載のブランク。
【請求項13】
前記上部パネルは、各折り目によって前記複数のパネルと共に接続される複数の層を含み、内側カード保持開口部は、前記複数の層のうちの内側層において開口部として画定され、前記スライドカード解放ボタンの前記タブは、前記複数の層のうちの外側層において画定される、請求項10から12のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項14】
前記カード保持開口部は、ボタンを押下せずにスライドカードを外すことができないように、内側スライドカード保持解放パネルに係合するように構成された捕捉縁部を含み、前記カード保持開口部は、前記捕捉縁部の反対側にボタン縁部を含み、前記ボタン縁部は、前記スライドカード解放ボタンの前記可動のタブ縁部の輪郭に合致する、請求項10から13のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項15】
前記長手方向に延在するタブを画定する前記切込みは、前記長手方向に延在するタブの側方縁部を画定する1対の離間された長手方向に延在する側方部分を含み、前記カード保持開口部の前記ボタン縁部は、前記可動のタブ縁部と合致するとともに、前記タブの前記側方縁部の一部と合致する、請求項14に記載のブランク。
【請求項16】
前記長手方向に延在するタブを画定する前記切込みの側方部分は、それぞれ、u字形の終端部において終了する、請求項10から15のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項17】
ボタンおよびカード保持開口部は、折り目に沿って前記内側スライドカードにヒンジ式に取り付けられるとともに前記折り目の反対側に捕捉縁部を有する内側スライドカード保持解放パネルが、スライドカード保持開口部の前記捕捉縁部に係合して、前記ボタンが押下されない限り前記内側スライドカードを外せないようにすることができるように構成される、請求項10から16のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項18】
ボタンおよびカード保持開口部は、前記ボタンを直接押すことにより、前記内側スライドカードが解放されるように構成され、前記ボタン上を押すのではなく前記ボタンの近傍を押して前記内側スライドカードを解放することは阻止される、請求項10から17のいずれか一項に記載のブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年2月1日に出願された米国特許仮出願第62/624853号の米国特許法第119条(e)の下における優先権の利益を主張するものであり、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
本開示は、単位用量包装システム(UDPS:unit dose packaging system)に関し、より詳細には、チャイルドレジスタントUDPSに関する。
【背景技術】
【0003】
チャイルドレジスタント単位用量包装システムは、スリーブからブリスタパックを解放するために、外側スリーブ上のボタンまたはタブを押す必要がある。ブリスタがスリーブから離れると、一回量を押すことによって一回量をブリスタから外すことができる。ブリスタから製品を実際に取得するのに必要な複数のステップが、子供にブリスタパックから製品を外そうとする気持ちをなくさせ、かつ/または阻止することができる。
【0004】
従来のチャイルドレジスタント単位用量包装システムでは、実際のボタンの近傍、またはその付近を押すことにより、ブリスタパックをスリーブから解放することが可能であり、それは、いくつかの設計では、より厳格なチャイルドプルーフ規格を満たさない可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技法は、それらの意図する目的を満足するものであると考えられてきた。しかし、向上させた単位用量包装システムが、絶えず求められている。本開示は、この必要性に対する解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ロック機能を有する単位用量板紙パッケージは、外側板紙スリーブと、外側スリーブ内にロック可能に保持された内側板紙スライドカードとを含み、外側スリーブは、複数のパネルを含み、前記複数のパネルは、複数のパネルのうちの上部パネルが、該上部パネル上に画定された内側スライドカード保持開口部および内側スライドカード解放ボタンを含むように、互いに動作可能に接続される。内側スライドカードは、1つ以上の単位用量分配ブリスタと、1つ以上の単位用量分配ブリスタに隣接して位置する内側スライドカード保持解放パネルとを含む。スライドカード解放ボタンは、スリーブにおける切込みによって画定された長手方向に延在するタブを含み、切込みの両端間にタブの根元を備え、タブの根元の反対側に可動のタブ縁部を備える。カード保持開口部は、第1の方向に可動のタブ縁部を過ぎて長手方向に延在するが、第1の方向と反対の第2の方向にはタブの根元を過ぎて長手方向に延在していない。
【0007】
長手方向に延在するタブは、可動のタブ縁部からタブの根元まで、長手方向に延在する長さを有することができ、カード保持開口部は、可動のタブ縁部から根元の方向へと、タブの長さの半分未満を長手方向に延在することができる。カード保持開口部は、そのいずれの横方向端部においても横方向に延在する翼部分において終了することができる。上部パネルは、例えば折り目に沿って複数のパネルと共に接続された複数の層を含むことができ、カード保持開口部は、複数の層のうちの内側層において開口部として画定され、スライドカード解放ボタンのタブは、複数の層のうちの外側層において画定される。
【0008】
カード保持開口部は、ボタンを押下せずにスライドカードを外すことができないように、内側スライドカード保持解放パネルに係合するように構成された捕捉縁部を含むことができ、内側スライドカード保持開口部は、捕捉縁部の反対側にボタン縁部を含むことができ、ボタン縁部は、スライドカード解放ボタンの可動のタブ縁部の輪郭に合致する。長手方向に延在するタブを画定する切込みは、長手方向に延在するタブの側方縁部を画定する1対の離間された長手方向に延在する側方部分を含むことができ、カード保持開口部のボタン縁部は、可動のタブ縁部と合致するとともに、タブの側方縁部の一部と合致する。長手方向に延在するタブを画定する切込みの側方部分は、それぞれ、u字形の終端部において終了することができる。内側スライドカード保持解放パネルは、折り目に沿って内側スライドカードにヒンジ式に取り付けることができ、スライドカード保持開口部の捕捉縁部に係合して、ボタンが押下されない限り内側スライドカードを外せないようにする捕捉縁部を、折り目の反対側に備える。ボタンおよびカード保持開口部は、ボタンを直接押すことにより内側スライドカードが解放されるように構成することができ、ボタン上を押すのではなくボタンの近傍を押して内側スライドカードを解放することが阻止される。
【0009】
単位用量板紙パッケージのための外側板紙スリーブのためのブランクは、1つ以上の単位用量分配ブリスタを備える内側スライドカードを受け入れるためのスリーブを形成するように、互いに動作可能に接続された複数のパネルを含み、パネルのうちの上部パネルは、該上部パネル上に画定された内側スライドカード保持開口部および内側スライドカード解放ボタンを含む。上部パネルは、カード保持開口部と、上記で述べた長手方向に延在するタブを備えた解放ボタンとを含む。
【0010】
本開示のシステムおよび方法のこれらの、および他の特徴は、当業者であれば、図面と併せて行われる好ましい実施形態の以下の詳細な説明からさらに容易に明らかになろう。
【0011】
本開示に関連する当業者が、必要以上に実験をすることなく、本開示のデバイスおよび方法をどのように製作し、使用するかを容易に理解するように、その好ましい実施形態が、いくつかの図を参照して本明細書において以下で詳細に述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】内側スライドカードがスリーブの内部に収納された状態で組み立てられた外側スリーブおよび内側スライドカードを示す、本開示に従って構築された単位用量板紙パッケージの例示的な実施形態の斜視図である。
図2】その内容物にアクセスするためにスリーブから展開された内側スライドカードを示す、図1のスリーブおよび内側スライドカードの斜視部分断面図である。
図3】内側スライドカードのないスリーブを示す、図1のスリーブの斜視部分断面図である。
図4】ボタンおよびカード保持開口部を備えるパネルを示す、図3のスリーブのためのブランクの平面図である。
図5】部分的に隠れ線で示されたカード保持開口部と共にボタンを示す、図1のスリーブの一部の部分的な破断平面図である。
図6】内側スライドカードの保持解放パネルを示す、図1の内側スライドカードの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に図面への参照を行うものとし、図中、同様の参照数字は、本開示の同様の構造特徴または態様を識別する。限定のためではなく、説明および例示のために、本開示によるパッケージの例示的な実施形態の部分図が図1で示され、全体的に、参照記号100により示される。本開示によるパッケージの他の実施形態、またはその態様は、後で述べるように図2図6で提供される。本明細書で述べられるシステムおよび方法は、チャイルドプルーフなどのため、薬剤などに対する単位用量包装システムにおける内容物にアクセスできないようにするために使用され得る。
【0014】
米国特許第6,047,829号は、その全体を本明細書に参照により組み込まれる。それは、単位用量包装システム(UPDS)の説明を提供し、外側スリーブへと組み立てられる板紙ブランクから、このようなパッケージをどのように形成するかの説明を提供し、内側スライドカードをどのように形成するかの説明を提供し、かつどのようにして内側スライドカードを外側スリーブの中に組み込み、内側スライドカードの閉位置におけるロック機構および外側スリーブまたはシェルから内側スライドカードを完全に外せないようにする機構を提供するかの説明を提供する。
【0015】
次に図1を参照すると、本開示によるロック機能を備える単位用量板紙パッケージ100は、外側板紙スリーブ102と、外側スリーブ102内でロック可能に保持される内側板紙スライドカード104とを含む。図1で示された閉位置では、図2で示される開位置においてスライドカード104の内容物にアクセスすべくスライドカード104のロックを解除するためには、ボタン120が押下される必要がある。この開位置では、例えばスライドカード104の複数の単位用量分配ブリスタ108内に含まれる、内側スライドカード104の内容物にはアクセスすることができるが、スライドカード104は、スリーブ102の開いた端部においてスライドカード104を保持する、以下で述べる第2のロック機構に起因して、スリーブ102から完全に外すことはできない。
【0016】
図3を次に参照すると、スリーブ102は、互いに動作可能に接続された、例えば、パネル110、112、114、および116など、複数のパネルを含み、上部パネル110は、上部パネル110上に画定された内側スライドカード保持開口部118(図3では隠れ線で示されている)と、内側スライドカード解放ボタン120とを含むようにする。上部パネル110は、例えば、図4で示される折り目130に沿って複数のパネル110、112、114、および116と共に接続された、複数の層122および124を含み、図4は、スリーブ102を形成するためのブランク101を示す。カード保持開口部118は、上部パネル110の内側層124における、例えば、切り抜きなど、開口部として画定される。スリーブ102が図3で示されるように組み立てられたときにボタン120の下に位置するカード保持開口部118に向かって延在する長手方向の折じわ125が、図4で方向付けられるように上部パネル110の下側に形成されている。スライドカード解放ボタン120は、スリーブ102の上部パネル110の外側層122における切込み128により画定された長手方向に延在するタブ126を含む。
【0017】
次に図5を参照すると、タブ126は、切込み128の端部134の間に、タブ126の根元132を含む。タブ126は、タブ126の根元132の反対側に可動のタブ縁部136を含む。長手方向に延在するタブ126を画定する切込み128は、長手方向に延在するタブ126の側方縁部を画定する1対の離間された長手方向に延在する側方部分138を含む。切込み128の側方部分138は、それぞれ、u字形の終端部140で終了する。
【0018】
長手方向に延在するタブは、可動のタブ縁部136からタブ126の根元132まで、例えば、長手方向軸Aに沿って、長手方向に延在する長さLを有することができる。カード保持開口部118は、図5において長さd1により示されるように、第1の方向に可動のタブ縁部136を過ぎて長手方向に延在するが、図5の長さd2により示されるように、第1の方向と反対の第2の方向には、タブ126の根元132を過ぎて長手方向に延在していない。カード保持開口部118は、可動のタブ縁部136から、根元132の方向にタブ126の長さLの半分未満を長手方向に延在する、すなわち、d2<0.5Lである。例えば、d2はLの40%とすることができる。カード保持開口部118は、そのいずれの横方向端部においても横方向に延在する翼部分142において終了する。
【0019】
図6を次に参照すると、内側スライドカード104は、単位用量分配ブリスタ108に隣接して位置する内側スライドカード保持解放パネル146を含む。内側スライドカード保持解放パネル146は、折り目148に沿って、内側スライドカード104の主パネル150にヒンジ式に取り付けられる。保持解放パネル146は、スライドカード保持開口部118の捕捉縁部154(図5で識別される)に係合して、ボタン120が押下されない限り内側スライドカード104を外せないようにする捕捉縁部152を、折り目148の反対側に含む。内側スライドカード104はまた、第2のパネル156を含み、それは、さらなる単位用量分配ブリスタ108を含み、折り目158により主パネル150に接続される。
【0020】
図5を再度参照すると、内側スライドカード保持開口部118は、捕捉縁部154の反対側にボタン縁部160を含む。ボタン縁部160は、スライドカード解放ボタン120の可動のタブ縁部136の輪郭に、かつタブ126の側方縁部138の一部に合致する。ボタン120およびカード保持開口部118は、それが図1で示される閉じられたロック位置にあるとき、ボタン120を直接押すことにより、内側スライドカード104が解放されるように構成され、したがって、内側スライドカードは、例えば内側スライドカード104の捕捉縁部152を下げて、スリーブ102の捕捉縁部154から離すことにより、図2で示される開位置へと開くことができる。ボタン120ではなく、例えば、図5において概略的に示された領域162の位置を押すなど、ボタン120の近傍を押した場合の内側スライドカードの解放は阻止される。
【0021】
図2で示された開位置にあるとき、スリーブ102の延長パネル164は、スライドカード104の保持解放パネル146と相互にロックされ、スリーブ102から、スライドカード104が完全に外れないようにする。このことは、米国特許第6,047,829号に詳しく記載されている。本開示の利益および米国特許第6,047,829号の利益を有する当業者であれば、本開示に従って、ロック位置にあるとき、向上させたボタン120を直接押すことによって、スライドカード104へのアクセスのロックを解除するようにするために、図4のブランク101をスリーブ102へとどのように組み立てるか、スライドカード104をどのように組み立てるか、かつスライドカード104をスリーブ102の中にどのように組み込むかを容易に理解されよう。ボタン120を直接押すことは、内側スライドカード104を解放するために必要であるので、従来の構成と比較して、ボタンを押すことがよりフォーカスされ、意図しない開放を向上させ、チャイルドプルーフを向上させる。本明細書で開示されるボタンおよび開口部構成はまた、従来の構成と比較して、非常に強く押されたときにも、より強力であり、破れる可能性が低い。
【0022】
本開示の方法およびシステムは、上記で述べ、図面で示されたように、チャイルドプルーフ、および耐久性を含む優れた特性を備えた単位用量パッケージを提供する。本開示の装置および方法は、好ましい実施形態を参照して示され、述べられてきたが、当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく、変更および/または修正をそれに対して行えることが容易に理解されよう。
【符号の説明】
【0023】
100 単位用量板紙パッケージ
101 ブランク
102 外側板紙スリーブ
104 内側板紙スライドカード
108 単位用量分配ブリスタ
110 上部パネル
112 パネル
114 パネル
116 パネル
118 内側スライドカード保持開口部
120 内側スライドカード解放ボタン
122 外側層
124 内側層
125 折じわ
126 タブ
128 切込み
130 折り目
132 根元
134 端部
136 可動のタブ縁部
138 側方部分、側方縁部
140 終端部
142 翼部分
146 内側スライドカード保持解放パネル
148 折り目
150 主パネル
152 捕捉縁部
154 捕捉縁部
156 第2のパネル
158 折り目
160 ボタン縁部
162 領域
164 延長パネル
A 長手方向軸
d1 長さ
d2 長さ
L 長さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】