(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149359
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20241010BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023208222
(22)【出願日】2023-12-11
(62)【分割の表示】P 2023061302の分割
【原出願日】2023-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】500121458
【氏名又は名称】トラボックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】林 広大
(72)【発明者】
【氏名】ダフィ・スコット
(57)【要約】
【課題】荷物を混載させることの有益性を判断しやすい情報処理システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、プロセッサを備える。プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成される。受付ステップでは、運送を行う第1荷物の発着地に関する情報と、第1荷物と混載させて運送を行う第2荷物の発着地に関する情報と、を受け付ける。第1表示制御ステップでは、地理的位置を表現するマップを表示させる。受付ステップで受け付けた情報に基づき、第1荷物の発着地と、第2荷物の発着地と、の地理的位置を同一のマップに表示させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
受付ステップでは、運送を行う第1荷物の発着地に関する情報と、前記第1荷物と混載させて運送を行う第2荷物の発着地に関する情報と、を受け付け、
第1表示制御ステップでは、地理的位置を表現するマップを表示させ、
前記受付ステップで受け付けた情報に基づき、前記第1荷物の発着地と、前記第2荷物の発着地と、の地理的位置を同一の前記マップに表示させる、情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1表示制御ステップでは、前記マップに、前記第2荷物の発地および着地の少なくともどちらか一方の候補となる地理的位置の範囲を示す1以上のオブジェクトを表示させる、情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記オブジェクトのうち少なくとも1つは、前記第2荷物の発地の候補となる地理的位置の範囲を示す第1オブジェクトであり、
前記マップにおいて、
前記第1荷物の発地と、前記第1荷物の着地と、を結ぶ第1直線と、
前記第1直線に直交し、前記第1荷物の発地を通過する第2直線と、を定義した場合、
前記第1オブジェクトの、前記第2直線よりも前記第1荷物の着地側にある部分の面積は、当該着地側にある部分を除いた部分の面積よりも大きい、情報処理システム。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記オブジェクトのうち少なくとも1つは、前記第2荷物の着地の候補となる地理的範囲を示す第2オブジェクトであり、
前記マップにおいて、
前記第1荷物の発地と、前記第1荷物の着地と、を結ぶ第1直線と、
前記第1線に直交し、前記第1荷物の着地を通過する第3直線と、を定義した場合、
前記第2オブジェクトの、前記第3直線よりも前記第1荷物の発地側にある部分の面積は、当該発地側にある部分を除いた部分の面積よりも大きい、情報処理システム。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記オブジェクトのうち少なくとも1つの形状は、前記第1荷物の発地および着地の少なくともどちらか一方の地理的位置を中心とする扇形である、情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1表示制御ステップでは、前記マップに、1以上のオブジェクトを表示させ、
前記オブジェクトのうち少なくとも1つは、前記第1荷物の発着経路と、前記第2荷物の発着経路との重複度合を示すオブジェクトである、情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記プロセッサは、さらに第1選出ステップと、第2表示制御ステップと、を実行可能に構成され、
前記第1選出ステップでは、前記第1荷物に関する情報に基づき、前記第1荷物との混載が可能な前記第2荷物に関する情報を選出し、
前記第2表示制御ステップでは、前記第1選出ステップで選出された前記第2荷物に関する情報をユーザが視認可能な画面に表示させる、情報処理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1選出ステップでは、少なくとも前記第1荷物の発着地に関する情報に基づき、前記第2荷物に関する情報を選出する、情報処理システム。
【請求項9】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1選出ステップでは、有料道路を利用せず混載させることが可能な前記第2荷物に関する情報を選出し、
前記有料道路は、前記第1荷物の運送経路に含まれないものである、情報処理システム。
【請求項10】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記第2表示制御ステップでは、選出された前記第2荷物に関する情報について注意事項がある場合に、当該注意事項を前記ユーザが視認可能な態様で表示させる、情報処理システム。
【請求項11】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記画面に表示される前記第2荷物に関する情報が複数存在する場合、
複数存在する前記第2荷物に関する情報は、その表示態様が変更可能に構成される、情報処理システム。
【請求項12】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記マップには、前記第1荷物の発着経路及び/又は前記第2荷物の発着経路に関する情報が表示される、情報処理システム。
【請求項13】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記プロセッサは、さらに第2選出ステップを実行可能に構成され、
前記第2選出ステップでは、前記第1荷物に関する情報に基づき、前記第1荷物を到着させた後の戻り便において運送が可能な第3荷物に関する情報を選出する、情報処理システム。
【請求項14】
請求項13に記載の情報処理システムにおいて、
前記第2選出ステップでは、少なくとも前記第1荷物の発着地に関する情報に基づき、前記第3荷物に関する情報を選出する、情報処理システム。
【請求項15】
情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、情報処理方法。
【請求項16】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トラック等により荷物を運送するに際し、その積載率を向上させる取り組みがなされてきた。例えば、特許文献1には、トラックの空スペースをなくして積載効率を向上させることができる求貨求車サーバが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、物流の発達に伴い、荷物を発送する案件が増えてきている。このような背景もあり、どの荷物をトラック等に混載させるかの判断を効率的に行うことが望ましい場合がある。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、荷物を混載させることの有益性を判断しやすい情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、プロセッサを備える。プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成される。受付ステップでは、運送を行う第1荷物の発着地に関する情報と、第1荷物と混載させて運送を行う第2荷物の発着地に関する情報と、を受け付ける。第1表示制御ステップでは、地理的位置を表現するマップを表示させる。受付ステップで受け付けた情報に基づき、第1荷物の発着地と、第2荷物の発着地と、の地理的位置を同一のマップに表示させる。
【0007】
上記態様によれば、荷物を混載させることの有益性を判断しやすい情報処理システム等が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システム1の全体構成を示す図である。
【
図2】サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】運送業者端末50のハードウェア構成を示す図である。
【
図5】情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図6】運送業者端末50に示される表示画面の一例である。
【
図8】本実施形態において使用されうるマップの一例を示す図である。
【
図9】第1オブジェクトと第2オブジェクトを説明するための概念図である。
【
図10】オブジェクトの一態様を説明するための概念図である。
【
図11】情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図12】本実施形態において使用されうるマップの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、本実施形態を説明するにあたり、日本国内の地域等を示すことがあるが、この表示は、必ずしも実在する地域の位置関係に対応しているものではない。
【0010】
本実施形態の情報処理システムは以下に示すものである。
情報処理システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
受付ステップでは、運送を行う第1荷物の発着地に関する情報と、前記第1荷物と混載させて運送を行う第2荷物の発着地に関する情報と、を受け付け、
第1表示制御ステップでは、地理的位置を表現するマップを表示させ、
前記受付ステップで受け付けた情報に基づき、前記第1荷物の発着地と、前記第2荷物の発着地と、の地理的位置を同一の前記マップに表示させる、情報処理システム。
【0011】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0012】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集団体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0013】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0014】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態にかかる情報処理システムのハードウェア構成について説明する。
【0015】
図1は、情報処理システム1の全体構成を示す図である。
図1においては、情報処理システム1が備える各装置と、それらの装置を使用するユーザの概要が示されている。各概要については、他の図も参照しながら随時説明する。
【0016】
情報処理システム1は、典型的には、第1荷物と、第1荷物と混載する第2荷物と、を管理するために用いられる。本実施形態では、第1荷物は第1荷主U1、第2荷物は第2荷主U2が所持するものとして説明を続ける。
【0017】
また、本実施形態は、この第1荷物と第2荷物とを運送する運送業者U4が、各荷物の運送計画を立てる場合を想定して説明することとする。なお、
図1には、第1荷物の戻り便(「帰り便」ともいう)として運送する第3荷物の荷主である第3荷主U3も示されている。
【0018】
本実施形態において、情報処理システム1は、通信回線2と、サーバ装置10と、第1荷主端末20と、第2荷主端末30と、第3荷主端末40と、運送業者端末50とを備える。なお、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、サーバ装置10単体であってもシステムの一例となる。
【0019】
通信回線2は、インターネット等を含み、自回線に接続する装置同士のデータのやり取りを仲介する。通信回線2には、サーバ装置10が有線で接続され、第1荷主端末20、第2荷主端末30、第3荷主端末40及び運送業者端末50が無線で接続されている。なお、各装置の通信回線2との接続は有線でも無線でもよい。サーバ装置10は、第1荷主端末20、第2荷主端末30、第3荷主端末40及び運送業者端末50とデータをやり取りしながら、運送に関するマッチングの支援を実行しうる。なお、このようなマッチングの支援が実行されるにあたり、各端末から所定のサイトへログインがされていることを条件としてもよい。
【0020】
第1荷主端末20は、第1荷主U1をユーザとする端末である。第2荷主端末30は、第2荷主U2をユーザとする端末である。第3荷主端末40は、第3荷主U3をユーザとする端末である。第1荷主端末20、第2荷主端末30及び第3荷主端末40は、主に、荷物の搬送に関する情報の入出力を行うために用いられる。本明細書において、「荷主」とは、搬送すべき荷物を有する事業主又は個人等である。荷主は、搬送対象の荷物を所有する場合もあるが、第三者に譲渡して所有権を譲り渡したり、最初から所有せずに第三者から依頼された荷物を搬送したりする場合もある。なお、第1荷主U1、第2荷主U2及び第3荷主U3は、
図1では単体として表されているが、2以上の事業主や個人等であってもよい。
【0021】
また、運送業者端末50は、運送業者U4をユーザとする端末である。運送業者U4は、荷物を搬送可能な車両等(典型的にはトラックを含む)を所有する事業主又は個人等である。運送業者U4は、サーバ装置10の出力した各種情報を考慮しながら、各荷物の運送計画を立てうる。すなわち、本実施形態でサーバ装置10の出力する内容は、典型的には、運送業者端末50に表示され、この運送業者端末50に接した運送業者U4によって上述の運送計画が策定されうる。
【0022】
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、バス14とを備える。バス14は、サーバ装置10が備える各部を電気的に接続するものである。
【0023】
(制御部11)
制御部11は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部11は、記憶部12に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、情報処理システム1に係る種々の機能を実現するコンピュータである。すなわち、記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部11は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部11を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0024】
(記憶部12)
記憶部12は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部11によって実行される情報処理システム1に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部12は、制御部11によって実行される情報処理システム1に係る種々のプログラムや変数等を記憶している。
【0025】
(通信部13)
通信部13は、サーバ装置10から種々の電気信号を外部の構成要素に送信可能に構成される。また、通信部13は、外部の構成要素からサーバ装置10への種々の電気信号を受信可能に構成される。さらに好ましくは、通信部13がネットワーク通信機能を有し、これにより通信回線2を介して、サーバ装置10と外部機器との間で種々の情報を通信可能に実施してもよい。
【0026】
図3は、運送業者端末50のハードウェア構成を示す図である。運送業者端末50は、制御部51と、記憶部52と、通信部53と、入力部54と、出力部55と、バス56と、を備える。バス56は、運送業者端末50が備える各部を電気的に接続する。制御部51、記憶部52及び通信部53は、
図2に示す制御部51、記憶部52及び通信部53と、スペック、モデル等は異なっていてもよいが、同様のハードウェアである。
【0027】
(入力部54)
入力部54は、キー、ボタン、タッチスクリーン及びマウス等を包含するものであり、ユーザによる入力を受け付ける。また、入力部54は、マイクロフォンを有し、ユーザによる音声の入力を受け付けてもよい。
【0028】
(出力部55)
出力部55は、種々の情報をユーザが認識可能な態様となるように出力を行う。出力部55は、典型的には、ディスプレイやスピーカ等を包含する。すなわち、ディスプレイは表示面に画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された視覚情報を表示し、スピーカは音声を含む音を出力する。
【0029】
第1荷主端末20、第2荷主端末30及び第3荷主端末40のハードウェア構成は、前述の運送業者端末50のハードウェア構成と同様である場合が例示される。すなわち、第1荷主端末20、第2荷主端末30及び第3荷主端末40は、
図3で示される各種構成(制御部、記憶部、通信部、入力部、出力部およびバス)を有していてもよいが、ここでは簡略化のため、説明を割愛する。
【0030】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、各装置の記憶部に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部によって具体的に実現されることで、制御部に含まれる各機能部が実行されうる。本実施形態の情報処理システム1では、
図4に示す各部が実行する各ステップを実行可能なプロセッサ(制御部11)を備える。
【0031】
図4は、各装置の制御部の機能構成を示す図である。サーバ装置10の制御部11は、受付部111と、表示制御部112と、選出部113と、記憶管理部114と、を備える。一方、運送業者端末50の制御部51は、ユーザ表示部511と、操作受付部512と、情報生成部513と、を備える。
【0032】
受付部111は、受付ステップを実行可能に構成される。受付ステップにおいて、受付部111は、各ユーザの端末操作等を契機に種々の情報を受け付ける。典型的には、運送業者U4等から、運送を行う第1荷物の発着地に関する情報と、第1荷物と混載させて運送を行う第2荷物の発着地に関する情報と、を受け付ける。この情報処理の詳細については追って説明する。
【0033】
表示制御部112は、表示制御ステップを実行可能に構成される。表示制御ステップにおいて、表示制御部112は、種々の表示情報を生成して、ユーザが視認可能な表示内容を制御する。なお、表示情報とは、画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された情報そのものでもよいし、各種端末に画面、画像、アイコン、テキスト等を表示させるためのレンダリング情報であってもよい。本実施形態においては、表示制御部112は、第1表示制御ステップとして、地理的位置を表現するマップを表示させる。この第1表示制御ステップでは、受付ステップで受け付けた情報に基づき、第1荷物の発着地と、第2荷物の発着地と、の地理的位置を同一のマップに表示させる。また、別の態様としては、表示制御部112は、第2表示制御ステップとして、後述する選出部113が選出した第2荷物に関する情報をユーザが視認可能な画面に表示させる。これら情報処理の詳細については追って説明する。
【0034】
選出部113は、選出ステップを実行可能に構成される。選出ステップにおいて、選出部113は与えられた情報に基づき、所定の情報を選出する。一例として、選出部113は、第1選出ステップとして、第1荷物に関する情報に基づき、第1荷物との混載が可能な第2荷物に関する情報を選出する。また、別の態様としては、選出部113は、第2選出ステップとして、第1荷物に関する情報に基づき、第1荷物を到着させた後の戻り便において運送が可能な第3荷物に関する情報を選出する。これら情報処理の詳細については追って説明する。
【0035】
記憶管理部114は、記憶管理ステップを実行可能に構成される。記憶管理ステップにおいて、記憶管理部114は、本実施形態の情報処理システム1に関連する、記憶すべき種々の情報について管理する。典型的には、記憶管理部114は、第1荷主U1、第2荷主U2、第3荷主U3及び運送業者U4の属性を含む各種情報、情報処理の過程で生じた入力・出力事項を記憶領域に記憶させるように構成される。この記憶領域は、例えばサーバ装置10の記憶部12や各種端末の記憶部が例示されるが、この記憶領域は必ずしも情報処理システム1のシステム内である必要はなく、記憶管理部114は、種々の情報を外部記憶装置などに記憶するように管理することもできる。
【0036】
運送業者端末50のユーザ表示部511は、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示すシステム画面を表示する。操作受付部512は、運送業者端末50を利用するユーザ(運送業者U4等)による操作を受け付ける。情報生成部513は、例えば、操作受付部512が受け付けたユーザの操作に基づいて、所定の情報を生成する。なお、
図4では詳細を示さないが、第1荷主端末20、第2荷主端末30及び第3荷主端末40の各制御部は、運送業者端末50の制御部51と同様に、ユーザ表示部と、操作受付部と、情報生成部とを備えてよい。各部の奏しうる機能は運送業者端末50について説明したものと同様であってよい。
【0037】
3.情報処理
本節では、前述した情報処理システム1の実行する情報処理方法の各ステップについて、典型的な例を示しながら説明を行う。
【0038】
図5は、情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
図5で示す情報処理は、サーバ装置10が、運送業者端末50とデータや情報のやり取りをすることで行われる。
【0039】
図5に示す情報処理においては、まず、運送業者端末50を介して、荷物情報の検索が行われる(アクティビティA101)。この検索は、典型的には、
図6に示される表示画面D1を介して行われる。
図6は、運送業者端末50に示される表示画面の一例である。
【0040】
すなわち、表示画面D1の領域R1では、運送業者U4が運送を行おうとする荷物に関する検索条件を設定することができる。
図6においては、運送の発地(大阪府又は京都府であること)と、運送の着地(東京都、神奈川県又は埼玉県であること)と、が検索条件とされた例が示されている。なお、このような発地と着地の地理的条件は、
図6に示すように都道府県ごとに設定する態様としてもよいし、その他、地方ごと(近畿地方、関東地方等)、市区町村ごとに設定する態様とすることもできる。
【0041】
そのほか、領域R1には、発着日(発着時間)、運賃、荷物重量、荷主の希望する車種といった検索条件が示されている。このような検索画面に接した運送業者U4は、所定の検索条件を入力した上で、ボタンBT1をクリック操作等で押下することにより、荷物に関する検索を行うことができる。なお、設定した検索条件については、ボタンBT2を押下することにより保存することもできる。このように保存された検索条件については、以降、運送業者U4の必要に応じて読み出すことができる。
【0042】
上述のようにしてボタンBT1が押下されると検索結果が表示される(アクティビティA102、A103)。具体的に、
図6の領域R2には、検索結果として、各種荷物の運送案件が表示されている。ここで、「運送案件」とは、荷主(第1荷主U1等)が自身の所有する荷物を、運送業者(運送業者U4等)に所定の場所に運送させることを依頼するものである。このような運送案件は、通常、所定の業務ごとに、荷主から運送会社への対価が発生するものである。また、このような運送案件は、荷主(第1荷主U1等)によって、サーバ装置10の運営するシステムに登録されうる。
【0043】
なお、
図6では、各運送案件について、企業名、発送の日時と場所(発日時・発地)、荷物到着の日時と場所(着日時・着地)、運賃、積合の可否(積合)、荷物重量、要求される車種(車種)、荷物の種類(荷種)、ドライバー作業の有無(ドライバー作業)、備考に関する各種情報が示された例が示されている。
【0044】
また、本実施形態では、各運送案件について、「おすすめ混載便」や「おすすめ帰り便」がある場合に、これらを表示するように構成されている。すなわち、ある荷物(第1荷物)についての運送案件に着目したとき、その荷物(第1荷物)と、別の運送案件に関する荷物(第2荷物)とを混載して着地に向かうことが好ましい場合がある。なお、ここでの第1荷物と第2荷物の積順や卸順は適宜設定することができるが、一例としては、第1荷物の発地、第2荷物の発地、第2荷物の着地、第1荷物の着地の順に運送経路として移動する態様が例示される。本実施形態では、このように混載させることが好ましい運送案件がある場合には「おすすめ混載便」として所定の運送案件をレコメンドできるように構成されている。
【0045】
一方、ある荷物(第1荷物)についての運送案件に着目したとき、その荷物(第1荷物)の運送を終えてから(ある荷物を到着させてから)、別の運送案件に関する荷物(第3荷物)を載せ、ある荷物(第1荷物)の発地に戻ることが好ましい場合がある。本実施形態では、このようにある運送案件の運送を終えてから、発地に戻るまでに荷物を運送することを「帰り便」又は「戻り便」と称し、帰り便(戻り便)として好ましい運送案件がある場合には「おすすめ帰り便」として所定の運送案件をレコメンドできるように構成されている。
【0046】
図6に基づいて説明すると、企業名XX4の提示する運送案件は、大阪府貝塚市から埼玉県川口市まで所定の荷物(部材;第1荷物)を運送する案件であるが、この荷物と混載することが好ましい荷物(第2荷物)に関する運送案件が2件存在していることが示されている(
図6中、箇所61参照)。同様に、企業名XX4の提示する運送案件に対して、帰り便(戻り便)として運送することが好ましい荷物(第3荷物)に関する運送案件が2件存在していることが示されている(
図6中、箇所62参照)。すなわち、本実施形態の情報処理システム1においては、混載便及び/又は戻り便(帰り便)の候補となる運送案件の数を表示するように構成されてもよい。
【0047】
なお、このような混載便のレコメンドは、サーバ装置10の選出部113の機能によって達成されうる。すなわち、選出部113は、第1選出ステップとして、第1荷物に関する情報に基づき、第1荷物との混載が可能な第2荷物に関する情報を選出することができる。すなわち、選出部113は、ある荷物(第1荷物)の運送案件について、所定の条件に基づいて、第1荷物と混載する候補となる第2荷物を選出することができる。この所定の条件は、地理的条件や、時間条件、荷物の内容、荷物の重量に関する条件等種々の条件であってよい。また、第2荷物として積載させようとする荷物が、運送業者U4の使用する車種に適合するかを選定の条件の一部として採り入れてもよい。例示的な態様では、選出部113は、第1選出ステップとして、少なくとも第1荷物の発着地に関する情報に基づき、第2荷物に関する情報を選出してもよい。すなわち、企業名XX4の提示する運送案件を例にあげれば、選出部113は、第1荷物の発地(大阪府貝塚市)に近い発地であり、第1荷物の着地(埼玉県川口市)に近い着地である運送案件(第2荷物に関する運送案件)を選出することができる。
【0048】
また、この第1選出ステップについて、上で述べた各種条件以外の条件を付した上で選出を行うこともできる。例えば、第1選出ステップは、有料道路を利用せず混載させることが可能な第2荷物に関する情報を選出するように構成されてもよい。すなわち、第2荷物を混載させるためだけに有料道路を使用する場合は、運送業者U4が余計な費用負担をすることが想定される。このような状況を避けるために、有料道路を利用せずに混載させることが可能な第2荷物に関する情報を選出部113が選出するように構成されてもよい。なお、ここでの有料道路は、第1荷物の運送経路に含まれないものであってよい。換言すれば、本実施形態の運送案件(とくに第1荷物に関する運送案件)について有料道路を使用すること自体が妨げられているものではなく、その一方で、混載を行うためだけに有料道路を用いることを制限するように構成されてもよい。ここで、混載を行うためだけとは、第1荷物の発地から第2荷物の発地に向かうこと、第2荷物の着地から第1荷物の着地に向かうこと、第1荷物の着地から第2荷物の着地に向かうこと等が挙げられる。
【0049】
さらに、この第1選出ステップは、運送に関する距離単価を参照して第2荷物の運送案件を選出してもよい。ここで、第1荷物発地、第2荷物発地、第2荷物着地、第1荷物着地の順で運送を行うような態様を想定した場合、以下の式(1)と式(2)とを比較し、式(2)の方が数値として大きくなることを条件として、第2荷物の運送案件を選出するように構成されてよい。
第1荷物の運賃/第1荷物の発着地間の距離 ・・・(1)
(第1荷物の運賃+第2荷物の運賃)/(第1荷物の発地から第2荷物の発地までの距離+第2荷物の発着地間の距離+第2荷物の着地から第1荷物の着地までの距離) ・・・(2)
【0050】
また、このような第2荷物に関する情報について、本実施形態では所定の態様でユーザに把握可能に構成されてもよい。例示的な態様では、
図6の箇所61をクリック操作等で押下すると、
図7の表示画面D2に遷移するように構成されている。すなわち、本実施形態では、運送業者端末50を介して、第2荷物を指定することによって所定のマップを含む表示画面が表示されるように構成されている(アクティビティA104~A107)。換言すれば、本実施形態では、このようなユーザによる所定の操作により、運送を行う第1荷物の発着地に関する情報と、第1荷物と混載させて運送を行う第2荷物の発着地に関する情報と、を受け付けることができ、この内容に基づき、サーバ装置10の表示制御部112は所定の出力内容(視覚情報)を生成することができる。
【0051】
図7は、混載便に関する情報を示す表示画面である。この
図7の表示画面D2では、運送業者U4の指定した第1荷物に関する運送案件とともに、第1荷物と混載させる第2荷物に関する運送案件2件の詳細が表示されている。
【0052】
すなわち、
図7における表示画面D2には、混載便としてレコメンドされる運送案件2件(XY1,XY2)が、発着日時や運賃、荷物の詳細等の情報とともに表示されている。なお、
図7における例では、運賃について、第1荷物に関する運送案件と、第2荷物に関する運送案件との合計額も表示されるように構成されている。さらに、
図7における表示画面D2には、地理的位置を表現するマップ(マップMP1、MP2)が表示されている。そして、このマップには、第1荷物の発着地と、第2荷物の発着地と、の地理的位置が表示されている。
【0053】
具体的に、第2荷物に関する運送案件がXY1である場合を例に挙げると、マップMP1には、大阪府貝塚市にある第1荷物の発地、埼玉県川口市にある第1荷物の着地のそれぞれがAと付されたピンで表示されている。また、マップMP1には、京都府京都市にある第2荷物の発地、東京都練馬区にある第2荷物の着地のそれぞれがBと付されたピンで表示されている。すなわち、本実施形態では、マップMP1として、第1荷物の発着地と、第2荷物の発着地と、の地理的位置が同一のマップに表示されている。このような態様を採用することにより、この表示画面D2に接したユーザ(運送業者U4等)が、混載便に関する位置情報を把握しやすくなり、荷物を混載させることの有益性を判断しやすくなる。
【0054】
なお、
図7では、第1荷物と第2荷物の発着地をピンにより表示したが、この発着地の表示の仕方は種々の態様を採用することができる。例えば、ピンに替わるオブジェクト(点、図形、模様など)をマップ上に表示させてもよいし、発地又は着地であることを認識できるようなテキスト情報を表示してもよい。また、
図7では、第1荷物の発着地をAと付されたピン、第2荷物の発着地をBと付されたピンで示したが、第1荷物に関する情報と、第2荷物に関する情報と、を識別するために、これに替わる種々の手法を採用してもよい。例えば、第1荷物の発着地に関する情報を示す内容と、第2荷物の発着地に関する情報を示す内容と、について、互いに異なる色彩を付したり、互いに異なるオブジェクトで表示したりする態様を採用することができる。
【0055】
さらに、本実施形態においては、上述のマップに種々の情報が表示されてもよい。例示的な態様では、上述のマップに、第2荷物の発地および着地の少なくともどちらか一方の候補となる地理的位置の範囲を示す1以上のオブジェクトを表示させてもよい。
図7の表示画面D2においては、マップMP1内にオブジェクトOBJ11、OBJ12が、マップMP2内にオブジェクトOBJ13、OBJ14が表示されている。この
図7に示されるように、オブジェクトのうち少なくとも1つの形状は、第1荷物の発地および着地の少なくともどちらか一方の地理的位置を中心とする扇形であってよい。すなわち、このようなマップ上に表示されるオブジェクトは、表示画面D2に接したユーザ(運送業者U4等)が荷物を混載させることが有効な地域(範囲)を判断させやすくする。この点について、
図7に示されるような扇形のオブジェクトの例を挙げると以下のように説明することができる。すなわち、第1荷物の発地から第1荷物の着地に向かう際に、発地から着地に対して逆方向に進行してしまうと、それだけ時間や燃料のロスが生じることとなる。これに対し、発地を中心として、着地側に開く扇形に属する地域にある第2荷物の発地であれば、このような時間や燃料のロスを抑制しながら、荷物の混載を行いやすくなる。この点については、第1荷物の着地に関しても同様のことがいえる。すなわち、着地よりもさらに先にある第2荷物の着地に到着した後に、第1荷物の着地に戻ることは望ましくないことが多いため、このような点が考慮された第2荷物の着地地点を表すオブジェクトがオブジェクトOBJ12の示す位置であるといえる。
【0056】
なお、
図7には、中心角が略180°の扇形が示されているが、この中心角の角度はこれには制限されない。一例としては、扇形のオブジェクトの中心角は20~300°の範囲に設定されてよく、60~240°の範囲に設定されてよく、90~210°の範囲に設定されてよい。また、扇形のオブジェクトの半径についても任意に設定することができる。一例として、第1荷物の発着地間の距離に対して所定の係数を乗じて求められる距離を、この扇形のオブジェクトの半径として設定することができる。
【0057】
なお、表示画面D2に示される各マップは以下のように構成されてもよい。すなわち、マップには、第1荷物の発着経路及び/又は第2荷物の発着経路に関する情報が表示されてよい。
図7に示されるマップMP1、マップMP2は第1荷物の発地、第2荷物の発地、第2荷物の着地、第1荷物の着地のそれぞれを直線(最短距離)で結んだ態様を示しているが、これらマップについて、
図8に示すような内容としてもよい。
図8は、本実施形態において使用されうるマップの一例を示す図である。この
図8に示されるマップMP3は、例えば、前述のマップMP1に代替して採用されうる。このマップMP3では、第1荷物の発地、第2荷物の発地、第2荷物の着地、第1荷物の着地のそれぞれを結ぶ経路(経路RT11)を示している。このようなマップMP3に接したユーザ(運送業者U4等)は、混載を行って運送を行う場合のルート等をより想起しやすくなる。なお、このような発着経路を示すマップ(マップMP3)内においても、各種オブジェクト(典型的には、オブジェクトOBJ15、OBJ16等)が示されてもよい。
【0058】
なお、第2荷物の発地および着地の少なくともどちらか一方の候補となる地理的位置の範囲を示す1以上のオブジェクトについて、
図7に示される扇形のオブジェクト以外にも種々の態様を採用することができる。このようなオブジェクトの他の態様を以下に説明することとする。
【0059】
すなわち、オブジェクトのうち少なくとも1つは、第2荷物の発地の候補となる地理的位置の範囲を示す第1オブジェクトであってよい。ここで、マップにおいて、第1荷物の発地と、第1荷物の着地と、を結ぶ第1直線と、第1直線に直交し、第1荷物の発地を通過する第2直線と、を定義した場合、第1オブジェクトの、第2直線よりも第1荷物の着地側にある部分の面積は、当該着地側にある部分を除いた部分の面積よりも大きいことが好ましい。
また、オブジェクトのうち少なくとも1つは、第2荷物の着地の候補となる地理的範囲を示す第2オブジェクトであってよい。ここで、マップにおいて、第1荷物の発地と、第1荷物の着地と、を結ぶ第1直線と、第1線に直交し、第1荷物の着地を通過する第3直線と、を定義した場合、第2オブジェクトの、第3直線よりも第1荷物の発地側にある部分の面積は、当該発地側にある部分を除いた部分の面積よりも大きいことが好ましい。
【0060】
このような第1オブジェクトと第2オブジェクトについて、
図9を用いて説明する。
図9は、第1オブジェクトと第2オブジェクトを説明するための概念図である。この
図9に示される第1オブジェクトOBJ21は、
図7に示されるオブジェクトOBJ11やオブジェクトOBJ13に替えて使用されうる。また、この
図9に示される第2オブジェクトOBJ22は、
図7に示されるオブジェクトOBJ12やオブジェクトOBJ14に替えて使用されうる。
【0061】
図9では、第1荷物の発地が地点P1a、第1荷物の着地が地点P1bとして示されている。ここで、第1荷物の発地(地点P1a)と、第1荷物の着地(地点P1b)と、を結ぶ第1直線(直線L1)と、第1直線(直線L1)に直交し、地点P1aを通過する第2直線(直線L2)と、地点P1bを通過する第3直線(直線L3)と、を定義した場合、各オブジェクトは以下のように構成されていることが好ましい。
【0062】
すなわち、第1オブジェクトOBJ21の、直線L2よりも地点P1b側にある部分の面積は、地点P1b側にある部分を除いた部分の面積よりも大きいことが好ましい。これは、第1オブジェクトOBJ21の形状が地点P1b側に偏在していることを指す。前述のように、第1荷物に対して混載する第2荷物の発地を考えたときに、第2荷物の発地は、一般には、第1荷物の着地に近い側にあることが望ましい。ただし、第1荷物から逆走する距離が僅かであれば、そのような逆走する場合が許容されることがある。そのため、
図9の第1オブジェクトOBJ21の形状は、その内部に地点P1aを含む楕円形に設定されている。すなわち、第2荷物の発地の候補となる地点P2aがこの第1オブジェクトOBJ21の内部にあれば、このような画面に接したユーザ(運送業者U4等)が混載を行うことに有益性を判断しやすい。なお、上述のような条件を満足するようであれば、第1オブジェクトの形状は楕円形に制限されるものでない。また、第1オブジェクトOBJ21の、直線L2よりも地点P1b側にある部分を除いた部分の面積は0であってもよい。
【0063】
このような構成について、第2オブジェクトOBJ22に対しても同様のことがいえる。すなわち、第2オブジェクトOBJ22の、直線L3よりも地点P1a側にある部分の面積は、地点P1a側にある部分を除いた部分の面積よりも大きいことが好ましい。また、第2荷物の着地の候補となる地点P2bがこの第2オブジェクトOBJ22の内部にあれば、このような画面に接したユーザ(運送業者U4等)が混載を行うことの有益性を判断しやすい。また、第2オブジェクトOBJ22の、直線L3よりも地点P1a側にある部分を除いた部分の面積は0であってもよい。
【0064】
また、本実施形態において、マップ上に示されるオブジェクトは以下のような態様であってもよい。すなわち、オブジェクトのうち少なくとも1つは、第1荷物の発着経路と、第2荷物の発着経路との重複度合を示すオブジェクトであってよい。
【0065】
このようなオブジェクトの例について、
図10を用いて説明する。
図10は、オブジェクトの一態様を説明するための概念図である。
【0066】
図10Aに示されるマップMP4は、前述の表示画面D2等に表示されうるものであり、混載される荷物(第2荷物)の詳細と合わせて表示されてよい。このマップMP4中に示されるオブジェクトOBJ31は、第1荷物の発着経路と、第2荷物の発着経路との重複度合を示すものであり、このオブジェクトOBJ31の大きさ等によって、ユーザ(運送業者U4等)は、混載を行うことの有益性を判断しうる。
【0067】
すなわち、このOBJ31は、
図10Bに示される第1荷物の発着経路を示すオブジェクト(オブジェクトOBJ32)と、
図10Cに示される第2荷物の発着経路を示すオブジェクト(オブジェクトOBJ33)との重複部分を表現したものである。なお、この場合の第1荷物の発地は大阪、第1荷物の着地は東京、第2荷物の発地は静岡、第2荷物の着地は東京であるものとして説明している。また、
図10Bや
図10Cに示される各オブジェクトは、各荷物の発着経路に対して所定の距離範囲内である領域として示している。
【0068】
以上、マップ上に表示されうるオブジェクト等を説明したが、マップ上に表示されうる構成は上記のものに制限されない。例えば、
図7には、扇形のオブジェクト(オブジェクトOBJ11等)が表示された態様が示されているが、このオブジェクトの形状は、三角形、四角形(台形等)、五角形、円、楕円等、種々の形状であってよい。このようなマップに表示されうるオブジェクトの大きさは、第1荷物の発着地間の距離に対して所定の係数を乗じて求められる距離に応じて設定されてもよい。また、マップ上に表示されるオブジェクトは種々の色彩や模様が施されてもよい。
【0069】
また、例示的な態様としては、マップ上に時間に関する情報が表示されてもよい。典型的な例では、マップ上に各運送案件で指定された出発時刻や到着時刻が表示されてもよい。その他、公知の予測ツールで算出される、各運送案件における出発予定時刻や到着予定時刻がマップに表示されてもよい。なお、このような時間に関する情報は、例えば、テキスト情報として表示されるものであってもよいし、時計を模したオブジェクトとして表示されるものであってもよい。
【0070】
また、表示される第2荷物に関する情報に関し、以下のように構成されてもよい。すなわち、本実施形態では、選出された第2荷物に関する情報について注意事項がある場合に、当該注意事項をユーザが視認可能な態様で表示されてもよい。
【0071】
ここでの注意事項は、適宜設定することができるが、例示的には以下の内容が挙げられる。なお、このような注意事項の抽出は、前述した運送案件を選出する際に、懸念となりうるパラメータを抽出することで実現しうる。なお、このような注意事項をユーザに表示する手法は、例えば、
図7に示されるような第2荷物に関する情報とともに表示させる態様などが例示される。
【0072】
(注意事項の例)
・荷物のサイズや重量が、車両に適合するか
・荷姿(パレット積み、バラ積み)によるドライバー作業時間と運行スケジュールとが適合するか
・車両の特性(サイズやウイングの有無)が、積地や卸地の環境と適合するか
・運送スケジュールがタイトでないか
・合計運賃が低廉なものでないか
・混載する荷物の種類の組み合わせに懸念事項はないか
【0073】
前述の注意事項のうち、「混載する荷物の種類の組み合わせ」における懸念事項としては以下のようなものが挙げられる。例えば、第1荷物と第2荷物のうち、片方の荷物が「食品」であり、もう一方の荷物がにおい(臭い、匂い)を発生しうる荷物である場合、このような組み合わせとすることで、混載した際に「食品」に対してにおいが移る可能性がある。この場合、もう一方の荷物から片方の荷物ににおいが移ることを懸念事項として設定し、前述した注意事項の一態様としてユーザが視認できるように表示されてもよい。なお、このようなにおいを発生しうる荷物としては、タイヤ等のゴム製品、コーヒー豆等のにおいを有する他の食品等が典型的なものとして挙げられる。また、第1荷物と第2荷物のうち、片方の荷物が「機械」であり、もう一方の荷物が油染みを生じやすい荷物(衣類等)である場合、このような組み合わせとすることで、混載した際にもう一方の荷物に「機械」に起因する油染みが発生する可能性がある。この場合、もう一方の荷物に油染みが発生する可能性を懸念時事項として設定し、前述した注意事項の一態様としてユーザが視認できるように表示されてもよい。もちろん、混載する荷物の種類の組み合わせにおける懸念事項はこれらには制限されず、情報処理システム1の運営にあたって任意に設定されてよい。
【0074】
また、
図7では、混載する荷物に関する2つの候補が示したが、このように2つ以上の混載する荷物の候補がある場合、本実施形態の情報処理システム1は、以下のように構成されていてもよい。すなわち、本実施形態の情報処理システム1では、画面に表示される第2荷物に関する情報が複数存在する場合、複数存在する第2荷物に関する情報は、その表示態様が変更可能に構成されてよい。
【0075】
ここでの表示態様の変更は、一例としては、表示順の変更であってもよい。例えば、
図7における表示画面D2において、第2荷物に関する情報の表示順を、金額順や、時間順(例えば第2荷物の発地への到着時刻順)となるように構成されてもよい。この表示順の変更は、ユーザ操作に従い変更されるものであってもよいし、サーバ装置10の処理によって変更されるものであってもよい。その他、表示態様の変更は、特定の運送案件についてのマーキング等であってよい。例えば、
図7等で示されるような第2荷物に関する所定の運送案件に関する情報について、オススメする印(星印等)を付すように構成されてもよいし、内容を強調するようにテキストのフォントや色彩を変更するように構成されてもよい。さらに、このような表示順の変更と、マーキング等の態様とを組み合わせて採用してもよい。
【0076】
以上では、第1荷物に対して混載する第2荷物を選出する態様を説明したが、本実施形態の情報処理システム1においては、選出部113が、第1荷物に関する情報に基づき、第1荷物を到着させた後の戻り便において運送が可能な第3荷物に関する情報を選出してもよい。なお、この第3荷物に関する情報は、前述の第2荷物と同様に、ユーザ(運送業者U4等)が視認可能に表示されるように構成されてもよい。
【0077】
このような第3荷物に関する情報の選出について、
図11のアクティビティ図を用いて説明を行う。
図11は、情報処理の一例を示すアクティビティ図である。なお、この
図11で示されるアクティビティA201~A203は、前述のアクティビティA101~A103と略同様である。すなわち、運送業者U4は所定の操作を行うことで、第1荷物に関する検索を行い、合わせて第3荷物に関する情報を把握することができる。
【0078】
前述の通り、
図6の表示画面D1では、企業名XX4の提示する運送案件に対して、帰り便(戻り便)として運送することが好ましい荷物(第3荷物)に関する運送案件が2件存在していることが示されている。
【0079】
ここで、このような帰り便(戻り便)のレコメンドは、サーバ装置10の選出部113の機能によって達成されうる。すなわち、選出部113は、ある荷物(第1荷物)の運送案件について、所定の条件に基づいて、第1荷物との帰り便(戻り便)の候補となる第3荷物を選出することができる。この所定の条件は、地理的条件や、時間条件、荷物の内容、荷物の重量等に関する条件等種々の条件であってよい。また、第3荷物として積載させようとする荷物が、運送業者U4の使用する車種に適合するかを選定の条件の一部として採り入れてもよい。例示的な態様では、選出部113は、少なくとも第1荷物の発着地に関する情報に基づき、第3荷物に関する情報を選出してもよい。すなわち、企業名XX4の提示する運送案件を例にあげれば、選出部113は、第1荷物の着地(埼玉県川口市)に近い発地であり、第1荷物の発地(大阪府貝塚市)に近い着地である、運送案件(第3荷物に関する運送案件)を選出することができる。
【0080】
また、このような第3荷物に関する情報について、本実施形態では所定の態様でユーザに把握可能に構成されてもよい。例えば、
図6の箇所62をクリック操作等で押下すると、所定の表示画面に遷移するように構成されてもよい。すなわち、運送業者端末50を介して、第3荷物を指定することによって所定の表示画面が表示されるように構成されていてもよい(アクティビティA204~A207)。このような表示画面は、前述の第2荷物に関する表示画面と同様の内容であってよい。ここで、第3荷物に関する表示画面において採用されうるマップとしては、例えば、
図12に示されるようなマップである場合が例示される。
【0081】
図12は、本実施形態において使用されうるマップの一例を示す図である。
図12に示されるマップMP5には、第1荷物の発地(大阪府貝塚市)と着地(埼玉県川口市)がAと付されたピンで表示され、第3荷物の発地(埼玉県秩父市)と着地(京都府亀岡市)がBと付されたピンで表示されている。また、このマップMP5には第1荷物の発着経路(経路RT21)と、第1荷物の着地から第3荷物の発地までの移動経路(経路RT22)、第3荷物の発着経路(経路RT23)および第3荷物の着地から第1荷物の発地までの移動経路(経路RT24)のそれぞれが示されている。このようなマップMP5に接したユーザ(運送業者U4)は、帰り便(戻り便)として所定の荷物を運送することの有益性を判断しやすくなる。
【0082】
なお、第3荷物に関する情報を表示するにあたって、前述の第2荷物と同様に、注意事項を表示する態様や表示態様の変更を行う態様が採用されてもよいが、ここでの説明は繰り返さないこととする。
【0083】
このようにして第2荷物や第3荷物に関する情報を把握したユーザ(運送業者U4等)は、自身が運送を行おうとする案件について、提示した荷主にコンタクトを図ることで、運送に関する契約締結へと移行することができる。このコンタクトの取り方は、例示的には、電話や電子メールといった手段でよい。一方、サーバ装置10が提供する表示画面に、契約に進むためのボタンを設けられ、そのボタンを操作することで契約手続まで移行するように構成されてもよい。
【0084】
なお、上記の態様では、第1荷物に対して混載させる第2荷物を選出し表示させる態様を示したが、この第2荷物に対してさらに混載させる荷物を選出し、表示させるように構成されてもよい。換言すれば、運送業者U4は3以上の運送案件に関する荷物を取り扱う計画を立案するために、本実施形態の情報処理システム1を活用することができる。このような態様は、第1荷物に基づいて設定された第2荷物を、第1荷物であるものと設定し直して、再度、サーバ装置10が、第2荷物の選出、表示等の処理をすることによって実現することができる。
【0085】
以上、本実施形態では、荷物を混載させることの有益性を判断しやすい情報処理システム等が提供されているといえる。
【0086】
4.その他
その他、情報処理システム1に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0087】
以上の実施形態では、情報処理システム1の構成として説明したが、コンピュータに情報処理システム1の各ステップを実行させるプログラムが提供されてもよい。
【0088】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0089】
(1)情報処理システムであって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、受付ステップでは、運送を行う第1荷物の発着地に関する情報と、前記第1荷物と混載させて運送を行う第2荷物の発着地に関する情報と、を受け付け、第1表示制御ステップでは、地理的位置を表現するマップを表示させ、前記受付ステップで受け付けた情報に基づき、前記第1荷物の発着地と、前記第2荷物の発着地と、の地理的位置を同一の前記マップに表示させる、情報処理システム。
【0090】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1表示制御ステップでは、前記マップに、前記第2荷物の発地および着地の少なくともどちらか一方の候補となる地理的位置の範囲を示す1以上のオブジェクトを表示させる、情報処理システム。
【0091】
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記オブジェクトのうち少なくとも1つは、前記第2荷物の発地の候補となる地理的位置の範囲を示す第1オブジェクトであり、前記マップにおいて、前記第1荷物の発地と、前記第1荷物の着地と、を結ぶ第1直線と、前記第1直線に直交し、前記第1荷物の発地を通過する第2直線と、を定義した場合、前記第1オブジェクトの、前記第2直線よりも前記第1荷物の着地側にある部分の面積は、当該着地側にある部分を除いた部分の面積よりも大きい、情報処理システム。
【0092】
(4)上記(2)又は(3)に記載の情報処理システムにおいて、前記オブジェクトのうち少なくとも1つは、前記第2荷物の着地の候補となる地理的範囲を示す第2オブジェクトであり、前記マップにおいて、前記第1荷物の発地と、前記第1荷物の着地と、を結ぶ第1直線と、前記第1線に直交し、前記第1荷物の着地を通過する第3直線と、を定義した場合、前記第2オブジェクトの、前記第3直線よりも前記第1荷物の発地側にある部分の面積は、当該発地側にある部分を除いた部分の面積よりも大きい、情報処理システム。
【0093】
(5)上記(2)ないし(4)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記オブジェクトのうち少なくとも1つの形状は、前記第1荷物の発地および着地の少なくともどちらか一方の地理的位置を中心とする扇形である、情報処理システム。
【0094】
(6)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1表示制御ステップでは、前記マップに、1以上のオブジェクトを表示させ、前記オブジェクトのうち少なくとも1つは、前記第1荷物の発着経路と、前記第2荷物の発着経路との重複度合を示すオブジェクトである、情報処理システム。
【0095】
(7)上記(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、さらに第1選出ステップと、第2表示制御ステップと、を実行可能に構成され、前記第1選出ステップでは、前記第1荷物に関する情報に基づき、前記第1荷物との混載が可能な前記第2荷物に関する情報を選出し、前記第2表示制御ステップでは、前記第1選出ステップで選出された前記第2荷物に関する情報をユーザが視認可能な画面に表示させる、情報処理システム。
【0096】
(8)上記(7)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1選出ステップでは、少なくとも前記第1荷物の発着地に関する情報に基づき、前記第2荷物に関する情報を選出する、情報処理システム。
【0097】
(9)上記(7)又は(8)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1選出ステップでは、有料道路を利用せず混載させることが可能な前記第2荷物に関する情報を選出し、前記有料道路は、前記第1荷物の運送経路に含まれないものである、情報処理システム。
【0098】
(10)上記(7)ないし(9)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記第2表示制御ステップでは、選出された前記第2荷物に関する情報について注意事項がある場合に、当該注意事項を前記ユーザが視認可能な態様で表示させる、情報処理システム。
【0099】
(11)上記(7)ないし(10)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記画面に表示される前記第2荷物に関する情報が複数存在する場合、複数存在する前記第2荷物に関する情報は、その表示態様が変更可能に構成される、情報処理システム。
【0100】
(12)上記(1)ないし(11)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記マップには、前記第1荷物の発着経路及び/又は前記第2荷物の発着経路に関する情報が表示される、情報処理システム。
【0101】
(13)上記(1)ないし(12)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、さらに第2選出ステップを実行可能に構成され、前記第2選出ステップでは、前記第1荷物に関する情報に基づき、前記第1荷物を到着させた後の戻り便において運送が可能な第3荷物に関する情報を選出する、情報処理システム。
【0102】
(14)上記(13)に記載の情報処理システムにおいて、前記第2選出ステップでは、少なくとも前記第1荷物の発着地に関する情報に基づき、前記第3荷物に関する情報を選出する、情報処理システム。
【0103】
(15)情報処理方法であって、上記(1)ないし(14)のいずれか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、情報処理方法。
【0104】
(16)プログラムであって、コンピュータに、上記(1)ないし(14)のいずれか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
もちろん、この限りではない。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
【0105】
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することができる。また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0106】
1 :情報処理システム
2 :通信回線
10 :サーバ装置
11 :制御部
12 :記憶部
13 :通信部
14 :バス
20 :第1荷主端末
30 :第2荷主端末
40 :第3荷主端末
50 :運送業者端末
51 :制御部
52 :記憶部
53 :通信部
54 :入力部
55 :出力部
56 :バス
61 :箇所
62 :箇所
111 :受付部
112 :表示制御部
113 :選出部
114 :記憶管理部
511 :ユーザ表示部
512 :操作受付部
513 :情報生成部
BT1、BT2 :ボタン
D1、D2 :表示画面
MP1~MP5 :マップ
OBJ11~OBJ16、OBJ31~OBJ33 :オブジェクト
OBJ21 :第1オブジェクト
OBJ22 :第2オブジェクト
P1a、P1b、P2a、P2b :地点
R1、R2 :領域
RT11、RT21~RT24 :経路
U1 :第1荷主
U2 :第2荷主
U3 :第3荷主
U4 :運送業者