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特開2024-149361情報管理システム、サーバー装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149361
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】情報管理システム、サーバー装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/166 20200101AFI20241010BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20241010BHJP
【FI】
G06F40/166
H04L67/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023208304
(22)【出願日】2023-12-11
(31)【優先権主張番号】P 2023061923
(32)【優先日】2023-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕介
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109NG02
5B109QB05
5B109RB34
5B109SA14
5B109VC03
(57)【要約】
【課題】ユーザーの利便性を向上させた情報管理システムを提供する。
【解決手段】第1端末装置100及びサーバー装置300を備え、第1端末装置100は、サーバー装置300から第1データを取得する無線通信I/F110と、操作を受け付けるタッチパネル130と、取得した第1データに対する編集操作をタッチパネル130により受け付けると、編集操作に対応する編集データをサーバー装置300に送信する第1制御部150と、を備え、サーバー装置300は、第1端末装置100から編集データを取得するサーバー通信I/F310と、第1データと編集データとを対応付けて記憶するサーバー記憶部340と、サーバー記憶部340が記憶する第1データに対し編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供するサーバー制御部330と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末装置及びサーバー装置を備え、
前記第1端末装置は、
前記サーバー装置から第1データを取得する第1通信部と、
操作を受け付ける操作部と、
取得した前記第1データに対する編集操作を前記操作部により受け付けると、前記編集操作に対応する編集データを前記サーバー装置に送信する第1制御部と、
を備え、
前記サーバー装置は、
前記第1端末装置から編集データを取得するサーバー通信部と、
前記第1データと前記編集データとを対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部が記憶する前記第1データに対し前記編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供するサーバー制御部と、
を備える、情報管理システム。
【請求項2】
前記サーバー制御部は、生成した前記第2データを第2端末装置に送信することでユーザーに提供する、請求項1記載の情報管理システム。
【請求項3】
前記記憶部は、前記第2データが送信された後も、前記第1データと前記編集データとを記憶し続ける、請求項2記載の情報管理システム。
【請求項4】
前記サーバー制御部は、前記第2端末装置と前記サーバー装置との接続が終了する前、又は前記第2端末装置と前記サーバー装置との接続が終了したことに応じて、前記第2データを削除する、請求項3記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記記憶部は、前記第1データと前記編集データとを別ファイルとして記憶する、請求項1記載の情報管理システム。
【請求項6】
前記サーバー制御部は、前記第1データと前記編集データとを第2端末装置に送信し、
前記サーバー制御部は、前記第2端末装置に前記第2データを生成させることでユーザーに提供する、請求項1記載の情報管理システム。
【請求項7】
前記サーバー制御部は、前記第2端末装置のブラウザプログラムに前記第2データを生成させることでユーザーに提供する、請求項6記載の情報管理システム。
【請求項8】
前記第1制御部は、前記第1データと前記第2データとの差分を示す差分データを含む前記編集データを、前記サーバー装置に送信する、請求項1記載の情報管理システム。
【請求項9】
前記差分データは、テキスト、図形及び画像の少なくとも1つを含む、請求項8記載の情報管理システム。
【請求項10】
表示部と、
操作部と、
Webブラウザーを実行する第2制御部と、を備え、
前記第2制御部は、前記Webブラウザーを実行して、前記サーバー装置が提供するWebページを前記表示部に表示させ、
前記Webページに前記第2データの閲覧要求が入力されると、前記サーバー装置に、前記第2データの閲覧要求を送信し、
前記サーバー制御部は、
前記第2データの閲覧要求を受け付けると、前記Webページに前記第2データを表示させる、請求項1記載の情報管理システム。
【請求項11】
前記サーバー制御部は、前記Webブラウザーから前記第2データの閲覧要求を受け付けると、PDFデータである前記第2データを生成し、前記Webページに前記第2データを表示させる、請求項10記載の情報管理システム。
【請求項12】
前記サーバー制御部は、前記編集データが前記第1端末装置から送信されてきたことに応じて、送信されてきた前記編集データに基づいて更新した前記第2データをWebブラウザーに表示させる、請求項10記載の情報管理システム。
【請求項13】
第2通信部と、
前記第1データを前記サーバー装置に送信させる第2制御部と、
を備える第2端末装置を備え、
前記サーバー制御部は、
前記第2端末装置から前記第1データを受信すると、前記第1データを前記記憶部に記憶させる、請求項1記載の情報管理システム。
【請求項14】
前記第1データはプリンタードライバーによって生成されたPDFファイルである、請求項13記載の情報管理システム。
【請求項15】
前記第2端末装置は、テキスト、図形及び撮像画像の少なくとも1つを含む文書ファイルを前記第1データに変換する、請求項13記載の情報管理システム。
【請求項16】
第2通信部と、
前記第1データを前記サーバー装置に送信させる第2制御部と、
を備える第2端末装置を備え、
前記サーバー制御部は、
前記第2端末装置から前記第1データを受信すると、前記第1データの受信を前記第1端末装置に通知する、請求項1記載の情報管理システム。
【請求項17】
前記第1端末装置は、手書きモードがオフされる操作に応じて、前記編集データを前記サーバー装置に送信する、請求項1記載の情報管理システム。
【請求項18】
前記第1端末装置は、指示体と前記操作部であるタッチパネルとの接触を検出できなくなってから所定の時間が経過したことに応じて、前記編集データを前記サーバー装置に送信する、請求項1記載の情報管理システム。
【請求項19】
第1端末装置から第1データに対して第1端末装置が行った編集操作に対応する編集データを取得するサーバー通信部と、
前記第1データと前記編集データとを対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部が記憶する前記第1データに対し前記編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供するサーバー制御部と、
を備える、サーバー装置。
【請求項20】
サーバーが記憶している第1データと前記第1データに対して第1端末装置が行った編集操作に対応した編集データとをサーバーから取得する取得機能と、
前記第1データに対し前記編集データに対応する編集を行った第2データを生成してユーザーに提示する提示機能と、
を端末装置に実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理システム、サーバー装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワーク上のサーバーに、文書ファイル等のデータを保管するシステムが知られている。
例えば、特許文献1は、ネットワーク上のストレージサーバに、所定の保管データを保管しておく情報保管出力システムを開示する。この情報保管出力システムは、リモート出力端末と、リモート出力サーバーと、出力要求通信端末と、を備える。
リモート出力端末は、供給データを、所定の出力形態で出力する。リモート出力サーバーは、リモート出力端末に対し、少なくとも供給データを供給する機能を備える。出力要求通信端末は、ストレージサーバ又はリモート出力サーバーに対し、ネットワーク経由で、保管データの一次的出力要求を送信する。リモート出力端末は、一次的出力要求に応じて、保管データを出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-141020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サーバーに保存したデータを第1端末装置にダウンロードし、ダウンロードしたデータを第1端末装置で編集して、編集したデータを第2端末装置と共有すると仮定する。この場合、第1端末装置と第2端末装置とを近距離無線通信や、USB等の有線ケーブルで接続しなければならず、使い勝手に改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、第1端末装置及びサーバー装置を備え、前記第1端末装置は、前記サーバー装置から第1データを取得する第1通信部と、操作を受け付ける操作部と、取得した前記第1データに対する編集操作を前記操作部により受け付けると、前記編集操作に対応する編集データを前記サーバー装置に送信する第1制御部と、を備え、前記サーバー装置は、前記第1端末装置から編集データを取得するサーバー通信部と、前記第1データと前記編集データとを対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する前記第1データに対し前記編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供するサーバー制御部と、を備える、情報管理システムである。
【0006】
本開示は、第1端末装置から第1データに対して第1端末装置が行った編集操作に対応する編集データを取得するサーバー通信部と、前記第1データと前記編集データとを対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する前記第1データに対し前記編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供するサーバー制御部と、を備える、サーバー装置である。
【0007】
本開示は、サーバーが記憶している第1データと前記第1データに対して第1端末装置が行った編集操作に対応した編集データとをサーバーから取得する取得機能と、前記第1データに対し前記編集データに対応する編集を行った第2データを生成してユーザーに提示する提示機能と、を端末装置に実行させるプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報管理システムのシステム構成図。
図2】ユーザー管理データベースの構成の一例を示す図。
図3】登録ファイルデータベースの構成の一例を示す図。
図4】一覧画面の一例を示す図。
図5】選択ページ画面の一例を示す図。
図6】PDFファイルのアップロード要求を受け付けたときのサーバー装置の動作を示すフローチャート。
図7】PDF編集データを受信したときのサーバー制御部の動作を示すフローチャート。
図8】PDFファイルの閲覧要求を受信したときのサーバー制御部の動作を示すフローチャート。
図9】第1端末装置の動作を示すフローチャート。
図10】第2端末装置の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。
【0010】
[1.システム構成]
図1は、情報管理システム1のシステム構成図である。
情報管理システム1は、第1端末装置100、第2端末装置200及びサーバー装置300を備え、これらの装置がネットワーク10を介して相互にデータ通信可能に接続される構成を備える。図1には、第1端末装置100が無線によりネットワーク10に接続され、第2端末装置200が有線によりネットワーク10に接続された例を示す。但し、第1端末装置100及び第2端末装置200と、ネットワーク10との接続形態は、これらに限定されず、第1端末装置100を有線によりネットワーク10に接続してもよいし、第2端末装置200を無線よりネットワーク10に接続してもよい。
【0011】
[2.第1端末装置及び第2端末装置の構成]
次に、第1端末装置100及び第2端末装置200の構成について説明する。第1端末装置100は、無線通信I/F110、カメラ120、タッチパネル130及び第1制御部150を備える。
【0012】
無線通信I/F110は、不図示のネットワークカードを備え、無線LAN(Local Area Network)による無線通信を行う。本実施形態の無線通信I/F110は、Wi-Fiによる無線通信を行う。Wi-Fiは登録商標である。無線通信I/F110は、第1通信部に相当する。
【0013】
カメラ120は、撮像レンズと、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等の撮像素子とを備え、第1制御部150の指示により撮像画像を生成する。カメラ120は、生成した撮像画像を第1制御部150に出力する。
【0014】
タッチパネル130は、表示パネル131及びタッチセンサー133を備える。表示パネル131には、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro-Luminescence)パネルが用いられる。タッチセンサー133は、表示パネル131に対するユーザーのタッチ操作を検出する。タッチセンサー133は、タッチ操作を検出すると、検出したタッチ操作の位置を示す情報を、第1制御部150に出力する。表示パネル131には予め座標系が設定され、タッチセンサー133は、タッチ操作を検出すると、この座標系でのタッチ操作の位置を示す座標を、位置を示す情報として第1制御部150に出力する。タッチパネル130は、操作部に相当する。
【0015】
第1制御部150は、第1記憶部160と、第1プロセッサー170と、を備えるコンピューター装置である。
【0016】
第1記憶部160は、揮発性メモリーと、不揮発性メモリーと、を備える。
揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)により構成される。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read-Only Memory)やフラッシュメモリー、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等により構成される。
【0017】
揮発性メモリーは、第1プロセッサー170の演算領域として使用される。不揮発性メモリーは、OSやアプリケーションプログラム165、設定データ等を記憶する。以下、アプリケーションプログラム165を、アプリ165と略記する。
【0018】
第1プロセッサー170は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)等のプロセッサーを備える演算処理装置である。第1プロセッサー170は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。また、第1プロセッサー170は、第1記憶部160の一部又は全部や、その他の回路と統合されたSoC(System-on-a-chip)により構成してもよい。また、第1プロセッサー170は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。さらに、第1プロセッサー170は、第1プロセッサー170の機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0019】
次に、第2端末装置200の構成について説明する。
第2端末装置200は、通信I/F210、操作部220、表示部230及び第2制御部250を備える。
【0020】
通信I/F210は、コネクター及びインターフェイス回路を備え、ネットワーク10に有線接続される。通信I/F210は、例えば、NIC(Network Interface Card)を備える。通信I/F210は、第2通信部に相当する。
【0021】
操作部220は、例えば、マウスやキーボード等の入力デバイスを備え、これらの入力デバイスにより入力されるユーザーの操作を受け付け、受け付けた操作に対応した操作信号を第2制御部250に出力する。
【0022】
表示部230は、液晶パネルや有機ELパネル等の表示パネルを備え、第2制御部250の制御に従って文字や図形、画像等を表示させる。
【0023】
第2制御部250は、第2記憶部260と、第2プロセッサー270と、を備えるコンピューター装置である。
【0024】
第2記憶部260は、揮発性メモリーと、不揮発性メモリーと、を備える。揮発性メモリーは、例えば、RAMにより構成される。不揮発性メモリーは、例えば、ROMやフラッシュメモリー、EEPROM等により構成される。
【0025】
揮発性メモリーは、第2プロセッサー270の演算領域として使用される。不揮発性メモリーは、制御プログラムや、Web(World Wide Web)ブラウザー261、プリンタードライバー263を記憶する。
【0026】
第2プロセッサー270は、CPUやMPU等のプロセッサーを備える演算処理装置である。第2プロセッサー270は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。また、第2プロセッサー270は、第2記憶部260の一部又は全部や、その他の回路と統合されたSoCにより構成してもよい。また、第2プロセッサー270は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSPとの組合せにより構成してもよい。さらに、第2プロセッサー270は、第2プロセッサー270の機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0027】
[3.サーバー装置の構成]
サーバー装置300は、サーバー通信I/F310及びサーバー制御部330を備える。
【0028】
サーバー通信I/F310は、コネクター及びインターフェイス回路を備え、ネットワーク10に有線接続される。サーバー通信I/F310は、例えば、NICをインターフェイス回路として備える。サーバー通信I/F310は、サーバー通信部に相当する。
【0029】
サーバー制御部330は、サーバー記憶部340と、サーバープロセッサー350と、を備えるコンピューター装置である。サーバー記憶部340は、記憶部に相当する。
【0030】
サーバー記憶部340は、揮発性メモリーと、不揮発性メモリーと、補助記憶装置と、を備える。揮発性メモリーは、例えば、RAMにより構成される。不揮発性メモリーは、例えば、ROMやフラッシュメモリー、EEPROM等により構成される。補助記憶装置は、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等により構成される。
【0031】
揮発性メモリーは、サーバープロセッサー350の演算領域として使用される。不揮発性メモリーは、制御プログラムや、ユーザー管理データベース341、登録ファイルDB343を記憶する。以下、データベースをDBと略記する場合もある。
【0032】
図2は、ユーザー管理DB341の構成の一例を示す図である。
ユーザー管理DB341は、情報管理システム1に登録したユーザーの登録情報を管理するデータベースである。
ユーザー管理DB341の1レコードには、ユーザー名、ユーザーID及びパスワード、端末識別情報及びユーザーアカウント情報が含まれる。
ユーザー名、ユーザーID及びパスワードは、ユーザーにより設定される認証情報である。
【0033】
端末識別情報は、PDF(Portable Document Format)ファイルがサーバー装置300にアップロードされたときに、このPDFファイルをプッシュ配信する端末装置を識別する識別情報である。ユーザーは、PDFファイルのプッシュ配信を希望しない場合、ユーザー管理DB341の端末識別情報のフィールドに、端末識別情報を登録しない。また、端末識別情報に登録される端末の情報は、1つの端末装置の識別情報に限定されるものではなく、複数の端末装置の識別情報を登録することも可能である。また、端末識別情報に登録される端末の情報は、同一レコードに登録されたユーザー名のユーザーが所持する端末装置に限定されない。例えば、ユーザーが所属するグループに属する複数のメンバーが所持する端末装置の識別情報を登録してもよい。アップロードされる文書ファイルは、PDFファイルに限定されないことは言うまでもないが、以下、アップロードされる文書ファイルがPDFファイルを前提として説明する。なお、後述する、サーバー装置300から第2端末装置200にダウンロード、又は、第2端末装置200により閲覧する際には、ファイルは全てPDFファイルとなる。
また、ユーザー管理DB341の端末識別情報を、グループごとに分けて登録することも可能である。例えば、グループAに属するユーザーの所持する端末装置を識別する端末識別情報と、グループBに属するユーザーの所持する端末装置を識別する端末識別情報と、を別々にユーザー管理DB341に登録することも可能である。
【0034】
ユーザーアカウント情報は、サーバー装置300により生成される情報であり、プッシュ配信されたPDFファイルを閲覧や編集するときに、入力を要求される情報である。ユーザーアカウント情報は、ユーザー単位でサーバー装置300に登録されており、ユーザーアカウント情報により特権を有するユーザーと、一般ユーザーとを識別することができる。特権を有するユーザーは、他の一般ユーザーのファイルを全て閲覧することができる。
上述したように端末識別情報には、PDFファイルをサーバー装置300に登録したユーザー以外のユーザーが所持する端末装置の識別情報を登録することも可能である。このため、例えば、第1端末装置100にプッシュ配信されたPDFファイルを閲覧しようとする場合に、第1端末装置100がユーザーアカウント情報の入力を要求することで、閲覧を許可されたユーザーだけがPDFファイルを閲覧できるようにしている。ユーザーアカウント情報は、PDFファイルをサーバー装置300に登録したユーザーが、閲覧や編集を許可するユーザーに、電子メール等で事前に通知する。
【0035】
図3は、登録ファイルDB343の構成の一例を示す図である。
登録ファイルDB343は、サーバー装置300にアップロードされたPDFファイルを、ユーザーごとに管理するデータベースである。
登録ファイルDB343の1レコードには、ユーザーID、ユーザーアカウント情報、PDFファイル、編集データが含まれる。
【0036】
ユーザーアカウント情報は、ユーザーが作成したPDFファイルを、このユーザー自身が所持する端末装置で閲覧する場合には、必要な情報ではないため、登録ファイルDB343への登録は不要である。また、ユーザーアカウント情報は、1つのユーザーIDに複数のユーザーアカウント情報を登録することも可能である。例えば、ユーザーがグループAとグループBとの2つのグループに所属していると仮定する。この場合、グループAに所属するユーザーに対して閲覧を許可するファイルと、グループBに所属するユーザーに対して閲覧を許可するファイルと、で別々のユーザーアカウント情報を登録しておくことも可能である。
【0037】
登録ファイルDB343に登録されるPDFファイルには、このPDFファイルを識別する識別情報が含まれる。
編集データには、差分データ及び位置情報が含まれる。編集データは、サーバー装置300がPDFファイルを編集したデータである。差分データは、編集前のPDFファイルと、編集後のPDFファイルとの差分を示すであり、例えば、テキスト、図形及び画像の少なくとも1つが含まれる。位置情報は、差分データが配置されるPDFファイルの位置を示す情報である。例えば、PDFファイルが第1端末装置100にプッシュス配信され、第1端末装置100のユーザーが、プッシュ配信されたPDFファイルの3ページ目に手書きのメモ等を追記したと仮定する。この場合、差分データは、手書きメモのデータであり、位置情報は、PDFファイルの3ページを示す情報である。
【0038】
サーバープロセッサー350は、CPUやMPU等のプロセッサーを備える演算処理装置である。サーバープロセッサー350は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。また、サーバープロセッサー350は、サーバー記憶部340の一部又は全部や、その他の回路と統合されたSoCにより構成してもよい。また、サーバープロセッサー350は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSPとの組合せにより構成してもよい。さらに、サーバープロセッサー350は、サーバープロセッサー350の機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0039】
[4.情報管理システムの動作]
本実施形態の情報管理システム1は、ユーザーが、第2端末装置200を操作して生成したファイルを、第1データとしてサーバー装置300にアップロードし、サーバー装置300に登録する。第2端末装置200の第2制御部250は、ユーザーの操作によりアプリケーションプログラムが選択されると、このアプリケーションプログラムを実行して、ユーザーの操作部220の操作に従って、テキスト、図形及び撮像画像の少なくとも1つを含む文書ファイルを生成する。
【0040】
第2制御部250は、生成した文書ファイルのサーバー装置300へのアップロードを要求する操作を操作部220により受け付けると、Webブラウザー261を起動してサーバー装置300が提供するWebサイトにアクセスする。なお、Webブラウザー261が起動するのは初回のみとなり、以降は、Windowsの資格情報マネージャーにログイン情報が記憶されるため、Webブラウザー261は起動しない。Windowsは、登録商標である。
【0041】
第2制御部250は、Webサイトにアクセスすると、Webサイトに表示されるユーザーIDやパスワードの入力要求に従ってユーザーが入力するユーザーIDやパスワードをサーバー装置300に送信する。その後、第2制御部250は、ユーザーアカウント情報をサーバー装置300から取得する。なお、Webブラウザー261の代わりに、専用のアプリを用いて、ユーザーアカウント情報をサーバー装置300から取得してもよい。
サーバー装置300にアップロードされたファイルは、第三者の閲覧や編集を許可する場合がある。このため、サーバー装置300からユーザーアカウント情報を取得し、取得したユーザーアカウント情報とPDFファイルとを対応づけてサーバー装置300に登録する。このユーザーアカウント情報を、閲覧や編集を許可した第三者に事前に通知しておくことで、第三者もPDFファイルの閲覧や編集が可能となる。
【0042】
第2制御部250は、プリンタードライバー263を実行してファイルをPDFファイルに変換し、変換したPDFファイルと、ユーザーアカウント情報と、をサーバー装置300にアップロードする。
【0043】
サーバー装置300のサーバー制御部330は、第2端末装置200からアップロードされるPDFファイル及びユーザーアカウント情報を受信すると、受信したPDFファイル及びユーザーアカウント情報を対応づけて登録ファイルDB343に登録し、サーバー記憶部340に記憶させる。また、サーバー制御部330は、受信したユーザーアカウント情報を、ユーザー管理DB341の該当のユーザーIDに対応づけて登録する。このユーザーIDは、第2端末装置200から受信したユーザーIDである。
【0044】
次に、サーバー制御部330は、第2端末装置200から受信したユーザーIDに、プッシュ配信が設定されているか否かを判定する。サーバー制御部330は、登録ファイルDB343を参照して、受信したユーザーIDに、ユーザーアカウント情報が対応づけて登録されている場合、プッシュ配信が設定されていると判定する。サーバー制御部330は、該当のユーザーIDに、プッシュ配信が設定されている場合、PDFファイルをプッシュ配信する配信先を識別する端末識別情報を取得する。サーバー制御部330は、取得した端末識別情報に対応する端末装置宛てに、PDFファイルと、このPDFファイルを識別する識別情報と、をプッシュ配信させる。また、サーバー制御部330は、PDFファイルのプッシュ配信をする代わりに、PDFファイルがサーバー装置300に登録されたこと、又は、PDFファイルが更新されたことを通知するメッセージをプッシュ配信として、端末識別情報が示す第1端末装置100に送信してもよい。例えば、サーバー制御部330は、第2端末装置200からPDFファイルを受信すると、PDFファイルの受信を、PDFファイルがサーバー装置300に登録されたこと、又は、PDFファイルが更新されたことを通知するメッセージをプッシュ配信として、端末識別情報が示す第1端末装置100に送信してもよい。また、ログイン中のユーザーが複数いる場合、各ユーザーの端末装置宛てに、自動的にPDFファイルと、このPDFファイルの識別情報と、をプッシュ配信してもよい。
【0045】
次に、PDFファイルと、このPDFファイルの識別情報とのプッシュ配信を受信した第1端末装置100の動作について説明する。第1端末装置100が、サーバー装置300から受信したPDFファイルが第1データに相当する。
第1制御部150は、プッシュ配信を受信すると、プッシュ配信を受信したことをタッチパネル130に表示させる。
第1制御部150は、PDFファイルの表示を要求する操作を受け付けると、タッチパネル130に、ユーザーアカウント情報の入力を要求する表示を表示させてもよい。PDFファイルをプッシュ配信した場合にもユーザーアカウント情報の入力を要求することで、情報漏洩の危険性を低減することができる。
第1制御部150は、タッチ操作によりユーザーアカウント情報が入力されると、アプリ165を起動させて、プッシュ配信されたPDFファイルをタッチパネル130に表示させる。ユーザーは、タッチパネル130に表示されるPDFファイルに対して、手書きのメモを追記したり、新たな文書や画像、カメラ120の撮像画像等を追加したりする操作が可能となる。
【0046】
図4は、第1端末装置100のタッチパネル130に表示される一覧画面400の一例を示す図である。
第1制御部150は、アプリ165を起動させて、プッシュ配信されたPDFファイルをタッチパネル130に表示させる。タッチパネル130には、図4に示す一覧画面400が表示される。一覧画面400には、PDFファイルごとに、サムネイル画像群SSGとメインサムネイル画像MSGの組み合わせを表示する。以下の説明では、第nのPDFファイルのサムネイル画像群SSGは、第nサムネイル画像群SSGnと示す。第nのPDFファイルのメインサムネイル画像MSGは、第nメインサムネイル画像MSGnと示す。nは1以上の整数である。
【0047】
図4に示す一覧画面400は、第1のPDFファイルに基づく第1サムネイル画像群SSG1と第1メインサムネイル画像MSG1との組み合わせを所定の位置に表示する。一覧画面400は、第2のPDFファイルに基づく第2サムネイル画像群SSG2と第2メインサムネイル画像MSG2との組み合わせを表示する。第2サムネイル画像群SSG2と第2メインサムネイル画像MSG2との組み合わせは、第1サムネイル画像群SSG1と第1メインサムネイル画像MSG1との組み合わせの下に並んで表示される。一覧画面400は、第3のPDFファイルに基づく第3サムネイル画像群SSG3と第3メインサムネイル画像MSG3の組み合わせを表示する。第3サムネイル画像群SSG3と第3メインサムネイル画像MSG3の組み合わせは、第2サムネイル画像群SSG2と第2メインサムネイル画像MSG2との組み合わせの下に並んで表示される。
【0048】
サムネイル画像群SSGは、複数のサムネイル画像SGが左右方向に並んだ画像群である。サムネイル画像群SSGに含まれるサムネイル画像SGの各々は、所定の視点から俯瞰した見え方となる状態で表示される。サムネイル画像群SSGに含まれる1のサムネイル画像SGは、対応するPDFファイルが示す文書の1ページに対応する。
【0049】
メインサムネイル画像MSGは、PDFファイルの代表ページに対応するサムネイル画像SGである。代表ページとしては、PDFファイルのトップページが挙げられる。一覧画面400は、メインサムネイル画像MSGとして所定のページのサムネイル画像SGの一部を表示してもよいし、メインサムネイル画像MSGとして所定のページのサムネイル画像SGの全てを表示してもよい。
【0050】
一覧画面400は、サムネイル画像群SSG及びメインサムネイル画像MSGの組み合わせを、タッチ操作により選択可能である。一覧画面400で当該組み合わせが選択されると、第1制御部150は、選択されたPDFファイルに関する選択ページ画面500を表示させる。
【0051】
図5は、選択ページ画面500の一例を示す図である。
選択ページ画面500は、サムネイル画像群表示領域HA1と、ページ画像表示領域HA2とが表示される。
サムネイル画像群表示領域HA1は、一覧画面400で選択されたサムネイル画像群SSGを表示する領域である。サムネイル画像群表示領域HA1は、一覧画面400で第1メインサムネイル画像MSG1と第1サムネイル画像群SSG1との組み合わせが選択された場合、選択された組み合わせに含まれる第1サムネイル画像群SSG1を表示する。
【0052】
第1制御部150は、サムネイル画像群表示領域HA1で、指等の指示体によりフリック操作やスライド操作等の所定のタッチ操作が行われることで、サムネイル画像群SSGの表示態様を変化させる。
【0053】
右方へのスライド操作が行われた場合、サムネイル画像群表示領域HA1内では、サムネイル画像SGは、指示体の右方への移動量に応じて、左方から右方へ移動する。左方へのスライド操作が行われた場合、サムネイル画像SGは、サムネイル画像群表示領域HA1内では、指示体の左方への移動量に応じて、右方から左方へ移動する。
【0054】
ページ画像表示領域HA2は、サムネイル画像群表示領域HA1で選択されたサムネイル画像SGに対応するページのページ画像PGを表示する領域である。以下の説明では、第nのPDFファイルが示す文書のmページ目に対応するページ画像PGは、符号PGに続けてn-mの番号を付して示す。mは1以上の整数である。図5で示すページ画像PG2-111は、第2のPDFファイルが示す文書の111ページ目に対応するページ画像PGを示す。
【0055】
ページ画像表示領域HA2は、ユーザーから所定のタッチ操作による切替操作を受け付ける。所定のタッチ操作としては、フリック操作やスライド操作等が挙げられる。切替操作は、第1の操作の一例に対応する。第1制御部150は、ページ画像表示領域HA2で切替操作を受け付けると、表示するページ画像PGを切り替える。
【0056】
ページ画像表示領域HA2で右方への所定のタッチ操作が行われた場合、ページ画像表示領域HA2内では、切替操作前に表示されたページ画像PGに対応するページの前のページのページ画像PGが表示される。ページ画像表示領域HA2で左方への所定のタッチ操作が行われた場合、ページ画像表示領域HA2内では、切替操作前に表示されたページ画像PGに対応するページの後のページのページ画像PGが表示される。
【0057】
図5の状態で、右方へのスライド操作が行われた場合、ページ画像表示領域HA2内では、ページ画像PG2-110が表示される。図5の状態で、左方へのスライド操作が行われた場合、ページ画像表示領域HA2内では、ページ画像PG2-112が表示される。
【0058】
ページ画像表示領域HA2のページ画像PGが切り替わると、サムネイル画像群表示領域HA1内では、サムネイル画像群SSGの表示態様が変化し、切り替え後のページ画像PGに対応するサムネイル画像SGが左右方向の略中央に位置する。
【0059】
ユーザーは、ページ画像PGに対するタッチ操作により、ページ画像PGに手書きのメモを追加したり、第1端末装置100のカメラ120により撮像した撮像画像をPDFファイルに追加したりすることができる。手書きのメモを追加したり、撮像画像をPDFファイルに追加したりする操作が編集操作に相当する。第1制御部150は、編集操作に基づき、PDFファイルに手書きメモや撮像画像を追加する。PDFファイルに追加される手書きメモや撮像画像のデータ形式は、例えば、アプリ165を提供する事業者が提供する独自形式のデータである。アプリ165を提供する事業者を、簡単に提供事業者という。
【0060】
第1制御部150は、予め設定された操作が検出されるごとに編集データを生成する。編集データには、差分データと、位置情報とが含まれる。編集データのデータ形式は、PDFであってもよいし、提供事業者により提供される独自形式のデータであってもよい。第1制御部150は、編集データのデータ形式が、提供事業者により提供される独自形式のデータである場合、生成した編集データのデータ形式をPDFに変換する。PDF形式に変換された編集データをPDF編集データという。第1制御部150は、変換したPDF編集データと、サーバー装置300から受信したPDFファイルの識別情報と、をサーバー装置300に送信する。
【0061】
差分データは、ユーザーの編集操作によりPDFファイルに追加された追加分のデータである。すなわち、差分データは、サーバー装置300にPDF編集データを未送信である場合、サーバー装置300からプッシュ配信により受信したPDFファイルと、予め設定された操作が検出されるまでの間に編集操作によって追加されたPDFファイルとの差分を示すデータである。
また、サーバー装置300にPDF編集データを送信したことがある場合、差分データは、前回、サーバー装置300にPDF編集データを送信した直後のPDFファイルと、予め設定された操作が検出されるまでの間に変更されたPDFファイルとの差分を示すデータである。
【0062】
また、位置情報は、ユーザーの操作によって差分が生じたPDFファイルのページや、ページ内での位置を示す情報である。例えば、ユーザーの操作により、PDFファイルの5ページと6ページとの間に、新たなページが追加されたと仮定する。この場合、差分データは、追加されたページのデータであり、位置情報は、5ページと6ページとの間を示すデータである。
【0063】
また、予め設定された操作には、以下の操作が含まれる。
まず、第1端末装置100が、タッチパネル130による手書きの操作を受け付ける手書きモードを備えている場合、予め設定された操作は、手書きモードがオフされる操作が該当する。
また、第1端末装置100が、タッチパネル130による手書きの操作を受け付ける手書きモードを備えておらず、仮想キーボードによりタッチパネル130に文字や記号、図形等を描画する場合、描画モードを終了して、一覧画面400に戻る操作が予め設定された操作に相当する。つまり、図5に示す選択ページ画面500から、図4に示す一覧画面400に戻す操作が予め設定された操作に相当する。
また、予め設定された操作は、ユーザーの指やタッチペンである指示体と、タッチパネル130との接触を検出できなくなってから設定時間を経過した場合に、予め設定された操作を検出したと判定してもよい。
【0064】
また、上述の説明では、第1制御部150は、差分データと位置情報とを含むPDF編集データをサーバー装置300に送信するとして説明したが、変更後のPDFファイルをサーバー装置300にアップロードする構成であってもよい。
【0065】
サーバー装置300のサーバー制御部330は、第1端末装置100によってアップロードされたPDF編集データと、PDFファイルの識別情報と、を受信すると、登録ファイルDB343にPDF編集データを登録する。すなわち、登録ファイルDB343に変更履歴としてPDF編集データが登録される。サーバー制御部330は、登録ファイルDB343のレコードのうち、識別情報に対応するPDFファイルのレコードに、受信したPDF編集データを編集データとして登録する。第1データであるPDFファイルと、PDF形式の編集データであるPDF編集データと、が登録ファイルDB343に別ファイルとして登録される。
【0066】
次に、サーバー制御部330は、登録ファイルDB343に登録されたPDFファイル及びPDF編集データを取得し、PDFファイルを、PDF編集データに含まれる差分データ及び位置情報に基づいて更新する。更新されたPDFファイルを、更新PDFファイルという。更新PDFファイルは、第2データに相当する。すなわち、第1端末装置100のタッチパネル130に表示される、ユーザーの操作によって更新されたPDFファイルと同一の状態に更新される。サーバー制御部330は、PDFファイルを差分データ及び位置情報に基づいて更新した後も、第1データであるPDFファイル及び編集データをサーバー記憶部340から消去せずに記憶し続ける。
【0067】
サーバー制御部330は、第2データである更新PDFファイルをユーザーに提供する。サーバー制御部330は、更新PDFファイルを、サーバー装置300から第2端末装置200に送信することで更新PDFファイルをユーザーに提供する。又は、サーバー制御部330が提供する更新PDFファイルのWebページを第2端末装置200により閲覧することで更新PDFファイルをユーザーに提供する。
ユーザーは、第2端末装置200を操作してWebブラウザー261を起動させ、サーバー装置300が提供するWebサイトにアクセスする。Webブラウザー261により表示部230に表示されるWebページには、認証情報の入力欄が表示される。ユーザーは、操作部220を操作して、入力欄にユーザーID及びパスワードを入力する。
【0068】
第2制御部250は、入力欄にユーザーID及びパスワードが入力され、Webページに表示された確定ボタンが押下されると、入力されたユーザーID及びパスワードをサーバー装置300に送信する。
サーバー制御部330は、第2端末装置200から受信したユーザーID及びパスワードを、ユーザー管理DB341に登録された認証情報と比較することで認証処理を実行する。サーバー制御部330は、受信したユーザーID及びパスワードと、ユーザー管理DB341に登録された認証情報とが一致する場合、認証成功と判定し、表示部230に表示されるWebページに、ユーザーアカウント情報の入力欄を表示させる。ユーザーは、操作部220を操作して、入力欄にユーザーアカウント情報を入力する。
【0069】
第2制御部250は、入力されたユーザーアカウント情報をサーバー装置300に送信する。サーバー制御部330は、受信したユーザーアカウント情報に対応づけられたファイルの一覧画面を表示するWebページのデータを第2端末装置200に送信する。これにより、第2端末装置200の表示部230には、ユーザーアカウント情報に対応づけられたファイルの一覧画面が表示される。
【0070】
ユーザーは、Webページに表示される一覧画面のなかからファイルの選択と、この更新PDFファイルに対して実行する処理の指定とを入力する。処理には、閲覧要求やダウンロード、印刷等が含まれる。第2制御部250は、操作部220で受け付けた操作に従い、ファイルの選択情報と、このファイルに対して実行する処理の指定と、を含む指示をサーバー装置300に送信する。サーバー制御部330は、第2端末装置200から指示を受信し、受信した指示が閲覧要求である場合、この指示に従い、第2端末装置200の表示部230に表示されるWebページに、識別情報に対応する更新PDFファイルを表示させる。更新PDFファイルは、第2端末装置200から閲覧要求を受け付けたときに、サーバー制御部330が生成してもよい。サーバー制御部330は、閲覧要求を受け付けると、更新PDFファイルを生成し、生成した更新PDFファイルをWebページに表示させる。
【0071】
また、サーバー制御部330は、第2端末装置200から受信した指示がダウンロードである場合、この指示に従い、第2端末装置200に更新PDFファイルを送信することでユーザーに提供してもよい。なお、Webブラウザー261上で動作する、専用のビューアーを用いた場合は、更新PDFファイル以外の形式のファイルをダウンロードすることができる。
【0072】
また、更新PDFファイルは、第2端末装置200にプッシュ配信してもよい。
サーバー制御部330は、ログイン中のユーザーのユーザーIDに、プッシュ配信ありが設定されているか否かを判定する。サーバー制御部330は、登録ファイルDB343を参照して、ログイン中のユーザーのユーザーIDに、ユーザーアカウント情報が対応づけて登録されている場合、プッシュ配信ありと判定する。サーバー制御部330は、該当のユーザーIDに、プッシュ配信ありが設定されている場合、PDFファイルをプッシュ配信する配信先を識別する端末識別情報を取得する。サーバー制御部330は、取得した端末識別情報に対応する端末装置宛てに、PDFファイルをプッシュ配信させる。また、サーバー制御部330は、PDFファイルのプッシュ配信をする代わりに、PDFファイルがサーバー装置300に登録されたこと、又は、PDFファイルが更新されたことを通知するメッセージをプッシュ配信として、端末識別情報が示す第1端末装置100に送信してもよい。なお、ログイン中のユーザーが複数いる場合、各ユーザーの端末装置宛てに、自動的にPDFファイルをプッシュ配信してもよい。
【0073】
また、サーバー制御部330は、第2データである更新PDFファイルを生成せず、第2端末装置200からの指示に従い、第1データであるPDFファイルと、編集データであるPDF編集データとを、第2端末装置200に送信してもよい。サーバー制御部330は、PDFファイルと、PDF編集データとを第2端末装置200に送信し、第2端末装置200に更新PDFファイルを生成させることで、ユーザーに提供する。
第2端末装置200の第2制御部250は、Webブラウザー261により、PDFファイル及びPDF編集データを受信すると、Webブラウザー261に、PDFファイルを、PDF編集データに含まれる差分データ及び位置情報に基づき更新させる。第2制御部250は、Webブラウザー261が更新して生成した更新PDFファイルを表示部230に表示させる。
【0074】
また、サーバー制御部330は、第1端末装置100から編集データが送信されてきたことに応じて、送信されてきた編集データに基づいて更新した第2データである更新PDFファイルをWebブラウザー261に表示させてもよい。
例えば、第1端末装置100のユーザーと、第2端末装置200のユーザーとが、ともにログインしており、第1端末装置100のユーザーのユーザーIDに、第2端末装置200の端末識別情報が登録されていると仮定する。サーバー制御部330は、第1端末装置100からPDF編集データを受信すると、受信したPDF編集データに基づいてPDFファイルを更新し、第2データである更新PDFファイルを生成する。また、サーバー制御部330は、更新のたびに、生成した更新PDFファイルを第2端末装置200に送信し、第2端末装置200のWebブラウザー261に最新の更新PDFファイルを表示させる。
【0075】
第2データである更新PDFファイルは、第2端末装置200に提供するための一時的なものであってもよい。そのため、サーバー制御部330は、第2端末装置200とサーバー装置300との接続が終了する前に第2データである更新PDFファイルをサーバー記憶部340から削除してもよく第2端末装置200とサーバー装置300との接続が終了したことに応じて、第2データである更新PDFファイルをサーバー記憶部340から削除してもよい。また、サーバー制御部330は、第2端末装置200とサーバー装置300との接続が終了する前に、または、第2端末装置200とサーバー装置300との接続が終了したことに応じて、サーバー記憶部340が記憶する更新PDFファイルの保護をやめ、他のデータで上書きしてもよい。サーバー制御部330は、第1データであるPDFファイルと編集データであるPDF編集データとについては、第2データである更新PDFファイルとは異なり、ユーザーから明示の削除指示があるまで保存しておく。
【0076】
図6は、第2端末装置200からPDFファイルのアップロード要求を受け付けたときのサーバー装置300の動作を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートを参照しながらサーバー制御部330の動作について説明する。
【0077】
サーバー制御部330は、まず、ログイン要求を受信したか否かを判定する(ステップS1)。サーバー制御部330は、ログイン要求を受信していない場合(ステップS1/NO)、ログイン要求を受信するまで待機する。
【0078】
サーバー制御部330は、ログイン要求を受信すると(ステップS1/YES)、このログイン要求の要求元である第2端末装置200に、認証情報であるユーザーID及びパスワードの送信を要求する(ステップS2)。その後、サーバー制御部330は、第2端末装置200から認証情報を受信したか否かを判定する(ステップS3)。
【0079】
サーバー制御部330は、第2端末装置200から認証情報を受信していない場合(ステップS3/NO)、認証情報を受信するまで待機する。サーバー制御部330は、第2端末装置200から認証情報を受信すると(ステップS3/YES)、受信した認証情報に含まれるユーザーID及びパスワードと、ユーザー管理DB341に登録されたユーザーID及びパスワードとを照合する。
【0080】
サーバー制御部330は、受信したユーザーID及びパスワードと、ユーザー管理DB341に登録されたユーザーID及びパスワードとが一致しなかった場合、認証失敗と判定する(ステップS4/NO)。この場合、サーバー制御部330は、ステップS2に戻り、認証情報の再送信を第2端末装置200に送信する。また、サーバー制御部330は、受信したユーザーID及びパスワードと、ユーザー管理DB341に登録されたユーザーID及びパスワードとが一致する場合、認証成功と判定する(ステップS4/YES)。サーバー制御部330は、認証成功と判定すると、第2端末装置200からPDFファイルのアップロード要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS5)。
【0081】
サーバー制御部330は、要求元からPDFファイルのアップロード要求を受け付けていない場合(ステップS5/NO)、ログアウト要求を受信したか否かを判定する(ステップS12)。サーバー制御部330は、ログアウト要求を受信した場合(ステップS12/YES)、ログアウトの処理を実行してこの処理フローを終了させる。また、サーバー制御部330は、ログアウト要求を受信していない場合(ステップS12/NO)、ステップS5の判定に戻る。
【0082】
サーバー制御部330は、第2端末装置200からPDFファイルのアップロード要求を受け付けると(ステップS5/YES)、第2端末装置200からユーザーアカウント情報の発行要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS6)。
【0083】
サーバー制御部330は、第2端末装置200からユーザーアカウント情報の発行要求を受け付けた場合(ステップS6/YES)、ユーザーアカウント情報を生成し、生成したユーザーアカウント情報を要求元の第2端末装置200に送信する(ステップS7)。サーバー制御部330は、第2端末装置200からユーザーアカウント情報の発行要求を受け付けていない場合(ステップS6/NO)、ステップS8の判定に移行する。サーバー制御部330は、ステップS8において、ユーザーアカウント情報及びPDFファイルを受信したか否かを判定する(ステップS8)。
【0084】
サーバー制御部330は、ユーザーアカウント情報及びPDFファイルを受信していない場合(ステップS8/NO)、ユーザーアカウント情報及びPDFファイルを受信するまで待機する。
サーバー制御部330は、ユーザーアカウント情報及びPDFファイルを受信すると(ステップS8/YES)、登録ファイルDB343に新規にレコードを生成し、生成したレコードに、ステップS7で発行したユーザーアカウント情報と、受信したPDFファイルと、を登録する(ステップS9)。
【0085】
次に、サーバー制御部330は、ユーザー管理DB341を参照して、ログイン中の第2端末装置200のユーザーのユーザーIDに対応づけて登録された端末識別情報を取得する(ステップS10)。サーバー制御部330は、端末識別情報を取得すると、ステップS8で受信したPDFファイル、及び、このPDFファイルの識別情報を、取得した端末識別情報宛てにプッシュ配信する(ステップS11)。
【0086】
次に、サーバー制御部330は、第2端末装置200からログアウト要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS12)。サーバー制御部330は、ログアウト要求を受信した場合(ステップS12/YES)、ログアウトの処理を実行してこの処理フローを終了させる。また、サーバー制御部330は、ログアウト要求を受信していない場合(ステップS12/NO)、ステップS5の判定に戻る。
【0087】
図7は、第1端末装置100からPDF編集データを受信したときのサーバー制御部330の動作を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートを参照しながらサーバー制御部330の動作を説明する。なお、図7に示すフローチャートでは、図6に示すフローチャートのステップS11で、PDFファイルをプッシュ配信した端末装置が、第1端末装置100であると仮定して説明する。
【0088】
まず、サーバー制御部330は、第1端末装置100からデータの送信要求を受信したか否かを判定する(ステップS21)。サーバー制御部330は、データの送信要求を受信していない場合(ステップS21/NO)、データの送信要求を受信するまで待機する。
【0089】
サーバー制御部330は、データの送信要求を受信すると(ステップS21/YES)、この送信要求の要求元である第1端末装置100から、PDF編集データを受信したか否かを判定する(ステップS22)。サーバー制御部330は、PDF編集データを受信していない場合(ステップS22/NO)、PDF編集データを受信するまで待機する。
【0090】
サーバー制御部330は、PDF編集データを受信すると(ステップS22/YES)、受信したPDF編集データを登録ファイルDB343に登録する(ステップS23)。
サーバー制御部330は、第1端末装置100から、PDF編集データと、PDFファイルの識別情報とを受信する。サーバー制御部330は、受信した識別情報に対応するPDFファイルのレコードに、受信したPDF編集データを編集データとして登録する(ステップS23)。
【0091】
次に、サーバー制御部330は、第1端末装置100にプッシュ配信したPDFファイルを登録ファイルDB343から取得する(ステップS24)。次に、サーバー制御部330は、取得したPDFファイルを、受信したPDF編集データに基づいて更新し、更新PDFファイルを生成する(ステップS25)。サーバー制御部330は、生成した更新PDFファイルを、登録ファイルDB343に登録する(ステップS26)。
【0092】
図8は、PDFファイルの閲覧要求を受信したときのサーバー制御部330の動作を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートを参照しながらサーバー制御部330の動作を説明する。
サーバー制御部330は、サーバー装置300が提供するWebページへのアクセスがあるか否かを判定する(ステップS31)。サーバー制御部330は、Webページへのアクセスがない場合(ステップS31/NO)、Webページへのアクセスを受け付けるまで待機する。
【0093】
サーバー制御部330は、第2端末装置200からWebページへのアクセスを受けると(ステップS31)、アクセスを受けた第2端末装置200に、認証情報であるユーザーID及びパスワードの送信を要求する(ステップS32)。
【0094】
次に、サーバー制御部330は、第2端末装置200から認証情報を受信したか否かを判定する(ステップS33)。サーバー制御部330は、認証情報を受信していない場合(ステップS33/NO)、認証情報を受信するまで待機する。
【0095】
サーバー制御部330は、第2端末装置200から認証情報を受信すると(ステップS33/YES)、受信した認証情報に含まれるユーザーID及びパスワードと、ユーザー管理DB341に登録されたユーザーID及びパスワードとを照合する。
【0096】
サーバー制御部330は、受信したユーザーID及びパスワードと、ユーザー管理DB341に登録されたユーザーID及びパスワードとが一致しなかった場合、認証失敗と判定する(ステップS34/NO)。この場合、サーバー制御部330は、ステップS32に戻り、認証情報の再送要求を第2端末装置200に送信する。
【0097】
また、サーバー制御部330は、受信したユーザーID及びパスワードと、ユーザー管理DB341に登録されたユーザーID及びパスワードとが一致すると、認証成功と判定する(ステップS34/YES)。この場合、サーバー制御部330は、ユーザーアカウント情報の取得要求を第2端末装置200に送信する(ステップS35)。
【0098】
サーバー制御部330は、第2端末装置200からユーザーアカウント情報を受信したか否かを判定し(ステップS36)、ユーザーアカウント情報を受信していない場合(ステップS36/NO)、ユーザーアカウント情報を受信するまで待機する。
【0099】
サーバー制御部330は、第2端末装置200からユーザーアカウント情報を受信すると(ステップS36/YES)、受信したユーザーアカウント情報に対応づけられたPDFファイルの一覧を第2端末装置200の表示部230に表示させる(ステップS37)。
【0100】
次に、サーバー制御部330は、一覧表示されたPDFファイルのうちの1つが選択されたか否かを判定する(ステップS38)。サーバー制御部330は、PDFファイルの1つが選択されていない場合(ステップS38/NO)、PDFファイルが選択されるまで待機する。
【0101】
サーバー制御部330は、PDFファイルが選択されると(ステップS38/YES)、選択されたPDFファイルに対応づけられた編集データが、登録ファイルDB343に登録されているか否かを判定する(ステップS39)。
【0102】
サーバー制御部330は、編集データが、登録ファイルDB343に登録されている場合(ステップS39/YES)、PDFファイルを編集データにより編集して更新PDFファイルを生成する(ステップS40)。サーバー制御部330は、生成した更新PDFファイルをサーバー記憶部340に一時的に記憶させる(ステップS41)。
【0103】
次に、サーバー制御部330は、ステップS40で更新PDFファイルを生成した場合、生成した更新PDFファイルを第2端末装置200にダウンロード、又は、Webページに表示させる(ステップS41)。また、サーバー制御部330は、編集データが、登録ファイルDB343に登録されていない場合(ステップS39/NO)、PDFファイルを第2端末装置200にダウンロード、又は、Webページに表示させる(ステップS42)。
【0104】
次に、サーバー制御部330は、第2端末装置200からPDF編集データを受信したか否かを判定する(ステップS43)。サーバー制御部330は、PDF編集データを受信した場合(ステップS43/YES)、受信したPDF編集データを、ステップS38で選択されたPDFファイルを登録した登録ファイルDB343のレコードに登録する(ステップS44)。
【0105】
次に、サーバー制御部330は、第2端末装置200との接続が切断されたか否かを判定する(ステップS45)。サーバー制御部330は、第2端末装置200との接続が切断されていない場合(ステップS45/NO)、他のPDFファイルが選択されたか否かを判定する(ステップS46)。
【0106】
サーバー制御部330は、他のPDFファイルが選択された場合(ステップS46/YES)、ステップS39に戻り、選択されたPDFファイルに対応づけられた編集データが、登録ファイルDB343に登録されているか否かを判定する(ステップS39)。
また、サーバー制御部330は、他のPDFファイルが選択されていない場合(ステップS46/NO)、ステップS43の判定に戻る。
【0107】
また、サーバー制御部330は、第2端末装置200との接続が切断されると(ステップS45/YES)、サーバー記憶部340に記憶させた編集PDFファイルを、サーバー記憶部340から削除して(ステップS47)、この処理フローを終了させる。
【0108】
図9は、PDFファイルをプッシュ配信された第1端末装置100の動作を示すフローチャートである。
図9に示すフローチャートを参照しながら第1制御部150の動作について説明する。
まず、第1制御部150は、PDFファイルのプッシュ配信を受信したか否かを判定する(ステップT1)。第1制御部150は、PDFファイルのプッシュ配信を受信していない場合(ステップT1/NO)、プッシュ配信を受信するまで待機する。
【0109】
第1制御部150は、PDFファイルのプッシュ配信を受信すると(ステップT1/YES)、PDFファイルのプッシュ配信を受信したことをタッチパネル130に表示させる(ステップT2)。
【0110】
次に、第1制御部150は、プッシュ配信されたPDFファイルの表示を指示する操作を受け付けたか否かを判定する(ステップT3)。第1制御部150は、プッシュ配信されたPDFファイルの表示を指示する操作を受け付けていない場合(ステップT3/NO)、表示を指示する操作を受け付けるまで待機する。
【0111】
第1制御部150は、プッシュ配信されたPDFファイルの表示を指示する操作を受け付けると(ステップT3/YES)、プッシュ配信されたPDFファイルをタッチパネル130に表示させる(ステップT4)。次に、第1制御部150は、タッチパネル130に対する予め設定された操作を検出したか否かを判定する(ステップT5)。
【0112】
第1制御部150は、タッチパネル130に対する予め設定された操作を検出していない場合(ステップT5/NO)、ステップT9の判定に移行する。ステップT9の判定については後述する。
【0113】
第1制御部150は、タッチパネル130に対する予め設定された操作を検出すると(ステップT5/YES)、タッチパネル130に表示したPDFファイルが変更されたか否かを判定する(ステップT6)。第1制御部150は、手書きの文字や図形、記号等が追記されたり、撮像画像等が追加されたりして、タッチパネル130に表示したPDFファイルが変更されたか否かを判定する。
【0114】
第1制御部150は、PDFファイルに変更がない場合(ステップT6/NO)、ステップT9の判定に移行する。また、第1制御部150は、PDFファイルが変更されると(ステップT6/YES)、変更前のPDFファイルと、変更後のPDFファイルとの差分である差分データと、位置情報とを含む編集データを生成する(ステップT7)。編集データのデータ形式は、提供事業者が提供する独自形式のデータである。第1制御部150は、生成した編集データのデータ形式を、提供事業者の独自形式からPDFに変換してPDF編集データを生成する(ステップT8)。第1制御部150は、生成したPDF編集データをサーバー装置300に送信する(ステップT9)。
【0115】
次に、第1制御部150は、PDFファイルを閉じる終了操作を受け付けたか否かを判定する(ステップT10)。第1制御部150は、終了操作を受け付けていない場合(ステップT10/NO)、ステップT5の判定に戻る。
【0116】
第1制御部150は、PDFファイルを閉じる終了操作を受け付けると(ステップT10/YES)、PDFファイルに変更があるか否かを判定する(ステップT11)。第1制御部150は、PDFファイルに変更がない場合(ステップT11/NO)、この処理フローを終了させる。
【0117】
第1制御部150は、PDFファイルに更新がある場合(ステップT11/YES)、変更前のファイルと、変更後のPDFファイルとの差分である差分データと、位置情報とを含む編集データを生成する(ステップT12)。第1制御部150は、生成した編集データのデータ形式を、提供事業者の独自形式からPDFに変換してPDF編集データを生成する(ステップT13)。第1制御部150は、生成したPDF編集データをサーバー装置300に送信して(ステップT14)、この処理フローを終了させる。
【0118】
図10は、第2端末装置200において、サーバー装置300に登録されたPDFファイルを閲覧する場合の動作を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートを参照しながら、第2制御部250の動作について説明する。
【0119】
第2制御部250は、Webブラウザーを起動させる操作を受け付けると、Webブラウザーを起動させ(ステップU1)、サーバー装置300の提供するWebサイトにアクセスする(ステップU2)。
【0120】
サーバー装置300の提供するWebサイトにアクセスすると、第2制御部250は、サーバー装置300の提供するWebページを表示部230に表示させる。このWebページには、ユーザーID及びパスワードの入力欄が表示される。
第2制御部250は、入力欄にユーザーID及びパスワードが入力され、不図示の確定ボタンが押下されると、認証情報であるユーザーID及びパスワードをサーバー装置300に送信する(ステップU3)。
【0121】
サーバー装置300での認証情報による認証に成功すると、第2制御部250は、サーバー装置300の提供するWebページであって、ユーザーアカウント情報の入力欄が表示されたWebページを表示部230に表示させる。第2制御部250は、入力欄にユーザーアカウント情報が入力され、確定ボタンが押下されると、ユーザーアカウント情報をサーバー装置300に送信する(ステップU4)。
【0122】
ユーザーアカウント情報をサーバー装置300に送信すると、第2制御部250は、サーバー装置300の提供するWebページであって、このユーザーアカウント情報に対応づけられたPDFファイルや更新PDFファイルの一覧が表示された一覧画面を表示させる。
【0123】
ユーザーは、Webページに表示された一覧画面一覧のなかから、更新PDFファイルの選択と、この更新PDFファイルに対して実行する処理の指定とを入力する。第2制御部250は、操作部220で受け付けた操作に従い、更新PDFファイルの識別情報と、更新PDFファイルに対して実行する処理の指定と、を含む指示をサーバー装置300に送信する(ステップU5)。
【0124】
サーバー制御部330は、第2端末装置200から指示を受信すると、受信した指示に従って、識別情報に対応する更新PDFファイルに対して、第2端末装置200の表示部230に表示されるWebページに更新PDFファイルを表示させる。また、サーバー制御部330は、第2端末装置200に更新PDFファイルをダウンロードさせる(ステップU6)。
【0125】
[5.他の態様]
上述した実施形態は、本発明の好適な実施の形態である。但し、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
例えば、図1に示した第1端末装置100、第2端末装置200及びサーバー装置300の機能部は、機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一又は複数のプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、また、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、第1端末装置100、第2端末装置200及びサーバー装置300の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0126】
また、上述した実施形態では、第1制御部150は、予め設定された操作が検出されるごとに、差分データと、位置情報とを含む編集データを生成し、生成した編集データのデータ形式をPDFに変換したPDF編集データをサーバー装置300に送信する場合について説明した。
これとは別に、第1制御部150は、PDFファイルと、編集データとを含むデータをサーバー装置300に送信してもよい。このとき、第1制御部150がサーバー装置300に送信する編集データのデータ形式は、提供事業者の独自形式であってもよいし、提供事業者の独自形式からPDF形式に変換したPDF編集データであってもよい。
【0127】
また、第1制御部150は、編集データのデータ形式をPDF形式に変換し、PDFフィルにPDF形式の編集データを追加して更新PDFファイルを生成し、生成した更新PDFファイルだけをサーバー装置300に送信してもよい。
【0128】
以下では、第1制御部150が、提供事業者の独自形式の編集データをサーバー装置300に送信する場合について説明する。
サーバー制御部330は、第1端末装置100からデータを受信すると、受信したデータを登録ファイルDB343の該当レコードに登録する。
サーバー制御部330は、第1端末装置100から受信した編集データのデータ形式が、提供事業者の独自形式である場合、編集データを、Webブラウザー261で閲覧可能な形式であるPDF形式に変換する。サーバー制御部330は、生成した編集データを登録ファイルDB343の該当レコードに登録する。すなわち、登録ファイルDB343の該当レコードには、PDFファイルに加え、PDF形式の編集データと、提供事業者の独自形式の編集データとが登録される。
【0129】
また、サーバー制御部330は、サーバー記憶部340から該当するPDFファイルを読み出し、変換したPDF形式の編集データを、読み出したPDFファイルに追加して更新PDFファイルを生成する。
さらに、サーバー制御部330は、サーバー記憶部340から読み出したPDFファイルの形式を、提供事業者の独自形式に変換する。サーバー制御部330は、提供事業者の独自形式に変換されたPDFファイルに、提供事業者の独自形式の編集データを追加してPDFファイルを更新する。更新されたファイルを更新独自ファイルという。更新独自ファイルは、第3データに相当する。
サーバー制御部330は、更新PDFファイル及び更新独自ファイルを登録ファイルDB343の該当レコードに登録する。登録ファイルDB343の該当レコードには、PDFファイルに加え、PDF形式の編集データと、提供事業者の独自形式の編集データと、更新PDFファイルと、更新独自ファイルとがさらに登録される。
【0130】
サーバー制御部330は、サーバー装置300が提供するWebサイトに、Webブラウザー261によるアクセスがあり、PDFファイルの閲覧要求又はダウンロード要求を受け付けた場合、更新PDFファイルを、閲覧要求の要求元のWebブラウザー261に表示させ、又は、ダウンロード要求の要求元にダウンロードする。
【0131】
また、ユーザー管理DB341に登録する端末識別情報を、一次と、二次とに分けて登録してもよい。一次として登録する端末識別情報は、第2端末装置200からユーザーアカウント情報及びPDFファイルがアップロードされたときに、このアップロードされたPDFファイルをプッシュ配信する端末装置の識別情報である。二次として登録する端末識別情報は、一次の端末識別情報の端末装置からPDF編集データ等のデータを受信した場合に、PDFファイルや編集データをプッシュ配信する配信先の端末装置の識別情報である。この説明では、一次の端末識別情報として、例えば、第1端末装置100の識別情報が登録され、二次の端末識別情報として、例えば、不図示の第3端末装置の端末識別情報が登録されていると仮定して説明する。第3端末装置はアプリ165をインストールされた、第1端末装置100以外の端末装置である。
【0132】
サーバー制御部330は、PDFファイルをプッシュ配信した第1端末装置100からPDF編集データを受信し、登録ファイルDB343の該当レコードを更新すると、二次の端末識別情報を取得し、取得した端末識別情報に対応する第3端末装置に、PDFファイルと、提供事業者の独自形式の編集データと、をプッシュ配信する。また、サーバー制御部330は、端末識別情報宛てに更新独自ファイルをプッシュ配信してもよい。
【0133】
また、上述した実施形態では、第2端末装置200は、プリンタードライバー263を実行して文書ファイルをPDFファイルに変換し、変換したPDFファイルをサーバー装置300に送信した。第2端末装置200は、文書ファイルや画像ファイルを、PDFファイルに変換することなく、サーバー装置300に送信してもよい。すなわち、第1端末装置100、第2端末装置200及びサーバー装置300間で、文書ファイルや画像ファイルを送受信する構成であってもよい。
【0134】
また、図6図7及び図8に示すフローチャートの処理単位は、サーバー装置300の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図6図7及び図8のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。また、サーバー装置300の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
図9に示す第1端末装置100の動作を示すフローチャート、図10に示す第2端末装置200の動作を示すフローチャートについても同様である。
【0135】
また、第1データは、第1端末を含む、第2端末以外の端末からアップロードされてもよい。
【0136】
また、上述した実施形態では、PDFファイルに対する編集内容を、第1端末装置100からサーバー装置300に送信しているが、第1端末装置100への操作によって実行された紙印刷の回数と出力装置の情報や、第1端末装置100上での閲覧回数と閲覧時刻及び第2端末装置200上での閲覧及びファイルダウンロードの回数や時刻等の記録をサーバー装置300に送信する構成とし、ユーザーごとの利用履歴として、ユーザー管理DB341及び登録ファイルDB343に記憶してもよい。
ユーザーごとの利用履歴がユーザー管理DB341及び登録ファイルDB343に記憶されることにより、本開示における情報管理システム1を、機密情報管理を行うシステムとして活用することができる。例えば、機密情報に該当する情報が外部に流出した際、各ユーザーの利用履歴を検索することより、流出経路を追うことが可能となる。よって、ユーザーに対し、情報漏洩行為等を抑止することができる。
【0137】
[6.本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
【0138】
(付記1)
第1端末装置及びサーバー装置を備え、前記第1端末装置は、前記サーバー装置から第1データを取得する第1通信部と、操作を受け付ける操作部と、取得した前記第1データに対する編集操作を前記操作部により受け付けると、前記編集操作に対応する編集データを前記サーバー装置に送信する第1制御部と、を備え、前記サーバー装置は、前記第1端末装置から編集データを取得するサーバー通信部と、前記第1データと前記編集データとを対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する前記第1データに対し前記編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供するサーバー制御部と、を備える、情報管理システム。
【0139】
この構成によれば、第1端末装置は、サーバー装置から取得した第1データに対する編操作を受け付けると、受け付けた編集操作に対応する編集データをサーバー装置に送信する。サーバー装置は、第1データと編集データとを対応づけて記憶部に記憶し、第1データに対し編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供する。このため、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0140】
(付記2)
前記サーバー制御部は、生成した前記第2データを第2端末装置に送信することでユーザーに提供する、付記1記載の情報管理システム。
【0141】
この構成によれば、サーバー装置が第2データを生成して、生成した第2データを第2端末装置に送信する。このため、第2端末装置で、第2データを生成することなく、第2端末装置で第2データを表示することで、ユーザーに第2データが提供される。
【0142】
(付記3)
前記記憶部は、前記第2データが送信された後も、前記第1データと前記編集データとを記憶し続ける、付記2記載の情報管理システム。
【0143】
この構成によれば、第2データを第2端末装置に送信した後も、サーバー装置の記憶部は、第1データと編集データとを記憶し続ける。このため、第2データを第2端末装置に再度送信したり、第2端末装置以外の他の端末装置に第2データを送信したりすることができる。
【0144】
(付記4)
前記サーバー制御部は、前記第2端末装置と前記サーバー装置との接続が終了する前、又は前記第2端末装置と前記サーバー装置との接続が終了したことに応じて、前記第2データを削除する、付記2又は3記載の情報管理システム。
【0145】
この構成によれば、第2端末装置とサーバー装置との接続が終了する前、又は第2端末装置とサーバー装置との接続が終了したことに応じて、第2データが削除されるため、記憶部が記憶するデータの増加を抑制することができる。
【0146】
(付記5)
前記記憶部は、前記第1データと前記編集データとを別ファイルとして記憶する、付記1から4のいずれか一項に記載の情報管理システム。
【0147】
この構成によれば、第1データと編集データとが別ファイルとして記憶される。このため、第1データ又は編集データを取得するときに、第1データ又は編集データを取得しやすくなる。
【0148】
(付記6)
前記サーバー制御部は、前記第1データと前記編集データとを第2端末装置に送信し、前記サーバー制御部は、前記第2端末装置に前記第2データを生成させることでユーザーに提供する、付記1記載の情報管理システム。
【0149】
この構成によれば、第2端末装置が、第1データと編集データとに基づいて第2データを生成するため、サーバー装置の処理負荷を軽減することができる。
【0150】
(付記7)
前記サーバー制御部は、前記第2端末装置のブラウザプログラムに前記第2データを生成させることでユーザーに提供する、付記6記載の情報管理システム。
【0151】
この構成によれば、第2端末装置のブラウザプログラムが第2データを生成するため、専用のプログラムを第2端末装置にインストールする必要がなく、また、サーバー装置の処理負荷を軽減することができる。
【0152】
(付記8)
前記第1制御部は、前記第1データと前記第2データとの差分を示す差分データを含む前記編集データを、前記サーバー装置に送信する、付記1記載の情報管理システム。
【0153】
この構成によれば、差分データを含む編集データがサーバー装置に送信される。このため、第1端末装置がサーバー装置に第2データを送信する場合と比較して、サーバー装置に送信するデータ量を削減することができ、サーバー装置が記憶するデータ量を削減することができる。
【0154】
(付記9)
前記差分データは、テキスト、図形及び画像の少なくとも1つを含む、付記8記載の情報管理システム。
【0155】
この構成によれば、テキスト、図面及び画像の少なくとも1つを含む差分データが第1端末装置からサーバー装置に送信される。このため、サーバー装置において、テキスト、図面及び画像の少なくとも1つを含む第2データを生成することができる。
【0156】
(付記10)
表示部と、操作部と、Webブラウザーを実行する第2制御部と、を備え、前記第2制御部は、前記Webブラウザーを実行して、前記サーバー装置が提供するWebページを前記表示部に表示させ、前記Webページに前記第2データの閲覧要求が入力されると、前記サーバー装置に、前記第2データの閲覧要求を送信し、前記サーバー制御部は、前記第2データの閲覧要求を受け付けると、前記Webページに前記第2データを表示させる、付記1記載の情報管理システム。
【0157】
この構成によれば、サーバー装置が提供するWebページに第2データの閲覧要求を入力することで、Webページに第2データが表示される。このため、第2端末装置において、Webブラウザーを実行することで、第2データを表示させることができる。
【0158】
(付記11)
前記サーバー制御部は、前記Webブラウザーから前記第2データの閲覧要求を受け付けると、PDFデータである前記第2データを生成し、前記Webページに前記第2データを表示させる、付記10記載の情報管理システム。
【0159】
この構成によれば、PDFデータである第2データがWebページに表示される。
【0160】
(付記12)
前記サーバー制御部は、前記編集データが前記第1端末装置から送信されてきたことに応じて、送信されてきた前記編集データに基づいて更新した前記第2データをWebブラウザーに表示させる、付記10記載の情報管理システム。
【0161】
この構成によれば、第1端末装置が、編集データをサーバー装置に送信することで、編集データに基づいて更新した第2データがWebブラウザーにより表示される。このため、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(付記13)
第2通信部と、前記第1データを前記サーバー装置に送信させる第2制御部と、を備える第2端末装置を備え、前記サーバー制御部は、前記第2端末装置から前記第1データを受信すると、前記第1データを前記記憶部に記憶させる、付記1記載の情報管理システム。
【0162】
この構成によれば、第2端末装置から第1データをサーバー装置に送信し、第1データをサーバー装置に記憶させることができる。
【0163】
(付記14)
前記第1データはプリンタードライバーによって生成されたPDFファイルである、付記13記載の情報管理システム。
【0164】
この構成によれば、プリンタードライバーにより生成されたPDFファイルをサーバー装置に記憶させることができる。
【0165】
(付記15)
前記第2端末装置は、テキスト、図形及び撮像画像の少なくとも1つを含む文書ファイルを前記第1データに変換する、付記13又は14記載の情報管理システム。
【0166】
この構成によれば、テキスト、図形及び撮像画像の少なくとも1つを含む文書ファイルが第1データに変換される。変換された第1データがサーバー装置に送信されるため、テキスト、図形及び撮像画像の少なくとも1つを含む文書ファイルを第1データとしてサーバー装置に登録することができる。
【0167】
(付記16)
第2通信部と、前記第1データを前記サーバー装置に送信させる第2制御部と、を備える第2端末装置を備え、前記サーバー制御部は、前記第2端末装置から前記第1データを受信すると、前記第1データの受信を前記第1端末装置に通知する、付記1記載の情報管理システム。
【0168】
この構成によれば、第2端末装置がサーバー装置に第1データを送信すると、第1データを受信したことが第1端末装置に通知される。このため、第1端末装置のユーザーに、サーバー装置が第1データを受信したことを通知することができ、第1端末装置のユーザーに、第1データを閲覧させたり、サーバー装置から第1データを第1端末装置に送信させたりすることができる。
【0169】
(付記17)
前記第1端末装置は、手書きモードがオフされる操作に応じて、前記編集データを前記サーバー装置に送信する、付記1から16のいずれか一項に記載の情報管理システム。
【0170】
この構成によれば、第1端末装置は、手書きモードがオフされる操作を受け付けると、編集データをサーバー装置に送信する。このため、編集データをサーバー装置に送信する操作を行わなくても、編集データをサーバー装置に送信することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0171】
(付記18)
前記第1端末装置は、指示体と前記操作部であるタッチパネルとの接触を検出できなくなってから所定の時間が経過したことに応じて、前記編集データを前記サーバー装置に送信する、付記1から17のいずれか一項に記載の情報管理システム。
【0172】
この構成によれば、指示体とタッチパネルとの接触を検出できなくなってから所定の時間が経過すると、編集データが第1端末装置からサーバー装置に送信される。このため、編集データをサーバー装置に送信する操作を行わなくても、編集データをサーバー装置に送信することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0173】
(付記19)
第1端末装置から第1データに対して第1端末装置が行った編集操作に対応する編集データを取得するサーバー通信部と、前記第1データと前記編集データとを対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する前記第1データに対し前記編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供するサーバー制御部と、を備える、サーバー装置。
【0174】
この構成によれば、サーバー装置が第1端末装置が行った編集操作に対応する編集データを取得し、第1データに対し編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供する。このため、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0175】
(付記20)
サーバーが記憶している第1データと前記第1データに対して第1端末装置が行った編集操作に対応した編集データとをサーバーから取得する取得機能と、前記第1データに対し前記編集データに対応する編集を行った第2データを生成してユーザーに提示する提示機能と、を端末装置に実行させるプログラム。
【0176】
この構成によれば、サーバー装置が第1端末装置が行った編集操作に対応する編集データを取得し、第1データに対し編集データに対応する編集を行った第2データをユーザーに提供する。このため、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0177】
1…情報管理システム、10…ネットワーク、100…第1端末装置、110…無線通信I/F、120…カメラ、130…タッチパネル、131…表示パネル、133…タッチセンサー、150…第1制御部、160…第1記憶部、165…アプリ、170…第1プロセッサー、200…第2端末装置、210…通信I/F、220…操作部、230…表示部、250…第2制御部、260…第2記憶部、261…Webブラウザー、263…プリンタードライバー、270…第2プロセッサー、300…サーバー装置、310…サーバー通信I/F、330…サーバー制御部、340…サーバー記憶部、341…ユーザー管理データベース、343…登録ファイルデータベース、350…サーバープロセッサー、400…一覧画面、500…選択ページ画面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10