(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149402
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】経口組成物
(51)【国際特許分類】
A23L 33/17 20160101AFI20241010BHJP
A23L 2/52 20060101ALI20241010BHJP
A23L 2/66 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
A23L33/17
A23L2/00 F
A23L2/00 J
A23L2/52
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024042557
(22)【出願日】2024-03-18
(31)【優先権主張番号】P 2023061609
(32)【優先日】2023-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】398028503
【氏名又は名称】株式会社東洋新薬
(72)【発明者】
【氏名】田中夏子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤悠一郎
(72)【発明者】
【氏名】白川未築
(72)【発明者】
【氏名】本岡香奈
(72)【発明者】
【氏名】友澤 寛
(72)【発明者】
【氏名】高嶋 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】神谷 智康
【テーマコード(参考)】
4B018
4B117
【Fターム(参考)】
4B018LB10
4B018LE01
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4B018MD07
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4B117LK15
4B117LK16
4B117LK18
4B117LK20
(57)【要約】
【課題】
本発明は、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等に、優れた効果を有する組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】
タンパク質並びに特定の他素材を含有する経口組成物。
【選択図】
なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンパク質並びに、下記(a)~(f)からなる群より選ばれる少なくとも1種の特定の他成分を含むことを特徴とする経口組成物。
(a)ヒアルロン酸、コンドロイチン、プロテオグリカン及びグルコサミンから選ばれる少なくとも1種のムコ多糖類
(b)β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸又はシトルリンから選ばれる少なくとも1種のアミノ酸類
(c)コラーゲン又はイミダゾールジペプチドから選ばれる少なくとも1種のペプチド
(d)黒ショウガ又はヒハツから選ばれる少なくとも1種の植物素材
(e)中鎖脂肪酸、ビタミンB、クエン酸、ローヤルゼリー又はマルトオリゴ糖から選ばれる少なくとも1種の成分
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンパク質並びに特定の他素材を含有する経口組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タンパク質を粉末化して水などとともに摂取する栄養補助食品は、一部のアスリートが摂取するものであり、一般の人々にはあまり馴染みのないものであったが、近年は、健康に対する関心の高まり等を背景に、一般の人々も摂取する機会が増えてきている。
【0003】
近年においては、タンパク質を主成分とする栄養補助食品は、体重増加を目的として摂取されることが多くないとして、効果的に体重を増加できる栄養補助食品として、低分子化したプロテインと、果糖と、黒胡椒抽出物とを含有する栄養補助食品が知られている。しかしながら、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上用及び嗜好性向上等の効果に優れるタンパク質と特定成分との組み合わせに関しては十分に研究がなされていなかった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、タンパク質並びに特定の他素材を含有する筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上用及び嗜好性向上等の効果に優れる経口組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願人は、上記課題を解決するために、種々の物質について鋭意検討を積み重ねたところ、驚くべきことに、タンパク質並びに特定の他素材を含有することにより、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上用及び嗜好性向上等の効果に優れた経口組成物が得られること、さらに、それらを特定量配合することにより、格段に優れた筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上用及び嗜好性向上等の効果に優れた経口組成物が得られることを見出した。本発明は、かかる知見に基づき、完成された発明である。
【0007】
本発明の概要は、以下の通りである。
<1>タンパク質並びに下記(a)~(f)からなる群より選ばれる少なくとも1種の特定の他素材を含むことを特徴とする経口組成物。
(a)ヒアルロン酸、コンドロイチン、プロテオグリカン及びグルコサミンから選ばれる少なくとも1種のムコ多糖類
(b)β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸又はシトルリンから選ばれる少なくとも1種のアミノ酸類
(c)コラーゲン又はイミダゾールジペプチドから選ばれる少なくとも1種のペプチド
(d)黒ショウガ又はヒハツから選ばれる少なくとも1種の植物素材
(e)中鎖脂肪酸、ビタミンB、クエン酸、ローヤルゼリー又はマルトオリゴ糖から選ばれる少なくとも1種の素材
<2>組成物中のタンパク質含有量が10質量%以上である、<1>に記載の経口組成物。
<3>筋肉増強用である、<1>又は<2>のいずれかに記載の経口組成物。
<4>筋力維持用である、<1>又は<2>のいずれかに記載の経口組成物。
<5>関節痛改善用である、<1>又は<2>のいずれかに記載の経口組成物。
<6>抗疲労用である、<1>又は<2>のいずれかに記載の経口組成物。
<7>燃焼促進用である、<1>又は<2>のいずれかに記載の経口組成物。
<8>持久力向上用である、<1>又は<2>のいずれかに記載の経口組成物。
<9>嗜好性向上用である、<1>又は<2>のいずれかに記載の経口組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明の経口組成物は、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等の効果に優れるものである。また、本発明の経口組成物は筋芽細胞賦活作用、軟骨細胞保護作用、ミトコンドリア活性化作用を有することから、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上等の優れた効果が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
[1.タンパク質]
本発明は、タンパク質を必須成分とする。本発明で用いられるタンパク質としては、動物性タンパク質、植物性タンパク質、又はこれらの組み合わせを使用することができる。動物性タンパク質としては、例えば、動物の体組織に由来しないものであり、乳由来タンパク質、ホエイタンパク質(乳清)、カゼインタンパク質、鶏卵、卵白などの卵タンパク質、シルクプロテインが挙げられる。植物性タンパク質としては、例えば、小麦由来タンパク質、大豆由来タンパク質、米由来タンパク質、はと麦由来タンパク質、カラス麦由来タンパク質、とうもろこし由来タンパク質、エンドウ豆由来タンパク質、そら豆由来タンパク質等の穀類由来タンパク質、アーモンド由来タンパク質、ジャガイモ由来タンパク質、芋カス等の芋類由来タンパク質、麻の実由来タンパク質、クランベリー由来タンパク質、藻類由来タンパク質が挙げられる。本発明においては、乳由来タンパク質、ホエイタンパク質、カゼインタンパク質、小麦由来タンパク質、大豆由来タンパク質、米由来タンパク質、エンドウ豆由来タンパク質が好ましく、乳由来タンパク質、ホエイタンパク質、カゼインタンパク質、小麦由来タンパク質、大豆由来タンパク質がより好ましく、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等の効果の観点から、ホエイタンパク質、カゼインタンパク質、大豆由来タンパク質が特に好ましい。なお、本発明に用いるタンパク質は加水分解されたもの(ペプチド)や濃縮物(コンセントレート)、高純度物(アイソレート)、必須アミノ酸を組み合わせたもの(EAA)である。また、本発明においては賦形剤等のタンパク質以外の成分を含むタンパク質含有原料を使用することもできる。タンパク質の平均分子量(重量平均分子量)としては、特に制限されるものではないが、例えば、300~100000であることが好ましく、500~80000であることがより好ましい。
【0011】
本発明の経口組成物におけるタンパク質の含有量は特に制限はないが、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等の優れた効果をもたらす点から、タンパク質含有原料として10~95質量%が好ましく、15~92質量%がより好ましく、20~90質量%が特に好ましく、30~80質量%がとりわけ好ましい。また、使用する原料中のタンパク質含有量は30質量%以上が好ましく、より好ましくは40質量%以上であり、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等の効果を発揮する観点から、特に好ましくは50質量%以上である。
【0012】
[2.特定の他素材]
本発明の組成物は、タンパク質並びに特定の他素材を必須成分とする。以下、特定の他素材について詳述する。
【0013】
[他素材]
(a)ムコ多糖類
(ヒアルロン酸)
ヒアルロン酸は、ヒトや脊椎動物等の皮膚、関節、眼球の硝子体等に存在するムコ多糖の一種であり、別名としてヒアルロナンとも称される。本発明に用いられるヒアルロン酸としては特に制限されないが、鶏冠由来のもの、微生物由来のもの、合成品、酵素などを用いて加水分解したものを用いることができる。本発明におけるヒアルロン酸とは、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸カリウムなどのヒアルロン酸の塩や、加水分解ヒアルロン酸のようにヒアルロン酸を低分子化した分解物も含む概念である。本発明のヒアルロン酸としては、本発明の効果を高めるために、ヒアルロン酸ナトリウムが特に好ましい。また、本発明に用いるヒアルロン酸の分子量は、繰り返し単位の数や、種類によって様々であり、限定されない。重量平均分子量において数百~数百万のヒアルロン酸を用いてもよく、平均分子量が一万以下の加水分解ヒアルロン酸を用いてもよい。本発明においては、市販品を使用することができる。
【0014】
(コンドロイチン)
コンドロイチンとは酸性ムコ多糖の代表的な物質であり、本発明におけるコンドロイチン又はその誘導体は、D-グルクロン酸又はイズロン酸等のウロン酸と、N-アセチル-D-ガラクトサミンからなる2糖の反復構造の構成を有するムコ多糖であれば特に限定されず、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸蛋白質複合体、これらの塩又は誘導体等が挙げられる。本発明で使用されるコンドロイチン又はその誘導体として、コンドロイチン又はその誘導体を含有する従来公知な素材、例えば、サメ,サケ又はイカ等の魚介類や豚,牛,鳥等の動物の軟骨組織が挙げられる。その他、牛等の動物の目や角膜、イカの皮、鶏冠、鶏皮等の軟骨組織以外の動物の組織、山いも、納豆、オクラ等の植物、ツバメの巣、なめこ等が挙げられる。これらはそのまま使用しても良いし、コンドロイチン又はその誘導体を分離又は精製したものを使用しても良い。本発明においては、市販品を使用することができる。
【0015】
(プロテオグリカン)
プロテオグリカンとは、タンパク質をコアとして、コンドロイチン硫酸やデルマタン硫酸等のグリコサミノグリカンが共有結合した複合多糖であり、動物組織、特に軟骨組織に多く存在する。プロテオグリカンは生体内で、コア蛋白質がさらにヒアルロン酸に結合した構造で存在することも知られており、その分子量は、数万~数千万と大きい。本発明で用いるプロテオグリカンとしては、具体的に、動物由来のプロテオグリカンを挙げることができ、特に、サケ鼻軟骨由来のプロテオグリカンが好ましい。本発明においては、市販品を使用することができる。
【0016】
(グルコサミン)
グルコサミンとは、アミノ糖のひとつであって、本発明におけるグルコサミンは、化学構造、純度、性状や調製方法は特定のものに限定されない。本発明におけるグルコサミンは、具体的には、例えば、グルコサミン、マンノサミン、ノイラミン酸、ガラクトサミンならびにこれらのアミノ糖の誘導体が挙げられる。誘導体の例としては、N-アセチル化誘導体などのアシル化誘導体、N-硫酸化誘導体やO-硫酸化誘導体などの硫酸化誘導体、N-グリコリル化誘導体などのグリコリル化誘導体などが挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。特に本発明の効果を高めるために、グルコサミン類の中でも、グルコサミンのアシル化誘導体が好ましく、N-アセチルグルコサミンがとりわけ好ましい。本発明で用いるアミノ糖は、以上のようなアミノ糖を構成単位として含む多糖や糖蛋白質などを、例えば、哺乳類、魚類、軟体動物、節足動物、菌類などから常法により採取し、酸性条件下で又は適宜の酵素の作用によって加水分解した後に、クロマトグラフィーなどの糖類の分離精製のための慣用の方法に供して調製することができる。例えば、N-アセチルグルコサミンは、例えば、カニやエビなどの甲殻類の殻から調製された多糖類キチンを原料として、これを、酸で部分加水分解し、さらにこれにキチナーゼのような酵素を作用させて分解することで調製することができる。また、市販品を使用することもできる。
【0017】
(b)アミノ酸類
(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)
β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸(HMB)とは、必須アミノ酸であるロイシンの代謝産物であり、ヒトの体内で合成される。本発明におけるHMBは、HMBのあらゆる生理的に利用可能な形態、例えば、遊離酸及び塩、並びにその誘導体であってもよい。HMBの形態は特に制限されないが、遊離酸、カルシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等の塩、エステル、ラクトン、水和物等が挙げられ、その中でも塩が好ましく、本発明の効果を高める観点から、カルシウム塩(HMBCa)が特に好ましい。本発明の経口組成物におけるHMBは、公知の方法により合成したものや、市販品を使用することができる。
【0018】
(シトルリン)
シトルリンとは、遊離アミノ酸のひとつであって、本発明におけるシトルリンはL-シトルリンであっても、D-シトルリンであってもよいが、L-シトルリンであることが好ましい。シトルリンは、化学合成により得られたもの、発酵に得られたもの等、その製造方法は問わない。また、シトルリンは、塩の形態であってもよく、塩としては、薬学的に許容される塩であれば特に制限されるものではなく、例えば、無機酸塩、有機酸塩、金属塩、アンモニウム塩を挙げることができる。シトルリンは、医薬品、試薬等として市販されており、本発明においては、これらの市販品を使用することができる。
【0019】
(c)ペプチド
(コラーゲン)
コラーゲンとしては、動物(主に哺乳類、魚類、鳥類等)の体組織から抽出されたコラーゲンの分解物、コラーゲンの誘導体などを指し、本発明で使用できるコラーゲンとしては、コラーゲン、加水分解コラーゲン、アテロコラーゲン、イソステアロイル加水分解コラーゲン、サクシニルアテロコラーゲン、水溶性コラーゲン等が挙げられる。本発明においては、コラーゲン、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲンが好ましく、加水分解コラーゲンが特に好ましい。本発明においては、市販品を使用することができる。
【0020】
(イミダゾールジペプチド)
イミダゾールジペプチドは、鶏肉や豚肉、牛肉等の畜肉類や、カツオ、マグロ等の魚介類に含まれるペプチド成分であり、アンセリン、カルノシン、バレニンなどの総称である。本発明におけるイミダゾールジペプチドは、アンセリン、カルノシン、バレニンのいずれか1種であってもよく、2種以上の混合物であってもよい。イミダゾールジペプチドの製造方法は特に限定されず、鳥肉(例えば、ニワトリなど)、畜肉(例えば、ウシ、ブタ等)や魚肉(例えば、カツオ、マグロ等)等から、水抽出、熱水抽出、アルコール抽出、超臨界抽出等の方法で抽出して得られるエキス(抽出物)やその精製物、加工物(例えば、乾燥粉末(以下、エキスの乾燥粉末のことを「エキス末」ともいう))として製造することが可能であり、また、市販のものを利用することも可能である。イミダゾールジペプチドは精製物である必要はなく、チキンエキスや魚介エキスなどの、イミダゾールジペプチド含有量を高めた状態のエキスを使用しても良い。本発明で用いられるイミダゾールジペプチドは、好ましくは鶏肉等から抽出し、必要に応じて酵素処理などを行い、脱塩、脱色、濃縮、乾燥工程等を経て、イミダゾールジペプチドを5%以上、好ましくは10%以上含有するチキンエキスであることが、本発明の効果を高める観点から好ましい。本発明においては、市販品を使用することができる。
【0021】
(d)植物素材
(黒ショウガ)
黒ショウガとは、学名をKaempferia Parvifloraといい、本発明における黒ショウガは、東南アジアなどに自生することで知られているショウガ科バンウコン属の植物として知られているものであれば特に限定されず、例えば、その根、茎、葉、花、枝などの部位を用いることができるが、好ましくは根及び茎である。黒ショウガは、採取した状態の未加工のものに加えて、採取した後に所定の処理に供して得られる加工物であってもよい。加工物としては、例えば、乾燥粉末、細片化物及びその乾燥粉末、搾汁及びその乾燥粉末、抽出物及びその乾燥粉末などが挙げられるが、これらに限定されない。具体的には、加工、貯蔵、運搬などの容易性や使用形態の汎用性といった観点から、乾燥粉末であることが好ましい。本発明においては、市販品を使用することができる。
【0022】
(ヒハツ)
ヒハツとは、コショウ科コショウ属の学名がPiper longum L.の植物で、別名のインドナガコショウで称されることもある。本発明におけるヒハツとしては、成熟又は未成熟の果穂(実)、葉、葉柄、枝、根等が挙げられ、成熟又は未成熟の果穂が好ましい。ヒハツとしては、ヒハツを加工した加工物を用いてもよく、例えば、収穫したヒハツを乾燥させて粉砕し粉末にしたものや、水、低級アルコール又はそれらの混合溶媒等で抽出した抽出物(エキス末)や、発酵物(発酵粉末)を使用でき、エキス末を使用することが好ましい。本発明で使用するヒハツとしては、成熟又は未成熟の果穂のエキス末が効果を高める観点望ましい。本発明においては、市販品を使用することができる。
【0023】
(e)素材
(中鎖脂肪酸)
中鎖脂肪酸とは、炭素数8~12の飽和脂肪酸から構成されるグリセリドである。本発明における中鎖脂肪酸を構成する脂肪酸としては、炭素数8~10がより好ましい。また、本発明で使用される中鎖脂肪酸としては、中鎖脂肪酸のトリグリセリド、ジグリセリド及びモノグリセリドから選ばれる1種以上が好ましく、中鎖脂肪酸トリグリセリド(Medium Chain Triglycerides:MCT)を必須とするものが特に好ましい。中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT:Medium Chain Triglyceride)は、脂肪酸及びグリセロールのトリエステルであり、一般的な油よりも消化、吸収が速く、エネルギーに変換されやすい油である。中鎖脂肪酸トリグリセリドの脂肪酸としては、炭素数6~14の脂肪酸が好ましく、炭素数8~12の脂肪酸がより好ましい。具体的に、脂肪酸としては、炭素数6のカプロン酸、炭素数8のカプリル酸、炭素数10のカプリン酸、炭素数12のラウリン酸、炭素数14のミリスチン酸等を挙げることができる。具体的に、中鎖脂肪酸トリグリセリドとしては、パーム、ヤシ、菜種等由来のものを用いることができる。本発明においては、市販品を使用することができる。
【0024】
(ビタミンB)
ビタミンBとは、通常知られている「ビタミンB群」に属する水溶性の化合物を指す。本発明で用いるビタミンBとしては、特に限定されず、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン及びそれらの塩や誘導体などが挙げられる。これらは、1種のみを用いても良いし、2種以上を混合しても良い。公知の方法により合成したものや抽出したもの、また、これらの市販品を用いることができる。
【0025】
(クエン酸)
クエン酸とは、カルボキシル基を3個有する弱酸であり、本発明におけるクエン酸は、塩の形態であってもよく、公知の方法により合成したものや、市販品を用いることができる。市販品としては、食品に適用可能なものであれば限定されない。
【0026】
(ローヤルゼリー)
ローヤルゼリーとは、ミツバチの働き蜂により分泌され、女王蜂となる幼虫や、成虫となった女王蜂に給餌される乳白色の液体である。本発明におけるローヤルゼリーとしては、ミツバチの働き蜂が分泌するものを収集したもの(いわゆる、生ローヤルゼリー)を用いても良く、生ローヤルゼリーから、水抽出、熱水抽出、アルコール抽出、超臨界抽出等の方法で抽出して得られるエキス(抽出物)やその精製物、加工物(例えば、乾燥粉末、エキス末)を用いても良く、また、市販のものを用いても良い。
【0027】
(マルトオリゴ糖)
マルトオリゴ糖とは、消化性オリゴ糖のひとつであり、本発明におけるマルトオリゴ糖としては、マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース等が挙げられ、特に、マルトトリオースが効果を高める観点から好ましい。本発明においては、市販品を使用することができる。
【0028】
本発明の経口組成物におけるヒアルロン酸又はコンドロイチンの含有量は特に制限はないが、本発明の効果を高める観点から、0.1~90質量%が好ましく、1~80質量%がより好ましく、5~70質量%が特に好ましい。
【0029】
本発明の経口組成物におけるプロテオグリカン又はグルコサミンの含有量は特に制限はないが、本発明の効果を高める観点から、5~90質量%が好ましく、10~80質量%がより好ましく、20~70質量%が特に好ましい。
【0030】
本発明の経口組成物におけるシトルリンの含有量は特に制限はないが、大豆由来タンパク質を組み合わせる場合は、本発明の効果を高める観点から、0.1~90質量%が好ましく、1~80質量%がより好ましく、5~70質量%が特に好ましい。また、特に本発明の経口組成物におけるシトルリンの含有量が5%以上である場合は、本発明の効果を高める観点から、タンパク質の含有量は25%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、60%以上が特に好ましい。
【0031】
本発明の経口組成物におけるHMB(無水換算、HMBCaの場合、カルシウム含量を除く)の含有量は特に制限はないが、本発明の経口組成物が顆粒剤やカプセル剤である場合は、本発明の効果を高める観点から、40~60質量%が好ましく、45~58質量%がより好ましく、50~55質量%が特に好ましい。また、この時、タンパク質の含有量は40%以上であることが本発明の効果を高める観点から好ましい。本発明の経口組成物が粉末剤の場合は、本発明の効果を高める観点から、1~80質量%が好ましく、5~70質量%がより好ましく、10~60質量%が特に好ましい。
【0032】
本発明の経口組成物におけるイミダゾールジペプチドの含有量は特に制限はないが、本発明の経口組成物が顆粒剤である場合は、本発明の効果を高める観点から、0.1~60質量%が好ましく、1~50質量%がより好ましく、2~40質量%が特に好ましい。本発明の経口組成物が粉末剤やカプセル剤の場合は、本発明の効果を高める観点から、0.1~70質量%が好ましく、1~60質量%がより好ましく、5~50質量%が特に好ましい。
【0033】
本発明の経口組成物におけるコラーゲンの含有量は特に制限はないが、本発明の効果を高める観点から、0.1~90質量%が好ましく、1~80質量%がより好ましく、5~70質量%が特に好ましい。
【0034】
本発明の経口組成物における黒ショウガの含有量は特に制限はないが、本発明の効果を高める観点から、ポリメトキシフラボンの含有量として、0.001~30質量%が好ましく、0.01~20質量%がより好ましく、0.1~15質量%が特に好ましい。
【0035】
本発明の経口組成物におけるヒハツの含有量は特に制限はないが、乳由来タンパク質と組み合わせる場合は、本発明の効果を高める観点から、ピペリンとして、0.00001~10質量%が好ましく、0.0001~5質量%がより好ましく、0.01~2.5質量%が特に好ましい。
【0036】
本発明の経口組成物における中鎖脂肪酸の含有量は特に制限はないが、大豆由来タンパク質を組み合わせる場合は、本発明の効果を高める観点から、5~90質量%が好ましく、10~80質量%がより好ましく、20~70質量%が特に好ましい。また、特に本発明の経口組成物が顆粒剤であり、中鎖脂肪酸の含有量が15%以上である場合は、本発明の効果を高める観点から、タンパク質の含有量は25%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、60%以上が特に好ましい。
【0037】
本発明の経口組成物におけるビタミンB群の含有量は特に制限はないが、大豆由来タンパク質と組み合わせる場合は、本発明の効果を高める観点から、0.00001~30質量%が好ましく、0.0001~20質量%がより好ましく、0.001~10質量%が特に好ましい。
【0038】
本発明の経口組成物におけるクエン酸の含有量は特に制限はないが、大豆由来タンパク質と組み合わせる場合は、本発明の効果を高める観点から、0.1~50質量%が好ましく、1~40質量%がより好ましく、2~30質量%が特に好ましい。本発明の経口組成物が錠剤やカプセル剤の場合は、本発明の効果を高める観点から、1~60質量%が好ましく、5~50質量%がより好ましく、10~40質量%が特に好ましい。
【0039】
本発明の経口組成物におけるローヤルゼリーの含有量は特に制限はないが、本発明の効果を高める観点から、0.1~70質量%が好ましく、1~60質量%がより好ましく、5~50質量%が特に好ましい。
【0040】
本発明の経口組成物におけるマルトオリゴ糖の含有量は特に制限はないが、本発明の効果を高める観点から、0.001~50質量%が好ましく、0.01~40質量%がより好ましく、0.1~30質量%が特に好ましい。
【0041】
本発明の経口組成物のメジアン径は特に制限はないが、本発明の効果を高める観点から、10~750μm以下であることが好ましく、25~500μm以下であることがより好ましく、50~250μm以下であることが特に好ましい。
【0042】
本発明の筋肉増強用経口組成物としては、具体的に、例えば、「理想の筋肉のために」、「理想的なカラダづくりをサポート」、「強いカラダづくりに」、「運動時のプロテイン補給のために」、「体型を維持したい方に」、「筋肉量を維持する」、「シェイプアップ」、「スタイルを維持したい方に」、「スタイルを改善したい方に」、「体づくりを支える」等を表示したいわゆる健康食品を例示することができる。
【0043】
本発明の筋力維持用経口組成物としては、具体的に、例えば、「不足しがちなプロテインを摂取」、「アクティブに生活したい方に」、「日々の健康維持のために」、「筋肉の減少・代謝の低下を防ぐ」等を表示したいわゆる健康食品を例示することができる。
【0044】
本発明の関節痛改善用経口組成物としては、具体的に、例えば、「膝や腰の悩みに」、「健やかな歩みに」、「軽やかな動きに」、「転倒事故が心配な方に」、「関節機能を整える」、「関節の動きをなめらかにする」、「関節機能を改善する」、「関節の動きの悩みを緩和する」、「関節の動きを助ける」、「関節の動きをサポートする」、「活動的な毎日のために」、「元気に動く」、「歩く・座る・動くを我慢しない」、「スムーズな毎日のために」、「立ったり座ったりが気になる方に」、「関節サポート」、「軟骨サポート」等を表示したいわゆる健康食品を例示することができる。
【0045】
本発明の抗疲労用経口組成物としては、具体的に、例えば、「続く疲れに」、「毎日の疲れに」、「肉体的、精神的な高いパフォーマンスをサポート」、「疲労感を軽減」、「疲れやすい方に」、「毎日の元気をサポート」等を表示したいわゆる健康食品を例示することができる。
【0046】
本発明の燃焼促進用経口組成物としては、具体的に、例えば、「脂肪の燃焼を高める」、「熱産生促進」、「脂肪代謝促進」、「脂肪を減らす」、「エネルギー消費促進」、「肥満が気になる方に」、「お腹まわりが気になる方に」、「お腹の脂肪が気になる方に」、「体重が気になる方に」、「ダイエットをサポートする」等を表示したいわゆる健康食品を例示することができる。
【0047】
本発明の持久力向上用経口組成物はとしては、具体的に、例えば、「持久力を高めたい方に」、「持久力の維持に」、「長く、気持ちよく動き続けたい方に」、「持続的なパフォーマンスをサポート」等を表示したいわゆる健康食品を例示することができる。
【0048】
本発明の経口組成物の1日の使用量は特に限定されず、使用態様や使用者の使用内容などに応じて適宜設定され得るが、例えば、使用者の体重を基準として、1~6000mg/kgであり、好ましくは5~4000mg/kgであり、より好ましくは10~3000mg/kgであり、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進及び嗜好性向上等の効果の観点から、さらに好ましくは10~2000mg/kgである。本発明の経口組成物の1回の使用量についても同様に特に限定されず、例えば、使用者の体重を基準として、0.5~3000mg/kgであり、好ましくは1~2000mg/kgであり、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等の効果の観点から、より好ましくは5~1000mg/kgである。
【0049】
また、本発明の経口組成物の1日の使用量は特に限定されず、例えば、0.1~300g、好ましくは0.5~200g、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等の効果の観点から、特に好ましくは1~150gとすることができる。本発明の経口組成物の1回の使用量は、例えば、0.1~100g、好ましくは0.5~80g、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等の効果の観点から、より好ましくは1~50gとすることができる。
【0050】
本発明の経口組成物におけるタンパク質と特定の他成分の配合比は特に限定されないが、タンパク質:特定の他成分=0.01~7500000:1が好ましく、より好ましくは0.1~5000:1であり、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等の効果の観点から、特に好ましくは1~500:1である。
【0051】
本発明の経口組成物は、タンパク質および特定の他成分のみを含むものであってもよいし、上記2成分に加えて、その他の成分を含んでもよい。その他の成分としては、例えば、種々の賦形剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、増粘剤、食物繊維、乳化剤、着色料、香料、甘味料、クエン酸以外の酸味料、食塩、ビタミンB以外のビタミン、調味料、添加剤などを挙げることができる。その他の成分の含有量は、本発明の経口組成物の利用形態などに応じて適宜選択することができる。
【0052】
本発明の経口組成物は、筋肉増強、筋力維持、関節痛改善、疲労感改善、燃焼促進、持久力向上及び嗜好性向上等の効果を得ることを目的とした種々の形態で利用され得る。
【0053】
本発明の経口組成物の形態は特に限定されず、任意の形態とすることができる。例えば、経口的な使用に適した形態、具体的には、粉末状、粒状、顆粒状、錠状、液状、ペースト状、ハードカプセルやソフトカプセルのようなカプセル状、カプレット状、タブレット状、ソーセージ状、カマボコ状などの各形態が挙げられる。
【0054】
本発明の経口組成物の包装形態は特に限定されず、剤形などに応じて適宜選択できるが、例えば、PTPなどのブリスターパック;ストリップ包装;ヒートシール;アルミパウチ;プラスチックや合成樹脂などを用いるフィルム包装;バイアルなどのガラス容器;アンプルなどのプラスチック容器などが挙げられる。
【0055】
本発明の経口組成物は、粉末状(粉末、顆粒などの粉の形態)であって、水と混合した混合物を経口的に使用する形態であると、腐敗を防ぎ長期保存に適することから好ましい。また本発明の経口組成物が粉末状やタブレット状などの固体の形態である場合、上述したように、これを水と混合して液状体となし、経口的に使用することができるが、使用者の好みなどに応じて、固体のまま経口的に使用してもよい。
【実施例0056】
以下、本発明を実施例に基づき説明する。
試験1.ミトコンドリア活性化能の評価
ミトコンドリアは、細胞内のエネルギー産生において中心的な役割を担う細胞小器官で、筋肉の活動や発達、維持においても不可欠であり、その活性が低下すると筋肉の急速な萎縮が進行することが知られている。また、疲労のメカニズムとしてミトコンドリアでのエネルギー産生の低下が指摘されており、オーバーワークやストレス等で過剰に産生された活性酸素による酸化ストレスの影響で、ミトコンドリアの電子伝達系が阻害されエネルギー産生が低下し、細胞機能や神経機能が低下した結果、疲労した状態(パフォーマンス低下、疲労感)に陥ると考えられている。よって、ミトコンドリア活性化作用を確認することで、筋肉増強作用、筋力維持作用、疲労感改善作用、燃焼促進作用や持久力向上作用を確認することができる。
[被験物質]
被験物質として、以下の物質を使用した。
・大豆由来タンパク質:市販されている粉末状大豆タンパク質を用いた。
・乳清由来タンパク質:市販されている粉末状ホエイタンパク質を用いた。
・EAA:市販されているトリプトファン、ヒスチジン、リジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、フェニルアラニン及びトレオニンを均等に配合した必須アミノ酸9種類の混合末を用いた。
・ヒアルロン酸:市販されている粉末状ヒアルロン酸ナトリウムを用いた。
・コンドロイチン:市販されているサメ軟骨由来の粉末状コンドロイチンを用いた。
・プロテオグリカン:市販されているサケ鼻軟骨由来の粉末状プロテオグリカンを用いた。
・グルコサミン:市販されている粉末状の、グルコサミン塩酸塩とN-アセチルグルコサミンを用いた。
・シトルリン:市販されている粉末状のシトルリンを用いた。
・β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸:市販されている粉末状のHMBのカルシウム塩を用いた。
・イミダゾールジペプチド:市販されているチキンエキスを原料とするアンセリンとカルノシンを含むパウダーを用いた。
・コラーゲン:市販されている粉末状の魚由来コラーゲンペプチドを用いた。
・黒ショウガ:市販されている根茎の粉末状含水エタノール抽出物を用いた。
・ヒハツ:市販されている果穂の粉末状熱水抽出物を用いた。
・中鎖脂肪酸:市販されている粉末状の中鎖脂肪酸油を用いた。
・ビタミンB:代謝に関与するビタミンB群から代表的なビタミンとして市販されている粉末状のビタミンB1を用いた。
・クエン酸:市販されている粉末状のクエン酸を用いた。
・ローヤルゼリー:市販されている粉末状のローヤルゼリーを用いた。
・マルトオリゴ糖:市販されている液状のマルトトリオースを用いた。
・ロイシン:ミトコンドリア活性作用が知られている成分として市販されている粉末状のL-ロイシンを用いた。
・デキストリン:ミトコンドリア活性に影響を与えない物質である市販されているデキストリンを用いた。
【0057】
[被験物質の調製]
各被験物質は、分化誘導培地(2%HS(ウマ血清)-DMEM)を用いて調製した。下記試験に用いた被験物質の配合比は表1~5のとおりである。
【0058】
[ミトコンドリア活性測定]
(1)37℃、5容量%CO2インキュベーター内で、75 cm2フラスコを用いて、マウス筋芽細胞 (C2C12)を増殖培地(10%FBS-DMEM)で培養した。
(2)トリプシン処理により浮遊させた細胞を、96ウェルコラーゲンコートプレートの各ウェルに8×10^3 cells/wellの細胞密度で播種し、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で、24時間前培養した。
(3)各ウェルより培地を除去後、無血清DMEMで2回洗浄し、分化誘導培地(2%HS-DMEM)を200 μL/wellで添加し、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で5、6日間培養した。
(4)2、3日に1回、培地交換を行い、筋管細胞へ分化させた。
(5)各ウェルより培地を除去後、被験物質含有培地を100 μL/wellで添加し、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で24時間培養した。
(6)培地には分化誘導培地を用い、被験物質の培地中の合計濃度を100 μg/mLとした。
(7)24時間培養後、培地を除去し、無血清DMEMで各ウェルを2回洗浄後、無血清DMEMで調製した10 μM Rhodamine123(富士フィルム和光純薬製)を各ウェルに50 μLずつ添加した。
(8)37℃、5容量%CO2インキュベーター内に30分間静置させた後、試薬を除去し、PBSで各ウェルを2回洗浄した。
(9)各ウェルよりPBSを除去後、さらにウェルにPBSを添加し、蛍光強度(励起波長Ex.507nm、蛍光波長Em.529nm)を測定した。
(10)得られたデータを元に% of controlを算出した。
% of control = (Data sample - Data blank) / (Data control - Data blank) × 100
比較例1の値を100としたときの相対値を表1~5に示した。
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
各被験物質を単独で添加した比較例1~19においては、ミトコンドリア活性の値は97.6~101.8% of controlであるのに対し、タンパク質と特定の他成分とを含有する実施例1~17においては、117.5~137.6%とミトコンドリア活性が顕著に増加することがわかる。また、タンパク質とミトコンドリア活性化作用が知られているロイシンとを含有した比較例21と比べて、各実施例はより優れたミトコンドリア活性化作用を示すことがわかる。以上より、本発明の経口組成物は、優れたミトコンドリア活性化作用を有することから、筋肉増強効果、筋力維持効果、疲労感改善効果、燃焼促進効果や持久力向上効果を有するものであることがわかる。すなわち、本発明の経口組成物は筋肉増強用経口組成物、筋力維持用経口組成物、疲労感改善用経口組成物、燃焼促進用経口組成物や持久力向上用経口組成物として有用である。
【0065】
試験2.軟骨細胞活性化能の評価
正常ヒト膝関節軟骨細胞は、軟骨形成の優れたモデル系として変形性関節症、関節、軟骨細胞分化, 硝子軟骨などの研究に広く使用されており、その細胞賦活活性を確認することで、軟骨組織の維持・改善による軟骨保護作用、歩行機能改善作用や関節痛改善作用を確認することができる。
[被験物質]
被験物質として、試験1と同じもののほか、下記のものも使用した。
・ビタミンD:軟骨細胞活性化作用が知られている成分として市販されている粉末状のビタミンDを用いた。
・デキストリン:軟骨細胞活性に影響を与えない物質である市販されているデキストリンを用いた。
【0066】
[被験物質の調製]
各被験物質は、以下のように調製した。
各被験物質を軟骨細胞増殖培地(LONZA製)で溶解した。下記試験に用いた被験物質の配合比は表6、7のとおりである。
【0067】
[軟骨細胞活性測定]
(1)37℃、5容量%CO2インキュベーター内で、75 cm2フラスコを用いて、正常ヒト膝関節軟骨細胞 (NHAC-kn)を軟骨細胞増殖培地(LONZA製)で培養した。
(2)トリプシン処理により浮遊させた細胞を、96ウェルクリアプレートの各ウェルに1×10^4 cells/wellの細胞密度で播種し、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で、24時間前培養した。
(3)各ウェルより培地を除去後、被験物質含有培地を100 μL/wellで添加し、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で24時間培養した。
(4)培地には軟骨細胞増殖培地を用い、被験物質の培地中の合計濃度を1 μg/mLとした。
(5)24時間培養後、培地を除去し、200 μLのPBSで各ウェルを洗浄後、無血清DMEMで30倍に希釈したCell Counting Kit-8(同仁化学製)を各ウェルに150 μLずつ添加した。
(6)37℃、5容量%CO2インキュベーター内に静置し適度に発色させた後、450 nmにおける吸光度を測定した。
(7)得られたデータを元に% of controlを算出した。
% of control = (Data sample - Data blank) / (Data control - Data blank) × 100
比較例1の値を100としたときの相対値を下記表6、7に示した。
【0068】
【0069】
【0070】
各被験物質を単独で添加した比較例22~29においては、軟骨細胞活性の値は88.5~102.9% of controlであるのに対し、タンパク質と特定の他成分とを含有する実施例18~24においては、117.5~157.4%とミトコンドリア活性が顕著に増加することがわかる。また、タンパク質と軟骨細胞活性化作用が知られているビタミンDとを含有した比較例31と比べて、各実施例はより優れた軟骨細胞活性化作用を示すことがわかる。以上より、本発明の経口組成物は、優れた軟骨細胞活性化作用を有することから、軟骨組織の維持・改善による軟骨保護作用、歩行機能改善作用や関節痛改善作用を有するものであることがわかる。すなわち、本発明の経口組成物は軟骨保護用経口組成物、歩行機能改善用経口組成物や関節痛改善用経口組成物として有用である。
【0071】
試験3.アミノ酸吸収促進の評価
本発明の組成物を用いてヒト大腸癌由来細胞株の単層透過性によるアミノ酸吸収促進作用を確認した。ヒト大腸癌由来細胞株の単層透過性は、ヒト腸を介した化合物の吸収性を評価するために利用される一般的なインビトロモデルである。アミノ酸の透過性を確認することで、アミノ酸吸収促進による筋肉増強作用、筋力維持作用を確認することができる。
[被験物質]
被験物質として、試験1と同じもののほか、下記のものも使用した。
・ビタミンD:軟骨細胞活性化作用が知られている成分として市販されている粉末状のビタミンDを用いた。
【0072】
[アミノ酸吸収量測定]
(1)37℃、5容量%CO2インキュベーター内で、75 cm2フラスコを用いて、ヒト大腸癌由来細胞を10%FBS-1%NEAA-DMEMで培養した。
(2)トリプシン処理により浮遊させた細胞を、24ウェルプレート上のインサートウェルに4×10^4 cells/wellの細胞密度で播種し、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で、24時間前培養した。
(3)24時間後培地を交換し、その後 3~4日ごとに培地交換を行いながら14~15日間培養し、単層を形成させた。
(4)電気抵抗値を測定し、 HBSSバッファーで洗浄した。
(5)被験物質は、以下の手順でペプシンおよびパンクレアチンによる酵素処理を行った。また、コントロール用に被験物質を含まない超純水も同様に酵素処理を行った。
被験物質を超純水で溶解し、37℃のブロックヒーターでプレインキュベートした。
0.5N-HClでpH2.0に調整し、10mM-HClで20 μg/mLに調整したペプシン溶液を100μL添加した。
37℃のウォーターバスで1hインキュベートした後、0.5N-NaOHでpH7.5に調整し、チューブ内の合計液量が1.5mLになるよう超純水を添加した。
超純水で8mg/mLに調製したパンクレアチン溶液を100μg/mL添加し、37℃のウォーターバスで1hインキュベートした。
インキュベート後、超純水を添加して25mg/mLに調整した。
(6)酵素処理をした被験物質を終濃度8.33mg/mLで添加し、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で2時間培養した。
(7)L-アミノ酸定量キット(Sigma-Aldrich)を用いて透過液中のアミノ酸濃度を測定した。
(8)コントロールの値を1としたときの相対値を表8~10に示した。
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
大豆由来タンパク質又は特定の他成分を単独で添加した比較例32、34~43においては、コントロールの吸収量を1とした時のアミノ酸吸収量の相対値は0.75~2.19であり、コントロールの吸収量よりも低いか、高くても増加量は1.19であった。それに対し、大豆由来タンパク質と特定の他成分とを含有する実施例32~34、36~42においては、その相対値は2.40~3.56であった。各比較例と実施例は添加した被験物質の合計量が変わらないにも関わらず、各比較例のコントロールの吸収量に対する増加(及び減少)量を合計したものよりも実施例の増加量はいずれも高くなり、アミノ酸吸収量が顕著に増加することがわかる。また、EAAを添加した比較例33とHMBカルシウム塩を添加した比較例36のアミノ酸吸収量の増加量は18.00と0.05であったところ、EAAとHMBカルシウム塩を含有する実施例35の増加量は22.09であり、同様に、アミノ酸吸収量が顕著に増加することがわかる。加えて、タンパク質と、アミノ酸吸収促進作用が知られているビタミンDとを含有した比較例45のアミノ酸吸収量の増加量1.26と比べて、各実施例はより優れたアミノ酸吸収促進作用を示すことがわかる。以上より、本発明の経口組成物は、優れたアミノ酸吸収促進作用を有することから、アミノ酸吸収促進による筋肉増強効果や筋力維持効果を有するものであることがわかる。すなわち、本発明の経口組成物はアミノ酸吸収促進用経口組成物、筋肉増強用経口組成物や筋力維持用経口組成物として有用である。
【0077】
4.官能試験
本発明の組成物を用いて呈味改善作用を確認した。
[被験物質]
被験物質として、試験1と同じもののほか、下記も使用した。
・エンドウ豆タンパク質:市販されている粉末状エンドウタンパク質を用いた。
・カゼインタンパク質:市販されている粉末状乳由来のカゼインタンパク質を用いた。
・卵白由来タンパク質:市販されている卵白を酵素分解して得られる粉末状卵白由来タンパク質を用いた。
・デキストリン:味に影響を与えない物質である市販されているデキストリンを用いた。
【0078】
表11に記載の配合比に従って粉末試料10gを、水100mlと混合して各サンプルを得た。これらのサンプルについて、タンパク質特有の風味の有無を評価した。官能評価は日常的にプロテイン飲料を摂取しており、かつ、官能評価経験を有するパネラーにより行った。評価結果は表11に示した。
【0079】
つぎに、表12~14に記載の配合比に従って粉末試料10gを、水100mlと混合して各サンプルを得た。これらのサンプルについて、各タンパク質単独の場合と比較して、タンパク質特有の風味について下記を基準にして評価した。官能評価は日常的にプロテイン飲料を摂取しており、かつ、官能評価経験を有するパネラーにより行った。評価結果は表12~14に示した。
<タンパク質特有の臭い>
◎:イオウのような臭みがなく、標準品よりかなりおいしく感じられる。
○:イオウのような臭みが少なく、標準品よりおいしく感じられる。
△:標準品と同程度である。
×:標準品以下である。
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
表11に示す通り、その由来によらずタンパク質には共通する特有の風味があることがわかる。そして、表12~14に示す通り、タンパク質から大豆由来タンパク質、乳清タンパク質およびEAAを選択し、特定の成分と組み合わせることで共通する特有の風味を改善できるかを評価したところ、いずれもその呈味が改善されており、嗜好性に優れることがわかる。
【0085】
下記表15に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とシトルリンを配合するか、タンパク質とシトルリンを特定の配合量で配合することから、1日2回、1回あたり20gを水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0086】
【0087】
下記表16に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とシトルリンを配合するか、タンパク質とシトルリンを特定の配合量で配合することから、1日3回、1回あたり5gを水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0088】
【0089】
下記表17に記載の組成に従って、錠剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とシトルリンを配合するか、タンパク質とシトルリンを特定の配合量で配合することから、1日2回、1回あたり3錠(計 900mg)を水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0090】
【0091】
下記表18に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とシトルリンを配合するか、タンパク質とシトルリンを特定の配合量で配合することから、1日1回、3粒(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0092】
【0093】
下記表19に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とMCTを配合するか、タンパク質とMCTを特定の配合量で配合することから、1日3回、1回あたり20gを水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0094】
【0095】
下記表20に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とMCTを配合するか、タンパク質とMCTを特定の配合量で配合することから、1日3回、1回あたり20gを水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0096】
【0097】
下記表21に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とMCTを配合することから、1日2回、3粒(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0098】
【0099】
下記表22に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とプロテオグリカン、グルコサミン塩酸塩又はN-アセチルグルコサミを配合することから、1日3回、1回あたり20gを水に懸濁して摂取することで、関節痛改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0100】
【0101】
下記表23に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とプロテオグリカン、グルコサミン塩酸塩又はN-アセチルグルコサミを配合することから、1日2回、1回あたり10gを水に懸濁して摂取することで、関節痛改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0102】
【0103】
下記表24に記載の組成に従って、錠剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とプロテオグリカン、グルコサミン塩酸塩又はN-アセチルグルコサミを配合することから、1日2回、1回あたり3錠(計 900mg)を水に懸濁して摂取することで、関節痛改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0104】
【0105】
下記表25に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とプロテオグリカン、グルコサミン塩酸塩又はN-アセチルグルコサミを配合することから、1日2回、1回あたり2粒(計 1000mg)を水に懸濁して摂取することで、関節痛改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0106】
【0107】
下記表26に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とヒアルロン酸、コラーゲン又はコンドロイチンを配合することから、1日3回、1回あたり20gを水に懸濁して摂取することで、関節痛改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0108】
【0109】
下記表27に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とヒアルロン酸、コラーゲン又はコンドロイチンを配合することから、1日2回、1回あたり10gを水に懸濁して摂取することで、関節痛改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0110】
【0111】
下記表28に記載の組成に従って、錠剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とヒアルロン酸、コラーゲン又はコンドロイチンを配合することから、1日2回、1回あたり3錠(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、関節痛改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0112】
【0113】
下記表29に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とヒアルロン酸、コラーゲン又はコンドロイチンを配合することから、1日2回、1回あたり3粒(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、関節痛改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0114】
【0115】
下記表30に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とHMBを特定の比率で配合することから1日1回、1回あたり5gを水に懸濁して摂取することで、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0116】
【0117】
下記表31に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とHMBを特定の比率で配合することから、1日1回、1回あたり5gを水に懸濁して摂取することで、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0118】
【0119】
下記表32に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とHMBを特定の比率で配合することから、同カプセルを1日2回、1回あたり3粒(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0120】
【0121】
下記表33に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とイミダゾールジペプチドを配合することから、1日1回、1回あたり5gを水に懸濁して摂取することで、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0122】
【0123】
下記表34に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とイミダゾールジペプチドを配合することから、1日1回、1回あたり3gを水に懸濁して摂取することで、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0124】
【0125】
下記表35に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とイミダゾールジペプチドを配合することから、1日2回、1回あたり3粒(計 900mg)を水に懸濁して摂取することで、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0126】
【0127】
下記表36に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とビタミンB群を配合することから、1日1回、1回あたり5gを水に懸濁して摂取することで、疲労感改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0128】
【0129】
下記表37に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とビタミンB群を配合することから、1日1回、1回あたり3gを水に懸濁して摂取することで、疲労感改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0130】
【0131】
下記表38に記載の組成に従って、錠剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とビタミンB群を配合することから、1日1回、1回あたり3錠(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、疲労感改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0132】
【0133】
下記表39に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とビタミンB群を配合することから、1日1回、1回あたり2粒(計 1000mg)を水に懸濁して摂取することで、疲労感改善などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0134】
【0135】
下記表40に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とクエン酸を配合することから、1日3回、1回あたり20gを水に懸濁して摂取することで、疲労感改善、持久力向上などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0136】
【0137】
下記表41に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、大豆由来タンパク質とクエン酸を配合することから、1日2回、1回あたり10gを水に懸濁して摂取することで、疲労感改善、持久力向上などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0138】
【0139】
下記表42に記載の組成に従って、錠剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とクエン酸を特定の比率で配合することから、1日1回、1回あたり3錠(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、疲労感改善、持久力向上などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0140】
【0141】
下記表43に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とクエン酸を特定の比率で配合することから、1日1回、1回あたり2粒(計 1000mg)を水に懸濁して摂取することで、疲労感改善、持久力向上などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0142】
【0143】
下記表44に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とローヤルゼリーを配合することから、1日3回、1回あたり20gを水に懸濁して摂取することで、疲労感改善、持久力向上などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0144】
【0145】
下記表45に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とローヤルゼリーを配合することから、1日3回、1回あたり10gを水に懸濁して摂取することで、疲労感改善、持久力向上などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0146】
【0147】
下記表46に記載の組成に従って、錠剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とローヤルゼリーを配合することから、1日2回、1回あたり3錠(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、疲労感改善、持久力向上などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0148】
【0149】
下記表47に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とローヤルゼリーを配合することから、1日1回、1回あたり2粒(計 1000mg)を水に懸濁して摂取することで、疲労感改善、持久力向上などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0150】
【0151】
下記表48に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質と黒ショウガ由来ポリメトキシフラボンを配合することから、1日2回、1回あたり10gを水に懸濁して摂取することで、燃焼促進などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0152】
【0153】
下記表49に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質と黒ショウガ由来ポリメトキシフラボンを配合することから、1日1回、1回あたり3gを水に懸濁して摂取することで、燃焼促進などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0154】
【0155】
下記表50に記載の組成に従って、錠剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質と黒ショウガ由来ポリメトキシフラボンを配合することから、1日1回、1回あたり3錠(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、燃焼促進などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0156】
【0157】
下記表51に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質と黒ショウガ由来ポリメトキシフラボンを配合することから、1日1回、1回あたり2粒(計 1000mg)を水に懸濁して摂取することで、燃焼促進などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0158】
【0159】
下記表52に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とヒハツ由来ピペリンを配合することから、1日1回、1回あたり10gを水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0160】
【0161】
下記表53に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とヒハツ由来ピペリンを配合することから、1日1回、1回あたり2gを水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0162】
【0163】
下記表54に記載の組成に従って、錠剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とヒハツ由来ピペリンを配合することから、1日1回、1回あたり2錠(計 500mg)を水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0164】
【0165】
下記表55に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とヒハツ由来ピペリンを配合することから、1日1回、1回あたり2粒(計 1000mg)を水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0166】
【0167】
下記表56に記載の組成に従って、顆粒剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とマルトオリゴ糖を配合することから、1日3回、1回あたり20gを水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0168】
【0169】
下記表57に記載の組成に従って、粉末剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とマルトオリゴ糖を配合することから、1日3回、1回あたり10gを水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0170】
【0171】
下記表58に記載の組成に従って、錠剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とマルトオリゴ糖を配合することから、1日2回、1回あたり2錠(計 1500mg)を水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0172】
【0173】
下記表59に記載の組成に従って、内容物を調整したカプセル剤を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、タンパク質とマルトオリゴ糖を配合することから、1日2回、1回あたり3粒(計 900mg)を水に懸濁して摂取することで、筋肉増強、筋力維持などの本発明の優れた効果を享受できる。
【0174】