IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ デチャン シート カンパニー リミテッド−ドンタンの特許一覧

<>
  • 特開-ラッチアセンブリ 図1
  • 特開-ラッチアセンブリ 図2
  • 特開-ラッチアセンブリ 図3
  • 特開-ラッチアセンブリ 図4
  • 特開-ラッチアセンブリ 図5
  • 特開-ラッチアセンブリ 図6
  • 特開-ラッチアセンブリ 図7
  • 特開-ラッチアセンブリ 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149423
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】ラッチアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/20 20060101AFI20241010BHJP
   B60N 2/68 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
B60N2/20
B60N2/68
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024059826
(22)【出願日】2024-04-02
(31)【優先権主張番号】10-2023-0045453
(32)【優先日】2023-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518436629
【氏名又は名称】デチャン シート カンパニー リミテッド-ドンタン
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ファン ジンチョル
(72)【発明者】
【氏名】イ ミョンス
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087BD01
3B087CB11
3B087DB10
(57)【要約】
【課題】ラトル音が減少したラッチアセンブリを提供する。
【解決手段】実施形態によるラッチアセンブリは、シートバックフレームに取り付けられるラッチブラケットと、後方部がラッチブラケットにヒンジ結合され、前方部が下方に曲げられ、端部に爪部が形成されたラッチと、ラッチの上面に連結されるケーブルと、ラッチの後方部に結合されるヒンジブラケットと、爪部の下方に水平に位置する加圧バーと、ラッチが下方に回転すると加圧バーが上昇するように、ヒンジブラケットと加圧バーとを連結し、ラッチブラケットに結合されるリンクユニットと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバックフレームに取り付けられるラッチブラケットと、
後方部が前記ラッチブラケットにヒンジ結合され、前方部が下方に曲げられ、端部に爪部が形成されたラッチと、
前記ラッチの上面に連結されるケーブルと、
前記ラッチの後方部に結合されるヒンジブラケットと、
前記爪部の下方に水平に位置する加圧バーと、
前記ラッチが下方に回転すると前記加圧バーが上昇するように、前記ヒンジブラケットと前記加圧バーとを連結し、前記ラッチブラケットに結合されるリンクユニットと、を含む、ラッチアセンブリ。
【請求項2】
前記ラッチブラケットは、
前記シートバックフレームに取り付けられる結合部と、
前記結合部の一側に垂直に設けられる支持板部と、を含み、
前記リンクユニットは、
一端が前記ヒンジブラケットにヒンジ結合される第1リンクバーと、
一端が前記第1リンクバーの他端にヒンジ結合され、他端が前記加圧バーと垂直に結合され、ボディが前記支持板部にヒンジ結合される第2リンクバーと、を含む、請求項1に記載のラッチアセンブリ。
【請求項3】
一端が前記支持板部に結合され、他端が前記第2リンクバーに結合されて前記加圧バーに上方に弾性復元力を加えるリターンスプリングをさらに含む、請求項2に記載のラッチアセンブリ。
【請求項4】
一端が前記ラッチブラケットに結合され、他端が前記ラッチに結合されて前記ラッチに下方へ弾性復元力を加えるリターンスプリングをさらに含む、請求項1に記載のラッチアセンブリ。
【請求項5】
前記爪部の端部は、前記結合部に向かって曲げられた形状であることを特徴とする、請求項2に記載のラッチアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ラッチアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
韓国登録特許公報第10-2163881号は、車両のシートバックを調節するためのラッチアセンブリを開示する。
【0003】
同公報に開示されたラッチアセンブリは、車両のシートバックのシートバックフレームに取り付けられるラッチブラケット;前記ラッチブラケットに支持されるボディ部と、前記ボディ部の前方側から下方向に曲げられて構成され、下端から上方向に離隔した複数の締結溝が形成された爪部と、前記ボディ部の上端に形成されるブラケット結合部とから構成されるラッチ;前記ブラケット結合部にヒンジ結合される回転ブラケット;および前記回転ブラケットに連結されるケーブル;を含む。
【0004】
前述したラッチアセンブリは、ストライカがラッチによって一方向(上方から下方に向かう)にのみ固定されるので、運行の際にラトル音(rattle noise)が発生するという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2163881号公報(2020年10月13日公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示が解決しようとする課題は、ラトル音が減少したラッチアセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によるラッチアセンブリは、シートバックフレームに取り付けられるラッチブラケットと、後方部がラッチブラケットにヒンジ結合され、前方部が下方に曲げられ、端部に爪部が形成されたラッチと、ラッチの上面に連結されるケーブルと、ラッチの後方部に結合されるヒンジブラケットと、爪部の下方に水平に位置する加圧バーと、ラッチが下方に回転すると加圧バーが上昇するように、ヒンジブラケットと加圧バーとを連結し、ラッチブラケットに結合されるリンクユニットと、を含む。
【0008】
また、実施形態によるラッチアセンブリのラッチブラケットは、シートバックフレームに取り付けられる結合部と、結合部の一側に垂直に設けられる支持板部と、を含み、リンクユニットは、一端がヒンジブラケットとヒンジ結合される第1リンクバーと、一端が第1リンクバーの他端にヒンジ結合され、他端が加圧バーと垂直に結合され、ボディが支持板部にヒンジ結合される第2リンクバーと、を含んでもよい。
【0009】
また、実施形態によるラッチアセンブリは、一端が支持板部に結合され、他端が第2リンクバーに結合されて加圧バーに上方に弾性復元力を加えるリターンスプリングをさらに含んでもよい。
【0010】
また、実施形態によるラッチアセンブリは、一端がラッチブラケットに結合され、他端がラッチに結合されてラッチに下方へ弾性復元力を加えるリターンスプリングをさらに含んでもよい。
【0011】
また、実施形態によるラッチアセンブリの爪部の端部は、結合部に向かって曲げられた形状であってもよい。
【発明の効果】
【0012】
実施形態によるラッチアセンブリは、ラッチと加圧バーがストライカを両方向から固定させるので、固定力が向上し、ラトル音が減少する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態によるラッチアセンブリの斜視図である。
図2】実施形態によるラッチアセンブリの分解図である。
図3】実施形態によるラッチアセンブリの使用状態図である。
図4図3の側面図である。
図5】実施形態によるラッチアセンブリの使用状態図である。
図6図5の側面図である。
図7】本発明の実施形態によるラッチアセンブリの使用状態図である。
図8図7の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の利点、特徴、およびそれらの達成方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明らかになるであろう。しかし、本開示は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で実現できる。但し、本実施形態は、本開示を完全たるものとし、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。本開示は、請求項の範疇のみによって定義される。明細書全体にわたって、同じ参照符号は同じ構成要素を指す。
【0015】
実施形態によるラッチアセンブリ100(以下、「ラッチアセンブリ100」という)の斜視図である図1と、ラッチアセンブリ100の分解図である図2を参照すると、ラッチアセンブリ100は、ラッチブラケット110、ラッチ120、ヒンジブラケット130、加圧バー140、リンクユニット150、およびケーブル160を含む。
【0016】
ラッチアセンブリ100は、シートバックフレームに取り付けられ、シートバックを調節するためのものであり、隣接した車体から突出して取り付けられたストライカSに結合される。
【0017】
すなわち、スクライカSと後述するラッチ120とが結合されて位置が指定されるが、ラッチ120の結合位置に応じてシートバックの多段傾斜調節ができるように構成される。
【0018】
ラッチブラケット110は、シートバックフレームに取り付けられるもので、結合部111と支持板部112とを含む。
【0019】
結合部111は、板状であり、シートバックフレームに結合される。
【0020】
支持板部112は、結合部111の一側に垂直に設けられる。また、支持板部112は、後述するラッチ120をガイドおよび支持し、ストライカSがラッチ120に結合できるように、前面および側面にガイド溝112aが形成できる。
【0021】
ヒンジ部113は、支持板部112に水平に結合されることができ、ラッチ120がヒンジ結合される。
【0022】
ラッチ120は、ラッチブラケット110にヒンジ結合される。具体的には、ラッチ120は、ボディ部121と爪部122とを含む。
【0023】
ボディ部121は、板状であり、後方部がラッチブラケット110のヒンジ部113にヒンジ結合される。
【0024】
爪部122は、ボディ部121の前方部から下方に曲がった形状である。爪部122の端部には、ストライカSが結合できるように締結溝122aが形成される。また、爪部122の端部は、結合部111に向かって曲げられた形状であってもよい。爪部122の端部が曲げられるように構成することにより、衝突荷重発生の際にラッチ120の回転をより阻止させることもできる。
【0025】
ラッチブラケット110のヒンジ部113にはリターンスプリング113aが備えられることができる。
【0026】
リターンスプリング113aは、一端がラッチブラケット110に結合され、他端がラッチ120に結合されることができる。具体的には、リターンスプリング113aは、一端がラッチブラケット110の結合部111と支持板部112のうちのいずれかに結合され、他端がラッチ120のボディ部121に結合されることで、ラッチ120がヒンジ部113を基準に回転するときにラッチ120に弾性復元力を加える。
【0027】
ヒンジブラケット130は、ラッチ120の後方部に結合される。具体的に、ヒンジブラケット130は、「L」字状を有することができ、リンクユニット150がヒンジ結合できるようにホール131が形成できる。
【0028】
加圧バー140は、所定の長さを有する棒状であり、ラッチ120の爪部122の下方に水平に位置する。具体的には、加圧バー140は、ラッチ120の爪部122の幅程度の長さを有する棒状であってもよく、ラッチ120の爪部122の下方に水平に位置する。このとき、加圧バー140は、ラッチ120の爪部122の前方及び下方に位置してもよい。
【0029】
リンクユニット150は、ラッチ120が下方に回転すると加圧バー140が上昇するように、ヒンジブラケット130と加圧バー140とを連結し、ラッチブラケット110に結合される。
【0030】
具体的には、リンクユニット150は、第1リンクバー151と第2リンクバー152を含む。
【0031】
第1リンクバー151は、棒状であるが、一端がヒンジブラケット130にヒンジ結合される。第1リンクバー151の他端には長手方向に長孔151aが形成される。
【0032】
第2リンクバー152は、一端が第1リンクバー151の他端にヒンジ結合され、他端が加圧バー140と垂直に結合され、ボディがラッチブラケット110の支持板部112にヒンジ結合される。具体的には、第2リンクバー152の一端は、第1リンクバー151の長孔151aにヒンジ結合される。
【0033】
リンクユニット150は、リターンスプリング153をさらに含んでもよい。
【0034】
リターンスプリング153は、一端がラッチブラケット110に結合され、他端がリンクユニット150に結合されることができる。具体的には、リターンスプリング153は、一端がラッチブラケット110の結合部111と支持板部112のうちのいずれかに結合され、他端が第2リンクバー152に結合されることで、加圧バー140が第2リンクバー152のボディを基準に回転するときに加圧バー140に弾性復元力を加える。
【0035】
ケーブル160は、ラッチ120の上面に結合され、ラッチ120の前方部を持ち上げる役割を果たす。
【0036】
ラッチアセンブリ100の使用状態図および側面図である図3図8を参照して、ラッチアセンブリ100の作動方法を説明する。
【0037】
図3、及び図3の側面図である図4を参照して、ケーブル160を上方に牽引すると、ラッチ120が上方に回転し、ラッチ120に結合されたヒンジブラケット130も一緒に上方に移動する。ヒンジブラケット130が上方に移動して第1リンクバー151の一端が上方に移動し、第2リンクバー152の一端は第1リンクバー151の長孔151aの上端から下端に移動する。
【0038】
図5、及び図5の側面図である図6を参照すると、第2リンクバー152の一端が第1リンクバー151の長孔151aの下端に位置すると、第2リンクバー152が回転しながら加圧バー140が第2リンクバー152のボディを基準に下方に回転する。このとき、第1リンクバー151の長孔151aにより、第2リンクバー152はラッチ120が回転する角度よりも小さい角度で回転する。
【0039】
ラッチ120が上方に回転し、加圧バー140が下方に回転するので、ストライカSが爪部122の締結溝122aから離脱する。これにより、シートバックの角度をユーザが調節することが可能な状態となる。
【0040】
続いて、図7、及び図7の側面図である図8を参照して、図5の状態でケーブル160を引っ張る力を除去すると、リターンスプリング113aによって、ラッチ120は下方に回転し、ラッチ120に結合されたヒンジブラケット130も一緒に下方に移動する。ヒンジブラケット130が下方に移動して第1リンクバー151の一端が下方に移動し、第2リンクバー152の一端は第1リンクバー151の長孔151aの下端から上端に移動する。第2リンクバー152の一端が第1リンクバー151の長孔151aの上端に位置し、リターンスプリング153によって第2リンクバーが回転しながら加圧バー140が第2リンクバー152のボディを基準に上昇する。これにより、ストライカSは、爪部122の締結溝122aに挿入された状態で上方にはラッチ120が加圧し、下方には加圧バー140が加圧してラトル音(rattle noise)が大幅に減少する。
【0041】
本開示の実施形態を説明するときに使用された表現(用語、視覚化されたイメージなど)は、技術に対する理解を高めるための道具的な目的によって選択されたものに過ぎない。
【0042】
また、本開示は、限定された数の実施形態によって説明したもので、通常の技術者は、説明した実施形態に基づいて本開示の技術的思想から逸脱することなく新しい実施形態を創案することができる。
【0043】
したがって、本開示の請求の範囲は、「発明の説明」および「図面」に示された一部の表現によって限定されてはならず、明細書の全般に内在している本願の技術的思想に基づいて幅広く解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0044】
100 ラッチアセンブリ
110 ラッチブラケット
111 結合部
112 支持板部
112a ガイド溝
113 ヒンジ部
113a リターンスプリング
120 ラッチ
121 ボディ部
122 爪部
122a 締結溝
130 ヒンジブラケット
140 加圧バー
150 リンクユニット
151 第1リンクバー
151a 長孔
152 第2リンクバー
153 リターンスプリング
160 ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8