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特開2024-149462エアロゾルを分析するレーザー誘導分光分析装置(A laser induced breakdown spectroscope analyzing aerosol)
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  • 特開-エアロゾルを分析するレーザー誘導分光分析装置(A  laser  induced  breakdown  spectroscope  analyzing  aerosol) 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149462
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】エアロゾルを分析するレーザー誘導分光分析装置(A laser induced breakdown spectroscope analyzing aerosol)
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/71 20060101AFI20241010BHJP
【FI】
G01N21/71
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024061512
(22)【出願日】2024-04-05
(31)【優先権主張番号】10-2023-0046104
(32)【優先日】2023-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0046105
(32)【優先日】2023-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522302367
【氏名又は名称】エスディーティー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ユン チウォン
(72)【発明者】
【氏名】ユ チェハ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン チュンソク
【テーマコード(参考)】
2G043
【Fターム(参考)】
2G043AA01
2G043BA15
2G043CA01
2G043DA02
2G043EA10
2G043GA07
2G043GB01
2G043HA01
2G043HA02
2G043JA01
2G043KA08
2G043KA09
2G043LA02
2G043LA03
(57)【要約】
【課題】分析対象物質を成分別に分離しない状態で分析対象物質の構成成分を検出することができる分析装置の提供。
【解決手段】レーザービームが通過する第1光学チャンネル及びプラズマ放出光が通過する第2光学チャンネルが内部に形成されているカバー、第1光学チャンネルに配置された第1光学系、及び第2光学チャンネルに配置された第2光学系を含むLIBSモジュールを公開する。カバーには、所定のパイプが通過できる結合ホールを形成するクランプ部が形成されており、結合ホールは、第1光学チャンネルの延長経路及び第2光学チャンネルの延長経路が交差する領域に配置されている。クランプ部は、第1及び第2クランプブランチを含み、パイプの第1セグメントが結合ホールに結合された状態で、第1クランプブランチと第2クランプブランチを互いに締めることによって、パイプとLIBSモジュールを相互結合するようになっている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザービームが通過する第1光学チャンネル(401)およびプラズマ放出光が通過する第2光学チャンネル(402)が内部に形成されているカバー(1100)、
前記第1光学チャンネルに配置された第1光学系、および
前記第2光学チャンネルに配置された第2光学系を含み、
前記カバーには、所定のパイプ(200)が通過できる結合ホール(160)を形成するクランプ部(170)が形成されており、
前記結合ホールは、前記第1光学チャンネルの延長経路(1401)および前記第2光学チャンネルの延長経路(1402)が交差する領域に配置されている、LIBSモジュール(100)。
【請求項2】
前記クランプ部は、第1クランプブランチ(71)および第2クランプブランチ(72)を含み、
前記パイプの第1セグメント(210)が前記結合ホールに結合された状態で、前記第1クランプブランチと前記第2クランプブランチを互いに締めることによって、前記パイプと前記LIBSモジュールを相互結合するようになっている、請求項1に記載のLIBSモジュール。
【請求項3】
前記第1光学系は前記第1光学チャンネルの一端部に配置された第1ウィンドウメンバー(181)を含み、
前記第2光学系は前記第2光学チャンネルの一端部に配置された第2ウィンドウメンバー(182)を含み、
前記パイプの第1セグメント(210)が前記結合ホールに結合された状態で、前記第1ウィンドウメンバーは前記第1セグメントに形成された第1開口部(211)に対して整列する位置に配置されており、
前記パイプの第1セグメントが前記結合ホールに結合された状態で、前記第2ウィンドウメンバーは前記第1セグメントに形成された第2開口部(212)に対して整列する位置に配置されている、請求項1に記載のLIBSモジュール。
【請求項4】
前記第1ウィンドウメンバーは前記パイプの内部に存在するガスが前記第1光学チャンネルに流入しないように遮断し、
前記第2ウィンドウメンバーは前記パイプの内部に存在するガスが前記第2光学チャンネルに流入しないように遮断し、
前記第1ウィンドウメンバーは前記レーザービームが通過する材質からなり、
前記第2ウィンドウメンバーは前記プラズマ放出光が通過する材質からなっている、請求項3に記載のLIBSモジュール。
【請求項5】
前記第1光学系は、前記第1光学チャンネルの延長方向に沿って順に配置された第1ウィンドウメンバー(181)、第1レンズ(141)、第1コリメータ(151)、および第1ケーブルホルダ(121)を含み、
前記第2光学系は、前記第2光学チャンネルの延長方向に沿って順に配置された第2ウィンドウメンバー(182)、第2レンズ(142)、第2コリメータ(152)、および第2ケーブルホルダ(122)を含む、請求項1に記載のLIBSモジュール。
【請求項6】
前記第1ウィンドウメンバーおよび前記第1ケーブルホルダは、それぞれ前記第1光学チャンネルの一端部および他端部に配置されており、
前記第2ウィンドウメンバーおよび前記第2ケーブルホルダは、それぞれ前記第2光学チャンネルの一端部および他端部に配置されており、
前記第1ケーブルホルダは、前記レーザービームを供給する第1ケーブル(131)に結合されるようになっており、
前記第2ケーブルホルダは、前記レーザービームを供給する第2ケーブル(132)に結合されるようになっている、請求項5に記載のLIBSモジュール。
【請求項7】
LIBSモジュール(100)、および
パイプ(200)を含み、
前記LIBSモジュールは、
レーザービームが通過する第1光学チャンネル(401)およびプラズマ放出光が通過する第2光学チャンネル(402)が内部に形成されているカバー(1100)、
前記第1光学チャンネルに配置された第1光学系、および
前記第2光学チャンネルに配置された第2光学系を含み、
前記カバーには、前記パイプ(200)が通過できる結合ホール(160)を形成するクランプ部(170)が形成されており、
前記結合ホールは、前記第1光学チャンネルの延長経路(1401)および前記第2光学チャンネルの延長経路(1402)が交差する領域に配置されており、
前記パイプは前記結合ホールを貫通して前記LIBSモジュールに結合されている、LIBS装置。
【請求項8】
前記クランプ部は、第1クランプブランチ(71)および第2クランプブランチ(72)を含み、
前記パイプの第1セグメント(210)が前記結合ホールに結合された状態で、前記第1クランプブランチと前記第2クランプブランチを互いに締めることによって、前記パイプと前記LIBSモジュールを相互結合するようになっている、請求項7に記載のLIBS装置。
【請求項9】
前記パイプの第1セグメント(210)には、第1開口部(211)および第2開口部(212)が形成されており、
前記第1光学系は、前記第1光学チャンネルの一端部に配置された第1ウィンドウメンバー(181)を含み、
前記第2光学系は、前記第2光学チャンネルの一端部に配置された第2ウィンドウメンバー(182)を含み、
前記パイプの第1セグメントが前記結合ホールに結合された状態で、前記第1ウィンドウメンバーは、前記第1開口部に対して整列する位置に配置されており、
前記パイプの第1セグメントが前記結合ホールに結合された状態で、前記第2ウィンドウメンバーは、前記第2開口部に対して整列する位置に配置されている、請求項7に記載のLIBS装置。
【請求項10】
LIBSモジュール(100)、
パイプ(200)、
エアロゾル供給部(300)、
レーザー発生部(710)、および
検出器(770)を含み、
前記LIBSモジュールは、
レーザービームが通過する第1光学チャンネル(401)およびプラズマ放出光が通過する第2光学チャンネル(402)が内部に形成されているカバー(1100)、
前記第1光学チャンネルに配置された第1光学系、および
前記第2光学チャンネルに配置された第2光学系を含み、
前記カバーには前記パイプ(200)が通過できる結合ホール(160)を形成するクランプ部(170)が形成されており、
前記結合ホールは前記第1光学チャンネルの延長経路(1401)および前記第2光学チャンネルの延長経路(1402)が交差する領域に配置されている、分析装置。
【請求項11】
前記パイプは前記結合ホールを貫通して前記LIBSモジュールに結合されており、
前記エアロゾル供給部は前記パイプの内部空間にエアロゾルを供給するようになっており、
前記レーザー発生部は前記レーザービームを生成するようになっており、
前記検出器は前記第2光学系が検出したプラズマ放出光を検出するようになっている、請求項10に記載の分析装置。
【請求項12】
前記パイプには第1開口部(211)および第2開口部(212)が形成されており、
前記エアロゾル供給部は水と分析対象物質を含む混合物のエアロゾルを生成して、前記生成されたエアロゾルを前記パイプに供給するようになっており、
前記第1光学チャンネルの延長経路(1401)に前記第1開口部が配置され、前記第2光学チャンネルの延長経路(1402)に前記第2開口部が配置されるように、前記LIBSモジュールが前記パイプに結合されている、請求項10に記載の分析装置。
【請求項13】
前記LIBSモジュールは、前記第1光学チャンネルに配置された第1ウィンドウメンバー(181)および前記第2光学チャンネルに配置された第2ウィンドウメンバー(182)を含み、
前記パイプを通って移動する前記エアロゾルが前記第1開口部と前記第2開口部を介して前記LIBSモジュールの内部に流出しないように、前記第1光学チャンネルの両端部のうちの前記第1開口部に隣接した一端部は前記第1ウィンドウメンバー(181)によって塞がれており、前記第2光学チャンネルの両端部のうちの前記第2開口部に隣接した一端部は前記第2ウィンドウメンバー(182)によって塞がれている、請求項12に記載の分析装置。
【請求項14】
前記クランプ部は、第1クランプブランチ(71)および第2クランプブランチ(72)を含み、
前記パイプの第1セグメント(210)が前記結合ホールに結合された状態で、前記第1クランプブランチと前記第2クランプブランチを互いに締めることによって、前記パイプと前記LIBSモジュールを相互結合するようになっている、請求項10に記載の分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレーザー誘導分光分析技術に関し、特にエアロゾルの成分を分析する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザー誘導分光分析技術(Laser Induced Breakdown Spectroscopy、LIBS)は、サンプルの元素構成を決定するために使用される分析技術中の1つである。高エネルギーレーザーパルスを使用してサンプル物体のプラズマを生成し、分光学を使用して分析する。分析過程は、高エネルギーレーザー光線をサンプル表面に集中させ、一部物体が蒸気化されてプラズマを形成することから始まる。このプラズマは様々な波長で光を放出し、分光計を使用してキャプチャーして分析することができる。サンプルの各元素は、固有の波長セットで光を放出するので、各元素が放出する特定の分光線を識別してサンプルの構成を決定することができる。LIBSは他の元素分析技術より様々な利点がある。サンプルを変形するか破壊せずに分析できるため、非破壊的である。また、結果が相対的に早く出るので、一般的に数秒から数分以内に結果を得ることができる。また、LIBSは固体、液体、気体を含む様々な状態のサンプルを分析するために使用することができる。LIBSは環境分析、材料科学、産業プロセス制御などの分野で多様に活用される。特に、サンプルの準備や運搬が困難な場合に適しており、少量の物体のみ必要であって、大きなサンプル準備が必要でないため非常に有用である。
【0003】
LIBSの主要構成は次の通りである。LIBSは、高出力レーザーを使用してサンプルでプラズマを生成する。レーザーエネルギーは、サンプルに集中して物体が除去されて気体化される。レーザー誘導プラズマには、サンプルから発生したイオンと原子が含まれている。これらは基準状態(ground state)に戻るとき特性光を放出する。この光を分析してサンプルの元素構成を決定することができる。LIBSは、分光計を使用してプラズマから放出される光を収集して分析する。光は構成波長に分散され、各波長の強度が測定される。LIBSは、検出器を使用して各波長でプラズマから放出される光の強度を測定する。検出器は通常、CCDカメラやフォトマルチプライヤーチューブで構成される。LIBSは、補正曲線を使用して放出された光の強度とサンプルの元素濃度を関連させる。補正曲線は、分析対象であるサンプルと同じ実験条件で知られた構成のサンプルを分析して構成される。分析対象であるサンプルは、正確かつ精密な測定のために適切に準備されなければならない。このためには、サンプルの研磨または研削、サンプルホルダやマトリックスの使用などでサンプルの均一性を維持しなければならない。
【0004】
LIBSは次のような特性を有する。LIBSは、数秒内にサンプルを早く分析することができるため、大量分析に有用である。そして、LIBSはサンプルを破壊しない非破壊的分析技術であるため、価値のあるまたは代替できないサンプルを分析するときに特に重要である。LIBSは、サンプル内の極微量元素を検出できる高感度の技術であるため、環境モニタリング、産業プロセス制御、法医学分析などの様々な分野で有用に活用されることができる。LIBSは金属、ミネラル、セラミック、高分子および生物組織など様々な材料を分析することができる技術である。LIBSは最小限のサンプル準備を必要とし、これは時間を節約してサンプル汚染の危険を減らすことができる。LIBSシステムは携帯性を考慮して設計することができ、現場分析や現場測定に有用である。LIBSは、1回の分析で複数の元素を検出して量的に分析することができる。LIBSはサンプルの元素構成を量的に分析することができるため、品質管理およびプロセスの最適化など様々な分野で有用に活用される。
【0005】
LIBSでレーザービームを生成するために、レーザーキャビティ、ポンプソース、Q-スイッチ、光学装置、および制御電子機器を含むことができる。前記レーザーキャビティは、レーザービームを生成する核心構成要素であり、2つのミラー、活性媒体(ガスまたはクリスタルなど)、そして活性媒体にエネルギーを供給する電源を含むことができる。前記ポンプソースは、レーザーキャビティの活性媒質にエネルギーを提供する要素であり、活性媒質の吸収スペクトルに該当する特定の波長で光を放出するフラッシュランプ、ダイオードレーザーまたは他のレーザーであり得る。前記Q-スイッチは、レーザーパルスのタイミングを制御する装置であって、キャビティを早く2つの状態に転換して高エネルギーパルスを生成する。前記光学装置は、レンズとミラーの連続体であって、レーザービームを形態化し、焦点を合わせるために使用される。前記光学装置は、レーザーパルスの持続時間とエネルギーを制御するのに役立つ。前記制御電子機器は、レーザーパルスの電源とタイミングを規制することによって、レーザーが安定的で一貫した結果を生成することを保障する。
【0006】
前記光学装置は、フォーカシングオプティック、放出収集光学装置、分光計(spectrometer)、および検出器を含むことができる。前記フォーカシングオプティックは、サンプルにレーザービームの焦点を合わせるために使用される。光学装置は、所望のスポットサイズを達成するためにレンズ、ミラー、またはこの2つの組み合わせを含むことができる。前記放出収集光学装置は、プラズマから放出される光を収集するために使用され、レンズとミラーが含まれて光を分光計に集中させて案内する。前記分光計は、プラズマから放出される光を分析するために使用され、光を構成波長(component wavelengths)に分散させて各波長の強度を測定する。前記検出器は各波長でプラズマによって放出される光の強度を測定するために使用され、前記検出器はCCDカメラまたは光電子増倍管(photomultiplier tube)であり得る。
【0007】
図1は、レーザー誘導分光分析機の動作原理を示す図である。
【0008】
パルスレーザー710が照射したパルスレーザーは、ミラー720を介してフォーカシングレンズ730に提供される。フォーカシングレンズ730は、分析対象であるサンプル800の表面にフォーカシングするように配置されていることができる。フォーカシングレンズ730を通過したパルスレーザーは、サンプル800のプラズマ810を生成することができる。プラズマ810から放出された様々な波長の光は、コレクションレンズ740、光収集器750、および分光器760を通過して分光されることができる。分光された波長の光は、検出器770によって検出されることができる。本明細書において、パルスレーザー710はレーザー発生部710と称することができる。
【0009】
LIBSは原油分析のために利用することができる。原油は、石油供給源によって組成が異なる炭化水素の複雑な混合物である。原油成分の分析は、石油探査、精製および環境モニタリングを含む様々な応用分野において重要である。原油分析のための従来技術によると、原油を構成要素別に分離しなければならないため、時間と費用が多く所要され得るという問題がある。
【0010】
また、LIBSは原油だけでなく、他の種類のオイル、微細粉塵のような粉末状の物質、および原子力発電所の冷却水に溶けている放射線元素のような物質の分析にも利用されることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、分析対象物質を成分別に分離しない状態で分析対象物質の構成成分を検出することができる分析装置を提供しようとする。
【0012】
また、本発明では、分析対象物質と水とが混合されたエアロゾルを生成し、前記生成されたエアロゾルをLIBSを利用して分析する技術を提供しようとする。また、本発明では、前記エアロゾルに含まれた水分がLIBSモジュールの一部表面に凝結して分析結果に誤りが発生する問題を解決できる技術を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明では、分析対象物質と水が混合されて生成されたエアロゾルをLIBSを利用して分析する技術を提供しようとする。LIBSは、極微量の元素も測定できるため、前記エアロゾルを利用して前記分析対象物質を分析することができる。
【0014】
本発明の一態様によれば、分析対象物質の成分を分析するために、まず分析対象物質をエアロゾル形態に変換することができる。エアロゾルは、気体中の小さい固体または液体粒子の分散体である。この粒子は、ホコリや花粉のような自然的なもの、煙やスモッグのような人工的なものであり得る。また、気体大気圧で気体間の化学反応によって生成されることもできる。
【0015】
本発明の前記分析対象物質は、水ではない物質、または水を一部含んだ物質であり得る。例えば、原油、原油ではない他の種類のオイル、微細粉塵のような粉末状の物質、および原子力発電所の冷却水に溶けている放射線元素などであり得、これに限定されない。
【0016】
本発明の一観点によって、分析対象物質をエアロゾルに変換して分析対象物質の成分を分析する方法が提供されることができる。前記方法は、容易に分析することができる小さな分析対象物質の液滴雲を生成するために分析対象物質をエアロゾルに変換する過程を含む。分析対象物質をエアロゾルに変換するために超音波噴霧、空圧噴霧、および静電気噴霧など様々な方法を利用することができるが、本発明がエアロゾルに変換するための具体的な技術的構成によって完全に制限されるものではない。
【0017】
分析対象物質がエアロゾルに変化したら、LIBS、XRF、質量分析法、ガスクロマトグラフィーおよび赤外線分光法のような様々な分析技術を使用して分析することができる。分析された結果のデータは、分析対象物質の構成と個別構成要素を決定するのに使用することができる。
【0018】
本発明の一観点によって、分析対象物質と水と空気を混合する混合装置、加熱装置、および前記混合物をエアロゾルに変換するためのエアロゾル変換装置を提供することができる。前記エアロゾル変換装置は、分析対象物質の試料注入口、空気注入口、および水注入口を含む混合装置チャンバー、ミキサー、およびエアロゾル変換装置を含む。
【0019】
このとき、前記分析対象物質と混合される水は、例えば99%以上の純度を有する水であり得る。
【0020】
例えば、前記分析対象物質がオイルの場合、オイルと空気のみを混合した状態でエアロゾルを作るためには高圧または高温の環境が必要であるが、オイルと空気、そして水を共に混合するとエアロゾルを作るために前記高圧または高温より相対的に低い低圧または低温の環境のみを提供してもよい。
【0021】
本発明の一観点によって、レーザー誘導プラズマ分光法(LIBS)を利用して気体を分析することができる。このために圧縮噴射されたエアロゾルを所定の直径を有する(ex1インチ)パイプにLIBSシステムを装着し、前記パイプ内で移動するエアロゾル試料がパイプ中央にある試料の焦点が合ったパルスレーザービームを使用して、前記試料の表面で少量の質量を焼いて発生するプラズマから放出された光を集光して化学的構成を分析することができる。
【0022】
このとき、前記パイプの第1位置および第2位置で前記パイプの外側にヒーティングワイヤを巻いて設置することができる。前記ヒーティングワイヤに電気を流して前記ヒーティングワイヤおよびその周辺のパイプを加熱すると、前記パイプの内側面のうちの前記ヒーティングワイヤに近い部分の結露を防ぐことができる。前記第1位置は、LIBSモジュールと前記パイプとの結合領域から前記パイプの延長方向に沿って所定の第1距離だけ離隔した位置であり得る。前記第2位置は、LIBSモジュールと前記パイプとの結合領域から前記パイプの延長方向の反対側延長方向に沿って所定の第2距離だけ離隔した位置であり得る。前記第1距離と前記第2距離は同じ大きさを有することができる。
【0023】
本発明の一観点によって、レーザービームが通過する第1光学チャンネル401およびプラズマ放出光が通過する第2光学チャンネル402が内部に形成されているカバー1100、前記第1光学チャンネルに配置された第1光学系、および前記第2光学チャンネルに配置された第2光学系を含むLIBSモジュール100が提供されることができる。前記カバーには、所定のパイプ200が通過できる結合ホール160を形成するクランプ部170が形成されており、前記結合ホールは、前記第1光学チャンネルの延長経路1401および前記第2光学チャンネルの延長経路1402が交差する領域に配置されている。
【0024】
このとき、前記第1光学系は前記第1光学チャンネルの一端部に配置された第1ウィンドウメンバー181を含み、前記第2光学系は前記第2光学チャンネルの一端部に配置された第2ウィンドウメンバー182を含み、前記パイプの第1セグメント210が前記結合ホールに結合された状態で、前記第1ウィンドウメンバーは前記第1セグメントに形成された第1開口部211に対して整列する位置に配置されていることができる。そして、前記パイプの第1セグメントが前記結合ホールに結合された状態で、前記第2ウィンドウメンバーは前記第1セグメントに形成された第2開口部212に対して整列する位置に配置されていることができる。
【0025】
このとき、前記第1ウィンドウメンバーは前記パイプの内部に存在するガスが前記第1光学チャンネルに流入しないように遮断し、前記第2ウィンドウメンバーは前記パイプの内部に存在するガスが前記第2光学チャンネルに流入しないように遮断し、前記第1ウィンドウメンバーは前記レーザービームが通過する材質からなり、そして前記第2ウィンドウメンバーは前記プラズマ放出光が通過する材質からなり得る。
【0026】
このとき、前記第1光学系は、前記第1光学チャンネルの延長方向に沿って順に配置された第1ウィンドウメンバー181、第1レンズ141、第1コリメータ151、および第1ケーブルホルダ121を含むことができる。そして、前記第2光学系は、前記第2光学チャンネルの延長方向に沿って順に配置された第2ウィンドウメンバー182、第2レンズ142、第2コリメータ152、および第2ケーブルホルダ122を含むことができる。
【0027】
このとき、前記第1ウィンドウメンバーおよび前記第1ケーブルホルダは、それぞれ前記第1光学チャンネルの一端部および他端部に配置されており、
前記第2ウィンドウメンバーおよび前記第2ケーブルホルダは、それぞれ前記第2光学チャンネルの一端部および他端部に配置されており、前記第1ケーブルホルダは、前記レーザービームを供給する第1ケーブル131に結合されるようになっており、そして前記第2ケーブルホルダは、前記レーザービームを供給する第2ケーブル132に結合されるようになっていることができる。
【0028】
このとき、前記第1光学系によって、前記レーザービームの焦点領域が前記パイプの内部に形成されるようになっていることができる。
【0029】
このとき、前記クランプ部は、第1クランプブランチ71および第2クランプブランチ72を含み、前記パイプの第1セグメント210が前記結合ホールに結合された状態で、前記第1クランプブランチと前記第2クランプブランチを互いに締めることによって、前記パイプと前記LIBSモジュールを相互結合するようになっていることができる。
【0030】
本発明の他の観点によって、LIBSモジュール100、およびパイプ200を含むLIBS装置10が提供されることができる。前記LIBSモジュールは、レーザービームが通過する第1光学チャンネル401およびプラズマ放出光が通過する第2光学チャンネル402が内部に形成されているカバー1100、前記第1光学チャンネルに配置された第1光学系、および前記第2光学チャンネルに配置された第2光学系を含む。前記カバーには、前記パイプ200が通過できる結合ホール160を形成するクランプ部170が形成されており、前記結合ホールは、前記第1光学チャンネルの延長経路1401および前記第2光学チャンネルの延長経路1402が交差する領域に配置されており、そして前記パイプは前記結合ホールを貫通して前記LIBSモジュールに結合されている。
【0031】
このとき、前記パイプの第1セグメント210には、第1開口部211および第2開口部212が形成されており、前記第1光学系は、前記第1光学チャンネルの一端部に配置された第1ウィンドウメンバー181を含み、そして前記第2光学系は、前記第2光学チャンネルの一端部に配置された第2ウィンドウメンバー182を含むことができる。そして、前記パイプの第1セグメントが前記結合ホールに結合された状態で、前記第1ウィンドウメンバーは、前記第1開口部に対して整列する位置に配置されていることができる。そして、前記パイプの第1セグメントが前記結合ホールに結合された状態で、前記第2ウィンドウメンバーは、前記第2開口部に対して整列する位置に配置されていることができる。
【0032】
本発明のまた他の観点によって、LIBSモジュール100、パイプ200、エアロゾル供給部300、レーザー発生部710、および検出器770を含む分析装置1が提供されることができる。前記LIBSモジュールは、レーザービームが通過する第1光学チャンネル401およびプラズマ放出光が通過する第2光学チャンネル402が内部に形成されているカバー1100、前記第1光学チャンネルに配置された第1光学系、および前記第2光学チャンネルに配置された第2光学系を含む。このとき、前記カバーには前記パイプ200が通過できる結合ホール160を形成するクランプ部170が形成されており、前記結合ホールは前記第1光学チャンネルの延長経路1401および前記第2光学チャンネルの延長経路1402が交差する領域に配置されており、前記パイプは前記結合ホールを貫通して前記LIBSモジュールに結合されており、前記エアロゾル供給部は前記パイプの内部空間にエアロゾルを供給するようになっており、前記レーザー発生部は前記レーザービームを生成するようになっており、そして前記検出器は前記第2光学系が検出したプラズマ放出光を検出するようになっている。
【0033】
このとき、前記パイプには第1開口部211および第2開口部212が形成されており、前記エアロゾル供給部は水と分析対象物質を含む混合物のエアロゾルを生成して、前記生成されたエアロゾルを前記パイプに供給するようになっており、そして前記第1光学チャンネルの延長経路1401に前記第1開口部が配置され、前記第2光学チャンネルの延長経路1402に前記第2開口部が配置されるように、前記LIBSモジュールが前記パイプに結合されていることができる。
【0034】
このとき、前記LIBSモジュールは、前記第1光学チャンネルに配置された第1ウィンドウメンバー181および前記第2光学チャンネルに配置された第2ウィンドウメンバー182を含むことができる。そして、前記パイプを通って移動する前記エアロゾルが前記第1開口部と前記第2開口部を介して前記LIBSモジュールの内部に流出しないように、前記第1光学チャンネルの両端部のうちの前記第1開口部に隣接した一端部は前記第1ウィンドウメンバー181によって塞がれており、前記第2光学チャンネルの両端部のうちの前記第2開口部に隣接した一端部は前記第2ウィンドウメンバー182によって塞がれていてもよい。
【0035】
このとき、前記レーザー発生部710は前記レーザービームを生成するようになっており、前記検出器770は前記第2光学チャンネルを介して収集された前記プラズマ放出光を検出するようになっていることができる。
【0036】
このとき、前記パイプを通って移動する前記エアロゾルが前記第1開口部と前記第2開口部を介して前記パイプの外側に流出しないように、前記パイプと前記LIBSモジュールとの間の結合部位はシーリングされていることができる。
【0037】
このとき、前記パイプには第1ヒーティングワイヤ501が設置されており、前記パイプを通って移動する前記エアロゾルは前記第1ヒーティングワイヤが提供する熱によって加熱されるようになっていることができる。
【0038】
本発明において、分析対象物質と水の混合物をエアロゾルに変換するために、まず、空気注入口、分析対象物質の試料注入口、および水注入口を介して空気、分析対象物質の試料、および水を混合装置チャンバーの中に入れる。
【0039】
そして、前記加熱装置を利用して前記分析対象物質の試料と水がよく混合できるように、前記分析対象物質の試料と水の混合物を十分な温度(30度~400度)に加熱することができる。前記加熱装置は、溶鉱炉または熱交換器のように熱を発生させることができる任意の適切な装置であり得る。
【0040】
加熱と同時に、前記ミキサーは分析対象物質の試料と水と空気が混合されるのに十分に大きいRPMで回転するミキサープロペラを利用し、前記水と分析対象物質の試料の混合物を回転して混合することができる。
【0041】
前記水および空気と混合された分析対象物質の試料は、エアロゾル変換装置に流れ込んでエアロゾルに変換されることができる。
【0042】
前記エアロゾル変換装置は、空圧噴霧方式、超音波噴霧方式、静電気噴霧方式を含む適切な装置であり得る。
【0043】
本発明の一観点によって、レーザー誘導プラズマ分光法(LIBS)を利用して気体を分析することができる。このために圧縮噴射されたエアロゾルを所定の直径を有する(ex:1インチ)パイプにLIBSシステムを装着し、前記パイプ内で移動するエアロゾル試料がパイプ中央にある試料の焦点が合っているパルスレーザービームを使用して、前記試料の表面で少量の質量を焼いて発生するプラズマから放出された光を集光して化学的構成を分析することができる。
【0044】
このとき、前記パイプの第1位置および第2位置で前記パイプの外側にヒーティングワイヤを巻いて設置することができる。前記ヒーティングワイヤに電気を流して前記ヒーティングワイヤおよびその周辺のパイプを加熱すると、前記パイプの内側面のうちの前記ヒーティングワイヤに近い部分の結露を防ぐことができる。前記第1位置は、LIBSモジュールと前記パイプとの結合領域から前記パイプの延長方向に沿って所定の第1距離だけ離隔した位置であり得る。前記第2位置は、LIBSモジュールと前記パイプとの結合領域から前記パイプの延長方向の反対側延長方向に沿って所定の第2距離だけ離隔した位置であり得る。前記第1距離と前記第2距離は同じ大きさを有することができる。
【0045】
本発明の一観点によって、第1開口部211および第2開口部212が形成されているパイプ200、水と分析対象物質を含む混合物のエアロゾルを生成し、前記生成されたエアロゾルを前記パイプに供給するエアロゾル供給部300、およびレーザービームが通過する第1光学チャンネル401およびプラズマ放出光を収集する第2光学チャンネル402が内部に形成されているLIBSモジュール100を含む分析装置が提供されることができる。このとき、前記第1光学チャンネルの延長経路1401に前記第1開口部が配置され、前記第2光学チャンネルの延長経路1402に前記第2開口部が配置されるように、前記LIBSモジュールが前記パイプに結合されている。
【0046】
このとき、前記パイプを通って移動する前記エアロゾルが前記第1開口部と前記第2開口部を介して前記パイプの外側に流出しないように、前記パイプと前記LIBSモジュールとの間の結合部位はシーリングされていることができる。
【0047】
このとき、前記LIBSモジュールは、前記第1光学チャンネルに配置された第1ウィンドウメンバー181および前記第2光学チャンネルに配置された第2ウィンドウメンバー182を含むことができる。そして、前記パイプを通って移動する前記エアロゾルが前記第1開口部と前記第2開口部を介して前記LIBSモジュールの内部に流出しないように、前記第1光学チャンネルの両端部のうちの前記第1開口部に隣接した一端部は前記第1ウィンドウメンバー181によって塞がれており、前記第2光学チャンネルの両端部のうちの前記第2開口部に隣接した一端部は前記第2ウィンドウメンバー182によって塞がれていてもよい。
【0048】
このとき、前記パイプには第1ヒーティングワイヤ501が設置されており、前記パイプを通って移動する前記エアロゾルは前記第1ヒーティングワイヤが提供する熱によって加熱されるようになっていることができる。
【0049】
このとき、前記レーザービームを生成するようになっているレーザー発生部710、および前記第2光学チャンネルを介して収集された前記プラズマ放出光を検出するようになっている検出器770をさらに含むことができる。
【0050】
このとき、前記LIBSモジュールは、カバー1100、前記第1光学チャンネルに配置された第1光学系、および前記第2光学チャンネルに配置された第2光学系を含むことができる。そして、前記第1光学チャンネルおよび前記第2光学チャンネルは、前記カバーの内部に形成されており、前記カバーには、前記パイプが通過できる結合ホール160を形成するクランプ部170が形成されており、前記結合ホールは、前記第1光学チャンネルの延長経路および前記第2光学チャンネルの延長経路が交差する領域に配置されていることができる。
【0051】
このとき、前記第1光学系は、前記第1光学チャンネルの一端部に配置された第1ウィンドウメンバー181を含み、前記第2光学系は、前記第2光学チャンネルの一端部に配置された第2ウィンドウメンバー182を含み、前記第1開口部および前記第2開口部は、前記LIBSモジュールと結合する前記パイプの一部分である第1セグメント210に形成されていることができる。そして、前記第1セグメントが前記結合ホールに結合された状態で、前記第1ウィンドウメンバーは、前記第1開口部に対して整列する位置に配置されていることができる。そして、前記第1セグメントが前記結合ホールに結合された状態で、前記第2ウィンドウメンバーは、前記第2開口部に対して整列する位置に配置されていることができる。
【0052】
このとき、前記第1ウィンドウメンバーは、前記パイプの内部に存在するガスが前記第1光学チャンネルに流入しないように遮断し、前記第2ウィンドウメンバーは、前記パイプの内部に存在するガスが前記第2光学チャンネルに流入しないように遮断し、前記第1ウィンドウメンバーは、前記レーザービームが通過する材質からなっており、前記第2ウィンドウメンバーは、前記プラズマ放出光が通過する材質からなっていることができる。
【0053】
このとき、前記第1光学系は、前記第1光学チャンネルの延長方向に沿って順に配置された第1ウィンドウメンバー181、第1レンズ141、第1コリメータ151、および第1ケーブルホルダ121を含むことができる。そして、前記第2光学系は、前記第2光学チャンネルの延長方向に沿って順に配置された第2ウィンドウメンバー182、第2レンズ142、第2コリメータ152、および第2ケーブルホルダ122を含むことができる。
【0054】
このとき、前記第1ウィンドウメンバーおよび前記第1ケーブルホルダは、それぞれ前記第1光学チャンネルの一端部および他端部に配置されており、前記第2ウィンドウメンバーおよび前記第2ケーブルホルダは、それぞれ前記第2光学チャンネルの一端部および他端部に配置されており、前記第1ケーブルホルダは、前記レーザービームを供給する第1ケーブル131に結合されるようになっており、前記第2ケーブルホルダは、前記レーザービームを供給する第2ケーブル132に結合されるようになっていることができる。
【0055】
このとき、前記第1光学系によって前記レーザービームの焦点領域が前記パイプの内部に形成されるようになっていることができる。
【0056】
このとき、前記クランプ部は、第1クランプブランチ71および第2クランプブランチ72を含み、前記パイプの第1セグメント210が前記結合ホールに結合された状態で、前記第1クランプブランチと前記第2クランプブランチを互いに締めることによって、前記パイプと前記LIBSモジュールを相互結合するようになっていることができる。
【発明の効果】
【0057】
本発明によれば、分析対象物質のLIBS分析のために分析対象物質を構成成分別に分離する必要がない。
【0058】
また、本発明によれば、分析対象物質と水が混合されたエアロゾルを生成し、前記生成されたエアロゾルをLIBSを利用して分析する技術を提供することができる。また、本発明では、前記エアロゾルに含まれた水分がLIBSモジュールの一部表面に凝結して分析結果に誤りが発生する問題を解決できる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
図1】レーザー誘導分光分析機の動作原理を示す図である。
図2】本発明の一実施例によって提供される分析装置の構成を示す図である。
図3図2に示すLIBSモジュールとパイプの外観およびその結合関係を示す。
図4a】本発明の一実施例によって提供されるLIBSモジュールの本体の外箱を構成する第1カバーおよび第2カバーの結合関係を示す。
図4b】本発明の一実施例によって提供されるLIBSモジュールの本体を構成する前記第2カバーの内側面のプロファイルを示す。
図4c】本発明の一実施例によって提供されるパイプの構造を示す。
図5】本発明の一実施例によって提供されるLIBSモジュール内に形成された第1光学チャンネルを通過する入力光学系の構成および前記LIBSモジュール内に形成された第2光学チャンネルを通過する出力光学系の構成を示す。
図6】本発明の一実施例によって提供されるパイプの内部空間とLIBSモジュールとの間の光学的連結関係を示す。
図7】本発明の一実施例によって提供されるエアロゾル供給部の構成例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下、本発明の実施例を添付した図面を参考して説明する。しかし、本発明は本明細書で説明する実施例に限定されず、他の様々な形態で具現されることができる。本明細書で使用される用語は実施例の理解を助けるためのものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、以下で使用される単数形は文面がそれと明らかに反対の意味を示さない限り、複数形も含む。
【0061】
図2は、本発明の一実施例によって提供される分析装置の構成を示す図である。
【0062】
分析装置1は、LIBSモジュール100およびパイプ200を含むことができる。分析装置1は、パルスレーザー710、ミラー720、光収集器750、分光器760、および検出器770のような追加構成をさらに含むことができ、この追加構成は具体的な実施例によって変更することができる。分析装置1は光学分析装置1と称することができる。本明細書において、前記LIBSモジュールはLIBS装置またはレーザー誘導分光分析装置と称することもできる。本明細書において、パルスレーザー710はレーザー発生部710と称することができる。
【0063】
パイプ200は、エアロゾル供給部240が供給したエアロゾルの移動通路として利用される。パイプ200は、後述する所定の構造に従って前記LIBSモジュール100に結合されている。
【0064】
図3は、図2に示すLIBSモジュール100とパイプ200の外観およびその結合関係を示す。
【0065】
図4aは、前記LIBSモジュール100の本体110の外箱を構成する第1カバー1110および第2カバー1120の結合関係を示す。
【0066】
図4bは、前記LIBSモジュール100の本体110を構成する前記第2カバー1120の内側面のプロファイルを示す。
【0067】
図4cは、前記パイプ200の構造を示す。
【0068】
前記第1カバー1110と前記第2カバー1120によって形成される外箱を本明細書ではカバー1100と称することができる。カバー1100を構成するピースの個数およびカバー1100を製造する方法は、実施例によって異なり得るが、これによって本発明が制限されるものではない。
【0069】
以下、図3図4a、図4b、および図4cを共に参照して説明する。
【0070】
所定の前記エアロゾル供給部300が供給したエアロゾルは、前記パイプ200の内部を通って移動することができる。一実施例において、前記エアロゾル供給部300は、分析対象物質をエアロゾルに変換して、前記エアロゾルを前記パイプの内部に供給するようになっていることができる。
【0071】
前記LIBSモジュール100は、前記パイプ200の第1セグメント210を囲むようになっていることができる。本明細書において、前記第1セグメント210は結合セグメントと称することもできる。
【0072】
前記パイプ200の第1地点には、第1ヒーティングワイヤ501が設置されていることができる。前記パイプ200の第2地点には、第2ヒーティングワイヤ502が設置されていることができる。前記パイプ200を通って移動するエアロゾルに水分が含まれている場合、前記水分が凝結して前記パイプ200の内側表面に結露することがあり得る。このとき、もし水分が結露する位置が前記LIBSモジュール100が提供するレーザービームの経路に存在する場合、正確な分析を行うことができない。したがって、前記第1ヒーティングワイヤ501および第2ヒーティングワイヤ502は、水分を含む前記エアロゾルが前記LIBSモジュール100が提供するレーザービームの経路に到達する直前に前記エアロゾルおよびその内部の水分を暖かく加熱することによって、前記LIBSモジュール100の近くで水分が凝結して結露しないように防止する役割をする。
【0073】
図4aを参照すると、前記LIBSモジュール100の外箱は、第1カバー1110と第2カバー1120を結合して提供されることができる。一実施例において、前記第1カバー1110と前記第2カバー1120は互いに対称な形状を有することができる。したがって、前記第2カバー1120の構造を説明すると、前記第1カバー1110の構図も同じ方式で理解されることができる。
【0074】
前記第1カバー1110と前記第2カバー1120が結合されて形成された外箱であるカバー1100の内部には、第1ケーブル131が提供したレーザービームが通過する第1光学チャンネル401および前記LIBSモジュール100が収集したプラズマ放出光が通過する第2光学チャンネル402が形成されることができる。一実施例において、前記レーザービームはパルス状のレーザーであり得る。前記プラズマ放出光は、パイプ200の内部空間に存在するエアロゾルが前記LIBSモジュール100が提供したレーザービームによるエネルギーを得て発生することができる。
【0075】
一実施例において、前記第1光学チャンネル401は、互いに異なる高さと直径を有するシリンダーの形状を有する複数の空いた空間が前記第1光学チャンネルの延長方向に沿って順番に配置されて提供されるものであり得る。前記シリンダー形状を有する空いた空間は、同軸に配置されていることができる。前記第2光学チャンネル402は、互いに異なる高さと直径を有するシリンダーの形状を有する複数の空いた空間が前記第2光学チャンネルの延長方向に沿って順番に配置されて提供されるものであり得る。前記シリンダー形状の空いた空間は、同軸に配置されていることができる。
【0076】
前記第1光学チャンネル401と前記第2光学チャンネル402が互いに交差する領域に、前記パイプ200が通過する第1結合ホール161、前記パイプ200が通過する第2結合ホール162、前記第1クランプ部171、および前記第2クランプ部172が配置されていることができる。本明細書において、前記第1クランプ部171と前記第2クランプ部172を統合してクランプ部170と称し、前記第1結合ホール161と前記第2結合ホール162を統合して結合ホール160と称することができる。
【0077】
前記第1カバー1110には前記第1結合ホール161が形成されており、前記第2カバー1120には前記第2結合ホール162が形成されている。前記第1結合ホール161および前記第2結合ホール162の断面の形状は、前記パイプ200の断面の形状に対応する形状であり得る。
【0078】
前記第1結合ホール161の形状は、前記第1カバー1110に形成されている第1クランプ171によって定義され、前記第2結合ホール162の形状は、前記第2カバー1120に形成されている第2クランプ172によって定義される。
【0079】
図4bを参照すると、前記第2クランプ部172は、第1クランプブランチ71および第2クランプブランチ72を含むことができる。
【0080】
前記第1カバー1110は、前記第2カバー1120と対称な構造を有するので、前記第1クランプ部171も第1クランプブランチ71および第2クランプブランチ72を含むことができる。
【0081】
一実施例において、前記第1クランプブランチ71には第1ねじホールが形成されており、前記第2クランプブランチ72には第2ねじホールが形成されていることができる。前記第1ねじホールと前記第2ねじホールは互いに整列した状態に配置されていることができる。前記第1結合ホール161および前記第2結合ホール162に前記パイプ200を通過させ、前記パイプ200の前記結合セグメント210と前記LIBSモジュール100の本体110を互いに整列させることができる。前記結合セグメント210が前記LIBSモジュール100の本体110に整列した状態で、前記第1ねじホールと前記第2ねじホールをボルト90で互いに結合して締めると、前記第1クランプブランチ71と前記第2クランプブランチ72が前記パイプ200をしっかり締め付けることになり、その結果、前記パイプ200が前記LIBSモジュール100に対して移動せずに、前記LIBSモジュール100に結合された状態を維持することになる。
【0082】
図4cを参照すると、前記パイプ200の結合セグメント210には、第1開口部211および第2開口部212が形成されていることができる。前記LIBSモジュール100のクランプ170は、前記結合セグメント210で前記パイプ200と結合されることができる。
【0083】
前記結合セグメント210から離隔している前記パイプ200の第1地点に前記第1ヒーティングワイヤ501が設置されており、前記結合セグメント210から離隔している前記パイプ200の第2地点に前記第2ヒーティングワイヤ502が設置されていることができる。前記第1地点は、前記結合セグメント210を基準として前記エアロゾルが流入する方向に存在し、前記第2地点は、前記結合セグメント210を基準として前記エアロゾルが流出する方向に存在することができる。前記第1ヒーティングワイヤ501と前記第2ヒーティングワイヤ502は、前記パイプ200の外側表面に巻かれて結合されていることができるが、結合形態が図4cに示した状態に限定されるものではない。
【0084】
前記パイプ200に流入したエアロゾルに含まれた水分が前記結合セグメント210の内部空間に隣接した前記LIBSモジュール100の表面で凝結しないように、エアロゾルが図4cの左側端部から前記パイプ200に流入する場合には、前記分析装置1に含まれた制御装置600が前記結合セグメント210の左側に配置された前記第1ヒーティングワイヤ501を加熱し、エアロゾルが図4cの右側端部から前記パイプ200に流入する場合には、前記分析装置1に含まれた制御装置600が前記結合セグメント210の右側に配置された前記第2ヒーティングワイヤ502を加熱することができる。
【0085】
図5は、前記LIBSモジュール100内に形成された前記第1光学チャンネル401を通過する入力光学系の構成および前記LIBSモジュール100内に形成された前記第2光学チャンネル402を通過する出力光学系の構成を示す。本明細書において、前記入力光学系は第1光学系と称し、前記出力光学系は第2光学系と称することができる。
【0086】
前記入力光学系は、順に配置された第1ケーブル131、第1ケーブルホルダ121、第1コリメータ151、フォーカシングレンズ141、および第1ウィンドウメンバー181を含むことができる。前記フォーカシングレンズ141は、本明細書で第1レンズ141と称することもできる。
【0087】
前記第1ケーブルホルダ121の一部分は前記第2カバー1120に結合され、他の一部分は前記第1ケーブル131に結合されることができる。前記フォーカシングレンズ141は、前記第1ケーブル131から提供されたレーザービームの焦点をエアロゾル試料がパイプ200の内部に形成するようになっていることができる。前記第1ウィンドウメンバー181は、前記レーザービームを通過させる透明または半透明の素材からなっており、前記第1光学チャンネル401と前記パイプ200の内部を光学的に連結する機能および前記第1光学チャンネル401を前記LIBSモジュール100の外部のガスから分離する機能を提供する。前記第1ケーブルホルダ121は、前記第1ケーブル131を前記第1光学チャンネル401に光学的に連結する機能および前記第1光学チャンネル401を前記LIBSモジュール100の外部から密閉する機能を提供する。
【0088】
前記出力光学系は、順に配置された第2ケーブル132、第2ケーブルホルダ122、第2コリメータ152、プラズマ放出光収集レンズ142、および第2ウィンドウメンバー182を含むことができる。本明細書において、前記プラズマ放出光収集レンズ142は第2レンズ142と称することもできる。
【0089】
前記第2ケーブルホルダ122の一部分は前記第2カバー1120に結合され、他の一部分は前記第2ケーブル132に結合されることができる。前記プラズマ放出光収集レンズ142は、前記パイプ200の内部に発生したプラズマ放出光を収集して前記第2コリメータ152、前記第2ケーブル132に提供する機能を提供する。前記第2ウィンドウメンバー182は、透明または半透明の素材であり、前記第2光学チャンネル402と前記パイプ200の内部を光学的に連結する機能および前記第2光学チャンネル402を前記LIBSモジュール100の外部のガスから分離する機能を提供する。前記第2ケーブルホルダ122は、前記第2ケーブル132を前記第2光学チャンネル402に光学的に連結する機能および前記第2光学チャンネル402を前記LIBSモジュール100の外部から密閉する機能を提供する。
【0090】
図6は、前記パイプ200の内部空間と前記LIBSモジュール100との間の光学的連結関係を示す。
【0091】
図6には、前記パイプ200、前記フォーカシングレンズ141、前記プラズマ放出光収集レンズ142、前記第1ウィンドウメンバー181、および前記第2ウィンドウメンバー182のみを表示した。図6は、図4aおよび図4cに示すx=0での断面を示す。
【0092】
前記フォーカシングレンズ141および前記第1ウィンドウメンバー181を順に通過したレーザービームは、前記第1開口部211を介して前記パイプ200の内部に進入することができる。このために、前記第1ウィンドウメンバー181と前記第1開口部211は互いに整列している。
【0093】
前記パイプ200内で発生したプラズマ放出光は、前記第2開口部212および前記第2ウィンドウメンバー182を順に通過して前記プラズマ放出光収集レンズ142に到達する。このために、前記第2ウィンドウメンバー182と前記第2開口部212は互いに整列している。
【0094】
本発明の一実施例によって提供されるLIBSモジュール100は、前記第1カバー1110、前記第2カバー1120、前記第1ケーブルホルダ121、前記第2ケーブルホルダ122、前記第1コリメータ151、前記第2コリメータ152、前記フォーカシングレンズ141、前記プラズマ放出光収集レンズ142、前記第1ウィンドウメンバー181、および前記第2ウィンドウメンバー182を含むことができる。前記LIBSモジュール100は、前記第1ケーブル131および前記第2ケーブル132をさらに含むことができる。
【0095】
本発明の一実施例によって提供されるLIBS装置10は、前記LIBSモジュール100および前記パイプ200を含むことができる。前記LIBS装置10は、前記第1ヒーティングワイヤ501および前記第2ヒーティングワイヤ502をさらに含むことができる。
【0096】
本発明の一実施例によって提供される分析装置1は、前記LIBS装置10、前記パルスレーザー710、前記分光器760、前記検出器770、およびエアロゾル供給装置300を含むことができる。前記分析装置1は、制御装置600をさらに含むことができる。前記制御装置600は、様々な装置インターフェースを有するコンピューティング装置であって、前記エアロゾル供給部300の動作、前記第1ヒーティングワイヤ501、前記第2ヒーティングワイヤ502、前記パルスレーザー710、および前記検出器770の動作を制御することができる。
【0097】
図2において、ミラー720を含む第1光学系は第1ケーブル131を含む光学系に代替されることができ、光収集器750を含む第2光学系は第2ケーブル132を含む光学系に代替されることができる。
【0098】
図7は、本発明の一実施例によって提供されるエアロゾル供給部の構成例を示す。
【0099】
エアロゾル供給部300は、混合器310、加熱装置330、およびエアロゾル変換装置340を含むことができる。
【0100】
前記混合器310はミキサー311を含むことができる。
【0101】
前記混合器310には、前記混合器310に空気を供給する空気インレット351、前記混合器310に分析対象物質を供給する分析対象物質インレット352、および前記混合器310に水を供給する水インレット353が形成されていることができる。前記空気インレット351、前記分析対象物質インレット352、および前記水インレット353を介して空気361、分析対象物質362、および水363が前記混合器310の内部に提供されることができる。
【0102】
前記分析対象物質は、水ではない物質、または水を一部含む物質であり得る。例えば、原油、原油ではない他の種類のオイル、微細粉塵のような粉末状の物質、および原子力発電所の冷却水に溶けている放射線元素などである得るが、これに限定されない。
【0103】
前記加熱装置330は、前記分析対象物質362と水363が前記混合器310内で前記ミキサー311によってよく混合されるように前記分析対象物質362と水363の混合物を十分な温度(例えば、30度~400度)に加熱することができる。前記加熱装置は、溶鉱炉または熱交換器のように熱を発生させることができる任意の適切な装置であり得る。
【0104】
前記空気361、分析対象物質362、および水363が混合された分析対象物質の混合物360は、前記エアロゾル変換装置340に供給されることができる。前記エアロゾル変換装置340は、加圧ガスインレット341、ピンホール342、およびエアロゾルアウトレット343を含むことができる。
【0105】
前記加圧ガスインレット341を介して流入するガスが、前記エアロゾル変換装置340に準備された分析対象物質の混合物360に圧力を加えると、分析対象物質の混合物360が圧力によってピンホール342を通過しながらエアロゾルに変換され、変換された前記エアロゾルは前記エアロゾルアウトレット343を介して噴出することができる。
【0106】
前記エアロゾルアウトレット343は前記パイプ200に連結され、前記パイプ200の内部に分析対象物質、水、そして空気で構成されたエアロゾルを供給することができる。
【0107】
本発明の変形された実施例において、エアロゾル供給部は水、分析対象物質、そして空気を混合した混合物をエアロゾルに変形する構成を有するものであれば、どのような構成を有していても関係なく本発明のために利用されることができる。
【0108】
前述した本発明の実施例を利用して、本発明の技術分野に属する者は、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内に様々な変更および修正を容易に実施することができる。特許請求の範囲の各請求項の内容は、本明細書によって理解できる範囲内で引用関係がない他の請求項に結合されることができる。
【符号の説明】
【0109】
1:分析装置
10:LIBS装置
71:第1クランプブランチ
72:第2クランプブランチ
100:LIBSモジュール
110:本体
120:ケーブルホルダ
121:第1ケーブルホルダ
122:第2ケーブルホルダ
130:ケーブル
131:第1ケーブル
132:第2ケーブル
141:フォーカシングレンズ、第1レンズ
142:プラズマ放出光収集レンズ、第2レンズ
151:第1コリメータ
152:第2コリメータ
160:結合ホール
161:第1結合ホール
162:第2結合ホール
170:クランプ部(clamping part)
171:第1クランプ部
172:第2クランプ部
181:第1ウィンドウメンバー
182:第2ウィンドウメンバー
200:パイプ
210:結合セグメント、第1セグメント
211:第1開口部
212:第2開口部
300:エアロゾル供給部
310:混合器
311:ミキサー
330:加熱装置
340:エアロゾル変換装置
341:加圧ガスインレット
342:ピンホール
343:エアロゾルアウトレット
351:空気インレット
352:分析対象物質インレット
353:水インレット
360:分析対象物質の混合物
361:空気
362:分析対象物質
363:水
401:第1光学チャンネル
402:第2光学チャンネル
501:第1ヒーティングワイヤ
502:第2ヒーティングワイヤ
710:パルスレーザー
720:ミラー
750:光収集器
760:分光器
770:検出器
1100:カバー
1110:第1カバー
1120:第2カバー
1401:第1光学チャンネルの延長経路
1402:第2光学チャンネルの延長経路
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7